JP2001501322A - エレクトロクロミック金属酸化物 - Google Patents

エレクトロクロミック金属酸化物

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Abstract

(57)【要約】 電気化学的有効量の金属、例えば、アンチモンまたはニオブでドープした酸化スズであって、可動性イオンの存在下で電気化学的ポテンシャルに暴露すると色変化を供するドープ酸化スズ。例えば、白色またはパステル調顔料基材上にコートされたエレクトロクロミックドープ酸化スズの粒子は1.2より大きいコントラスト比を有する。ここで、コントラスト比は材料のエレクトロクロミック性の尺度であって、還元状態の材料の色に対する酸化状態における材料の反射率の比であり、色は材料の上に配置した定常光源からの光が酸化または還元材料により反射された反射光をフォトダイオードで測定した値である。かかるドープ酸化スズ含有粒子はディスプレイ装置においてエレクトロクロミック材料として有用であり、貯蔵電荷と電圧の間の線形または準線形関係を有利に呈すると共に電圧の関数としての線形または準線形光学的特性も呈するディスプレイ装置で使用することができる。金属酸化物から作成され、アンチモンおよびニオブ以外の物質でドープしたエレクトロクロミック的に活性な材料もまた高いコントラスト比を有することが判明した。これらのさらなるドープ材料はエレクトロクロミックディスプレイにおいて、エレクトロクロミック的に活性なアンチモンドープ酸化スズに代えて使用し得る。

Description

【発明の詳細な説明】 エレクトロクロミック金属酸化物 発明の背景 1.発明の分野 高コントラストを有する、ドープした金属酸化物含有粒子を含む新規エレクト ロクロミック材料ならびにかかる材料の製法および、例えば、新規エレクトロク ロミック装置におけるかかる材料の使用が本明細書で開示され、ここで、かかる 装置のうち少なくともいくつかは、貯蔵された電荷の量とエレクトロクロミック 装置の端子間の電圧との間における実質的に直線的な関係を特徴とする。 2.先行技術の記載 それらの比較的透明性および高電気伝導度のための金属酸化物の内では、ドー プした酸化スズが知られている。これらの特性は、有利には、種々の電気光学的 応用で使用され、例えば、粒子又は表面に透明な導電性コーティングを供する。 1つのかかる応用は、電位を2つの材料の界面を横切って印加すると、エレクト ロクロミック効果が生じるように、エレクトロクロミ ック材料と接触した電極材料を典型的には有するエレクトロクロミックディスプ レイ装置上の透明電極の製造である。例えば、サンドイッチ−様構造にて、電極 を該材料の両側に設けると、ディスプレイ積層体の少なくとも一方側の電極はエ レクトロクロミック効果の観測を可能とするには比較的透明である必要がある。 かかる装置においては、典型的なエレクトロクロミック材料は酸化タングステン 、プルシアンブルー、ポリアニリンおよびビオロゲン(viologen)を含 む。透明電極はトープされた酸化スズコーティングをガラスまたはプラスチック 基材上に蒸着することによって製造されてきた。 ドープされた酸化スズはエレクトロクロミック装置において透明導体として使 用されてきたが、ドープされた酸化スズが現実的なエレクトロクロミック材料と して有用である可能性は見出されていないようである。例えば、Orelらは、 Journal of the Electrochemical Socie ty,第141巻,第L127頁(1994年)において、ATOのフィルムが 5%未満の還元状態および酸化状態の間の光反射率の変化を呈したことを報告し ており、これは、1.05未満の(後記定義の)コントラスト比に対応する。 かかる色における変化は典型的なヒトの目には容易には認識されないので、ドー プされた酸化スズが有用なエレクトロクロミック特性を有することは認識もされ ずあるいは発見もされていなかった。 種々のドーパントを使用して導電性金属酸化物が作成され、そのうちいくつか 、例えば、フッ素ドープ酸化スズおよびスズドープ酸化インジウム(ITO)は 、従来、いずれかの有用なエレクトロクロミック効果を呈する材料を生成するこ とが知られていなかった。同様に、ATOは、フィルム形態で供される場合、い ずれかの有用なエレクトロクロミック効果を呈しない。 さらに、先行技術のエレクトロクロミック装置では、ファラデープロセス、例 えば金属析出が起こり、先行技術の装置が電荷および電圧の間の非直線的関を有 するようにする。The Electrochemical Society Proceedings,第95−29巻,「Electrochemical Capacitors」,15頁において、B.Conwayによって論じら れているように、これらのファラデープロセスは、ある閾値電圧に到達した後に 電荷を迅速に増加させ、これは、エレクトロクロミックディスプレイを制御す ることにおいて困難性を増加させる現象である。何故ならば、電荷も色もかかる ディスプレイでは電圧の直線的関数ではないからである。当該ディスプレイに注 入された電荷の量が有用な電圧範囲にわたって印加電圧に直接的に比例するよう に、ファラデープロセスによって引き起こされた電気効果の無いエレクトロクロ ミックディスプレイを供するのが望ましいであろう。ディスプレイの色変化もま た注入された電荷の量に直接的かつ直線的に関係する程度まで、色変化は同様に 電圧に直線的に関係し、これは簡便化されたディスプレイ制御回路の使用を可能 とするであろう。 発明の概要 選択されたドープ金属酸化物、例えばATOおよびニオブドープした酸化スズ をエレクトロクロミック生成環境において粒子形態で供すると、驚くべきエレク トロクロミック効果が達成される。このように、本発明は、部分的には、ある種 の導電性ドープ金属酸化物は有用な高コントラストのエレクトロクロミック材料 となり得るという驚くべき発見、およびかかるエレクトロクロミックドープ酸化 物を使用するエレクトロクロミック装置に指向される。 本発明は、異なる酸化状態の間にて高コントラスト比を有するドープ金属酸化 物を含む、新規エレクトロクロミック材料を提供する。これらの高コントラスト のエレクトロクロミック金属酸化物材料は、電場でイオン移動に暴露された場合 に色変化を供する、エレクトロクロミック上有効量のイオンでドープされる。酸 化スズに対する好ましいドーパントはアンチモン、ニオブおよびフッ素である。 混合スズ(II)−スズ(IV)酸化物もスズドープ酸化インジウムと同様に有 用であることが判明した。 また、本発明は、例えば、導電性酸化スズ適用で通常に使用されるよりも高レ ベルのアンチモンを使用することによるアンチモンドープ酸化スズの場合におい て、かかるエレクトロクロミック金属酸化物材料の製法も提供する。 また、本発明は、例えばディスプレイ装置においてかかるエレクトロクロミッ ク金属酸化物を有利に使用する方法も提供する。さらに詳しくは、本発明は、可 動性イオンと接触したドープ金属酸化物に電気化学的電位を印加することによっ てエレクトロクロミック効果を生じさせる方法も提供する。 また、本発明は、酸化または還元されて、ベースアンチモン 酸化スズ化合物の粉末抵抗の少なくとも2倍である粉末抵抗を供する、粒子状ア ンチモンドープ酸化スズも提供する。かかる抵抗性アンチモンドープ酸化スズも また、高度に導電性であって透明である類似の酸化スズと比較して、独特に着色 されている。 また、本発明は、かかる高コントラストのエレクトロクロミック金属酸化物材 料を含むエレクトロクロミック装置も提供する。かかる装置は、典型的には、イ オン供給性電解質層と接触したエレクトロクロミック材料の層を含む積層体構造 である。 本発明のもう1つの重要な局面において、本発明の導電性金属酸化物をエレク トロクロミック装置において高表面積粒子形態で供すると、この装置は、該装置 の実質的コントラスト範囲の間で電気化学的にスイッチングするのに有用な電圧 内で、印加電圧と電荷および電気光学的効果の間でほとんど直線的な関係を示す 。本発明により作成した、本発明のエレクトロクロミックディスプレイによって 必要とされるものと比較して、大いに簡便化された制御回路を使用して、エレク トロクロミック効果の利用可能な範囲が得られる。 従って、本発明のもう1つの局面により、印加電荷、電圧お よび光学的効果の間の実質的に直線的な関係を供するエレクトロクロミック金属 酸化物装置が提供される。 図面の記載 図1は、ATOから調製したインクを含有するエレクトロクロミックディスプ レイに印加された電圧に対する注入電荷の関係を示すグラフである。 