JP2001525451A - 漂白用触媒 - Google Patents

漂白用触媒

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JP2001525451A
JP2001525451A JP2000523306A JP2000523306A JP2001525451A JP 2001525451 A JP2001525451 A JP 2001525451A JP 2000523306 A JP2000523306 A JP 2000523306A JP 2000523306 A JP2000523306 A JP 2000523306A JP 2001525451 A JP2001525451 A JP 2001525451A
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JP2000523306A
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− フーパー、マイケル、ジョン グリーンヒル
− ガルシア、フェルナンド レイ
− カノス、アベリノ コルマ
− モレト、ホセ ルイス ジョルダ
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ユー.エス.ボラックス インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は漂白用組成物に関する。特に、本発明は、(i)漂白剤と、(ii)漂白用触媒としての、ケギン、ドーソン又はフィンケ構造のそして一般式(II)を有するポリオキソメタレート:(A’)a'(Cox'y',Mm',Oo)・cH2O (II)〔式中、その又は各A’は、同一または異なっていてもよく、カチオンであり;a’は、(A’)a'が(Cox',Yy',Mm',Oo)のアニオン電荷と釣り合うような値を有し;x’は0.25〜4の値を有し;その又は各Yは、同一又は異なっていてもよく、P、Si又はCoを表し;y’は1又は2であり;oは34〜68の値を有し;その又は各Mは、同一又は異なっていてもよく、W、Mo、V、Nb又はTaを表し;m’は9〜18の値を有し;そしてcは0〜84の値を有する〕を含む漂白用組成物を提供する。本発明の漂白用組成物は良好な漂白性能を有しており、そして漂白活性化剤なしで、例えば、低温で、使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は洗剤組成物又は洗浄用組成物の中に使用されてもよい漂白用組成物の
中に使用するための漂白用触媒(bleach catalyst) に関する。
【0002】 布洗浄に使用するために設計された洗剤はしばしば漂白剤を含有している。こ
れらの目的は主として或るタイプの(「漂白可能な」)シミを化学的に酸化し結
果として取り除くばかりでなく、そうしないと病気を蔓延させヒトの健康に有害
であることがある細菌を殺すことでもある。
【0003】 欧州の洗濯洗剤は通常、酸素系漂白剤例えば過ホウ酸ナトリウム又は過炭酸ナ
トリウムを含有している。これら漂白剤は60℃を越す温度では十分に作用する
が、現今の比較的低い洗濯温度(例えば、40〜60℃)におけるそれらの総合
的有効性を押し上げるためには、それらは最も普遍的にはいわゆる漂白活性化剤
(bleach activator)化合物と共に使用される。その商業的使用における例がテト
ラアセチルエチレンジアミン(TAED)である漂白活性化剤は洗剤の中に代表
的には3〜6%の量で使用されており、そして過酸塩とは化学量論的に反応して
より強い酸化剤たとえば過酢酸を生成する。この酸化体は過酸化水素よりも良好
にシミを漂白することができ、そしてより優れた殺菌作用も有する。しかしなが
ら、化学物質をより少なく含有する組成物をより低コストで提供する目的で、漂
白剤のような高容積成分の量を低減させることによって洗剤の濃度を低下又は量
を減少させることにかなり関心がもたれている。また、洗濯温度は降下し続ける
ので、より大きなエネルギー効率を要求する結果、市販品に使用されている活性
化された漂白システムでさえそれらの性能が40℃未満では急速に低下すること
が知られているので魅力的でないものになっている。これらタイプの活性化剤の
もう一つの欠点は洗剤配合物へのそれらのコスト寄与が特に過酸塩成分のそれに
比べてかなりのものになることである。
【0004】 界面的に活性である過酸を生成させるように過酸塩と反応する界面的に活性な
漂白活性化剤の開発は或る条件下の酸素系漂白剤の性能を改良した。この技術は
漂白が効率的にシミを攻撃するので等しい性能を与えるのに洗濯液中に必要とさ
れる漂白システムの濃度がより低いことを意味した。US−A−4,412,9
34に記載のノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS)はこ
のタイプの活性化剤の例である。この開示は典型的により低い洗剤濃度を使用す
る米国内での過ホウ酸塩漂白剤系の洗剤の首尾良い導入と40℃未満の温度にお
ける洗剤性能の若干の改良をもたらしたけれども、更なる改良が必要とされてい
る。
【0005】 多くの努力が新規な有機の漂白活性化剤の探究に費やされているが、目下のと
ころ、(I)40℃未満において有意に改良された漂白活性度、(II) 速い溶
解速度、(III)漂白パッケージ全体のコスト低減、(IV)洗剤配合物への
加工の容易性、(V)貯蔵安定性および他の洗剤成分との適合性、(VI)非毒
性、及び(VII)洗濯に使用するための漂白活性化剤の場合には染め色及び布
を損なわないこと、を包含しなければならない要件全てを満たすものは出現して
いない。
【0006】 考慮されたもう一つの手法は予め生成された過酸を漂白剤として使用すること
である。これらの例はジペルオキシドデカンジオン酸(DPDDA)及びフタロ
イルアミノペルオキシカルボン酸である。これら及びその他の予め生成された過
酸の例はTAEDで活性化された過ホウ酸塩よりも優れた漂白性能を導くことが
できるけれども、過酸は一般に安定化被覆(stabilising coating)(たとえば、
US−A−4,100,095に記載されているような)を必要とする。それら
の使用は染色された布にピンホール被害を生じさせることもあり、しかもコスト
の点から現状では魅力的でない。
【0007】 洗剤業界で採用された更に別の手法は過ホウ酸ナトリウムや過炭酸ナトリウム
のような酸素系漂白剤と共に作用する漂白用触媒の使用であった。EP−A−2
37,111及びEP−A−443,651はそれぞれヒドロキシカルボン酸及
び非カルボキシレートポリヒドロキシ化合物のような多座配位子をもったマンガ
ンの水溶性錯体を含む漂白用組成物を記載している。EP−A−272,030
及びEP−A−392,592は、布のような基質からのシミの除去において過
酸化水素化合物を活性化するのに有効な触媒として、Co(III)アミン錯体(例
えば、それぞれ [Co(NH3)5Cl] Cl2及びCo(ビスピリジルアミン)C
2錯体)を開示している。他の特許明細書、例えばWO96/23859、W O96/23860、WO96/23861、WO97/00311及びWO9
7/00312は、自動食器洗浄用洗剤における増強された洗浄/漂白利益を与
えるための [Co(NH3)5OAc] Cl2のようなコバルト触媒を開示している
。これら文書は一般にコバルト触媒がマンガン錯体よりも特に劣った布漂白用触
媒を成すと証拠が示していると教示している。EP−A−458,397および
EP−A−458,398は40℃未満の温度での洗濯中に布上のシミを過酸塩
で漂白するのを向上させるための他のマンガン系の漂白用触媒を記載している。
EP−A−384,503は漂白用触媒として使用されることを意図されたメタ
ロポルフィリン触媒に対してなされた、それを酸化体(例えば、ペルオキシ酸)
による酸化に対してより安定にすることを意図されている、修飾を記載している
【0008】 ポリオキソメタレートは無機クラスター様オキソアニオンを有する塩または酸
であり、簡単なバナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンまたはタングステン
化合物から水性又は有機媒体中で適切な条件下で生成される(シー.エル.ヒル
(C.L. Hill) とシー.エム.プロッサー‐マッカーシー(C.M. Prosser-McCarthy
) のコーディネーション ケミストリー レビューズ(Coordination Chemistry
Reviews)143(1995)407〜455、アイ.ブイ.コゼフニコフ(I.V.
