JP5041886B2 - 画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、RGBベイヤ配列画像からサンプリング位置を同一化したカラー画像を生成する画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法に関する。
デジタル機器の進歩とパーソナルコンピュータの普及とに伴い、簡易な画像入力手段としてデジタルカメラが普及している。
ここで、図21は、従来のデジタルカメラの構成の一例を示すブロック図である。このデジタルカメラは、撮像部を備えている。この撮像部は、被写体の光学像を結像するための光学系2101と、この光学系2101により結像された光学像を光電変換して電気的な画像信号を生成する撮像素子2102と、この撮像素子2102から出力された画像信号に階調変換処理やホワイトバランス処理等のアナログ前処理を施す前処理部2103と、この前処理部2103から出力されるアナログ信号をデジタルデータに変換するA/D変換部2104と、を備えている。
このデジタルカメラは、さらに、A/D変換部2104からのデジタル画像データを受けて補間処理を行う画像補間部2105と、補間処理後の画像のサイズを変更するサイズ変換部2106と、サイズ変更後の画像データを輝度信号および色差信号に変換するY/C変換部2107と、輝度信号および色差信号に変換された画像データを画像記録するために例えばJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)方式により圧縮処理する圧縮記録部2108と、を備えている。
ここに、JPEG方式は、デジタルカメラにおいて画像を圧縮する際に一般的に用いられている圧縮方式である。なお、このJPEG方式においては、RGB信号を輝度信号および色差信号に変換した後に、圧縮処理を行なうことが一般的となっている。
加えて、このデジタルカメラは、光学系2101の撮影動作や前処理部2103の前処理動作を含むこのデジタルカメラに係る制御を行うための図示しない制御部を備えている。
上述したようなデジタルカメラは、いわゆる民生用のデジタルカメラの構成例を示したものであるが、この民生用のデジタルカメラは、単板式の撮像素子(単板撮像素子)を用いることが一般的となっている。具体的には、撮像素子2102として、例えば、原色ベイヤ方式の単板撮像素子が用いられている。この原色ベイヤ方式の単板撮像素子は、本発明の実施形態に係る図6に示すように、赤色(R)、青色(B)、緑色(G)のフィルタがモザイク状に配列されたものとなっており、各画素においてRGBの内の何れか1色のデータのみが得られ、残りの2色は欠落している。
カラー画像を構成するためには1つの画素位置毎に3原色全てのデータが必要であるために、各画素において欠落している色成分は、撮像後に補間処理部2105によって周囲の画素から補間される。
このような欠落した色成分を周囲の画素から補間する処理を行うと、補間した画素位置における本来の色とは異なってしまう場合が生じるために、いわゆる偽色が発生し易いという課題がある。
この偽信号は、輝度信号Yよりも色差信号Cr,Cbのほうにより大きく発生する傾向にある。ここに、輝度信号Yおよび色差信号Cr,Cbは、RGB信号に基づき、以下に示すように算出される。
Y = 0.29900×R+0.58700×G+0.11400×B
Cb=−0.16874×R−0.33126×G+0.50000×B
Cr= 0.50000×R−0.41869×G−0.08131×B
これらの式からわかるように、Y信号はGの比率が高く、CbはBの比率が高く、CrはRの比率が高い。ところで、原色ベイヤ方式の撮像素子においては、色同士の画素数の比は、赤色(R):緑色(G):青色(B)=1:2:1となっている。そして、ベイヤ配列の撮像素子から得られたデータを補間してRGB信号を作る際に、画素数の少ないR信号およびB信号の方が、G信号よりも補間による誤差が大きくなる傾向にある。従って、B信号の比率が高い色差信号CbおよびR信号の比率が高い色差信号Crの方が、輝度信号Yよりも誤差が大きくなるのである。
デジタルカメラは、特に静止画の撮像において、偽色が画質に及ぼす影響が大きいために、この偽色を抑圧することが求められている。このような技術として、例えば、特開平11−243554号公報に記載されているように偽色を抑圧する補間方式や、特開2000−217123号公報に記載されているようにメディアンフィルタを用いて偽色を低減する方法などが挙げられる。しかし、これら特開平11−243554号公報や特開2000−217123号公報に記載された技術では、ハードウェア化を行う際に回路規模が増加してしまうという課題がある。
この回路規模の増加という点に対処しながら3原色が揃った画素を生成する技術として、例えば特開2003−235052号公報には、図22に示すように、ベイヤ配列の4画素(2×2画素)からカラー化された1画素を作成する技術が記載されている。ここに図22は、原色ベイヤ方式の撮像素子により撮影された画像の一部を示す図である。この技術は、撮像素子上における結像位置(空間位置)が異なる画素Rs,Gs,Bsの画素値を、点PAの画素位置において得られた画素値であるものとして処理する技術となっている。ここに、画素Gsに関しては2つの画素値があるために、これら2つの画素値の平均値を点PAの画素位置のGに係る画素値として用いるようになっている。このような技術を用いれば、画像全体を再現する必要がないために、回路規模の増大を抑制することが可能となる。
特開平11−243554号公報 特開2000−217123号公報 特開2003−235052号公報
しかしながら、特開平11−243554号公報や特開2000−217123号公報に記載された技術は、偽色を低減する効果はあるものの、偽色のない高画質の画像という観点からはまだ十分であるとはいえない。また、画像のサイズ変更は、カラー画像を再現した後に行うことになるために、再現されたカラー画像に偽色がある場合にはサイズ変更後の画像にも偽色が残ってしまうことになる。さらに、この技術では、画像サイズを変更する前に画像全体を再現する処理を行うために、画像サイズを変更する処理が効率的とはいえなかった。
また、特開2003−235052号公報に記載された技術も、偽色のない高画質な画像という点からは十分であるとはいえない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、RGBベイヤ配列画像からサンプリング位置を同一化しサイズを変更したカラー画像を生成する際に、偽色の発生を抑制することができる画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法を提供することを目的としている。
また、本発明は、RGBベイヤ配列画像からサンプリング位置を同一化しサイズを変更したカラー画像を生成する際に、回路規模や処理の負荷を小さくすることができる画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、第1の発明による画像処理装置は、G(緑)画素のサンプリング密度が、R(赤)画素のサンプリング密度およびB(青)画素のサンプリング密度よりも高く、かつそれぞれのサンプリング位置が異なるRGBベイヤ配列画像から、サンプリング位置を同一化したカラー画像を生成する画像処理装置であって、上記RGBベイヤ配列画像からR画素の位置に(R−G)画素をB画素の位置に(B−G)画素をそれぞれ作成して(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像を生成する色差算出手段と、上記(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像から上記RGBベイヤ配列画像におけるG画素の画素数よりも少ない画素数のサンプリング位置への補間を行うことにより同一サンプリング位置における補間(R−G)画素と補間G画素と補間(B−G)画素とを同一画素数ずつ得る帯域制限補間手段と、上記帯域制限補間手段により得られた補間(R−G)画素と補間G画素とに基づいて補間R画素を算出するとともに補間(B−G)画素と補間G画素とに基づいて補間B画素を算出することによりサンプリング位置を同一化したカラー画像を構成する補間R画素と補間G画素と補間B画素とを得るRGB算出手段と、を具備したものである。
第1の発明によれば、RGBベイヤ配列画像からサンプリング位置を同一化しサイズを変更したカラー画像を生成する際に、偽色の発生を抑制したカラー画像を得つつ、ハードウェア化を図る際に回路規模を小さくすることができる。
また、第2の発明による画像処理装置は、上記第1の発明による画像処理装置において、上記色差算出手段が、上記RGBベイヤ配列画像における位置を(x,y)(ここに、xは横方向の画素位置を示す整数、yは縦方向の画素位置を示す整数)として表し、G画素が欠落している位置(x0,y0)のR画素またはB画素をX(x0,y0)としたときに、このX(x0,y0)に対して、M種類(Mは2以上の整数)のG補間候補Gt(x0,y0)(ここに、t=1,…,M)を算出し、算出したM種類のG補間候補Gt(x0,y0)に基づいて、M種類の色差候補X(x0,y0)−Gt(x0,y0)を算出する色差候補算出手段と、上記色差候補X(x0,y0)−Gt(x0,y0)を算出する際に用いたG補間候補Gt(x0,y0)と同一種類tの、周辺位置(x0+n,y0+m)(ここに、nとmとは同時に0とはならない任意の整数)において算出されたG補間候補Gt(x0+n,y0+m)に基づき、該周辺位置(x0+n,y0+m)に対して算出されたXの複数の色差候補X(x0+n,y0+m)−Gt(x0+n,y0+m)と、該色差候補X(x0,y0)−Gt(x0,y0)とに基づいて、M種類の色差相関関連値を算出し、この算出したM種類の色差相関関連値に基づいて、M種類の該G補間候補Gt(x0,y0)の内の1つのG補間候補Gp(x0,y0)に基づき算出された色差候補X(x0,y0)−Gp(x0,y0)(ここに、1≦p≦M)を色差として選択する選択手段と、を有して構成されたものである。
