JP2001348505A - 反応染料組成物およびその繊維への適用 - Google Patents

反応染料組成物およびその繊維への適用

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JP2001348505A JP2000171756A JP2000171756A JP2001348505A JP 2001348505 A JP2001348505 A JP 2001348505A JP 2000171756 A JP2000171756 A JP 2000171756A JP 2000171756 A JP2000171756 A JP 2000171756A JP 2001348505 A JP2001348505 A JP 2001348505A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロース繊維を緋赤色に染色するに際し有
用な反応染料の提供。 【解決手段】 式(I)の染料と式(IV)の染料を含有
する組成物。 【化1】 (I) 【化2】 (IV) (式中、mは0又は1、R1は水素等、Z1、Z2は複素
環系の繊維反応性基、D1は置換可フェニル、置換可ナ
フチルを表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応染料組成物及
びその繊維への適用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セルロース繊維を緋赤色に染色する際の
反応染料としては、スカーレット色の染料と赤色の染料
とを混合した染料組成物が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の染料組成物を用いてセルロース繊維を緋赤色に染
色しても、染色性能(吸尽・固着性、ビルドアップ性、
カラーバリュー、染色再現性、未固着染料の繊維材料か
らの洗浄除去の容易さ等)、乾燥状態、湿潤状態及び溶
液状態での保存安定性、染浴等における溶解性、他の反
応染料との相容性、配合染色における染め上がり具合、
より経済的な染色処方への適性等や、各種の堅牢度(耐
塩素性、耐光性、耐汗性、耐汗日光性、耐酸加水分解
性、耐アルカリ性、耐洗濯性、耐過酸化洗濯性)、殊に
洗濯堅牢度、均染性及びビルドアップ性がバランスの良
い性能を示す反応染料組成物はなく、上記諸性能に優れ
た反応染料組成物の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来の反
応染料組成物に比べ、均染性、洗濯堅牢度、ビルドアッ
プ性等に優れ、低塩濃度で染色でき、かつ、各種の堅牢
度に優れる緋赤色の染色物及び捺染物を与える組成物を
開発すべく鋭意研究した結果、複数の反応染料を含有し
てなる特定の組成物が上記目的を達成することを見出し
て、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、遊離酸の形が下式
(I)で示される反応染料と、遊離酸の形が下式(IV)
で示される反応染料とを含有してなる反応染料組成物、
並びに、それを用いて繊維材料を染色又は捺染する方法
を提供するものである。
【0006】
【化17】 (I)
【0007】〔式中、mは0又は1を表し、R1は水素
又は非繊維反応性基で置換されていてもよいアルキル基
を表し、Z1は下式(IIa)又は(IIb)で示される繊維
反応性基を表す。
【0008】
【化18】 (IIa)
【0009】
【化19】 (IIb)
【0010】(式中、X1とX2はともにクロロを表す
か、或いは、X1はフルオロ、クロロ、置換されていて
もよいピリジニオもしくは下式(IIIa)
【0011】
【化20】 (IIIa)
【0012】で示される繊維反応性基を表し、X2は下
式(IIIb)
【0013】
【化21】 (IIIb)
【0014】で示される繊維反応性基又は下式(III
c)、(IIId)もしくは(IIIe)
【0015】
【化22】 (IIIc)
【0016】
【化23】 (IIId)
【0017】
【化24】 (IIIe)
【0018】{式中、A1及びA2は、互いに独立に、非
繊維反応性基で置換されていてもよいアルキレン、非繊
維反応性基で置換されていてもよいフェニレン又は非繊
維反応性基で置換されていてもよいナフチレンを表し、
2、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立に、水素、
非繊維反応性基で置換されていてもよいアルキル又は非
繊維反応性基で置換されていてもよいフェニルを表し、
1は−CH2−、−O−、−S−、−SO2−又は−N
7−を表し、R7は水素、非繊維反応性基で置換されて
いてもよいフェニル又は非繊維反応性基で置換されてい
てもよいアルキルを表し、nは1、2又は3を表し、Y
1及びY2は、互いに独立に、−CH=CH2又は−CH2
CH2L1を表し、L1はアルカリの作用で脱離する基で
ある。}で示される基を表し、X3はフルオロ又はクロロ
を表し、X4はクロロ、水素、メチル又はシアノを表
