JP2004064227A - 映像信号処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】補色フィルタを用いた撮像素子で撮像して得られたデジタル画像データからマトリクス演算で原色信号を算出する過程で、原色信号算出に用いるマトリクス演算係数をラインごとに適切な値を切り替えることによって、垂直方向の高域周波数成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができることができる映像信号処理装置を提供する。
【解決手段】撮像手段10によって取得した画像データを、色信号抽出手段11で画像データから色フィルタに対応する色信号を抽出する。原色信号12で、抽出された色信号から原色信号を計算する。係数設定手段13は、原色信号計算の際、必要な係数を画像のライン毎に切り替えて設定する。輝度信号処理手段14は、原色信号から輝度信号を算出し、算出された輝度信号にガンマ変換や鮮鋭化処理等を行う。また色信号処理手段15は、原色信号をガンマ変換やホワイトバランス処理等を行う。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、補色フィルタを用いた撮像素子を備え、マトリクス演算によって原色信号を算出する映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
撮像素子を一つだけ用いるカメラについて考える。撮像素子は光の強弱を電荷量に変換するデバイスなので、そのままでは光の波長情報、つまり色情報を得ることができない。カラー撮像を行うためには、光学手段を利用して、色情報を得られるようにしなければならない。
【0003】
カラー撮像装置(カメラ)としては、撮像素子1個でカラー情報が得られる単板式と、3個でカラー情報が得られる三板式に大別できる。さらに、単板式の一つに、オンチップ色フィルタアレイを用いる方法がある。これは、CCD等のデバイスの表面に、画素に対応して原色系や補色系の色フィルタアレイを設けることによって、カラー情報を得ることができる。
【0004】
単板式カメラは三板式と比較して、全体構成を小型かつ低価格にまとめることができる。例えば、監視分野では、感度の面で有利な補色フィルタを用いて、小型・低価格である単板カラーカメラを構成することが多い。
【0005】
補色フィルタの代表的配列として、フィールド色差順次方式が挙げられる。この方式では撮像素子デバイスがCCDである場合、出力信号の高周波成分が色差信号、直流成分が輝度信号となるため、簡単なローパスフィルタ(以下LPF)で輝度信号と色信号を分離できる。回路量の面で有利なこともあり、ほとんどの単板式カメラで採用されている。
【0006】
フィールド色差順次配列補色フィルタを用いた現行のカメラ信号処理には、信号処理方式と色フィルタの分光感度特性に起因する、解像度と色再現性についての課題が存在した。
【0007】
従来、補色フィルタ撮像素子を使用したカラー撮像装置として、以下に示すような方式があった。補色フィルタ撮像素子の出力信号より原色信号R、G及びBを取り出すには、その前提として、ある色信号と別の色信号とを加算したり、あるいは減算したりする必要がある。
【0008】
補色フィルタの場合、奇数走査ラインのカラーフィルタが横方向に配列したイェローYe、シアンCy部と、このイェローYe、シアンCy部に並列にその下側に配列されたマゼンタMg、グリーンG部とからなる4画素の繰り返しパターンにより構成され、奇数走査ラインのカラーフィルタが横方向に配列したイェローYe、シアンCy部と、このイェローYe、シアンCy部と並列にその下側に配列されたグリーンG、マゼンタMg部とからなる4画素の繰り返しパターンにより構成されているときは、下記の式1により輝度信号Yと色差信号Cr、Cbを得ることができる。
【0009】
【数1】
Figure 2004064227
【0010】
Y、Cr、Cbから、例えば下記に示す式2を用いて原色信号である赤、緑及び青色信号R、G及びBを得る。
【0011】
【数2】
Figure 2004064227
【0012】
上記方法については、例えば特開平07−46607号公報に記載されたものが知られている。特開平07−46607号公報には、補色コーディングCCD撮像素子を使用した撮像装置についての記述がなされている。
【0013】
補色信号を入力として用いる撮像装置で、原色信号である赤色信号R、緑色信号G及び青色信号Bを演算により生成するものとする。
【0014】
RGBの原色信号を得る原色分離手段と、RGBから色差信号R−Y及びB−Yを得るようにした色差マトリックス回路とを有するカラー撮像装置において、原色分離手段と色差マトリックス回路との間の少なくとも赤色信号系又は青色信号系に負成分を除去する負成分除去手段を設けて、補色コーディングによるカラーフィルタの分光感度特性に起因して色再現が劣化する不都合に対して改良を施しているものである。
【0015】
このとき、RGB原色分離後の赤色信号R、青色信号Bの負成分を除去しているので、シアンCyの飽和度が他の色に比べて大きくなることを防止でき、またイェローYe以外の色の飽和度が小さくなるのを防止でき、色再現の劣化を改善できるように構成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来の映像信号処理装置では、ある程度の大きさの画像(例えば2水平x2垂直で構成される画像データ)から色フィルタに対応する色データを抽出し、色データ各々に対して係数を掛け、足し合わせるという手法すなわち、抽出された色データを入力とし、これに対する原色3種出力を得るマトリクス演算にて原色データを算出する。このマトリクス演算は、抽出された色データを取る元となった画像についてのフィルタ、多くの場合LPFとして働く。しかしながら、マトリクス演算によって原色データを算出する過程で、画像の高周波成分が失われるため、画像の鮮鋭感がなくなり、画質が劣化するといった問題があった。
