JP2001349753A - 渦流量計 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡潔な構成により安価で、S/N比が向上さ
れた渦流量計を提供する。 【解決手段】 カルマン渦による交番圧力変動を検出し
て流速流量を測定する渦流量計において、測定流体が流
れる管路と、この管路に一端側が固定され側面がこの管
路に隙間を保って配置され底面が前記渦発生体あるいは
この渦発生体の下流側に配置され凹部を有するカプセル
と、前記凹部に設けられ前記渦発生体の中心軸を挟んで
測定流体の流れ方向と直角方向に対称に配置され前記交
番圧力を検出する第1,第2の圧力検出素子とを具備した
事を特徴とする渦流量計である。
れた渦流量計を提供する。 【解決手段】 カルマン渦による交番圧力変動を検出し
て流速流量を測定する渦流量計において、測定流体が流
れる管路と、この管路に一端側が固定され側面がこの管
路に隙間を保って配置され底面が前記渦発生体あるいは
この渦発生体の下流側に配置され凹部を有するカプセル
と、前記凹部に設けられ前記渦発生体の中心軸を挟んで
測定流体の流れ方向と直角方向に対称に配置され前記交
番圧力を検出する第1,第2の圧力検出素子とを具備した
事を特徴とする渦流量計である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡潔な構成により
安価で、S/N比が向上された渦流量計に関するもので
ある。
安価で、S/N比が向上された渦流量計に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図15は、従来より一般に使用されてい
る従来例の構成説明図で、例えば、特開平11−248
502号公報に示されている。図16は図15の詳細説
明図、図17は図15の電気回路説明図である。
る従来例の構成説明図で、例えば、特開平11−248
502号公報に示されている。図16は図15の詳細説
明図、図17は図15の電気回路説明図である。
【0003】図15〜図17において、1は測定流体の
流れる管路である。2は管路1に直角に挿入された柱状
の渦発生体で、この場合は両端が管路1に固定された断
面三角形状のものを示したが、他の形状、例えば断面矩
形状等でもよい。
流れる管路である。2は管路1に直角に挿入された柱状
の渦発生体で、この場合は両端が管路1に固定された断
面三角形状のものを示したが、他の形状、例えば断面矩
形状等でもよい。
【0004】取付け平面11は、柱状の渦発生体12の
中心軸に直交して、管路10に設けられている。第1の
圧力センサ12は、渦発生体12により発生する渦周波
数を検出するように、取付け平面11に直交して取付ら
れている。
中心軸に直交して、管路10に設けられている。第1の
圧力センサ12は、渦発生体12により発生する渦周波
数を検出するように、取付け平面11に直交して取付ら
れている。
【0005】第1の圧力センサ12は、この場合は、図
16に示す如く、凹部122を有し管路10に取付られ
るホルダー121と、このホルダー121の凹部122
の底部に、圧力素子123、絶縁体124、加重体12
5、ばね126、固定体127と順次積み重ねられてい
る。
16に示す如く、凹部122を有し管路10に取付られ
るホルダー121と、このホルダー121の凹部122
の底部に、圧力素子123、絶縁体124、加重体12
5、ばね126、固定体127と順次積み重ねられてい
る。
【0006】固定体127は、ホルダー121に溶接1
28固定されている。圧力素子123は、この場合は、
圧電素子が使用されている。
28固定されている。圧力素子123は、この場合は、
圧電素子が使用されている。
【0007】第2の圧力センサ13は、渦発生体12に
より発生する渦周波数を検出するように、取付け平面1
1に直交し、渦発生体12に対して、第1の圧力センサ
12と対称位置に配置取付けられている。
より発生する渦周波数を検出するように、取付け平面1
1に直交し、渦発生体12に対して、第1の圧力センサ
12と対称位置に配置取付けられている。
【0008】第2の圧力センサ13も、図16に示す如
く,第1の圧力センサ12と同様に、凹部132を有し
管路10に取付られるホルダー131と、このホルダー
121の凹部132の底部に、圧力素子133、絶縁体
134、加重体135、ばね136、固定体137と順
次積み重ねられている。
