JP3761087B2 - 建築用土 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅を建築する際に使用する建築用土に関し、より詳しくは建築土成分に、接着性を有する汚泥や、石膏などを配合し、適量の水で混練して得られる建築用土に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平1−257157
【特許文献2】
特開平5−69000
【特許文献3】
特開平8−143354
【特許文献4】
特開平9−100149
【0003】
これまでより、家屋を建築する際には、竹を細く割ったものを、わら網などで格子状に組んだものを下地(小舞い下地)として、下塗り用の荒壁土、中塗り用の中塗り土などの壁土、及び仕上げ用の色土を塗って仕上げる小舞い壁が知られており、壁土には粘土質の土、例えば、荒木田土、畑土、山土等と砂を主な成分として、藁、すさなどのつなぎ材を入れて練り込んだ土を用いている。
また、屋根を瓦葺きにすることも古くから行われており、屋根面に棟瓦、桟瓦などの瓦を敷設する際には、瓦を下地に固定するために葺き土(屋根土)を用いており、外から見える個所、例えば棟土として用いた場合は表面を漆喰で仕上げて保護している。この葺き土も粘土質の土と砂などを主な成分としている。
【0004】
一方、接着剤を製造する工場においては、反応釜を洗浄した洗浄水が排出され、汚水処理過程で接着成分を含有する汚泥が発生する。
また、熱硬化性樹脂成形品、例えば、熱硬化性樹脂積層板は、熱硬化性樹脂含浸紙を一種、或いは複数種を積層した後、熱圧成形して得られ、注型品は、液状樹脂あるいはモノマーを型内に流し込み、硬化させることで得られ、切断屑などが発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の壁土、葺き土などは粘土質の土が主成分のため雨水に弱く、また水分を含むため、現場施工して乾燥するときに水分の蒸発で収縮して表面から内部へ亀裂が発生して雨水がしみ込んだりすることがあった。
また、葺き土の接着力が乏しく、寒暑、風雪、雨水、地震などにより、瓦がずれたり、浮いたりして雨漏りがし、ひどい時には瓦が飛ぶことがあり、壁土はくずれることさえあった。
【0006】
このような問題を解消するために、
粘土と砂の混合物を主材として、石灰、天然繊維や合成繊維などのつなぎ材、硬化遅延剤と水を配合したもの(屋根土組成物、特開平1−257157)、
上水道汚泥を主成分とし、粘土、消石灰、砂、繊維物質、粘結剤、及び硬化遅延剤を適量の水と混合したもの(上水道汚泥を利用した屋根瓦固定土の製造方法、特開平5−69000)、
山土と砂の混合物を主材として、産業廃棄物に消石灰又は塩化第二鉄を加えてできた凝集沈殿汚泥、消石灰、つなぎ材、硬化遅延剤と水を配合したもの(屋根土組成物、特開平8−143354)、
石灰、細粒骨材、のり材、化学接着剤などの原料を所定の比率で混合し、水を加えたもの(屋根土の製造方法及び屋根土、特開平9−100149)などの技術が開示されている。
【0007】
しかしながら、粘土を主成分とするものにおいては、粘土の経時的劣化、すなわち収縮や乾燥に伴うひび割れは依然として解消されるものでなく、また砂と石灰を主成分とする葺き土(砂南蛮)では接着力が弱いという問題点があった。
また、耐水性、耐酸性なども劣り、葺き土が未だ乾ききらない内に降雨に見舞われるとくずれやすく、特に近年問題となっているpH3〜4程度の酸性雨に合うと、例え葺き土が乾燥したものであっても劣化することがあった。
更に、合成化学系の接着剤を用いると接着剤が高価な上、接着力が強すぎて固まるのが速く長期の保存が難しく、葺き土が不均一に固まることがあった。
【0008】
