JP2001522395A - 珪酸塩水溶液と充填剤とからなる、高い貯蔵安定性を有する懸濁液 - Google Patents

珪酸塩水溶液と充填剤とからなる、高い貯蔵安定性を有する懸濁液

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Abstract

(57)【要約】 珪酸塩水溶液と充填剤とからなる、高い貯蔵安定性を有する懸濁液であって、上記珪酸塩水溶液は少なくとも20重量%の珪酸塩含有量を有すること;上記充填剤は0.8〜15μmの平均粒度と2.75kg/l以下の比重量とを有すること;上記充填剤はa)ゼオライト、b)非晶質アルカリ金属アルミノ珪酸塩からなる、アルカリ性水溶液中で比較的、不活性な微粒子状又は繊維状、非晶質無機材料、c)グラファイト又はカーボンブラックの微粒子、又はd)これらの混合物からなる群から選ばれること;そして前記懸濁液は安定化剤の不存在下で高い貯蔵安定性を有することからなる、高い貯蔵安定性を有する懸濁液。

Description

【発明の詳細な説明】 珪酸塩水溶液と充填剤とからなる、 高い貯蔵安定性を有する懸濁液 本発明は珪酸塩水溶液と充填剤とからなる、高い貯蔵安定性を有する懸濁液に 関する。 かゝる懸濁液は例えば米国特許第4,361,659号に開示されている。前記の懸濁 液は充填剤として結晶質の炭酸カルシウムと石英粉末とを含有する。相応の安定 性を得るには、アルカリ耐性の有機重合体を懸濁液に含有させる。 有機化学品は環境上/健康上感作性の用途には望ましくないことが多い。安全 性はより高温の装置の付近で応用した時に例えば高温で乾燥した時に重大な問題 となり得る。更には、有機安定化剤で安定化した懸濁液は組成のわずかな変化に さえきわめて感作性である。例えば、安定化剤をわずかに過剰投与した場合には 該懸濁液は貯蔵中にゲルになってしまう。更には有機化合物で安定化した懸濁液 は、わずかにのみ希釈した時でさえ又は水性相のイオン濃度が異なる時でさえも はや安定でないことが多い。 米国特許第4,403,059号においては、10〜40重量%の含有量の粉末状無機充填 剤と共にアルカリ金属珪酸塩の水溶液を基剤とし、安定化剤として12〜22個の炭 素原子を有する脂肪酸の亜鉛石ケンの少なくとも1種を用いることにより良好な 貯蔵安定性を有する組成物が記載され ている。この米国特許明細書による組成物を用いると、粘度を過度に増大させる ことなく、安定性の最適な調節に必要とされる特定量の有機安定化剤を限定する のは困難である。 更には亜鉛石ケンと重合体類とを含有する安定化剤の使用は環境上及び安全上 の要件の結果としてかゝる懸濁物の可能な応用領域を制限するものである。 直径が約0.1μmの粒子を有する無機クレーとして無機安定化剤でも懸濁液を 安定化でき、前記のクレーは膨潤特性を有する増粘剤としても用いられる。更に は、これらの安定化剤は特定の組成物で用いた別成分を妨害してしまう。 無機安定化剤で安定化した懸濁液は該安定化剤の増粘特性に因り、一般に高い 粘度を有し、かゝる高粘度は応用適性並びに添加し得る固形分の程度を制限する 。 この点に関し、英国特許公開第2058818号を参照するに、(i)アルカリ金属 珪酸塩の溶液と(ii)鉱物学的に見て15%以上のカオリナイトを含有する微細な 無機粉末1〜10重量%と(iii)微細なシリカとよりなる、水性の吹付塗り用接 着剤組成物が開示されている。該シリカは珪酸の形で含有するのが好ましい。こ の英国特許出願においては、カオリナイトクレーを充填剤/安定化剤として用い る。微細な充填剤の全量は最大限でも10重量%に制限される。 現在では、安定化剤の不存在下でも十分な貯蔵安定性 をなお維持しながら、比較的高含量の微細な充填剤を含有する水性珪酸塩懸濁液 を如何に製造するかは知られていない。 本発明は今般珪酸塩水溶液と充填剤とからなる、高い貯蔵安定性を有する懸濁 液であって、上記珪酸塩水溶液は少なくとも20重量%の珪酸塩含有量を有するこ と;上記充填剤は0.8〜15μmの平均粒度と2.75kg/l以下の比重量とを有する こと;上記充填剤はa)ゼオライト、b)非晶質アルカリ金属アルミノ珪酸塩か らなる、アルカリ性水溶液中で比較的、不活性な微粒子状又は繊維状、非晶質無 機材料、c)グラファイト又はカーボンブラックの微粒子、又はd)これらの混 合物からなる群から選ばれること;そして前記懸濁液は安定化剤の不存在下で高 い貯蔵安定性を有することからなる、懸濁液を提供する。 本発明の懸濁液が安定化剤の不存在下で優れた貯蔵安定性を有することは驚く べきことと思われる。通常24cmの高さの液柱で5日以内に微細な充填剤の沈降は 生起しない。充填剤の比重量は2.5kg/l以下であるのが好ましい。 本発明の懸濁液について安定化剤の使用は決して除外されるものではないこと に注目される。何故ならば、時として、例えば懸濁液の安定性を尚一層向上させ るのに、安定化剤を添加するのが特定の用途には有利であり得るからである。 従来技術においては、珪酸塩水溶液は、充填特性又は結合特性が必要とされる 多数の用途に用いられる。例えば、漏洩している下水管は濃厚な珪酸塩水溶液を 漏洩している下水管系中にポンプで押送することにより大地で修繕できる。前記 の珪酸塩溶液は、この下水管系から漏出して漏洩筒所付近の大地中での空間を充 填するものである。或る期間後に、下水管系中の珪酸塩は硬化剤により置換され 、該硬化剤はまた漏洩箇所中に漏出し、取囲んでいる大地は珪酸塩を中和し、か くして漏洩部を封止する。かくして珪酸塩及び硬化剤は漏洩部付近の大地粒子間 の空間を充填する。 通常、比較的高価な有機酸エステルの形の硬化剤を用い、該硬化剤は加水分解 し、これによって珪酸塩の中和に必要とされる酸を放出する。 必要とされるエステルの量(及び従って中和を必要とする珪酸塩の量)を最小 とすることは環境上及び経済上重要性を有する。 本発明の懸濁液に充填剤が存在すると、例えば下水管系の修繕の用途において この充填剤は大地粒子間の空間を部分的に充填でき、これは必要とされる珪酸塩 の量を減少させ且つ従ってまた必要とされるエステルの量を減少させるという利 点を呈する。更には、大地中の細孔の若干は充填剤によって閉塞されるものであ り、これによって珪酸塩及びエステルの大地中への浸透を減少させ、かくして、 更には珪酸塩及びエステルの必要量を減少さ せる。また、懸濁液の固形分含有量も増大され、これによって更に大地の細孔を 充填する充填剤の密度及び濃度を増大させ、且つ従って下水管系の漏洩箇所付近 の地層の浸透性を更に減少させるものである。 通常、下水管系の修繕に用いられる珪酸塩液においては、SiO2含有量は最大限 でも約33重量%に制限され、これは勿論シリカゲル中のシリカの量(乾燥固形分 の含有量)を制限し、該シリカゲルは硬化剤の添加により形成できる。この限定 された固形分含有量は、得られるゲルの物理特性及び機械特性に大きな影響を及 ぼし、ゲルの密度、濃度を制限し且つ砂、大地又は土壌の様な結合材料の透過性 に対して到達できる最低値を制限する。また有機酸エステルの酸への加水分解も 比較的緩慢であり、制御されないものである。 本発明の懸濁液中の充填剤としてゼオライトを用いるのが有利である。ゼオラ イトは結晶質のアルミノ珪酸塩である。 大抵のゼオライトは周知であり、比較的不活性で、環境上無害な物質である。 入手し得るかあるいは微粒子形で製造できるゼオライトの例はゼオライト4A、 ゼオライトP、ゼオライトX及びゼオライトYである。その層状構造の故にゼオ ライトPが好ましく、ゼオライトPは非磨耗性で比較的柔軟でありまた機械での 摩耗を余り生起しない。 合成的に製造したゼオライトPを含有する本発明の懸 濁液は、無機の鉱物充填剤を応用した場合であり得る如く、発ガン性の結晶質シ リカ(石英、クリストバル石)を含有しないという追加の利点を有して形成でき る。これらの結晶質シリカは発ガン性であると言明され、しかもこれらの使用は 地球規模で禁止又は制限されるであろうと予期されるものである。 欧州特許第0384070号に記載した方法により製造したゼオライトPを用いるの が好ましく、該ゼオライトPは1.33以下の珪素とアルミニウムとの比率と欧州特 許第0384070号に定義した如く1gの無水アルミノ珪酸塩当り少なくとも150mgの CaOのカルシウム結合能力とを有する。 充填剤は、非晶質のアルカリ金属アルミノ珪酸塩からなる、アルカリ性水溶液 中で比較的不活性である微粒子状又は繊維状非晶質無機材料を包含し得るのが有 利である。大抵の非晶質生成物はアルカリ性の珪酸塩雰囲気中で余りにも反応性 である傾向がある。例外は、高度にアルカリ性のアルミネート溶液と高度にアル カリ性の珪酸塩溶液とから沈澱により製造した、非晶質アルミノ珪酸ナトリウム であると見出された。 かゝる非晶質充填剤の好ましい例は、天然のアルカリ金属アルミノ珪酸塩にお ける如く、合成起源の充填剤であり、コン跡量の結晶質シリカもまた存在し得る が、前述した如くその将来の使用が制限を受けるものである。合成アルカリ金属 アルミノ珪酸塩は、純粋な液体原料(珪 酸塩及びアルミネート)から製造した時には結晶質シリカを含有しない。 前記の充填剤は、前記したゼオライトと繊維状又は微粒子状非晶質無機材料と グラファイト又はカーボンブラックとの混合物であり得る。 本発明の懸濁液で用いた無機充填剤は1種のゼオライトを含有するのが好まし い。 充填剤の最大粒度は、所要の貯蔵安定性を有する懸濁液を与えるのに、充填剤 の比重量、充填剤の形状及び珪酸塩液の比重量、珪酸塩溶液中のアルカリ金属珪 酸塩のモル比(SiO2/M2O)及び濃度に応じて勿論左右される。 例えば非晶質のアルミノ珪酸ナトリウムの如く、きわめて開放構造の高度に多 孔質の粒子については、平均粒度は14.83μm程に高くあることができ、尚相応 な安定性を有する懸濁液を与えるものである。然しながら、有利には充填剤の平 均粒度は0.8〜10μmであり、好ましくは0.8〜5μmであり、より好ましくは0. 8〜4μmであり、最も好ましくは0.8〜2μmである。 充填剤の含有量は懸濁液中でその物理的制限を受けるものである。