く,第1の圧力センサ12と同様に、凹部132を有し
管路10に取付られるホルダー131と、このホルダー
121の凹部132の底部に、圧力素子133、絶縁体
134、加重体135、ばね136、固定体137と順
次積み重ねられている。
【0009】固定体137は、ホルダー131に溶接1
38固定されている。圧力素子123は、この場合は、
圧電素子が使用されている。
38固定されている。圧力素子123は、この場合は、
圧電素子が使用されている。
【0010】固定フランジ14は、第1の圧力センサ1
2と第2の圧力センサ13とを、取付け平面11に固定
するフランジである。
2と第2の圧力センサ13とを、取付け平面11に固定
するフランジである。
【0011】管路振動ノイズ除去回路15は、第1の圧
力センサ12と第2の圧力センサ13との出力を演算し
て、第1の圧力センサ12と第2の圧力センサ13とが
検出した管路振動ノイズを除去する。
力センサ12と第2の圧力センサ13との出力を演算し
て、第1の圧力センサ12と第2の圧力センサ13とが
検出した管路振動ノイズを除去する。
【0012】具体的には、第1の圧力センサ12と第2
の圧力センサ13との出力を、それぞれチヤージコンバ
ータ151,152を介して、差動増幅器153に入力
するようにする。
の圧力センサ13との出力を、それぞれチヤージコンバ
ータ151,152を介して、差動増幅器153に入力
するようにする。
【0013】以上の構成において、測定流体Xが流され
ると、渦発生体12から渦が放出され、渦発生体12の
下流側に渦列が形成される。カルマン渦の有する循環流
により負圧が生じる。
ると、渦発生体12から渦が放出され、渦発生体12の
下流側に渦列が形成される。カルマン渦の有する循環流
により負圧が生じる。
【0014】このため、第1,第2の圧力センサ12,
13では、測定流体FLoに接するホルダ121,13
1の底面には、圧力変動が加わる事になる。第1,第2
の圧力センサ12,13の内部の圧電素子123,13
3に圧力変化に対応した交番圧力が発生する。
13では、測定流体FLoに接するホルダ121,13
1の底面には、圧力変動が加わる事になる。第1,第2
の圧力センサ12,13の内部の圧電素子123,13
3に圧力変化に対応した交番圧力が発生する。
【0015】カルマン渦は渦発生体12の左右で、交互
に発生することから、2個の圧電素子123,133に
生じる信号は逆相である。圧電素子123,133に加
わる力としては、カルマン渦信号以外には、(1)ポン
プ等の駆動源による脈動圧と(2)管路振動とがある。
に発生することから、2個の圧電素子123,133に
生じる信号は逆相である。圧電素子123,133に加
わる力としては、カルマン渦信号以外には、(1)ポン
プ等の駆動源による脈動圧と(2)管路振動とがある。
【0016】2個の圧電素子123,133が、管路1
0の中心軸方向の同じ距離にあれば、遠方の駆動源によ
り発生する脈動圧は、同一時刻に第1,第2の圧力セン
サ12,13に到達する。即ち、2個の圧電素子12
3,133に発生するノイズは、同相である。
0の中心軸方向の同じ距離にあれば、遠方の駆動源によ
り発生する脈動圧は、同一時刻に第1,第2の圧力セン
サ12,13に到達する。即ち、2個の圧電素子12
3,133に発生するノイズは、同相である。
【0017】管路振動に関しても、振動面は同一である
こと、また、2個の圧電素子123,133に加わる慣
性力の方向も同じことから、管路振動ノイズも同相とな
る。
こと、また、2個の圧電素子123,133に加わる慣
性力の方向も同じことから、管路振動ノイズも同相とな
る。
【0018】しかして、図17に示す如く、第1,第2
の圧力センサ12,13に発生した電荷は、チャージコ
ンバータ151,152により、電圧に変換された後、
差動増幅器153により同相のノイズ成分はキャンセル
される。
の圧力センサ12,13に発生した電荷は、チャージコ
ンバータ151,152により、電圧に変換された後、
差動増幅器153により同相のノイズ成分はキャンセル
される。
【0019】なお、圧電素子123,133の圧電定数
や容量、或いは、チャージコンバータ151,152の
帰還容量の差などによって生じるノイズ電圧の大きさの
違いは、差動増幅器153の入力抵抗値の一部を可変に
しておけば良い。
や容量、或いは、チャージコンバータ151,152の
帰還容量の差などによって生じるノイズ電圧の大きさの
