JP2002010017A - インターネットファクシミリ装置およびインターネットファクシミリ通信方法 - Google Patents

インターネットファクシミリ装置およびインターネットファクシミリ通信方法

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JP2002010017A
JP2002010017A JP2000188367A JP2000188367A JP2002010017A JP 2002010017 A JP2002010017 A JP 2002010017A JP 2000188367 A JP2000188367 A JP 2000188367A JP 2000188367 A JP2000188367 A JP 2000188367A JP 2002010017 A JP2002010017 A JP 2002010017A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メールの利点を活かしながらリアル
タイム性を確保すること。 【解決手段】 IFAX処理部400が電子メールで画
情報を送信するとタイマ監視部604はタイマ29のカ
ウントを開始する。カウント開始後、受信メール判定部
601は、タイムアウトになったか否か判定する。ま
た、受信メール判定部601は現ジョブのエラーメール
または現ジョブの送達確認メールを受信したか否か判定
する。タイムアウトした場合、エラーメールまたは送達
確認メールの通知内容が異常終了であった場合、送信切
り替え部602は、FAX制御部100に現ジョブの画
情報ファイルを電話番号803に宛てて送信するよう指
示する。その後、送信切り替え部602は、現ジョブの
ファイル名807に対応する画情報ファイルを消去する
ように画情報ファイル管理部603に指示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットフ
ァクシミリ装置およびインターネットファクシミリ通信
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、特開平8−242326
号公報、およびこれに対応する米国特許5,881,2
33号に開示されているような、電子メールを用いてイ
ンターネット上でデータの送受信を行う電子メール型イ
ンターネットファクシミリ装置(以下、IFAXとい
う)が実用化されている。
【0003】IFAXによる通信システムにおいて、送
信者は、画情報を添付した電子メールメッセージを送信
者側のメールサーバを経由して、受信者側のメールサー
バに送信する。POP3の場合、メールサーバに電子メ
ールメッセージを蓄積し、受信者側端末がメールサーバ
に電子メールメッセージが届いているか一定時間間隔で
問合せ、メールサーバから電子メールメッセージを受信
する。SMTPの場合、メールサーバが電子メールメッ
セージを受信すると、受信者側端末へ直接配送する。P
OP3の場合のように受信者側端末がメールサーバに問
合せる必要がない。
【0004】IFAX通信システムは、インターネッ
トを利用して画情報を送信するので、通常のG3/G4
ファクシミリ通信システムに比べて通信費を大幅に削減
できる、電子メール転送プロトコル(SMTP,PO
P3等)を利用するのでファイヤーウォールを越えた通
信が可能である等の利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IFA
X通信システムを含む、電子メールシステムでは、複数
のメールサーバが中継しながら最終配送先まで電子メー
ルメッセージを配送する。従ってここのメールサーバの
処理時間、稼動状況等により、配送時間が左右される。
例えば、異常な過負荷が中継地点のあるメールサーバに
かかっていた場合メッセージが次の中継地点へ配送され
るまで数時間かかるこものある。また、メールサーバの
電源が一時的に落ちていた場合、そのメールサーバに対
する再送が繰り返されることにより、電源が断ち上がる
までの時間の分だけ電子メールの配送が遅延することが
ある。このように、IFAX通信システムでは、電子メ
ールメッセージの送達遅延が起こるので、リアルタイム
性が保証されていない。
【0006】また、IFAX通信システムにおいて、送
信した電子メールメッセージの送達結果を送信者に通知
する電子メールメッセージ(送達確認メール)を受信者
側のIFAXが送信者に通知することが提案されてい
る。また、通常の電子メールシステムにおいても、宛先
メールアドレスが誤っていたり、受信者側メールサーバ
がダウンしていた場合、送信者側メールサーバ等が送信
者にエラーメールを送信することが行われている。送信
者側のIFAXが送達確認メールやエラーメールを受信
した場合、送達確認メール等を印刷して送信者にその内
容を知らせている。
【0007】このように、送信が失敗したことはわかる
ものの、送信者が再送しない限り、相手方に画情報が届
くことはない。この点でも、IFAX通信システムでは
リアルタイム性が保証されていない。
【0008】G3/G4ファクシミリ通信システムで
は、相互にネゴシエーションしながら通信が行われてい
るので、リアルタイム性が保証されている。IFAX通
信システムにおいても、電子メールの利点を活かしなが
らリアルタイム性を確保することが強く望まれている。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、電子メールの利点を活かしながらリアルタイム
性を確保することができるインターネットファクシミリ
装置およびインターネットファクシミリ通信方法を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、メール送信手段が画情報を受信者へ送信
した後受信者が当該画情報を所定時間内に正常に受信し
なかったならばファクシミリ送信手段が画情報を前記受
信者と同一の者へ再び送信することとした。
【0011】これにより、電子メールで画情報を送信し
たが受信者が当該画情報を所定時間内に正常に受信しな
かったならば、ファクシミリで画情報を受信者へ再び送
信するので、電子メールによる画情報送信の遅延を所定
時間程度に止めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様に係るインタ
ーネットファクシミリ装置は、画情報をコンピュータネ
ットワーク上で電子メール転送プロトコルにより送信す
るメール送信手段と、前記画情報をファクシミリ通信プ
ロトコルにより送信するファクシミリ送信手段と、を具
備し、前記メール送信手段が前記画情報を受信者へ送信
した後前記受信者が当該画情報を所定時間内に正常に受
信しなかったならば前記ファクシミリ送信手段が前記画
情報を前記受信者と同一の者へ再び送信する構成を採
る。
【0013】この構成により、電子メールで画情報を送
信したが受信者が当該画情報を所定時間内に正常に受信
