JP3348499B2 - 巡回型雑音低減装置 - Google Patents

巡回型雑音低減装置

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JP3348499B2
JP3348499B2 JP34218893A JP34218893A JP3348499B2 JP 3348499 B2 JP3348499 B2 JP 3348499B2 JP 34218893 A JP34218893 A JP 34218893A JP 34218893 A JP34218893 A JP 34218893A JP 3348499 B2 JP3348499 B2 JP 3348499B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/14Picture signal circuitry for video frequency region
    • H04N5/21Circuitry for suppressing or minimising disturbance, e.g. moiré or halo

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巡回型雑音低減装置に
関し、特に静止画像又は動画中の静止領域の雑音を低減
するために用いられる巡回型雑音低減装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の巡回型雑音低減装置は図7に示す
ように、入力端子1、乗算器2,3、加算器4、デジタ
ル化された画像データを格納するメモリ(フレームメモ
リ又はフィールドメモリ)5、及び出力端子6を備えて
いる。
【0003】入力端子1から入力されたデジタル画像デ
ータは、乗算器2でK倍された後、メモリ5に格納され
ている1つ以上前のフレーム(又はフィールド)の同一
画素のデジタルデータを乗算器3により(1−K)倍し
た値が加算器4により加算され、メモリ5内の前記画素
が対応するアドレスのデータ部に書き込まれる。またこ
のデータは出力端子6から出力される。
【0004】ここで、Kの値が1のときは、入力端子1
から入力された画像データはメモリ5へ記憶されると同
時に出力端子6からそのまま出力される所謂画面のスル
ー状態であり、一方、Kの値が0のときは、メモリ5に
記憶されている画像データがそのまま出力端子6から出
力される画面のフリーズ状態であるが、入力端子1から
入力される画像データ中に含まれる雑音の低減は、0<
K<1なる状態でなされる。
【0005】なお、図7において破線で囲む、乗算器
2,3及び加算器4を読み出し専用メモリ(ROM)を
用いたルックアップテーブル(LUT:LooK up Table )に
より構成することが特開平4−354272号により知
られている。勿論これはRAMを用いても構わない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の巡回型雑音低減装置では、雑音低減状態(0
<K<1)においてシーンチェンジや被写体の動きなど
により入力端子1から入力される映像信号データが変化
した場合に出力端子6からの出力データがこれに追従で
きないという問題があった。
【0007】今、図7の装置において、乗算器2,3及
び加算器4をルックアップテーブル(以下「LUT」と
記す。)で構成した場合を考え、簡単のため、入力端子
1に入力されるデジタルデータ及びメモリ5の入出力デ
ジタルデータは各々8ビットとし、以降の各データを1
0進数で表記することとしてこの問題を説明する。
【0008】図8に、K=1/32としたときのLUT
の内容の一部を示す。例えば、入力端子1から入力され
るデジタルデータはLUTのアドレス上位に、また、メ
モリ5から出力されるデジタルデータはLUTのアドレ
ス下位に入力される。なお、アドレスの上位、下位は逆
でもよい。
【0009】LUTのデータ部には、各デジタルデータ
から計算した結果の小数点以下を四捨五入した値が格納
されている。例えば、入力端子1から入力されたデジタ
ルデータが「1」、メモリ5から出力されたデジタルデ
ータが「15」の場合には、1×K+15×(1−K)
=1×1/32+15×(1−1/32)=14.56
25から、この計算結果「14.5625」の小数点以
下を四捨五入した値、すなわち「15」がアドレス「1
15」にデータとして格納されている。なお、前述のよ
うに図8では各数を10進数で表記してあるが、実際に
はすべて2進数のデジタルデータである。
【0010】ここで、シーンチェンジなどにより入力端
子1から入力されるデータが「15」から「1」に変化
した場合を考えると、このとき1回目の巡回加算におい
てLUT(図8)によりメモリ5にはデータ「15」が
書き込まれている。したがって、次の巡回加算において
も前記計算例と同様にメモリの出力は「15」となり
(「1」となるべきである)、出力端子6から出力され
るデータが15より小さくなることはない。つまり、シ
ーンチェンジや被写体の動きなどに出力データが追従で
きないのである。なお、このことは同時に、真値「1
