JP2001523276A - オレフィン複分解触媒を使用する低グレードdcpdモノマーの重合 - Google Patents

オレフィン複分解触媒を使用する低グレードdcpdモノマーの重合

Info

Publication number
JP2001523276A
JP2001523276A JP52872097A JP52872097A JP2001523276A JP 2001523276 A JP2001523276 A JP 2001523276A JP 52872097 A JP52872097 A JP 52872097A JP 52872097 A JP52872097 A JP 52872097A JP 2001523276 A JP2001523276 A JP 2001523276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
dcpd
substituted
alkyl
polydcpd
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP52872097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4122059B2 (ja
Inventor
ウッドソン,チャールズ,エス.,ジュニア.
グラッブス,ロバート,エイチ.
Original Assignee
アドバンスト ポリマー テクノロジーズ,インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/759,018 external-priority patent/US5939504A/en
Application filed by アドバンスト ポリマー テクノロジーズ,インコーポレーテッド filed Critical アドバンスト ポリマー テクノロジーズ,インコーポレーテッド
Publication of JP2001523276A publication Critical patent/JP2001523276A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4122059B2 publication Critical patent/JP4122059B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G61/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbon-to-carbon link in the main chain of the macromolecule
    • C08G61/02Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes
    • C08G61/04Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms
    • C08G61/06Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms prepared by ring-opening of carbocyclic compounds
    • C08G61/08Macromolecular compounds containing only carbon atoms in the main chain of the macromolecule, e.g. polyxylylenes only aliphatic carbon atoms prepared by ring-opening of carbocyclic compounds of carbocyclic compounds containing one or more carbon-to-carbon double bonds in the ring

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒を使用する低グレードDCPD原料のROMPによるpolyDCPDの合成方法。透明または半透明polyDCPD材料。式(I) (式中、MはOsまたはRuであってもよく、RおよびR1は同じであってもよく、また異なっていてもよく、水素またはC2-C20アルケニル、C2-C20アルキニル、C1-C20アルキル、アリール、C1-C20カルボキシレート、C1-C20アルコキシ、C2-C20アルケニルオキシ、C2-C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2-C20アルコキシカルボニル、C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキルスルホニルおよびC1-C20アルキルスフィニルを含む置換基であってもよく、XおよびX1は同じであってもよく、また異なっていてもよく、任意の陰イオンリガンドであってもよく、かつLおよびL1は同じであってもよく、また異なっていてもよく、中性電子ドナーであってもよい)を有するルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒。約97重量%未満のDCPDモノマーを含む低グレードDCPD原料。

