JP6208536B2 - シールド掘進機用の反力受け装置、及び、シールドトンネルの施工方法 - Google Patents
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本発明の第2態様におけるシールド掘進機用の反力受け装置は、既設のシールドトンネルセグメントのうち最も掘進方向前側に位置するシールドトンネルセグメントの前端面に配置されて当該シールドトンネルセグメントよりトンネル内側に突出する第1の部材と、第1の部材より後方における既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置されてシールド掘進機の反力受けとなる第2の部材と、既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置され、かつ、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて、第1の部材と第2の部材とを連結する複数の棒状又は線状の第3の部材と、を含んで構成される。第3の部材は、第2の部材に形成された貫通孔に挿入されて、該貫通孔の内周面に対して回転可能に第2の部材に取り付けられる。
本発明の第3態様におけるシールド掘進機用の反力受け装置は、既設のシールドトンネルセグメントのうち最も掘進方向前側に位置するシールドトンネルセグメントの前端面に配置されて当該シールドトンネルセグメントよりトンネル内側に突出する第1の部材と、第1の部材より後方における既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置されてシールド掘進機の反力受けとなる第2の部材と、既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置され、かつ、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて、第1の部材と第2の部材とを連結する複数の棒状又は線状の第3の部材と、を含んで構成される。シールド掘進機は、親シールド掘進機内に配置可能な子シールド掘進機である。親シールド掘進機及び子シールド掘進機からなる親子シールド掘進機は、親シールド掘進機内に子シールド掘進機が配置された状態で大口径シールドトンネルを掘進し、大口径シールドトンネルの掘進が完了した後に、親シールド掘進機内から子シールド掘進機が発進して小口径シールドトンネルを掘進可能である。シールドトンネルセグメントは、大口径シールドトンネルに設置される大口径シールドトンネルセグメントである。第1の部材は親シールド掘進機のテールフレーム内に配置される。第1の部材は、トンネル軸方向に互いに間隔を空けて対向する一対の環状の第1の板状部材と、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて第1の板状部材同士を連結する複数の第1のリブ部材と、を含んで構成される。第1の板状部材は、その外径が親シールド掘進機のテールフレームの内径に対応し、内径が既設の大口径シールドトンネルセグメントの内径よりも小さい。
本発明の第4態様におけるシールド掘進機用の反力受け装置は、既設のシールドトンネルセグメントのうち最も掘進方向前側に位置するシールドトンネルセグメントの前端面に配置されて当該シールドトンネルセグメントよりトンネル内側に突出する第1の部材と、第1の部材より後方における既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置されてシールド掘進機の反力受けとなる第2の部材と、既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置され、かつ、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて、第1の部材と第2の部材とを連結する複数の棒状又は線状の第3の部材と、を含んで構成される。シールド掘進機は、親シールド掘進機内に配置可能な子シールド掘進機である。親シールド掘進機及び子シールド掘進機からなる親子シールド掘進機は、親シールド掘進機内に子シールド掘進機が配置された状態で大口径シールドトンネルを掘進し、大口径シールドトンネルの掘進が完了した後に、親シールド掘進機内から子シールド掘進機が発進して小口径シールドトンネルを掘進可能である。シールドトンネルセグメントは、大口径シールドトンネルに設置される大口径シールドトンネルセグメントである。第1の部材は親シールド掘進機のテールフレーム内に配置される。第2の部材は、トンネル軸方向に互いに間隔を空けて対向する一対の環状の第2の板状部材と、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて第2の板状部材同士を連結する複数の第2のリブ部材と、を含んで構成される。第2の板状部材は、その外径が既設の大口径シールドトンネルセグメントの内径以下である。