しなかったならば、ファクシミリで画情報を受信者へ再
び送信するので、電子メールによる画情報送信の遅延を
所定時間程度に止めることができる。
【0014】本発明の第2の態様に係るインターネット
ファクシミリ装置は、画情報をコンピュータネットワー
ク上で電子メール転送プロトコルにより送信するメール
送信手段と、前記コンピュータネットワーク上で電子メ
ール転送プロトコルにより電子メールメッセージを受信
するメール受信手段と、前記画情報をファクシミリ通信
プロトコルにより送信するファクシミリ送信手段と、を
具備し、前記メール送信手段が前記画情報を受信者へ送
信した後前記メール受信手段がエラーメールを受信した
ならば前記ファクシミリ送信手段が前記画情報を前記受
信者と同一の者へ再び送信する構成を採る。
【0015】本発明の第3の態様は、第2の態様に係る
インターネットファクシミリ装置において、エラーメー
ルからメッセージIDを抽出し、前記メッセージIDに
対応する画情報をファクシミリ送信手段に送信させる構
成を採る。
【0016】これらの構成により、電子メールで画情報
を送信したがメールサーバ等からエラーメールを受信し
たならばファクシミリで画情報を受信者へ再び送信する
ので、エラー発生時の画情報送信の遅延を最小限に止め
ることができる。
【0017】本発明の第4の態様に係るインターネット
ファクシミリ装置は、画情報をコンピュータネットワー
ク上で電子メール転送プロトコルにより送信するメール
送信手段と、前記コンピュータネットワーク上で電子メ
ール転送プロトコルにより電子メールメッセージを受信
するメール受信手段と、前記画情報をファクシミリ通信
プロトコルにより送信するファクシミリ送信手段と、を
具備し、前記メール送信手段が前記画情報を受信者へ送
信した後所定時間内に前記メール受信手段が前記受信者
から送達確認メールを受信しないならば前記ファクシミ
リ送信手段が前記画情報を前記受信者と同一の者へ再び
送信する構成を採る。
【0018】この構成により、画情報を受信者へ送信し
た後所定時間内に受信者から送達確認メールを受信しな
いならばファクシミリ通信プロトコルにより画情報を前
記受信者と同一の者へ再び送信するので、電子メールに
よる画情報送信の遅延を所定時間程度に止めることがで
きる。
【0019】本発明の第5の態様は、第4の態様に係る
インターネットファクシミリ装置において、メール受信
手段が正常受信を示す送達確認メールを受信したならば
メモリに蓄積された送信データを消去する構成を採る。
【0020】この構成により、正常受信を示す送達確認
メールを受信したならばメモリに蓄積された送信データ
を消去するので、メモリを有効活用することができる。
【0021】本発明の第6の態様は、第4または第5の
態様に係るインターネットファクシミリ装置において、
メール受信手段が異常受信を示す送達確認メールを受信
したならば前記ファクシミリ送信手段が前記画情報を前
記受信者と同一の者へ再び送信する構成を採る。
【0022】この構成により、異常受信を示す送達確認
メールを受信したならばファクシミリ通信プロトコルに
より画情報を受信者と同一の者へ再び送信するので、電
子メールによる画情報送信の遅延を所定時間程度に止め
ることができる。
【0023】本発明の第7の態様は、第1から第6の態
様のいずれかに係るインターネットファクシミリ装置に
おいて、メール送信手段が送信した画情報を蓄積するメ
モリをさらに具備し、メール送信手段が前記画情報を受
信者へ送信した後所定時間が経過したならば前記画情報
を前記メモリから消去する。
【0024】この構成により、画情報を受信者へ送信し
た後所定時間が経過したならば画情報をメモリから消去
するので、メモリを有効活用することができる。
【0025】本発明の第8の態様に係るインターネット
ファクシミリ装置は、画情報をコンピュータネットワー
ク上で電子メール転送プロトコルにより送信するメール
送信手段と、前記メール送信手段が送信した画情報を蓄
積するメモリと、前記画情報をファクシミリ通信プロト
コルにより送信するファクシミリ送信手段と、を具備
し、前記メール送信手段が前記画情報を受信者へ送信し
た後所定時間が経過したならば前記画情報を前記メモリ
から消去する構成を採る。
【0026】この構成により、画情報を受信者へ送信し
た後所定時間が経過したならば画情報をメモリから消去
するので、メモリを有効活用することができる。
【0027】本発明の第9の態様は、第1から第8の態
様のいずれかに係るインターネットファクシミリ装置に
おいて、受信者のメールアドレスと、受信者側端末装置
の送達確認メール送信機能の有無を示す識別情報とを互
いに関連付けて保持する受信者情報テーブルを格納する
メモリをさらに具備し、メール受信手段が受信者から送
達確認メールを受信したならば、当該受信者に対応する
前記識別情報を送達確認メール送信機能ありにする構成
を採る。
【0028】この構成により、受信者側端末装置へ実際
に画情報を送信した後にその結果に応じて識別情報を自
動的に更新するので、操作者が識別情報の変更を行う手
間が省け、ユーザーフレンドリなIFAXを提供するこ
とができる。
【0029】本発明の第10の態様に係るインターネッ
トファクシミリ通信方法は、画情報をコンピュータネッ
トワーク上で電子メール転送プロトコルにより送信する
ステップと、前記画情報を受信者へ送信した後前記受信
者が当該画情報を所定時間内に正常に受信しなかったな
らばファクシミリ通信プロトコルより前記画情報を前記
受信者と同一の者へ再び送信するステップと、を具備す
る。
【0030】この方法により、電子メールで画情報を送
信したが受信者が当該画情報を所定時間内に正常に受信
しなかったならば、ファクシミリで画情報を受信者へ再
び送信するので、電子メールによる画情報送信の遅延を
所定時間程度に止めることができる。
【0031】本発明の第11の態様に係るインターネッ
トファクシミリ通信方法は、画情報をコンピュータネッ
トワーク上で電子メール転送プロトコルにより送信する
ステップと、前記画情報を受信者へ送信した後前記メー
ル受信手段がエラーメールを受信したならばファクシミ
リ通信プロトコルにより前記画情報を前記受信者と同一
の者へ再び送信するステップと、を具備する。
【0032】本発明の第12の態様は、第11の態様に
係るインターネットファクシミリ通信方法において、画
情報を再び送信するステップにおいて、エラーメールか
らメッセージIDを抽出し、前記メッセージIDに対応
する画情報を送信する。
【0033】これらの方法により、電子メールで画情報
を送信したがメールサーバ等からエラーメールを受信し
たならばファクシミリで画情報を受信者へ再び送信する
ので、エラー発生時の画情報送信の遅延を最小限に止め
ることができる。
【0034】本発明の第13の態様に係るインターネッ
トファクシミリ通信方法は、画情報をコンピュータネッ
トワーク上で電子メール転送プロトコルにより送信する
