JPH0668250A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH0668250A
JPH0668250A JP4218926A JP21892692A JPH0668250A JP H0668250 A JPH0668250 A JP H0668250A JP 4218926 A JP4218926 A JP 4218926A JP 21892692 A JP21892692 A JP 21892692A JP H0668250 A JPH0668250 A JP H0668250A
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JP4218926A
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Inventor
Gururajiyu Rao
グルラジユ ラオ
Hiroki Sugano
浩樹 菅野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、出力装置の階調数(レベル数)に
対応したサイズの誤差フィルタを用いて、適正な誤差拡
散処理を行うことができ、良好な画質を得ることができ
たり、処理速度の低下を防ぐことを目的とする。 【構成】この発明の画像処理装置は、出力装置の階調数
(レベル数)に対応したサイズの誤差フィルタを選択的
に用いて、誤差拡散処理を行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、出力装置のレベル数
(階調)に応じた誤差フィルタの大きさを選択して多値
化処理を行なう画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コード情報だけでなくイメージ
情報をも扱える文書画像処理装置においてはスキャナな
どの読取手段で読取った画像情報に対して、文字や線図
などのコントラストのある画像情報は固定閾値により単
純2値化を行い、写真などの階調を有する画像情報は、
ディザ法、誤差拡散法などの疑似階調化手段によって2
値化を行っている。
【0003】これは、読取った画像情報を固定閾値によ
り単純2値化処理を行うと、文字、線画像の領域は解像
性が保存されるため画質劣化を生じないが、写真画像の
領域では階調性が保存されていないために画質劣化が生
じた画像となってしまう。
【0004】また一方、読取った画像情報を組織的ディ
ザ法などで階調化処理を行うと、写真画像の領域は階調
性が保存されるため画質劣化は生じないが、文字、線画
像の領域では解像性が低下するため画質の劣化した画像
となってしまう。すなわち、読取った画像情報に対し
て、単一の2値化処理では、特徴の異なるそれぞれの領
域の画質を同時に満足することは不可能である。
【0005】しかしながら、写真画像の領域の階調性を
満足し、文字/線画像の領域も組織的ディザ法に比べ解
像性の良い2値化方式として「誤差拡散法」が提案され
ている。
【0006】「誤差拡散法」(参照文献:An Adaptive
Algorithm for Spatial Grayscale,by R.W.Floyd and
L. Steinberg, Proceeding of the S.I.D. Vol. 17-2,
pp.75-77, Second Quarter 1976 )は、注目画素の濃度
に、既に2値化した周辺画素の2値化誤差にある重み係
数を乗じたものを加え、固定閾値で2値化する方法であ
る。
【0007】図15は「誤差拡散法」にある2値化処理
の構成ブロック図である。図15において、31は入力
画像信号、32は注目画素の画像情報を補正する補正手
段、33は補正画像信号、34は補正された注目画素の
画像情報を2値化する2値化手段、35は2値化画像信
号、36は2値化された注目画素の2値化誤差を算出す
る2値化誤差算出手段、37は2値化誤差信号、38は
重み誤差を算出するため誤差フィルタの重み係数を記憶
する重み係数記憶手段、39は2値化誤差算出手段36
で算出した2値化誤差に重み係数記憶手段38の誤差フ
ィルタ重み係数を乗じて重み誤差を算出する重み誤差算
出手段、40は重み誤差信号、41は重み誤差算出手段
39で算出した重み誤差を記憶する誤差記憶手段、42
は画像補正信号である。以下、「誤差拡散法」の2値化
処理を詳細に説明する。
【0008】スキャナ等の入力装置で読取られた入力画
像信号31は、補正手段32において、画像補正信号4
2により補正処理され、補正画像信号33として出力さ
れる。補正画像信号33が供給された2値化手段34
は、補正画像信号33と2値化閾値Th(例えば「80
h」、添付の「h」は「hex」で16進数であること
を示す)を用い、補正画像信号33が2値化閾値Thよ
り大きければ2値化画像信号35として「1」(黒画
素)を出力し、小さければ「0」(白画素)を出力す
る。
【0009】次に、2値化誤差算出手段36では、補正
画像信号33と2値化画像信号35(ただし、ここでは
2値化画像信号が「0」のときは「0h」、「1」のと
きは「ffh」とする)との差を算出し、これを2値化
誤差信号37として出力する。
【0010】重み係数記憶手段38に示される誤差フィ
ルタは、一般によく使われている誤差フィルタの構成で
ある。ここで、重み係数記憶手段38における「*」
は、注目画素の位置を示す。重み誤差算出手段39で
は、2値化誤差信号37に重み係数記憶手段38の重み
係数A、B、C、D(ただし、A=7/16、B=1/
16、C=5/16、D=3/16)を乗じた重み誤差
40を算出する。つまり、注目画素の2値化誤差に重み
係数A、B、C、Dを乗じて、注目画素の周辺4画素
(重み係数A、B、C、Dの位置に対応する画素)の重
み誤差を算出する。
【0011】誤差記憶手段41は、重み誤差算出手段3
9で算出した重み誤差40を記憶するためのものであ
り、重み誤差算出手段39で算出した4画素分の重み誤
差は、注目画素「*」に対してそれぞれeA 、eB 、e
C 、eD の領域に加算して記憶する。前述した画像補正