一方、接着剤を製造する工場において発生した汚泥は、凝集沈殿処理され、廃棄されるが、廃棄処理には多額の費用を要し、最近では廃棄場所も少なくなりつつあり、地球環境の保全、又産業廃棄物の処理コストの削減等の観点から、接着剤を製造する工場において発生した汚泥を再資源化して他の用途に再利用することが求められている。
【0009】
また、熱硬化性樹脂積層板は、最終製品に至る過程において発生した周辺部の切断屑や裏面のサンディング処理した際に発生するサンダー粉や、表面に傷や打痕のある不良品は焼却されたり、産業廃棄物として埋め立て処理されているのが実情であり、前述の接着性の汚泥と同様に再資源化して他の用途に再利用することが求められている。
このような状況は、熱硬化性樹脂積層板に限らず、注型品、射出成形品においても同様であった。
【0010】
本発明は、かかる状況に鑑み検討されたもので、接着剤を製造する工場において発生した汚泥や、該熱硬化性樹脂成形品の切断屑などを再資源化して建築用土に利用することにより建築用土の亀裂を防止し、耐水性、耐酸性及び接着性を向上させることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1記載の発明は、建築土成分と、接着性汚泥と、下記(a)〜(e)からなる群から選択される少なくとも1種と、適量の水とを配合し、混練してなることを特徴とする建築用土である。
(a)石膏(b)10〜1000mg/lのホウ素含有溶液(c)熱硬化性樹脂成形品の粉砕物(d)鋳物砂(e)熱硬化性樹脂積層板のサンダー粉
【0012】
また、請求項2記載の発明は、建築土成分100重量部に対して、接着性汚泥が0.01〜50重量部配合されてなることを特徴とする請求項1記載の建築用土である。
【0013】
更に、請求項3記載の発明は、該建築土成分100重量部に対して、前記(a)〜(e)の配合割合が、(a)の石膏については5〜50重量部、(b)の10〜1000mg/lのホウ素含有溶液については5〜50重量部、(c)の熱硬化性樹脂成形品の粉砕物については0.01〜10重量部、(d)の鋳物砂については5〜50重量部、(e)熱硬化性樹脂積層板のサンダー粉については0.01〜10重量部であることを特徴とする請求項1又は2記載の建築用土である。
【0013】
更にまた、請求項4記載の発明は、該熱硬化性樹脂成形品が熱硬化性樹脂積層板であることを特徴とする請求項3記載の建築用土である。
以下、本発明について詳細に説明する。
【0014】
本発明の建築用土は、壁土、葺き土などの建築土の構成成分、具体的には、砂(20〜60重量部)、粘土(10〜40重量部)、消石灰(5〜30重量部)、炭酸カルシウム(5〜30重量部)、のり剤(0.1〜1.0重量部)、スサ(0.05〜3.0重量部)に、接着性汚泥と、(a)石膏、(b)10〜1000mg/lのホウ素含有溶液、(c)熱硬化性樹脂成形品の粉砕物、(d)鋳物砂、(e)熱硬化性樹脂積層板のサンダー粉などを配合し、適量の水(10〜50重量部)を加えて混練したものである。
【0015】
粘土は通常公知の鉱物組成であれば特に制約はなく、産地により組成は異なるが、主な構成鉱物は石英、長石、カオリン鉱物、雲母鉱物などからなり、化学組成は、SiO2を45〜80部、Al2O3を5〜35部、Fe2O3を0〜10部、TiO2を0〜2部、CaOを0〜20部、MgOを0〜10部、K2Oを0〜10部、Na2Oを0〜5部、その他を0〜5部含むものであればよく、例えば、三河粘土が挙げられる。
【0016】
消石灰は水と混和され、小舞い下地、屋根下地などに塗られた後、空気中の炭酸ガスと結合して徐々に硬化する気硬性を備えおり、その化学変化は式1で示される。
【式1】
消石灰は建築用土の表面から硬化させるので内部の水分の急激な蒸発を緩和し、乾燥収縮を抑制する。
【0017】
消石灰には粘性、膠着性がないためのり剤を用いてこれを補い、のり剤としては糖蜜、海藻のり、コンニャクのり、アラビヤゴムなどを用いる。
