【発明の詳細な説明】
チオフェン−2−カルボン酸誘導体に基づく殺微生物剤
本発明は、チオフェン−2−カルボン酸誘導体(ある種のものが既知である)
に基づく殺微生物組成物、および望ましくない微生物を防除するためのこれらの
物質の使用に関する。さらにまた、本発明は、新規なチオフェン−2−カルボン
酸誘導体およびそれらの製造方法に関する。
ある種のチオフェン−2−カルボン酸誘導体が、植物病を防除するために使用
できることは、既に開示されている(欧州特許出願公開第0 450 355号およびW
O 95-27 397、参照)。しかしながら、これらの先行技術化合物の活性は、低い
適用割合においては、必ずしも常に満足されるものではない。
さらに、多数の5−トリフルオロメチル−4−フェニル−チオフェン−2−カ
ルボン酸エステルも既に知られている(Maybridge Chemical Company,Structur
e List 1996、参照)。しかしながら、これらの物質の殺微生物活性は、今日ま
で開示されていなかった。
式
{式中、
R1は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、ハロゲノアルキル、
アルコキシ、ハロゲノアルコキシ、アルキルチオ、ハロゲノアルキルチオ、フェ
ニルもしくはフェノキシを表し、
nは、整数0〜5を表し、そして
R2は、式
[式中、
Xは、酸素もしくは硫黄を表し、
R3は、水素、アルキル、アルケニル、ハロゲノアルキル、アルコキシアルキ
ル、ピラン−4−イル、チオピラン−4−イル、場合によっては置換されるシク
ロアルキル、場合によっては置換されるシクロアルキルアルキル、場合によって
は置換されるフェニルもしくは場合によっては置換されるフェニルアルキルを表
し、そして
R4およびR5は、互いに独立して、水素、アルキル、ハロゲノアルキル、アル
コキシアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシカルボニルアルキル、場
合によっては置換されるシクロアルキル、場合によっては置換されるシクロアル
ケニル、場合によっては置換されるシクロアルキルアルキル、場合によっては置
換されるフェニル、場合によっては置換されるフェニルアルキルもしくは場合に
よっては置換されるヘテロシクリルを表すか、あるいは
R4およびR5は、一緒になって、炭素原子4〜6個をもつ二価のアルカンジイ
ルを表すか、または一緒になって、式 −(CH2)2−Y−(CH2)2−(式中
、Yは、酸素、硫黄もしくはN−R6(式中、R6は、水素、炭素原子1〜6個を
もつアルキル、またはベンジルを表す)を表す)
の基を表す]
の基を表す}
の、ある種のものが既知であるチオフェン−2−カルボン酸誘導体が、望ましく
ない微生物を防除するために非常に適していることが、ここに見い出された。
驚くべきことに、本発明により使用できる式(I)のチオフェン−2−カルボ
ン酸誘導体は、もっとも類似した構造をもつ先行技術チオフェン−2−カルボン
酸誘導体よりも明らかに良好な殺菌・殺カビ活性をもっている。
式(I)は、本発明により使用できるチオフェン−2−カルボン酸誘導体の一
般的定義を提供する。好適な式(I)のチオフェン−2−カルボン酸誘導体は、
R1が、フッ素、塩素、臭素、ニトロ、シアノ、炭素原子1〜6個をもつ直鎖
もしくは分枝アルキル、炭素原子1〜4個とフッ素、塩素および/または臭素原
子1〜5個をもつハロゲノアルキル、炭素原子1〜6個をもつ直鎖もしくは分枝
アルコキシ、炭素原子1〜4個とフッ素、塩素および/または臭素原子1〜5個
をもつハロゲノアルコキシ、炭素原子1〜6個をもつアルキルチオ、炭素原子1
〜4個とフッ素、塩素および/または臭素原子1〜5個をもつハロゲノアルキル
チオ、フェニルもしくはフェノキシを表し、
nが、数0,1,2,3もしくは4を表し、そして
R2が、式
[式中、
Xは、酸素もしくは硫黄を表し、
R3は、水素、炭素原子1〜6個をもつ直鎖もしくは分枝アルキル、炭素原子
2〜6個をもつアルケニル、炭素原子1〜4個とフッ素、塩素および/または臭
素原子1〜5個をもつハロゲノアルキル、アルコキシ部分に炭素原子1〜6個と
アルキル部分に炭素原子2〜4個をもつアルコキシアルキル、ピラン−4−イル
、チオピラン−4−イル、またはハロゲンおよび/または炭素原子1〜4個をも
つアルキルからなるシリーズからの同じか異なる置換基によって、一置換ないし
四置換されてもよい、炭素原子3〜7個をもつシクロアルキルを表すか、
または
R3は、シクロアルキル部分に炭素原子3〜7個とアルキル部分に炭素原子1
〜4個をもつシクロアルキルアルキルを表すが、シクロアルキル部分については
、ハロゲンおよび/または炭素原子1〜4個をもつアルキルからなるシリーズか
らの同じか異なる置換基によって、一置換ないし四置換されることも可能である
、
または
R3は、ハロゲン、炭素原子1〜6個をもつ直鎖もしくは分枝アルキル、炭素
原子1〜6個をもつ直鎖もしくは分枝アルコキシ、炭素原子1もしくは2個とハ
ロゲン原子1〜5個をもつハロゲノアルキルからなるシリーズからの同じか異な
る置換基によって、そして/または炭素原子1もしくは2個とハロゲン原子1〜
5個をもつハロゲノアルコキシによって、一置換ないし三置換されてもよい、フ
ェニルを表すか、
または
R3は、アルキル部分に炭素原子1〜4個をもつフェニルアルキルを表すが、
フェニル部分については、ハロゲン、炭素原子1〜6個をもつアルキル、炭素原
子1〜6個をもつアルコキシ、炭素原子1もしくは2個とハロゲン原子1〜5個
をもつハロゲノアルキルからなるシリーズからの同じか異なる置換基によって、
そして/または炭素原子1もしくは2個とハロゲン原子1〜5個をもつハロゲノ
アルコキシによって、一置換ないし三置換されることも可能である、
そして
R4およびR5は、互いに独立して、水素、炭素原子1〜6個をもつ直鎖もしく
は分枝アルキル、炭素原子1〜4個とハロゲン原子1〜5個をもつハロゲノアル
キル、アルコキシ部分に炭素原子1〜6個とアルキル部分に炭素原子1〜4個を
もつアルキルオキシアルキル、炭素原子3〜6個をもつアルケニル、炭素原子3
〜6個をもつアルキニル、アルコキシ部分に炭素原子1〜4個とアルキル部分に
炭素原子1〜4個をもつアルコキシカルボニルアルキルを表すか、
または
炭素原子3〜8個をもつシクロアルキルを表すが、シクロアルキル基の各々に
ついては、ハロゲンおよび/または炭素原子1〜4個をもつアルキルからなるシ
リーズからの同じか異なる置換基によって、一置換ないし四置換されることも可
能である、
または
炭素原子5〜8個をもつシクロアルケニルを表すが、シクロアルケニル基の各
々については、ハロゲンおよび/または炭素原子1〜4個をもつアルキルからな
るシリーズからの同じか異なる置換基によって、一置
換ないし四置換されることも可能である、
または
シクロアルキル部分に炭素原子3〜7個をもち、アルキル部分に炭素原子1〜
4個をもつシクロアルキルアルキルを表すが、シクロアルキル基の各々について
は、ハロゲンおよび/または炭素原子1〜4個をもつアルキルからなるシリーズ
からの同じか異なる置換基によって、一置換ないし四置換されることも可能であ
る、
または
ハロゲン、炭素原子1〜6個をもつ直鎖もしくは分枝アルキル、炭素原子1〜
6個をもつ直鎖もしくは分枝アルコキシ、炭素原子1もしくは2個とハロゲン原
子1〜5個をもつハロゲノアルキルからなるシリーズからの同じか異なる置換基
によって、そして/または炭素原子1もしくは2個とハロゲン原子1〜5個をも
つハロゲノアルコキシによって、一置換ないし三置換されてもよい、フェニルを
表すか、
または
アルキル部分に炭素原子1〜4個をもつフェニルアルキルを表すが、フェニル
部分については、ハロゲン、炭素原子1〜6個をもつ直鎖もしくは分枝アルキル
、炭素原子1〜6個をもつ直鎖もしくは分枝アルコキシ、炭素原子1もしくは2
個とハロゲン原子1〜5個をもつハロゲノアルキルからなるシリーズからの同じ
か異なる置換基によって、そして/または炭素原子1もしくは2個とハロゲン原
子1〜5個をもつハロゲノアルコキシによって、一置換ないし三置換されること
も可能である、
または
環メンバー5もしくは6個と窒素、酸素および/または硫黄のような
ヘテロ原子1〜3個をもつヘテロシクリルを表すが、各複素環については、ハロ
ゲン、炭素原子1〜4個をもつアルキル、炭素原子1〜4個をもつアルコキシ、
炭素原子1もしくは2個とハロゲン原子1〜5個をもつハロゲノアルキルによっ
て、そして/または炭素原子1もしくは2個とハロゲン原子1〜5個をもつハロ
ゲノアルコキシによって、一置換もしくは二置換されることも可能である、
あるいは
R4およびR5は、一緒になって、炭素原子4〜6個をもつ二価のアルカンジイ
ルを表すか、または一緒になって、式 −(CH2)2−Y−(CH2)2−(式中
、Yは、酸素、硫黄もしくはN−R6(式中、R6は、水素、炭素原子1〜4個を
もつアルキル、またはベンジルを表す)を表す)の基を表す]
の基を表す、
チオフェン−2−カルボン酸誘導体である。
特に好適な式(I)のチオフェン−2−カルボン酸誘導体は、
R1が、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、炭素原子1〜4個をもつアル
キル、炭素原子1もしくは2個とフッ素および/または塩素原子1〜5個をもつ
ハロゲノアルキル、炭素原子1〜4個をもつアルコキシ、炭素原子1もしくは2
個とフッ素および/または塩素原子1〜5個をもつハロゲノアルコキシ、炭素原
子1〜4個をもつアルキルチオ、炭素原子1もしくは2個とフッ素および/また
は塩素原子1〜5個をもつハロゲノアルキルチオ、フェニルもしくはフェノキシ
を表し、そして
nが、数0,1,2もしくは3を表すが、R1については、もしnが2もしく
は3を表す場合は、同じか異なる基を表すことが可能である、
