JP2001320720A - 信号処理方法及び信号処理装置 - Google Patents
信号処理方法及び信号処理装置Info
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Abstract
低減させ、より高品位な輝度信号を作成すること。 【解決手段】 カラーフィルタを備えた撮像素子から画
像信号を取得して処理する信号処理方法であって、前記
画像信号の垂直相関値及び水平相関値を求める相関演算
工程(S11)と、前記垂直相関値と水平相関値とに基
づく値を予め設定された所定範囲と比較する比較工程と
(S13)、前記所定範囲より小さい場合に第1の補間
方法で輝度信号を補間する第1の補間工程と(S1
5)、前記所定範囲より大きい場合に前記第1の補間方
法とは異なる第2の補間方法で輝度信号を補間する第2
の補間工程と(S16)、前記所定範囲内である場合に
前記第1及び第2の補間方法とは異なる第3の補間方法
で輝度信号を補間する第3の補間工程と(S15)を有
し、前記第1乃至第3の補間工程は選択的に実行され
る。
Description
号処理装置に関し、更に詳しくは画像信号処理におけ
る、適応輝度補間処理の処理精度を向上させた信号処理
方法及び信号処理装置に関する。
の信号処理ユニットの構成を示すブロック図である。C
CD撮像素子501からの信号は、ホワイトバランス回
路502で白のゲインが調整され、輝度ノッチ回路51
0に送られる。輝度ノッチ回路510にて、垂直ローパ
スフィルタ(VLPF)を用いて、垂直方向に色のナイ
キスト付近の周波数の信号ゲインを低減する処理が施さ
れる。水平方向も同様に水平ローパスフィルタ(HLP
F)によるゲインの低減処理が施される。以下、このフ
ィルタを輝度ノッチフィルタと呼ぶ。その後、水平バン
ドパスフィルタ(HBPF)回路511及び垂直バンド
パスフィルタ(VBPF)回路514によって、ノッチ
フィルタにより弱められたナイキスト周波数よりも若干
低い周波数をもちあげる。
Peak)Gain回路512及び515で振幅が調整さ
れ、ベースクリップ(BC)回路513及び516で小
振幅がカットされノイズ除去される。その後、加算器5
17で水平成分と垂直成分が加算され、APC(Apertu
re Control)MainGain回路518 でメインゲ
インがかかり、加算器519でベースバンド信号と加算
される。その後、ガンマ変換回路520でガンマ変換が
施され、輝度修正(YCOMP)回路521で、色による輝度
信号レベル補正が実施される。
3により全ての画素について全ての色画素値が存在する
ように補間され、色変換マトリクス(MTX)回路50
4にて補色信号が輝度信号(Y)及び色差信号(Cr、
Cb)に変換される。その後クロマ抑圧(CSUP:Ch
roma Supress)回路505によって低輝度及び高輝度領
域の色差ゲインが抑圧され、クロマローパスフィルタ
(CLPF)回路506にて帯域が制限される。帯域制
限されたクロマ信号はガンマ変換回路507において、
RGB信号に変換されると同時にガンマ変換が施され
る。ガンマ変換後のRGB信号は再びY、Cr、Cb信
号に変換され、CGainKnee(ChromaGain Knee)
回路にて彩度ゲインが調整され、LCMTX(Linear Cl
ip Matrix)回路509にて、色相の微少修正及び、撮像
素子の個体差バラツキによる色相ずれを修正する。
ヤー配列のフィルターを備えた撮像素子からの出力を処
理した場合を考える。特に純色フィルターの場合、色の
分離がよいために、例えば図8(a)のように、左半分
が赤、右半分が青といった相反する色相を有する画像の
エッジ部では、ノッチフィルタ方式であると、LPFだ
けでは異なる色フィルタ間のゲイン差を吸収することが
