JP3302439B2 - 色ズレ補正装置 - Google Patents

色ズレ補正装置

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JP3302439B2
JP3302439B2 JP11742493A JP11742493A JP3302439B2 JP 3302439 B2 JP3302439 B2 JP 3302439B2 JP 11742493 A JP11742493 A JP 11742493A JP 11742493 A JP11742493 A JP 11742493A JP 3302439 B2 JP3302439 B2 JP 3302439B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面順次撮像方式に伴う
色ズレの補正処理を行う色ズレ補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】面順次式の電子内視鏡は、1/60秒毎
にR,G,B三原色画像を1枚ずつ撮像している。この
ため動きのある物体を撮像した場合、同一時間にR,
G,Bの三原色を取り込むことができないので、物体の
色が分離してしまう。この分離した状態を色ズレとい
う。
【0003】特公昭52−9095号公報に開示されて
いる色ズレの補正方法は、原信号と3フィールド遅延信
号、すなわち原信号の各原色信号と3フィールド前のこ
れと同一色の原色信号とを比較する。そして、前記比較
結果において、その差信号がある値を越えたとき、その
位置が色割れを生ずる画像の動き位置であるものと判断
する。このとき、動き位置判別信号(パルス)を発し
て、搬送信号を利得制御及び帯域制御し、画像の動き位
置で搬送色信号を完全に除去するか、抑圧して三原色の
色割れを軽減するものである。あるいは、動きの大きい
ときには、更に狭い帯域の通過フィルタと切換える2個
以上の複数個の切換え方式である。この様な色割れを軽
減するフィールド順次カラーテレビジョン撮像方式が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特公昭52−9095
号公報での通過帯域を違うフィルタと切り換える方法で
は、色ズレ補正部と非補正部の境界が目立ってしまう。
また、動きの大きいときに対応するために複数のフィル
タを切り替える方式では、フィルタ回路を多数必要とし
実装面積も広く必要となる。
【0005】また、色ズレの度合いに応じて色信号の帯
域の領域を変化させる方法では、帯域制限を強くすると
色彩が弱くなるので色ズレは目立たなくなるが、被写体
本来の色からかけ離れたものになる。
【0006】本発明は前記事情にかんがみてなされたも
ので、色ズレ補正部と非補正部の境界を目立たなくし、
回路を大型化せずに色ズレ量に応じた補正を行い、自然
な色調で補正する色ズレ補正装置を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による色ズレ補正
装置は、被写体を面順次で撮像する撮像手段により得ら
れたカラー画像信号のうち、色ズレのない画像の画像信
号の色分布より前記被写体の呈する特徴色を検出する特
徴色検出手段と前記撮像手段により得られるカラー画
像の色分布と前記特徴色検出手段で検出された特徴色に
基づき、画素単位または所定ブロック単位で色ズレの度
合いを検出する色ズレ検出手段と、前記カラー画像信号
の色ズレを画素単位または所定ブロック単位で補正する
ため、前記特徴色検出手段で検出された特徴色に基づい
色ズレ補正データを作成する手段と、前記撮像手段の
カラー画像信号と、前記作成する手段の色ズレ補正デー
タとの合成比率を、前記色ズレ検出手段が検出した色ズ
レの度合いに基づいて、画素単位または所定ブロック単
位で制御する合成手段とを備えていることを特徴とす
【0008】
【作用】内視鏡画像は通常(の被写体)画像と違い、被
写体が例えば体腔内の画像のため、画像を構成する色が
かなり片寄った特徴を有している。一方、色ズレを起こ
している部分の色は、色空間及び色平面において、例え
ばR,G,Bのうちいずれかが欠けているので、対象と
