JP2002094833A - ノイズ低減方法及び装置 - Google Patents

ノイズ低減方法及び装置

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JP2002094833A
JP2002094833A JP2000277491A JP2000277491A JP2002094833A JP 2002094833 A JP2002094833 A JP 2002094833A JP 2000277491 A JP2000277491 A JP 2000277491A JP 2000277491 A JP2000277491 A JP 2000277491A JP 2002094833 A JP2002094833 A JP 2002094833A
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Keiichi Nitta
啓一 新田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像データに混入したノイズを低減すると共
に、画像データの黒レベルの浮き上がりを防止する。 【解決手段】入力される画像データをK倍した値と前記
整数フィールド又は整数フレーム前の画像データを(1
−K)倍した値とを加算した値の小数点以下を四捨五入
した値と、整数フィールド又は整数フレーム前の画像デ
ータの値とが等しい場合には、加算した値の小数点以下
を切り捨てた値を出力画像データとし、入力される画像
データをK倍した値と整数フィールド又は整数フレーム
前の画像データを(1−K)倍した値とを加算した値の
小数点以下を四捨五入した値と、整数フィールド又は整
数フレーム前の画像データの値とが異なる場合には、加
算した値の小数点以下を四捨五入した値を出力画像デー
タとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巡回型ノイズ低減
方法及びこれに用いる画像記憶装置に関し、特に、巡回
加算における丸め処理を最適化し、静止画像又は動画中
の静止領域のノイズを低減することができる巡回型ノイ
ズ低減方法及びこれに用いる画像記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の巡回型ノイズ低減装置の
構成を示すブロック図である。従来の巡回型ノイズ低減
装置は、入力端子1と、乗算器2、3と、加算器4と、
ディジタル化された画像データを格納するメモリ(フレ
ームメモリ又はフィールドメモリ)5と、出力端子6と
を有する。
【0003】入力端子1から入力されるディジタル化さ
れた画像データは、乗算器2によりK倍される。一方、
メモリ5に格納されている1つ以上前のフレーム(又は
フィールド)の同一画素の画像データは、乗算器3によ
り(1−K)倍される。そして、乗算器2、3の出力は
加算器4により加算され、メモリ5内の前記画素が対応
するアドレスのデータ部に書き込まれる。また、加算器
4から出力される画像データは出力端子6から出力され
る。
【0004】ここで、Kの値が「1」のときは、いわゆ
る画面のスルー状態であり、入力端子1から入力される
画像データは、メモリ5へ記憶されると同時に出力端子
6からそのまま出力される。一方、Kの値が「0」のと
きは、いわゆる画面のフリーズ状態であり、メモリ5に
記憶されている画像データがそのまま出力端子6から出
力される。入力端子1から入力される画像データ中に含
まれるノイズの低減は、0<K<1なる状態における巡
回加算により行われる。
【0005】なお、図6において破線で囲む部分、即
ち、乗算器2、3及び加算器4は、特開平4-354272号公
報等に記載されているように、読み出し専用メモリ(R
OM)等を用いたルックアップテーブル(Look Up Tabl
e:以下、LUTと記す。)7により構成することがで
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
巡回型ノイズ低減装置では、雑音低減状態(0<K<
1)において、シーンチェンジや被写体の動きなどによ
り入力端子1から入力される画像データが変化した場合
に、出力端子6から出力される画像データがこれに追従
できないという問題があった。
【0007】この問題を具体的に説明する。なお、ここ
では、乗算器2、3及び加算器4がLUT7で構成さ
れ、入力端子1に入力される画像データ及びメモリ5に
格納される画像データが各々8ビットの場合に、それら
の画像データを10進数で表記して説明する。
【0008】図7は、K=1/32とした場合に、従来の巡
