JP2002010289A - 信号処理装置、信号処理方法、及び撮像装置 - Google Patents
信号処理装置、信号処理方法、及び撮像装置Info
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Abstract
てしまうことを大幅に低減し、高品位な輝度信号を作成
すること。 【解決手段】 画像信号を処理する信号処理装置であっ
て、隣接する画素間の色相差を検出する色エッジ検出回
路(109)と、前記色エッジ検出回路により検出され
た色相差に基づいて決定したゲインにより輝度信号を増
幅して、画像のエッジを強調するAPCMainGai
n回路(118)とを有する。
Description
処理装置、及び撮像装置に関し、更に詳しくは画像信号
処理における、色エッジにおけるジャギを軽減する信号
処理方法、信号処理装置、及び撮像装置に関する。
ラの信号処理ユニットの構成を示すブロック図である。
CCD撮像素子501からの信号は、ホワイトバランス
回路502で白のゲインが調整され、輝度ノッチ回路5
10に送られる。輝度ノッチ回路510にて、垂直ロー
パスフィルタ(VLPF)を用いて、垂直方向に色のナ
イキスト付近の周波数の信号ゲインを低減する処理が施
される。水平方向も同様に水平ローパスフィルタ(HL
PF)によるゲインの低減処理が施される。以下、この
フィルタを輝度ノッチフィルタと呼ぶ。その後、水平バ
ンドパスフィルタ(HBPF)回路511及び垂直バン
ドパスフィルタ(VBPF)回路514を介して、ノッ
チフィルタにより弱められたナイキスト周波数よりも若
干低い周波数帯域の信号レベルを上げる。
Peak)Gain回路512及び515で振幅が調整さ
れ、ベースクリップ(BC)回路513及び516で小
振幅がカットされノイズ除去される。その後、加算器5
17で水平成分と垂直成分が加算され、APC(Apertu
re Control)MainGain回路518 でメインゲ
インがかかり、加算器519でベースバンド信号と加算
される。その後、ガンマ変換回路520でガンマ変換が
施され、輝度修正(YCOMP)回路521で、色による輝度
信号レベル補正が実施される。
3により全ての画素について全ての色画素値が存在する
ように補間され、色変換マトリクス(MTX)回路50
4にて補色信号が輝度信号(Y)及び色差信号(Cr、
Cb)に変換される。その後クロマ抑圧(CSUP:Ch
roma Supress)回路505によって低輝度及び高輝度領
域の色差ゲインが抑圧され、クロマローパスフィルタ
(CLPF)回路506にて帯域が制限される。帯域制
限されたクロマ信号はガンマ変換回路507において、
RGB信号に変換されると同時にガンマ変換が施され
る。ガンマ変換後のRGB信号は再びY、Cr、Cb信
号に変換され、CGainKnee(ChromaGain Knee)
回路508にて彩度ゲインが調整され、LCMTX(Lin
ear Clip Matrix)回路509にて、色相の微少修正及
び、撮像素子の個体差バラツキによる色相ずれを修正す
る。
ような市松模様のベイヤー配列のフィルターを備えた撮
像素子からの出力を処理した場合を考える。特に純色フ
ィルターの場合、色の分離がよいために、例えば図12
(a)のように、左半分が赤、右半分が青といった相反
する色相を有する画像のエッジ部では、ノッチフィルタ
方式であると、LPFだけでは異なる色フィルタ間のゲ
イン差を吸収することができず、ギザギザ(ジャギ)と
なって再生画像の画質を劣化させてしまう。以下に、図
12(b)を参照して更に説明する。
出力レベルを示す説明図である。同図においては、説明
の簡略化のため、比較的大きい値を出力する画素を白
で、出力がほぼ0である画素を黒で示している。このよ
うに、相反する色相のエッジであると異なる色フィルタ
での信号レベル差が大きくなり、結果としてジャギとな
って現れる。更に、LPFによって落ちた解像感(MT
F)をあげるためにエッジ強調を行なうため、さらにジ
ャギを強調させてしまうという欠点があった。
であり、色エッジジャギがエッジ強調により強調されて
しまうことを大幅に低減し、高品位な輝度信号を作成す
ることを第1の目的とする。