Kozhevnikov)のキャタル.レブ.サイ.エンジ.(Catal. Rev. Sci. Eng.) 37
(2)311〜352(1995)を参照)。
【0009】 EP−A−549,077には、良好な酸化剤であるとされる特殊なタングス
テン含有ポリオキソメタレートが記載されている。更に、それらを洗剤分野で添
加剤として使用することが提起されている。
【0010】 WO97/07886には、特定の式のマンガン含有ポリオキソメタレートを
洗剤及び洗浄剤の中に酸化触媒として使用することが記載されている。
【0011】 さらに、EP−A−761,809には、ポリオキソメタレートの、漂白剤組
成物中での漂白用触媒としての使用が記載されている。特に、使用されるポリオ
キソメタレートは好ましくは、一般式 (Q)q(Aaxmyz(H2O)b)・cH2O (I) のものである。式中、符号Q、A、X、M、Z、q、a、x、m、z、b及びc
は下記の意味を有する: Qは、H、Li、K、Na、Rb、Cs、Ca、Mg、Sr、Ba、Al、P
1234及びNR1234(但し、R1、R2、R3及びR4は同一又は異な
っていてもよく、H、C1〜C20アルキル、C5〜C8シクロアルキル又はC6〜C 24 アリールを表す)を含む群から選ばれた一つ又はそれ以上のカチオンを表わす
; qは1〜60の数を表わし、そして1価の対カチオン(counter cations) にお
けるアニオン性単位の電荷を記する; Aは第2族〜第8族の亜族からの一つ又はそれ以上の遷移金属を表す; aは0〜10の数を表す; Xは、Sb、S、Se、Te、Bi、Ga、B、P、Si、Ge、F、Cl、
Br及びIを含む群から選ばれた一つ又はそれ以上の原子を表す; xは0〜10の数を表す; Mは、Mo、W、Nb、Ta及びVを含む群から選ばれた一つ又はそれ以上の
遷移金属を表す; mは0.5〜60の数を表わす; Zは、OH-、F-、Cl-、Br-、I-、N3 -、NO3 -、ClO4 -、NCS-
SCN-、PF6 -、RSO3 -、RSO4 -、CF3SO3 -、BR4 -、BF4 -、CH3 COO-を含む群から選ばれた一つ又はそれ以上のアニオンを表す(但し、Rは H、C1〜C20アルキル、C5〜C8シクロアルキル又はC6 〜C24アリールに等 しい); zは0〜10の数を表わす; yは、この構造/電荷を補償するのに必要な酸素原子の数を表す;そして b及びcは互いに独立に、0〜50の数を表わす。
【0012】 EP−A−761,809による好ましいポリオキソメタレートは次のもので
ある: Q8 [MnMo624] (QはNa又はNMe4又は両者の混合物である) K4 [MnMo68(OH)6] (NH4)10 [Mn3Sb21968] * Na17 [Mn2Se62494Cl] * Na2(NMe4)2 [Mn21240 (OH)2] ・12H2O (Na/K)10 [Mn3Se21866] * Na8 [MnW1240 (OH)2] ・6H2O Na6 [MnW1240 (OH)2] ・6H2O (Na)7 [MnMo932] * (K)7 [MnMo932] * * は水分子を含有している。
【0013】 この度、驚くべきことには、特殊なコバルトポリオキソメタレートは、漂白用
の、特に洗浄用の及び洗剤の、組成物の中の漂白用触媒として従来のものより遙
かに優れた高い有効性を有することが判明した。
【0014】 本発明によれば、 (i)漂白剤と、 (ii)漂白用触媒としての、ケギン(Keggin)、ドーソン(Dawson)又はフィンケ
(Finke) 構造の、そして一般式(II)を有するポリオキソメタレート: (A’)a'(Cox'y'm'o)・cH2O (II) を含む漂白用組成物が提供される:
【0015】 式中、A’は、同一又は異なっていてもよく、カチオンであり、適切には、H
、アルカリ及びアルカリ土類金属、及び第一遷移系列の元素、例えば、Mn、F
e、Co及びNi、特にNi;Ag、Cd、Hg及び式NR1'R2'R3'R4'及び
PR1'R2'R3'R4'の第四アンモニウム及びホスホニウムカチオン(式中、R1'
、R2'、R3'及びR4'の各々は、同一又は異なっていてもよく、H、C1〜C20 アルキル、C5〜C8シクロアルキル及びC6〜C24アリールから選ばれる)のカ チオン類から選ばれる; a’は、(A’)a'が(Cox'y'm'o)のアニオン電荷と釣り合うよう な値を有し; x’は、0.25〜4の値を有し; Yは、同一又は異なっていてもよく、P、Si又はCoを表し; y’は1又は2であり; oは34〜68の値を有し; Mは、同一又は異なっていてもよく、W、Mo、V、Nb又はTaを表し; m’は9〜18の値を有し;そして cは、0〜84、好ましくは0〜80、より好ましくは0〜50、の値を有す
る。
【0016】 本発明による漂白用組成物は特に低温における漂白性能が良好である。本発明
によるCo−ポリオキソメタレートを含有する漂白用組成物が、既知のMn−ポ
リオキソメタレートを含有する漂白用組成物に比べて、特に低温において改良さ
れた漂白性能を有するということは、特異な驚くべき利点である。
【0017】 一般的には、既知のMn−ポリオキソメタレートを含有する漂白用組成物に比
べて、本発明の漂白用組成物は、同じレベルの漂白用組成物ではより低い温度で
、又は同じ温度ではより少ない漂白用組成物を使用して等しい漂白性能を与える
であろう。
【0018】 本発明の特異な驚くべき利点は、TAEDのような漂白活性化剤を欠いている
漂白用組成物が、漂白活性化剤と共に既知のMn−ポリオキソメタレートを含有
する漂白用組成物に比べて、低温で改良された性能を示すことである。従って、
本発明による漂白用組成物は、漂白活性化剤を使用せずになお改良された漂白性
能を得ることを可能にする。漂白活性化剤は高価な成分であることがあり、それ
らの省略はコスト節約になるであろう。
【0019】 本発明による組成物は、例えば一般的な自動食器洗浄用の一般的な洗浄用途に
使用されてもよい。しかしながら、本発明によるCo−ポリオキソメタレートを
含有する漂白剤が、布の洗濯への使用に適しているということは、特に驚くべき
ことである。かかる洗濯は低温、例えば、50℃より低い、例えば、20〜40
℃、又はそれより低い温度で適切に行うことができる。
【0020】 また、本発明はケギン、ドーソン又はフィンケ構造のそして上記に規定された
通りの一般式IIを有するポリオキソメタレートの、洗浄用又は洗剤組成物の中の
漂白用触媒としての使用を提供する。
【0021】 本発明に従って使用される化合物はケギン、ドーソン又はフィンケ構造に基づ
く、場合によってはラクナリー前駆体(lacunary precursor)の存在下の、Co置
換ポリオキソメタレートとして記載されてもよい。
【0022】 本発明による式IIの漂白用触媒は、また、既知の漂白用触媒と同じ様に染料転
移阻止剤(dye-transfer inhibitor)として適切に使用されてもよい。
