JP2930576B1 - 分岐シールド掘進方法及び分岐掘進可能なシールド掘進機 - Google Patents

分岐シールド掘進方法及び分岐掘進可能なシールド掘進機

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JP2930576B1
JP2930576B1 JP9262898A JP9262898A JP2930576B1 JP 2930576 B1 JP2930576 B1 JP 2930576B1 JP 9262898 A JP9262898 A JP 9262898A JP 9262898 A JP9262898 A JP 9262898A JP 2930576 B1 JP2930576 B1 JP 2930576B1
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Abstract

【要約】 【課題】本線トンネルの複数の分岐地点から分岐線シー
ルド掘進機を分岐発進させ得るシールド掘進技術、機長
が短く、簡単な構造で、曲進性能を確保できるシールド
掘進機を提供する。 【解決手段】シールド掘進機1は、前胴2、アウタ胴部
材3、本体フレーム4、カッターディスク5、カッター
駆動モータ6、複数のシールドジャッキ7、排泥設備
8、エレクタ装置9等を有し、アウタ胴部材3は、前胴
2にスライド自在に外嵌され、図示のように前胴2とア
ウタ胴部材3とを2重構造にして本線トンネルを掘進
し、本線トンネルを掘進しながら、シールド掘進機1の
うちのアウタ胴部材3以外の部分をアウタ胴部材3に対
して相対的に前進移動させながら、アウタ胴部材3の内
面にセグメントを構築し且つ分岐発進口を形成する。そ
の後、前胴2に対してアウタ胴部材3を前方へ引張りよ
せてシールド掘進機1を分岐発進口よりも前方へ移動さ
せてから、分岐発進口から分岐線シールド掘進機を分岐
発進させる。分岐発進を複数回行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、分岐シールド掘
進方法及び分岐掘進可能なシールド掘進機に関し、特に
簡単な構造のシールド掘進機により複数個所から分岐発
進を可能にした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 上下水道や通信ケーブル用の種々のシ
ールド坑(トンネル)をシールド掘進機で掘進する際
に、トンネルの途中から小径の分岐トンネルを分岐掘進
することも多い。分岐掘進する場合、通常、本線のシー
ルド掘進機で本線トンネルを掘進していき、分岐地点に
到着した時に、本線用シールド掘進機から分岐線シール
ド掘進機を左方または右方へ直角状に分岐発進させ、そ
の分岐後には本線トンネルを本線用シールド掘進機で分
岐トンネルを分岐線シールド掘進機で夫々独立に掘進す
る。
【0003】例えば、特開平8−165884号公報に
は、分岐掘進可能なシールド掘進機として、カッターデ
ィスク、前胴、中胴、後胴、前胴後端付近の複数の切羽
側シールドジャッキ、後胴前端付近に設けた複数の立坑
側シールドジャッキ、後胴内に設けたエレクタ装置、中
胴に設けた分岐発進部及び分岐トンネル掘進用の分岐線
シールド掘進機等を備え、中胴を3重構造にしたシール
ド掘進機が記載されている。
【0004】このシールド掘進機においては、分岐地点
に到達前は立坑側シールドジャッキにより掘進推力を発
生させつつ掘進し、分岐地点においてシールド掘進機を
一時停止させ、3重構造の中胴を伸長させて分岐発進用
窓を開口させて分岐線シールド掘進機を発進させ、その
後本線シールド掘進機では、中胴の内側2重構造と後胴
とを前胴から切り離し、切羽側シールドジャッキにより
掘進推力を発生させて掘進し、その本線トンネルの掘進
と並行して分岐線シールド掘進機により分岐線トンネル
の掘進を行う。
【0005】特開平9−195670号公報には、分岐
線トンネルの直径よりも長い後胴を中折れ式に連結した
シールド掘進機により、本線トンネルを掘進していき、
分岐地点において後胴の内面に分岐用開口部を有するセ
グメントリングを組立て、外部から分岐線シールド掘進
機を搬入して分岐用開口部にセットしてから、シールド
掘進機をセグメントリングよりも前進させ、分岐用開口
部から分岐線シールド掘進機を分岐発進させるシールド
掘進技術が記載されている。このシールド掘進技術で
は、1本の本線トンネルを掘進していき、その本線トン
ネルの複数個所から分岐線トンネルを分岐させることが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前記特開平8−16