Description

【発明の詳細な説明】 オレフィン複分解触媒を使用する低グレードDCPDモノマーの重合 背景 本発明はポリジシクロペンタジエン(polyDCPD)材料およびこれらの材料の合 成方法に関する。更に詳しくは、本発明はpolyDCPDを合成するための開環複分解 重合(ROMP)反応の使用に関する。 polyDCPDは技術的かつ商業上極めて重要なポリマー材料である。それは高モジ ュラス、優れた衝撃強さ、および優れた耐薬品性を有する靱性の硬質の熱硬化性 ポリマーである。これらの性質の組み合わせの結果として、その材料は工業用ハ ウジング、塩素電解槽カバー、廃水処理装置、水上乗物、およびスノーモービル における使用を含む、靱性および耐薬品性を必要とする種々の応用に広範な用途 がある。 polyDCPDの商業上の重要性のために、この材料の製造方法について広範囲に研 究されていた。かなりの関心をひいた一つの方法は複分解触媒系を使用するジシ クロペンタジエン(DCPD)モノマーのROMPによるpolyDCPDの製造である。ROMP反応 により製造されたpolyDCPDはpolyDCPD材料の架橋密度を増大するために後硬化さ れてもよい。DCPDのROMPに使用された初期の触媒系はチーグラー型のものであっ た。これらの触媒はどちかといえば不十分に特定されており、初期遷移金属ハロ ゲン化物とハロゲン化アルキルアルミニウムの如き還元剤の反応により生成され た。またタングステンまたはモリブデンをベースとする種々のその他の触媒系が 開発されていた。しかしながら、従来の触媒系の全て が少なくとも二つの重大な欠点を有する。 第一に、従来の触媒系は全て不純物により容易に被毒され、それ故、モノマー 原料は高度に精製される必要があり、水およびアルコールが反応混合物から排除 される必要がある。例えば、“水が触媒および活性化剤の両方の重合を妨害する ”および“原料の含水量が約100p.p.m.未満であるべきである”ことを記載する 米国特許第4,661,575号明細書を参照のこと。通常の方法に使用されるモノマー 原料は通常約99%より大きい純度のDCPDモノマーからなり、この原料はそれ程純 粋ではない低グレードのモノマーよりもかなり高価である。実際に、通常の方法 では、低グレードの市販モノマーは、それがROMP反応で原料として使用される前 に前処理される必要がある。米国特許第4,661,575号明細書は、“好ましい市販 材料[endo-DCPD]が通常96-97%の純度を有する”ことおよび“市販材料が重合 を抑制することから不純物を阻止するために精製されるべきである”ことを記載 している。通常の方法に使用するための原料を購入し、精製することの追加の費 用に加えて、高度に純粋なモノマーを使用する必要があるという更なる欠点は、 原料が厳しい条件下で貯蔵されて、それが汚染されないことを確実にしなければ ならないことである。これらの欠点は増大したコストおよび原料の取扱う上での 増大した難点をもたらし、これらの考慮事項がpolyDCPD製品の大規模製造に極め て重要になる。 通常の方法の第二の欠点は、原料が高価であり、かつ取扱い難いだけでなく、 これらの方法を使用して製造されたpolyDCPDが望ましくない物理的特性を有し得 ることである。最も重要なことに、通常の触媒系を使用して製造されたpolyDCPD 配合物の幾つかが外観上黒変または暗色化され、不 透明である。これらの材料の黒色はポリマー材料への顔料または色素の添加によ り異なる着色polyDCPD物品を製造することの難点を増大する。更に、材料が不透 明であるので、それらは透明材料または半透明材料を必要とする用途に使用し得 ない。これらの望ましくない物理的特性は幾つかの工業上および商業上重要な用 途における通常に製造された材料の可能な使用を減少する。 これらの理由のために、原料として高度に純粋なDCPDモノマーの使用を必要と しないpolyDCPDの製造方法に対する要望がある。更に、添加剤の不在下で透明ま たは半透明であり、かつ色素または顔料の添加により種々の色で製造し得るとと もに優れた物理的性質および化学的性質を依然として保持するpolyDCPD材料を製 造することが望ましいであろう。 要約 本発明は原料として不純なDCPDモノマーを使用するpolyDCPDの製造方法を提供 することによりこれらの要望に取り組む。また、本発明はその自然状態で透明ま たは半透明であり、かつ優れた性質、例えば、耐蝕性および靭性を有するpolyDC PD材料を提供する。また、本発明のpolyDCPD材料は色素または顔料の添加により 種々の色で製造し得る。 本発明の一つの実施態様は不純なDCPD原料のROMPによるpolyDCPDの製造方法で ある。この方法では、ルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒が約97重量 %未満のDCPDモノマーを含むDCPD原料と接触される。使用し得る特定のルテニウ ムまたはオスミウムカルベン錯体触媒は+2酸化状態であり、16の電子数を有し、 かつ五配位されるルテニウムまたはオスミウム金属中心を含む。これらの触媒は ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、 イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシア ネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、およびハロゲンを含む種々の官能 基の存在下で安定である。それ故、DCPD原料はこれらの官能基のいずれかを含む 不純物を含んでもよい。加えて、DCPDモノマーそれ自体が触媒を被毒しないで上 記官能基の一つ以上で官能化されてもよい。ルテニウムまたはオスミウムカルベ ン錯体触媒の好ましい変種は式 を有する。式中、MはOsまたはRuであってもよく、RおよびR1は同じであって もよく、また異なっていてもよく、水素またはC2-C20アルケニル、C2-C20アルキ ニル、C1-C20アルキル、アリール、C1-C20カルボキシレート、C1-C20アルコキシ 、C2-C20アルケニルオキシ、C2-C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2-C20 アルコキシカルボニル、C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキルスルホニルおよび C1-C20アルキルスフィニルを含む置換基であってもよく、XおよびX1は同じで あってもよく、また異なっていてもよく、任意の陰イオンリガンドであってもよ く、かつLおよびL1は同じであってもよく、また異なっていてもよく、中性電 子ドナーであってもよい。置換基RおよびR1はC1-C5アルキル、ハライド、C1-C5 アルコキシ、およびフェニルを含む一つ以上の基で置換されていてもよい。 フェニル基はハライド、C1-C5アルキルおよびC1-C5アルコ キシを含む一つ以上の基で置換されていてもよい。上記の基に加えて、置換基は ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、 イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシア ネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、およびハロゲンからなる群から選 ばれた一つ以上の官能基で置換されていてもよい。 本発明に使用するのに好ましい触媒は式 (式中、CyはシクロヘキシルまたはシクロペンチルでありかつPhはフェニルであ る) を有する。 本発明の別の実施態様では、ROMP反応はROMP反応の速度を調節するのに使用し 得るゲル変性添加剤の存在下で行われてもよい。好適なゲル変性添加剤として、 電子ドナーおよびルイス塩基が挙げられる。好ましいゲル変性添加剤はトリフェ ニルホスフィンである。 必要により、DCPD原料は付加的な後硬化架橋反応を開始するための架橋剤を含 んでいてもよい。後硬化架橋反応は架橋剤が存在しなくても開始し得る。しかし ながら、架橋剤により開始される付加的な架橋は優れた耐薬品性を有する材料を もたらし得る。 本発明の別の実施態様は透明または半透明であり、かつ色素または顔料の混入 により着色し得るpolyDCPD材料を提供する。この透明または半透明材料は上記の ルテニウムまたはオスミウムカルベン触媒を使用するDCPDのROMP重合 により製造し得る。透明または半透明polyDCPD材料は上記の方法を使用して製造 し得る。しかしながら、約97重量%未満のDCPDモノマーのDCPD原料を使用するこ とに限定される上記の方法とは対照的に、透明または半透明polyDCPD材料はあら ゆる純度のDCPD原料を使用して製造し得る。 詳細な説明 本発明者らは、ある種のルテニウムおよびオスミウムカルベン錯体触媒を使用 することにより、不純なDCPD原料を使用するDCPDのROMP反応を触媒作用すること が可能であることを見出した。また、本発明者らは、純粋および不純の両方のDC PD原料とともにルテニウムおよびオスミウムカルベン錯体触媒を使用することに より、透明または半透明polyDCPD材料を製造することが可能であることを見出し た。背景の節で論じたように、本発明のこれらの態様の両方が既存の方法および 材料に対して重要な利点を有する。この節ではまず第一に、本発明者らは、本発 明に使用し得るルテニウムおよびオスミウムカルベン錯体触媒を記載する。三つ の別々のサブセクションでは、本発明者らは、本発明のDCPD原料物質、反応条件 およびpolyDCPD材料の一般的な特徴を記載する。最後に、本発明者らは、本発明 の実施態様を示すために行った特定の実験の結果を提示する。 本発明に使用し得る触媒 本発明に使用し得るルテニウムおよびオスミウムカルベン錯体触媒およびこれ らの触媒の合成方法は、この明細書および以下の文献(これらの全てが参考とし て本明細書に含まれる)に教示される:米国特許第5,312,940号および同第5,342 ,909号;米国特許出願第08/282,827(1994年7月29日出願)、08/282,826(1994 年7月29日出願)、および08/693,789(1996年7月31日出願);並びに1996年11 月15日に出願された、“水素化ルテニウム錯体からのルテニウム複分解触媒の合 成”という発明の名称の米国特許仮出願(発明者:Robert H.Grubbs,Tomas Beld -errain、およびSethBrown,代理人書類番号CTCH-8600)。 本発明のルテニウムおよびオスミウムカルベン錯体触媒は、ヒドロキシル、チ オール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、アミド、ニトロ酸 、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、カルボアルコキシ酸、イソシアネ ート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、およびハロゲンを含む種々の官能基 の存在下で安定である。触媒がこれらの基の存在下で安定であるので、DCPD原料 不純物、DCPDモノマーそれ自体、および触媒のあらゆる置換基は、触媒を失活さ せることなく上記リストの基の一つ以上を含んでもよい。 一般に、本発明に使用し得るルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒は 、+2酸化状態であり、16の電子数を有し、かつ五配位されるルテニウムまたはオ スミウム金属中心を含む。これらのルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触 媒は式 を有してもよい。式中、MはOsまたはRuである。 RおよびR1は同じであっても異なっていてもよく、水素またはC2-C20アルケ ニル、C2-C20アルキニル、C1-C20アルキル、アリール、C1-C20カルボキシレート 、C1-C20アルコキシ、C2-C20アルケニルオキシ、C2-C20アルキニルオキシ、アリ ールオキシ、C2-C20アルコキシカルボニル、C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキ ルスルホニルおよびC1-C20アルキルスルフィニルであってもよい置換基であって もよい。必要により、置換基は、C1-C5アルキル、ハライド、C1-C5アルコキシ、 およびフェニルから選ばれた一つ以上の基で置換されていてもよい。フェニル基 は、必要により、ハライド、C1-C5アルキ ル、およびC1-C5アルコキシから選ばれた一つ以上の基で置換されていてもよい 。必要により、置換基は、ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エス テル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド 、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、および ハロゲンから選ばれた一つ以上の官能基で置換されていてもよい。好ましい実施 態様では、RおよびR1は同じであり、または異なり、水素、置換アリール、未 置換アリール、置換ビニル、および未置換ビニルであってもよい。この場合、置 換アリールおよび置換ビニルはそれぞれ、ヒドロキシル、チオール、ケトン、ア ルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸 、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアル コキシ、ハロゲン、C1-C5アルキル、C1-C5アルコキシ、未置換フェニル、および ハライド、C1-C5アルキルまたはC1-C5アルコキシで置換されたフェニルから選ば れた一つ以上の基で置換される。 