【0023】 本明細書中では、用語「ポリオキソメタレート」はポリ酸(即ち、A’がH+ である)及びポリ酸の塩どちらも包含するのに使用される。
【0024】 一般式(II)のポリオキソメタレートはヘテロポリオキソメタレートである。 特に、本発明に従って使用されるポリオキソメタレートは、コバルト及び場合
によっては燐又はシリカを、例えばタングステン及びモリブデンの他に、含有し
ている。本発明に従って使用されるポリオキソメタレートはケギン、ドーソン又
はフィンケ構造のものである。例えば、ジャーナル オブ アメリカン ケミカ
ル ソサイエティ(J. Amer. Chem. Soc.)第113巻(1991年)第7209
頁には、式 [APW1139]7-/8-(式中、Aは亜鉛、コバルト、ニッケル又はマ
ンガンである)のケギンアニオンが記載されており、ジャーナル オブ アメリ
カン ケミカル ソサイエティ(J. Amer. Chem. Soc.)第109巻(1987年
)第402頁には、式 [AP21761]7-/8-(式中、Aはマンガン、鉄、コバ ルト、ニッケル、銅である)のドーソンアニオンが記載されており、そしてイン
オーガニック ケミストリー(Inor. Chem.) 第26巻第3886頁(1987年
)には、フィンケ構造のアニオンの製造及び特性が記載されている。
【0025】 本発明に特に重要なのはポリオキソメタレートアニオンである。 本発明に従って使用されるアニオンは適切には、八面体の位置にあるコバルト
を含有する。従って、Cox'は、利用可能な八面体サイトにあるコバルトイオン
の数に対応するとみなされてもよい。ドーソン構造のためには、一般に1つ又は
2つのコバルトが八面体サイト(単数又は複数)に存在するであろうし、ケギン
構造のためには1つ〜3つが存在するであろう。フィンケ構造はコバルトによっ
て占められた八面体位置を一般に4つ有している、何故ならば、これは安定性の
ために必要とされるからである。
【0026】 使用されるアニオンは少なくとも一つのYがCoを表す場合には四面体位置に
あるコバルトも含有してもよい。しかしながら、この位置は触媒活性のためには
重要であるとは考えられない。
【0027】 コバルトは通常、Co2+の形態で存在するであろう。ゲギンアニオンの場合に
は、コバルトはCo3+としても存在することができる。しかしながら、特に、安
定性の理由で、2価形態が一般に好ましい。
【0028】 アニオンは好ましくはドーソン又はケギン構造のものである。
【0029】 アニオンがドーソン構造である場合には、一般に、x’は1又は2であり、そ
してケギン構造である場合には、x’は一般に1〜3、好ましくは1又は2、で
あろう。上記に指摘したように、フィンケ構造の場合には、x’は一般に4であ
ろう。
【0030】 m’及びoの値はアニオンの構造と八面体位置(単数又は複数)に存在するコ
バルトイオンの数即ちx’の値とに依存するであろう。 モノCo置換(x’=1)ケギン構造アニオンのためには、m’は一般に11
であり、そしてoは39である。 モノCo置換ドーソン構造アニオンのためには、m’は一般に17であり、そ
してoは61である。ドーソンアニオンがジCo置換(x’=2)である場合に
は、m’は一般に16であり、そしてoは60である。
【0031】 上記式IIに示されている通り、本発明に従って使用される漂白用触媒はそれら
と組み合わされた水分子を有していてもよい。この水は一般的にはアニオンと組
み合わされている。組み合わされる水の数は変動可能である。一般に、八面体位
置の各コバルトがそれと組み合わされた水分子を有する。付加的に連結する水分
子がアニオンの構造内に又は水和の水として存在してもよい。
【0032】 x’は適切には1〜4、例えば1又は2、であってもよい。
【0033】 Mは、好ましくはMo、より好ましくはWである。
【0034】 m’は適切には、oが39のときは11、又はoが61のときは17、又はo
が60のときは16、であってもよい。
【0035】 x’が2〜4である場合には、Yは好ましくはCoでない。y’が2である場
合には、Yは好ましくはCoでない。
【0036】 フィンケ構造の場合には、m’が18で、oが68であろう。
【0037】 適切には、cは1〜20、例えば、1〜5又は1〜3、であってもよい。
【0038】 式(II)のポリオキソメタレートにおける好ましい態様によれば、x’および
y’はそれぞれ1である。
【0039】 他の好ましい態様によれば、 式(II)のポリオキソメタレートはケギン構造のものであり、YがCoであり
、そしてx’およびy’がそれぞれ1である;または、 式(II)のポリオキソメタレートはドーソン構造のものであり、YがPまたは
Siであり、x’が1であり、そしてy’が2であるか、又はYがPまたはSi
であり、そしてx’およびy’がそれぞれ2である;または、 式(II)のポリオキソメタレートはフィンケ構造のものであり、YがPであり
、y’が2であり、そしてx’が4である。
【0040】 本発明に従って使用される適する漂白用触媒には、次の式のアニオンを有する
ものが包含される: [SiW11(Co・H2O)O39]6- [PW11(Co・H2O)O39]5- [Co2+(Co・H2O)W1139]8- [P217(Co・H2O)O61]8- [P2(Co・H2O)21660]10- 各々は更に組み合わされた水を含有している又はしていない。
【0041】 式(II)の代表的なケギン構造ポリオキソメタレートは、式 (A’)(8-t+2x)/p [(Co・H2O)xYM12-x40-x] ・nH2O (式中、xは1〜4、好ましくは1〜3、であり、nは0〜80であり、pは対
カチオンA’の電荷であり、そしてYは中心原子でありそして上記定義通りであ
り、そしてtはその酸化状態である) のものであってもよい。
【0042】 式(II)の代表的なドーソン構造のポリオキソメタレートは、式 (A’)(16-2t+2x)/p [(Co・H2O)x218-x62-x] ・nH2O (式中、xは1〜4であり、nは0〜80であり、pは対カチオンA’の電荷で
あり、そしてYは中心原子でありそして上記定義通りであり、そしてtはその酸
化状態である) のものであってもよい。
【0043】 式(II)の代表的なフィンケ構造のポリオキソメタレートは、式 (A’)10/p [P218Co4(H2O)268] ・nH2O (式中、nは0〜80であり、そしてpは対カチオンA’の電荷である) のものであってもよい。
【0044】 本発明に従って使用される漂白用触媒のカチオン(単数又は複数)A’の性質
はアニオンのそれのようには臨界的でない。漂白用触媒として使用するには、式
IIの化合物は勿論、水の中に可溶性でなければならない又は可溶化されることが
できなければならない。従って、カチオン(対数又は複数)A’は使用時に可溶
性である又は可溶化できるべきである。例えば、第四アンモニウムカチオンの場
合には、これらが可溶化基によって置換されていてもよい。
【0045】 本発明によるポリオキソメタレートにおいては、A’は適切には、水素、アル