第2の発明によれば、RGBベイヤ配列画像からサンプリング位置を同一化しサイズを変更したカラー画像を生成する際に、偽色の発生を抑制し、本来再現されるべき彩度を保ったカラー画像を得ることができる。
さらに、第3の発明による画像処理装置は、上記第2の発明による画像処理装置において、上記色差候補算出手段が、上記X画素の上下に隣接する2つのG画素の平均を上記M種類のG補間候補の内の1種類のG補間候補として算出し、該X画素の左右に隣接する2つのG画素の平均を上記M種類のG補間候補の内の1種類のG補間候補として算出し、該X画素の上下左右に隣接する4つのG画素の平均を上記M種類のG補間候補の内の1種類のG補間候補として算出するものである。
第3の発明によれば、水平方向のエッジに適した補間候補や垂直方向のエッジに適した補間候補が算出され、画像に適応した補間を選択することができるために、エッジの方向に依存することなく偽色を低減することができて、水平、垂直方向の解像度低下を防止することができる。
第4の発明による画像処理装置は、上記第3の発明による画像処理装置において、上記色差候補算出手段が、上記X(x0,y0)の近傍に位置する12個のG画素G(x0−1,y0)、G(x0+1,y0)、G(x0,y0−1)、G(x0,y0+1)、G(x0−2,y0−1)、G(x0−2,y0+1)、G(x0+2,y0−1)、G(x0+2,y0+1)、G(x0−1,y0−2)、G(x0−1,y0+2)、G(x0+1,y0−2)、G(x0+1,y0+2)を用いて、以下の数式、
Gt(x0,y0)={G(x0−1,y0)+G(x0+1,y0)+G(x0,y0−1)
+G(x0,y0+1)}×α
−{G(x0−2,y0−1)+G(x0−2,y0+1)
+G(x0+2,y0−1)+G(x0+2,y0+1)
+G(x0−1,y0−2)+G(x0−1,y0+2)
+G(x0+1,y0−2)+G(x0+1,y0+2)}×β
(ここに、αとβとは、α×4−β×8=1を満たし、かつ、α>(1/4)、β>0となる任意定数である)に基づき、上記M種類のG補間候補の内の1種類のG補間候補Gt(x0,y0)をさらに算出するものである。
第4の発明によれば、斜め方向のエッジに適した補間候補がさらに算出され、斜め方向のエッジに対しても偽色の発生を低減することができるために、斜め方向の解像度低下も防止することができる。
第5の発明による画像処理装置は、上記第3の発明による画像処理装置において、上記色差候補算出手段が、上記X画素の上下左右に隣接する4つのG画素の平均として算出されたG補間候補に対しては、該X画素を周辺の同一色Xを用いて帯域制限した修正画素XLを算出し、この修正画素XLと該G補間候補とを用いて色差候補を算出するものである。
第5の発明によれば、R画素またはB画素に対する周波数特性を、隣接4画素によるG画素補間の周波数特性に近似するように修正した後に色差を算出するようにしたために、周波数特性の違いにより発生する偽色を低減することができる。
第6の発明による画像処理装置は、上記第4または第5の発明による画像処理装置において、上記選択手段が、上記X画素の上下左右に隣接する4つのG画素の平均として算出されたG補間候補に基づいて算出されたG画素欠落位置の色差候補の周辺色差候補との相関関連値に対しては、該X画素の周辺のG画素値の変動量を算出して該変動量に基づいた重み係数を算出し、算出した重み係数を該相関関連値に乗算したものを新たな相関関連値とするものである。
第6の発明によれば、画像平坦部等において複数のG補間候補がノイズ等により頻繁に切り替わる誤選択が発生するのを防止することができ、該誤選択の発生に起因する不自然な歪み模様を抑制することができる。
第7の発明による画像処理装置は、上記第3の発明による画像処理装置において、上記選択手段が、上記X画素の上下に隣接する2つのG画素の平均として算出されたG補間候補に基づいて算出されたG画素欠落位置の色差候補の周辺色差候補との相関関連値として、該G画素欠落位置の周囲最近傍に位置する8つの同一色Xかつ同一種類tの色差候補との間で算出した相関関連値と、該G画素欠落位置の周囲最近傍に位置する8つの同一色Xかつ同一種類tの色差候補の内の上下に位置する2つの色差候補との間で算出した相関関連値と、の内の相関性が低くないことを示す方の相関関連値を選択するものである。
第7の発明によれば、急峻な垂直エッジ部において、G補間候補の誤選択を防止して、上下に隣接する2つのG画素の平均として算出されたG補間候補をより確実に選択することができるために、誤選択に伴う画質の劣化を抑制することができる。
第8の発明による画像処理装置は、上記第3の発明による画像処理装置において、上記選択手段が、上記X画素の左右に隣接する2つのG画素の平均として算出されたG補間候補に基づいて算出されたG画素欠落位置の色差候補の周辺色差候補との相関関連値として、該G画素欠落位置の周囲最近傍に位置する8つの同一色Xかつ同一種類tの色差候補との間で算出した相関関連値と、該G画素欠落位置の周囲最近傍に位置する8つの同一色Xかつ同一種類tの色差候補の内の左右に位置する2つの色差候補との間で算出した相関関連値と、の内の相関性が低くないことを示す方の相関関連値を選択するものである。
第8の発明によれば、急峻な水平エッジ部において、G補間候補の誤選択を防止して、左右に隣接する2つのG画素の平均として算出されたG補間候補をより確実に選択することができるために、誤選択に伴う画質の劣化を抑制することができる。
第9の発明による画像処理装置は、上記第2、第6、第7、または第8の発明による画像処理装置において、上記相関関連値がG画素欠落位置の色差候補と該G画素欠落位置の周辺に位置する1つ以上の同一色Xかつ同一種類tの色差候補との差分絶対値和であり、上記選択手段は、M種類の該相関関連値の内の相関性が最大であることを示す相関関連値の1つに対応する色差候補を1つ選択し、選択した色差候補を色差とするものである。
第9の発明によれば、ハードウェア化を図る際に回路規模を小さくしながら、最適な色差と補間G画素とを決定することができる。
第10の発明による画像処理装置は、上記第1の発明による画像処理装置において、上記帯域制限補間手段が、上記(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像を構成する、(R−G)画素および(B−G)画素に補間フィルタを各用い、G画素にローパスフィルタおよび補間フィルタを用いて、同一サンプリング位置への補間を行うことにより、上記補間(R−G)画素と補間G画素と補間(B−G)画素とを得るものである。
第10の発明によれば、補間に伴う偽色と輝度モワレの発生を抑制したカラー画像を得ると共にハードウェア化を図る際に回路規模を小さくすることができる。
第11の発明による画像処理装置は、上記第1の発明による画像処理装置において、上記帯域制限補間手段が、上記(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像を構成する、(R−G)画素および(B−G)画素に補間フィルタを各用い、G画素にランチョスフィルタを用いて、同一サンプリング位置への補間を行うことにより、上記補間(R−G)画素と補間G画素と補間(B−G)画素とを得るものである。
第11の発明によれば、補間に伴う偽色と輝度モワレの発生を抑制したカラー画像を得ると共に補間演算と帯域制限演算とを同時に行うことができるために、ハードウェア化を図る際に回路規模をより小さくすることができる。
第12の発明による画像処理プログラムは、G(緑)画素のサンプリング密度が、R(赤)画素のサンプリング密度およびB(青)画素のサンプリング密度よりも高く、かつそれぞれのサンプリング位置が異なるRGBベイヤ配列画像から、サンプリング位置を同一化したカラー画像を生成する処理を、コンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって、コンピュータに、上記RGBベイヤ配列画像からR画素の位置に(R−G)画素をB画素の位置に(B−G)画素をそれぞれ作成して(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像を生成する色差算出ステップと、上記(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像から上記RGBベイヤ配列画像におけるG画素の画素数よりも少ない画素数のサンプリング位置への補間を行うことにより同一サンプリング位置における補間(R−G)画素と補間G画素と補間(B−G)画素とを同一画素数ずつ得る帯域制限補間ステップと、上記帯域制限補間ステップにより得られた補間(R−G)画素と補間G画素とに基づいて補間R画素を算出するとともに補間(B−G)画素と補間G画素とに基づいて補間B画素を算出することによりサンプリング位置を同一化したカラー画像を構成する補間R画素と補間G画素と補間B画素とを得るRGB算出ステップと、を実行させるためのプログラムである。
第12の発明によれば、RGBベイヤ配列画像からサンプリング位置を同一化しサイズを変更したカラー画像を生成する際に、偽色の発生を抑制したカラー画像を得つつ、処理の負荷を小さくすることができる。
