JPH06211557A - 硬化性無機質組成物 - Google Patents

硬化性無機質組成物

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JPH06211557A
JPH06211557A JP5006694A JP669493A JPH06211557A JP H06211557 A JPH06211557 A JP H06211557A JP 5006694 A JP5006694 A JP 5006694A JP 669493 A JP669493 A JP 669493A JP H06211557 A JPH06211557 A JP H06211557A
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JP
Japan
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inorganic
weight
alkali metal
filler
particle size
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JP5006694A
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English (en)
Inventor
Zenji Nozaki
善治 野崎
Masahito Yamamoto
雅人 山本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/24Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing alkyl, ammonium or metal silicates; containing silica sols
    • C04B28/26Silicates of the alkali metals

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  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】不燃性、外観及び強度に優れ、且つ、耐久性に
優れた無機質硬化体を製造することができる硬化性無機
質組成物を提供する 【構成】SiO2 ─Al2 3 系非晶質粉体とアルカリ
金属珪酸塩水溶液を重量比で1:1の割合で配合した硬
化性配合物100重量部に、無機質充填材260重量部
を配合する。無機質充填材は、50〜300μmの粒度
を有するもの42重量%と、0.01〜25μmの粒度
を有するもの52重量%を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅やビルディング等
の壁、床材及び瓦等の建材用部材として有用な、不燃
性、外観及び強度に優れ、且つ、耐久性に優れた無機質
硬化体を製造する原料として好適に用いられる硬化性無
機質組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ金属珪酸塩水溶液と金属酸化物
を混合し加熱硬化させたものを建材等に使用するため、
種々の検討がなされており、例えば、特開平4─596
48号公報に記載の如く、アルカリ金属珪酸塩水溶液と
無機固体成分、及び充填材よりなる主材に、有機処理さ
れたベントナイトを配合した無機質成形体用組成物等が
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような組
成物を用いて無機質成形体を成形した場合、その表面肌
は改善されるかもしれないが、硬化中に収縮によるクラ
ックを生じたり、得られる無機質成形体に促進耐候性試
験による著しい変色や表面にヘアークラックを生じさせ
易いため、この無機質硬化体は耐久性に乏しく、建材と
して使用するには問題点が多かった。
【0004】本発明は上記の如き従来の問題点を解消
し、不燃性、外観及び強度に優れ、且つ、硬化収縮によ
るクラックの発生を防止し、促進耐候性試験での著しい
変色や表面にヘアークラックを発生させることがなくて
耐久性に優れた無機質硬化体を製造することができる硬