【0018】
スサは、補強、亀裂防止、崩壊防止など形状の安定化の目的で用いられ、繊維質材を短く裁断し、もみほぐしたものであり、例えば、稲ワラ、木綿、麻など植物繊維による麻スサ、藁スサ、紙スサなどが、また、無石綿、岩綿、炭素などの無機繊維によるスサが、また、アクリル繊維、レーヨン繊維などの化学繊維によるスサなど挙げられる。
【0019】
葺き土においては瓦の色彩と合わせて黒色、鼠色、褐色、白色等に着色して使用してもよく、このときには、建築土成分の一つとして顔料を0.5〜3重量部配合する。
【0020】
本発明において用いる接着性汚泥とは、接着剤製造工場において、その反応釜、搬送用や保管用の容器、その他使用器具を洗浄した排水を凝集沈殿させた後、乾燥し、建築用土として配合しやすいように水分調整したものであり、汚泥としては、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、SBR、NBR、MBR、酢酸ビニル系共重合樹脂などのラテックスやエマルジョンを含有するものが挙げられ、特にアクリル樹脂系の汚泥を用いると建築用土の耐水性、耐酸性が向上する。
【0021】
前記の排水は詳しく述べると、先ず工場内の一個所の処理槽に集められ凝集沈殿槽に入れられる。次いで、攪拌しながらpH調整、有機物を凝集させる目的で塩化第二鉄を0.2重量部程度配合し、pHを2〜3にする。次に苛性ソーダを配合して、pH6.5〜7.5に中和し、例えば、メタリル酸ジメチルアミノエチル、アクリルアミド、アクリル酸を主成分とする高分子凝集剤を微量配合してフロックを形成させる。
【0022】
上澄み液が取り除かれた沈殿層を珪藻土が加えられた真空脱水機に導入して脱水し、珪藻土によって捕捉された汚泥を取り出す一連の処理によって、フロックを水から分離する。このフロックの成分重量比は、一例を挙げれば、酢酸ビニル樹脂が12、珪藻土3、塩化鉄3、その他3(アクリル、ラテックス、炭酸カルシウム、珪砂など)で、残りの79は水分となっている。
【0023】
この汚泥は、含水率が10〜80%、より好ましくは20〜50%になるまでフィルタープレスや真空脱水機により水分調整される。下限に満たないと建築土成分との混合が不均一になりやすく、上限を超えるとベトベトで、建築用土中の固形分と水分が分離しやすく、取り扱いが容易ではなくなる。
【0024】
前記の接着性汚泥は建築土成分に配合することで接着成分が原料中の砂、粘土、消石灰などにバインダーとして作用し、接着強度が著しく向上し、瓦の下地からの剥落を防いだり、壁土の亀裂の発生や崩壊を防止することができる。
【0025】
接着性汚泥の建築土成分に対する配合割合は、多くなればなるほど、接着力を向上させることができるが、その反面、粘性が上がり作業性が悪くなるため、配合割合は建築土成分100重量部に対して0.01〜50重量部、より好ましくは0.05〜30重量部、更に好ましくは0.1〜20重量部の範囲とし、この範囲であれば建築用土として充分機能する。下限に満たないと接着力が乏しくなり、上限を超えると作業性が悪くなる。
【0026】
次に、本発明においては接着性汚泥に加えて、(a)石膏、(b)10〜1000mg/lのホウ素溶液、(c)熱硬化性樹脂成形品の粉砕物、(d)鋳物砂、(e)熱硬化性樹脂積層板のサンダー粉の内1種以上を選択して配合し、より品質、機能などを向上させることができる。
【0027】
石膏は、硫酸カルシウムを主体とする無色或いは白色の無臭の物質で、二水石膏(CaSO4・2H2O)、半水石膏(CaSO4・1/2H2O)及び無水石膏(CaSO4)の3形態に大別されるが、半水石膏(焼き石膏)や無水石膏は、式2、式3で示されるように水を加えると短時間で硬化する性質を有する水硬性の建築材料である。尚、二水石膏はそれ自体では水硬性を持たないが、焼成等により半水石膏、無水石膏に変化し、水硬性が得られ、硬化剤として機能する。