第13の発明による画像処理方法は、G(緑)画素のサンプリング密度が、R(赤)画素のサンプリング密度およびB(青)画素のサンプリング密度よりも高く、かつそれぞれのサンプリング位置が異なるRGBベイヤ配列画像から、サンプリング位置を同一化したカラー画像を生成するための画像処理方法であって、上記RGBベイヤ配列画像からR画素の位置に(R−G)画素をB画素の位置に(B−G)画素をそれぞれ作成して(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像を生成する色差算出ステップと、上記(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像から上記RGBベイヤ配列画像におけるG画素の画素数よりも少ない画素数のサンプリング位置への補間を行うことにより同一サンプリング位置における補間(R−G)画素と補間G画素と補間(B−G)画素とを同一画素数ずつ得る帯域制限補間ステップと、上記帯域制限補間ステップにより得られた補間(R−G)画素と補間G画素とに基づいて補間R画素を算出するとともに補間(B−G)画素と補間G画素とに基づいて補間B画素を算出することによりサンプリング位置を同一化したカラー画像を構成する補間R画素と補間G画素と補間B画素とを得るRGB算出ステップと、を含む方法である。
第13の発明によれば、RGBベイヤ配列画像からサンプリング位置を同一化しサイズを変更したカラー画像を生成する際に、偽色の発生を抑制したカラー画像を得つつ、処理の負荷を小さくすることができる。
本発明の画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法によれば、RGBベイヤ配列画像からサンプリング位置を同一化しサイズを変更したカラー画像を生成する際に、偽色の発生を抑制することができる。
また、本発明の画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法によれば、RGBベイヤ配列画像からサンプリング位置を同一化しサイズを変更したカラー画像を生成する際に、回路規模や処理の負荷を小さくすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図14は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は画像処理装置の全体的な構成を示すブロック図である。
この画像処理装置は、図1に示すように、撮像部101と、色差算出部102と、帯域制限補間部103と、RGB算出部104と、圧縮記録部105と、を有している。
撮像部101は、図示はしないが、レンズと、IRカットフィルタと、光学ローパスフィルタと、単板撮像素子(以下では単に「撮像素子」などと省略する。)と、増幅器と、A/D変換器と、撮像素子コントローラと、を有して構成されている。ここに、レンズは、被写体の光学像を撮像素子上に結像するためのものである。IRカットフィルタは、レンズを通過する光束から赤外領域の光をカットするためのものである。光学ローパスフィルタは、レンズにより撮像素子上に結像される光学像の解像度が、G信号のサンプリング間隔において折り返し歪みによるモワレが発生しない空間周波数特性となるように帯域制限を行う光学フィルタである。撮像素子は、図6に示すようなベイヤ配列のカラーフィルタを備える単板式の撮像素子であり、例えばCCDやCMOS等により構成されている。ここに図6は、撮像部101の単板撮像素子により撮像された色信号のベイヤ配列を示す図である。増幅器は、この撮像素子から出力される信号をアナログ的に増幅するものである。A/D変換器は、この増幅器により増幅されたアナログ信号をデジタル信号(色信号Rs,Gs,Bs)に変換するものである。撮像素子コントローラは、撮像素子を制御しながら駆動して撮像を行わせ、撮像後にA/D変換器から出力されるデジタル信号(色信号Rs,Gs,Bs)を色成分に応じて分類して色差算出部102へ後述するように出力させるものである。
色差算出部102は、入力された色信号Rs,Bsの画素位置に対応する補間G画素であるGiと、これらの各画素位置における色差信号R−Gi,B−Giと、を算出する。そして、色差算出部102は、Gs信号および色差信号R−Gi,B−Giを図7に示すような2次元配列として、ラスタスキャン順に帯域制限補間部103へ出力する。ここに図7は、色差算出部102から出力される色差信号およびGs信号の2次元配列を示す図である。この色差算出部102については、後でより詳しく説明する。
帯域制限補間部103は、空間的に同一な位置における(R−G),G,(B−G)画素を得るために、周辺の同一色に係る色差R−Gi、色差B−Gi、または画素Gを用いてそれぞれ補間を行い、補間して得られた全画素位置の色差R−Gと全画素位置の色差B−Gと全画素位置の画素Gとを、RGB算出部104へそれぞれ出力する。
RGB算出部104は、帯域制限補間部103から入力される色差信号R−G,B−GとG信号とを加算することにより線形なRGB信号を算出し、さらにカラーマッチング処理とガンマ補正処理とを行ってRγ,Gγ,Bγ信号を算出し、算出したRγ,Gγ,Bγ信号を圧縮記録部105へ出力する。
圧縮記録部105は、RGB算出部104から入力されたRγ,Gγ,Bγ信号をY,Cb,Cr信号に変換し、さらに、このY,Cb,Cr信号をJPEGやMPEG等の高能率圧縮符号化処理がなされた圧縮データに変換して、この圧縮データを記録媒体に保存する。
次に、図2は、色差算出部102の構成を示すブロック図である。
この色差算出部102は、メモリ201と、メモリ202と、縦補間G算出部203と、横補間G算出部204と、4画素平均G算出部205と、減算部206と、減算部207と、減算部208と、メモリ209と、メモリ210と、メモリ211と、メモリ212と、周辺類似度算出部213と、周辺類似度算出部214と、周辺類似度算出部215と、選択判定部216と、を有している。
撮像部101から出力された色信号Rs,Bsはメモリ201に、色信号Gsはメモリ202に、欠落G画素位置の2次元的な補間処理を実施可能とする画素が揃うまでの遅延を得るために、所定ライン分だけ格納される。図2に示す例においては、メモリ201およびメモリ202に格納されるライン数は、少なくとも3ラインである。
ここで、欠落G画素位置にはR画素またはB画素が配置されていることになるが、これら2つの色信号をまとめてX、あるいはX画素などと記載して、以後は説明することにする。
縦補間G算出部203は、図8に示すような縦方向の近傍G画素を用いて、補間式Gv=(G1+G2)/2によりG補間候補を算出し、減算部206へ出力する色差候補算出手段である。ここに図8は、欠落G信号位置の縦方向補間として用いる上下方向の隣接G信号のベイヤ配列上における位置を示す図である。
横補間G算出部204は、図9に示すような横方向の近傍G画素を用いて、補間式Gh=(G3+G4)/2によりG補間候補を算出し、減算部207へ出力する色差候補算出手段である。ここに図9は、欠落G信号位置の横方向補間として用いる左右方向の隣接G信号のベイヤ配列上における位置を示す図である。
4画素補間G算出部205は、図10に示すような縦横4方向の近傍G画素を用いて、補間式Ga=(G1+G2+G3+G4)/4によりG補間候補を算出し、減算部208へ出力する色差候補算出手段である。ここに図10は、欠落G信号位置の隣接4画素補間として用いる上下左右方向の隣接G信号のベイヤ配列上における位置を示す図である。
なお、ここではM=3種類のG補間候補を算出するようにしているが、算出するG補間候補の種類Mは2以上の任意の種類でも構わない。
減算部206は、欠落G画素と同一位置にあるX画素をメモリ201から入力し、色差信号(色差候補)X−Gvを算出して、メモリ209へ出力し記憶させる色差候補算出手段である。
減算部207は、欠落G画素と同一位置にあるX画素をメモリ201から入力し、色差信号(色差候補)X−Ghを算出して、メモリ210へ出力し記憶させる色差候補算出手段である。
減算部208は、欠落G画素と同一位置にあるX画素をメモリ201から入力し、色差信号(色差候補)X−Gaを算出して、メモリ211へ出力し記憶させる色差候補算出手段である。
なお、メモリ209,210,211に格納される色差信号は、後で周辺類似度算出部213,214,215により相関関連値としての周辺類似度(ここに、「相関値」でなく「「相関関連値」という言葉を用いたのは、相関値は値が大きいときに相関性が高いことを示すものであるのに対して、周辺類似度は後述するように値が小さいときに相関性が高いことを示すものであるためである。)を算出する際に用いられる。そして、周辺類似度算出部213,214,215は、図11〜図13に示すような同種色差信号(すなわち、色差候補を算出する際に用いるG補間候補Gv,Gh,Gaの種類が同一であって、かつ同一色Xの色差信号。従って、例えばR−GvとB−Gvとは同種色差信号ではなく、また、R−GvとR−Ghとは同種色差信号ではない。)が3行3列分含まれる近傍領域における、色差信号の類似度を算出するようになっている。従って、メモリ209,210,211は、周辺類似度算出部213,214,215が類似度の算出を実施可能な遅延を得るために、それぞれ、少なくとも5ライン分のデータを格納することができるものとなっている。
こうして、メモリ209,210,211に色差の周辺類似度算出処理を実行可能なだけの色差信号が格納された時点で、メモリ209,210,211から色差信号X−Gv,X−Gh,X−Gaが周辺類似度算出部213,214,215へそれぞれ出力される。
周辺類似度算出部213は、選択手段であって、欠落G画素位置(k,l)における色差周辺類似度Sv(k,l)を次のように算出する。