ステップと、前記メール送信手段が前記画情報を受信者
へ送信した後所定時間内に前記メール受信手段が前記受
信者から送達確認メールを受信しないならばファクシミ
リ通信プロトコルにより前記画情報を前記受信者と同一
の者へ再び送信するステップと、を具備する。
【0035】この方法により、画情報を受信者へ送信し
た後所定時間内に受信者から送達確認メールを受信しな
いならばファクシミリ通信プロトコルにより画情報を前
記受信者と同一の者へ再び送信するので、電子メールに
よる画情報送信の遅延を所定時間程度に止めることがで
きる。
【0036】本発明の第14の態様は、第13の態様に
係るインターネットファクシミリ通信方法において、正
常受信を示す送達確認メールを受信したならばメモリに
蓄積された送信データを消去する。
【0037】この方法により、正常受信を示す送達確認
メールを受信したならばメモリに蓄積された送信データ
を消去するので、メモリを有効活用することができる。
【0038】本発明の第15の態様は、第13または第
14の態様に係るインターネットファクシミリ通信方法
において、異常受信を示す送達確認メールを受信したな
らばファクシミリ通信プロトコルにより前記画情報を前
記受信者と同一の者へ再び送信する。
【0039】この方法により、異常受信を示す送達確認
メールを受信したならばファクシミリ通信プロトコルに
より画情報を受信者と同一の者へ再び送信するので、画
情報の送信の遅延を最小限に止めることができる。
【0040】本発明の第16の態様は、第10から第1
5の態様のいずれかに係るインターネットファクシミリ
通信方法において、電子メール転送プロトコルにより画
情報を受信者へ送信した後所定時間が経過したならば前
記画情報をメモリから消去する。
【0041】この方法により、画情報を受信者へ送信し
た後所定時間が経過したならば画情報をメモリから消去
するので、メモリを有効活用することができる。
【0042】本発明の第17の態様に係るインターネッ
トファクシミリ通信方法は、画情報をコンピュータネッ
トワーク上で電子メール転送プロトコルにより送信する
ステップと、前記送信した画情報をメモリに蓄積するス
テップと、前記画情報を電子メール転送プロトコルによ
り受信者へ送信した後所定時間が経過したならば前記画
情報を前記メモリから消去するステップと、を具備す
る。
【0043】この方法により、画情報を受信者へ送信し
た後所定時間が経過したならば画情報をメモリから消去
するので、メモリを有効活用することができる。
【0044】本発明の第18の態様は、第10から第1
7の態様のいずれかに係るインターネットファクシミリ
通信方法において、受信者のメールアドレスと、受信者
側端末装置の送達確認メール送信機能の有無を示す識別
情報とを互いに関連付けて保持する受信者情報テーブル
を格納するステップと、メール受信手段が受信者から送
達確認メールを受信したならば、当該受信者に対応する
前記識別情報を送達確認メール送信機能ありにするステ
ップと、を具備する。
【0045】この方法により、受信者側端末装置へ実際
に画情報を送信した後にその結果に応じて識別情報を自
動的に更新するので、操作者が識別情報の変更を行う手
間が省け、ユーザーフレンドリなIFAXを提供するこ
とができる。
【0046】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0047】図1は、本発明の実施の形態に係るインタ
ーネットファクシミリ装置が動作するネットワークを示
す概念図である。
【0048】上記実施の形態1に係るIFAX1は、ロ
ーカルエリアネットワーク(LAN)2に繋がってい
る。LAN2には、他にパーソナルコンピュータ(P
C)3などが接続されている。またLAN2には、SM
TPサーバ4が接続されている。SMTPサーバ4は、
クライアントおよびサーバ間およびサーバ同士間のメー
ル転送プロトコルの一つであるSMTP(Simple Mail
Transfer Protocol)に従って、IFAX1やPC3等
のクライアントからの電子メールメッセージを受信側の
POP3サーバ等に転送する。
【0049】このLAN2はインターネット5に接続さ
れ、さらにインターネット5には、他のLAN6が繋が
っている。このLAN6には、POP3サーバ7、IF
AX8,9およびPC10などが接続されている。PO
P(Post Office Protocol)3サーバ7は、SMTPによ
りSMTPサーバ4との間で電子メールを転送し、各ク
ライアントのメールボックスに電子メールを蓄積する。
そして、POP3に従って、IFAX8,9およびPC
10等のクライアントへ電子メールを転送する。POP
3は、サーバからクライアントまでメールを転送するプ
ロトコルの一つであり、他にAPOP、IMAP4等が
ある。また、IFAX8,9は、SMTPを使って相手
方のSMTPサーバ(図1に示すSMTPサーバ4また
はLAN6内に設置したSMTPサーバ)へ直接送信す
ることもできる。この場合、SMTPサーバは、IFA
X8,9へ受信した電子メールメッセージをSMTPで
直接配送する。
【0050】この構成により、IFAX1は、インター
ネット5を介してIFAX8,9やPC10へ電子メー
ルで画情報を送信できるようになっている。
【0051】ここでは、IFAX1,8,9は、LAN
2を介してインターネット5に接続しているが特に限定
されるものではなく、例えば、インターネットプロバイ
ダを介してダイヤルアップ接続しても良い。
【0052】IFAX1は、電話網11に繋がってお
り、IFAX8,9に対して、ファクシミリ手順で画情
報を送信することができるようになっている。この電話
網11には、例えば公衆電話回線網(PSTN)および
総合サービスディジタル網(ISDN)、無線電話網等
が含まれる。
【0053】また、このネットワークシステムにおい
て、電子メールがやり取りされるコンピュータネットワ
ークはLAN2,6およびインターネット5で構築され
ているが、これに限定されるものではなく、無線LA
N、WAN、VAN、等が広く含まれる。別の見方をす
ると、このコンピュータネットワークは、後述の電子メ
ール転送プロトコルによる画情報の送受信を実現できる
もの、例えばTCP/IPネットワークであれば足り
る。
【0054】図2は、上記実施の形態に係るインターネ
ットファクシミリ装置のハードウエアを示すブロック図
である。CPU21は、プログラムを実行し、装置全体
の制御を行う。ROM22は、CPU21が実行するプ
ログラムを格納する。
【0055】RAM23は、プログラムを実行する作業
エリアおよび電子メール、画像ファイル等の各種データ
を一時的に記憶するバッファエリアを有する。
【0056】FAX処理部24は、FAXモデムやIS
DNインターフェースなどのG3またはG4ファクシミ
リ手順を実行するデバイスである。
【0057】スキャナ25は、原稿を読み取り画情報を
得る。プリンタ26は、受信した画情報を含む各種デー