【式2】
【式3】
【0028】
石膏としては、石膏ボードを粉砕し、水硬性が得られるように温度100〜230℃の範囲で焼成処理したもの(半水石膏或いは無水石膏)で粒度3〜30μm程度の微粒子が適用できるが、石膏を含有する成型体であれば廃材でもよく、例えば、廃石膏ボード、廃石膏ブロック、型どり用廃石膏型、陶磁器製造工程で発生する廃石膏型などを用いることができる。
【0029】
石膏は、比重が小さく、軽量のための建築土成分との混練が容易であり、建築用土成分100重量部に対して5〜50重量部配合することにより硬化剤として作用し、粘り気が増しコテへのなじみがよくなり、施工中に建築用土がコテから落ちにくく作業しやすいといった利点がある。石膏の配合割合が下限に満たないと粘り気が余り増さず、上限を超えると硬くなりコテで葺く作業がしづらくなる。
また、石膏は収縮しにくくいため、亀裂を生じないといった利点もある。
【0030】
次にホウ素含有溶液を併用すると、凝結硬化を遅延させるため保存性を改良することができ、袋詰めにしても長期間(2〜3か月)保存することができる。溶液中のホウ素濃度は10〜1000mg/l程度、より好ましくは100〜600mg/lの範囲が好ましく、下限未満では遅延硬化の作用が小さく、上限を超えると遅延硬化は余りなく、作業性が悪くなる。
【0031】
前記のホウ素含有溶液としては釉薬の製造過程、メッキ廃水処理工程などで発生する処理水を用いると都合がよい。釉薬には、主成分から見て、長石釉、石灰釉、石灰マグネシア釉、石灰バリウム釉、石灰亜鉛釉など1200℃以上で焼成する高火度釉、鉛釉、フリット釉(ホウケイ酸鉛釉)など1200℃以下で焼成する中火度釉、低火度釉など数多くのものがあるが、一般には、福島長石、釜戸長石、平津長石などの長石と、カオリン、蛙目粘土、木節粘土などの粘土と、珪石を主な成分とし、溶融化剤、例えば、リチウム、カリウム、ナトリウムなどのアルカリ金属の酸化物、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどのアルカリ土類金属の酸化物、ジルコニウム、亜鉛、鉛、ホウ素などの酸化物と、着色原料としての金属類、例えば、鉄、コバルト、マンガン、ニッケル、クロム、銅などの金属元素の酸化物または同元素の炭酸塩などと、ワラ灰、珪石、カオリンなどの焼成中に釉が流れ落ちてしまうのを防ぐ物質と、適量の水とをボールミルで混合・粉砕して得られるガラス質状のものである。
窯で焼成すると、構成成分の一部であるホウ素とアルカリ土類金属酸化物、アルカリ金属酸化物が溶融・固化に大きく寄与してガラス化になり、着色原料である金属の種類及び焼成条件を適宜選択することにより多彩な仕上がりとなる。
【0032】
このように多種多様な釉薬を製造する過程では処理水が発生し、この処理水中には釉薬中のホウ素が10〜1000mg/l含まれており、これを用いると安価で、処理費用を削減でき、資源を有効に利用することができる。ホウ酸含有溶液として他に、調合によるものでも多少費用がかかるが使用に際しては一向に支障はなく、ホウ素化合物としては、Li、Na、Kなどのアルカリ金属を含むホウ酸塩、メタホウ酸、オルトホウ酸、四ホウ酸などのホウ酸、酸化ホウ素などを用いることができ、ホウ素を含むものであれば特に限定はされず、1種若しくは2種以上用いる。
【0033】
次に、熱硬化性樹脂成形品の粉砕物を配合することにより、接着性汚泥と建築土成分とをより均一に混合することができる。熱硬化性樹脂成形品の粉砕物を添加しないと、建築用土中の固形分と水分とが分離する場合が稀にある。
【0034】
