JP3938715B2 - 色ズレ軽減装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、面順次式の撮像装置からのカラー映像信号の色ズレを軽減する色ズレ軽減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子内視鏡の撮像手段として、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の波長領域の照明光を時系列的に被写体に照射し、この被写体からの反射光を、例えば、電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子で光電変換し、映像信号とする撮像装置が用いられている。しかし、このような撮像装置は、被写体の動きが速い場合など、時系列的に得られる3つの色成分信号にずれが生じ、いわゆる、色ズレが発生するという欠点を有している。
【0003】
この色ズレを軽減するために、面順次式の撮像装置からカラー映像信号が入力され、このカラー映像信号の色ズレを軽減する色ズレ軽減装置が考案されている。
【0004】
色ズレ軽減装置としては、例えば特開平3−270392号公報に記載されているように、画像の色ズレ発生部分に該画像の全体の平均色成分を当てはめて補正処理するものや、該画像の輝度成分と色成分とを用いて補正色を発生し、この補正色を色ズレ発生部分に当てはめて補正する色ズレ軽減装置などがある。
【0005】
また、例えば特開平6−319694号公報に記載されているように、色分布ヒストグラムから最大の画素頻度値を抽出し、これを推定色として色ズレ領域の色に割り当て、補正する装置などがある。
【0006】
さらに、例えば特開平9−74750号公報に記載されているように、原画像と色ズレ補正画像の合成比率を画像の条件にあわせて変化させることで色ズレ軽減画像を作成し、処理条件の悪い、出血時や染色剤散布時の画像に対しても、自然な感じの色ズレ軽減処理画像を得ることが可能な色ズレ補正装置などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来の色ズレ軽装置では、生体内に存在している色素が1つであるという前提でアルゴリズムが確立されたため、染色剤を散布した粘膜で出血を伴う場合等、生体内に2つ以上の色素が存在するような場合には、染色剤の色が出血と同じ色で補正されたり、逆に、出血の色が染色剤と同じ色で補正されたり、また、固定値を色ズレ発生部分に当てはめる場合などは、無彩色で補正されるなどの問題点があった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、生体内に2つ以上の色素が存在するような場合でも、精度良く、補正色を推定することのできる色ズレ軽減装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の色ズレ軽減装置は、面順次式の撮像手段により被写体を撮像して得られた第1および第2の画像を表す第1および第2の画像信号に基づき前記第1の画像の中で色ズレの発生している領域を検出する色ズレ領域検出手段と、前記第1の画像信号の中で前記色ズレ領域検出手段で検出された色ズレ領域を除く領域に対応する画像信号の中の第1および第2の色成分信号より第3の色成分信号を推定する色成分信号推定手段と、前記色成分信号推定手段で得られた第3の色成分信号、前記第1および第2の色成分信号とに基づく画像信号と前記第1の画像信号とに基づいて色ズレ軽減処理画像を作成する色ズレ軽減処理手段とを備えて構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
【0011】
第1の実施の形態:
図1ないし図10は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は色ズレ軽減装置の基本構成を示すブロック図、図2は図1の色ズレ領域検出部の構成を示すブロック図、図3は図1の色ズレ度算出部の構成を示すブロック図、図4は図1の画像データ推定部の構成を示すブロック図、図5は図1の色ズレ軽減処理部の構成を示すブロック図、図6は図1の色ズレ領域検出部で実施される色ズレ検出の動作を示す処理フローチャート、図7は図6の処理で採用される8×8×8のブロックに分割したRGB色空間を示す図、図8は図1の画像データ推定部による入力された画像データからLUTに推定色データを書き込むまでの第1の処理フローチャート、図9は図1の画像データ推定部による入力された画像データからLUTに推定色データを書き込むまでの第2の処理フローチャート、図10は図9の処理で用いられる色ズレ度変換グラフの一例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、色ズレ軽減装置1は、入力された画像信号を遅延させるためのメモリ2と、入力された画像データとメモリ2において遅延された画像データに基づいて色ズレ領域を検出する色ズレ領域検出部3と、入力された画像データを1フィールド遅延させるためのメモリ4と、色ズレ領域検出部3から出力される色ズレ検出信号と入力された画像データ、及びメモリ4で遅延された画像データに基づいて、色ズレ度データを算出する色ズレ度算出部5と、色ズレ領域検出部3から出力される色ズレ検出信号と入力された画像データ及びメモリ4で遅延された画像データに基づいて画像データを推定する画像データ推定部6と、メモリ4から出力された画像データと画像データ推定部6から出力された推定画像データ及び色ズレ度算出部5から出力された色ズレ度データに基づいて色ズレ軽減処理画像を作成して出力する色ズレ軽減処理部7とで構成されている。
【0013】