5884号公報のシールド掘進機では、分岐発進の際
に、中胴の内側2重構造と後胴とを分離して地中に残し
ていくため、基本的に本線トンネルから1つの分岐線ト
ンネルしか分岐させることができない。尤も、3重構造
の中胴を複数組装備しておけば、複数個所から分岐発進
可能になるが、その場合、機長が長くなり、シールドジ
ャッキの容量が増大し、シールドジャッキの反力を支持
するセグメントの強度が不足し、曲進性能が低下する等
の問題がある。
【0007】前記特開平9−195670号公報のシー
ルド掘進技術では、1本の本線トンネルの複数個所から
分岐線トンネルを分岐させることができる点で優れてい
るが、そのシールド掘進機では、分岐線トンネルの直径
よりも長い後胴を装備しているため、後胴の強度面で不
利となるだけでなく、機長が長くなることに起因する曲
進性能低下を補う為に後胴を中折れ式に連結する必要が
あり、シールド掘進機の構造が複雑化する。
【0008】本発明の目的は、本線トンネルの複数個所
から分岐線トンネルを分岐可能な分岐シールド掘進方法
及びシールド掘進機を提供すること、そのシールド掘進
機における機長の増大を抑制し且つ曲進性能を確保し且
つ構造を簡単化すること、等である。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の分岐シール
ド掘進方法は、シールド掘進機で本線トンネルを掘進し
ていき、本線トンネルの途中の分岐地点において分岐線
シールド掘進機を分岐発進させる分岐シールド掘進方法
において、前記シールド掘進機に、その前胴よりもトン
ネル軸心方向に長く且つトンネル軸心方向にスライド可
能に前胴に外嵌されたアウタ胴部材を予め設け、前記ア
ウタ胴部材を前胴に最大限重ね両者を固定解除可能に固
定した状態で、前胴よりも後方でアウタ胴部材の内面に
セグメントを組付けるのを繰り返しつつ本線トンネルの
掘進を行う第1工程と、前記本線トンネルを掘進しなが
らシールド掘進機のアウタ胴部材以外の部分をアウタ胴
部材に対して相対的に前進移動させて、アウタ胴部材の
内面にセグメントをリング状に構築してアウタ胴部材の
内側に位置する分岐発進口を形成する第2工程と、シー
ルド掘進機を分岐発進口よりも前進させた状態で、その
分岐発進口から分岐線シールド掘進機を発進させる第3
工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】シールド掘進機に予め設けられるアウタ胴
部材は前胴よりもトンネル軸心方向に長く且つトンネル
軸心方向にスライド可能に前胴に外嵌されている。本線
トンネルを掘進する第1工程では、アウタ胴部材を前胴
に最大限重ね両者を固定解除可能に固定した状態で、前
胴よりも後方でアウタ胴部材の内面にセグメントを組付
けるのを繰り返しつつ本線トンネルの掘進を行う。アウ
タ胴部材を前胴に最大限重ねてあるため、機長が短くな
るから、シールドジャッキの容量の増大を抑制でき、セ
グメントの強度面で有利で、アウタ胴部材を中折れ式に
連結しなくとも曲進性能を確保できる。この本線トンネ
ル掘進の際、アウタ胴部材は前胴の後端よりも後方へ延
びているので、その延びた部分の内面側に本線トンネル
の内面を覆工の為のセグメントを構築していくことがで
きる。
【0011】第2工程では、本線トンネルを掘進しなが
らシールド掘進機のアウタ胴部材以外の部分をアウタ胴
部材に対して相対的に前進移動させて、アウタ胴部材の
内面にセグメントをリング状に構築してアウタ胴部材の
内側に位置する分岐発進口を形成する。トンネル軸心方
向に前胴よりも長いアウタ胴部材の内面に、セグメント
をリング状に構築しながらアウタ胴部材の内側に位置す
分岐発進口を形成できる。尚、その後、分岐発進口の
外周側に発進口リングやエントランスパッキンを組付け
ることになる。
【0012】第3工程では、シールド掘進機を分岐発進
口よりも前進させた状態で、その分岐発進口から分岐線
シールド掘進機を発進させる。尚、シールド掘進機を分
岐発進口よりも前進させた状態とは、アウタ胴部材の後
端が分岐発進口よりも前進した状態を意味し、そのシー
ルド掘進機の前進の際にも本線トンネルの掘進は実行さ
れる。分岐発進に際して、まず、外部から分岐線シール
ド掘進機を搬入し、その分岐線シールド掘進機の前端部
分を発進口リングに内嵌状に装着し、分岐線シールド掘
進機と発進口リングとの間の隙間をエントランスパッキ
ンにより封止する。
【0013】その後、シールド掘進機が分岐発進口より
も前進した状態において、分岐発進口から分岐線シール
ド掘進機を発進させる。こうして、発進口リングとエン