く、適切な色再現を実現することを第2の目的とする。
るために、画像信号を処理する本発明の信号処理装置
は、隣接する画素間の色相差を検出する色相差検出手段
と、前記色相差検出手段により検出された色相差に基づ
いて決定したゲインにより輝度信号を増幅して、画像の
エッジを強調する輝度エッジ強調手段とを有する。
理方法は、隣接する画素間の色相差を検出する色相差検
出工程と、前記色相差検出工程により検出された色相差
に基づいて決定したゲインにより輝度信号を増幅して、
画像のエッジを強調する輝度エッジ強調工程とを有す
る。
エッジ強調手段は、前記色相差が大きくなるに従って、
前記ゲインを小さくし、前記輝度エッジ強調工程では、
前記色相差が大きくなるに従って、前記ゲインを小さく
する。
ために画像信号を処理する本発明の信号処理装置は、隣
接する画素間の色相差を検出する色相差検出手段と、入
力した輝度信号に異なる処理を施して、複数の輝度信号
を生成する複数の輝度信号生成手段と、前記色相差検出
手段により検出された色相差に基づいて、前記複数の輝
度信号のいずれかを選択して出力する選択手段と、前記
選択手段により選択された輝度信号に対して、所定の信
号処理を施す処理手段とを有する。
理方法は、隣接する画素間の色相差を検出する色相差検
出工程と、入力した輝度信号に異なる処理を施して、複
数の輝度信号を生成する複数の輝度信号生成工程と、前
記色相差検出工程において検出された色相差に基づい
て、前記複数の輝度信号のいずれかを選択して出力する
選択工程と、前記選択工程において選択された輝度信号
に対して、所定の信号処理を施す処理工程とを有する。
の輝度信号生成手段は、第1の輝度信号を生成する第1
の生成手段と第2の輝度信号を生成する第2の生成手段
とを含み、前記選択手段は、前記色相差検出手段により
検出された色相差が所定値以下の場合に前記第1の輝度
信号を出力し、所定値を越える場合に前記第2の輝度信
号を出力し、前記複数の輝度信号生成工程は、第1の輝
度信号を生成する第1の生成工程と第2の輝度信号を生
成する第2の生成工程とを含み、前記選択工程では、前
記色相差検出工程により検出された色相差が所定値以下
の場合に前記第1の輝度信号を出力し、所定値を越える
場合に前記第2の輝度信号を出力する。
ために、画像信号を処理する本発明の信号処理装置は、
隣接する画素間の色相差を検出する色相差検出手段と、
入力した輝度信号に異なる処理を施して、複数の輝度信
号を生成する複数の輝度信号生成手段と、前記色相差検
出手段により検出された色相差に基づいて得た値を用い
て、前記複数の輝度信号を演算し、演算結果を出力する
演算手段と、前記演算手段から出力された演算結果に対
して、所定の信号処理を施す処理手段とを有する。
理方法は、隣接する画素間の色相差を検出する色相差検
出工程と、入力した輝度信号に異なる処理を施して、複
数の輝度信号を生成する複数の輝度信号生成工程と、前
記色相差検出工程において検出された色相差に基づいて
得た値を用いて、前記複数の輝度信号を演算し、演算結
果を出力する演算工程と、前記演算工程において出力さ
れた演算結果に対して、所定の信号処理を施す処理工程
とを有する。
の輝度信号生成手段は、第1の輝度信号を生成する第1
の生成手段と第2の輝度信号を生成する第2の生成手段
とを含み、前記演算手段は、前記色相差に基づいて第1
及び第2の係数を取得し、前記第1の輝度信号と前記第
1の係数とを乗じ、前記第2の輝度信号と前記第2の係
数とを乗じ、それぞれの積を加算し、前記複数の輝度信
号生成工程は、第1の輝度信号を生成する第1の生成工
程と第2の輝度信号を生成する第2の生成工程とを含
み、前記演算工程は、前記色相差に基づいて第1及び第
2の係数を取得する工程と、前記第1の輝度信号と前記
第1の係数とを乗す工程と、前記第2の輝度信号と前記
第2の係数とを乗す工程と、それぞれの積を加算する工
程とを有する。
は、一定である。
第1の生成手段は、撮像素子からの出力信号に、水平お
よび垂直方向にLPFをかけて前記第1の輝度信号を生
成し、前記第1の生成工程では、撮像素子からの出力信
号に、水平および垂直方向にLPFをかけて前記第1の
輝度信号を生成する。
第2の生成手段はグリーン信号に適応的補間を施し、補