そして
R2が、式
[式中、
Xは、酸素もしくは硫黄を表し、
R3は、水素、炭素原子1〜4個をもつアルキル、炭素原子2〜4個をもつア
ルケニル、炭素原子1〜4個とフッ素、塩素および/または臭素原子1〜5個を
もつハロゲノアルキル、アルコキシ部分に炭素原子1〜4個とアルキル部分に炭
素原子2もしくは3個をもつアルコキシアルキル、ピラン−4−イル、チオピラ
ン−4−イル、またはフッ素、塩素、臭素、メチルおよび/またはエチルからな
るシリーズにおける同じか異なる置換基によって、一置換ないし三置換されても
よい、炭素原子3〜7個をもつシクロアルキルを表すか、
または
R3は、シクロアルキル部分に炭素原子3〜6個とアルキル部分に炭素原子1
もしくは2個をもつシクロアルキルアルキルを表すが、シクロアルキル部分につ
いては、フッ素、塩素、臭素、メチルおよび/またはエチルからなるシリーズか
らの同じか異なる置換基によって、一置換ないし三置換されることも可能である
、
または
R3は、フッ素、塩素、臭素、炭素原子1〜4個をもつアルキル、炭素原子1
〜4個をもつアルコキシ、炭素原子1もしくは2個とフッ素および/または塩素
原子1〜5個をもつハロゲノアルキルからなるシリー
ズからの同じか異なる置換基によって、そして/または炭素原子1もしくは2個
とフッ素および/または塩素原子1〜5個をもつハロゲノアルコキシによって、
一置換ないし三置換されてもよい、フェニルを表すか、
または
R3は、アルキル部分に炭素原子1もしくは2個をもつフェニルアルキルを表
すが、フェニル部分については、フッ素、塩素、臭素、炭素原子1〜4個をもつ
アルキル、炭素原子1〜4個をもつアルコキシ、炭素原子1もしくは2個とフッ
素および/または塩素原子1〜5個をもつハロゲノアルキルからなるシリーズか
らの同じか異なる置換基によって、そして/または炭素原子1もしくは2個とフ
ッ素および/または塩素原子1〜5個をもつハロゲノアルコキシによって、一置
換ないし三置換されることも可能である、
そして
R4およびR5は、互いに独立して、水素、炭素原子1〜4個をもつアルキル、
炭素原子1〜4個とフッ素、塩素および/または臭素原子1〜3個をもつハロゲ
ノアルキル、アルコキシ部分に炭素原子1〜4個とアルキル部分に炭素原子1〜
3個をもつアルコキシアルキル、炭素原子3〜6個をもつアルケニル、炭素原子
3〜6個をもつアルキニル、アルコキシ部分に炭素原子1もしくは2個とアルキ
ル部分に炭素原子1もしくは2個をもつアルコキシカルボニルアルキルを表すか
、または炭素原子3〜7個をもつシクロアルキルを表すが、シクロアルキル基の
各々については、フッ素、塩素、臭素、メチルおよび/またはエチルからなるシ
リーズからの同じか異なる置換基によって、一置換ないし四置換されることも可
能である、
または
炭素原子5〜7個をもつシクロアルケニルを表すが、シクロアルケニル基の各
々については、フッ素、塩素、臭素、メチルおよび/またはエチルからなるシリ
ーズからの同じか異なる置換基によって、一置換ないし四置換されることも可能
である、
または
シクロアルキル部分に炭素原子3〜6個をもち、アルキル部分に炭素原子1も
しくは2個をもつシクロアルキルアルキルを表すが、シクロアルキル基の各々に
ついては、フッ素、塩素、臭素、メチルおよび/またはエチルからなるシリーズ
からの同じか異なる置換基によって、一置換ないし四置換されることも可能であ
る、
または
フッ素、塩素、臭素、炭素原子1〜4個をもつアルキル、炭素原子1〜4個を
もつアルコキシ、炭素原子1もしくは2個とフッ素および/または塩素原子1〜
5個をもつハロゲノアルキルからなるシリーズからの同じか異なる置換基によっ
て、そして/または炭素原子1もしくは2個とフッ素および/または塩素原子1
〜5個をもつハロゲノアルコキシによって、一置換ないし三置換されてもよい、
フェニルを表すか、
または
アルキル部分に炭素原子1もしくは2個をもつフェニルアルキルを表すが、フ
ェニル部分については、フッ素、塩素、臭素、炭素原子1〜4個をもつアルキル
、炭素原子1〜4個をもつアルコキシ、炭素原子1もしくは2個とフッ素および
/または塩素原子1〜5個をもつハロゲノアルキルからなるシリーズからの同じ
か異なる置換基によって、そして/
または炭素原子1もしくは2個とフッ素および/または塩素原子1〜5個をもつ
ハロゲノアルコキシによって、一置換ないし三置換されることも可能である、
または
環メンバー5もしくは6個と窒素、酸素および/または硫黄のようなヘテロ原
子1〜3個をもつヘテロシクリルを表すが、各複素環については、フッ素、塩素
、臭素、炭素原子1もしくは2個をもつアルキル、炭素原子1もしくは2個をも
つアルコキシ、炭素原子1もしくは2個とフッ素および/または塩素原子1〜5
個をもつハロゲノアルキルによって、そして/または炭素原子1もしくは2個と
フッ素および/または塩素原子1〜5個をもつハロゲノアルコキシによって、一
置換もしくは二置換されることも可能である、
あるいは
R4およびR5は、一緒になって、炭素原子4〜6個をもつ二価のアルカンジイ
ルを表すか、または一緒になって、式 −(CH2)2−Y−(CH2)2−(式中
、Yは、酸素、硫黄もしくはN−R6(式中、R6は、水素、メチル、エチルまた
はベンジルを表す)を表す)の基を表す]
の基を表す、
チオフェン−2−カルボン酸誘導体である。
著しく特に好適な式(I)のチオフェン−2−カルボン酸誘導体は、
R1が、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル,sec−ブチル、iso−ブチル、tert−
ブチル、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメトキシ、メ
チルチオ、トリフルオロメチルチオ、フェニ
ルもしくはフェノキシを表し、そして
nが、数0,1,2もしくは3を表すが、R1については、もしnが2もしく
は3を表す場合は、同じか異なる基を表すことが可能である、そして
R2が、式
[式中、
Xは、酸素もしくは硫黄を表し、
R3は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル,
iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、アルキル、2−クロロエ
チル、2,2,2−トリフルオロエチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エ
トキシエチル、ピラン−4−イル、チオピラン−4−イルを表すか、またはフッ
素、塩素、臭素、メチルおよび/またはエチルからなるシリーズからの同じか異
なる置換基によって、一置換もしくは二置換されてもよい、炭素原子3〜6個を
もつシクロアルキルを表すか、
または
R3は、シクロアルキル部分に炭素原子3〜6個とアルキル部分に炭素原子1
もしくは2個をもつシクロアルキルアルキルを表すが、シクロアルキル部分につ
いては、フッ素、塩素、臭素、メチルおよび/またはエチルからなるシリーズか
らの同じか異なる置換基によって、一置換もしくは二置換されることも可能であ
る、
または
R3は、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブ
チル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメ
トキシからなるシリーズからの同じか異なる置換基によって一置換ないし三置換
されてもよい、フェニルを表すか、
または
R3は、アルキル部分に炭素原子1もしくは2個をもつフェニルアルキルを表
すが、フェニル部分については、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、イソプ
ロピル、tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチルおよび/
またはトリフルオロメトキシからなるシリーズからの同じか異なる置換基によっ
て一置換ないし三置換されることも可能である、
そして
R4およびR5は、互いに独立して、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチル,iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル
、2−クロロエチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、アリ
ル、プロパルギル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、メ
トキシカルボニルエチル、エトキシカルボニルエチルを表すか、または炭素原子
3〜6個をもつシクロアルキルを表すが、これらのシクロアルキル基については
、フッ素、塩素、臭素、メチルおよび/またはエチルからなるシリーズからの同
じか異なる置換基によって、一置換もしくは二置換されることも可能である、
または
炭素原子5もしくは6個をもつシクロアルケニルを表すか、
または
シクロアルキル部分に炭素原子3〜6個とアルキル部分に炭素原子1もしくは
2個をもつシクロアルキルアルキルを表すが、シクロアルキル基の各々について
は、フッ素、塩素、臭素、メチルおよび/またはエチルからなるシリーズからの
同じか異なる置換基によって、一置換もしくは二置換されることも可能である、
または
フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、メ
トキシ、エトキシ、トリフルオロメチルおよび/またはトリフルオロメトキシか
らなるシリーズからの同じか異なる置換基によって、一置換もしくは二置換され
てもよい、フェニルを表すか、
または
アルキル部分に炭素原子1もしくは2個をもつフェニルアルキルを表すが、フ
