JP2002540213A - 高いオレフィンメタセシス活性を示す、トリアゾールイリデン配位子により配位された新規なルテニウム金属アルキルジエン錯体 - Google Patents

高いオレフィンメタセシス活性を示す、トリアゾールイリデン配位子により配位された新規なルテニウム金属アルキルジエン錯体

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JP2002540213A JP2000608022A JP2000608022A JP2002540213A JP 2002540213 A JP2002540213 A JP 2002540213A JP 2000608022 A JP2000608022 A JP 2000608022A JP 2000608022 A JP2000608022 A JP 2000608022A JP 2002540213 A JP2002540213 A JP 2002540213A
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F15/00Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table
    • C07F15/0006Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table compounds of the platinum group
    • C07F15/0046Ruthenium compounds

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、Lが一般式(I)のトリアゾールイリデン配位子であるときに、(PCy3)(L)Cl2Ru(CHPh)となる種類のルテニウムアルキリデンを開示する。これらの触媒は、高温におけるオレフィンメタセシスにおいて、親触媒(PCy32Cl2Ru(CHPh)(2)よりも、相当に活性であることが判明した。例えば、錯体14(L=1,4,4−トリフェニル−4,5−ジヒドロ−1H−トリアゾール−5−イリデン)は、置換されたジエンの閉環メタセシスに触媒作用を及ぼして、高収率において4置換環状オレフィンを生じることが可能である。さらに、この錯体は、ルテニウムアルキリデン2によって示されたものと類似する、酸素及び水分に対する安定性を示す。(I) 【化31】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (背景) メタセシス触媒は、例えば、全て本明細書において援用される、米国特許第5
,312,940号、第5,342,909号、第5,728,917号、第5
,750,815号、第5,710,298号、及び第5,831,108号、
並びに国際特許出願公開第WO97/20865号、及び第WO97/2913
5号において、以前に記載されている。これらの文献は、いくつかの有利な特性
を有する、明確な単一成分の、ルテニウム又はオスミウム触媒について記載して
いる。例えば、これらの触媒は様々な官能基に対して耐性を有し、以前に公知の
メタセシス触媒よりも活性である。オレフィンメタセシスは、2つのオレフィン
間の二重結合部分において全体的な交換がある、炭素−炭素の結合切断/結合形
成プロセスである。オレフィンメタセシスを適用可能である3つの主要な方法が
スキーム1に示される。開環メタセシス重合(ROMP)は、ひずみを有する環
状オレフィンからのポリオレフィンの形成を伴う。閉環メタセシス(RCM)は
、α−ωジエンの、環状オレフィンへの分子内の変換を伴う。非環状ジエンメタ
セシス(ADMET)は、オレフィンの分子間での交換を伴う。 (スキーム1)
【化15】
【0002】 オレフィンメタセシスは、多数の遷移金属により媒介可能であるが、最も広く
使用されている2つの触媒は、シュロック(Schrock)モリブデンアルキ
リデン(1)や、グラッブス(Grubbs)ルテニウムアルキリデン(2)で
ある。図1は、これらの2つの触媒の例を示す。
【0003】 これらの明確であり、単一の成分からなる触媒の、市場からの入手可能性及び
高い活性は、オレフィンメタセシスの開発を標準的合成方法に導いた。より詳細
には、RCMは、天然生成物の全体的な合成からカテナンの合成に及んで、多様
な種類の問題に適用された。ある調査著者が最近コメントしているように、閉環
メタセシスは、「合成技術として十分に成熟した。もはや全ての論文のタイトル
に含まれる程には斬新ではなく、全ての現役の有機合成化学者に利用可能な合成
ツールである。」
【0004】 しかし、まだ改良には相当の余地がある。1、2のいずれも「完全な」触媒で
はない。それぞれが、関係する有意な問題点を有する。シュロックアルキリデン
(1)は、より大きな全体的な活性を有するが、極端な外気及び湿度に対する耐
性に欠点を有し、多数の官能基(例えばアルコール、アルデヒド、及びカルボン
酸)に対する耐性を欠く。一方、グラッブスアルキリデン(2)は、作製がより
容易で、それほど高価でなく、固体の状態で空気に対して安定で、大幅に広範な
官能基耐性を有するが、その活性は1よりも少なくとも2桁小さく限定されてい
る。さらに、1,2のいずれも、メタセシス生成物に対する立体選択性制御を提
供しない。
【0005】 これらの問題点のために、より良好な活性、安定性、及び選択性を有するメタ
セシス触媒のデザインは、活発な調査されている分野である。最近、ヘテロバイ
メタル錯体(3)、2座シッフ塩基支持錯体(4)、及びbis(N−複素環式
カルベン)置換錯体(5)を含む、錯体2に対する多数の修飾が報告された。図
2は、これらの配位子のそれぞれについて例を示す。
【0006】 錯体3は、1,5−シクロオクタジエンのROMPにおいて、2よりも約80
倍活性であるため、反応が遅すぎるため実用的でない2によるRCM反応におい
て、代替手段として使用可能である。しかし、同時に、3は2よりさらに不安定
であり、より急速に分解する。錯体4はRCMにおいて2より高温でよりも活性
であり、極性があるプロトン性溶媒において活性を維持するという長所を有する
。最後に、錯体5は、室温における2の活性に匹敵する、ROMP及びRCM活
性を高温において示す。
【0007】 従って、安定でより活性なメタセシス触媒に対する需要がある。本発明は、以
前に検討されたものよりも活性なメタセシス触媒として図3に示されるタイプの
一置換された誘導体を設けることにより、この需要に対応する。さらに、本発明
は、金属中心にN−複素環式カルベン配位子を取り付ける方法、及びその使用方
法を提供する。
【0008】 (要約) 本発明は、トリアゾールイリデンに基づいた配位子を有する新しいメタセシス
触媒、並びにその生成方法及び使用方法に関する。本発明の触媒の望ましい実施
形態は、一般的式
【化16】 を有する。
【0009】 ここで、X及びX1は、それぞれ独立してアニオン配位子である。 Lは、中性電子供与配位子である。 R、R1、R6及びR7は、それぞれ独立して、水素、又はC1〜C20アルキル、
2〜C20アルケニル、C2〜C20アルキニル、アリール、C1〜C20カルボキシ
レート、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキシ、C2〜C20アルキ
ニルオキシ、アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アル
キルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフィニル
からなるグループから選択された置換基である。随意に、R、R1、R6及びR7
置換基のそれぞれは、独立してC1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ、及び
アリールからなるグループから選択された1つ以上の部分により置換されていて
もよく、さらにこれが、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、及
びフェニルから選択された1つ以上の基によりさらに置換されていてもよい。さ
らに、触媒配位子のうちのいずれもさらに1つ以上の官能基を含んでいてもよい
。適切な官能基の例には、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、ケトン、ア
ルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸
、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアル
コキシ、カーバメート、及びハロゲンが含まれるが、これらに限定されない。前
記のルテニウム、又はオスミウム触媒に対してトリアゾールイリデン配位子を含
有させることは、これらの錯体の特性を劇的に改善することが判明した。より詳
細には、新しい触媒は、環状モノマーの開環メタセシス重合、及びジエンの閉環
メタセシスのようなメタセシス反応において、高温で著しく活性であることが示
された。
【0010】 (発明の詳細な説明) 本発明は、オレフィンメタセシス反応で使用されるルテニウムカルベン触媒一
般に関する。より詳細には、本発明は、トリアゾールイリデンに基づくルテニウ
ムカルベン触媒及びその作製方法に関する。
【0011】 未修飾のルテニウム、及びオスミウムカルベン錯体は、全てが本明細書に援用
される米国特許第5,312,940号、第5,342,909号、5,728
,917号、5,750,815号、及び第5,710,298号に記載されて
いる。これらの特許に示されたルテニウム及びオスミウムカルベン錯体は全て、
形式的に+2の酸化状態にあり、電子数16を有し、5配位の金属中心を有する
。これらの触媒は一般式
【化17】 を有する。
【0012】 ここで、Mは、ルテニウム、又はオスミウムである。 X及びX1は、それぞれ独立して任意のアニオン性配位子である。 L及びL1は、それぞれ独立して任意の中性電子供与配位子である。 R及びR1は、それぞれ独立して、水素、又は、C1〜C20アルキル、C2〜C2 0 アルケニル、C2〜C20アルキニル、アリール、C1〜C20カルボキシレート、
1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキシ、C2〜C20アルキニルオキ
シ、アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキルチオ
、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフィニルからなる
グループから選択された置換基である。R、又はR1置換基のそれぞれは、C1
10アルキル、C1〜C10アルコキシ及びアリールからなるグループから選択さ
れる1つ以上の部分により随意に置換され、これがそれぞれさらに、ハロゲン、
1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、及びフェニルから選択される1つ以上
の基によりさらに置換されていてもよい。さらに、任意の触媒配位子は、さらに
1つ以上の官能基を有していてもよい。適切な官能基の例には、ヒドロキシル、
チオール、チオエーテル、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、
イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシア
ネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、カーバメート、及びハロゲンが含
まれるが、これらに限定されない。
【0013】 これらの触媒の好適な実施形態において、R置換基は水素であり、R1置換基
は、C1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル、及びアリールからなるグループ
から選択される。さらに好適な実施形態において、R1置換基はフェニル又はビ
ニルであり、随意にC1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、フェニル、及び官
能基からなるグループから選択される1つ以上の部分により随意に置換されてい
る。特に望ましい実施形態において、R1は、クロライド、ブロマイド、イオジ
ド、フルオリド、−NO2、−NMe2、メチル、メトキシ、及びフェニルからな
るグループから選択される1つ以上の部分により置換されたフェニル又はビニル
である。最適な実施形態において、R1置換基はフェニル、又は−C=C(CH32である。
【0014】 これらの触媒の好適な実施形態においては、L及びL1はそれぞれ独立して、
ホスフィン、スルホン化ホスフィン、亜リン酸塩、ホスフィナイト、ホスホナイ
ト、アルシン、スチビン、エーテル、アミン、アミド、イミン、スルホキシド、
カルボキシル、ニトロシル、ピリジン、及びチオエーテルからなるグループから
選択される。さらに好適な実施形態において、L及びL1はそれぞれ化学式PR345のホスフィンであり、R3、R4及びR5がそれぞれ独立してアリール、又
はC1〜C10アルキル、さらに詳細には第1級アルキル、第2級アルキル、又は
シクロアルキルである。最適な実施形態において、L及びL1配位子はそれぞれ
、−P(シクロヘキシル)3、−P(シクロペンチル)3、−P(イソプロピル) 3 、及び−P(フェニル)3からなるグループから選択される。
【0015】 これらの触媒の好適な実施形態において、X及びX1はそれぞれ独立して水素
、ハライド、又は、C1〜C20アルキル、アリール、C1〜C20アルコキシド、ア
リールオキシド、C3〜C20アルキルジケトネート、アリールジケトネート、C1 〜C20カルボキシレート、アリールスルホネート、C1〜C20アルキルスルホネ
ート、C1〜C20アルキルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、又はC1〜C20
アルキルスルフィニルの基のうちの1つである。X及びX1は、C1〜C10アルキ
ル、C1〜C10アルコキシ、及びアリールからなるグループから選択される1つ
以上の部分により随意に置換され、さらにこれらはハロゲン、C1〜C5アルキル
、C1〜C5アルコキシ、及びフェニルから選択される1つ以上の基により置換さ
れていてもよい。さらに望ましい実施形態において、X及びX1は、ハライド、
ベンゾエート、C1〜C5カルボキシレート、C1〜C5アルキル、フェノキシ、C 1 〜C5アルコキシ、C1〜C5アルキルチオ、アリール、及びC1〜C5アルキルス
ルホネートである。さらに望ましい実施形態において、X及びX1はそれぞれ、
ハライド、CF3CO2、CH3CO2、CFH2CO2、(CH33CO、(CF3
2(CH3)CO、(CF3)(CH32CO、PhO、MeO、EtO、トシ
レート、メシレート、又はトリフルオロメタンスルホネートである。最適な実施
形態において、X、X1はそれぞれ、クロライドである。
【0016】 本発明の触媒は、L1が一般式
【化18】 を有する、置換されているか、又は置換されていないトリアゾールイリデンであ
るという点を除いては、上記のようである。
【0017】 ここで、R6及びR7はそれぞれ独立して、水素、又はC1〜C20アルキル、C2 〜C20アルケニル、C2〜C20アルキニル、アリール、C1〜C20カルボキシレー
ト、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキシ、C2〜C20アルキニル
オキシ、アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキル
チオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフィニルから
なるグループから選択された置換基である。さらに、R6及びR7置換基のそれぞ
れは、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ、及びアリールからなるグルー
プから選択された1つ以上の部分により置換されていてもよく、さらにこれは、
ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシ、及びフェニルから選択され
た1つ以上の基によりさらに置換されていてもよい。さらに、R6及びR7置換基
のそれぞれは、さらに1つ以上の官能基を含んでいてもよい。適切な官能基の例
には、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、ケトン、アルデヒド、エステル
、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド、カ
ーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、カーバメー
ト、及びハロゲンが含まれるが、これらに限定されない。
【0018】 随意に、R6及びR7は、シクロアルキル、又はアリールの部分を一体となって
形成していてもよい。好適な実施形態において、R6及びR7は両方とも水素、又
はフェニル基であるか、又はR6、及びR7が一体となってシクロアルキルを形成