すなわち、周辺類似度算出部213は、まず図11に示すように、中央の色差信号(X−Gv)k,l(ここに、「(X−Gv)k,l」は、「X(k,l)−Gv(k,l)」を省略して記載したものである。以下同様。)と、その周辺位置の8つの色差信号(X−Gv)k-2,l-2、(X−Gv)k,l-2、(X−Gv)k+2,l-2、(X−Gv)k-2,l、(X−Gv)k+2,l、(X−Gv)k-2,l+2、(X−Gv)k,l+2、(X−Gv)k+2,l+2と、を用いて、第1の色差周辺類似度候補Sv1(k,l)を次のように算出する。ここに図11は、縦方向補間に基づき算出した欠落G信号位置の色差の内の、周辺類似度算出に使用する色差信号のベイヤ配列上における位置を示す図である。
Sv1(k,l)=|(X−Gv)k-2,l-2−(X−Gv)k,l|
+|(X−Gv)k,l-2−(X−Gv)k,l|
+|(X−Gv)k+2,l-2−(X−Gv)k,l|
+|(X−Gv)k-2,l−(X−Gv)k,l|
+|(X−Gv)k+2,l−(X−Gv)k,l|
+|(X−Gv)k-2,l+2−(X−Gv)k,l|
+|(X−Gv)k,l+2−(X−Gv)k,l|
+|(X−Gv)k+2,l+2−(X−Gv)k,l|
さらに、周辺類似度算出部213は、図11において太線で囲んだ部分における、中央の色差信号(X−Gv)k,lと、その周辺位置の2つの色差信号(X−Gv)k,l-2、(X−Gv)k,l+2と、を用いて差分絶対値和を算出し、さらにこの差分絶対値和に第1の色差周辺類似度候補Sv1(k,l)とのバランスを取るための重み付けを行って、第2の色差周辺類似度候補Sv2(k,l)を算出する。
Sv2(k,l)={|(X−Gv)k,l-2−(X−Gv)k,l|
+|(X−Gv)k,l+2−(X−Gv)k,l|}×4
そして、周辺類似度算出部213は、上述したように算出された第1の色差周辺類似度候補Sv1(k,l)と第2の色差周辺類似度候補Sv2(k,l)とを比較して、値が大きくない方(同値でない場合には、値が小さい方)、つまり類似度が低くない方(同一類似度でない場合には、類似度が高い方)を、色差周辺類似度Sv(k,l)として採用する。
このように、2つの色差周辺類似度候補Sv1(k,l)、Sv2(k,l)の内の、値が大きくない方を色差周辺類似度Sv(k,l)とすることにより、急峻な縦エッジ境界部と緩やかに変化する縦エッジ境界との両方に対応することができ、判定エラーを低減することが可能となる。
同様にして、周辺類似度算出部214は、選択手段であって、欠落G画素位置(k,l)における色差周辺類似度Sh(k,l)を次のように算出する。
すなわち、周辺類似度算出部214は、まず図12に示すように、中央の色差信号(X−Gh)k,lと、その周辺位置の8つの色差信号(X−Gh)k-2,l-2、(X−Gh)k,l-2、(X−Gh)k+2,l-2、(X−Gh)k-2,l、(X−Gh)k+2,l、(X−Gh)k-2,l+2、(X−Gh)k,l+2、(X−Gh)k+2,l+2と、を用いて、第1の色差周辺類似度候補Sh1(k,l)を次のように算出する。ここに図12は、横方向補間に基づき算出した欠落G信号位置の色差の内の、周辺類似度算出に使用する色差信号のベイヤ配列上における位置を示す図である。
Sh1(k,l)=|(X−Gh)k-2,l-2−(X−Gh)k,l|
+|(X−Gh)k,l-2−(X−Gh)k,l|
+|(X−Gh)k+2,l-2−(X−Gh)k,l|
+|(X−Gh)k-2,l−(X−Gh)k,l|
+|(X−Gh)k+2,l−(X−Gh)k,l|
+|(X−Gh)k-2,l+2−(X−Gh)k,l|
+|(X−Gh)k,l+2−(X−Gh)k,l|
+|(X−Gh)k+2,l+2−(X−Gh)k,l|
さらに、周辺類似度算出部214は、図12において太線で囲んだ部分における、中央の色差信号(X−Gh)k,lと、その周辺位置の2つの色差信号(X−Gh)k-2,l、(X−Gh)k+2,lと、を用いて差分絶対値和を算出し、さらにこの差分絶対値和に第1の色差周辺類似度候補Sh1(k,l)とのバランスを取るための重み付けを行って、第2の色差周辺類似度候補Sh2(k,l)を算出する。
Sh2(k,l)={|(X−Gh)k-2,l−(X−Gh)k,l|
+|(X−Gh)k+2,l−(X−Gh)k,l|}×4
そして、周辺類似度算出部214は、上述したように算出された第1の色差周辺類似度候補Sh1(k,l)と第2の色差周辺類似度候補Sh2(k,l)とを比較して、値が大きくない方(同値でない場合には、値が小さい方)、つまり類似度が低くない方(同一類似度でない場合には、類似度が高い方)を、色差周辺類似度Sh(k,l)として採用する。
このように、2つの色差周辺類似度候補Sh1(k,l)、Sh2(k,l)の内の、値が大きくない方を色差周辺類似度Sh(k,l)とすることにより、急峻な横エッジ境界部と緩やかに変化する横エッジ境界との両方に対応することができ、判定エラーを低減することが可能となる。
また、周辺類似度算出部215は、欠落G画素位置(k,l)における色差周辺類似度Sa(k,l)を次のように算出する。
すなわち、周辺類似度算出部215は、図13に示すように、中央の色差信号(X−Ga)k,lと、その周辺位置の8つの色差信号(X−Ga)k-2,l-2、(X−Ga)k,l-2、(X−Ga)k+2,l-2、(X−Ga)k-2,l、(X−Ga)k+2,l、(X−Ga)k-2,l+2、(X−Ga)k,l+2、(X−Ga)k+2,l+2と、を用いて、以下に示すように差分絶対値和を算出することにより、色差周辺類似度Sa(k,l)を算出する。ここに図13は、欠落G信号位置の隣接4画素補間に基づき算出した色差の内の、周辺類似度算出に使用する色差信号のベイヤ配列上における位置を示す図である。
Sa(k,l)=|(X−Ga)k-2,l-2−(X−Ga)k,l|
+|(X−Ga)k,l-2−(X−Ga)k,l|
+|(X−Ga)k+2,l-2−(X−Ga)k,l|
+|(X−Ga)k-2,l−(X−Ga)k,l|
+|(X−Ga)k+2,l−(X−Ga)k,l|
+|(X−Ga)k-2,l+2−(X−Ga)k,l|
+|(X−Ga)k,l+2−(X−Ga)k,l|
+|(X−Ga)k+2,l+2−(X−Ga)k,l|
このようにして周辺類似度算出部213,214,215により各算出された色差周辺類似度Sv(k,l)、Sh(k,l)、Sa(k,l)は、選択判定部216に入力される。
選択判定部216は、これら3つの色差周辺類似度Sv(k,l)、Sh(k,l)、Sa(k,l)の値を比較して、最小となる色差周辺類似度を与えるG補間方法を1つ選択し、選択した補間方法に対応する色差候補を色差信号として帯域制限補間部103へ出力する選択手段である。
また、G信号に関しては、メモリ212にバッファされており、選択判定部216から出力される色差信号にあわせて、このメモリ212から帯域制限補間部103へ出力されるようになっている。
次に、図3は、帯域制限補間部103の構成を示すブロック図である。
帯域制限補間部103は、ローパスフィルタ301と、メモリ302と、メモリ303と、メモリ304と、水平(R−G)補間処理部305と、水平G補間処理部306と、水平(B−G)補間処理部307と、垂直(R−G)補間処理部308と、垂直G補間処理部309と、垂直(B−G)補間処理部310と、を有している。
色差算出部102から帯域制限補間部103に入力される信号は、色差信号X−GiとGs信号とであり、これらの内の色差信号X−Giは、より詳しくは、色差信号R−Giと色差信号B−Giとである。
色差信号R−Giはメモリ302に入力され、色差信号B−Giはメモリ304に入力されて、それぞれ格納される。
また、Gs信号は、まずローパスフィルタ301に入力されて、このローパスフィルタ301により高周波成分をカットされて色差信号R−Giや色差信号B−Giと同じ帯域に制限された後に、メモリ303に入力されて格納される。
ここに、メモリ302には、目標とする補間位置(例えば、図14において白丸で示す位置TIP。ここに図14は、目標補間位置を2×2画素の中央として、画像サイズを水平方向および垂直方向ともに1/2にする例(すなわち、RGBベイヤ配列画像におけるG画素の画素数よりも少ない画素数の補間画素を得る例の1つ)を示す図である。)への補間処理に必要なライン数分の色差信号R−Giが格納される。メモリ302から読み出された色差信号R−Giは、水平(R−G)補間処理部305により水平方向の補間フィルタ処理が行われ、続いて垂直(R−G)補間処理部308により垂直方向の補間フィルタ処理が行われる。
同様に、メモリ303には、上記目標とする補間位置(すなわち、(R−G)を補間するサンプリング位置と同一のサンプリング位置)への補間処理に必要なライン数分のGs信号が格納される。メモリ303から読み出されたGs信号は、水平G補間処理部306により水平方向の補間フィルタ処理が行われ、続いて垂直G補間処理部309により垂直方向の補間フィルタ処理が行われる。
さらに、メモリ304には、上記目標とする補間位置(すなわち、(R−G)およびGを補間するサンプリング位置と同一のサンプリング位置)への補間処理に必要なライン数分の色差信号B−Giが格納される。メモリ304から読み出された色差信号B−Giは、水平(B−G)補間処理部307により水平方向の補間フィルタ処理が行われ、続いて垂直(B−G)補間処理部310により垂直方向の補間フィルタ処理が行われる。
このような帯域制限補間部103の処理により、同一位置に存在しない色差信号R−Gi,B−GiとGs信号とに基づいて、上記目標とする同一の補間位置に色差信号R−G,B−GおよびG信号を得ることができる。こうして得られた色差信号R−G,B−GとG信号とは、RGB算出部104へ出力される。このような構成をとることにより、一度フルサイズのカラー画像を作成した後に縮小処理する場合に比べて、回路規模を削減することができる。