タを印刷する。
【0058】LANインターフェース27は、LAN2
上でデータを送受信するために必要な手順を実行する。
【0059】パネル操作部28は、ダイヤルキーやタッ
チパネルを備え、相手先の指定、送信開始指示等のオペ
レータによる操作を受け取る。タイマ29は、計時を行
う。
【0060】図3は、上記実施の形態に係るインターネ
ットファクシミリ装置の外観を示す斜視図である。以
下、図3中の矢印Cで示す方向からIFAX1を見た場
合について説明する。IFAX1において、スキャナ2
5およびプリンタ26は、他の構成要素、すなわち、C
PU21、ROM22、RAM23、FAX処理部2
4、LANインターフェース27およびパネル操作部2
8、と一緒に筐体30の中に集積されている。IFAX
1の上面部であって左側面側には、パネル操作部28が
設けられている。パネル操作部28の右側には、スキャ
ナ25に原稿を供給するための原稿載置台31が設けら
れている。IFAX1の左側面部には、プリンタ26か
ら排紙された印刷物を受け取る排紙トレー32,33が
縦方向に連設されている。IFAX1の底面部にはプリ
ンタ26に印刷紙を供給する給紙部34が設けられてい
る。
【0061】図2に示すROM22にはプログラムが格
納されており、CPU21がそのプログラムを実行す
る。その結果として実現される機能について以下説明す
る。図4は、上記実施の形態に係るインターネットファ
クシミリ装置の機能を示すブロック図である。
【0062】IFAX1は、FAX制御部100、スキ
ャナ制御部200およびプリンタ制御部300を備え、
FAX処理部24、スキャナ25およびプリンタ26の
各処理部を制御している。
【0063】また、IFAX1は、IFAXとしての機
能を実現するIFAX処理部400を備えている。図5
は、上記実施の形態に係るインターネットファクシミリ
装置のIFAX処理部の基本的な機能を示すブロック図
である。
【0064】このIFAX1は、LANインターフェー
ス27を用いて、LAN2等のコンピュータネットワー
クを介して、電子メールを送受信する。より具体的に
は、画像圧縮部51は、スキャナ25が読み込んだ生画
情報(例えば、ビットマップデータ)を、例えばMHの
ような圧縮形式で圧縮して圧縮ファイルを得る。圧縮
は、原稿1ページ単位で行われる。次いで、TIFF変
換部52は、これらの圧縮ファイルを、1つのTIFF
(Tagged Image File Format)ファイルに変換する。電
子メール作成部53は、このTIFFファイルを、例え
ばMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)
に従ってマルチパートメールに添付する。ここまでの
処理により、画情報は電子メールのフォーマットに変換
される。この電子メールは、メール送信部54によりL
ANインターフェース27を介してメール転送プロトコ
ルを用いて送信される。
【0065】一方、メール受信部55は、LANインタ
ーフェース27を介し、電子メールを受信する。この電
子メールはマルチパートメールであり、その添付ファイ
ルパートには、TIFFファイルが、キャラクタデー
タ、すなわちテキストコードに変換されて、添付されて
いる。バイナリ変換部56は、マルチパートメールの画
情報パート(添付ファイルパート)のテキストコードを
バイナリ変換して、TIFFファイルを得る。バイナリ
変換とは、テキストコードデータを2値データに変換す
る、すなわち例えばbase64でテキストコード化さ
れているデータを2値(バイナリ)化して、元の画情報
に戻すことをいう。
【0066】TIFF展開部57は、このTIFFファ
イルを開く。画像伸長部58は、このTIFFファイル
に含まれる圧縮ファイルを伸長し生画情報を得る。ここ
までの処理により、電子メールは画情報のフォーマット
に変換される。このようにして得られた画情報は、プリ
ンタ制御部300を介してプリンタ26に入力され、印
刷される。
【0067】次に、上記実施の形態に係るIFAX1に
おける画情報送信手順について説明する。図6は、上記
実施の形態に係るインターネットファクシミリ装置にお
ける画情報送信制御部を示す機能ブロック図である。
【0068】画情報送信制御部は、受信メール判定部6
01、送信切り替え部602、および、画情報ファイル
管理部603、および、タイマ監視部604を備えてい
る。受信メール判定部601は、IFAX処理部400
で受信した電子メール(以下、受信メールという)を分
析し、この受信メールがエラーメールか否か判定する。
また、受信メールが送達確認メールか否か判定し、か
つ、その内容が正常を示すか異常を示すか判定する。さ
らに、後述する送信ジョブ管理テーブルを参照して、受
信メールと画情報ファイルとの対応関係を決定する。
【0069】送信切り替え部602は、画情報の送信方
法を、IFAX処理部400により電子メール転送プロ
トコルに従って行う方法(以下、IFAX送信という)
と、FAX制御部100によりファクシミリ通信プロト
コルに従って行う方法(以下、FAX送信という)との
間で切り替える。
【0070】画情報ファイル管理部603は、RAM2
3の、画情報ファイル蓄積エリア605に蓄積された画
情報ファイルを読み出したり、削除する。画情報ファイ
ルの読み出しおよび削除は、送信切り替え部602の指
示に従う。
【0071】タイマ監視部604は、タイマ29を監視
し、送信ジョブ開始からのタイマのカウント値が、送信
ジョブテーブルに設定された送信ジョブのタイマ値に達
したが否か判定する。また、RAM23内には、画情報
ファイル蓄積エリア605、ワンタッチ・短縮番号登録
テーブルエリア606および送信ジョブテーブルエリア
607が設けられている。
【0072】画情報ファイル蓄積エリア605には、I
FAX処理部400が送信した画情報が、例えば圧縮フ
ァイル形式で蓄積されている。画情報には個々にファイ
ル名が付与されている。
【0073】ワンタッチ・短縮番号登録テーブルエリア
606には、ワンタッチ・短縮番号登録テーブルが格納
されている。図7は、上記実施の形態に係るインターネ
ットファクシミリ装置のワンタッチ・短縮番号登録テー
ブルの一例を示す図である。このワンタッチ・短縮番号
登録テーブルには、図7に示すように、ワンタッチ・短
縮番号の登録番号701、宛先メールアドレス702、
電話(FAX)番号703、FAX送信フラグ704、
タイマ初期値705および送達確認フラグ706が互い
に関連付けて登録されている。
【0074】宛先メールアドレス702は、パネル操作
部28からワンタッチキーを押し下げたり、短縮番号を
入力したときに読み出され、IFAX処理部400に送
られる。電話番号703は、FAX送信を行う場合に読
み出され、FAX制御部100に送られる。FAX送信
フラグ704は、IFAX送信に代えてFAX送信を行
うか否かを示す識別情報である。タイマ初期値705
