JPH11258016A - 渦流量計 - Google Patents

渦流量計

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JPH11258016A
JPH11258016A JP10063031A JP6303198A JPH11258016A JP H11258016 A JPH11258016 A JP H11258016A JP 10063031 A JP10063031 A JP 10063031A JP 6303198 A JP6303198 A JP 6303198A JP H11258016 A JPH11258016 A JP H11258016A
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JP
Japan
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vortex
stress sensor
noise
measurement
sensor
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Application number
JP10063031A
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English (en)
Inventor
Tadashi Nishihara
正 西原
Kenichi Kuromori
健一 黒森
Shinichi Oki
真一 大木
Toshihiko Kishi
敏彦 岸
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期信頼性が向上し、製造コストが低減出来
る渦流量計を提供する。 【解決手段】 測定管路に挿入された柱状の渦発生体に
より発生する渦周波数を検出して流量を測定する渦流量
計において、前記測定管路に最初から一体に構成された
渦発生体と、この渦発生体内に設けられこの渦発生体に
より発生する交番の揚力を検出する測定用応力センサと
を具備したことを特徴とする渦流量計である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長期信頼性が向上
し、製造コストが低減出来る渦流量計に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来より一般に使用されている
従来例の構成説明図で、例えば、特開平3−02061
8号(特願平1−033256号)に示されている。
【0003】管路10は測定流体FLoが流れる管路、
ノズル11は管路10に直角に設けられ円筒状をなす。
渦発生体12は、ノズル11とは間隔を保って管路10
に直角に挿入され、台形断面を有し、柱状をなす。
【0004】その一端は、ネジ13により管路10に支
持され、他端はフランジ部14でノズル11にネジ或い
は溶接により固定されている。凹部15は、渦発生体1
2のフランジ部14側に設けられている。
【0005】この凹部15の中には、その底部から順に
金属製の第1コモン電極16、圧電素子17、電極板1
8、絶縁板19、電極板20、圧電素子21がサンドイ
ッチ状に配列され、金属製の押圧棒22により、これ等
は押圧固定されている。
【0006】さらに、電極板18からはリ−ド線23、
電極板20からはリ−ド線24が、それぞれ端子A、B
に引き出されている。
【0007】圧電素子17、21は、各圧電素子17、
21の紙面に向かって左側と右側とがそれぞれ逆方向に
分極されており、同じ方向の応力に対して互いに上下の
電極に逆極性の電荷を発生する。
【0008】圧電素子17に発生した電荷は、電極板1
8と接続された端子Aと、台座16を介して接続された
管路10との間に得られ、圧電素子21に発生した電荷
は、電極板20と接続された端子Bと、押圧棒20と接
続された管路10との間に得られる。
【0009】この2個の電極板18、20に発生した電
荷は、図10に示すように電荷増幅器25、26に入力
される。電荷増幅器25の出力と、電荷増幅器26の出
力をボリウム27を介した出力とを、加算器28で加算
して流量信号を得る。
【0010】この流量信号は、例えば電流出力に変換さ
れて、2線を介して負荷に伝送される(図示せず)。次
に、以上のように構成された渦流量計の動作について図
11と図12を用いて説明する。
【0011】流体が管路10の中に流れると、渦発生体
12に矢印Fで示した方向にカルマン渦による振動が発
生する。この振動により渦発生体12には、図11
(a)に示すような応力分布と、この逆の応力分布の繰
返しが生じる。
【0012】各圧電素子17、21には、図11(a)