図2は、三井Passtran 5210から調製されたエレクトロクロミッ クディスプレイに印加された電圧に対する注入電荷の関係を示すもう1つのグラ フである。 図3は、三井Passtran 5210から調製されたディスプレイ用のフ ォトダイオードによって測定した反射率に対する印加電圧の関係を示すグラフで ある。 図4は、10% LiCl溶液中の2つのW−1スクエアを含むエレクトロク ロミックディスプレイに印加された電圧に対する注入電荷の関係を示すグラフで ある。 図5は、0.5% AgNO3/10%KCl溶液中の2つのW−1スクエア を含むエレクトロクロミックディスプレイに印加された電圧に対する注入電荷の 関係を示すグラフである。 図6は、10%KCl溶液中の2つのPD007スクウェア を含むエレクトロクロミックディスプレイに印加された電圧に対する注入電荷の 関係を示すグラフである。 図7は、プルシアンブルーインクを含むエレクトロクロミックディスプレイ用 のフォトダイオードによって測定された反射率に対する印加電圧の関係を示すグ ラフである。 図8は、duPont 55 ATO−ベースの顔料を含むエレクトロクロミ ックディスプレイ用のフォトダイオードによって測定された反射率に対する印加 電圧の関係を示すグラフである。 図9は、ヘプチルビオロゲンを含むエレクトロクロミックディスプレイ用のフ ォトダイオードによって測定された反射率に対する印加電圧の関係を示すグラフ である。 図10は、コントラスト比に対するアンチモンドーパントレベルの効果を示す グラフである。 図11は、ディスプレイコントラストに対するATO粉末の焼成温度の効果を 示すグラフである。 図12は、結晶子サイズ成長および焼成温度の関係を示すグラフである。 図13は、コントラスト比に対するATO負荷の効果を示す グラフである。 図14−19は、本明細書に記載する種々のエレクトロクロミック的に活性な 材料を利用するエレクトロクロミックディスプレイとして有用な積層体の部分側 面図である。 好ましい具体例の詳細な記載 「%」として表したパーセーテージは、特に断りのない限りモルパーセントで あり、例えば、重量%は「wt%」と表す。 本明細書で用いる「粉末抵抗率」は、規定されたスペースによって拘束された 、高圧で圧縮された粉末に対して2つのプローブ装置で測定した電気抵抗率を意 味する。該装置の2つのプローブは金属、例えば、ステンレス鋼、ロッド(直径 が約6.5mmで、プレートの中央から約15mm伸びる)、例えば、9mm厚 みであって直径5cmのディスクよりなり;該ディスクはオーム計に電気的に結 合されている。伸長ロッドの全長は、周囲金属、例えばアルミニウムスリーブに よって補強され、当該ロッドの直径よりもわずかに大きい中央穴を有する、非導 電性の例えばアクリルポリマー円筒中の孔の長さよりもわずかに長い。粉末抵抗 率を測定するには、該円筒を、該穴に挿入されたロッドを持つ1つのディスク上 に設ける;開いた穴は、第2 のロッドを穴に圧入することによって圧縮された粒状材料で部分的に充填する。 抵抗は、粉末に対する圧力が845キログラム/cm2(これは12,000p siと等しい)である場合、オーム計によって測定する。その圧力において、穴 中の圧縮された粒子の高さ(Hp)は、センチメートルで表したディスク間の間 隔をマイクロメーターで測定することによって決定する。ロッドの断面積(Ar )は0.3318cm2である。粉末抵抗率(ρ)は、測定された抵抗に、穴中 の圧縮粒子の高さ(Hp)に対する断面積(Ar)の比を乗じることによって決定 する。 本明細書で用いる「酸化された」および「還元された」という用語は、化学的 または電気化学的手段によって材料の原子価状態に関連する電子の数を変化させ ることを意味する。酸化された金属酸化物は、その天然状態の同一金属酸化物よ りも少ない電子を有する材料である。逆に、還元された金属酸化物は、その天然 状態の同一金属酸化物材料よりも多くの電子を有する材料である。通常の化学的 還元剤は、イオン、例えばプロトンまたはナトリウム、リチウム等の他のカチオ ンに伴う電子を酸化スズ格子に入れることができる水素化ホウ素ナトリウムであ る。還元された状態において、例えば、電子で飽和した場合に、 ドープした酸化スズはより暗い色およびより低い導電率を有する。興味深いこと には、還元されたおよび酸化された両ドープ酸化スズの導電率は、天然状態のド ープ酸化スズの導電率よりもかなり低い。酸化されたドープ酸化スズの導電率は 、電子キャリアーの数が実質的に低いが故に低い。還元されたドープ酸化スズの 導電率は、該材料が、電子可動性が損なわれるように電子で飽和されているが故 に低い。エレクトロクロミック効果を達成するには、例えば、典型的には、1ボ ルト以下の電位を印加して、カチオンおよび電子をエレクトロクロミック材料の 表面層へまたは表面層から移動させることによって、エレクトロクロミック材料 の表面でエレクトロクロミック生成酸化または還元を引き起こすことが必要であ ると考えられる。 本明細書で用いる「コントラスト比」(CR)という用語は、酸化されたおよ び還元された状態の材料の色の差異を記載する。より詳細には、コントラスト比 は、電気化学的に還元された状態の材料の反射率に対する電気化学的に酸化され た材料の反射率の比率を意味し、ここで、反射率は、材料に降り注ぐ光の一定源 からの酸化されたまたは還元された材料で反射される光の値の光ダイオード測定 である。CR=1を有する材料はエレク トロクロミック効果を有しないであろう、すなわち、還元された状態の材料から 反射された光は酸化された状態の材料から反射された光とは測定不可能に異なる であろう。本発明のエレクトロクロミック装置で使用するエレクトロクロミック 金属酸化物材料は少なくとも1.2またはそれより高い、例えば少なくとも1. 4または1.6のCRを有する。本発明の好ましいエレクトロクロミック酸化金 属材料は少なくとも1.8またはそれよりも高い、例えば少なくとも2または3 のCRを有する。本発明のより好ましいエレクトロクロミック金属酸化物材料は 少なくとも4またはそれより高い、例えば少なくとも4.5または5のCRを有 する。 材料は、それが還元状態におけるよりも少ない電子を有する場合に酸化状態に あると言われる。例えば、酸化物において、アンチモンは、外側殻中に2または 0個の電子を持つ2つの安定な酸化状態を有する。これらは、Sb(III)お よびSb(V)と示される。天然で形成された混合酸化化合物ATOにおいて、 金属酸化物格子中のアンチモン原子は、スズ5S分子軌道ベースの伝導バンドに おけるアンチモンからの電子を持ち、IIIおよびVの間の中間の酸化状態にあ る。ATOにおいて、 天然の青灰色は電荷移動吸収バンドによるものであると考えられる。 エレクトロクロミック金属酸化物、例えば、ATOにつき、該材料の酸化状態 を変化させることによって、すなわち、電子の数を変化させることによって、金 属酸化物粉末における色および導電率の広い範囲か、ベース金属に対するドーパ ントの所与の比率に対して可能であることを示さなかった。例えば、ATOの場 合、アンチモンに関連する非局所化電子の数は、化学的または電気化学的酸化ま たは還元によって変化させることができる。 特に、酸化されたATOにおいて、電子は材料から除去され、アンチモンを効 果的により近い種または自由電子を有さず、実質的に色を有しないアンチモンV に変換する;電荷移動を受ける残存非局所化電子かない。逆に、還元されたAT Oにおいて、該金属酸化物にて非局所化電子の増加があり、その結果、電荷移動 光吸収が多くなり、それゆえに色が多くなる。天然状態では、例えば、酸化また は還元を引き起こす電位に暴露されることなく、天然ATOは固有の半透明青灰 色を有し、ここで、該色の強度および色相は混合金属酸化物におけるアンチモン の機 能である。 ドーパントを記載する際、酸化スズ材料における金属成分のモル比率を用いる のが有用である。特記しない限り、酸化スズにおけるドーパントの量はモル比率 として表されるであろう。例えば、6%ATOは、アンチモンおよびスズの合わ せたモルのパーセントとしてのアンチモンのモル数が6%であるアンチモンでド ープした酸化スズを記載する。 ドープ金属酸化物のコントラスト比率に影響する因子は、ドーパントの量およ び隠蔽力、すなわち、ドープした金属酸化物粒子と混合した、あるいはドープし た金属酸化物被覆用の物質を供する、顔料付与粒子のごとき任意の補助剤材料の 光を吸収する能力を含む。 