【0017】
本発明は、前記従来の問題を解決するもので、補色フィルタを用いた撮像素子で撮像して得られたデジタル画像データからマトリクス演算で原色信号を算出する過程で、原色信号算出に用いるマトリクス演算係数をラインごとに適切な値を切り替えることによって、垂直方向の高域周波数成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることのできる映像信号処理装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の映像信号処理装置は、複数の色成分から構成される画像信号を得る撮像手段と、前記画像信号から色フィルタに対応する色信号を抽出する色信号抽出手段と、原色信号算出に用いる係数をライン毎に切り替えて設定する係数設定手段と、前記色信号抽出手段で抽出された各色信号から原色信号を算出する原色信号算出手段と、前記原色信号を用いて輝度信号を算出し処理する輝度信号処理手段と、前記原色信号を用いて色信号を処理する色信号処理手段とを備えた構成を有している。
【0019】
この構成により、補色フィルタを用いた撮像素子で撮像して得られた画像データからマトリクス演算で原色信号を算出する過程で、原色信号算出に用いるマトリクス演算係数をラインごとに適切な値を切り替えることによって、垂直方向の高域周波数成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0020】
また本発明の請求項2に記載の映像信号処理装置は、前記色信号抽出手段は、3水平×3垂直またはそれ以上の画像信号から色信号を抽出する構成を有している。
【0021】
この構成により、マトリクス演算によって算出した原色信号各々に必要な、水平方向の低域通過フィルタリング処理を、原色信号算出手段に内包させることができるため、比較的少ない処理量で、垂直方向の高周波成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0022】
また本発明の請求項3に記載の映像信号処理装置は、前記原色信号抽出手段で用いる係数に輝度信号生成のための原色信号比率が内包される構成を有している。
【0023】
この構成により、輝度生成は原色信号の加算のみによって算出できるため、比較的少ない処理量で、垂直方向の高周波成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0024】
また本発明の請求項4に記載の映像信号処理装置は、前記色信号処理手段内に、入力される原色信号の輝度信号生成比率による変動分を補償する信号レベル補償手段を備える構成を有している。
【0025】
この構成により、輝度信号生成比率に起因して発生する、青成分の分解能が不足又は緑成分の分解能過剰を抑制できるため、必要最小限のビット幅でデータを持てばよく、比較的少ない回路量で垂直方向の高周波成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0026】
また本発明の請求項5に記載の映像信号処理装置は、対象とする画像によって原色データ生成に必要な係数を調整する係数調整手段を備え、前記係数調整手段で調整した係数を前記係数設定手段に与える構成を有している。
【0027】
この構成により、対象画像に即した色再現性を実現しながら、かつ垂直方向の高周波成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0028】
また本発明の請求項6に記載の映像信号処理装置は、原色信号から得られる輝度信号とは異なる輝度信号を算出する輝度信号算出手段を備え、前記輝度信号算出手段で算出された輝度信号を前記輝度信号処理手段に与える構成を有している。
【0029】
この構成により、色再現性と、良好な水平輝度周波数応答特性を両立でき、かつ垂直方向の高周波成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0030】
また本発明の請求項7に記載の発明は、映像信号処理方法であり、補色フィルタを用いた撮像素子で撮像して得られた画像信号から色フィルタに対応する色信号を抽出し、抽出した色信号から原色信号を算出し、原色信号算出に用いる係数値を設定し、算出した原色信号を用いて輝度信号を算出して処理し、算出した原色信号を用いて色信号を処理する。
【0031】
この方法により、補色フィルタを用いた撮像素子で撮像して得られたデジタル画像データの処理において、色フィルタの分光特性を調整して原色信号を算出する過程で、原色信号算出に用いるマトリクス演算係数をラインごとに適切な値を切り替えるため、垂直方向の高域周波数成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0032】