に示す渦周波数を持つ信号応力に対応した電荷+Q、−
Qの繰返しが生じる。
【0013】なお、図11においては、説明の便宜のた
め、電極板18或いは21を紙面に対して左右に2つに
分割し、かつ上下の一方の電極は台座16あるいは押圧
棒22に相当するものとしてある。
【0014】一方、管路10にはノイズとなる管路振動
も生じる。この管路振動は流体の流れと同じ方向の抗
力方向、流体の流れとは直角方向の揚力方向、渦発
生体の長手方向の3方向成分に分けられる。
【0015】このうち、抗力方向の振動に対する応力分
布は、図11(b)に示すようになり、1個の電極内で
正負の電荷は打ち消されて、ノイズ電荷は発生しない。
また、長手方向の振動に対しては、図11(c)に示す
ように電極内で打ち消されて、抗力方向と同様にノイズ
電荷は発生しない。
【0016】しかし、揚力方向の振動は、信号応力と同
一の応力分布となり、ノイズ電荷が生じる。そこで、こ
のノイズ電荷を消去するために、以下の演算を実行す
る。
【0017】圧電素子17、21の各電荷をQ1、Q2
信号成分をS1、S2、揚力方向のノイズ成分をN1、N2
とし、圧電素子17、21で分極を逆とするとQ1、Q2
は次式で示される。 Q1=S1+N1 −Q2=−S2−N2
【0018】ただし、S1とS2、N1とN2のベクトル方
向は同じである。ここで、圧電素子17,21の信号成
分とノイズ成分の関係は、図12(この図は揚力方向の
ノイズと、信号に対する渦発生体の曲げモ−メントの関
係を示す)に示すようになっている。
【0019】従って、図10に示すように、圧電素子1
7側の電荷増幅器25の出力を、加算器28で加算する
際に、ボリウム27と共にN1/N2倍して、圧電素子2
1側の電荷増幅器26の出力と加算すると、
【0020】 Q1−Q2(N1/N2) =S1−S2(N1/N2) となり管路ノイズは除去される。
【0021】そして、第1コモン電極16、圧電素子1
7、電極板18、絶縁板19、電極板20、圧電素子2
1は、凹部15に押圧棒22で押圧固定されている。
【0022】ここで、渦発生体12と第1コモン電極1
6、圧電素子17、電極板18、絶縁板19、電極板2
0、圧電素子21、押圧棒22との温度膨脹を等しくし
ておけば、測定流体温度が変化しても、初期の押付け力
は変化しないので、問題は無い。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図9従来例の
特徴は、カルマン渦と管路振動による曲げモーメントの
分布に、差異があることにある。このため、応力検出部
は、渦発生体12の上部に構成される。
【0024】このことから、構造上の欠点として、渦発
生体12と測定管路10との間に隙間が必要である。こ
のため、隙間に剛性の高い物が付着すると、曲げモーメ
ントの低下や曲げモーメントの分布が変化する。
【0025】この結果、検出感度の低下や振動特性の劣
化が生じ、長期信頼性に欠ける。また、渦発生体12の
固定端と支持端の構成において、構造が複雑になり、製
作コストが如何しても高くなる。
【0026】また、近年においては、技術の進歩によ
り、圧電素子17,21に就いて高温に耐え、感度が、
従来の応力センサより、例えば、3倍程度向上された圧
電素子が得られるようになった。
【0027】本発明は、この問題点を解決するものであ
る。本発明の目的は、長期信頼性が向上し、製造コスト
が低減出来る渦流量計を提供するにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、 (1)測定管路に挿入された柱状の渦発生体により発生
する渦周波数を検出して流量を測定する渦流量計におい
て、前記測定管路に最初から一体に構成された渦発生体
と、この渦発生体内に設けられこの渦発生体により発生
する交番の揚力を検出する測定用応力センサとを具備し
たことを特徴とする渦流量計。 (2)前記渦発生体が一体に構成された前記測定管路に
着脱自由に設けられた容器と、この容器に封着あるいは
固定された前記測定用応力センサのみあるいはこの測定
用応力センサと管路ノイズ信号を検出するノイズ検出用
応力センサとを具備したことを特徴とする(1)記載の
渦流量計。 (3)前記容器の途中に一端側が前記ノイズ検出用応力
センサを介して固定され他端側が前記容器内において自
由端とされ管路振動ノイズに応答して振動変位し前記一
端を介して前記ノイズ検出用応力センサに管路振動ノイ
ズ信号を伝達するウエイト体を具備したことを特徴とす
る請求項2記載の渦流量計。 (4)前記渦発生体が一体に構成された前記測定管路に
着脱自由に設けられた容器と、この容器内の底面に一面
が接する前記測定用応力センサと、この測定用応力セン
サの他面に一面が接する電極プレートと、この電極プレ
