JP2002038141A - 新規縮合へテロ環化合物、発光素子材料およびそれを使用した発光素子 - Google Patents

新規縮合へテロ環化合物、発光素子材料およびそれを使用した発光素子

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JP2002038141A
JP2002038141A JP2000229125A JP2000229125A JP2002038141A JP 2002038141 A JP2002038141 A JP 2002038141A JP 2000229125 A JP2000229125 A JP 2000229125A JP 2000229125 A JP2000229125 A JP 2000229125A JP 2002038141 A JP2002038141 A JP 2002038141A
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JP
Japan
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group
light
carbon atoms
ring
substituent
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Application number
JP2000229125A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Ise
俊大 伊勢
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】色純度に優れた発光素子材料および蛍光強度の
強い青色蛍光発光を示す化合物を提供する。 【解決手段】式(I)で表される化合物を用いる。 一般式(I)具体例 (式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ環を含む)が
縮合した縮合多環基を表す。R2、R3はH又は置換基を
表し、R2とR3は互いに結合して環を形成しても良い。
Arはアリーレン基または二価のヘテロ環基を表す。X
1はO、S、Se、Te又はN−R(RはHまたは置換基を表
す。)を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルター用染
料、色変換フィルター、写真感光材料染料、増感色素、
パルプ染色用染料、レーザー色素、医療診断用蛍光薬
剤、発光素子用材料等として用いるに適した化合物およ
び、バックライト、フラットパネルディスプレイ、照明
光源、表示素子、電子写真、有機半導体レーザー、記録
光源、露光光源、読み取り光源、標識、看板などの分野
に利用可能な発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、研究開発が行われている種々の発
光素子の中で、有機電界発光(EL)素子は、低電圧駆動
で高輝度の発光が得られることから、近年活発な研究開
発が行われている。一般に有機EL素子は、発光層及び
該層を挟んだ一対の対向電極から構成されており、陰極
から注入された電子と陽極から注入されたホールが発光
層において再結合し、生成した励起子からの発光を利用
するものである。
【0003】現在、低電圧で高輝度に発光する有機EL
素子はTangらによって示された積層構造を有するも
のであり(アプライド フィジックス レターズ、51
巻、913頁、1987年)。この素子は、電子輸送兼
発光材料とホール輸送材料を積層させることにより、高
輝度の緑色発光を得ており、6〜7Vの直流電圧で、輝
度は数千cd/m2に達している。しかしながら、フル
カラーディスプレイ、光源としての利用を考えた場合、
実用上は三原色あるいは白色を出す必要があるが、上記
の素子は発光材料として8−キノリノールのA1錯体
(Alq)を用いており、発光色は緑色に限られてお
り、他の発光色の発光素子の開発が望まれている。これ
まで緑色以外に発光する発光材料が種々開発されている
ものの、発光輝度、発光効率が低い、耐久性が低いなど
の問題があった。
【0004】また、色純度が良好で発光効率が高い従来
の素子は電荷輸送材料中に蛍光性色素を微量ドープした
ものであり、製造上、素子特性の再現性に問題があるこ
とや、色素の耐久性が低いために長時間使用した場合に
輝度の低下、色変化が起こるなどの問題があった。これ
を解決する手段として電荷輸送機能と発光機能を兼ね備
えた材料の開発が望まれているが、これまで開発された
材料では蛍光性色素を高濃度で用いると、会合等により
輝度が低下する等の問題があった。
【0005】一方、有機発光素子において高輝度発光を
実現しているものは有機物質を真空蒸着によって積層し
ている素子であるが、製造工程の簡略化、加工性、大面
積化等の観点から塗布方式による素子作製が望ましい。
しかしながら、従来の塗布方式で作製した素子では発光
輝度、発光効率の点で蒸着方式で作製した素子に劣って
おり、高輝度、高効率発光化が大きな課題となってい
た。
【0006】また、近年、フィルター用染料、色変換フ
ィルター、写真感光材料染料、増感色素、パルプ染色用
染料、レーザー色素、医療診断用蛍光薬剤、有機発光素
子材料等に蛍光を有する物質が種々用いられ、その需要
が高まっているが、青色の色純度が高く、且つ蛍光強度
の強い化合物は少なく、新たな材料開発が望まれてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的
は、低電圧駆動で高輝度、高効率の発光が可能で、繰り
返し使用時での安定性の優れた発光素子材料および発光
素子の提供にある。本発明の第二の目的は、色純度に優
れた発光素子、およびそれを可能にする発光素子材料の
提供にある。本発明の第三の目的は、蛍光強度の強い、
青色蛍光発光を示す化合物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題は下記手段によ
って達成された。
【0009】〔1〕下記一般式(I)で表される化合物
であることを特徴とする発光素子材料。
【0010】
【化8】
【0011】(式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ
環を含む)が縮合した縮合多環基を表す。R2、R3は水
素原子または置換基を表し、R2とR3は互いに結合して
環を形成しても良い。Arはアリーレン基または二価の
ヘテロ環基を表す。X1はO、S、Se、TeまたはN−R(R
は水素原子または置換基を表す。)を表す。) 〔2〕下記一般式(II)で表される化合物であることを
特徴とする発光素子材料。
【0012】
【化9】
【0013】(式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ
環を含む)が縮合した縮合多環基を表す。Q2は芳香環
を形成するのに必要な原子群を表す。Arはアリーレン
基または二価のヘテロ環基を表す。X2はO、SまたはN−
R(Rは水素原子または置換基を表す。)を表す。) 〔3〕下記一般式(III)で表される化合物であること
を特徴とする発光素子材料。
【0014】
【化10】
【0015】(式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ
環を含む)が縮合した縮合多環基を表す。Q3は芳香族
へテロ環を形成するのに必要な原子群を表す。Arはア
リーレン基または二価のヘテロ環基を表す。X2はO、Sま
たはN−R(Rは水素原子または置換基を表す。)を表
す。) 〔4〕下記一般式(IV)で表される化合物。
【0016】
【化11】
【0017】(式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ
環を含む)が縮合した縮合多環基を表す。R、R41〜R