回型ノイズ低減装置が備えるLUT7の内容の一部を示
す図である。図7に示すように、LUT7には、入力端
子1から入力される画像データがLUTアドレスの上位
に入力され、メモリ5から出力される画像データがLU
Tアドレスの下位に入力される。なお、アドレスの上
位、下位に入力される画像データは逆でもよい。
【0009】また、LUTデータ部には、それぞれの画
像データから計算した結果の小数点以下を四捨五入した
値が格納される。そして、その値がメモリ5の入力とな
ると共に出力端子6から出力される。例えば、入力端子
1から入力される画像データが「1」で、メモリ5から
出力される画像データが「15」の場合には、 1×K+15×(1-K)=1×1/32+15×(1-1/32)=14.5625 から、この計算結果「14.5625」の小数点以下を四捨五
入した値、すなわち「15」がアドレス「115」にデータ
として格納されている。なお、前述のように、図7で
は、各数を10進数で表記してあるが、実際にはすべて2
進数のディジタルデータである。
【0010】ここで、シーンチェンジなどにより入力端
子1から入力される画像データが「15」から「1」に変
化した場合を考える。この場合、シーンチェンジまでの
巡回加算によりメモリ5にはデータ「15」が書き込まれ
ている。
【0011】また、図7に示すLUTアドレス「115」
にはデータ「15」が格納されているため、シーンチェン
ジ後の巡回加算においてもメモリ5のデータは「15」の
ままであり(「1」となるべきである)、出力端子6か
ら出力される画像データが「15」より小さくなることは
ない。つまり、シーンチェンジや被写体の動きなどに出
力される画像データが追従できない。
【0012】一方、図7に示すように、LUTアドレス
の入力端子入力が「0」で、メモリ出力が「0〜16」
の場合は、LUTデータ、即ち、メモリ入力には、メモ
リ出力と同じ値「0〜16」が格納されている。なお、
入力端子1から入力される画像データの最小値は、黒レ
ベルの場合の「0」である。
【0013】このため、従来の巡回型ノイズ低減装置で
は、メモリ出力が「16」以下の場合には、メモリ出力
より小さい値が入力端子1から入力されても、メモリ入
力はメモリ出力より小さくならず、画像データの黒レベ
ルが浮き上がってしまうという問題があった。
【0014】この点について具体例を用いて説明する。
図8は、K=1/8とした場合に、従来の巡回型ノイズ低
減装置が備えるLUTの内容の一部を示す図である。こ
の場合、LUTデータ部には、 入力端子入力×(1/8)+メモリ出力×(7/8) の演算結果の小数点以下第1位を四捨五入した値が格納
されている。
【0015】ここで、例えば、真値「2」に対して「±
4」のノイズが混入した画像信号が入力端子1に入力さ
れた場合について考える。但し,真値「2」に対して
「−4」のノイズは、ディジタル化の際の制限によっ
て、「0」の値が入力端子1に入力される。一方、真値
「2」に対して「+4」のノイズは、「6」の値が入力
端子に入力される。
【0016】図9は、この場合の画像データの出力変動
を示す図である。巡回加算回数N=1の初期状態におい
ては、図6のメモリ5には真値「2」が書き込まれてい
る。この時に、「−4」のノイズが混入すると、前述の
ように、入力端子1には「0」の値が入力される。従っ
て、N=2の画像データは、 0×1/8+2×7/8=1.75 の小数点以下第1位を四捨五入した値「2」となり、N
=3の画像データは、 6×1/8+2×7/8=2.5 の小数点以下第1位を四捨五入した値「3」となる。こ
のように、従来の巡回型ノイズ低減装置では、巡回加算
において、真値が「2」であるにも関わらず、出力され
る画像データが「4」又は「5」となり、黒レベルが浮
き上がる。
【0017】この問題を解決する為に、本発明者は特開
平7-170429号公報で、入力端子1から入力される画像デ
ータとメモリ5から出力される画像データの値を比較
し、その比較結果に基づいて、巡回加算における丸め処
理を変更する技術を提案している。
【0018】しかしながら、上記公報に開示される技術
においては、入力端子1から入力される画像データとメ
モリ5から出力される画像データの値を比較し、その比
較結果に基づいて、上記演算の小数点以下の切り捨て、
又は切り上げを選択する構成となっていた。これは、結
果的に、画像データの黒レベルの浮き上がりを防止する
為に、ノイズに対する追従性を容認したものとなってい
た。
【0019】即ち、入力端子1から入力される画像デー
タとメモリ5から出力される画像データの値が異なって
いる場合(これは、ノイズが入力された場合に相当す