懸濁液中の 充填剤の含有量は、特定の用途には1つの要件となる、懸濁液が注入し得るかポ ンプ輸送し得るようなものであるのが好ましい。他の用途(例えば紙、木材、コ ンクリート又は煉瓦の接着用)については、より高い粘度を有するより濃厚な懸 濁液が必要とされるものである。充填剤の含有量は好ましくは2〜50 重量%であり、より好ましくは10〜40重量%であり、しかも更により好ましくは 10〜30重量%である。 本発明の懸濁液においては、珪酸塩水溶液は特別には制限を受けず、特定の施 用要件に応じて既知の珪酸塩溶液から選択できる。通常珪酸塩溶液はアルカリ金 属珪酸塩溶液即ちNa−,K−又はLi−珪酸塩溶液又は珪酸アンモニウム溶液又は これらの混合物である。 本明細書においては、珪酸塩のSiO2/M2Oモル比〔但しMは特定のアルカリ金属 又はアンモニウム(Na,K,Li,NH4)を表わす〕を特定の珪酸塩溶液を同定する 尺度として用いるものである。 これらの可溶性珪酸塩のSiO2/M2Oモル比は1.0から約4.0まで変化でき、珪酸リ チウムについてはより高くさえあり得る。全ての珪酸塩溶液はアルカリ性である が、前記のモル比が増大するにつれてアルカリ度は減少する。従って、高いモル 比の珪酸塩溶液は取扱いがより安全であり、これは市場で提供される通り標準珪 酸塩溶液の次の安全分類によって証明される。SiO2/M 2 O 次の成分として市場に提供 欧州での分類 モル比: される溶液: (安全): 1.0 メタケイ酸塩 腐蝕性 2.0 「アルカリ性」珪酸塩 高度に刺激性 (又は「アルカリ性水ガラス」) 3.3 「中性」珪酸塩 危険として分類 (又は「中性水ガラス」) されない それ故大抵の用途について好ましいSiO2/M2O比は2.6以上であり、安全性の理 由で3.3及びそれ以上であるのがより好ましい。硬化を必要とするこれらの用途 については、SiO2含有量を最大とするのがまた好ましく、従ってSiO2/M2O比を最 大として中和に必要とされる硬化剤の量を最小とするのが好ましい。より高いモ ル比は安定な懸濁液を製造するのにまたより適当であると驚くべきことには見出 された。 懸濁液の特性はSiO2/M2O比によって大きく影響される。それ故珪酸塩水溶液の SiO2/M2O比は1〜4.5よりなるのが有利であり、2〜4.2の間であるのが好ましく 、2.6〜4.2の間にあるのが最も好ましい。 本発明の懸濁液で用いた珪酸塩水溶液の珪酸塩含有量は少なくとも20重量%で あり、特に少なくとも25重量%である。珪酸塩含有量は出来るだけ高いのが好ま しい。 本発明は更に本発明の懸濁液よりなる接着剤組成物を提供する。かかる接着剤 組成物はあらゆる種類の接着目的に用いることができ、例えば紙、木材、コンク リート、煉瓦、床タイル、ゴム、皮革(例えば靴)、ガラス、金属(例えばアル ミ箔)、合板、石膏ボード及び木片の製造等に用い得る。かゝる接着剤を用いる ことにより、濾紙、木材又はコンクリートの様な接着するのが通常困難である不 規則な表面をもつ材料を特に互いに又は別の表面に接着させ得る。該接着剤は例 えばブランケット、パネル、ボード、造形品、インサート、吹付塗被覆等の断 熱又は防音のためパーライト、蛭石、ガラス繊維、鉱物繊維、岩綿の結合に特に 適当である。本発明の懸濁液はきわめて迅速な粘着性を生じ、比較的急速に乾燥 し、融通のある結合を与え、粉立ちを有意な程に減少させる。 接着剤組成物に本発明のSiO2/M2O比を用いるという利点は前述のごとくであり (a.o.):有機化合物(揮発性溶剤も含む)は使用されない。充填剤又は接着剤と して珪酸塩懸濁液を用いる前に表面を清浄化又は乾燥させる必要性はなく、しか もかゝる(無機の)接着剤又は充填剤は用いた材料の可燃性を減少させる。 有機化合物が不存在の故に、本発明の接着剤により結合されしかもそれ自体安 全である材料(例えば紙、板紙、木材、砂、土等)は例えば埋立により安全に廃 棄できる。 本発明の接着剤の珪酸塩水溶液のSiO2/M2Oモル比(Mはアルカリ金属又はアン モニウムである)は2.8と4.2との間よりなるのが好ましい。より高いモル比は大 抵粘性の生成物を生起する。然しながら、これらの粘稠な生成物は接着剤として 尚用いることができ、所要ならば希釈して粘度を低下させることもできる。平均 粒度は3μm以下であるのが好ましい。 接着剤として好適である本発明の懸濁液の好ましい1例は、約3.3のモル比を 有する珪酸塩約35重量%を含有する中性珪酸塩中に、その10〜30重量%懸濁液と してのクロスフィールド社(Eijsden,オランダ)のゼオライト、ゼオクロス(Zeo cros)CG180(平均粒度約1μm)の懸濁 液である。少量のかゝる懸濁液を紙シートの表面の一部上に塗り広げ次いで別の 紙シートで被覆するならば、直ちに強力な粘着性が得られしかも数分以内に約20 ℃での普通の条件下で乾燥が行われることが見出された。結合した紙部分同志の 強力な結合は濾紙並びに標準紙について実現され、紙部分は引裂きなしには分離 し得なかった。本発明の接着剤を用いることにより、結合した紙部分の可燃性が 低下し、有機化合物は使用されず、より良い結合が達成された。 本発明の接着剤を用いると、積層紙、例えば螺旋状に巻いた積層紙管、板紙、 段ボール、壁紙、積層木材、合板、皮革例えば靴底及び建築材料を製造できる。 煉瓦及び靴底の接着には、高いゼオライト含有量(例えば27%)のゼオライト、 ゼオクロス CG180の懸濁液を用いると、より強力な結合を与えるものであり、 それ故これを用いるのが好ましいことが見出された。該接着剤を用いて粉末又は 別の粒状材料又は繊維質材料を結合してより大きな集成体を形成することもでき 、例えば煉瓦、屋根タイル等の様な構造上の建築部材の製造にも用い得る。また 紙製品を製造するのに張り子の製造にも用い得る。 本発明の接着剤をまた用いて壁、家屋の構成用に石、煉瓦又はコンクリート建 築材料を結合することができ、また皮革成分の接着によって靴及び靴底の補修に も使用できる。 互いに結合した材料中に充分な多孔性があって接着剤 の浸透を可能とさせ且つ懸濁液を乾燥させ得る限りは、接着剤としてのこれらの 用途については表面活性剤又は硬化剤の添加は必要でないことが見出された。然 しながら、懸濁液に存在する水の蒸発が余りにも緩慢である場合にはあるいはよ り良い耐水性が必要とされるならば、硬化剤及び/又は表面活性剤を添加できる 。表面活性剤としては、セチルテトラアンモニウムクロライドの様なカチオン系 表面活性剤が好ましくあり得る。 本発明は更に本発明の懸濁液からなる掘穿泥水を提供する。油井の掘削におい ては、水性系に入れた種々の固形分の懸濁液を掘孔内に循環させ、該懸濁液は掘 削流体又は掘穿泥水と呼ばれる。前記流体の主たる機能はドリルヘッドの冷却と 切削物の取出しである。 掘穿泥水に用いた前記固形分の目的は、掘穿泥水の密度を増大させ、且つ掘孔 の回りの大地の細孔に浸透させてこれらの細孔を閉塞し且つ周囲の地層への掘穿 泥水の減損を最小とするものである。実際には、これらの固形分は問題を呈する 。何故ならば、該固形分は沈降する傾向があり、この沈降は、例えば新しい一本 の掘削管の接続中等に、掘削操作の中断中に生起してしまう。掘削の分野では、 珪酸塩を既に用いて掘穿泥水の密度を増大させ且つ切削物の除去を助力するもの である。 高圧を有する地層に1つの層が到達した場合には言わゆる「ブローアウト」(b low outs)を回避するのに高密度の掘穿泥水が必要である。 然しながら掘穿泥水として本発明の懸濁液を用いると多数の追加の利点がある 。既に懸濁した形(微粉でない)での粒子の容易で安全な投与が達成され、これ は健康及び環境上安全である(該流体は何らかの結晶質シリカを含有せずあるい は何らかの他の有毒な成分又は環境上危険な成分を含有しない)。懸濁した粒子 は大地中の細孔を閉塞するのに正しい寸法を有するように容易に選択できる。掘 削に必要な2成分は1種の液体として同時に投与できる。平均粒度は容易に調節 できるので、掘穿泥水中で粒子が沈降する危険は実質的に解消される。 環境上の理由により、過去に種々の理由で高濃度の有機化合物を含有した掘穿 泥水は、有機化合物を含有しないか又は実際上含有しない「水性掘穿泥水」によ って今や取り替えられつゝある。この変化に関連する問題は掘孔ヘッドの潤滑化 であり、これは過去には有機潤滑剤の添加により実現されており、該有機潤滑剤 は現在では許容できないものである。 グラファイト又はカーボンブラックを含有する安定な懸濁液の使用は「水性掘 穿泥水」の使用に関連する潤滑化問題に良好な解決策を与え、その場合風の強い 屋外で又は沖合のリグで微粉末のグラファイト又はカーボンブラックを掘穿泥水 中に混入することは実用的ではない。 本発明は、更に本発明の懸濁液からなる下水管修繕用流体を提供する。先に述 べた如く、本発明の懸濁液を、次の有利な特性を与える下水管修繕用流体に用い 得る。 用いた珪酸塩懸濁液中の固形分含有量は既に知られている懸濁液中よりもずっと 高く、これによって大地中の土壌粒子間の空間の充填が改良されて、漏洩箇所周 囲により濃密でより強力な封止層を生起し且つ修繕した下水管部分により長い追 加の寿命を生起する。更には修理した下水管部分付近の地層の透過性が余りなく なり、これによって更に下水管系から周囲環境への流体の漏洩を最小としあるい は下水管系への地下水の漏洩を最小とする。修理に用いた懸濁液のより良い効率 と大地への漏洩が余りないことが達成される。これはきわめて重要な利点であり 得る。何故ならば高度に多孔質の大地ではこれらの漏洩による損失は実質的であ るからである。 最後に、環境の追加の保護は、幾つかの重金属、無機酸化物及び無機微粉に対 して結合特性を有するゼオライトのゼオクロス(Zeocros)CG180を用いた場合に得 られる。従って、下水管用流体の透過性が100%完全ではないものである場合に しかもごく少量が未だ漏洩するならば、重金属は前記のゼオライトのゼオクロス CG180によって捕捉できてこれらの重金属が周囲環境に到達しないように更に 保護するものである。 