ドープした酸化スズは典型的には透明または半透明と考えられるが、特に、フ ィルムとして適用した場合、特定のドープ酸化スズは、恐らくは少なくとも部分 的には光と粒子との相互作用のため、認識できる色を有し得る。このように、ル ーチン的実験の領域内で色に影響する因子は、粒子サイズ、ドーパントの量、結 晶子サイズおよびドープ酸化スズ材料の寸法厚みを含む。例えば、10%ATO の粒子は、暗灰色に見えるものを有 する。暗灰色のドープ酸化スズはエレクトロクロミック装置で使用できるが、コ ントラストは、しばしば、最適ではない。というのは、還元された酸化スズは一 般に色が暗くなり、ディスプレイイメージにおける適当なコントラストのための 色スペクトルに余地がほとんどないからである。しかしながら、ドープ酸化スズ を明るい色の顔料物質と組み合わせて使用する場合、顔料のより明るい色はより 明るい天然の色を付与し、該色はドープ酸化スズが還元及び/又は酸化された場 合にかなり大きなコントラストを供することが判明した。このように、エレクト ロクロミックディスプレイで使用される材料を供する際、例えば、一般に透明ま たは少なくとも半透明のドープ酸化スズを通って見える明るいバックグラウンド 色を供するであろう、白色またはパステル色の顔料において、明るい色の補助剤 を含むドープ酸化スズを供するのがしばしば好ましい。ドープ酸化スズおよび顔 料は粒子の混合物として供することができる。明るい色の補助剤基材上の、また はそれと混合したコーティングとしてドープ酸化スズを供するのが好ましい。有 用な補助剤顔料は二酸化チタン(TiO2)、マイカ、ホウ酸アルミニウム、シ リカ、硫酸バリウムおよびアルミナを含む。ドープ酸化スズを顔 料粒子との混合物で使用する場合、該顔料材料は、好ましくは、ドープ酸化スズ よりも水性電解質中で電気化学的に活性が低いものである。ドープ酸化スズ用の 物質としての明るい色の顔料補助剤と共に使用する場合、コーティングにおける ドープ酸化スズの量は、粒子が十分に導電性である限り、臨界的ではない。特記 しない限り、ドープ酸化スズおよび顔料の相対的量は重量比、例えば、1:4な いし約4:1の範囲の顔料物質に対するドープ酸化スズの重量比として表される であろう。有用な顔料は、マイクロメートル(ミクロン)規模の粒子サイズを有 し、称呼径は約0.05ないし20ミクロン、より典型的には0.2ないし10 ミクロン、より好ましくは約1ないし5ミクロンの範囲である。 補助剤材料が粒状TiO2(例外的に高い隠蔽力を持つ通常に使用される顔料材 料)である場合、重量比2:3 ATO/TiO2でTiO2にコートされた6% ATOは1.2のCRを有する。ATO中のアンチモンが約11モルパーセント まで増加すると、該CRは1.6である。1ないし約13%のアンチモンを有す る導電性金属酸化物粒子として商業的に入手可能な多数のATO被覆TiO2顔 料は本発明のディスプレイで有用で ある。例えば、重量比23:77の重量比の0.2ミクロンTiO2粒子上の1 2.25% ATOを含む明るい灰色導電性粉末が、W−1導電性粒子としてM itsubishi Materials Company Ltd.から入手 できる。重量比33:77の1ないし5ミクロンTiO2粒子上の12.3% OTおよび3410Tの下で、E.I.Dupont de Nemours and Companyから入手できる。かかる商業的に入手可能な材料は約1 .6のCRを有する。アンチモンが22モルパーセントまで増加すると、CRは 驚くべきことに2を超える値まで増加する。このように、本発明の1の局面は、 1.6を超える、例えば、少なくとも約1.8、より好ましくは2を超えるCR を有する新規ATO被覆TiO2粒子を提供する。 TiO2よりも隠蔽力が小さい他の顔料、例えば、(約0.5の重量比として )ホウ酸アルミニウムを用いる場合、例外的に高いCR、すなわち、約4−5ま でのCRを持つドープ酸化スズを製造できることが判明した。より詳しくは、ホ ウ酸アルミニウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、シリカおよびマイカのごと き顔料上のATOを含むある種の導電性粉末は驚くべきことにエレクトロクロミ ックである。特に、驚くべき高いコントラスト比、すなわち、4を超えるコント ラスト比を持つ灰色導電性粉末は、Passtran 5210 Type V 導電性粒子として三井(Mitsui)から入手可能な、54:46の重量比の 4ミクロンホウ酸アルミニウム粒子上の11.5%ATOである。 本発明のドープ酸化スズ材料は、市販源から得ることができるか、あるいは最 適エレクトロクロミック効果のために、ドーパントレベルおよび補助剤顔料の量 および性質のような適当な調整をもって、よく知られた方法によって製造するこ とができる。例えば、本発明のATO被覆TiO2は、塩化アンチモン(例えば 、三塩化物または四塩化物)および四塩化スズの塩酸酸性水溶液をTiO2粒子 の水分散液に添加し、同時にpHを約2に維持するために水酸化ナトリウムを添 加することによって調製することができる。このプロセスにより非導電性の金属 水酸化物被覆TiO2粒子が生じ、これは例えば300ないし700℃の範囲で 加熱して水を遊離させると導電性のドープ酸化スズ被覆粒子に転化される。 本発明は、酸化または還元されて、ベースのアンチモンスズ酸化物化合物の粉 末抵抗率の少なくとも2倍の粉末抵抗率を有する酸化スズ化合物を供する粒状ア ンチモンドープ酸化スズを提供する。粒状アンチモンドープ酸化スズは、通常、 混合したアンチモンおよびスズ化合物を熱処理することによって作成される。例 えば、アンチモンドープ酸化スズは、混合したアンチモンおよびスズの溶液から 混合水酸化物粒子を沈殿させ、続いて、好ましくは350℃を超える温度で熱処 理してベースのアンチモンスズ酸化物化合物の粒子を形成させることによっても 調製することができる。ベースATOの電気抵抗は、多数の変数、例えば、粒子 サイズおよびアンチモンドーパントのレベルに依存し、典型的には0.05ない し10オーム−cmの範囲であり得る。ベース粉末抵抗率のかかる範囲とは、酸 化または還元された酸化スズ化合物のための増大した抵抗率の範囲といくらか重 複があり得る。ドープ酸化スズが酸化されるよりもむしろ還元された場合、粉末 抵抗率はより実質的に増加することが判明した。例えば、後記実施例で示すよう に、0.12オーム−cmの粉末抵抗率を有する市販ATOは還元して約400 オーム−cmの粉末抵抗率を供させ、あるいは酸化して約5オ ーム−cmの粉末抵抗率を供させることができる。加熱処理でもって、粉末抵抗 率は元の範囲の値に戻すことができる。かかるベースのアンチモンドープ酸化ス ズを酸化または還元すると、該ベースのアンチモンスズ酸化物化合物の粉末抵抗 率の少なくとも2倍の粉末抵抗率を有するものとして特徴付けられる抵抗性の粒 状アンチモンドープ酸化スズが提供される。好ましくは、かかる抵抗性粒状アン チモンドープ酸化スズ粒子は、0.2ないし10マイクロメートルの範囲の称呼 寸法を有するであろう。 酸化または還元すべきかかる抵抗性粒状ドープ酸化スズは所望のエレクトロクロ ミック特性も呈するであろう。 本発明のエレクトロクロミックドープ金属酸化物材料がエレクトロクロミック 装置で使用される場合、かかる材料は典型的には積層体構造、例えば、イオン供 給電解質の層と接触したエレクトロクロミック材料の層に配される。別法として 、ディスプレイは、電解質マトリックス中のエレクトロクロミック粒子を含む層 を設けることによって作成することができる。通常、エレクトロクロミック材料 および電解質によって電位が該材料を横切って印加される。かかる電位はプロト ン、リチウムイオンまたはナトリウムイオンのごときイオンをエレクトロクロミ ック材料にまたは該材料から移動させて、エレクトロクロミック効果生成還元ま たは酸化を引き起こす。有用なエレクトロクロミックディスプレイは、本発明者 の前の米国特許第5,413,739号(参照により本明細書に取り込む)に記 載したディスプレイ製造原理または当業者に明らかな他の原理に従うことによっ て、本発明のエレクトロクロミックドープ酸化スズ材料を用いて調製できる。 また、本発明は、ディスプレイに有用なエレクトロクロミック装置を提供する 。かかる装置は、好ましくは、イオン供給電解質層と接触したエレクトロクロミ ック材料の層を含む。1つの好ましい具体例において、エレクトロクロミック材 料の層は、高コントラストのエレクトロクロミックドープ金属酸化物、例えば、 本明細書で開示したドープ酸化スズを含み、当該材料が電気伝導性となるような 量にて透明または半透明ポリマーマトリックスに分散される。