また本発明の請求項8に記載の発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、撮像して得られた画像信号から色フィルタに対応する色信号を抽出するステップと、抽出した色信号から原色信号を算出するステップと、原色信号算出に用いる係数を設定するステップと、算出した原色信号を用いて輝度信号を算出して処理するステップと、算出した原色信号を用いて色信号を処理するステップとを含む映像信号処理プログラムがコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶される。この記憶媒体に記録された映像信号処理プログラムをMPU、DSP等のコンピュータで読み取って実行することにより映像信号処理装置の機能を実現することができる。
【0033】
また本発明の請求項9に記載の発明は、コンピュータ上で映像信号処理を実行させるプログラムであり、撮像して得られた画像信号から色フィルタに対応する色信号を抽出するステップと、抽出した色信号から原色信号を算出するステップと、原色信号算出に用いる係数を設定するステップと、算出した原色信号を用いて輝度信号を算出して処理するステップと、算出した原色信号を用いて色信号を処理するステップとを含んでなるプログラムである。このプログラムをMPU、DSP等のコンピュータで実行することにより映像信号処理装置の機能を実現することができる。
【0034】
【本発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0035】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。図1において映像信号処理装置は、CCDやCMOS等で構成され画像信号を得る撮像手段10と、撮像手段10から出力される画像信号から色フィルタに対応する色信号を抽出する色信号抽出手段11と、抽出された色信号から原色信号を計算する原色信号算出手段12と、原色信号算出に用いる係数を設定する係数設定手段13と、原色信号から輝度信号を計算したり、算出した輝度信号に対し、オフセットやゲインの調整、ガンマ変換、鮮鋭化処理等を行う輝度信号処理手段14と、原色信号に対し、オフセットやゲインの調整、ガンマ変換、ホワイトバランス処理等を行う色信号処理手段15とから構成されている。
【0036】
以上のように構成された本発明の第1の実施の形態に係る映像信号処理装置の動作を説明する。図1において、まず、撮像手段10を用いて画像信号を得る。撮像手段10からの画像信号データはフィールド読み出しされるものとする。撮像手段10には、カラー情報を得るために色フィルタが装着されている。以下、撮像手段10に装着される色フィルタは補色フィールド色差順次方式を採るものとする。色フィルタの構成例を示すと、図8に示すような配列を採るものである。画像信号データは、A1、A2、A3の順に縦方向2画素混合か、又はB1、B2の順に縦方向2画素混合して読み出される。
【0037】
このとき色信号抽出手段11に入力される画像信号データは、
Cyan(シアン)+Magenta(マゼンタ)    (以下CM)、
Yellow(イェロー)+Green(グリーン)   (以下YG)、
Cyan(シアン)+Green(グリーン)       (以下CG)、
Yellow(イェロー)+Magenta(マゼンタ) (以下YM)
である。これら4種が、座標によって、互い違いに出力される。
【0038】
色信号抽出手段11では、画像信号から色フィルタに対応する色信号を抽出する。基本的に一座標からは、色フィルタの構成に従う一種類の信号(補色フィールド色差順次方式ならば、CM、YG、CG、YMの何れか)しか得られないが、近隣の画像信号からの補間処理によって、各座標においてすべての種類のデータ(補色フィールド色差順次方式であれば、CM、YG、CG、YMの4種すべて)が得られる。このとき補間処理には画像情報として最低2水平×3垂直(水平をH、垂直をVと略記する)が必要である。すなわち、
CM00 YG01
CG10 YM11
CM20 YG21
なる2H×3Vから、以下の式3に示すように
【数3】
Figure 2004064227
とする補間処理を行うことで4種類のデータを得る。
【0039】
原色信号算出手段12は色信号抽出手段11で抽出された色データから原色データを算出する。演算は3×4のマトリクス演算である。原色信号をR、G、B、抽出された色データをCM、YG、CG、YM、マトリクス係数をk00〜k23とするとき、原色信号を算出するマトリクス演算式は以下の式4となる。
【0040】
【数4】
Figure 2004064227
【0041】
係数設定手段13は、原色信号を算出するマトリクス演算に使用する係数を設定する。係数設定手段13から原色信号算出手段12に出力されるマトリクス係数の算出方法を以下に示す式5ないし式11を用いて説明する。
【0042】
CM、YG、CG、YMの4種の色データは混色の原理に従って、以下に示す式5のようにR、G、Bに分解できる。
【0043】
【数5】
Figure 2004064227
【0044】
輝度信号算出に水平方向LPF:(1+Z−1)を用いる(ここで、Z−1は単位遅延素子を表している)。これにより何れの位置においても以下に示す式6により輝度信号Yが得られる。
【0045】
【数6】
Figure 2004064227
【0046】
次に色差信号CR、CBを算出する。色差信号CR、CBは信号出力の隣同志を減算することによって次の式7から得られる。
【0047】
【数7】
Figure 2004064227
【0048】
次に、RGBを算出する。RGB算出には低域輝度信号Yと色差信号CR、CBおよび原色分離係数Kr、Kg、Kbを用いる。すると式8のように表せる。
【0049】
【数8】
Figure 2004064227