下水管修繕系で応用したのと同じ原理はまた、漏洩又は亀裂を修理しなければ ならない他の系にも応用でき、例えば(化学)工場の床の場合には重大であり得 るコンクリート製の床に応用できしかもまた薬品を収容し且つコンクリートタン ク内部に配置したタンクを保護するの にコンクリートタンクに応用できる。かゝる系は、開孔又は亀裂を硬化剤と一緒 に懸濁液で充填し得る場合には道路の補修にさえ応用できる。より大きな開孔の 場合には、充填材料例えば砂を添加できる。 本発明はまた本発明の懸濁液を含有する結合剤(バインダー)組成物を提供す る。結合剤の用途は多数あり、勿論こゝに全てが挙げられるものではない。本発 明の懸濁液は粒子を集成して結合する等に用いることができる。有利な結合剤特 性は、例えば吹付けたコンクリートに、屋根タイル又は他の構造用建築部材の製 造に、鋳造(砂+結合剤系)に、セメント注入に、種々の固形分と結合剤として の珪酸塩とから固形(建築又は構造)ブロックの製造に用い得る。この用途にお いては、粉末形の固体廃棄物例えば廃棄物焼却からの粉末及び種々のフライアッ シュは種々の建築用途に用い得る。 本発明の懸濁液は製造した生成物の密度、硬度及び不透過性を改良する。焼却 した廃棄物及びフライアッシュの場合には、これらの材料に含有される重金属の 漏出減少にも寄与するものである。また該懸濁液を用いて塵状の化合物例えば無 機微粉、アスベストを結合させ得る。 更には、本発明の懸濁液を含有する廃棄物固定組成物が提供される。廃棄物の 固定には幾つかの技術が開発された。不透過性の壁及び不透過性の床を、廃棄物 が貯蔵された廃棄物登記所の周囲に形成できる。この壁及び床は通常プラスチッ ク層及び/又は固化した層例えばコン クリートよりなる。 本発明によると、前記の壁及び床は、固形分及び中和とゲル化により硬化され る珪酸塩を含有する1層を包含する。 廃棄物固定材料として本発明の懸濁液を用いることにより、次の利点が得られ る。 固形分含有量が増大したことにより、より硬質で、より濃密で、従って余り透 過性でない層が、より良い包蔵化特性及び包蔵化した材料の潜在的に長い寿命と 共に得られる。本発明の懸濁液の使用により浸出は、実質的に解消されるもので ある。 先に明記した如く、P−型ゼオライト例えばゼオライトのゼオクロス CG180 を用いると、未だ若干の漏洩がある場合には、ゼオライトが多数の重金属及びま たアミン及びアンモニウムイオンを結合するという追加の利点を与える。 更には、本発明の懸濁液を含有する、大地表面(例えば、砂、土又はクレーの 表面)用の固定及び硬化組成物が提供される。表面固定又は硬化は(地方の)道 路調製に応用されあるいは例えば建築物等用の硬化剤基剤を製造するのに応用さ れ、しかもまた風によって拡がるか又は移動する純粋な砂の表面例えば砂丘及び 砂漠の固定に興味あるものである。本発明によると、これらの表面に本発明の懸 濁液を含浸することにより(例えば吹付けにより)該表面を固定且つ硬化させ得 る。硬化は大気中の 二酸化炭素による中和と続いてのゲル化によって実現し得る。然しながら、これ は緩慢な過程であり、別法としては、好ましくは非晶質シリカを基剤とする硬化 剤を応用できる。 更には、コンクリートセメント組成物用の別例としては本発明の懸濁液を含有 する建設加工物が提供される。この用途においては本発明の懸濁液を硬化剤(好 ましくはシリカ又は非晶質の金属珪酸塩)と混合させ得る。この用途の好ましい 実施法では、追加の固形混合物(例えば砂)もまた混入させて、硬化後に得られ た硬質固形分の強度を増大させ且つ経費を低減させる。 本発明はまた本発明の懸濁液を含有する吹付塗組成物を提供する。吹付塗は例 えば英国特許第2058818号に記載される如き被覆物である。 本発明の懸濁液を含有する紙の充填剤組成物が提供される。潜在的な充填剤と して製紙工業で試験した、特にゼオクロス CG180により与えられる如き小さな 粒子(約1μm)のP−型ゼオライトは、達成される乳白度及び印刷特性に関し て最適の特性を示して、市場での最良生成物に適合することが見出された。然し ながら、製紙工業ではゼオライトのゼオクロス CG180は粉末形ではなくて懸濁 した形で提供されることを要求する。 それ故本発明の懸濁液はその目的にきわめて適当である。 本発明はまた紙製品の様なセルロース含有材料の製造 に例えば張り子、積層紙例えば板紙、螺旋状に又は回旋状に(平行な)巻いた積 層紙管及び紙筒等の製造に本発明の懸濁液を含有する接着剤組成物の使用に関す る。例えば板紙及び/又は紙の2枚又はそれ以上の枚数の層よりなる紙管の製造 方法に該接着剤を用いることができ、その際1種の接着剤を前記層の表面の少な くとも一方に施用し、本発明の接着剤が前記の1表面又は両表面に施着された層 を互いに螺旋状に又は回旋状に巻付けるものである。前記の紙管及び紙筒の製造 方法に該接着剤を用いることにより、実際に用いた有機接着剤(例えばデキスト リン又はポリビニルアセテートPVA)と対比すると、向上した硬度とより良い 圧潰強度と最終的に得られる紙管及び紙筒中の低い湿分含量とが得られる。驚く べきことには、従来技術で用いた接着剤と対比すると製造速度を増進させ得る。 更には、同じ接着剤を用いて通常は薄い紙層である紙管の外方層を通常は生成し たての板紙である別の層に接着させることができる。従来技術においては、別種 の接着剤を用いて一方では前記の薄い紙層を外方の板紙層に接着させ且つ他方で は板紙層を互いに接着させねばならない。 本発明の接着剤で被覆される紙材料は難燃性を有する。これは顕著で重大な特 徴である。何故ならば本発明の接着剤を用いて形成した紙/板紙製品は高温で用 いることができしかも使用時に及び貯蔵中に安全であるからである。積層した紙 製品においては、各々の紙層が前記の難 燃性を有するように本発明の接着剤を紙層同志の間の1層として形成できる。 本発明の懸濁液は、例えば前述した如きあらゆる種類の基材上に防火被覆層と して有利に用い得る。 特に本発明は岩綿又はガラス繊維用の結合剤として、本発明の懸濁液を含有す る接着剤組成物の使用に関する。 前記の応用は余す所のない列挙であるとは意味されず、他の多数の応用も実施 可能であることは明らかであろう。 本発明の懸濁液は硬化剤を用いることにより硬化し得るのが有利である。前記 の硬化剤は非晶質のシリカよりなるか又は別の場合には珪酸アルミニウム、珪酸 マグネシウム又は珪酸カルシウムの様な非晶質の金属珪酸塩よりなるのが好まし い。 本発明の懸濁液を応用する好ましい具体例においては、非晶質シリカを基材と する硬化材系を用いる。 非晶質シリカ(SiO2)は優れた無機硬化剤を提供し、これを本発明による珪酸塩 基質懸濁液と組合せて有用に用い得ることが驚くべきことには見出された。 非晶質シリカは合成手法により製造されしかも幾つかの会社により例えば商標 名ガシル(Gasil)、ルシライト(Lucilite)、ミクロシル(Microsil)等によりウェ リントン(英国)のクロスフィールド社により市場に提供されている。合成の非 晶質シリカは、珪酸塩溶液の中和、製造したシリカの濾取及び洗浄及び次後の乾 燥により製造される。 アルカリ性溶液中に、この製造方法により得られた非晶質シリカの溶解度(溶 解速度)は、非晶質シリカの製造方法で応用される沈降条件及び乾燥条件に応じ て決まり、しかもまた溶解温度及び用いた溶液のアルカリ性度に応じて決まり、 従って変更させ得る。 微細な非晶質シリカを添加すると安定な懸濁液を全く生じないことが今般驚く べきことには見出された。これに反して、非晶質のシリカは珪酸塩中に徐々に溶 解し、かくして酸として作用し、該珪酸塩を中和し、従ってゲルを形成するもの である。これは十分な非晶質シリカを純粋な珪酸塩液に混入させてゲルを与える 場合でありしかもまた十分な非晶質シリカを本発明の懸濁液に混合させた場合で もある。非晶質のシリカを本発明の懸濁液に混入させた時に得られたゲルは優れ た密度と硬度と最低の透過性とを提供した。 従って、非晶質シリカは理想的な硬化剤を形成し、該硬化剤は安定性及び環境 に関して完全に無機質であってしかも完全に安全であると見出された。更には非 晶質シリカは可燃性を減少させ且つ硬化後の固形分含有量を増大させる。十分な 非晶質シリカを用いて硬化した懸濁液は優れた接着性と充填性とを有する中和し た固体相を形成し、該固体相にきわめて強力でしかも水に実際上不溶性であると いう追加の利点がある。 非晶質シリカを用いての、珪酸塩液中のゼオライトの懸濁液の硬化速度例えば 本発明の懸濁液の硬化速度は、 非晶質シリカの選択により且つ非晶質シリカの使用量に影響を受け得ることが見 出された。アルカリ性水溶液中での溶解速度が早いシリカを用いると硬化速度を 上昇させる。 それ故、当業者により実施し得る通り、シリカの型式、最適な濃度及び温度を 選択することにより硬化(沈降)速度を調節することができる。硬化剤系は使用 直前に懸濁液に混合すべきである。 硬化剤としてシリカの使用は幾つかの利点があり、固形分含有量を更に増大さ せてより緻密で、より強力で透過性の少ない相を生起する。ヒトの健康及び環境 に対しても安全でありしかもまた有機成分を必要としないことを意味する。 硬化剤として、また非晶質の金属珪酸塩も用い得る。かゝる化合物はそのSiO2 /M2Oモル比の変更により懸濁液での珪酸塩の立体配置変化をもたらす。適当な金 属珪酸塩は、例えば珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム又は珪酸アルミニウムの 様な、硬化すべき珪酸塩含有懸濁液に容易に溶解しない珪酸塩である。 環境上許容できる潤滑剤であると良く知られているグラファイト又はカーボン ブラックもまた珪酸塩の水性液中に懸濁させて安定な懸濁液を形成でき、好まし くはグラファイト粒子の含有量は1〜50重量%、好ましくは5〜35重量%である ことが見出された。 ゼオライトの微粒子とグラファイトの微粒子とを一緒 に珪酸塩水溶液中に懸濁させた時に安定な懸濁液が更に得られた。特に、充填剤 はP−型ゼオライトの微粒子とグラファイト又はカーボンブラックの微粒子との 混合物からなり、より好ましくは粒状の充填剤は商標名ゼオクロス CG180でク ロスフィールド社により販売されるP−型ゼオライトとグラファイト又はカーボ ンブラックとの混合物からなる。 