JP3664581B2 - ネットワークファクシミリ装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローカルエリアネットワーク上でのデータのやりとりの機能と、公衆網を介して行うファクシミリ伝送手順によるファクシミリデータのやりとりの機能を備えたネットワークファクシミリ装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ローカルエリアネットワーク上でのデータのやりとりの機能と、公衆網を介して行うファクシミリ伝送手順によるファクシミリデータのやりとりの機能を備えたネットワークファクシミリ装置が提案されている。
【0003】
このようなネットワークファクシミリ装置を利用すると、ローカルエリアネットワークに接続したワークステーション装置に対し、公衆網に接続されているファクシミリ装置からの画情報を配信することができるので、ファクシミリネットワークの利用性を大幅に拡大することができ、非常に便利である。
【0004】
また、接続されたローカルエリアネットワークが、インターネットに接続されている場合には、インターネットを介して他のローカルエリアネットワークに接続された端末装置に対しても画情報送信動作を行うことができることになる。
【0005】
このようなネットワークファクシミリ装置を利用すると、遠隔地間の画情報のやりとりをインターネットを介して行うことができるので、新たな通信料金の課金がされることなく、遠隔地間での画情報のやりとりが可能となり、通信コストを大幅に削減することができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
さて、このようなネットワークファクシミリ装置では、例えば、ローカルエリアネットワークを介して受信した電子メールにより、公衆網に接続されているファクシミリ装置への画情報送信の依頼などが通知される。
【0007】
一般に、電子メールは、宛先へ適切に配送されない場合に限り、メールサーバ装置より、不達をあらわすエラーメッセージメールがその電子メールの送信元へと送信されるが、宛先へ適切に搬送された場合には、送達を通知する電子メールが送信されることはない。
【0008】
したがって、電子メールの送信元ユーザは、電子メールに対して不達メールが送信されてこない限り、自分が送信した電子メールが、指定した宛先で受信されたと認識するようにしている。
【0009】
しかしながら、元々の電子メールの宛先メールアドレスが相違していた場合には、その宛先メールアドレスがたまたま存在したために不達メールが送信元ユーザへ送信されず、また、不達メールがインターネット上でロスト(消滅、廃棄)した場合には、送信元ユーザへは不達メールが配送されないこととなる。
【0010】
すなわち、不達メールを受信しないからといって、電子メールが適切に宛先へと配送されているとは限らない。
【0011】
このため、ローカルエリアネットワークまたはインターネットに接続されたワークステーション装置のユーザは、自分がネットワークファクシミリ装置に画情報送信依頼のために送信した画情報送信依頼メールが、適切にネットワークファクシミリ装置で受信されているか否かを確認できないという事態を生じる。
【0012】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、ワークステーション装置のユーザが、ネットワークファクシミリ装置へ送信した電子メールが、ネットワークファクシミリ装置で受信されているか否かを、より確実に知ることのできるネットワークファクシミリ装置の制御方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ローカルエリアネットワーク上でのデータのやりとりの機能と、公衆網を介して行うファクシミリ伝送手順によるファクシミリデータのやりとりの機能を備えたネットワークファクシミリ装置の制御方法において、ローカルエリアネットワークを介していずれかの端末装置より電子メールを受信すると、その電子メールを受信した旨を応答する送達確認メールを、その電子メールの送信元へ送信するようにしたものである。
【0015】
また、ローカルエリアネットワーク上でのデータのやりとりの機能と、公衆網を介して行うファクシミリ伝送手順によるファクシミリデータのやりとりの機能を備えたネットワークファクシミリ装置の制御方法において、送達確認メールの送付先メールアドレスを複数記憶した応答メールアドレステーブルを備え、ローカルエリアネットワークを介していずれかの端末装置より電子メールを受信すると、その電子メールの送信元のメールアドレスが、上記応答メールアドレステーブルに登録されているときには、その電子メールを受信した旨を応答する送達確認メールを、その電子メールの送信元へ送信するようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示している。
【0018】
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置SM、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されている。また、ローカルエリアネットワークLANは、ルータ装置RTを介して、インターネットへと接続され、他のローカルエリアネットワーク等に接続されているホスト装置等との間で種々のデータのやりとりが可能である。