XおよびX1は同じであっても異なっていてもよく、一般にはあらゆる陰イオ ンリガンドであってもよい。好ましい実施態様では、XおよびX1は同じであり または異なり、ハロゲン、水素またはC1-C20アルキル、アリール、C1-C20アルコ キシド、アリールオキサイド、C3-C20アルキルジケトネート、アリールジケトネ ート、C1-C20カルボキシレート、アリールまたはC1-C20アルキルスルホネート、 C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキルスルホニル、およびC1-C20アルキルスルフ ィニルから選ばれた置換基であってもよい。置換基は、必要により、C1-C5アル キル、ハロゲン、C1-C5アルコキシまたはフェニルで置換されていてもよい。フ ェニルは、必要により、ハロゲン、C1-C5アルキルまたはC1-C5アルコキシで置換 さ れていてもよい。更に好ましい実施態様では、XおよびX1は同じでありまたは 異なり、Cl、Br、I、Hまたはベンゾエート、C1-C5カルボキシレート、C1-C5ア ルキル、フェノキシ、C1-C5アルコキシ、C1-C5アルキルチオ、アリール、および C1-C5アルキルスルホネートから選ばれた置換基であってもよい。置換基は、必 要により、C1-C5アルキルまたはフェニル基で置換されていてもよい。フェニル 基は、必要により、ハロゲン、C1-C5アルキルまたはC1-C5アルコキシで置換され ていてもよい。更に好ましい実施態様では、XおよびX1は同じでありまたは異 なり、Cl、CF3CO2、CH3CO2、CFH2CO2、(CH3)3CO、(CF3)2(CH3)CO、(CF3)(CH3)2C O、PhO、MeO、EtO、トシレート、メシレート、およびトリフルオロメタンスルホ ネートから選ばれる。最も好ましい実施態様では、XおよびX1は両方ともClで ある。 LおよびL1は同じであっても異なっていてもよく、一般には中性電子ドナー であってもよい。好ましい実施態様では、LおよびL1は同じであっても異なっ ていてもよく、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、ホスファイト、ホスフィニ ット(phosphinites)、ホスホニット(phosphonites)、アルシン、スチビン、 エーテル、アミン、アミド、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジ ン、およびチオエーテルであってもよい。更に好ましい実施態様では、Lおよび L1は同じでありまたは異なり、式PR345のホスフィンであり、式中、R3 は二級アルキルまたはシクロアルキルであり、かつR4およびR5は同じでありま たは異なり、アリール、C1-C10一級アルキル、二級アルキルまたはシクロアルキ ルである。最も好ましい実施態様では、LおよびL1は同じでありまたは異なり 、-P(シクロヘキシル)3、-P(シクロペンチル)3、または-P(イソプロピル)3 である。また、Lおよび L1は-P(フェニル)3であってもよい。 本発明に使用するのに好ましい触媒は、MがRuであり、R1が水素であり、R が置換または未置換アリールまたは置換または未置換ビニルであり、XおよびX1 がClであり、かつLおよびL1がトリフェニルホスフィンまたはトリシクロアル キルホスフィン、例えば、トリシクロペンチルホスフィンおよびトリシクロヘキ シルホスフィンである触媒である。置換アリールおよび置換ビニルは、C1-C5ア ルキル、ハライド、C1-C5アルコキシ、および必要により一つ以上のハライド、C1 -C5アルキル、またはC1-C5アルコキシ基で置換されていてもよいフェニル基を 含む一つ以上の基でそれぞれ置換されていてもよい。また、置換アリールおよび 置換ビニルは、ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、エー テル、アミン、アミド、ニトロ酸、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、 カルボアルコキシ酸、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、お よびハロゲンなどの一つ以上の官能基で置換されていてもよい。 ルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒の特に好ましい実施態様は および (式中、Cyはシクロペンチルまたはシクロヘキシルである) を含む。 ルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒の最も好ましい実施態様は (式中、Cyはシクロペンチルまたはシクロヘキシルである) である。 DCPD原料 種々の官能基に対する上記ルテニウム触媒およびオスミウム触媒の安定性によ り、本発明では、従来可能であったよりも低い純度のDCPD原料を使用できる。特 定の実験によれば、上記のルテニウムおよびオスミウムカルベン錯体触媒が、約 83重量%程度に低いDCPDモノマーを含む原料を使用してDCPDのROMPを触媒作用す ることができることが示された。しかしながら、触媒の安定性のために、使用し 得るDCPD原料の純度に関する下限は、触媒の被毒による制御と同様にpol yDCPD材料の所望の物理的特性により制御されると予想される。DCPD原料があま りに少ないDCPDモノマーを含む場合、得られるポリマーは、所望の用途に有益で あるのに必要な構造保全性を有しないかもしれない。こうして、本発明の方法に 使用される原料の純度の下限は、実用上の制限である。勿論、触媒は低グレード の不純DCPDだけでなく、高純度DCPD原料とともに使用されてもよい。 本発明に使用し得るDCPDモノマーは、endo異性体およびexo異性体の両方を含 む。さらに、ルテニウム触媒およびオスミウムカルベン触媒が官能基を許容する ということは、DCPDモノマーが一つ以上の官能基を含むように官能化されてもよ いことを意味する。特に断らない限り、“DCPDモノマー”は未官能化DCPDモノマ ーまたは官能化DCPDモノマーを意味する。DCPDモノマーは、ヒドロキシル、チオ ール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、アミド、ニトロ酸、 カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、カルボアルコキシ酸、イソシアネー ト、カルボジイミド、カルボアルコキシ、およびハロゲンを含む種々の官能基で 官能化されてもよい。 DCPD原料は、水、アルコール、芳香族または非芳香族有機種および無機種を含 む種々の不純物を含んでいてもよい。存在することのできる不純物の特定の例と しては、水、アルコール、C5およびC6クラッキングフラクション、ベンゼン、ト ルエン、シクロペンタジエン、並びにC-9、C-10およびC-11コダイマーが挙げら れる。更に、DCPD原料は、DCPDのトリマーおよび高級オリゴマーを含んでいても よい。ルテニウムおよびオスミウムカルベン触媒が官能基を許容するということ は、不純物がヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテ ル、アミン、アミド、ニトロ酸、 カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、カルボアルコキシ酸、イソシアネー ト、カルボジイミド、カルボアルコキシ、およびハロゲンを含む種々の官能基を 含んでもよいことを意味する。 DCPD原料は、必要により、反応混合物の可使時間を制御するために使用される 一種以上のゲル変性添加剤を含んでもよい。ゲル変性添加剤の使用は、出願番号 08/759,018、発明の名称“オレフィン複分解重合反応の可使時間の延長方法”、 代理人書類番号APTI-110、発明者Charles S.WoodsonおよびRobert H.Grubbsの19 96年12月2日に出願された実用特許出願に詳しく記載されており、これは参考と して本明細書に含まれる。一般に、ゲル変性添加剤は電子ドナーまたはルイス塩 基であってもよい。好ましい実施態様では、ゲル変性添加剤は中性電子ドナーま たは中性ルイス塩基、例えば、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、ホスファイ ト、ホスフィニット、ホスホニット、アルシン、スチビン、エーテル、アミン、 アミド、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジン、チオエーテル、 ニトリル、チオフェン、およびフランである。電子ドナーまたはルイス塩基は、 必要により、ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテ ル、アミン、アミド、ニトロ酸、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、カ ルボアルコキシ酸、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、およ びハロゲンからなる群から選ばれた一種以上の官能基を含んでもよい。より好ま しい実施態様では、ゲル変性添加剤はトリフェニルホスフィン、トリシクロペン チルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスファイト、 ピリジン、プロピルアミン、トリブチルホスフィン、ベンゾニトリル、トリフェ ニルアルシン、無水アセトニトリル、チオフェン、ま たはフランであってもよい。好ましいゲル変性添加剤としては、P(シクロヘキ シル)3、P(シクロペンチル)3、P(イソプロピル)3、P(フェニル)3、お よびピリジンが挙げられる。トリフェニルホスフィンが最も好ましいゲル変性添 加剤である。 DCPD原料は、必要により、polyDCPDの付加的な後硬化架橋を開始するための一 種以上の架橋剤を含んでもよい。架橋剤の使用は、発明者Robert H.Grubbsおよ びCharles S.Woodsonにより1996年7月2日に出願された米国特許出願第08/678, 397号(発明の名称“ROMPポリマーのペルオキシド架橋”)に詳しく記載されてお り、これは参考として本明細書に含まれる。好ましい架橋剤は、ペルオキシド、 例えば、アルキルペルオキシド、特にtert-ブチルペルオキシドまたはジ-t-ブチ ルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、2 ,5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサンまたはこれらの混合物で ある。反応混合物中のペルオキシドの量は、全DCPD原料/触媒/架橋剤混合物の 0.01v%〜10v%であることが好ましい。 DCPD原料は、必要により、当技術分野で知られているような添加剤、例えば、 充填剤、バインダー、可塑剤、顔料、色素等を含んでもよい。しかしながら、触 媒が官能基を許容するので、利用可能な添加剤の範囲は通常の触媒系を使用して 可能であったよりも極めて大きいかもしれない。重要なことに、DCPD原料は異な る色のpolyDCPD製品の製造を可能にする顔料および色素を含んでもよい。上記の ように、これは着色polyDCPD材料を製造することができなかった従来の方法に対 して大きな利点である。本発明のpolyDCPD材料を着色するのに使用された顔料は 、Ferro Corporation of Cleve land,Ohioにより製造されたシリーズ34顔料を含む。これらの顔料は、ポリエー テルポリオールキャリヤーを含み、使用した特定の例は34-58000(顔料ブルー15 銅フタロシアニン顔料、50%-75%キャリヤー)34-88030(5%-20%カーボンブラ ック、〉75%キャリヤー)、34-18000(ホワイト、20%-50%キャリヤー、50%-75 %TiO2)および34-48000(C.I.顔料グリーン7塩素化銅フタロシアニン顔料、50 %-75%キャリヤー)を含む。 反応条件および加工条件 一般に、DCPDのROMPは、所望のルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒 を開始樹脂温度に加熱されたDCPD原料に添加することにより行われる。あるいは 、触媒を最初にDCPD原料に添加し、次にその混合物を必要な温度に加熱してもよ い。開始樹脂温度は重要ではないが、知られているように、この温度は重合反応 の速度に影響する。触媒対原料の比は重要ではないが、重量基準で約1:100〜1:1 5,000の触媒対原料の比が好ましい。約1:15,000より大きい触媒対原料比を使用 して製造されたpolyDCPD材料は軟質であり、ゴム状であり、従って、靱性硬質材 料を必要とする用途には有益ではないかもしれない。しかしながら、このような 材料は、異なる物理的性質を必要とするその他の用途に有益であるかもしれない 。本発明は、上記範囲外の触媒/原料比を使用して実施されてもよい。DCPD原料 は、必要により、触媒が使用される前に還流し、濾過し、脱気してもよいが、こ れらの操作はいずれも、本発明を実施するのに必要ではない。 ゲル変性添加剤、架橋剤、またはその他の添加剤を使用する場合、添加剤は触 媒を添加する前に添加することが好ましいが、これは重要ではない。 反応は溶媒の不在下で行われることが好ましいが、これは重要ではない。使用 し得る溶媒としては、反応条件下で不活性である有機溶媒、プロトン性溶媒また は水性溶媒が挙げられる。好適な溶媒の例としては、芳香族炭化水素、塩素化炭 化水素、エーテル、脂肪族炭化水素、アルコール、水、またはこれらの混合物が 挙げられる。 重合が完結した後(すなわち、製品が“硬化”した後)、polyDCPD製品は増大 された架橋を開始するために後硬化されてもよい。