信号42は、「*」の位置の信号であり、以上の手順で
算出した4画素分の重み誤差の累積した信号である。
【0012】近年、出力装置の階調数(レベル数)が大
きい場合の誤差拡散処理においても、前述の2値化手段
34を階調数に対応する数だけの閾値を用いる多値化手
段に置き換えて用いられるようになっている。この誤差
拡散処理では、注目画素の多値化処理により発生した誤
差を、周辺画素に拡散して誤差補正を行うことにより、
多値化誤差を最小にするものである。
【0013】しかし、従来は、出力装置の階調数に関係
なく同じサイズの誤差フィルタを用いていたため、出力
装置の階調数が小さい場合には、画質劣化が生じ、出力
装置の階調数が大きい場合は、処理時間が無駄にかかっ
てしまうという問題があった。また、出力装置の階調数
が大きい場合は、フィルタの大きさを小さくしても良好
な画質を得ることができる。
【0014】しかし、従来、高階調数の出力装置に用い
られる画像処理装置において、誤差フィルタのサイズを
小さなものにしても良好な画質が得られるにもかかわら
ず、所定サイズの誤差フィルタが用いられていたため、
誤差拡散処理が複雑で、かつ処理時間が無駄にかかって
しまったり、また回路が複雑化してしまうという問題が
あった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、誤差
拡散処理を行う画像処理装置において、出力装置の階調
数に関係なく同じサイズの誤差フィルタを用いていたた
め、出力装置の階調数が小さい場合には、画質劣化が生
じ、出力装置の階調数が大きい場合は、処理時間が無駄
にかかってしまうという問題があった。また、1つの画
像処理装置で、種々の階調数の出力装置に対応する処理
を行うものはなかった。
【0016】この発明は、出力装置の階調数に応じたサ
イズの誤差フィルタを用いることにより、出力装置の階
調数に応じた適正な誤差拡散処理を行うことができ、良
好な画質を得ることができたり、処理速度の低下を防ぐ
ことができることを目的とする。しかも、階調数が異な
る種々の出力装置に対して1つの画像処理装置で共通に
対応して処理を行うことができることを目的とする。
【0017】また、高階調数の出力装置に合わせた誤差
拡散処理を行う画像処理装置において、誤差フィルタの
サイズを小さなものにしても良好な画質が得られるにも
かかわらず、所定サイズの誤差フィルタが用いられてい
たため、誤差拡散処理が複雑で、かつ処理時間が無駄に
かかってしまったり、また回路が複雑化してしまうとい
う問題があった。
【0018】この発明は、高階調数の出力装置に合わせ
た誤差フィルタとして注目画素と1つ手前の画素とを対
象にしたものを用いることにより、誤差拡散処理の簡略
化、高速化および回路の簡単化が図れることを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明の画像処理装置
は、注目画素および周辺画素に対する画素単位に複数ビ
ット数で表せられる濃度データを供給する供給手段と、
階調数を指示する指示手段と、上記供給手段により供給
される濃度データを、上記指示手段の指示に応じて選択
的にそれぞれ異なったビット数の多値化データに変換す
る複数の第1の変換手段と、これらの第1の変換手段の
異なったビット数の多値化データを、上記指示手段の指
示に応じて選択的にそれぞれ元の濃度データと同じビッ
ト数に変換する複数の第2の変換手段と、上記供給手段
からの濃度データと上記第2の変換手段により変換され
た濃度データとにより上記画素単位の誤差を算出する算
出手段と、上記注目画素の周辺画素に対する誤差拡散用
の係数値を、上記階調数に応じて複数種類記憶している
記憶手段と、上記指示手段の指示に応じて、上記注目画
素の周辺画素に対する誤差拡散用の係数値を上記記憶手
段から読出し、この読出した係数値と上記算出手段によ
り算出された画素単位の誤差とを乗算したものの加算結
果を補正信号として出力する処理手段と、この処理手段
により出力される補正信号で上記供給手段からの注目画
素の濃度データを補正する補正手段から構成されてい
る。
【0020】この発明の画像処理装置は、注目画素およ
び注目画素の1つ前の画素に対する画素単位に複数ビッ
ト数で表せられる濃度データを供給する供給手段、上記
供給手段により供給される濃度データを所定ビット数の
多値化データに変換する第1の変換手段、この第1の変
換手段の1つ前の画素に対する多値化データを、元の濃
度データと同じビット数に変換する第2の変換手段、上
記供給手段からの濃度データと上記第2の変換手段によ
り変換された濃度データとにより1つ前の画素に対する
誤差データを算出する算出手段、この算出手段により算
出された1つ前の画素に対する誤差データで、上記供給
手段からの注目画素の濃度データを補正する補正手段か
ら構成されている。
【0021】
【作用】この発明は、注目画素および周辺画素に対する
画素単位に複数ビット数で表せられる濃度データを供給
手段で供給し、階調数を指示手段で指示し、上記供給手
段により供給される濃度データを、上記指示手段の指示
に応じて選択的にそれぞれ異なったビット数の多値化デ
ータに複数の第1の変換手段で変換し、これらの第1の
変換手段の異なったビット数の多値化データを、上記指
示手段の指示に応じて選択的にそれぞれ元の濃度データ
と同じビット数に複数の第2の変換手段で変換し、上記
供給手段からの濃度データと上記第2の変換手段により
変換された濃度データとにより上記画素単位の誤差を算
出手段で算出し、上記注目画素の周辺画素に対する誤差
拡散用の係数値を、上記階調数に応じて複数種類記憶手
段で記憶し、上記指示手段の指示に応じて、上記注目画
素の周辺画素に対する誤差拡散用の係数値を上記記憶手
段から読出し、この読出した係数値と上記算出手段によ
り算出された画素単位の誤差とを乗算したものの加算結
果を補正信号として出力し、この出力される補正信号で
上記供給手段からの注目画素の濃度データを補正するよ
うにしたものである。
【0022】この発明は、注目画素および注目画素の1
つ前の画素に対する画素単位に複数ビット数で表せられ