ェニル部分については、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、イソプロピル、
tert−ブチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチルおよび/またはト
リフルオロメトキシからなるシリーズからの同じか異なる置換基によって一置換
もしくは二置換されることも可能である、
または
フリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエニル、ピロリル、
ピロリジニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキ
サゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル
、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、1,2,4−トリアゾリル、ピペ
リジニル、モルホリニル、チアモルホリニルもしくはピペラジニルを表すが、複
素環については、フッ素、塩
素、臭素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシおよび/またはトリフルオロメ
チルからなるシリーズからの同じか異なる置換基によって一置換もしくは二置換
されることも可能である、
あるいは
R4およびR5は、一緒になって、炭素原子4もしくは5個をもつ二価のアルカ
ンジイルを表すか、または一緒になって、式 −(CH2)2−Y−(CH2)2−
(式中、Yは、酸素、硫黄もしくはN−R6(式中、R6は、水素、メチル、エチ
ルまたはベンジルを表す)を表す)の基を表す]
の基を表す、
チオフェン−2−カルボン酸誘導体である。
本発明により使用できるチオフェン−2−カルボン酸誘導体のある種のものは
既知である(Maybridge Chemical Company,Structure List 1996、参照)。
式
{式中、
R1は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、アルキル、ハロゲノアルキル、アルコキ
シ、ハロゲノアルコキシ、アルキルチオ、ハロゲノアルキルチオ、フェニルもし
くはフェノキシを表し、
pは、整数1〜5を表し、そして
R2は、式[式中、
Xは、酸素もしくは硫黄を表し、
R3は、水素、アルキル、アルケニル、ハロゲノアルキル、アルコキシアルキ
ル、ピラン−4−イル、チオピラン−4−イル、場合によっては置換されるシク
ロアルキル、場合によっては置換されるシクロアルキルアルキル、場合によって
は置換されるフェニルもしくは場合によっては置換されるフェニルアルキルを表
し、そして
R4およびR5は、互いに独立して、水素、アルキル、ハロゲノアルキル、アル
コキシアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシカルボニルアルキル、場
合によっては置換されるシクロアルキル、場合によっては置換されるシクロアル
ケニル、場合によっては置換されるシクロアルキルアルキル、場合によっては置
換されるフェニル、場合によっては置換されるフェニルアルキルもしくは場合に
よっては置換されるヘテロシクリルを表すか、あるいは
R4およびR5は、一緒になって、炭素原子4〜6個をもつ二価のアルカンジイ
ルを表すか、または一緒になって、式 −(CH2)2−Y−(CH2)2−(式中
、Yは、酸素、硫黄もしくはN−R6(式中、R6は、水素、炭素原子1〜6個を
もつアルキル、またはベンジルを表す)を表す)の基を表す]
の基を表す}
のチオフェン−2−カルボン酸誘導体は新規である。
式(I−a)のチオフェン−2−カルボン酸誘導体は、
a)式
[式中、R1およびpは、前記意味をもつ]
のチオフェン−2−カルボン酸塩化物誘導体を、
α)式
H−X−R3 (III)
[式中、R3およびXは、前記意味をもつ]
の化合物と、
適当ならば酸結合剤の存在下、そして適当ならば希釈剤の存在下で、反応させ
るか、または
β)式
[式中、R4およびR5は、前記意味をもつ]
のアミンと、
適当ならば酸結合剤の存在下、そして適当ならば希釈剤の存在下で、反応させ
るか、いずれかによって製造することができる。
式(I)の既知チオフェン−2−カルボン酸誘導体は、同様にして製造するこ
とができる。
式(I−a)の化合物において、R1およびR2は、好ましくはまたは
特に好ましくは、好適であるか特に好適であるとして、式(I)のチオフェン−
2−カルボン酸誘導体の記述に関連して既に述べられたそれらの基を表す。
もし、5−トリフルオロメチル−4−(4−クロロ−フェニル)−チオフェン
−2−カルボン酸塩化物およびトリフルオロエタノールを、出発材料として使用
する場合は、本発明による方法(a,変法α)の経路は、次の式によって具体的
に説明できる。
もし、5−トリフルオロメチル−4−(4−クロロ−フェニル)−チォフェン
−2−カルボン酸塩化物およびシクロヘキシルアミンを、出発材料として使用す
る場合は、本発明による方法(a,変法β)の経路は、次の式によって具体的に
説明できる。
本発明による方法(a)を実施するための出発材料として要求される式(II
)のチオフェン−2−カルボン酸塩化物誘導体は、これまで知られていなかった
。それらは、式
[式中、R1およびpは、前記意味をもつ]
のチオフェン−2−カルボン酸エチルエステルを、
アルカリ金属水酸化物水溶液、例えば水酸化ナトリウム水溶液と、希釈剤、例え
ばエタノールの存在下、温度10℃〜80℃で反応させ、次いで、その混合液を
酸性化し、そして得られる式
[式中、R1およびpは、前記意味をもつ]
の酸を、
塩素化剤、例えば塩化チオニルもしくは塩化オキサリルと、希釈剤、例えば塩化
メチレンの存在下、温度0℃〜80℃で反応させることによって、製造すること
ができる。
出発材料として上記方法において要求される式(I−b)のチオフェン−2−
カルボン酸エチルエステルは、
第1段階で、式
[式中、R1およびpは、前記意味をもつ]
のシアン化ベンジルを、式
のトリフルオロ酢酸エチルと、強塩基、例えばナトリウムエトキシドの存在下、
そして希釈剤、例えばエタノールの存在下、温度0℃〜100℃で反応させ、
次いで、第2段階で、得られる式
[式中、R1およびpは、前記意味をもつ]
のα−トリフルオロアセチル−フェニル−アセトニトリル誘導体を、硫酸と、水
の存在下、温度120℃〜180℃で反応させ、
第3段階で、得られる式
[式中、R1およびpは、前記意味をもつ]
のフェニル−プロパノン誘導体を、
オキシ塩化リンと、希釈剤、例えばジメチルホルムアミドの存在下、温度−10
℃〜100℃で反応させ、そして
第4段階で、得られる式
[式中、R1およびpは、前記意味をもつ]
の2−フェニル−ブト−2−エナール誘導体を、式
のメルカプト酢酸エチルと、強塩基、例えば水素化ナトリウムの存在下、そして
希釈剤、例えばテトラヒドロフランの存在下、温度0℃〜60℃で反応させるこ
とによって、製造することができる。
本発明による方法(a)を実施するための反応物として要求される式(III
)および(IV)の化合物は、既知であるか、または既知の方法によって製造で
きる。
本発明による方法(a、変法α)を実施するための適当な酸結合剤は、すべて
の慣用の無機または有機塩基である。好ましくは、次のものが使用できる:アル
カリ土類金属もしくはアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド類、アルコキ
シド類、酢酸塩、炭酸塩もしくは炭酸水素塩、例えば水素化ナトリウム、ナトリ
ウムアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert
−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリ
ウム、酢酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭
酸水素ナトリウム、さらに、水酸化アンモニウム、酢酸アンモニウムもしくは炭
酸アンモニウム、そしてまた、第3級アミン類、例えばトリメチルアミン、トリ
エチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、N−メチル
ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DAB
CO)、ジアザビシクロノネン(DBN)もしくはジアザビシクロウンデカン(
DBU)。
本発明による方法(a、変法α)を実施するために適当な希釈剤は、すべての
慣用の不活性有機溶媒である。好ましくは、次のものが使用できる:脂肪族、脂
環式または芳香族の、場合によってはハロゲン化された炭化水素類、例えばベン
ジン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、石
油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素;エーテル類、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオ
キサン、テトラヒドロフランまたはエチレングリコールジメチルエーテルもしく
はエチレングリコールジエチルエーテル;ニトリル類、例えばアセトニトリル、
プロピオニトリルもしくはベンゾニトリル;アミド類、例えばN,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアニリド、N
−メチルピロリドンもしくはヘキサメチルリン酸トリアミド、またはスルホキシ
ド類、例えばジメチルスルホキシド。
また、適当ならば、本発明による方法(a、変法α)は、適当な触媒の存在下
で実施される。適当な触媒は、特に、銅−(I)塩、例えば塩化銅(I)である