る。)には、メモリ5の出力が入力端子1から入力され
るノイズに追従してしまい、必ずしも最適なノイズ低減
を行うことができなかった。
【0020】以下、この点について、真値「10」に対し
て「±10」のノイズが混入した画像データが入力端子1
に入力された場合について説明する。真値「10」に対し
て「-10」のノイズが混入した場合は、「0」の値が入
力端子1に入力される。一方、真値「10」に対して「+1
0」のノイズが混入した場合は、「20」の値が入力端子
1に入力される。
【0021】図10は、この場合に画像データの出力変動
を示す図である。巡回加算回数N=1の初期状態におい
ては、メモリ5には真値「10」が書き込まれている。こ
の時に、「-10」のノイズが混入すると、入力端子1に
は「0」の値が入力される。従って、例えば、N=2の
画像データは、 0×1/8+10×7/8=8.75 の小数点以下を切り捨てた値「8」となり、N=3の画
像データは、 20×1/8+8×7/8=9.5 の小数点以下を切り上げた値「10」となる。このよう
に、前記公報の巡回型ノイズ低減装置では、真値が「1
0」である場合に「±10」のノイズが混入すると、出力
される画像データは「8」又は「10」となり、値「2」
の変動がある。
【0022】そこで、本発明の目的は、画像データに混
入したノイズを低減すると共に、画像データの黒レベル
の浮き上がりを防止することができる巡回型ノイズ低減
方法及びこれに用いる画像記憶装置を提供することにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の一つの側面は、入力される画像データ
と、整数フィールド又は整数フレーム前の画像データと
から出力画像データを生成する巡回型ノイズ低減方法に
おいて、入力される画像データをK倍した値と前記整数
フィールド又は整数フレーム前の画像データを(1−
K)倍した値とを加算した値の小数点以下を四捨五入し
た値と、整数フィールド又は整数フレーム前の画像デー
タの値とが等しい場合には、加算した値の小数点以下を
切り捨てた値を出力画像データとし、入力される画像デ
ータをK倍した値と整数フィールド又は整数フレーム前
の画像データを(1−K)倍した値とを加算した値の小
数点以下を四捨五入した値と、整数フィールド又は整数
フレーム前の画像データの値とが異なる場合には、加算
した値の小数点以下を四捨五入した値を出力画像データ
とすることを特徴とする。
【0024】本発明によれば、入力される画像データを
K倍した値と、整数フィールド又は整数フレーム前の画
像データを(1−K)倍した値とを加算し、この加算結
果の小数点以下を四捨五入した値と、整数フィールド又
は整数フレーム前の画像データとを比較する。そして、
比較した値が等しい場合には、この加算結果の小数点以
下を切り捨てた値を画像データとして出力し、比較した
値が異なる場合には、この加算結果の小数点以下を四捨
五入した値を画像データとして出力するので、画像デー
タの黒レベルの浮き上がりを防止すると共に、最適なノ
イズ低減を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形
態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0026】図1は、本発明の第1の実施の形態の巡回
型ノイズ低減装置の構成を示すブロック図である。本実
施の形態の巡回型ノイズ低減装置は、入力端子1と、読
み出し専用メモリ(ROM)等を用いたLUT7と、デ
ィジタル化された画像データを格納するメモリ5と、出
力端子6とを有する。
【0027】LUT7には、次の演算結果が格納されて
いる。即ち、入力端子1から入力される画像データをK
倍(ここで、0<K<1)した値と、メモリ5から出力
される画像データを(1−K)倍した値とを加算し、そ
の加算結果の小数点以下第1位を四捨五入した値と、メ
モリ5から出力される画像データとを比較する。そし
て、比較した値が異なる場合には、その加算結果の小数
点以下を四捨五入した値を最終の演算結果とする。一
方、比較した値が等しい場合には、その加算結果の小数
点以下を切り捨てた値を最終の演算結果とする。
【0028】図2は、K=1/8とした場合に、本実施の
形態の巡回型ノイズ低減装置が備えるLUT7の内容の
一部を示す図である。例えば、図1の入力端子1から入
力される画像データの値が「0」で、メモリ5から出力
される画像データの値が「3」の場合、上記の演算結果
は、 0×1/8+3×7/8=2.625 となるが、この場合には、「2.625」の小数点以下第1