できず、ギザギザ(ジャギ)となって再生画像の画質を
劣化させてしまう。以下に、図8(b)を参照して更に
説明する。
力レベルを示す説明図である。同図においては、説明の
簡略化のため、比較的大きい値を出力する画素を白で、
出力がほぼ0である画素を黒で示している。このよう
に、相反する色相のエッジであると異なる色フィルタで
の信号レベル差が大きくなり、結果としてにジャギとな
って現れる。更に、LPFによって落ちた解像感(MT
F)をあげるためにエッジ強調を行なうため、さらにジ
ャギを強調させてしまうという欠点があった。
のような適応補間輝度信号作成手法が提案されている。
すなわち、補間対象画素の上下左右の信号相関を検出
し、これにより縦縞か横縞かを判別し、縦縞の場合は上
下の信号から補間を行ない、横縞の場合は左右の信号か
ら補間することで、輝度信号のジャギを防ぐものであ
る。
て、図9を参照して説明する。
画素P1〜P9に対する補間を行う場合(括弧内は、そ
の画素から得られる色信号を示し、フィルタの色に対応
する。但し、)、画素P5におけるグリーン信号(P5
(G))の補間方法は以下の通りである。
の画素の差の絶対値(HDiff,VDiff)を求め
る。 HDiff=|P4(G)−P6(G)|、 VDiff=|P2(G)−P8(G)| …(1)
を変更する。
素を用い、式(2)を用いて補間する。 P5(G)=(P2(G)+P8(G))/2 …(2)
の画素を用い、式(3)を用いて補間する。 P5(G)=(P4(G)+P6(G))/2 …(3)
及び垂直両方の画素を用い、式(4)を用いて補間す
る。 P5(G)=(P2(G)+P8(G)+P4(G)+P6(G))/4 …(4)
力する画素についてグリーン信号を補間する。
の計算で求めることができる。これにより同一画素につ
いてRGB3色分の信号を得ることができる。更に、 Y=0.3×R+0.59×G+0.11×B …(6) より輝度信号Yを求める。また、特開平11−2753
73号公報に開示されているように、エッジ判別に色差
信号を用い、その後、相関度に応じて縦方向からの補間
信号と横方向からの補間信号を加重加算によって補間画
素を算出する方法がある。この方法では、加重加算によ
り2値的な切り替わりを無くすことが可能である。
は、ラプラシアン2次値及び傾斜値を得て分類器を決定
し、分類器に基づく失われたカラー値の補間に対する好
ましい方向を選択するためにラプラシアン2次値及び傾
斜値を加算する構造を含む。最終的に配置は好ましい方
向に一致するように選択された複数のカラー値の付近か
ら失われたカラー値を補間する方法が開示されている。
つまり、グリーン信号を補間する際に求める縦横相関係
数を求める場合に、図10に示す配列において HDiff=|P32(G)-P34(G)|+|P31(B)+P35(B)-2×P33(B)| VDiff=|P23(G)-P43(G)|+|P13(B)+P53(B)-2×P33(B)| …(7)
さらに判定精度をあげることができるとある。
(1)〜(6)に示す従来の適応補間手法では、縦縞横
縞判別で2値的に補間方向を切り替えているため、図1
1(a)のような1画素ピッチの縞の被写体において画
素、例えば画素P5を補間して作成する場合、VDif
f(=|P2(G)−P8(G)|=0)、HDiff
(=|P4(G)−P6(G)|=0)の両者の値がほ
ぼ0となる。この結果、撮像素子のノイズなどの影響で
誤判定を行ってしまい、図11(b)のように縦からの
補間と横からの補間がランダム(不規則)に2値的に切
り替わり(縦縞横縞の誤判別)、本来あるべきでないと
ころに縞が発生するという欠点があった。
載の方法では、エッジ判別に色差信号を用いているた
め、図12のような白黒エッジの場合に水平垂直方向の
色差信号が両者共に0になってしまい(例えばP5