。適当な相間移動触媒、例えば15−Krone−5、18−Krone−6も
しくはトリス−[2−(2−メトキシエトキシ)−エチル]−アミンの触媒量の
添加が、有利であるかも知れない。
本発明による方法(a、変法α)を実施する場合、反応温度は、実質的な範囲
内で変えることができる。一般に、これは、温度−20℃〜+180℃、好まし
くは温度0℃〜+150℃で行われる。
本発明による方法(a)は、一般に、大気圧下で実施される。
本発明による方法(a、変法α)を実施する場合、一般には、式(II)のチ
オフェン−2−カルボン酸塩化物誘導体1mol当たり、式(III)の化合物
1.0〜3.0molもしくはまた大過剰量および塩基1.0〜3.0molが
用いられる。精製は、慣用の方法によって実施される。
本発明による方法(a、変法β)を実施するための適当な酸結合剤は、すべて
の慣用の無機または有機塩基である。好ましくは、次のものが使用できる:アル
カリ土類金属もしくはアルカリ金属の水素化物、水酸化物、アミド類、アルコキ
シド類、酢酸塩、炭酸塩もしくは炭酸水素塩、例えば水素化ナトリウム、ナトリ
ウムアミド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert
−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリ
ウム、酢酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭
酸水素ナトリウム、さらに、水酸化アンモニウム、酢酸アンモニウムもしくは炭
酸アンモニウム、そしてまた、第3級アミン類、例えばトリメチルアミン、トリ
エチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、N−メチルピリジン、N
,N−ジメチルアミノピリジン、ジアザビシクロオクタン(DABCO)、ジア
ザビシクロノネン(DBN)もしくはジアザビシクロウンデカン(DBU)。
本発明による方法(a、変法β)を実施するために適当な希釈剤は、すべての
慣用の不活性有機溶媒である。好ましくは、次のものが使用できる:脂肪族、脂
環式または芳香族の、場合によってはハロゲン化された炭化水素類、例えばベン
ジン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジ
クロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素;エーテル類、例えばジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランまたはエチレン
グリコールジメチルエーテルもしくはエチレングリコールジエチルエーテル;ケ
トン類、例えばアセトン、ブタノンもしくはメチルイソブチルケトン;ニトリル
類、例えばアセトニトリル、プロピオニトリルもしくはベンゾニトリル;アミド
類、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N
−メチルホルムアニリド、N−メチルピロリドンもしくはヘキサメチルリン酸ト
リアミド;エステル類、例えば酢酸メチルもしくは酢酸エチル、またはスルホキ
シド類、例えばジメチルスルホキシド。
適当ならば、また本発明による方法(a、変法β)は、例えば、水/トルエン
もしくは水/ジクロロメタンのような二相系において、適当ならば、適当な相間
移動触媒の存在下で実施できる。次のものが、そのような触媒の例として挙げる
ことができる:ヨウ化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウ
ム、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化トリブチルメチルホスホニウム、塩化
トリメチル−C13/C15−アルキルアンモニウム、臭化トリメチル−C13/C15
−アルキルアンモニウム、メチル硫酸ジベンジル−ジメチル−アンモニウム、塩
化ジメチル−C12/C14−アルキルベンジルアンモニウム、臭化ジメチル−C12
/C14−アルキル−ベンジル−アンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム
、塩化トリエチルベンジルアンモニウム、塩化メチルトリオクチルアンモニウム
、塩化トリメチルベンジルアンモニウム、15−krone−5、18−Kro
ne−6もしくはトリス−[2−(2−メトキ
シエトキシ)−エチル]−アミン。
方法(a、変法β)を実施する場合、反応温度は、実質的な範囲内で変えるこ
とができる。一般に、それは、温度−20℃〜150℃、好ましくは温度0℃〜
120℃で行われる。
本発明による方法(a、変法β)を実施する場合、一般には、式(II)のチ
オフェン−2−カルボン酸塩化物誘導体1mol当たり、式(IV)のアミン1
〜5molと、適当ならば酸結合剤1〜5molが用いられる。精製は、慣用の
方法によって実施される。
本発明により使用できる物質は、強力な殺微生物活性をもち、そして作物保護
および材料の保護に際して、真菌類や細菌類のような望ましくない微生物を防除
するために使用できる。
殺菌・殺カビ剤(fungicide)は、ネコブカビ類(Plasmodiophoromy
cetes)、卵菌類(Oomycetes)、ツボカビ類(Chytridiomycetes)、接合菌類(
Zygomycetes)、子のう菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)およ
び不完全菌類(Deuteromycetes)を防除するための作物保護において使用できる
。
殺バクテリア剤(bactericide)は、シュードモナス類(Pseudomo
nadaceae)、根生菌類(Rhizobiaceae)、腸内細菌類(Enterobacteriaceae)、
コリネバクテリア類(Corynebacteriaceae)および放線菌類(Streptomycetacea
e)を防除するための作物保護において使用できる。
先に挙げられた属名をもつ真菌病および細菌病を引き起こす若干の病原菌が、
限定されるものではないが、例として次に挙げられる:
キサトモナス種、例えば、キサントモナス・カンペストリスpv.オ
リゼー(Xanthomonas campestris pv.oryzae);
シュードモナス種、例えば、シュードモナス・シリンゲーpv.ラクリマンス
(Pseudomonas syringae pv.lachrymans);
エルウィニア種、例えば、エルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)
;
ピチウム種、例えば、ピチウム・ウルチマム(Pythium ultimum);
フィトフトラ種、例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora i
nfestans);
シュードペロノスポラ種、例えば、シュードペロノスポラ・フムリ(Pseudope
ronospora humuli)もしくはシュードペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperono
spora cubensis);
プラスモパラ種、例えば、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)
;
ブレミア種、例えば、ブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae);
ペロノスポラ種、例えば、ペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)もしくは
P.ブラシカエ(P.brassicae);
エリシフェ種、例えば、エリシフェ・グラミニス(Erysiphe graminis);
スフェロテカ種、例えば、スフェロテカ・フリジネア(Sphaerotheca fuligin
ea);
ポドスフェラ種、例えば、ポドスフェラ・ロイコトリカ(Podosphaera leucot
richa);
ベンツリア種、例えば、ベンツリア・イネカリス(Venturia inaequalis);
ピレノフォラ種、例えば、ピレノフォラ・テレス(Pyrenophora teres)もし
くはP.グラミネア(P.graminea)(分生胞子形:ドレクスレラ(Drechslera
)、異名:ヘルミントスポリウム(Helminthosporium));
コクリオボルス種、例えば、コクリオボルス・サチバス(Cochliobolus sativ
us)(分生胞子形:ドゥレクスレラ(Drechslera)、異名:ヘルミントスポリウ
ム(Helminthosporium));
ウロミセス種、例えば、ウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendicu
latus);
プシニア種、例えば、プシニア・レコンヂタ(Puccinia recondita);
スクレロチニア種、例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(Sclerotini
a sclerotiorum);
チレチア種、例えば、チレチア・カリエス(Tilletia caries);
ウスチラゴ種、例えば、ウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)もしくはウスチ
ラゴ・アベネ(Ustilago avenae);
ペリクラリア種、例えば、ペリクラリア・ササキイ(Pellicularia sasakii
);
ピリクラリア種、例えば、ピリクラリア・オリゼー(Pyricularia oryzae);