ートの他面に接して設けられたピボットと、このピボッ
トに一面が接する第1のウエイト体と、この第1のウエ
イト体の他面に一面が接する前記ノイズ検出用応力セン
サと、このノイズ検出用応力センサの他面に一面が接す
る第2のウエイト体とを具備したことを特徴とする
(1)記載の渦流量計。 (5)前記測定用応力センサと前記ノイズ検出用応力セ
ンサとの出力を演算して前記測定用応力センサが検出し
た渦信号と管路振動ノイズを含む成分から前記ノイズ検
出用応力センサが検出した管路振動ノイズを除去する管
路振動ノイズ除去回路を具備したことを特徴とする
(2)乃至(4)のいずれかに記載の渦流量計。 (6)前記応力センサとして圧電素子が使用されたこと
を特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の渦流
量計。 を構成したものである。
【0029】
【作用】以上の構成において、測定流体が流されると、
渦発生体から渦が放出され、渦発生体の下流側に渦列が
形成される。渦の有する循環流により負圧が生じる。
【0030】渦発生体は、両端固定の梁であり、変動揚
力を受ける。すなわち、渦発生体に、流れと直角方向の
揚力が交番的に働き、渦発生体に、曲げモーメントが生
ずる。
【0031】渦発生体の固定端に、センサアセンブリ中
の測定用応力センサが置かれており、曲げ応力を受け
る。圧電素子よりなる、測定用応力センサは、左右半円
部分において、反対方向に分極されている。
【0032】従って、この曲げ応力分布により、測定用
応力センサの上下の電極面に、曲げ応力に比例した電圧
を検出することができる。この電圧は、カルマン渦の放
出に応じて交番的に変化し、その周波数は渦の放出周波
数に等しい。
【0033】カルマン渦周波数は、測定管路を流れる平
均流速(流量)に比例するので、この測定用応力センサ
の両面に生ずる電圧の周波数から、測定流体の流量を求
める事ができる。
【0034】一方、センサアセンブリの中には、測定用
応力センサの他に、ノイズ検出用応力センサが設けられ
ている。管路振動があると、渦発生体の質量に対して、
−質量×振動の加速度の慣性力が働く。
【0035】この慣性力による曲げモーメントのモード
は、変動揚力の場合と同一なので、測定用応力センサに
は、測定信号と配管振動ノイズが重畳されて、検出され
ることになる。
【0036】ノイズ検出用応力センサには、ウエイト体
が慣性力を受け、配管振動に比例した、圧縮・引張応力
が検出される。なお、ノイズ検出用応力センサは、渦発
生体の固定端から離れているので、カルマン渦信号の成
分は含まれない。
【0037】したがって、測定用応力センサの出力か
ら、ノイズ検出用応力センサの出力を差し引くと、カル
マン渦信号からの信号成分を抽出することができる。以
下、実施例に基づき詳細に説明する。
【0038】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例の要部構
成説明図、図2は図1の側面図、図3,図4は図1の要
部詳細説明図、図5は図1の回路構成説明図、図6は図
1の動作説明図である。なお、図1の主要部分において
は、分かり易い様に、断面で示されている。
【0039】渦発生体31は、測定管路32に最初から
一体に構成されている。渦発生体31の管路32への取
付方法に付いては、例えば、市販のパイプへ渦発生体3
1を溶接して、構成しても良い。
【0040】また、特に、小口径においては、精密鋳造
(ロストワックス)で一体に鋳物にすることにより、コ
ストダウンを図る事も可能である。
【0041】センサアセンブリ33は、図3に示す如
く、容器331、測定用応力センサ332、絶縁体33
3、支持体334、ノイズ検出用応力センサ335、ウ
エイト体336、蓋体337、パイプ338と信号線3
39とからなる。
【0042】容器331は、渦発生体31が一体に最初
から構成された測定管路32に、着脱自由に設けられて
いる。測定用応力センサ332は、容器331内に設け
られ、絶縁体333により、この場合は、封着固定され
ている。
【0043】測定用応力センサ332は、この場合は、
図4に示す如く、圧電素子よりなり、図4の左右半円部
分において、反対方向に分極されている。
【0044】絶縁体333は、この場合は、ガラス、あ
るいは、エポキシ樹脂が使用されている。支持体334
は、容器331の途中に固定されている。
【0045】ウエイト体336は、一端側が容器331
の途中に固定された支持体334に、ノイズ検出用応力
センサ335を介して固定され、他端側が容器331内
において自由端とされ、管路振動ノイズに応答して振動
変位し、一端側を介してノイズ検出用応力センサ335
に管路振動ノイズ信号を伝達する。