図2に示すように、色ズレ領域検出部3は、入力されたRGBの画像データ及びメモリ2で遅延された画像データから色信号Cr、Cbを算出して出力するRGB−YCマトリックス回路8と、入力された画像データの色信号Cr、Cbと遅延された画像データの色信号Cr、Cbの差分を算出して所定値以上の変化があったかどうかを検出する差分検出回路9と、入力された画像データの色信号Cr、Cbから入力された画像の平均色を算出して検知する平均色検出回路10と、差分検出回路9と平均色検出回路10の出力信号から色ズレしているかどうかを判定する色ズレ判定回路11で構成される。
【0014】
図3に示すように、色ズレ度算出部5は、入力されたRGBの画像データと色ズレ領域検出部3から出力された色ズレ検出信号から3次元ヒストグラムを作成するヒストグラム作成部12と、ヒストグラム作成部12で作成された3次元ヒストグラムを参照しルックアップテーブル(以下、LUT)14に色ズレ度算出用テーブルデータを書き込むためのテーブル作成部13と、メモリ4から出力された1フィールド遅延された画像データに基づいて色ズレ度データを出力するLUT14と、LUT14から出力される色ズレ度データに対して色ズレしている領域と色ズレしていない領域との境界を目立たなくする処理を行うためのローパスフィルタ(以下、LPF)15で構成される。
【0015】
図4に示すように、画像データ推定部6は、入力されたRGBの画像データと色ズレ領域検出部3から出力された色ズレ検出信号から3次元ヒストグラムを作成するヒストグラム作成部16と、ヒストグラム作成部16で作成された3次元ヒストグラムを参照し第1LUT18a〜第3LUT18cに推定色データを書き込むためのテーブル作成部17と、メモリ4から出力された1フィールド遅延された画像データに基づいて推定色データを出力する第1LUT18a〜第3LUT18cで構成される。
【0016】
図5に示すように、色ズレ軽減処理部7は、入力された画像データから3つの推定画像データの合成比率を決定する係数決定部19と、推定画像データと係数決定部19から出力された係数を乗算する乗算処理部20a〜20cと、乗算処理部20a〜20cから出力されたデータを加算する加算処理部21と、色ズレ度算出部5から出力された色ズレ度データに基づいて加算処理部21から出力された補正画像データとメモリ4から出力された画像データとを合成処理し色ズレ軽減画像を作成する合成処理部22とで構成される。
【0017】
次に、このように構成されている色ズレ軽減装置の動作について説明する。まず、色ズレ領域検出部3の動作について説明する。
【0018】
図6に示すように、ステップS1で入力された画像データとメモリ2によって4フィールド遅延された画像データがRGB−YCマトリックス回路8に入力され、それぞれ色信号Cr、Cbが、以下の式(1)及び(2)により算出される。
【0019】
Cr=(0.701×R−0.587×G−0.114×B)/1.402 …(1)
Cb=(−0.299×R−0.587×G+0.886×B)/1.772 …(2)
そしてステップS2で、平均色検出回路10において現在の1フィールド分(1画面分)の平均色を算出する。
【0020】
ステップS3ではRGB−YCマトリックス回路8で算出された、入力された画像データの色信号Crn、Cbnとメモリ4で遅延された画像データの色信号Crp、Cbpから、差分検出回路9において、|Crn−Crp|,|Cbn−Cbp|が算出され、ステップS4であらかじめ決められた閾値を超えているかどうか、判定が行われる。どちらも閾値を超えていれば判定信号を‘1’として、閾値を超えていなければ判定信号を‘0’として色ズレ判定回路11に信号が送られる(判定信号の極性は、その逆でも良い)。そして、判定信号が‘0’ならばステップS5で色ズレ判定回路11は、色ズレしていないと判断し処理を終了する。
【0021】
判定信号が‘1’ならばステップS6で色ズレ判定回路11において、平均色が無彩色に近いかどうか判断する。これは、画像がモノクロに近いような場合、色ズレの発生によって生じた色は、平均色(この場合は無彩色)に近い場合でも目立ってしまう場合がある。従って、色ズレ判定回路11において、平均色が無彩色に近い場合(すなわち、現在の画像がモノクロに近いような場合)は、次段のステップS7での平均色に近いかどうかの判定を行わず、ステップS8で色ズレしていると判断し処理を終了する。
【0022】
平均色が無彩色に近くない場合は、ステップS7において、色ズレ判定回路11において、現在色ズレ検出中の領域が1フィールド分(1画面分)の平均色に近い色であるかどうかを判断する。すなわち、色ズレ判定回路11では、差分検出回路9と平均色検出回路10の結果から、現在色ズレ検出中の領域の色が画面内の平均色に近い場合に色ズレしていない領域と判定しステップS5に進み色ズレしていないと判断し処理を終了し、平均色に近くない場合に色ズレしている領域と判定してステップS8に進み色ズレしていると判断し処理を終了、色ズレ検出信号として出力する。
【0023】
例えば、CrCb色平面を16×16の領域に分割し、現在色ズレ検出中の色が、平均色が当てはまる領域の周辺3×3の領域に当てはまる場合は、色ズレしていない領域として判断する、などのようにしても良い。
【0024】
差分検出回路9だけで検出した色ズレ領域は、目立たない色ズレも含まれており、補正しなくても良いような領域も補正してしまうのに対して、平均色検出回路10で算出された1画面分の平均色を用いることで、現在の画像内において、目立つ色ズレのみを効果的に検出することが可能となる。
【0025】
以上の処理を行うことで、色ズレである領域を精度良く判定した色ズレ検出信号を出力することが可能である。
【0026】
次に、画像データ推定部6の動作について説明する。