トランスパッキンにより確実に止水した状態で、分岐線
シールド掘進機を分岐発進させることができる。尚、前
記第3工程の後に、第1〜第3工程の工程群を繰り返す
ことで、本線トンネルの異なる複数の分岐発進地点から
分岐線シールド掘進機を夫々分岐発進させることができ
る。
【0014】請求項2の分岐シールド掘進方法は、請求
項1の発明において、前記第3工程の後に、第1〜第3
工程の工程群を1または複数回繰り返すことを特徴とす
るものである。請求項1の作用の欄で説明したように、
第1〜第3工程の工程群を1回行うことで、1台の分岐
線シールド掘進機を分岐発進させることができるので、
第3工程の後に、第1〜第3工程の工程群を1または複
数回繰り返すことにより、複数の異なる分岐発進地点か
ら分岐線シールド掘進機を分岐発進させることができ
る。
【0015】請求項3の分岐掘進可能なシールド掘進機
は、本線トンネルの途中の分岐地点から分岐線シールド
掘進機を分岐発進可能にする分岐掘進可能なシールド掘
進機において、カッターディスク及び前胴と、前記前胴
よりもトンネル軸心方向に長く且つトンネル軸心方向に
スライド可能に前胴に外嵌されたアウタ胴部材とを備
え、前記アウタ胴部材を前胴に2重構造に重ねて前胴よ
りも後方へ延ばした本線トンネル掘進用の第1位置と、
アウタ胴部材と前胴とを1重構造にしてアウタ胴部材を
前胴の後端部から後方へ延ばした分岐発進口形成用の第
2位置とに亙ってアウタ胴部材の位置を切換え可能に構
成し、前記前胴の内面付近に配設された複数のシールド
ジャッキを設け、これらシールドジャッキを介してアウ
タ胴部材を第1位置から第2位置へまた第2位置から第
1位置へ切換えるように構成したものである。
【0016】本線トンネル掘進の際には、アウタ胴部材
を前胴に2重構造に重ねて前胴よりも後方へ延ばした第
1位置に保持し、アウタ胴部材を前胴に固定解除可能に
固定した状態で、通常のシールド掘進機と同様に本線ト
ンネルの掘進を行うことができる。分岐線シールド掘進
機を分岐発進させる分岐発進口を形成する際には、前胴
とアウタ胴部材との固定を解除し、本線トンネルを掘進
しながら、アウタ胴部材を第1位置から第2位置に切換
えていって、アウタ胴部材の内面にセグメントを組付け
るとともに分岐発進口を形成し、その後、前胴とアウタ
胴部材とを固定解除可能に固定した状態で、本線トンネ
ルを掘進しながら、シールド掘進機を分岐発進口よりも
前進させ、分岐発進口から分岐線シールド掘進機を分岐
発進させる
【0017】1位置から第2位置へ切換える際には、
アウタ胴部材と前胴との固定を解除した状態で、複数の
シールドジャッキにより推力を発生させつつ本線トンネ
ルを掘進すると、アウタ胴部材が前胴に対して相対的に
後方へ延ばされて第2位置に切換えることができる。第
2位置から第1位置へ切換える際には、一部のシールド
ジャッキによりシールド掘進機の後退を防止しつつ、一
部のシールドジャッキによりアウタ胴部材を前方へ駆動
することで第1位置に切換えることができる。
【0018】請求項の分岐掘進可能なシールド掘進機
は、請求項3の発明において、第1位置のアウタ胴部材
は複数の固定リブを介して前胴に固定解除可能に固定さ
れるとともに、第2位置のアウタ胴部材は複数の固定リ
ブを介して前胴に固定解除可能に固定されることを特徴
とするものである。アウタ胴部材と前胴との固定を解除
したまま、本線トンネルのシールド掘進を行うと、前胴
からアウタ胴部材が離脱してしまうので、本線トンネル
の掘進の為にアウタ胴部材を第1位置に保持したとき、
アウタ胴部材は複数の固定リブを介して前胴に固定解除
可能に固定される。同様の理由により、分岐線シールド
掘進機の分岐発進の為に、アウタ胴部材を第2位置に保
持して本線トンネルを掘進するときにも、アウタ胴部材
は複数の固定リブを介して前胴に固定解除可能に固定さ
れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は分岐掘進可能なシー
ルド掘進機1の縦断側面図であり、このシールド掘進機
1は、前胴2と、アウタ胴部材3と、前胴2の内部に固
定された本体フレーム4と、本体フレーム4に回転自在
に支持されたカッターディスク5と、複数のカッター駆
動モータ6と、複数のシールドジャッキ7と、排泥設備
8と、エレクタ装置9などを有するものである。
【0020】カッターディスク5は、通常のシールド掘
進機のカッターディスクと同様のもので、複数のカッタ
ースポークと、それらの前面部に固定された多数のカッ
タービットと、コピーカッター等を備え、カッターディ
スク5の後部には環状の駆動フレーム10が設けられ、