【0046】ウエイト体336は、この場合は、T形状
をなしている。蓋体337は、容器331の開口部を覆
い、パイプ338の一端が固定されている。
【0047】パイプ338の内部を、取り出し信号線3
39が通る押さえ金具34は、センサアッセンブリ33
を測定管路32に取付る金具である。
【0048】管路振動ノイズ除去回路41は、図5に示
す如く、チャージコンバータ42、チャージコンバータ
43をそれぞれ介して、測定用応力センサ332とノイ
ズ検出用応力センサ335との出力を演算する。
【0049】而して、測定用応力センサ332とノイズ
検出用応力センサ335とが検出した管路振動ノイズN
1を除去する。管路振動ノイズ除去回路41は、この場
合は、差動増幅器41が使用されている。
【0050】以上の構成において、測定流体FLoが流
されると、渦発生体31から渦が放出され、渦発生体3
1の下流側に渦列が形成される。渦の有する循環流によ
り負圧が生じる。
【0051】渦発生体31は、両端固定Dの梁であり、
図6に示す如く、図6の紙面に垂直な方向に、変動揚力
Fを受ける。すなわち、図6に示す如く、渦発生体31
に、流れと直角方向の揚力Fが、交番的に働き、渦発生
体31に、曲げモーメントMが生ずる。
【0052】渦発生体31の固定端Dに、センサアセン
ブリ33中の測定用応力センサ332が置かれており、
曲げ応力を受ける。圧電素子よりなる、測定用応力セン
サ332は、図4に示す如く、図4の左右半円部分にお
いて、反対方向に分極されている。
【0053】従って、この曲げ応力分布により、測定用
応力センサ332の上下の電極面に、曲げ応力に比例し
た電圧を検出することができる。この電圧は、カルマン
渦の放出に応じて交番的に変化し、その周波数は渦の放
出周波数に等しい。
【0054】カルマン渦周波数は、測定管路32を流れ
る平均流速(流量)に比例するので、この測定用応力セ
ンサ332の両面に生ずる電圧の周波数から、測定流体
FL oの流量を求める事ができる。
【0055】通常は、図5に示す如く、電圧より、Q=
CVを利用した、電荷の変化を、チャージアンプ42,
43で増幅し、信号処理41の後、電圧パルス、あるい
は、アナログ電流出力として出力する。
【0056】一方、センサアセンブ33の中には、測定
用応力センサ332の他に、ノイズ検出用応力センサ3
35が設けられている。管路振動があると、渦発生体3
1の質量mに対して、−Mα(αは振動の加速度)の慣
性力が働く。
【0057】この慣性力による曲げモーメントのモード
は、変動揚力Fの場合と同一なので、測定用応力センサ
335には、測定信号と配管振動ノイズが重畳されて、
検出されることになる。
【0058】ノイズ検出用応力センサ335には、ウエ
イト体336が慣性力を受け、配管振動に比例した、圧
縮・引張応力が検出される。なお、ノイズ検出用応力セ
ンサ335は、渦発生体31の固定端Dから離れている
ので、カルマン渦信号の成分は含まれない。
【0059】したがって、測定用応力センサ332の出
力から、ノイズ検出用応力センサ335の出力を差し引
くと、カルマン渦信号からの信号成分を抽出することが
できる。
【0060】実際には、測定用応力センサ332の出力
とノイズ検出用応力センサ335の出力との間で、感度
の大きさの違いがあるので、適当な係数を乗じて、減算
の演算処理を行う。
【0061】なお、前述の実施例においては、ウエイト
体336はT形状をなすと説明したが、これに限ること
はない。要するに、管路振動による慣性力を受けるもの
であれば良い。
【0062】この結果、 (1)従来例に於いては、ノズル11と渦発生体12と
の間には、隙間が存在し、この隙間に剛性の高い異物が
固着する恐れがあり、耐振動特性が劣化する欠点がある
が、本発明においては、このような隙間がないので、長
期信頼性が向上された渦流量計が得られる。
【0063】(2)測定管路32を鋳物で作る必要がな
く、安価な市販の鋼管が使用出来るので、製造コストが
低減出来る渦流量計が得られる。この効果は、測定管路
32が大口径になるほど効果が大きくなる。
【0064】また、小口径の場合は、ロストワックス鋳
物等の鋳物で製作することができるので、加工コストの
低減を図る事ができる。
【0065】(3)センサアセンブリ33が使用されれ
ば、応力検出センサ332,335が故障等しても、セ
ンサアセンブリ33毎交換すればよいので、保守性に優
れた渦流量計が得られる。
【0066】しかも、測定流体FLoの流れを止める事
無く交換出来、オンラインでの保守性に優れた渦流量計
が得られる。
【0067】(4)他端側が容器331内において自由
端とされ、管路振動ノイズに応答して振動変位し、一端
を介してノイズ検出用応力センサ335に管路振動ノイ