マトリックスのポ リマーは、種々の通常のポリマー、例えば、好ましくは、本発明の分散粒子を配 合できるニトリルゴム、ブチルゴムまたはアクリル酸ブチルのごとき強靭なエラ ストマーまたはゴムポリマーのような非脆性ポリマーのうちいずれかを含み得る 。該ポリマーマトリックスは イオンが隔離された例えばブチルゴム、あるいはイオンが伝導する例えばスルホ ン化ポリスチレンまたはNafionアイオノマーのごときスルホン化ポリマー であり得る。電解質層は、望ましくは、透明であるか、または少なくとも半透明 である。イオン供給電解質材料はポリマーゲルを含有する水性もしくは有機溶媒 に溶解させた塩を含み得るが、好ましい電解質材料は、保湿剤または吸湿性充填 剤を含有することができるイオン伝導性の水性ポリマーゲルである。有用な吸湿 性材料は塩化リチウム、塩化カルシウム、グリセリン、硫酸二水素ナトリウムま たはスルホン酸リチウムトリフルオロメチルのごとき潮解性材料を含む。好まし い水性ポリマーゲルはPOLYAMPSとして知られている、ポリアクリルアミ ドメチル−プロパンスルホネートである。 かかるエレクトロクロミック装置において、エレクトロクロミック金属酸化物 材料は、電子をイオン伝導性電解質媒体へまたは該媒体から輸送するための電極 として働く。かかる電子移動での電流は、エレクトロクロミック材料の該層およ び該イオン供給電解質層の間の界面を横切ったイオンの移動である。本発明の好 ましい具体例において、電極は、本発明者の前の米国 特許第5,413,739号に開示された並行電極であり得る。かかる並行電極 は後に位置させる、例えば、当該装置のエレクトロクロミック層によって隠す。 かかる電極を機能させるには、カーボンインタ、金属酸化物インクまたは当該 金属酸化物がATOのごとき導電性金属酸化物である場合は蒸着のごとき種々の 導電性材料のうちのいずれかを含み得る、電流フィーダー、例えば導電性リード によって、電極は電気ポテンシャルに結合されなければならない。別法として、 電極は、少なくとも1つの電極がエレクトロクロミック効果の観察を可能とする 透明または半透明材料のものであるようにサンドイッチ蒸着のものとし得る。か かる透明電極材料は、好ましくは、ATOのごとき導電性金属酸化物である。電 流フィーダーとして使用する場合、ATOは6−10% ATOの範囲の最適に 高い導電率を有する。透明金属酸化物電極をサンドイッチタイプのディスプレイ で使用する場合、電極フィーダーは典型的には一体的フィルムコーティングであ る。本発明の粒状ドープ酸化スズ材料と比較して、フィルム形態のATOは、非 エレクトロクロミックであると考えられる低コントラスト比を有すると考えられ る;すなわち、コントラスト比は1.2未 満である。 また、有用なエレクトロクロミック特性を有するものとは従前は考えられてい なかったアンチモンおよびニオブ以外のドーパントを含有するドープ導電性金属 酸化物が、エレクトロクロミックディスプレイで使用される十分に高いコントラ スト比(すなわち、1.2より大、好ましくは1.4より大)を有する形態で調 製できることも判明した。かかる材料は、沈殿または粒状形態のスズドープ酸化 インジウム、混合スズ(II)−スズ(IV)スズ酸化物、およびフッ素ドープ 酸化スズを含む。1.7までのコントラスト比が、これらの材料から得ることが できる。市販のITO(スズドープ酸化インジウム)粉末試料は、より小さい結 晶子サイズを用いる場合にはより大きいコントラスト比を有することが判明し、 他方、共沈殿または水和酸化スズおよび酸化インジウムは、乾燥した場合、それ から水和酸化物が沈殿した溶液のpH、および使用する乾燥温度に依存して変化 するコントラスト比を有するスズドープ酸化インジウムを生じた。 本発明の1つの重要な局面において、ディスプレイは、シリカまたはアルミナ 基材上のATOのごとき高表面積導電性金属 酸化物を調製し、これらをポリマー結合剤中に分散させ、それらをプリントした 銀−カーボンのごとき電極の表面にコーティングすることによっても製造された 。これらの電極のうち2つを電解質溶液に浸漬し、DC電圧を印加した場合、色 変化が観察され、これは0.1Vくらい低い電圧で開始した。PAR電気分析系 を用いてこれらの電極の電荷−対−電圧挙動を測定する場合、電極上の電圧は、 それ以内ではディスプレイがエレクトロクロミック的に活性である電圧の範囲を 通じてそれに供給される電荷の量の実質的に直線的関数であり、また、光学的効 果は印加電圧の実質的に直線的関数であることが観察された。 本発明のエレクトロクロミック的に活性な材料を本装置で使用できる構造の内 には、図14−19の種々の積層体がある。これらの積層体は基材A、例えば、 1以上の電極の導電性層B、例えば金属、金属酸化物、導電性ポリマーまたはカ ーボンで被覆したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの非導電性層 を含む。層C1は、ポリマーマトリックスに分散した電気伝導性エレクトロクロ ミック粒子の分散液を含む電気伝導性エレクトロクロミック複合層中の、本明細 書に開示のエレクトロクロミック的に活性な材料のうちの1つを含み得る。層C2 は、 ポリマーマトリックスに分散した電気伝導性(非エレクトロクロミック)粒子の 分散液を含む電気伝導性で実質的にイオン隔離した複合層である。層C3は、エ レクトロクロミック材料の層である。層Dは、イオン伝導性層、例えばPOLY AMPSゲルである。透明導体層E、例えばITO被覆フィルムは、電極および 透明で絶縁性層Fとして働くことができ、例えば、PETフィルムは導電性層か らの電解質の喪失を防ぐように働き得る。図14を参照すると、電極BおよびE の間の電位は、層C1およびDの界面でエレクトロクロミック効果を生じるであ ろう。図2は、基材A上の、並行電極Bを有するディスプレイを示す。 エレクトロクロミック複合層C1の導電率はイオン伝導性層Dの導電率よりも低 いので、電流は、優先的に、エレクトロクロミック複合層を通って1つの電極か らイオン伝導性層へ流れて、次の電極の上方の領域に至り、そこでエレクトロク ロミック層を通って逆方向に通過して第2の電極に至る。エレクトロクロミック 材料が、アニオンの喪失により色を変化させる場合、エレクトロクロミック効果 は1つの電極上で見えるであろう。エレクトロクロミック材料がアニオンの獲得 および喪失の双方でもって色を変化させる場合、エレクトロクロミック効果は両 電 極上で見える。 図16、17、18および19は、二極性電極を示す。図16および17にお いて、外方電極を横切っての電位差は、中間電極の異なる半体において二極性電 位差を生じて、各中間電極の二極性電荷端部上方の層C1およびDの界面で反対 のエレクトロクロミック効果を生じる。図18において、反対のエレクトロクロ ミック効果が、セグメント化電解質層Dのエッジ下の層C1およびDの間の界面 で生じる。図19において、反対のエレクトロクロミック効果が、エレクトロク ロミック層C3およびイオン伝導性層Dの界面を生じるセグメント化セクション のエッジで生じる。 以下の実施例は、本発明のエレクトロクロミックドープ酸化スズおよびエレク トロクロミック装置の種々の具体例の調製および使用を説明するが、本明細書中 の種々の実施例から、本発明の範囲を限定する意図はないことが明らかであるは ずである。 反対に、以下の実施例を参照することによって説明される本発明の幅はエレクト ロクロミック分野の当業者に明らかであろう。 実施例1 本実施例は、商業的に入手可能なATO被覆TiO2粒子を用 いる本発明のエレクトロクロミック装置の1具体例を説明する。Mitsubi shi Metarials Company Ltdから23:77の重量比 で0.2ミクロンのTiO2粒子上の12.25%ATOを含み、W−1導電性 粒子と同定される1.5グラム(g)の明灰色導電性粉末をスチレン−ブタジエ ン−スチレン(SBS)ゴムのトルエン中10%溶液5gに分散させた。銅被覆 ポリエステルフィルムを電極基材として使用した。分散液をフィルムとして銅層 上にコートし、ヒートガンで乾燥してトルエン溶媒を蒸発させた。コートした基 材を5%硫酸ナトリウムを含む水性電解質溶液に浸漬した。1ないし2ボルトを 印加して、コーティングを、コーティングの元の色よりも目で見て暗い灰色に転 じさせた。極性を逆にして、コーティングの元の色よりも目で見て明るい明灰色 への迅速な逆転を引き起こす。 