JP2933279B1 - 分岐シールド掘進方法 - Google Patents

分岐シールド掘進方法

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JP2933279B1 JP11117798A JP11117798A JP2933279B1 JP 2933279 B1 JP2933279 B1 JP 2933279B1 JP 11117798 A JP11117798 A JP 11117798A JP 11117798 A JP11117798 A JP 11117798A JP 2933279 B1 JP2933279 B1 JP 2933279B1
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】本線トンネルの複数個所から分岐線トンネルを
分岐可能にし、シールド掘進機の機長の増大を防止し、
曲進性能を確保し、構造の簡単化を図る。 【解決手段】シールド掘進機1において前胴3に中折れ
部6を介して本体胴部材4が連結され、この本体胴部材
4にほぼ同長のアウタ胴部材5が摺動自在に外嵌され、
アウタ胴部材5は本体胴部材4に2構造に重ねた第1位
置と図7に図示のように本体胴部材4の後方へ1重構造
に延ばした第2位置とに切換え可能に構成され、アウタ
胴部材5を第1位置とし両胴部材4,5を固定した状態
で本線トンネルTを掘進され、分岐線シールド掘進機4
0を分岐させる分岐発進口34を形成する際にはアウタ
胴部材5を第2位置に切換えつつアウタ胴部材5の内面
付近に特殊セグメントSaを構築して分岐発進口34と
発進口リング36を形成し、シールド掘進機1を分岐発
進口34より前進させてから分岐線シールド掘進機40
を分岐発進させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、分岐シールド掘
進方法に関し、特に簡単な構造のシールド掘進機により
本線トンネルの複数個所から分岐線シールド掘進機を分
岐発進可能にした技術に関する。
【0002】
【従来の技術】 上下水道や通信ケーブル用の種々のシ
ールド坑(トンネル)をシールド掘進機で掘進する際
に、トンネルの途中から小径の分岐トンネルを分岐掘進
することも多い。分岐掘進する場合、通常、本線のシー
ルド掘進機で本線トンネルを掘進していき、分岐地点に
到着した時に、本線用シールド掘進機から分岐線シール
ド掘進機を左方または右方へ直角状に分岐発進させ、そ
の分岐後には本線トンネルを本線用シールド掘進機で分
岐トンネルを分岐線シールド掘進機で夫々独立に掘進す
る。
【0003】例えば、特開平8−165884号公報に
は、分岐掘進可能なシールド掘進機として、カッターデ
ィスク、前胴、中胴、後胴、前胴後端付近の複数の切羽
側シールドジャッキ、後胴前端付近に設けた複数の立坑
側シールドジャッキ、後胴内に設けたエレクタ装置、中
胴に設けた分岐発進部及び分岐トンネル掘進用の分岐線
シールド掘進機等を備え、中胴を3重構造にしたシール
ド掘進機が記載されている。
【0004】このシールド掘進機においては、分岐地点
に到達前は立坑側シールドジャッキにより掘進推力を発
生させつつ掘進し、分岐地点においてシールド掘進機を
一時停止させ、3重構造の中胴を伸長させて分岐発進用
窓を開口させて分岐線シールド掘進機を発進させ、その
後本線シールド掘進機では、中胴の内側2重構造と後胴
とを前胴から切り離し、切羽側シールドジャッキにより
掘進推力を発生させて掘進し、その本線トンネルの掘進
と並行して分岐線シールド掘進機により分岐線トンネル
の掘進を行う。
【0005】特開平9−195670号公報には、分岐
線トンネルの直径よりも長い後胴を中折れ式に連結した
シールド掘進機により、本線トンネルを掘進していき、
分岐地点において後胴の内面に分岐用開口部を有するセ
グメントリングを組立て、外部から分岐線シールド掘進
機を搬入して分岐用開口部にセットしてから、シールド
掘進機をセグメントリングよりも前進させ、分岐用開口
部から分岐線シールド掘進機を分岐発進させるシールド
掘進技術が記載されている。このシールド掘進技術で
は、1本の本線トンネルを掘進していき、その本線トン
ネルの複数個所から分岐線トンネルを分岐させることが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前記特開平8−16
5884号公報のシールド掘進機では、分岐発進の際
に、中胴の内側2重構造と後胴とを分離して地中に残し
ていくため、基本的に本線トンネルから1つの分岐線ト
ンネルしか分岐させることができない。尤も、3重構造
の中胴を複数組装備しておけば、複数個所から分岐発進