前記の熱硬化性樹脂成形品の粉砕物としては、メラミン樹脂積層板、フェノール樹脂積層板、メラミン樹脂化粧板、ガラス繊維基材エポキシ樹脂積層板などの熱硬化性樹脂積層板や、メラミン樹脂注型品、フェノール樹脂注型品などの熱硬化性樹脂の注型品や、熱硬化性樹脂の射出成形品などを衝撃式粉砕機、例えばボールミル、パルべライザ等で粉砕したものが適用でき、粒度範囲は0.01〜1.5mmが望ましく、粒子径が下限に満たないと建築用土中の固形分と水分との分離を抑制する効果が小さく、上限を超えると建築土成分と均一に混合しずらくなり、凹凸が生じ易くなるため好ましくない。より好ましい粒度範囲は0.1〜1.0mmである。粉砕機は特に限定されない。
【0035】
中でも熱硬化性樹脂積層板は基材としてクラフト紙を用いているため、切断屑、不良品などを粉砕して得られる粒状のものについては軽量化に寄与し、裏面をサンディング処理して発生する250〜500μm程度のサンダー粉は繊維状であり、実施例15に示すように建築土成分の一つであるスサの機能を果たすことができ、特に好ましい。
【0036】
熱硬化性樹脂成形品の粉砕物の建築土成分に対する配合割合は、多くなればなるほど、建築用土を軽量化できるが、その反面、建築用土としての粘りが悪くなるため、配合割合は建築土成分100重量部に対して0.01〜10重量部とするのが好ましく、この範囲であれば建築用土としての充分機能する。
【0037】
すなわち、建築土成分に対する熱硬化性樹脂成形品の粉砕物の配合割合が、下限未満では建築用土中の固形分と水分との分離を抑制する効果が小さく、また上限を越えると、可塑性が低下して接着力が悪くなり、表面が粗くなるため、前記範囲に設定するのが好ましい。特に好ましい範囲は0.5〜2.0重量部である。
【0038】
次に、鋳物砂を用いることにより建築用土の色を濃色に変化させることができる。鋳物砂としては、基材としての珪砂、粘結材としてのベントナイトに、石炭粉、バインダーとして澱粉類とを配合し、水を適量加えて混練したものが適用できる他、鋳物工場において鋳鉄を製造する際に集塵装置から粉塵廃棄物として排出されるいわゆる廃鋳物砂や、鋳造後に鋳型をばらした後の砂が適用でき、その色が黒色であるため建築用土成分の一つとして配合することにより建築用土を黒茶色にすることができる。配合割合は5〜50重量部とするのが好ましく、下限に満たないと着色効果が少なく、上限を超えると建築用土としての粘性が小さくなる。
【0039】
前記の廃鋳物砂は、常温では付着炭素と鉄分とで黒色であるが、炭素の燃焼と酸化鉄の生成によって薄赤〜赤茶色を帯びたものに変えることができ、廃鋳物砂を用いると費用も余りかからず好適で、顔料として再利用できる。
【0040】
本発明の建築用土は、建築土成分に接着性汚泥、前述の(a)〜(e)の成分などを、水を加えて混合すればよいが、特に真空土練機や真空混練機などで混合すると内部に含まれる空気が外表面に減圧排気された上、外方に脱気されるため、極めて均質で緻密な状態で成形され、耐候性、接着性が向上し、施工後経時劣化して亀裂が入ることがない。
【0041】
以下、本発明について実施例、比較例を挙げてより詳細に説明するが、本発明をより具体的に示すものであって、配合割合など特に限定されるものではない。
【0042】
【実施例】
実施例1
接着性汚泥接着性汚泥として、アクリル系接着剤を含有する排水を塩化第二鉄、高分子凝集剤を用いて凝集沈殿させ、フィルタープレスで含水率が40%になるように乾燥させて接着性汚泥(a)を得た。
建築土成分(a)として、下記配合のものを用いた。
砂 40重量部
粘土 20重量部
消石灰 19重量部
炭酸カルシウム 20重量部
糖蜜 0.5重量部
スサ 0.5重量部
上記の建築土成分(a)に対して、接着性汚泥(a)を4.0重量部、水を30重量部配合し、混練して実施例1の建築用土を得た。
【0043】
実施例2
実施例1において、粒度20μmの廃石膏ボード粉砕物(半水石膏)を20重量部配合した以外は同様に実施して実施例2の建築用土を得た。