る濃度データを供給手段で供給し、この供給される濃度
データを所定ビット数の多値化データに変換し、この1
つ前の画素に対する多値化データを、元の濃度データと
同じビット数に変換し、上記供給手段からの濃度データ
と上記変換された濃度データとにより1つ前の画素に対
する誤差データを算出し、この算出された1つ前の画素
に対する誤差データで、上記供給手段からの注目画素の
濃度データを補正するようにしたものである。
【0023】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0024】図2は、この発明に係る2値化処理の方法
を示す原理図である。すなわち、図において、誤差補正
手段1は、複数ビットの濃度データとしての注目画素の
入力画像データ2を後述する補正量算出手段5からの画
像補正信号5aにより補正するもので、この誤差補正手
段1で補正された補正画像信号1aは多値化手段3及び
誤差算出手段4に供給される。
【0025】多値化手段3は、補正された注目画素の補
正画像信号1aを外部のプリンタ(出力装置)の階調数
(出力レベル数)に応じたビット数の多値化データ3a
に変換して出力するもので、この多値化手段3から出力
される多値化データ3aは、外部のプリンタ(出力装
置)へ供給されるとともに、誤差算出手段4に供給され
るようになっている。
【0026】誤差算出手段4は、補正画像信号1aと多
値化データ3aとから注目画素の多値化誤差4aを算出
するものであり、この誤差算出手段4で算出された多値
化誤差信号4aは誤差補正量算出手段5に供給されるよ
うになっている。
【0027】誤差補正量算出手段5は、誤差算出手段4
から供給される注目画素の多値化誤差信号4aとあらか
じめ記憶されている周辺画素の多値化誤差とにより、画
像補正信号5aを算出するものであり、この誤差補正量
算出手段5の画像補正信号5aは誤差補正手段1に供給
されるようになっている。誤差補正量算出手段5は、誤
差拡散フィルタリング手段6、誤差記憶手段7、加算手
段8により構成されている。
【0028】誤差拡散フィルタリング手段6は、上記出
力装置の階調数に対応したサイズの誤差フィルタを用い
ることにより、近傍の画素に誤差を拡散させる処理を行
って誤差記憶手段7へ出力するとともに、注目画素と同
じラインの近傍の画素の誤差量を加算手段8へ出力する
ものである。
【0029】誤差記憶手段7は、誤差拡散フィルタリン
グ手段6から供給される上記誤差フィルタに対応する注
目画素と異なるラインの近傍の画素の誤差量を記憶する
ものである。
【0030】加算手段8は、誤差記憶手段7に記憶され
ている注目画素と異なるラインの近傍の画素の誤差量と
誤差拡散フィルタリング手段6からの注目画素と同じラ
インの近傍の画素の誤差量とを加算することにより、こ
の加算結果としての画像補正信号5aを出力するもので
ある。次に、上記構成において、この発明の2値化処理
方法を詳細に説明する。
【0031】例えばスキャナ等の入力装置で画像を読取
って得られた入力画像データ2(例えばスキャナで読み
取った8ビットのデジタルデータ)は、誤差補正手段1
において、画像補正信号5a(8ビットの入力画像信号
に対して符号ビットも含めて9ビットとなる)が加えら
れて補正処理され、補正画像信号1aとして出力され
る。入力画像データ2が8ビットの場合、サインビット
が加えられて補正画像信号1aは10ビットとなり、多
値化手段3および誤差算出手段4に出力される。サイン
ビットは、10番目のビットで「正」のときは「0」、
「負」のときは「1」とする。
【0032】この補正画像信号1aが供給された多値化
手段3は、上記補正画像信号1aを出力装置の階調数
(レベル数)mに応じたビット数の多値化データ3aに
変換して、出力装置および誤差算出手段4に出力する。
【0033】たとえば、階調数が「2」の場合、補正画
像信号1aが「0000000000」〜「00011
11111」の場合、「0」を出力し、補正画像信号1
aが「0010000000」〜「001111111
1」の場合、「1」を出力する1ビットの多値化データ
3aを出力する。なお、補正画像信号1aの10番目
(一番左側)はサインビットである。また、補正画像信
号1aのサインビットが「1」の場合、「0」を出力す
る。
【0034】階調数が「3、4」の場合、補正画像信号
1aが「0000000000」〜「00001111
11」の場合、「00」を出力し、補正画像信号1aが
「0001000000」〜「0001111111」
の場合、「01」を出力し、補正画像信号1aが「00
10000000」〜「0010111111」の場
合、「10」を出力し、補正画像信号1aが「0011
000000」〜「0011111111」の場合、
「11」を出力する2ビットの多値化データ3aを出力
する。また、補正画像信号1aのサインビットが「1」
の場合、「00」を出力する。
【0035】階調数が「5〜8」の場合、補正画像信号
1aが「0000000000」〜「00000111
11」の場合、「000」を出力し、補正画像信号1a
が「0000100000」〜「000011111
1」の場合、「001」を出力し、補正画像信号1aが
「0001000000」〜「0001011111」
の場合、「010」を出力し、補正画像信号1aが「0
001100000」〜「0001111111」の場
合、「011」を出力し、補正画像信号1aが「001
0000000」〜「0010011111」の場合、
「100」を出力し、補正画像信号1aが「00101
00000」〜「0010111111」の場合、「1
01」を出力し、補正画像信号1aが「0011000
000」〜「0011011111」の場合、「11
0」を出力し、補正画像信号1aが「00111000
00」〜「00111111111」の場合、「11
1」を出力する3ビットの多値化データ3aを出力す
る。また、補正画像信号1aのサインビットが「1」の
場合、「000」を出力する。
【0036】階調数が「9以上」(9〜16)の場合、
補正画像信号1aが「0000000000」〜「00