(G)を補間する場合、Hdiff=|(P5(B)−
P2(G))−(P5(G)−P8(G))|=0、V
diff=|(P5(B)−P4(G))−(P5
(G)−P6(G))|=0)、エッジ判別が不可能に
なってしまう欠点があった。さらに、色差信号の絶対値
和による判定を行うと、図13の(a)ような色エッジ
の場合、図13(b)のようにたとえば、P2(G)=
P4(G)=P6(G)=20,P1(R、B)=P3
(R、B)=P5(B、R)=70,P7(R、B)=
P9(R、B)=170,P8(G)=120,のよう
な色エッジの場合、P5(G)を求めるとすると、特開
平11−275373号公報に記載の補間方法でt=y
=0.5として計算すると 水平類似度:Ctsum=(|P5(B,R)-P4(G)|+|P5(B,R)-P6(G)|)/2=50, 垂直類似度:Cysum=(|P5(B,R)-P2(G)|+|P5(B,R)-P8(G)|)/2=50 …(8)
が、垂直類似度と水平類似度が同じになり、判定を誤る
ため、図13(c)に示すように色エッジにおけるジャ
ギが発生するという問題があった。更に、特開平8−2
98669号公報の手法を用いて色信号の補間を行う
と、グリーン信号を補間するために5ライン分の情報が
必要になり、更に式(5)で色信号を補間する際に上下
1ライン分のグリーン信号を作成する必要が有るため、
結果的に7ライン分の情報が必要になり、回路規模が大
きくなってしまう。
色信号を作成する際、色差信号を作成するためのみに用
いられるため、画質の面ではそれはど重要ではない。
であり、輝度信号作成時のグリーン信号補間時に、縦
縞、横縞判別を行い垂直方向および水平方向からの補間
を適応的に切り替える手法において、従来のような縦縞
横縞誤判別による2値的な切り替わりを低減させ、より
高品位な輝度信号が作成することを第1の目的とする。
と共に、回路規模を抑え、かつ精度よくグリーン信号の
適応補間を行うことを第2の目的とする。
るために、カラーフィルタを備えた撮像素子から画像信
号を取得して処理する本発明の信号処理方法は、前記画
像信号の垂直方向の垂直相関値及び水平方向の水平相関
値を求める相関演算工程と、前記垂直相関値と水平相関
値とに基づく値を、予め設定された所定範囲と比較する
比較工程と、前記所定範囲より小さい場合に、第1の補
間方法で輝度信号を補間する第1の補間工程と、前記所
定範囲より大きい場合に、前記第1の補間方法とは異な
る第2の補間方法で輝度信号を補間する第2の補間工程
と、前記所定範囲内である場合に、前記第1及び第2の
補間方法とは異なる第3の補間方法で輝度信号を補間す
る第3の補間工程とを有し、前記第1乃至第3の補間工
程は選択的に実行される。
ら画像信号を取得して処理する本発明の信号処理装置
は、前記画像信号の垂直方向の垂直相関値及び水平方向
の水平相関値を求める相関演算手段と、前記垂直相関値
と水平相関値とに基づく値を、予め設定された所定範囲
と比較する比較手段と、前記所定範囲より小さい場合
に、第1の補間方法で輝度信号を補間する第1の補間手
段と、前記所定範囲より大きい場合に、前記第1の補間
方法とは異なる第2の補間方法で輝度信号を補間する第
2の補間手段と、前記所定範囲内である場合に、前記第
1及び第2の補間方法とは異なる第3の補間方法で輝度
信号を補間する第3の補間手段と、前記比較手段による
比較結果に基づいて、前記第1乃至第3の補間手段を選
択する選択手段とを有する。
平相関係数を算出する工程または手段を更に有し、前記
水平相関係数は、垂直相関値、水平相関値及び所定の閾
値に基づいて算出され、前記第3の補間方法では、前記
水平相関係数を用いて輝度信号を補間する。
し、垂直相関値をVDiffとし、水平相関値をHDi
ffとし、所定の閾値をThとした場合に、 α=(VDiff−HDiff)/(2×Th)+0.