違いは、差動増幅器153の入力抵抗値の一部を可変に
しておけば良い。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置においては、管路に2つの圧カセンサ12,1
3を設置し、渦による圧力変動を差動で検出する方式
は、管路1外からセンサ交換が容易にできる反面、2つ
の圧カセンサ12,13を別々におく必要がある。
うな装置においては、管路に2つの圧カセンサ12,1
3を設置し、渦による圧力変動を差動で検出する方式
は、管路1外からセンサ交換が容易にできる反面、2つ
の圧カセンサ12,13を別々におく必要がある。
【0021】従って、スペース的に、特に、通しボルト
が干渉するウエハタイプにおいて、構成が因難であっ
た。また、渦発生体2の左右すぐ横に置くことで、スペ
ース的な面はクリアできる。
が干渉するウエハタイプにおいて、構成が因難であっ
た。また、渦発生体2の左右すぐ横に置くことで、スペ
ース的な面はクリアできる。
【0022】しかし、渦発生体2と一体鋳物の上部に2
つの圧力センサ12,13を埋め込んだ場合、渦発生体
2の曲げ応力が、渦による圧カをキャンセルする方向に
応力が働き、検出感度の低下、および差動では除去でき
ない振動ノイズの影響がある。
つの圧力センサ12,13を埋め込んだ場合、渦発生体
2の曲げ応力が、渦による圧カをキャンセルする方向に
応力が働き、検出感度の低下、および差動では除去でき
ない振動ノイズの影響がある。
【0023】また、渦発生体2の振動の影響を除くため
に、渦発生体2の下流でも検出は可能であるが感度が低
下し、また、渦波形に高調波が重畳する問題がある。
に、渦発生体2の下流でも検出は可能であるが感度が低
下し、また、渦波形に高調波が重畳する問題がある。
【0024】また、2つのセンサ12,13を別々に取
り付けるために、2つのセンサ12,13の固定条件が
揃い難く、振動などのノイズをバランス良くキャンセル
することが難しい。
り付けるために、2つのセンサ12,13の固定条件が
揃い難く、振動などのノイズをバランス良くキャンセル
することが難しい。
【0025】また、防爆性や耐環境性を考慮した場合、
2つの圧カセンサ12,13へのリ一ド線の処理やセン
サ12,13のケースなど、構造的に、コスト的に不利
な構造となっている。
2つの圧カセンサ12,13へのリ一ド線の処理やセン
サ12,13のケースなど、構造的に、コスト的に不利
な構造となっている。
【0026】本発明の目的は、上記の課題を解決するも
ので、簡潔な構成により安価で、S/N比が向上された
渦流量計を提供することにある。
ので、簡潔な構成により安価で、S/N比が向上された
渦流量計を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明では、請求項1の渦流量計において
は、カルマン渦による交番圧力変動を検出して流速流量
を測定する渦流量計において、測定流体が流れる管路
と、この管路に一端側が固定され側面がこの管路に隙間
を保って配置され底面が前記渦発生体あるいはこの渦発
生体の下流側に配置され凹部を有するカプセルと、前記
凹部に設けられ前記渦発生体の中心軸を挟んで測定流体
の流れ方向と直角方向に対称に配置され前記交番応力を
検出する第1,第2の圧力検出素子とを具備した事を特徴
とする。
るために、本発明では、請求項1の渦流量計において
は、カルマン渦による交番圧力変動を検出して流速流量
を測定する渦流量計において、測定流体が流れる管路
と、この管路に一端側が固定され側面がこの管路に隙間
を保って配置され底面が前記渦発生体あるいはこの渦発
生体の下流側に配置され凹部を有するカプセルと、前記
凹部に設けられ前記渦発生体の中心軸を挟んで測定流体
の流れ方向と直角方向に対称に配置され前記交番応力を
検出する第1,第2の圧力検出素子とを具備した事を特徴
とする。
【0028】本発明の請求項2においては、請求項1記
載のカルマン渦流量計において、前記カプセルの一端側
が前記管路に溶接固定されたことを特徴とする。
載のカルマン渦流量計において、前記カプセルの一端側
が前記管路に溶接固定されたことを特徴とする。
【0029】本発明の請求項3においては、請求項1又
は請求項2記載のカルマン渦流量計において、前記第
1,第2の圧力検出素子として、圧電素子が使用されたこ
とを特徴とする。
は請求項2記載のカルマン渦流量計において、前記第
1,第2の圧力検出素子として、圧電素子が使用されたこ