44は水素原子または置換基を表す。Arはアリーレン基
または二価のヘテロ環基を表す。) 〔5〕下記一般式(IV)で表される化合物であることを
特徴とする発光素子材料。
【0018】
【化12】
【0019】(式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ
環を含む)が縮合した縮合多環基を表す。R、R41〜R
44は水素原子または置換基を表す。Ar4はアリーレン
基または二価のヘテロ環基を表す。) 〔6〕下記一般式(V)で表される化合物。
【0020】
【化13】
【0021】(式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ
環を含む)が縮合した縮合多環基を表す。R、R51〜R
59は水素原子または置換基を表す。) 〔7〕下記一般式(V)で表される化合物であることを
特徴とする発光素子材料。
【0022】
【化14】
【0023】(式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ
環を含む)が縮合した縮合多環基を表す。R、R51〜R
59は水素原子または置換基を表す。) 〔8〕一対の電極間に発光層もしくは発光層を含む複数
の有機化合物薄層を形成した発光素子において、少なく
とも一層が前項〔1〕〜〔7〕に記載の一般式(I)〜
(V)で表される化合物の少なくとも一種を含有する層
であることを特徴とする発光素子。
〔9〕一対の電極間に発光層もしくは発光層を含む複数
の有機化合物薄層を形成した発光素子において、少なく
とも一層が前項〔1〕〜〔7〕に記載の一般式(I)〜
(V)で表される化合物の少なくとも一種をポリマー中
に分散した層であることを特徴とする発光素子。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。まず、本発明の一般式(I)で表される化合物に
ついて説明する。R1は二環以上の芳香環(ヘテロ環を
含む)が縮合した縮合多環基を表す。
【0025】R1で表される縮合多環基は、縮合多環炭
化水素基(好ましくは炭素数10〜32、より好ましく
は炭素数10〜24、さらに好ましくは炭素数10〜1
6であり、例えばナフチル基、フェナントリル基、アン
トリル基、ピレニル基、ペリレニル基、コロネニル基、
オバレニル基等が挙げられる。)、縮合多環ヘテロ環基
(好ましくは炭素数10〜32、より好ましくは炭素数
10〜24、さらに好ましくは炭素数10〜16であ
り、例えばキノリル基、イソキノリル基、シンノリニル
基、フタラジリニル基、キナゾリニル基、キノキサリル
基、アクリジニル基、フェナントリジニル基等が挙げら
れる。)であり、好ましくは縮合多環炭化水素基であ
り、より好ましくはフェナントリル基、アントリル基、
ピレニル基であり、さらに好ましくはフェナントリル
基、ピレニル基である。
【0026】R1で表される縮合多環基は置換基を有し
ていても良く、置換基としては、例えばアルキル基(好
ましくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜1
2、特に好ましくは炭素数1〜8であり、例えばメチ
ル、エチル、iso−プロピル、tert−ブチル、n
−オクチル、n−デシル、n−ヘキサデシル、シクロプ
ロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル等が挙げられ
る。)、アルケニル基(好ましくは炭素数2〜20、よ
り好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは炭素数2
〜8であり、例えばビニル、アリル、2−ブテニル、3
−ペンテニル等が挙げられる。)、アルキニル基(好ま
しくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜1
2、特に好ましくは炭素数2〜8であり、例えばプロパ
ルギル、3−ペンチニル等が挙げられる。)、アリール
基(好ましくは炭素数6〜30、より好ましくは炭素数
6〜20、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例え
ばフェニル、p−メチルフェニル、ナフチル等が挙げら
れる。)、アミノ基(好ましくは炭素数0〜20、より
好ましくは炭素数0〜12、特に好ましくは炭素数0〜
6であり、例えばアミノ、メチルアミノ、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ジフェニルアミノ、ジベンジルア
ミノ等が挙げられる。)、アルコキシ基(好ましくは炭
素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特に好
ましくは炭素数1〜8であり、例えばメトキシ、エトキ
シ、ブトキシ等が挙げられる。)、アリールオキシ基
(好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは炭素数6
〜16、特に好ましくは炭素数6〜12であり、例えば
フェニルオキシ、2−ナフチルオキシ等が挙げられ
る。)、アシル基(好ましくは炭素数1〜20、より好
ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜1
2であり、例えばアセチル、ベンゾイル、ホルミル、ピ
バロイル等が挙げられる。)、アルコキシカルボニル基
(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2
〜16、特に好ましくは炭素数2〜12であり、例えば
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等が挙げられ
る。)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは炭素
数7〜20、より好ましくは炭素数7〜16、特に好ま
しくは炭素数7〜10であり、例えばフェニルオキシカ
ルボニルなどが挙げられる。)、アシルオキシ基(好ま
しくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜1
6、特に好ましくは炭素数2〜10であり、例えばアセ
トキシ、ベンゾイルオキシ等が挙げられる。)、アシル
アミノ基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは
炭素数2〜16、特に好ましくは炭素数2〜10であ
り、例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノ等が挙げ
られる。)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましく
は炭素数2〜20、より好ましくは炭素数2〜16、特
に好ましくは炭素数2〜12であり、例えばメトキシカ
ルボニルアミノ等が挙げられる。)、アリールオキシカ
ルボニルアミノ基(好ましくは炭素数7〜20、より好
ましくは炭素数7〜16、特に好ましくは炭素数7〜1
2であり、例えばフェニルオキシカルボニルアミノ等が
挙げられる。)、スルホニルアミノ基(好ましくは炭素
数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、特に好ま
しくは炭素数1〜12であり、例えばメタンスルホニル
アミノ、ベンゼンスルホニルアミノ等が挙げられ
る。)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0〜2
0、より好ましくは炭素数0〜16、特に好ましくは炭
素数0〜12であり、例えばスルファモイル、メチルス
ルファモイル、ジメチルスルファモイル、フェニルスル
ファモイル等が挙げられる。)、カルバモイル基(好ま