実施例2 本実施例はエレクトロクロミックディスプレイ装置の製造を説明する。第1の ディスプレイ導体パターンは、25ミリメートル(mm)方形からポリエステル 基材のエッジまでにわたる狭い導体リードでポリエステルフィルムの支持基材上 の25mm 方形の形状にプリントした。対電極導体は、そのエッジから約1ミリメートルの 距離にて方形パターンおよびリードを境界付ける12mmの広い線の形状でプリ ントした。各導体パターンは、通常の銀インクでプリントし、通常のカーボンイ ンクでコートした。エレクトロクロミックディスプレイは、導体パターンを、フ ッ素化エラストマーの溶液中の12%ATO−被覆TiO2の分散液で導体をオ ーバーコートすることによって製造した;12%ATO−被覆TiO2はMit subishi Metarials Company Ltd.から入手し、 それは23:77の重量比で存在するATOおよびTiO2を含む0.2ミクロ ンの粒子サイズを有する明灰色導電性粉末として特徴付けられる。フッ素化エラ ストマーは酢酸ブトキシエチルに22重量%(wt%)で分散させた。十分なA TO被覆粉末を、エラストマーに対するATO被覆粉末の重量比が2.5:1と なるようにエラストマー溶液に分散させた。導体パターンは、電気的結合がそこ でなされるリード部分を除いて、分散液でコートした。分散液コーティングは1 30℃で10分間乾燥し、分散液で再コートし、再乾燥して、「基本的ATO被 覆ディスプレイ要素」と呼ぶ、透明でイオン隔離性エラスマーマト リックスに分散させた明灰色エレクトロクロミックドープ酸化スズ粒子の電気伝 導性の実質的なピンホールのないコーティングを得た。基本的ATO被覆ディス プレイ要素のエレクトロクロミック層を、接着剤ポリエステルガスケットのスタ ックで被覆して、電極領域上方に電解質ウェルを得た;該ウェルは約1ミリメー トル(mm)の深さであって、30wt%塩化リチウムおよび5wt%のアクリ ルポリマー増粘剤、すなわち、Rohm and Hass Companyか らのAcrysol ASE−95の水溶液を含む電解質で充填した。電解質充 填ウェルを接着剤ポリエステルフィルムでシールして、D1と呼ぶエレクトロク ロミックディスプレイ装置の構築を完了した。 実施例3 本実施例は、エレクトロクロミック効果生成環境で作動させるエレクトロクロ ミックドープ酸化スズについてのコントラスト比の測定を説明する。電解質コー ティングを通してエレクトロクロミックATO被覆粒子を目に見えるようにして 、ATOが順次に酸化され還元されるにつれ明灰色および暗灰色の間をサイクル するようにエレクトロクロミック装置を駆動する5−ミリヘルツ±1.5ボルト 方形波ポテンシャルを印加する機能 発生器に、実施例2で調製したエレクトロクロミックディスプレイ装置D1の導 体リードを結合させた。色変化のコントラスト比の大きさは、Melles−G riotフォトダイオードおよび広バンド幅増幅器を備えた顕微鏡下に装置を嵌 合させ、明るいおよび暗い状態に対応するミリボルト単位の出力を測定すること によって決定した。暗い状態で測定したミリボルトで、明るい状態で測定したミ リボルトを割った比は、本明細書で使用する「コントラスト比」または「CR」 の尺度を提供した。装置におけるエレクトロクロミック12%ATO含有材料は 1.38のコントラスト比を呈した。 実施例4 本実施例は、ATOのエレクトロクロミック特性におけるアンチモンの増加量 の劇的効果を説明する。33%ATOを使用する以外は実施例2と実質的に同様 にして、実施例2に準じて調製した基本的ATO被覆ディスプレイ要素をさらな るエレクトロクロミック分散液でコートし、エレクトロクロミックディスプレイ に製造した。実施例3の方法で測定したコントラスト比は1.92であった。 実施例5 本実施例は、ATOのエレクトロクロミック特性におけるアンチモンの増大量 の劇的効果をさらに説明する。ドープ酸化スズが11ないし60パーセントの範 囲のアンチモンを含み、ATOおよびTiO2が36:64の重量比であった以 外は、実質的に実施例2と同一の方法により、実施例2に準じて調製した基本的 ATO被覆ブィスプレイ要素をさらなるエレクトロクロミック分散液でコートし 、エレクトロクロミック装置に製造した。実施例3の方法で測定したコントラス ト比を表1に報告する。 実施例6 本実施例は基材顔料の選択によって達成されたエレクトロクロミック効果の劇 的増加を説明する。実施例2の手法と同様にして調製したATO被覆ディスプレ イ要素を、さらに、フルオロカーボンエラストマー溶液中の(Passtran 5210導電性粉末として三井(Mitsui)から入手した)ホウ酸アルミ ニウム上にコートした12%ATOのエレクトロクロミック分散液でコートした 。乾燥したエレクトロクロミックトップコートにおいて、フルオロカーボンエラ ストマーに対するATO含有粒子の重量比は28:15であった。実施例2の方 法で調製し、実施例3の方法で評価したエレクトロクロミック装置は、ホウ酸基 材上のドープ酸化スズが5.14のコントラスト比を有することを示した。 実施例7 本実施例は、本発明のエレクトロクロミックニオブドープ酸化スズの調製を説 明する。硫酸バリウムスラリーは、50gの硫酸バリウム粉末を750mlの水 に分散させ、75℃まで加熱することによって供した;該スラリーを25%水酸 化ナトリウム溶液でpH12に調整した。スズ溶液(75℃の250ml の水中の98.5gのスズ酸ナトリウム三水和物)を該スラリーに添加した。3 0分間撹拌した後、酸性ニオブ溶液(270ccの20%硫酸で酸性化した25 mlメタノール中の0.735g三塩化ニオブ)を、90分にわたって酸化スズ 含有スラリーに添加した。ニオブ/スズ含有スラリーのpHを20%硫酸で2. 5に調整した。3時間後、溶液を冷却し、250mlの水で10回濾過洗浄して 粒子が得られ、これを130℃で真空オーブン中で乾燥した。乾燥した粒子を4 50℃にて窒素下で2時間焼成して、1.54のコントラスト比を有するエレク トロクロミッタ0.72%ニオブドープ酸化スズ被覆硫酸バリウム基材を得た。 実施例8 本実施例は、エレクトロクロミック材料としてドープ酸化スズ粒子および顔料 粒子の混合物の利用性を説明する。0.4g としてDuPontから商業的に入手可能)および0.15gのTiO2粒子の 混合物を、酢酸ブトキシエチル中の1gの22wt%フルオロエラストマー溶液 に分散させて、本明細書で記載したエレクトロクロミックディスプレイで使用す るのに適し た分散液を得た。該材料は2.4のコントラスト比を呈した。 実施例9 本実施例は、本発明の酸化または還元されたドーブ酸化スズの高抵抗を説明す る。DuPontから入手した「ZELEC」3005XC ATOは0.12 オーム−cmのベースATO粉末抵抗率を有すると判断された。ベースATOを 水素化ホウ素ナトリウムで処理し、洗浄し、乾燥して404オーム−cmの抵抗 率を有する(0.58%ナトリウムイオンを有する)還元ATOを得た。ベース ATOを過硫酸アンモニウムで処理して、5.5オーム−cmの粉末抵抗率を有 する酸化ATOを得た。酸化ATOを加熱すると、粉末抵抗率は0.1オーム− cmに近い値に戻った。 実施例10 本実施例は、本発明によるATOで作成したエレクトロクロミック装置におけ る電荷および電圧の間の直線的な関係を説明する。図1は、銀、カーボン、Mi tsubishi w−1およびAcheson PD008(75% ATO および25%シリカから調製したインク、43モルパーセントのSbおよび57 モル%のSnをフルオロエラストマー結合剤中に含 む)でプリントし、水中の10%LiCl溶液を含有するビーカーに約2cm離 して差し向かい浸漬した2つの2”×2”テスト電極について、電荷およびキャ パシタンス−対−印加電圧を示す。テスト電極のリードを電力源につなぎ、テス ト電極を、各データポイントを行う前に25mvで20秒間平衡化させた。印加 電圧の値は、100のステップにて−1.0ボルトないし+1.0ボルトの範囲 であった。図1は、テスト電極について、電荷−対−電圧のプロットおよびキャ パシタンス−対−電圧のプロットを共に示す。注入した電荷は−2Vないし+2 Vの範囲内の電圧の直線関数の近似であり、これは装置のキャパシタンスが異常 に広い範囲の電圧にわたってほとんど一定であることを意味する。本装置のエレ クトロクロミックスイッチングは、十分に直線的電荷−電圧関係内にある±1. 3Vにすぎない電圧を要する。 実施例11 これは、キャパシター様電荷および電圧関係の例であり、ここで、本発明に従 いPasstran 5210を用いるエレクトロクロミック装置において直線 的電気光学的効果も示される。