【0050】
原色分離係数Kr、Kg、Kbが全て1ならば、式9に示す関係が成り立つ。ここで、Yの生成方法によって、原色生成マトリクス係数を2種類作成する。それを式10に示す。
【0051】
【数9】
Figure 2004064227
【数10】
Figure 2004064227
【0052】
マトリクス演算として標記すれば、以下の式11のようになる。
【0053】
【数11】
Figure 2004064227
【0054】
以上、ラインによってYの生成方式を変えることによって、ラインごとに異なる原色生成マトリクス係数を得る。
【0055】
以上に示したようなマトリクス演算によって、原色信号RGBを得る。ラインナンバーによる係数の切り替えには、ライン数そのものの偶奇によって判定しても良いし、水平同期信号などの水平レート信号によって反転するような信号を作成して、この信号のハイ・ローに従って判定しても良い。図9において、図9(a)本発明に係る係数切り替えを行った場合、図9(b)切り替えそのものを行わずに式2で示した係数のみを使用した場合、図9(c)間違った切り替えを行った場合の、垂直輝度変動画像に対する処理結果を示すもので、図9(a)以外は、鮮鋭感のない画像となってしまうことがわかる。なお、図9(d)は、グレイレベルがパターンで分かるようにしたものであり、図9(a)〜図9(c)に示された処理結果に反映されている。
【0056】
さて、赤生成係数に注目した場合、画像データに対して、マトリクス演算を行うときの、マトリクス係数のライン毎の和を計算すると、以下のようになる。
CM YM ← −1 + 1 =0
CG YM ← −3 + 5 =2
CM YG ← −1 + 1 =0
又は
CG YM ←  4 − 4 =0
CM YG ←  0 + 2 =2
CG YM ←  4 − 4 =0
【0057】
係数の和は利得として考えることができる。上記係数の全体の利得は2であるが、注目ライン以外での利得は常に0であるため、垂直方向としてはLPFとして作用しない。これが、式2の場合、ライン毎に以下に示すような利得が得られる。
CM YG ←    0 +   1 =1
CG YM ← −1.5 + 2.5 =1
CM YG ←    0 +   1 =1
となる。垂直方向のLPFを形成していることがわかる。
【0058】
色再現を調整するために、原色生成マトリクス係数を調整する場合にも、係数のライン毎の和を0にするような調整を行うことによって、V方向になまりが発生しないようにすることができる。緑生成係数において、600nm以上の感度を落とすようなマトリクス係数の変更例を以下の式12に示す。このとき得られる分光感度特性の変化を図10に示す。
【0059】
【数12】
Figure 2004064227
【0060】
マトリクス演算によって得られたRGB原色信号は、輝度信号処理手段14と色信号処理手段15に入力される。輝度信号処理手段14では、原色信号から輝度信号を算出し、算出した輝度信号に対し、オフセットやゲインの調整、ガンマ変換、鮮鋭化処理等を行う。色信号処理手段15では、色信号に対し、オフセットやゲインの調整、ガンマ変換、ホワイトバランス処理等を行う。
【0061】
このような本発明の第1の実施の形態に係る映像信号処理装置によれば、従来の映像信号処理装置に比べて、補色フィルタを用いた撮像素子で撮像して得られたデジタル画像データからマトリクス演算で原色信号を算出する過程で、原色信号算出に用いるマトリクス演算係数をラインごとに適切な値を切り替えることによって、垂直方向の高域周波数成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0062】
(第2の実施の形態)
次に本発明の第2の実施の形態に係る映像信号処理装置を説明する。図2は第2の実施の形態に係る映像信号処理装置に必要な色信号抽出手段20が行う色信号抽出処理を説明するための図である。図2に示す色信号抽出手段20において、色信号抽出パターン21、22、23、24は、3H×3V画像データから色フィルタに対応する色信号を抽出する過程を示したものである。
【0063】
次に本発明の第2の実施の形態に係る映像信号処理装置の動作について説明する。上記第1の実施の形態で説明したように、カラー情報を得るために色フィルタが装着された撮像手段を用いて画像信号を得る。撮像手段から得られる画像信号から色フィルタに対応する色信号を抽出する過程で、元となる画像データの大きさを2H×3Vとした。このとき、マトリクス係数の水平方向の利得を考える。赤生成係数に注目した場合、画像データに対して、マトリクス演算を行うときの、マトリクス係数の行毎の和を計算すると、以下のようになる。
Figure 2004064227
【0064】
このようにマトリクス係数の行毎の和を計算した場合には、行毎に利得が変化するため好ましくない。利得の変動で発生する信号レベル変動を解消するために、例えばRGB生成後にLPF:(1+Z−1)を作用させる必要が生じる。
【0065】
そこで、補色データ切り出しの元画像の大きさを3H×3V以上にすることを考える。3H×3Vにした場合の補色データ切り出しの様子を図2に示す。図2は、3H×3V画像データの構成によって、4種類に別けられることを示している。またH方向は幾つでも良いし、V方向は奇数であれば幾つでも良い。奇数で構成すれば、本来存在する画素との位相を合わせることができるため好ましい。
【0066】