す。)〕
【0019】
【化25】 (IV)
【0020】〔式中、D1は置換されていてもよいフェ
ニル又は置換されていてもよいナフチルを表し、Z2
下式(Va)又は(Vb)で示される繊維反応性基を表
す。
【0021】
【化26】 (Va)
【0022】
【化27】 (Vb)
【0023】(式中、X5とX6はともにクロロを表す
か、或いは、X5はフルオロ、クロロ、置換されていて
もよいピリジニオもしくは下式(VIa)
【0024】
【化28】 (VIa)
【0025】で示される繊維反応性基を表し、X6は下
式(VIb)で示される繊維反応性基
【0026】
【化29】 (VIb)
【0027】又は下式(VIc)、(VId)もしくは(VI
e)
【0028】
【化30】 (VIc)
【0029】
【化31】 (VId)
【0030】
【化32】 (VIe)
【0031】{式中、A3及びA4は、互いに独立に、非
繊維反応性基で置換されていてもよいアルキレン、非繊
維反応性基で置換されていてもよいフェニレン又は非繊
維反応性基で置換されていてもよいナフチレンを表し、
8、R9、R10、R11及びR12 は、互いに独立に、水
素、非繊維反応性基で置換されていてもよいアルキル又
は非繊維反応性基で置換されていてもよいフェニルを表
し、T2は−CH2−、−O−、−S−、−SO2−又は
−NR13−を表し、R13は水素、非繊維反応性基で置換
されていてもよいフェニル又は非繊維反応性基で置換さ
れていてもよいアルキルを表し、pは1、2又は3であ
り、Y3及びY4は、互いに独立に、−CH=CH2又は
−CH2CH2L2を表し、L2はアルカリの作用で脱離す
る基である。}で示される基を表し、X7はフルオロ又は
クロロを表し、X8はクロロ、水素、メチル又はシアノ
を表す。)〕 以下、本発明を詳細に説明する。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる反応染
料(I)におけるmは、0又は1を表すが、好ましくは
0である。又、式(I)におけるR1は、水素又は非繊
維反応性基で置換されていてもよいアルキルを表し、該
アルキルの具体例としては、メチル、エチル、n−プロ
ピル、iso−プロピル、n−ブチル、sec−ブチ
ル、2−ヒドロキシエチル、2,3−ジヒドロキシプロ
ピル、シアノメチル、2−シアノエチル、メトキシメチ
ル、2−エトキシエチル、2−メトキシカルボニルエチ
ル、2−メチルカルボニルオキシエチル、スルホメチ
ル、2−スルホエチル、2−スルファモイルエチル、2
−クロロエチル、3−クロロプロピル等の非繊維反応性
基で置換されていてもよいアルキルを挙げることができ
る。R1としては、好ましくは水素又はメチルであり、
特に好ましくは水素である。
【0033】式(I)におけるZ1は、式(IIa)又は
(IIb)で示される繊維反応性基を表す。又、式(IIa)
におけるX1及びX2は、ともにクロロを表すか、あるい
は、X1はフルオロ、クロロ、置換されていてもよいピ
リジニオもしくは式(IIIa)で示される繊維反応性基を
表し、X2は式(IIIb)で示される繊維反応性基又は式
(IIIc)、(IIId)もしくは(IIIe)で示される基を表
す。式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IIId)及び
(IIIe)におけるR2、R3、R4、R5及びR6は、互い
に独立に、水素、非繊維反応性基で置換されていてもよ
いアルキル又は非繊維反応性基で置換されていてもよい
フェニルを表す。上式(IIIa)及び(IIIb)におけるA
1及びA2は、互いに独立に、非繊維反応性基で置換され
ていてもよいアルキレン、非繊維反応性基で置換されて
いてもよいフェニレン又は非繊維反応性基で置換されて
いてもよいナフチレンを表す。A1及びA2における非繊
維反応性基で置換されていてもよいアルキレンとして
は、例えば、スルホやヒドロキシ等の非繊維反応性基で
置換されていてもよい−(CH2)2−、−(CH2)
3−及び−CH(CH3)CH2−等のC2〜C4アルキ
レンが挙げられる。A1及びA2における非繊維反応性基
で置換されていてもよいアルキレンとして、好ましいも
のは無置換の−(CH2)2−、−(CH2)3−及び
−CH(CH3)CH2−基である。
【0034】式(IIIa)及び(IIIb)におけるY1及び
2は、互いに独立に、−CH=CH2又は−CH2CH2
1を表し、L1はアルカリの作用で脱離する基を表す。
1としては、例えば、硫酸エステル、チオ硫酸エステ
ル、燐酸エステル、酢酸エステルやハロゲノ、あるい
は、カルボキシ及びカルバモイルからなる群より選ばれ
る1〜2個の置換基で置換されていてもよいピリジニオ
等を挙げることができる。式(IIId)におけるT1は、
−CH2−、−O−、−S−、−SO2−又は−NR7
を表し、R7は水素、非繊維反応性基で置換されていて
もよいフェニル又は非繊維反応性基で置換されていても
よいアルキルを表す。式(IIId)におけるnは1,2又
は3を表し、好ましくは2である。