入力された画像データは、色ズレ領域検出部3で色ズレしている領域か、色ズレしていない領域かの判定がされた信号である色ズレ検出信号とともに、ヒストグラム作成部16に入力される。ヒストグラム作成部16では、色ズレしていない領域と判定された画像データに基づいて、RGB色空間において3次元ヒストグラムを作成する(図8のステップS11〜S14)。
【0027】
本実施の形態では、入力される画像データは、8Bitであるものとする。従って、入力される画像データの各画素値は、256×256×256のRGB色空間のいずれかの点に存在することになる。このRGB色空間を8×8×8のブロックに分割し、色ズレしていない画像データが当てはまるブロックのカウンタをインクリメントしていくことで、1画面分の3次元ヒストグラムを作成する。図7に、8×8×8のブロックに分割したRGB色空間を示す。
【0028】
なお、本実施の形態では、RGB色空間を8×8×8の領域に分割したが、16×16×16や32×32×32等、他の分割数でも良い。
【0029】
例えば、今、(R、G、B)=(200、230、230)という画像データが入力され、この画素が色ズレしていない領域と判断されたとすると、入力された画像データの上位3 Bit を参照する。すると、図7中の点で網掛けされた、(R、G、B)=(6、7、 7)というブロックに当てはまるので、このブロックのカウンタ値がインクリメントされる。この動作を1画面分の画素数回繰り返し実施し、どこのブロックに色ズレしていない画素が多く存在しているか判断するための材料となる3次元ヒストグラムを作成する。
【0030】
テーブル作成部17は、作成された1画面分の3次元ヒストグラムから、第1LUT18a〜第3LUT18cに書き込むためのテーブルデータを作成する。
【0031】
テーブル作成部17は、図9のステップS15〜S22に示すように、1画面分の3次元ヒストグラムが作成終了したタイミングで、(R、G)=(0、0)であるブロック群(図7中の斜線網掛け部)、(R、G、B)=(0、0、0)〜(0、0、7)の8つのブロックのカウンタ値を参照し、最多頻度値を持つ(いちばん色ズレしていない画素が多い)ブロックのBの値(0〜7の間の値)を(R、G)=(0、0)のブロック群の推定値、すなわち、RとGがともに0であるブロックに当てはまる画素のBの推定色データとして決定し、第1LUT18aのアドレス「000000」に書き込む。(R、G)=(0、0)のブロック群から(R、G)= (7、 7)のブロック群まで64回、順次同様の動作を繰り返し行い、第1LUT18aのアドレス「000000」〜「111111」までの推定色データを決定し、書き込みを行う。
【0032】
ここで、最多頻度値を決定する際に、8つのブロックのカウンタ値がどれも0である場合(入力された原画像データのうち、色ズレしていない領域が存在していないブロック群)は、推定色データをあらかじめ決めておいた固定値(0や内視鏡画像で良く見られる代表値など)に決定する。また、最多頻度値を持つブロックが複数ある場合、そのブロックの中間値(例えば、0と7がともに最大頻度値を持つブロックだとすると、2または3)や2番目に多い頻度値を持つブロックに近いほうのブロックの値などを推定色データとして決定する。
【0033】
同様にして、図9のステップS23,S24及びステップS15〜S21に示すように、(R、B)=(0、0)〜(7、 7)のブロック群まで、前述した動作を繰り返し、第2LUT18bのアドレス「000000」〜「111111」までの推定色データを決定し、書き込みを行い、また、図9のステップS23,S25及びステップS15〜S21に示すように、(G、B)=(0、0)〜(7、7)のブロック群まで、前述した動作を繰り返し、第3LUT18cのアドレス「000000」〜「111111」までの推定色データを決定し、書き込みを行う。
【0034】
メモリ4は、テーブル作成部17で1画面分の画像データに基づいて作成された推定色データを第1LUT18a〜第3LUT18cに書き込みが終了する時間(約1フィールド)、入力された画像データを遅延させるためのものである。メモリ4で1フィールド遅延された画像データは、第1LUT18a〜第3LUT18cに入力される。
【0035】
第1LUT18aは、メモリ4からの画像データのうち、RとGの画像データ値から上位3Bitずつを使用し、Rの上位3Bitを第1LUT18aのアドレス上位3Bit、Gの上位3Bitを第1LUT18aのアドレス下位3Bitに割り当て、第1LUT18aに書き込まれたテーブルデータからBの推定色データを読み出す。読み出されたBの推定色データは、メモリ4からの画像データのうち、前述した第1LUT18aのアドレスとして使用したRとGの上位3Bitのデータとあわせて推定画像RGとして出力される。
【0036】
同様にして、メモリ4からの画像データのうち、RとBの画像データ値に基づいて第2LUT18bからGの推定色データを読み出し、推定画像RBとして出力し、GとBの画像データ値に基づいて第3LUT18cからRの推定色データを読み出し、推定画像GBとして出力する。
【0037】
以上のような構成によって得られた推定画像は、従来の色ズレ軽減装置の推定方法に比べて、精度の良い推定画像となる。
【0038】
今ここで、例えば、(R、G、B)=(200、20、10)のような値を持つ出血部の色と、(R、G、B)=(30、20、150)のような値を持つメチレンブルーのような染色剤の色が同一画面内に存在している場合について説明する(説明簡略化のため、その他の色は存在していないものとする)。
【0039】
今、(R、G、B)=(200、20、10)の画素において推定を行うとする。RとBの色から推定すると、(R、G、B)=(200、20、10)と推定できるが、Gの1色から推定を行うと、画面内で出血している領域と染色されている領域の画素数量の違いによってどちらが推定されるかが決定されるため、出血部を染色部の色で推定したり、逆に染色部を出血部の色で推定したりする場合がある。ここでは、染色されている領域の画素数量が出血している領域の画素数量より多いとすると、(R、G、B)=(30、20、150)と推定されてしまう。