カリ金属、例えば、カリウム又はナトリウム、又は第四アンモニウムカチオンで
ある。
【0046】 特に、本発明による漂白用触媒に使用されてもよいポリオキソメタレートには
次のものが包含される: K6 [Si(Co ・H2O)W1139] K4Na2 [Si(Co ・H2O)W1139] K7H [Co2+(Co ・H2O)W1139] ・15H2O K10 [P2(Co ・H2O)21660] K7H [P2(Co ・H2O)W1761] [(CH3)4N]5 [PW11(Co ・H2O)O39] [(C25)3CH3 N]5 [PW11(Co ・H2O)O39] [(C3 7)4N]5 [PW11(Co ・H2O)O39] [(C49)4N]5 [PW11(Co ・H2O)O39]
【0047】 本発明に従って使用される漂白用触媒は、漂白剤として水溶液中に過酸化水素
を放出することができるペルオキシ酸素漂白剤好ましくは過ホウ酸ナトリウム又
は過炭酸ナトリウムをも含有している漂白用組成物の一つの成分である。
【0048】 本発明による漂白用組成物はさらに、漂白活性化剤化合物、例えば、テトラア
セチルエチレンジアミン、ペンタアセチルグルコース、ノナノイルオキシベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート及び過酸化水
素と反応してペルオキシ酸漂白剤を生成することが知られているその他アシル化
用活性化剤化合物から選ばれた、を含有していてもよい。しかしながら、本発明
の特異な利点は漂白用組成物が漂白活性化剤を省略してもよいことである。
【0049】 本発明の漂白用触媒は、予め生成されたポリオキシ酸漂白剤、その例としては
フタロイルミアノペルオキシカルボン酸、モノ‐及びジ‐ペルオキシカルボン酸
が包含される、と一緒に使用されてもよい。
【0050】 本発明による漂白用組成物は洗剤または洗浄用組成物および漂白増強剤組成物
(bleach booster composition)の一部であることができる。
【0051】 洗剤組成物は界面活性剤例えばアニオン性界面活性剤例えばアルコールスルフ
ェート又は直鎖アルキルベンゼンスルホネート及び/又は非イオン性界面活性剤
例えばアルコールエトキシレートを含有してもよい。
【0052】 加えて、本発明による洗剤組成物は一般的にはビルダー例えばアルミノシリケ
ート(例えば、ゼオライトA)、層状シリケート、燐酸塩特にトリポリ燐酸ナト
リウム、クエン酸三ナトリウム、炭酸ナトリウム又はホウ酸ナトリウムを含有す
るであろう。
【0053】 同様に、高分子添加物例えばコビルダー(co-builder)として作用するマレイン
/アクリル共重合体、及び汚れ解放ポリマー(soil release polymer)例えばポリ
エチレンオキシドテレフタレート、が存在してもよい。
【0054】 本発明の組成物はまた、泡抑制剤(suds suppressor) 例えばソープ;酵素例え
ばリパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ及びプロテアーゼ;蛍光増白剤例えばスチ
ルベン誘導体、金属イオン封鎖剤及び流動助剤/充填剤例えば硫酸ナトリウム、
を含有してもよい。
【0055】 代表的な洗剤組成物についての更に詳細な情報は例えばWO92/06161
に開示されている。
【0056】 本発明による漂白用組成物中のペルオキシ化合物‐対‐漂白用触媒の好ましい
重量比は10:1から1000:1の間、例えば50:1から1000:1の間
、にあるであろう。
【0057】 漂白用組成物中のペルオキシ化合物‐対‐使用されるなら漂白活性化剤の重量
比は1:0から20:1、例えば1:1から20:1、の間にあるであろう。
【0058】 本発明による漂白用組成物はそれが洗剤組成物又は洗浄用組成物の一部を成す
場合には、洗剤組成物又は洗浄用組成物の1〜50重量%、好ましくは1〜30
重量%、を構成してもよい。漂白増強剤組成物のためには、50重量%を越す主
要成分は本発明による漂白用組成物であろう。
【0059】 本発明を下記の実施例において更に説明する。
【0060】 実施例1 K6 [SiW11CoO39] ・H2O(触媒1(Catalyst 1))
【0061】方法A このCo置換ケギンヘテロポリアニオンの合成においては、まず、ラクナリー
前駆体を製造し、そして第二ステージで、Coを組み込んだ。完全な合成手順は
次の通りであった:
【0062】 (a)ラクナリー前駆体:Na9H [SiW934] ・23H2Oの製造 8.13重量%のNa2Oと24.31重量%のSiO2と67.56重量%の
水を含有する溶液0.989gを16.94gの水で希釈した。この溶液に、1
1.87gのNa2WO4・4H2Oを加えた。こうして調製された溶液は次のモ ル比の成分を含有していた: Na2SiO3:9Na2WO4・2H2O:227H2
【0063】 この溶液に、激しい攪拌下で、6.757gの塩酸(6M)を非常にゆっくり
添加した。10:1のH+/Si比を得るように適する量の塩酸を添加した。未 反応シリカを濾過して除いた。
【0064】 残留溶液を室温で5日間放置し、その後には十分に形の定まった結晶が形成さ
れていた。これらを濾過によって収集し、そして冷水で洗った。それらを水の中
に溶解しそして再結晶化プロセスを2回繰り返すことによって精製した。
【0065】 次いで、固体をシリカゲル含有デシケーターの中で室温で1週間乾燥した。化
学分析、X線回折(XRD)及び赤外(IR)分光分析法によって、この生成物
の特性を決定した。
【0066】 ラクナリー前駆体に対する化学分析データ:
【表1】
【0067】 ラクナリー前駆体のIRスペクトルにおける特徴的バンド(波数/cm-1):
【表2】
【0068】 (b)ラクナリー前駆体からK6 [SiW11CoO39] ・H2Oの合成 予め氷酢酸で溶液pHを6.5に調節されている酢酸コバルト(II)の水溶液
(10gの水に溶解された0.30gの酢酸コバルト(II))に、ラクナリー前
駆体ポリオキソメタレートNa9H [SiW934] ・23H2O(1.12g) を粉末形態で非常にゆっくり添加した。15分攪拌後、残留する微量の未反応固
体材料を濾過除去した。得られた溶液は、酢酸ナトリウムと酢酸(pH6.7)
の混合溶液で処理することで予めコンディショニングされたカチオン交換樹脂(
ドーウェクス(Dowex) 50WX8、6g)に3回通して、Na+によるCo2+イ オンの交換を行った。ナトリウムポリオキソメタレートを含有するこの溶液に塩
化カリウム(5g)を添加した。
【0069】 それから、この溶液を、生成物を結晶させることができるように、室温で2週
間放置した。生成された結晶を次いで濾過し、冷水/エタノール(1:1)で洗
浄し、そして室温で乾燥した。0.75gのピンク色の生成物が得られた。
【0070】 生成物は、そのIRスペクトルによって特性が決定され、このIRスペクトル
はこの物質のために従来公開されたものと一致した(ジェー.ジー.リウ(J.G.