間された輝度信号の低域成分を前記第1の輝度信号の低
域成分と置換することにより、第2の輝度信号を生成
し、前記第2の生成工程では、グリーン信号に適応的補
間を施し、補間された輝度信号の低域成分を前記第1の
輝度信号の低域成分と置換することにより、第2の輝度
信号を生成する。
補間手段と、前記適応補間手段からの出力信号の高周波
成分を抽出するハイパスフィルタ手段と、前記第1の生
成手段からの出力信号の低域成分を検出するローパスフ
ィルタ手段と、前記ハイパスフィルタ手段からの出力信
号と、前記ローパスフィルタ手段からの出力信号とを加
算する加算手段とを有し、前記第2の生成工程は、適応
補間工程と、前記適応補間工程における出力信号の高周
波成分を抽出するハイパスフィルタ工程と、前記第1の
生成工程からの出力信号の低域成分を検出するローパス
フィルタ工程と、前記ハイパスフィルタ工程で得られる
高周波成分と、前記ローパスフィルタ工程で得られる低
域成分とを加算する加算工程とを有する。
記色相差検出手段は、各画素の色相角を取得する色相角
取得手段と、隣接する画素間の色相角度差を求める差分
手段と、前記色相角度差を拡散する拡散手段とを有し、
前記色相差検出工程は、各画素の色相角を取得する色相
角取得工程と、隣接する画素間の色相角度差を求める差
分工程と、前記色相角度差を拡散する拡散工程とを有す
る。
記差分手段は、注目画素と水平方向に隣接する画素との
色相角度差と、前記注目画素と垂直方向に隣接する画素
との色相角度差と求め、前記水平方向の色相角度差と前
記垂直方向の色相角度差とを加算して各画素の色相角度
を得、前記差分工程では、注目画素と水平方向に隣接す
る画素との色相角度差を求める工程と、前記注目画素と
垂直方向に隣接する画素との色相角度差と求める工程
と、前記水平方向の色相角度差と前記垂直方向の色相角
度差とを加算する工程とを有する。
ば、前記差分手段は、注目画素と斜め方向に隣接する画
素との色相角度差を求め、前記差分工程では、注目画素
と斜め方向に隣接する画素との色相角度差を求める。
記拡散手段は、注目画素の色相角度差の絶対値と、拡散
しようとする先の画素の色相角度差の絶対値とを比較
し、注目画素の色相角度差の絶対値が大きい場合に、拡
散を実行し、前記拡散工程では、注目画素の色相角度差
の絶対値と、拡散しようとする先の画素の色相角度差の
絶対値とを比較し、注目画素の色相角度差の絶対値が大
きい場合に、拡散を行う。
信号を用いて色相角を算出し、前記色相角取得工程で
は、色差信号を用いて色相角を算出する。
の好適な実施の形態を詳細に説明する。 [第1の実施形態]図1は、本発明の第1の実施形態に
おけるデジタルカメラ等の撮像装置の信号処理ユニット
の構成を示すブロック図である。撮像素子100からの
信号は、ホワイトバランス回路101で白のゲインが調
整され、遅延回路130により遅延される。
に送られる。輝度ノッチ回路110にて、垂直ローパス
フィルタ(VLPF)を用いて、垂直方向に色のナイキ
スト付近の周波数の信号ゲインを低減する処理が施され
る。水平方向も同様に水平ローパスフィルタ(HLP
F)によるゲインの低減処理が施される。以下、このフ
ィルタを輝度ノッチフィルタと呼ぶ。さらに輝度ノッチ
回路110ではアパチャー回路を用いて輝度信号にエッ
ジ強調をかける。その後、水平バンドパスフィルタ(H
BPF)回路111及び垂直バンドパスフィルタ(VB
PF)回路114を介して、ノッチフィルタにより弱め
られたナイキスト周波数よりも若干低い周波数帯域の信
号レベルを上げる。
Peak)Gain回路112及び115で振幅が調整さ
れ、ベースクリップ(BC)回路113及び116で小
振幅がカットされノイズ除去される。その後、加算器1
17で水平成分と垂直成分が加算され、APC(Apertu
re Control)MainGain回路118に入力され
る。
102により補間される。その後、色変換マトリクス
(MTX)回路103により色補正が施され、更に輝度
信号(Y)及び色差信号(Cr、Cb)に変換される。
こうして得られた輝度信号及び色差信号は、色エッジ検
出回路109に送られる。
色エッジの検出を行う。色エッジ検出回路109で行わ
れる色エッジの検出方法の一例を、図2のフローチャー