した被写体例えば体腔内の色分布の特徴とは異なってい
る。
【0009】そこで、色ズレ検出手段により、撮像手段
により得られるカラー画像の色分布と特徴色検出手段で
検出された特徴色に基づき、画素単位または所定ブロッ
ク単位で色ズレの度合いを検出し、色ズレ補正データ作
成手段により、カラー画像信号の色ズレを画素単位また
は所定ブロック単位で補正するため、前記特徴色検出手
段で検出された特徴色に基づいた色ズレ補正データを作
成する
【0010】そして、合成手段で、前記撮像手段のカラ
ー画像信号と、前記作成手段の色ズレ補正データとの合
成比率を、前記色ズレ検出手段が検出した色ズレの度合
いに基づいて、画素単位または所定ブロック単位で制御
する
【0011】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。以下この発明を色ズレ補正装置を例に説明
する。
【0012】図1には色ズレ補正装置の基本構成を示し
てある。この色ズレ補正装置は、図示しない撮像手段に
よって得られた原画像を入力し、色ズレ画素の検出を行
う色ズレ検出部1と、前記原画像から補正画像を作成す
る補正画像作成部2と、原画像と補正画像を色ズレ検出
部の色ズレ度に応じて合成比を変えて合成する合成部3
とを有している。前記撮像手段は、面順次照明光の基で
面順次撮像をするようになっている。
【0013】図2には前記色ズレ検出部1の構成を示し
てある。前記色ズレ検出部1は、前記撮像手段により撮
像された例えばR,G,B各画像の色の変化のある画素
を検出する変化点検出回路10と、この変化点検出回路
10の結果に基づいて、1フィールド分の色平面ヒスト
グラムを作成する第1のヒストグラム作成回路11とを
有している。
【0014】また、前記色ズレ検出部1は、CPUブロ
ック12と色ズレ判定回路13とを有している。前記C
PUブロック12は、前記ヒストグラム作成回路11か
らのヒストグラムデータの正規化演算をするものであ
る。色ズレ判定回路13は、前記CPUブロック12に
て正規化演算された画素密度を各画像の色座標で検索
し、次に画素密度から色ズレ度に変換し、前記変化点検
出回路10の結果に基づいて、色ズレの度合い出力をす
るものである。
【0015】図5には前記補正画像作成部2の構成を示
してある。
【0016】前記補正画像作成部2は、第2のヒストグ
ラム作成回路40と、CPUブロック41と、色変換回
路42と、演算回路43とから構成されている。
【0017】前記第2のヒストグラム作成回路40は、
前記変化点検出回路10の結果に基づき、1フィールド
分の色空間ヒストグラムを作成するものである。CPU
ブロック41は、前記色空間ヒストグラムから代表色を
検索するものである。色変換回路42は、原画像をCP
Uブロック41にて検索された色に変換するものであ
る。演算回路43は、色変換回路42で得られた色と原
画像の輝度信号から、補正画像を作成するものである。
【0018】図6には合成部3の構成を示してある。前
記合成部3は、色ズレ検出部1の出力である色ズレ度か
ら、空間フィルタ用LSI31の内部の2つの乗算器へ
与える係数の演算を行う係数演算回路30と、空間フィ
ルタ用LSI31とを有している。前記空間フィルタ用
LSI31は、前記係数演算回路30で演算された第1
の係数と原画像との乗算を行う乗算器31aと、第2の
係数と補正画像との乗算を行う乗算器31bと、2つの
乗算結果を加算する加算器31cとを有している。
【0019】図3及び図4は、図2に示す色ズレ検出部
1を構成するブロック内部の構成を示してある。
【0020】図3は変化点検出回路10の構成を示して
ある。前記変化点検出回路10は、R,G,B信号から
2つの色信号Cr,Cbを算出するマトリクス回路14
と、算出されたCr,Cb信号を4フィールド遅延させ
る4フィールド遅延メモリ15a,15bと、4フィー
ルド遅延された4フィールドCr,Cb信号とマトリク
ス回路14にて算出されたCr,Cb信号の差分を検出
する差分検出回路16a,16bと、差分検出回路16
a,16bの検出結果の論理和を求める論理和17にて
構成されている。
【0021】図4は、ヒストグラム作成回路11、CP