【0035】式(IIb)におけるX3はフルオロ又はクロ
ロを表し、X4はクロロ、水素、メチル又はシアノを表
す。
【0036】本発明において用いられる反応染料(IV)
におけるD1は、置換されていてもよいフェニル又は置
換されていてもよいナフチルを表す。置換されていても
よいフェニルとしては、例えば、無置換のフェニル、或
いは、炭素数1〜4個のアルキル、炭素数1〜4個のア
ルコキシ、カルボキシ、スルホ、ハロゲノ、ニトロ、−
SO2CH=CH2及び−SO2CH2CH2L3(L3はア
ルカリの作用で脱離する基であり、例えば、L1及びL2
で例示したものと同様の基である)の群から選ばれる
1、2又は3個の置換基により置換されたフェニル等が
挙げられる。D1で表される置換されていてもよいフェ
ニルとしては、具体的には、次のような基等をあげるこ
とができる。
【0037】
【化33】
【0038】
【化34】
【0039】〔式中、Qは−SO2CH=CH2又は−S
O2CH2CH2L3を表し、L3は前記の意味である。〕
【0040】式(IV)におけるD1で表される置換され
ていてもよいナフチルとして、好ましくは、無置換のナ
フチル基、或いは、前記Q及びスルホの群から選ばれる
1、2又は3個の置換基により置換されたナフチル基が
挙げられる。該ナフチル基の具体例としては、次のよう
な基等を挙げることができる。
【0041】
【化35】
【0042】
【化36】
【0043】〔Qは、前記の意味である。〕
【0044】式(IV)におけるZ2は、上式(Va)又は
(Vb)で示される繊維反応性基を表す。
【0045】式(Va)におけるX5及びX6は、ともに
クロロを表すか、或いは、X5はフルオロ、クロロ、置
換されていてもよいピリジニオもしくは上式(VIa)で
示される繊維反応性基を表し、X6は上式(VIb)で示さ
れる繊維反応性基、又は、上式(VIc)、(VId)もしく
は(VIe)で示される基を表す。
【0046】式(VIa)、(VIb)、(VIc)、(VId)及
び(VIe)におけるR8、R9、R10、R11及びR12は、
互いに独立に、水素、非繊維反応性基で置換されていて
もよいアルキル又は非繊維反応性基で置換されていても
よいフェニルを表す。
【0047】式(VIa)及び(VIb)におけるA3及びA4
は、互いに独立に、非繊維反応性基で置換されていても
よいアルキレン、非繊維反応性基で置換されていてもよ
いフェニレン又は非繊維反応性基で置換されていてもよ
いナフチレンを表す。A3及びA4における非繊維反応性
基で置換されていてもよいアルキレンとしては、非繊維
反応性基で置換されていてもよい−(CH2)2−、−
(CH2)3−及び−CH(CH3)CH2−等のC2
〜C4アルキレンが挙げられる。A3及びA4で表される
アルキレンとしては、無置換の−(CH2)2−、−
(CH2)3−及び−CH(CH3)CH2−等のC2
〜C4アルキレンが好ましい。
【0048】式(VIa)及び(VIb)におけるY3及びY4
は、互いに独立に、−CH=CH2又は−CH2CH2
2を表し、L2はアルカリの作用で脱離する基を表す。
2としては、例えば硫酸エステル、チオ硫酸エステ
ル、燐酸エステル、酢酸エステルやハロゲノ、或いは、
カルボキシ及びカルバモイルからなる群より選ばれる1
〜2個の置換基で置換されていてもよいピリジニオ等を
挙げることができる。
【0049】上式(VId)におけるT2は、−CH2−、
−O−、−S−、−SO2−又は−NR13−を表し、R
13は水素、非繊維反応性基で置換されていてもよいフェ
ニル又は非繊維反応性基で置換されていてもよいアルキ
ルを表す。式(VId)におけるpは、1,2又は3を表
し、好ましくは2である。
【0050】上式(Vb)におけるX7はフルオロ又はク
ロロを表し、X8はクロロ、水素、メチル又はシアノを
表す。
【0051】上式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)及び
(IIIe)、並びに、(IIId)中のT1で表される−NR7
−において、又、式(VIa)、(VIb)、(VIc)及び(V
Ie)、並びに、(VId)中のT2で表される−NR13にお
いて、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
10、R11、R12やR13で表される非繊維反応性基で置
換されていてもよいアルキルの具体例としては、例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピ
ル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、2
−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒ
ドロキシプロピル、2−ヒドロキシブチル、3−ヒドロ
キシブチル、4−ヒドロキシブチル、2,3−ジヒドロ
キシプロピル、3,4−ジヒドロキシブチル、シアノメ
チル、2−シアノエチル、3−シアノプロピル、4−シ
アノブチル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−メ