図1は本発明の一実施形態における親子シールド掘進機の縦断面図である。図2は、本実施形態における反力受け装置の正面図であり、図1のI−I断面に対応している。図3は、本実施形態における反力受け装置の背面図であり、図1のII−II断面に対応している。図4(A)は、図1の部分Aの部分拡大図である。図4(B)は、図1の部分Bの部分拡大図である。
また、本実施形態では、いわゆる泥土圧式の親子シールド掘進機を例にとって親子シールド掘進機の構成を説明するが、親子シールド掘進機の種類はこれに限らない。
また、図1〜図4は、親シールド掘進機による大口径シールドトンネルの掘進が完了した後であって、子シールド掘進機による小口径シールドトンネルの掘進が開始される前の状態を示している。
テールフレーム24の後端部24aには、その外縁に沿って、前後3列のテールブラシ24bが設けられており、テールブラシ間の隙間にはグリース等の充填剤が充填されている。これらテールブラシ24bと充填剤とによって、テールシール部24cが形成されている。ここで、テールブラシ24bとしては、金属製のブラシ(ワイヤブラシ)や、ウレタン等の樹脂製のブラシを挙げることができる。テールシール部24cは、テールフレーム24の後端部24aの内面と、後述する大径セグメントリング54の外面との間の間隙を塞いで内外の止水を行う。
テールフレーム34の後端部34aには、その外縁に沿って、前後3列のテールブラシ34bが設けられており、テールブラシ間の隙間にはグリース等の充填剤が充填されている。これらテールブラシ34bと充填剤とによって、テールシール部34cが形成されている。ここで、テールブラシ34bとしては、金属製のブラシ(ワイヤブラシ)や、ウレタン等の樹脂製のブラシを挙げることができる。テールシール部34cは、テールフレーム34の後端部34aの内面と、後述する小径セグメントリング52の外面との間の間隙を塞いで内外の止水を行う。
ここで、親シールド掘進機2のトンネル掘進時には、子シールド掘進機3の前胴31が親シールド掘進機2内に配置されており、後胴32のテールフレーム34は、前胴31から分離されている(図5参照)。
親シールド掘進機2には、その前胴21の後部と後胴22の前部との間を胴の内側から塞ぐように中折れ継手25aが設けられており、これにより、内外での止水性を確保している。
子シールド掘進機3には、その前胴31の後部と後胴32の前部との間を胴の内側から塞ぐように中折れ継手35aが設けられており、これにより、内外での止水性を確保している。
親カッタヘッド26の内周面のうち複数のカッタ脱着ジャッキ61の先端部に対向する部分には、それぞれ、図示しない凹部が形成されている。カッタ脱着ジャッキ61の伸長時には、カッタ脱着ジャッキ61の先端部が前記凹部に挿入されることにより、親カッタヘッド26と子カッタヘッド36とが一体化される。すなわち、親カッタヘッド26が子カッタヘッド36に装着される。一方、カッタ脱着ジャッキ61の短縮時には、カッタ脱着ジャッキ61の先端部が前記凹部内から引き抜かれることにより、親カッタヘッド26と子カッタヘッド36との一体化が解除される。すなわち、親カッタヘッド26が子カッタヘッド36から離脱する。
一方、子シールド掘進機3によって小口径シールドトンネルが掘進されるに先立って、親シールド掘進機2によって大口径シールドトンネルが掘進されるときには、カッタ脱着ジャッキ61を伸長して、親カッタヘッド26と子カッタヘッド36とを一体化する。このときに、親カッタヘッド26及び子カッタヘッド36は駆動用モータ39を駆動源として、回転しながら地山を掘削する。カッタ室37内では、親カッタヘッド26及び子カッタヘッド36による掘削で生じた掘削土砂が滞留する。
子シールド掘進機3による小口径シールドトンネル掘進時には、コピーカッタ64を子カッタヘッド36の外周面より径方向外方に突出させるように、コピーカッタ用伸縮ジャッキ63の伸長量が調整され得る。
一方、子シールド掘進機3によって小口径シールドトンネルが掘進されるに先立って、親シールド掘進機2によって大口径シールドトンネルが掘進されるときには、コピーカッタ64を親カッタヘッド26の外周面より径方向外方に突出させるように、コピーカッタ用伸縮ジャッキ63の伸長量が調整され得る。
子シールド掘進機3による小口径シールドトンネル掘進時には、親子シールド連結部ノックピン65が撤去されて、前胴21と前胴31との連結が解除される。