【0019】
ここで、メールサーバ装置SMは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、電子メール(後述)の収集および配布のサービスを提供するものである。
【0020】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うアプリケーションソフトウェア(電子メールの送受信処理等)や、ネットワークファクシミリ装置FXより受信した電子メールに含まれる画情報を処理するアプリケーションソフトウェアなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0021】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、ローカルエリアネットワークLANにおける電子メールの送受信機能、ローカルエリアネットワークLANに接続されたワークステーション装置WS1〜WSnとの間の所定のポイント・ツー・ポイント伝送手順による所定の情報通信の機能、および、公衆網(PSTN)に接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能などの種々の伝送(通信)機能を備えている。
【0022】
また、ネットワークファクシミリ装置FXからワークステーション装置WS1〜WSn(のユーザ)へのファクシミリ画情報の送信(配信)は、電子メールを用いて行われる。
【0023】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnより、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、公衆網に接続されているファクシミリ装置へ画情報送信の依頼を行うときには、電子メールが用いられる。
【0024】
ここで、本実施例においては、基本的には、ローカルエリアネットワークLANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という通信プロトコルが適用される。
【0025】
また、各端末がメールサーバ装置SMに対して、ユーザ宛の電子メールの受信確認や送信要求などのために適用するプロトコルとしては、いわゆるPOP(Post Office Protocol)などを適用することができる。
【0026】
また、TCP/IP,SMTP,POPなどの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETF(Internet Engineering Task Force)というインターネットに関する技術内容をまとめている組織から発行されているRFC(Request For Comments)文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式は、RFC822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi Purpose Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0027】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、読み取った原稿画像を公衆網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置へ、または、ローカルエリアネットワークLAN(さらには、インターネット)を介してワークステーション装置WS1〜WSnのユーザへ送信するとともに、公衆網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置より受信した画情報を、そのときに指定されたサブアドレスに対応したユーザに対して、電子メールを用いて転送したり、あるいは、ローカルエリアネットワークLANのワークステーションWSより受信した画情報を、指定された短縮ダイアルに対応した公衆網PSTNのグループ3ファクシミリ装置へ転送する転送サービス機能等を備えている。
【0028】
また、自端末宛に受信した電子メールについては、本文情報に配置される画情報を取り出して、記録出力するようにしている。
【0029】
また、ファクシミリ画情報はバイナリデータであり、電子メールには、直接バイナリデータを含ませることができないので、所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報(7ビットのキャラクタコード)に変換した状態で、電子メールの本文情報に含められる。このような電子メールの本文情報の形式をMIME形式という。
【0030】
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0031】
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置の各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0032】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置を操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0033】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0034】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0035】
