JPH11248502A - 渦流量計 - Google Patents

渦流量計

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Publication number
JPH11248502A
JPH11248502A JP10053264A JP5326498A JPH11248502A JP H11248502 A JPH11248502 A JP H11248502A JP 10053264 A JP10053264 A JP 10053264A JP 5326498 A JP5326498 A JP 5326498A JP H11248502 A JPH11248502 A JP H11248502A
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JP
Japan
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pressure sensor
vortex
switch
vortex generator
mounting plane
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JP10053264A
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English (en)
Inventor
Ichizo Ito
一造 伊藤
Yumiko Sugiyama
由美子 杉山
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストが低減出来、長期信頼性が向上
し、耐振動特性が向上された渦流量計を提供する。 【解決手段】 測定管路に挿入された柱状の渦発生体に
より発生する渦周波数を検出して流量を測定する渦流量
計において、前記柱状の渦発生体の軸に直交して前記管
路に設けられた取付け平面と、前記渦発生体により発生
する渦周波数を検出するようにこの取付け平面に直交し
て取付られた第1の圧力センサと、前記渦発生体により
発生する渦周波数を検出するように前記取付け平面に直
交し前記渦発生体に対して前記第1の圧力センサと対称
位置に配置取付られた第2の圧力センサと、前記第1の
圧力センサと前記第2の圧力センサとの出力を演算して
前記第1の圧力センサと前記第2の圧力センサとが検出
した管路振動ノイズを除去する管路振動ノイズ除去回路
とを具備したことを特徴とする渦流量計である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造コストが低減
出来、長期信頼性が向上し、耐振動特性が向上された渦
流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来より一般に使用されている
従来例の構成説明図で、例えば、特開平3−02061
8号(特願平1−033256号)に示されている。
【0003】管路10は測定流体FLoが流れる管路、
ノズル11は管路10に直角に設けられ円筒状をなす。
渦発生体12は、ノズル11とは間隔を保って管路10
に直角に挿入され、台形断面を有し、柱状をなす。
【0004】その一端は、ネジ13により管路10に支
持され、他端はフランジ部14でノズル11にネジ或い
は溶接により固定されている。凹部15は、渦発生体1
2のフランジ部14側に設けられている。
【0005】この凹部15の中には、その底部から順
に、金属製の第1コモン電極16、圧電素子17、電極
板18、絶縁板19、電極板20、圧電素子21がサン
ドイッチ状に配列され、金属製の押圧棒22により、こ
れ等は押圧固定されている。さらに、電極板18からは
リ−ド線23、電極板20からはリ−ド線24が、それ
ぞれ端子A、Bに引き出されている。
【0006】圧電素子17、21は、各圧電素子17、
21の紙面に向かって左側と右側とがそれぞれ逆方向に
分極されており、同じ方向の応力に対して互いに上下の
電極に逆極性の電荷を発生する。
【0007】圧電素子17に発生した電荷は、電極板1
8と接続された端子Aと、台座16を介して接続された
管路10との間に得られ、圧電素子21に発生した電荷
は、電極板20と接続された端子Bと、押圧棒20と接
続された管路10との間に得られる。
【0008】この2個の電極板18、20に発生した電
荷は、図10に示すように電荷増幅器25、26に入力
される。電荷増幅器25の出力と、電荷増幅器26の出