可能になるが、その場合、機長が長くなり、シールドジ
ャッキの容量が増大し、シールドジャッキの反力を支持
するセグメントの強度が不足し、曲進性能が低下する等
の問題がある。
【0007】前記特開平9−195670号公報のシー
ルド掘進技術では、1本の本線トンネルの複数個所から
分岐線トンネルを分岐させることができる点で優れてい
るが、そのシールド掘進機では、分岐線トンネルの直径
よりも長い後胴を装備しているため、後胴の強度面で不
利となる。
【0008】本発明の目的は、本線トンネルの複数個所
から分岐線トンネルを分岐可能な分岐シールド掘進方
提供すること、そのシールド掘進機における機長の増
大を抑制し且つ曲進性能を確保し且つ構造を簡単化する
こと、等である。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の分岐シール
ド掘進方法は、シールド掘進機で本線トンネルを掘進し
ていき、本線トンネルの途中の分岐地点において分岐線
シールド掘進機を分岐発進させる分岐シールド掘進方法
において、前記シールド掘進機の胴部材にトンネル軸心
方向へスライド可能に外嵌されたアウタ胴部材を予め設
け、前記アウタ胴部材を胴部材に最大限重ね両者の後端
部を接近させて固定解除可能に固定した状態で本線トン
ネルの掘進を行う第1工程と、前記本線トンネルを掘進
する途中において、前記アウタ胴部材の胴部材に対する
固定を解除してシールド掘進機のアウタ胴部材以外の部
分をアウタ胴部材に対して相対的に前進移動させ、アウ
タ胴部材の内面付近にセグメントをリング状に構築し且
つ分岐発進口を形成する第2工程と、前記シールド掘進
機を分岐発進口より前進させた状態で、その分岐発進口
から分岐シールド掘進機を分岐発進させる第3工程
、前記分岐線シールド掘進機を分岐発進させてから又
は分岐発進させながら、複数のシールドジャッキにより
アウタ胴部材をシールド掘進機のアウタ胴部材以外の部
分に対して相対的に前進移動させて胴部材に最大限重ね
る第4工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】シールド掘進機には、その胴部材にトンネ
ル軸心方向へスライド可能に外嵌されたアウタ胴部材を
予め設けられている。第1工程では、アウタ胴部材を胴
部材に最大限重ね両者の後端部を接近させて固定解除可
能に固定した状態で本線トンネルの掘進を行う。第2工
程では、本線トンネルを掘進する途中において、アウタ
胴部材の胴部材に対する固定を解除してシールド掘進機
のアウタ胴部材以外の部分をアウタ胴部材に対して相対
的に前進移動させ、アウタ胴部材の内面付近にセグメン
トをリング状に構築しながら分岐発進口を形成する。但
し、この場合、エレクタにより胴部材の後端部分の内面
にセグメントを構築していく。第3工程では、シールド
掘進機を分岐発進口より前進させた状態で、その分岐発
進口から分岐シールド掘進機を分岐発進させる。その
後、第4工程とにおいて、分岐線シールド掘進機を分岐
発進させてから又は分岐発進させながら、複数のシール
ドジャッキによりアウタ胴部材をシールド掘進機のアウ
タ胴部材以外の部分に対して相対的に前進移動させて胴
部材に最大限重ねる。
【0011】請求項2の分岐シールド掘進方法は、請求
項1の発明において、前記胴部材は、前端側の前胴部材
と、この前胴部材に中折れ部を介して連結された本体胴
部材であってアウタ胴部材がスライド可能に外嵌された
本体胴部材を有することを特徴とするものである。前記
胴部材が、前胴部材とこの前胴部材に中折れ部を介して
連結された本体胴部材を有するため、シールド掘進機を
本線トンネルを掘進する際の曲進性能を確保でき汎用性
に優れる。
【0012】請求項3の分岐シールド掘進方法は、請求
項1又は2の発明において、前記第3工程の後に、第1
〜第3工程の工程群を1又は複数回繰り返すことを特徴
とするものである。それ故、複数の異なる分岐発進地点
から複数の分岐線シールド掘進機を発進させることがで
きる
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。最初に、本線シールド掘進
機1の構造について説明する。尚、掘進方向に向かって
前後左右を前後左右として説明する。図1に示すよう
に、本線シールド掘進機1の胴部材2は、前端側の前胴
3と、この前胴3の後端部に中折れ部6を介して連結さ
れた本体胴部材4とで構成され、この本体胴部材4にス
ライド自在に外嵌されたアウタ胴部材5が設けられてい
る。円筒状の前胴3はトンネル軸心方向に短く構成さ
れ、円筒状の本体胴部材4は、トンネル軸心方向にかな
り長く前胴3の3〜4倍の長さに形成されている。