5」に対する「−14」のノイズにも対処(雑音低減)
することができないことを意味する。
【0011】さらに、所謂黒レベルの浮き上がり、及び
白レベルの低下により出力のレンジが小さくなってしま
うとの問題がある。両者は原理的に同一の現象であるか
ら、黒レベルの浮き上がりの問題について説明する。
【0012】一般にノイズの分布は真値に対してプラス
方向とマイナス方向に対称であり、例えば、ノイズが図
9に示すような分布を有しているとする。同図におい
て、横軸はノイズ量、縦軸は発生の確率を示し、線図内
に示す数、、、、及びは、各ノイズの発生確
率を「±24」のノイズの発生確率で正規化したもので
ある。
【0013】一般的にはノイズの発生順序は例えば図9
の発生確率でランダムであるが、ここでは一例としてノ
イズが図10に示す順序で繰り返し発生したものと考
え、出力端子6の出力データを考えると、図11のよう
になる。図11は、真値(ノイズのない値)が「0」の
場合を示している。なお、同図において出力データの間
の各矢印の上に示した数はノイズの値を示すものであ
る。
【0014】例えば、図11中の最初のステップA1
は、初期状態でメモリの出力が「0」であった場合に入
力端子1に「+24」のノイズが加わり、巡回加算を1
回行った結果、メモリ5の出力が「1」になることを示
している。この演算は、前記図8に示すLUTにより実
現される。
【0015】次に、前記ステップA1 の次のステップA
2 を考えると、メモリ5の出力が「1」であり、入力端
子1に「−24」のノイズが加わる。すなわち入力端子
1には、0−24=−24が現れるはずであるが、黒側
のマイナスデータは存在しないため、この値は0とな
る。よって2回目の巡回加算によりメモリの出力は
「1」となる。以下、同様にして図示のように出力デー
タが変化するが、図8のLUTを用いた場合、図10に
示したノイズパターンを何回か繰り返すと、真値が
「0」であるにも拘らず、出力データが最終的に「9」
に固定されてしまう。
【0016】このように、入力端子1からの信号レベル
が低いときには、出力信号の黒レベルの浮き上がりが発
生してしまうという問題が生じる。
【0017】また、同様にして信号レベルが高い白ピー
ク側においてはホワイトクリップレベル(白レベル)の
低下が生じる。このように、従来のこの種の装置では黒
レベルの浮き上がり及び白レベルの低下が生じ、入力端
子1に入力されるデジタルデータのダイナミックレンジ
は有限であり無限にとれないことから、出力のレンジが
小さくなってしまうとの問題が生じる。
【0018】本発明は、以上のような従来の装置におけ
る問題を解決するもので、雑音の低減を行いつつもシー
ンチェンジや被写体の動きなどによるノイズではない入
力画像データの変化に対する追従性があり、且つ黒レベ
ルの浮き上がりや白レベルの低下による出力レンジの狭
小化が生じない巡回型雑音低減装置を得ることを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、映像信号をフィールド又はフレーム単位で記憶可能
な記憶手段と、入力された映像信号をK倍(0<K<
1)すると共に前記記憶手段から出力される整数フィー
ルド又は整数フレーム前の映像信号を(1−K)倍し、
前記K倍された入力映像信号と前記記憶手段から出力さ
れ(1−K)倍された映像信号とを加算する演算手段と
を有し、該演算手段による演算結果を前記記憶手段に記
憶する巡回型雑音低減装置において、前記入力された映
像信号と、前記記憶手段から出力される整数フィールド
又は整数フレーム前の映像信号とを比較する比較手段を
し、前記比較手段の比較の結果、前記演算手段は、前
記記憶手段から出力される整数フィールド又は整数フレ
ーム前の映像信号より前記入力された映像信号が大きい
場合には、演算結果の小数点以下を切り上げた値を前記
演算結果とし、逆に、前記記憶手段から出力される整数
フィールド又は整数フレーム前の映像信号より前記入力
された映像信号が小さい場合には、演算結果の小数点以
下を切り捨てた値を前記演算結果とするものであること
を特徴とする巡回型雑音低減装置に係るものである。
【0020】また、請求項2の発明は、映像信号をフィ
ールド又はフレーム単位で記憶可能な記憶手段と、入力
された映像信号をK倍(0<K<1)すると共に前記記
憶手段から出力される整数フィールド又は整数フレーム
前の映像信号を(1−K)倍し、前記K倍された入力映
像信号と前記記憶手段から出力され(1−K)倍された
映像信号とを加算する演算手段とを有し、該演算手段に
よる演算結果を前記記憶手段に記憶する巡回型雑音低減
装置において、前記演算手段は、前記入力された映像信
号の大きさと前記記憶手段から出力される映像信号の大
きさとを検索値として前記演算結果を出力データとする
ルックアップテーブルにより構成され、該ルックアップ
テーブルの出力データは、前記記憶手段から出力される
映像信号より前記入力された映像信号が大きい場合には
前記演算結果の小数点以下を切り上げた値であり、逆
に、前記記憶手段から出力される映像信号より前記入力
された映像信号が小さい場合には前記演算結果の小数点