力をボリウム27を介した出力とを、加算器28で加算
して流量信号を得る。
【0009】この流量信号は、例えば電流出力に変換さ
れて、2線を介して負荷に伝送される(図示せず)。次
に、以上のように構成された渦流量計の動作について図
11と図12を用いて説明する。
【0010】流体が管路10の中に流れると、渦発生体
12に矢印Fで示した方向にカルマン渦による振動が発
生する。この振動により渦発生体12には、図11
(a)に示すような応力分布と、この逆の応力分布の繰
返しが生じる。
【0011】各圧電素子17、21には、図11(a)
に示す渦周波数を持つ信号応力に対応した電荷+Q、−
Qの繰返しが生じる。なお、図11においては、説明の
便宜のため、電極板18或いは21を紙面に対して左右
に2つに分割し、かつ上下の一方の電極は台座16ある
いは押圧棒22に相当するものとしてある。
【0012】一方、管路10にはノイズとなる管路振動
も生じる。この管路振動は流体の流れと同じ方向の抗
力方向、流体の流れとは直角方向の揚力方向、渦発
生体の長手方向の3方向成分に分けられる。
【0013】このうち、抗力方向の振動に対する応力分
布は、図11(b)に示すようになり、1個の電極内で
正負の電荷は打ち消されて、ノイズ電荷は発生しない。
また、長手方向の振動に対しては、図11(c)に示す
ように電極内で打ち消されて、抗力方向と同様にノイズ
電荷は発生しない。
【0014】しかし、揚力方向の振動は、信号応力と同
一の応力分布となり、ノイズ電荷が生じる。そこで、こ
のノイズ電荷を消去するために、以下の演算を実行す
る。
【0015】圧電素子17、21の各電荷をQ1、Q2
信号成分をS1、S2、揚力方向のノイズ成分をN1、N2
とし、圧電素子17、21で分極を逆とするとQ1、Q2
は次式で示される。 Q1=S1+N1 −Q2=−S2−N2
【0016】ただし、S1とS2、N1とN2のベクトル方
向は同じである。ここで、圧電素子17,21の信号成
分とノイズ成分の関係は、図12(この図は揚力方向の
ノイズと、信号に対する渦発生体の曲げモ−メントの関
係を示す)に示すようになっている。
【0017】従って、図10に示すように、圧電素子1
7側の電荷増幅器25の出力を、加算器28で加算する
際に、ボリウム27と共にN1/N2倍して、圧電素子2
1側の電荷増幅器26の出力と加算すると、 Q1−Q2(N1/N2)=S1−S2(N1/N2) となり管路ノイズは除去される。
【0018】そして、第1コモン電極16、圧電素子1
7、電極板18、絶縁板19、電極板20、圧電素子2
1は、凹部15に押圧棒22で押圧固定されている。
【0019】ここで、渦発生体12と第1コモン電極1
6、圧電素子17、電極板18、絶縁板19、電極板2
0、圧電素子21、押圧棒22との温度膨脹を等しくし
ておけば、測定流体温度が変化しても、初期の押付け力
は変化しないので、問題は無い。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図9従来例の特徴は、
カルマン渦と管路振動による曲げモーメントの分布に、
差異があることにある。このため、応力検出部は、渦発
生体12の上部に構成される。
【0021】このことから、構造上の欠点として、渦発
生体12と測定管路10との間に隙間が生じる。このた
め、隙間に剛性の高い物が付着すると、曲げモーメント
の低下や曲げモーメントの分布が変化する。
【0022】この結果、検出感度の低下や振動特性の劣
化が生じる。また、固定端と支持端の構成において、構
造が複雑になり、製作コストが如何しても高くなる。
【0023】本発明は、この問題点を解決するものであ
る。本発明の目的は、製造コストが低減出来、長期信頼
性が向上し、耐振動特性が向上された渦流量計を提供す
るにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、 (1)測定管路に挿入された柱状の渦発生体により発生
する渦周波数を検出して流量を測定する渦流量計におい
て、前記柱状の渦発生体の軸に直交して前記管路に設け
られた取付け平面と、前記渦発生体により発生する渦周
波数を検出するようにこの取付け平面に直交して取付ら
れた第1の圧力センサと、前記渦発生体により発生する
渦周波数を検出するように前記取付け平面に直交し前記
渦発生体に対して前記第1の圧力センサと対称位置に配
置取付られた第2の圧力センサと、前記第1の圧力セン
サと前記第2の圧力センサとの出力を演算して前記第1