Uブロック12、色ズレ判定回路13の構成図である。
【0022】前記ヒストグラム作成回路11は、前記マ
トリクス回路14より算出されたCr,Cb信号と、ラ
ストイメージ用フィールドメモリ19a,19bから読
み出された色信号データを選択するセレクタ18a,1
8bと、セレクタ18a,18bで選択された色信号を
1フィールド分記憶するラストイメージ用フィールドメ
モリ19a,19bと、ラストイメージ用フィールドメ
モリ19a,19bに記憶されている1フィールド分の
色信号から色分布を作成するヒストグラムLSI20で
構成されている。
【0023】前記CPUブロック12は、ヒストグラム
LSI20で作成されたヒストグラムデータの正規化を
行う。
【0024】前記色ズレ判定回路13は、CPUブロッ
ク12で正規化された色平面データを記録するメモリ2
2と、メモリ22に記録された色平面を平滑化するロー
パスフィルタ(以後LPF)23と、LPF23で平滑
化された色信号を記憶する座標一画素密度変換メモリ2
4と、マトリクス回路14で算出されたCr,Cb信号
を1フィールド時間遅延させるフィールドメモリ25
a,25bと、フィールドメモリ25a,25bで遅延
された色信号から座標一画素密度変換メモリ24にて画
素密度を得て、画素密度から色ズレ度を検索するキャン
セルカーブメモリ26と、変化点検出回路10の出力を
1フィールド時間遅延させるフィールドメモリ27と、
色変化点部分の色ズレ度を選び出すセレクタ28とで構
成されている。
【0025】図5は補正画像作成部2の構成で、ヒスト
グラム作成回路40、CPUブロック41、色変換回路
42、及び演算回路43からなる。
【0026】前記ヒストグラム作成回路40は、R,
G,B信号とラストイメージ用フィールドメモリ41か
ら読み出された信号を選択するセレクタ44と、セレク
タ44で選択された信号を1フィールド分記憶するラス
トイメージ用フィールドメモリ41と、ラストイメージ
用フィールドメモリ41に記憶されている1フィールド
分の信号から色分布を作成するヒストグラムLSI46
で構成されている。
【0027】前記CPUブロック41は、ヒストグラム
LSI46で作成されたヒストグラムデータから代表色
を選出するものである。
【0028】前記色変換回路42は、CPUブロック4
1で選出された代表色を記憶するルックアップテーブル
48a〜48f(代表して48)と、R,G,B信号を
1フィールド時間遅延させるフィールドメモリ49a,
49b,49cと、変換された色に重み付けをする乗算
器50a〜50fと、乗算器50a〜50fで重み付け
された色信号を加算する加算器51a,51bからな
る。
【0029】前記演算回路43は、マトリクス回路14
で作成させた輝度信号Yを1フィールド時間遅延させる
フィールドメモリ52と、加算器51a,51bで作成
された色信号とフィールドメモリ52で遅延させた輝度
信号Yから画像を作成するマトリクス回路53で構成さ
れている。
【0030】図6に示す合成部3は、係数演算部30
と、空間フィルタLSI31とから構成されている。前
記係数演算器30は、色ズレ検出部1から出力された色
ズレ度から2つの乗算器31aと31bにそれぞれ係数
の計算するため、階調変換器32と減算器33とからな
る。
【0031】前記係数演算器30から算出された第1の
係数及び原画像の乗算を行う乗算器31aと、係数演算
器30から算出された第2の係数と補正画像との乗算を
行う乗算器31bと、乗算器31aと乗算器31bの2
つの乗算結果を加算する加算器31cで構成されてい
る。尚、R,G,B3つの画像をそれぞれ合成するの
で、空間フィルタ用LSI31は3つ必要である。
【0032】前記構成で、色ズレ検出部1の変化点検出
回路10は4フィールドの時間差のある色信号を比較す
るため、デジタルR,G,B信号をマトリクス回路14
で色信号Cr,Cbに変換する。尚、色信号は通常R−
Y,B−Yを使用するが、R,G,B各8ビットで演算
を行うと9ビットになる。これを8ビット幅におさまる
ようにした信号がCr,Cbである。
【0033】前記2つの信号Cr,Cbは、4フィール
ド遅延メモリ15aと15bに入力され、4フィールド