【0014】本体胴部材4の内面側には環状ウェブ7
と、環状フレーム8とが溶接接合されている。中折れ部
6の中折れ胴としての本体胴部材4の前端部の外面には
部分球面座が形成され、この部分球面座が前胴3の後端
部内面の部分球面凹座に回動自在に係合され、本体胴部
材4に対して前胴3を左右に方向変換可能である。この
中折れ部の内側の左側部と右側部には、夫々複数の中
折れジャッキ9が設けられ、各中折れジャッキ9のジャ
ッキ本体は隔壁10のブラケットに鉛直のピンにて連結
されるとともに各中折れジャッキ9のロッドの先端は環
状ウェブ7に固着のブラケットに鉛直のピンにて連結さ
れている。それら中折れジャッキ9により通常のシール
ド掘進機と同様に、本線トンネルTの掘進方向を左方ま
たは右方へ方向変換可能である。
【0015】アウタ胴部材5は円筒状のもので、本体胴
部材4にトンネル軸心方向に摺動自在に外嵌され、アウ
タ胴部材5は本体胴部材4と略同じ長さで、図1に図示
のように本体胴部材に2重構造に重ねて外嵌させた第
1位置と、図7、図8に示すように、1重構造にして本
体胴部材4の後方へ伸長させた第2位置とに亙って位置
切換え可能になっている。本線トンネルTを掘進する際
には、アウタ胴部材5を第1位置にし、アウタ胴部材5
の後端部と本体胴部材4の後端部を接近させて、それら
後端部同士を固定リング11により固定した状態に保持
する。尚、アウタ胴部材5の前端部の内面部には環状の
シール12が装着されている。
【0016】尚、固定リング11の代わりに、周方向適
当間隔おきに配置する固定板片を介して本体胴部材4と
アウタ胴部材5の後端部同士を固定してもよい。尚、ア
ウタ胴部材5の後端から延ばした筒体にテールシール1
3が設けられている。
【0017】このシールド掘進機1の前端部には、カッ
ターディスク15が設けられ、カッターディスク15の
背部にチャンバー16が形成され、チャンバー16の後
端は前胴3の内側に横断状に設けられて前胴3に固定さ
れた隔壁10により液密に仕切られている。カッターデ
ィスク15は、前胴3と同じ直径に形成され、その前面
部に設けられた多数のカッタービット17と、複数のカ
ッタースポーク18と、中心フレーム19と、隔壁10
に回転自在に支持された支持部20とを有する。隔壁1
0には後方へ膨らんだ突出壁部10aが設けられ、この
突出壁部10aに取りつけられた複数のカッター駆動モ
ータ21によりカッターディスク15が正逆回転駆動さ
れる。
【0018】トンネル掘進時の掘進推力を発生させる複
数(例えば、10本)のシールドジャッキ22が本体胴
部材4の長さ方向中央部の内面付近に前後方向向きに且
つロッドを後方向きにして配設され、それらシールドジ
ャッキ22のジャッキ本体は環状フレーム8に固定され
ている。各シールドジャッキ22のロッドの後端部には
偏心金具23が連結され、その偏心金具23の半球凸部
にはスプレッダー24がルーズにピン連結されている。
本線トンネルTの掘進の際には、本線トンネルTの内面
に覆工されたセグメントSの前端に複数のスプレッダー
24で反力をとり掘進推力を発生させる。
【0019】チャンバー16内の泥水を排出する為の排
泥設備25が設けられ、この排泥設備25は送水管26
と排泥管27とバイパス管28等を有する。送水管26
は地上からトンネル内に導入された送水系に接続され、
この送水管26は隔壁10を貫通して隔壁10に固定さ
れ、チャンバー16内へ送水する。排泥管27は隔壁1
0を貫通して隔壁10に固定され、トンネル内を後方へ
延び地上へ導出された排泥系に接続されている。送水管
26と排泥管27には夫々開閉弁が介装され、バイパス
管28にも開閉弁が介装されている。
【0020】本線トンネルTの内面を覆工するセグメン
トSを組付けるエレクタ装置30であって、一般的なエ
レクタ装置と同様のエレクタ装置30が設けられてい
る。このエレクタ装置30は、複数の遊転ローラに回動
自在に支持された可動フレーム31と、この可動フレー
ム31に取付けられたエレクタ本体32と、可動フレー
ム31を回転駆動する電動式または油圧式の駆動モータ
(図示略)等を有する。
【0021】本線トンネルTを掘進する際には、カッタ
ー駆動モータ21によりカッターディスク15を回転駆
動しながら、本線トンネルTの内面に覆工したセグメン
トSの前端に反力を取り、複数のシールドジャッキ22
で掘進推力を発生させて掘進し、シールドジャッキ22
の1ストローク分の掘進毎に1リング分のセグメントS
を本体胴部材4の後端部分の内面にセグメントSを組付
け、その後再びシールドジャッキ22の1ストローク分
の掘進を行うのを繰り返し実行していく。
【0022】尚、掘削した土砂は泥水となってチャンバ
ー16内に収容され、排泥設備25により排出される。