の圧力センサと前記第2の圧力センサとが検出した管路
振動ノイズを除去する管路振動ノイズ除去回路とを具備
したことを特徴とする渦流量計。 (2)前記圧力センサとして圧電素子が使用されたこと
を特徴とする(1)記載の渦流量計。 (3)前記振動ノイズ除去回路として前記第1の圧力セ
ンサと前記第2の圧力センサとの出力をそれぞれチヤー
ジコンバータを介して差動増幅器に入力するようにした
ことを特徴とする(1)又は(2)記載の渦流量計。 (4)測定管路に挿入された柱状の渦発生体により発生
する渦周波数を検出して流量を測定する渦流量計におい
て、前記柱状の渦発生体の軸に直交して前記管路に設け
られた取付け平面と、前記渦発生体により発生する渦周
波数を検出するようにこの取付け平面に直交して設けら
れた第1の圧力センサと、前記渦発生体により発生する
渦周波数を検出するように前記取付け平面に直交し前記
渦発生体に対して前記第1の圧力センサと対称位置に設
けられた第2の圧力センサと、前記管路の中心軸に対し
て前記取付け平面と対象位置に設けられた第2の取付け
平面と、前記渦発生体により発生する渦周波数を検出す
るようにこの第2の取付け平面に設けられ前記管路の中
心軸に対して前記第1の圧力センサと対象位置に設けら
れた第3の圧力センサと、前記渦発生体により発生する
渦周波数を検出するように前記第2の取付け平面に設け
られ前記管路の中心軸に対して前記第2の圧力センサと
対象位置に設けられた第4の圧力センサと、前記第1の
圧力センサと前記第3の圧力センサの内故障してない圧
力センサを選択する第1のスイッチと、前記第2の圧力
センサと前記第4の圧力センサの内故障してない圧力セ
ンサを選択する第2のスイッチと、前記第1のスイッチ
と前記第2のスイッチからの出力を演算して前記第1の
スイッチが選択した圧力センサと前記第2のスイッチが
選択した圧力センサとが検出した管路振動ノイズを除去
する管路振動ノイズ除去回路とを具備したことを特徴と
する渦流量計。 (5)前記圧力センサとして圧電素子が使用されたこと
を特徴とする(4)記載の渦流量計。 (6)前記振動ノイズ除去回路として前記第1のスイッ
チと前記第2のスイッチとの出力をそれぞれチヤージコ
ンバータを介して差動増幅器に入力するようにしたこと
を特徴とする(4)又は(5)記載の渦流量計。 (7)測定管路に挿入された柱状の渦発生体により発生
する渦周波数を検出して流量を測定する渦流量計におい
て、前記柱状の渦発生体の中心軸に直交して前記管路に
設けられた取付け平面と、前記渦発生体により発生する
渦周波数を検出するようにこの取付け平面に直交して設
けられた第1の圧力センサと、前記渦発生体により発生
する渦周波数を検出するようにこの取付け平面に直交し
前記第1の圧力センサより下流に設けられた第3の圧力
センサと、前記渦発生体により発生する渦周波数を検出
するように前記取付け平面に直交し前記渦発生体に対し
て前記第1の圧力センサと対称位置に設けられた第2の
圧力センサと、前記渦発生体により発生する渦周波数を
検出するようにこの取付け平面に直交し前記第2の圧力
センサより下流に設けられた第4の圧力センサと、前記
第1の圧力センサと前記第3の圧力センサの内故障して
ない圧力センサを選択する第1のスイッチと、前記第2
の圧力センサと前記第4の圧力センサの内故障してない
圧力センサを選択する第2のスイッチと、前記第1のス
イッチと前記第2のスイッチからの出力を演算して前記
第1のスイッチが選択した圧力センサと前記第2のスイ
ッチが選択した圧力センサとが検出した管路振動ノイズ
を除去する管路振動ノイズ除去回路とを具備したことを
特徴とする渦流量計。 (8)前記圧力センサとして圧電素子が使用されたこと
を特徴とする(7)記載の渦流量計。 (9)前記振動ノイズ除去回路として前記第1のスイッ
チと前記第2のスイッチとの出力をそれぞれチヤージコ
ンバータを介して差動増幅器に入力するようにしたこと
を特徴とする(7)又は(8)記載の渦流量計。 を構成したものである。
【0025】
【作用】以上の構成において、測定流体が流されると、
渦発生体から渦が放出され、渦発生体の下流側に渦列が
形成される。カルマン渦の有する循環流により負圧が生
じる。
【0026】このため、第1,第2の圧力センサでは、
測定流体に接するホルダの底面には、圧力変動が加わる
事になる。第1,第2の圧力センサの内部の圧電素子に
圧力変化に対応した交番応力が発生する。
【0027】カルマン渦は渦発生体の左右で、交互に発
生することから、2個の圧電素子に生じる信号は逆相で