なお、上述した図3に示した帯域制限補間部103の構成は、Gs信号に対してローパスフィルタをかけて高周波成分をカットしてから補間を行う構成となっていた。しかし、このような構成では、ハードウェア化を行うときの回路規模をまだ十分削減できているとはいえない。そこで、さらに回路規模を削減するために、帯域制限処理と補間処理とを同時に行うようにした構成を、図4を参照して説明する。ここに、図4は、帯域制限補間部103の変形例の構成を示すブロック図である。
この帯域制限補間部103は、図3の構成からローパスフィルタ301を省略し、水平G補間処理部306に代えて水平G帯域制限補間処理部401を、垂直G補間処理部309に代えて垂直G帯域制限補間処理部402を、それぞれ設けたものとなっている。
色差信号R−Giはメモリ302に、色差信号B−Giはメモリ304に、Gs信号はメモリ303に、それぞれ入力されて格納される。この図4の構成では、図3のローパスフィルタ301と同様の効果を、後段の補間処理において同時に実現するようになっている。
メモリ302に格納されている色差信号R−Giの補間フィルタ処理と、メモリ304に格納されている色差信号B−Giの補間フィルタ処理とは、上述した図3と同様に行われる。
また、メモリ303には、上記目標とする補間位置への補間処理に必要なライン数分のGs信号が格納されるのは、上述と同様である。メモリ303から読み出されたGs信号は、水平G帯域制限補間処理部401により水平方向の帯域制限をかけながら同時に水平方向の補間処理が行われ、続いて垂直G帯域制限補間処理部402により垂直方向の帯域制限をかけながら同時に垂直方向の補間処理が行われる。これら水平G帯域制限補間処理部401と垂直G帯域制限補間処理部402とは、具体的にはランチョスフィルタによって構成される。ここでランチョスフィルタは、図14に示すような補間位置の場合には、水平方向および垂直方向ともにGs信号のナイキスト周波数の1/2の周波数以上の帯域の信号をカット(例えばこの帯域の信号を6dBダウン)するローパスフィルタ特性のフィルタとなる。
このような帯域制限補間部103の処理により、同一位置に存在しない色差信号R−Gi,B−GiとGs信号とに基づいて、上記目標とする同一の補間位置に色差信号R−G,B−GおよびG信号(補間(R−G)画素、補間(B−G)画素、および補間G画素)を得ることができる。こうして得られた色差信号R−G,B−GとG信号とは、RGB算出部104へ出力される。
なお、上記目標とする補間位置は、図14に示した位置TIPに限定されるものではない。例えば画像サイズを水平方向および垂直方向ともに1/4に縮小する場合には、図14に示した補間位置TIPをさらに水平方向および垂直方向ともに半分に間引いた位置となる(この例も、RGBベイヤ配列画像におけるG画素の画素数よりも少ない画素数の補間画素を得る例の1つ)。さらにこの場合には、Gs信号の水平方向および垂直方向のナイキスト周波数の1/4の周波数以上の帯域の信号をカット(上述と同様に、例えばこの帯域の信号を6dBダウン)するローパスフィルタ特性のランチョスフィルタをかけると共に、色差信号R−Gi,B−Giに対しても、これらの色差信号R−Gi,B−Giの水平方向および垂直方向のナイキスト周波数の1/2の周波数以上の帯域の信号をカット(同様に、例えばこの帯域の信号を6dBダウン)するローパスフィルタ特性のランチョスフィルタをかけることになる。従って、この場合には、図4に示した各補間処理部305,308,307,310も、それぞれ帯域制限補間処理部に置き換えることになる。
これにより、折り返し歪みのない縮小画像を生成することができる。
このような図4の構成によれば、上述した図3の構成に比して、画質の低下を防ぎながら、ハードウェア化するときの回路規模の増加をさらに抑制することが可能となる。
次に、図5は、RGB算出部104の構成を示すブロック図である。
RGB算出部104は、加算部501と、加算部502と、カラーマトリックス処理部503と、γ補正部504と、γ補正部505と、γ補正部506と、を有している。
このRGB算出部104には、帯域制限補間部103から出力された各画素位置の色差信号R−G,B−GとG信号とがそれぞれ入力される。
加算部501は、入力された色差信号R−Gと同一位置のG信号とを加算することによりR信号を生成し、カラーマトリックス処理部503へ出力する。
加算部502は、入力された色差信号B−Gと同一位置のG信号とを加算することによりB信号を生成し、カラーマトリックス処理部503へ出力する。
また、帯域制限補間部103からのG信号は、そのままカラーマトリックス処理部503へ出力される。
このような処理を行うことにより、各画素位置におけるR信号、G信号、B信号が復元されることになる。
カラーマトリックス処理部503は、復元されたR信号、G信号、およびB信号が入力されると、これらを例えばsRGB空間の信号に変換する。そして、カラーマトリックス処理部503は、変換したR信号をγ補正部504へ、変換したB信号をγ補正部505へ、変換したG信号をγ補正部506へ、それぞれ出力する。
γ補正部504,505,506は、カラーマトリックス処理部503から入力される変換後のR,G,B信号が例えば12ビットの信号であるとすると、これらの信号をそれぞれγ補正して8ビットに変換されたRγ信号、Gγ信号、Bγ信号をそれぞれ生成し、圧縮記録部105へ出力する。
その後の圧縮記録部105による処理は、上述した通りである。
なお、上述では、画像処理装置について述べたが、同様の処理を行う画像処理プログラム、画像処理方法であっても構わない。
このような実施形態1によれば、原色ベイヤ方式の撮像素子から得られた単板の画像データをカラー化(三板化)する際に、まず色差信号を算出し、次に色差信号およびG信号で構成されるベイヤ配列画像をG信号よりも画素数の少ない画像サイズに変更しながら同時に補間処理して補間画素を得るようにしているために、偽色の発生を抑圧しながら、ハードウェア化するときの回路規模の増大も抑制することが可能となる。
さらに、色差信号を算出する際に、複数の色差候補の中から周辺類似度に応じた最適な色差候補を選択し、この色差候補に基づいて各色信号を復元するようにしているために、偽色の発生をより一層抑圧して、補間に伴う解像度低下や彩度低下を抑圧し、高品位なカラー画像を再現することが可能となる。
また、色差信号およびG信号で構成されるベイヤ配列画像から同一サンプリング位置の補間画像を得る際に、G信号については帯域制限を行っているために、偽色と輝度モワレの発生を効果的に抑制することができる。
加えて、補間処理とG信号の帯域制限とを同時に行うように構成した場合には、ハードウェア化するときの回路規模の増大をより一層抑制することも可能となる。
なお、回路規模の増大を抑制する技術は、画像処理プログラムや画像処理方法においては、処理の負荷を小さくすることに繋がる。
[実施形態2]
図15から図17は本発明の実施形態2を示したものであり、図15は色差算出部の構成を示すブロック図、図16はG変動量算出部により使用するG信号のベイヤ配列上における位置を示す図、図17はG変動量算出部により算出するG変動量と隣接4画素補間を用いて算出した周辺類似度に対する重み係数との関係を示す線図である。
この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
この実施形態2は、上述した実施形態1に対して、画像の平坦部における画質の改善をさらに図るようにしたものとなっている。
すなわち、実施形態1において説明した欠落G画素に対する3つの補間切換判定は、画像平坦部において、画像の局所相関性に伴う色差周辺類似度の3つの差(画像平坦部においては、この差が本来的に小さい)よりも撮像素子固有のノイズ量に伴う変化量が優勢になると、色差類似度の最小値判定において誤判定が発生し、ノイズの空間的な発生パターンに依存して縦補間、横補間、4画素補間が、ランダム性またはある周期性を持って頻繁に切り替わる可能性がある。そして、これに伴って、不自然な模様が現れるような画質劣化が発生する場合があり得る。
そこで、本実施形態においては、このような画質劣化の発生を抑制するために、画像変動量を定量化することによる該変動量の検出処理と、検出した該変動量に適応して4画素補間の優先度を向上させる重み付け処理と、をさらに行うようにしたものである。
すなわち、本実施形態の色差算出部102は、上述した実施形態1の色差算出部102に対して、G変動量算出部1501と、メモリ1502と、乗算部1503と、ローパスフィルタ1504と、をさらに追加したものとなっている。ここに、上述したメモリ202はG変動量算出部1501に接続され、このG変動量算出部1501はメモリ1502に接続され、メモリ1502は乗算部1503に接続され、乗算部1503は選択判定部216へ接続されている。さらに、乗算部1503は、周辺類似度算出部215とも接続されている。また、メモリ201はローパスフィルタ1504へ接続され、ローパスフィルタ1504は減算部208へ接続されている。
この図15に示したような色差算出部102の作用の内の、図2に示した色差算出部102の作用と異なる部分についてを主として説明する。ここに、異なる作用部分は、主に、G変動量算出部1501とメモリ1502と乗算部1503とローパスフィルタ1504とに係る部分である。
G変動量算出部1501は、メモリ202に格納されているGs信号の内の、図16に示すような欠落G画素位置(i,j)の周辺に配置されたGs信号を読み込んで、次に示すようにG変動量(i,j)を算出する。
G変動量(i,j)=Dc(i,j)/P
+{Dr1(i,j)+Dr2(i,j)+Dr3(i,j)+Dr4(i,j)}/Q
ここに、PとQはP>0、Q>0を満たす任意の定数であり、
Dc(i,j)=|Gs(i−1,j)−Gs(i,j−1)
+Gs(i+1,j)−Gs(i,j+1)|
+|Gs(i−1,j)+Gs(i,j−1)
−Gs(i+1,j)−Gs(i,j+1)|
+|Gs(i−1,j)−Gs(i,j−1)
−Gs(i+1,j)+Gs(i,j+1)|