このように本発明の第2の実施の形態に係る映像信号処理装置は、原色信号算出手段の前段の色信号抽出手段において、補色データ切り出しの元画像の大きさを3H×3V以上にする構成を採ることによって、マトリクス演算によって算出した原色信号各々に必要な、水平方向の低域通過フィルタリング処理を、原色信号算出手段に内包させることができるため、比較的少ない処理量で、垂直方向の高周波成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0067】
(第3の実施の形態)
次に本発明の第3の実施の形態に係る映像信号処理装置を説明する。図3は本実施の形態に係る映像信号処理装置に必要な係数設定手段30の構成を示すブロック図である。図3において係数設定手段30は、補色データから原色データを生成するために必要なマトリクス係数を設定する原色生成比率設定手段31と、原色データから輝度信号を生成するために必要な輝度信号生成比率を設定する輝度生成比率設定手段32とから構成されている。
【0068】
次に本発明の第3の実施の形態に係る映像信号処理装置の動作について説明する。原色生成比率設定手段31で設定されるマトリクス係数は上記第1の実施の形態で説明した方法で算出する。すなわち、式13は式10に示したと同様で、
【数13】
Figure 2004064227
【0069】
さて、上記式13によって得られる原色信号RGBから輝度信号Yを算出するには、以下に示す式14に基づく計算を行わなければならない。
【0070】
【数14】
Figure 2004064227
【0071】
すなわち計算は乗算3回と加算2回を行うことになる。しかし、原色算出のためのマトリクス係数と、輝度生成係数をまとめることによって、輝度算出に必要な乗算3回を省略できる。輝度生成係数をまとめた場合のマトリクス係数を以下の式15に示す。
【0072】
【数15】
Figure 2004064227
【0073】
なお、輝度生成係数は厳密に上記式14に従う必要はない。例えば、R:G:B=30:60:10と簡略化することによって、すべてのマトリクス係数を5bit(2の補数)で表すことができるようになる。
【0074】
R:G:B=3:6:1とした場合のマトリクス係数を以下の式16に示す。
【0075】
【数16】
Figure 2004064227
【0076】
このよう本発明の第3の実施の形態に係る映像信号処理装置は、原色算出のためのマトリクス係数と、輝度生成係数をまとめる構成を採ることによって、輝度生成は原色信号の加算のみによって算出できるため、比較的少ない処理量で、垂直方向の高周波成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0077】
(第4の実施の形態)
次に本発明の第4の実施の形態に係る映像信号処理装置を説明する。図4は本実施の形態に係る映像信号処理装置に必要な信号レベル補償手段付き色信号処理手段40の構成を示すブロック図である。図4において信号レベル補償手段付き色信号処理手段40は、原色信号の相対レベル差を補償する信号レベル補償手段41と、ホワイトバランスやガンマ変換などを行う色信号処理手段42とから構成されている。
【0078】
次に本発明の第4の実施の形態に係る映像信号処理装置の動作について説明する。上記第3の実施の形態で説明した方法で、原色算出のためのマトリクス係数と、輝度生成係数をまとめるようにして、輝度生成比率をマトリクス係数に統合した場合、色信号処理系に入力される原色信号の比率は、対象画像が無彩色である場合おおよそR:G:B=3:6:1になっている。
【0079】
しかし各原色信号の絶対値は大きな差があるので、各色信号の分解能を考えると問題が生じることになる。例えば色信号が10bitで十分な分解能を得られると仮定した場合、R:G:B=3:6:1なので、Bが10bitの分解能を持つ必要がある。このときRは2bit余計に、Gは3bit余計に必要になってしまう。Gが10bitで表されているならば、Bは8bit以下の分解能となってしまい、分解能不足による画質劣化を招いてしまう。よって、色信号はおおよそR:G:B=1:1:1であることが望ましい。
【0080】
そこで、輝度生成比率に起因するRGBの絶対値の違いをビットシフトで補償する。例を挙げるならば、Rについては2倍(1ビットシフト)、Bについては4倍(2ビットシフト)する。これによって、R:G:B=3:6:1は、R:G:B = 6:6:4 となる。当然、Bについて8倍(3ビットシフト)して、R:G:B=6:6:8としても良い。簡単な演算(ビットシフト)で画質劣化を招かないおおよその原色信号の比率、すなわちR:G:B≒1:1:1を得ることができる。
【0081】
ここで、このビットシフトに当たる演算をマトリクス係数に統合しても良い。上記ビットシフトを統合したマトリクス係数を以下の式17に示す。
【0082】
【数17】
Figure 2004064227
【0083】
上記式17のマトリクス演算で得られた原色信号のうち、Rについては、1/2(1ビットシフト)、Bについては1/4(2ビットシフト)してから加算することによって、輝度信号Yが得られる。
【0084】
このような本発明の第4の実施の形態に係る映像信号処理装置によれば、従来の映像信号処理装置に比べて、輝度信号生成比率に起因して発生する、青成分の分解能が不足又は緑成分の分解能過剰を抑制できるため、必要最小限のビット幅でデータを持てばよく、比較的少ない回路量で垂直方向の高周波成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0085】
(第5の実施の形態)