更には、かゝる懸濁液からなる掘穿泥水が提供される。 次に多数の実施例を示して本発明を例示する。これらの実施例は請求の範囲に 定義した如き発明を限定するものと意図するものではない。全ての%は但し書き がなければ重量%である。実施例 用いた材料: A.商品名:クリスタル0070 (オランダのCrosfield Eijsden社製) 生成物:中性の珪酸ナトリウム液 乾燥固形分:35.06% SiO2含量:26.81% Na2O含量:8.25% 密度(20℃):1355g/l 粘度:51cP B.生成物:アルカリ性の珪酸ナトリウム液 乾燥固形分:45% SiO2含量:29.67% Na2O含量:15.33% 密度(20℃):1456g/l 粘度:90cP C.乾燥粉末形のP−型ゼオライト 商品名:ゼオクロス CG180 (Crosfield Eijsden社製) 乾燥固形分*):90% 粒度**):0.7〜3マイクロメーター(μm) 平均粒度**):0.92マイクロメーター D50:1.22マイクロメーター 実効密度***):2480g/l D.潤滑P−型ゼオライト(フィルターケーキ) 乾燥固形分*):41.3% 平均粒度**):3.18μm D50:3.22μm E.Crosfield.Eijsden社からの乾燥粉末形の4Aゼオライト 商品名:ゼオクロス CG150 乾燥固形分*):80% 粒度**):0.7〜3マイクロメーター(μm) 平均粒度**):2.75μm D50:2.79μm 実効密度***):2070g/l F.乾燥粉末形の珪酸マグネシウム 生成物:マクロソルブ(Macrosorb)M15(Crosfield Eijsden社製) 平均粒度**):7.44μm D50:3.95μm G.粉末形の非晶質アルミノ珪酸ナトリウム 60℃以下の温度でアルミン酸ナトリウムと珪酸ナトリウム溶液とから沈降し 、洗浄し、乾燥することにより製造した。 試料符号:セナス(CENAS)019F 乾燥固形分:73.3% 平均粒度:14.83μm D50:12.33μm H.アルシル(ALUSIL)ET.英国ウェリントンのクロスフィールド社により市販 且つ製造された、入手し得る合成珪酸アルミニウム。乾燥固形分:90重量%、平 均粒度:マスターサイザー(Mastersizer)を用いて測定した最大10.3μm。 I.タルカムパウダー 市販されて入手し得る生成物。 乾燥固形分:>93.5%(100℃で加熱) J.粉末状のグラファイト 市販されて入手し得る生成物。 乾燥固形分:99.5%(120℃で加熱) 粒度:99.5重量%、50μm以下。 K.ミクロカル(Microcal)ET 英国ウェリントンのクロスフィールド社により市販 且つ製造された、入手し得る、合成手法で製造した珪酸カルシウム。 乾燥固形分:90% 平均粒度:マスターサイザーにより測定して最大10.3μm L.ルシライト(Lucilite) 英国ウェリントンのクロスフィールド社により市販且つ製造された、入手し 得る、合成手法で製造した非晶質シリカ(ヒドロゲル)。 乾燥固形分*):34.78% M.ガシル(Gasil)HP250 英国ウェリントンのクロスフィールド社により合成手法で製造され且つ販売 された、入手し得る非晶質シリカ。 乾燥固形分*):92.49% 平均粒度:4.8〜6.2μm(マスターサイザー) N.ミクロシル(Microsil)ED 英国ウェリントンのクロスフィールド社により合成手法で製造且つ販売され た、入手し得る非晶質シリカ。 乾燥固形分*):89.37% O.珪酸カリウム溶液K53 英国ウェリントンのクロスフィールド社により合成手法で製造且つ販売され た、入手し得る珪酸カリウムの水溶液。特性: 乾燥固形分*):32.25% モル比:SiO2/K2O:3.9 P.珪酸カリウム溶液K120 英国ウェリントンのクロスフィールド社により合成手法で製造且つ販売され た入手し得る珪酸カリウムの水溶液。特性: 乾燥固形分*):53.26% モル比:SiO2/K2O:2.2 Q.スタビフィックス スーパー(Stabifix Super) 英国ウェリントンのクロスフィールド社により合成手法で製造且つ販売され た、入手し得る非晶質シリカ。 平均粒度:最大10.3μm(マスターサイザー) *)30分間800℃に加熱することにより測定した **)マイクロメリチックス社により市販されるセディグラフ(Sedigraph)型式510 0を用いて沈降技術により測定した*** )水中への浸漬により測定した。実施例 中性の珪酸塩液に入れた0.92マイクロメーター(μm)の平均粒度のP−型ゼ オライトの9%の懸濁液の製造 450gの中性珪酸塩液(A)を600mlの容量のガラスビーカーに装入した。 強く攪拌しながら50gのP−型ゼオライト粉末(C)を大体5分で添加した。ゼ オライト粉末が完全に懸濁されるまで(大体5分)攪拌を続行した。得られた懸 濁液は 次の特性を有した: ゼオライト含量(絶乾ゼオライトとして): 9.0% SiO2含量(水性相中)*) :24.13% NaO2含量(水性相中)*) : 7.42% 珪酸塩含量(絶乾) :31.55% 全乾燥固形分 :40.55% 全H2O含量 :59.45% 密度(20℃) :1420g/1 粘度**): D/s-1 cP 99 117 152 99 233 95 358 88注: * )全ての実施例において、懸濁液で引用したSiO2含量及びNa2O含量はSiO2及びN a2Oを溶解して含有するのみであり、添加した固体中(例えばゼオライト中)に 存在するSiO2もNa2Oも含有しない。** )(動的)粘度は工業上入手し得る装置で測定した: コントラベス レオマット(CONTRAVES RHEOMAT)108 この懸濁液の一部を500mlのガラスシリンダー(高さ:240mm)に移送し、そのま ゝ貯蔵した。 貯蔵安定性を肉眼で評価し、上相で認め得る程の相分離があるかどうかを評価 し且つ底部近くにより緻密な層 が見られるかどうかを評価する。底部までガラスシリンダー中を細心に降下させ しかも片側に平坦な幅広表面をもつ棒を装入することにより底部での有り得る沈 降もまた評価した。 結果: 貯蔵時間 上層の相分離 シリンダー底部 (日数) での沈降物 1 0*) 0 2 0 0 5 無視できる程 無視できる程 少ない**) 少ない**注: * )0は絶対にコン跡程度の相分離又は沈降が見られないことを意味する。** )無視できる程に少ないとはコン跡程度のみ(<<1%)の相分離又は沈降が見ら れることを意味する。実施例2及び3 中性の珪酸塩液に入れた0.92μmの平均粒度のP−型ゼオライトの18%及び27 %懸濁液の製造 実施例1におけるのと同じゼオライト粉末同じ珪酸塩液を用いてしかも次の量 を用いて、同じ手法を実施例2及び3について応用した: 実施例2 実施例3 珪酸塩液(g) 400 350 P−型ゼオライト粉末(g) 100 150 得られた懸濁液は次の特性を有した: 実施例2 実施例3 ゼオライト含量 (絶乾ゼオライト)(%) 18.0 27.0 SiO2含量(水性相中)(%) 21.45 18.77 NaO2含量(水性相中)(%) 6.6 5.77 珪酸塩含量(絶乾)(%) 28.05 24.54 全乾燥固形分(%) 46.05 51.54 全H2O含量(%) 53.95 48.46 密度(20℃)(g/l) 1470 1550 粘度: cP(D/s) 17.7 3470 27.2 2480 41.7 1790 64 366 1331 99 297 973 150 254 730 232 217 594 358 186懸濁液の安定性 同じ形状と寸法との250mlガラスシリンダー中で実施例1の如く懸濁液の安定 性を評価した。 またこれらの懸濁液は優れた安定性を有する。これらの結果から5日間の貯蔵 は懸濁物の安定性を評価するのに十分であると結論される。実施例4 中性の珪酸塩液に入れた3.18μmの平均粒度のP−型ゼオライトの14.6%懸濁 液の製造 懸濁液の製造用に同じ寸法のガラスビーカーを用いて且つ懸濁液の安定性の評 価用に同じ寸法のガラスシリンダーを用いて、実施例1で用いたのと同じ手法に 従った。実験は安定性試験における乱調子な結果が得られた結果として2回実施 した。 原料は次の如くである: 中性の珪酸塩液(材料A) 400g ゼオライトのフィルターケーキ(材料D) 218g 得られた懸濁液は次の通りである: ゼオライト含量(絶乾) : 14.0% SiO2含量(水性相中) : 17.35% NaO2含量(水性相中) : 5.34% 珪酸塩含量(絶乾) : 22.69% 全乾燥固形分 : 37.29% 全H2O含量 : 62.71% 密度(20℃) :1370g/l 粘度**): 懸濁液は安定ではないが、どっちつかずであり、1日の間は相応な安定性を示 している。底部には沈降は見られず、再スラリー化は最低の攪拌又は振盪を必要 とする。このことはスラリー製造と使用との間隔が比較的短かい若干の用途には 恐らくは許容できる安定性である。実施例5 中性の珪酸塩液に入れた0.92μmの平均粒度のP−型ゼオライトの14.6%懸濁 液の製造 懸濁液製造用の同じ寸法のガラスビーカー及び懸濁液安定性評価用の同じ寸法 のガラスシリンダーを用いて、実施例1で用いたのと同じ手法に従がう。 この実施例5では、実施例4におけるのと正確に同じ 組成の懸濁液を製造した。この目的のため、218gの脱塩水の添加後に100gのP −型ゼオライト(材料C)を用いて、実施例4で用いた材料Dと正確に同じ乾燥 固形分とさせた。 また400gの中性珪酸塩(材料A)を用いた。懸濁液の組成及び特性は次の通 りである: 実施例4におけるのと同じ。実施例4との唯一の差異はP−型ゼオライトの粒 度である。 安定性(日)底部での沈降物 上層の相分離 1 0 無視できる程少ない 2 0 無視できる程少ない 5 0 無視できる程少ない この懸濁液は安定であり、粒度の影響を証明している。実施例6 中性の珪酸塩液に入れた2.75μmの平均粒度の16%4Aゼオライトの懸濁液の 製造 材料A(400g)及びE(100g)を用いて前記と同じ手法を使用した。 