Dr1(i,j)=|Gs(i−2,j−1)−Gs(i−1,j−2)
+Gs(i,j−1)−Gs(i−1,j)|
+|Gs(i−2,j−1)+Gs(i−1,j−2)
−Gs(i,j−1)−Gs(i−1,j)|
+|Gs(i−2,j−1)−Gs(i−1,j−2)
−Gs(i,j−1)+Gs(i−1,j)|
Dr2(i,j)=|Gs(i,j−1)−Gs(i+1,j−2)
+Gs(i+2,j−1)−Gs(i+1,j)|
+|Gs(i,j−1)+Gs(i+1,j−2)
−Gs(i+2,j−1)−Gs(i+1,j)|
+|Gs(i,j−1)−Gs(i+1,j−2)
−Gs(i+2,j−1)+Gs(i+1,j)|
Dr3(i,j)=|Gs(i,j+1)−Gs(i+1,j)
+Gs(i+2,j+1)−Gs(i+1,j+2)|
+|Gs(i,j+1)+Gs(i+1,j)
−Gs(i+2,j+1)−Gs(i+1,j+2)|
+|Gs(i,j+1)−Gs(i+1,j)
−Gs(i+2,j+1)+Gs(i+1,j+2)|
Dr4(i,j)=|Gs(i−2,j+1)−Gs(i−1,j)
+Gs(i,j+1)−Gs(i−1,j+2)|
+|Gs(i−2,j+1)+Gs(i−1,j)
−Gs(i,j+1)−Gs(i−1,j+2)|
+|Gs(i−2,j+1)−Gs(i−1,j)
−Gs(i,j+1)+Gs(i−1,j+2)|
である。
G変動量算出部1501は、このように算出したG変動量(i,j)に基づいて、図17に示すような形状の関数を用いて、重み係数w(i,j)を算出する。ここに、図17に示す関数は、G変動量が所定の閾値Th以上である場合には重みを1とし、G変動量がこの閾値Th未満である場合にはG変動量に比例するような(つまり、G変動量が小さくなるに従って、重みが小さくなるような)、関数となっている。このようなG変動量に対する重み係数w(i,j)の関係は、所定の計算式に基づき算出されるか、あるいは予め記憶されているルックアップテーブルを参照することにより変換されるようになっている。
G変動量算出部1501が算出した重み係数w(i,j)は、メモリ1502に出力されて格納される。
一方、G補間候補Gv,Gh,Gaの算出と、色差信号X−Gv,X−Ghの算出とは図2と同様である。ただし、色差信号X−Gaの算出においては、メモリ201からのX画素(Rs画素またはBs画素)がローパスフィルタ1504によって高周波成分をカットされた後(修正画素XLになった後)に減算部208へ入力され、色差信号X−Gaが算出される。従って、メモリ211から周辺類似度算出部215および選択判定部216へ転送される色差信号も、このローパスフィルタ処理後のX画素(修正画素XL)に基づく色差信号X−Gaとなる。
次に、乗算部1503は、周辺類似度算出部215から出力された4画素補間Gaに係る色差X−Gaの周辺類似度Saと、メモリ1502に格納されている重み係数wの内のこの周辺類似度Saと同一画素位置に対応する重み係数wと、を乗算することによりSa×wを算出し、算出したSa×wを新たな周辺類似度(新たな相関関連値)として選択判定部216へ出力する。
その後の選択判定部216による判定処理、あるいはそれ以降の処理は、上述した実施形態1と同様である。
このような処理を行うと、G変動量が所定閾値Th未満である場合(すなわち、w<1である場合)にはSa×wはSa単体よりも小さい値となるために、選択判定部216の判定においてSa×wが最小値となる可能性が増大することになる。つまり、G変動量が小さい平坦な領域においては、縦補間Gや横補間Gが選択される可能性が低減され、4画素補間Gがより高い確率で選択されて、ノイズによる影響がキャンセルされるようになっている。
このような実施形態2によれば、エッジ部分においては上述した実施形態1とほぼ同様に偽色の発生を抑制することができるとともに、さらに、平坦な領域における不自然な模様状のノイズの発生を抑制することが可能となる。
[実施形態3]
図18から図20は本発明の実施形態3を示したものであり、図18は色差算出部の構成を示すブロック図、図19は欠落G信号位置の斜め方向補間として用いる周辺12画素のG信号のベイヤ配列上における位置を示す図、図20は周辺12画素補間に基づき算出した欠落G信号位置の色差の内の、周辺類似度算出に使用する色差信号のベイヤ配列上における位置を示す図である。
この実施形態3において、上述の実施形態1,2と同様である部分については同一の符号を付して説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
この実施形態3は、上述した実施形態2に対して、斜め方向の解像度をさらに改善するようにしたものである。
上述した実施形態1,2においては、欠落G画素の補間を、縦方向、横方向、周辺4画素を用いた線形補間により行っていた。これらの内の縦方向補間は縦方向エッジに、横方向補間は横方向エッジに、それぞれ沿って適用された場合には、該エッジに直交する方向の周波数特性は補間によって変化することはない。つまり、エッジは鈍らされることなく保存される。これに対して、斜め方向のエッジは、実施形態1,2においては対応する方向の補間が存在せず、周辺色差類似度が最小となる補間方法としては主に周辺4画素補間が選択されることになる。
このような場合に発生し得る斜め方向のエッジの鈍りを改善するために、この実施形態3においては、斜め方向における高周波数成分の低下が少ない特性を備えた斜め補間処理をさらに追加するようにしたものとなっている。
このような斜め補間機能を備えた色差算出部102の構成について、図18を参照して説明する。
本実施形態の色差算出部102は、上述した実施形態2の色差算出部102に対して、色差候補算出手段たる斜め補間G算出部1801と、色差候補算出手段たる減算部1802と、メモリ1803と、周辺類似度算出部1804と、をさらに追加し、選択判定部216に代えて選択手段たる選択判定部1805を設け、ローパスフィルタ1504を省略したものとなっている。
ここに、上述したメモリ202は斜め補間G算出部1801に接続され、この斜め補間G算出部1801は減算部1802へ接続されている。また、メモリ201も減算部1802へ接続されている。減算部1802は、メモリ1803と接続されている。メモリ1803は、周辺類似度算出部1804および選択判定部1805へ接続されている。また、周辺類似度算出部1804も選択判定部1805へ接続されている。そして、選択判定部1805は、帯域制限補間部103へ接続されている。
この図18に示したような色差算出部102の作用の内の、図15に示した色差算出部102の作用と異なる部分についてを主として説明する。ここに、異なる作用部分は、主に、斜め補間G算出部1801と減算部1802とメモリ1803と周辺類似度算出部1804と選択判定部1805とに係る部分である。
撮像部101から出力された色信号Rs,Bsはメモリ201に、色信号Gsはメモリ202に、欠落G画素位置の2次元的な補間処理が実施可能となる画素が揃うまでの遅延を得るために、所定ライン分が格納されるのは上述と同様である。ただし、この図18に示す例においては、メモリ201およびメモリ202に格納されるライン数は、少なくとも5ラインである。
欠落G画素の補間方法としては、図8、図9、図10、図19に示した4種類のG画素の配置を使用する。
すなわち、縦補間G算出部203が、図8に示す配置のG画素を用いて、補間式Gv=(G1+G2)/2により欠落G画素の補間候補を算出するのは上述と同様である。
また、横補間G算出部204が、図9に示す配置のG画素を用いて、補間式Gh=(G3+G4)/2により欠落G画素の補間候補を算出するのも上述と同様である。
さらに、4画素補間G算出部205が、図10に示す配置のG画素を用いて、補間式Ga=(G1+G2+G3+G4)/4により欠落G画素の補間候補を算出するのも上述と同様である。
そして、本実施形態の斜め補間G算出部1801は、図19に示す配置のG画素を用いて、補間式Gd=(G1+G2+G3+G4)×α−(G5+G6+G7+G8+G9+G10+G11+G12)×βにより欠落G画素の補間候補を算出するようになっている。ここに、αとβとは、α×4−β×8=1を満たし、かつ、α>(1/4)、β>0となる任意定数である。
縦補間G算出部203、横補間G算出部204、4画素補間G算出部205、斜め補間G算出部1801によって各算出された補間候補は、それぞれ、減算部206,207,208,1802へ出力される。
減算部206,207,208,1802は、メモリ201から欠落G画素と同一位置にあるX画素を読み込んで、上述したG補間候補をそれぞれ減算することにより、色差候補X−Gv,X−Gh,X−Ga,X−Gdをそれぞれ算出する。
こうして算出された色差候補X−Gv,X−Gh,X−Ga,X−Gdは、メモリ209,210,211,1803にそれぞれ格納される。
なお、メモリ209,210,211,1803に格納される色差信号は、後で周辺類似度算出部213,214,215,1804により周辺類似度を算出する際に用いられる。そして、周辺類似度算出部213,214,215,1804は、図11、図12、図13、図20に示すような同種色差信号(すなわち、色差候補を算出する際に用いるG補間候補Gv,Gh,Ga,Gdの種類が同一であって、かつ同一色Xの色差信号。従って、例えばR−GvとB−Gvとは同種色差信号ではなく、また、R−GvとR−Ghとは同種色差信号ではない。)が3行3列分含まれる近傍領域における、色差信号の類似度を算出するようになっている。従って、メモリ209,210,211,1803は、周辺類似度算出部213,214,215,1804が類似度の算出を実施可能な遅延を得るために、それぞれ、少なくとも5ライン分のデータを格納することができるものとなっている。