ト及び図3を参照して説明する。
角を求める。求める色相角をHue、Rを赤信号値、B
を青信号値、Yを輝度値とすると、ここでは、 Hue=(R−Y)/(B−Y)
半分が青、右半分が赤の色エッジにおいて、上記式によ
り色相角を求めた場合の一例を示す図である。次に、ス
テップS2において、水平及び垂直方向(斜め方向でも
良い)の隣接画素間の色相角の差分をそれぞれ計算す
る。色エッジ付近の各画素が図3(a)に示す色相角を
有する場合、左から右へ水平方向に差分を求めると、図
3(b)に示すような差分値が得られる。
2で求めた色相角の差分値算出の両方向に、予め設定し
た画素分広げる。例えば、水平方向に求めた差分値を広
げる場合は左右に広げ、垂直方向に求めた差分値を広げ
る場合は上下に広げる。図3(c)は、図3(b)に示
すように水平方向に差分を求めた場合に、それぞれの画
素の値を左右に1画素分広げた結果を示す。なおこの際
に、差分値を広げようとする先の画素がすでに差分値を
有する場合、これら2つの値の絶対値を比較して、絶対
値が大きい方の値をその画素の差分値として残すように
する。これは、輝度ジャギが、通常、色エッジの周辺
1、2画素程度広がって発生することが多いために行う
ものである。
直方向(斜め方向で求めた場合は、斜め方向も含む)の
色相角度差分値をそれぞれの画素毎に合成(加算)す
る。以下、合成して得られた値を「色相角度差検出値」
と呼ぶ。
09からAPCMainGain回路118に入力さ
れ、色相角度差検出値に応じてAPCMainGain
回路118のメインゲインがコントロールされる。具体
的には、色エッジ部分では色相角度差検出値が大きくな
るので、色エッジ検出回路109からの出力が大きいほ
どメインゲインが弱められる。これにより、異位相の色
エッジのジャギがアパチャー補正によって強調されてし
まうことを防ぐ。
路118からの出力信号と、輝度ノッチ回路110から
の輝度信号のベースバンド信号とが加算され、ガンマ変
換回路120に送られる。その後、ガンマ変換回路12
0でガンマ変換が施され、輝度修正(YCOMP)回路121
で、色による輝度信号レベル補正が実施される。
度及び色差信号が色エッジ検出回路109へ出力される
と共にCSUP回路104によって高輝度及び低輝度の
色ゲインが抑圧され、その後CLPF回路105により
帯域が圧縮される。帯域制限されたクロマ信号は、ガン
マ変換回路106において、RGB信号に変換されると
同時にガンマ変換が施される。ガンマ変換後のRGB信
号は再び輝度信号Y及び色差信号Cr、Cbに変換さ
れ、CGainKnee(Chroma Gain Knee)回路107
にて彩度ゲインが調整され、LCMTX(Linear Clip M
atrix)回路108にて、色相の微少修正及び、撮像素子
の個体差バラツキによる色相ずれが修正され、出力され
る。
ば、ジャギの要因となる位相が異なる色間の色エッジを
判別して、輝度信号のアパチャーゲインをコントロール
することにより、色エッジにおけるジャギがアパチャー
強調により強調されてしまうことを大幅に低減でき、高
品位な輝度信号を作成することが可能となる。
実施形態について説明する。
信号作成に用いられるOutOfGreen方式(ビデ
オ信号に用いられている、緑信号のみから輝度信号を作
成する方式)により得られる輝度信号Ygの低域成分を
ノッチ方式の輝度信号Yhの低域成分と置き換え、Y
g’信号を作成する。そして、第1の実施形態で説明し
た色エッジ検出回路109で得られる色相角度差検出値
が小さく、通常領域であると判断された場合はノッチ方
式で得たYh信号を用い、色相角度差検出値が大きく、
逆位相色エッジであると判別された領域ではYh信号の
代わりにYg’を用いる。
説明する。OutOfGreen方式とは、グリーン
(G)信号を適応補間によって作成し、これを輝度信号
とする方式である。これは、補間対象画素の上下左右の
信号相関を検出し、縦方向の相関が高い場合は上下の信
号から補間を行い、横方向の相関が高い場合は左右の信
号から補間することで輝度信号のジャギを防ぐものであ
る。
タ配列において、図4に示すようにブルーの補間対象画
素P5に対して補間を行う場合(括弧内は、その画素か