00001111」の場合、「0000」を出力し、補
正画像信号1aが「0000010000」〜「000
0011111」の場合、「0001」を出力し、補正
画像信号1aが「0000100000」〜「0000
101111」の場合、「0010」を出力し、補正画
像信号1aが「0000110000」〜「00001
11111」の場合、「0011」を出力し、補正画像
信号1aが「0001000000」〜「000100
1111」の場合、「0100」を出力し、補正画像信
号1aが「0001010000」〜「0001011
111」の場合、「0101」を出力し、補正画像信号
1aが「0001100000」〜「00011011
11」の場合、「0110」を出力し、補正画像信号1
aが「0001110000」〜「000111111
1」の場合、「0111」を出力し、補正画像信号1a
が「0010000000」〜「001000111
1」の場合、「1000」を出力し、補正画像信号1a
が「0010010000」〜「001001111
1」の場合、「1001」を出力し、補正画像信号1a
が「0010100000」〜「001010111
1」の場合、「1010」を出力し、補正画像信号1a
が「0010110000」〜「001011111
1」の場合、「1011」を出力し、補正画像信号1a
が「0011000000」〜「001100111
1」の場合、「1100」を出力し、補正画像信号1a
が「0011010000」〜「001101111
1」の場合、「1101」を出力し、補正画像信号1a
が「0011100000」〜「001110111
1」の場合、「1110」を出力し、補正画像信号1a
が「0011110000」〜「001111111
1」の場合、「1111」を出力する4ビットの多値化
データ3aを出力する。また、補正画像信号1aのサイ
ンビットが「1」の場合、「0000」を出力する。
【0037】誤差算出手段4は、補正画像信号1aと多
値化データ3aとから注目画素の多値化誤差4aを算出
して誤差補正量算出手段5に出力する。すなわち、誤差
算出手段4は多値化データ3aを補正画像信号1aと同
じビット数のデータに変換し、この変換されたデータと
補正画像信号1aとの差を注目画素の多値化誤差4aと
して誤差補正量算出手段5に出力する。
【0038】たとえば、多値化データ3aが1ビットの
場合、「0」を「00000000」、「1」を「10
000000」に変換し、多値化データ3aが2ビット
の場合、「00」を「00000000」、「01」を
「01000000」、「10」を「1000000
0」、「11」を「11000000」に変換し、多値
化データ3aが3ビットの場合、「000」を「000
00000」、「001」を「00100000」、
「010」を「01000000」、「011」を「0
1100000」、「100」を「1000000
0」、「101」を「10100000」、「110」
を「11000000」、「111」を「111000
00」に変換し、多値化データ3aが4ビットの場合、
「0000」を「00000000」、「0001」を
「00010000」、「0010」を「001000
00」、「0011」を「00110000」、「01
00」を「01000000」、「0101」を「01
010000」、「0110」を「0110000
0」、「0111」を「01110000」、「100
0」を「10000000」、「1001」を「100
10000」、「1010」を「10100000」、
「1011」を「10110000」、「1100」を
「11000000」、「1101」を「110100
00」、「1110」を「11100000」、「11
11」を「11110000」に変換する。
【0039】誤差補正量算出手段5は、誤差算出手段4
から供給される注目画素の多値化誤差信号4aと出力装
置の階調数に対応した周辺画素の多値化誤差とにより、
画像補正信号5aを算出する。
【0040】たとえば、階調数が「2」の場合、注目画
素と同じラインの画素と、1ライン前、2ライン前の画
素とを含む12の周辺画素に対応する多値化誤差をその
12画素に対応するサイズの誤差フィルタを用いて誤差
拡散した値を用いて、注目画素の画像補正信号5aを算
出し、誤差補正手段1に出力する。
【0041】階調数が「3、4」の場合、注目画素と同
じラインの画素と、1ライン前の画素とを含む4の周辺
画素に対応する多値化誤差をその4画素に対応するサイ
ズの誤差フィルタを用いて誤差拡散した値を用いて、注
目画素の画像補正信号5aを算出する。
【0042】階調数が「5〜8」の場合、注目画素と同
じラインの1つ前の画素と、1ライン前の注目画素と同
じ列の画素に対応する多値化誤差をその2画素に対応す
るサイズの誤差フィルタを用いて誤差拡散した値を用い
て、注目画素の画像補正信号5aを算出する。階調数が
「9以上」の場合、注目画素と同じラインの1つ前の画
素に対応する多値化誤差を用いて、注目画素の画像補正
信号5aを算出する。この場合、出力装置の階調数(レ
ベル数)mが大きくなるほど多値化誤差が小さくなるた
め拡散される量も少なくなる。
【0043】次に、この発明の2値化処理方法を適用し
た画像処理装置の一例について説明する。なお、図2に
示した原理図と同等機能を有する部分及び信号には同一
符号を付して説明する。
【0044】図1はこの発明の一実施例に係わる画像処
理装置を示す概略構成図である。この画像処理装置は、
例えばイメージ・スキャナ等の読取装置にて原稿を読取
って得られた画像データを、例えば1画素当り8ビット
のデジタルデータ(濃度データ)として入力し、これ
を、出力装置の階調数(レベル数)に合わせて多値化処
理するものである。
【0045】すなわち、全体を制御する制御部11が設
けられている。この制御部11には、操作パネル12、
ROM13、上記多値化手段3、上記誤差算出手段4、
上記誤差補正量算出手段5が接続されている。
【0046】操作パネル12からは出力装置の階調数
(レベル数)が指示されるようになっている。この指示