この駆動フレーム10は本体フレーム4の駆動支持部1
1にベアリングを介して回転自在に支持され、図示外の
シールを介して封止されている。本体フレーム4には複
数のカッター駆動モータ6が装備され、各カッター駆動
モータ6の出力軸に固定のピニオン12が駆動フレーム
10に固定されたリングギヤに噛合され、複数のカッタ
ー駆動モータ6でピニオン12を介してリングギヤを回
転駆動することにより、カッターディスク5が正逆方向
へ回転駆動される。
【0021】本体フレーム4はカッターディスク5の背
部に形成されるチャンバー13を画成する隔壁14を含
み、カッターディスク5にはチャンバー13内の泥水を
攪拌する複数の攪拌翼15が設けられている。カッター
ディスク5の内部の油圧シリンダに油圧を供給する油圧
供給系の為のスイベクジョイント16も設けられ、隔壁
14にはマンロック17も設けられている。
【0022】前胴2はカッターディスク5とほぼ同径の
円筒体で構成され、前胴2の後端部の内面には環状フレ
ーム18が溶接接合されている。アウタ胴部材3は前胴
2にスライド自在に外嵌された円筒体で構成され、アウ
タ胴部材3の、本線トンネルTのトンネル軸心方向の長
さは、前胴2のトンネル軸心方向の長さの約1.5倍の
長さである。但し、アウタ胴部材3の長さは前記の長さ
に限定される訳ではないが、図1に示すように、前胴2
の後端外へ延びるアウタ胴部材3の後部の内面にセグメ
ントSを構築でき、且つ図4に示すようにアウタ胴部材
3に対して前胴2を最大限前進させながら、アウタ胴部
材3の内面に分岐発進口19形成用の特殊セグメントS
aを構築できればよい。
【0023】アウタ胴部材3は前胴2にトンネル軸心方
向へスライド自在に外嵌され、前胴2の前端部の外面と
後端部の外面には夫々環状溝が形成され、それら環状溝
には環状の土砂シール20,21が夫々装着されてい
る。アウタ胴部材3の後端部分の内面側にはテールグラ
ウトシール22が装着されている。このシールド掘進機
1により本線トンネルTを掘進する際には、図1に示す
ように、アウタ胴部材3を前胴2に2重構造に重ねて前
胴2よりも後方へ延ばした本線トンネル掘進用の第1位
置に保持する。この第1位置のとき、アウタ胴部材3
は、前胴2の前端部を除く大部分に最大限重なった状態
となる。この第1位置のとき、環状フレーム18に溶接
された周方向適当間隔おきの複数の固定リブ23がアウ
タ胴部材3に溶接接合され、前胴2とアウタ胴部材3と
が固定解除可能に固定した状態になっている。
【0024】後述のように、本線トンネルTの途中の所
定の分岐地点から分岐線シールド掘進機25を分岐発進
させる為の分岐発進口19を形成する特殊セグメントS
aを構築する際には、アウタ胴部材3の位置を、前記第
1位置から、図4に示すように、アウタ胴部材3と前胴
2とを1重構造にしてアウタ胴部材3を前胴2の後端部
から後方へ延ばした分岐発進口形成用の第2位置に切換
えながら特殊セグメントSaを構築する。アウタ胴部材
3を第2位置に切換え後には、再び、環状フレーム18
に溶接された周方向適当間隔おきの複数の固定リブ23
がアウタ胴部材3に溶接接合され、前胴2とアウタ胴部
材3とを固定解除可能に固定した状態にし、本線トンネ
ルTを掘進しながら、シールド掘進機1を分岐発進口1
9よりも前方へ前進させてから、分岐発進口19から分
岐線シールド掘進機25を発進させ、その発進後には、
再度アウタ胴部材3を第1位置に切換えて本線トンネル
Tの掘進を行なう。
【0025】複数(例えば10本)のシールドジャッキ
7は、前胴2の後半部の内面付近に周方向適当間隔おき
に配設され、これらシールドジャッキ7のジャッキ本体
は環状フレーム18に固定されている。シールドジャッ
キ7はそのピストンロッドを後方へ向けた状態に配設さ
れ、シールドジャッキ7は複動型の油圧ジャッキで構成
され、シールドジャッキ7のジャッキ本体と本体フレー
ム4との間には支持部材24が配設され、シールドジャ
ッキ7で発生した掘進推力が支持部材24を介して本体
フレーム4に伝達される。シールドジャッキ7のピスト
ンロッドの先端の半球凸座にはスプレッダー26がルー
ズにピン結合され、これらシールドジャッキ7によりス
プレッダー26を介して本線トンネルTの内面に覆工し
たセグメントSの前端を押圧することで反力を取り、複
数のシールドジャッキ7で掘進推力を発生させつつ本線
トンネルTを掘進する。
【0026】アウタ胴部材3を第1位置から第2位置へ
切換える際には、後述のごとく、複数の固定リブ23を
取外し、アウタ胴部材3の内面に特殊セグメントSaの
前端に位置するようにリング状の止め板27を溶接し、