Liu)等の、ジャーナル オブ ケミカル ソサイエティ(J. Chem. Soc.) 、ダル
トン トランス.(Dalton Trans.) 、第12巻第1901頁(1992年)を参
照)。
【0071】方法B 方法Aと同様に、まず、ラクナリー前駆体を製造し、そして第二ステージで、
Coを組み込んだ。この合成手順は方法Aに比べスケールアップされている。
【0072】 (a)ラクナリーNa9H [SiW934] 前駆体の製造 5.00g(20.25ミリモル)のNa2SiO3(Na2SiO3は次の組成
を有する:8.13重量%のNa2O、24.31重量%のSiO2、及び67.
56重量%の水)を82.59gの水に溶解し、そしてこの溶液に60g(20
4.18ミリモル)のNa2WO4を加えた。この混合物を完全な溶液が得られる
迄10分間攪拌した。次いで連続攪拌下で6MのHCl溶液33.87mlを非
常にゆっとり添加した、その間に若干の沈殿物が現れた。攪拌をさらに15分間
継続し、次いで、固体を濾過によって溶液から除去した。
【0073】 結晶化のために溶液を室温で放置し、そして周期的に結晶を濾過によって除去
した。数日後に結晶化を停止し、その時点で約10gの前駆体が得られていた。
この固体から得られたIRスペクトルは方法Aの前駆体のそれと一致した。
【0074】 (b)ケギン構造を有するコバルト含有ポリオキソメタレートの合成 2.63g(10.56ミリモル)のCo(CH3COO)2・4H2Oを水8 7.59gの中に含有しそのpHが数滴の酢酸の添加によって6.5に予め調節
された溶液に、9.81g(4.02ミリモル)の上記前駆体を加えた。溶液に
前駆体が添加された後に反応が起こったことを示す非常に強い赤色が現れた。溶
液を15分攪拌してラクナリーヘテロポリアニオンを完全に反応させた。
【0075】 不溶性固体を濾過除去し、そして赤色溶液を、Na+交換された樹脂ドーウェ ックス(DOWEX) 50WX8に通した。(予め、樹脂は酢酸ナトリウム/酢酸溶液
(0.1/0.1M)で処理することによってコンディショニングされた)。イ
オン交換ステップはこのステージでケギンアニオンの電荷を補償するCo2+カチ
オンをNa+カチオンによって完全に交換するために3回繰り返された。
【0076】 次いで、赤色溶液に激しい攪拌下で10g(134.14ミリモル)のKCl
を非常にゆっくり添加した。ピンク色の沈殿物が現れ、それを濾過によって回収
し、10mLの蒸留水で洗浄し、そして室温で空気を固体に通すことによって一
晩乾燥した。 最後に、9.88g(3.31ミリモル、収率:82%)の固体を集めた。
【0077】 化学分析は、ケギンポリオキソメタレートが純粋なカリウム塩K6 [SiW11 (Co・H2O)O39] としては沈殿しなかったが、それはナトリウムによって 部分的に補償されており算出分析式K4Na2 [SiW11(Co・H2O)O39] を有する、ことを示している。
【0078】 Co含有ケギンポリオキソメタレートの化学分析
【表3】
【0079】 生成物のIRスペクトルは、方法Aの生成物のものと一致していた。
【0080】方法C これは、方法A及びBと違って、1段階合成である。 合成手順は次の通りである: 25gの蒸留水の中に3.15g(52.5ミリモル)の氷酢酸と11.5g
(4ミリモル)のH2SiW1240・xH2Oを含有する溶液をつくった。次いで
、6.12g(61.2ミリモル)のKHCO3 を加えて溶液のpHを6に低下
させた。このpHに達したとき、溶液を沸点近くまで加熱し、そして0.8g(
3.1ミリモル)の酢酸コバルト4水和物(CoAc・4H2O)と2gの水を 含有する温溶液を加えた。続いて、8gの水に溶解された15g(153.1ミ
リモル)の酢酸カリウムと0.5g(8.3ミリモル)のAcOHを加え、そし
て溶液を15分攪拌し、そして濾過した。
【0081】 溶液を4時間放置し、そして8.1gの深赤色固体を濾過によって回収した。
2gのこの生成物を沸騰水の中に溶解することによって再結晶化させた。室温に
冷却しそして2時間放置した後に、1.42gの非常に大きな深赤色結晶を収集
した。
【0082】 生成物の化学分析
【表4】
【0083】 実施例2 [(CH3)4N]5 [PW11CoO39] ・H2O(触媒2(Catalyst 2))の合成
【0084】 (a)ラクナリー前駆体Na9H [PW934] ・19H2Oの製造 30gのメタタングステン酸ナトリウムを37mLの蒸留水の中に溶解した。
次いで、この溶液に0.75mLの燐酸(85重量%)を滴加した。これに続い
て、5.5mLの氷酢酸を滴加し、それによって、目標のラクナリーヘテロポリ
アニオンNa9H [PW934] ・19H2Oの沈殿が起こった。得られた固体を 濾過によって回収し、そして非常に少量の水で洗浄しそして真空乾燥した。
【0085】 (b)ラクナリー前駆体から[(CH3)4N]5 [PW11CoO39] ・H2O合成 10gの上記ラクナリー前駆体ポリオキソメタレートNa9H [PW934] ・19H2 Oを100mLの水の中に溶解し、次いで、2mLの氷酢酸と1.8
gの酢酸コバルト(II) を加えた。得られた溶液を2時間還流した。若干の不溶
性固体物質は高温(沸点近く)での濾過によって除去した。最後に、この溶液に
40mLの臭化テトラメチルアンモニウム飽和溶液を加えた。溶液の温度を低下
させると、固体が沈殿した、それを濾過によって集め、そして逐次水洗によって
精製した。
【0086】 このポリオキソメタレートについては、紫外線(UV)/可視光、IR分光分
析法及び化学分析によって特性を決定した。UV/可視領域の249及び約50
0nmにおける、およびIR領域の715、750、787、820、886、
956、1077及び1057cm-1におけるバンドが示され、それらは目標の
コバルト置換ポリオキソメタレートの特徴である。
【0087】 触媒2についての化学分析データ
【表5】
【0088】 実施例3〜6 3. [(C25)3CH3N]5 [PW11CoO39] ・H2O (触媒3) 4. [(C3 7)4N]5 [PW11CoO39] ・H2O (触媒4) 5. [(C49)4N]5 [PW11CoO39] ・H2O (触媒5) 6. [C1429(CH3)3N]5 [PW11CoO39] ・H2O (触媒6)
【0089】 ポリオキソメタレートは実施例2に記載されている方法を使用して合成した。
但し、臭化テトラアルキルアンモニウムの飽和溶液40mLの最終添加が、実施
例3では臭化トリエチルメチルアンモニウムであり、実施例4では臭化テトラプ
ロピルアンモニウムであり、実施例5では臭化テトラブチルアンモニウムであり
、そして実施例6では臭化テトラデシルトリメチルアンモニウムであった。
【0090】 生成されたポリオキソメタレートについては、化学分析、UV/可視光及びI
R分光分析法によって特性を決定した。
【0091】 触媒3〜6(Catalyst 3〜6)に対する化学分析データ
【表6】