一方、子シールド掘進機3によって小口径シールドトンネルが掘進されるに先立って、親シールド掘進機2によって大口径シールドトンネルが掘進されるときには、親子シールド連結部ノックピン65が設けられ、これにより、親カッタヘッド26及び子カッタヘッド36の前面から受ける力を前胴21と前胴31とで一体的に受け止めることができる。
一方、子シールド掘進機3によって小口径シールドトンネルの掘進を開始するときには、係止部67が係止部68に係止される。これにより、親カッタヘッド26は前胴21に対して移動不能となる。従って、子シールド掘進機3の掘進開始時に親カッタヘッド26の位置変動が発生することを抑制することができる。
尚、本実施形態では、小径セグメント51がRCセグメント等のコンクリートセグメントであるとして以下説明するが、小径セグメント51の種類はこれに限らない。
尚、本実施形態では、大径セグメント53がRCセグメント等のコンクリートセグメントであるとして以下説明するが、大径セグメント53の種類はこれに限らない。
円弧状ユニット111a〜111cをトンネル周方向に組み立てるときには、隣接する円弧状ユニットのリブ部材同士を面接触させた状態でボルト締結する手法が採用され得る。
また、円弧状ユニット111a〜111cを組み立てて形成された第1の部材110のうち、リブ部材114a〜114cが、本発明の「トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて第1の板状部材同士を連結する複数の第1のリブ部材」に対応する。
このようにして円弧状ユニット111a〜111cが親シールド掘進機2のテールフレーム24に固定されることにより、第1の部材110が親シールド掘進機2のテールフレーム24に固定される。
尚、本実施形態では、第1の部材110が親シールド掘進機2のテールフレーム24に固定されるが、これに加えて、又は、これに代えて、第1の部材110がボルト等により大径セグメント53aの前端面に固定されてもよい。この場合には、円弧状の板状部材113a〜113cがボルト等により大径セグメント53aの前端面に固定され得る。
円弧状ユニット121a〜121cをトンネル周方向に組み立てるときには、隣接する円弧状ユニットのリブ部材同士を面接触させた状態でボルト締結する手法が採用され得る。
また、円弧状ユニット121a〜121cを組み立てて形成された第2の部材120のうち、リブ部材124a〜124cが、本発明の「トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて第2の板状部材同士を連結する複数の第2のリブ部材」に対応する。
尚、第3の部材130については、子シールド掘進機3の掘進時に第1の部材110と第2の部材120とを連結可能な棒状又は線状の部材であれば、第3の部材130の構成はこれに限らない。
第3の部材130の両端部には雄ねじ部が形成されている。
第3の部材130の前端部は、第1の部材110の円弧状の板状部材の貫通孔115、及び、円弧状のプレート部材の貫通孔117に挿入されて各々を貫通しており、第1の部材110の前側の円弧状の板状部材112a〜112cのいずれかの前面に接触する座金118aを介して、ナット118bが螺合している。このようにして、第3の部材130は、貫通孔115、117の内周面に対して回転可能に、第1の部材110の円弧状の板状部材に取り付けられている。
また、第2の部材120のカバー部材125a〜125cの外面と既設の大径セグメント53の内面との間には、水膨張性ゴム製の止水部材152が介装される。
図5は、親シールド掘進機2による大口径トンネルの掘進が完了した状態を示す。図6は、親子シールド掘進機1に反力受け装置100を設置した状態を示す。図7は、子シールド掘進機3の発進前における仮セグメント57及び小径セグメント51の組立後の状態を示す。図8は、親シールド掘進機2と子シールド掘進機3との間にグラウト材を充填した状態を示す。図9は、子シールド掘進機3の発進準備状態を示す。図10は、大口径シールドトンネルと小口径シールドトンネルとの接続状態を示す。
尚、第2の部材120と小径セグメント51との間に仮セグメント57を介装することにより、仮セグメント57が緩衝材的に機能して、小径セグメント51に作用する偏圧を緩和することができる。
この後、エレクター装置40による小径セグメント51の組立と、推進ジャッキ42の伸長作動による子シールド掘進機3の掘進とを交互に行って、小口径シールドトンネルの構築を進める。
この小口径シールドトンネルの構築時には、小径セグメント51に予め設けられた裏込め材注入口(図示せず)より、小径セグメント51の外側に裏込め材を注入する。ここで注入される裏込め材は、好ましくはセメント系の裏込め材であり、例えば、コンクリート又はモルタルを含む。