トキシエチル、2−エトキシエチル、3−メトキシプロ
ピル、3−エトキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−メ
トキシプロピル、カルボキシメチル、2−カルボキシエ
チル、3−カルボキシプロピル、4−カルボキシブチ
ル、1,2−ジカルボキシエチル、カルバモイルメチ
ル、2−カルバモイルエチル、3−カルバモイルプロピ
ル、4−カルバモイルブチル、メトキシカルボニルメチ
ル、エトキシカルボニルメチル、2−メトキシカルボニ
ルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、3−メトキ
シカルボニルプロピル、3−エトキシカルボニルプロピ
ル、4−メトキシカルボニルブチル、4−エトキシカル
ボニルブチル、メチルカルボニルオキシメチル、エチル
カルボニルオキシメチル、2−メチルカルボニルオキシ
エチル、2−エチルカルボニルオキシエチル、3−メチ
ルカルボニルオキシプロピル、3−エチルカルボニルオ
キシプロピル、4−メチルカルボニルオキシブチル、4
−エチルカルボニルオキシブチル、スルホメチル、2−
スルホエチル、3−スルホプロピル、4−スルホブチ
ル、スルファモイルメチル、2−スルファモイルエチ
ル、3−スルファモイルプロピル、4−スルファモイル
ブチル、クロロメチル、ブロモメチル、2−クロロエチ
ル、2−ブロモエチル、3−クロロプロピル、3−ブロ
モプロピル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル等の
非繊維反応性基で置換されていてもよいアルキルを挙げ
ることができる。
【0052】上式(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)及び
(IIIe)、並びに式(IIId)中のT1で表される−NR7
−、(VIa)、(VIb)、(VIc)及び(VIe)、並びに、
(VId)中のT2で表される−NR13において、R2
3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R
12やR13で表される非繊維反応性基で置換されていても
よいフェニルの具体例としては、例えば、フェニル、2
−、3−又は4−メチルフェニル、2−、3−又は4−
メトキシフェニル、2−、3−又は4−エチルフェニ
ル、2−、3−又は4−エトキシフェニル、2−、3−
又は4−イソプロピルフェニル、2−、3−又は4−カ
ルボキシフェニル、2−、3−又は4−カルバモイルフ
ェニル、2−、3−又は4−クロロフェニル、2−、3
−又は4−スルホフェニル、2−、3−又は4−ヒドロ
キシフェニル、2−スルホ−4−メトキシフェニル、2
−スルホ−4−アセチルアミノフェニル、2−カルボキ
シ−4−アセチルアミノフェニル、2−メトキシ−5−
メチルフェニル、2,4−ジメトキシフェニル及び2,
5−ジメトキシフェニル等の非繊維反応性基で置換され
ていてもよいフェニル等が挙げられる。
【0053】式(IIIa)、(IIIb)、(VIa)及び(VI
b)におけるA1、A2、A3及びA4で表される非繊維反
応性基で置換されていてもよいフェニレンとしては、例
えば、炭素数1〜4個のアルキル、炭素数1〜4個のア
ルコキシ、スルホ及びハロゲノ(クロロ、ブロモ等)よ
りなる群から選ばれる1又は2個の非繊維反応性基によ
り置換されていてもよいフェニレンが好ましい。中で
も、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、クロロ、ブ
ロモ及びスルホよりなる群から選ばれる1又は2個の非
繊維反応性基により置換されていてもよいフェニレンが
特に好ましい。かかるフェニレンとしては、例えば、
【0054】
【化37】
【0055】〔式中、***印は、−NR2−、−NR3
−、−NR8−又は−NR9−(R2、R3、R8及びR9
前記の意味である)に通じている結合を意味する。〕等
を挙げることができる。特に、メチル及びメトキシから
なる群より選ばれる1又は2個の非繊維反応性の基で置
換されていてもよいフェニレンが好ましい。
【0056】上式(IIIa)、(IIIb)、(VIa)及び(V
Ib)におけるA1、A2、A3及びA4で表される非繊維反
応性基で置換されていてもよいナフチレンとしては、1
又は2個のスルホにより置換されていてもよいナフチレ
ンが好ましい。かかるナフチレンとしては、例えば、
【0057】
【化38】
【0058】〔式中、***印は、−NR2−、−NR3
−、−NR8−、−NR9−(R2、R3、R8及びR9は前
記の意味である)に通じている結合を意味する。〕
【0059】上式(IIa)及び(Va)において、X1及び
5で表されるピリジニオとしては、例えば、ピリジニ
オ、2−、3−又は4−カルボキシピリジニオ、2−、
3−又は4−カルバモイルピリジニオ、3−スルホピリ
ジニオ、4−(2−スルホエチル)ピリジニオ、3−
(2−ヒドロキシエチル)ピリジニオ、4−クロロピリ