網制御装置11は、このファクシミリ装置を公衆網(PSTN)に接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0036】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このインターネットファクシミリ装置をローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理(電子メール送受信処理やポイント・ツー・ポイント通信処理等)を実行するためのものである。
【0037】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0038】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0039】
以上の構成で、ネットワークファクシミリ装置FXは、電子メールを受信すると、図3に示したような送達確認メールを作成し、受信した電子メールの送信元のメールアドレスへと送信する。
【0040】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、送信依頼メールなどを送信したワークステーション装置WS1〜WSnのユーザは、その送信依頼メールを受信した旨をあらわす送達確認メールをネットワークファクシミリ装置FXより受信するので、自分が送信した送信依頼メールがネットワークファクシミリ装置FXで確実に受信されたということを認識することができ、その結果、ネットワークファクシミリ装置FXに対し、安心して送信依頼をすることができる。
【0041】
この場合に、電子メール受信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を図4に示す。
【0042】
まず、メールサーバ装置SMへ、自端末宛の着信電子メールを保持しているかどうかを問い合わせ(処理101)、着信電子メールがある場合で、判断102の結果がYESになるときには、着信電子メールを1つ取得して(処理103)、そのヘッダ情報の「From:」フィールドから送信元ユーザのメールアドレスを抽出し(処理104)、そのメールアドレスが適切な形式のものであるかどうかを調べる(判断105)。
【0043】
判断105の結果がYESになるときには、上述したような送達確認メールを作成し(処理106)、その送達確認メールを送信し(処理107)、そのときに取得した電子メールに対応した処理(例えば、画情報配信処理など)を起動する(処理108)。
【0044】
次いで、全ての電子メールについての処理が終了したかどうかを調べ(判断109)、判断109の結果がNOになるときには、処理103へ戻り、次の着信電子メールについて、同様な処理を実行する。また、判断109の結果がYESになるときには、この動作を終了する。
【0045】
また、判断105の結果がNOになるときには、そのときに取得した電子メールを破棄して、判断109へと移行する。さらに、判断102の結果がNOになるときには、即この動作を終了する。
【0046】
ところで、上述した実施例のように、全ての送信元について、送達確認メールを送付すると、セキュリティ上、または、システム運営管理上好ましくない場合がある。
【0047】
そのために、送達確認メールを送付する送付先のメールアドレスを、ドメイン毎に限定し、許可されたドメイン(以下、「応答ドメイン」という。)のメールアドレスにのみ、送達確認メールを送付するようにするとよい。
【0048】
したがって、この場合には、まず、図5に示すように、応答ドメイン名を複数登録した応答ドメイン名テーブルを形成し、図6に示すような処理を実行すればよい。
【0049】
すなわち、図6では、まず、メールサーバ装置SMへ、自端末宛の着信電子メールを保持しているかどうかを問い合わせ(処理201)、着信電子メールがある場合で、判断202の結果がYESになるときには、着信電子メールを1つ取得して(処理203)、そのヘッダ情報の「From:」フィールドから送信元ユーザのメールアドレスを抽出し(処理204)、そのメールアドレスが適切な形式のものであるかどうかを調べる(判断205)。
【0050】
判断205の結果がYESになるときには、その抽出したメールアドレスのドメイン名(メールアドレスの「@」より右側の文字列)が、応答ドメイン名テーブルに登録されているかどうかを調べる(判断206)。
【0051】
判断206の結果がYESになるときには、上述したような送達確認メールを作成し(処理207)、その送達確認メールを送信し(処理208)、そのときに取得した電子メールに対応した処理(例えば、画情報配信処理など)を起動する(処理209)。
【0052】
次いで、全ての電子メールについての処理が終了したかどうかを調べ(判断210)、判断210の結果がNOになるときには、処理203へ戻り、次の着信電子メールについて、同様な処理を実行する。また、判断210の結果がYESになるときには、この動作を終了する。
【0053】
また、判断206の結果がNOになるときには、処理209へ移行し、それ以降の処理を実行する。
【0054】