以上のようにして、小口径シールドトンネルの構築が行われる。
出願当初の請求項は以下の通りであった。
[請求項1]
既設のシールドトンネルセグメントのうち最も掘進方向前側に位置するシールドトンネルセグメントの前端面に配置されて当該シールドトンネルセグメントよりトンネル内側に突出する第1の部材と、
前記第1の部材より後方における既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置されてシールド掘進機の反力受けとなる第2の部材と、
既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置され、かつ、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて、前記第1の部材と前記第2の部材とを連結する複数の棒状又は線状の第3の部材と、
を含んで構成される、シールド掘進機用の反力受け装置。
[請求項2]
前記シールド掘進機は、親シールド掘進機内に配置可能な子シールド掘進機であり、
親シールド掘進機及び子シールド掘進機からなる親子シールド掘進機は、親シールド掘進機内に子シールド掘進機が配置された状態で大口径シールドトンネルを掘進し、大口径シールドトンネルの掘進が完了した後に、親シールド掘進機内から子シールド掘進機が発進して小口径シールドトンネルを掘進可能であり、
前記シールドトンネルセグメントは、大口径シールドトンネルに設置される大口径シールドトンネルセグメントであり、
前記第1の部材は親シールド掘進機のテールフレーム内に配置される、請求項1に記載のシールド掘進機用の反力受け装置。
[請求項3]
前記第1の部材は親シールド掘進機のテールフレームに固定される、請求項2に記載のシールド掘進機用の反力受け装置。
[請求項4]
前記第1の部材は、トンネル軸方向に互いに間隔を空けて対向する一対の環状の第1の板状部材と、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて前記第1の板状部材同士を連結する複数の第1のリブ部材と、を含んで構成され、
前記第1の板状部材は、その外径が親シールド掘進機のテールフレームの内径に対応し、内径が既設の大口径シールドトンネルセグメントの内径よりも小さい、請求項2又は請求項3に記載のシールド掘進機用の反力受け装置。
[請求項5]
前記第3の部材は、前記第1の板状部材に形成された貫通孔に挿入されて、該貫通孔の内周面に対して回転可能に前記第1の板状部材に取り付けられる、請求項4に記載のシールド掘進機用の反力受け装置。
[請求項6]
前記第2の部材は、トンネル軸方向に互いに間隔を空けて対向する一対の環状の第2の板状部材と、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて前記第2の板状部材同士を連結する複数の第2のリブ部材と、を含んで構成され、
前記第2の板状部材は、その外径が既設の大口径シールドトンネルセグメントの内径以下である、請求項2〜請求項5のいずれか1つに記載のシールド掘進機用の反力受け装置。
[請求項7]
前記第3の部材は、前記第2の板状部材に形成された貫通孔に挿入されて、該貫通孔の内周面に対して回転可能に前記第2の板状部材に取り付けられる、請求項6に記載のシールド掘進機用の反力受け装置。
[請求項8]
前記第1の部材の前面と親シールド掘進機の内面と子シールド掘進機の外面とによって区画される空間内にグラウト材が充填される、請求項2〜請求項7のいずれか1つに記載のシールド掘進機用の反力受け装置。
[請求項9]
大口径シールドトンネルの掘進完了後に、請求項2〜請求項7のいずれか1つに記載のシールド掘進機用の反力受け装置を親子シールド掘進機に設置し、
子シールド掘進機により、前記反力受け装置から反力を取りつつ、小口径シールドトンネルを掘進する、
シールドトンネルの施工方法。
[請求項10]
前記反力受け装置の設置後に、前記第1の部材の前面と親シールド掘進機の内面と子シールド掘進機の外面とによって区画される空間内に非セメント系のグラウト材を充填し、
子シールド掘進機による小口径シールドトンネルの掘進によって、子シールド掘進機の外面に代わって小口径シールドトンネルセグメントの外面が前記空間に面するようになった後に、前記空間内の非セメント系のグラウト材をセメント系の裏込め材に置き換える、請求項9に記載のシールドトンネルの施工方法。
2 親シールド掘進機
3 子シールド掘進機
21 前胴
22 後胴
23 親シールドフレーム
24 テールフレーム
24a 後端部
24b テールブラシ
24c テールシール部
25 中折れジャッキ
25a 中折れ継手