しくは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜1
6、特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばカル
バモイル、メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイ
ル、フェニルカルバモイル等が挙げられる。)、アルキ
ルチオ基(好ましくは炭素数1〜20、より好ましくは
炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1〜12であ
り、例えばメチルチオ、エチルチオ等が挙げられ
る。)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6〜20、
より好ましくは炭素数6〜16、特に好ましくは炭素数
6〜12であり、例えばフェニルチオ等が挙げられ
る。)、スルホニル基(好ましくは炭素数1〜20、よ
り好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数1
〜12であり、例えばメシル、トシル等が挙げられ
る。)、スルフィニル基(好ましくは炭素数1〜20、
より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数
1〜12であり、例えばメタンスルフィニル、ベンゼン
スルフィニル等が挙げられる。)、ウレイド基(好まし
くは炭素数1〜20、より好ましくは炭素数1〜16、
特に好ましくは炭素数1〜12であり、例えばウレイ
ド、メチルウレイド、フェニルウレイド等が挙げられ
る。)、リン酸アミド基(好ましくは炭素数1〜20、
より好ましくは炭素数1〜16、特に好ましくは炭素数
1〜12であり、例えばジエチルリン酸アミド、フェニ
ルリン酸アミド等が挙げられる。)、ヒドロキシ基、メ
ルカプト基、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子)、シアノ基、スルホ基、カ
ルボキシル基、ニトロ基、ヒドロキサム酸基、スルフィ
ノ基、ヒドラジノ基、イミノ基、ヘテロ環基(好ましく
は炭素数1〜30、より好ましくは炭素数1〜12であ
り、ヘテロ原子としては、例えば窒素原子、酸素原子、
硫黄原子を含むものであり具体的には例えばイミダゾリ
ル、ピリジル、キノリル、フリル、チエニル、ピペリジ
ル、モルホリノ、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾ
リル、ベンゾチアゾリル、カルバゾリル等が挙げられ
る。)、シリル基(好ましくは炭素数3〜40、より好
ましくは炭素数3〜30、特に好ましくは炭素数3〜2
4であり、例えばトリメチルシリル、トリフェニルシリ
ル等が挙げられる。)等が挙げられる。これらの置換基
は更に置換されても良い。また置換基が二つ以上ある場
合は、同一でも異なっていても良い。また、可能な場合
には互いに連結して環を形成していても良い。
【0027】R2およびR3は水素原子または置換基を表
す。置換基としては例えばR1の置換基として示したも
のが挙げられる。R2およびR3は互いに結合して環を形
成した方が好ましい。R2およびR3で形成される環とし
て好ましくは芳香環であり、より好ましくは芳香族ヘテ
ロ環であり、さらに好ましくは含窒素芳香族ヘテロ環で
あり、さらに好ましくは6員の含窒素芳香族ヘテロ環で
ある。
【0028】R2およびR3で形成される環としては例え
ば、ベンゼン環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン
環、ピリダジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン
環等が挙げられ、好ましくはピリジン環、ピラジン環、
ピロール環、チオフェン環であり、より好ましくはピリ
ジン環、ピラジン環であり、さらに好ましくはピリジン
環である。
【0029】R2およびR3で形成される環はさらに多の
環と縮合環を形成しても良く、また置換基を有していて
も良い。置換基としてはR1の置換基として挙げたもの
が適用でき、好ましくはアルキル基、アルケニル基、ア
ルキニル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、ア
リールオキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシル
アミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオ
キシカルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、スルフ
ァモイル基、カルバモイル基、アルキルチオ基、アリー
ルチオ基、スルホニル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヘ
テロ環基であり、より好ましくはアルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
ハロゲン原子、シアノ基、ヘテロ環基であり、更に好ま
しくはアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリー
ルオキシ基、芳香族へテロ環基であり、特に好ましくは
アルキル基、アリール基、アルコキシ基、芳香族へテロ
環基である。
【0030】Arはアリーレン基、または二価の芳香族
ヘテロ環基を表す。アリーレン基としては例えば、フェ
ニレン基、ナフチレン基、アントリレン基等が挙げら
れ、二価の芳香族ヘテロ環基としては、チオフェン環、
フラン環、セレノフェン環、ピリジン環、ピラジン環、
オキサジアゾール環、チアジアゾール環、オキサゾール
環、チアゾール環、トリアゾール環等からなる二価基が
挙げられる。Arとして好ましくはフェニレン基、及び
チオフェン環、ピリジン環、オキサジアゾール環、トリ
アゾール環からなる二価の芳香族ヘテロ環基であり、よ
り好ましくは、フェニレン基、及びチオフェン環、オキ
サジアゾール環、トリアゾール環からなる二価の芳香族
ヘテロ環基であり、さらに好ましくはフェニレン基であ
る。
【0031】Arで表されるアリーレン基、二価の芳香
族ヘテロ環基はさらに他の環と縮合環を有しても良く、
置換基を有しても良い。置換基としてはR1の置換基と
して挙げたものが適用でき、好ましい範囲はR2とR3
形成される環の置換基と同様である。
【0032】X1はO、S、Se、Te、N−Rを表
す。Rは水素原子または置換基を表す。Rで表される置
換基として好ましくは、アルキル基(好ましくは炭素数
1〜20、より好ましくは炭素数1〜12、特に好まし
くは炭素数1〜8であり、例えばメチル、エチル、is
o−プロピル、tert−ブチル、n−オクチル、n−
デシル、n−ヘキサデシル、シクロプロピル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル等が挙げられる。)、アルケニ
ル基(好ましくは炭素数2〜20、より好ましくは炭素
数2〜12、特に好ましくは炭素数2〜8であり、例え
ばビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニル等が
挙げられる。)、アルキニル基(好ましくは炭素数2〜
20、より好ましくは炭素数2〜12、特に好ましくは
炭素数2〜8であり、例えばプロパルギル、3−ペンチ
ニル等が挙げられる。)、アリール基(好ましくは炭素
数6〜30、より好ましくは炭素数6〜20、特に好ま
しくは炭素数6〜12であり、例えばフェニル、2−メ
チルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニ
ル、4−メトキシフェニル、3−トリフルオロメチルフ