ズ信号を伝達するウエイト体336が使用されれば、コ
ンパクトな構成で、管路振動ノイズを容易に検知出来、
管路振動ノイズをコンパクトに容易に打ち消す事が出来
る渦流量計が得られる。
【0068】(5)管路振動ノイズ除去回路41が使用
されれば、測定用応力センサ332が検出した管路振動
ノイズから、ノイズ検出用応力センサ335が検出した
管路振動ノイズのみを除去するようにしたので、ノイズ
除去の方法が簡潔になり、耐ノイズ特性が良好な渦流量
計が得られる。
【0069】(6)応力センサと332、335とし
て、圧電素子が使用されれば、高いキュリー温度を有す
る圧電素子を選択したので、高温まで使用出来、また、
電力の供給が不要であり、センサ部が安価で信頼性の高
い渦流量計が得られる。
【0070】図7は本発明の他の実施例の要部構成説明
図である。本実施例においては、測定管路32の側面
に、容器511が設けられ、この容器511内に、図3
のノイズ検出用応力センサ335の代わりに、ノイズ検
出用応力センサ512が設けられ、ウエイト体336の
代わりにウエイト体513が設けられたものである。
【0071】この場合は、ノイズ検出用応力センサ51
2は、圧電素子が使用されている。この結果、ノイズ検
出用応力センサ512を、ノイズを打ち消すための最適
の場所に配置することが出来るので、精度が向上された
渦流量計が得られる。
【0072】図8は本発明の他の実施例の要部構成説明
図である。本実施例においては、容器611は、渦発生
体31が一体に構成された測定管路32に着脱自由に設
けられている。
【0073】測定用応力センサ612は,この容器61
1内の底面に一面が接して設けられている。この場合
は、圧電素子が使用されている。
【0074】電極プレート613は、この測定用応力セ
ンサ612の他面に一面が接して設けられている。ピボ
ット614は、この電極プレート613の他面に接して
設けられている。
【0075】第1のウエイト体615は、このピボット
614に一面が接する。ノイズ検出用応力センサ616
は、この第1のウエイト体615の他面に一面が接して
設けられている。
【0076】この場合は、圧電素子が使用されている。
第2のウエイト体617は、このノイズ検出用応力セン
サ616の他面に一面が接して設けられている。
【0077】押さえ金具618は、ノズル11に取付ら
れている。この場合は、ねじ込み固定されている。固定
用皿ばね619は、容器611と押さえ金具618との
間に設けられ、容器611を測定管路32に押圧固定す
る。
【0078】以上の構成において、図8(b)に、検出
部と渦発生体部分における揚力方向の渦信号及び配管振
動ノイズによる、曲げモーメント図を示す。ここで、図
8(b)に示す如く、第2のウエイト体617の図8に
おける上側は固定端Dとなる。
【0079】ピボット614の個所に於いては、支持端
Eとなる。次に、測定用応力センサ612の配置個所で
は固定端Dとなる。また、渦発生体31の下端では、固
定端Dとなる。
【0080】渦発生体31には、渦信号モーメントS、
管路振動ノイズN1が、同一方向に作用し、測定用応力
センサ612は、図8(b)図示の大きさのモーメント
を受ける。
【0081】検出部分には、管路振動ノイズN2,N3
作用し、図8(b)に示す如く、測定用応力センサ61
2にはN2、ノイズ検出用応力センサ616にはN3のモ
ーメントを受ける。
【0082】この結果、測定用応力センサ612の出力
1は、 Q1=S+(N1+N2) ノイズ検出用応力センサ616の出力Q2は、Q2=N3
となり、
【0083】図5の信号変換回路において、差動演算処
理することにより、Q1−αQ2=S+(N1+N2)−α
3となる。(N1+N2)−αN3=0となるように、係
数αを調整する様にすれば、精度良く、信号Sを検出す
ることが出来る。
【0084】この結果、 (1)従来例に於いては、ノズル11と渦発生体12と
の間には、隙間が存在し、この隙間に剛性の高い異物が
固着する恐れがあり、耐振動特性が劣化する欠点がある
が、本発明においては、このような隙間がないので、長
期信頼性が向上された渦流量計が得られる。
【0085】(2)測定管路32を鋳物で作る必要がな
く、安価な市販の鋼管が使用出来るので、製造コストが
低減出来る渦流量計が得られる。この効果は、測定管路
32が大口径になるほど効果が大きくなる。
【0086】また、小口径の場合は、ロストワックス鋳
物等の鋳物で製作することができるので、加工コストの
低減を図る事ができる。
【0087】(3)容器611は、渦発生体31が一体
に構成された測定管路32に着脱自由に設けられている
ので、応力検出センサ612,616が故障等しても、
容器611毎交換すればよいので、保守性に優れた渦流
量計が得られる。