位を四捨五入した「3」が、この時のメモリ出力「3」
と等しいため、「2.625」の小数点以下を切り捨てた
「2」が最終の演算結果となり、LUTデータ(メモリ
入力)となる。
【0029】一方、入力端子1から入力される画像デー
タの値が「0」で、メモリ5から出力される画像データ
の値が「9」の場合、上記の演算結果は、 0×1/8+9×7/8=7.875 となるが、この場合には、「7.875」の小数点以下第1
位を四捨五入した「8」が、この時のメモリ出力「9」
と異なるため、「7.875」の小数点以下第1位を四捨五
入した値「8」が最終の演算結果となり、LUTデータ
(メモリ入力)となる。
【0030】ここで、前述の例と同様に、真値「2」に
対して「±4」のノイズが混入した画像データが入力端
子1から入力された場合について説明する。但し、真値
「2」に対して「−4」のノイズが混入した場合は、デ
ィジタル化の際の制限によって、「0」の値が入力端子
1に入力される。一方、真値「2」に対して+4のノイ
ズが入力した場合は、「6」の値が入力端子1に入力さ
れる。
【0031】図3は、この場合の画像データの出力変動
を示す図である。巡回加算回数N=1の初期状態におい
ては、メモリ5には真値「2」が書き込まれている。こ
の時に、「−4」のノイズが混入すると、前述のよう
に、入力端子1には「0」の値が入力される。従って、
例えば、N=2の画像データは、 0×1/8+2×7/8=1.75 の小数点以下第1位を四捨五入した値「2」が、メモリ
5の出力「2」と等しいため、「1.75」の小数点以下を
切り捨てた「1」が最終の演算結果となる。
【0032】また、N=3の画像データは、 6×1/8+1×7/8=1.625 の小数点以下第1位を四捨五入した値「2」が、メモリ
5の出力「1」と異なるため、「1.625」の小数点以下
を四捨五入した「2」が最終の演算結果となる。
【0033】このように、本実施の形態の巡回型ノイズ
低減装置では、真値が「2」に対して「±4」のノイズ
が混入した場合でも、出力される画像データは「1」又
は「2」となり、黒レベルの浮き上がりを防止すること
ができる。
【0034】次に、前述の例と同様に、真値「10」に対
して「±10」のノイズが混入した画像データが入力端子
1に入力された場合について考える。真値「10」に対し
て「-10」のノイズが混入した場合は、「0」の値が入
力端子1に入力される。一方、真値「10」に対して「+1
0」のノイズが混入した場合は、「20」の値が入力端子
1に入力される。
【0035】図4は、この場合に画像データの出力変動
を示す図である。巡回加算回数N=1の初期状態におい
て、メモリ5には真値「10」が書き込まれている。この
時に「-10」のノイズが混入すると、入力端子1には
「0」の値が入力される。従って、例えば、N=2の画
像データは、 0×1/8+10×7/8=8.75 の小数点以下を四捨五入した値「9」が、メモリ5の出
力「10」と異なるため、「8.75」の小数点以下を四捨五
入した値「9」が最終の演算結果となる。
【0036】一方、N=3の画像データは、 20×1/8+9×7/8=10.375 の小数点以下を四捨五入した値「10」が、メモリ5の出
力「10」と等しいため、「10.375」の小数点以下を切り
捨てた値「10」が最終の演算結果となる。
【0037】このように、本実施の形態の巡回型ノイズ
低減装置では、真値が「10」に対して「±10」のノイズ
が混入した場合に、出力される画像データは「9」又は
「10」となり、出力変動を「1」に抑えることができ
る。
【0038】即ち、本発明によれば、特開平7-170429号
公報に開示される技術に比較して、同じ条件のもとで、
ノイズに対する追従性を小さくすることができる。これ
は、特開平7-170429号公報に開示される技術に比較し
て、ノイズ低減の効果が大きいことを意味する。
【0039】このように、本実施の形態の巡回型ノイズ
低減装置は、入力端子1から入力される画像データをK
倍した値と、メモリ5から出力される画像データを(1
−K)倍した値を加算し、この加算結果の小数点以下第
1位を四捨五入した値が、メモリ5から出力される画像
データと等しい場合には、この加算結果の小数点以下を
切り捨てた値を最終の演算結果とするので、画像データ
の黒レベルの浮き上がりを防止することができる。
【0040】また、入力端子1から入力される画像デー
タをK倍した値と、メモリ5から出力される画像データ
を(1−K)倍した値を加算し、この加算結果の小数点
以下第1位を四捨五入した値が、メモリ5から出力され
る画像データと異なる場合には、この加算結果の小数点