化性無機質組成物を提供することを目的としてなされた
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明1の硬化性無機質
組成物は、SiO2 ─Al2 3 系非晶質粉体とアルカ
リ金属珪酸塩水溶液が重量比で2:1〜1:5の配合割
合で配合されている硬化性配合物100重量部と、無機
質充填材60〜300重量部よりなり、その無機質充填
材が、50〜300μmの粒度を有するもの10〜86
重量%と、0.01〜25μmの粒度を有するもの86
〜10重量%を含み、且つこれらの粒度を有するものの
合計が60重量%以上占めるものからなる。
【0006】本発明1において、SiO2 ─Al2 3
系非晶質粉体としては、SiO2 /Al2 3 =1/9
〜9/1(重量比)のものが好適に使用される。粒子全
体としては、SiO2 とAl2 3 が合計で50重量%
以上含まれているものが好適に使用される。その含有量
が50重量%未満の場合には、アルカリ金属珪酸塩水溶
液との反応性が低下し易く、又、耐水性も低下し易い傾
向がある。
【0007】このようなSiO2 ─Al2 3 系非晶質
粉体としては、例えば、フライアッシュ、コランダム、
あるいはムライトの製造時に発生する電気集塵装置の
灰、メタカオリン、粉砕焼成ボーキサイト等が使用され
るが、これらに限定されるものではない。
【0008】本発明1において、アルカリ金属珪酸塩水
溶液としては、SiO2 /M2 O(Mはアルカリ金属を
示す)=0.5〜4モルの比を有するアルカリ金属珪酸
塩水溶液が好適に使用される。アルカリ金属としては、
ナトリウム、カリウム、リチウム等が好ましい。
【0009】モル比が0.5モル未満の場合には、無機
質硬化体中の結合材成分となるSiO2 成分に対するア
ルカリ金属酸化物の含有量が多くなるため、無機質硬化
体の耐水性が低下する傾向があり、逆に、4モルを超え
る場合には、加熱硬化中の粘度上昇が大きくなるため、
発泡しやすくなると共に、アルカリ金属珪酸塩水溶液の
pHが低くなり、SiO2 ─Al2 3 系非晶質粉体と
の反応性が低下する傾向がある。
【0010】SiO2 ─Al2 3 系非晶質粉体とアル
カリ金属珪酸塩水溶液との配合比が、2:1〜1:5で
ある必要があり、5:4〜1:4が好ましい。アルカリ
金属珪酸塩水溶液が少なくなると、粒子間をつなぐ結合
材成分が少なくなるため、無機質硬化体の強度が低下す
ると共に、混合・成形時の作業性が低下し、逆に、アル
カリ金属珪酸塩水溶液が多くなると、SiO2 ─Al2
3 系非晶質粉体は未反応のアルカリ金属珪酸塩水溶液
が多くなるため、無機質硬化体の耐水性が低下する。
【0011】アルカリ金属珪酸塩水溶液の濃度として
は、アルカリ金属珪酸塩が10〜80重量%であるのが
好適である。濃度が10重量%未満の場合には、アルカ
リ金属珪酸塩水溶液のpHが低くなるため、SiO2
Al2 3 系非晶質粉体との反応性が低下すると共に、
無機質硬化体の強度も低下する傾向があり、逆に、80
重量%を超える場合には、アルカリ金属珪酸塩水溶液の
濃度が高くなるため、混合・成形時の作業性が低下する
傾向がある。
【0012】本発明1において、無機質充填材は、無機
質硬化体における充填構造を緻密化させる効果を有す
る。無機質充填材としては、アルカリ金属珪酸塩水溶液
に対する活性が低いものが好適に使用され、例えば、珪
砂、ジルコンサンド、結晶質アルミナ、岩石粉末、火山
灰(シラス、抗火石等)、珪灰石、炭酸カルシウム、珪
石粉、けいそう土、雲母、シリカヒューム等が挙げられ
る。無機質充填材のアルカリ金属珪酸塩水溶液に対する
活性が高い場合には、アルカリ金属珪酸塩水溶液のゲル
化が急速に進むため、混合・成形が困難になる傾向があ
る。
【0013】無機質充填材の配合量は、硬化性配合物1
00重量部に対して、60〜300重量部である必要が
あり、又、無機質充填材としては、50〜300μm
(好ましくは60〜200μm)の粒度を有するものを
10〜86重量%、0.01〜25μm(好ましくは
0.05〜20μm)の粒度を有するものを86〜10
重量%含み、それらの粒度を有するものの合計が60重
量%以上(好ましくは63重量%以上)占めるものから
なるものが使用される。
【0014】無機質充填材中、50〜300μmの粒度