5
ーフィルタはベイヤー配列のフィルタであり、前記第1
の補間方法では、グリーンフィルタ以外のフィルタに対
応する各画素について、上下2画素の信号値を平均して
グリーン信号を算出し、前記第2の補間方法では、左右
2画素の信号値を平均してグリーン信号を算出し、前記
第3の補間方法では、左右2画素の信号値の平均に水平
相関係数を乗じた値と、上下2画素の信号値の平均に1
から水平相関係数を減じて得た値を乗じた値とを加算し
てグリーン信号を算出する。
記第1乃至第3の補間方法では、レッドフィルタ以外の
フィルタに対応する各画素について、レッド信号を算出
し、ブルーフィルタ以外のフィルタに対応する各画素に
ついて、ブルー信号を算出し、各画素毎に輝度信号をグ
リーン信号、レッド信号、ブルー信号を用いて所定の演
算により算出する。
記垂直相関値と水平相関値とに基づく値は水平相関係数
である。
ば、前記垂直相関値と水平相関値とに基づく値は、垂直
相関値と水平相関値とを差分することによって得られる
値である。
記カラーフィルタはベイヤー配列のフィルタであり、垂
直相関値は、グリーンフィルタ以外のフィルタに対応す
る各画素について、上下2画素の信号値の差の絶対値で
あり、水平相関値は、左右2画素の信号値の差の絶対値
である。
本発明によれば前記相関演算工程または前記相関演算手
段は、所定条件に基づいて、それぞれ異なる第1の相関
値演算方法と、第2の相関値演算方法とを選択的に実行
する。
ーフィルタはベイヤー配列のフィルタであり、グリーン
フィルタ以外のフィルタに対応するグリーン信号補間の
対象画素をPijとし、iを画素アレイの行、jを画素
アレイの列とした場合に、水平相関値をHDiff、垂
直相関値をVDiffとすると、前記第1の相関値演算
方法では、 HDiff=|P(i, j-1)-P(i, j+1)|+|P(i, j-2)+P
(i, j+2)-2×P(i, j)| 、 VDiff=|P(i-1, j)-P(i+1, j)|+|P(i, j)+P
(i+2, j)-2×P(i, j)|
方法では、 HDiff=|P(i, j-1)-P(i, j+1)|、 VDiff=|P(i-1, j)-P(i+1, j)| により演算を行う。更に本発明の好適な一様態によれ
ば、前記所定条件は、輝度信号を補間する対象画素であ
ることであり、所定条件を満たす場合に第1の相関値演
算方法を実行し、所定条件を満たさない場合には第2の
相関演算方法を実行する。
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
の実施形態におけるデジタルカメラの信号処理ユニット
の構成を示すブロック図である。図6に示す構成とは、
輝度ノッチ回路510が適応輝度補間回路550に変わ
っているところが異なる。
成を示すブロック図である。適応輝度補間回路550は
相関度検出部560、G補間部570、R・B補間部5
80、及び輝度生成部590とを有する。
記構成を有する適応輝度補間回路550における輝度信
号作成方法を説明する。図3は、輝度信号作成方法の手
順を示すフローチャートである。
に補間した後、グリーン信号をもとにレッド信号及びブ
ルー信号を補間し輝度信号を作成する手法である。本第
1の実施の形態では、グリーン信号の補間時に、縦縞、
横縞判別の結果に応じて水平方向補間、垂直方向補間を
2値的に切り替えるのではなく、縦縞、横縞判別で相関
度があまり変わらない画素には、水平方向補間からのグ
リーン信号と、垂直方向補間からのグリーン信号に重み
をつけて分配することを特徴とする。
ちレッド画素、ブルー画素について、グリーン信号を補
間する(ステップS11〜S15)。例えば図7に示す
配列のフィルターを有し、図9の画素P5(P1〜P9
は画素の位置を示し、括弧内は、その画素から得られる
色信号を示し、フィルタの色に対応する。)にグリーン
信号(P5(G))を補間する場合、相関度検出器56
0では従来と同様に、補間対象画素の上下左右の信号相
関を検出し、これにより縦縞、横縞を判別する。すなわ
ち、補間対象の上下、左右の画素の差の絶対値を求め
る。(ステップS11、相関度算出) HDiff=|P4(G)−P6(G)|、 VDiff=|P2(G)−P8(G)| …(9)