ゼオライト含量(絶乾) :16.0% SiO2含量(水性相中) :21.45% NaO2含量(水性相中) : 6.6% 珪酸塩含量(絶乾) :28.05% 全H2O含量 :55.95% 密度(20℃) :1448g/ml 粘度: D/s-1 cP 64.6 165 99 144 152 125 233 118 安定性(日) 底部での沈降物 表面での相分離 1 0 30ml 2 0 40ml 5 0 50ml実施例7及び8 アルカリ性の珪酸塩液に入れたP−型ゼオライトの懸濁液 次の材料及び量を用いて前記と同じ手法を使用した: 実施例9及び10 希釈したアルカリ性珪酸塩液中のP−型ゼオライトの懸濁液 次の原料及び前記実施例と同じ手法を用いた。珪酸塩(原料B)を使用前に水 で希釈(2:1)して30%の乾燥固形分とした。次の量を用いた: 実施例7〜10の組成特性: 懸濁液の安定性: 実施例7及び8は良好な安定性の懸濁液を製造したが、然るに実験9で試験し た試料はどっちつかずの安定性を有し、実験10の試料は許容できなかった。 これらの実施例は懸濁液の安定性に用いた珪酸塩液の濃度に大きく左右される ことを示している。高い珪酸塩濃度が好ましい。実施例11〜13 希釈した中性珪酸塩液中のP−型ゼオライトの懸濁液 これらの懸濁液は種々の程度の水での希釈を行い及び100gの原料Cと共に400 gの珪酸塩液(原料A)を用いて、前記と同じ手法より製造した。 懸濁液11〜13の組成 実施例14 水中の濃厚な塩化ナトリウムに入れたP−型ゼオライトの懸濁液 純粋な塩化ナトリウムを脱塩水に溶解して、液中で26. 31重量%の塩化ナトリウム最大濃度に達しさせる。0.92μmの平均粒度P−型ゼ オライト100gとこの濃厚な塩化ナトリウム溶液とを原料として前記実施例と同 じ手法を用いた。 スラリーの組成: ゼオライト含量(絶乾)(重量%) : 18 塩化ナトリウム含量(重量%) : 21 全固形分(重量%) : 39 H2O含量(重量%) : 61 密度(g/l) : 1290 粘度 粘度: D/s-1 :233 cp :50 安定性: 日 数 沈降物 相分離 1 0 16 4 0 66 5 0 75 この懸濁液は良好な安定性を有しなかった。塩化ナトリウムの濃度が塩の水溶 液に対して既に高いので、他の塩溶液は何れも適当ではなく、しかも懸濁液に分 散した無機結晶質材料の小粒子の懸濁液の安定性に関して珪酸塩は特異な立場を 採ると結論される。実施例15 中性の珪酸塩液に入れた7.44μmの平均粒度の珪酸マグネシウムの懸濁液の製 前記の実施例に従って100gの珪酸マグネシウム(原料F)と400gの中性珪酸 液(原料A)とを用いて同じ手法を応用して15.6重量%の珪酸マグネシウム(絶 乾)を含有する懸濁液を製造した。乾燥固形分78% 得られた懸濁液は全く安定ではなかった。非晶質の珪酸マグネシウム粉末は数 時間以内に珪酸塩と反応し始めた。これは懸濁液をゲル化させた。これから、非 晶質の珪酸マグネシウムはまた珪酸塩用の硬化剤として、しかも好ましくは本発 明による珪酸塩液中の結晶質アルミノ珪酸塩例えばゼオライトの懸濁液用の硬化 剤として用い得ると結論され得る。実施例16 中性の珪酸塩液に入れた14.83μmの平均粒度の非晶質アルミノ珪酸ナトリウ ムの懸濁液の製造 153.74gのアルミノ珪酸ナトリウム(原料G)と500gの中性珪酸塩液(原料 A)とを用いて前記と同じ手法を応用して17.23重量%の非晶質アルミノ珪酸ナ トリウムを含有する懸濁液を製造した。 懸濁液の組成及び特性: 非晶質のアルミノ珪酸 ナトリウム含量(絶乾): 17.23% SiO2含量(水性相中): 20.51% NaO2含量(水性相中): 6.31% 珪酸塩含量(水性相中) : 26.81% 全H2O : 55.96% 密度 :1450g/l 液相中の算出した珪酸塩含量は非晶質のアルミノ珪酸ナトリウムによるあり得 る吸収を無視してある。 液相中の珪酸塩(絶乾)含量:32.39% 安定性: 日 数 沈降物 相分離 1 0 0 4 0 36ml 5 0 118ml 驚くべきことには、沈降に関してこの懸濁液の安定性はどっちつかずであるが 、平均粒度は14.83μmである。 これは、この非晶質アルミノ珪酸ナトリウムの物理構造が、より細孔容積を有 して、より開放していると推測することにより説明される。 明らかに、全ての非晶質珪酸塩が珪酸塩液と反応している訳ではない。何故な らこの実施例で用いた非晶質のアルミノ珪酸塩は比較的に不活性であるからであ る。別のより反応性の非晶質珪酸塩を製造するのに用いた原料は、比較的低いpH 値(pH=9以下)で珪酸ナトリウムと反応するアルミニウム、カルシウム及び マグネシウムの全ての金属塩であるが、然るに比較的に不活性の非晶質アルミノ 珪酸ナトリウムは12以上のpHで高度にアルカリ性の条件下に高度にアルカリ性の アルミン酸ナトリウム の溶液を珪酸ナトリウム溶液と反応することにより得られると、可能な説明があ り得る。 実施例1〜14の結果の要約 この表は安定性と塩濃度との関係を証明している。然しながら安定性は懸濁液 の液相中の塩(珪酸塩又は塩化ナトリウム)の濃度に関連していると考えるのが より実際的と思われる。然しながら、前記の表は固体相を含めて懸濁液の塩含量 を表わす。 次の表において塩濃度を固形分(ゼオライト)含量について補正し、それ故懸 濁液の液(水性)相中の算出した塩含量を表わす。 この表は次の事実を示す:* ゼオライトの平均粒度が0.9μmである時でさえ、 懸濁液の液相中の塩の濃度が大体20重量%以下である時は、ゼオライトの安定 な懸濁液を製造できない。* 実施例14で用いた液体中の塩化ナトリウム濃度(21.3%)はその飽和点付近 にある。それ故塩化ナトリウムはそれ自体では塩として適当ではない。* アルカリ性の珪酸塩は水溶液中で50重量%以上の濃度に達し得るのでアルカ リ性珪酸塩は適当である。実施例17 中性珪酸塩液中の20%タルカムパウダーの懸濁液の製造 400gの中性珪酸ナトリウム液(A)と100gのタルカムパウダー(I)とを用いて前 記と同じ手法を応用して、20重量%のタルカムパウダーを含有する懸濁液を製造 した。 得られた懸濁液は1280g/lの密度を有した。 生成物の評価: タルカムパウダーは、標準の攪拌条件下では除去されるのが困難である余りに 多くの空気を明らかに含有することが見られた。それ故、これらの余り強力でな い攪拌条件下では良好で均質な懸濁液を得ることができなかった。実施例18 中性の珪酸ナトリウム液中の20%のグラファイト粉末の懸濁液の製造 400gの中性珪酸ナトリウム液(A)と100gのグラファイト粉末(J)とを用いて、 前記と同じ手法を応用して20 重量%のグラファイト粉末を含有する懸濁液を製造した。 得られた懸濁液は1232g/lの密度を有した。 懸濁液は安定であるが、数日間の貯蔵後には若干の(コン跡程度)のグラファイ トが恐らくはまた若干の空気包蔵の結果として表面上に集合したことが見られた 。実施例19及び20 中性の珪酸ナトリウム液に入れたそれぞれ15%及び18%の非晶質珪酸アルミニ ウム粉末の懸濁液の製造 前記と同じ手法を応用してそれぞれ15重量%(実施例19)及び18重量%(実施 例20)の珪酸アルミニウム粉末を含有する懸濁液を製造した。 用いた成分: *中性の珪酸ナトリウム液(A) *非晶質の珪酸アルミニウム(H) 使用量: 実施例19 実施例20 中性の珪酸塩液(g) 416.7 400 珪酸アルミニウム(g) 83.3 100 実施例19で得られた懸濁液は1408g/lの濃度を有した。両方の懸濁液共大体 1日間は安定である。次いでゲル化が行われ、明らかに非晶質の珪酸アルミニウ ムは珪酸塩液中では化学的に不活性ではない。実施例21 3.9 のモル比SiO2/K2Oを有する珪酸カリウム中に入れた0.92μmの平均粒度の1 8%のP−型ゼオライトの懸濁液の製造 前記と同じ手法を応用して18重量%のP−型ゼオライトを含有する懸濁液を製 造した。 得られた懸濁液は18重量%のゼオライト含量(乾燥基準)と1388g/lの密度 とを有した。 懸濁液は完全に安定である。実施例22 2.2 のモル比SiO2/K2Oを有する珪酸カリウム液に入れた0.92μmの平均粒度の1 8%のP−型ゼオライトの懸濁液の製造 前記と同じ手法を応用して18重量%のP−型ゼオライトを含有する懸濁液を製 造した。 用いた成分: 珪酸カリウム液(P)を先ず脱塩水で希釈して40%の乾燥固形分とした。400gの この希釈した珪酸カリウム液と100gゼオライト粉末(C)とを用いた。 得られた懸濁液は18重量%のゼオライト含量(乾燥基準)と1512g/lの密度 とを有した。 懸濁液はまた安定である。実施例23 中性の珪酸ナトリウム液に入れた18%の非晶質珪酸カルシウムの懸濁液の製造 前記と同じ手法を応用して中性珪酸塩液(A)中に18%の珪酸カルシウム粉末(K) を含有する懸濁液を製造した。 100gの珪酸カルシウム(K)と400gの珪酸ナトリウム液(A)とを用いた。 懸濁液は1440g/lの密度を有した。 懸濁液は1日後にゲル化し始めた。実施例24 濾紙の接着試験 用いた材料: イ)実験室の濾紙 2片 ロ)実施例2からの材料(中性珪酸塩液中の18%P型ゼオライト) 数滴の懸濁液を1片の濾紙の1表面に施用した。もう1片の濾紙を最初の濾紙 上に配置し、濾紙を手で互いに押圧し、これによって懸濁液を大体2cm2の表面 積に亘って塗り広げた。 明らかに即座の粘着性が見られ、しかも5分以内に懸濁液は十分に乾燥し、そ れからは濾紙を引裂くことなしに、引離すことはできなかった。実施例25 筆記用紙での接着試験 便箋からの標準の市販紙シートを用いて実施例24と同じ試験を実施した。 同じ所見が見られ:良好な接着性(粘着性)と5分以内で強力な結合とが得ら れ、その後は引裂きなしには紙シートを引離すことはできなかった。優れた且つ 迅速な接着力が得られた。実施例26 多層紙管の製造 17〜60m/分の可変紙供給速度を有する、紙破断及び片面カスケード接着剤塗 布システムを包含する螺旋ワインダーを用いて、3種類の紙管を製造した。 型式1:外径79mm、内径70mm〔4.5mmの壁厚の8層の標準シュレンツ(独社)板 紙、200gsm以上のCOBB値、0.5〜0.6mmの薄い白色紙の外方層を有する〕。