を有するものと0.01〜25μmの粒度を有するもの
の合計が60重量%未満の場合には、無機質成形体に、
割れの発生、外観の艶ムラの発生、表面硬度や強度の低
下、耐候性試験や水中浸漬による表面のクラック発生や
変色が生じ易くなる。
【0015】50〜300μmの粒度を有するものが1
0重量%未満の場合には、無機質硬化体の硬化中の割れ
の発生、表面硬度や強度の低下を生じ、逆に、86重量
%を超える場合には、無機質硬化体の表面平滑性を低下
させると共に、強度を低下させてしまう。0.01〜2
5μmの粒度を有するものが10重量%未満の場合に
は、無機質硬化体に耐候性試験や水中浸漬による表面の
クラック発生や変色が生じ易くなる。
【0016】無機質充填材の配合量が、硬化性配合物1
00重量部に対して60重量部未満の場合には、無機質
硬化体に、割れの発生、外観の艶ムラの発生、表面硬度
や強度の低下、耐候性試験や水中浸漬による表面のクラ
ック発生や変色を生じさせ、逆に、300重量部を超え
る場合には、無機質硬化体に、表面平滑性の低下や強度
の低下、割れ等を発生させる。本発明1において、必要
に応じて顔料を使用することができる。顔料としては金
属酸化物の顔料が好ましい。
【0017】本発明2の硬化性無機質組成物は、本発明
1の硬化性無機質組成物に、補強繊維0.5〜10重量
部が添加されているものである。
【0018】本発明2において、補強繊維は、無機質硬
化体の微構造を連続化させる効果を有する。補強繊維と
しては、通常のセメント製品に使用されるものが使用で
き、例えば、ポリプロピレン、ビニロン、レーヨン、耐
アルカリガラス、炭素、アクリル、アラミド、アクリル
ニトリル等からなる繊維が単独で又は混合して使用され
る。
【0019】補強繊維の繊維長は、1.5〜25mmが
好ましい。繊維長が1.5mm未満の場合には、無機質
硬化体が凍結融解試験により割れ易くなる傾向があり、
逆に、25mmを超える場合には、無機質硬化体の表面
平滑性が低下する傾向がある。
【0020】補強繊維の繊維径は、0.5〜50デニー
ルが好ましい。繊維径が0.5デニール未満の場合に
は、無機質硬化体が凍結融解試験により割れ易くなる傾
向があり、逆に、50デニールを超える場合には、無機
質硬化体の表面平滑性が低下する傾向がある。
【0021】補強繊維の配合量は、硬化性組成物100
重量部に対して、0.5〜10重量部である必要があ
り、0.5〜8重量部が好ましい。配合量が0.5重量
部未満の場合には、無機質硬化体が凍結融解試験により
割れ易くなり、逆に、10重量部を超える場合には、混
合・成形が困難となり、無機質成形体の強度が低下して
しまう。
【0022】本発明1,2の硬化性無機質組成物から無
機質硬化体を製造するには、まず、原料の混合を行う。
混合は、通常のセメントモルタルを混合する機械を用い
て行う。混合の手順としては、SiO2 ─Al2 3
非晶質粉体以外の原料を混合し、その混合物の中にSi
2 ─Al2 3 系非晶質粉体を配合して混合するか、
固体原料を全て混合し、その混合物中にアルカリ金属珪
酸塩水溶液を配合し混合するのが好ましい。
【0023】全原料を同時に混合すると、混合時の剪断
応力が大きくなり過ぎ、混合物の温度が上昇して混合物
を硬化させてしまう傾向があり、SiO2 ─Al2 3
系非晶質粉体とアルカリ金属珪酸塩水溶液を最初に混合
すると、混合終了までに時間がかかり過ぎ、混合物を硬
化させてしまう傾向がある。このようにして得られた硬
化性配合物を型内に注入して成形を行う。成形方法とし
ては、注型、振動注型、プレス成形、振動プレス成形等
の方法が採用される。
【0024】硬化は、好ましくは加熱硬化法によって行
う。加熱硬化は、成形体を型内に保持する等のように水
分の急激な蒸発が生じないような状態で、雰囲気温度5
0〜300℃にて、5分〜12時間保持して行うのが好
ましい。加熱温度が高くなれば硬化時間が短くなるのは
いうまでもない。
【0025】尚、本発明2の硬化性無機質組成物におい
て、有機繊維を使用した場合には、繊維の熱劣化が生じ
ないような加熱条件が必要となる。
【0026】プレス成形や振動プレス成形を行う場合に
は、成形時に型を加熱して成形・硬化を同時に行うこと
も可能である。硬化が終了すれば、脱型を行い乾燥して