ある。圧電素子に加わる力としては、カルマン渦信号以
外には、(1)ポンプ等の駆動源による脈動圧と(2)
管路振動とがある。
【0028】2個の圧電素子が、管路の中心軸方向の同
じ距離にあれば、遠方の駆動源により発生する脈動圧
は、同一時刻に第1,第2の圧力センサに到達する。即
ち、2個の圧電素子に発生するノイズは、同相である。
【0029】管路振動に関しても、振動面は同一である
こと、また、2個の圧電素子に加わる慣性力の方向も同
じことから、管路振動ノイズも同相となる。
【0030】しかして、第1,第2の圧力センサに発生
した電荷は、チャージコンバータにより、電圧に変換さ
れた後、差動増幅器により同相のノイズ成分はキャンセ
ルされる。以下、実施例に基づき詳細に説明する。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例の要部構
成説明図、図2は図1の要部詳細図、図3は図1の電気
回路構成説明図である。図において、図9と同一記号の
構成は同一機能を表わす。以下、図9と相違部分のみ説
明する。
【0032】取付け平面31は、柱状の渦発生体12の
中心軸に直交して、管路10に設けられている。第1の
圧力センサ32は、渦発生体12により発生する渦周波
数を検出するように、取付け平面31に直交して取付ら
れている。
【0033】第1の圧力センサ32は、この場合は、図
2に示す如く、凹部322を有し管路10に取付られる
ホルダー321と、このホルダー321の凹部322の
底部に、圧力素子323、絶縁体324、加重体32
5、ばね326、固定体327と順次積み重ねられてい
る。
【0034】固定体327は、ホルダー321に溶接3
28固定されている。圧力素子323は、この場合は、
圧電素子が使用されている。ばね326は、急激な温度
変化が生じた場合でも、ホルダー321の温度による伸
びや縮みに対して、初期の押し付け力が維持されるよう
にしたものである。
【0035】第2の圧力センサ33は、渦発生体12に
より発生する渦周波数を検出するように、取付け平面3
1に直交し、渦発生体12に対して、第1の圧力センサ
32と対称位置に配置取付けられている。
【0036】第2の圧力センサ33も、図2に示す如
く,第1の圧力センサ32と同様に、凹部332を有し
管路10に取付られるホルダー331と、このホルダー
321の凹部332の底部に、圧力素子333、絶縁体
334、加重体335、ばね336、固定体337と順
次積み重ねられている。
【0037】固定体337は、ホルダー331に溶接3
38固定されている。圧力素子323は、この場合は、
圧電素子が使用されている。ばね336は、急激な温度
変化が生じた場合でも、ホルダー331の温度による伸
びや縮みに対して、初期の押し付け力が維持されるよう
にしたものである。
【0038】固定フランジ34は、第1の圧力センサ3
2と第2の圧力センサ33とを、取付け平面31に固定
するフランジである。
【0039】管路振動ノイズ除去回路35は、第1の圧
力センサ32と第2の圧力センサ33との出力を演算し
て、第1の圧力センサ32と第2の圧力センサ33とが
検出した管路振動ノイズを除去する。
【0040】具体的には、第1の圧力センサ32と第2
の圧力センサ33との出力を、それぞれチヤージコンバ
ータ351,352を介して、差動増幅器353に入力
するようにする。
【0041】以上の構成において、測定流体FLoが流
されると、渦発生体12から渦が放出され、渦発生体1
2の下流側に渦列が形成される。カルマン渦の有する循
環流により負圧が生じる。
【0042】このため、第1,第2の圧力センサ32,
33では、測定流体FLoに接するホルダ321,33
1の底面には、圧力変動が加わる事になる。第1,第2
の圧力センサ32,33の内部の圧電素子323,33
3に圧力変化に対応した交番応力が発生する。
【0043】カルマン渦は渦発生体12の左右で、交互
に発生することから、2個の圧電素子323,333に
生じる信号は逆相である。圧電素子323,333に加
わる力としては、カルマン渦信号以外には、(1)ポン
プ等の駆動源による脈動圧と(2)管路振動とがある。
【0044】2個の圧電素子323,333が、管路1
0の中心軸方向の同じ距離にあれば、遠方の駆動源によ
り発生する脈動圧は、同一時刻に第1,第2の圧力セン
サ32,33に到達する。即ち、2個の圧電素子32
3,333に発生するノイズは、同相である。
【0045】管路振動に関しても、振動面は同一である