する。
【0019】 理論によって拘束されることなく、より嵩高いR6及びR7基が、熱的安定性の
ような改善された特性を備えた触媒に帰着すると考えられている。さらに望まし
い実施形態においては、R6及びR7は同一であり、それぞれは独立して、
【化19】 の化学式を有する。
【0020】 ここで、R8、R9、及びR10は、それぞれ独立して、水素、又は置換された、
若しくは置換されていない、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ、アリー
ル、或いは、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、ケトン、アルデヒド、エ
ステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィ
ド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、カー
バメート、及びハロゲンから選択される官能基である。最適な実施形態において
、R8、R9、及びR10は同一であり、それぞれメチルである。
【0021】 上記のように、R1は、水素、又は、C1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニ
ル、C2〜C20アルキニル、アリール、C1〜C20カルボキシレート、C1〜C20
アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキシ、C2〜C20アルキニルオキシ、アリー
ルオキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキルチオ、C1〜C2 0 アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフィニルからなるグループか
ら選択された置換基である。R1置換基は、C1〜C10アルキル、C1〜C10アル
コキシ及びアリールからなるグループから選択される1つ以上の部分により随意
に置換されていてもよく、これがさらに、ハロゲン、C1〜C5アルキル、C1
5アルコキシ、及びフェニルから選択される1つ以上の基によりさらに置換さ
れていてもよい。さらに、任意の触媒配位子は、さらに1つ以上の官能基を有し
ていてもよい。適切な官能基の例には、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル
、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ
、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミド
、カルボアルコキシ、カーバメート、及びハロゲンが含まれるが、これらに限定
されない。好適な実施形態においては、R1は、置換されているか、又は置換さ
れていないアリールである。
【0022】 触媒の好適な実施形態は、一般式
【化20】 を有する。
【0023】 本発明の他の実施形態は、L及びL1の双方が置換されていない、又は置換さ
れているトリアゾールイリデンであることを有する。この実施形態においては、
R、R1、R6、R7、X、及びX1は上記のようである。
【0024】メタセシス反応 本発明の触媒は、本発明による触媒を適切なオレフィンと接触させることによ
り、あらゆるメタセシス反応(即ち、開環メタセシス重合、閉環メタセシス、ク
ロスメタセシス、等)に使用されてもよい。例示された触媒錯体14の、シュロ
ック(1)及びグラッブス(2)触媒に対する比較におけるRCM活性が表1に
要約されている。特に、表1は、1,2,14による基質のRCMのパーセント
変換を示す。これらの一連の基質は、これらの新しい錯体の閉環メタセシス(R
CM)を開始する能力を探るべく、及びRCM反応の立体選択性に対する効果を
有するか否かを決定するべく、選択された。見られるように、E=CO2Etで
あり、パーセント転化、及びE:Z比率は、1H NMR積分により決定された
。触媒1について、反応が生じた条件は、5モル%触媒、C26において0.1
0、65℃であった。触媒1について、反応が生じた条件は、5モル%触媒、C
2Cl2中0.05M、40℃であった。
【0025】 第1の基質である、ジエチルジアリルマロネートの場合には、初期のスクリー
ニングは、錯体14の活性が室温(25℃)において、比較的遅いことを明らか
にした。例えば、CD2Cl2中で濃度0.05M、5モル%の触媒において、グ
ラッブス触媒(2)は、環化を完成するために30分未満かかるが、一方、錯体
14は同一の変換を達成するために8時間かかる。しかし、14の活性は、高温
で劇的に増加した。約40℃においては、30分以内でジエチルジアリルマロネ
ートを環化することが可能である。
【0026】
【表1】 錯体14は、さらに立体的に困難な基質において、優秀な活性を示した。錯体
2が、2−t−ブチルジエチルジアリルマロネート、4,4’−ジカーベトキシ
−2,6−ジメチル−1,6−ヘプタジエン、又は4,4’−ジカーベトキシ−
2,7−ジメチル−1,7−オクタジエンの閉環の能力を有しない一方、14は
この転換(表1)において活性であった。これらの基質において、約40℃にお
ける変換は、適度(53%)から非常に良好(85%)まで分布している。従来
は、多置換されたジエンを3置換や4置換オレフィンに閉環することが可能な唯
一のメタセシス触媒はシュロックアルキリデン(1)であったため、この活性は
重要である。実際、新しい触媒(14)は、4,4’−ジカーベトキシ−2,7
−ジメチル−1,7−オクタジエンのRCMにおいて、シュロックモリブデンア
ルキリデンよりも改善した活性を示した(1における61%に対して、14にお
ける82%の変換)。
【0027】 この新しい触媒がcis,trans立体選択性に影響を及ぼしたか否かを決
定するべく、トリエチレングリコールジアリルエーテルのRCMがテストされた
。錯体14は、E:Z比が約2.3:1である生成混合物を生成したが、これは
、錯体2において観察された1.6:1の比率より多少大きいのみである。興味
深いことに、触媒14との反応を室温において進行させたときは(20時間後の
44%の変換)観察されたE:Z比は5:1であった。trans生成物の比較
的高い割合は、延長された反応時間において反応が平衡に達することによる。
【0028】 RCM活性に加えて、新しい触媒(例えば錯体14)は、環状オレフィンのR
OMPに触媒作用を及ぼすことが可能である。これらのN−複素環式カルベン配
位子により配位された新しいルテニウムベースのオレフィンメタセシス触媒がこ
のように高い活性を示すため、より困難なモノマー、例えばひずみが少ないもの
、立体的に嵩高いもののROMPを媒介することが可能である。例えば、これら
の新しい触媒は、親bis(ホスフィン)触媒2が不活性である、3置換シクロ
オクテン誘導体、及びシクロオクタテトラエン誘導体のROMPが可能である。
さらに、これらの新しい触媒は、伝統的に2により重合されている、よりひずみ
が高く、より立体障害を有しないモノマー、例えばシクロプロペン、シクロブテ
ン、ベンゾシクロブテン、シクロペンテン、シクロペンタジエンオリゴマー、シ
クロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロオクタジエン、ノルボ
ルネン、ノルボルナジエン、[2.2.1]ビシクロヘプテン、[2.2.2]
ビシクロオクテン、シクロヘキセニルノルボルネン、及びノルボルネンジカルボ
ン酸無水物を重合することが可能である。新しい触媒は、ジシクロペンタジエン
のROMPに触媒作用を及ぼすことが可能であることが望ましい。活発に攪拌さ
れ、加温された(〜40℃)ジシクロペンタジエンに対してわずか少量のモル%
の触媒が添加されたときは、重合反応が数分以内で起こり、黄色の材料の固体を
生成する。例えば、スキーム2は、ROMPジシクロペンタジエン(DCPD)
に対する0.1モル%の錯体14の使用を示す。
【0029】 (スキーム2)
【化21】
【0030】 さらに、錯体14は、ROMPにおいて、L=PPh3を有する一般的なグラ
ッブス錯体2よりもそのままの状態でより活性であった。例えば、錯体2のPP
3誘導体は、DCPDのROMPを開始するために十分に活性でない。しかし
、スキーム3に示されるように、錯体2のPPh3誘導体がDCPD中のトリア
ゾールイリデンアルコキシド付加物12に混合され、60〜70℃に加温された
とき、ROMP反応を行うことが可能な、より活性な触媒がそのままの状態で形
成された。
【0031】 (スキーム3)
【化22】