こうして、メモリ209,210,211,1803に色差の周辺類似度算出処理を実行可能なだけの色差信号が格納された時点で、メモリ209,210,211,1803から色差信号X−Gv,X−Gh,X−Ga,X−Gdが周辺類似度算出部213,214,215,1804へそれぞれ出力される。
周辺類似度算出部1804は、実施形態1,2において説明したSv(k,l)、Sh(k,l)、Sa(k,l)と同様に、図20に示すように、中央の色差信号(X−Gd)k,lと、その周辺位置の8つの色差(X−Gd)k-2,l-2、(X−Gd)k,l-2、(X−Gd)k+2,l-2、(X−Gd)k-2,l、(X−Gd)k+2,l、(X−Gd)k-2,l+2、(X−Gd)k,l+2、(X−Gd)k+2,l+2と、を用いて、以下の差分絶対値和を算出することにより、欠落G画素位置(k,l)における色差周辺類似度Sd(k,l)を算出する。
Sd(k,l)=|(X−Gd)k-2,l-2−(X−Gd)k,l|
+|(X−Gd)k,l-2−(X−Gd)k,l|
+|(X−Gd)k+2,l-2−(X−Gd)k,l|
+|(X−Gd)k-2,l−(X−Gd)k,l|
+|(X−Gd)k+2,l−(X−Gd)k,l|
+|(X−Gd)k-2,l+2−(X−Gd)k,l|
+|(X−Gd)k,l+2−(X−Gd)k,l|
+|(X−Gd)k+2,l+2−(X−Gd)k,l|
このようにして算出される4つの色差周辺類似度Sv(k,l)、Sh(k,l)、Sa(k,l)、Sd(k,l)の内の、4画素補間時の色差周辺類似度Sa(k,l)は、上述した実施形態2と同様に、乗算部1503により、G変動量算出部1501によって算出されてメモリ1502に格納されている重み係数w(k,l)と乗算される。
こうして、4つの色差周辺類似度Sv(k,l)、Sh(k,l)、Sd(k,l)、Sa(k,l)×w(k,l)が、選択判定部1805に入力される。
選択判定部1805は、これら4つの色差周辺類似度Sv(k,l)、Sh(k,l)、Sd(k,l)、Sa(k,l)×w(k,l)の値を比較して、最小となる色差周辺類似度を与えるG補間方法を1つ選択し、選択した補間方法に対応する選択信号を帯域制限補間部103へ出力する。なお、最小となる色差周辺類似度が複数存在する場合には、選択判定部1805は、例えばSa(k,l)×w(k,l)、Sd(k,l)、Sh(k,l)、Sv(k,l)の順番で優先順位の高さを決めて、この優先順位に沿ってG補間方法を1つ選択するようになっている。
具体的には、選択判定部1805は、色差周辺類似度Sv(k,l)が最小である場合には(X−Gv)k,lを、Sh(k,l)が最小である場合には(X−Gh)k,lを、Sd(k,l)が最小である場合には(X−Gd)k,lを、Sa(k,l)×w(k,l)が最小である場合には(X−Ga)k,lを、帯域制限補間部103へ出力するようになっている。
このような実施形態3によれば、上述した実施形態1,2とほぼ同様の効果を奏するとともに、色差を算出するときの未確定パラメータである欠落G画素を、色差信号は局所的に相関性が高いという前提条件に基づいた最も確からしいものとして、4種類のG補間候補の中から1つ選択することができる。その結果として、画像の局所的なエッジに最適な欠落G画素が補間されるために、偽色の発生を抑制することができるとともに、さらに、水平方向および垂直方向のエッジ部のみならず、斜め方向のエッジ部の解像度低下を抑制することができる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
本発明は、RGBベイヤ配列画像からサンプリング位置を同一化したカラー画像を生成する画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法に好適に利用することができる。
本発明の実施形態1における画像処理装置の全体的な構成を示すブロック図。 上記実施形態1における色差算出部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における帯域制限補間部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における帯域制限補間部の変形例の構成を示すブロック図。 上記実施形態1におけるRGB算出部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1において、撮像部の単板撮像素子により撮像された色信号のベイヤ配列を示す図。 上記実施形態1において、色差算出部から出力される色差信号およびGs信号の2次元配列を示す図。 上記実施形態1において、欠落G信号位置の縦方向補間として用いる上下方向の隣接G信号のベイヤ配列上における位置を示す図。 上記実施形態1において、欠落G信号位置の横方向補間として用いる左右方向の隣接G信号のベイヤ配列上における位置を示す図。 上記実施形態1において、欠落G信号位置の隣接4画素補間として用いる上下左右方向の隣接G信号のベイヤ配列上における位置を示す図。 上記実施形態1において、縦方向補間に基づき算出した欠落G信号位置の色差の内の、周辺類似度算出に使用する色差信号のベイヤ配列上における位置を示す図。 上記実施形態1において、横方向補間に基づき算出した欠落G信号位置の色差の内の、周辺類似度算出に使用する色差信号のベイヤ配列上における位置を示す図。 上記実施形態1において、欠落G信号位置の隣接4画素補間に基づき算出した色差の内の、周辺類似度算出に使用する色差信号のベイヤ配列上における位置を示す図。 上記実施形態1において、目標補間位置を2×2画素の中央として、画像サイズを水平方向および垂直方向ともに1/2にする例を示す図。 本発明の実施形態2における色差算出部の構成を示すブロック図。 上記実施形態2において、G変動量算出部により使用するG信号のベイヤ配列上における位置を示す図。 上記実施形態2において、G変動量算出部により算出するG変動量と隣接4画素補間を用いて算出した周辺類似度に対する重み係数との関係を示す線図。 本発明の実施形態3における色差算出部の構成を示すブロック図。 上記実施形態3において、欠落G信号位置の斜め方向補間として用いる周辺12画素のG信号のベイヤ配列上における位置を示す図。 上記実施形態3において、周辺12画素補間に基づき算出した欠落G信号位置の色差の内の、周辺類似度算出に使用する色差信号のベイヤ配列上における位置を示す図。 従来のデジタルカメラの構成の一例を示すブロック図。 従来において、原色ベイヤ方式の撮像素子により撮影された画像の一部を示す図。
符号の説明
101…撮像部
102…色差算出部(色差算出手段)
103…帯域制限補間部(帯域制限補間手段)
104…RGB算出部(RGB算出手段)
105…圧縮記録部
201,202…メモリ
203…縦補間G算出部(色差候補算出手段)
204…横補間G算出部(色差候補算出手段)
205…4画素平均G算出部(色差候補算出手段)
206,207,208…減算部(色差候補算出手段)
209,210,211,212…メモリ
213,214,215…周辺類似度算出部
216…選択判定部(選択手段)
301…ローパスフィルタ
302,303,304…メモリ
305…水平(R−G)補間処理部
306…水平G補間処理部
307…水平(B−G)補間処理部
308…垂直(R−G)補間処理部
309…垂直G補間処理部
310…垂直(B−G)補間処理部
401…水平G帯域制限補間処理部
402…垂直G帯域制限補間処理部
501,502…加算部
503…カラーマトリックス処理部
504,505,506…γ補正部
1501…G変動量算出部
1502…メモリ
1503…乗算部
1504…ローパスフィルタ
1801…斜め補間G算出部(色差候補算出手段)
1802…減算部(色差候補算出手段)
1803…メモリ
1804…周辺類似度算出部
1805…選択判定部(選択手段)

Claims (13)

  1. G(緑)画素のサンプリング密度が、R(赤)画素のサンプリング密度およびB(青)画素のサンプリング密度よりも高く、かつそれぞれのサンプリング位置が異なるRGBベイヤ配列画像から、サンプリング位置を同一化したカラー画像を生成する画像処理装置であって、
    上記RGBベイヤ配列画像から、R画素の位置に(R−G)画素を、B画素の位置に(B−G)画素を、それぞれ作成して、(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像を生成する色差算出手段と、
    上記(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像から、上記RGBベイヤ配列画像におけるG画素の画素数よりも少ない画素数のサンプリング位置への補間を行うことにより、同一サンプリング位置における補間(R−G)画素と補間G画素と補間(B−G)画素とを同一画素数ずつ得る帯域制限補間手段と、
    上記帯域制限補間手段により得られた補間(R−G)画素と補間G画素とに基づいて補間R画素を算出するとともに、補間(B−G)画素と補間G画素とに基づいて補間B画素を算出することにより、サンプリング位置を同一化したカラー画像を構成する補間R画素と補間G画素と補間B画素とを得るRGB算出手段と、
    を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記色差算出手段は、
    上記RGBベイヤ配列画像における位置を(x,y)(ここに、xは横方向の画素位置を示す整数、yは縦方向の画素位置を示す整数)として表し、G画素が欠落している位置(x0,y0)のR画素またはB画素をX(x0,y0)としたときに、このX(x0,y0)に対して、M種類(Mは2以上の整数)のG補間候補Gt(x0,y0)(ここに、t=1,…,M)を算出し、算出したM種類のG補間候補Gt(x0,y0)に基づいて、M種類の色差候補X(x0,y0)−Gt(x0,y0)を算出する色差候補算出手段と、