は、IFAX送信後にエラーメールや送達確認メールを
待つ最大時間であり、上記タイマ監視部604が参照す
る。送達確認フラグ706は、受信者側の端末装置に送
達確認メール送信機能が有るか否かを示す。
【0075】送信ジョブテーブルエリア607には、送
信ジョブテーブルが格納されている。図8は、上記実施
の形態に係るインターネットファクシミリ装置の送信ジ
ョブテーブルの一例を示す図である。送信ジョブテーブ
ルは、管理番号801、宛先メールアドレス802、電
話(FAX)番号803、タイマ値804、送信メール
メッセージID805、状態情報806、およびファイ
ル名807が互いに関連付けて登録されている。
【0076】管理番号801は、送信ジョブを管理する
ための番号である。宛先メールアドレス802は、送信
メールの宛先のメールアドレスである。電話番号803
は、IFAX送信に代えてFAX送信を行う場合に使用
される宛先の電話番号である。
【0077】タイマ値804は、エラーメールおよび送
信確認メールの受信を待っている経過時間を示すタイマ
29の値であり、この値は、タイマ監視部604により
例えば1分毎にデクリメントされ、0になったらタイム
アップとなる。
【0078】送信メールメッセージID805は、IF
AX処理部400が電子メールを作成したときに電子メ
ールに付与する識別番号である。状態情報806は、こ
の送信ジョブの現在の状態を示す。ファイル名807
は、この送信ジョブに対応する画情報ファイルのファイ
ル名を示す。
【0079】次に、上記実施の形態に係るインターネッ
トファクシミリ装置における画情報送信動作について説
明する。図9および図10は、上記実施の形態に係るイ
ンターネットファクシミリ装置における画情報送信動作
を示すフロー図である。
【0080】パネル操作部28は、操作者により宛先入
力があると、ワンタッチまたは短縮番号による入力か否
か判定する(ステップ(以下、STという)901)。
【0081】宛先入力がワンタッチまたは短縮番号によ
らない場合、すなわち、操作者が宛先メールアドレスを
フルに入力した場合、パネル操作部28は、電話番号お
よびタイマ初期値の入力を要求する(ST902)。電
話番号およびタイマ初期値は、送信切り替え部602に
送られ、IFAX送信が不調に終わったときに行うFA
X送信で使用される。
【0082】ST901において、宛先入力がワンタッ
チまたは短縮番号による場合、ST903に進む。
【0083】ST903では、送信切り替え部602
は、IFAX処理部400から送信メールメッセージI
Dを取得する。その後、送信切り替え部602は、送信
ジョブテーブルに、宛先メールアドレス802、電話番
号803、タイマ初期値、送信メールメッセージID8
05、および、画情報ファイルのファイル名807を夫
々登録する(ST904)。
【0084】このとき、ST901で宛先入力がワンタ
ッチまたは短縮番号による場合、送信切り替え部602
は、ワンタッチ・短縮番号登録テーブルから、宛先メー
ルアドレス702、電話番号703およびタイマ初期値
705を夫々読み出し、送信ジョブテーブルに登録す
る。一方、ST901で宛先入力がワンタッチまたは短
縮番号によらない場合、パネル操作部28から入力され
た宛先メールアドレス、電話番号およびタイマ初期値を
送信ジョブテーブルに登録する。
【0085】その後、IFAX処理部400で、送信メ
ールが電子メール転送プロトコルに従ってSMTPサー
バ4に転送される(ST905)。
【0086】IFAX送信が行われたならば、送信切り
替え部602は、ワンタッチ・短縮番号登録テーブルの
送達確認フラグ706を参照して、受信側のIFAX
8,9またはPC10(以下、相手機という)が送達確
認送信機能を有するか否か判定する(ST906)。こ
こで、相手機に送達確認送信機能がない場合、送信切り
替え部602は、タイマ29を設定するか否か判定する
(ST907)。この判定は、ワンタッチ・短縮番号登
録テーブルのタイマ値705に基づいて行われる。
【0087】ST906で相手機が送達確認送信機能を
有する場合、およびST907でタイマ29を設定する
と判定した場合、タイマ監視部604は、タイマ29の
カウントを開始する(ST908)。タイマ監視部60
4は、タイマ29のカウントを開始すると、送信ジョブ
テーブルのタイマ値804を1分毎に1デクリメントす
る。
【0088】タイマ29のカウント開始後、受信メール
判定部601は、タイムアウトになったか否か、言い換
えれば、送信ジョブテーブルのタイマ値804がゼロに
なったか否か判定する(ST909)。タイムアウトに
なっていない場合、受信メール判定部601は、現在処
理中の送信ジョブ(以下、現ジョブという)のエラーメ
ールを受信したか否か判定する(ST910)。ここ
で、受信した電子メールが現ジョブのエラーメールであ
るとの判定は、送信ジョブテーブルに登録した現ジョブ
の送信メールメッセージID805と、エラーメール中
に含まれるメッセージIDとが一致している場合に行
う。エラーメールは、SMTPサーバ4が送信メールの
メッセージに、送信メールの転送に失敗したことを示す
所定の定型メッセージを追加したものである。図11に
示すように、エラーメールの送信メールメッセージ部分
には、メッセージIDが含まれている。受信メール判定
部601は、このメッセージIDをエラーメールから検
出、抽出し、現ジョブの送信メールメッセージID80
5と比較する。
【0089】上記ST910において、受信メール判定
部601は、現ジョブのエラーメールを受信していない
場合、現ジョブの送達確認メールを受信したか否か判定
する(ST911)。現ジョブの送達確認メールを受信
したか否かは、例えば、RFC1894で提案されてい
るDNS(Delivery Status Notification)フォーマッ
トで送信した送達確認メールを解析することで判定す
る。このDSNフォーマットからメッセージIDを抽出
することができる。
【0090】ST911において、IFAX処理部40
0が受信メールを受信し、かつ、受信メールが送達確認
メールであった場合、受信メール判定部601は、ワン
タッチ・短縮番号登録テーブルを参照し、送達確認フラ
グ706がオンか否か判定する(ST912)。送達確
認フラグ706がオンでないならば、受信メール判定部
601は、ワンタッチ・短縮番号登録テーブルの現ジョ
ブの送達確認フラグ706をオンする(ST913)。
一方、送達確認フラグ706がオンであれば、ST91
3をスキップして、送達確認フラグ706をそのまま維
持する。
【0091】その後、受信メール判定部601は、送達
確認メールの内容が正常終了か異常終了か判定する(S
T914)。
【0092】一方、ST910およびST911によ
り、IFAX処理部400が現ジョブのエラーメールも
送達確認メールも受信していない場合、ST909に戻
る。
【0093】ST909でタイムアウトしていた場合、
