JP2002054959A - 差圧式流量計 - Google Patents

差圧式流量計

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JP2002054959A
JP2002054959A JP2000242506A JP2000242506A JP2002054959A JP 2002054959 A JP2002054959 A JP 2002054959A JP 2000242506 A JP2000242506 A JP 2000242506A JP 2000242506 A JP2000242506 A JP 2000242506A JP 2002054959 A JP2002054959 A JP 2002054959A
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pressure
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electrode
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Kazumasa Onishi
一正 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製のダイヤフラムが不要で構造が簡素で
安価にする。 【解決手段】 流体Fが流れる管体1内にはオリフィス
2が設けられており、オリフィス2の前後の管体1に
は、流体Fの圧力を取り出すための圧力取出口3a、3
bには、水晶から成る水晶円板4がそれぞれ取り付けら
れている。水晶円板4の表面には、弾性表面波を発生さ
せ、これを検出するためのくし形電極が設けられてい
る。水晶円板4に片面から圧力が均一に加えられ水晶円
板4が撓むと、水晶円板4のヤング率が変化し伝播速度
が変化することから、周波数に変化が生ずることを利用
して圧力を検出する。この発振周波数は周波数検出回路
により検出され、2つの水晶円板4に加わる圧力がそれ
ぞれ得られ、2つの圧力センサからオリフィス2を挟む
差圧が求められ、ベルヌーイの定理に従ってこの差圧を
基に流体Fの流量を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管路内に設けた絞
り機構の両側における差圧を利用して、流体の流量を測
定する差圧式流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体が流れている管路中に絞り機構を設
けて流れを絞ると、絞り機構の後方の圧力は流速に対し
てベルヌーイの定理に従って一定の関係に従って減少す
る。差圧式流量計はこの絞り機構の前後の圧力差を測定
することにより流量を測定する。
【0003】このような差圧流量計は構造が簡単で安価
であり、保守が容易であるなどの長所があり、従来から
流量計の主流になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例においては、2つの導圧管の流体に接するための差
圧伝送器を必要とする。この差圧伝送器は大別して静電
容量式、半導体歪ゲージ式、振動式の3種類がある。静
電容量式は金属ダイヤフラムの両側に圧力をかけ、その
差圧による変位を差動的に静電容量の形で検出する。半
導体歪ゲージ式はシリコンのダイヤフラムにかかる差圧
を抵抗変化として検出する。振動式は差圧を受けるダイ
ヤフラムにワイヤ状の振動子を接続したものであり、ダ
イヤフラムが差圧を受けると、振動子は差圧と一定の関
係を持った周波数で振動するので、これを検出して差圧
を知る。
【0005】このように、殆どの種類の差圧伝送器は金
属製のダイヤフラムが必要であり、この金属製のダイヤ
フラムは高い機械加工精度が不可欠である。
【0006】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
金属製のダイヤフラムが不要で構造が簡素で安価な差圧
式流量計を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る差圧式流量計は、流体管路内の絞り機構
を挟んだ位置にそれぞれ導圧部を取り付け、これらの導
圧部にそれぞれ圧力センサを取り付けた差圧式流量計で
あって、前記各圧力センサは圧電板の基準圧力側に複数
の電極を形成し、前記一方の電極で発生し前記圧電板上
を伝播する弾性表面波を前記他方の電極で検出すること
により前記圧電板に加わる圧力を検出し、前記2つの圧
力センサの出力を演算して前記導圧部間の差圧を求め、
前記管路を流れる流体の流量を測定することを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施の形態に基づ
いて詳細に説明する。図1は第1の実施の形態の流量測