以下を切り捨てた値であることを特徴とする巡回型雑音
低減装置に係るものである。
【0021】
【作用】本発明においては、前記比較手段により、入力
された映像信号と、前記記憶手段から出力される整数フ
ィールド又は整数フレーム前の映像信号とが比較され、
この結果に基づいて前記記憶手段への書き込みデータが
決定される。すなわち、入力された映像信号が、記憶手
段から出力される整数フィールド又は整数フレーム前の
映像信号より大きい場合には、演算結果の小数点以下を
切り上げた値が前記演算結果として記憶手段へ書き込ま
れると共に出力端子から出力され、逆に、入力された映
像信号が、記憶手段から出力される整数フィールド又は
整数フレーム前の映像信号より小さい場合には、演算結
果の小数点以下を切り捨てた値が前記演算結果として記
憶手段へ書き込まれると共に出力端子から出力される。
なお、両信号が等しい場合にはそのデータそのものが記
憶手段に書き込まれる。
【0022】例えば、入力データ(入力された映像信
号)を「1」とし、記憶手段の出力データを「15」と
すると、K=1/32のときの演算結果は、1×K+1
5×(1−K)=1×1/32+15×(1−1/3
2)=14.5625となるが、入力データが記憶手段
からの出力データより小さい(1<15)ため、小数点
以下を切り捨てた値「14」が記憶手段に書き込まれる
と共に出力端子から出力される。
【0023】このようにして本発明に係る装置では、入
力された映像信号と記憶手段からの出力とが異なる場合
には、次の巡回加算において記憶手段からの出力が少な
くとも1LSBは変化することとなるが、これにより後
述の実施例からも明らかにされるように、雑音低減と同
時にシーンチェンジや被写体の動きなどによる入力映像
データの変化に対する出力データの追従性が確保され
る。さらに黒レベルの浮き上がりや白レベルの低下も防
止される。
【0024】なお、Kの値は固定されたものであっても
よいし、本発明者が先に提案したように(特願平4−1
76019号)変化させるものであってもよい。
【0025】また、別の発明に係る装置では、前記演算
手段がルックアップテーブルにより構成されているた
め、素子数が少なくて済み、回路構成が簡単となる。
【0026】
【実施例】実施例を通じて本発明をさらに詳しく説明す
る。
【0027】(第1の実施例)本発明の第1の実施例に
係る巡回型雑音低減装置は、前記図7に示した従来の装
置と同様に、デジタル化された映像信号が入力される入
力端子、映像信号をフィールド又はフレーム単位で記憶
可能なメモリ、及び出力端子を備えるものであるが、巡
回加算を行う前記演算手段はLUTにより構成され、該
LUTの内容は前記従来の装置とは異なるものである。
【0028】すなわち、図1は本実施例のLUTの内容
の一部を示すものであるが、同図に示す本実施例のLU
Tでは、従来の装置が備えるLUTと異なり、入力端子
からの入力データがメモリからの出力データより大きい
場合には前記演算結果の小数点以下を切り上げた値が、
また逆に入力端子からの入力データがメモリからの出力
データより小さい場合には前記演算結果の小数点以下を
切り捨てた値がLUTの出力データとされている。な
お、同図は前記図8と同じK=1/32の場合のもので
あり、10進数表記している。
【0029】同図から判るように例えば入力端子から入
力データが「15」から「1」に変化した場合には、巡
回加算毎にメモリの出力が1LSBずつ減少するため、
14回の巡回加算によりメモリの出力データは「1」と
なる。すなわち、雑音低減中であっても入力画像のシー
ンチェンジに対応することが可能となる。
【0030】前記図5の順にノイズが発生したとして本
実施例の装置の動作を説明する。前記図11と同様に、
図10に示す順序で発生したノイズに対する出力端子6
からの出力データを示すと、入力端子からの信号レベル
が低いときにも、出力は「0」と「1」を繰り返して真
値「0」に近く、前記従来の装置のように黒レベルの浮
き上がりが発生することがない。したがって、出力画像
信号のダイナミックレンジを大きくとった雑音低減が可
能となる。なお、入力データの順番を変えた場合にもこ
の効果は同様である。
【0031】また、本装置のような処理を行っても最大
±24LSBのノイズに対して出力の変化が1LSBと
なっており、雑音低減動作が行われている。
【0032】なお、本実施例の装置では入力端子からの
入力データとメモリからの出力データを比較してその結
果によって演算結果の切り上げ又は切り捨てを行った
が、該切り上げた結果にさらに「1」を加え、又は切り
捨てた結果からさらに「1」を減じるような構成とすれ
ば、その分ノイズに対する追従性もよくなってしまうた
め雑音低減動作に関しては前記本実施例より好ましくな
いものの、シーンチェンジ等における出力データの追従
性がよくなり、短時間での出力画面の切り換わりが可能
となる。
【0033】なお、前記特開平4−354272号に開
示された従来の装置では、入力端子から入力されたデー
タと、フレームメモリから出力されたデータとを比較
し、その差が予め定められた一定値以上の場合にはK=
1としているが、該一定値の設定が入力端子に接続され