ら得られる色信号を示し、フィルタの色に対応す
る。)、画素P5におけるグリーン信号(P5(G))
の補間方法は次のようになる。
の画素の差の絶対値(HDiff,VDiff)を求め
る。 HDiff=|P4(G)−P6(G)|、 VDiff=|P2(G)−P8(G)| …(1)
を変更する。
素を用い、式(2)を用いて補間する。 P5(G)=(P2(G)+P8(G))/2 …(2)
の画素を用い、式(3)を用いて補間する。 P5(G)=(P4(G)+P6(G))/2 …(3)
信号として用いる。
を用いて適応補間により輝度信号を作成するため、逆位
相色エッジでYg’信号を用いればジャギが発生しな
い。また、逆位相色エッジではない通常領域にはノッチ
方式のYh信号を用いるため、従来のような縦横判別で
誤判別をおこす白黒縞においても、切り替え縞が発生す
ることが無くなる。
の処理について、図5及び図7を参照して説明する。
デジタルカメラ等の撮像装置のための信号処理部の構成
を示すブロック図であり、図6は本第2の実施形態にお
ける輝度信号の処理手順を示すフローチャートである。
なお、図5において、図1と同様の構成には同じ参照番
号を付し、説明を省略する。
チ回路110によりYhを生成し、ステップS22でG
reen補間回路314により上記説明したOutOf
Green方式で生成されるG信号を輝度信号Ygとし
て出力する。
路315に通し、低域成分の輝度信号YgLowを抽出
し、減算回路316にてYg信号から低周波成分YgL
ow信号を除去し高域成分の輝度信号YgHighを得
る。更に、輝度信号の色成分比をノッチ方式の輝度信号
と同じにするために、ノッチ方式の輝度信号の低域成分
を低周波成分YgLow信号の代わりに用いる。そのた
めに、ステップS23において、輝度ノッチ回路110
からの輝度信号Yhは切替え器318へ入力されると共
に、LPF回路313にも入力され、LPF回路313
から輝度信号の低域成分の信号Yhlowが出力され
る。このYhlow信号と、減算回路316から出力さ
れるYgHigh信号とが加算器317により加算され
て(ステップS25)、輝度信号Yg’が生成される。
このYg’信号は切り替え器318に入力される。
号とYg’信号とが入力することになり、色エッジ検出
回路109から出力される色相角度差検出値に基づい
て、いずれか一方の輝度信号が出力される(ステップS
26〜S28)。なお、色エッジ検出回路109におけ
る色相角度差検出値の演算方法については上記第1の実
施形態で説明したものと同様であるので、説明を省略す
る。そして、この色相角度差検出値が予め設定された閾
値Th以下の場合には(ステップS26でNO)、ノッ
チ回路312からの輝度信号Yhを出力し(ステップS
28)、この色相角度差検出値が予め設定された閾値T
hよりも大きい場合には逆位相色エッジであるため(ス
テップS26でYES)、その場合、ノッチ回路312
からの輝度信号Yhを輝度信号Yg’に置き換えて出力
する(ステップS27)。
ら出力される輝度信号YhまたはYg’は、水平バンド
パスフィルタ(HBPF)回路111及び垂直バンドパ
スフィルタ(VBPF)回路114を介して、ノッチフ
ィルタにより弱められたナイキスト周波数よりも若干低
い周波数帯域の信号レベルを上げる。その後、水平、垂
直ともにPP(Aperture Peak)Gain回路112及
び115で振幅が調整され、ベースクリップ(BC)回
路113及び116で小振幅がカットされノイズ除去さ
れる。その後、加算器117で水平成分と垂直成分が加
算され、APC(Aperture Control)MainGain
回路326でメインゲインがかかり、加算器119でベ
ースバンド信号と加算される。その後、ガンマ変換回路
120でガンマ変換が施され、輝度修正(YCOMP)回路1
21で、色による輝度信号レベル補正が実施される。
は、図1を参照して第1の実施形態で説明した処理と同
様であるので、ここでは説明を省略する。
ッチ処理の輝度信号を用い、逆位相の色エッジのみOu
tOfGreen方式の輝度信号と置換する。これによ
り、OutOfGreen信号により、逆位相色エッジ
のジャギを低減させ、通常領域ではノッチ方式の輝度信