ジニオ、3−メチルピリジニオ及び3,5−ジカルボキ
シピリジニオ等を挙げることができる。中でも、3−又
は4−カルボキシピリジニオが好ましい。
【0060】本発明において用いられる反応染料(I)
及び(IV)は、例えば、遊離酸の形のものとその塩と
の混合物の形であってもよいが、好ましくは、アルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、及びそれらを含有する混
合物であり、中でも、ソーダ塩、カリウム塩、リチウム
塩及びそれらを含有する混合物が特に好ましい。
【0061】本発明の反応染料組成物は反応染料(I)
及び(IV)を含有していればよく、その調製方法は特
に限定されるものではない。即ち、染色前に反応染料
(I)と(IV)を予め混合して得てもよく、染色時に
染浴中で混合して得てもよい。
【0062】本発明の反応染料組成物は、式(I)で示
される反応染料群から選ばれる1種の染料又は2種以上
の混合物と、式(IV)で示される反応染料群から選ばれ
る1種の染料又は2種以上の混合物からなるものであ
り、好ましくは、99〜1重量%の式(I)で示される
反応染料と、1〜99重量%の式(IV)で示される反応
染料とを含有してなるものである。さらに好ましくは、
80〜20重量%の式(I)で示される反応染料と、2
0〜80重量%の式(IV)で示される反応染料とを含有
してなるものである。
【0063】本発明の組成物において用いられる反応染
料(I)は例えば特開昭63-101458号公報に記載の方法
で製造することができる。又、反応染料(IV)は、例え
ば特開昭60-173060号公報に記載の方法で製造すること
ができる。
【0064】本発明の反応染料組成物は、繊維材料を染
色及び捺染する反応染料として有用である。かかる繊維
材料としては、ヒドロキシ基及び/又はアミド基を含有
するものであれば特に限定されないが、例えば、天然又
は再生セルロース繊維、天然又は合成ポリアミド繊維、
ポリウレタン繊維、皮革、及びこれらを含有する混紡材
料等を挙げることができる。天然セルロース繊維とし
て、具体的には、木綿、リネン、麻、ジュート、ラミー
繊維等を挙げることができる。好ましくは、木綿であ
る。再生セルロース繊維として、具体的には、レーヨ
ン、ポリノジック、キュプラ繊維、及び商品名「テンセ
ル」、「タフセル」、「モダール」、「セルティマ」等
を挙げることができる。天然又は合成ポリアミド繊維と
して、具体的には、羊毛、絹、ポリアミド−6,6、ポ
リアミド−6、ポリアミド−11、ポリアミド−4等を
挙げることができる。また、これらを含有する混紡材料
としては、これら繊維材料の混紡材料の他、これらの繊
維材料と、ポリエステル、ナイロン、アクリル等の合成
繊維との混紡材料等も例示することができる。本発明の
反応染料組成物は、上述の材料上、特に上述の繊維材料
上に、物理的化学的性状に応じた方法で、染色又は捺染
できる。具体的には、例えば、上述の繊維上に、吸尽染
色法、コールドバッチアップ法、連続染色法、捺染法等
の方法により染色又は捺染する方法を挙げることができ
る。例えば、セルロース繊維上に吸尽染色法で染色する
場合においては、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダ、第三燐酸
ソーダ、苛性ソーダ等の酸結合剤の存在下、必要に応じ
て芒硝、食塩等の中性塩を加え、更に必要に応じて、溶
解助剤、浸透剤又は均染剤等を併用し、30〜100℃
程度の温度で染色する方法等が例示される。ここで酸結
合剤、中性塩等の添加は、一度に行ってもよく、また常
法により分割して行ってもよい。セルロース繊維上にコ
ールドバッチアップ法で染色する場合においては、芒
硝、食塩等の中性塩、及び、苛性ソーダやケイ酸ソ−ダ
等の酸結合剤を用いてパジング後、密閉包装材料中に一
定温度で放置して処理する方法等が例示される。セルロ
ース繊維上に連続染色法で染色する場合においては、炭
酸ソーダ、重炭酸ソーダ等の酸結合剤の存在下、公知の
方法で室温又は高められた温度でパジング後、スチーミ
ング又は乾熱により処理する一相パジング法や、本発明
の化合物が溶解されているパジング液に繊維を浸漬後、
芒硝又は食塩等の中性塩、及び、苛性ソーダやケイ酸ソ
−ダ等の酸結合剤をパジングし、スチーミング又は乾熱
することにより処理する二相パジング法等が例示され
る。セルロース繊維上に捺染する場合においては、一相
で、重曹等の酸結合剤を含有する捺染ペーストで印捺
し、次いで80℃以上の高温でスチーミングする方法
や、二相で、例えば中性又は弱酸性の捺染ペーストで印
捺し、これを電解質含有のアルカリ性浴に通過させた
後、又はアルカリ性の電解質含有パジング液でオーバパ
ジングし、その後スチーミング又は乾熱処理することに
より処理する方法等が例示される。ここで、捺染ペース
トには、例えばアルギン酸ソーダ、澱粉エーテル等の糊
剤及び/又は乳化剤を含んでいてもよく、また必要に応
じて、例えば尿素等の捺染助剤及び/又は分散剤を含ん
でいてもよい。
【0065】セルロース繊維上に本発明の化合物を染色