定機構の断面図を示している。流体Fが流れる管体1内
にはオリフィス2が設けられている。オリフィス2の前
後の管体1には、流体Fの圧力を取り出すための円筒状
の圧力取出口3a、3bが設けられている。これらの圧
力取出口3a、3bには、圧電材料である水晶から成る
水晶円板4がOリング5を介して押さえリング6により
取り付けられており、圧力取出口3a、3bを閉塞して
いる。圧力取出口3a、3bの外側は蓋部7により覆わ
れており、水晶円板4と蓋部7の間は大気圧とされてい
るが、一定の圧力をかけて密閉してもよい。
【0009】或いは、2つの圧力取出口3a、3bの水
晶円板4と蓋部7の間同士を配管により連結することに
より、各水晶円板4の基準圧力を等圧とすることによっ
て、2つの圧力センサが圧力を同じ特性で正確に求める
ようにすることもできる。
【0010】水晶円板4の表面つまり流体Fと反対側の
大気側の面には、図2に示すように弾性表面波を発生さ
せ、これを検出するためのくし形電極8、9が相互に対
向して印刷配線等により形成されている。これらのくし
形電極8、9は水晶円板4の中央部だけに円環状に設け
られ、中央部だけが振動する所謂エネルギ閉じ込め振動
モードとして作用する。そして、くし形電極8、9はリ
ード線10、11を介してそれぞれ発振回路、検出回路
に接続されている。
【0011】水晶円板4の発振周波数fは、くし形電極
8、9間の距離をd、弾性表面波の伝播速度をvとする
と、 f=(v/d)(n−φE/2π) として得られる。ここで、nは電極形状と距離dで決ま
る整数、φEは増幅器の移相量である。
【0012】水晶円板4に片面から圧力が均一に加えら
れ水晶円板4が撓むと、水晶円板4のヤング率、距離d
等が変化し、くし形電極8から電極9に水晶円板4上を
伝播する表面弾性波の伝播速度vが変化することから、
周波数fに変化が生ずることを利用して、周波数fの測
定により圧力センサとして使用することができる。
【0013】図3は発振回路の1つであるコルピッツ型
発振回路の回路図を示している。圧水晶円板4は圧電振
動子として作用し、電極8、9はリード線10、11を
介して端子12、13にそれぞれ接続されている。そし
て、水晶円板4が大気圧との差圧である流体Fの圧力に
よって変形すると、ヤング率が変化しその状態における
共振周波数と一致する周波数fで発振する。この発振周
波数fは周波数検出回路14により検出され、その後に
マイクロコンピュータにこのデータが入力され、2つの
水晶円板4に加わる圧力がそれぞれ得られ、2つの圧力
センサからオリフィス2を挟む流体Fの差圧が求めら
れ、ベルヌーイの定理に従ってこの差圧を基に流体Fの
流量を算出する。
【0014】この場合に、水晶円板4の流体Fと接する
裏面には電極は存在しないので、電極8、9が流体Fを
汚染したり、逆に流体Fにより電極8、9が損傷する虞
れもない。また、圧電板として水晶円板4を使用するこ
とにより、金属以上の耐薬品性が得られ、適用できる流
体Fの種類が多くなる。
【0015】なお、水晶から成る圧電板はもともと温度
係数が小さいが、更に結晶体としての切断方位を選択す
ることにより、温度の影響を殆ど無視することができ
る。例えば、図4は回転Yカット方位に対する温度係数
であり、縦軸の温度係数が零となる切断方位が存在する
ことを示している。
【0016】図5は他の実施の形態を示し、図1の場合
とほぼ同様な構造であり、図1と同一の符号は同一の部
材を示している。ここでは圧電材料として、水晶の代り
にリチウムナイオベイトから成る圧電板21が使用され
ており、このリチウムナイオベイトは水晶に比較して感
度は高くなるが温度係数は大きい。従って、温度補正が
必要となり、圧電板21に温度センサ22が付設されて
いる。圧電板21は正方形の薄板であり、周囲が円形で
中央部に正方形の開口部を有する取付板23に、圧電板
21が液密又は気密に固定されている。
【0017】本実施の形態のように、圧電板の共振周波
数に無視できない温度特性がある場合には、圧電板21
に設けた温度センサ22により、圧電板21の温度を検
出して共振周波数の温度変化を補正し、計測精度を向上
させることができる。
【0018】また、図6は他の例の回路例による圧電板
21における電極パターンを示し、圧電板21の流体F
と接する裏面には電極はなく、その反対側の大気側の表
面にだけ電極が設けられている。電極は第1の実施の形
態と同様にくし形電極であり、アース用電極24、電圧
印加部用電極25、帰還信号部用電極26の3つのグル
ープに分けられている。そして、これらの電極パターン
24、25、26により所謂表面弾性波共振器が構成さ
れている。
【0019】図7は発振回路の他の例のブロック回路構
成図である。図6に示す圧電板21上の電圧印加用電極
25とアース用電極24の間に印加する駆動電圧を生成
する駆動回路27が設けられ、帰還信号部用電極26と