【0044】
実施例3
実施例1において、150mg/lのホウ素含有釉薬処理水を30重量配合した以外は同様に実施して実施例3の建築用土を得た。
【0045】
実施例4
実施例1において、平均粒径0.3mmのメラミン樹脂化粧板の粉砕物を2.0重量部配合した以外は同様に実施して実施例4の建築用土を得た。
【0046】
実施例5
実施例1において、廃鋳物砂10重量部配合した以外は同様に実施して実施例5の建築用土を得た。
【0047】
実施例6
実施例1において、粒度20μmの廃石膏ボード粉砕物(半水石膏)を20重量部と、150mg/lのホウ素含有釉薬処理水を30重量部配合した以外は同様に実施して実施例6の建築用土を得た。
【0048】
実施例7
実施例1において、粒度20μmの廃石膏ボード粉砕物(半水石膏)を20重量部と、平均粒径0.3mmのメラミン樹脂化粧板の粉砕物を2.0重量部配合した以外は同様に実施して実施例7の建築用土を得た。
【0049】
実施例8
実施例1において、150mg/lのホウ素含有釉薬処理水を30重量部と、平均粒径0.3mmのメラミン樹脂化粧板の粉砕物を2.0重量部配合した以外は同様に実施して実施例8の建築用土を得た
【0050】
実施例9
実施例1において、粒度20μmの廃石膏ボード粉砕物(半水石膏)を20重量部と、150mg/lのホウ素含有釉薬処理水を30重量部と、平均粒径0.3mmのメラミン樹脂化粧板の粉砕物を2.0重量部配合した以外は同様に実施して実施例9の建築用土を得た。
【0051】
実施例10
実施例1において、粒度20μmの廃石膏ボード粉砕物(半水石膏)を20重量部と、150mg/lのホウ素含有釉薬処理水を30重量部と、平均粒径0.3mmのメラミン樹脂化粧板の粉砕物を2.0重量部と、廃鋳物砂10重量部配合した以外は同様に実施して実施例10の建築用土を得た。
【0052】
実施例11〜14
実施例1、2、3、9の配合で、真空土練機を用いて混合した以外は同様に実施して実施例11〜14の建築用土を得た。
【0053】
実施例15建築土成分(b)として、下記配合のものを用いた。
砂 40重量部
粘土 20重量部
消石灰 19.45重量部
炭酸カルシウム 20重量部
糖蜜 0.5重量部
スサ 0.05重量部
上記の建築土成分(b)に対して、接着性汚泥(a)を4.0重量部、水を30重量部、メラミン樹脂化粧板のサンダー粉を0.45重量部配合し、混練して実施例15の建築用土を得た。
【0054】
比較例1(汚泥(a)の配合量が下限未満の場合)
実施例1において、接着性汚泥(a)を0.005重量部配合した以外は同様に実施してが、接着力の向上効果が余りなかった。
【0055】
比較例2(汚泥粉末(a)の配合量が上限を超える場合)
実施例1において、接着性汚泥粉末(a)を52.0重量部配合した以外は同様に実施したが、粘性が高く作業性が悪かった。
【0056】
比較例3(廃石膏ボード粉砕物の配合量が下限未満の場合)
実施例2において、粒度20μmの廃石膏ボード粉砕物(半水石膏)を4重量部配合した以外は同様に実施して比較例3の土を得た。
【0057】
比較例4(廃石膏ボード粉砕物の配合量が上限を超える場合)
実施例2において、粒度20μmの廃石膏ボード粉砕物(半水石膏)を53重量部配合した以外は同様に実施して比較例4の土を得た。
【0058】
比較例5(ホウ素含有溶液の配合量が下限未満の場合)
実施例3において、150mg/lのホウ素含有釉薬処理水を4重量部配合した以外は同様に実施して比較例5の土を得た。
【0059】
比較例6(ホウ素含有溶液の配合量が上限を超える場合)
実施例3において、150mg/lのホウ素含有釉薬処理水を52重量部配合した以外は同様に実施して比較例6の土を得た。
【0060】
比較例7(ホウ素含有溶液の濃度が下限未満の場合)