又は捺染する場合、用いられる酸結合剤は特に限定され
ないが、例えば、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金
属又はアルカリ土類金属と無機又は有機酸との水溶性塩
基性塩、あるいは加熱状態でアルカリを遊離する化合物
等を例示できる。特に、アルカリ金属の水酸化物及び弱
ないし中程度の強さの無機又は有機酸のアルカリ金属塩
が挙げられ、これらの中でも、ナトリウム又はカリウム
の水酸化物、ナトリウム塩及びカリウム塩が好ましい。
このような酸結合剤として具体的には、上述した炭酸ソ
ーダ、重炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ、ケ
イ酸ソーダの他、苛性カリ、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第
一又は第二燐酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダ等を用い
ることもできる。
【0066】合成又は天然のポリアミド繊維上や、ポリ
ウレタン繊維上に吸尽染色する場合においては、酸性〜
弱酸性の染浴中、pHの制御下に、本発明の化合物を吸
尽させ、次いで60〜120℃程度の温度下、中性〜ア
ルカリ性にpHに変化させる方法等が例示される。ここ
で必要に応じて、均染剤等、例えば、塩化シアヌルとア
ミノベンゼンスルホン酸の縮合生成物、塩化シアヌルと
アミノナフタレンスルホン酸の縮合生成物、ステアリル
アミンとエチレンオキサイドとの付加生成物等の均染剤
等を用いても差し支えない。
【0067】本発明の組成物は、所望の色相を得るため
に、必要に応じて本発明の特徴を損なわない範囲で、他
の染料と混合して使用することができる。混合して使用
する染料としては、反応染料であれば特に制約はない
が、例えば、反応基としてスルファトエチルスルホン
基、ビニルスルホン基、モノクロロトリアジン基、モノ
フルオロトリアジン基、モノニコチン酸トリアジン基、
ジクロロトリアジン基、ジフルオロモノクロロピリミジ
ン基、および、トリクロロピリミジン基の少なくとも1
種を少なくとも1つ以上有する染料、又はSumifix 、S
umifix HF 、Sumifix Supra 、Remazol 、Levafix
、Procion 、Cibacron、Basilen 、Drimarene 、K
ayacion、Kayacelon React などの冠称名で市販され
ている染料、更には、特開昭50-178号、特開昭 56-948
3号、特開昭56-15481号、特開昭 56-118976号、特開昭
56-128380号、特開昭 57-2365号、特開昭57-89679
号、特開昭 57-143360号、特開昭59-15451号、特開昭
58-191755号、特開昭59-96174号、特開昭 59-161463
号、特開昭 60-6754号、特開昭 60-123559号、特開昭
60-229957号、特開昭 60-260654号、特開昭 61-126
175号、特開昭 61-155469号、特開昭 61-225256号、
特開昭63-77974号、特開昭 63-225664号、特開平1-185
370号、特開平 3-770号、特開平5-32907 号、特開平5
-117538号、特開平5-247366号、特開平6-287463号の各
公報に記載されている染料、及びC.I. Reactive Blue
19、C.I. Reactive Black 5で表される染料等が例
示される。
【0068】
【発明の効果】本発明の反応染料組成物は、繊維材料に
対する染色及び捺染において優れた性能を発揮する点に
特徴がある。特にセルロース繊維材料の染色及び捺染に
好適であり、この組成物は、良好な均染性、ビルドアッ
プ性、及び耐湿潤性(例えば耐洗濯性、耐過酸化洗濯
性、耐塩素性、耐汗性、耐酸加水分解性及び耐アルカリ
性)を有し、さらに良好な耐汗日光性を有する。
【0069】また、本発明の反応染料組成物は、良好な
溶解性と優れた染色力(ビルドアップ性、均染性、ウオ
ッシュオフ性、吸尽・固着性)を有する点、特に、濃色
での優れた染色力や低塩濃度における染色力に優れてい
る。そして、染色温度、塩やアルカリ剤などの染色助剤
の量や浴比の変動による影響を受けにくく、安定した品
質の染色物が得られるものである。更に、得られた染色
物のフィックス処理時や樹脂加工時における変色が少な
く、保存時の塩基性物質との接触による変化が少ないこ
とにおいても優れている。そして、本発明の反応染料組
成物は、セルロース繊維材料を緋赤色の色調に染色する
ことができ、洗濯堅牢度などの諸堅牢度に優れた染色物
を与え、且つ、優れた染色力を有するものである。
【0070】
【例】以下、例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
尚、例中、%及び部は、特記しない限り、重量%及び重
量部を表す。
【0071】例1 遊離酸の形が、下式(1)
【0072】
【化39】 (1)
【0073】で示される染料500部、遊離酸の形が、