は、制御部11に接続されるホストコンピュータ(入力
画像データの供給元)により指示されるようにしても良
い。
【0047】ROM13には、上記多値化手段3で用い
る変換データテーブル13a、〜13dと、上記誤差補
正量算出手段5の誤差拡散フィルタリング手段6で用い
るフィルタ係数値テーブル13e、〜13hが記憶され
ている。
【0048】変換データテーブル13a、〜13dに
は、階調数が「2」、「3、4」、「5〜8」、「9以
上」の場合に、それぞれ用いる変換データが記憶されて
いる。変換データテーブル13aは1ビット×1Kで、
変換データテーブル13bは2ビット×1Kで、変換デ
ータテーブル13cは3ビット×1Kで、変換データテ
ーブル13dは4ビット×1Kでそれぞれ構成されてい
る。
【0049】フィルタ係数値テーブル13e、〜13h
には、階調数が「2、3」、「4〜7」、「8〜1
5」、「16以上」の場合に、それぞれ用いる係数値が
記憶されている。
【0050】階調数が「2、3」に対応するフィルタ係
数値テーブル13eには、a11=a23=7/48、
a12=a24=a33=a22=5/48、a21=
a32=a34=a25=3/48、a31=a35=
1/48が記憶され、階調数が「4〜7」に対応するフ
ィルタ係数値テーブル13fには、a11=7/16、
a22=5/16、a23=3/16、a24=1/1
6、a12=a21=a25=a31=a32=a33
=a34=a35=0が記憶され、階調数が「8〜1
5」に対応するフィルタ係数値テーブル13gには、a
11=6/10、a23=4/10、a12=a21=
a22=a24=a25=a31=a32=a33=a
34=a35=0が記憶され、階調数が「16以上」に
対応するフィルタ係数値テーブル13hには、a11=
1、a12=a21=a22=a23=a24=a25
=a31=a32=a33=a34=a35=0が記憶
される。上記a11〜a35は、それぞれ図3に示すよ
うに、注目画素に対する周辺画素を示すものである。
【0051】上記多値化手段3は、4ビット×1KのR
AMで構成されており、上記操作パネル12からの階調
数の指示に応じてROM13の変換データテーブル13
a、〜13dのいずれかから読出された変換データが設
定されるようになっている。
【0052】このRAM3では、誤差補正手段1からの
10ビットの補正画像信号1aの内の下位8ビットの濃
度データをアドレスとして用い、このアドレスに対応し
た変換データを多値化データとして上述したように出力
するようになっている。
【0053】このRAM3には、4ビットの出力端14
a、〜14dが設けられており、階調数が「2」の場
合、出力端14aから有効データが出力され、階調数が
「3、4」の場合、出力端14a、14bから有効デー
タが出力され、階調数が「5〜8」の場合、出力端14
a、14b、14cから有効データが出力され、階調数
が「9以上」の場合、出力端14a、14b、14c、
14dから有効データが出力される。
【0054】誤差算出手段4は、上記RAM3から出力
される階調数に対応した4種類の多値化データ3aを、
それぞれ上記入力画像データ2と同じビット数に変換す
る4つのビット数変換部15a、15b、15c、15
dと、ビット数変換部15a、15b、15c、15d
のいずれかから供給される多値化データで上記補正画像
信号1aを減算し、減算結果としての注目画素の多値化
誤差4aを出力する減算器16とから構成されている。
【0055】ビット数変換部15aは8ビット×2のR
OMで構成され、ビット数変換部15bは8ビット×4
のROMで構成され、ビット数変換部15cは8ビット
×8のROMで構成され、ビット数変換部15dは8ビ
ット×16のROMで構成されている。
【0056】ビット数変換部15aにはRAM3の出力
端14aから1ビットの多値化データ3aが供給され、
ビット数変換部15bにはRAM3の出力端14a、1
4bから2ビットの多値化データ3aが供給され、ビッ
ト数変換部15cにはRAM3の出力端14a〜14c
から3ビットの多値化データ3aが供給され、ビット数
変換部15dにはRAM3の出力端14a〜14dから
4ビットの多値化データ3aが供給されている。
【0057】ビット数変換部15a、…は、それぞれR
AM3から供給される多値化データ3aをアドレスとし
て対応する8ビットの変換データを多値化データとして
上述したように出力するものである。上記誤差補正量算
出手段5は、上記したように誤差拡散フィルタリング手
段6、誤差記憶手段7、加算手段8からなり、図4に示
すように構成されている。
【0058】誤差拡散フィルタリング手段6は、11個
の乗算器21a、〜21k、11つの加算器22a、〜
22k、8つの遅延回路としてのレジスタ23a、〜2
3h、および減算器24によって構成されている。誤差
記憶手段7は、2ライン分のラインバッファ25、26
により構成され、それぞれファーストイン−ファースト
アウトのバッファである。加算手段8は、加算器で構成
されている。
【0059】上記乗算器21a、〜21kには、減算器
16からの注目画素に対する多値化誤差信号4aが供給
され、上記操作パネル12からの階調数の指示に応じて
ROM13のフィルタ係数値テーブル13e〜13hの
いずれかから読出された係数値データが設定されるよう
になっている。
【0060】乗算器21aでは、注目画素と同じライン
の2ビット前の画素a12に対応する係数で乗算がなさ
れ、乗算器21bでは、注目画素の1つ前のラインの2
ビット後の画素a21に対応する係数で乗算がなされ、
乗算器21cでは、注目画素の1つ前のラインの1ビッ
ト後の画素a22に対応する係数で乗算がなされ、乗算
器21dでは、注目画素の1つ前のラインの同じビット
の画素a23に対応する係数で乗算がなされ、乗算器2
1eでは、注目画素の1つ前のラインの1ビット前の画
素a24に対応する係数で乗算がなされ、乗算器21f
では、注目画素の1つ前のラインの2ビット前の画素a
25に対応する係数で乗算がなされる。
【0061】乗算器21gでは、注目画素の2つ前のラ