り、その差の絶対値が予め設定した閾値Thより小さい
場合、水平補間値と垂直補間値を重みをつけて線形的に
振り分ける。またその差の絶対値が閾値Thより大きい
場合には、相関度が小さい方の補間結果を用いる。
(水平相関係数)を算出し、G補間部570がこの算出
した水平相関係数αを利用して、上記条件毎に補間方法
を変更してグリーン信号の補間を行う方法を説明する。
係数αを算出する(ステップS12)。 α=(VDiff−HDiff)/(2×Th)+0.5 …(10)
通りの方法のいずれかで補間を行う(ステップS1
3)。 1.(0≦α≦1)の場合(ステップS14)
ているため、得られた水平相関係数αを用いて、以下の
式(11)を用いて、垂直・水平補間の線形切り替えを
使用する。つまり、重みをつけて垂直補間と水平補間を
振り分ける。 P5(G)=(α(P4(G)+P6(G))+(1−α)(P2(G) +P8(G)))/2 …(11)
の補間のみ使用する。すなわち、 P5(G)=(P2(G)+P8(G))/2 …(12)
の補間のみ使用する。すなわち、 P5(G)=(P4(G)+P6(G))/2 …(13)
記の3つの場合分けに基づいてグラフ化したものであ
る。すなわち、(α<0)の場合は、図4に示すように
α=0として式(11)に代入すれば、式(12)が得
られ、(α>1)の場合には、α=1として式(11)
に代入すれば、式(13)を得られることを示してい
る。
ド画素についても補間を行う。
したグリーン信号を用いて、レッド以外の全ての画素に
ついてレッド信号を補間する(ステップS17)。グリ
ーン画素については、左右または上下のレッド信号及び
そのレッド画素のグリーン信号を用いて、また、ブルー
画素については、周辺の4つのレッド画素を用いて、以
下の式に示すように補間を行う。 P2(R)=((P1(R)-P1(G))+(P3(R)-P3(G)))/2+P2(G1) P4(R)=((P1(R)-P1(G))+(P7(R)-P7(G)))/2+P4(G2) P5(R)=((P1(R)-P1(G))+(P3(R)-P3(G))+(P7(R)-P7(G))+(P9(R)-P9(G)))/4+ P5(G) …(14)
ることができる。これにより同一画素についてRGB3
色分の信号を得る。更に、輝度生成器590において、
例えばmsc方式の式を用い、 Y=0.3×R+0.59×G+0.11×B …(15)
8)。なお、式(15)の各項の係数は、適宜変更する
ことが可能である。輝度信号ではグリーン信号の割合が
約60%を占める。よってグリーン信号の補間が最も画
質に影響を及ぼす。
縞、横縞判別を行い垂直方向および水平方向からの補間
を適応的に切り替える手法において、垂直画素からの補
間信号と水平画素からの補間信号を、縦横相関係数を用
いて線形的に分配する処理を行なうことより、従来のよ
うな縦縞横縞誤判別による2値的な切り替わりを低減さ
せ、より高品位な輝度信号が作成可能となる。
重みαを求めるために式(10)を用いたが、式(1
0)に関わらず他の関数から求めてもよい。また、関数
でなくルックアップテーブル等で表現することも可能で
ある。
第1の実施形態における水平相関度算出方法を、特開平
8−298669号公報の式(7)を適応した場合に、
回路規模が大きくならないようにするグリーン信号作成
方法について説明する。図5は、本発明の第2の実施形
態における輝度信号作成方法の手順を示すフローチャー
トである。
(P33(Y))は以下の式(16)で求められる。 P33(Y)=0.30×P33(R)+0.59×P33(G)+0.11×P33(B) …(16)
には、画素P33のグリーン信号P33(G)とレッド
信号P33(R)は補間して求める必要がある。
れる。 P33(R)={P22(R)-P22(G))+(P24(R)-P44(R))+(P42(R)-P42(G)) +(P44(R)-P44(G))}/4+P33(G) …(17)
42(G),P44(G)を補間により求める必要があ
る。
(G)を求めるために、 HDiff=|P21(G)-P23(G)|+|P20(R)+P24(R)-2×P
22(R)| VDiff=|P12(G)-P32(G)|+|P02(R)+P42(R)-2×P