また、判断205の結果がNOになるときには、そのときに取得した電子メールを破棄して、判断210へと移行する。さらに、判断202の結果がNOになるときには、即この動作を終了する。
【0055】
ところで、上述した実施例では、送達確認メールを送付する送付先の応答ドメイン名を記憶して、送達確認メールを送信するか否かを判定しているが、送達確認メールを送付する送付先の応答メールアドレスを記憶して、送達確認メールを送信するか否かを判定することもできる。
【0056】
したがって、この場合には、まず、図7に示すように、応答メールアドレスを複数登録した応答メールアドレステーブルを形成し、図8に示すような処理を実行すればよい。
【0057】
すなわち、図8では、まず、メールサーバ装置SMへ、自端末宛の着信電子メールを保持しているかどうかを問い合わせ(処理301)、着信電子メールがある場合で、判断302の結果がYESになるときには、着信電子メールを1つ取得して(処理303)、そのヘッダ情報の「From:」フィールドから送信元ユーザのメールアドレスを抽出し(処理304)、そのメールアドレスが適切な形式のものであるかどうかを調べる(判断305)。
【0058】
判断305の結果がYESになるときには、その抽出したメールアドレスが、応答メールアドレステーブルに登録されているかどうかを調べる(判断306)。
【0059】
判断306の結果がYESになるときには、上述したような送達確認メールを作成し(処理307)、その送達確認メールを送信し(処理308)、そのときに取得した電子メールに対応した処理(例えば、画情報配信処理など)を起動する(処理309)。
【0060】
次いで、全ての電子メールについての処理が終了したかどうかを調べ(判断310)、判断310の結果がNOになるときには、処理303へ戻り、次の着信電子メールについて、同様な処理を実行する。また、判断310の結果がYESになるときには、この動作を終了する。
【0061】
また、判断306の結果がNOになるときには、処理309へ移行し、それ以降の処理を実行する。
【0062】
また、判断305の結果がNOになるときには、そのときに取得した電子メールを破棄して、判断310へと移行する。さらに、判断302の結果がNOになるときには、即この動作を終了する。
【0063】
さて、このネットワークファクシミリ装置FXがインターネットに接続されているので、このネットワークファクシミリ装置FXを利用するユーザの数が多く、また、そのユーザが属するドメイン名も多岐にわたっていることが考えられる。
【0064】
このような場合に、上述した実施例のように、送達確認メールを送付する送付先の応答ドメイン名と、応答メールアドレスを全て登録するためには、非常に多くの記憶容量を必要とする場合があり、装置に必要なメモリ容量が大きくなって、コストアップになり好ましくない。
【0065】
その場合には、例えば、図9に示すように、応答確認フラグを設けるとともに、図5に示したと同様な応答ドメイン名テーブルおよび図7に示したと同様な応答メールアドレステーブルを備える。
【0066】
ここで、応答確認フラグは、その値が「有り」になっている場合には、応答ドメイン名テーブルに登録されている応答ドメイン名に一致する場合、または、応答メールアドレステーブルに登録されている応答メールアドレスに一致する場合に、送達確認メールを送付するように、送達確認メールの動作モードを規定するとともに、その値が「なし」になっている場合には、応答ドメイン名テーブルに登録されている応答ドメイン名に一致せず場合、かつ、応答メールアドレステーブルに登録されている応答メールアドレスに一致しない場合に、送達確認メールを送付する動作モードを規定するものである。
【0067】
この場合に、電子メール受信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を図10に示す。
【0068】
まず、メールサーバ装置SMへ、自端末宛の着信電子メールを保持しているかどうかを問い合わせ(処理401)、着信電子メールがある場合で、判断402の結果がYESになるときには、着信電子メールを1つ取得して(処理403)、そのヘッダ情報の「From:」フィールドから送信元ユーザのメールアドレスを抽出し(処理404)、そのメールアドレスが適切な形式のものであるかどうかを調べる(判断405)。
【0069】
判断405の結果がYESになるときには、応答確認フラグの値が「有り」に設定されているかどうかを調べる(判断406)。判断406の結果がYESになるときには、その抽出したメールアドレスのドメイン名が、応答ドメイン名テーブルに登録されているかどうかを調べる(判断407)。また、判断407の結果がNOになるときには、その抽出したメールアドレスが、応答メールアドレステーブルに登録されているかどうかを調べる(判断408)。
【0070】
そして、判断406の結果がYESになるか、あるいは、判断408の結果がYESになるときには、上述したような送達確認メールを作成し(処理409)、その送達確認メールを送信し(処理410)、そのときに取得した電子メールに対応した処理(例えば、画情報配信処理など)を起動する(処理411)。
【0071】
次いで、全ての電子メールについての処理が終了したかどうかを調べ(判断412)、判断412の結果がNOになるときには、処理403へ戻り、次の着信電子メールについて、同様な処理を実行する。また、判断412の結果がYESになるときには、この動作を終了する。
【0072】