ェニル、2−フェニルフェニル、ペンタフルオロフェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチル等が挙げられる。)、
単環または縮環のヘテロ環基(好ましくは炭素数1〜2
0、より好ましくは炭素数1〜12、更に好ましくは炭
素数2〜10のヘテロ環基であり、更に好ましくは窒素
原子、酸素原子、硫黄原子、セレン原子の少なくとも一
つを含む芳香族へテロ環基であり、例えばピロリジン、
ピペリジン、ピペラジン、モルフォリン、チオフェン、
セレノフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラ
ゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、ピリミジ
ン、トリアゾール、トリアジン、インドール、インダゾ
ール、プリン、チアゾリン、チアゾール、チアジアゾー
ル、オキサゾリン、オキサゾール、オキサジアゾール、
キノリン、イソキノリン、フタラジン、ナフチリジン、
キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、
アクリジン、フェナントロリン、フェナジン、テトラゾ
ール、ベンゾイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベン
ゾチアゾール、ベンゾトリアゾール、テトラザインデ
ン、カルバゾール等が挙げられる。)であり、より好ま
しくは、アルキル基、アリール基、芳香族ヘテロ環基で
あり、更に好ましくはアリール基である。
【0033】X1として好ましくはO、S、N−Rであ
り、より好ましくはN−Rであり、特に好ましくはRが
アリール基であるN−R基である。
【0034】一般式(I)で表される化合物のうち、好
ましくは下記一般式(II)で表される化合物である。
【0035】
【化15】
【0036】式中、R1、Arはそれぞれ一般式(I)
におけるそれらと同義であり、また、好ましい範囲も同
様である。X2はO、S、N−Rを表す。Rは一般式
(I)におけるそれと同義であり、好ましい範囲も同様
である。X2として好ましくはN−Rであり、特に好ま
しくはRがアリール基であるN−R基である。
【0037】Q2は芳香環を形成するのに必要な原子群
を表す。Q2で形成される芳香環として好ましくは芳香
族ヘテロ環であり、さらに好ましくは含窒素芳香族ヘテ
ロ環であり、さらに好ましくは6員の含窒素芳香族ヘテ
ロ環である。Q2で形成される芳香環としては例えば、
ベンゼン環、ピリジン環、ピラジン環、ピリミジン環、
ピリダジン環、ピロール環、チオフェン環、フラン環等
が挙げられ、好ましくはピリジン環、ピラジン環、ピロ
ール環、チオフェン環であり、より好ましくはピリジン
環、ピラジン環であり、さらに好ましくはピリジン環で
ある。Q2で形成される環はさらに他の環と縮合環を形
成しても良く、また置換基を有していても良い。置換基
としては一般式(I)におけるR2とR3で形成される環
の置換基として挙げたものが適用でき、また好ましい範
囲も同様である。
【0038】一般式(I)で表される化合物のうち、更
に好ましくは下記一般式(III)で表される化合物であ
る。
【0039】
【化16】
【0040】式中、R1、Ar、X2はそれぞれ一般式
(II)におけるそれらと同義であり、また、好ましい範
囲も同様である。Q3は芳香族へテロ環を形成するに必
要な原子群を表す。Q3で形成される芳香族へテロ環と
して好ましくは6員の含窒素芳香族へテロ環である。Q
3で形成される芳香族へテロ環としては例えばピリジン
環、ピラジン環、ピリミジン環、ピリダジン環、ピロー
ル環、チオフェン環、フラン環等が挙げられ、好ましく
はピリジン環、ピラジン環、ピロール環、チオフェン環
であり、より好ましくはピリジン環、ピラジン環であ
り、さらに好ましくはピリジン環である。Q3で形成さ
れる環はさらに他の環と縮合環を形成しても良く、また
置換基を有していても良い。置換基としては一般式
(I)におけるR2とR3で形成される環の置換基として
挙げたものが適用でき、また好ましい範囲も同様であ
る。
【0041】一般式(I)で表される化合物のうち、更
に好ましくは下記一般式(IV)で表される化合物であ
る。
【0042】
【化17】
【0043】式中、R1、Ar、Rはそれぞれ一般式
(I)におけるそれらと同義であり、また、好ましい範
囲も同様である。R41〜R43は水素原子または置換基を
表し、置換基としては一般式(I)におけるR1の置換
基として挙げたものが適用でき、R41〜R43として好ま
しくは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アシル基、ハロゲン原子、シアノ基、ヘテロ環基、シリ
ル基であり、より好ましくは水素原子、アルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、アリール基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、芳香
族へテロ環基であり、更に好ましくは水素原子、アルキ
ル基、アリール基、芳香族へテロ環基であり、特に好ま
しくは水素原子である。また、可能な場合には置換基同
士が連結して環を形成していても良い。
【0044】一般式(I)で表される化合物のうち、も
っとも好ましくは下記一般式(V)で表される化合物で
ある。
【0045】
【化18】
【0046】式中、R1、Rはそれぞれ一般式(I)に
おけるそれと同義であり、また好ましい範囲も同様であ
る。 R51〜R57は水素原子または置換基を表し、置換
基としては一般式(I)におけるR1の置換基として挙
げたものが適用できる。R51〜R57の好ましい範囲は一
般式(IV)におけるR41〜R43と同様であり、可能な場
合には置換基同士が連結して環を形成していても良い。
【0047】また、一般式(I)〜(V)で表される化
合物は低分子であっても良いし、残基がポリマー主鎖に
接続された高分子量化合物(好ましくは重量平均分子量
1000〜5000000、より好ましくは5000〜
2000000、更に好ましくは10000〜1000
000)もしくは、本発明の化合物を主鎖に持つ高分子
量化合物(好ましくは重量平均分子量1000〜500
0000、より好ましくは5000〜2000000、
更に好ましくは10000〜1000000)であって
も良い。高分子量化合物の場合はホモポリマーであって
も良いし、他のポリマーとの共重合体であっても良く、
共重合体である場合はランダム共重合体であっても、ブ
ロック共重合体であっても良い。
【0048】以下に本発明の一般式(I)で表される化
合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0049】
【化19】
【0050】
【化20】
【0051】
【化21】
【0052】
【化22】
【0053】
【化23】
【0054】
【化24】
【0055】
【化25】
【0056】
【化26】
【0057】
【化27】
【0058】
【化28】
【0059】
【化29】
【0060】
【化30】
【0061】
【化31】
【0062】
【化32】
【0063】
【化33】
【0064】
【化34】
【0065】
【化35】
【0066】
【化36】
【0067】
【化37】
【0068】上記化合物はその互変異性体であっても良
い。
【0069】次に本発明の一般式(I)に示される化合
物の合成法について具体例を示して説明する。 合成例1.例示化合物1の合成
【0070】
【化38】
【0071】1−1.化合物aの合成 2−クロロ−3−ニトロピリジン50.8g(0.32
0モル)、炭酸カリウム90.8g(0.657モ
ル)、ヨウ化銅(I)7.90g(0.0416モ
ル)、トルエン300ミリリットルを室温にて窒素雰囲
気下攪拌しているところに、アニリン45.7g(0.