次に本発明の第5の実施の形態に係る映像信号処理装置を説明する。図5は本実施の形態に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。図5において映像信号処理装置は、図1に示した撮像手段10と、色信号抽出手段11以外に、抽出された色信号から原色信号を計算する原色信号算出手段52と、原色信号算出に用いる係数を設定する係数設定手段53と、算出された原色信号から輝度信号を計算したり、算出した輝度信号をガンマ変換したり、鮮鋭化処理等を行う輝度信号処理手段54と、算出された原色信号をガンマ変換したり、ホワイトバランス処理等を行う色信号処理手段55と、輝度信号処理手段54及び色信号処理手段55から得られた画像データを用いてマトリクス係数の調整を行う係数調整手段56とを備えて構成される。
【0086】
次に、本発明の第5の実施の形態に係る映像信号処理装置の動作について説明する。上記第1の実施の形態で説明した方法で取得した補色画像データから、原色信号算出手段52で原色データを算出する。原色信号算出手段52で使用するマトリクス係数は係数設定手段53から得る。
【0087】
原色信号算出手段52におけるマトリクス演算によって得られたRGB原色信号は、輝度信号処理手段54と色信号処理手段55に入力される。輝度信号処理手段54では、原色信号から輝度信号を算出し、算出した輝度信号のガンマ変換や、鮮鋭化処理等を行う。色信号処理手段55では、色信号のガンマ変換や、ホワイトバランス処理等を行う。
【0088】
さて、人間の目の感度特性を表したものとして、CIE(国際照明委員会)が定めた標準比視感度が知られている。標準比視感度は錐体群によるのもので、555nm付近にピークを持つ。ここで、暗所視すなわち桿体群によるものは、短波長側にシフトし、507nm付近にピークを持つようになる。このため薄暗くなると赤い色をした物体は見えにくくなる。
【0089】
そこで、被写体の状況によって、RGB分光感度特性を調整できるようにする。輝度信号処理手段54から得られる輝度信号や、色信号処理手段55から得られる色信号のレベルによって、G分光感度特性のピークをずらすようにマトリクス係数を調整する。マトリクス係数の調整は係数調整手段56が行う。調整手法としては、輝度信号レベルや色信号レベルが、ある閾値以下になった場合に、マトリクス係数の一部または全てを切り替えても良いし、輝度信号レベルや色信号レベルに比例してマトリクス係数の一部または全てを変化させても良い。このようなマトリクス係数の調整によるRGB分光感度特性の調整によって、人間の眼の感覚に近い撮像信号を得ることができる。
【0090】
また逆に、人間の眼が不得手な部分を補うようにしても良い。すなわち、輝度信号レベルや色信号レベルが低く(暗く)なった場合にR感度を上げるようなマトリクス係数の調整を行うことによって、暗所でも赤い色の物体が見えやすい(相対輝度が高い)撮像信号を得ることができる。
【0091】
輝度信号処理手段54では、原色信号から輝度信号を算出し、算出した輝度信号に対し、オフセットやゲインの調整、ガンマ変換、鮮鋭化処理等を行う。色信号処理手段55では、色信号に対し、オフセットやゲインの調整、ガンマ変換、ホワイトバランス処理等を行う。
【0092】
このような本発明の第5の実施の形態に係る映像信号処理装置によれば、従来の映像信号処理装置に比べて、対象画像に即した色再現性を実現しながら、かつ垂直方向の高周波成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0093】
(第6の実施の形態)
次に本発明の第6の実施の形態に係る映像信号処理装置を説明する。図6は本実施の形態に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。図6において映像信号処理装置は、画像信号を得る撮像手段60と、撮像手段60から出力される画像データから色フィルタに対応する色信号を抽出する色信号抽出手段61と、抽出された色信号から原色信号を計算する原色信号算出手段62と、原色信号算出に用いる係数を設定する係数設定手段63と、算出された原色信号から輝度信号を計算したり、算出した輝度信号をガンマ変換したり、鮮鋭化処理等を行う輝度信号処理手段64と、算出された原色信号をガンマ変換したり、ホワイトバランス処理等を行う色信号処理手段65と、撮像手段60から得られた補色画像データから輝度信号を算出する輝度信号算出手段66とから構成されている。
【0094】
次に、本発明の第6の実施の形態に係る映像信号処理装置の動作について説明する。上記第1の実施の形態で説明したのと同様の方法で、撮像手段60で画像データを取得し、色信号抽出手段61で色データを抽出し、原色信号算出手段62で原色データを算出する。原色信号算出手段62で使用するマトリクス係数は係数設定手段63から得る。
【0095】
原色信号算出手段62におけるマトリクス演算によって得られたRGB原色信号は、輝度信号処理手段64と色信号処理手段65に入力される。輝度信号処理手段64では、算出された原色信号から輝度信号を算出し、算出した輝度信号のガンマ変換や、鮮鋭化処理等を行う。色信号処理手段65では、色信号のガンマ変換や、ホワイトバランス処理等を行う。
【0096】
さて輝度信号処理手段64における輝度信号処理としては、(1)オフセットやゲインの調整、(2)ガンマ変換、(3)鮮鋭化、などが含まれる。そのうち、(3)鮮鋭化処理では、輝度信号の2次微分を算出し、これを元の輝度信号から引くことによって、信号レベルが変化した箇所を強調(映像信号の高周波成分を強調)することができ、これによって、映像を鮮鋭化することができる。