フサリウム種、例えば、フサリウム・クルモルム(Fusarium culmorum);
ボトリチス種、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea);
セプトリア種、例えば、セプトリア・ノドルム(Septoria nodorum);
レプトスフェリア種、例えば、レプトスフェリア・ノドルム(Leptosphaeria
nodorum);
セルコスポラ種、例えば、セルコスポラ・カネッセンス(Cercospora canesce
ns);
アルテルナリア種、例えば、アルテルナリア・ブラシカエ(Alternaria brass
icae);
シュードセルコスポレラ種、例えば、シュードセルコスポレラ・ヘルポトリコ
イデス(Pseudocercosporella herpotrichoides)。
植物病を防除するのに必要な濃度における活性化合物の良好な植物の許容性は
、植物の地上部分、繁殖用元株および種子の処理、ならびに土壌の処理を可能に
する。
本発明により使用できる活性化合物は、ブドウ栽培、果実および野菜の生産に
おける病気の防除のために、例えばフィトフトラ種に対して、特に成功裏に使用
することができる。また、それらは、穀類の病気、例えばエリシフェ種、または
イネの病気、例えば、ピリクラリア種の良好な防除を提供する。さらにまた、本
発明により使用できる化合物は、作物の収量を増加させるために用いることがで
きる。
材料の保護においては、本発明により使用できる物質は、望ましくない微生物
による感染とそれによる損壊に対して、工業材料を保護するために使用できる。
本文脈上、工業材料は、工業上の用途のために製造された非生存材料を意味す
ると理解されべきである。例えば、微生物的な変質もしくは損
壊から、本発明による活性化合物によって保護されるべく意図される工業材料は
、微生物によって感染または損壊されるニカワ、サイズ、紙および厚紙、織物、
皮革、木材、ペイントおよび合成製品、冷却潤滑剤ならびにその他の材料である
。また、保護されるべき材料の範囲内には、微生物の増殖によって損傷されるで
あろう生産プラントの部分、例えば、冷却水循環路を挙げることもできる。本発
明の範囲内に挙げられてもよい工業材料は、好ましくは、ニカワ、サイズ、紙お
よび厚紙、皮革、木材、ペイント、冷却潤滑剤および熱伝達液である。
工業材料の損壊またはそれらの変質をもたらす、そして挙げることができる微
生物の例は、細菌類、真菌類、酵母類、藻類および粘菌類である。本発明による
活性化合物または組成物は、好ましくは、真菌類、特にカビ、および粘菌類と藻
類に対して作用する。
次の属の微生物が例として挙げることができる:
アルテルナリア属、例えばアルテルナリア・テニウス(Alternaria tenius)
、
アスペルギルス属、例えばアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、
ケトミウム属、例えばケトミウム・グロボサム(Chaetomium globosum)、
コニオフォラ属、例えばコニオフォラ・プエタナ(Coniophora puetana)、
レンチナス属、例えばレンチナス・チグリナス(Lentinus tigrinus)、
ペニシリウム属、例えばペニシリウム・グラウカム(Penicillium glaucum)
、
ポリポラス属、例えばポリポラス・ベルシカラー(Polyporus versicolor)、
オウレオバシヂウム属、例えばオウレオバシヂウム・プルランス(Aureobasid
ium pullulans)、
スクレロホーマ属、例えばスクレロホーマ・ピチオフィラ(Sclerophoma pity
ophila)、
トリコデルマ属、例えばトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)、
エシェリヒア属、例えばエシェリヒア・コリ(Escherichia coli)、
シュードモナス属、例えばシュードモナス・エルギノサ(Pseudomonas aerugi
nosa)、
スタフィロコッカス属、例えばスタフィロコッカス・オウレウス(Staphyloco
ccus aureus)。
活性化合物は、それらの特定の物理的および/または化学的性質に応じて、慣
用の製剤、例えば水溶液剤、乳剤、懸濁剤、粉剤、フォーム剤、糊状剤、粒剤、
エアゾル剤、および重合物質や種子用皮膜組成物におけるマイクロカプセル剤、
ならびにULV冷暖煙霧剤(cool and warm fogging f
ormulations)に変換することができる。
これらの製剤は、既知の方法、例えば、活性化合物を、増量剤、すなわち液状
溶媒、加圧下の液化ガス、および/または固形キャリヤーとともに、場合によっ
ては界面活性剤、すなわち乳化剤および/または分散剤、および/または起泡剤
を使用して、混合することによって製造される。増量剤として水を使用する場合
は、有機溶媒がまた、例えば、補助溶媒として使用することができる。次のもの
が、主として、液状溶媒と
して適当である:芳香族化合物類、例えばキシレン、トルエン、アルキルナフタ
レン、塩素化芳香族および塩素化脂肪族炭化水素類、例えばクロロベンゼン、ク
ロロエチレンもしくは塩化メチレン、脂肪族炭化水素類、例えばシクロヘキサン
もしくはパラフィン例えば石油留分、アルコール類、例えばブタノールもしくは
グリコールならびにそれらのエーテルおよびエステル、ケトン類、例えばアセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンもしくはシクロヘキサノン、
強い極性溶媒類、例えばジメチルホルムアミドもしくはジメチルスルホキシド、
あるいはその他には水。液化ガス増量剤もしくはキャリヤーは、外界温度におい
て、そして大気圧下ではガス状である液体、例えば、ハロゲン化炭化水素、また
は他にブタン、プロパン、窒素および二酸化炭素のようなエアゾル噴射剤を意味
すると理解されるべきである。適当な固形キャリヤーは、例えば、粉砕天然鉱物
類、例えばカオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モ
ンモリロナイトもしくはケイソウ土、そして粉砕合成鉱物類、例えば高分散シリ
カ、アルミナおよびケイ酸塩である。粒剤のための適当な固形キャリヤーは、例
えば、粉砕され、分級された天然鉱石、例えば方解石、大理石、軽石、セピオラ
イトおよびドロマイト、または他に無機および有機質粉末の合成細粒、そして、
有機物、例えばおが屑、ヤシ殻、トウモロコシ芯およびタバコ茎の細粒である。
適当な乳化剤および/または起泡剤は、例えば、非イオンおよび陰イオン乳化剤
、例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコー
ルエーテル、例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホ
ン酸塩、アルキル硫酸塩、アリールスルホン酸塩、または他にタンパク質加水分
解物である。適当な分散剤は、
例えば、リグニン−亜硫酸廃液およびメチルセルロースである。
粘着剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、およびアラビヤゴム、ポリビ
ニルアルコール、酢酸ポリビニルのような粉状、粒状または乳液状の天然や合成
ポリマー、または他に、セファリンやレシチンのような天然リン脂質、および合
成リン脂質が、製剤において使用することができる。その他の添加物は、鉱物性
および植物性油である。
着色剤、例えば、酸化鉄、酸化チタンおよび紺青のような無機顔料、およびア
リザリン染料、アゾ染料および金属フタロシアニン染料のような有機染料、そし
て鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩のような微
量栄養素を使用することも可能である。
製剤は、一般に、活性化合物の重量で0.1〜95%、好ましくは0.5〜9
0%を含有する。
本発明により使用できる活性化合物は、それだけでも、あるいはまた、それら
の製剤においても、例えば、作用スペクトルを拡大したり、耐性の出現を防ぐた
めに、既知の殺菌・殺カビ剤、殺バクテリア剤、殺ダニ剤(acaricide
)、殺線虫剤(nematicide)もしくは殺虫剤(insecticid
e)との混合物として使用することができる。多くの場合には、相乗効果が達成
される、すなわち、混合物の活性は、個々の成分の活性より優れている。
混合物における適当な共成分の例は、次の化合物である:
殺菌・殺カビ剤:
アルジモルフ、アンプロピルホス、アンプロピルホス−カリウム、アンドプリム
、アニラジン、アザコナゾール、アゾキシストロビン、
ベナラキシル、ベノダニル、ベノミル、ベンザマクリル、、ベンザマクリ
ル−イソブチル、ビアラホス、ビナパクリル、ビフェニル、ビテルタノール、ブ
ラスチシジン−S、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブチオベート、
カルシウム ポリスルフィド、カプシマイシン、カプタフォル、カプタン、カル
ベンダジム、カルボキシン、カルボン、キノメチオネート、クロベンチアゾン、
クロルフェナゾール、クロロネブ、クロロピクリン、クロロタロニル、クロゾリ
ネート、クロジラコン、クフラネブ、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロ
ジニル、シプロフラム、
デバカルブ、ジクロロフェン、ジクロブトラゾール、ジクロフルアニド、ジクロ
メジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジメチリモル
、ジメトモルフ、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ジノカップ、ジフェニ