【0040】
従って、3つの色成分から推定したデータを合成する推定画像では、Gから推定した推定色データの影響を受け、出血している領域の色が彩度の低い色(無彩色調)になってしまうことがあった。
【0041】
しかし、本実施の形態の色ズレ軽減装置の推定方法では、RとG、RとB、GとBの2つの色成分から推定を行うため、いずれも(R、G、B)=(200、20、10)の出血している領域の色を推定可能となり、3つの色成分から推定したデータを合成する推定画像も精度良く推定可能となる。
【0042】
次に、色ズレ度算出部5の動作について説明する。
色ズレ度算出部5のヒストグラム作成部12は、画像データ推定部6のヒストグラム作成部16と同様の動作をするため、説明を省略する。
【0043】
テーブル作成部13は、1画面分の3次元ヒストグラムが作成終了したタイミングで、ヒストグラム作成部12で作成された3次元ヒストグラムを色ズレ度算出用テーブルデータとしてLUT14に書き込む。まず(R、G、B)=(0、0、0)のブロックのカウンタ値を読み出し、画像データの画像サイズ(1画面分の画素数)に応じて色ズレ度を決定し、LUT14のアドレス「000000000」に色ズレ度算出用テーブルデータとして書き込みを行う。
【0044】
色ズレ度は、本実施の形態では0〜255の8Bitデータとし、カウンタ値が大きいほど色ズレしていない色であると判定して0に近い値となり、逆にカウンタ値が小さいほど色ズレしている色であると判定して255に近い値となる。全く色ズレしていないと判定できるカウンタ値の場合は0、完全に色ズレしている色と判定できるカウンタ値の場合は255である。本実施の形態では色ズレ度を8Bitデータとしたが、これに限らず、16Bitや4Bit 等、他のビット数でも良い。
【0045】
図10にカウンタ値から色ズレ度に変換するグラフの一例を示す。0〜255のうち、どの値が割り当てられるかは画像データの画像サイズによって変化する。例えば、図10において、ある画像サイズXでAの変換グラフに基づいて色ズレ度への変換を行ったとすると、Xより小さい画像サイズYでは、総画素数が少ないため、画像サイズXの時と同じカウンタ値であれば、色ズレである可能性は高くなり、色ズレ度はXの時よりも高い値を示すほうが望ましい。従って、そのような場合は、変換グラフBに基づいて色ズレ度への変換を行うようにする。
【0046】
(R、G、B)=(0、0、0)と同様にして、(R、G、B)=(0、0、1)〜(7、7、7)まで、全部で512ブロックのカウンタ値を読み出し、Rを最上位、Gを次の上位、Bを最下位に割り当てたLUT14のアドレス「000000000」〜「111111111」に色ズレ度の書き込みを行い、LUT14に色ズレ度算出用テーブルを完成させる。
【0047】
色ズレ度算出用テーブルとして完成したLUT14には、メモリ4で遅延された画像データが入力され、各画素ごとにRGB色空間の中から該当するブロックの色ズレ度を読み出し、LPF15に出力されて周辺画素の色ズレ度とあわせて色ズレ度の平滑化が行われる。
【0048】
LPF15は、3×3の平滑化フイルタであり、隣接画素間での色ズレ度のバラツキ、急激な変化を抑え、色ズレ軽減画像を作成した際、不自然な画像にならないように抑制する働きをする。本実施の形態では3×3の領域としたが、5×5など、他の大きさや画像の条件に応じて領域を変化させても良い。
【0049】
次に、色ズレ軽減処理部7の動作について説明する。
内視鏡画像では、血液や染色剤(メチレンブルーなど)による色調の変化が支配的である。このような画像では、R、G、B、3つの色成分のうち、1つの色成分だけ輝度分布が広く(8Bitデータの場合、0〜255の間の広い範囲にわたって輝度値が分布しているということ)、その他の色成分は、低い値に集中していることが多い(例えば、血液による色調の変化が支配的な場合はR、染色剤による色調の変化が支配的な場合はB)。
【0050】
このような画像の色成分データから、本実施の形態の方法で残りの色成分データの推定を行う場合、輝度分布が狭い色成分データは、図7のRGB色空間の限られたブロックにデータが集中してしまうため、推定できる色も限られた色となってしまう。
【0051】
従って、輝度分布が広い色成分データから推定した推定画像の方が、輝度分布が狭い色成分データから推定した推定画像よりも精度の良い推定画像が得られる傾向にある。
【0052】
内視鏡画像の場合、このような画像でR、G、B、それぞれの色成分の平均値を算出すると、輝度分布の広い色は平均値が高く、輝度分布の狭い色は平均値が低い傾向にある。また、血液、染色剤(メチレンブルー)の両方が同じくらい色調の変化を支配している場合は、R、Bとも輝度分布が広く、それぞれの色成分の平均値は中間(8Bitの場合128くらい)となる傾向にあり、Gは輝度分布が狭く、その平均値は低い傾向にある。この場合も、やはり、輝度分布が広いほうが平均値も高い傾向にある。本実施の形態では、その性質を利用し、回路規模をできるだけ小さくできる利点もあることから、平均値を用いることによって、簡易的に色成分の分布の傾向を反映させた合成比率を算出する。
【0053】
係数決定部19は、入力された画像データの色成分R、G、Bの平均値から、RとGのデータから推定画像RGの合成比率、RとBのデータから推定画像RBの合成比率、GとBの画像データから推定画像GBの合成比率を算出する。
【0054】