尚、この実施形態のシールド掘進機1は泥水シールドを
適用しているが、土圧シールドを適用することも可能で
あり、その場合排泥設備25に代えて排土設備が設けら
れる。
【0023】次に、分岐線シールド掘進機の構造につい
て、図2を参照して説明する。尚、掘進方向に向かって
前後左右を前後左右として説明する。図2に示すよう
に、この分岐線シールド掘進機40は、前胴41と、前
胴41の後端部に中折れ部42を介して連結された後胴
43と、カッターディスク44と、カッター駆動モータ
45と、複数の中折れジャッキ46と、複数のシールド
ジャッキ47と、排泥設備48と、エレクタ装置49等
を有する。
【0024】図16〜図18に示すように、前胴41は
前胴前部41aと前胴後部41bとを溶接接合した構造
であり、図20〜図22に示すように、後胴43は後胴
前部43aと後胴中央部43bと後胴後部43cとを溶
接接合した構造である。図2に示すように、カッターデ
ィスク44の背部にはチャンバー50が形成され、その
チャンバー50の後端が隔壁51で仕切られ、隔壁51
は前胴41の前端付近部の内側に横断状に配設されて前
胴41に溶接接合され、カッターディスク44は隔壁5
1に回転自在に支持されている。カッターディスク44
は、その前面部の多数のカッタービット44aと、複数
のカッタースポーク44bと、中心フレーム44cと、
回転支持部44dとを有する。このカッターディスク4
4は、電動式または油圧式のカッター駆動モータ45に
より正逆回転駆動される。
【0025】前記後胴43の前端部の内面側には環状フ
レーム52が溶接接合され、この環状フレーム52に中
折れ部42の中折れ胴42aが結合されている。中折れ
胴42aの前部外面の部分球面座が、前胴41の後端部
内面の部分球面凹座に回動自在に係合している。前胴4
1の内側の左側部と右側部には夫々複数の中折れジャッ
キ46が配設され、各中折れジャッキ46のジャッキ本
体は前胴41と隔壁51に固着のブラケットに鉛直のピ
ンで連結されるとともに各中折れジャッキ46のロッド
の先端部は中折れ胴42aと環状フレーム52とに固着
のブラケットに鉛直のピンで連結されている。
【0026】前胴41の後部と中折れ胴42aの内面付
近には複数のシールドジャッキ47が前後方向向きに且
つロッドを後方に向けて配設され、各シールドジャッキ
47のジャッキ本体は環状フレーム52に固定され、各
シールドジャッキ47のロッドの先端部には偏心金具5
3が連結され、その偏心金具53の半球状凸部にはスプ
レッダー54がルーズにピン連結されている。
【0027】排泥設備48は、送水管48a、排泥管4
8b、バイパス管、開閉弁等を有し、前記の排泥設備2
6と同様のものである。エレクタ装置49は、可動フレ
ーム49aと、エレクタ本体49bと、回転駆動モータ
(図示略)等を有し、可動フレーム49aは、後胴43
の内面側に固定のフレームに複数の遊転ローラにて回動
可能に支持されている。
【0028】以上の分岐線シールド掘進機40により、
分岐線トンネルTbを駆動する際には、カッター駆動モ
ータ45によりカッターディスク44を回転駆動しなが
ら、分岐線トンネルTbの内面に覆工したセグメントS
bの前端に反力を取り、複数のシールドジャッキ47で
掘進推力を発生させて掘進し、シールドジャッキ47の
1ストローク分の掘進毎に1リング分のセグメントSb
を後胴43の内面に組付け、その後再びシールドジャッ
キ47の1ストローク分の掘進を行うのを繰り返し実行
する。
【0029】次に、以上の分岐掘進可能なシールド掘進
機1の作用について説明する。但し、以下の説明は、分
岐シールド掘進方法についての説明をも含む。尚、図3
〜図15の図は、本線トンネルTのシールド掘進の各段
階における左側部分の要部の横断平面を示す。本線トン
ネルTの掘進を行う際には、図1、図3に示すように、
アウタ胴部材5を第1位置に保持し、本体胴部材4の後
端部をアウタ胴部材5の後端部の内面側に接近状に位置
させ、本体胴部材4の後端に溶接接合した固定リング3
3をアウタ胴部材5の後端部の内面に溶接接合すること
で、本体胴部材4とアウタ胴部材5とを固定解除可能に
固定した状態で作動させる。
【0030】本体胴部材4の後端部分の内面に、エレク
タ装置30により、例えばコンクリート製のセグメント
Sをリング状に組付け、そのセグメントSに反力をとり
複数のシールドジャッキ22により掘進推力を発生させ
ながら本線トンネルTを掘進していく(図3参照)。こ
のとき、掘削した土砂は、チャンバー16内へ流れ込
み、そこで送水管26から供給される水と攪拌されて泥
水となって排泥管27から排出される。
【0031】この本線トンネルTの掘進の際、アウタ胴