とを特徴とする。
【0030】本発明の請求項4においては、請求項1又
は請求項2記載の渦流量計において、前記第1,第2の圧
力検出素子として、静電容量電極が使用されたことを特
徴とする。
は請求項2記載の渦流量計において、前記第1,第2の圧
力検出素子として、静電容量電極が使用されたことを特
徴とする。
【0031】本発明の請求項5においては、請求項1乃
至請求項4の何れかに記載の渦流量計において、前記第
1,第2の圧力検出素子を前記凹部に着脱自由に固定取付
ける取付け手段を具備したことを特徴とする。
至請求項4の何れかに記載の渦流量計において、前記第
1,第2の圧力検出素子を前記凹部に着脱自由に固定取付
ける取付け手段を具備したことを特徴とする。
【0032】本発明の請求項6においては、請求項5記
載の渦流量計において、前記取付け手段として、前記第
1,第2の圧力検出素子を前記凹部に固定する固定棒と、
この固定棒を前記カプセルにねじ止めするねじとを具備
したことを特徴とする。
載の渦流量計において、前記取付け手段として、前記第
1,第2の圧力検出素子を前記凹部に固定する固定棒と、
この固定棒を前記カプセルにねじ止めするねじとを具備
したことを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明を詳しく
説明する。図1は本発明の一実施例の要部構成説明図、
図2は図1の側面図、図3は図1の平面図、図4は図2の
要部詳細説明図、図5,図6,図7は図4の要部詳細説明
図である。
説明する。図1は本発明の一実施例の要部構成説明図、
図2は図1の側面図、図3は図1の平面図、図4は図2の
要部詳細説明図、図5,図6,図7は図4の要部詳細説明
図である。
【0034】図において、図15と同一記号の構成は同
一機能を表す。以下、図15と相違部分のみ説明する。
図において、カプセル21は、管路1に一端211側が
固定され、側面212がこの管路1に隙間を保って配置
され、底面213が渦発生体2あるいはこの渦発生体の
下流側に配置され凹部214を有する。
一機能を表す。以下、図15と相違部分のみ説明する。
図において、カプセル21は、管路1に一端211側が
固定され、側面212がこの管路1に隙間を保って配置
され、底面213が渦発生体2あるいはこの渦発生体の
下流側に配置され凹部214を有する。
【0035】この場合は、カプセル21の一端211側
が、管路1に溶接固定されている。第1,第2の圧力検出
素子22,23は、凹部214に設けられ、渦発生体2
の中心軸を挟んで測定流体Xの流れ方向と直角方向に対
称に配置され渦発生による交番圧力を検出する。
が、管路1に溶接固定されている。第1,第2の圧力検出
素子22,23は、凹部214に設けられ、渦発生体2
の中心軸を挟んで測定流体Xの流れ方向と直角方向に対
称に配置され渦発生による交番圧力を検出する。
【0036】この場合は、第1,第2の圧力検出素子2
2,23として圧電素子が使用されている。また、この
場合は、取付け手段24により、第1,第2の圧力検出素
子22,23は凹部214に着脱自在に固定取付けられ
ている。
2,23として圧電素子が使用されている。また、この
場合は、取付け手段24により、第1,第2の圧力検出素
子22,23は凹部214に着脱自在に固定取付けられ
ている。
【0037】具体的には、取付け手段24として、第
1,第2の圧力検出素子22,23を凹部214に固定す
る固定棒241と、この固定棒241をカプセル21に
ねじ止めするねじ242とを有する。
1,第2の圧力検出素子22,23を凹部214に固定す
る固定棒241と、この固定棒241をカプセル21に
ねじ止めするねじ242とを有する。
【0038】なお、図4に示す如く、第1,第2の圧力検
出素子22,23には、電極251と絶縁板252とが
取り付けられている。
出素子22,23には、電極251と絶縁板252とが
取り付けられている。
【0039】更に、この場合は、第1,第2の圧力検出素
子22,23は、図5に示す如く、円を1/2にカット
した半月状の圧電素子22,23から構成され、図6に
示す如く、それぞれの半月形22,23が、単独に圧力
を検出できるよう、図7に示す如く、厚さ方向に分極B
されている。
子22,23は、図5に示す如く、円を1/2にカット
した半月状の圧電素子22,23から構成され、図6に
示す如く、それぞれの半月形22,23が、単独に圧力