知られているように、付加的 な架橋は、高温で後硬化することにより達成し得る。当技術分野でよく知られて いるように、その他の方法をpolyDCPD材料を後硬化するのに使用してもよい。 従来の触媒系と違って、本発明の触媒/DCPD原料混合物は、温度および存在す るゲル変性添加剤の量に応じてかなりの時間の期間にわたって液体のままであり 得る。本触媒系のこの特徴により、当技術分野で知られている成形、開放成形、 鋳造、表面被覆、フィラメントワインディング、真空含浸、注型、RIM、RTMその 他を含む種々のポリマー加工技術を使用するpolyDCPD製品の製造が可能となる。 polyDCPD材料 特に断らない限り、“polyDCPD材料”は後硬化材料または非後硬化材料を、す なわち、DCPDポリマー鎖が実質的に架橋されている材料またはDCPDポリマー鎖が 実質的に架橋されていない材料を意味する。さらに、特に断らない限り、“poly DCPD材料”は官能化DCPDモノマーまたは未官能化DCPDモノマーを使用して製造さ れたポリマーを意味する。 先に説明したように、本発明のpolyDCPD材料は、従来の材料に固有の欠点の幾 つかを解消させる物理的性質を有する。 本発明の材料の最も視覚的に有益な性質の一つは、それらが可視光に対して透明 または半透明とすることができるとともに、優れた化学的性質および物理的性質 を保持することである。これらの性質により、本発明のpolyDCPDを使用して製造 された製品は、従来の不透明材料が使用しえなかった種々の用途に使用すること ができる。例えば、本発明のpolyDCPD材料の厚さ0.5インチの片を通して新聞紙 製品を読むことが容易に可能である。この例は、本発明のpolyDCPDの透明性の定 性的な目安を与える。また、本発明の比較的透明な半透明polyDCPDによれば、種 々の顔料または色素を添加することにより、polyDCPD製品を種々の色で製造する ことが可能となる。 実験結果 この節では、本発明者らは、本発明のROMP反応における低グレードDCPD原料の 使用を実証する実験の結果を提示する。サブセクション2-5では、本発明者らは 、81%-86%DCPD原料を使用する実験の結果を提示する。次にサブセクション6 では、本発明者らは、その他の低グレードDCPD原料を使用する実験の結果を提示 する。サブセクション7では、本発明者らは、ゲル変性添加剤とともに低グレー ドDCPD原料を使用する実験の結果を提示する。 1.ルテニウム錯体触媒の合成 以下の実験に使用した特定の触媒は、上記「触媒」節に挙げられた文献に記載 された方法を使用して合成することができる。 2.81 %-86%低グレードDCPDモノマーの組成 第3節および第5節の実験に使用した81%-86%DCPDモノマーの成分の組成( 重量%)は以下のとおりである。 C5’およびC6’ 0.01 ベンゼン 0.01 トルエン 0 CPD 0.22 C-9コダイマー 1.9 C-10コダイマー 10.53 DCPD 82.94 C-11コダイマー 4.39 3.DCPD 重合実験手順 第5節に報告された実験に使用した実験手順の例を以下に示す。a.DCPDモノマーの還流前処理なしの重合 低グレード81%-86%DCPD(80.86g、5000当量)を、攪拌棒を含むフラスコに 添加し、約64℃の開始樹脂温度に加熱した。次に、(P(シクロペンチル)3)2Cl2Ru CHCHPh2(90mg、1当量)を混合物に添加し、アルゴンの遅い流れをフラスコに導 入した。溶液を攪拌し、約2分間隔で少量の溶液を取り出し、アセトン試験を行 った(以下の第4節を参照のこと)。アセトン試験が“フラットボール”の結果 を示した場合、すなわち、混合物の若干の重合が開始した場合、溶液を約60℃で 既に貯蔵された金型に、空気に晒して注入した。モノマーおよび触媒の初期混合 から注入までの時間を、重合反応混合物の“注入時間”と称する。この例では、 溶液を約10分後に注入した。次に、反応の温度をモニタリングし、ピーク発熱温 度の時間および温度を記録した。反応が完結した後、 polyDCPD製品を金型から除去した。b.DCPDモノマーの還流前処理を用いた重合 この手順では、触媒の添加の前に低グレード81%-86%DCPDモノマーを還流し た。DCPDモノマーをフラスコに添加した後、触媒を添加する前に、DCPDの温度を 約150℃〜約180℃に上昇させ、DCPDを還流時間にわたってこの温度で還流した以 外は、手順は上記のとおりであった。ここに報告した結果では、DCPDモノマーを 約1〜8時間にわたって還流した。還流後、DCPDを開始樹脂温度に冷却し、触媒 を添加し、アセトン試験を行い、反応混合物を金型に注入し、発熱温度を記録し 、続いてpolyDCPD製品を金型から除去した。c.ペルオキシド改質剤による重合 この手順では、付加的な後硬化架橋を開始するためのペルオキシド改質剤を、 触媒と同時に低グレード81%-86%DCPDモノマーに添加した。この手順の例は以 下のとおりである。 濾過した(4-tert-ブチルカテコールのような阻害剤を除去するための酸化ア ルミニウムによる)低グレード81%-86%DCPD(67.639g、5000当量)を、攪拌棒 を含むフラスコに添加し、約24℃の開始樹脂温度に加熱した。次に、tert-ブチ ルペルオキシド(2.005g、3%v/v)、および(P(シクロペンチル)3)2Cl2RuCHCHPh2 (75mg、1当量)を混合物に添加し、アルゴンの遅い流れをフラスコに導入した。 溶液を攪拌し、約2分間隔で少量の溶液を取り出し、アセトン試験を行った(以 下の第4節を参照のこと)。アセトン試験が“フラットボール”の結果を示した 場合、すなわち、混合物の若干の重合が開始した場合、溶液を約60℃で既に貯蔵 された金型に、空気に晒して注入した。モノマーおよび触媒の初期混 から注入までの時間を重合反応混合物の“注入時間”と称する。この例では、溶 液を約10分後に注入した。次に、反応の温度をモニタリングし、ピーク発熱温度 の時間および温度を記録した。反応が完結した後、polyDCPD製品を金型から除去 した。 必要により、DCPDモノマーをtert-ブチルペルオキシドおよび触媒の添加の前 に還流してもよい。 4.アセトン試験 アセトン試験は、重合反応の程度を測定するのに使用される。この試験では、 触媒DCPD反応混合物の数滴を小型ピペットで取り出し、アセトンの試験管に滴下 する。目視検査により、ポリマー生成の程度の定性的目安が得られる。目視結果 は“なし”(重合しない)、“クラウド”、“フラットボール”(若干の重合) 、および“ボール”と記載される。 5.可使時間およびピーク発熱の還流時間、金型温度、および樹脂温度への依存 上記実験手順を、異なる還流時間、異なる金型温度および樹脂温度、並びに異 なる濃度のペルオキシドで行った。実験のそれぞれについて、ゲル化時間、すな わち、混合〜重合の時間、およびピーク発熱までの時間を記録した。これらの結 果をまとめて表1に記載する。 全ての場合に、触媒は低グレード81%-86%DCPDモノマーを重合することに成 功し、polyDCPDを生じた。 (a)サンプルA1およびA3について、ピーク発熱を観察しなかった。6.その他の低グレードのDCPDモノマーを使用する実験B1-B7 以下の実験(#B1-B7)を行って、本発明が異なる純度の低グレードDCPDモノマ ー原料を使用し、ゲル変性添加剤を用いて、または用いずに実施し得ることを実 証した。実験#B1 ゲル変性添加剤を用いない未濾過、還流81%-86%DCPD 攪拌棒を備えた250mlフラスコに、8時間還流したTexmark 81%-86%DCPD約87 gを注入する。濾過しない。該DCPDを40.5℃の浴に入れて温度を均等にする。触 媒(P(シクロペンチル)3)2Cl2RuCHPh 0.066gを添加する。約2分間混合する。こ の時点で、アセトン試験は「丸いボール(round ball)」重合度を示す。50℃の 金型に注入する。6分31秒でピーク温度149.5℃。200℃で1時間の後硬化後に26 4psi HDTは99.5℃であった。実験#B2 ゲル変性添加剤を用いない未濾過、未還流94%DCPD 撹拌棒を備えた250mlフラスコに、Lyondell 94%DCPD約64gを注入する。濾過 または脱気しない。触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPh 0.079gを添加し、3 分間混合する。開始モノマー温度は室温であった。45℃の金型に注入する。43分 で、ポリマー温度は金型温度、49.9℃とほぼ同じである。サンプルは触れると非 常に軟質である。金型温度を76-78℃に上昇させる。63.5分で、顕著な発熱が起 こる。ピーク温度は63.5分で87.1℃であった。試験を95分で終了する。サンプル は極めて硬質である。サンプルを130℃で1.25時間にわたって後硬化した。実験#B3 ゲル変性添加剤を用いる未濾過、未還流94%DCPD 攪拌棒を備えた500mlフラスコに、LyondeLL 94%DCPD約300gを注入する。濾過 または脱気しない。トリフェニルホスフィン0.187gを添加し、溶解するま で混合する。次に触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPh 0.425gを添加し、混合 する。金型は約32℃であり、モノマーは室温である。23.5分で47℃のピーク。27 .5分後に、更に金型に熱を加えた。55.5分に、試験を終了し、ポリマーおよび金 型温度は約61℃である。135℃で1時間10分後硬化した後、サンプルは120.5℃の 264psi HDTを有して非常に硬質である。実験#B4 ゲル変性添加剤を用いる濾過、未還流94%DCPD 攪拌棒を備えた250mlフラスコに、濾過し、次に約10分間脱気したLyondell 94 %DCPD約64gを注入する。トリフェニルホスフィン0.055gを添加し、5分間混合 する。触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPh 0.054gを添加し、3分間混合する 。金型は約38℃である。モノマー温度は約32℃である。約29分でゲル化する。サ ンプルを金型中に一夜放置する。翌日、サンプルは非常に堅かたったが、上部で はおそらく若干軟質であった。130℃で1.25時間後硬化した。264psiは114℃であ った。実験#B5 変性添加剤を用いない濾過、未還流94%DCPD 攪拌棒を備えた250mlフラスコに、Lyondell 94%DCPD約300gを注入する。濾過 し、脱気する。触媒(P(シクロペンチル)3)2Cl2RuCHPh 0.247gを添加し、混合す る。33℃の金型に注入する。反応の開始時のモノマーは室温であった。22分でゲ ル化した。ピーク発熱は約50℃(観察した最高)であった。実験#B6 ゲル変性添加剤を用いない濾過、未還流94%DCPD 金型の温度を44.1℃に上昇させた以外は、上記実験B5に関する操作を繰り返す 。7分で観察したピーク発熱は147.4℃であった。実験#B7 ゲル変性添加剤を用いない濾過、未還流94%DCPD 金型の温度を41.5℃に下げ、触媒比を3750:1に増大した以外は、上記実験B6に 関する操作を繰り返す。5分35秒のピークは192℃であった。 7.ゲル変性添加剤と一緒の低グレードのDCPDモノマーの使用 本発明者らは以下の実験を行って低グレードのDCPDモノマーと一緒のゲル変性 添加剤の使用を実証した。DCPD モノマーの精製および脱気 DCPD 500mLを1インチの酸化アルミニウムを含む150mLの中間多孔度の焼結ガ ラスロートを通って1リットルの丸底フラスコに真空で濾過した。低い氷点を有 する低グレードのDCPDを同様の精製処理後に使用することができる。 上記の精製DCPDを含む丸底フラスコに、1インチの磁気攪拌棒を添加した。フ ラスコを30-35℃の水浴に入れ、0.10mmHgの真空下で、20分〜1時間攪拌した。 次に脱気したDCPDを真空下で貯蔵し、早期遊離基重合を阻止するために光から保 護した。 本発明者らは、本発明の触媒の官能基トレランスのために、本発明者らが重合 を行う前にDCPDモノマーを精製し、脱気する必要がないことを見出した。(P( シクロペンチル)3)2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)触媒を使用してゲル変性添加剤を用い ないDCPD重合 1インチの磁気攪拌棒を含む250mLの三角フラスコに、上記のように精製、脱 気したDCPD(147.9g、150mL、1.12モル、5000当量)および(P(シクロペンチル)3 )2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)(188.5mg、0.224ミリモル、1当量)を添加した。攪拌を 開始し、必要によりアルゴンの遅い流れをフラスコに導入した。オレンジ色の溶 液を、それが高度に粘稠になるまでアルゴン雰囲気下で室温で8分間攪拌した。 次にその溶液を120℃で既に貯蔵していた結晶皿(直径14.6cm)に空気に晒して注 入した。2分後、溶液はゲル化し始め、煙の発生をその後の2分間で 観察した。この時点で、重合が完結したことが明らかであり、結晶皿を室温に冷 却した。ポリマーは結晶皿の側面から容易に分離した。ポリマーを120℃で3時 間にわたって後硬化し、ポリDCPD(141.1g、収率95.4%)を生じた。(P( シクロペンチル)3)2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)触媒を使用してゲル変性添加剤を用い るDCPD重合 攪拌棒を含むフラスコに、トリフェニルホスフィン(95mg)、および上記のよう に精製、脱気したDCPD(63.991g)を添加した。フラスコを真空下で約5分間攪拌 した。