こと、また、2個の圧電素子323,333に加わる慣
性力の方向も同じことから、管路振動ノイズも同相とな
る。
【0046】しかして、図3に示す如く、第1,第2の
圧力センサ32,33に発生した電荷は、チャージコン
バータ351,352により、電圧に変換された後、差
動増幅器353により同相のノイズ成分はキャンセルさ
れる。
【0047】なお、圧電素子323,333の圧電定数
や容量、或いは、チャージコンバータ351,352の
帰還容量の差などによって生じるノイズ電圧の大きさの
違いは、差動増幅器353の入力抵抗値の一部を可変に
しておけば良い。
【0048】この結果、 (1)渦発生体12と測定管路10との間に隙間を必要
としないので、図9従来例の如く、隙間に剛性の高い物
が付着して、曲げモーメントの低下や曲げモーメントの
分布が変化する恐れがない。
【0049】従って、検出感度の低下や振動特性の劣化
が生じる恐れがない渦流量計が得られる。
【0050】(2)第1,第2の圧力センサ32,33
は、剛構造に出来るので、頑丈な渦流量計が得られる。
【0051】(3)第1,第2の圧力センサ32,33
の構造は簡潔であるので、製造コストガ大幅に低減出
来、安価な渦流量計が得られる。
【0052】図4は、本発明の他の実施例の要部構成説
明図、図5は図4の要部詳細説明図、図6は図4の電気
回路説明図である。本実施例は、管路10の反対側に、
第1,第2の圧力センサ32,33にそれぞれ対応し
て、第3,第4の圧力センサを配置して、渦流量計の二
重化を図ったものである。
【0053】本実施例において、第2の取付け平面41
は、管路10の中心軸に対して、取付け平31と対象位
置に設けられている。
【0054】第3の圧力センサ42は、渦発生体12に
より発生する渦周波数を検出するように、第2の取付け
平面41に設けられ、管路10の中心軸に対して、第1
の圧力センサ32と対象位置に設けられている。
【0055】第3の圧力センサ42は、この場合は、図
5に示す如く、凹部422を有し管路10に取付られる
ホルダー421と、このホルダー421の凹部422の
底部に、圧力素子423、絶縁体424、加重体42
5、ばね426、固定体427と順次積み重ねられてい
る。
【0056】固定体427は、ホルダー421に溶接4
28固定されている。圧力素子423は、この場合は、
圧電素子が使用されている。ばね426は、急激な温度
変化が生じた場合でも、ホルダー421の温度による伸
びや縮みに対して、初期の押し付け力が維持されるよう
にしたものである。
【0057】第4の圧力センサ43は、渦発生体により
発生する渦周波数を検出するように第2の取付け平面4
1に設けられ、管路10の中心軸に対して、第2の圧力
センサ33と対象位置に設けられている。
【0058】第4の圧力センサ43も、図5に示す如
く,第3の圧力センサ42と同様に、凹部432を有し
管路10に取付られるホルダー431と、このホルダー
421の凹部432の底部に、圧力素子433、絶縁体
434、加重体435、ばね436、固定体437と順
次積み重ねられている。
【0059】固定体437は、ホルダー431に溶接4
38固定されている。圧力素子423は、この場合は、
圧電素子が使用されている。ばね436は、急激な温度
変化が生じた場合でも、ホルダー431の温度による伸
びや縮みに対して、初期の押し付け力が維持されるよう
にしたものである。
【0060】固定フランジ44は、第3の圧力センサ4
2と第4の圧力センサ43とを、取付け平面41に固定
するフランジである。第1のスイッチ45は、図6に示
す如く、第1の圧力センサ32と第3の圧力センサ42
の内、故障してない圧力センサを選択するスイッチであ
る。
【0061】第2のスイッチ46は、図6に示す如く、
第2の圧力センサ33と第4の圧力センサ43の内、故
障してない圧力センサを選択するスイッチである。
【0062】管路振動ノイズ除去回路47は、第1のス
イッチ45と第2のスイッチ46からの出力を演算し
て、第1のスイッチ45が選択した圧力センサと、第2
のスイッチ46が選択した圧力センサとが検出した管路
振動ノイズを除去する。
【0063】具体的には、第1のスイッチ45と第2の
スイッチ46との出力を、それぞれチヤージコンバータ
471,472を介して、差動増幅器473に入力する
ようにする。
【0064】この結果、第1,第2の圧力センサ32,
33と第3,第4の圧力センサ42,43とを、管路1
0の中心軸に対して対象に配置することにより、管路1