を検出できるよう、図7に示す如く、厚さ方向に分極B
されている。
【0040】そして、第1,第2の圧力検出素子22,2
3は、凹部214内に収納されている。なお、カプセル
21の形状は、底面213が測定流体圧に耐えるだけの
厚さが確保されており、底面213部分を介し、圧力変
動を第1,第2の圧力検出素子22,23に伝達される。
3は、凹部214内に収納されている。なお、カプセル
21の形状は、底面213が測定流体圧に耐えるだけの
厚さが確保されており、底面213部分を介し、圧力変
動を第1,第2の圧力検出素子22,23に伝達される。
【0041】カプセル21の形状を、底面213だけで
なく、側面212も薄くすることにより、感度を稼ぐこ
とも可能ではあるが、側面212と管路1との間につま
りが生じた場合に、感度低下や、外部振動がより大きく
伝達される恐れがある。
なく、側面212も薄くすることにより、感度を稼ぐこ
とも可能ではあるが、側面212と管路1との間につま
りが生じた場合に、感度低下や、外部振動がより大きく
伝達される恐れがある。
【0042】また、第1,第2の圧力検出素子22,23
をカプセル21の底面213に配置し、内外の部品の質
量をできるだけ軽く、また、揃えることにより振動によ
る外力から発生するノイズを押さえることが出来る。
をカプセル21の底面213に配置し、内外の部品の質
量をできるだけ軽く、また、揃えることにより振動によ
る外力から発生するノイズを押さえることが出来る。
【0043】この第1,第2の圧力検出素子22,23を
組み込んだカプセル21を、この場合は、渦発生体2の
上部に配置する。
組み込んだカプセル21を、この場合は、渦発生体2の
上部に配置する。
【0044】渦発生体2の形状は第1,第2の圧力検出素
子22,23全面に、渦発生による圧カ変動を伝えやす
いように、また、渦発生体2の曲げ振動の影響を小さく
するために、図2に示す如く、渦発生体2の断面形状が
台形形状の場合は、カプセル21との接部Aは、薄くし
て置く。なお、渦発生体2の断面形状が、例えば、T字
型等でも良い。
子22,23全面に、渦発生による圧カ変動を伝えやす
いように、また、渦発生体2の曲げ振動の影響を小さく
するために、図2に示す如く、渦発生体2の断面形状が
台形形状の場合は、カプセル21との接部Aは、薄くし
て置く。なお、渦発生体2の断面形状が、例えば、T字
型等でも良い。
【0045】以上の構成において、カルマン渦の生成に
よる圧力変動は、第1,第2の圧力検出素子22,23に
逆位相で作用し、振動ノイズや脈動圧によるノイズは同
相で作用する。
よる圧力変動は、第1,第2の圧力検出素子22,23に
逆位相で作用し、振動ノイズや脈動圧によるノイズは同
相で作用する。
【0046】このために、この第1,第2の圧力検出素子
22,23の出力を差動で演算することにより、振動や
脈動によるノイズはキャンセルされ、渦信号をS/N比
良く検出することが出来る。
22,23の出力を差動で演算することにより、振動や
脈動によるノイズはキャンセルされ、渦信号をS/N比
良く検出することが出来る。
【0047】第1,第2の圧力検出素子22,23の出カ
は、同一カプセル21に収納されているために、出力は
ある程度揃っているが、第1,第2の圧力検出素子22,
23の出力比を電気的にバランス調整して差をとれば、
更に、S/N比が向上された渦流量計が得られる。
は、同一カプセル21に収納されているために、出力は
ある程度揃っているが、第1,第2の圧力検出素子22,
23の出力比を電気的にバランス調整して差をとれば、
更に、S/N比が向上された渦流量計が得られる。
【0048】また、第1,第2の圧力検出素子22,23
をカプセル21を着脱自由に構成し、カプセル21を管
路1に固定、例えば、溶接することにより、オンライン
で第1,第2の圧力検出素子22,23の交換が可能とな
る。
をカプセル21を着脱自由に構成し、カプセル21を管
路1に固定、例えば、溶接することにより、オンライン
で第1,第2の圧力検出素子22,23の交換が可能とな
る。
【0049】この結果、 (1)第1,第2の圧力検出素子22,23を1個のカプ
セル21内に配置するようにしたので、2個の圧力検出
素子22,23の固定条件が揃い易く、振動ノイズや脈
動圧によるノイズの大きさを揃え易く、第1,第2の圧力
検出素子22,23に逆位相で作用するカルマン渦の生
成による圧力変動と、同相で作用する振動ノイズや脈動
圧によるノイズとを、差動で演算することにより、渦に