ルアミン、ジピリチオン、ジタリムホス、ジチアノン、ドデモルフ、ドジン、ド
ラゾキソロン、
エジフェンホス、エポキシコナゾール、エタコナゾール、エチリモル、エトリジ
アゾール、
ファモキサドン、フェナパニル、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンフ
ラム、フェニトロパン、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモ
ルフ、フェンチン アセテート、フェンチン ヒドロキシド、フェルバム、フェ
リムゾン、フルアジナム、フルメトベル、フルオロミド、フルキンコナール、フ
ルルプリミドール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルト
リアフォル、フォルペット、フォセチル−アルミニウム、フォセチル−ナトリウ
ム、フタリド、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、フルカルボニル
、フルコナゾール、フルコナゾールーシス、フルメシクロックス、
グアザチン、
ヘキサクロロベンゼン、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、
イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イミノクタジンアルベシレ
ート、イミノクタジントリアセテート、イオドカルブ、イプコナゾール、イプロ
ベンホスフェン(IBP)、イプロジオン、イルママイシン、イソプロチオラン
、イソバレジオン、カスガマイシン、クレソキシム−メチル、銅剤、例えば水酸
化銅、ナフテン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、酸化銅、オキシン−銅およびボル
ドー混液、
マンカッパー、マンコゼブ、マネブ、メフェリムゾン、メパニピリム、メプロニ
ル、メタラキシル、メトコナゾール、メタスルフォカルブ、メトフロキサム、メ
チラム、メトメクラム、メツルフォバックス、ミルジオマイシン、ミクロブタニ
ル、ミクロゾリン、
ニッケル ジメチルジチオカルバメート、ニトロタール−イソプロピル、ヌアリ
モル、
オフレース、オキサジキシル、オキサモカルブ、オキソリン酸、オキシカルボキ
シム、オキシフェンチイン、
パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ホスジ
フェン、ピマリシン、ピペラリン、ポリオキシン、ポリオキソリム、プロベナゾ
ール、プロクロラッツ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロパノシン−ナトリ
ウム、プロピコナゾール、プロピネブ、ピラゾホス、ピリフェノックス、ピリメ
タニル、ピロキロン、ピロキシフル、キンコナゾール、キントゼン(PCNB)
、
硫黄および硫黄剤、
テブコナゾール、テクロフタラム、テクナゼン、テトシクラシス、テトラコナゾ
ール、チアベンダゾール、チシオフェン、チフルザミド、チオファネート−メチ
ル、チラム、チオキシミド、トルクロホス−メチル、トリルフルアニド、トリア
ジメフォン、トリアジメノール、トリアズブチル、トリアゾキシド、トリクラミ
ド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフルミゾール、トリフォリン、トリ
チコナゾール、
ユニコナゾール、
バリダマイシンA、ビンクロゾリン、ビニコナゾール、
ザリラミド、ジネブ、ジラム、そしてまた
Dagger G,
OK−8705,
OK−8801,
α−(1,1−ジメチルエチル)−β−(2−フェノキシエチル)−1H−1,
2,4−トリアゾール−1−エタノール、
α−(2,4−ジクロロフェニル)−β−フルオロ−β−プロピル−1H−1,
2,4−トリアゾール−1−エタノール、
α−(2,4−ジクロロフェニル)−β−メトキシ−α−メチル−1H−1,2
,4−トリアゾール−1−エタノール、
α−(5−メチル−1,3−ジオキサン−5−イル)−β−[[4−トリフルオ
ロメチル)−フェニル]−メチレン]−1H−1,2,4−トリアゾール−1−
エタノール、
(5RS,6RS)−6−ヒドロキシ−2,2,7,7−テトラメチル−5−(
1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−オクタノン、
(E)−α−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−フェノキシ−フェニルアセ
トアミド、
{2−メチル−1−[[[1−(4−メチルフェニル)−エチル]−アミノ]−
カルボニル]−プロピル}−カルバミン酸1−イソプロピル、
1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾル−1
−イル)エタノン−O−(フェニルメチル)−オキシム、
1−(2−メチル−1−ナフタレニル)−1H−ピロール−2,5−ジオン、
1−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(2−プロペニル)−2,5−ピロリ
ジンジオン、
1−[(ジョードメチル)−スルホニル]−4−メチル−ベンゼン、
1−[[2−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル
]−メチル]−1H−イミダゾール、
1−[[2−(4−クロロフェニル)−3−フェニルオキシラニル]−メチル]
−1H−1,2,4−トリアゾール、
1−[1−[2−[(2,4−ジクロロフェニル)−メトキシ]−フェニル]−
エテニル]−1H−イミダゾール、
1−メチル−5−ノニル−2−(フェニルメチル)−3−ピロリジノール、
2',6'−ジブロモ−2−メチル−4’−トリフルオロメトキシ−4’−トリフ
ルオロ−メチル−1.3−チアゾール−5−カルボキシアニリド、
2,2−ジクロロ−N−[1−(4−クロロフェニル)−エチル]−1−エチル
−3−メチル−シクロプロパン−カルボキサミド、
2,6−ジクロロ−5−(メチルチオ)−4−ピリミジニル−チオシアネート、
2,6−ジクロロ−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)−ベンズアミド、
2,6−ジクロロ−N−[[4−(トリフルオロメチル)−フェニル]
−メチル]−ベンズアミド、
2−(2,3,3−トリヨード−2−プロペニル)−2H−テトラゾール、
2−[(1−メチルエチル)スルホニル]−5−(トリクロロメチル)−1,3
,4−チアジアゾール、
2−[[6−デオキシ−4−O−(4−O−メチル−β−D−グリコピラノシル
)−α−D−グルコピラノシル]−アミノ]−4−メトキシ−1H−ピロロ[2
,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル、
2−アミノブタン、
2−ブロモ−2−(ブロモメチル)−ペンタンジニトリル、
2−クロロ−N−(2,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−1H−インデ
ン−4−イル)−3−ピリジンカルボキサミド、
2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(イソチオシアナトメチ
ル)−アセトアミド、
2−フェニルフェノール(OPP)、
3,4−ジクロロ−1−[4−(ジフルオロメトキシ)−フェニル]−1H−ピ
ロール−2,5−ジオン、3,5−ジクロロ−N−[シアノー[(1−メチル−
2−プロピニル)−オキシ]−メチル]−ベンズアミド、
3−(1,1−ジメチルプロピル−1−オキソ−1H−インデン−2−カルボニ
トリル、
3−[2−(4−クロロフェニル)−5−エトキシ−3−イソオキサゾリジニル
]−ピリジン、
4−クロロ−2−シアノ−N,N−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−1
H−イミダゾール−1−スルホンアミド、
4−メチル−テトラゾロ[1,5−a]キナゾリン−5(4H)−オン、
8−(1,1−ジメチルエチル)−N−エチル−N−プロピル−1,4−ジオキ
サスピロ[4,5]デカン−2−メタンアミン、
硫酸8−ヒドロキシキノリン
N−2−[(フェニルアミノ)−カルボニル]−9H−キサンテン−9−カルボ
ヒドラジン、
ビス−(1−メチルエチル)−3−メチル−4−[(3−メチルベンゾイル)オ
キシ]−2,5−チオフェンジカルボキシレート、
シス−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾル−1
−イル)−シクロヘプタノール、
シス−4−[3−[4−(1,1−ジメチルプロピル)−フェニル−2−メチル
プロピル]−2,6−ジメチル−モルホリン 塩酸塩、
[(4−クロロフェニル)−アゾ]−シアノ酢酸エチル、
炭酸水素カリウム、
ナトリウムメタンテトラチオレート、
1−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−1H−インデン−1−イル)−1
H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル、
N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(5−イソオキサゾリルカル
ボニル)−DL−アラニン メチルエステル、
N−(クロロアセチル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)−DL−アラニン
メチルエステル、
N−(2,3−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−メチル−シクロヘキ