号を使用することによりOutOfGreen方式で問
題となるGreen以外の色エッジの解像感を失うこと
がない。
度信号の低周波成分はノッチ方式の輝度と置換するた
め、輝度信号の色成分比がノッチ方式の輝度信号とOu
tOfGreen方式の輝度信号で変わることがなく、
適切な色再現を実現することが可能となる。
ッジ検出回路109から出力される色相角度差検出値が
予め設定された色位置よりも大きく、逆位相色エッジで
ある場合に、ノッチ回路312からの輝度信号Yhを輝
度信号Yg’に置き換えていた。しかし、切り替わりに
よるデジタル的な影響を避けるため、線形演算によって
振り分けを行う用にしても良い。この構成を図7に示
し、処理手順を図9に示す。図7と図5とは、切り替え
器318の代わりに、演算部419が挿入されている点
が異なる。また、図9において、図6と同様の処理には
同じ参照番号を付し、説明を省略する。
エッジ検出回路332からはその画素での色相角度差検
出値が出力されるため、図8に示すようなグラフや同様
のデータを有するルックアップテーブル、或いは関数等
を用いてこの絶対値に対して予め決められた係数αを取
得し(ステップS36)、係数αを用いて以下の式によ
り輝度信号を求め、出力する(ステップS37)。 Y=α×Yg’+(1−α)×Yh (但し、0≦α≦
1)
態と同様の効果が得られ、更に、切り替えによるデジタ
ル的な影響を避けることが可能となる。
ホストコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、カ
メラヘッドなど)から構成されるシステムに適用して
も、一つの機器からなる装置(例えば、デジタルカメ
ラ、ビデオカメラなど)に適用してもよい。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
色エッジジャギがエッジ強調により強調されてしまうこ
とを大幅に低減でき、高品位な輝度信号を作成すること
が可能となる。
く、適切な色再現を実現することが可能となる。
めの信号処理部の構成を示すブロック図である。
の動作を説明するフローチャートである。
成を説明するための図である。
めの信号処理部の構成を示すブロック図である。
を説明するフローチャートである。
装置のための信号処理部の構成を示すブロック図であ
る。
角度差検出値と、係数αとの関係を示す図である。
信号処理を説明するフローチャートである。
示すブロック図である。
Claims (33)
- 【請求項1】 画像信号を処理する信号処理装置であっ
て、 隣接する画素間の色相差を検出する色相差検出手段と、 前記色相差検出手段により検出された色相差に基づいて
決定したゲインにより輝度信号を増幅して、画像のエッ
ジを強調する輝度エッジ強調手段とを有することを特徴
とする信号処理装置。 - 【請求項2】 前記輝度エッジ強調手段は、前記色相差
が大きくなるに従って、前記ゲインを小さくすることを
特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。 - 【請求項3】 画像信号を処理する信号処理装置であっ
て、 隣接する画素間の色相差を検出する色相差検出手段と、 入力した輝度信号に異なる処理を施して、複数の輝度信
号を生成する複数の輝度信号生成手段と、 前記色相差検出手段により検出された色相差に基づい
て、前記複数の輝度信号のいずれかを選択して出力する
選択手段と、 前記選択手段により選択された輝度信号に対して、所定
の信号処理を施す処理手段とを有することを特徴とする
信号処理装置。 - 【請求項4】 前記複数の輝度信号生成手段は、第1の
輝度信号を生成する第1の生成手段と第2の輝度信号を
生成する第2の生成手段とを含み、 前記選択手段は、前記色相差検出手段により検出された
色相差が所定値以下の場合に前記第1の輝度信号を出力
し、所定値を越える場合に前記第2の輝度信号を出力す
ることを特徴とする請求項3に記載の信号処理装置。 - 【請求項5】 画像信号を処理する信号処理装置であっ
て、 隣接する画素間の色相差を検出する色相差検出手段と、 入力した輝度信号に異なる処理を施して、複数の輝度信
号を生成する複数の輝度信号生成手段と、 前記色相差検出手段により検出された色相差に基づいて