よる圧力変動をS/N比良く、簡単な構造で、安価に検
出できる渦流量計が得られる。
セル21内に配置するようにしたので、2個の圧力検出
素子22,23の固定条件が揃い易く、振動ノイズや脈
動圧によるノイズの大きさを揃え易く、第1,第2の圧力
検出素子22,23に逆位相で作用するカルマン渦の生
成による圧力変動と、同相で作用する振動ノイズや脈動
圧によるノイズとを、差動で演算することにより、渦に
よる圧力変動をS/N比良く、簡単な構造で、安価に検
出できる渦流量計が得られる。
【0050】(2)カプセル21の一端211側が、管
路1に溶接固定されたので、測定流体Xが管路1外に漏れ
る恐れのない渦流量計が得られる。
路1に溶接固定されたので、測定流体Xが管路1外に漏れ
る恐れのない渦流量計が得られる。
【0051】(3)第1,第2の圧力検出素子22,23
として、圧電素子が使用されたので、圧電素子は市場性
が有り、安価な渦流量計が得られる。
として、圧電素子が使用されたので、圧電素子は市場性
が有り、安価な渦流量計が得られる。
【0052】(4)第1,第2の圧力検出素子22,23
が着脱自由になるので、測定流体Xを止めることなく、
第1,第2の圧力検出素子22,23センサの交換も可能
となり、高信頼性が実現可能な渦流量計が得られる。
が着脱自由になるので、測定流体Xを止めることなく、
第1,第2の圧力検出素子22,23センサの交換も可能
となり、高信頼性が実現可能な渦流量計が得られる。
【0053】(5)取付け手段24として、固定棒24
1とねじ242のみが使用されたので、安価な渦流量計
が得られる。
1とねじ242のみが使用されたので、安価な渦流量計
が得られる。
【0054】図8は本発明の他の実施例の要部斜視構成
説明図、図9は図7の平面図、図10は図7の側面図で
ある。
説明図、図9は図7の平面図、図10は図7の側面図で
ある。
【0055】本実施例においては、円盤状の圧電素子本
体301の一面に共通電極302が設けられ、円盤状の
圧電素子本体301の他面にそれぞれ半月状の電極31
1,321が設けられて構成された、第1,第2の圧力検
出素子31,32が使用された実施例である。
体301の一面に共通電極302が設けられ、円盤状の
圧電素子本体301の他面にそれぞれ半月状の電極31
1,321が設けられて構成された、第1,第2の圧力検
出素子31,32が使用された実施例である。
【0056】図11は本発明の他の実施例の要部斜視構
成説明図、図12は図11の側面図、図13は図11の平
面図、図14は図12の要部詳細説明図である。本実施
例においては、第1,第2の圧力検出素子41,42とし
て、静電容量電極が利用された実施例である。
成説明図、図12は図11の側面図、図13は図11の平
面図、図14は図12の要部詳細説明図である。本実施
例においては、第1,第2の圧力検出素子41,42とし
て、静電容量電極が利用された実施例である。
【0057】図において、カプセル21の底面213部
分がダイアフラム状に薄く形成されて共通電極401を
構成する。
分がダイアフラム状に薄く形成されて共通電極401を
構成する。
【0058】カプセル21の凹部214に挿入された固
定棒402に、絶縁板403を介して、共通電極401
に対向し、共通電極401とわずかの隙間を保って、そ
れぞれ、半月状の静電容量電極411,421が設けら
れている。
定棒402に、絶縁板403を介して、共通電極401
に対向し、共通電極401とわずかの隙間を保って、そ
れぞれ、半月状の静電容量電極411,421が設けら
れている。
【0059】そして、共通電極401と静電容量電極4
11,421とにより、それぞれ、第1,第2の圧力検出
素子41,42が構成されている。
11,421とにより、それぞれ、第1,第2の圧力検出
素子41,42が構成されている。
【0060】この結果、第1,第2の圧力検出素子41,
42として、静電容量電極が使用されたので、静電容量
形圧力検出素子は安価で、高温での使用が可能であり、
安価で高耐熱の渦流量計が得られる。
42として、静電容量電極が使用されたので、静電容量
形圧力検出素子は安価で、高温での使用が可能であり、
安価で高耐熱の渦流量計が得られる。
【0061】なお、以上の説明は、本発明の説明および
例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎな
い。したがって本発明は、上記実施例に限定されること