ST910でエラーメールを受信した場合、および、S
T914で送達確認メールの通知内容が異常終了であっ
た場合、送信切り替え部602は、送信ジョブテーブル
を参照して、FAX送信を行うか否か判定する(ST9
15)。送信ジョブテーブルのFAX送信フラグ704
がオンであるならばFAX送信を行うと判定する。反対
にOFFであるならばFAX送信を行わないと判定す
る。
【0094】FAX送信を行うならば、送信切り替え部
602は、FAX制御部100に現ジョブの画情報ファ
イルを電話番号803に宛てて送信するよう指示する
(ST916)。
【0095】ST916でFAX送信が終了した後、ま
たは、S907でタイマ29を設定しないと判定した場
合、および、ST915でFAX送信を行なわないと判
定した場合、送信切り替え部602は、現ジョブのファ
イル名807に対応する画情報ファイルを消去するよう
に、画情報ファイル管理部603に指示する(ST91
7)。画情報ファイル管理部603は、この指示に従っ
て画情報ファイル蓄積エリア605から該当が情報ファ
イルを消去する。
【0096】上述のフローに従ってIFAX1が行う画
情報送信を場合分けして説明する。図12〜図14は、
上記実施の形態に係るインターネットファクシミリ装置
による画情報送信を示すシーケンス図である。
【0097】まず、相手機に送達確認送信機能がある場
合について説明する。IFAX1は、図12(a)に示
すように、タイムアウトになっても相手機から送達確認
メールを受信しないとき、画情報送信をFAX送信で代
行する。これにより、相手機がタイム値以内に送信メー
ルを受信しないときFAX送信により受信者に画情報を
送信するので、画情報送信の遅延をタイム値程度に止め
ることができる。
【0098】また、画情報送信をFAX送信で代行しな
い場合、IFAX1は、図12(b)に示すように、タ
イムアウトになっても相手機から送達確認メールを受信
しないとき、画情報ファイルを消去し、メモリを解放す
る。これにより、画情報ファイル蓄積エリア605を画
情報ファイルがいつまでも占有するのを防止し、メモリ
の有効利用を図ることができる。
【0099】タイムアウト前に送達確認メールを受信し
た場合、図13(a)に示すように、送達確認メールが
正常を示すならば、IFAX1は、画情報ファイルを消
去し、メモリを解放する。これにより、画情報ファイル
蓄積エリア605を画情報ファイルがいつまでも占有す
るのを防止し、メモリの有効利用を図ることができる。
【0100】一方、図13(b)に示すように、送達確
認メールが異常を示すならば、画情報送信をFAX送信
で代行する。これにより、相手機が送信メールを正常に
受信できなかったとき、IFAX1は、直ちにFAX送
信で受信者に画情報を送信するので、例えば、画情報ま
たは電子メールを相手機が取り扱えない等、相手機の原
因で電子メールによる画情報の送信に異常があったとき
にも、画情報の送信を迅速かつ確実に受信者に送信する
ことができる。
【0101】また、図13(a)および図13(b)に
おいて、IFAX1は、送達確認メールを受信すると、
ワンタッチ・短縮番号登録テーブルに相手機が送達確認
送信機能があることを登録する。これにより、これによ
り、IFAX1は、次回から電子メールで画情報を送信
した後相手機から送達確認メールが来るのを待つように
設定を自動的に変更することができる。
【0102】次に、SMTPサーバ4からエラーメール
を受信した場合、図14(a)に示すように、IFAX
1は、直ちにFAX送信で受信者に画情報を送信するの
で、宛先メールアドレスの誤り等の送信側の原因や、P
OP3サーバ7のダウン等の他の原因により電子メール
による画情報の送信に異常があったときにも、画情報の
送信を迅速かつ確実に受信者に送信することができる。
【0103】また、画情報をFAX送信で代行しない場
合、IFAX1は、図14(b)に示すように、エラー
メールを受信したら直ちに画情報ファイルを消去し、メ
モリを解放する。これにより、画情報ファイルが画情報
ファイル蓄積エリア605をいつまでも占有するのを防
止し、メモリの有効利用を図ることができる。
【0104】上述のように、本実施の形態に係るIFA
X1によれば、IFAX処理部400が、LAN2、イ
ンターネット5およびLAN6からなるコンピュータネ
ットワークを越えて、電子メール転送プロトコルに従っ
て画情報を相手機に送信したが相手機がタイム値以内に
画情報を正常に受信しなかったならば、FAX制御部1
00にファクシミリ通信プロトコルに従って電話網11
を介して相手機に画情報を送信させる。これにより、タ
イム値以内で画情報の送信を確実に行うことができる。
この結果、IFAX1は、通信コストが安い電子メール
を使った画情報の送信においてリアルタイム性を保証す
ることができる。
【0105】ここで、相手機が画情報をタイム値以内に
正常に受信しなかったとは、例えば、(1)相手機が送
達確認メールを送信する機能を有するときであって、タ
イム値以内に送達確認メールを受信しない場合および異
常受信を示す送達確認メールを受信した場合、(2)タ
イム値以内にSMTPサーバ4等のコンピュータネット
ワーク上のメールサーバからエラーメールを受信した場
合である。
【0106】また、上記実施の形態では、IFAX1
は、FAX送信により画情報を再送信するとき相手機に
送信している。相手機がIFAX8,9であるならば電
子メールおよびファクシミリの両方で画情報を受信する
ことができるので問題ない。しかし、PC10がFAX
モデムを搭載していない場合画情報をPC10へ直接F
AX送信することは不可能である。この場合、最寄のI
FAXまたはG3/G4FAXをFAX送信の宛先とし
て用いることができる。このように、本発明は、IFA
Xによる画情報の送信者と同一の者に、画情報をFAX
で再送信するという見地を包含する。
【0107】また、本実施の形態に係るIFAX1で
は、画情報をFAXで再送信するために、IFAX送信
した画情報をRAM23の画情報ファイル蓄積エリア6
05に蓄積している。このRAM23は、FAX制御部
100およびIFAX処理部400で受信した画情報を
蓄積する画メモリや、CPU21がプログラムを実行す
るときのワーキングメモリなどを兼ねていることが多
い。再送信のための画情報ファイルがいつまでもRAM
23を占有していることは不都合である。そこで、本実
施の形態に係るIFAX1は、IFAX処理部400に
よる画情報の送信が正常に完了したとき、また、FAX
による再送信が完了したときなどに、RAM23の画像
ファイルを消去し、メモリ領域を解放している。この結
果、RAM23のメモリ領域の有効利用が図られ、新た
に送信する画情報ファイルを蓄積できなかったり、受信
した画情報を画メモリに蓄積できなくなるような不都合
が発生するのを未然に防止することができる。
【0108】また、本実施の形態に係るIFAX1で
は、図13(a)および図13(b)に示すように、I