【0088】しかも、測定流体FLoの流れを止める事
無く交換出来、オンラインでの保守性に優れた渦流量計
が得られる。
【0089】(4)信号検出部分612とノイズ検出部
分616とが、ピボット614を介して、一カ所に一体
に構成できるので、小型化が容易で精度が良好な渦流量
計が得られる。
【0090】(5)センサ部分は、容器611内に、測
定用応力センサ612、電極プレート613、ピボット
614、第1のウエイト体615、ノイズ検出用応力セ
ンサ616と第2のウエイト体617が、順次積み重ね
られているので、リジッドな構成であり、堅牢な渦流量
計が得られる。
【0091】(6)センサ部分は、主として、同一種類
の金属部品のみの構成であるので、封着材のような別材
料が使用されていないので、安価で、温度特性が良好
な、渦流量計が得られる。
【0092】(7)管路振動ノイズ除去回路41が使用
されれば、測定用応力センサ612が検出した管路振動
ノイズから、ノイズ検出用応力センサ616が検出した
管路振動ノイズのみを除去するようにしたので、ノイズ
除去の方法が簡潔になり、耐ノイズ特性が良好な渦流量
計が得られる。
【0093】(8)応力センサ612,616として、
圧電素子が使用されれば、高いキュリー温度を有する圧
電素子を選択したので、高温まで使用出来、また、電力
の供給が不要であり、センサ部が安価で信頼性の高い渦
流量計が得られる。
【0094】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の請
求項1によれば、 (1)従来例に於いては、ノズルと渦発生体との間に
は、隙間が存在し、この隙間に剛性の高い異物が固着す
る恐れがあり、耐振動特性が劣化する欠点があるが、本
発明においては、このような隙間がないので、長期信頼
性が向上された渦流量計が得られる。
【0095】(2)測定管路を鋳物で作る必要がなく、
安価な市販の鋼管が使用出来るので、製造コストが低減
出来る渦流量計が得られる。この効果は、測定管路が大
口径になるほど効果が大きくなる。
【0096】また、小口径の場合は、ロストワックス鋳
物等の鋳物で製作することができるので、加工コストの
低減を図る事ができる。
【0097】本発明の請求項2によれば、容器は、渦発
生体が一体に構成された測定管路に着脱自由に設けられ
ているので、応力検出センサが故障等しても、容器毎交
換すればよいので、保守性に優れた渦流量計が得られ
る。
【0098】本発明の請求項3によれば、他端側が容器
内において自由端とされ、管路振動ノイズに応答して振
動変位し、一端を介してノイズ検出用応力センサに管路
振動ノイズ信号を伝達するウエイト体が使用されたの
で、コンパクトな構成で、管路振動ノイズを容易に検知
出来、管路振動ノイズをコンパクトに容易に打ち消す事
が出来る渦流量計が得られる。
【0099】本発明の請求項4によれば、信号検出部分
とノイズ検出部分とが、ピボットを介して、一体に構成
できるので、小型化が容易で精度が良好な渦流量計が得
られる。
【0100】本発明の請求項5によれば、管路振動ノイ
ズ除去回路を使用したので、測定用応力センサが検出し
た管路振動ノイズから、ノイズ検出用応力センサが検出
した管路振動ノイズのみを除去するようにしたので、ノ
イズ除去の方法が簡潔になり、耐ノイズ特性が良好な渦
流量計が得られる。
【0101】本発明の請求項6によれば、高いキュリー
温度を有する圧電素子を選択したので、高温まで使用出
来、また、電力の供給が不要であり、センサ部が安価で
信頼性の高い渦流量計が得られる。
【0102】従って、本発明によれば、長期信頼性が向
上し、製造コストが低減出来る渦流量計を実現すること
が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1の要部詳細説明図である。
【図4】図1の要部詳細説明図である。
【図5】図1の電気回路構成説明図である。
【図6】図1の動作説明図である。
【図7】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図8】本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
【図9】従来より一般に使用されている従来例の構成説
明図である。
【図10】図9の変換部の要部構成説明図である。
【図11】図9の動作説明図である。
【図12】図9の動作説明図である。
【符号の説明】