その止め板27と特殊セグメントSaとで複数のシール
ドジャッキ7の反力をとりつつ、シールド掘進機1を前
進させるのを繰り返すことにより、シールド掘進機1の
アウタ胴部材3以外の部分をアウタ胴部材3に対して相
対的に前進させていってアウタ胴部材3を第2位置に切
換える。但し、リング状の止め板27に代えて、シール
ドジャッキ7に対応する位置でアウタ胴部材3の内面に
溶接した複数の止め板を適用してもよい。アウタ胴部材
3を第2位置から第1位置へ切換える際には、後述のご
とく、複数の固定リブ23を取外し、一部のシールドジ
ャッキ7を用いてアウタ胴部材3を前方へ引張り駆動す
ることで第1位置に切換える。
【0027】前記排泥設備8は、地上の送水源から延び
て本線トンネルT内へ導入された送水系に接続されてチ
ャンバー13内へ送水する送水管28と、送水管28に
付設されたバルブ28aと、チャンバー13内の泥水を
排出する排泥管29であって本線トンネルT内を後方へ
延びその後地上へ延びる排泥系に接続された排泥管29
と、排泥管29に付設されたバルブ29a等で構成され
ている。但し、泥水シールドではなく土圧シールド方式
のシールド掘進機を適用する場合は、排泥設備8に代え
て、スクリューコンベア及びそれに連なるコンベア系統
等を含む排土設備を適用するものとする。
【0028】前記エレクタ装置9は、本線トンネルTの
内面を覆工するセグメントSを組付ける装置であり、環
状フレーム18に固着のローラ支持フレーム18aに複
数のローラを介して回転自在に支持された回動フレーム
30と、回動フレーム30に付設されたエレクタ本体3
1と、回動フレーム30を回転駆動する駆動モータ等か
らなる一般的な構造のものである。
【0029】次に、以上説明した分岐掘進可能なシール
ド掘進機1の作用について説明する。但し、以下の説明
は、分岐シールド掘進方法についての説明をも含む。
尚、図2以降の図は、シールド掘進機1の各段階におけ
る左半分の横断平面を示す。本線トンネルTの掘進を行
う際には、図1、2に示すように、アウタ胴部材3を第
1位置に保持し、複数の固定リブ23によりアウタ胴部
材3と前胴2とを固定解除可能に固定した状態で作動さ
せる。アウタ胴部材3の後部の内面に、エレクタ装置9
により、例えばコンクリート製のセグメントSをリング
状に組付け、そのセグメントSに反力をとり複数のシー
ルドジャッキ7により掘進推力を発生させながら本線ト
ンネルTを掘進していく(図2参照)。
【0030】このとき、掘削した土砂は、チャンバー1
3内へ流れ込み、そこで送水管28から供給される水と
攪拌されて泥水となって排泥管29から排出される。こ
の本線トンネルTの掘進の際、アウタ胴部材3を第1位
置に保持した状態では、シールド掘進機1の機長が比較
的短いため、掘進抵抗が大きくならずシールドジャッキ
7の容量も比較的小容量で済み、セグメントSの強度も
普通の強度でよく、曲進性能が極端に低下することもな
いから必ずしも中折れ式連結部を設ける必要もない。し
かも、前胴2とアウタ胴部材3とで2重構造になるため
剛性、強度に優れるし、アウタ胴部材3が前胴2の後端
から大きくは伸長していないため、アウタ胴部材3の強
度面でも有利である。
【0031】次に、本線トンネルTの掘進途中に、分岐
線トンネルTbを分岐させる分岐地点に達した際には、
図3、図4に示すように、本線トンネルTを掘進しなが
ら、シールド掘進機1のアウタ胴部材3以外の部分をア
ウタ胴部材3に対して相対的に前進させながら、アウタ
胴部材3の内面に分岐発進口19を形成するスチール製
の特殊セグメントSaを組付け、分岐発進口19を形成
する。
【0032】このとき、図3に示すように、アウタ胴部
材3を環状フレーム18に固定する複数の固定リブ23
を解体し、アウタ胴部材3の内面に鋼製の特殊セグメン
トSaをリング状に組付け、その特殊セグメントリング
Saの前端に当接するリング状の止め板27をアウタ胴
部材3の内面に溶接接合し、その状態で複数のシールド
ジャッキ7を作動させてシールド掘進機1のアウタ胴部
材3以外の部分を1ストローク分前進移動させる。その
後、止め板27を取外してから次の1リング分の特殊セ
グメントSaを組付け、リング状の止め板27を特殊セ
グメントリングSaの前端に当接する状態にアウタ胴部
材3の内面に溶接してから前記同様にシールド掘進機1
のアウタ胴部材3以外の部分を前進移動させる。これを
繰り返していくことにより、図4に示すように、4リン
グ分の特殊セグメントSaが組付けられ、アウタ胴部材
3が前胴2に対して相対的に後方へ最大限伸長移動した