まず、入力された画像データのR、G、B、それぞれの1画面分の平均値RAVG、GAVG、BAVGを算出する。算出された平均値RAVG、GAVG、BAVGから、RAVGとGAVGの平均値、RAVGとBAVGの平均値、GAVGとBAVGの平均値を算出し、それぞれ、RGAVG、RBAVG、GBAVGとする。
【0055】
推定画像RGの合成比率をCrg、推定画像RBの合成比率をCrb、推定画像GBの合成比率をCgbとし、以下の式(3)〜(5)によって、各推定画像の合成比率を算出し、Crgは乗算処理部20aに、Crbは乗算処理部20bに、Cgbは乗算処理部20cに出力される。
【0056】
Crg= RGAVG/(RGAVG+RBAVG+GBAVG) …(3)
Crb= RBAVG/(RGAVG+RBAVG+GBAVG) …(4)
Cgb= GBAVG/(RGAVG+RBAVG+GBAVG) …(5)
乗算処理部20aでは、第1LUT18aから出力された推定画像データRGと係数決定部19から出力された係数Crgを乗算し、加算処理部21に出力する。
【0057】
同様にして、乗算処理部20bでは、推定画像データRBと係数Crbが乗算され、乗算処理部20cでは、推定画像データGBと係数Cgbが乗算され、それぞれ加算処理部21に出力される。
【0058】
加算処理部21では、乗算処理部20a〜20cから出力されてきたデータを加算し、補正画像データを作成する。
【0059】
このようにして作成された補正画像データは、1画面毎に画面全体の色合いに基づいた最適な合成比率で算出されており、従来の色ズレ軽減装置と比較しても、より精度の高い色ズレ補正画像データとなっている。
【0060】
合成処理部22は、色ズレ度算出部5から出力された色ズレ度データに基づいて、加算処理部21から出力された補正画像データと、メモリ4から出力された画像データを合成する。色ズレ度データは、色ズレである可能性が高いほど、255の値に近い。従って、色ズレ度データが255の時は、補正画像データが100%の割合で合成され、逆に色ズレ度データが0のときは、メモリ4から出力された画像データが100%の割合で合成される。色ズレ度データが128の時は、補正画像データとメモリ4から出力された画像データとも50%の割合で合成される。
【0061】
以上のように、本実施の形態の色ズレ軽減装置では、従来の色ズレ軽減装置に比べて、色ズレした領域に当てはめる推定画像の精度が向上しているため、出血と染色剤が同一画面内に存在しているような画像での色ズレ軽減画像がより自然な感じの画像となり、違和感のない色ズレ軽減処理画像を得ることが可能である。
【0062】
第2の実施の形態:
図11ないし図19は本発明の第2の実施の形態に係わり、図11は色ズレ軽減装置の構成を示すブロック図、図12は図11の色ズレ領域検出部の構成を示すブロック図、図13は図11の色ズレ度演算部の構成を示すブロック図、図14は図11の画像データ推定部の構成を示すブロック図、図15は図11の色ズレ軽減処理部の構成を示すブロック図、図16は図11の色ズレ領域検出部で実施される色ズレ検出の動作を示す処理フローチャート、図17は図16の処理で採用される8×8の領域に分割したCrCb色空間を示す図、図18は図17と異なる分割方法で分割したCrCb色空間を示す図、図19は図11の画像データ推定部による LUTに推定色データを書き込むまでの動作フローチャートである。
【0063】
図11に示すように、本実施の形態における色ズレ軽減装置23の構成は、色ズレ領域検出部24に色ズレ軽減処理画像が入力されていること、色ズレ度演算部25の内部構成、画像データ推定部26の内部構成、色ズレ軽減処理部27の内部構成を除いた以外は、第1の実施の形態における色ズレ軽減装置の構成とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号を付けて説明を省略する。
【0064】
図12に示すように、色ズレ領域検出部24には、入力されたRGBの画像データ及び色ズレ軽減処理部27で処理された色ズレ軽減処理画像から色信号Cr、Cb及び輝度信号Yを算出して出力するRGBマトリックス回路28と、入力された画像データの色信号Cr、Cbと色ズレ軽減処理部27で処理された色ズレ軽減処理画像の色信号Cr、Cbの差分を算出して色ズレ軽減処理画像の輝度信号Yの情報に基づいた所定値以上の変化があったかどうかを検出する差分検出回路29がある。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0065】
図13に示すように、色ズレ度演算部25には、入力されたRGBの画像データとメモリ4からの1フィールド遅延された画像データを色信号Cr、Cbに変換するRGB−YCマトリックス回路30と、入力されたRGBの画像データを変換した色信号Cr、Cbと色ズレ領域検出部24から出力された色ズレ検出信号から2次元ヒストグラムを作成するヒストグラム作成部31と、ヒストグラム作成部31で作成された2次元ヒストグラムを参照しLUT33に色ズレ度算出用テーブルデータを書き込むためのテーブル作成部32と、RGB−YCマトリックス回路30から出力されたメモリ4で遅延されたRGB画像データを変換した色信号Cr、Cbに基づいて色ズレ度データを出力するLUT33がある。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0066】
図14に示すように、画像データ推定部26には、ヒストグラム作成部16で作成された3次元ヒストグラムを参照しLUT35a〜35cに推定色データを書き込むためのテーブル作成部34と、メモリ4から出力された1フィールド遅延された画像データに基づいて推定色データを出力する第1LUT35a〜第3LUT35cがある。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0067】