26 親カッタヘッド
31 前胴
32 後胴
33 子シールドフレーム
34 テールフレーム
34a 後端部
34b テールブラシ
34c テールシール部
35 中折れジャッキ
35a 中折れ継手
36 子カッタヘッド
37 カッタ室
38 スクリューコンベヤ
39 駆動用モータ
40 エレクター装置
42 推進ジャッキ
51、51a、51b 小径セグメント(小口径シールドトンネルセグメント)
52 小径セグメントリング
53、53a 大径セグメント(大口径シールドトンネルセグメント)
54 大径セグメントリング
57 仮セグメント
58 仮セグメントリング
59 傾斜部
61 カッタ脱着ジャッキ
63 コピーカッタ用伸縮ジャッキ
64 コピーカッタ
65 親子シールド連結部ノックピン
66 親カッタヘッド抜け止め装置
67、68 係止部
80 空間
100 反力受け装置
110 第1の部材
111a〜111c 円弧状ユニット
112a〜112c、113a〜113c 板状部材
114a〜114c リブ部材
115 貫通孔
116a〜116c プレート部材
117 貫通孔
118a 座金
118b ナット
120 第2の部材
121a〜121c 円弧状ユニット
122a〜122c、123a〜123c 板状部材
124a〜124c リブ部材
125a〜125c カバー部材
126 貫通孔
127a〜127c プレート部材
128 貫通孔
129a 座金
129b ナット
130 第3の部材
151、152 止水部材
Claims (10)
- 既設のシールドトンネルセグメントのうち最も掘進方向前側に位置するシールドトンネルセグメントの前端面に配置されて当該シールドトンネルセグメントよりトンネル内側に突出する第1の部材と、
前記第1の部材より後方における既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置されてシールド掘進機の反力受けとなる第2の部材と、
既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置され、かつ、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて、前記第1の部材と前記第2の部材とを連結する複数の棒状又は線状の第3の部材と、
を含んで構成され、
前記第3の部材は、前記第1の部材に形成された貫通孔に挿入されて、該貫通孔の内周面に対して回転可能に前記第1の部材に取り付けられる、シールド掘進機用の反力受け装置。 - 既設のシールドトンネルセグメントのうち最も掘進方向前側に位置するシールドトンネルセグメントの前端面に配置されて当該シールドトンネルセグメントよりトンネル内側に突出する第1の部材と、
前記第1の部材より後方における既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置されてシールド掘進機の反力受けとなる第2の部材と、
既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置され、かつ、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて、前記第1の部材と前記第2の部材とを連結する複数の棒状又は線状の第3の部材と、
を含んで構成され、
前記第3の部材は、前記第2の部材に形成された貫通孔に挿入されて、該貫通孔の内周面に対して回転可能に前記第2の部材に取り付けられる、シールド掘進機用の反力受け装置。 - 前記シールド掘進機は、親シールド掘進機内に配置可能な子シールド掘進機であり、
親シールド掘進機及び子シールド掘進機からなる親子シールド掘進機は、親シールド掘進機内に子シールド掘進機が配置された状態で大口径シールドトンネルを掘進し、大口径シールドトンネルの掘進が完了した後に、親シールド掘進機内から子シールド掘進機が発進して小口径シールドトンネルを掘進可能であり、
前記シールドトンネルセグメントは、大口径シールドトンネルに設置される大口径シールドトンネルセグメントであり、
前記第1の部材は親シールド掘進機のテールフレーム内に配置される、請求項1又は請求項2に記載のシールド掘進機用の反力受け装置。 - 前記第1の部材は親シールド掘進機のテールフレームに固定される、請求項3に記載のシールド掘進機用の反力受け装置。
- 既設のシールドトンネルセグメントのうち最も掘進方向前側に位置するシールドトンネルセグメントの前端面に配置されて当該シールドトンネルセグメントよりトンネル内側に突出する第1の部材と、
前記第1の部材より後方における既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置されてシールド掘進機の反力受けとなる第2の部材と、