インの2ビット後の画素a31に対応する係数で乗算が
なされ、乗算器21hでは、注目画素の2つ前のライン
の1ビット後の画素a32に対応する係数で乗算がなさ
れ、乗算器21iでは、注目画素の2つ前のラインの同
じビットの画素a33に対応する係数で乗算がなされ、
乗算器21jでは、注目画素の2つ前のラインの1ビッ
ト前の画素a34に対応する係数で乗算がなされ、乗算
器21kでは、注目画素の2つ前のラインの2ビット前
の画素a35に対応する係数で乗算がなされる。
【0062】乗算器21aの出力は、加算器22aおよ
び加算器8に供給され、乗算器21b〜21fの出力
は、加算器22bに供給され、乗算器21g〜21kの
出力は、加算器22cに供給される。加算器22bと加
算器22cの加算結果は加算器22aに供給される。加
算器22aでは、乗算器21a〜21kのすべての出力
の加算結果が得られ、この加算結果は減算器24に供給
される。この減算器24には、減算器16からの注目画
素に対する多値化誤差信号4aが供給されている。減算
器24により、注目画素に対する多値化誤差信号4aか
ら乗算器21a〜21kのすべての出力の加算結果が差
し引かれることにより、注目画素と同じラインの1ビッ
ト前の画素a11の多値化誤差信号に係数を乗算したも
のと等価な信号が得られ、この信号は加算器8に供給さ
れる。
【0063】また、乗算器21bの出力は、加算器22
dに供給され、乗算器21cの出力は、加算器22eに
供給され、乗算器21dの出力は、加算器22fに供給
され、乗算器21eの出力は、加算器22gに供給さ
れ、乗算器21gの出力は、加算器22hに供給され、
乗算器21hの出力は、加算器22iに供給され、乗算
器21iの出力は、加算器22jに供給され、乗算器2
1jの出力は、加算器22kに供給され、乗算器21f
の出力は、レジスタ23aに供給され、乗算器21hの
出力は、レジスタ23eに供給されている。
【0064】レジスタ23aの出力は加算器22gに供
給される。加算器22gはレジスタ23aの出力と乗算
器21eの出力との加算結果をレジスタ23bに供給す
る。レジスタ23bの出力は加算器22fに供給され
る。加算器22fはレジスタ23bの出力と乗算器21
dの出力との加算結果をレジスタ23cに供給する。レ
ジスタ23cの出力は加算器22eに供給される。加算
器22eはレジスタ23cの出力と乗算器21cの出力
との加算結果をレジスタ23dに供給する。レジスタ2
3dの出力は加算器22dに供給される。加算器22d
はレジスタ23dの出力と乗算器21bの出力との加算
結果をラインバッファ25に供給する。
【0065】レジスタ23eの出力は加算器22kに供
給される。加算器22kはレジスタ23eの出力と乗算
器21jの出力との加算結果をレジスタ23fに供給す
る。レジスタ23fの出力は加算器22jに供給され
る。加算器22jはレジスタ23fの出力と乗算器21
iの出力との加算結果をレジスタ23gに供給する。レ
ジスタ23gの出力は加算器22iに供給される。加算
器22iはレジスタ23gの出力と乗算器21hの出力
との加算結果をレジスタ23hに供給する。レジスタ2
3hの出力は加算器22hに供給される。加算器22h
はレジスタ23hの出力と乗算器21gの出力との加算
結果をラインバッファ26に供給する。
【0066】ラインバッファ25には、注目画素に対す
る1ライン前の5ビット分の画素(a21、〜a25)
の多値化誤差信号に係数を乗算した結果を加算したもの
が順次記憶されており、その加算結果は加算器8に供給
される。
【0067】ラインバッファ26には、注目画素に対す
る2ライン前の5ビット分の画素(a31、〜a35)
の多値化誤差信号に係数を乗算した結果を加算したもの
が順次記憶されており、その加算結果は加算器8に供給
される。
【0068】加算器8は、減算器24からの信号、乗算
器21aからの信号、ラインバッファ25、26からの
信号を加算することにより、注目画素に対応する画像補
正信号5aを算出し、画像補正信号5aを誤差補正手段
1に供給する。
【0069】上記フィルタ係数値テーブル13eの係数
値データが各乗算器21a〜21kに設定された場合、
つまり、乗算器21dに「7/48」を設定し、乗算器
21a、21c、21e、21iに「5/48」を設定
し、乗算器21b、21f、21h、21jに「3/4
8」を設定し、乗算器21g、21kに「1/48」を
設定した場合、階調数が「2」に対応する誤差フィルタ
が設定されたことになり、図5に示す誤差フィルタと等
価なものとなる。
【0070】上記フィルタ係数値テーブル13fの係数
値データが各乗算器21a〜21kに設定された場合、
つまり、乗算器21cに「3/16」を設定し、乗算器
21dに「5/16」を設定し、乗算器21eに「1/
16」を設定し、他の乗算器に「0」を設定した場合、
階調数が「3、4」に対応する誤差フィルタが設定され
たことになり、図6に示す誤差フィルタと等価なものと
なる。
【0071】上記フィルタ係数値テーブル13gの係数
値データが各乗算器21a〜21kに設定された場合、
つまり、乗算器21dに「4/10」を設定し、他の乗
算器に「0」を設定した場合、階調数が「5〜8」に対
応する誤差フィルタが設定されたことになり、図7に示
す誤差フィルタと等価なものとなる。
【0072】上記フィルタ係数値テーブル13hの係数
値データが各乗算器21a〜21kに設定された場合、
つまり、すべての乗算器に「0」を設定した場合、階調
数が「9以上」に対応する誤差フィルタが設定されたこ
とになり、図8に示す誤差フィルタと等価なものとな
る。次に、上記のような構成において動作を説明する。
まず、操作パネル12により出力装置の階調数(レベル
数)を指示する。たとえば、「4」を指示する。する
と、制御部11は、階調数「3、4」に対応するROM
13の変換データテーブル13bの記憶内容を読出し、
RAM3に設定する。
【0073】これにより、RAM3は、補正画像信号1
aが、「0000000000」〜「00001111
11」の場合、「00」を出力し、「00010000