図2は、実施例10のものよりも幾分低いキャパ シタンス にも拘わらず、三井(Mitsui)Passtran 5210から調製した ディスプレイにつき、実施例10と同様の挙動(すなわち、±2.0ボルトの範 囲にわたる、電圧および電荷の間の同様な直線的な関係およびほとんど一定のキ ャパシタンス)を示す。図2は、実施例2におけるごとく、ビーカーに浸漬させ たテスト電極から得たデータのプロットである。図3は、実施例3の技術に従っ て測定した反射率を持つ実施例2における装置を作成するのに使用したものと同 様の方法に従って、三井(Mitsui) Passtran 5210から調 製したテストディスプレイの反射率を示すプロットである。印加電圧および反射 率の間の直線的な関係は、ほぼ−1.0ボルトおよび+1.0ボルトの範囲にわ たって明らかであり、直線範囲内で2.0より大きいコントラスト比範囲を生じ る。 実施例12 これは、本発明に従って三菱(Mitsubishi)W−1を用いるエレク トロクロミック装置におけキャパシター様電荷および電圧関係の例である。図4 は、実施例9のものよりも幾分低いキャパシタンスであるにも拘わらず、三菱( Mitsubishi)W−1から調製したディスプレイにつき、 実施例10と同様の挙動(すなわち、±2.0ボルトの範囲にわたる、電圧およ び電荷の間の同様の直線的な関係)を示す。 実施例10−12に示した結果とは別に、キャパシター様電荷および電圧関係 がATO以外の広い範囲の材料から得られるはずであることが予測される。存在 するかかる関係についての要件は、該材料が比較的高い電気導電率(すなわち、 1,000オーム−cm未満の粉末抵抗率)、高い表面積(すなわち、少なくと も10m2/g以上、値10m2/gは商業的に入手可能な材料から得られ、16 0m2/gまでの値は実験室での実験で作成された材料から得られた)、区別可 能に異なる色が粉末の「酸化」−対−「還元」形態で観察されるような目に見え る吸収−対−光散乱挙動のバランス、および酸化および還元が干渉性ファラデー 反応に遭遇することなく行うことができる十分に広い電気化学的に接近可能なポ テンシャル範囲を有することである。 実施例13 図5および6は、各々、ファラデー成分を実施例10の装置に添加する場合に 、電荷および電圧の間の区別される非直線的な関係を示す。具体的には、図5は 、10%KNO3溶液中のW −1インクで被覆した2つの方形で行ったテストに銀イオンが存在する場合の、 電圧および電荷の間の非直線的な関係を示し、図6は、プルシアンブルーPD0 07を10%KCl溶液中の2つの方形上のインクとして使用する場合の、非直 線的な関係を示す。銀イオンは、ファラデー反応をテストに導入し、それにより 、負のポテンシャルにおいてキャパシタンスの異なる値を生じる。図6(ここで 、PD007プルシアンブルーを2つのテスト方形上にプリントする)は区別さ れる非直線的電荷−対−電圧特徴を示し、その結果、約−100mvでピークキ ャパシタンスがもたらされる。これらの非直線的な関係は、実施例10、11お よび12で示されたキャパシター様挙動とは対照的である。 実施例14 テストディスプレイは、実施例2のテスト方法に従ってDupont 170 3S(ATO−シリカ)上の2.6%プルシアンブルーを用いて調製し、反射率 は実施例3に従って測定した。得られた反射率−対−印加電圧関係を図7にプロ ットする。図7に示された関係は0ないし約400mVの範囲にわたっての直線 状であり、ここで、2.0を超えるディスプレイのほと んどのコントラスト範囲が示される。0.0ボルトより下では、ディスプレイは 十分に飽和した青色を呈し、電圧がより負にされると、識別可能には変化しない 。観察された光学的効果を持つ直線的な関係がそれにわって制限される電圧範囲 で、ディスプレイは限定された範囲の電圧内で有用であって実質的に直線的なコ ントラスト変化を供する。 実施例15 DuPont55[75wt%のATO(43モル%Sb、57モル%のSn )+25wt%のシリカシェル]を用いるテストディスプレイを実施例2の方法 に従って調製し、実施例3の方法に従ってテストした。反射率−対−印加電圧を 示す結果のプロットを図8に供する。このプロットは、0.0ボルトないし1. 0ボルトの印加された正の電圧につきほぼ2.0コントラスト比にわたって実質 的に直線状特徴を示し、負の電圧では直線性から幾分偏りがある。 実施例16 テストディスプレイは、10wt%NH4NO3水溶液中の5%ヘプチルビオロ ゲン溶液でW−1方形を用いて調製した。(ヘプチルビオロゲンはファラデー反 応を生じ、その結果、電 荷および電圧の間に非直線的な関係をもたらす)。テストディスプレイは、実施 例2の方法に従って調製し、実施例3の方法に従ってテストした。反射率−対− 印加電圧のプロットを図9に示す。+1.0ボルトから下って−0.75ボルト まで、該ディスプレイは比較的ほとんどコントラスト変化を生じない。−0.7 5ボルト下でのみ、実質的コントラスト変化が起こり、コントラスト変化は、印 加電圧に直線的に関連しているとは見えず、これはファラデー反応が起こるエレ クトロクロミックディスプレイにおいて予測される。 実施例17 本実施例は、従前は有用なエレクトロクロミック挙動を呈しないと考えられて いた非アンチモンドープエレクトロクロミック金属酸化物を示す。本実施例にお いて、3種の市販ITO(スズドープ酸化インジウム)粉末試料を、前記したご ときフルオロエラストマー結合剤溶液と共にインクに作成し、プリントしたテス ト電極上にコートした。使用した電解質は25%LiCl−5% ASE−95 (Rohm&Hassポリアクリレート)であった。印加電圧は、50ミリヘル ツ(mHz)において±1.5ボルトAC方形波であった、すなわち、極性を交 互 とする10秒のパルスであった。インクのコントラスト比は、表2にまとめたよ うに、ITO結晶子の結晶子サイズが減少するにつれて増加することが観察され た。(結晶子サイズはX−線回折によって測定した)。 実施例18 本実施例は、実質的エレクトロクロミック効果を呈するスズドープ酸化インジ ウムの調製方法を説明する。スズドープ酸化インジウムは、pH6.5に中和し た塩酸中のSnCl2(10モル%)およびInCl3(90モル%)の混合溶液 からの水和酸化物の共沈殿によって生成させた。濾過および乾燥後、水和酸化物 を種々の温度で焼成した。コントラスト比は満足でき、 共沈殿をより低温で短時間焼成した場合にはより高いコントラスト比が観察され た。結果を表3にまとめる。 実施例19 本実施例は、実質的エレクトロクロミック効果を呈するスズドープ酸化インジ ウムを調製する方法を説明する。増加させた量のSnCl2を使用した(25モ ル%SnCl2、75モル%InCl3)以外は、実施例15の方法に従って試料 を再度調製した。沈殿は実施例15のpHではなくpH10.5におけるもので あった。結果を表4にまとめる。 実施例20 本実施例は、有用なエレクトロクロミック特性を呈するアルミナ上のスズ(I I)−ドープ酸化スズ(IV)を説明する。混合スズ(II)−スズ(IV)酸 化物は、NaOHを用いてpH2.0で塩酸中の混合塩化物(20モル%SnC l2、80モル%SnCl4)をアルミナ(Aldrich<5ミクロン)のスラ リーに共沈殿させることによって調製した。共沈殿を濾過し、乾燥し、種々の温 度で焼成した。全ての操作は窒素雰囲気中で行った。表5は結果をまとめ、それ は、焼成を400℃および600℃で行った場合の満足すべきコントラスト比を 示す。800℃で焼成した試料は実質的に非導電性であって、それ自体はエレク トロクロミックディスプレイで有用ではないこ とが判明した。 実施例21 本実施例は、有用なエレクトロクロミック特性を呈するフッ素ドープ酸化スズ の調製を記載する。水和酸化スズは、NaOH溶液で90℃においてpH2.0 に調整することによって、塩酸中のSnCl4の溶液から沈殿させた。沈殿を濾 過し、洗浄し、室温で乾燥した。第1の試料(a)は、0.5gのSnF2を5 0mlの脱イオン水に添加することによって調製し、5gの水和酸化スズと混合 し、混合物をロータリーエバポレーターで蒸発乾固させた。残存する固体を、次 いで、3時間で600℃まで加熱した。第2の試料(b)は、SnF2の代わり に0.5gのSnF4を用いることによる以外は試料(a)を生成させるのに使用 した工程を反復することによって調製した。ディスプ レイは従前の実施例におけるごとくに調製した。