無機質硬化体を得る。このようにして得られる無機質硬
化体は、表面が平滑で艶ムラがなく、優れた耐候性、耐
凍害性を有し、且つ高強度である。
【0027】本発明1,2の硬化性無機質組成物から得
られた無機質硬化体は、住宅やビルディング等の壁、床
材及び瓦等の建材用部材として好適に使用することがで
きる。
【0028】
【作用】本発明1の硬化性無機質組成物は、SiO2
Al2 3 系非晶質粉体とアルカリ金属珪酸塩水溶液が
重量比で2:1〜1:5の配合割合で配合されている硬
化性配合物100重量部と、無機質充填材60〜300
重量部よりなり、その無機質充填材が、50〜300μ
mの粒度を有するもの10〜86重量%と、0.01〜
25μmの粒度を有するもの86〜10重量%を含み、
且つこれらの粒度を有するものの合計が60重量%以上
占めるものからなることにより、不燃性、外観及び強度
に優れ、且つ、硬化収縮に伴うクラックを発生させるこ
とがなく、促進耐候性試験による著しい変色や表面にヘ
アークラックを発生させることがなくて耐久性に優れた
無機質硬化体を製造することができる。
【0029】本発明2の硬化性無機質組成物は、本発明
1の硬化性無機組成物に、補強繊維0.5〜10重量部
が添加されていることにより、不燃性、外観及び強度に
優れ、且つ、硬化収縮に伴うクラックを発生させること
がなく、促進耐候性試験による著しい変色や表面にヘア
ークラックを発生させることがなく、凍結融解試験によ
る割れを発生させることがなくて耐久性に優れた無機質
硬化体を製造することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (A)硬化性配合物の調整 表1に示す、硬化性配合物を調整した。
【0031】
【表1】
【0032】(B)無機質充填材の調整 表2に示す各粒度配合の無機質充填材を、珪砂、アルミ
ナ研磨材(結晶質アルミナ)、珪石粉、シリカヒューム
を用いて調整した。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】実施例1〜4、比較例1〜6 表4〜6に示した実施例1〜4、比較例1〜6に示す配
合物を混合し、型内に注入・成形し、100℃のオーブ
ン内に3時間保持した後脱型し、40℃で6時間乾燥
し、厚み10mmの平板状の無機質硬化体を得た。得ら
れた無機質硬化体について、以下の如き性能試験を行っ
た。その結果を表4〜6に併せて示した。
【0036】性能試験方法 表面平滑性:手による触感により下記の評価基準に基
づき評価した。 ○:凹凸を感じない。△:やや凹凸を感じる。×:明ら
かに凹凸を感じる。 艶ムラ:肉眼による観察により下記の評価基準に基づ
き評価した。 ○:全く観察されない。△:角度により観察される。
×:明らかに観察される。
【0037】硬化によるクラックの発生:肉眼及び3
0倍のルーペの観察により下記の評価基準に基づき評価
した。 ○:全く観察されない。△:ルーペにより観察される。
×:明らかに観察される。 強度:曲げ強度の測定を行った。 促進耐候性:サンシャインウェザーメーターにより、
JIS K 54009.8.1に定められた条件に
て、3000時間まで500時間毎に外観のチェックを
行った。
【0038】実施例5、比較例7,8 表4〜6に示した実施例5、比較例7,8に示す無機質
配合物を混合し、型内に注入・成形し、200℃のオー
ブン内に30分間保持した後脱型し、60℃で3時間乾
燥し、厚み10mmの平板状の無機質硬化体を得た。得
られた無機質硬化体について、実施例1〜4と同様の性
能試験を行った。その結果を表4〜6に併せて示した。
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】表4〜6からも明らかな如く、本発明の実
施例1〜5の場合には、いずれも、表面平滑性に優れ、
艶ムラがなく、且つ、硬化によるクラックの発生がな
く、且つ、強度、及び促進耐候性等に優れた無機質成形
体を得ることができた。これに対して、比較例1〜8の
場合には、いずれも、表面平滑性、艶ムラ、硬化による
クラックの発生、強度、及び促進耐候性等の少なくとも
いずれかの点で問題がある。
【0043】実施例6〜9、比較例9〜14 表7〜9に示した実施例6〜9、比較例9〜14に示す
配合物を混合し、型内に注入・成形し、100℃のオー