22(R)|
ライン上のP02(R)の信号が必要になる。つまり、
式(7)を判定基準にするためには、トータル7タップ
のデータが必要になり、回路規模が大きくなる。そこ
で、第2の実施形態では、P33(B)の場所の輝度信
号を求める場合、P33(G)を求める際には(ステッ
プS21でYES)HDiff及びVDiffを式
(7)を用いて算出し(ステップS22)、P22
(G),P24(G),P42(G),P44(G)を
求める場合には(ステップS21でNO)、HDiff
及びVDiffを上記第1の実施形態で説明した式
(9)を用いて算出する(ステップS23)。
33(B)| VDiff=|P23(G)-P43(G)|+|P13(B)+P53(B)-2×P
33(B)|
ついても同様にして求める。このようにして求めたHD
iff及びVDiffに基づいて、第1の実施形態で説
明した式(10)〜(13)に示す方法によりグリーン
信号を求め(ステップS12〜S16)、式(14)に
よりレッド及びブルー信号を補間し(ステップS1
7)、得られたグリーン信号G、レッド信号R、ブルー
信号Bを用いて各画素毎に式(15)により輝度信号を
補間する(ステップS18)。
合が約60%を占め、グリーン信号の補間が最も画質に
影響を及ぼす。よってグリーン信号の適応補間には精度
良く行う必要がある。しかし、色差信号を補間する場合
に必要となるグリーン信号も同じように生成すると、回
路規模が大きくなってしまう。
縞、横縞判別を行い垂直方向および水平方向からの補間
を適応的に切り替える手法において、色差信号を作成す
るために必要なグリーン信号作成方法と輝度信号を作成
する為のグリーン信号作成方法の2つの方法を用いるこ
とによって、回路規模を抑え、かつ精度よくグリーン信
号の適応補間を行うことが可能となる。
されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置
に適用してもよい。
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
輝度信号作成時のグリーン信号補間時に、縦縞、横縞判
別を行い垂直方向および水平方向からの補間を適応的に
切り替える手法において、従来のような縦縞横縞誤判別
による2値的な切り替わりを低減させ、より高品位な輝
度信号が作成可能となる。
と共に、回路規模を抑え、かつ精度よくグリーン信号の
適応補間を行うことが可能となり、ジャギの少ない輝度
信号を作成することが可能となる。
ラの信号処理ユニットの構成を示すブロック図である。
回路の処理構成を示すブロック図である。
方法の手順を示すフローチャートである。
のグラフを示す図である。
方法の手順を示すフローチャートである。
成を示すブロック図である。
る。
である。
す図である。
す図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 カラーフィルタを備えた撮像素子から画
像信号を取得して処理する信号処理方法であって、 前記画像信号の垂直方向の垂直相関値及び水平方向の水
平相関値を求める相関演算工程と、 前記垂直相関値と水平相関値とに基づく値を、予め設定
された所定範囲と比較する比較工程と、 前記所定範囲より小さい場合に、第1の補間方法で輝度
信号を補間する第1の補間工程と、 前記所定範囲より大きい場合に、前記第1の補間方法と
は異なる第2の補間方法で輝度信号を補間する第2の補
間工程と、 前記所定範囲内である場合に、前記第1及び第2の補間
方法とは異なる第3の補間方法で輝度信号を補間する第
3の補間工程とを有し、 前記第1乃至第3の補間工程は選択的に実行されること
を特徴とする信号処理方法。 - 【請求項2】 水平相関係数を算出する工程を更に有
し、 前記水平相関係数は、垂直相関値、水平相関値及び所定
の閾値に基づいて算出され、前記第3の補間方法では、
前記水平相関係数を用いて輝度信号を補間することを特
徴とする請求項1に記載の信号処理方法。 - 【請求項3】前記水平相関係数をαとし、垂直相関値を
VDiffとし、水平相関値をHDiffとし、所定の
閾値をThとした場合に、 α=(VDiff−HDiff)/(2×Th)+0.