FAX処理部400が受信者から送達確認メールを受信
したならば、ワンタッチ・短縮番号登録テーブルの、こ
の受信者に対応する送達確認フラグ706を自動的にオ
ンする。これにより、例えば、送達確認フラグ706を
初期設定ではオフに設定し、相手機へ実際に画情報を送
信した後にその結果に応じて送達確認フラグ706を自
動的に更新する。この結果、操作者は、送達確認フラグ
706の変更を行う手間が省けるので、ユーザーフレン
ドリなIFAXを提供することができる。
【0109】本発明の別の見地は、非リアルタイム通信
およびリアルタイム通信の併用にある。すなわち、コン
ピュータネットワークとメールサーバとで実現される電
子メール通信は非リアルタイム通信であり、一方、電話
網上で行われるファクシミリ通信はリアルタイム通信で
ある。本発明は、これらの組み合わせにより互いの長
所、短所を補い合っている。リアルタイム通信として
は、G3/G4ファクシミリに代えて、ITUT.38
で規定されているリアルタイム型インターネットファク
シミリ通信、Fax over IP等のコンピュータ
ネットワーク上で行われるリアルタイム通信も含まれ
る。
【0110】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではない。上記実施の形態では、図3に示すような通
常のファクシミリ装置と同様の端末装置について説明し
たが、本発明は、FAXサーバ、IFAXサーバ、メー
ルサーバ等のサーバ装置や、電話網―インターネット/
LAN間のゲートウエイ装置にも適用することが可能で
ある。この場合、必ずしもスキャナおよびプリンタを備
えている必要はない。
【0111】本発明は、当業者に明らかなように、上記
実施の形態に記載した技術に従ってプログラムされた一
般的な市販のデジタルコンピュータおよびマイクロプロ
セッサを使って実施することができる。また、当業者に
明らかなように、本発明は、上記実施の形態に記載した
技術に基いて当業者により作成されるソフトウエアを包
含する。
【0112】また、本発明を実施するコンピュータをプ
ログラムするために使用できる命令を含む記憶媒体であ
るコンピュータプログラム製品が本発明の範囲に含まれ
る。この記憶媒体は、フロッピー(登録商標)ディス
ク、光ディスク、CDROMおよび磁気ディスク等のデ
ィスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、
磁気又は光カード等であるが、特にこれらに限定される
ものではない。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子メールで画情報を送信したが受信者が当該画情報を
所定時間内に正常に受信しなかったならば、ファクシミ
リで画情報を受信者へ再び送信するので、電子メールの
利点を活かしながらリアルタイム性を確保することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るインターネットファ
クシミリ装置が動作するネットワークを示す概念図
【図2】上記実施の形態に係るインターネットファクシ
ミリ装置のハードウエアを示すブロック図
【図3】上記実施の形態に係るインターネットファクシ
ミリ装置の外観を示す斜視図
【図4】上記実施の形態に係るインターネットファクシ
ミリ装置の機能を示すブロック図
【図5】上記実施の形態に係るインターネットファクシ
ミリ装置のIFAX処理部の基本的な機能を示すブロッ
ク図
【図6】上記実施の形態に係るインターネットファクシ
ミリ装置における画情報送信制御部を示す機能ブロック
【図7】上記実施の形態に係るインターネットファクシ
ミリ装置のワンタッチ・短縮番号登録テーブルの一例を
示す図
【図8】上記実施の形態に係るインターネットファクシ
ミリ装置の送信ジョブテーブルの一例を示す図
【図9】上記実施の形態に係るインターネットファクシ
ミリ装置における画情報送信動作を示すフロー図
【図10】上記実施の形態に係るインターネットファク
シミリ装置における画情報送信動作を示すフロー図
【図11】上記実施の形態に係るインターネットファク
シミリ装置が受信するエラーメールの一例を示す図
【図12】上記実施の形態に係るインターネットファク
シミリ装置による画情報送信を示すシーケンス図
【図13】上記実施の形態に係るインターネットファク
シミリ装置による画情報送信を示すシーケンス図
【図14】上記実施の形態に係るインターネットファク
シミリ装置による画情報送信を示すシーケンス図
【符号の説明】
1 インターネットファクシミリ装置 100 FAX制御部 400 IFAX処理部 601 受信メール判定部 602 送信切り替え部 603 画情報ファイル管理部 604 タイマ監視部 605 画情報ファイル蓄積エリア 606 ワンタッチ・短縮番号登録テーブルエリア 607 送信ジョブテーブルエリア 701 登録番号 702 宛先メールアドレス 703 電話番号 704 FAX送信フラグ 705 タイマ初期値 706 送達確認フラグ 801 管理番号 802 宛先メールアドレス 803 電話番号 804 タイマ値 806 状態情報 807 ファイル名

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画情報をコンピュータネットワーク上で
    電子メール転送プロトコルにより送信するメール送信手
    段と、前記画情報をファクシミリ通信プロトコルにより
    送信するファクシミリ送信手段と、を具備し、前記メー
    ル送信手段が前記画情報を受信者へ送信した後前記受信
    者が当該画情報を所定時間内に正常に受信しなかったな
    らば前記ファクシミリ送信手段が前記画情報を前記受信
    者と同一の者へ再び送信することを特徴とするインター
    ネットファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 画情報をコンピュータネットワーク上で
    電子メール転送プロトコルにより送信するメール送信手
    段と、前記コンピュータネットワーク上で電子メール転
    送プロトコルにより電子メールメッセージを受信するメ
    ール受信手段と、前記画情報をファクシミリ通信プロト
    コルにより送信するファクシミリ送信手段と、を具備
    し、前記メール送信手段が前記画情報を受信者へ送信し
    た後前記メール受信手段がエラーメールを受信したなら
    ば前記ファクシミリ送信手段が前記画情報を前記受信者
    と同一の者へ再び送信することを特徴とするインターネ
    ットファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 エラーメールからメッセージIDを抽出
    し、前記メッセージIDに対応する画情報をファクシミ
    リ送信手段に送信させることを特徴とする請求項2記載
    のインターネットファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 画情報をコンピュータネットワーク上で
    電子メール転送プロトコルにより送信するメール送信手
    段と、前記コンピュータネットワーク上で電子メール転
    送プロトコルにより電子メールメッセージを受信するメ
    ール受信手段と、前記画情報をファクシミリ通信プロト
    コルにより送信するファクシミリ送信手段と、を具備
    し、前記メール送信手段が前記画情報を受信者へ送信し
    た後所定時間内に前記メール受信手段が前記受信者から
    送達確認メールを受信しないならば前記ファクシミリ送
    信手段が前記画情報を前記受信者と同一の者へ再び送信
    することを特徴とするインターネットファクシミリ装
    置。
  5. 【請求項5】 メール受信手段が正常受信を示す送達確
    認メールを受信したならばメモリに蓄積された送信デー
    タを消去することを特徴とする請求項4記載のインター
    ネットファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 メール受信手段が異常受信を示す送達確
    認メールを受信したならば前記ファクシミリ送信手段が
    前記画情報を前記受信者と同一の者へ再び送信すること
    を特徴とする請求項4または請求項5記載のインターネ
    ットファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 メール送信手段が送信した画情報を蓄積
    するメモリをさらに具備し、メール送信手段が前記画情
    報を受信者へ送信した後所定時間が経過したならば前記
    画情報を前記メモリから消去することを特徴とする請求
    項1から請求項6のいずれかに記載のインターネットフ
    ァクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 画情報をコンピュータネットワーク上で
    電子メール転送プロトコルにより送信するメール送信手
    段と、前記メール送信手段が送信した画情報を蓄積する
    メモリと、前記画情報をファクシミリ通信プロトコルに
    より送信するファクシミリ送信手段と、を具備し、前記
    メール送信手段が前記画情報を受信者へ送信した後所定
    時間が経過したならば前記画情報を前記メモリから消去
    することを特徴とするインターネットファクシミリ装
    置。
  9. 【請求項9】 受信者のメールアドレスと、受信者側端
    末装置の送達確認メール送信機能の有無を示す識別情報
    とを互いに関連付けて保持する受信者情報テーブルを格
    納するメモリをさらに具備し、メール受信手段が受信者
    から送達確認メールを受信したならば、当該受信者に対
    応する前記識別情報を送達確認メール送信機能ありにす
    ることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに
    記載のインターネットファクシミリ装置。
  10. 【請求項10】 画情報をコンピュータネットワーク上
    で電子メール転送プロトコルにより送信するステップ
    と、前記画情報を受信者へ送信した後前記受信者が当該
    画情報を所定時間内に正常に受信しなかったならばファ
    クシミリ通信プロトコルより前記画情報を前記受信者と
    同一の者へ再び送信するステップと、を具備することを
    特徴とするインターネットファクシミリ通信方法。
  11. 【請求項11】 画情報をコンピュータネットワーク上
    で電子メール転送プロトコルにより送信するステップ
    と、前記画情報を受信者へ送信した後前記メール受信手
    段がエラーメールを受信したならばファクシミリ通信プ
    ロトコルにより前記画情報を前記受信者と同一の者へ再
    び送信するステップと、を具備することを特徴とするイ
    ンターネットファクシミリ通信方法。
  12. 【請求項12】 画情報を再び送信するステップにおい
    て、エラーメールからメッセージIDを抽出し、前記メ
    ッセージIDに対応する画情報を送信することを特徴と
    する請求項11記載のインターネットファクシミリ通信
    方法。
  13. 【請求項13】 画情報をコンピュータネットワーク上
    で電子メール転送プロトコルにより送信するステップ
    と、前記メール送信手段が前記画情報を受信者へ送信し
    た後所定時間内に前記メール受信手段が前記受信者から
    送達確認メールを受信しないならばファクシミリ通信プ
    ロトコルにより前記画情報を前記受信者と同一の者へ再
    び送信するステップと、を具備することを特徴とするイ
    ンターネットファクシミリ通信方法。
  14. 【請求項14】 正常受信を示す送達確認メールを受信
    したならばメモリに蓄積された送信データを消去するこ
    とを特徴とする請求項13記載のインターネットファク
    シミリ通信方法。
  15. 【請求項15】 異常受信を示す送達確認メールを受信
    したならばファクシミリ通信プロトコルにより前記画情
    報を前記受信者と同一の者へ再び送信することを特徴と
    する請求項13または請求項14記載のインターネット
    ファクシミリ通信方法。
  16. 【請求項16】 電子メール転送プロトコルにより画情
    報を受信者へ送信した後所定時間が経過したならば前記
    画情報をメモリから消去することを特徴とする請求項1
    0から請求項15のいずれかに記載のインターネットフ
    ァクシミリ通信方法。
  17. 【請求項17】 画情報をコンピュータネットワーク上
    で電子メール転送プロトコルにより送信するステップ
    と、前記送信した画情報をメモリに蓄積するステップ
    と、前記画情報を電子メール転送プロトコルにより受信
    者へ送信した後所定時間が経過したならば前記画情報を
    前記メモリから消去するステップと、を具備することを
    特徴とするインターネットファクシミリ通信方法。
  18. 【請求項18】 受信者のメールアドレスと、受信者側
    端末装置の送達確認メール送信機能の有無を示す識別情
    報とを互いに関連付けて保持する受信者情報テーブルを
    格納するステップと、メール受信手段が受信者から送達
    確認メールを受信したならば、当該受信者に対応する前
    記識別情報を送達確認メール送信機能ありにするステッ
    プと、を具備することを特徴とする請求項10から請求
    項17のいずれかに記載のインターネットファクシミリ
    通信方法。
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