る画像入力機器のS/Nにより異なるため、各撮影条件
毎に該一定値を設定しなければならないとの問題があ
る。しかし本実施例の装置によれば、このような設定は
不要となる。
【0034】また、前記説明においては映像信号として
輝度信号を例にとって説明したが、赤、緑、青等の各原
色信号についても同様である。また、色差信号の場合に
は、輝度信号の黒白レベルは高彩度に相当するため、高
彩度側で同様の効果(ダイナミックレンジの低下を防止
しつつノイズの低減が図られる)が得られる。
【0035】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を説明する。図2は該実施例に係る雑音低減装置の
構成を示すブロック図であるが、同図に示すように本実
施例の装置は、前記演算手段をLUTにより構成した前
記第1の実施例と異なり、演算手段は乗算器102,1
03及び加算器104により構成され、入力端子101
から入力される映像信号Aとメモリ105から出力され
る信号Bとを比較する比較回路107を備えるものであ
る。
【0036】なお、本実施例のように前記演算手段を乗
算器及び加算器により構成した場合には、係数K及び
(1−K)のビット数、並びに乗算器及び加算器の出力
ビット数が演算精度に影響するが、以下では、加算器1
04の出力において少なくとも小数点以上の計算結果は
正しいものと仮定する。
【0037】比較回路107は、前述のように入力端子
101からのデジタルデータとメモリ105からの出力
データとを比較するが、該比較の結果、入力映像信号A
がメモリからの出力信号Bより大きい場合(A>B)に
のみ「1」を出力する。そしてこの出力値「1」をLS
Bとして加算器104で演算結果に加算しその小数点以
下を切り捨てたデータを105に書き込むことで、少数
点以下の切り上げを行う。
【0038】一方、入力映像信号Aがメモリからの出力
信号Bより小さい場合(A<B)、及び両信号が等しい
場合(A=B)には、比較回路の出力は「0」となり、
加算器104では「0」が加算されその小数点以下を切
り捨てたデータを105に書き込む(演算結果はそのま
まである)。
【0039】なお、比較回路107としては、例えばメ
モリ105の出力信号Bから入力映像信号Aを減ずる減
算器を用いて、この減算結果を2の補数表示とし、符号
ビット(sign bit)を出力とすればよい。そうすれば、
A>Bの場合にのみ減算結果はマイナス値となり、符号
ビットすなわち出力が「1」となる。なお、該比較回路
としては例えば公知のマグニチュートコンパレータを用
いることができる。
【0040】さらに、本発明者は先に、前記Kの値(K
=1/n)を巡回加算回数(n)に応じて次第に小さく
して行くことで出力映像信号のノイズの振幅を1/√n
とし、雑音のより効果的な低減(雑音低減度の収束が速
く且つ収束値が小さい)を行うことができる装置を提案
したが(特願平4−176019号)、本発明は同装置
にも適用できるものである。以下説明する。
【0041】今、例えば図3のノイズ分布の下で図4に
示す順序でノイズが発生する場合を考える。なお、真値
は「0」としてマイナスのデータは「0」にクリップさ
れているものとして考える。
【0042】前記図11で説明したのと同様に演算する
と、従来の装置では、真値が「0」であるにも拘らず複
数回の巡回加算により出力が「8」となってしまい、黒
レベルの浮き上がりが発生する。一方、本発明に係る装
置では、出力は「0」又は「1」となり、黒レベルの浮
き上がりは生じない。
【0043】さらに、シーンチェンジにより入力データ
が「255」から「0」に変化した場合を考える。図5
乃至図6にこの場合の従来の装置と本発明に係る装置の
出力結果をそれぞれ示すが、これらの図から判るよう
に、従来の装置(図5)では出力が「11」でクリップ
し、真値「0」まで変化しない。これに対して本発明に
係る装置(図6)では最終的には出力データが「0」と
なる。
【0044】このように本発明はKの値を巡回加算回数
に応じて次第に小さくして行く本発明者が先に提案した
装置にも適用できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
シーンチェンジや被写体の動きなどによるノイズではな
い入力画像データの変化に対する追従性がよく、且つ黒
レベルの浮き上がりや白レベルの低下による出力レンジ
の狭小化が生じない巡回型雑音低減装置を実現すること
ができるため、特に入力画像を静止画とした場合などに
は有効に作用する。また、動画の場合には動き検出回路
等との併用により本発明を用いることで少なくとも静止
領域については出力レンジの狭小化を生じない雑音低減
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る巡回型雑音低減装
置が備えるLUTの内容の一部を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る巡回型雑音低減装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】雑音量とその発生確率との関係の一例を示す線
図である。