図15に示すように、色ズレ軽減処理部27には、色ズレ度算出部25から出力された色ズレ度データに基づいて、加算処理部21から出力された補正画像データとメモリ4から出力された画像データとを合成処理し、色ズレ軽減画像を作成する合成処理部36がある。その他の構成は、第1の実施の形態と同様である。
【0068】
次に、このように構成されている色ズレ軽減装置の動作について説明する。
まず、色ズレ領域検出部24の動作について図16を用いて説明する。
【0069】
図16に示すように、入力された画像データと色ズレ軽減処理部27から出力された色ズレ軽減処理画像データがRGB−YCマトリックス回路28に入力され、第1の実施の形態と同様に、ステップS51でそれぞれ色信号Cr、Cbが算出される(式(1)及び(2)参照)ほか、以下の式(6)により、色ズレ軽減処理画像データから輝度信号Yが算出される。
【0070】
Y=0.3×R+0.59×G+0.11×B …(6)
そしてステップS52で、平均色検出回路10において現在の1フィールド分(1画面分)の平均色を算出する。
【0071】
RGB−YCマトリックス回路28で算出された入力された画像データの色信号Crn、Cbnと色ズレ軽減画像データの色信号Crp、Cbpから、差分検出回路29において、第1の実施形態と同様に、ステップS53で|Crn−Crp| 、|Cbn− Cbp| が算出され、あらかじめ決められた閾値を超えているかどうかの判定が行われる。第1の実施の形態と異なる点は、閾値が色ズレ軽減画像データの輝度信号Yの平均輝度値YAVGによって変化する点である。
【0072】
暗く、彩度の低い画像では、わずかな色変化の色ズレでも目立ってしまう場合がある。このような画像では、画像全体の色信号Cr、 Cbも低い傾向(無彩色、モノクロ調)にあり、第1の実施の形態と同様に固定の閾値で色ズレ判定を行うと、このわずかな色変化の色ズレを検出できない可能性がある。そこで、色ズレ軽減画像データの平均輝度値YAVGが低い場合には、閾値を低く設定することが必要である。そこで、ステップS54で色ズレ軽減画像データの平均輝度値YAVGによって閾値を設定する。
【0073】
このように、画像の明るさに応じて色ズレ検出の閾値を変化させながら、色ズレの検出結果を色ズレ判定回路11に出力する。その他、色ズレ判定回路11での動作、作用は、第1の実施形態と同様であって、図6で説明したステップS4〜S8の処理を行う。
【0074】
以上のような構成で色ズレの検出を行うことにより、第1の実施の形態では検出することが難しかった暗い画像での色ズレ検出を向上させることが可能である。
【0075】
なお、本実施の形態では、色ズレ軽減画像データの平均輝度値を求め、閾値の設定に用いたが、入力される画像データの平均輝度値を求め、閾値の設定に用いても良い。
【0076】
次に、色ズレ度演算部25の動作について説明する。
入力された画像データとメモリ4からの1フィールド遅延された画像データは、RGB−YCマトリックス回路30によって、それぞれ色信号Cr、Cbが算出されて、入力された画像データの色信号はヒストグラム作成部31に、メモリ4からの画像データの色信号は、LUT33に出力される。
【0077】
入力された画像データの色信号は、色ズレ領域検出部24で判定された色ズレ検出信号と共にヒストグラム作成部31に入力される。ヒストグラム作成部31では、色ズレしていないと判定された画像データに基づいて、CrCb色空間において、2次元ヒストグラムを作成する。
【0078】
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、入力される画像データは、8Bitであるものとする。従って、入力される画像データの各画素値は、256×256のCrCb色空間のいずれかの点に存在することになる。このCrCb色空間を8×8のブロックに分割し、色ズレしていない画像データが当てはまるブロックのカウンタをインクリメントしていくことで、1画面分の2次元ヒストグラムを作成する。図17に8×8のブロックに分割したCrCb色空間を示す。
【0079】
なお、本実施の形態では、図17のような分割の仕方をしたが、16×16などのように、他の分割数や、図18のように、原点を中心にしたブロック分割の方法でも良い。
【0080】
テーブル作成部32は、1画面分の2次元ヒストグラムが作成終了したタイミングで、ヒストグラム作成部31で作成された2次元ヒストグラムから色ズレ度算出用テーブルデータを求めて、LUT33に書き込みを行う。
【0081】
まず、(Cr、Cb)=(0、0)のブロックのカウンタ値を読み出し、画像データの画像サイズ(1画面分の画素数)に応じて色ズレ度を決定し、LUT33のアドレス「000000」に色ズレ度算出用テーブルデータとして書き込みを行う。
【0082】
各ブロックのカウンタ値を色ズレ度に変換する方法は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0083】
第1の実施の形態と同様に、(Cr、Cb)=(0、0)〜(7、7)まで、全部で64ブロックのカウンタ値を読み出し、Crを最上位、Cbを最下位に割り当てたLUT33のアドレス「000000」に色ズレ度の書き込みを行い、LUT33に色ズレ度算出用テーブルを完成させる。
【0084】
色ズレ度算出用テーブルとして完成したLUT33には、RGB−YCマトリックス回路30によって変換されたメモリ4からの画像データの色信号が入力され、各画素毎にCrCb色空間の中から該当するブロックの色ズレ度を読み出し、 LPF15に出力されて第1の実施の形態と同様に色ズレ度の平滑化が行われる。
【0085】
LPF15の動作、作用は第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0086】