切断長 (cut off length)1.7m、カッター時間10〜15秒。 型式2:外径75mm、内径70mm〔2.4mmの壁厚の4層の標準シュレンツ板紙、200gs m以上のCOBB値、0.5〜0.6mmの薄い褐色紙の外方層を有する〕。切断長2m。 型式3:外径76mm、内径70mm〔5層の標準高品質コアー合板、大体30gsm以上のC OBB値、外方包装なし)。 接着剤組成物:1000kgの純粋な珪酸ナトリウム(MR2.950)、39.50Be(20℃)。 A24ゼオライトで1’20”の粘度(DINカップB漏斗4mm)に調節し、この 場合には300kgのA24ゼオライト(23.02重量%)を用いた。該混合物の最終密度は 1520kg/m3であった。該材料をゼオライトが十分に分散されるまで(目視により 点検した)1001のドラム中で混合した。製造には5日間を要してから試験を行な った。形成した懸濁物を周囲条件(17℃)下で4日間貯蔵し、試験前日に再混合し た。施用温度:21℃。試験結果 全ての種類の紙管は問題なく製造できた。従来技術の接着剤で出会う型式3の 紙管を接着する際の支障は見られなかった。紙の供給速度は紙滑りの発生なしに 最高速度まで上昇させ得た。紙の重量に関して接着剤の施用は滑りを生起するこ となく8〜20%で変動した。紙管を105℃で乾燥させた。 紙の重量に関して20%の接着剤を用いると、31cm紙管の重量は製造直後には29 7.48gであった。周囲温度で乾燥させてから4日後には、紙管の重量は241.83g に減少した(6.07%の減量)。同様な実験では、紙の重量に基いて8%の接着剤を 用いると、減量は3.50%であった。 従来技術からの接着剤(Scholten Lijmen社からのPVA)を用いて製造した紙 管と比較すると、紙管の硬度及びそれ故最大圧潰強度は10%以上も向上した。ま た該強度によって紙管の変形をより低くさせ且つより高い変形では一定のまゝで ある(100mmの外径について9mmの変形まで測定した)。接着剤としてPVA又は デキストリンを用いて製造した紙管は中位の炎のガスバーナーで容易に着火した 。火災は持続し、紙管は完全に燃え尽きた。然しながら、同じ紙管でも本発明の 接着剤で形成したものは最高温度のガスバーナーによってさえ着火し得なかった 。ガスバーナーを取去った時には、火災/火炎は持続されなかった。実施例27 2片の木材での接着試験 用いた材料: イ)実施例2の懸濁液 ロ)同じ寸法を有する粗い表面の木材2片(18mm×10mm×64mm) 木材の1表面(18mm×64mm)を丁度被覆するのに十分なきわめて薄い懸濁液層 を木材の1片上に施用した。次いで木材片を直ちに手で互いに押圧し、大体1分 間放置した。 かなりの粘着力がその時既に見られた。大体10分後には木材片を引離すのが既 にきわめて困難であった。強い力を必要とするが、乾燥は未だ完全でさえなかっ た。含浸を更新することなく木材片を互いに再び固着し得た。更なる10分後には 木材片を引離すのは尚更困難であった。かど個所のみからの強い力を必要とした 。 同じ木材片(反対側を用いる)及び同じ方法を用いて実験を反復した。結合強 度は24時間後に評価した。その時強者達でも木材片を手で引離すことはもはやで きなかった。 その後に、湿潤が結合強度に否定的に影響するかどうかを評価するために水を 充満した0.61のガラスに、結合した木材片を配置した。 1時間水中に存在させた後に、木材片を分離することは未だできなかった。5 時間後には再び木材片を引離すことができた。これは普通の使用については硬化 剤を用 いることなく大気条件下での乾燥が十分に安定な結合を与えることを示している 。然しながら、かゝる懸濁液によって互いに結合した粒子が水と接触している場 合には、結合剤を用いて珪酸塩を中和させかくして接着剤を不溶性とさせるのが 好ましい。好ましい結合剤は非晶質シリカである。 それ故本発明の接着剤は木材に対してきわめて良好な接着系を与える。 利点は次の通りである: イ)木材の表面は予備清浄化を必要としない ロ)木材の表面は平滑化を必要としない ハ)木材の表面は湿時/湿潤状態でも良く、乾燥を必要としない ニ)有機材料も溶剤も必要としない。実施例28及び29 きわめて荒い表面の煉瓦での接着試験 用いた材料: イ)二重外壁の場合に家屋の内壁用に又は工業建築用に用いることが多いような きわめて荒い表面の型式の煉瓦4枚。煉瓦の表面は約2mmまで表面から突き込ま れる石目を有していた。 煉瓦の寸法:9.8cm×21cm×5cm ロ)実施例28については実施例2の懸濁液。 ハ)実施例29については実施例3の懸濁液。 大体2mmの懸濁液の1層を1枚の煉瓦の表面(21cm× 9.8cm)上に施用し、別の煉瓦を懸濁液で被覆した表面の上部に同じ表面に対して 直ちに配置した。 5分後には、上部にある実施例29の煉瓦(上部煉瓦)は既に持ち上げることが でき、然るに下方の煉瓦は上部煉瓦に固着したまゝである。これは実施例28にお いて実施例2の懸濁液によって結合した煉瓦ではそうではなく、実施例28では下 方の煉瓦は引離れた。懸濁液は未だ乾燥してないので煉瓦を再び互いに結合させ 得る。大体30分後には、実施例28の煉瓦も下方の煉瓦がもはや引離れないように 十分に結合している。数時間後には、既に強力な結合が実現し、実施例21で手で 最大限の力を出した時でも引離れは生起しなかった。 18%のゼオライトPを含有する実施例2の懸濁液を用いる実施例28においては 、煉瓦同志間の懸濁液の明らかな収縮があることが見られるが、然るに27%のゼ オライトPを含有する実施例3のより濃厚な懸濁液を用いるとこの収縮は実施例 29では最低である。 これらの試験が証明する処によれば本発明の珪酸塩溶液中のゼオライトの懸濁 液は煉瓦を結合するのに優れた接着剤を与えしかもゼオライト濃度が上昇すると より良い結果を与える。実施例30 珪酸塩懸濁液を用いての接着により皮革靴底の修理 用いた材料: 実施例3からの懸濁液即ち: 27重量%のゼオライトを含有し中性珪酸塩に懸濁したP−型ゼオライト、ゼオ クロス CG180の懸濁液。 実施例3の懸濁液を用いて靴底が長期の着用中に堅くはまらなくなった靴の修 理を行なう。 着用中にゆるんでしまった使用済みの靴及び使用済みの靴底は土壌で明らかに 汚れた表面を有して清浄化されていない。修理は次の如く実施する: へらを用いて実施例3の懸濁液のきわめて薄い1層を皮革の靴底に施用する。 靴底を手で靴に押圧した。余分な懸濁液を靴と靴底との間の空間から押出し、布 を用いて取去る。靴底を靴に10分間加圧し、その時は既に靴に十分に粘着してい る。 24時間後には、靴底は靴に十分に固着され、結合強度を減損する徴候なしに3 週間以上の間担持された。実施例31 中性の珪酸ナトリウム液への非晶質シリカの添加 用いた材料: 材 料 乾燥固形分 No. (重量%) 中性の珪酸ナトリウム液 A 35.06 非晶質のシリカ:ルシライト L 34.78 非晶質のシリカ:ガシルHP250 M 93.49 非晶質のシリカ:ミクロシルED N 89.37 非晶質のシリカ:スタビフィックススーパー Q 94.6 操作方法: これらのシリカを実施例1に記載した如く中性の珪酸塩液に懸濁させた。 種々の量のシリカを珪酸塩液に添加した一連の懸濁液を形成した。 シリカの乾燥基準で大体15重量%以上を添加しえけを製造することはできなか った。 製造した懸濁液及び貯蔵中の挙動: (懸濁液のSiO2及び珪酸ナトリウム含量は絶乾基準で表わす) 要約: 材料L(ルシライト)はヒドロゲルであり、最も可溶性でしかも最も反応性で あって、最速の且つ最も有効なゲル化を生起する。他のシリカはまた種々のゲル 化効率を示す。シリカ含量が増大するとゲル化はより有効となりしかも得られた ゲルはより硬質となることが見出された。 高度に反応性である材料Lについてのシリカ溶解過程は1日以内でその終点に 到達したが、然るに他のシリカは未だ尚反応していると推測される。 試料L4が示す所によれば、明らかに過剰濃度のシリカでは、ゲルは不透明と なりしかも再びより軟質となる。この事実から10%のシリカ濃度付近に最大の硬 度を与えるのに最適なシリカ添加濃度があると結論される。これは中性の珪酸塩 に関して40重量%を意味する(全有効モル比:SiO2/Na2Oはその時4.7付近である) 。実施例32、33及び34 50 ℃及び80℃で中性の珪酸ナトリウム液への非晶質シリカの添加 ゲル化時間に温度の影響を例証するために、中性の珪酸ナトリウム液に入れた シリカの懸濁液を50℃及び80℃で製造した。 操作方法: 実施例31及び32については50℃に又は実施例33については80℃に予熱した乳鉢 に中性の珪酸ナトリウム液(材 料A)を添加し、同じ温度にした。続いてシリカを添加し、手短かに混練して迅 速な混合を実施した。 得られた懸濁液は、水浴中で実施例31及び32については50℃に且つ実施例33に ついては80℃に保持した250mlのガラスビーカー中に迅速に移送した。 用いた材料: ゲル化は目視で見られ並びにガラス棒をゲル化している懸濁液に挿し込むため に必要とされる強さを評価する ことにより見られた。 要約: 1.貯蔵(又は「硬化」)温度を上昇させるとゲル化又は固化(又は「硬化」 又はキュア)に必要とされる時間が減少する。 2.非晶質シリカの添加は珪酸塩液をゲル化する(又は「キュアする」又は「 硬化する」)優れた手段を与える。 3.非晶質シリカを用いて珪酸塩液をキュアすると硬化した生成物を水に余り 可溶性とさせず、水と接触している時でさえより永続的な「キュア」を生成する 。実施例35〜39 中性珪酸塩液中のP−型ゼオライトの懸濁液に非晶質(無定形)シリカの添加 操作方法: 同じガラスビーカー及び次の材料を用いて、実施例1における操作方法に従っ て、中性の珪酸ナトリウム液に入れた15重量%のゼオライトの懸濁液を製造した : 珪酸塩懸濁液中のゼオライト: 珪酸塩液(g) :500 (材料A) ゼオライト粉末(g) :100 (材料C) ゼオライト含量(重量%) : 15 (絶乾基準) この懸濁液を120g分ずつに分け、これに非晶質シリカを乳鉢中で室温で添加し た。 