【0032】 この種類の錯体は、メタセシスにおいて、親錯体(PCy32Cl2Ru(C
HPh)(2)よりも高温で著しく活性であることが示された。例えば、錯体1
4(L=1,3,4−トリフェニル−4,5−ジヒドロ−lH−トリアゾール−
5−イリデン)は、多置換されたジエンを閉環して、高収率において、4置換環
状オレフィンを生じることが可能である。従来は、この反応は錯体2によっては
不可能であった。増加された活性に加えて、錯体14は、錯体2が示すのと類似
した、酸素及び水分に対する安定性を示す。錯体14は、ジシクロペンタジエン
の開環メタセシス重合を開始することも可能である。従って、新しい触媒におい
て、ルテニウムアルキリデン(2)の多数の望ましい特性を、シュロックモリブ
デンアルキリデン(1)のより高い活性に組み合わせることが可能であった。
【0033】合成 一般的に、本発明の触媒は、上記のルテニウム触媒であるLLXX1M=CR
1(L=L1)中のL基のうちの1つを、トリアゾールイリデン配位子により置
換することによって生成される。スキーム4は、ルテニウムアルキリデンによる
オレフィンメタセシスの、現在容認されているメカニズムを示す。
【0034】 (スキーム4)
【化23】
【0035】 スキーム4において提案されているメカニズムは、熱力学、及び反応性の多大
な研究を通じて決定され、最近決定された熱化学データにより良好に確証される
。示されているように、反応の主要な段階には、i)アルキリデンに対するオレ
フィンのcis配位、ii)アルキリデンの回転、及びホスフィンの解離、ii
i)メタラシクロブタン中間体の形成、及びiv)メタセシス反応を完了させる
、形式的に逆方向の環状付加が含まれる。
【0036】 上記のメカニズムに関してこの議論に関係する最も重要な点は、最も活性な種
が、Ru−P結合の開裂を要するmono(ホスフィン)中間体であることであ
る。このメカニズムと一致して、より立体障害を有し、より多くの電子を供与す
るホスフィンが、これらの特性がホスフィンの解離、及び/又はmono(ホス
フィン)中間体の安定化を促進するため、触媒活性を増加させることが判明した
。さらに、より電子供与性のホスフィンがメタロシクロブタン中間体の生成に有
利に働くことが提案された。この概念を使用して、本発明のN−複素環式配位子
を有するルテニウムアルキリデン錯体は、この配位子の強い電子供与特性により
、より活性なメタセシス触媒になるだろう。さらに、よりホスフィンになる傾向
があるものが解離して、活性種としてmono(N−複素式カルベン)中間体を
与えることが提案されている。
【0037】 配位子として、N−複素環式カルベンは純粋なシグマ供与体の特性を示す。そ
の結果、N−複素環式カルベンは、酸化状態が高い遷移元素及び低い遷移元素の
双方から、主族元素やランタニド元素まで、全ての金属と錯体を形成可能である
。いくつかの研究は、従来の供与性配位子、例えば第3ホスフィンに対する比較
において、これらの配位子の用途及び長所を重点的に扱っている。多くの場合に
おいて、金属−カルベン結合が著しく強いことが判明した。例えば、L=1,3
−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イリデンであるパラ
ジウム錯体L2PdI2は、数日間の沸騰THF中における酸素の存在下で完全な
状態を保持した。
【0038】 従って、N−複素環式カルベン配位子は、改良されたオレフィンメタセシス触
媒を作製する上で有利ないくつかの特性を有する。最も重要なことは、これらの
配位子はホスフィンよりも、より強い電子供与基であり、このことは、容認され
たオレフィンメタセシスのメカニズムによると、親錯体(2)よりさらに活性な
、図3に示されたタイプの一置換された類似体を形成するはずであることである
。以前の研究は、この種の金属−カルベン結合が熱的に安定であり、解離に抵抗
性を有することも示した。最後に、N−複素環式カルベン誘導体の合成は比較的
直接的であるため、触媒活性に対する、配位子の立体的、及び電子的変更の影響
を即座に調査することが可能である。
【0039】 このため、これらの配位子の電子供与特性を考慮することにより、本発明は、
ルテニウムメタセシス触媒の金属中心にN−複素環式カルベン配位子を取り付け
る方法を提供する。好適なN−複素環式カルベン配位子は、トリアゾールイリデ
ンである。第1のステップにおいて、N−一置換アミドから以下のように塩が生
成される。
【0040】 (スキーム5)
【化24】
【0041】 次に、スキーム6に示されるように、塩は、置換されている、或いは置換され
ていない第1アルキルオキシド、例えばC1〜C3アルキルオキシドに変換されて
もよい。さらに、第1アルキルオキシドは、1つ以上の官能基を含んでいてもよ
い。適切な官能基の例には、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、ケトン、
アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン
酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボア
ルコキシ、カーバメート、及びハロゲンが含まれるが、これらに限定されない。
塩はメトキシドに変換されることが望ましい。好適な実施形態においては、次に
、メトキシドをLLXX1M=CRR1(上記のルテニウムメタセシス触媒)と反
応させ、トリアゾールイリデンに基づいたルテニウムカルベン触媒を生じる。
【0042】 (スキーム6)
【化25】
【0043】 代替手段として、生成物は、スキーム7に示されるように、カルベンをそのま
まの状態で生成させることにより、塩から直接作製されてもよい。
【0044】 (スキーム7)
【化26】
【0045】 最後に、スキーム8に示されるように、遊離したカルベンをLLXX1M=C
RR1(上記のルテニウムメタセシス触媒)と反応させて、トリアゾールイリデ
ンに基づくルテニウムカルベン触媒を生じることが可能である。
【0046】 (スキーム8)
【化27】
【0047】 本発明に使用されてもよい他のN−複素環式カルベンの例は、
【化28】 である。
【0048】 本発明を明確にするため、本発明の特定の詳細が好適な実施形態を参照して例
示される。しかし、これらの実施形態及び例は、例示の目的のみのものであり、
発明の範囲を限定するものではない。
【0049】 (代表的な実験プロトコル) ((PCy3)(L)Cl2Ru(CHPh)の合成[L=1,3,4−トリフェ
ニル−4,5−ジヒドロ−1H−トリアゾール−5−イリデン]) トリアゾールイリデン配位子(14)を有する一置換錯体とされるターゲット
が選択された。1,3,4−トリフェニル置換トリアゾールイリデン(13)の
合成は、以前に報告されている。スキーム9に示されるように、トリアゾリウム
塩へのルートは、ベンズアニリド(8)からのN−フェニルベンズイミドイル塩
化物(9)の生成、及びこれに続く、N−フェニルベンズアミドフェニルヒドラ
ゾン(10)、及びN−アミノ−N,N−ジフェニルベンズアミドの混合物を生
じるための、フェニルヒドラジンとの反応を伴う。その後、N−フェニルベンズ
アミドフェニルヒドラゾンは、ギ酸との環状縮合によってトリアゾリウム塩に変
換される。過塩素酸との処理により、過塩素酸塩(11)が得られる。最後に、
スキーム10に示されるように、トリアゾリウム塩は容易にメトキシド(12)
に変換され、減圧下における加熱により、メタノールを除去して、遊離したカル
ベン(13)を与える。
【0050】 (スキーム9)
【化29】
【0051】 単離されたカルベンの1等量を、室温においてトルエン中で、(PCy3)(
L)Cl2Ru(CHPh)(2)と反応させ、一置換錯体14(スキーム10
)を生じた。配位子交換は、著しく速く(5分以内で)生じた。代替手段として
、80℃のトルエン中、5〜10分の、メトキシド(12)、及び2の反応によ
り生成物を直接作製可能であることが判明した。このルートは、収率59%にお
ける0.6g程度の錯体14を生成するために使用された。遊離したPCy3副
生成物は、−78℃における生成物の結晶化により、ペンタンから容易に分離可
能である。さらに、生成物は、スキーム10に示されるように、カルベンをその
ままの状態で生成させることにより、トリアゾリウム塩(11)から直接作製す
ることも可能である。
【0052】 (スキーム10)
【化30】
【0053】 これらの反応の生成物(14)は、実際には2つの種の混合物である。1
NMRによって、アルキリデンアルファプロトンについての2つの共鳴が、一方
は20.04ppm(二重項、3HP=9.6Hz%1、=9.6Hz)に、も