部材5を第1位置に保持した状態では、シールド掘進機
1の機長が比較的短いため、掘進抵抗が大きくならずシ
ールドジャッキ22の容量も比較的小容量で済み、セグ
メントSの強度も普通の強度でよく、中折れ部6と中折
れジャッキ9を介して掘進方向の方向変換も容易であ
る。しかも、前胴3とアウタ胴部材5とで2重構造にな
るため剛性、強度に優れるし、アウタ胴部材5と本体胴
部材4の両後端部が接近し、アウタ胴部材5と本体胴部
材4が完全に2重構造となっているため、アウタ胴部材
5と本体胴部材4の強度面でも有利である。
【0032】次に、本線トンネルTの掘進途中に、分岐
線トンネルTbを分岐させる分岐地点に達した際には、
図4〜図6に示すように、本線トンネルTを掘進しなが
ら、シールド掘進機1のアウタ胴部材5以外の部分をア
ウタ胴部材5対して相対的に前進させながら、アウタ胴
部材5の内面付近に分岐発進口34を形成するスチール
製の特殊セグメントSaを組付け、分岐発進口34を形
成する。
【0033】このとき、図4に示すように、アウタ胴部
材5を固定する固定リング33と本体胴部材4との溶接
接合部をガス溶断にて分離し、アウタ胴部材5に固着状
態の固定リング33に環状の止め板35を周方向適当間
隔おきの複数個所で溶接してセグメントSの前端に当接
させ、本体胴部材4の内面に鋼製の特殊セグメントSa
をリング状に組付け、その状態で複数のシールドジャッ
キ22を作動させてシールド掘進機1のアウタ胴部材5
以外の部分を1ストローク分前進移動させる(図5参
照)。
【0034】その後、覆工した特殊セグメントSaの一
部を剥がし、止め板35の溶接個所をガス溶断して止め
板35を取外し、図6に示すように、その止め板35を
特殊セグメントSaの前端に対応する位置に移設して前
記と同様にアウタ胴部材5に溶接接合し、次の1ストロ
ーク分の特殊セグメントSaを組付け、前記同様にシー
ルド掘進機1のアウタ胴部材5以外の部分を前進移動さ
せる。これを繰り返していくことにより、図7に示すよ
うに、例えば9リング分の特殊セグメントSaが組付け
られ、アウタ胴部材5が本体胴部材4に対して相対的に
後方へ最大限伸長移動した第2位置になる。尚、アウタ
胴部材5が第2位置になったとき、前記と同様の固定リ
ング33aを本体胴部材4の後端に溶接接合するととも
にアウタ胴部材5の内面に溶接接合する。
【0035】図7に示すように、前記9リング分の特殊
セグメントSaを構築しながら例えば本線トンネルTの
左側面に分岐発進口34を形成するとともに、その分岐
発進口34に鋼製の発進口リング36を組付けて特殊セ
グメントSaにボルト結合し、発進口リング36の内面
部には環状のエントランスパッキン37を装着する。
尚、分岐発進口34はアウタ胴部材5の内面側に形成す
るので、地山の土水圧がトンネルT内へ流入することは
ない。
【0036】次に、図8に示すように分岐線シールド掘
進機40の前端部分(少なくとも、カッターディスク4
4と前胴前部41aとその内部機器を含む部分)を外部
から搬入して、発進口リング36に部分的に挿入してセ
ットする。その後、分岐線シールド掘進機40における
掘進の反力を取る為の仮の反力支持部材を構築するとと
もに、エントランスパッキン37を膨張させて封止状態
にする。
【0037】次に、図8に示すように、アウタ胴部材5
を第2位置に保持し、本体胴部材4とアウタ胴部材5と
を固定解除可能に固定した状態で本線トンネルTを掘進
し、特殊セグメントSaを構築していく。尚、この場
合、トンネル軸心方向長さの大きなセグメントを搬入す
るのが難しいため、トンネル軸心方向長さの小さな特殊
セグメントSaを構築していくが、コンクリート製のセ
グメントを適用してもよい。これと並行して、シールド
掘進機1が分岐発進口34よりも前進してから(アウタ
胴部材5の後端が分岐発進口34よりも前方へ前進して
から)、分岐線シールド掘進機40を分岐発進口34か
ら発進させて分岐線トンネルTbの掘削を開始する。
【0038】その後、図9に示すように、分岐線シール
ド掘進機40に前胴後部41bを接続し、反力支持部材
を適宜構築したり移設したりしながら、分岐線トンネル
Tbの掘削を実行していく。尚、分岐線シールド掘進機
40にその分割体を順次増築しながら分岐発進する動作
については、図16〜図22を参照して後述する。次
に、図10に示すようにシールドジャッキ22により伝
達部材38を併用して特殊セグメントSaの前端に反力
を取りながら、本線トンネルTの掘進を継続し、シール
ド掘進機1が分岐発進口34よりも前方へ前進した時点
において、シールド掘進機1においては分岐発進の為の
作業は終了したことになるので、以下に説明するよう