第2位置になる。尚、アウタ胴部材3が第2位置になっ
たとき、前記と同様の複数の固定リブ23を環状フレー
ム18とアウタ胴部材3とに溶接接合して、アウタ胴部
材3と前胴2とを固定解除可能に固定する。
【0033】図4に示すように、前記4リング分の特殊
セグメントSaを構築しながら例えば本線トンネルTの
左側面に分岐発進口19を形成するとともに、その分岐
発進口19に鋼製の発進口リング32を組付けて特殊セ
グメントSaにボルト結合し、発進口リング32の内面
部には環状のエントランスパッキン33を装着する。
尚、分岐発進口19はアウタ胴部材3の内面側に形成す
るので、地山の土水圧がトンネル内へ流入することはな
い。次に、図4に示すように、分岐線シールド掘進機2
5の前部(少なくとも、カッターディスクと前胴とを含
む部分)を外部から搬入して、発進口リング32に部分
的に挿入してセットする。その後、分岐線シールド掘進
機25における掘進反力を取る為の反力支持部材34を
構築するとともに、エントランスパッキン33を膨張さ
せて封止状態にする。
【0034】次に、図5に示すように、アウタ胴部材3
を第2位置に保持し、前胴2とアウタ胴部材3と固定解
除可能に固定した状態で本線トンネルTを掘進し、特殊
セグメントSaを構築していく。尚、この場合、トンネ
ル軸心方向長さの大きなセグメントを搬入するのが困難
であるため、トンネル軸心方向長さの小さな特殊セグメ
ントSaを構築していくが、コンクリート製のセグメン
トを構築してもよい。これと並行して、図5に示すよう
に、シールド掘進機1が分岐発進口19よりも前進して
から(つまり、アウタ胴部材3の後端が分岐発進口19
よりも前方へ前進してから)、分岐線シールド掘進機2
5を分岐発進口19から発進させて分岐線トンネルTb
の掘削を開始する。
【0035】それ以降、図6に示すように、反力支持部
材34を増築したり移設したり、分岐線トンネル用の覆
工部材35を構築したりしながら、分岐線トンネルTb
の掘削を継続していく。その掘進の進行に応じて、分岐
線シールド掘進機25においては後胴を追加し、排泥設
備(又は排土設備)を整備していくものとする。前記覆
工部材35として、本実施形態では所定長さの環状のヒ
ューム管が適用されるが、分岐線トンネルTbの直径が
例えば2m以上にもなる場合には、コンクリート製セグ
メントや鋼製セグメントを適用する場合もある。ヒュー
ム管からなる覆工部材35を分岐線トンネルTbの内面
に構築する場合、本線トンネルT内に装備したジャッキ
システムにより覆工部材35を徐々に押し込んでいく。
【0036】次に、図6に示すように、シールド掘進機
1が分岐発進口19よりも前方へ前進した時点におい
て、シールド掘進機1においては分岐発進の為の作業は
終了したことになるので、アウタ胴部材3を図1、図2
に示す第1位置に復帰させる。この場合、シールド掘進
機1による掘進を停止し、シールド掘進機1の前端に作
用する土水圧でシールド掘進機1が後退しないように、
例えば1つおきの5本のシールドジャッキ7で特殊セグ
メントSaの前端を押すことでシールド掘進機1の後退
を防止しながら、1つおきの5本のシールドジャッキ7
によりアウタ胴部材3を前進移動させる。
【0037】即ち、図6に示すように、5本のシールド
ジャッキ7に対応する5個所において、アウタ胴部材3
の内面に止め部材36を溶接接合し、その各止め部材3
6をシールドジャッキ7のスプレッダー26にボルト結
合するとともに前胴2とアウタ胴部材3とを固定してい
た複数の固定リブ23を取外してから、それらシールド
ジャッキ7のピストンロッドを前方へ退入駆動し、前胴
2に対して相対的にアウタ胴部材3を前方へ引張り駆動
すると、図7に示すようにアウタ胴部材3が1ストロー
ク分前進する。その後、5個の止め部材36を分離して
後方へ移設し溶接してから、前記と同様にシールドジャ
ッキ7により前方へ引張り駆動する。
【0038】以上の引張り駆動を複数回繰り返すことに
より、図8に示すようにアウタ胴部材3が第1位置に切
換えられる。そして、この状態において、前記複数の固
定リブ23が再度溶接されて、前胴2とアウタ胴部材3
とが固定解除可能に固定される。このようにアウタ胴部
材3を第1位置に切換え、前胴2とアウタ胴部材3とを
固定した状態で、図1、図2と同様に、本線トンネルT
を掘進していく。その後、本線トンネルTを掘進してい
き、再び、分岐線トンネルTbを分岐させる次の分岐地
点に到達した際には、前述したのと同様にして前記の分
岐線シールド掘進機25とは別の第2の分岐線シールド
掘進機を発進させることができる。こうして、必要に応
じて何回でも分岐線シールド掘進機を発進させることが