う一方は、19.84ppm(二重項、3HP=7.5Hz)に観測された。こ
れらの2つの共鳴は、一貫して1.5対1の比率で現われた。2つのアルキリデ
ンの部分が異なる結合定数を示すという事実は、生成物がトリアゾールイリデン
配位子及びアルキリデン部分の配向のみが異なる配座異性体であることと一致し
ている。同様に、31P NMRは、2つの共鳴を、一方を24.14ppmに、
及び他方を23.04ppmに(双方共、一重項で)示した。生成物の組成は、
たった1つの生成物の分子イオンピークを示した高分解能質量スペクトルデータ
により、さらに裏付けられた。異性体を分離する試みはまだなされていない。錯
体2と同様に、この生成物も固体において空気中で安定である。
【0054】 (一般的な考察) 操作は全て、標準的シュレンク、及び真空ライン技術を使用して、或いは窒素
を充填したドライボックス中で行われた。ジエチルジアリルマロネートはアルド
リッチから入手され、使用の前に脱気された。追加のRCM基質は、他のグルー
プメンバーから入手された。ジシクロペンタジエン(98%)はアルドリッチか
ら入手され、そのまま使用された。(PCy32Cl2Ru(CHPh)(2)
はグループ供給から得られた。1,3,4−トリフェニル−4,5−ジヒドロ−
1H−トリアゾール−5−イリデン(13)、及びその中間体は、以前に報告さ
れたように生成された15。NMR溶媒は、ケンブリッジアイソトープから入手し
た状態で使用された。NMR実験は、J.ヤングガスNMRチューブの中で行わ
れた。1H NMRスペクトルは、ゼネラルエレクトリックQE−300分光計
(1Hについて300.1MHz)に記録された。31Pスペクトルは、JEOL
JNM−GX400分光計(31Pについて161.9MHz)に記録された。
プロトンスペクトルにおいては、化学シフトは、内部溶剤を標準とするテトラメ
チルシランから処理されたパーツパーミリオン(ppm)によって報告される。
リン酸はリンスペクトルのための内部溶剤として使用された。質量スペクトル分
析は、南カリフォルニア質量スペクトル設備(リバーサイドのカリフォルニア大
学)において行われた。
【0055】 ((PCy3)(L)Cl2Ru(CHPh)の合成[L=1,3,4−トリフェ
ニル−4,5−ジヒドロ−1H−トリアゾール−5−イリデン](14)) グローブボックスにおいて、シュレンクに、(PCy32Cl2Ru(CHP
h)(2)0.500g(0.608mmol)、及びトリアゾールイリデンメ
トキシド(12)0.195g(0.592mmol)が添加され、次にトルエ
ン17mLが加えられた。反応物は、室温において20分間、及び80℃におい
て20分間攪拌された。褐色の溶液は、真空下で吸引された。その後乾燥したペ
ンタン100mLが添加され、混合物は可能な限り多くの材料を溶解するべく穏
やかに加温された。この溶液を−78℃で冷却することにより、黄褐色の沈殿が
形成された。上澄みは、カニューレによりろ過され、生成物は真空下で乾燥され
た。収率=0.293g(59%)。1H NMR(C66)20.04(d、3HF=9.6Hz)、19.84(d、3HF=7.5Hz);31P NMR(
66)24.14、23.04;HRMS(FAB)C4554Cl23PRu
[M]839.2476、判明839.2450。
【0056】 (典型的なRCM実験) グローブボックスにおいて、CD2Cl2に溶解された5モル%の錯体14が、
適切な量の、基質0.05MのCD2Cl2溶液に加えられた。溶液は混合され、
その0.75mLがNMRチューブに移送された後、密閉された。反応は、約4
0℃で30分間加熱されるか、又は室温において放置され、1H NMRによっ
て周期的にモニタされた。
【0057】 ( 典型的なROMP実験) 最小限の分量のトルエン(0.1〜0.2mL)に溶解された、約2〜3mg
の錯体14は、充分に攪拌され、加温された(40〜50℃)ジシクロペンタジ
エン25mLを収容する小型ビーカーに加えられた。数分以内で反応が生じ、黄
色の重合体の固体ブロックを生じた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 シュロックモリブデンアルキリデン触媒及びグラッブスルテニウ
ムアルキリデン触媒の例を示す構造式。
【図2】 グラッブスルテニウムアルキリデン触媒の配位子の修飾の例を示
す構造式。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 61/08 C08G 61/08 4J032 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07D 313/00 C07D 313/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 トルンカ、ティナ エム. アメリカ合衆国 91101 カリフォルニア 州 パサディナ サウス オーク ノール アベニュー 278 アパートメント ナ ンバー 2 Fターム(参考) 4C062 JJ70 4G069 AA06 AA08 BA21C BA27A BA27B BA27C BC70A BC70B BC70C BE13A BE13B BE13C BE37A BE37B BE37C BE38A BE38B BE38C BE45A BE45C BE46A BE46B BE46C CB44 FA01 FB77 FC01 4H006 AC28 BA23 BA47 BJ20 BT22 4H039 CA40 CH20 4H050 AB40 WB11 WB21 4J032 CA22 CA24 CA25 CA34 CA38 CC03 CD02

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 の化学式を有する化合物において、 X及びX1は、同一、又は相異なる任意のアニオン配位子であり、 R及びR1は、同一であるか、又は相異なり、それぞれ独立して、水素、又は
    1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル、C2〜C20アルキニル、アリール、
    1〜C20カルボキシレート、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキ
    シ、C2〜C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボ
    ニル、C1〜C20アルキルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20
    アルキルスルフィニルからなるグループから選択される置換基であり、それぞれ
    の置換基は置換されているか、又は置換されておらず、 Lは、任意の中性電子供与基であり、 L1は、 【化2】 の化学式を有するトリアゾールイリデン配位子であり、 R6及びR7は、それぞれ独立して、水素、又はC1〜C20アルキル、C2〜C20 アルケニル、C2〜C20アルキニル、アリール、C1〜C20カルボキシレート、C 1 〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキシ、C2〜C20アルキニルオキシ
    、アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキルチオ、
    1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフィニルからなるグ
    ループから選択される部分であり、R6及びR7は、それぞれ独立して置換され、
    又は置換されていない化合物。
  2. 【請求項2】 前記置換基は、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ、
    及びアリールからなるグループから選択される、置換されているか、置換されて
    いない1つ以上の置換基を有する請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 前記置換基の置換は、ハロゲン、C1〜C5アルキル、及びC 1 〜C5アルコキシからなるグループから選択される、1つ以上の基により置換さ
    れる請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 前記置換基は、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、ケ
    トン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カ
    ルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カ
    ルボアルコキシ、カーバメート、及びハロゲンからなるグループから選択される
    部分により官能化されている請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Rは水素であり、R1は、C1〜C20アルキル、C2〜C20
    ルケニル、アリール、置換されていないフェニル、置換されたフェニル、置換さ
    れていないビニル、及び置換されたビニルからなるグループから選択され、この
    置換されたフェニル、及び置換されたビニルは、C1〜C5アルキル、C1〜C5
    ルコキシ、フェニル、ヒドロキシル、チオール、ケトン、アルデヒド、エステル
    、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン酸、ジスルフィド、カ
    ーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボアルコキシ、及びハロゲ
    ンからなるグループから選択される1つ以上の基によりそれぞれ独立して置換さ
    れている請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Lは、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、亜リン酸塩、ホ
    スフィナイト、ホスホナイト、アルシン、スチビン、エーテル、アミン、アミド
    、イミン、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジン、及びチオエー
    テルからなるグループから選択される請求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 LはPR345の一般式を有するホスフィンであり、R3
    4及びR5は、アリール、及びC1〜C10アルキルからなるグループからそれぞ
    れ独立して選択される請求項6に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R3、R4及びR5は、第1級アルキル、第2級アルキル、及
    びシクロアルキルからなるグループからそれぞれ独立して選択される請求項7に
    記載の化合物。
  9. 【請求項9】 Lは、P(シクロヘキシル)3、P(シクロペンチル)3、P
    (イソプロピル)3、及びP(フェニル)3からなるグループから選択される請求
    項7に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 X及びX1は、水素、ハロゲン、置換された部分、及び置
    換されていない部分からなるグループからそれぞれ独立して選択され、この部分
    は、C1〜C20アルキル、アリール、C1〜C20アルコキシド、アリールオキシド
    、C3〜C20アルキルジケトネート、アリールジケトネート、C1〜C20カルボキ
    シレート、アリールスルホネート、C1〜C20アルキルスルホネート、C1〜C20 アルキルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフィ
    ニルからなるグループから選択され、この部分の置換は、C1〜C10アルキル、
    1〜C10アルコキシ、及びアリールからなるグループから選択される請求項1
    に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 X及びX1は、ハライド、ベンゾエート、C1〜C5カルボ
    キシレート、C1〜C5アルキル、フェノキシ、C1〜C5アルコキシ、C1〜C5
    ルキルチオ、アリール、及びC1〜C5アルキルスルホネートからなるグループか
    らそれぞれ独立して選択される請求項1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 X及びX1は、ハライド、CF3CO2、CH3CO2、CF
    2CO2、(CH33CO、(CF32(CH3)CO、(CF3)(CH32
    O、PhO、MeO、EtO、トシレート、メシレート、及びトリフルオロメタ
    ンスルホネートからなるグループからそれぞれ独立して選択される請求項1に記
    載の化合物。
  13. 【請求項13】 R6及びR7は、シクロアルキル、又はアリールの部分を一
    体となって形成する請求項1に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 R6及びR7は、両方とも水素、又はフェニルである請求項
    1に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 R6及びR7は同一であり、それぞれが化学式 【化3】 を有し、 ここで、R8、R9及びR10は、それぞれ独立して、水素、C1〜C10アルキル
    、C1〜C10アルコキシ、アリール、又はヒドロキシル、チオール、チオエーテ
    ル、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニト
    ロ、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミ
    ド、カルボアルコキシ、カーバメート、及びハロゲンから選択される官能基であ
    る請求項1に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 R8、R9及びR10は同一であり、それぞれメチルである請
    求項15に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 【化4】 の化学式を有する化合物を、 【化5】 の化学式を有する化合物と接触させることを含み、 ここで、Mはルテニウムであり、 X及びX1は、同一、又は相異なる任意のアニオン配位子であり、 R及びR1は、同一であるか、又は相異なり、それぞれ独立して、水素、又は
    1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル、C2〜C20アルキニル、アリール、
    1〜C20カルボキシレート、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキ
    シ、C2〜C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボ
    ニル、C1〜C20アルキルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20
    アルキルスルフィニルからなるグループから選択された置換基であり、これらの
    置換基のそれぞれは置換されており、又は置換されておらず、 L及びL1は、同一であるか、又は相異なる、任意の中性電子供与基であり、 R6及びR7は、それぞれ独立して、水素、又はC1〜C20アルキル、C2〜C20 アルケニル、C2〜C20アルキニル、アリール、C1〜C20カルボキシレート、C 1 〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキシ、C2〜C20アルキニルオキシ
    、アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキルチオ、
    1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフィニルからなるグ
    ループから選択された部分であり、R6及びR7は、それぞれ独立して置換されて
    おり、又は置換されておらず、 Wは、C1〜C3第1級アルキルオキサイドからなるグループから選択され、W
    は置換されるか、又は置換されていない、 【化6】 の化学式を有する化合物の合成方法。
  18. 【請求項18】 N−複素環式カルベン配位子がトリアゾールイリデンであ
    る請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 R6及びR7は、シクロアルキル、又はアリールの部分を一
    体となって形成する請求項17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 R6及びR7は、両方とも水素、又はフェニルである請求項