得た値を用いて、前記複数の輝度信号を演算し、演算結
果を出力する演算手段と、 前記演算手段から出力された演算結果に対して、所定の
信号処理を施す処理手段とを有することを特徴とする信
号処理装置。 - 【請求項6】 前記複数の輝度信号生成手段は、第1の
輝度信号を生成する第1の生成手段と第2の輝度信号を
生成する第2の生成手段とを含み、 前記演算手段は、前記色相差に基づいて第1及び第2の
係数を取得し、前記第1の輝度信号と前記第1の係数と
を乗じ、前記第2の輝度信号と前記第2の係数とを乗
じ、それぞれの積を加算することを特徴とする請求項5
に記載の信号処理装置。 - 【請求項7】 前記第1及び第2の係数の和は、一定で
あることを特徴とする請求項6に記載の信号処理装置。 - 【請求項8】 前記第1の生成手段は、撮像素子からの
出力信号に、水平および垂直方向にLPFをかけて前記
第1の輝度信号を生成することを特徴とする請求項4ま
たは6に記載の信号処理装置。 - 【請求項9】 前記第2の生成手段はグリーン信号に適
応的補間を施し、補間された輝度信号の低域成分を前記
第1の輝度信号の低域成分と置換することにより、第2
の輝度信号を生成することを特徴とする請求項4、6ま
たは8に記載の信号処理装置。 - 【請求項10】 前記第2の生成手段は、 適応補間手段と、 前記適応補間手段からの出力信号の高周波成分を抽出す
るハイパスフィルタ手段と、 前記第1の生成手段からの出力信号の低域成分を検出す
るローパスフィルタ手段と、 前記ハイパスフィルタ手段からの出力信号と、前記ロー
パスフィルタ手段からの出力信号とを加算する加算手段
とを有することを特徴とする請求項9に記載の信号処理
装置。 - 【請求項11】 前記色相差検出手段は、 各画素の色相角を取得する色相角取得手段と、 隣接する画素間の色相角度差を求める差分手段と、 前記色相角度差を拡散する拡散手段とを有することを特
徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の信号処理
装置。 - 【請求項12】 前記差分手段は、注目画素と水平方向
に隣接する画素との色相角度差と、前記注目画素と垂直
方向に隣接する画素との色相角度差と求め、前記水平方
向の色相角度差と前記垂直方向の色相角度差とを加算し
て各画素の色相角度を得ることを特徴とする請求項11
に記載の信号処理装置。 - 【請求項13】 前記差分手段は、注目画素と斜め方向
に隣接する画素との色相角度差を求めることを特徴とす
る請求項11に記載の信号処理装置。 - 【請求項14】 前記拡散手段は、注目画素の色相角度
差の絶対値と、拡散しようとする先の画素の色相角度差
の絶対値とを比較し、注目画素の色相角度差の絶対値が
大きい場合に、拡散を実行することを特徴とする請求項
11乃至13のいずれかに記載の信号処理装置。 - 【請求項15】 前記色相角取得手段は、色差信号を用
いて色相角を算出することを特徴とする請求項11乃至
14のいずれかに記載の信号処理装置。 - 【請求項16】 画像信号を処理する信号処理方法であ
って、 隣接する画素間の色相差を検出する色相差検出工程と、 前記色相差検出工程により検出された色相差に基づいて
決定したゲインにより輝度信号を増幅して、画像のエッ
ジを強調する輝度エッジ強調工程とを有することを特徴
とする信号処理方法。 - 【請求項17】 前記輝度エッジ強調工程では、前記色
相差が大きくなるに従って、前記ゲインを小さくするこ
とを特徴とする請求項16に記載の信号処理方法。 - 【請求項18】 画像信号を処理する信号処理方法であ
って、 隣接する画素間の色相差を検出する色相差検出工程と、 入力した輝度信号に異なる処理を施して、複数の輝度信
号を生成する複数の輝度信号生成工程と、 前記色相差検出工程において検出された色相差に基づい
て、前記複数の輝度信号のいずれかを選択して出力する
選択工程と、 前記選択工程において選択された輝度信号に対して、所
定の信号処理を施す処理工程とを有することを特徴とす
る信号処理方法。 - 【請求項19】 前記複数の輝度信号生成工程は、第1
の輝度信号を生成する第1の生成工程と第2の輝度信号