分遅らせる。差分検出回路16aと16bでは、マトリ
クス回路14から出力された色信号と、4フィールド遅
延メモリ19a,19bにて遅延された色信号との減算
を行う。この結果が正であれば正側比較を行い、負であ
れば負側比較を行う。各々所定の値と比較することで、
色の変化を判定する。尚、色信号はCr,Cbの2種類
で構成されているため、いずれかが不一致の判定を出せ
ば、色変化があったことになる。従って、2つの差分検
出回路16a、16bの出力は論理和17を通って出力
される。
【0034】前記ヒストグラム回路11は、色ズレのな
い1フィールド分の画像の画素データから色平面のヒス
トグラムを作成する。このため、色変化の無い画素のみ
を選択するセレクタ18a,18bに入力され、1フィ
ールド分の画像を記憶するフィールドメモリ19a,1
9bに蓄えられる。ヒストグラムLSI20でCr,C
bの色平面ヒストグラムを作成する。
【0035】尚、色ズレのない1フィールド分の画像の
画素データを記憶しているフィールドメモリ19a,1
9bは、FIFO構造のため読み出してしまうと内容が
なくなるので、セレクタ18a,18bにフィードバッ
クし、色ズレのない画素を累積して記憶するようになっ
ている。
【0036】前記CPUブロック12では、1フィール
ド分の画像の色平面の色分布状態をヒストグラムLSI
20から、16ビットのデータとして読み出す。読み出
した値が所定の値より大きい場合は、所定の値をセット
する上限の処理を行い、下位ビットを削り8ビットのデ
ータにしてメモリに書き込む。
【0037】前記色ズレ判定部13では、ヒストグラム
データの色平面の平滑化を行い、色平面の平滑部は、色
平面内の互いに隣接する座標は似た色なので、肉眼では
色の違いを識別しにくい。また、ヒストグラムデータの
隣接座標間での画素密度のバラツキを小さくするため
に、色平面の拡張とLPFを通し色分布の平滑をする。
このため、メモリ22とLPF部23でメモリ22に書
き込まれた16*16の色平面データを64*64の色
平面とみなして読みだし、色平面に空間フィルタをかけ
て、座標一画素密度変換メモリ24へ書き込む。
【0038】色信号Cr,Cbは1フィールド分のヒス
トグラムをとり、CPUでの演算をするため、1フィー
ルド分処理時間が必要になるので、フィールドメモリ2
5a,25bで1フィールド遅らせ、座標一画素密度変
換メモリ24のアドレスに入力され、8ビット化された
画素密度データとなって出力される。キャンセルカーブ
メモリ26は画素密度に応じた色ズレ度が記録され、画
素密度データをアドレスに入力して色ズレ度を出力す
る。
【0039】尚、色ズレ度は“0”から“255”の階
調で記録され、“0”は色ズレ無しを意味している。セ
レクタ28は、変化点検出力回路10の出力から変化有
りと判定した画素での色ズレ度を出力するためのもので
ある。この際、変化無しと判定された画素に対するセレ
クタ28の出力は“0”、すなわち色ズレ無しとしてい
る。尚、変化点データは色信号と同様の理由により、フ
ィールドメモリ27を通過させてセレクタ28に入力さ
れる。
【0040】以上の構成及び作用にて、色変化のあった
画素の中から色平面ヒストグラムの画素分布を用いるこ
とで、色ズレ部のみを検出することが可能となる。
【0041】前記補正画像作成部2は、ヒストグラム作
成回路40、CPUブロック41、色変換回路42、演
算回路43からなる。
【0042】前記ヒストグラム回路40では、色ズレの
ない1フィールド分の画像の画素データから色空間のヒ
ストグラムを作成するため、RGB信号は、色変化の無
い画素を選択するセレクタ44に入力され、1フィール
ド分の画像を記憶するラストイメージ用フィールドメモ
リ45に蓄えられる。ヒストグラムLSI46は、R,
G,B各8ビットのうち上位3ビットを使用して、色空
間ヒストグラムを作成する。
【0043】尚、色ズレのない1フィールド分の画像の
画素データを記憶しているフィールドメモリ45は、F
IFO(フォースト・イン・ファースト・アウト)構造
のため読み出してしまうと内容がなくなるので、セレク
タ44にフィードバックし、色ズレ発生直前の色ズレの