次に(P(シクロペンチル)3)2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)(71mg)をその混合物に添加 し、アルゴンの遅い流れをフラスコに導入した。次に溶液を室温でアルゴン雰囲 気下で撹拌した。59分後に、アセトン試験(以下を参照のこと)は「フラットボ ール(flat ball)」結果を示した。次に溶液を60.2℃で既に貯蔵していた金型に 空気に晒して注入した。反応のピーク温度は注入の約10分後に生じ、ピーク温度 は約158℃であった。(P( シクロペンチル)3)2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)触媒を使用するゲル変性添加剤の濃麿 に関する可使時間の依存性:表2 トリフェニルホスフィン203mgを試験管中の95%DCPD 4.052gに添加し、トリフ ェニルホスフィンが溶解するまで試験管を振とうした。次に(P(シクロペンチル)3 )2Cl2Ru(=CHCH=CPh2)74mgを添加し、手で振とうし、次に約1-2分間にわたって 攪拌棒で混合した。次に混合物を取っておいた。3時間20分後に、混合物は依然 として流動性であり、すなわち、部分重合のみが起こった。それ故、この反応混 合物の可使時間は3時間20分より大きい。反応混合物をDCPD 60.06gに添加した 。その混合物を更に5分間にわたって真空下(これは任意である)で徐々に攪拌 し、次に60.8℃に予熱された金型に注入した。ピーク発熱が約69.5℃の温度で約 19分後に起こった。次に金型を室温に冷却し、ポリマーを金型から除去し、190 ℃で1時間にわたって後硬化した。 上記の実験操作をゲル変性添加剤の異なる濃度について行い、結果を表2に要 約する。 +実験2および3に関する可使時間は、重合混合物が粘稠になっているが、依 然として注入できる時間である。 ゲル変性添加剤の濃度に対するゲル化時間の依存性:表3 触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPhの使用 式(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPhの触媒を使用して以下の反応を行い、そ の結果を表3に要約する。実験番号は表3中のエントリーに関する。実験#4 攪拌棒を備えた250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したVelsicolVHPDCPD (約99%DCPDモノマー)約64.6gを注入する(注:濾過および脱気は任意である )。触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPh 0.054gを添加し、約3分間攪拌する 。金型に注入する。金型温度は34.4℃であり、DCPDモノマー温度は31.5℃であっ た。ゲル化時間は<2分45秒であり、ピーク発熱は4分11秒であり、ピーク温度 は133.8℃であった。 注:ゲル化時間はa)攪拌棒が触媒/モノマーの混合中に250mlのフラスコ中で 回転を停止する時間、またはb)非常に高い粘度の注入サンプルに下げられ、また は押しやられたガラスピペットが重合サンプルを最早持ち上げないか、または重 合サンプルのいずれかをピペットに「粘着(cling to)」させない時間と定義され る。実験#5 攪拌棒を備えた250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したVelsicolVHPDCPD 約64.0gを注入する(注:濾過および脱気は任意である)。トリフェニルホスフ ィン0.030gを添加し、約5分間混合する。触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHP h 0.054gを添加し、約3分間攪拌する。金型に注入する。金型温度は35.0℃であ り、DCPDモノマー温度は31.5℃であった。実験#6 攪拌棒を備えた250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したVelsicolVHPDCPD 約64.0gを注入する(注:濾過および脱気は任意である)。トリフェニルホスフ ィン0.065gを添加し、約5分間混合する。 触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPh 0.054gを添加し、約3分間攪拌する。金 型に注入する。金型温度は37.8℃であり、DCPDモノマー温度は33℃であった。実験#7 撹拌棒を備えた250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したVelsicolVHPDCPD 約64.0gを注入する(注:濾過および脱気は任意である)。トリフェニルホスフ ィン0.200gを添加し、約5分間混合する。触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPh 0.054gを添加し、約3分間攪拌する。金型に注入する。金型温度は36.3℃であ り、DCPDモノマー温度は31℃であった。実験#8 25x150mmの試験管に、濾過し、真空で脱気したVelsicol VHP DCPD約 8.132gを注入する(注:濾過および脱気は任意である)。トリフェニルホスフィ ン0.060gを添加し、溶解するまで約3-5分間混合する。触媒(P(シクロヘキシル)3 )2Cl2RuCHPh 0.054gを添加し、約3分間攪拌する。次に試験管を約30秒間ドライ アイス/アセトン浴に入れて冷却し、次にサンプルを35°Fの冷蔵庫に入れ、一 夜放置する。 翌日、濾過し、真空で脱気したVelsicol VHP約56gを計り取る(注:濾過および 脱気は任意である)。凍結した触媒/トリフェニルホスフィン/DCPD濃縮ペレッ トをDCPDモノマー56gに添加し、溶解するまで約49秒間混合する。樹脂温度は35 ℃である。3分間より長く混合し、33.8℃の金型に注入する。注入時の樹脂温度 は35.4℃である。実験#9 攪拌棒を備えた250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したLyondell 10894. 04%DCPD約64.0gを添加する。トリフェニルホスフィン0.055gを添加し、約5分 間混合する。触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPh 0.054gを添加し、約3分間 攪拌する。金型に注入する。金型温度は38℃であり、DCPDモノマー温度は32℃で あった。実験#10 攪拌棒を備えた250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したLyondell 10894. 04%DCPD約64.0gを添加する。触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPh0.054gを添 加し、3分間混合する。金型に注入する。金型温度は38℃であり、DCPDモノマー 温度は32℃であった。実験#11 攪拌棒を備えた250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したVelsicolVHPDCPD 約64.1gを注入する(注:濾過および脱気は任意である)。トリフェニルホスフ ィン0.200gを添加し、約5分間混合する。 触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPh 0.080gを添加し、約3分間攪拌する。金 型に注入する。金型温度は32℃であり、DCPDモノマー温度は33℃であった。実験#12 25x150mmの試験管に、濾過し、真空で脱気したVelsicol VHP DCPD約6.0gを注 入する(注:濾過および脱気は任意である)。トリフェニルホスフィン0.011gを 添加し、溶解するまで約3-5分間混合する。 触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPh 0.054gを添加し、約3分間攪拌する。Vel sicol VHP DCPD 58gをフラスコに入れ、試験管中で触媒/モノマー/トリフェニ ルホスフィン混合物と1分間混合する。金型に注入する。金型温度は37.9℃であ る。樹脂温度は約31.8℃である。 ゲル変性添加剤に対するゲル化時間の依存性:表4 以下の実験は表3に示されたフォーマットと同様のフォーマットを使用するが 、ゲル変性添加剤を変えた。これらの実験の結果を表4に要約する。これらの実 験は2種の異なる触媒を使用した。 (P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPhおよび(PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)。下記の五 つの特別な実験(実験#29-33)に関する以外は、表4に提示された全ての結果は (P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPh触媒に関するものである。実験番号は表4中の エントリーに関する。触媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPhの使用:実験#13-28 250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したVelsicolVHP DCPD約64.0gを添加 した。ゲル変性添加剤を添加した。溶解するまで、または5分間混合した後、触 媒(P(シクロヘキシル)3)2Cl2RuCHPhを添加した。約3分間(ゲル化が起こった場 合にはそれより短い)混合した後、混合物を金型に注入した。触媒(PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)の使用:実験#29-33 (PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)触媒を使用して、以下の反応を行った。実験29 攪拌棒を備えた250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したVelsicolVHPDCPD 約64.0gを注入する(注:濾過および脱気は任意である)。トリシクロヘキシル ホスフィン0.020gを添加し、約5分間混合する。 触媒(PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)0.049gを添加し、3分間混合する。金型に注入す る。金型温度は39.2℃であり、樹脂温度は33.6℃であった。実験30 攪拌棒を備えた250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したVelsicolVHPDCPD 約64.0gを注入する(注:濾過および脱気は任意である)。トリシクロヘキシル ホスフィン0.054gを添加し、約5分間混合する。触媒(PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2) 0.049gを添加し、3分間混合する。金型に注入する。金型温度は37.5℃であり、 樹脂温度は約32.0℃であった。実験#31 撹拌棒を備えた250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したVelsicolVHPDCPD 約64.0gを注入する(注:濾過および脱気は任意である)。トリシクロヘキシル ホスフィン0.032gを添加し、約5分間混合する。触媒(PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2) 0.049gを添加し、3分間混合する。金型に注入する。金型温度は39.3℃であり、 樹脂温度は32.0℃であった。実験32 攪拌棒を備えた250mlのフラスコに、濾過し、真空で脱気したVelsicolVHPDCPD 約64.0gを注入する(注:濾過および脱気は任意である)。 触媒(PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)0.049gを添加し、3分間混合する。金型に注入す る。金型温度は40.6℃であり、樹脂温度は34.0℃であった。実験#33 25x150mmの試験管に、触媒(PPh3)2Cl2Ru(=CHCH=CMe2)0.051gおよびジクロロメ タン4-6gを添加する。攪拌棒を添加し、約5分間または触媒が明らかに溶解する まで混合する。次にトリシクロヘキシルホスフィン0.052gを添加し、試験管をア ルゴンでパージ(purge)する。試験管に栓をし、室温で2時間混合する。2時間 後、ジクロロメタンを真空で吸引して除き、触媒混合物を別のジクロロメタン洗 浄液で洗浄する。濾過または脱気しなかったVelsicol VHP DCPD約10.0gを試験管 に添加し、約1分間または触媒混合物がDCPDに溶解するまで迅速に混合する。DC PD/触媒混合物を濾過または脱気しなかったVelsicol VHPDCPD 54.0gを含むフラ スコに添加する。混合を全混合時間約3分間続ける。金型に注入する。金型温度 は38.3℃であり、樹脂温度は32.0℃であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 60/037,373 (32)優先日 平成9年2月4日(1997.2.4) (33)優先権主張国 米国(US) (31)優先権主張番号 08/796,865 (32)優先日 平成9年2月6日(1997.2.6) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 グラッブス,ロバート,エイチ. アメリカ合衆国 91030 カリフォルニア 州,サウス パサデナ,スプルース スト リート 1700