また、判断407の結果がNOになり、かつ、判断408の結果がNOになるときには、処理411へ移行し、それ以降の処理を実行する。
【0073】
また、判断406の結果がNOになるときには、その抽出したメールアドレスのドメイン名が、応答ドメイン名テーブルに登録されているかどうかを調べる(判断413)。また、判断413の結果がYESになるときには、その抽出したメールアドレスが、応答メールアドレステーブルに登録されているかどうかを調べる(判断414)。
【0074】
そして、判断413の結果がNOになり、かつ、判断414の結果がNOになるときには、処理409へ移行し、それ以降の処理を実行する。すなわち、この場合には、抽出したメールアドレスに対して、送達確認メールを送付する。
【0075】
また、判断413の結果がYESになるか、あるいは、判断414の結果がYESになるときには、処理411へ移行し、それ以降の処理を実行する。すなわち、この場合には、抽出したメールアドレスに対して、送達確認メールを送付しない。
【0076】
また、判断405の結果がNOになるときには、そのときに取得した電子メールを破棄して、判断412へと移行する。さらに、判断402の結果がNOになるときには、即この動作を終了する。
【0077】
このようにして、応答確認フラグの内容に応じて、送達確認メールを送付するか否かの処理の動作モードを切り換えているので、ユーザの所望する動作モードを適用することができ、結果的に、応答ドメイン名テーブルおよび応答メールアドレステーブルに必要なメモリ容量を削減することができ、装置コストを低減できる。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワークファクシミリ装置は、電子メールを受信すると送達確認メールを作成し、受信した電子メールの送信元のメールアドレスへと送信するので、ネットワークファクシミリ装置に対して、送信依頼メールなどを送信したワークステーション装置のユーザは、送達確認メールを受信することで、自分が送信した電子メールがネットワークファクシミリ装置で確実に受信されたということを認識することができ、その結果、ネットワークファクシミリ装置に対し、安心して送信依頼をすることができるという効果を得る。
【0079】
また、送達確認メールを送付する送付先のメールアドレスを、ドメイン毎に限定し、許可された応答ドメインのメールアドレスにのみ、送達確認メールを送付するようにするので、セキュリティ上、または、システム運営管理上生じるおそれのある障害を回避できるという効果を得る。
【0080】
また、送達確認メールを送付する送付先のメールアドレスを限定し、許可されたメールアドレスにのみ、送達確認メールを送付するようにするので、セキュリティ上、または、システム運営管理上生じるおそれのある障害を回避できるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】送達確認メールの一例を示した概略図。
【図4】電子メール受信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理の一例を示したフローチャート。
【図5】応答ドメイン名テーブルの一例を示した概略図。
【図6】電子メール受信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理の他の例を示したフローチャート。
【図7】応答メールアドレステーブルの一例を示した概略図。
【図8】電子メール受信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【図9】登録情報の一例を示した概略図。
【図10】電子メール受信時のネットワークファクシミリ装置FXの処理のさらに他の例を示したフローチャート。
Claims (2)
- ローカルエリアネットワーク上でのデータのやりとりの機能と、公衆網を介して行うファクシミリ伝送手順によるファクシミリデータのやりとりの機能を備えたネットワークファクシミリ装置の制御方法において、
送達確認メールの送付先メールアドレスのドメイン名を複数記憶した応答ドメイン名テーブルを備え、
ローカルエリアネットワークを介していずれかの端末装置より電子メールを受信すると、その電子メールの送信元のメールアドレスのドメイン名が、上記応答ドメイン名テーブルに登録されているときには、その電子メールを受信した旨を応答する送達確認メールを、その電子メールの送信元へ送信することを特徴とするネットワークファクシミリ装置の制御方法。 - ローカルエリアネットワーク上でのデータのやりとりの機能と、公衆網を介して行うファクシミリ伝送手順によるファクシミリデータのやりとりの機能を備えたネットワークファクシミリ装置の制御方法において、
送達確認メールの送付先メールアドレスを複数記憶した応答メールアドレステーブルを備え、
ローカルエリアネットワークを介していずれかの端末装置より電子メールを受信すると、その電子メールの送信元のメールアドレスが、上記応答メールアドレステーブルに登録されているときには、その電子メールを受信した旨を応答する送達確認メールを、その電子メールの送信元へ送信することを特徴とするネットワークファクシミリ装置の制御方法。
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1998
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