なく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、
変形をも含むものである。
例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎな
い。したがって本発明は、上記実施例に限定されること
なく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、
変形をも含むものである。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、次のような効果がある。第1,第2の圧力検出
素子を1個のカプセル内に配置するようにしたので、2
個の圧力検出素子の固定条件が揃い易く、振動ノイズや
脈動圧によるノイズの大きさを揃え易く、第1,第2の圧
力検出素子に逆位相で作用するカルマン渦の生成による
圧力変動と、同相で作用する振動ノイズや脈動圧による
ノイズとを、差動で演算することにより、渦による圧力
変動をS/N比よく、簡単な構造で、安価に検出できる
渦流量計が得られる。
によれば、次のような効果がある。第1,第2の圧力検出
素子を1個のカプセル内に配置するようにしたので、2
個の圧力検出素子の固定条件が揃い易く、振動ノイズや
脈動圧によるノイズの大きさを揃え易く、第1,第2の圧
力検出素子に逆位相で作用するカルマン渦の生成による
圧力変動と、同相で作用する振動ノイズや脈動圧による
ノイズとを、差動で演算することにより、渦による圧力
変動をS/N比よく、簡単な構造で、安価に検出できる
渦流量計が得られる。
【0063】本発明の請求項2によれば、次のような効
果がある。カプセルの一端側が前記管路に溶接固定され
たので、測定流体が管路外に漏れる恐れのない渦流量計
が得られる。
果がある。カプセルの一端側が前記管路に溶接固定され
たので、測定流体が管路外に漏れる恐れのない渦流量計
が得られる。
【0064】本発明の請求項3によれば、次のような効
果がある。第1,第2の圧力検出素子22,23として、
圧電素子が使用されたので、圧電素子は市場性が有り、
安価な渦流量計が得られる。
果がある。第1,第2の圧力検出素子22,23として、
圧電素子が使用されたので、圧電素子は市場性が有り、
安価な渦流量計が得られる。
【0065】本発明の請求項4によれば、次のような効
果がある。第1,第2の圧力検出素子として、静電容量電
極が使用されたので、静電容量形圧力検出素子は安価
で、高温での使用が可能であり、安価で高耐熱の渦流量
計が得られる。
果がある。第1,第2の圧力検出素子として、静電容量電
極が使用されたので、静電容量形圧力検出素子は安価
で、高温での使用が可能であり、安価で高耐熱の渦流量
計が得られる。
【0066】本発明の請求項5によれば、次のような効
果がある。第1,第2の圧力検出素子が着脱自由になるの
で、測定流体を止めることなく、第1,第2の圧力検出素
子の交換も可能となり、高信頼性が実現可能な渦流量計
が得られる。
果がある。第1,第2の圧力検出素子が着脱自由になるの
で、測定流体を止めることなく、第1,第2の圧力検出素
子の交換も可能となり、高信頼性が実現可能な渦流量計
が得られる。
【0067】本発明の請求項6によれば、次のような効
果がある。取付け手段として、固定棒とねじのみが使用
されたので、安価な渦流量計が得られる。
果がある。取付け手段として、固定棒とねじのみが使用
されたので、安価な渦流量計が得られる。
【0068】従って、本発明によれば、簡潔な構成によ
り安価で、S/N比が向上された渦流量計を実現するこ
とが出来る。
り安価で、S/N比が向上された渦流量計を実現するこ
とが出来る。
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図2の要部詳細説明図である。
【図5】図4の要部詳細説明図である。
【図6】図4の要部詳細説明図である。
【図7】図4の要部詳細説明図である。
【図8】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図9】図7の平面図である。
【図10】図7の側面図である。
【図11】本発明の他の実施例の要部構成説明図であ
る。
る。
【図12】図11の側面図である。
【図13】図11の平面図である。
【図14】図12の要部詳細説明図である。
【図15】従来より一般に使用されている従来例の要部