既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置され、かつ、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて、前記第1の部材と前記第2の部材とを連結する複数の棒状又は線状の第3の部材と、
を含んで構成される、シールド掘進機用の反力受け装置であって、
前記シールド掘進機は、親シールド掘進機内に配置可能な子シールド掘進機であり、
親シールド掘進機及び子シールド掘進機からなる親子シールド掘進機は、親シールド掘進機内に子シールド掘進機が配置された状態で大口径シールドトンネルを掘進し、大口径シールドトンネルの掘進が完了した後に、親シールド掘進機内から子シールド掘進機が発進して小口径シールドトンネルを掘進可能であり、
前記シールドトンネルセグメントは、大口径シールドトンネルに設置される大口径シールドトンネルセグメントであり、
前記第1の部材は親シールド掘進機のテールフレーム内に配置され、
前記第1の部材は、トンネル軸方向に互いに間隔を空けて対向する一対の環状の第1の板状部材と、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて前記第1の板状部材同士を連結する複数の第1のリブ部材と、を含んで構成され、
前記第1の板状部材は、その外径が親シールド掘進機のテールフレームの内径に対応し、内径が既設の大口径シールドトンネルセグメントの内径よりも小さい、シールド掘進機用の反力受け装置。 - 既設のシールドトンネルセグメントのうち最も掘進方向前側に位置するシールドトンネルセグメントの前端面に配置されて当該シールドトンネルセグメントよりトンネル内側に突出する第1の部材と、
前記第1の部材より後方における既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置されてシールド掘進機の反力受けとなる第2の部材と、
既設のシールドトンネルセグメントよりトンネル内側に配置され、かつ、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて、前記第1の部材と前記第2の部材とを連結する複数の棒状又は線状の第3の部材と、
を含んで構成される、シールド掘進機用の反力受け装置であって、
前記シールド掘進機は、親シールド掘進機内に配置可能な子シールド掘進機であり、
親シールド掘進機及び子シールド掘進機からなる親子シールド掘進機は、親シールド掘進機内に子シールド掘進機が配置された状態で大口径シールドトンネルを掘進し、大口径シールドトンネルの掘進が完了した後に、親シールド掘進機内から子シールド掘進機が発進して小口径シールドトンネルを掘進可能であり、
前記シールドトンネルセグメントは、大口径シールドトンネルに設置される大口径シールドトンネルセグメントであり、
前記第1の部材は親シールド掘進機のテールフレーム内に配置され、
前記第2の部材は、トンネル軸方向に互いに間隔を空けて対向する一対の環状の第2の板状部材と、トンネル周方向に互いに間隔を空けて配置されて前記第2の板状部材同士を連結する複数の第2のリブ部材と、を含んで構成され、
前記第2の板状部材は、その外径が既設の大口径シールドトンネルセグメントの内径以下である、シールド掘進機用の反力受け装置。 - 前記第1の部材は親シールド掘進機のテールフレームに固定される、請求項5又は請求項6に記載のシールド掘進機用の反力受け装置。
- 前記第1の部材の前面と親シールド掘進機の内面と子シールド掘進機の外面とによって区画される空間内にグラウト材が充填される、請求項3〜請求項7のいずれか1つに記載のシールド掘進機用の反力受け装置。
- 大口径シールドトンネルの掘進完了後に、請求項3〜請求項7のいずれか1つに記載のシールド掘進機用の反力受け装置を親子シールド掘進機に設置し、
子シールド掘進機により、前記反力受け装置から反力を取りつつ、小口径シールドトンネルを掘進する、
シールドトンネルの施工方法。 - 前記反力受け装置の設置後に、前記第1の部材の前面と親シールド掘進機の内面と子シールド掘進機の外面とによって区画される空間内に非セメント系のグラウト材を充填し、
子シールド掘進機による小口径シールドトンネルの掘進によって、子シールド掘進機の外面に代わって小口径シールドトンネルセグメントの外面が前記空間に面するようになった後に、前記空間内の非セメント系のグラウト材をセメント系の裏込め材に置き換える、請求項9に記載のシールドトンネルの施工方法。
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