【0092】 実施例7 K7H [Co(II)(Co(II)・H2O)W1139] ・15H2O (触媒7(Catalyst 7))の合成
【0093】 19.8gのNa2WO4・2H2Oを40gの蒸留水の中に溶解した。次いで 、pHを、3.5gの酢酸を添加することによって、7に調節した。得られた無
色の溶液を連続攪拌下で120℃に加熱し、そしてこの溶液に、13gの水の中
に溶解した2.5gのCo(CH3COO)2・4H2Oを滴下漏斗を使用して滴加
した。最初無色だった溶液は直ちに暗青色になり、それは反応が進行するにつれ
て約15分かかってゆっくり緑色に変化した。
【0094】 得られた緑色溶液を冷却しそして不溶性固体を濾過して除いた。溶液を120
℃に加熱し、そして水25gの中に13gのKClを含有する温溶液を加えた。
加熱を15分間維持し、次いで溶液を室温に冷却した。溶液を結晶化のために5
℃に一晩保った。その後に、17.4gの緑色の固体が収集された。
【0095】 3gのこの固体は100℃で10mLの0.08Mの酢酸の中に溶解すること
によって再結晶化された。不溶性固体は濾過して除去され、そして緑色溶液は室
温に冷却された。次いで、KCl飽和水溶液10mLを添加した。得られた溶液
を5℃で一晩結晶化させた。固体を回収し、そして空気を流動させることによっ
て室温で乾燥した。再結晶化プロセスを2回繰り返した。1.68gの固体が得
られた。
【0096】
【表7】
【0097】 実施例8 K7H [P217CoO61・H2O] (触媒8(Catalyst 8))の合成 グングステン原子に代わり、八面体位置に同形で組み込まれた一つのCo(II
)を含有するこのドーソン構造体の合成を2段階で行った。第一段階で、コバル
トを含有しないポリオキソメタレートK6 [P21862] ・14H2Oを製造し 、次いで、第二段階で、一つのタングステン原子をコバルト原子によって同形で
置き換えた。
【0098】 (a)前駆体K6 [P21862] ・14H2Oの製造 10gのNa2WO4・2H2Oを35mLの沸騰蒸留水の中に溶解した。次い で、25.7gのH3PO4(85重量%)を加え、そして得られた溶液を5時間
還流した。
【0099】 溶液を室温に冷却した後、10gのKClを加えた。直ちに、黄色の沈殿物が
現れ、それを濾過によって回収した。この固体の部分を5℃で一晩再結晶化させ
た。その固体を空気中で室温で乾燥した。IRスペクトル及び化学分析は、ドー
ソンポリオキソメタレートが首尾よく製造されたことを示していた。再結晶化の
前と後の固体間に差異は観察されなかった。更なる製造のためには、再結晶化さ
れなかった材料が使用された。
【0100】 (b)K7H [P217(Co・H2O)O61] の合成 20gの蒸留水の中に5gのドーソン前駆体を含有する溶液を120℃で加熱
した。次いで、最小量の水の中に溶解した0.357gのCoCl2・6H2Oを
加えた。80℃で5分間に攪拌した後、水5gの中の酢酸カリウム4gの溶液を
加え、そして酢酸を添加することによってpHを7に調節した。
【0101】 得られた溶液は120℃で10分間攪拌され、そして青色から褐色〜赤みがか
った色に変色した。固体を濾過によって回収した。固体を120℃の沸騰水20
gの中で20分間還流した。その後では固体がほぼ溶解された。若干の不純物を
熱濾過によって除去し、そして残留する強い褐色〜赤色の溶液を5℃で一晩結晶
化させた。小さな針形状結晶の大きな量(2.59g)が濾過によって回収され
た。この固体は所期のK7H [P217(Co・H2O)O61] ポリオキソメタレ ートとして同定された。
【0102】 化学分析は、八面体位置に同形で置換された一つのCoを有するドーソンポリ
オキソメタレートが得られたことを示していた。
【0103】 K7H [P217(Co・H2O)O61] ポリオキソメタレートの化学的組成
【表8】
【0104】 実施例9 下記の第1表に列挙された漂白用組成物の各々の性能は、Terg−o−to
meter(ユナイテッド ステーツ テスティング社(United States Testing
Co.) )を使用する洗濯試験において評価された。試験では、BC1(CFT−
オランダ)紅茶のシミをつけた木綿の4枚の10cm×10cm見本は、漂白成
分を含有する1リットルの脱イオン水の中で31分間洗濯された。サンプル1〜
4では、洗濯溶液は過ホウ酸ナトリウムの使用を模するために8.6×10-3
ル・dm-3の過酸化水素と8.6×10-3モル・dm-3のメタホウ酸ナトリウム
(NaBO2・4H2O)を含有していた。
【0105】 サンプル5〜8では、洗濯溶液は過炭酸ナトリウムの使用を模するため8.6
×10-3モル・dm-3の過酸化水素と5.7×10-3モル・dm-3の炭酸水素ナ
トリウムを含有していた。
【0106】 洗濯の温度は20又は40℃のどちらかであった。 洗濯液のpHは10に維持された。 洗濯サイクルの後に、見本を1リットルの脱イオン水の中ですすぎ(2回)、
しぼり、そしてファンオーブンで乾燥した(50℃、2時間)。
【0107】 見本の洗濯前と洗濯後の460nmでの反射率の差異を計算し、そして4枚の
見本に対して平均化された得られた量ΔR460により、シミ除去の表示を与え
た。
【0108】 結果は下記の第1表に示されている:
【表9】
【0109】 TAEDで活性化された過ホウ酸塩及び過炭酸塩の漂白性能における顕著なそ
して予期されなかった改良が実施例1の触媒1(Catalyst 1)の添加によって示さ
れている。効果は20℃で特に著しい。
【0110】 実施例10 触媒1(Catalyst 1)に似たマンガン触媒を製造した。実施例1に開示された方
法Aに従ったが、酢酸コバルト(II)の代わりに等モル量の酢酸マンガン(II)
を使用した。近似組成K10 [SiW9Mn337] ・3H2Oを有する生成物を得 た(Mn触媒1(Mn-Catalyst 1))。
【0111】 次いで、触媒1の低温(20℃)紅茶シミ漂白性能を、実施例9に記載の過ホ
ウ酸を使用する手順に従って、マンガン触媒の漂白性能と比較した。
【0112】 結果は第2表に示されている。
【表10】
【0113】 実施例11 実施例1〜5で合成し同定した触媒1〜5の性能を、油性のシミ(マヨネーズ
‐アナットー(Annato)CS−5S、CFT−オランダ)に対する20℃でのTe
rg−o−tometer洗濯試験で評価した。10mgの各触媒、0.15g
のTAED及び実施例9に記載された条件下の過ホウ酸塩を使用した。
【0114】 結果は第3表に示されている。
【表11】
【0115】 実施例12 下記の第4表に列挙された触媒1含有漂白用組成物の各々の性能は、Terg
−o−tometer(ユナイテッド ステーツ テスティング社)を用いる洗
濯試験で評価された。試験では、BC1(CFT−オランダ)紅茶のシミをつけ
た木綿の4枚の10cm×10cm見本を、漂白成分を含有する1リットルの脱
イオン水の中で31分間洗濯した。サンプル1〜4では、洗濯溶液は過ホウ酸ナ
トリウムの使用を模するため、8.6×10-3モル・dm-3の過酸化水素と8.