に、アウタ胴部材5を図15に示す第1位置に復帰させ
る。
【0039】この場合、シールド掘進機1による掘進を
停止し、シールド掘進機1の前端に作用する土水圧でシ
ールド掘進機1が後退しないように、例えば1つおきの
5本のシールドジャッキ22で特殊セグメントSaの前
端に反力を取ってシールド掘進機1の後退を防止しなが
ら、1つおきの5本のシールドジャッ22によりアウタ
胴部材5を前進移動させる。
【0040】即ち、図10、図11に示すように、5本
のシールドジャッキ22に対応する5個所において、ア
ウタ胴部材5の内面に止め部材39を溶接接合し、その
各止め部材39を伝達部材38にボルト結合し、伝達部
材38をスプレッダー24にもボルト結合し、本体胴部
材4とアウタ胴部材5とを固定していた固定リング33
aをガス溶断してアウタ胴部材5と本体胴部材4との結
合を解き、それらシールドジャッキ22のピストンロッ
ドを前方へ退入駆動し、本体胴部材4に対して相対的に
アウタ胴部材5を前方へ引張り駆動すると、図11に示
すようにアウタ胴部材5が1ストローク分前進する。そ
の後、図12に示すように、5個の止め部材39を分離
して後方へ移設しアウタ胴部材5に再び溶接してから、
前記と同様にシールドジャッキ22により前方へ引張り
駆動する(図13参照)。
【0041】その後、図14に示すように、本体胴部材
4の後端部分の内面に特殊セグメントSaを組付け、短
い長さの伝達部材38aを適用したり、トンネル軸心方
向の幅の小さな特殊セグメントSa1適用したりしなが
ら、アウタ胴部材5を図15に示すように第1位置に切
換える。そして、この状態において、前記固定リング3
3と同様の固定リング33bが再度溶接されて、本体胴
部材4とアウタ胴部材5とが固定解除可能に固定され
る。
【0042】このようにアウタ胴部材5を第1位置に切
換え、本体胴部材4とアウタ胴部材5とを固定した状態
で、前記と同様に、本線トンネルTを掘進していく。そ
の後、再び、分岐線トンネルTbを分岐させる次の分岐
地点に到達した際には、前述したのと同様にして前記の
分岐線シールド掘進機40とは別の第2の分岐線シール
ド掘進機を発進させることができる。こうして、必要に
応じて何回でも分岐線シールド掘進機を発進させること
ができる。
【0043】次に、分岐線シールド掘進機40にその分
割体を順次増築しながら分岐発進する動作について、図
16〜図22を参照して簡単に説明する。図16に示す
ように、分岐線シールド掘進機40の前端部分(カッタ
ーディスク44と前胴前部41aと、カッター駆動機構
等)を本線トンネルT内に搬入して、発進口リンク36
に挿入可能な状態にセットする。
【0044】次に、図17に示すように、分岐線シール
ド掘進機40の前端部分を発進口リンク36に挿入し、
前胴後部41bを搬入して前胴前部41aの後端に結合
可能な状態にセットし、図18に示すように、前胴前部
41aの後端に前胴後部41bを溶接接合し、分岐線シ
ールド掘進機40を分岐発進口34から発進させ、分岐
線トンネルTbの掘進を開始する。この場合、複数の仮
シールドジャッキ47を設け、図示外の反力支持部材で
反力をとって掘進推力を発生させる。
【0045】次に、掘進を進めていき、前胴41が発進
口リンク36から殆ど突出しない状態になった時点にお
いて、図19に示すように後胴前部43aを搬入して前
胴41の後側にセットする。次に、図20に示すよう
に、前胴41の後端部に後胴前部43aを中折れ可能に
連結し、複数の中折れジャッキ46を組付け、複数の仮
シールドジャッキ47を移設する。次に、さらに掘進を
進めていき、後胴前部43aが発進口リンク36から僅
かに突出する状態になった時点において、図21に示す
ように、後胴中央部43bを搬入して後胴前部43aの
後側にセットして、後胴中央部43bを後胴前部43a
の後端に溶接接合する。
【0046】次にさらに掘進を進めていき、後胴中央部
43bが発進口リンク36から僅かに突出する状態にな
った時点で、図22に示すように、後胴後部43cを搬
入してセットし、その後胴後部43cを後胴中央部43
bの後端に溶接接合する。そして、排泥設備48も整備
し、エレクタ装置49も組付けると、分岐線シールド掘
進機40が完成した状態となる。この分岐線シールド掘
進機40は、直径もかなり大きく、エレクタ装置49を
有するため、掘進した分岐線トンネルTbの内面にセグ
メントSbを覆工していくことになる。但し、分岐線ト
ンネルTbの直径が小さい場合には、エレクタ装置49
を省略し、掘進した分岐線トンネルTbの内面にヒュー
ム管を覆工する場合もある。
【0047】以上説明したシールド掘進機において
は、アウタ胴部材5を本体胴部材4に2重構造に重ねて