【図4】雑音の発生パターンの一例を示す図である。
【図5】入力データが「255」から「0」に変化した
場合の従来の巡回型雑音低減装置(Kを可変としたも
の)の出力データを示す図である。
【図6】入力データが「255」から「0」に変化した
場合の本発明の巡回型雑音低減装置(Kを可変としたも
の)の出力データを示す図である。
【図7】従来の巡回型雑音低減装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】従来の巡回型雑音低減装置が備えるLUTの内
容の一部を示す図である。
【図9】雑音量とその発生確率との関係の一例を示す線
図である。
【図10】雑音の発生パターンの一例を示す図である。
【図11】図10に示すパターンで雑音が発生した場合
における従来の巡回型雑音低減装置の出力データを示す
図である。
【符号の説明】
1,101 入力端子 2,3,102,103 乗算器 4,104 加算器 5,105 メモリ(フレームメモリ又は
フィールドメモリ) 6,106 出力端子 107 比較回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−219275(JP,A) 特開 昭62−3517(JP,A) 特開 平4−42670(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/21

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号をフィールド又はフレーム単位
    で記憶可能な記憶手段と、入力された映像信号をK倍
    (0<K<1)すると共に前記記憶手段から出力される
    整数フィールド又は整数フレーム前の映像信号を(1−
    K)倍し、前記K倍された入力映像信号と前記記憶手段
    から出力され(1−K)倍された映像信号とを加算する
    演算手段とを有し、該演算手段による演算結果を前記記
    憶手段に記憶する巡回型雑音低減装置において、 前記入力された映像信号と、前記記憶手段から出力され
    る整数フィールド又は整数フレーム前の映像信号とを比
    較する比較手段を有し、 前記比較手段の比較の結果、前記演算手段は、前記記憶
    手段から出力される整数フィールド又は整数フレーム前
    の映像信号より前記入力された映像信号が大きい場合に
    は、演算結果の小数点以下を切り上げた値を前記演算結
    果とし、逆に、前記記憶手段から出力される整数フィー
    ルド又は整数フレーム前の映像信号より前記入力された
    映像信号が小さい場合には、演算結果の小数点以下を切
    り捨てた値を前記演算結果とするものであることを特徴
    とする 巡回型雑音低減装置。
  2. 【請求項2】 映像信号をフィールド又はフレーム単位
    で記憶可能な記憶手段と、入力された映像信号をK倍
    (0<K<1)すると共に前記記憶手段から出力される
    整数フィールド又は整数フレーム前の映像信号を(1−
    K)倍し、前記K倍された入力映像信号と前記記憶手段
    から出力され(1−K)倍された映像信号とを加算する
    演算手段とを有し、該演算手段による演算結果を前記記
    憶手段に記憶する巡回型雑音低減装置において、 前記演算手段は、前記入力された映像信号の大きさと前
    記記憶手段から出力される映像信号の大きさとを検索値
    として前記演算結果を出力データとするルックアップテ
    ーブルにより構成され、該ルックアップテーブルの出力
    データは、前記記憶手段から出力される映像信号より前
    記入力された映像信号が大きい場合には前記演算結果の
    小数点以下を切り上げた値であり、逆に、前記記憶手段
    から出力される映像信号より前記入力された映像信号が
    小さい場合には前記演算結果の小数点以下を切り捨てた
    値であることを特徴とする巡回型雑音低減装置。
JP34218893A 1993-12-15 1993-12-15 巡回型雑音低減装置 Expired - Lifetime JP3348499B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34218893A JP3348499B2 (ja) 1993-12-15 1993-12-15 巡回型雑音低減装置
US08/653,972 US5719793A (en) 1993-12-15 1996-05-28 Recursive noise reduction device having improved adaptability with respect to input image data

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34218893A JP3348499B2 (ja) 1993-12-15 1993-12-15 巡回型雑音低減装置

Publications (2)

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