下式(2)
【0074】
【化40】 (2)
【0075】で示される染料500部を混合すると、緋
赤色の反応染料組成物が得られる。このようにして得ら
れる組成物0.6g及び無水芒硝5.0gを、綿繊維か
らなる編み物10gをセットした染色装置(浴比は1:
10、浴温は70℃)中に公知の方法で投入し、投入後
70℃で約20分間編み物を処理し、次いで、炭酸ソー
ダ2.0gを浴中に投入し、更に、この温度で60分間
編み物を染色及び洗浄すると、洗濯及び汗日光堅牢度の
良好な、斑のない均一で濃い緋赤色の染色物が得られ
る。又、上記染色の再現性も良好である。
【0076】例2 遊離酸の形が、下式(3)
【0077】
【化41】 (3)
【0078】で示される染料750部、及び、遊離酸の
形が、下式(4)
【0079】
【化42】 (4)
【0080】で示される染料250部を混合すると、緋
赤色の組成物が得られる。この組成物0.8g及び無水
芒硝6.0gを、実施例1と同様に、綿繊維からなる編
み物10gをセットした染色装置(浴比は1:10、浴
温は80℃)中に公知の方法で投入し、投入後80℃で
約20分間編み物を処理し、次いで、38度ボーメの苛
性ソーダ0.3mlを浴中に投入し、更に、この温度で
50分間編み物を染色及び洗浄すると、洗濯及び汗日光
堅牢度の良好な、斑のない均一な濃い緋赤色の染色物が
得られる。又、上記染色の再現性も良好である。
【0081】例3 遊離酸の形が、下式(5)
【0082】
【化43】 (5)
【0083】で示される染料400部、遊離酸の形が、
下式(6)
【0084】
【化44】 (6)
【0085】で示される染料600部を混合すると、緋
赤色の組成物が得られる。この組成物60gと食塩50
0gを、綿繊維からなる糸1000gをセットしたチー
ズ染色装置(浴比は1:10、浴温は80℃)に公知の
方法で投入し、80℃で20分間処理後、炭酸ソーダ2
00gを浴中に投入し、次いで、この温度で60分間染
色及び洗浄すると、洗濯及び汗日光堅牢度が良好な、チ
ーズの内外層間で濃度差のない均一な緋赤色の染色糸が
得られる。又、このチーズ染色の再現性も良好である。
【0086】例4 遊離酸の形が、下式(7)
【0087】
【化45】 (7)
【0088】で示される染料500部、遊離酸の形が、
下式(8)
【0089】
【化46】 (8)
【0090】で示される染料500部を混合すると、緋
赤色の反応染料組成物が得られる。レーヨンからなる編
み物10gをセットした染色装置(浴比は1:10、浴
温は80℃)中に、上記組成物0.2g及び無水芒硝
3.0gを投入し、80℃で20分間編み物を処理し、
炭酸ソーダ2.0gを投入後、この温度で60分間染色
及び洗浄すると、斑の無い均一な緋赤色の、洗濯及び汗
日光堅牢度が良好な染色物が得られる。又、上記染色を
繰り返しても再現性は良好である。
【0091】例5 レーヨンからなる編み物10gを染色装置にセットし、
浴比を1:10、水温を70℃にした。遊離酸の形が、
下式(9)
【0092】
【化47】 (9)
【0093】で示される染料180部、遊離酸の形が、
下式(10)
【0094】
【化48】 (10)
【0095】で示される染料720部、上式(5)で示
される染料100部を充分混合することにより得られる
組成物0.3g、及び、無水芒硝4.0gを公知の方法
で浴中に投入した後、この温度で20分間編み物を処理
し、公知の方法で炭酸ソーダ2.0gを浴中に投入し
た。次いで、この温度で60分間編み物を処理し、染色
を終了した。得られた染色物は常法で洗浄して仕上げ
た。得られた染色物は斑の無い均一な緋赤色であった。
得られた染色物の洗濯及び汗日光堅牢度はいずれも良好
であった。又、上記染色を繰り返し行ったが、いずれも
染色の再現性が良好であった。
【0096】例6 遊離酸の形が、下式(11)
【0097】
【化49】 (11)
【0098】で示される染料400部、遊離酸の形が、
上式(5)で示される染料600部を十分混合すると、
緋赤色の染料組成物が得られる。この染料組成物200
部を熱水で溶解後、25℃に冷却し、アルギン酸ソーダ
1部、メタニトロベンゼンスルホン酸ソーダ10部、及
び、炭酸水素ナトリウム20部を添加し、更に水を加え
て全量を25℃で1000部とし、この液をパジング液
として用いて木綿織物をパジングし、織物を120℃で
2分間乾燥し、次いで100℃で5分間スチーミングし
て染料を固着させると、均一な濃い紺色であり、洗濯及
び汗日光堅牢度が良好な染色物が得られる。又、上記染
色を繰り返しても、染色の再現性は良好である。
【0099】例7 例3で得られる反応染料組成物0.5部を、各々、20
0部の水に溶解し、芒硝20部を加え、さらに木綿10
部を加えて70℃に昇温する。70℃に達してから、3
0分経過後、炭酸ソーダ4部を加え、同温度で1時間染
色する。次いで水洗い及びソーピングを行う。水洗い及
びソーピング時の染色排水の着色量は僅かであり、均一
で濃い色の洗濯堅牢度等の諸堅牢度に優れた染色物が得
られる。
【0100】例8 反応染料組成物0.6gに代えて、反応染料組成物1.