乳鉢中で強く混練りした後に、ゲル化過程の評価用に試料を小さなガラスビー カーに収集した。 次の試験を実施した: 実施例36,37及び39のゲル化した懸濁液は実施例31のゲル化した懸濁液L2, L3,L4,M2及びM3の硬度よりも硬質であり、懸濁液に追加的に存在する ゼオライトから得られる追加の強化を示している。 11〜14.4重量%の追加のゼオライトを含有するこうか した(キュアした)ゲル中の細いガラス棒に同様な力を発現させるとおよそ3〜 4の因子だけ浸透を減少させた。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年4月15日(1999.4.15) 【補正内容】 をなお維持しながら、比較的高含量の微細な充填剤を含有する水性珪酸塩懸濁液 を如何に製造するかは知られていない。 本発明は今般珪酸塩水溶液と充填剤とからなる、高い貯蔵安定性を有する懸濁 液であって、上記の懸濁液は少なくとも20重量%の珪酸塩含有量を有すること; 上記充填剤は0.8〜15μmの平均粒度と2.75kg/l以下の比重量とを有すること ;上記充填剤はa)ゼオライト、b)非晶質アルカリ金属アルミノ珪酸塩からな る、アルカリ性水溶液中で比較的、不活性な微粒子状又は繊維状、非晶質無機材 料、c)グラファイト又はカーボンブラックの微粒子、又はd)これらの混合物 からなる群から選ばれること;そして前記懸濁液は安定化剤の不存在下で高い貯 蔵安定性を有することからなる、懸濁液を提供する。 本発明の懸濁液が安定化剤の不存在下で優れた貯蔵安定性を有することは驚く べきことと思われる。通常24cmの高さの液柱で5日以内に微細な充填剤の沈降は 生起しない。充填剤の比重量は2.5kg/l以下であるのが好ましい。 本発明の懸濁液について安定化剤の使用は決して除外されるものではないこと に注目される。何故ならば、時として、例えば懸濁液の安定性を尚一層向上させ るのに、安定化剤を添加するのが特定の用途には有利であり得るからである。 それ故大抵の用途について好ましいSiO2/M2O比は2.6以上であり、安全性の理 由で3.3及びそれ以上であるのがより好ましい。硬化を必要とするこれらの用途 については、SiO2含有量を最大とするのがまた好ましく、従ってSi02/M2O比を最 大として中和に必要とされる硬化剤の量を最小とするのが好ましい。より高いモ ル比は安定な懸濁液を製造するのにまたより適当であると驚くべきことには見出 された。 懸濁液の特性はSiO2/M2O比によって大きく影響される。それ故珪酸塩水溶液の SiO2/M2O比は1〜4.5よりなるのが有利であり、2〜4の間であるのが好ましく 、2.6〜4の間にあるのが最も好ましい。 本発明の懸濁液の珪酸塩含有量は少なくとも20重量%であり、特に少なくとも 25重量%である。珪酸塩含有量は出来るだけ高いのが好ましい。 本発明は更に本発明の懸濁液よりなる接着剤組成物を提供する。かつ接着剤組 成物はあらゆる種類の接着目的に用いることができ、例えば紙、木材、コンクリ ート、煉瓦、床タイル、ゴム、皮革(例えば靴)、ガラス、金属(例えばアルミ箔) 、合板、石膏ボード及び木片の製造等に用い得る。かゝる接着剤を用いることに より、濾紙、木材又はコンクリートの様な接着するのが通常困難である不規則な 表面をもつ材料を特に互いに又は別の表面に接着させ得る。該接着剤は例えばブ ランケット、パネル、ボード、造形品、インサート、吹付塗被覆等の断 組成の懸濁液を製造した。この目的のため、118gの脱塩水の添加後に100gのP −型ゼオライト(材料C)を用いて、実施例4で用いた材料Dと正確に同じ乾燥 固形分とさせた。 また400gの中性珪酸塩(材料A)を用いた。懸濁液の組成及び特性は次の通 りである: 実施例4におけるのと同じ。実施例4との唯一の差異はP−型ゼオライトの粒 度である。 安定性(日)底部での沈降物 上層の相分離 1 0 無視できる程少ない 2 0 無視できる程少ない 5 0 無視できる程少ない この懸濁液は安定であり、粒度の影響を証明している。実施例6 中性の珪酸塩液に入れた2.75μmの平均粒度の16%4Aゼオライトの懸濁液の 製造 材料A(400g)及びE(100g)を用いて前記と同じ手法を使用した。 ゼオライト含量(絶乾) :16.0% SiO2含量(水性相中) :21.45% NaO2含量(水性相中) : 6.6% 珪酸塩含量(絶乾) :28.05% 全H2O含量 :55.95% 密度(20℃) :1448g/ml 粘度: D/s-1 cP 64.6 165 99 144 152 125 233 118 安定性(日) 底部での沈降物 表面での相分離 1 0 30ml 2 0 40ml 5 0 50ml実施例7及び8 アルカリ性の珪酸塩液に入れたP−型ゼオライトの懸濁液 次の材料及び量を用いて前記と同じ手法を使用した: 実施例9及び10 希釈したアルカリ性珪酸塩液中のP−型ゼオライトの懸濁液 次の原料及び前記実施例と同じ手法を用いた。珪酸塩(原料B)を使用前に水 で希釈(2:1)して30%の乾燥固形分とした。次の量を用いた: 懸濁液の安定性: 実施例7及び8は良好な安定性の懸濁液を製造したが、然るに実験9で試験し た試料はどっちつかずの安定性を有し、実験10の試料は許容できなかった。 これらの実施例は懸濁液の安定性に用いた珪酸塩液の濃度に大きく左右される ことを示している。高い珪酸塩濃度が好ましい。比較実施例11〜13 希釈した中性珪酸塩液中のP−型ゼオライトの懸濁液 これらの懸濁液は種々の程度の水での希釈を行い及び100gの原料Cと共に400 gの珪酸塩液(原料A)を用いて、前記と同じ手法より製造した。 懸濁液11〜13の組成 比較実施例14 水中の濃厚な塩化ナトリウムに入れたP−型ゼオライトの懸濁液 純粋な塩化ナトリウムを脱塩水に溶解して、液中で26. 31重量%の塩化ナトリウム最大濃度に達しさせる。0.92μmの平均粒度P−型ゼ オライト100gとこの濃厚な塩化ナトリウム溶液とを原料として前記実施例と同 じ手法を用いた。 スラリーの組成: ゼオライト含量(絶乾)(重量%) : 18 塩化ナトリウム含量(重量%) : 21 全固形分(重量%) : 39 H2O含量(重量%) : 61 密度(g/l) : 1290 粘度 粘度: D/s-1 :233 cp :50 安定性: 日 数 沈降物 相分離 1 0 16 4 0 66 5 0 75 この懸濁液は良好な安定性を有しなかった。塩化ナトリウムの濃度が塩の水溶 液に対して既に高いので、他の塩溶液は何れも適当ではなく、しかも懸濁液に分 散した無機結晶質材料の小粒子の懸濁液の安定性に関して珪酸塩は特異な立場を 採ると結論される。比較実施例15 懸濁液の液相中の塩の濃度が大体20重量%以下である時は、ゼオライトの安定 な懸濁液を製造できない。* 実施例14で用いた液体中の塩化ナトリウム濃度(21.3%)はその飽和点付近 にある。それ故塩化ナトリウムはそれ自体では塩として適当ではない。* アルカリ性の珪酸塩は水溶液中で50重量%以上の濃度に達し得るのでアルカ リ性珪酸塩は適当である。比較実施例17 中性珪酸塩液中の20%タルカムパウダーの懸濁液の製造 400gの中性珪酸ナトリウム液(A)と100gのタルカムパウダー(I)とを用いて 前記と同じ手法を応用して、20重量%のタルカムパウダーを含有する懸濁液を製 造した。 得られた懸濁液は1280g/lの密度を有した。 生成物の評価: タルカムパウダーは、標準の攪拌条件下では除去されるのが困難である余りに 多くの空気を明らかに含有することが見られた。それ故、これらの余り強力でな い攪拌条件下では良好で均質な懸濁液を得ることができなかった。実施例18 中性の珪酸ナトリウム液中の20%のグラファイト粉末の懸濁液の製造 400gの中性珪酸ナトリウム液(A)と100gのグラファイト粉末(J)とを用いて、 前記と同じ手法を応用して20 重量%のグラファイト粉末を含有する懸濁液を製造した。 得られた懸濁液は1232g/lの密度を有した。 懸濁液は安定であるが、数日間の貯蔵後には若干の(コン跡程度)のグラファイ トが恐らくはまた若干の空気包蔵の結果として表面上に集合したことが見られた 。比較実施例19及び20 中性の珪酸ナトリウム液に入れたそれぞれ15%及び18%の非晶質珪酸アルミニ ウム粉末の懸濁液の製造 前記と同じ手法を応用してそれぞれ15重量%(実施例19)及び18重量%(実施 例20)の珪酸アルミニウム粉末を含有する懸濁液を製造した。 用いた成分:*中性の珪酸ナトリウム液(A) *非晶質の珪酸アルミニウム(H) 使用量: 実施例19 実施例20 中性の珪酸塩液(g) 416.7 400 珪酸アルミニウム(g) 83.3 100 実施例19で得られた懸濁液は1408g/lの濃度を有した。両方の懸濁液共大体 1日間は安定である。次いでゲル化が行われ、明らかに非晶質の珪酸アルミニウ ムは珪酸塩液中では化学的に不活性ではない。実施例21 3.9 のモル比SiO2/K2Oを有する珪酸カリウム中に入れた0.92μmの平均粒度の1 8%のP−型ゼオライトの懸濁液の製造 前記と同じ手法を応用して18重量%のP−型ゼオライトを含有する懸濁液を製 造した。 得られた懸濁液は18重量%のゼオライト含量(乾燥基準)と1388g/lの密度 とを有した。 懸濁液は完全に安定である。実施例22 2.2 のモル比SiO2/K2Oを有する珪酸カリウム液に入れた0.92μmの平均粒度の1 8%のP−型ゼオライトの懸濁液の製造 前記と同じ手法を応用して18重量%のP−型ゼオライトを含有する懸濁液を製 造した。 用いた成分: 珪酸カリウム液(P)を先ず脱塩水で希釈して40%の乾燥固形分とした。400gの この希釈した珪酸カリウム液と100gゼオライト粉末(C)とを用いた。 得られた懸濁液は18重量%のゼオライト含量(乾燥基準)と1512g/lの密度 とを有した。 懸濁液はまた安定である。比較実施例23 中性の珪酸ナトリウム液に入れた18%の非晶質珪酸カルシウムの懸濁液の製造 前記と同じ手法を応用して中性珪酸塩液(A)中に18%の珪酸カルシウム粉末(K) を含有する懸濁液を製造した。 100gの珪酸カルシウム(K)と400gの珪酸ナトリウム液(A)とを用いた。 