【0097】
ここで、鮮鋭化処理に入力される輝度信号として、マトリクス演算によって得られた原色信号から算出される輝度信号だけを用いるべきではない。マトリクス演算を水平方向に見た場合、おおよそ(1+Z−1相当のLPFとして作用するため、原色信号算出手段62におけるマトリクス演算によって得られる原色信号から算出される輝度信号も(1+Z−1相当のLPFを作用させたものとしなければならない。つまり、鮮鋭化処理で強調されるべき高周波成分が、すでに相当抑圧されていることになる。ノイズとの兼ね合いから、あまりに強調の度合いを大きくするわけにもいかない。
【0098】
そこで、輝度信号算出手段66で、高周波成分を残した輝度信号を生成し、これを輝度の高周波成分として輝度信号処理手段64における鮮鋭化処理の入力として用いる。高周波成分を残した輝度信号の生成方法としては、例えば色信号帯域を通過させるようなバンドパスフィルタ(BPF)を構成して、BPF出力を原信号から引くようにすればよい。BPFをディジタルフィルタで構成する場合、ディジタルフィルタを構成するために以下の式18を挙げることができる。
【0099】
【数18】
Figure 2004064227
【0100】
サンプリングレート14.3181MHz、色キャリア周波数7.16MHz時に、上記BPFで得られる周波数応答特性と、原信号からBPF出力を引くことによって得られる、高周波成分を残した輝度信号の周波数応答特性を図11に示す。
【0101】
このようにして得られた高周波成分を残した輝度信号を輝度信号処理手段64の鮮鋭化処理に用いる。原色信号から算出した輝度信号と適当な比率で混合してもよい。低周波部分は原色信号から得られた輝度信号を、高周波部分は高周波成分を残した輝度信号を用いるようにして、輝度信号を再構成してもよい。色信号処理手段65では、色信号に対し、オフセットやゲインの調整、ガンマ変換、ホワイトバランス処理等を行う。
【0102】
このような本発明の第6の実施の形態に係る映像信号処理装置によれば、従来の映像信号処理装置に比べて、色再現性と、良好な水平輝度周波数応答特性を両立でき、かつ垂直方向の高周波成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0103】
(第7の実施の形態)
図7は第7の実施の形態に係る映像信号処理方法を説明するためのフローチャートである。図7において、まず撮像手段やメモリなどから画像データを読み出す(ステップ70:画像データ読出し処理)。次に縦方向座標によってデータ抽出処理方法を切り替える(ステップ71:ラインナンバー判定処理)(図8を例にとるならば、縦方向座標値の偶奇で判定すればよい)。さらに横方向座標によってデータ抽出処理方法を切り替える(ステップ72、73:画素ナンバー判定処理)(図8を例にとるならば、横方向座標値の偶奇で判定すればよい)。
【0104】
次いで画像データから色データを抽出する(ステップ74〜77:色データ抽出処理)。さらに抽出した色データから原色データを算出する(ステップ78:マトリクス演算処理)。その際、設定されたマトリクス係数を用いてマトリクス演算を行う(ステップ79:マトリクス係数処理)。次いで、算出した原色信号をもとに輝度信号を生成し、生成した輝度信号についてオフセットやゲインを調整したり、ガンマ変換をしたり、鮮鋭化を行ったりする(ステップ80:輝度信号処理)。また算出した原色信号をもとに色信号に対してオフセットやゲインを調整したり、ガンマ変換をしたり、ホワイトバランス処理等を行う(ステップ81:色信号処理)。こうして一連の映像信号処理の動作を終了する。
【0105】
このような本発明の第7の実施の形態に係る映像信号処理方法によれば、従来の映像信号処理方法に比べて、補色フィルタを用いた撮像素子で撮像して得られたデジタル画像データからマトリクス演算で原色信号を算出する過程で、原色信号算出に用いるマトリクス演算係数をラインごとに適切な値を切り替えることによって、垂直方向の高域周波数成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができる。
【0106】
なお、コンピュータ上で上記映像信号処理を実行させるため、磁気ディスク、光磁気ディスク、ROM等の記録媒体に上記処理ステップをプログラムとして記録して利用することができる。よって、この記録媒体をコンピュータで読み取ってMPU、DSP等で実行することにより映像信号処理装置として機能させることができる。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、補色フィルタを用いた撮像素子で撮像して得られたデジタル画像データからマトリクス演算で原色信号を算出する過程で、原色信号算出に用いるマトリクス演算係数をラインごとに適切な値を切り替えることによって、垂直方向の高域周波数成分を保存し、鮮鋭感のある画像を得ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る映像信号処理装置において、3水平×3垂直またはそれ以上の画像データから色フィルタに対応する色信号を抽出する色信号抽出手段の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る映像信号処理装置において、輝度信号生成のための原色信号比を内包する係数を設定する係数設定手段の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る映像信号処理装置において、入力される原色信号の輝度信号生成比率による変動分を補償する色信号処理手段の構成を示すブロック図