2g及びメチルナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒ
ドとの縮合物のナトリウム塩(スルホン化度110%、
平均重合度1.8)0.06gの混合物を用いる以外
は、例1と同様に染色する。得られる染色物は、例1で
得られる染色物と同等の品質を有する。
【0101】例9 例1で得られる反応染料組成物0.6gに代えて、反応
染料組成物1.2gを用いる以外は、例1と同様に染色
する。得られる染色物は、反応染料組成物1.2gを用
いたものでは、0.6gを用いた例1のものに比べて十
分に濃く、使用した組成物のビルドアップ性はいずれも
良好である。
【0102】例10 例1で得られる反応染料組成物を用いて、以下の組成を
もつ色糊を作る。
【0103】色糊組成 反応染料組成物 5部 尿素 5部 アルギン酸ソーダ(5%)元糊 50部 熱湯 25部 重曹 2部バランス(水) 13部 合 計 100部
【0104】この色糊をシルケット加工綿ブロード上に
印捺し、中間乾燥後、100℃で5分間スチーミングを
行い、湯洗い、ソーピング、湯洗い、そして乾燥して、
仕上げる。得られる捺染物は、いずれも均一で濃い色で
ある。得られる捺染物の諸堅牢度は、いずれも良好であ
る。
【0105】例11 例1で得られる反応染料組成物30gをそれぞれ熱水に
溶解した後、25℃に冷却する。この染料溶液に、3
2.5%苛性ソーダ水溶液15gおよび50度ボーメの
水ガラス150gを添加し、さらに25℃で水を加えて
全量を1000gとした直後に、この液をパジング液と
して木綿織物をパジングする。パジングした木綿織物を
巻き上げ、ポリエチレンフィルムで密閉して、25℃の
室温で20時間放置した後、常法で洗浄し、乾燥して仕
上げる。得られた染色物は、いずれも均一で濃い色であ
る。得られる染色物の諸堅牢度はいずれも良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 実 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友化学工業株式会社内 Fターム(参考) 4H056 FA01 JA02 JB02 JB03 JD08 4H057 AA01 AA02 BA07 BA24 DA01 DA20 DA24 EA01 GA04 GA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形が下式(I)で示される反応染
    料と、遊離酸の形が下式(IV)で示される反応染料とを
    含有してなる反応染料組成物。 【化1】 (I) 〔式中、mは0又は1を表し、R1は水素又は非繊維反
    応性基で置換されていてもよいアルキル基を表し、Z1
    は下式(IIa)又は(IIb)で示される繊維反応性基を表
    す。 【化2】 (IIa) 【化3】 (IIb) (式中、X1とX2はともにクロロを表すか、或いは、X
    1はフルオロ、クロロ、置換されていてもよいピリジニ
    オもしくは下式(IIIa) 【化4】 (IIIa) で示される繊維反応性基を表し、X2は下式(IIIb) 【化5】 (IIIb) で示される繊維反応性基又は下式(IIIc)、(IIId)も
    しくは(IIIe) 【化6】 (IIIc) 【化7】 (IIId) 【化8】 (IIIe) {式中、A1及びA2は、互いに独立に、非繊維反応性基
    で置換されていてもよいアルキレン、非繊維反応性基で
    置換されていてもよいフェニレン又は非繊維反応性基で
    置換されていてもよいナフチレンを表し、R2、R3、R
    4、R5及びR6は、互いに独立に、水素、非繊維反応性
    基で置換されていてもよいアルキル又は非繊維反応性基
    で置換されていてもよいフェニルを表し、T1は−CH2
    −、−O−、−S−、−SO2−又は−NR7−を表し、
    7は水素、非繊維反応性基で置換されていてもよいフ
    ェニル又は非繊維反応性基で置換されていてもよいアル
    キルを表し、nは1、2又は3を表し、Y1及びY2は、
    互いに独立に、−CH=CH2又は−CH2CH2L1を表
    し、L1はアルカリの作用で脱離する基である。}で示さ
    れる基を表し、X3はフルオロ又はクロロを表し、X4
    クロロ、水素、メチル又はシアノを表す。)〕 【化9】 (IV) 〔式中、D1は置換されていてもよいフェニル又は置換
    されていてもよいナフチルを表し、Z2は下式(Va)又
    は(Vb)で示される繊維反応性基を表す。 【化10】 (Va) 【化11】 (Vb) (式中、X5とX6はともにクロロを表すか、或いは、X
    5はフルオロ、クロロ、置換されていてもよいピリジニ
    オもしくは下式(VIa) 【化12】 (VIa) で示される繊維反応性基を表し、X6は下式(VIb)で示
    される繊維反応性基 【化13】 (VIb) 又は下式(VIc)、(VId)もしくは(VIe) 【化14】 (VIc) 【化15】 (VId) 【化16】 (VIe) {式中、A3及びA4は、互いに独立に、非繊維反応性基
    で置換されていてもよいアルキレン、非繊維反応性基で
    置換されていてもよいフェニレン又は非繊維反応性基で
    置換されていてもよいナフチレンを表し、R8、R9、R
    10、R11及びR12 は、互いに独立に、水素、非繊維反応
    性基で置換されていてもよいアルキル又は非繊維反応性
    基で置換されていてもよいフェニルを表し、T2は−C
    2−、−O−、−S−、−SO2−又は−NR13−を表
    し、R13は水素、非繊維反応性基で置換されていてもよ
    いフェニル又は非繊維反応性基で置換されていてもよい
    アルキルを表し、pは1、2又は3であり、Y3及びY4
    は、互いに独立に、−CH=CH2又は−CH2CH2L2
    を表し、L2はアルカリの作用で脱離する基である。}で
    示される基を表し、X7はフルオロ又はクロロを表し、
    8はクロロ、水素、メチル又はシアノを表す。)〕
  2. 【請求項2】式(I)及び(IV)で示される各反応染料
    の割合が、99:1〜1:99重量%の範囲である請求
    項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】式(I)及び(IV)で示される各反応染料
    の割合が、80:20〜20:80重量%の範囲である
    請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の反応染料
    組成物を用いることを特徴とする繊維材料の染色又は捺
    染方法。
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