結果を表6にまとめる。 実施例22 本実施例は、アンチモンドーパントレベルおよびコントラスト比の間の関係を 説明する。75wt%ATO(43モル%Sb、57モル%Snおよび25wt %アルミナ)であるアルミナ上のATOの試料を調製するために、蒸留水(20 ml)中のSnCl45H2O(Aldrich 98%、40g)の溶液を、濃 塩酸(20ml)中でSbCl5(Aldrich 99%、25g)と混合し た。アルミナ(Aldrich、10g)をビーカー中で脱イオン水(200m l)と共に混合し、90℃まで加熱した。約45分間0.8−1.2にpHを維 持するためのもう1つのビュレットから15%NaOHを同時添加しつつ、ビュ レットから混合Sb/Sn塩化物溶液を添 加した。次いで、pHを2.0に調整し、加熱を止め、混合物を撹拌し、3時間 冷却した。次いで、固体を濾過し、約1.5リットルの水で洗浄した。次いで、 固体を真空下で乾燥した。(通常、これは室温で行ったが、乾燥の間、わずかに 上昇した温度、すなわち60ないし100℃によって試料が影響されないことが 本実験の一部として観察された)。次いで、乾燥粉末を、空気中、約600℃で 3時間、開放したセラミックス坩堝中で焼成した。一度に約20gの量を焼成し て、予備加熱オーブン中で均一な加熱を確実とした。焼成時間の最後において、 試料を熱オーブンから取り出し、空気中で迅速に冷却した。 最初の混合物中のスズに対するアンチモンの比率を変化させることによりAT O中のアンチモンのモルパーセンテージを変化させてこの方法によって、5つの 他の75wt%ATO、25wt%アルミナ試料を合成した。混合物を実施例2 に記載した方法に従ってディスプレイに作成し、実施例3に記載した方法に従っ て、得られたディスプレイのコントラスト比を測定した。結果を図10にプロッ トする。コントラスト比は約43モル%のアンチモンドーパントパーセンテージ において最大となり、パーセンテージがそこから増加しまたは減少するに従っ て低下することが観察された。 実施例23 本実施例は、それから作成したディスプレイのコントラスト比に対する75w t%ATO(43モル%Sb、65モル%Sn)、25wt%アルミナ粉末の焼 成温度間の関係を説明する。焼成温度を図11に示したように変化させる以外は 、実施例22の方法に従って、特殊化組成物のアルミナ粉末上のATOの4種の 試料を調製した。(全ての試料は3時間焼成した)。各試料は実施例2の方法に 従ってディスプレイに作成し、実施例3の方法に従って各ディスプレイのコント ラスト比を測定した。結果を図11にプロットする。最良の結果は600℃で焼 成することによって得られるが、ほぼ2.0のコントラスト比が300℃の焼成 温度で得られることが観察された。1000℃の焼成温度は、実質的に満足度が 低いコントラスト比を生じた。 実施例24 本実施例は、純粋ATOの焼成温度および結晶子サイズの間の関係を示す。ア ルミナを添加することなくATOを沈殿させた以外は、実施例22の方法に従っ て、純粋ATOの2つの異なる試料を調製した。2つの試料は、第1の試料が4 3モル% Sb、57モル%Snを含有し、第2の試料が10モル%Sb、90モル%Sn を含有する点で異なった。これらの試料をさらに分け、それを1000℃までの 種々の温度で3時間焼成した。各試料の1つの分けたものは焼成せず;3つの分 けたものを20℃データポイントとして使用した。結果は図12にプロットする 。43モル%Sb試料は、350および800℃の間で焼成した場合に10モル %のSb試料よりも幾分小さい結晶子サイズを有し、1000℃での焼成は両試 料の結晶子サイズを大いに増大させることが観察された。これらの大いに増大し たサイズは、最も高い焼成温度はディスプレイ使用のための満足度の低い生成物 を生じることを示す。 実施例25 本実施例は、アルミナ上へのATO負荷の量を変化させる効果を示す(43ミ ル%Sb、57モル%Sn)。この相対的モラーのドーピングパーセンテージを 有するATO−アルミナの試料を、アルミナの相対的割合を変化させた以外は実 施例22の方法を用いてアルミナ上に沈殿させた。得られた試料を実施例2の方 法を用いてディスプレイに作成し、コントラスト比を実施例3の方法に従って測 定した。結果を図13に示す。コン トラスト比のピークは75%ATO負荷で観察されたが、2.0以上のコントラ スト比がATOの10wt%および90wt%の間の全ての負荷で観察された。 特別の具体例をここに記載してきたが、本発明の真の精神および範囲を逸脱す ることなくその種々の修飾をなすことができるのが当業者に明らかである。従っ て、以下の請求の範囲は十分に本発明の概念内にある全てのかかる修飾をカバー することを意図する。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年10月29日(1998.10.29) 【補正内容】 請求の範囲 1.エレクトロクロミック的に活性化されたドープ金属酸化物を含む粒子であっ て、該ドープ金属酸化物はエレクトロクロミック的に不活化された状態では電気 伝導性であり、該活性化されたドープ金属酸化物はエレクトロクロミック的に不 活化された状態におけるドープ金属酸化物と比較して1.2より大きいコントラ スト比をエレクトロクロミック的に呈するように選択されることを特徴とする該 粒子。 2.該粒子が、該粒子においてレドックス変化を引き起こすのに十分な電気化学 的ポテンシャルの存在下でイオン移動に暴露されたものであり、さらに、該ドー プ金属酸化物がレドックス変化の発生に際して色変化を供するエレクトロクロミ ック的に有効量のドーパントを含むフッ素ドープ酸化スズからなる請求項1記載 の粒子。 3.該金属酸化物が酸化インジウムを含む請求項1記載の粒子。 4.該酸化インジウムがスズでドープされている請求項3記載の粒子。 5.該粒子が乾燥された共沈酸化インジウム、酸化スズを含む 請求項4記載の粒子。 6.請求項1記載のドープ金属酸化物粒子でコートした作用電極、対電極、およ び該コートされた電極および対電極と接触する電解質を有するエレクトロクロミ ックディスプレイであって、ディスプレイのコントラストは本質的にエレクトロ クロミックドープ金属酸化物粒子によって供され、該粒子は1000オーム−c m未満の粉末抵抗率、少なくとも10m2/gの表面積、およびエレクトロクロ ミックディスプレイにおける干渉性ファラデー反応に遭遇することなく酸化およ び還元が行われるのに十分な広さのエレクトロクロミック的にアクセス可能なポ テンシャル範囲を有し、それにより、エレクトロクロミックディスプレイは該エ レクトロクロミックディスプレイをスイッチングするのに有効な電圧範囲にわた って、印加電荷と電圧の間の実質的に線形の関係を有し、また、ディスプレイの 測定キャパシタンスが、該エレクトロクロミックディスプレイをスイッチングす るのに有効な電圧範囲にわたって2倍以下だけ変化する該エレクトロクロミック ディスプレイ。 7.該エレクトロクロミックドープ金属酸化物粒子がアンチモンドープ酸化スズ を含む請求項6記載のエレクトロクロミック ディスプレイ。 8.該エレクトロクロミック金属酸化物が、該電圧範囲にわたって該電圧の実質 的に線形の関数である該ディスプレイの反射率を供するように選択される請求項 6記載のエレクトロクロミックディスプレイ。 9.該エレクトロクロミック金属酸化物が少なくとも−1.3ボルトないし+1 .3ボルトにわたる該電圧範囲を供するように選択される請求項8記載のエレク トロクロミックディスプレイ。 10.該エレクトロクロミックディスプレイにおけるエレクトロクロミック的に 活性な材料がアンチモンドープ酸化スズからなる請求項8記載のエレクトロクロ ミックディスプレイ。 11.該エレクトロクロミック的に活性化されたドープ金属酸化物が1.2より 大きいコントラスト比を呈するニオブドープ酸化スズを含む請求項1記載の粒子 。 12.該粒子がニオブドープ酸化スズでコートされた基材を含む請求項11記載 の粒子。 13.該粒子が1.5より大きいコントラスト比を呈する請求項12記載の粒子 。 14.該粒子が0.72%ニオブドープ酸化スズを含む請求項11記載の粒子。 15.イオン供給電解質層およびエレクトロクロミック材料の層と該イオン供給 電解質層との間の界面を横切ってポテンシャルを印加するための導体と接触した 該エレクトロクロミック材料層を含むエレクトロクロミックデバイスであって、 該エレクトロクロミック材料がスズドープ酸化インジウム、混合スズ(II)− スズ(IV)酸化物、またはニオブ、フッ素もしくはその混合物でドープされた 酸化スズを含み、実質的にエレクトロクロミズムを呈する該エレクトロクロミッ クデバイス。 