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る映像信号処理装置において、対象とする画像によって原色データ生成に必要な係数値を調整する係数調整手段を含む映像処理装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第6の実施の形態に係る映像信号処理装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第7の実施の形態に係る映像信号処理方法を説明するためのフローチャート
【図8】フィールド色差順次配列補色フィルタアレイの例を示す図
【図9】マトリクスパラメタ切り替え効果確認用映像信号処理結果画像を示す図
【図10】原色信号分光感度特性を示す図
【図11】色キャリア帯域通過フィルタ周波数応答特性と、高周波成分保存輝度信号周波数応答特性を示す図
【符号の説明】
10 撮像手段
11 色信号抽出手段
12 原色信号算出手段
13 係数設定手段
14 輝度信号処理手段
15 色信号処理手段
20 色信号抽出手段
21 色信号抽出パターン(A)
22 色信号抽出パターン(B)
23 色信号抽出パターン(C)
24 色信号抽出パターン(D)
30 係数設定手段
31 輝度生成比率設定手段
32 原色生成比率設定手段
40 信号レベル補償手段付き色信号処理手段
41 信号レベル補償手段
42 色信号処理手段
52 原色信号算出手段
53 係数設定手段
54 輝度信号処理手段
55 色信号処理手段
56 係数調整手段
60 撮像手段
61 色信号抽出手段
62 原色信号算出手段
63 係数設定手段
64 輝度信号処理手段
65 色信号処理手段
66 輝度信号算出手段
70 画像データ読出し処理
71 ラインナンバー判定処理
72、73 画素ナンバー判定処理
74 色データ抽出(A)
75 色データ抽出(B)
76 色データ抽出(C)
77 色データ抽出(D)
78 マトリクス演算
79 マトリクス係数設定
80 輝度信号処理
81 色信号処理

Claims (9)

  1. 複数の色成分から構成される画像信号を得る撮像手段と、前記画像信号から色フィルタに対応する色信号を抽出する色信号抽出手段と、原色信号算出に用いる係数をライン毎に切り替えて設定する係数設定手段と、前記色信号抽出手段で抽出された各色信号から原色信号を算出する原色信号算出手段と、前記原色信号を用いて輝度信号を算出し処理する輝度信号処理手段と、前記原色信号を用いて色信号を処理する色信号処理手段とを備えたことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 前記色信号抽出手段は、3水平×3垂直またはそれ以上の画像信号から色信号を抽出することを特徴とする請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 前記原色信号抽出手段で用いる係数に輝度信号生成のための原色信号比率が内包されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の映像信号処理装置。
  4. 前記色信号処理手段内に、入力される原色信号の輝度信号生成比率による変動分を補償する信号レベル補償手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の映像信号処理装置。
  5. 対象とする画像によって原色データ生成に必要な係数を調整する係数調整手段を備え、前記係数調整手段で調整した係数を前記係数設定手段に与えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の映像信号処理装置。
  6. 原色信号から得られる輝度信号とは異なる輝度信号を算出する輝度信号算出手段を備え、前記輝度信号算出手段で算出された輝度信号を前記輝度信号処理手段に与えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の映像信号処理装置。
  7. 補色フィルタを用いた撮像素子で撮像して得られた画像信号から色フィルタに対応する色信号を抽出し、抽出した色信号から原色信号を算出し、原色信号算出に用いる係数値を設定し、算出した原色信号を用いて輝度信号を算出して処理し、算出した原色信号を用いて色信号を処理することを特徴とする映像信号処理方法。
  8. 撮像して得られた画像信号から色フィルタに対応する色信号を抽出するステップと、抽出した色信号から原色信号を算出するステップと、原色信号算出に用いる係数を設定するステップと、算出した原色信号を用いて輝度信号を算出して処理するステップと、算出した原色信号を用いて色信号を処理するステップとを含む映像信号処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体。
  9. 撮像して得られた画像信号から色フィルタに対応する色信号を抽出するステップと、抽出した色信号から原色信号を算出するステップと、原色信号算出に用いる係数を設定するステップと、算出した原色信号を用いて輝度信号を算出して処理するステップと、算出した原色信号を用いて色信号を処理するステップとを含んでなるコンピュータ上で映像信号処理を実行させるためのプログラム。
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