実施例3において、8mg/lのホウ素含有釉薬処理水ホウ素含有溶液を30重量部配合した以外は同様に実施して比較例7の土を得た。
【0061】
比較例8(ホウ素含有溶液の濃度が上限を超える場合)
実施例3において、1100mg/lのホウ素含有釉薬処理水ホウ素含有溶液を30重量部配合した以外は同様に実施して比較例8の土を得た。
【0062】
比較例9(化粧板粉砕物の配合量が下限未満の場合)
実施例4において、平均粒径0.3mmのメラミン樹脂化粧板の粉砕物を0.005重量部配合した以外は同様に実施して比較例9の土を得た。
【0063】
比較例10(化粧板粉砕物の配合量が上限を超える場合)
実施例4において、平均粒径0.3mmのメラミン樹脂化粧板の粉砕物を11重量部配合した以外は同様に実施して比較例10の土を得た。
【0064】
比較例11(廃鋳物砂の配合量が下限未満の場合)
実施例5において、廃鋳物砂4重量部配合した以外は同様に実施して比較例11の土を得た。
【0065】
比較例12(廃鋳物砂の配合量が上限を超える場合)
実施例5において、廃鋳物砂52重量部配合した以外は同様に実施して比較例12の土を得た。
【0066】
比較例13(化粧板のサンダー粉の配合量が下限未満の場合)
実施例15において、メラミン樹脂化粧板のサンダー粉を0.005重量部配合した以外は同様に実施して比較例13の土を得た。
【0067】
比較例14(化粧板のサンダー粉の配合量が上限を超える場合)
実施例15において、メラミン樹脂化粧板のサンダー粉を11重量部配合した以外は同様に実施して比較例14の土を得た。
【0068】(添加剤なし)
比較例15実施例1において、接着性汚泥(a)を配合しなかったものを比較例15の土とした。
【0069】
評価結果を表1に示す。
【表1】
試験方法、評価方法は以下の通りとした。
【0070】
分散性
混練後目視にて確認し、極めて良好な混合を◎、良好な混合を○、水分と固形分の微な分離を△、水分と固形分の分離を×とした。
【0071】
耐水性
実施例及び比較例の建築用土、土を直径3cmの球状に成形し、室内で1週間自然乾燥させ、更に20℃−相対湿度65%の恒温恒湿槽内で1週間放置させ、試験サンプルを作成する。
300mlのビーカーに、純水を200ml入れ、その中に試験サンプルを入れ、24時間浸漬した後、目視にて状態を確認し、変化なしを○、溶出してスレーキングが認められたものを×とした。
【0072】
耐酸性
実施例及び比較例の建築用土、土を直径3cmの球状に成形し、室内で1週間自然乾燥させ、更に20℃−相対湿度65%の恒温恒湿槽内で1週間放置させ、試験サンプルを作成する。
硝酸17.3mlと硫酸12.0mlを1lの純水に混合し、この混合溶液に15%の塩化ナトリウム溶液を添加し、pH3に調整する。
300mlのビーカーに、このpHに調整した溶液を200ml入れ、その溶液中に試験サンプルを入れ、24時間浸漬した後、目視にて状態を確認し、変化なしを○、溶出してスレーキングが認められたものを×とした。
【0073】
作業性
コテへのなじみが極めて良いものを◎、コテへのなじみが良いものを○、ネバネバしてコテへのなじみが悪くコテさばきが悪いものを×とした。
【0074】
着色度
目視にて確認した。
【0075】
接着力
100mm×25mm×5mmのセラミックタイルで実施例及び比較例の建築用土、土を挟み込み図1に示すような試験片を作成した。
(建築用土、土は25mm×30mm×10mm)次いで、この試験片を25℃−相対湿度65%の恒温恒湿槽内で1週間放置し、島津製作所(株)のオートグラフ(IS−500)を用いて、クロスヘッドスピード20mm/分で剥がし接着力を測定した。
【0076】
保存性
実施例及び比較例の建築用土、土を混練後1時間以内にBM型粘度計で測定して初期粘度とした後、常態で放置し10日毎に粘度を測定し、初期粘度の2倍を超えた日数を確認した。