0の短い長さの範囲内で渦流量計の二重化が出来る。
【0065】図9従来例を2個上下流に並べた場合の如
く、管路10の長い範囲を占有せず、構造も簡単である
ので、製造コストが低減出来る。従って、二重化による
信頼性が高く、安価な渦流量計が得られる。
【0066】図7は本発明の他の実施例の要部構成説明
図である。本実施例は、取付け平面31の第1,第2の
圧力センサ32,33の下流側に、第1,第2の圧力セ
ンサ32,33に、それぞれ対応して、第3,第4の圧
力センサを配置して、渦流量計の二重化を図ったもので
ある。
【0067】本実施例においては、第3の圧力センサ4
2は、渦発生体12により発生する渦周波数を検出する
ように、取付け平面31に直交し、第1の圧力センサ3
2より下流に設けられている。
【0068】第4の圧力センサ43は、渦発生体12に
より発生する渦周波数を検出するように、取付け平面3
1に直交し、第2の圧力センサ33より下流に設けられ
ている。
【0069】この結果、第1,第2の圧力センサ32,
33の下流側に、第1,第2の圧力センサ32,33に
それぞれ対応して、第3,第4の圧力センサ42,43
を、配置することにより、管路10の同一取付平面31
において、渦流量計の二重化が出来る。
【0070】図9従来例を2個上下流に並べた場合の如
く、管路10の長い範囲を占有せず、しかも、同一取付
平面31側から圧力センサ32,33,42,43が取
付られるので、取付,保守操作が容易となる。
【0071】構造も簡単であるので、製造コストが低減
出来る。従って、二重化による信頼性が高く、取付,保
守操作が容易で、安価な渦流量計が得られる。
【0072】図8は本発明の他の実施例の要部構成説明
図である。本実施例は、図9従来例に対して、ノズル1
1が配置されている部分の反対側の管路10に、取付け
平面41を設けて、第3,第4の圧力センサを配置し
て、渦流量計の二重化を図ったものである。
【0073】この結果、図9従来例の渦流量計を2個上
下流に並べた場合の如く、管路10の長い範囲を占有す
ることがなく、図9従来例の渦流量計の取付け位置の反
対面の管路10に取付けられるので,管路10の短い長
さの範囲内で渦流量計の二重化が出来る。
【0074】しかも、図9従来例の渦流量計の二重化が
容易に出来るので、図9従来例の渦流量計の二重化によ
る信頼性を容易に向上することが出来る。構造も簡単で
あるので、製造コストが低減出来る。従って、図9従来
例の渦流量計の二重化による信頼性向上が容易に出来、
安価な渦流量計が得られる。
【0075】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1によれば、 (1)渦発生体と測定管路との間に隙間を必要としない
ので、隙間に剛性の高い物が付着して、曲げモーメント
の低下や曲げモーメントの分布が変化する恐れがない。
【0076】従って、検出感度の低下や振動特性の劣化
が生じる恐れがない渦流量計が得られる。
【0077】(2)第1,第2の圧力センサは、剛構造
に出来るので、頑丈な渦流量計が得られる。
【0078】(3)第1,第2の圧力センサの構造は簡
潔であるので、製造コストガ大幅に低減出来、安価な渦
流量計が得られる。
【0079】本発明の請求項2によれば、高いキュリー
温度を有する圧電素子を選択したので、高温まで使用出
来、また、電力の供給が不要であり、センサ部が安価で
信頼性の高い渦流量計が得られる。
【0080】本発明の請求項3によれば、差動増幅器が
使用されたので、管路振動は容易にキャンセルされると
共に、信号成分は加算されて2倍となり、感度の良好な
渦流量計が得られる。
【0081】本発明の請求項4によれば、第1,第2の
圧力センサと第3,第4の圧力センサとを、管路の中心
軸に対して対象に配置することにより、管路の短い長さ
の範囲内で渦流量計の二重化が出来る。
【0082】構造も簡単であるので、製造コストが低減
出来る。従って、二重化による信頼性が高く、安価な渦
流量計が得られる。
【0083】本発明の請求項5によれば、高いキュリー
温度を有する圧電素子を選択したので、高温まで使用出
来、また、電力の供給が不要であり、センサ部が安価で
信頼性の高い渦流量計が得られる。
【0084】本発明の請求項6によれば、差動増幅器が
使用されたので、管路振動は容易にキャンセルされると
共に、信号成分は加算されて2倍となり、感度の良好な
渦流量計が得られる。
【0085】本発明の請求項7によれば、第1,第2の
圧力センサの下流側に、第1,第2の圧力センサにそれ