できる。
【0039】以上説明したシールド掘進機1において
は、アウタ胴部材3を前胴2に2重構造に重ねて前胴2
よりも後方へ延ばした第1位置に保持して、通常のシー
ルド掘進機と同様に本線トンネルTの掘進を行うことが
できる。そして、分岐発進口19を形成する際には、本
線トンネルTを掘進しながら、アウタ胴部材3を第1位
置から第2位置へ切換えながら、アウタ胴部材3の内面
にセグメントを構築し且つ分岐発進口19を形成でき
る。
【0040】前記アウタ胴部材3を第1位置に保持して
本線トンネルTを掘進する際には、アウタ胴部材3が前
記の構成を有するため、シールド掘進機1の機長が増大
することもなく、シールドジャッキ7の容量の増大を抑
制でき、セグメントSの強度面で有利で、アウタ胴部材
3を中折れ式に連結しなくとも曲進性能を確保できる。
しかも、前胴2に対してアウタ胴部材3をスライド自在
に外嵌させる構成であるので、簡単な構造で安価に製作
できるシールド掘進機1になる。
【0041】このシールド掘進機1は、複数のシールド
ジャッキ7を有し、それらシールドジャッキ7を介して
アウタ胴部材3を第1位置から第2位置へまた第2位置
から第1位置へ切換えるので、複数のシールドジャッキ
7を有効活用してアウタ胴部材3の位置切換えを行うこ
とができ、アウタ胴部材3の位置切換えの為の特別な手
段や機構を設ける必要がない。シールド掘進機1の構造
が複雑化することがなく、設備経済的に有利である。
尚、前記本発明の実施形態は、一例を示すものに過ぎ
ず、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に
種々の変更を付加した形態で実施できることは勿論であ
る。
【0042】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、シールド掘
進機に、予めアウタ胴部材を設け、第1工程〜第3工程
を行うことで、分岐線シールド掘進機を分岐発進させる
ことができ、第1工程〜第3工程を複数回繰り返すこと
で、本線トンネルの複数の分岐発進地点から分岐線シー
ルド掘進機を夫々分岐発進させることができる。アウタ
胴部材が前記の構成を有するため、本線トンネル掘進時
のシールド掘進機の機長が増大することもなく、シール
ドジャッキの容量の増大を抑制でき、セグメントの強度
面で有利で、アウタ胴部材を中折れ式に連結しなくとも
曲進性能を確保できる。
【0043】本線トンネル掘進の際、アウタ胴部材は前
胴の後端よりも後方へ延びているので、その延びた部分
の内面側に本線トンネルの内面を覆工する為のセグメン
トを構築していくことができる。そして、第2工程にお
いて、本線トンネルを掘進しながらシールド掘進機のア
ウタ胴部材以外の部分をアウタ胴部材に対して相対的に
前進させて、そのアウタ胴部材の内面にセグメントをリ
ング状に構築してアウタ胴部材の内側に位置する分岐発
進口を形成するので、アウタ胴部材の内面側に分岐発進
を形成できる。それ故、地山の土水圧がトンネル内へ
流入することがない。
【0044】請求項2の発明によれば、請求項1の第3
工程の後に、第1〜第3工程の工程群を1または複数回
繰り返すことにより、複数の異なる分岐発進地点から分
岐線シールド掘進機を分岐発進させることができる。
【0045】請求項3の発明によれば、アウタ胴部材を
前胴に2重構造に重ねて前胴よりも後方へ延ばした第1
位置に保持して、通常のシールド掘進機と同様に本線ト
ンネルの掘進を行うことができる。そして、分岐発進口
を形成する際には、本線トンネルを掘進しながら、アウ
タ胴部材を第1位置から第2位置へ切換えながら、アウ
タ胴部材の内面にセグメントを構築し且つ分岐発進口を
形成できる。
【0046】前記アウタ胴部材を第1位置に保持して本
線トンネルを掘進する際には、請求項1の欄で述べたよ
うに、アウタ胴部材が前記の構成を有するため、本線ト
ンネル掘進時のシールド掘進機の機長が増大することも
なく、シールドジャッキの容量の増大を抑制でき、セグ
メントの強度面で有利で、アウタ胴部材を中折れ式に連
結しなくとも曲進性能を確保できる。しかも、前胴に対
してアウタ胴部材をスライド自在に外嵌させる構成であ
るので、簡単な構造で安価に製作できるシールド掘進機
とすることができる。
【0047】しかも、複数のシールドジャッキを設け、
それらシールドジャッキを介してアウタ胴部材を第1位
置から第2位置へまた第2位置から第1位置へ切換える
ので、複数のシールドジャッキを有効活用してアウタ胴
部材の位置切換えを行うことができ、アウタ胴部材の位
置切換えの為の特別な手段や機構を設ける必要がない。