次に、画像データ推定部26の動作について説明する。
ヒストグラム作成部16の動作、作用は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する(図8参照)。
【0087】
テーブル作成部34は、図19のステップS115〜S126に示すように、作成された1画面分の3次元ヒストグラムから、テーブルデータを作成し、第1LUT35a〜第3 LUT35cに書き込みを行う。テーブル作成部34は、1画面分の3次元ヒストグラムが作成終了したタイミングで、第1の実施の形態と同様にして、(R、G)=(0、0)のブロック群に含まれる8つのブロックのカウンタ値を参照し、最多頻度値を持つブロックのBの値を決定する。
【0088】
本実施の形態では、第1 LUT35aに書き込む推定色データが第1の実施の形態と異なっている。本実施の形態のテーブル作成部34では、以上のようにして得られた(R、G、B)=(0、0)(最多頻度値を持つブロック値)からCr、Cbを算出し、これを推定色データとして第1 LUT35aのアドレス「000000」に書き込む。(R、G)=(0、0)のブロック群から(R、G)=(7、7)のブロック群まで64回、順次同様の動作を繰り返し行い、第1 LUT35aのアドレス「000000」〜「111111」までの推定色データを決定し、書き込みを行う。
【0089】
ここで、最多頻度値を決定する際に8つのブロックのカウンタ値がどれも0である場合は、入力される原画像データの平均色信号CrAVG、CbAVGを求め、この値を推定色データとして決定する。最多頻度値が複数ある場合は、第1の実施の形態と同様の動作であるので説明を省略する。
【0090】
第1 LUT35a〜第3LUT35cは、第1の実施の形態と同様にして、アドレスを発生させて推定色データCr、Cbを読み出し、推定画像として色ズレ軽減処理部26へ出力を行う。
【0091】
次に、色ズレ軽減処理部26の動作について説明する。
係数決定部19、乗算処理部20、加算処理部21については、演算を行うデータがR、G、BからCr、Cbになる点が異なるが、第1の実施の形態と同様の動作であるため、説明を省略する。
【0092】
合成処理部36は、色ズレ度算出部25から出力された色ズレ度データに基づいて、加算処理部21から出力された補正画像データと、メモリ4から出力された画像データを合成する。
【0093】
加算処理部21から出力された補正画像データは、色信号Cr、Cbであるため、メモリ4から出力されたRGB画像データから色信号Cr、Cbを算出し、色ズレ度データに基づいて合成を行う。合成の方法は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。合成された色信号Cr、Cbは、メモリ4から出力されたRGB画像データから出力された輝度信号Yとあわせて、以下の式(7)〜(9)によってRGB画像データに変換される。
【0094】
R=Y+1.402 ×Cr …(7)
G=Y−0.714×Cr−0.344×Cb …(8)
B=Y+1.772×Cb …(9)
以上のように構成した色ズレ軽減装置では、第1の実施の形態の色ズレ軽減装置よりも、暗く彩度の低い画像においても色ズレの軽減処理を良好に行うことが可能である。
【0095】
第3の実施の形態:
図20及び図21は本発明の第3の実施の形態に係わり、図20は色ズレ軽減装置の構成を示すブロック図、図21は図20の色ズレ領域検出部の構成を示すブロック図である。
【0096】
図20に示すように、本実施の形態における色ズレ軽減装置37は、入力画像を1フィールド遅延させるメモリ38と、メモリ38から出力された1フィールド遅延された画像データと色ズレ軽減装置37に入力された画像データ、及び、色ズレ軽減処理部27から出力された色ズレ軽減処理画像に基づいて色ズレ検出を行う色ズレ領域検出部39によって構成されている。その他の構成は、第2の実施の形態における色ズレ軽減装置の構成と同様であるため、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけて説明を省略する。
【0097】
図21に示すように、色ズレ領域検出部38には、入力されたRGBの画像データ、メモリ38で遅延された画像データ、色ズレ軽減処理部27で処理された色ズレ軽減画像データを色信号Cr、Cb及び輝度信号Yを算出するRGB−YCマトリックス回路40がある。その他の構成は、第2の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
【0098】
次に、このように構成されている色ズレ軽減装置の動作について説明する。
色ズレ軽減装置に入力された画像データは、メモリ38によって1フィールド遅延されて色ズレ領域検出部39に出力される。色ズレ領域検出部39のRGB−YCマトリックス回路40では、第2の実施形態と同様にして、色ズレ軽減装置に入力された画像データの色信号Cr、Cbと色ズレ軽減処理部27からの色ズレ軽減画像の色信号Crp、Cbpとが算出される他、メモリ38から出力された画像データの色信号Crn、Cbnと、入力される画像データの輝度信号Yが算出される。
【0099】
色ズレ軽減装置に入力された画像データの色信号Cr、Cbは、平均色検出回路10に出力され、その他の色信号Crn、Cbn、Crp、Cbp、輝度信号Yは、差分検出回路29に出力され、第2の実施形態と同様にしてその後の処理が行われる。
【0100】
その他の構成の動作、作用は、第2の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0101】