5 で与えられることを特徴とする請求項2に記載の信号処
理方法。 - 【請求項4】 前記カラーフィルタはベイヤー配列のフ
ィルタであり、前記第1の補間方法では、グリーンフィ
ルタ以外のフィルタに対応する各画素について、上下2
画素の信号値を平均してグリーン信号を算出し、前記第
2の補間方法では、左右2画素の信号値を平均してグリ
ーン信号を算出し、前記第3の補間方法では、左右2画
素の信号値の平均に水平相関係数を乗じた値と、上下2
画素の信号値の平均に1から水平相関係数を減じて得た
値を乗じた値とを加算してグリーン信号を算出すること
を特徴とする請求項2または3に記載の信号処理方法。 - 【請求項5】 前記第1乃至第3の補間方法では、レッ
ドフィルタ以外のフィルタに対応する各画素について、
レッド信号を算出し、ブルーフィルタ以外のフィルタに
対応する各画素について、ブルー信号を算出し、各画素
毎に輝度信号をグリーン信号、レッド信号、ブルー信号
を用いて所定の演算により算出することを特徴とする請
求項4に記載の信号処理方法。 - 【請求項6】 前記垂直相関値と水平相関値とに基づく
値は水平相関係数であることを特徴とする請求項2乃至
5のいずれかに記載の信号処理方法。 - 【請求項7】 前記垂直相関値と水平相関値とに基づく
値は、垂直相関値と水平相関値とを差分することによっ
て得られる値であることを特徴とする請求項1乃至5の
いずれかに記載の信号処理方法。 - 【請求項8】 前記カラーフィルタはベイヤー配列のフ
ィルタであり、垂直相関値は、グリーンフィルタ以外の
フィルタに対応する各画素について、上下2画素の信号
値の差の絶対値であり、水平相関値は、左右2画素の信
号値の差の絶対値であることを特徴とする請求項1乃至
7のいずれかに記載の信号処理方法。 - 【請求項9】 前記相関演算工程では、所定条件に基づ
いて、それぞれ異なる第1の相関値演算方法と、第2の
相関値演算方法とを選択的に実行することを特徴とする
請求項1乃至8のいずれかに記載の信号処理方法。 - 【請求項10】 前記カラーフィルタはベイヤー配列の
フィルタであり、グリーンフィルタ以外のフィルタに対
応するグリーン信号補間の対象画素をPijとし、iを
画素アレイの行、jを画素アレイの列とした場合に、水
平相関値をHDiff、垂直相関値をVDiffとする
と、前記第1の相関値演算方法では、 HDiff=|P(i, j-1)-P(i, j+1)|+|P(i, j-2)+P
(i, j+2)-2×P(i, j)| 、 VDiff=|P(i-1, j)-P(i+1, j)|+|P(i, j)+P
(i+2, j)-2×P(i, j)| により演算を行い、前記第2の相関値演算方法では、 HDiff=|P(i, j-1)-P(i, j+1)|、 VDiff=|P(i-1, j)-P(i+1, j)| により演算を行うことを特徴とする請求項9に記載の信
号処理方法。 - 【請求項11】 前記所定条件は、輝度信号を補間する
対象画素であることであり、所定条件を満たす場合に第
1の相関値演算方法を実行し、所定条件を満たさない場
合には第2の相関演算方法を実行することを特徴とする
請求項10に記載の信号処理方法。 - 【請求項12】 カラーフィルタを備えた撮像素子から
画像信号を取得して処理する信号処理装置であって、 前記画像信号の垂直方向の垂直相関値及び水平方向の水
平相関値を求める相関演算手段と、 前記垂直相関値と水平相関値とに基づく値を、予め設定
された所定範囲と比較する比較手段と、 前記所定範囲より小さい場合に、第1の補間方法で輝度
信号を補間する第1の補間手段と、 前記所定範囲より大きい場合に、前記第1の補間方法と
は異なる第2の補間方法で輝度信号を補間する第2の補
間手段と、 前記所定範囲内である場合に、前記第1及び第2の補間
方法とは異なる第3の補間方法で輝度信号を補間する第
3の補間手段と、 前記比較手段による比較結果に基づいて、前記第1乃至
第3の補間手段を選択する選択手段とを有することを特
徴とする信号処理装置。 - 【請求項13】 水平相関係数を算出する手段を更に有
し、 前記水平相関係数は、垂直相関値、水平相関値及び所定
の閾値に基づいて算出され、前記第3の補間方法では、
前記水平相関係数αを用いて輝度信号を補間することを
特徴とする請求項12に記載の信号処理装置。 - 【請求項14】 前記水平相関係数をαとし、垂直相関
値をVDiffとし、水平相関値をHDiffとし、所
定の閾値をThとした場合に、 α=(VDiff−HDiff)/(2×Th)+0.