    17に記載の方法。
  21. 【請求項21】 R6及びR7は、同一であり、それぞれが独立して 【化7】 の化学式を有し、 ここで、R8、R9及びR10は、それぞれ独立して、水素、C1〜C10アルキル
    、C1〜C10アルコキシ、アリール、又は、ヒドロキシル、チオール、チオエー
    テル、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニ
    トロ、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイ
    ミド、カルボアルコキシ、カーバメート、及びハロゲンから選択される官能基で
    ある請求項17に記載の方法。
  22. 【請求項22】 R8、R9及びR10は同一であり、それぞれがメチルである
    請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 Wは、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、ケトン、
    アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カルボン
    酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カルボア
    ルコキシ、カーバメート、及びハロゲンからなるグループから選択された官能基
    により官能化される請求項17に記載の方法。
  24. 【請求項24】 Wはメトキシドである請求項17に記載の方法。
  25. 【請求項25】 X及びX1は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換
    された部分、及び置換されていない部分からなるグループから選択され、この部
    分は、C1〜C20アルキル、アリール、C1〜C20アルコキシド、アリールオキシ
    ド、C3〜C20アルキルジケトネート、アリールジケトネート、C1〜C20カルボ
    キシレート、アリールスルホネート、C1〜C20アルキルスルホネート、C1〜C 20 アルキルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフ
    ィニルからなるグループから選択され、この部分の置換は、C1〜C10アルキル
    、C1〜C10アルコキシ、及びアリールからなるグループから選択され、 L、及びL1は、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、亜リン酸塩、ホスフィ
    ナイト、ホスホナイト、アルシン、スチビン、エーテル、アミン、アミド、イミ
    ン、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジン、及びチオエーテルか
    らなるグループからそれぞれ独立して選択され、Rは水素であり、R1はフェニ
    ルである請求項17に記載の方法。
  26. 【請求項26】 X及びX1はそれぞれクロライドであり、L、及びL1はそ
    れぞれ独立して、P(シクロヘキシル)3、P(シクロペンチル)3、P(イソプ
    ロピル)3、及びP(フェニル)3からなるグループから選択される請求項25に
    記載の方法。
  27. 【請求項27】 Rは水素であり、R1、R6及びR7はそれぞれフェニルで
    あり、LはPPh3であり、X及びX1はそれぞれクロライドである請求項17に
    記載の方法。
  28. 【請求項28】 【化8】 の化学式を有する化合物を、 【化9】 の化学式を有する化合物と接触させることを含む、 【化10】 の化学式を有する化合物の合成方法。
  29. 【請求項29】 N−複素環式カルベン配位子を 【化11】 の化学式を有する化合物と接触させることを含み、 ここで、X及びX1は、同一、又は相異なる任意のアニオン配位子であり、 R及びR1は、同一であるか、又は相異なり、それぞれ独立して、水素、又は
    1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル、C2〜C20アルキニル、アリール、
    1〜C20カルボキシレート、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキ
    シ、C2〜C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボ
    ニル、C1〜C20アルキルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20
    アルキルスルフィニルからなるグループから選択された置換基であり、 L及びL1は、同一、又は相異なる任意の中性電子供与基である、N−複素環
    式カルベン配位子をルテニウム金属カルベンメタセシス錯体に取り付ける方法。
  30. 【請求項30】 X及びX1は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換
    された部分、及び置換されていない部分からなるグループから選択され、この部
    分は、C1〜C20アルキル、アリール、C1〜C20アルコキシド、アリールオキシ
    ド、C3〜C20アルキルジケトネート、アリールジケトネート、C1〜C20カルボ
    キシレート、アリールスルホネート、C1〜C20アルキルスルホネート、C1〜C 20 アルキルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフ
    ィニルからなるグループから選択され、この部分の置換は、C1〜C10アルキル
    、C1〜C10アルコキシ、及びアリールからなるグループから選択され、 L及びL1は、それぞれ独立して、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、亜リ
    ン酸塩、ホスフィナイト、ホスホナイト、アルシン、スチビン、エーテル、アミ
    ン、アミド、イミン、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジン、及
    びチオエーテルからなるグループから選択され、Rは水素であり、R1はフェニ
    ルである請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 X及びX1はそれぞれクロライドであり、L及びL1は、そ
    れぞれ独立して、P(シクロヘキシル)3、P(シクロペンチル)3、P(イソプ
    ロピル)3、及びP(フェニル)3からなるグループから選択される請求項30に
    記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記N―複素環式カルベン配位子は不飽和である請求項2
    9の方法。
  33. 【請求項33】 N−複素環式カルベン配位子を 【化12】 の化学式を有する化合物と接触させることを含んで、N−複素環式カルベン配位
    子をルテニウム金属カルベンメタセシス錯体に取り付けて形成された化合物であ
    って、 X及びX1は、同一、又は相異なる任意のアニオン配位子であり、 R及びR1は、同一であるか、又は相異なり、それぞれ独立して、水素、又は
    1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル、C2〜C20アルキニル、アリール、
    1〜C20カルボキシレート、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキ
    シ、C2〜C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボ
    ニル、C1〜C20アルキルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20
    アルキルスルフィニルからなるグループから選択された置換基であり、 L及びL1は、同一、又は相異なる任意の中性電子供与基である化合物。
  34. 【請求項34】 X及びX1は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換
    された部分、及び置換されていない部分からなるグループから選択され、この部
    分は、C1〜C20アルキル、アリール、C1〜C20アルコキシド、アリールオキシ
    ド、C3〜C20アルキルジケトネート、アリールジケトネート、C1〜C20カルボ