【0077】
耐候性
実施例及び比較例の建築用土、土を直径10cmの球状に成形して試験サンプルを作成し、この試験サンプル屋外に1年間放置後、表面が浸食されていないものを◎、浸食はされてないが軽微なクラックがあるものを○、浸食があるものを×とした。
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、接着性汚泥を用いることにより、消石灰の粘性、膠着性の少なさを補い、建築用土に接着性が付与され瓦の下地への接着が強固になりずれたり、浮いたりすることがなく、耐水性、耐酸性、耐候性、耐凍害性に優れ、壁土においては亀裂が生じることがなく、固まるのが速すぎることがない。
【0079】
また、建築用土の粘性が適度に向上し、乾燥時の収縮が小さくなるため、亀裂の発生を抑制でき、水密性が保たれる。
真空土練機や真空混練機で混合すれば空気が混ざることがないので耐候性、接着力などが向上し、建築用土の経時劣化をかなり抑制することができ、接着力を向上させることができる。
【0080】
従来、焼却処分や産業廃棄物として取り扱われていた接着性汚泥を利用することにより、処理費用も削減でき、建築用土の製造コストを低減させることができる。
【0081】
更に、石膏を配合することにより、粘性、膠着性が増し、コテ、下地によくなじみ施工中に建築用土がズレ落ちたりしないのでコテ塗り作業が向上する。また、これまで廃棄処分されていた廃石膏成型体などを再利用することができる。
【0082】
更にまた、ホウ素含有溶液を使用することにより、硬化を遅延させることができ、建築用土を袋詰めにした場合、長期間保存することができる。この際、釉薬製造工程などで発生した処理水を用いると処理費用が削減でき、有効に活用することができる。
【0083】
また、熱硬化性樹脂成形品の粉砕物を併用することにより、建築用土中の固形分と水分との分離を抑制することができ、より均一に混合され、良質の建築用土となる。
【0084】
更に、熱硬化性樹脂積層板をサンディング処理して発生したサンダー粉をスサ用途として用いることができる。
【0085】
更にまた、従来大部分が廃棄されていた廃鋳物砂を建築用土の着色材として有効活用することができる。
【0086】
以上の説明でも明らかなように、建築用土成分に、工場から排出される汚泥、処理水、あるいは廃棄物などを用いることにより、処理費用を削減できる上、品質、機能などを向上させることができ、非常に安価で、産業上極めて経済的、かつ有益なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 接着力を測定する試験片を示す模式側面図。
Claims (4)
- 建築土成分と、接着性汚泥と、下記(a)〜(e)からなる群から選択される少なくとも1種と、適量の水とを配合し、混練してなることを特徴とする建築用土。
(a)石膏(b)10〜1000mg/lのホウ素含有溶液(c)熱硬化性樹脂成形品の粉砕物(d)鋳物砂(e)熱硬化性樹脂積層板のサンダー粉 - 建築土成分100重量部に対して、接着性汚泥が0.01〜50重量部配合されてなることを特徴とする請求項1記載の建築用土。
- 該建築土成分100重量部に対して、前記(a)〜(e)の配合割合が、(a)の石膏については5〜50重量部、(b)の10〜1000mg/lのホウ素含有溶液については5〜50重量部、(c)の熱硬化性樹脂成形品の粉砕物については0.01〜10重量部、(d)の鋳物砂については5〜50重量部、(e)熱硬化性樹脂積層板のサンダー粉については0.01〜10重量部であることを特徴とする請求項1又は2記載の建築用土。
- 該熱硬化性樹脂成形品が熱硬化性樹脂積層板であることを特徴とする請求項3記載の建築用土。
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