以下第1位を四捨五入した値を最終の演算結果とするの
で、最適なノイズ低減を行うことができる。
【0041】次に、LUTに代えて乗算器及び加算器を
用いて巡回加算を行う巡回型ノイズ低減装置について説
明する。図5は、本発明の第2の実施の形態の巡回型ノ
イズ低減装置の構成を示すブロック図である。本実施の
形態の巡回型ノイズ低減装置は、入力端子1と、乗算器
2、3と、加算器4、51と、比較器52と、切替素子53
と、切り捨て素子54と、ディジタル化された画像データ
を格納するメモリ(フレームメモリ又はフィールドメモ
リ)5と、出力端子6とを有する。
【0042】入力端子1から入力されるディジタル化さ
れた画像データは、乗算器2でK倍される。一方、メモ
リ5から出力されるディジタル化された画像データは、
乗算器3で(1−K)倍され、加算器4により乗算器2
の出力と加算される。
【0043】加算器4の出力は、少なくとも小数点以下
第1位までの桁数を有しており、小数点以下第1位まで
の桁数を有した状態で加算器51に入力される。そして、
加算器51で「0.5」の値が加算され、小数点以下が切り
捨てられる。即ち、加算器51からは、加算器4の出力の
小数点以下第1位を四捨五入した整数値が出力される。
【0044】また、加算器4の出力は、切り捨て素子54
により小数点以下が切り捨てられ、整数値となって切替
素子53のA端子に供給される。一方、加算器51の出力
は、切替素子53のB端子に供給されると共に、比較器52
に入力されてメモリ5の出力と比較される。尚、切替素
子53のA端子、B端子に供給される画像データは、小数
点以下が切り捨てられ、有効桁数は等しいものとなって
いる。
【0045】ここで、メモリ5の出力と加算器51の出力
とが等しい場合には、比較器52の出力により、切替素子
53のA端子が選択される。即ち、入力端子1から入力さ
れる画像データのK倍の値と、メモリ5から出力される
画像データの(1−K)倍の値とを加算した値の小数点
以下を切り捨てた値が、メモリ5に記憶されると共に出
力端子6から出力される。
【0046】一方、メモリ5の出力と加算器51の出力と
が異なる場合には、比較器52の出力により、切替素子53
のB端子が選択される。即ち、入力端子1から入力され
る画像データのK倍の値と、メモリ5から出力される画
像データの(1−K)倍の値とを加算した値の小数点以
下を四捨五入した値が、メモリ5に記憶されると共に出
力端子6から出力される。
【0047】このように、本実施の形態の巡回型ノイズ
低減装置においても、入力端子1から入力される画像デ
ータをK倍した値と、メモリ5から出力される画像デー
タを(1−K)倍した値とを加算し、この加算結果の小
数点以下第1位を四捨五入した値と、メモリ5から出力
される画像データとを比較する。そして、比較した値が
等しい場合には、この加算結果の小数点以下を切り捨て
た値を画像データとして出力し、比較した値が異なる場
合には、この加算結果の小数点以下第1位を四捨五入し
た値を画像データとして出力するので、画像データの黒
レベルの浮き上がりを防止すると共に、最適なノイズ低
減を行うことができる。
【0048】なお、第2の実施の形態として、個別の素
子により演算を行う場合について説明したが、図5に示
す入力端子1及び出力端子6以外の各素子の少なくとも
一部を、単一の専用素子を用いて実現してもよい。
【0049】また、上記の説明では、Kの値を固定とす
る場合について説明したが、本発明の演算処理は、巡回
演算毎にKの値を変更する巡回型ノイズ低減装置にも適
用することができる。
【0050】また、上記の説明では、画面を構成する各
画素のノイズを低減するノイズ低減装置について説明し
たが、例えば、特表平9-508252号公報に開示されるよう
な画面上の所定のブロックでのノイズを低減するような
場合に対しても適用できることは言うまでもない。
【0051】本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に
限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均
等物に及ぶものである。
【0052】
【発明の効果】以上、本発明によれば、入力される画像
データをK倍した値と、整数フィールド又は整数フレー
ム前の画像データを(1−K)倍した値とを加算し、こ
の加算結果の小数点以下を四捨五入した値と、整数フィ
ールド又は整数フレーム前の画像データとを比較する。
そして、比較した値が等しい場合には、この加算結果の
小数点以下を切り捨てた値を画像データとして出力し、
比較した値が異なる場合には、この加算結果の小数点以