ブン内に3時間保持した後脱型し、40℃で6時間乾燥
し、厚み10mmの平板状の無機質硬化体を得た。得ら
れた無機質硬化体について、上記と同様の性能試験及び
凍結融解性試験を行った。その結果を表7〜9に併せて
示した。
【0044】凍結融解性試験は、ASTM C 666
B法に従い、300サイクルまで50サイクル毎に外
観のチェックを行った。
【0045】実施例10、比較例15,16 表7〜9に示した実施例10、比較例15,16に示す
無機質配合物を混合し、型内に注入・成形し、150℃
のオーブン内に30分間保持した後脱型し、60℃で3
時間乾燥し、厚み10mmの平板状の無機質硬化体を得
た。得られた無機質硬化体について、実施例6〜9と同
様の性能試験を行った。その結果を表7〜9に併せて示
した。
【0046】実施例11、比較例17,18 表7〜9に示した実施例11、比較例17,18に示す
無機質配合物を混合し、型内に注入・成形し、200℃
のオーブン内に30分間保持した後脱型し、厚み10m
mの平板状の無機質硬化体を得た。得られた無機質硬化
体について、実施例6〜9と同様の性能試験を行った。
その結果を表7〜9に併せて示した。
【0047】
【表7】
【0048】
【表8】
【0049】
【表9】
【0050】表7〜9からも明らかな如く、本発明の実
施例6〜11の場合には、いずれも、表面平滑性に優
れ、艶ムラがなく、且つ、硬化によるクラックの発生が
なく、且つ、強度、凍結融解性能、及び促進耐候性等に
優れた無機質成形体を得ることができた。これに対し
て、比較例9〜18の場合には、いずれも、表面平滑
性、艶ムラ、硬化によるクラックの発生、強度、凍結融
解性能、及び促進耐候性等の少なくともいずれかの点で
問題がある。
【0051】
【発明の効果】本発明1の硬化性無機質組成物は、上記
の如き構成とされているので、不燃性、外観及び強度に
優れ、且つ、硬化収縮によるクラックの発生を防止し、
促進耐候性試験での著しい変色や表面にヘアークラック
を発生させることがなくて耐久性に優れた無機質硬化体
を製造することができる。
【0052】本発明2の硬化性無機質組成物は、上記の
如き構成とされているので、不燃性、外観及び強度に優
れ、且つ、硬化収縮によるクラックの発生を防止し、促
進耐候性試験での著しい変色や表面にヘアークラックを
発生させることがなく、凍結融解試験での割れを生じさ
せることがなくて耐久性に優れた無機質硬化体を製造す
ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SiO2 ─Al2 3 系非晶質粉体とア
    ルカリ金属珪酸塩水溶液が重量比で2:1〜1:5の配
    合割合で配合されている硬化性配合物100重量部と、
    無機質充填材60〜300重量部よりなり、その無機質
    充填材が、50〜300μmの粒度を有するもの10〜
    86重量%と、0.01〜25μmの粒度を有するもの
    86〜10重量%を含み、且つこれらの粒度を有するも
    のの合計が60重量%以上占めるものからなることを特
    徴とする硬化性無機質組成物。
  2. 【請求項2】 補強繊維0.5〜10重量部が添加され
    てなる請求項1の硬化性無機質組成物。
JP5006694A 1993-01-19 1993-01-19 硬化性無機質組成物 Pending JPH06211557A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998049118A1 (en) * 1997-04-30 1998-11-05 Crosfield Limited Hardener for hardening silicate solutions
JP2013545714A (ja) * 2010-12-17 2013-12-26 ザ カソリック ユニヴァーシティ オブ アメリカ 超高性能コンクリート用ジオポリマー複合体
JP2015093809A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 ニチハ株式会社 原料組成物

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