サンカルボキサミド、
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−メトキシ−N−(テトラヒドロ−2−
オキソ−3−フラニル)−アセトアミド、
N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−メトキシ−N−(テトラヒドロ−2−
オキソ−3−チエニル)−アセトアミド、
N−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−4−メチル−3−ニトロ−ベンゼン
スルホンアミド、
N−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピ
リミジンアミン、
N−(4−ヘキシルフェニル)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミジ
ンアミン、
N−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−2−メトキシ−N−(2−オキソ−
3−オキサゾリジニル)−アセトアミド、
N−(6−メトキシ)−3−ピリジニル)−シクロプロパンカルボキサミド、
N−[2,2,2−トリクロロ−1−[(クロロアセチル)−アミノ]−エチル
]−ベンズアミド、
N−[3−クロロ−4,5−ビス(2−プロピニルオキシ)−フェニル]−N’
−メトキシ−メタンイミドアミド、
N−ホルミル−N−ヒドロキシ−DL−アラニン 1ナトリウム塩,
[2−(ジプロピルアミノ)−2−オキソエチル]−エチルホスホルアミドチオ
ン酸O,O−ジエチル、
フェニルプロピルホスホルアミドチオン酸O−メチル S−フェニル、
1,2,3−ベンゾチアジアゾール−7−カルボチオン酸S−メチル、スピロ[
2H]−1−ベンゾピラン−2,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−3’−
オン、
殺バクテリア剤:
ブロノポル、ジクロロフェン、ニトラピリン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッ
ケル、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイク
リン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テクロフタラム、硫酸銅およびそ
の他の銅剤、
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤:
アバメクチン,アセフェート、アクリナトリン、アラニカルブ、アルジカルブ、
アルファメトリン、アミトラッツ、アベルメクチン、AZ60541、アザジラ
クチン、アジンホスA、アジンホスM、アゾシクロチン、
バチルス・チュリンジェンシス,4−ブロモ−2−(4−クロロフェニル)−1
−(エトキシメチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピロール−3−カ
ルボニトリル、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベタシフル
トリン、ビフェントリン、BPMC、ブロフェンプロックス、ブロモホスA、ブ
フェンカルブ、ブプロフェジン、ブトカルボキシン、ブチルピリダベン、
カダサホス、カルバリル、カルボフラン、カルボフェノチオン、カルボスルファ
ン、カルタップ、クロエトカルブ、クロルエトキシホス、クロ
ロフェナピル、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロルメホス、N
−[(6−クロロ−3−ピリジニル)−メチル]−N’−シアノ−N−メチル−
エタンイミドアミド、クロルピリホス、クロルピリホスM、シス−レスメトリン
、クロサイトリン、クロフェンテジン、シアノホス、シクロプロトリン、シフル
トリン、シハロトリン、シヘキサチン、シペルメトリン、シロマジン、
デルタメトリン、デメトンM、デメトンS、デメトンS−メチル、ジアフェンチ
ウロン、ジアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジクリホス、ジクロ
トホス、ジエチオン、ジフルベンズロン、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジ
オキサチオン、ジスルフォトン、
エヂフェンホス、エマメクチン、エスフェンバレレート、エチオフェンカルブ、
エチオン、エトフェンプロックス、エトプロホス、エトリムホス、
フェナミホス、フェナザキン、フェンブタチンオキシド、フェニトロチオン、フ
ェノブカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フ
ェンピラッド、フェンピロキシメート、フェンチオン、フェンバレレート、フィ
プロニル、フルアジナム、フルアズロン、フルシクロクスロン、フルシトリネー
ト、フルフェノクスロン、フルフェンプロックス、フルバリネート、フォノホス
、フォルモチオン、フォスチアゼート、フブフェンプロックス、フラチオカルブ
、
HCH,ヘプテノホス、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾックス、
イミダクロプリド、イプロベンホス、イサゾホス、イソフェンホス、イソプロカ
ルブ、イソキサチオン、イベルメクチン、
ラムダ−シハロトリン、ルフェヌロン、
マラチオン、メカルバム、メルビンホス、メスルフェンホス、メタアルデヒド、
メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メチオカルブ、メトミル、メトル
カルブ、ミルベメクチン、モノクロトホス、モキシデクチン、
ナレド、NC184,ニテンピラム、
オメトエート、オキサミル、オキシデメトンM、オキシデプロホス、パラチオン
A、パラチオンM、ペルメトリン、フェントエート、ホレート、ホスアロン、ホ
スメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミカルブ、ピリミホスM、ピリミホ
スA、プロフェノフォス、プロメカルブ、プロパホス、プロポキサル、プロチオ
ホス、プロトエート、ピメトロジン、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、ピレ
スメトリン、ピレトラム、ピリダベン、ピリミジフェン、ピリプロキシフェン、
キナルホス、
サリチオン、セブホス、シラフルオフェン、スルフォテップ、スルプロホス、
テブフェノジド、テブフェンピラッド、テブピリムホス、テフルベンズロン、テ
フルトリン、テメホス、テルバム、テルブホス、テトラクロルビンホス、チアフ
ェノックス、チオジカルブ、チオファノックス、チオメトン、チオナジン、チュ
ーリンジエンシン、トラロメトリン、トリアラセン、トリアゾホス、トリアズロ
ン、トリクロルフォン、トリフルムロン、トリメタカルブ、
バミドチオン、XMC、キシリルカルブ、ゼタメトリン。
また、他の既知活性化合物、例えば除草剤、肥料および生育調整剤との混合物
も可能である。
活性化合物は、それだけでも、またそれらの市販製剤の形でも、またはそれら
から製造された用途別剤形、例えばそのまま使用する水溶液剤、懸濁剤、水和剤
、糊状剤、水溶剤、粉剤および粒剤の形でも使用することができる。それらは、
慣用の方法、例えば散水、散布、噴霧、ばらまき、発泡、塗布等によって使用さ
れる。さらに、活性化合物を超低容量(ultra−low−volume)法
によって適用すことも、あるいは活性化合物製剤かまたは活性化合物それ自体を
土壌中に注入することも可能である。また、植物の種子もまた処理することがで
きる。
植物体の部分の処理では、用途別剤形の活性化合物濃度は、実質的範囲内で変
えることができる。それらは、一般に、1〜0.0001重量%、好ましくは0
.5〜0.001重量%である。
種子の処理では、一般に、種子の1キログラム当たり、活性化合物量0.00
1〜50g、好ましくは0.01〜10gが必要である。
土壌処理では、作用させる場所において、活性化合物濃度0.00001〜0
.1重量%、好ましくは0.0001〜0.02重量%が必要である。
工業材料の保護のために使用される組成物は、一般に、活性化合物を1〜95
%、好ましくは10〜75%量において含有する。
本発明により使用できる活性化合物の使用濃度は、防除されるべき微生物の種
および発生状況、ならびに保護されるべき材料の組成に応じて異なる。最適割合
は、一連の試験によって決定できる。一般に、使用濃度は、保護されるべき材料
に基づいて、0.001〜5重量%、好ましくは0.05〜1.0重量%の範囲
にある。
本発明による活性化合物の製造および使用は、次に示す実施例によっ
て具体的に説明される。
製造実施例 例1 5−トリフルオロメチル−4−フェニル−チオフェン−2−カルボン酸塩化物
2.5g(8.6mmol)および塩化メチレン30mlの混合液を、2,2,
2−トリフルオロエタノール1.5g(15mmol)およびトリエチルアミン
1.0g(10mmol)とともに、撹拌しながら室温で処理する。反応混合液
を、室温で2時間撹拌し、次いで、水に注入する。有機相を分離し、そして水相
を、塩化メチレンで抽出する。合わせた有機相を、希塩酸水溶液と水で連続して
洗浄する。硫酸ナトリウム上で乾燥した後、有機相を減圧濃縮する。残留する残
渣を、シリカゲルでクロマトグラフィーを行う。これにより、5−トリフルオロ
メチル−4−フェニル−チオフェン−2−カルボン酸2,2,2−トリフルオロ
エチルを得る。
1H−NMR−スペクトル(CDCl3/TMS):δ=4.71(q,2H)
;7.43(s,1H);7.83(s,1H)ppm.