ぞれ対応して、第3,第4の圧力センサを、配置するこ
とにより、管路の同一取付平面において、渦流量計の二
重化が出来る。
【0086】管路の長い範囲を占有せず、しかも、同一
取付平面側から圧力センサが取付られるので、取付,保
守操作が容易となる。
【0087】構造も簡単であるので、製造コストが低減
出来る。従って、二重化による信頼性が高く、取付,保
守操作が容易で、安価な渦流量計が得られる。
【0088】従って、本発明によれば、製造コストが低
減出来、長期信頼性が向上し、耐振動特性が向上された
渦流量計を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の要部詳細説明図である。
【図3】図1の電気回路説明図である。
【図4】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図5】図4の要部詳細説明図である。
【図6】図1の電気回路説明図である。
【図7】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図8】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図9】従来より一般に使用されている従来例の構成説
明図である。
【図10】図9の変換部の要部構成説明図である。
【図11】図9の動作説明図である。
【図12】図9の動作説明図である。
【符号の説明】
10 管路 11 ノズル 12 渦発生体 14 フランジ部 17 圧電素子 21 圧電素子 31 取付け平面 32 第1の圧力センサ 321 ホルダー 322 凹部 323 圧力素子 324 絶縁体 325 加重体 326 ばね 327 固定体 328 溶接 33 第2の圧力センサ 331 ホルダー 332 凹部 333 圧力素子 334 絶縁体 335 加重体 336 ばね 337 固定体 338 溶接 34 固定フランジ 35 管路振動ノイズ除去回路 351 チヤージコンバータ 352 チヤージコンバータ 353 差動増幅器 41 第2の取付け平面 42 第3の圧力センサ 421 ホルダー 422 凹部 423 圧力素子 424 絶縁体 425 加重体 426 ばね 427 固定体 428 溶接 43 第4の圧力センサ 431 ホルダー 432 凹部 433 圧力素子 434 絶縁体 435 加重体 436 ばね 437 固定体 438 溶接 44 固定フランジ 45 第1のスイッチ 46 第2のスイッチ 47 管路振動ノイズ除去回路 471 チヤージコンバータ 472 チヤージコンバータ 473 差動増幅器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定管路に挿入された柱状の渦発生体によ
    り発生する渦周波数を検出して流量を測定する渦流量計
    において、 前記柱状の渦発生体の軸に直交して前記管路に設けられ
    た取付け平面と、 前記渦発生体により発生する渦周波数を検出するように
    この取付け平面に直交して取付られた第1の圧力センサ
    と、 前記渦発生体により発生する渦周波数を検出するように
    前記取付け平面に直交し前記渦発生体に対して前記第1
    の圧力センサと対称位置に配置取付られた第2の圧力セ
    ンサと、 前記第1の圧力センサと前記第2の圧力センサとの出力
    を演算して前記第1の圧力センサと前記第2の圧力セン
    サとが検出した管路振動ノイズを除去する管路振動ノイ
    ズ除去回路とを具備したことを特徴とする渦流量計。
  2. 【請求項2】前記圧力センサとして圧電素子が使用され
    たことを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  3. 【請求項3】前記振動ノイズ除去回路として前記第1の
    圧力センサと前記第2の圧力センサとの出力をそれぞれ
    チヤージコンバータを介して差動増幅器に入力するよう
    にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の渦
    流量計。
  4. 【請求項4】測定管路に挿入された柱状の渦発生体によ
    り発生する渦周波数を検出して流量を測定する渦流量計
    において、 前記柱状の渦発生体の軸に直交して前記管路に設けられ
    た取付け平面と、 前記渦発生体により発生する渦周波数を検出するように