000」〜「0001111111」の場合、「01」
を出力し、「0010000000」〜「001011
1111」の場合、「10」を出力し、「001100
0000」〜「0011111111」の場合、「1
1」を出力する。また、補正画像信号1aのサインビッ
トが「1」の場合、「00」を出力する。
【0074】また、制御部11は、階調数「4〜7」に
対応するROM13のフィルタ係数値テーブル13fに
記憶されている係数値データを読出し、誤差補正量算出
手段5の誤差拡散フィルタリング手段6内の各乗算器2
1a、〜21kに設定する。すなわち、乗算器21cに
「3/16」、乗算器21dに「5/16」、乗算器2
1eに「1/16」、他の乗算器21a、21b、21
f、〜21kに「0」を設定する。
【0075】また、制御部11は、誤差算出手段4内の
ビット数変換部15bを選択する。これにより、ビット
数変換部15bにより、RAM3からの2ビットの多値
化データ3aが8ビットに変換されて減算器16に供給
される。
【0076】このような状態において、注目画素の入力
画像データ2が誤差補正手段1に供給される。誤差補正
手段1は入力画像データ2を誤差補正量算出手段5内の
加算器8からの画像補正信号5aにより補正し、その補
正画像信号1aをRAM3及び誤差算出手段4内の減算
器16に供給する。
【0077】RAM3は供給される補正画像信号1aに
対応するアドレスの記憶内容により、2ビットの多値化
データ3aを出力端14a、14bより出力する。この
2ビットの多値化データ3aは出力装置へ出力されると
ともに、誤差算出手段4内のビット数変換部15bに出
力される。
【0078】ビット数変換部15bにより2ビットの多
値化データ3aは8ビットに変換されて減算器16に出
力される。減算器16は、補正画像信号1aと多値化デ
ータ3aとから注目画素の多値化誤差4aを算出し、そ
の多値化誤差4aを誤差補正量算出手段5の誤差拡散フ
ィルタリング手段6内の乗算器21a、〜21k、およ
び減算器24に供給する。
【0079】この際、乗算器21cに「3/16」、乗
算器21dに「5/16」、乗算器21eに「1/1
6」、他の乗算器21a、21b、21f、〜21kに
「0」の係数が設定されている。
【0080】これにより、減算器24からの画素a11
に対する多値化誤差に7/16をかけた値と、ラインバ
ッファ25からの画素a22、a23、a24に対する
多値化誤差にそれぞれ3/16、5/16、1/16を
かけた値とが加算器8で加算され、この加算結果を注目
画素に対応する画像補正信号5aとして誤差補正手段1
に供給する。
【0081】なお、操作パネル12により、他の階調数
が指示された場合も上記同様に動作する。ただし、RO
M13から読出されるテーブルが階調数に応じて異なっ
ており、ビット数変換部も階調数に応じて異なったもの
が選択される。
【0082】上記したように、出力装置の階調数(レベ
ル数)に対応したサイズの誤差フィルタを用いて、適正
な誤差拡散処理を行うことができ、良好な画質を得るこ
とができたり、処理速度の低下を防ぐことができる。ま
た、階調数が異なる種々の出力装置に対して1つの画像
処理装置で共通に対応して処理を行うことができる。
【0083】なお、上記実施例では、多値化手段3とし
てRAMを用いたが、これに限らず、階調数に対応した
別々のROMが設けられ、切り換えられて用いられるよ
うにしても良い。この場合、各ROMには、各変換デー
タテーブルの記憶内容が記憶される。
【0084】また、多値化手段3が、階調数に対応した
上位ビットのみスルーするように構成しても良い。たと
えば、階調数が「2」の場合、濃度データの上位1ビッ
トを出力端14aから出力し、階調数が「3、4」の場
合、濃度データの上位2ビットを出力端14a、14b
から出力し、階調数が「5〜8」の場合、濃度データの
上位3ビットを出力端14a、14b、14cから出力
し、階調数が「9以上」の場合、濃度データの上位4ビ
ットを出力端14a、〜14dから出力する。
【0085】また、多値化手段3が、図9に示すように
複数の比較器28a、…からなる比較手段28と、出力
レベル算出手段29により構成されるものであっても良
い。この場合、各比較器からの比較出力を切り換えるこ
とにより、階調数に対応したビット数の多値化データを
得るようにしている。
【0086】また、比較手段28と出力レベル算出手段
29は、論理回路で構成されていても良い。たとえば、
階調数が「4」の場合のもので説明すると、図10に示
すように構成される。また、ビット数変換部15a〜1
5dが1つのRAMで構成され、階調数に対応した変換
データが設定されるものであっても良い。
【0087】また、4つのビット数変換部15a〜15
dを用いたものを1つのビット数変換部15dで構成す
るようにしても良い。この場合ビット数変換部15dは
8ビット×16のROMで構成されていて、階調数が
「2」の場合はそのうちの8ビット×2を用い、階調数
が「3、4」の場合はそのうちの8ビット×4を用い、
階調数が「5〜8」の場合はそのうちの8ビット×8を
用い、階調数が「9以上」の場合は8ビット×16を用
いる。
【0088】また、誤差補正量算出手段5として、誤差
拡散フィルタリング手段内の複数の乗算器に設定される
係数を変更することにより、各階調数に対応した誤差フ
ィルタを設定するようにしたが、各階調数に対応した誤
差フィルタを有し、それらを切り換えて用いるようにし
ても良い。この場合、階調数が「2」の場合、図4の回
路をそのまま用い、階調数が「3、4」の場合、図11
に示す回路を用い、階調数が「5〜8」の場合、図12
に示す回路を用い、階調数が「9以上」の場合、図13
に示す回路を用いる。
【0089】次に、常に接続される出力装置の階調数が
「9以上」の場合の画像処理回路について、図14に示
す概略構成図を用いて説明する。なお、図2に示した原
理図と同等機能を有する部分及び信号には同一符号を付
して説明する。
【0090】この画像処理装置は、例えばイメージ・ス
キャナ等の読取装置にて原稿を読取って得られた画像デ