6×10-3モル・dm-3のメタホウ酸ナトリウム(NaBO2・4H2O)、10
mg/Lの触媒1及び第4表に表示通りのTAEDを含有していた。
【0116】 洗濯の温度は20又は40℃のどちらかであった。 洗濯液のpHは10に維持された。 洗濯サイクルの後に、見本を1リットルの脱イオン水の中ですすぎ(2回)、
しぼり、そしてファンオーブンで乾燥した(50℃、2時間)。
【0117】 触媒を使用した洗濯の前と後の反射率の差異を測定し、そして実施例9におけ
るように得られた量ΔR460を算出した。同様に、触媒を使用しない場合の対
応するΔR460の数量を得た。触媒なしのΔR460を触媒ありのΔ460か
ら差し引いた。得られた数量、下記のΔR460′は、触媒に起因するシミ除去
の表示を与える。
【0118】 結果は下記の第4表に示されている:
【表12】
【0119】 結果は、触媒1が、TAED漂白活性化剤の不在下の模擬過ホウ酸塩漂白剤(
ホウ酸塩緩衝剤中の過酸化水素)を触媒することを示している。
【0120】 実施例13 マンガン含有ポリオキソメタレートの紅茶シミ漂白性能を、実施例12に記載
の手順に従って測定した。
【0121】 使用されたマンガン含有ポリオキソメタレートは下記の通りであった:Mn触媒1 (Mn-Catalyst 1) ‐上記実施例10に記載された通り。Mn触媒2 (Mn-Catalyst 2) (NH4)10 [Mn3Sb21969] はDE−A−195 30 786の実施
例1の方法に従って得られた。Mn触媒3 (Mn-Catalyst 3) Na17 [Mn2Se62494Cl] はDE−A−195 30 786の実施
例5の方法に従って得られた。
【0122】 得られた結果は実施例12の結果と比較して下記の第5表に示されている:
【表13】
【0123】 Mn置換ポリオキソメタレート触媒に比べて、触媒1(Catalyst 1)はその触媒
活性を具現するのにTAED漂白活性化剤の存在を必要としなかった。
【0124】 実施例14 洗濯試験は、基本洗剤の存在下でそしてローカル水道水を使用して、木綿上の
紅茶シミに対する過ホウ酸ナトリウム1水和物(PBS1)による漂白性能に対
する本発明による様々なコバルト触媒の使用の効果をそしてマンガンポリオキソ
メタレートと比較して評価するのに、使用された。
【0125】 0.986g/LのPBS1及び2.0g/LのIEC−456(無燐酸)試
験洗剤(ヘンケル社(Henkel Kga)によって供給された、抑泡剤を有する1994
処方物) が使用された。水道水は代表的には67ppmのCa2+と3.0ppm
のMg2+を含有していた。これら相違以外は、試験手順は実施例12に記載され
ている通りであった。
【0126】 結果は下記の第6表に示されている。
【表14】
【0127】 コバルト触媒の優れた性能は特に漂白活性化剤の不在下では明白である。
【0128】 実施例15 洗濯試験は、実施例14におけるように水道水を使用して、2g/LのIEC
−456基本洗剤と2種類のレベルのTAED活性化剤(0.15及び0.50
g/L)の存在下での模擬過ホウ酸ナトリウム(8.6mM)による木綿上の紅
茶シミの漂白に対する本発明のコバルト含有触媒とマンガンポリオキソメタレー
トの使用の効果を比較するために、行われた。これら相違以外は、試験手順は実
施例12に記載されている通りであった。
【0129】 結果は下記の第7表に示されている。
【表15】
【0130】 触媒1(Catalyst 1)の性能は、TAEDの非常に高い添加においては低かった
が、低TAEDレベルにおいては良好であった。この状況はMnポリオキソメタ
レートでは逆であった。
【0131】 0.5g/LのレベルのTAEDは、通常の布の洗濯過程では許容できないほ
ど高いであろうレベルを表している。最近のコンパクトな強力な粉末洗剤の場合
には、洗剤は10重量%を上回るTAEDを含有することが必要になろうが、そ
のレベルは経済的には実行不可能であろう。
【0132】 実施例16 洗濯試験は、PBS1による、しかし実施例14で使用されたPBS1のレベ
ルの半分(0.493g/L)を使用して、木綿上の紅茶シミの漂白に対する本
発明のコバルト含有触媒とマンガンポリオキソメタレートの使用の効果を比較す
るために、行われた。試験溶液は、2.0g/LのIEC−456の基準洗剤、
及び0又は0.15g/LどちらかのTAEDも含有していた。水道水が使用さ
れ、そして手順は実施例14におけると同じであった。
【0133】 結果は下記の第8表に示されている。
【表16】
【0134】 触媒1(Catalyst 1)は、このより低いレベルにおけるPBS1の性能に有意な
増強をもたらすことが理解される。TAEDが含有されていない場合は、やはり
、Mn触媒(Mn-Catalyst) に比べて結果が有意に良好である。
【0135】 実施例17 洗濯試験は、木綿上のその他のシミに対するPBS1の漂白性能に対する、触
媒1の添加の効果を評価するために実施された。試験溶液の中には、0.986
g/LのPBS1、2.0g/LのIEC−456基準洗剤、及び0.15g/
LのTAEDが含有されていた。水道水を使用し、そして実施例14の手順に従
った。
【0136】 結果は下記の第9表に示されている。
【表17】
【0137】 親水性および親油性どちらのシミの過ホウ酸塩による漂白も増強させるという
触媒1の効果が、実証されている。
【0138】 実施例18 洗濯試験は、US条件下の木綿上の数種のシミのPBS1系洗剤による漂白に
対する触媒1とマンガンポリオキソメタレートの効果を評価するために実施され
た。試験溶液は、0.08g/LのPBS1と0.04g/Lのノナノイルオキ
シベンゼンスルホン酸ナトリウム(NOBS)と共に1.5g/Lの「タイドフ
リー(Tide Free) 」洗剤を含有していた。〔「タイドフリー」はプロクター ア
ンド ギャンブルからの、漂白剤を含有しない洗剤である〕。
【0139】 試験は水道水を使用し、そして洗濯時間が15分であった以外は、実施例16
の手順に従った。洗濯温度は50℃であった。
【0140】 結果は下記の第10表に示されている。
【表18】
【0141】 過ホウ酸塩漂白の増強はUS条件下で触媒1(Catalyst 1)によって得られてい
る。
【0142】 実施例19 この実施例は、粉末洗剤への組み込みを容易にするために不活性担体上に本発
明の触媒を組み込む方法を実証する。