490モル)を加えた。5時間加熱還流した後、反応液
を濾過し、濾液を減圧濃縮した。シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)にて精製し
た後、クロロホルム/ヘキサンにて再結晶することによ
り化合物aを45.7g(0.21モル)得た。収率6
6%。 1−2.化合物bの合成 化合物a60.0g(0.232モル)をテトラヒドロ
フラン500ミリリットルに溶解させ、窒素雰囲気下、
室温で攪拌しているところに、ハイドロサルファイトナ
トリウム200g(1.149モル)/水700ミリリ
ットルの溶液を滴下した。更にメタノール50ミリリッ
トルを加えて、1時間攪拌した。次に、酢酸エチル50
0ミリリットルを加えて、炭酸水素ナトリウム40g
(0.476モル)/水400ミリリットルの溶液を加
えた。更に4−ブロモベンゾイルクロリド61g(0.
232モル)/酢酸エチル170ミリリットルの溶液を
滴下し、室温で5時間攪拌した。酢酸エチルで抽出し、
水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)で精製し
た後、クロロホルム/ヘキサンで再結晶することにより
化合物bを58.9g(0.16モル)得た。収率69
%。
【0072】1−3.化合物cの合成 化合物b59.5g(0.16モル)をキシレン1リッ
トルに溶解させ、p−トルエンスルホン酸一水和物9.
5g(0.05モル)を加え、窒素雰囲気下、5時間加
熱還流しながら共沸脱水を行った。反応液を室温まで冷
却した後、析出した固体を濾取し、エタノール/クロロ
ホルムで再結晶することにより、化合物cを42.8g
(0.12モル)得た。収率76%。
【0073】1−4.例示化合物1の合成 化合物c500mg(1.43ミリモル)とピレンホウ
酸エステルd515mg(1.57ミリモル)をジエチ
レングリコールジメチルエーテル(20ミリリットル)
と水(10ミリリットル)の混合溶媒中に懸濁させ、炭
酸ナトリウム333mg(3.15ミリモル)、パラジ
ウムカーボン15mg、トリフェニルホスフィン12m
gを加え、2時間加熱還流した。反応混合物を熱時濾過
して不溶物を取り除いた後、濾液を酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)で精製
し、例示化合物1を224mg(0.475ミリモル)
得た。収率33%。融点:>300℃
【0074】合成例2.例示化合物2の合成
【0075】
【化39】
【0076】化合物c500mg(1.43ミリモル)
とフェナントレンホウ酸エステルe477mg(1.5
7ミリモル)をジエチレングリコールジメチルエーテル
(20ミリリットル)と水(10ミリリットル)の混合
溶媒中に懸濁させ、炭酸ナトリウム333mg(3.1
5ミリモル)、パラジウムカーボン15mg、トリフェ
ニルホスフィン12mgを加え、2時間加熱還流した。
反応混合物を熱時濾過して不溶物を取り除いた後、濾液
を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:クロロホルム)で精製し、例示化合物2を96mg
(0.215ミリモル)得た。収率15%。融点:>3
00℃
【0077】次に、本発明の化合物を含有する発光素子
に関して説明する。本発明の化合物を含有する発光素子
の有機層の形成方法は、特に限定されるものではない
が、抵抗加熱蒸着、電子ビーム、スパッタリング、分子
積層法、コーティング法、インクジェット法、印刷法な
どの方法が用いられ、特性面、製造面を考えると抵抗加
熱蒸着、コーティング法が好ましい。
【0078】本発明の化合物を発光素子用材料として用
いた場合、ホール注入・輸送層、電子注入・輸送層、発
光層のいずれに用いても良いが、発光層に用いることが
好ましい。
【0079】本発明の発光素子は、陽極、陰極の一対の
電極間に発光層、もしくは発光層を含む複数の有機化合
物薄膜を形成した素子であり、発光層のほか正孔注入
層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層、保護層など
を有してもよく、またこれらの各層はそれぞれ他の機能
を備えたものであっても良い。各層の形成にはそれぞれ
種々の材料を用いることができる。
【0080】陽極は正孔注入層、正孔輸送層、発光層な
どに正孔を供給するものであり、金属、合金、金属酸化
物、電気伝導性化合物、またはこれらの混合物などを用
いることができ、好ましくは仕事関数が4eV以上の材
料である。具体例としては酸化スズ、酸化亜鉛、酸化イ
ンジウム、酸化インジウムスズ(ITO)などの導電性
金属酸化物、あるいは金、銀、クロム、ニッケル等の金
属、さらにこれらの金属と導電性金属酸化物との混合
物、または積層物、ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性
物質、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロールな
どの有機導電性材料、およびこれらとITOとの積層物
などが挙げられ、好ましくは、導電性金属酸化物であ
り、特に、生産性、高導電性、透明性などの観点からI
TOが好ましい。陽極の膜厚は材料により適宜選択可能
であるが、通常10nm〜5μmの範囲のものが好まし
く、より好ましくは50nm〜1μmであり、更に好ま
しくは100nm〜500nmである。
【0081】陽極は通常、ソーダライムガラス、無アル