16.該エレクトロクロミック材料が511Å以下のサイズを有する微結晶を含 む請求項15記載のエレクトロクロミックデバイス。 17.該材料が少なくとも1.2のコントラスト比を供するように選択される請 求項15記載のエレクトロクロミックデバイス。 18.a)エレクトロクロミック的に不活化された状態と比較して少なくとも1 .2のコントラスト比、1,000オーム−cm未満の粉末抵抗率、少なくとも 10m2/gの表面積、および干 渉性ファラデー反応なくして酸化および還元がエレクトロクロミックディスプレ イで生起することができるように十分に広い電気化学的にアクセス可能なポテン シャル範囲を有するエレクトロクロミック的に活性化された状態を有する粒状エ レクトロクロミックドープ金属酸化物を選択し; b)該粒状エレクトロクロミックドープ金属酸化物の分散液の層でコートされ た作用電極、イオン供給電解質層、および粒状エレクトロクロミックドープ金属 酸化物の分散層とイオン供給電解質層との間の界面を横切ってポテンシャルを印 加する所定形状の導体を有するエレクトロクロミックディスプレイを供し;次い で、 c)電圧を該導体に印加して、それにより、ポテンシャルを該界面を横切って 印加する; ことを特徴とする印加電圧と線形関係を有するエレクトロクロミック反射を生じ させる方法。 19.ドープ金属酸化物粒子の分散液でコートした作用電極、対電極、および該 ドープ金属酸化物粒子と該対電極とに接触したイオン供給電解質層を含むエレク トロクロミックディスプレイであって、該ドープ金属酸化物粒子が、該エレクト ロクロミ ックディスプレイでファラデー反応の発生なくして、該エレクトロクロミックデ ィスプレイにおいて少なくとも1.2のエレクトロクロミックコントラスト比を 呈するように選択される該エレクトロクロミックディスプレイ。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.1.2よりも大きいコントラスト比を供することができるドープ金属酸化物 含有粒子。 2.該金属酸化物が酸化スズである請求項1記載の粒子。 3.白色またはパステル調顔料基材上にコートされたドープ酸化スズを含む請求 項2記載の粒子。 4.該ドープ金属酸化物がドープ酸化スズを含み、当該粒子においてレドックス 変化を引き起こすのに十分な電気化学的ポテンシャルの存在下で、該ドープ酸化 スズをイオン移動に暴露すると色変化を供するエレクトロクロミック的に有効量 のドーパントを該粒子がさらに含む請求項1記載の粒子。 5.該酸化スズはフッ素をドープされている請求項4記載の粒子。 6.該酸化スズがアンチモンおよびニオブよりなる群から選択される少なくとも 1つのドーパントでドープされている請求項4記載の粒子。 7.該コントラスト比が少なくとも2である請求項6記載の粒子。 8.アンチモンでドープされた請求項7記載の粒子。 9.該顔料基材が二酸化チタン、シリカ、アルミナ、マイカ、硫酸バリウム、ホ ウ酸アルミニウム、およびその混合物よりなる群から選択される請求項8記載の 粒子。 10.該粒子が0.05ないし20マイクロメートルの範囲の公称サイズを有す る請求項9記載の粒子。 11.該ドープ金属酸化物が酸化スズであって、該粒子が白色またはパステル調 顔料との混合物であり、ここで、該混合物のコントラスト比が1.2より大きい 請求項1記載の粒子。 12.該金属酸化物が酸化インジウムである詰求項1記載の粒子。 13.該酸化インジウムかスズでドープされている請求項12記載の粒子。 14.該粒子が乾燥した共沈酸化インジウム・酸化スズである請求項13記載の 粒子。 15.該エレクトロクロミックディスプレイをスイッチングするのに効果的な電 圧範囲にわたって、印加電荷および電圧の間に実質的な線形関係を有するエレク トロクロミックディスプレイ。 16.該ディスプレイが、電解質と接触したエレクトロクロミック的に活性な材 料を含有する粒子をコートした電極を含む請求項15記載のエレクトロクロミッ クディスプレイ。 17.単一極性範囲の電圧にわたって印加電荷および電圧の間に実質的な線形関 係を有する請求項16記載のエレクトロクロミックディスプレイ。 18.該エレクトロクロミック的に活性な材料がアンチモンドープ酸化スズであ る請求項16記載のエレクトロクロミックディスプレイ。 19.該エレクトロクロミックディスプレイが該電圧範囲にわたって該電圧に対 して実質的に線形性である反射率を呈する請求項15記載のエレクトロクロミッ クディスプレイ。 20.該電圧範囲が−1.3ボルトないし+1.3ボルトの範囲にわたる請求項 19記載のエレクトロクロミックディスプレイ。 21.該エレクトロクロミックディスプレイにおけるエレクトロクロミック的に 活性な材料がアンチモンドープ酸化スズを含む請求項19記載のエレクトロクロ ミックディスプレイ。 22.熱処理してベースの酸化アンチモンスズ化合物の粒子を 形成し、これを酸化または還元して抵抗性で粒状のアンチモンドープ酸化スズが 得られる、混合アンチモンおよびスズ化合物粒子から作成された抵抗性の粒状ア ンチモンドープ酸化スズであって、該酸化アンチモンスズ化合物の粉末抵抗率の 少なくとも2倍の粉末抵抗率を有することを特徴とする該酸化物。 23.0.2ないし10マイクロメートルの範囲の公称寸法の粒子を含む請求項 22記載の抵抗性で粒状のアンチモンドープ酸化スズ。 24.300℃を超える温度で熱処理して水を放出させ、ベースの酸化アンチモ ンスズ化合物の粒子を形成し、これを酸化または還元して抵抗性で粒状のアンチ モンドープ酸化スズが得られる、混合アンチモンおよびスズ水酸化物粒子の溶液 からの沈殿によって作成された抵抗性の粒状アンチモンドープ酸化スズであって 、該ベースの酸化アンチモンスズ化合物の粉末抵抗率の少なくとも2倍の粉末抵 抗率を有することを特徴とする該酸化物。 25.ニオブドープ酸化スズを含み、1.2を超えるコントラスト比を有するエ レクトロクロミック的に活性な粒子。 26.該粒子がニオブドープ酸化スズをコートした基材を含む 請求項25記載のエレクトロクロミック的に活性な粒子。 27.該粒子が1.5を超えるコントラスト比を有する請求項26記載のエレク トロクロミック的に活性な粒子。 28.スズ化合物を含有する溶液およびニオブ化合物を含有する溶液が添加され 、得られた固体を加熱処理した水が除去された硫酸バリウムスラリーを、濾過す ることによって作成された請求項26記載のエレクトロクロミック的に活性な粒 子。 29.該粒子が0.72%のニオブドープ酸化スズを含む請求項25記載のエレ クトロクロミック的に活性な粒子。 30.エレクトロクロミック材料の層およびイオン供給電解質層の間の界面を横 切ってポテンシャルを印加するためのイオン供給電解質層および導体と接触した エレクトロクロミック材料の層を含み、ここで、電解質層に対するエレクトロク ロミック材料上の電荷が印加ポテンシャルに応じて直線的に変化するエレクトロ クロミック装置。 31.該エレクトロクロミック材料がスズドープ酸化インジウム、混合スズ(I I)−スズ(IV)酸化物、またはアンチモン、ニオブ、フッ素もしくはその混 合物でドープされた酸化スズを含む請求項30記載のエレクトロクロミック装置 。 32.該エレクトロクロミック材料が511Å未満のサイズを有する微結晶子を 含む請求項30記載のエレクトロクロミック装置。 33.少なくとも1.2のコントラスト比を有する請求項30記載のエレクトロ クロミック装置。 34.エレクトロクロミックポテンシャルを可動性イオンと接触したドープ酸化 スズに印加することによって1.2を超えるエレクトロクロミックコントラスト 比を生じさせる方法。 35.1,000オーム−cm未満の粉末抵抗率および少なくとも10m2/g の表面積を有する粒状エレクトロクロミック材料で電極をコートすることを特徴 とする印加電圧と線形関係を有するエレクトロクロミック反射を生じさせる方法 。 36.該エレクトロクロミック材料がその酸化および還元形態の区別可能に異な る色を有する請求項35記載の方法。 37.非ファラデーエレクトロクロミックディスプレイ装置。 38.印加電圧を変化させることを含む電圧が印加されるエレクトロクロミック 装置のエレクトロクロミック反射率の変化を生じさせる方法であって、ここで反 射率の変化は印加電圧の一次関数である該方法。
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