を生成する第2の生成工程とを含み、 前記選択工程では、前記色相差検出工程により検出され
た色相差が所定値以下の場合に前記第1の輝度信号を出
力し、所定値を越える場合に前記第2の輝度信号を出力
することを特徴とする請求項18に記載の信号処理方
法。 - 【請求項20】 画像信号を処理する信号処理方法であ
って、 隣接する画素間の色相差を検出する色相差検出工程と、 入力した輝度信号に異なる処理を施して、複数の輝度信
号を生成する複数の輝度信号生成工程と、 前記色相差検出工程において検出された色相差に基づい
て得た値を用いて、前記複数の輝度信号を演算し、演算
結果を出力する演算工程と、 前記演算工程において出力された演算結果に対して、所
定の信号処理を施す処理工程とを有することを特徴とす
る信号処理方法。 - 【請求項21】 前記複数の輝度信号生成工程は、第1
の輝度信号を生成する第1の生成工程と第2の輝度信号
を生成する第2の生成工程とを含み、 前記演算工程は、 前記色相差に基づいて第1及び第2の係数を取得する工
程と、 前記第1の輝度信号と前記第1の係数とを乗す工程と、 前記第2の輝度信号と前記第2の係数とを乗す工程と、 それぞれの積を加算する工程とを有することを特徴とす
る請求項20に記載の信号処理方法。 - 【請求項22】 前記第1及び第2の係数の和は、一定
であることを特徴とする請求項21に記載の信号処理方
法。 - 【請求項23】 前記第1の生成工程では、撮像素子か
らの出力信号に、水平および垂直方向にLPFをかけて
前記第1の輝度信号を生成することを特徴とする請求項
19または21に記載の信号処理方法。 - 【請求項24】 前記第2の生成工程では、グリーン信
号に適応的補間を施し、補間された輝度信号の低域成分
を前記第1の輝度信号の低域成分と置換することによ
り、第2の輝度信号を生成することを特徴とする請求項
19、21または23に記載の信号処理方法。 - 【請求項25】 前記第2の生成工程は、 適応補間工程と、 前記適応補間工程における出力信号の高周波成分を抽出
するハイパスフィルタ工程と、 前記第1の生成工程からの出力信号の低域成分を検出す
るローパスフィルタ工程と、 前記ハイパスフィルタ工程で得られる高周波成分と、前
記ローパスフィルタ工程で得られる低域成分とを加算す
る加算工程とを有することを特徴とする請求項24に記
載の信号処理方法。 - 【請求項26】 前記色相差検出工程は、 各画素の色相角を取得する色相角取得工程と、 隣接する画素間の色相角度差を求める差分工程と、 前記色相角度差を拡散する拡散工程とを有することを特
徴とする請求項16乃至25のいずれかに記載の信号処
理方法。 - 【請求項27】 前記差分工程では、 注目画素と水平方向に隣接する画素との色相角度差を求
める工程と、 前記注目画素と垂直方向に隣接する画素との色相角度差
と求める工程と、 前記水平方向の色相角度差と前記垂直方向の色相角度差
とを加算する工程とを有することを特徴とする請求項2
6に記載の信号処理方法。 - 【請求項28】 前記差分工程では、注目画素と斜め方
向に隣接する画素との色相角度差を求めることを特徴と
する請求項26に記載の信号処理方法。 - 【請求項29】 前記拡散工程では、注目画素の色相角
度差の絶対値と、拡散しようとする先の画素の色相角度
差の絶対値とを比較し、注目画素の色相角度差の絶対値
が大きい場合に、拡散を行うことを特徴とする請求項2
6乃至28のいずれかに記載の信号処理方法。 - 【請求項30】 前記色相角取得工程では、色差信号を
用いて色相角を算出することを特徴とする請求項26乃
至29のいずれかに記載の信号処理方法。 - 【請求項31】 請求項1乃至15のいずれかに記載の
信号処理装置を有する撮像装置。 - 【請求項32】 コンピュータ装置が実行可能なプログ
ラムを格納した記憶媒体であって、前記プログラムを実
行したコンピュータ装置を、請求項1乃至15のいずれ
かに記載の信号処理装置として機能させることを特徴と
する記憶媒体。 - 【請求項33】 請求項16乃至30のいずれかに記載
の信号処理方法を実現するためのプログラムコードを保
持する記憶媒体。
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