両胴部材4,5の後端部を接近させた第1位置に保持し
て、通常のシールド掘進機と同様に本線トンネルTの掘
進を行うことができる。分岐発進口34を形成する際に
は、本線トンネルTを掘進しながら、アウタ胴部材5を
第1位置から第2位置へ切換えつつ、アウタ胴部材5の
内面付近に特殊セグメントSaを構築し且つ分岐発進口
34を形成できる。
【0048】前記アウタ胴部材5を第1位置に保持して
本線トンネルTを掘進する際には、シールド掘進機1の
機長が増大することもなく、シールドジャッキ22の容
量の増大を抑制でき、セグメントSの強度面で有利であ
る。また、このシールド掘進機1では、中折れ部6を設
けてあるため、曲進性能に優れ汎用性に優れる。しか
も、本体胴部材4に対してアウタ胴部材5をスライド自
在に外嵌させた構成であるので、簡単な構造で安価に製
作できるシールド掘進機1になる。しかも、本体胴部材
4の後端部分の内面にセグメントSを組付け、アウタ胴
部材5を第2位置に切換えた状態においてそれらセグメ
ントSがアウタ胴部材5の内面付近に位置し、セグメン
トSがアウタ胴部材5の内面に密着していないため、そ
の後シールド掘進機1を前進移動させる時の抵抗が小さ
くなる。
【0049】このシールド掘進機1は、複数のシールド
ジャッキ22を有し、それらシールドジャッキ22を介
してアウタ胴部材5を第1位置から第2位置へまた第2
位置から第1位置へ切換えるので、複数のシールドジャ
ッキ22を有効活用してアウタ胴部材5の位置切換えを
行うことができ、アウタ胴部材5の位置切換えの為の特
別な手段や機構を設ける必要がない。シールド掘進機1
の構造が複雑化することがなく、設備経済的に有利であ
る。尚、前記本発明の実施形態は、一例を示すものに過
ぎず、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態
に種々の変更を付加した形態で実施できることは勿論で
ある。
【0050】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、シールド掘
進機に、予めアウタ胴部材を設け、第1工程〜第工程
を行うことで、分岐線シールド掘進機を分岐発進させる
ことができ、第1工程〜第工程を複数回繰り返すこと
で、本線トンネルの複数の分岐発進地点から分岐線シー
ルド掘進機を夫々分岐発進させることができる。アウタ
胴部材が前記の構成を有するため、本線トンネル掘進時
の状態において、シールド掘進機の機長が増大すること
もなく、アウタ胴部材は胴部材と2重構造になっている
ため、アウタ胴部材と胴部材の剛性の面で有利であり、
シールドジャッキの容量の増大を抑制でき、セグメント
の強度面で有利である。
【0051】本線トンネル掘進の際、胴部材の後端部分
の内面に本線トンネルの内面を覆工する為のセグメント
を構築しながら、シールド掘進機のアウタ胴部材以外の
部分をアウタ胴部材に対して相対的に前進させて、その
アウタ胴部材の内面付近にセグメントをリング状に構築
し且つ分岐発進口を形成するので、アウタ胴部材の内面
側に分岐発進口を形成できる。セグメントは胴部材の内
面に構築されて結果的にアウタ胴部材の内面付近に構築
され、アウタ胴部材の内面にセグメントが密着してない
から、分岐発進口の形成後にシールド掘進機を前進させ
る際の摺動抵抗が小さくなる。
【0052】第4工程では、シールド掘進機の前端に作
用する土水圧でシールド掘進機が後退しないように、例
えば半数のシールドジャッキでセグメントの前端に反力
を取ってシールド掘進機の後退を防止しながら、例えば
残り半数のシールドジャッによりアウタ胴部材を前進移
動させることができる。複数のシールドジャッキを介し
て、アウタ胴部材を本体胴部材に2重構造に重ねて外嵌
させた位置と、1重構造にして本体胴部材の後方へ伸長
させた位置とに亙って位置切換え可能であるので、複数
のシールドジャッキを有効活用してアウタ胴部材の位置
切換えを行うことができ、アウタ胴部材の位置切換えの
為の特別な手段や機構を設ける必要がない。シールド掘
進機の構造が複雑化することがなく、設備経済的に有利
である。
【0053】請求項2の発明によれば、胴部材は、前端
側の前胴部材と、この前胴部材に中折れ部を介して連結
された本体胴部材であってアウタ胴部材がスライド可能
に外嵌された本体胴部材を有するため、シールド掘進機
を本線トンネルを掘進する際の曲進性能を確保でき汎用
性に優れる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
【0054】請求項3の発明によれば、請求項1の第3
工程の後に、第1〜第3工程の工程群を1または複数回
繰り返すことにより、複数の異なる分岐発進地点から分