ない画素を記憶する。
【0044】前記CPUブロック41では、図7のフロ
ーチャートに従いステップS1で、R,G,B=8×8
×8の色空間から代表色を選ぶにあたり、1色を基準と
して他の2色を選ぶ方法を採用している。例えば、Rを
基準とした場合、GとBを色空間から選び出し、R(原
画色),G′(推定色),B′(推定色)の1組とな
る。その方法は、図8のようにRを“10H”からR=
F0Hまでの8分割としてG−B平面を8枚用意し、ス
テップS2で、各平面において最も密度の高い部分を選
び出し、その部分のGとBの座標値を推定色として記録
する。例えば、R=F0HのときのG−B平面におい
て、最も密度の高い部分が図中の太枠の部分だとすれ
ば、GとBの座標値は、それぞれ“D0H”、“B0
H”なので、これを推定色とする。これらのことを他の
7枚のG−B平面についてもそれぞれ検索を行い、Rか
らGを推定する8ポイントのデータと、RからBを推定
する8ポイントのデータとを得る。これをR−B平面と
R−G平面についても検索を行い、図表9を作成する。
【0045】しかし、ここで得られるのは入出力ともに
R,G,Bのデータで、最終的に必要としている色デー
タではないので、ステップS3で、マトリクス演算を行
い、RからCr,Cbへそれぞれ8ポイント、GからC
r,Cb、BからCr,Cbの各対応関係を図表10の
ごとく作成する。
【0046】次に、ステップS4,5で、8ポイントの
データから256ポイントに補間処理を行い、ルックア
ップテーブル48a〜48fに書き込む。
【0047】前記色変換回路42では、CPUブロック
41で選出された代表色を書き込んだルックアップテー
ブル48a〜48fの3組の色データを、乗算器50a
〜50fにて重み付けし、各色データ別に加算され色信
号Cr,Cbを得る。尚、本実施例では、乗算器50
a,50bは“*0.30”、乗算器50c,50dは
“*0.59”、乗算器50e,50fは“*0.1
1”の重み付けとなっている。
【0048】次に、演算回路43は、色変換回路42に
て作成された補正色色信号Cr,Cbと、マトリクス回
路14にて作成された原画の輝度信号Yとで、マトリク
ス演算をしてR,G,Bの補正画像を得る。尚、輝度信
号Yは、色分布作成に1フィールドの時間が必要のた
め、フィールドメモリ52にて遅延させてマトリクス演
算器53に入力される。
【0049】前記合成部3は、係数演算回路30と合成
演算回路31からなる。前記係数演算回路30は階調変
換回路32と減算器33からなる。前記階調変換回路3
2は合成演算回路31での演算出力から除算を不要とす
るための回路で、色ズレ検出部1の出力である色ズレ度
の階調を乗算器を用いて2の(n乗+1)に変換する。
前記階調変換回路32は、例えば、(2の7乗+1)=
129階調への変換を行う。階調変換された色ズレ度
は、第1の係数として乗算器31aに出力されると共
に、第1の係数は、第2の係数を得るため減算器33に
出力される。第2の係数は減算器33により、(128
−第1の係数)なる減算により得られ、乗算器31bに
出力される。
【0050】前記合成演算回路31は、階調変換回路3
2で算出された第1の係数及び原画像との乗算を行う乗
算器31aと、減算器33で算出された第2の係数及び
補正画像との乗算を行う乗算器31bと、乗算器31a
と乗算器31bの2つの乗算結果を加算する加算器31
cとで構成されている。
【0051】2つの乗算器31aと31bで演算された
結果は、加算器31cで加算され下位7ビットを取り除
かれ、合成結果として出力される。また、色ズレ検出部
1の出力が2の(n乗+1)の階調で出力されれば、階
調変換回路32は不用となる。
【0052】通常、画像Aと画像Bの合成出力Yを計算
するには、 Y=A×K+B×(1−K) ・・・(1) の式が用いられるが、この式の合成比率Kの範囲は0≦
K≦1となり、小数演算を行うと演算回路が膨大になり
部品コスト、実装面積が広くなりよくない。
【0053】ここで、係数Kの範囲を2の7乗+1であ
る00H〜80Hの整数とおけば、式(1)、は Y={A×K+B×(80H−K)}/80H ・・・(2) に置き換えることができ、129種の合成が可能とな