下を四捨五入した値を画像データとして出力するので、
画像データの黒レベルの浮き上がりを防止すると共に、
最適なノイズ低減を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の巡回型ノイズ低減
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の巡回型ノイズ低減
装置が備えるLUTの内容の一部を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の巡回型ノイズ低減
装置において、真値2に対して±4のノイズが混入した
場合の出力変動を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の巡回型ノイズ低減
装置において、真値10に対して±10のノイズが混入した
場合の出力変動を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の巡回型ノイズ低減
装置の構成を示すブロック図である。
【図6】従来の巡回型ノイズ低減装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】従来の巡回型ノイズ低減装置が備えるLUTの
内容の一部を示す図である。
【図8】従来の巡回型ノイズ低減装置が備えるLUTの
内容の一部を示す図である。
【図9】従来の巡回型ノイズ低減装置において、真値2
に対して±4のノイズが混入した場合の出力変動を示す
図である。
【図10】従来の巡回型ノイズ低減装置において、真値
10に対して±10のノイズが混入した場合の出力変動を示
す図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2,3 乗算器 4,51 加算器 5 メモリ 6 出力端子 7 LUT 52 比較器 53 切替素子 54 切り捨て素子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される画像データと、整数フィールド
    又は整数フレーム前の画像データとから出力画像データ
    を生成する巡回型ノイズ低減方法において、 前記入力される画像データをK倍した値と整数フィール
    ド又は整数フレーム前の画像データを(1−K)倍した
    値とを加算した値の小数点以下を四捨五入した値と、前
    記整数フィールド又は整数フレーム前の画像データとが
    等しい場合には、前記加算した値の小数点以下を切り捨
    てた値を前記出力画像データとすることを特徴とする巡
    回型ノイズ低減方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の巡回型ノイズ低減方法に
    おいて、 前記入力される画像データをK倍した値と整数フィール
    ド又は整数フレーム前の画像データを(1−K)倍した
    値とを加算した値の小数点以下を四捨五入した値と、前
    記整数フィールド又は整数フレーム前の画像データとが
    異なる場合には、前記加算した値の小数点以下を四捨五
    入した値とすることを特徴とする巡回型ノイズ低減方
    法。
  3. 【請求項3】画像データをフィールド又はフレーム単位
    で記憶する記憶手段と、 入力される画像データ及び前記記憶手段から出力される
    整数フィールド又は整数フレーム前の画像データをアド
    レスとし、該アドレスに対応する格納位置に前記記憶手
    段に記憶させる画像データを格納するルックアップテー
    ブルとを有し、 前記アドレスに対応する格納位置に格納する画像データ
    を、前記入力される画像データをK倍した値と前記記憶
    手段から出力される画像データを(1−K)倍した値と
    を加算した値の小数点以下を四捨五入した値と、前記記
    憶手段から出力される画像データの値とが等しい場合に
    は、前記加算した値の小数点以下を切り捨てた値とする
    こと特徴とする巡回型ノイズ低減装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の巡回型ノイズ低減装置に
    おいて、 前記入力される画像データをK倍した値と整数フィール
    ド又は整数フレーム前の画像データを(1−K)倍した
    値とを加算した値の小数点以下を四捨五入した値と、前
    記整数フィールド又は整数フレーム前の画像データとが
    異なる場合には、前記加算した値の小数点以下を四捨五
    入した値とすることを特徴とする巡回型ノイズ低減装
    置。