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.DCPD原料のROMPによるpolyDCPD材料の製造方法であって、その方法が (a) 約97重量%未満の官能化または未官能化DCPDモノマーを含むDCPD原料を 、+2酸化状態であり、16の電子数を有し、かつ五配位されるルテニウムまたはオ スミウム金属中心を含むルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒と接触さ せてpolyDCPD材料を生成する工程を含んでなるpolyDCPD材料の製造方法。 2.ルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒が式 (式中、 MはOsおよびRuからなる群から選ばれ、 RおよびR1は水素およびC2-C20アルケニル、C2-C20アルキニル、C1-C20アル キル、アリール、C1-C20カルボキシレート、C1-C20アルコキシ、C2-C20アルケニ ルオキシ、C2-C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2-C20アルコキシカルボ ニル、C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキルスルホニルおよびC1-C20アルキルス フィニルからなる群から選ばれた置換基からなる群から独立に選ばれ、 XおよびX1は任意の陰イオンリガンドから独立に選ばれ、かつ LおよびL1は任意の中性電子ドナーから独立に選ばれる) を有する請求項1に記載の方法。 3.置換基がC1-C5アルキル、ハライド、C1-C5アルコキシ、およびフェニルから なる群から選ばれた一つ以上の基で置換されている請求項2に記載の方法。 4.フェニル基がハライド、C1-C5アルキル、およびC1-C5アルコキシからなる群 から選ばれた一つ以上の基で置換されている請求項3に記載の方法。 5.置換基がヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテ ル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネー ト、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、およびハロゲンから なる群から選ばれた一つ以上の官能基で置換されている請求項2に記載の方法。 6.RおよびR1が水素、置換アリール、未置換アリール、置換ビニル、および 未置換ビニルからなる群から独立に選ばれ、かつ 置換アリールおよび置換ビニルがそれぞれヒドロキシル、チオール、ケトン、 アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン 酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボア ルコキシ、ハロゲン、C1-C5アルキル、C1-C5アルコキシ、未置換フェニル、およ びハライド、C1-C5アルキルまたはC1-C5アルコキシで置換されたフェニルからな る群から選ばれた一つ以上の基で置換される請求項2に記載の方法。 7.LおよびL1がホスフィン、スルホン化ホスフィン、ホスファイト、ホスフ ィニット、ホスホニット、アルシン、スチビン、エーテル、アミン、アミド、ス ルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジン、およびチオエーテルからな る群から独立に選ばれる請求項2に記載の方法。 8.LおよびL1がPR345(式中、R3は二級アルキルおよびシクロアルキ ルからなる群から選ばれ、かつR4およびR5はアリール、C1-C10一級アルキル、 二級アルキル、およびシクロアルキルからなる群から独立に選ばれる)から独立 に選ばれたホスフィンである、請求項7に記載の方法。 9.LおよびL1が-P(シクロヘキシル)3、-P(シクロペンチル)3、および-P( イソプロピル)3からなる群から独立に選ばれる請求項8に記載の方法。 10.LおよびL1が両方とも-P(フェニル)3である請求項7に記載の方法。 11.LおよびL1が同じである請求項7に記載の方法。 12.XおよびX1がハロゲン、水素、C1-C20アルキル、アリール、C1-C20アルコ キシド、アリールオキサイド、C3-C20アルキルジケトネート、アリールジケトネ ート、C1-C20カルボキシレート、アリールまたはC1-C20アルキルスルホネート、 C1-C20アルキルチオ、C1-C20アルキルスルホニル、またはC1-C20アルキルスルフ ィニルからなる群から独立に選ばれ、それぞれが必要により、C1-C5アルキル、 ハロゲン、C1-C5アルコキシで、または必要によりハロゲン、C1-C5アルキルもし くはC1-C5アルコキシで置換されていてもよいフェニル基で置換されていてもよ い請求項2に記載の方法。 13.XおよびX1がCl、Br、I、H、ベンゾエート、C1-C5カルボキシレート、C1 -C5アルキル、フェノキシ、C1-C5アルコキシ、C1-C5アルキルチオ、アリール、 またはC1-C5アルキルスルホネートから独立に選ばれ、それぞれが必要により、C1 -C5アルキルで、または必要によりハロゲン、C1-C5アルキルもしくはC1-C5アル コキシで置換されていてもよいフェニル基で置換されていてもよい請求項12に記 載の方法。 14.XおよびX1がCl、CF3CO2、CH3CO2、CFH2CO2、(CH3)3CO、(CF3)2(CH3)CO、( CF3)(CH3)2CO、PhO、MeO、EtO、トシレート、メシレート、およびトリフルオロ メタンスルホネートからなる群から独立に選ばれる請求項13に記載の方法。 15.XおよびX1が両方ともClである請求項14に記載の方法。 16.ルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒が式 (式中、 MがRuであり、 R1が水素であり、 Rが置換アリール、未置換アリール、置換ビニル、または未置換ビニルであり 、 XおよびX1がClであり、かつ LおよびL1がトリフェニルホスフィンまたはトリシクロアルキルホスフィン である) を有する請求項1に記載の方法。 17.置換アリールがC1-C5アルキル、ハライド、C1-C5アルコキシ、未置換フェニ ル、およびハライド、C1-C5アルキルまたはC1-C5アルコキシで置換されたフェニ ルからなる群から選ばれた一つ以上の基で置換されている請求項16に記載の方法 。 18.置換ビニルがC1-C5アルキル、ハライド、C1-C5アルコキシ、未置換フェニル 、およびハライド、C1-C5アルキルまたはC1-C5アルコキシで置換されたフェニル からなる群から選ばれた一つ以上の基で置換されている請求項16に記載 の方法。 19.置換アリールがヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、 エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド、カー ボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、およびハロゲ ンからなる群から選ばれた一つ以上の官能基で置換されている請求項16に記載の 方法。 20.置換ビニルがヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、エ ーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド、カーボ ネート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、およびハロゲン からなる群から選ばれた一つ以上の官能基で置換されている請求項16に記載の方 法。 21.触媒が および (式中、Cyはシクロヘキシルまたはシクロペンチルである) からなる群から選ばれる請求項1に記載の方法。 22.触媒がおよび からなる群から選ばれる請求項1に記載の方法。 23.DCPD原料を、電子ドナーまたはルイス塩基の存在下でルテニウムまたはオス ミウムカルベン錯体触媒と接触させる請求項1に記載の方法。 24.電子ドナーまたはルイス塩基がホスフィン、スルホン化ホスフィン、ホスフ ァイト、ホスフィニット、ホスホニット、アルシン、スチビン、エーテル、アミ ン、アミド、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジン、チオエーテ ル、ニトリル、チオフェン、およびフランからなる群から選ばれる請求項23に記 載の方法。 25.電子ドナーまたはルイス塩基がトリアルキルホスフィンまたはトリアリール ホスフィンである請求項24に記載の方法。 26.電子ドナーまたはルイス塩基がP(シクロヘキシル)3、P(シクロペンチ ル)3、P(イソプロピル)3、およびピリジンからなる群から選ばれる請求項23 に記載の方法。 27.電子ドナーまたはルイス塩基がP(フェニル)3である請求項23に記載の方 法。 28.電子ドナーまたはルィス塩基がトリシクロペンチルホ スフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスファイト、ピリジ ン、プロピルアミン、トリブチルホスフィン、ベンゾニトリル、トリフェニルア ルシン、無水アセトニトリル、チオフェン、およびフランからなる群から選ばれ る請求項23に記載の方法。 29.電子ドナーまたはルイス塩基がヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒ ド、エステル、エーテル、アミン、アミド、ニトロ酸、カルボン酸、ジスルフィ ド、カーボネート、カルボアルコキシ酸、イソシアネート、カルボジイミド、カ ルボアルコキシ、およびハロゲンからなる群から選ばれた一種以上の官能基を含 む請求項23に記載の方法。 30.DCPDモノマーがヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、 エーテル、アミン、アミド、ニトロ酸、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネー ト、カルボアルコキシ酸、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ 、およびハロゲンからなる群から選ばれた一種以上の官能基を含む官能化DCPDモ ノマーである請求項1に記載の方法。 31.DCPD原料が約94重量%の官能化または未官能化DCPDモノマーを含む請求項1 に記載の方法。 32.DCPD原料が約81重量%〜約86重量%の官能化または未官能化DCPDモノマーを 含む請求項1に記載の方法。 33.DCPD原料が架橋剤を含む請求項1に記載の方法。 34.架橋剤がt-ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ(tert-ブチルペルオ キシ)ヘキシン-3、ジ-tert-ブチルペルオキシド、および2,5-ジメチル-2,5-ジ(t ert-ブチルペルオキシ)ヘキサンまたはこれらの混合物からなる群から選ばれた ペルオキシドを含む請求項33に記載の方法。 35.架橋剤の量が触媒、架橋剤およびDCPD原料の混合物の 約0.01v%〜約10v%である請求項1に記載の方法。 36.(b) 架橋剤を分解して架橋剤の反応性種を生成する工程、および (c) 前記反応性種を使用してpolyDCPD材料中で架橋を形成する工程 を更に含んでなる請求項33に記載の方法。 37.DCPD原料をルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒と接触させる前に 還流する請求項1に記載の方法。 38.請求項1に記載の方法により製造されたpolyDCPDを含んでなるポリマー材料 。 39.ポリマー材料が透明または半透明である請求項38に記載のポリマー材料。 40.着色顔料または着色色素を更に含んでなる請求項37に記載のポリマー材料。 41.着色顔料または着色色素がポリエーテルポリオールを含む請求項40に記載の ポリマー材料。 42.polyDCPDを含んでなる透明または半透明ポリマー材料。 43.ポリマー材料が約97重量%未満のpolyDCPDを含む請求項42に記載の組成物。 44.ポリマー材料が81重量%より多いpolyDCPDを含む請求項42に記載の組成物。 45.polyDCPDが架橋polyDCPDである請求項42に記載の組成物。 46.polyDCPDがヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル、エー テル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネ ート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、およびハロゲンか らなる群から選ばれた一つ以上の官能基を含む請求項42に記載の組成物。 47.DCPD原料のROMPによるpolyDCPDの製造方法であって、その方法が約97重量% 未満のDCPDモノマーを含むDCPD原料を、式 (式中、Cyはシクロヘキシルまたはシクロペンチルである) のルテニウムまたはオスミウムカルベン錯体触媒と接触させる工程を含んでなる polyDCPDの製造方法。 48.DCPD原料をトリフェニルホスフィンの存在下でルテニウムまたはオスミウム カルベン錯体触媒と接触させる請求項47に記載の方法。 49.DCPD原料が約81重量%より多いDCPDモノマーを含む請求項47に記載の方法。 50.DCPD原料を、t-ブチルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペ ルオキシ)ヘキシン-3、ジ-tert-ブチルペルオキシド、および2,5-ジメチル-2,5- ジ-(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサンまたはこれらの混合物からなる群がら選ば れたペルオキシドを含む架橋剤の存在下でルテニウムまたはオスミウムカルベン 錯体触媒と接触させる請求項47に記載の方法。
JP52872097A 1996-02-08 1997-02-07 オレフィン複分解触媒を使用する低グレードdcpdモノマーの重合 Expired - Lifetime JP4122059B2 (ja)