    この取付け平面に直交して設けられた第1の圧力センサ
    と、 前記渦発生体により発生する渦周波数を検出するように
    前記取付け平面に直交し前記渦発生体に対して前記第1
    の圧力センサと対称位置に設けられた第2の圧力センサ
    と、 前記管路の中心軸に対して前記取付け平面と対象位置に
    設けられた第2の取付け平面と、 前記渦発生体により発生する渦周波数を検出するように
    この第2の取付け平面に設けられ前記管路の中心軸に対
    して前記第1の圧力センサと対象位置に設けられた第3
    の圧力センサと、 前記渦発生体により発生する渦周波数を検出するように
    前記第2の取付け平面に設けられ前記管路の中心軸に対
    して前記第2の圧力センサと対象位置に設けられた第4
    の圧力センサと、 前記第1の圧力センサと前記第3の圧力センサの内故障
    してない圧力センサを選択する第1のスイッチと、 前記第2の圧力センサと前記第4の圧力センサの内故障
    してない圧力センサを選択する第2のスイッチと、 前記第1のスイッチと前記第2のスイッチからの出力を
    演算して前記第1のスイッチが選択した圧力センサと前
    記第2のスイッチが選択した圧力センサとが検出した管
    路振動ノイズを除去する管路振動ノイズ除去回路とを具
    備したことを特徴とする渦流量計。
  5. 【請求項5】前記圧力センサとして圧電素子が使用され
    たことを特徴とする請求項4記載の渦流量計。
  6. 【請求項6】前記振動ノイズ除去回路として前記第1の
    スイッチと前記第2のスイッチとの出力をそれぞれチヤ
    ージコンバータを介して差動増幅器に入力するようにし
    たことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の渦流量
    計。
  7. 【請求項7】測定管路に挿入された柱状の渦発生体によ
    り発生する渦周波数を検出して流量を測定する渦流量計
    において、 前記柱状の渦発生体の中心軸に直交して前記管路に設け
    られた取付け平面と、 前記渦発生体により発生する渦周波数を検出するように
    この取付け平面に直交して設けられた第1の圧力センサ
    と、 前記渦発生体により発生する渦周波数を検出するように
    この取付け平面に直交し前記第1の圧力センサより下流
    に設けられた第3の圧力センサと、 前記渦発生体により発生する渦周波数を検出するように
    前記取付け平面に直交し前記渦発生体に対して前記第1
    の圧力センサと対称位置に設けられた第2の圧力センサ
    と、 前記渦発生体により発生する渦周波数を検出するように
    この取付け平面に直交し前記第2の圧力センサより下流
    に設けられた第4の圧力センサと、 前記第1の圧力センサと前記第3の圧力センサの内故障
    してない圧力センサを選択する第1のスイッチと、 前記第2の圧力センサと前記第4の圧力センサの内故障
    してない圧力センサを選択する第2のスイッチと、 前記第1のスイッチと前記第2のスイッチからの出力を
    演算して前記第1のスイッチが選択した圧力センサと前
    記第2のスイッチが選択した圧力センサとが検出した管
    路振動ノイズを除去する管路振動ノイズ除去回路とを具
    備したことを特徴とする渦流量計。
  8. 【請求項8】前記圧力センサとして圧電素子が使用され
    たことを特徴とする請求項7記載の渦流量計。
  9. 【請求項9】前記振動ノイズ除去回路として前記第1の
    スイッチと前記第2のスイッチとの出力をそれぞれチヤ
    ージコンバータを介して差動増幅器に入力するようにし
    たことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の渦流量
    計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150030166A (ko) * 2013-09-11 2015-03-19 에스엠시 가부시키가이샤 와류 유량계

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150030166A (ko) * 2013-09-11 2015-03-19 에스엠시 가부시키가이샤 와류 유량계
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