出発材料の製造 塩化オキサリル22.8gを、5−トリフルオロメチル−4−フェニル−チオ
フェン−2−カルボン酸44g(0.16mol)、ジメチルホルムアミド0.
5gおよび塩化メチレン250mlの混合液に、撹拌しながら室温で滴下する。
反応混合液を、ガスの発生が止まるまで撹拌し、次いで、減圧濃縮する。これに
より、5−トリフルオロメチル−4−フェニル−チオフェン−2−カルボン酸塩
化物47gを得る。
1N水酸化ナトリウム水溶液320mlを、エタノール100ml中5−トリ
フルオロメチル−4−フェニル−チオフェン−2−カルボン酸エチル溶液に、撹
拌しながら室温で滴下する。反応混合液を、室温で12時間撹拌し、次いで、希
塩酸によりpH1にする。混合液を減圧濃縮し、残留する残渣を、塩化メチレン
て抽出し、そして有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧濃縮する。
これにより、5−トリフルオロメチル−4−フェニル−チオフェン−2−カルボ
ン酸44gを得る。
m.p.:115℃(分解) 最初に、メルカプト酢酸28.8g(0.24mol)、次いで、テトラヒド
ロフラン60ml中3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−フェニル−ブ
ト−2−エナール48g(0.2mol)溶液を、窒素雰囲気下、室温で撹拌し
ながら、テトラヒドロフラン400mlおよび水素化ナトリウム(鉱油中60%
)9.6g(0.24mol)の混合液に滴下する。添加終了後、反応混合液を
、室温でさらに6時間撹拌し、次いで、水に注入する。それを、塩化メチレンで
繰り返し抽出し、そして合わせた有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥する。減圧
濃縮後、5−トリフルオロメチル−4−フェニル−チオフェン−2−カルボン酸
エチルが残る。
ジメチルホルムアミド375mlgを、0℃で撹拌しながら、オキシ塩化リン
210ml(2.25mol)に2時間かけて滴下する。撹拌を30分間継続し
、次いで、1,1,1−トリフルオロ−3−フェニル−プロパン−2−オン14
1g(0.75mol)を、室温で撹拌しながら滴下する。反応混合液を、65
℃で5時間撹拌し、次いで、氷水に注入する。その混合液を、飽和酢酸ナトリウ
ム水溶液500mlと処理し、室温で2時間撹拌し、そして塩化メチレンで繰り
返し抽出する。有
機相を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウム上で
乾燥する。混合液を減圧濃縮し、残留する残渣を、1mbar圧力下で。40℃
に加温する。これにより、3−クロロ−4,4,4−トリフルオロ−2−フェニ
ル−ブト−2−エナール161gを得る。 α−トリフルオロアセチルフェニルアセトニトリル140g(0.74mol
)を、水235mlと濃硫酸390gの混合液に、室温で撹拌しながら添加する
。反応混合液を、140〜150℃で18時間撹拌する。続いて、浴温190℃
において、水400mlを滴下する。同時に、揮発成分が、この温度で溜去され
る。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥する。これにより、1,1,1−トリフル
オロ−3−フェニル−プロパン−2−オン90gを得る。
トリフルオロ酢酸エチル213g(1.5mol)およびシアン化ベンジル1
75g(1.5mol)を、エタノール中ナトリウムエトキシド20%濃度溶液
510g(1.5mol)に、室温で撹拌しながら滴下する。反応混合液を、1
6時間還流し、放冷し、氷水中に注入し、そして塩酸水溶液150mlで処理す
る。得られる混合液を、メチルtert−ブチルエーテルにより繰り返し抽出す
る。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで、減圧濃縮する。これ
により、α−トリ
フルオロアセチル−フェニル−アセトニトリルを得る。
また、以下の表に示される式
のチオフェン−2−カルボン酸誘導体が、上記方法によって得られる。表1 表1(続き) 表1(続き) 表1(続き) 表1(続き) 表1(続き) 使用実施例 例A:
エリシフェ試験(オオムギ)/予防的
溶媒: N−メチル-ピロリドン 10(重量比)
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル 0.6
活性化合物の適当な調合液を作製するために、活性化合物の重量比で1を上記
の溶媒量および乳化剤量と混合し、そしてその濃厚液を、水を用いて目的の濃度
まで希釈する。
予防活性を試験するために、若い植物に、活性化合物の調合液を一定の適用割
合において噴霧する。
噴霧皮膜が乾燥した後、その植物に、エリシフェ・グラミニス f.sp.ホ
ルデイ(Erysiphe graminis f.sp.hordei)の胞子を散布する。
植物を、温度約20℃で相対雰囲気湿度約80%の温室内に置き、うどん粉病
巣の発生を促進する。
試験は、接種後7日目に評価される。0%は、未処理の対照と同等の効力を意
味し、一方100%の効力は、病気が観察されないことを意味する。
活性化合物、適用割合および試験結果は、次の表に示すことができる。表A
エリシフェ試験(オオムギ)/予防的 表A(続き)
エリシフェ試験(オオムギ)/予防的 例B
ピレノホラ・テレス試験(オオムギ)/治療的
溶媒: N−メチル−ピロリドン 10(重量比)
乳化剤:アルキルアリールポリグリコールエーテル 0.6
活性化合物の適当な調合液を作製するために、活性化合物の重量比で1を上記
の溶媒量および乳化剤量と混合し、そしてその濃厚液を、水を用いて目的の濃度
まで希釈する。
治療活性を試験するために、若い植物に、ピレノホラ・テレス(Pyrenophora
teres)の分生胞子懸濁液を散布する。その植物を、20℃で相対湿度100%
の培養カップボード内に48時間放置する。続いて、植物に、活性化合物の調合
液を一定の適用割合で噴霧する。
その植物を、温度約20℃で相対湿度約80%の温室内に置く。
試験は、接種後7日目に評価される。0%は、未処理の対照と同等の効力を意
味し、一方100%の効力は、病気が観察されないことを意味する。
活性化合物、適用割合および試験結果は、次の表に示すことができる。表B
ピレノホラ・テレス試験(オオムギ)/治療的
表B(続き)
ピレノホラ・テレス試験(オオムギ)/治療的
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG
,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT
,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,
CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F
I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE
,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,
LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M
X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE
,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,
UG,US,UZ,VN,YU
(72)発明者 ヘンスラー,ゲルト
ドイツ連邦共和国デー―51381レーフエル
クーゼン・アムアレンツベルク58アー