5 で与えられることを特徴とする請求項13に記載の信号
処理装置。 - 【請求項15】 前記カラーフィルタはベイヤー配列の
フィルタであり、前記第1の補間方法では、グリーンフ
ィルタ以外のフィルタに対応する各画素について、上下
2画素の信号値を平均してグリーン信号を算出し、前記
第2の補間方法では、左右2画素の信号値を平均してグ
リーン信号を算出し、前記第3の補間方法では、左右2
画素の信号値の平均に水平相関係数を乗じた値と、上下
2画素の信号値の平均に1から水平相関係数を減じて得
た値を乗じた値とを加算してグリーン信号を算出するこ
とを特徴とする請求項13または14に記載の信号処理
装置。 - 【請求項16】 前記第1乃至第3の補間方法では、レ
ッドフィルタ以外のフィルタに対応する各画素につい
て、レッド信号を算出し、ブルーフィルタ以外のフィル
タに対応する各画素について、ブルー信号を算出し、各
画素毎に輝度信号をグリーン信号、レッド信号、ブルー
信号を用いて所定の演算により算出することを特徴とす
る請求項15に記載の信号処理装置。 - 【請求項17】 前記垂直相関値と水平相関値とに基づ
く値は水平相関係数であることを特徴とする請求項13
乃至16のいずれかに記載の信号処理装置。 - 【請求項18】 前記垂直相関値と水平相関値とに基づ
く値は、垂直相関値と水平相関値とを差分することによ
って得られる値であることを特徴とする請求項12乃至
16のいずれかに記載の信号処理装置。 - 【請求項19】 前記カラーフィルタはベイヤー配列の
フィルタであり、垂直相関値は、グリーンフィルタ以外
のフィルタに対応する各画素について、上下2画素の信
号値の差の絶対値であり、水平相関値は、左右2画素の
信号値の差の絶対値であることを特徴とする請求項12
乃至18のいずれかに記載の信号処理装置。 - 【請求項20】 前記相関演算手段は、所定条件に基づ
いて、それぞれ異なる第1の相関値演算方法と、第2の
相関値演算方法とを選択的に実行することを特徴とする
請求項12乃至19のいずれかに記載の信号処理装置。 - 【請求項21】 前記カラーフィルタはベイヤー配列の
フィルタであり、グリーンフィルタ以外のフィルタに対
応するグリーン信号補間の対象画素をPijとし、iを
画素アレイの行、jを画素アレイの列とした場合に、水
平相関値をHDiff、垂直相関値をVDiffとする
と、前記第1の相関値演算方法では、 HDiff=|P(i, j-1)-P(i, j+1)|+|P(i, j-2)+P
(i, j+2)-2×P(i, j)| 、 VDiff=|P(i-1, j)-P(i+1, j)|+|P(i, j)+P
(i+2, j)-2×P(i, j)| により演算を行い、前記第2の相関値演算方法では、 HDiff=|P(i, j-1)-P(i, j+1)|、 VDiff=|P(i-1, j)-P(i+1, j)| により演算を行うことを特徴とする請求項20に記載の
信号処理装置。 - 【請求項22】 前記所定条件は、輝度信号を補間する
対象画素であることであり、所定条件を満たす場合に第
1の相関値演算方法を実行し、所定条件を満たさない場
合には第2の相関演算方法を実行することを特徴とする
請求項21に記載の信号処理装置。 - 【請求項23】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
信号処理方法を実現するためのプログラムコードを保持
する記憶媒体。 - 【請求項24】 コンピュータ装置が実行可能なプログ
ラムを格納した記憶媒体であって、前記プログラムを実
行したコンピュータ装置を、請求項12乃至22のいず
れかに記載の信号処理装置として機能させることを特徴
とする記憶媒体。
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