岐線シールド掘進機を分岐発進させることができる。そ
の他請求項1又は2と同様の効果を奏する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシールド掘進機の縦断
側面図である。
【図2】分岐線シールド掘進機の縦断側面図である。
【図3】分岐発進口形成の準備状態を示す要部横断平面
図である。
【図4】分岐発進口形成の為に特殊セグメントを構築す
る状態を示す要部横断平面図である。
【図5】分岐発進口形成の為にアウタ胴部材を第2位置
に切換える状態を示す要部横断平面図である。
【図6】分岐発進口形成の為に図4、図5の状態を進展
させた状態を示す要部横断平面図である。
【図7】特殊セグメントに形成した分岐発進口を示す要
部横断平面図である。
【図8】シールド掘進機と発進前の分岐線シールド掘進
機の横断平面図である。
【図9】分岐線シールド掘進機の発進直後の状態を示す
要部横断平面図である。
【図10】アウタ胴部材を第1位置へ復帰させる準備状
態と分岐線シールド掘進機とを示す要部横断平面図であ
る。
【図11】アウタ胴部材を第1位置に復帰させる途中状
態と分岐線シールド掘進機とを示す要部横断平面図であ
る。
【図12】アウタ胴部材を第1位置に復帰させる途中状
態と分岐線シールド掘進機とを示す要部横断平面図であ
る。
【図13】アウタ胴部材を第1位置に復帰させる途中状
態と分岐線シールド掘進機と分岐線トンネルに覆工した
セグメントとを示す要部横断平面図である。
【図14】アウタ胴部材を第1位置に復帰させる途中状
態と分岐線トンネルに覆工したセグメントとを示す要部
横断平面図である。
【図15】アウタ胴部材を第1位置に復帰させた状態と
分岐線トンネルに覆工したセグメントとを示す要部横断
平面図である。
【図16】分岐発進の第1の段階の分岐線シールド掘進
機の断面図である。
【図17】分岐発進の第2の段階の分岐線シールド掘進
機の断面図である。
【図18】分岐発進の第3の段階の分岐線シールド掘進
機の断面図である。
【図19】分岐発進の第4の段階の分岐線シールド掘進
機の断面図である。
【図20】分岐発進の第5の段階の分岐線シールド掘進
機の断面図である。
【図21】分岐発進の第6の段階の分岐線シールド掘進
機の断面図である。
【図22】分岐発進の第7の段階の分岐線シールド掘進
機の断面図である。
【符号の説明】
T 本線トンネル Tb 分岐線トンネル S セグメント Sa 特殊セグメント 2 胴部材 3 前胴 4 本体胴部材 5 アウタ胴部材 15 カッターディスク 22 シールドジャッキ 34 分岐発進口 40 分岐線シールド掘進機

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機で本線トンネルを掘進し
    ていき、本線トンネルの途中の分岐地点において分岐線
    シールド掘進機を分岐発進させる分岐シールド掘進方法
    において、 前記シールド掘進機の胴部材にトンネル軸心方向へスラ
    イド可能に外嵌されたアウタ胴部材を予め設け、 前記アウタ胴部材を胴部材に最大限重ね両者の後端部を
    接近させて固定解除可能に固定した状態で本線トンネル
    の掘進を行う第1工程と、 前記本線トンネルを掘進する途中において、アウタ胴部
    材の胴部材に対する固定を解除してシールド掘進機のア
    ウタ胴部材以外の部分をアウタ胴部材に対して相対的に
    前進移動させ、アウタ胴部材の内面付近にセグメントを
    リング状に構築し且つ分岐発進口を形成する第2工程
    と、 前記シールド掘進機を分岐発進口より前進させた状態
    で、その分岐発進口から分岐シールド掘進機を分岐発
    進させる第3工程と、前記分岐線シールド掘進機を分岐発進させてから又は分
    岐発進させながら、複数のシールドジャッキによりアウ
    タ胴部材をシールド掘進機のアウタ胴部材以外の部分に
    対して相対的に前進移動させて胴部材に最大限重ねる第
    4工程と、 を備えたことを特徴とする分岐シールド掘進方法。
  2. 【請求項2】 前記胴部材は、前端側の前胴部材と、こ
    の前胴部材に中折れ部を介して連結された本体胴部材で
    あってアウタ胴部材がスライド可能に外嵌された本体胴
    部材を有することを特徴とする請求項1に記載の分岐シ
    ールド掘進方法。
  3. 【請求項3】 前記第3工程の後に、第1〜第3工程の
    工程群を1又は複数回繰り返すことを特徴とする請求項
    1または2に記載の分岐シールド掘進方法
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