【0143】 1.956gの触媒1を600mLの脱イオン水の中にゆっくりと温め(50
℃)ながら溶解させた。この溶液を1リットルの回転蒸発器フラスコに移し、そ
れに60gのソルボシル(Sorbosil)AS30シリカ(クロスフィールド(Crosfie
ld))を加えた。次いで、この懸濁物を蒸発乾固し(ウォーター バキューム、7
0℃)、そしてオフホワイトであるが、均質の粉末を回収した。これを105℃
で2時間乾燥した。次いで、54.0gのこの粉末を家庭用コーヒー挽きで29
gの非イオン性界面活性剤シンペロニック(Synperonic)A9(ICIサーファク
タンツ)と共に粗砕した。生成物を分級して500〜1000μmのサイズ範囲
のさらさらした顆粒を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 コルマ − カノス、アベリノ スペイン国 バレンシア、カルレ ダニエ ル バラシアルト、6 (72)発明者 ジョルダ − モレト、ホセ ルイス スペイン国 バレンシア、カルレ エン ボウ、10 Fターム(参考) 4H003 DA01 DA19 EA25 EB19 EE04 EE05 FA43

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)漂白剤と、 (ii)漂白用触媒としての、ケギン、ドーソン又はフィンケ構造の、そして一
    般式(II)を有するポリオキソメタレート: (A’)a'(Cox'y'm'o)・cH2O (II) (式中、 A’は、同一又は異なっていてもよく、カチオンであり; a’は、(A’)a'が(Cox'y'm'o)のアニオン電荷と釣り合うよう な値を有し; x’は、0.25〜4の値を有し; Yは、同一又は異なっていてもよく、P、Si又はCoを表し; y’は1又は2であり; oは34〜68の値を有し; Mは、同一又は異なっていてもよく、W、Mo、V、Nb又はTaを表し; m’は9〜18の値を有し;そして cは0〜84の値を有する) を含む漂白用組成物。
  2. 【請求項2】 式(II)のポリオキソメタレートにおいて、MがW又はMo
    である、請求項1記載の漂白用組成物。
  3. 【請求項3】 式(II)のポリオキソメタレートにおいて、x’が1〜4で
    ある、請求項1又は2記載の漂白用組成物。
  4. 【請求項4】 式(II)のポリオキソメタレートがケギン構造であり、Yが
    Coであり、そしてx’及びy’がそれぞれが1である、請求項1又は2記載の 漂白用組成物。
  5. 【請求項5】 式(II)のポリオキソメタレートがドーソン構造であり、Y
    がP又はSiであり、x’が1であり、そしてy’が2である、請求項1又は2
    記載の漂白用組成物。
  6. 【請求項6】 式(II)のポリオキソメタレートがドーソン構造であり、Y
    がP又はSiであり、そしてx’及びy’がそれぞれ2である、請求項1又は2
    記載の漂白用組成物。
  7. 【請求項7】 式(II)のポリオキソメタレートにおいて、m’が11でそ
    してoが39である、又はm’が17でそしてoが61である、又はm’が16
    でそしてoが60である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の漂白用組成物。
  8. 【請求項8】 式(II)のポリオキソメタレートにおいて、アニオンが式 [SiW11(Co・H2O)O39]6- [PW11(Co・H2O)O39]5- [Co2+(Co・H2O)W1139]8- [P217(Co・H2O)O61]8- [P2(Co・H2O)21660]10- のものである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の漂白用組成物。
  9. 【請求項9】 前記A’が、同一又は異なっていてもよく、H、アルカリ及
    びアルカリ土類金属、及び第一遷移系列の元素、Ag、Cd、Hg及び式NR1'
    2'R3'R4'及びPR1'R2'R3'R4'の第四アンモニウム及びホスホニウムカチ
    オン(式中、R1'、R2'、R3'及びR4'の各々は、同一又は異なっていてもよく
    、H、C1〜C20アルキル、C5〜C8シクロアルキル及びC6〜C24アリールから
    選ばれる)のカチオン類から選ばれたカチオンである、請求項1〜8のいずれか
    1項記載の漂白用組成物。
  10. 【請求項10】 前記A’が、H、K又はNaである、請求項9の漂白用組
    成物。
  11. 【請求項11】 式(II)のポリオキソメタレートが、 K6 [Si(Co ・H2O)W1139] K4Na2 [Si(Co ・H2O)W1139] K7H [Co2+(Co ・H2O)W1139] ・15H2O K10 [P2(Co ・H2O)21660] K7H [P2(Co ・H2O)W1761] [(CH3)4N]5 [PW11(Co ・H2 O)O39] [(C25)3CH3N]5 [PW11(Co ・H2O)O39] [(C37)4N]5 [PW11(Co ・H2O)O39] [(C49)4N]5 [PW11(Co ・H2O)O39] から選ばれる、請求項1の漂白用組成物。
  12. 【請求項12】 漂白剤が、H22、過ホウ酸ナトリウム又は過炭酸ナトリ
    ウムである、請求項1〜11のいずれか1項記載の漂白用組成物。
  13. 【請求項13】 漂白活性化剤をも含有している、請求項1〜12のいずれ
    か1項記載の漂白用組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1〜11のいずれか1項に記載されるポリオキソメ
    タレートの、漂白用触媒としての使用。
  15. 【請求項15】 請求項1〜11のいずれか1項に記載されるポリオキソメ
    タレートの、染料転移阻止剤としての使用。
  16. 【請求項16】 請求項1〜13のいずれか1項に記載される漂白用組成物
    の、布の洗濯における使用。
  17. 【請求項17】 請求項1〜13のいずれか1項に記載される組成物を漂白
    用組成物として含有している洗剤組成物又は洗浄用組成物。
  18. 【請求項18】 請求項1〜13のいずれか1項に記載される漂白用組成物
    の、自動食器洗浄のための使用。
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