る。
【0054】ここで、第1の係数にK、第2の係数に
(80H−K)の値を割当てる。
【0055】本来、式(2)より80Hで除算をしなけ
ればならないことは明らかだが、除数が2の7乗なの
で、演算結果から下位7本を省くことで、除算と同じ効
果が得られる。従って、本実施例では、部品点数をさら
に減らすことが可能となる。
【0056】本実施例では、色ズレ検出部1により、色
ズレの無い画像のみから色分布を作りその画素密度を求
めて、対象となる被写体の色の特徴を把握している。こ
こで、内視鏡画像は、通常画像と違い体腔内の画像のた
め画像を構成する色がかなり片寄っているので、色空間
及び色平面のうち一部の画素密度が高くなる。一方、色
ズレを起こしている部分の色は、色空間及び色平面、例
えばR,G,Bのいずれかが欠けているので、被写体例
えば体腔内の色分布とは異なる部分を示すことになる。
そこで各画素の色座標に対応する画素密度を算出すれば
体腔内の色と、色ズレとを区別でき、画素密度から色ズ
レの度合いを検出することができる。
【0057】また、色ズレ画像作成部2では、色空間内
で画素密度の高い色を算出しているので、色ズレ画像を
体腔内に近い色に置き換えることが可能である。
【0058】さらに、合成部3では色ズレの度合いに応
じて、原画像であるカラー画像信号と前記色ズレ補正デ
ータを画素単位または所定ブロック単位毎に合成するの
で、原画像の持つ情報を損なわずに合成でき、より自然
な補正が可能となる。
【0059】本実施例では、多数のフィルタを必要とせ
ず、色ズレの度合いに応じた合成を行うので回路規模を
大きくせずに、色ズレ補正部と非補正部との境界を目立
たせることなく自然な色調で補正することができる。
【0060】尚、本実施例では、画素単位で検出や処理
するもについて説明してきたが、複数の画素から構成さ
れる所定ブロック単位で同様の処理をすることもでき
る。
【0061】
【発明の効果】前述したように本発明によれば、色ズレ
の度合いに応じた合成を行うので回路規模を大きくせず
に、色ズレ補正部と非補正部との境界を目立たせること
なく自然な色調で補正することが可能になるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は色ズレ補正装置の基本構成を示しブロッ
ク図。
【図2】図2は色ズレ検出部の構成を示すブロック図。
【図3】図3は図2に示す色ズレ検出部の構成ブロック
内部の構成図。
【図4】図4は図2に示す色ズレ検出部の構成ブロック
内部の構成図。
【図5】図5は補正画像作成部の構成を示すブロック
図。
【図6】図6は合成部の構成を示すブロック図。
【図7】図7は色空間から代表色を選ぶフローチャー
ト。
【図8】図8は色空間から代表色を選択する説明図。
【図9】図9はRGB各色平面と推定色とに関する図
表。
【図10】図10はRGB各色とCr,Cbとの各色平
面と推定色とに関する図表。
【符号の説明】
1…色ズレ検出部 2…補正画像作成部 3…合成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を面順次で撮像する撮像手段によ
    り得られたカラー画像信号のうち、色ズレのない画像の
    画像信号の色分布より前記被写体の呈する特徴色を検出
    する特徴色検出手段と前記撮像手段により得られるカラー画像の色分布と前記
    特徴色検出手段で検出された特徴色に基づき 、画素単位
    または所定ブロック単位で色ズレの度合いを検出する色
    ズレ検出手段と、 前記カラー画像信号の色ズレを画素単位または所定ブロ
    ック単位で補正するため、前記特徴色検出手段で検出さ
    れた特徴色に基づいた色ズレ補正データを作成する手段
    と、 前記撮像手段のカラー画像信号と、前記作成する手段の
    色ズレ補正データとの合成比率を、前記色ズレ検出手段
    が検出した色ズレの度合いに基づいて、画素単位または
    所定ブロック単位で制御する合成手段と、 を備えていることを特徴とする色ズレ補正装置。
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