    キシレート、アリールスルホネート、C1〜C20アルキルスルホネート、C1〜C 20 アルキルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフ
    ィニルからなるグループから選択され、この部分の置換は、C1〜C10アルキル
    、C1〜C10アルコキシ、及びアリールからなるグループから選択され、 L及びL1は、それぞれ独立して、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、亜リ
    ン酸塩、ホスフィナイト、ホスホナイト、アルシン、スチビン、エーテル、アミ
    ン、アミド、イミン、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジン、及
    びチオエーテルからなるグループから選択され、Rは水素であり、R1はフェニ
    ルである請求項33に記載の化合物。
  35. 【請求項35】 X及びX1はそれぞれクロライドであり、L及びL1はそれ
    ぞれ独立して、P(シクロヘキシル)3、P(シクロペンチル)3、P(イソプロ
    ピル)3、及びP(フェニル)3からなるグループから選択される請求項34に記
    載の化合物。
  36. 【請求項36】 【化13】 の化学式を有する化合物を使用した環状オレフィンモノマーのROMPにより形
    成された生成物であって、 X及びX1は、同一、又は相異なる任意のアニオン配位子であり、 R及びR1は、同一であるか、又は相異なり、それぞれ独立して、水素、又は
    1〜C20アルキル、C2〜C20アルケニル、C2〜C20アルキニル、アリール、
    1〜C20カルボキシレート、C1〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキ
    シ、C2〜C20アルキニルオキシ、アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボ
    ニル、C1〜C20アルキルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20
    アルキルスルフィニルからなるグループから選択される置換基であり、この置換
    基のそれぞれは置換されており、又は置換されておらず、 Lは、任意の中性電子供与基であり、 R6及びR7は、それぞれ独立して、水素、又はC1〜C20アルキル、C2〜C20 アルケニル、C2〜C20アルキニル、アリール、C1〜C20カルボキシレート、C 1 〜C20アルコキシ、C2〜C20アルケニルオキシ、C2〜C20アルキニルオキシ
    、アリールオキシ、C2〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アルキルチオ、
    1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフィニルからなるグ
    ループから選択される部分であり、R6及びR7は、それぞれ独立して置換され、
    又は置換されていない生成物。
  37. 【請求項37】 前記置換基は、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ
    、及びアリールからなるグループから選択される、置換されているか、置換され
    ていない1つ以上の置換基を有する請求項36に記載の生成物。
  38. 【請求項38】 前記置換基は、ヒドロキシル、チオール、チオエーテル、
    ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、
    カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、
    カルボアルコキシ、カーバメート、及びハロゲンからなるグループから選択され
    る部分により官能化されている請求項36に記載の生成物。
  39. 【請求項39】 Rは水素であり、R1は、C1〜C20アルキル、C2〜C20
    アルケニル、アリール、置換されていないフェニル、置換されたフェニル基、置
    換されていないビニル、及び置換されたビニルからなるグループから選択され、
    この置換されたフェニル、及び置換されたビニルは、それぞれ独立して、C1
    5アルキル、C1〜C5アルコキシ、フェニル、ヒドロキシル、チオール、ケト
    ン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニトロ、カル
    ボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイミド、カル
    ボアルコキシ、及びハロゲンからなるグループから選択される1つ以上の基によ
    り置換されている請求項36に記載の生成物。
  40. 【請求項40】 Lは、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、亜リン酸塩、
    ホスフィナイト、ホスホナイト、アルシン、スチビン、エーテル、アミン、アミ
    ド、イミン、スルホキシド、カルボキシル、ニトロシル、ピリジン、及びチオエ
    ーテルからなるグループから選択される請求項36に記載の生成物。
  41. 【請求項41】 Lは、P(シクロヘキシル)3、P(シクロペンチル)3
    P(イソプロピル)3、及びP(フェニル)3からなるグループから選択される請
    求項40に記載の生成物。
  42. 【請求項42】 X及びX1は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、置換
    された部分、及び置換されていない部分からなるグループから選択され、この部
    分は、C1〜C20アルキル、アリール、C1〜C20アルコキシド、アリールオキシ
    ド、C3〜C20アルキルジケトネート、アリールジケトネート、C1〜C20カルボ
    キシレート、アリールスルホネート、C1〜C20アルキルスルホネート、C1〜C 20 アルキルチオ、C1〜C20アルキルスルホニル、及びC1〜C20アルキルスルフ
    ィニルからなるグループから選択され、この部分の置換は、C1〜C10アルキル
    、C1〜C10アルコキシ、及びアリールからなるグループから選択される請求項
    36に記載の生成物。
  43. 【請求項43】 X及びX1はそれぞれクロライドである請求項36に記載
    の生成物。
  44. 【請求項44】 R6及びR7は、シクロアルキル、又はアリールの部分を一
    体となって形成する請求項36に記載の生成物。
  45. 【請求項45】 R6及びR7は、両方とも水素、又はフェニルである請求項
    36に記載の生成物。
  46. 【請求項46】 R6及びR7は、同一であり、それぞれが独立して 【化14】 の化学式を有し、 ここで、R8、R9及びR10は、それぞれ独立して、水素、C1〜C10アルキル
    、C1〜C10アルコキシ、アリール、又は、ヒドロキシル、チオール、チオエー
    テル、ケトン、アルデヒド、エステル、エーテル、アミン、イミン、アミド、ニ
    トロ、カルボン酸、ジスルフィド、カーボネート、イソシアネート、カルボジイ
    ミド、カルボアルコキシ、カーバメート、及びハロゲンから選択される官能基で
    ある請求項36に記載の方法。
  47. 【請求項47】 R8、R9及びR10は同一でありそれぞれメチルである請求
    項46に記載の生成物。
  48. 【請求項48】 前記環状オレフィンモノマーは、3置換シクロオクテン誘
    導体、シクロオクタテトラエン誘導体、シクロプロペン、シクロブテン、ベンゾ
    シクロブテン、シクロペンテン、シクロペンタジエンオリゴマー、シクロヘキセ
    ン、シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロオクタジエン、ノルボルネン、ノ
    ルボルナジエン、[2.2.1]ビシクロヘプテン、[2.2.2]ビシクロオ
    クテン、シクロヘキセニルノルボルネン、及びノルボルネンジカルボン酸無水物
    からなるグループから選択される請求項36に記載の生成物。
  49. 【請求項49】 前記環状オレフィンモノマーはジシクロペンタジエンであ
    る請求項36に記載の生成物。
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