11 ノズル 31 渦発生体 32 測定管路 33 センサアセンブリ 331 容器 332 測定用応力センサ 333 絶縁体 334 支持体 335 ノイズ検出用応力センサ 336 ウエイト体 337 蓋体 338 パイプ 339 信号線 34 押さえ金具 41 管路振動ノイズ除去回路 42 チャージコンバータ 43 チャージコンバータ 511 容器 512 ノイズ検出用応力センサ 513 ウエイト体 611 容器 612 測定用応力センサ 613 電極プレート 614 ピボット 615 第1のウエイト体 616 ノイズ検出用応力センサ 617 第2のウエイト体 618 押さえ金具 619 固定用皿ばね N1 管路振動ノイズ N2 管路振動ノイズ N3 管路振動ノイズ S 信号成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 敏彦 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定管路に挿入された柱状の渦発生体によ
    り発生する渦周波数を検出して流量を測定する渦流量計
    において、 前記測定管路に最初から一体に構成された渦発生体と、 この渦発生体内に設けられこの渦発生体により発生する
    交番の揚力を検出する測定用応力センサとを具備したこ
    とを特徴とする渦流量計。
  2. 【請求項2】前記渦発生体が一体に構成された前記測定
    管路に着脱自由に設けられた容器と、 この容器に封着あるいは固定された前記測定用応力セン
    サのみあるいはこの測定用応力センサと管路ノイズ信号
    を検出するノイズ検出用応力センサとを具備したことを
    特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  3. 【請求項3】前記容器の途中に一端側が前記ノイズ検出
    用応力センサを介して固定され他端側が前記容器内にお
    いて自由端とされ管路振動ノイズに応答して振動変位し
    前記一端を介して前記ノイズ検出用応力センサに管路振
    動ノイズ信号を伝達するウエイト体を具備したことを特
    徴とする請求項2記載の渦流量計。
  4. 【請求項4】前記渦発生体が一体に構成された前記測定
    管路に着脱自由に設けられた容器と、 この容器内の底面に一面が接する前記測定用応力センサ
    と、 この測定用応力センサの他面に一面が接する電極プレー
    トと、 この電極プレートの他面に接して設けられたピボット
    と、 このピボットに一面が接する第1のウエイト体と、 この第1のウエイト体の他面に一面が接する前記ノイズ
    検出用応力センサと、 このノイズ検出用応力センサの他面に一面が接する第2
    のウエイト体とを具備したことを特徴とする請求項1記
    載の渦流量計。
  5. 【請求項5】前記測定用応力センサと前記ノイズ検出用
    応力センサとの出力を演算して前記測定用応力センサが
    検出した渦信号と管路振動ノイズを含む成分から前記ノ
    イズ検出用応力センサが検出した管路振動ノイズを除去
    する管路振動ノイズ除去回路を具備したことを特徴とす
    る請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の渦流量計。
  6. 【請求項6】前記応力センサとして圧電素子が使用され
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに
    記載の渦流量計。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005164581A (ja) * 2003-11-03 2005-06-23 Rosemount Inc 一体形テーパ拡径部を備えたフランジ付渦流量計
JP4670152B2 (ja) * 2001-01-19 2011-04-13 横河電機株式会社 渦流量計
JP2011106989A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Yokogawa Electric Corp 渦流量計
JP2012159508A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Krohne Messtechnik Gmbh 渦流量計
CN106404082A (zh) * 2016-08-26 2017-02-15 江苏伟屹电子有限公司 无胶封装高温涡街应力式传导传感器
RU201794U1 (ru) * 2020-07-07 2021-01-13 Акционерное общество "Научно-исследовательский институт Приборостроения имени В.В. Тихомирова" Расходомер

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