    上記色差候補X(x0,y0)−Gt(x0,y0)を算出する際に用いたG補間候補Gt(x0,y0)と同一種類tの、周辺位置(x0+n,y0+m)(ここに、nとmとは同時に0とはならない任意の整数)において算出されたG補間候補Gt(x0+n,y0+m)に基づき、該周辺位置(x0+n,y0+m)に対して算出されたXの複数の色差候補X(x0+n,y0+m)−Gt(x0+n,y0+m)と、該色差候補X(x0,y0)−Gt(x0,y0)とに基づいて、M種類の色差相関関連値を算出し、この算出したM種類の色差相関関連値に基づいて、M種類の該G補間候補Gt(x0,y0)の内の1つのG補間候補Gp(x0,y0)に基づき算出された色差候補X(x0,y0)−Gp(x0,y0)(ここに、1≦p≦M)を色差として選択する選択手段と、
    を有して構成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記色差候補算出手段は、
    上記X画素の上下に隣接する2つのG画素の平均を上記M種類のG補間候補の内の1種類のG補間候補として算出し、
    該X画素の左右に隣接する2つのG画素の平均を上記M種類のG補間候補の内の1種類のG補間候補として算出し、
    該X画素の上下左右に隣接する4つのG画素の平均を上記M種類のG補間候補の内の1種類のG補間候補として算出するものであることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 上記色差候補算出手段は、上記X(x0,y0)の近傍に位置する12個のG画素G(x0−1,y0)、G(x0+1,y0)、G(x0,y0−1)、G(x0,y0+1)、G(x0−2,y0−1)、G(x0−2,y0+1)、G(x0+2,y0−1)、G(x0+2,y0+1)、G(x0−1,y0−2)、G(x0−1,y0+2)、G(x0+1,y0−2)、G(x0+1,y0+2)を用いて、以下の数式、
    Gt(x0,y0)={G(x0−1,y0)+G(x0+1,y0)+G(x0,y0−1)
    +G(x0,y0+1)}×α
    −{G(x0−2,y0−1)+G(x0−2,y0+1)
    +G(x0+2,y0−1)+G(x0+2,y0+1)
    +G(x0−1,y0−2)+G(x0−1,y0+2)
    +G(x0+1,y0−2)+G(x0+1,y0+2)}×β
    (ここに、αとβとは、α×4−β×8=1を満たし、かつ、α>(1/4)、β>0となる任意定数である)に基づき、上記M種類のG補間候補の内の1種類のG補間候補Gt(x0,y0)をさらに算出するものであることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 上記色差候補算出手段は、上記X画素の上下左右に隣接する4つのG画素の平均として算出されたG補間候補に対しては、該X画素を周辺の同一色Xを用いて帯域制限した修正画素XLを算出し、この修正画素XLと該G補間候補とを用いて色差候補を算出するものであることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 上記選択手段は、上記X画素の上下左右に隣接する4つのG画素の平均として算出されたG補間候補に基づいて算出されたG画素欠落位置の色差候補の周辺色差候補との相関関連値に対しては、該X画素の周辺のG画素値の変動量を算出して該変動量に基づいた重み係数を算出し、算出した重み係数を該相関関連値に乗算したものを新たな相関関連値とするものであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 上記選択手段は、
    上記X画素の上下に隣接する2つのG画素の平均として算出されたG補間候補に基づいて算出されたG画素欠落位置の色差候補の周辺色差候補との相関関連値として、
    該G画素欠落位置の周囲最近傍に位置する8つの同一色Xかつ同一種類tの色差候補との間で算出した相関関連値と、
    該G画素欠落位置の周囲最近傍に位置する8つの同一色Xかつ同一種類tの色差候補の内の、上下に位置する2つの色差候補との間で算出した相関関連値と、
    の内の相関性が低くないことを示す方の相関関連値を選択するものであることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  8. 上記選択手段は、
    上記X画素の左右に隣接する2つのG画素の平均として算出されたG補間候補に基づいて算出されたG画素欠落位置の色差候補の周辺色差候補との相関関連値として、
    該G画素欠落位置の周囲最近傍に位置する8つの同一色Xかつ同一種類tの色差候補との間で算出した相関関連値と、
    該G画素欠落位置の周囲最近傍に位置する8つの同一色Xかつ同一種類tの色差候補の内の、左右に位置する2つの色差候補との間で算出した相関関連値と、
    の内の相関性が低くないことを示す方の相関関連値を選択するものであることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  9. 上記相関関連値は、G画素欠落位置の色差候補と、該G画素欠落位置の周辺に位置する1つ以上の同一色Xかつ同一種類tの色差候補と、の差分絶対値和であり、
    上記選択手段は、M種類の該相関関連値の内の相関性が最大であることを示す相関関連値の1つに対応する色差候補を1つ選択し、選択した色差候補を色差とするものであることを特徴とする請求項2、請求項6、請求項7、または請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 上記帯域制限補間手段は、上記(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像を構成する、(R−G)画素および(B−G)画素に補間フィルタを各用い、G画素にローパスフィルタおよび補間フィルタを用いて、同一サンプリング位置への補間を行うことにより、上記補間(R−G)画素と補間G画素と補間(B−G)画素とを得るものであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 上記帯域制限補間手段は、上記(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像を構成する、(R−G)画素および(B−G)画素に補間フィルタを各用い、G画素にランチョスフィルタを用いて、同一サンプリング位置への補間を行うことにより、上記補間(R−G)画素と補間G画素と補間(B−G)画素とを得るものであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  12. G(緑)画素のサンプリング密度が、R(赤)画素のサンプリング密度およびB(青)画素のサンプリング密度よりも高く、かつそれぞれのサンプリング位置が異なるRGBベイヤ配列画像から、サンプリング位置を同一化したカラー画像を生成する処理を、コンピュータに実行させるための画像処理プログラムであって、
    コンピュータに、
    上記RGBベイヤ配列画像から、R画素の位置に(R−G)画素を、B画素の位置に(B−G)画素を、それぞれ作成して、(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像を生成する色差算出ステップと、
    上記(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像から、上記RGBベイヤ配列画像におけるG画素の画素数よりも少ない画素数のサンプリング位置への補間を行うことにより、同一サンプリング位置における補間(R−G)画素と補間G画素と補間(B−G)画素とを同一画素数ずつ得る帯域制限補間ステップと、
    上記帯域制限補間ステップにより得られた補間(R−G)画素と補間G画素とに基づいて補間R画素を算出するとともに、補間(B−G)画素と補間G画素とに基づいて補間B画素を算出することにより、サンプリング位置を同一化したカラー画像を構成する補間R画素と補間G画素と補間B画素とを得るRGB算出ステップと、
    を実行させるための画像処理プログラム。
  13. G(緑)画素のサンプリング密度が、R(赤)画素のサンプリング密度およびB(青)画素のサンプリング密度よりも高く、かつそれぞれのサンプリング位置が異なるRGBベイヤ配列画像から、サンプリング位置を同一化したカラー画像を生成するための画像処理方法であって、
    上記RGBベイヤ配列画像から、R画素の位置に(R−G)画素を、B画素の位置に(B−G)画素を、それぞれ作成して、(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像を生成する色差算出ステップと、
    上記(R−G)G(B−G)ベイヤ配列画像から、上記RGBベイヤ配列画像におけるG画素の画素数よりも少ない画素数のサンプリング位置への補間を行うことにより、同一サンプリング位置における補間(R−G)画素と補間G画素と補間(B−G)画素とを同一画素数ずつ得る帯域制限補間ステップと、
    上記帯域制限補間ステップにより得られた補間(R−G)画素と補間G画素とに基づいて補間R画素を算出するとともに、補間(B−G)画素と補間G画素とに基づいて補間B画素を算出することにより、サンプリング位置を同一化したカラー画像を構成する補間R画素と補間G画素と補間B画素とを得るRGB算出ステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
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