構成説明図である。
構成説明図である。
【図16】図15の要部詳細説明図である。
【図17】図15の電気回路説明図である。
1 管路 2 渦発生体 21 カプセル 211 一端 212 側面 213 底面 214 凹部 22 第1の圧力検出素子 23 第2の圧力検出素子 24 取付け手段 241 固定棒 242 ねじ 251 電極 252 絶縁板 301 圧電素子本体 302 共通電極 31 第1の圧力検出素子 311 電極 32 第2の圧力検出素子 321 電極 401 共通電極 402 固定棒 403 絶縁板 41 第1の圧力検出素子 411 静電容量電極 42 第2の圧力検出素子 421 静電容量電極 43 取付け手段 A 接部 B 分極 X 測定流体
Claims (6)
- 【請求項1】カルマン渦による交番圧力変動を検出して
流速流量を測定する渦流量計において、 測定流体が流れる管路と、 この管路に一端側が固定され側面がこの管路に隙間を保
って配置され底面が前記渦発生体あるいはこの渦発生体
の下流側に配置され凹部を有するカプセルと、 前記凹部に設けられ前記渦発生体の中心軸を挟んで測定
流体の流れ方向と直角方向に対称に配置され前記交番圧
力を検出する第1,第2の圧力検出素子とを具備した事を
特徴とする渦流量計。 - 【請求項2】前記カプセルの一端側が前記管路に溶接固
定されたことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。 - 【請求項3】前記第1,第2の圧力検出素子として、圧電
素子が使用されたことを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の渦流量計。 - 【請求項4】前記第1,第2の圧力検出素子として、静電
容量電極が使用されたことを特徴とする請求項1又は請
求項2記載の渦流量計。 - 【請求項5】前記第1,第2の圧力検出素子を前記凹部に
着脱自由に固定取付ける取付け手段を具備したことを特
徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の渦流量
計。 - 【請求項6】前記取付け手段として、前記第1,第2の圧
力検出素子を前記凹部に固定する固定棒と、 この固定棒を前記カプセルにねじ止めするねじとを具備
した事を特徴とする請求項5記載の渦流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000170385A JP2001349753A (ja) | 2000-06-07 | 2000-06-07 | 渦流量計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000170385A JP2001349753A (ja) | 2000-06-07 | 2000-06-07 | 渦流量計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001349753A true JP2001349753A (ja) | 2001-12-21 |
Family
ID=18673115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000170385A Pending JP2001349753A (ja) | 2000-06-07 | 2000-06-07 | 渦流量計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001349753A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021135229A1 (zh) * | 2019-12-31 | 2021-07-08 | 苏州幕特克自动化设备有限公司 | 一种应用于高频震动工况下的流速检测仪 |
-
2000
- 2000-06-07 JP JP2000170385A patent/JP2001349753A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021135229A1 (zh) * | 2019-12-31 | 2021-07-08 | 苏州幕特克自动化设备有限公司 | 一种应用于高频震动工况下的流速检测仪 |
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