シールド掘進機の構造が複雑化することがなく、設備経
済的に有利である
【0048】請求項の発明によれば、第1位置のアウ
タ胴部材は複数の固定リブを介して前胴に固定解除可能
に固定されるとともに、第2位置のアウタ胴部材は複数
の固定リブを介して前胴に固定解除可能に固定されるの
で、前胴からアウタ胴部材が離脱してしまうのを確実に
防止することができる。その他請求項3と同様の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のシールド掘進機の縦断側面
図である。
【図2】本線トンネル掘進状態を示すシールド掘進機の
要部横断平面図である。
【図3】本線トンネルを掘進しつつ特殊セグメントを構
築する状態を示すシールド掘進機の要部横断平面図であ
る。
【図4】シールド掘進機に分岐線シールド掘進機を搬入
セットした状態を示す要部横断平面図である。
【図5】シールド掘進機と分岐線シールド掘進機(分岐
開始状態)を示す要部横断平面図である。
【図6】シールド掘進機のアウタ胴部材を第1位置に切
換える準備状態と分岐線トンネルの覆工部材とを示す要
部横断平面図である。
【図7】シールド掘進機のアウタ胴部材を第1位置に切
換える途中状態と分岐線トンネルの覆工部材とを示す要
部横断平面図である。
【図8】シールド掘進機のアウタ胴部材を第1位置に切
換える切換え完了状態と分岐線トンネルの覆工部材とを
示す要部横断平面図である。
【符号の説明】
T 本線トンネル Tb 分岐線トンネル S セグメント Sa 特殊セグメント 1 シールド掘進機 2 前胴 3 アウタ胴部材 7 シールドジャッキ 19 分岐発進口 23 固定リブ 25 分岐線シールド掘進機

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機で本線トンネルを掘進し
    ていき、本線トンネルの途中の分岐地点において分岐線
    シールド掘進機を分岐発進させる分岐シールド掘進方法
    において、 前記シールド掘進機に、その前胴よりもトンネル軸心方
    向に長く且つトンネル軸心方向にスライド可能に前胴に
    外嵌されたアウタ胴部材を予め設け、 前記アウタ胴部材を前胴に最大限重ね両者を固定解除可
    能に固定した状態で、前胴よりも後方でアウタ胴部材の
    内面にセグメントを組付けるのを繰り返しつつ本線トン
    ネルの掘進を行う第1工程と、 前記本線トンネルを掘進しながらシールド掘進機のアウ
    タ胴部材以外の部分をアウタ胴部材に対して相対的に前
    進移動させて、アウタ胴部材の内面にセグメントをリン
    グ状に構築してアウタ胴部材の内側に位置する分岐発進
    口を形成する第2工程と、 シールド掘進機を分岐発進口よりも前進させた状態で、
    その分岐発進口から分岐線シールド掘進機を発進させる
    第3工程と、 を備えたことを特徴とする分岐シールド掘進方法。
  2. 【請求項2】 前記第3工程の後に、第1〜第3工程の
    工程群を1または複数回繰り返すことを特徴とする請求
    項1に記載の分岐シールド掘進方法。
  3. 【請求項3】 本線トンネルの途中の分岐地点から分岐
    線シールド掘進機を分岐発進可能にする分岐掘進可能な
    シールド掘進機において、 カッターディスク及び前胴と、 前記前胴よりもトンネル軸心方向に長く且つトンネル軸
    心方向にスライド可能に前胴に外嵌されたアウタ胴部材
    とを備え、 前記アウタ胴部材を前胴に2重構造に重ねて前胴よりも
    後方へ延ばした本線トンネル掘進用の第1位置と、アウ
    タ胴部材と前胴とを1重構造にしてアウタ胴部材を前胴
    の後端部から後方へ延ばした分岐発進口形成用の第2位
    置とに亙ってアウタ胴部材の位置を切換え可能に構成
    前記前胴の内面付近に配設された複数のシールドジャッ
    キを設け、これらシールドジャッキを介してアウタ胴部
    材を第1位置から第2位置へまた第2位置から第1位置
    へ切換えるように構成した ことを特徴とする請求項3に
    記載の分岐掘進可能なシールド掘進機。
  4. 【請求項4】 第1位置のアウタ胴部材は複数の固定リ
    ブを介して前胴に固定解除可能に固定されるとともに、
    第2位置のアウタ胴部材は複数の固定リブを介して前胴
    に固定解除可能に固定されることを特徴とする請求項
    記載の分岐掘進可能なシールド掘進機。
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