ータを、例えば1画素当り8ビットのデジタルデータ
(濃度データ)として入力し、これを、出力装置の高階
調数(レベル数)に合わせて多値化処理するものであ
る。
【0091】すなわち、多値化手段3はROMで構成さ
れ、このROM3内には、上記変換データテーブル13
d(図1参照)と同じ変換データが記憶されている。誤
差算出手段4内のビット数変換部15dは図1で用いた
ものと同じ構成となっている。また、減算器24の出力
は、誤差補正量算出手段5を用いずに、画像補正信号と
して誤差補正手段1の加算器に供給される。
【0092】したがって、注目画素の1ビット前の画素
に対するROM3からの多値化データから、誤差補正手
段1からのその濃度データを減算器24で差し引くこと
により、得られる多値化誤差を画像補正信号として誤差
補正手段1に供給する。これにより、誤差補正手段1で
注目画素の濃度データに1ビット前の画素に対する画像
補正信号を加える。
【0093】この場合、階調数が多いため、注目画素の
1ビット前の画素に対する誤差量のみを考慮すれば良
く、出力装置による出力画質に影響はない。したがっ
て、誤差フィルタ、つまり誤差補正量算出手段5を用い
なくて良いため、回路の簡略化ができ、処理速度も速い
ものとすることができる。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
出力装置の階調数に応じたサイズの誤差フィルタを用い
ることにより、出力装置の階調数に応じた適正な誤差拡
散処理を行うことができ、良好な画質を得ることができ
たり、処理速度の低下を防ぐことができる画像処理装置
を提供できる。しかも、階調数が異なる種々の出力装置
に対して1つの画像処理装置で共通に対応して処理を行
うことができる画像処理装置を提供できる。
【0095】また、高階調数の出力装置に合わせた誤差
フィルタとして注目画素と1つ手前の画素とを対象にし
たものを用いることにより、誤差拡散処理の簡略化、高
速化および回路の簡単化が図れる画像処理装置を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における画像処理装置の全
体の構成を示すブロック図。
【図2】この発明の画像処理装置の概略構成を説明する
ための概念図。
【図3】図1の画像処理装置で処理される注目画素と周
辺画素とを説明するための図。
【図4】図1の誤差補正量算出手段の構成を説明するた
めの図。
【図5】誤差フィルタを説明するための図。
【図6】誤差フィルタを説明するための図。
【図7】誤差フィルタを説明するための図。
【図8】誤差フィルタを説明するための図。
【図9】多値化手段の他の実施例を説明するための図。
【図10】図9の多値化手段の他の例を説明するための
図。
【図11】誤差補正量算出手段の他の実施例を説明する
ための図。
【図12】誤差補正量算出手段の他の実施例を説明する
ための図。
【図13】誤差補正量算出手段の他の実施例を説明する
ための図。
【図14】この発明の他の実施例における画像処理装置
の全体の構成を示すブロック図。
【図15】従来の誤差拡散法を説明するための図。
【符号の説明】
1…誤差補正手段、1a…補正画像信号、2…入力画像
信号、3…多値化手段、3a…多値化データ、4…誤差
算出手段、4a…多値化誤差、5…誤差補正量算出手
段、5a…画像補正信号、6…誤差拡散ファイリング手
段、7…誤差記憶手段、8…加算手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注目画素および周辺画素に対する画素単
    位に複数ビット数で表せられる濃度データを供給する供
    給手段と、 階調数を指示する指示手段と、 上記供給手段により供給される濃度データを、上記指示
    手段の指示に応じて選択的にそれぞれ異なったビット数
    の多値化データに変換する複数の第1の変換手段と、 これらの第1の変換手段の異なったビット数の多値化デ
    ータを、上記指示手段の指示に応じて選択的にそれぞれ
    元の濃度データと同じビット数に変換する複数の第2の
    変換手段と、 上記供給手段からの濃度データと上記第2の変換手段に
    より変換された濃度データとにより上記画素単位の誤差
    を算出する算出手段と、 上記注目画素の周辺画素に対する誤差拡散用の係数値
    を、上記階調数に応じて複数種類記憶している記憶手段
    と、 上記指示手段の指示に応じて、上記注目画素の周辺画素
    に対する誤差拡散用の係数値を上記記憶手段から読出
    し、この読出した係数値と上記算出手段により算出され
    た画素単位の誤差とを乗算したものの加算結果を補正信
    号として出力する処理手段と、 この処理手段により出力される補正信号で上記供給手段
    からの注目画素の濃度データを補正する補正手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 注目画素および注目画素の1つ前の画素
    に対する画素単位に複数ビット数で表せられる濃度デー
    タを供給する供給手段と、 上記供給手段により供給される濃度データを所定ビット
    数の多値化データに変換する第1の変換手段と、 この第1の変換手段の1つ前の画素に対する多値化デー
    タを、元の濃度データと同じビット数に変換する第2の
    変換手段と、 上記供給手段からの濃度データと上記第2の変換手段に
    より変換された濃度データとにより1つ前の画素に対す
    る誤差データを算出する算出手段と、 この算出手段により算出された1つ前の画素に対する誤
    差データで、上記供給手段からの注目画素の濃度データ
    を補正する補正手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010130374A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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