カリガラス、透明樹脂基板などの上に層形成したものが
用いられる。ガラスを用いる場合、その材質について
は、ガラスからの溶出イオンを少なくするため、無アル
カリガラスを用いることが好ましい。また、ソーダライ
ムガラスを用いる場合、シリカなどのバリアコートを施
したものを使用することが好ましい。基板の厚みは機械
的強度を保つのに充分な厚みであれば特に制限はない
が、ガラスを用いる場合には、通常0.2mm以上、好
ましくは0.7mm以上のものを用いる。陽極の作製に
は材料によって種々の方法が用いられるが、例えばIT
Oの場合、電子ビーム法、スパッタリング法、抵抗加熱
蒸着法、化学反応法(ゾル−ゲル法など)、ITOの分
散物の塗布などの方法で膜形成される。陽極は洗浄その
他の処理により、素子の駆動電圧を下げたり、発光効率
を高めることも可能である。例えばITOの場合、UV
−オゾン処理、プラズマ処理などが効果的である。
【0082】陰極は電子注入層、電子輸送層、発光層な
どに電子を供給するものであり、電子注入層、電子輸送
層、発光層などの陰極と隣接する層との密着性やイオン
化ポテンシャル、安定性などを考慮して選ばれる。陰極
の材料としては金属、合金、金属酸化物、電気伝導性化
合物、またはこれらの混合物を用いることができ、具体
例としてはアルカリ金属(例えばLi、Na、K、Cs
など)またはそのフッ化物、酸化物、アルカリ土類金属
(例えばMg、Caなど)またはそのフッ化物、酸化
物、金、銀、鉛、アルミニウム、ナトリウム−カリウム
合金、またはそれらの混合金属、リチウム−アルミニウ
ム合金、またはそれらの混合金属、マグネシウム−銀合
金、またはそれらの混合金属、インジウム、イッテルビ
ウムなどの希土類金属が挙げられ、好ましくは仕事関数
が4eV以下の材料であり、より好ましくはアルミニウ
ム、リチウム−アルミニウム合金、またはそれらの混合
金属、マグネシウム−銀合金、またはそれらの混合金属
などである。陰極の膜厚は材料により適宜選択可能であ
るが、通常10nm〜5μmの範囲のものが好ましく、
より好ましくは50nm〜1μmであり、更に好ましく
は100nm〜1μmである。陰極の作製には電子ビー
ム法、スパッタリング法、抵抗加熱蒸着法、コーティン
グ法などの方法が用いられ、金属を単体で蒸着すること
も、二成分以上を同時に蒸着することもできる。さら
に、複数の金属を同時に蒸着して合金電極を形成するこ
とも可能であり、またあらかじめ調整した合金を蒸着さ
せても良い。陽極および陰極のシート抵抗は低い方が好
ましく、数百Ω/□以下が好ましい。
【0083】発光層の材料は、電界印加時に陽極または
正孔注入層、正孔輸送層から正孔を注入することができ
ると共に陰極または電子注入層、電子輸送層から電子を
注入することができる機能や、注入された電荷を移動さ
せる機能、正孔と電子の再結合の場を提供して発光させ
る機能を有する層を形成することができるものであれば
なんでも良い。発光層に用いる化合物としては本発明の
化合物の他、例えばベンゾオキサゾール誘導体、ベンゾ
イミダゾール誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、スチリ
ルベンゼン誘導体、ポリフェニル誘導体、ジフェニルブ
タジエン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体、ナ
フタルイミド誘導体、クマリン誘導体、ペリレン誘導
体、ペリノン誘導体、オキサジアゾール誘導体、アルダ
ジン誘導体、ピラリジン誘導体、シクロペンタジエン誘
導体、ビススチリルアントラセン誘導体、キナクリドン
誘導体、ピロロピリジン誘導体、チアジアゾロピリジン
誘導体、スチリルアミン誘導体、芳香族ジメチリディン
化合物、8−キノリノール誘導体の金属錯体、オルトメ
タル化錯体や希土類錯体に代表される各種金属錯体な
ど、ポリチオフェン、ポリフェニレン、ポリフェニレン
ビニレンなどのポリマー化合物などが挙げられる。発光
層の膜厚は特に限定されるものではないが、通常1nm
〜5μmの範囲のものが好ましく、より好ましくは5n
m〜1μmであり、更に好ましくは10nm〜500n
mである。
【0084】発光層の形成方法は特に限定されるもので
はないが、抵抗加熱蒸着、電子ビーム、スパッタリン
グ、分子積層法、コーティング法(スピンコート法、キ
ャスト法、ディップ法など)、LB法、インクジェット
法、印刷法などの方法が用いられ、好ましくは抵抗加熱
蒸着法、コーティング法である。
【0085】正孔注入層、正孔輸送層の材料は、陽極か
ら正孔を注入する機能、正孔を輸送する機能、陰極から
注入された電子を障壁する機能のいずれかを有している
ものであれば良い。その具体例としては、本発明の化合
物の他、例えばカルバゾール誘導体、イミダゾール誘導
体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサ
ジアゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラ
ゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン
誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘
導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導
体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘
導体、芳香族第三級アミン化合物、スチリルアミン誘導
体、芳香族ジメチリディン化合物、ポルフィリン系化合
物、ポリシラン系化合物、ポリ(N−ビニルカルバゾー
ル)誘導体、アニリン系共重合体、チオフェンオリゴマ
ー、ポリチオフェンなどの導電性高分子オリゴマー、カ
ーボン膜などが挙げられる。正孔注入層、正孔輸送層の
膜厚は材質により特に限定されるものではないが、通常
1nm〜5μmの範囲のものが好ましく、より好ましく
は5nm〜1μmであり、更に好ましくは10nm〜5
00nmである。正孔注入層、正孔輸送層は上述した材
料の1種または2種以上からなる単層構造であっても良
いし、同一組成または異種組成の複数層からなる多層構
造であっても良い。正孔注入層、正孔輸送層の形成方法
としては、真空蒸着法やLB法、インクジェット法、印
刷法、前記正孔注入材料、正孔輸送材料を溶媒に溶解、
または分散させてコーティングする方法(スピンコート
法、キャスト法、ディップコート法など)が用いられ
る。コーティング法の場合、樹脂成分と共に溶解または
分散することができ、樹脂成分としては例えば、ポリ塩
化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリ
フェニレンオキシド、ポリブタジエン、ポリ(N−ビニ
ルカルバゾール)、炭化水素樹脂、ケトン樹脂、フェノ
キシ樹脂、ポリアミド、エチルセルロース、酢酸ビニ
ル、ABS樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリ
コン樹脂などが挙げられる。
【0086】電子注入層、電子輸送層の材料は、陰極か
ら電子を注入する機能、電子を輸送する機能、陽極から
注入され得た正孔を障壁する機能のいずれかを有してい
るものであれば良い。その具体例としては、本発明の化
合物の他、例えばトリアゾール誘導体、オキサゾール誘
導体、オキサジアゾール誘導体、フルオレノン誘導体、
アントラキノジメタン誘導体、アントロン誘導体、ジフ
ェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、カ
ルボジイミド誘導体、フルオレニリデンメタン誘導体、
ジスチリルピラジン誘導体、ナフタレンペリレンなどの
芳香環テトラカルボン酸無水物、フタロシアニン誘導
体、8−キノリノール誘導体の金属錯体やメタルフタロ
シアニン、ベンゾオキサゾールやベンゾチアゾールを配
位子とする金属錯体に代表される各種金属錯体などが挙
げられる。電子注入層、電子輸送層の膜厚は特に限定さ
れるものではないが、通常1nm〜5μmの範囲のもの
が好ましく、より好ましくは5nm〜1μmであり、更
に好ましくは10nm〜500nmである。電子注入
層、電子輸送層は上述した材料の1種または2種以上か
らなる単層構造であっても良いし、同一組成または異種
組成の複数層からなる多層構造であっても良い。電子注
入層、電子輸送層の形成方法としては、真空蒸着法やL
B法、インクジェット法、印刷法、前記電子注入材料、
電子輸送材料を溶媒に溶解、または分散させてコーティ
ングする方法(スピンコート法、キャスト法、ディップ
コート法など)が用いられる。コーティング法の場合、
樹脂成分と共に溶解または分散することができ、樹脂成
分としては例えば、正孔注入・輸送層の場合に例示した
ものが適用できる。
【0087】保護層の材料としては水分や酸素などの素
子劣化を促進するものが素子内に入る事を抑止する機能
を有しているものであれば良い。その具体例としては、
In、Sn、Pb、Au、Cu、Ag、Al、Ti、N
iなどの金属、MgO、SiO、SiO2、Al23
GeO、NiO、CaO、BaO、Fe23、Y23
TiO2などの金属酸化物、MgF2、LiF、Al
3、CaF2などの金属フッ化物、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリイミド、
ポリウレア、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロ
トリフルオロエチレン、ポリジクロロジフルオロエチレ
ン、クロロトリフルオロエチレンとジクロロジフルオロ
エチレンの共重合体、テトラフルオロエチレンと少なく
とも1種のコモノマーを含むモノマー混合物を共重合さ
せて得られる共重合体、共重合主鎖に環状構造を有する
含フッ素共重合体、吸水率1%以上の吸水性物質、吸水
率0.1%以下の防湿性物質などが挙げられる。保護層
の形成方法についても特に限定はなく、例えば真空蒸着
法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、MB
E(分子線エピタキシー)法、クラスターイオンビーム
法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法(高周波
励起イオンプレーティング法)、プラズマCVD法、レ
ーザーCVD法、熱CVD法、ガスソースCVD法、コ
ーティング法、インクジェット法を適用できる。
【0088】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。 比較例1.25mm×25mm×0.7mmのガラス基
板上にITOを150nmの厚さで製膜したもの(東京
三容真空(株)製)を透明支持基板とした。この透明支
持基板をエッチング、洗浄後、NPD(N,N'−ビス
(1−ナフチル)−N,N'−ジフェニルベンジジン)
約40nm、青色発光材料B1約20nmおよび電子輸
送材料ETM1約40nmを順に1.0×10-3〜1.