アース用電極24の間に発生する表面弾性波による出力
電圧を増幅し検出する増幅回路28、周波数検出回路2
9が設けられている。
【0020】共振周波数以外の周波数により電圧印加用
電極25とアース用電極24の間に加えられた電気的エ
ネルギは、機械的エネルギ即ち弾性波に殆ど変換され
ず、またこの周波数で発生した弾性波も帰還信号部用電
極26とアース用電極24に発生する電気的エネルギに
変換されることはない。従って、発振周波数は電気、機
械、電気とエネルギが効率良く変換されて圧電板21の
共振周波数となる。
【0021】図8は第3の実施の形態の構成図を示して
いる。第1、第2の実施の形態においては、2つの圧力
センサを用いてオリフィス2を挟む管体1内の圧力を別
個に測定していたが、流体Fにより電極が汚損する虞れ
がなければ、センサボックス31内の水晶円板4の両側
に、配管32a、32bにより流体圧を導圧して、差圧
により水晶円板4が低圧側つまり配管32b側にに撓む
ことを利用して、共振周波数を基に差圧を直接検出する
ことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る差圧式
流量計は、圧電材料上を伝達する表面弾性波の周波数を
検出することにより圧力を測定する圧力センサを使用し
ているので、金属製ダイヤフラムが不要で安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の構成図である。
【図2】水晶円板の平面図である。
【図3】発振回路のブロック回路構成図である。
【図4】水晶の回転Yカット方位に対する温度係数のグ
ラフ図である。
【図5】第2の実施の形態の構成図である。
【図6】リチウムナイオベイトによる圧電板の平面図で
ある。
【図7】発振回路のブロック回路構成図である。
【図8】第3の実施の形態の構成図である。
【符号の説明】 1 管体 2 オリフィス 3 圧力取出口 4 水晶円板 8、9 くし型電極 14,29 周波数検出回路 21圧電板 22 温度センサ 24、25、26 電極 27 駆動回路 31 センサボックス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体管路内の絞り機構を挟んだ位置にそ
    れぞれ導圧部を取り付け、これらの導圧部にそれぞれ圧
    力センサを取り付けた差圧式流量計であって、前記各圧
    力センサは圧電板の基準圧力側に複数の電極を形成し、
    前記一方の電極で発生し前記圧電板上を伝播する弾性表
    面波を前記他方の電極で検出することにより前記圧電板
    に加わる圧力を検出し、前記2つの圧力センサの出力を
    演算して前記導圧部間の差圧を求め、前記管路を流れる
    流体の流量を測定することを特徴とする差圧式流量計。
  2. 【請求項2】 前記圧電板により前記導圧部を密閉した
    請求項1に記載の差圧式流量計。
  3. 【請求項3】 前記2つの圧力センサの基準圧力側同士
    を配管により連結した請求項1に記載の差圧式流量計。
  4. 【請求項4】 管路内の絞り機構を挟んだ位置にそれぞ
    れ導圧部を取り付け、これらの導圧部を圧電板の両面側
    に取り付けた差圧式流量計であって、前記圧電板の少な
    くとも何れかの面に複数の電極を貼り付け、前記一方の
    電極で発生し前記圧電板上を伝播する弾性表面波を前記
    他方の電極で検出することにより、前記圧電板の両面に
    加わる圧力の差圧を検出し前記管路を流れる流体の流量
    を測定することを特徴とする差圧式流量計。
  5. 【請求項5】 前記他方の電極の出力は前記圧電板の共
    振周波数とした請求項1又は4に記載の差圧式流量計。
  6. 【請求項6】 前記圧電板は水晶とした請求項1又は4
    に記載の差圧式流量計。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125861A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Sumitomo Chemical Co Ltd 流体検出装置およびそれを用いた流体検出方法
JP2006519997A (ja) * 2003-03-12 2006-08-31 ローズマウント インコーポレイテッド マルチセンサを備えた流量装置
JP2007240498A (ja) * 2006-03-13 2007-09-20 Yokogawa Electric Corp 差圧測定装置
KR101425631B1 (ko) * 2013-06-20 2014-08-01 주식회사 지앤지테크놀러지 차압센서를 이용한 지하수 유량 측정 장치 및 방법

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