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US1128496P 1996-02-08 1996-02-08
US60/011,284 1996-02-08
US08/759,018 1996-12-02
US08/759,018 US5939504A (en) 1995-12-07 1996-12-02 Method for extending the pot life of an olefin metathesis polymerization reaction
US3737397P 1997-02-04 1997-02-04
US60/037,373 1997-02-04
US08/796,865 1997-02-06
US08/796,865 US6020443A (en) 1996-02-08 1997-02-06 Polymerization of low grade DCPD monomers using an olefin metathesis catalyst
PCT/US1997/002092 WO1997029135A1 (en) 1996-02-08 1997-02-07 Polymerization of low grade dcpd monomers using an olefin metathesis catalyst

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006317339A Division JP2007077407A (ja) 1996-02-08 2006-11-24 オレフィン複分解触媒を使用する低グレードdcpdモノマーの重合

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001523276A true JP2001523276A (ja) 2001-11-20
JP4122059B2 JP4122059B2 (ja) 2008-07-23

Family

ID=27486075

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52872097A Expired - Lifetime JP4122059B2 (ja) 1996-02-08 1997-02-07 オレフィン複分解触媒を使用する低グレードdcpdモノマーの重合
JP2006317339A Pending JP2007077407A (ja) 1996-02-08 2006-11-24 オレフィン複分解触媒を使用する低グレードdcpdモノマーの重合

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006317339A Pending JP2007077407A (ja) 1996-02-08 2006-11-24 オレフィン複分解触媒を使用する低グレードdcpdモノマーの重合

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6020443A (ja)
EP (1) EP0879251B1 (ja)
JP (2) JP4122059B2 (ja)
KR (1) KR100441214B1 (ja)
CN (1) CN1204151C (ja)
AT (1) ATE525404T1 (ja)
HK (1) HK1019453A1 (ja)
WO (1) WO1997029135A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002363263A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Nippon Zeon Co Ltd 開環共重合体、開環共重合体水素化物、それらの製造方法および組成物
JP2009167433A (ja) * 2009-05-07 2009-07-30 Nippon Zeon Co Ltd 開環共重合体、開環共重合体水素化物、それらの製造方法および組成物
JP2009287042A (ja) * 1999-05-31 2009-12-10 Nippon Zeon Co Ltd 開環オレフィン重合体およびその水素化物の製造方法

Families Citing this family (62)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6284852B1 (en) * 1997-10-30 2001-09-04 California Institute Of Technology Acid activation of ruthenium metathesis catalysts and living ROMP metathesis polymerization in water
KR100403904B1 (ko) * 1998-04-23 2003-11-01 히다치 가세고교 가부시끼가이샤 경화가능한 성형재 및 성형품의 제조법
AU3730899A (en) * 1998-05-14 1999-11-29 Hitachi Chemical Company, Ltd. Resin composition and process for producing cured article using the same
US7285593B1 (en) 1998-05-19 2007-10-23 Advanced Polymer Technologies, Inc. Polyolefin compositions optionally having variable toughness and/or hardness
US6383319B1 (en) 1998-08-07 2002-05-07 A.P.T. Aerospace, L.L.C. Rocket fuels based on metal hydrides and poly-DCPD
EP2116302B1 (en) 1998-09-10 2017-02-22 University Of New Orleans Foundation Catalyst complex with a heterocyclic carbene ligand
MY139405A (en) 1998-09-28 2009-09-30 Ibiden Co Ltd Printed circuit board and method for its production
EP1135682B1 (en) 1998-11-30 2007-07-11 Nanosphere, Inc. Nanoparticles with polymer shells
US20020015519A1 (en) * 1998-12-11 2002-02-07 Lord Corporation Fiber substrate adhesion and coatings by contact metathesis polymerization
AU3697000A (en) * 1999-02-05 2000-08-25 Advanced Polymer Technologies, Inc. Polyolefin compositions having enhanced ultraviolet and oxidative resistance andmethods for their production and use
US20140088260A1 (en) * 1999-02-05 2014-03-27 Materia, Inc. Metathesis-active adhesion agents and methods for enhancing polymer adhesion to surfaces
US6409875B1 (en) 1999-02-05 2002-06-25 Materia, Inc. Metathesis-active adhesion agents and methods for enhancing polymer adhesion to surfaces
MXPA01007857A (es) * 1999-02-05 2003-06-04 Materia Inc Composiciones de poliolefina que tienen densidad variable y metodos para su produccion y uso.
ATE398133T1 (de) 1999-03-31 2008-07-15 California Inst Of Techn Mit triazolydin-liganden koordinierte rutheniummetall-alkyliden-komplexe die hohe olefin-metathese-aktivität aufweisen
US7329758B1 (en) 1999-05-24 2008-02-12 California Institute Of Technology Imidazolidine-based metal carbene metathesis catalysts
US6838489B2 (en) 2001-03-23 2005-01-04 Cymetech, Llc High activity metal carbene metathesis catalysts generated using a thermally activated N-heterocyclic carbene precursor
US20030113740A1 (en) * 2001-04-26 2003-06-19 Mirkin Chad A. Oligonucleotide-modified ROMP polymers and co-polymers
JP2005508883A (ja) 2001-08-01 2005-04-07 カリフォルニア インスティチュート オブ テクノロジー 六配位ルテニウム又はオスミウム金属カルベンメタセシス触媒
JP4295096B2 (ja) * 2001-08-29 2009-07-15 カリフォルニア インスティチュート オブ テクノロジー 2個以上のヘテロ原子を含有する架橋された二環式および多環式のオレフィンの開環メタセシス重合
US7476716B2 (en) * 2002-06-28 2009-01-13 Zeon Corporation Method of manufacturing thermoplastic resin, crosslinked resin, and crosslinked resin composite material
BRPI0406756A (pt) * 2003-01-13 2005-12-20 Cargill Inc Método para fabricação de agentes quìmicos industriais
KR101128122B1 (ko) * 2003-01-31 2012-03-23 니폰 제온 가부시키가이샤 환상 올레핀계 수지 필름의 제조방법, 및 환상 올레핀계중합체 시이트 또는 필름의 제조방법
EP1855861A4 (en) * 2003-07-18 2010-12-01 Univ Northwestern SURFACE AND LOCAL POLYMERIZATION THROUGH DIRECTORY LITHOGRAPH
EP1655343A4 (en) * 2003-08-13 2006-08-02 Zeon Corp NETWORKABLE RESIN COMPOSITION AND RESIN MOLDED BODY MANUFACTURED THEREOF
KR101129739B1 (ko) * 2003-08-13 2012-03-23 니폰 제온 가부시키가이샤 중합성 조성물, 및 이것을 이용하여 제조된 성형체
WO2006045070A2 (en) * 2004-10-20 2006-04-27 University Of Massachusetts Peg-substituted pyridine ligands and related water-soluble catalysts
US7960555B2 (en) * 2004-10-20 2011-06-14 University Of Massachusetts Substituted pyridine ligands and related water-soluble catalysts
US8461223B2 (en) 2005-04-07 2013-06-11 Aspen Aerogels, Inc. Microporous polycyclopentadiene-based aerogels
US7468417B2 (en) * 2005-08-26 2008-12-23 Korea Kumho Petrochemical Co., Ltd. Method of preparing cyclic olefin copolymer having controlled gel contents
KR100665230B1 (ko) * 2005-10-24 2007-01-09 삼성전자주식회사 반도체 메모리 소자 및 그 제조 방법
WO2007081987A2 (en) * 2006-01-10 2007-07-19 Elevance Renewable Sciences, Inc. Method of making hydrogenated metathesis products
US9181486B2 (en) 2006-05-25 2015-11-10 Aspen Aerogels, Inc. Aerogel compositions with enhanced performance
WO2008008440A2 (en) * 2006-07-12 2008-01-17 Elevance Renewable Sciences, Inc. Ring opening cross-metathesis reaction of cyclic olefins with seed oils and the like
US8067610B2 (en) 2006-07-13 2011-11-29 Yann Schrodi Synthesis of terminal alkenes from internal alkenes and ethylene via olefin metathesis
EP3281931A1 (en) 2006-10-13 2018-02-14 Elevance Renewable Sciences, Inc. Methods of making organic compounds by metathesis
US8501973B2 (en) 2006-10-13 2013-08-06 Elevance Renewable Sciences, Inc. Synthesis of terminal alkenes from internal alkenes via olefin metathesis
EP2076483A4 (en) 2006-10-13 2013-12-04 Elevance Renewable Sciences METHODS FOR PRODUCING ORGANIC COMPOUNDS BY METATHESIS AND HYDROCYANATION
US20090156735A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-18 General Electric Company Composition, article, and associated method
US20090156726A1 (en) * 2007-12-14 2009-06-18 General Electric Company Composition, article, and associated method
US20100139918A1 (en) * 2008-09-30 2010-06-10 Schlumberger Technology Corporation Method to prevent well sanding using gravel packing
US20110073309A1 (en) * 2009-09-30 2011-03-31 Schlumberger Technology Corporation Method of proppant oil or gas formation fracture
US8227371B2 (en) 2010-09-24 2012-07-24 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Class of olefin metathesis catalysts, methods of preparation, and processes for the use thereof
PL2460587T3 (pl) 2010-12-01 2018-03-30 Rimtec Corporation Rutenowy układ katalityczny do reakcji metatezy olefin
EP2714272A4 (en) 2011-05-31 2015-03-04 Exxonmobil Chem Patents Inc NEW CLASS OF OLEFIN METATHESIS CATALYSTS, MANUFACTURING METHOD AND METHOD FOR THEIR USE
US8524930B2 (en) 2011-05-31 2013-09-03 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Class of olefin metathesis catalysts, methods of preparation, and processes for the use thereof
WO2012174502A2 (en) 2011-06-17 2012-12-20 Materia, Inc. Adhesion promoters and gel-modifiers for olefin metathesis compositions
US9181360B2 (en) 2011-08-12 2015-11-10 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Polymers prepared by ring opening / cross metathesis
CN103890237A (zh) * 2011-09-14 2014-06-25 马特里亚公司 含有用第8族烯烃复分解催化剂聚合的树脂组合物的改进电解池盖
CN102690483B (zh) * 2011-11-30 2014-04-02 河南科技大学 一种阻燃性聚双环戊二烯/聚丙烯酸酯类复合材料及其制备方法
CN102690485B (zh) * 2011-11-30 2014-04-09 河南科技大学 聚双环戊二烯/聚丙烯酸酯类复合材料及其制备方法
CN102690484B (zh) * 2011-11-30 2014-02-05 河南科技大学 一种聚双环戊二烯/聚丙烯酸酯类复合材料及其制备方法
CN104428059A (zh) * 2012-05-22 2015-03-18 陶氏环球技术有限责任公司 处理二环戊二烯单体的方法
US9527982B2 (en) * 2012-12-19 2016-12-27 Materia, Inc. Storage stable adhesion promoter compositions for cyclic olefin resin compositions
US9598531B2 (en) 2013-02-27 2017-03-21 Materia, Inc. Olefin metathesis catalyst compositions comprising at least two metal carbene olefin metathesis catalysts
JP6633070B2 (ja) 2014-10-21 2020-01-22 ストラタシス リミテッド 開環メタセシス重合を用いた三次元インクジェット印刷
WO2017068588A1 (en) * 2015-10-21 2017-04-27 B.G. Negev Technologies And Applications Ltd., At Ben-Gurion University Dicyclopentadiene derivatives and polymers thereof
WO2017134674A1 (en) 2016-02-05 2017-08-10 Stratasys Ltd. Three-dimensional inkjet printing using ring-opening metathesis polymerization
US11173653B2 (en) 2016-02-05 2021-11-16 Stratasys Ltd. Three-dimensional inkjet printing using polyamide-forming materials
US11179879B2 (en) 2016-02-07 2021-11-23 Stratasys Ltd. Three-dimensional printing combining ring-opening metathesis polymerization and free radical polymerization
US10487446B2 (en) 2016-03-18 2019-11-26 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Frontal polymerization for fiber-reinforced composites
US11118004B2 (en) 2016-04-26 2021-09-14 Stratasys Ltd. Three-dimensional inkjet printing using ring-opening metathesis polymerization
CN106243279A (zh) * 2016-08-03 2016-12-21 上海克琴科技有限公司 多色彩、耐老化的免喷涂聚双环戊二烯复合材料及其制备方法和应用