3×10-4Paの真空中で、約0.4nm/秒の蒸着速
度で基板温度室温の条件下蒸着した。次いで有機薄膜上
にパターニングしたマスク(発光面積が5mm×5mm
となるマスク)を設置し、蒸着装置内でマグネシウム:
銀=10:1を250nm共蒸着した後、銀300nm
を蒸着し、素子を作成した。東陽テクニカ製ソースメジ
ャーユニット2400を用いて、直流定電圧をEL素子に
印加し、発光させ、その輝度をトプコン社の輝度計BM
−8、発光波長とCIE色度座標を浜松ホトニクス社製
スペクトルアナライザーPMA−11を用いて測定し
た。その結果、発光波長が432nm、CIE色度座標
が(0.19,0.31)の青色発光が得られ、14V
で1950cd/m2の輝度が得られた。
【0089】
【化40】
【0090】実施例1.比較例1と同様に、ITO基板
上にNPD約40nm、例示化合物1約20nmおよび
電子輸送材料ETM1を約40nmを蒸着し、陰極を蒸
着して素子を作製した。比較例1と同様に素子評価を行
った結果、発光波長が428nm、CIE色度座標が
(0.16,0.22)の青色発光が得られ、12Vで
2900cd/m2の輝度が得られた。
【0091】実施例2.比較例1と同様に、ITO基板
上にNPD約40nm、例示化合物2約20nmおよび
電子輸送材料ETM1を約40nmを蒸着し、陰極を蒸
着して素子を作製した。比較例1と同様に素子評価を行
った結果、発光波長が429nm、CIE色度座標が
(0.15,0.24)の青色発光が得られ、12Vで
2550cd/m2の輝度が得られた。
【0092】実施例3.比較例1、実施例1、実施例2
で作製した素子について、アルゴンガスで置換したグロ
ーブボックス内に入れ、ガラス製の封止容器で紫外線硬
化型接着剤(長瀬チバ製、XNR5493)を用いて封止
した。該素子を外温85℃の恒温層に20日間保管し、
保管前後の発光特性を調べたところ、表1のような結果
が得られた。
【0093】
【表1】
【0094】表1の結果から明らかなように、本発明の
化合物を含有する素子では、高温保存による劣化が少な
く、過酷な条件下でも安定した性能を発揮できることが
わかった。
【0095】これらの結果より、本発明の化合物を発光
材料として用いた素子では、非ドープ型の素子でも高輝
度な青色発光が得られることがわかった。特に、従来の
素子に比べて高温での保存耐久性において著しい改善が
見られた。
【0096】実施例4.比較例1と同様に洗浄処理した
ITO基板上に、ポリ(N−ビニルカルバゾール)を4
0mg、PBD(2−(4−ビフェニリル)−5−(4
−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジ
アゾール)を12mg、例示化合物1を0.5mg、
1,2−ジクロロエタン3mlに溶解させてスピンコー
トにより塗布した。生成した有機薄膜の膜厚は約120
nmであった。有機薄膜上にパターニングしたマスク
(発光面積が5mm×5mmとなるマスク)を設置し、
蒸着装置内でマグネシウム:銀=10:1を250nm
共蒸着した後、銀300nmを蒸着して発光素子を作製
した。比較例1と同様に素子評価を行った結果、発光波
長が444nm、CIE色度座標が(0.16,0.1
9)の青色発光が得られ、15Vで1650cd/m2
の輝度が得られた。
【0097】この結果、本発明の化合物を用いた素子で
は、通常発光輝度の低い塗布型素子でも高輝度発光が可
能であり、非常に色純度の高い青色発光素子が得られる
ことがわかった。
【0098】
【発明の効果】本発明により、従来に比較して色純度が
優れ、保存耐久性にも優れた、高輝度な発光を示す非ド
ープ型青色発光素子を得ることができた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 471/04 107 C07D 471/04 107K 487/04 144 487/04 144 H05B 33/14 H05B 33/14 B Fターム(参考) 3K007 AB03 AB04 AB11 BB01 BB02 BB05 CA01 CB01 CB03 DB03 FA01 4C050 AA01 BB05 CC08 EE04 FF05 GG01 HH01 4C065 AA04 BB06 CC01 DD03 EE02 HH01 JJ01 KK02 KK07 LL01 PP03 PP06 PP16 PP18 PP19

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表される化合物であ
    ることを特徴とする発光素子材料。 【化1】 (式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ環を含む)が
    縮合した縮合多環基を表す。R2、R3は水素原子または
    置換基を表し、R2とR3は互いに結合して環を形成して
    も良い。Arはアリーレン基または二価のヘテロ環基を
    表す。X1はO、S、Se、TeまたはN−R(Rは水素原子ま
    たは置換基を表す。)を表す。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(II)で表される化合物であ
    ることを特徴とする発光素子材料。 【化2】 (式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ環を含む)が
    縮合した縮合多環基を表す。Q2は芳香環を形成するの
    に必要な原子群を表す。Arはアリーレン基または二価
    のヘテロ環基を表す。X2はO、SまたはN−R(Rは水素
    原子または置換基を表す。)を表す。)
  3. 【請求項3】 下記一般式(III)で表される化合物で
    あることを特徴とする発光素子材料。 【化3】 (式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ環を含む)が
    縮合した縮合多環基を表す。Q3は芳香族へテロ環を形
    成するのに必要な原子群を表す。Arはアリーレン基ま
    たは二価のヘテロ環基を表す。X2はO、SまたはN−R
    (Rは水素原子または置換基を表す。)を表す。)
  4. 【請求項4】 下記一般式(IV)で表される化合物。 【化4】 (式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ環を含む)が
    縮合した縮合多環基を表す。R、R41〜R43は水素原子
    または置換基を表す。Arはアリーレン基または二価の
    ヘテロ環基を表す。)
  5. 【請求項5】 下記一般式(IV)で表される化合物であ
    ることを特徴とする発光素子材料。 【化5】 (式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ環を含む)が
    縮合した縮合多環基を表す。R、R41〜R43は水素原子
    または置換基を表す。Arはアリーレン基または二価の
    ヘテロ環基を表す。)
  6. 【請求項6】 下記一般式(V)で表される化合物。 【化6】 (式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ環を含む)が
    縮合した縮合多環基を表す。R、R51〜R57は水素原子
    または置換基を表す。)
  7. 【請求項7】 下記一般式(V)で表される化合物であ
    ることを特徴とする発光素子材料。 【化7】 (式中、R1は二環以上の芳香環(ヘテロ環を含む)が
    縮合した縮合多環基を表す。R、R51〜R57は水素原子
    または置換基を表す。)
  8. 【請求項8】 一対の電極間に発光層もしくは発光層を
    含む複数の有機化合物薄層を形成した発光素子におい
    て、少なくとも一層が請求項1〜7に記載の一般式
    (I)〜(V)で表される化合物の少なくとも一種を含
    有する層であることを特徴とする発光素子。
  9. 【請求項9】 一対の電極間に発光層もしくは発光層を
    含む複数の有機化合物薄層を形成した発光素子におい
    て、少なくとも一層が請求項1〜7に記載の一般式
    (I)〜(V)で表される化合物の少なくとも一種をポ
    リマー中に分散した層であることを特徴とする発光素
    子。
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