  5. 【請求項5】入力される画像データと、整数フィールド
    又は整数フレーム前の画像データとから出力画像データ
    を生成する巡回型ノイズ低減方法において、 入力される画像データをK倍した値と前記整数フィール
    ド又は整数フレーム前の画像データを(1−K)倍した
    値とを加算した値の小数点以下を四捨五入した値と、前
    記整数フィールド又は整数フレーム前の画像データの値
    とが等しい場合には、前記加算した値の小数点以下を切
    り捨てた値を前記出力画像データとし、 入力される画像データをK倍した値と前記整数フィール
    ド又は整数フレーム前の画像データを(1−K)倍した
    値とを加算した値の小数点以下を四捨五入した値と、前
    記整数フィールド又は整数フレーム前の画像データの値
    とが異なる場合には、前記加算した値の小数点以下を四
    捨五入した値を前記出力画像データとすることを特徴と
    する巡回型ノイズ低減方法。
  6. 【請求項6】画像データをフィールド又はフレーム単位
    で記憶する記憶手段と、 入力される画像データ及び前記記憶手段から出力される
    整数フィールド又は整数フレーム前の画像データをアド
    レスとし、該アドレスに対応する格納位置に前記記憶手
    段に記憶させる画像データを格納するルックアップテー
    ブルとを有し、 前記アドレスに対応する格納位置に格納する画像データ
    を、入力される画像データをK倍した値と前記記憶手段
    から出力される画像データを(1−K)倍した値とを加
    算した値の小数点以下を四捨五入した値と、前記記憶手
    段から出力される画像データの値とが等しい場合には、
    前記加算した値の小数点以下を切り捨てた値とし、 入力される画像データをK倍した値と前記記憶手段から
    出力される画像データを(1−K)倍した値とを加算し
    た値の小数点以下を四捨五入した値と、前記記憶手段か
    ら出力される画像データの値とが異なる場合には、前記
    加算した値の小数点以下を四捨五入した値とすることを
    特徴とする画像記憶装置。
  7. 【請求項7】画像データをフィールド又はフレーム単位
    で記憶する記憶手段と、 入力される画像データ及び前記記憶手段から出力される
    整数フィールド又は整数フレーム前の画像データから、
    前記記憶手段に記憶させる画像データを生成する演算手
    段とを有し、該演算手段により生成する画像データを、 入力される画像データをK倍した値と前記記憶手段から
    出力される画像データを(1−K)倍した値とを加算し
    た値の小数点以下を四捨五入した値と、前記記憶手段か
    ら出力される画像データの値とが等しい場合には、前記
    加算した値の小数点以下を切り捨てた値とし、 入力される画像データをK倍した値と前記記憶手段から
    出力される画像データを(1−K)倍した値とを加算し
    た値の小数点以下を四捨五入した値と、前記記憶手段か
    ら出力される画像データの値とが異なる場合には、前記
    加算した値の小数点以下を四捨五入した値とすることを
    特徴とする画像記憶装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記演算手段は、 入力される画像データをK倍した値と前記記憶手段から
    出力される画像データを(1−K)倍した値とを加算し
    た値の小数点以下を四捨五入した値と、前記記憶手段か
    ら出力される画像データの値とを比較する比較手段と、
    該比較手段の出力によって、入力される画像データをK
    倍した値と前記記憶手段から出力される画像データを
    (1−K)倍した値とを加算した値の小数点以下を四捨
    五入した値と、前記加算した値の小数点以下を切り捨て
    た値とを選択的に出力する切替手段とを有することを特
    徴とする画像記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007116514A1 (ja) * 2006-04-07 2007-10-18 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha ノイズ除去装置及びノイズ除去方法
JP2008306378A (ja) * 2007-06-06 2008-12-18 Sony Corp データ処理装置及び方法

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