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4400340A (en) * 1982-01-25 1983-08-23 Hercules Incorporated Method for making a dicyclopentadiene thermoset polymer
US4380617A (en) * 1982-01-20 1983-04-19 The B. F. Goodrich Company Preparation of polymers from cycloolefins
US4520181A (en) * 1982-01-25 1985-05-28 Hercules Incorporated Method for making a dicyclopentadiene thermoset polymer containig elastomer
DE3372102D1 (en) * 1982-01-25 1987-07-23 Hercules Inc A dicyclopentadiene thermoset polymer and a catalyst and a method for making it
US4748216A (en) * 1982-01-25 1988-05-31 Hercules Incorporated Purified cycloolefin polymerization composition
US4661575A (en) * 1982-01-25 1987-04-28 Hercules Incorporated Dicyclopentadiene polymer product
US4507453A (en) * 1982-01-25 1985-03-26 Hercules Incorporated Dicyclopentadiene thermoset polymer
US4426502A (en) * 1982-06-14 1984-01-17 The B. F. Goodrich Company Bulk polymerization of cycloolefins
US4418179A (en) * 1982-09-29 1983-11-29 The B. F. Goodrich Company Impact modified polycycloolefins
US4701510A (en) * 1985-12-16 1987-10-20 The B.F. Goodrich Company Polycycloolefins resistant to solvents
US4703098A (en) * 1987-02-26 1987-10-27 Hercules Incorporated Metathesis polymerization of thermally oligomerized dicyclopentadiene
US4899005A (en) * 1987-11-19 1990-02-06 The B. F. Goodrich Company Method for preparing cycloolefin copolymers with improved heat stability
US4943621A (en) * 1988-08-04 1990-07-24 The B. F. Goodrich Company Storage stable components of reactive formulations for bulk polymerization of cycloolefin monomers
US4906797A (en) * 1988-09-12 1990-03-06 The B.F. Goodrich Company Liquid dicyclopentadiene feedstock for bulk polymerization
US5331057A (en) * 1992-02-22 1994-07-19 Hoechst Aktiengesellschaft Cycloolefin block copolymers and a process for their preparation
US5312940A (en) * 1992-04-03 1994-05-17 California Institute Of Technology Ruthenium and osmium metal carbene complexes for olefin metathesis polymerization
EP1251135A3 (en) * 1992-04-03 2004-01-02 California Institute Of Technology High activity ruthenium or osmium metal carbene complexes for olefin metathesis reactions and synthesis thereof
JPH06228285A (ja) * 1992-08-31 1994-08-16 Nippon Zeon Co Ltd ノルボルネン系ポリマーの製造方法
AU3154095A (en) * 1994-08-02 1996-03-04 Procter & Gamble Company, The Process for making quinolonyl lactam antimicrobials and novel intermediate compounds
EP0799266B1 (de) * 1994-12-23 1999-05-12 Ciba SC Holding AG Polymerisierbare zusammensetzung und polymerisationsverfahren
US5728785A (en) * 1995-07-07 1998-03-17 California Institute Of Technology Romp polymerization in the presence of peroxide crosslinking agents to form high-density crosslinked polymers
AU2506897A (en) * 1996-04-04 1997-10-29 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Catalyst mixture and polymerisable composition
DE59705333D1 (de) * 1996-05-14 2001-12-20 Ciba Sc Holding Ag Verfahren zur Herstellung von faserverstärkten Verbundstoffen

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009287042A (ja) * 1999-05-31 2009-12-10 Nippon Zeon Co Ltd 開環オレフィン重合体およびその水素化物の製造方法
JP4692668B2 (ja) * 1999-05-31 2011-06-01 日本ゼオン株式会社 開環オレフィン重合体およびその水素化物の製造方法
JP4691867B2 (ja) * 1999-05-31 2011-06-01 日本ゼオン株式会社 環状オレフィンの開環重合体水素化物の製造方法
JP2002363263A (ja) * 2001-06-08 2002-12-18 Nippon Zeon Co Ltd 開環共重合体、開環共重合体水素化物、それらの製造方法および組成物
JP2009167433A (ja) * 2009-05-07 2009-07-30 Nippon Zeon Co Ltd 開環共重合体、開環共重合体水素化物、それらの製造方法および組成物

Also Published As

Publication number Publication date
EP0879251A4 (en) 2000-05-31
ATE525404T1 (de) 2011-10-15
JP4122059B2 (ja) 2008-07-23
EP0879251B1 (en) 2011-09-21
HK1019453A1 (en) 2000-02-11
WO1997029135A1 (en) 1997-08-14
CN1215411A (zh) 1999-04-28
CN1204151C (zh) 2005-06-01
JP2007077407A (ja) 2007-03-29
KR19990082357A (ko) 1999-11-25
KR100441214B1 (ko) 2004-10-26
US6020443A (en) 2000-02-01
EP0879251A1 (en) 1998-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001523276A (ja) オレフィン複分解触媒を使用する低グレードdcpdモノマーの重合
JP4681699B2 (ja) オレフィンメタセシス重合反応の可使時間の延長方法
US6048993A (en) Synthesis of ruthenium or osmium metathesis catalysts
JP3336013B2 (ja) Rompポリマーの過酸化物架橋
JP4410422B2 (ja) イミダゾリジンに基づく金属カルベンメタセシス触媒
JP2002540213A (ja) 高いオレフィンメタセシス活性を示す、トリアゾールイリデン配位子により配位された新規なルテニウム金属アルキルジエン錯体
CN114341228A (zh) 环状聚合物氢化物及其制造方法、以及树脂组合物
JPH05507102A (ja) メタセシス重合触媒
JP2001253935A (ja) ノルボルネン系ポリマーの製造方法及びノルボルネン系ポリマー
JPH0366725A (ja) 重合体の製造方法
WO2007065907A1 (de) Geträgerter übergangsmetallkomplex und dessen verwendung in der katalyse
KR100558845B1 (ko) 양이온성 이미다졸리딘계 루테늄 카르벤 착화합물 및 이의용도
JP2002121265A (ja) メタセシス重合方法およびこの重合方法により得られた重合体
WO2013176801A1 (en) Process for treating a dicyclopentadiene monomer
DE102005058980A1 (de) Geträgerter Übergangsmetallkomplex und dessen Verwendung in der Katalyse sowie entsprechendes katalytisches Verfahren

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050906

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20051222

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20060213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060523

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20060817

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20061002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080501

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term