請求の範囲 1.珪酸塩水溶液と充填剤とからなる、高い貯蔵安定性を有する懸濁液であっ て、上記懸濁液は少なくとも20重量%の珪酸塩含有量を有すること;上記充填剤 は0.8〜15μmの平均粒度と2.75kg/l以下の比重量とを有すること;上記充填剤は a)ゼオライト、b)非晶質アルカリ金属アルミノ珪酸塩からなる、アルカリ性 水溶液中で比較的、不活性な微粒.子状又は繊維状、非晶質無機材料、c)グラ ファイト又はカーボンブラツクの微粒子、又はd)これらの混合物からなる群か ら選ばれること;そして前記懸濁液は安定化剤の不存在下で高い貯蔵安定性を有 することを特徴とする、高い貯蔵安定性を有する懸濁液。 2.ゼオライトはP−型である、請求項1に記載の懸濁液。 3.非晶質無機材料は合成非晶質アルカリ金属アルミノ珪酸塩からなる、請求 項1に記載の懸濁液。 4.充填剤の平均粒度は0.8〜10μm、好ましくは0.8〜5μm、より好ましく は0.8〜4μm、特に好ましくは0.8〜2μmである、請求項1〜3のいずれかに 記載の懸濁液。 5.充填剤の含有量は2〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、より好ましく は10〜30重量%である、請求項1〜4のいずれかに記載の懸濁液。 6.珪酸塩水溶液のSiO2/M2Oモル比(Mはアルカリ 金属又はアンモニウムである)は1〜4.5、好ましくは2〜4、より好ましくは2 .6〜4である、請求項1〜5のいずれかに記載の懸濁液。 7.珪酸塩水溶液は少なくとも25重量%の珪酸塩含有量を有する、請求項1〜 6のいずれかに記載の懸濁液。 8.珪酸塩水溶液は可能な限り、高い珪酸塩含有量を有する、請求項7に記載 の懸濁液。 9.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる接着剤組成物。 10.珪酸塩水溶液のSiO2/M2Oモル比(Mはアルカリ金属又はアンモニウムであ る)は2.8〜4.2である、請求項9に記載の接着剤組成物。 11.充填剤の平均粒度は3μm以下である、請求項9又は10に記載の接着剤組 成物。 12.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる掘穿泥水。 13.充填剤はグラファイト又はカーボンブラックの微粒子である、請求項12に 記載の掘穿泥水。 14.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる下水管修繕用流 体。 15.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなるバインダー組成 物。 16.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる廃棄物固定用組 成物。 17.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液 からなる地表固定、硬化用組成物。 18.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる建築用コンクリ ートセメント組成物。 19.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる噴霧塗料組成物 。 20.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる紙充填剤用組成 物。 21.紙製品を製造するために請求項9〜11の一つ又はそれ以上に記載の接着剤 組成物の使用。 22.ロックウール又はガラス繊維用の結合剤として請求項9〜11の一つ又はそ れ以上に記載の接着剤組成物の使用。 23.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液を含有する珪酸塩を硬化 するために硬化剤系の使用。 24.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液を含有する珪酸塩を硬化 するのに硬化剤として非晶質シリカの使用。 25.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液を硬化させるのに硬化剤 として非晶質の金属珪酸塩の使用。 26.グラファイト又はカーボンブラック微粒子の含有量は1〜50重量%、好ま しくは5〜35重量%である請求項7記載の懸濁液。 27.充填剤はP型ゼオライトの微粒子とグラファイト又は黒鉛の微粒子との混 合物よりなる請求項1記載の懸 濁液。 28.微粒状充填剤はゼオクロス CG180(クロスフィールド社により市販され るP−型ゼオライト)とグラファイト又はカーボンブラックとの混合物よりなる 、請求項27記載の懸濁液。 29.請求項13,26〜28の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液よりなる掘穿泥水。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.珪酸塩水溶液と充填剤とからなる、高い貯蔵安定性を有する懸濁液であっ て、上記珪酸塩水溶液は少なくとも20重量%の珪酸塩含有量を有すること;上記 充填剤は0.8〜15μmの平均粒度と2.75kg/l以下の比重量とを有すること;上記充 填剤はa)ゼオライト、b)非晶質アルカリ金属アルミノ珪酸塩からなる、アル カリ性水溶液中で比較的、不活性な微粒子状又は繊維状、非晶質無機材料、c) グラファイト又はカーボンブラックの微粒子、又はd)これらの混合物からなる 群から選ばれること;そして前記懸濁液は安定化剤の不存在下で高い貯蔵安定性 を有することを特徴とする、高い貯蔵安定性を有する懸濁液。 2.ゼオライトはP−型である、請求項1に記載の懸濁液。 3.非晶質無機材料は合成非晶質アルカリ金属アルミノ珪酸塩からなる、請求 項1に記載の懸濁液。 4.充填剤の平均粒度は0.8〜10μm、好ましくは0.8〜5μm、より好ましく は0.8〜4μm、特に好ましくは0.8〜2μmである、請求項1〜3のいずれかに 記載の懸濁液。 5.充填剤の含有量は2〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、より好ましく は10〜30重量%である、請求項1〜4のいずれかに記載の懸濁液。 6.珪酸塩水溶液のSiO2/M2Oモル比(Mはアルカリ 金属又はアンモニウムである)は1〜4.5、好ましくは2〜4、より好ましくは2 .6〜4である、請求項1〜5のいずれかに記載の懸濁液。 7.珪酸塩水溶液は少なくとも25重量%の珪酸塩含有量を有する、請求項1〜 6のいずれかに記載の懸濁液。 8.珪酸塩水溶液は可能な限り、高い珪酸塩含有量を有する、請求項11に記載 の懸濁液。 9.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる接着剤組成物。 10.珪酸塩水溶液のSiO2/M2Oモル比(Mはアルカリ金属又はアンモニウムであ る)は2.8〜4.2である、請求項9に記載の接着剤組成物。 11.平均粒度は3μm以下である、請求項9又は10に記載の接着剤組成物。 12.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる掘穿泥水。 13.充填剤はグラファイト又はカーボンブラックの微粒子である、請求項12に 記載の掘穿泥水。 14.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる下水管修繕用流 体。 15.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなるバインダー組成 物。 16.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる廃棄物固定用組 成物。 17.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液 からなる地表固定、硬化用組成物。 18.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる建築用コンクリ ートセメント組成物。 19.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる噴霧塗料組成物 。 20.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液からなる紙充填剤用組成 物。 21.紙製品を製造するために請求項9〜11の一つ又はそれ以上に記載の接着剤 組成物の使用。 22.ロックウール又はガラス繊維用の結合剤として請求項9〜11の一つ又はそ れ以上に記載の接着剤組成物の使用。 23.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液を含有する珪酸塩を硬化 するために硬化剤系の使用。 24.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液を含有する珪酸塩を硬化 するのに硬化剤として非晶質シリカの使用。 25.請求項1〜8の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液を硬化させるのに硬化剤 として非晶質の金属珪酸塩の使用。 26.グラファイト又はカーボンブラック微粒子の含有量は1〜50重量%、好ま しくは5〜35重量%である請求項7記載の懸濁液。 27.充填剤はP型ゼオライトの微粒子とグラファイト又は黒鉛の微粒子との混 合物よりなる請求項1記載の懸 濁液。 28.微粒状充填剤はゼオクロス CG180(クロスフィールド社により市販され るP−型ゼオライト)とグラファイト又はカーボンブラックとの混合物よりなる 、請求項26記載の懸濁液。 29.請求項13,25〜27の一つ又はそれ以上に記載の懸濁液よりなる掘穿泥水。
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