以上、本実施の形態の色ズレ軽減装置では、第2の実施の形態では、平均色や輝度信号の平均値YAVGのタイミングが1フィールド遅いタイミングであったが、本実施の形態では、このタイミングも実際に処理される画像のタイミングと一致するため、第2の実施の形態の効果がさらに向上された色ズレ軽減画像を得ることができる。
【0102】
なお、本実施の形態では、メモリ38に色ズレ軽減装置に入力された画像データを入力し、1フィールド遅延させたが、色ズレ軽減処理部27から出力された色ズレ軽減処理画像を入力して遅延させても、ほぼ同様の効果を得ることが可能である。
【0103】
[付記]
(付記項1) 前記色ズレ補正画像作成手段は、第1の画像信号における各色成分信号の分布の状態に関する情報に基づいて3つの推定色画像の合成比率を決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の色ズレ軽減装置。
【0104】
(付記項2) 前記色成分信号推定手段は、前記色ズレ領域検出手段により検出された色ズレ領域以外の領域における3つの色成分信号のうち、2つの色成分信号から、残りの1つの色成分信号を推定不可能な場合、第1の画像信号における1画面分のデータの平均値に基づいて推定を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の色ズレ軽減装置。
【0105】
以上説明したように、上記各実施の形態に基づく本発明の色ズレ軽減装置によれば、従来、3つの色成分信号のうち、1色から推定していた色ズレ部分の色を2色から推定し、さらに、その3つの推定画像を画像の平均色の比率から求めた合成比率に基づいて合成を行い、色ズレ軽減画像を作成するため、生体内に2つの色素(血液、染色剤など)が存在した場合でも、精度良く色ズレが軽減された色ズレ軽減画像を得ることが可能である。
【0106】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、生体内に2つ以上の色素が存在するような場合でも、精度良く、補正色を推定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る色ズレ軽減装置の基本構成を示すブロック図
【図2】図1の色ズレ領域検出部の構成を示すブロック図
【図3】図1の色ズレ度算出部の構成を示すブロック図
【図4】図1の画像データ推定部の構成を示すブロック図
【図5】図1の色ズレ軽減処理部の構成を示すブロック図
【図6】図1の色ズレ領域検出部で実施される色ズレ検出の動作を示す処理フローチャート
【図7】図6の処理で採用される8×8×8のブロックに分割したRGB色空間を示す図
【図8】図1の画像データ推定部による入力された画像データからLUTに推定色データを書き込むまでの第1の処理フローチャート
【図9】図1の画像データ推定部による入力された画像データからLUTに推定色データを書き込むまでの第2の処理フローチャート
【図10】図9の処理で用いられる色ズレ度変換グラフの一例を示す図
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る色ズレ軽減装置の構成を示すブロック図
【図12】図11の色ズレ領域検出部の構成を示すブロック図
【図13】図11の色ズレ度演算部の構成を示すブロック図
【図14】図11の画像データ推定部の構成を示すブロック図
【図15】図11の色ズレ軽減処理部の構成を示すブロック図
【図16】図11の色ズレ領域検出部で実施される色ズレ検出の動作を示す処理フローチャート
【図17】図16の処理で採用される8×8の領域に分割したCrCb色空間を示す図
【図18】図17と異なる分割方法で分割したCrCb色空間を示す図
【図19】図11の画像データ推定部による LUTに推定色データを書き込むまでの動作フローチャート
【図20】本発明の第3の実施の形態に係る色ズレ軽減装置の構成を示すブロック図
【図21】図20の色ズレ領域検出部の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1…色ズレ軽減装置
2,4…メモリ
3…色ズレ領域検出部
5…色ズレ度算出部
6…画像データ推定部
7…色ズレ軽減処理部
8…RGB−YCマトリックス回路
9…差分検出回路
10…平均色検出回路
11…色ズレ判定回路
12,16…ヒストグラム作成部
13,17…テーブル作成部
14…LUT
15…LPF
18a…第1LUT
18b…第2LUT
18c…第3LUT
19…係数決定部
20a〜20c…乗算処理部
21…加算処理部
22…合成処理部
Claims (2)
- 面順次式の撮像手段により被写体を撮像して得られた第1および第2の画像を表す第1および第2の画像信号に基づき、前記第1の画像の中で色ズレの発生している領域を検出する色ズレ領域検出手段と、
前記第1の画像信号の中で前記色ズレ領域検出手段で検出された色ズレ領域を除く領域に対応する画像信号の中の第1および第2の色成分信号より第3の色成分信号を推定する色成分信号推定手段と、
前記色成分信号推定手段で得られた第3の色成分信号、前記第1および第2の色成分信号とに基づく画像信号と、前記第1の画像信号とに基づいて色ズレ軽減処理画像を作成する色ズレ軽減処理手段と
を備えたことを特徴とする色ズレ軽減装置。 - 前記色ズレ軽減処理手段は、
前記色成分信号推定手段により推定された3つの色成分信号に基づいて、推定色画像を作成する3つの推定色画像作成手段と、
前記3つの推定色画像作成手段から出力される3つの推定色画像を合成し、色ズレ補正画像を作成する色ズレ補正画像作成手段と、
前記色ズレ補正画像作成手段で作成された色ズレ補正画像と、第1の画像信号とを合成して色ズレ軽減処理画像を作成する色ズレ軽減画像作成手段と
からなる請求項1に記載の色ズレ軽減装置。
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