JP2001333520A - 蛇腹グロメット - Google Patents
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Abstract
ネスを容易に収納でき、蛇腹筒部が伸縮・屈曲してもワ
イヤーハーネスが案内筒部の曲がり部で擦れて破損する
のを防止し、組付性を向上し、確実にワイヤーハーネス
の規制を行えるようにする。 【解決手段】 伸縮する蛇腹筒部11の両端にパネル1
2、17に取り付ける嵌着部13、18を一体成形して
なる蛇腹グロメット10において、少なくとも前記蛇腹
筒部11の一方の端部に設けられる嵌着部18に、該嵌
着部18を取り付けるパネル17面に沿うようにL字状
に屈曲する案内筒部20を形成すると共に、前記案内筒
部20のL字屈曲部に外部に開放する開口部21を設け
て構成する。
Description
体側パネルとドア側パネルに跨がって取付けられ、ワイ
ヤーハーネスを通してワイヤーハーネスを保護する筒部
の端部に取り付けられるグロメットに係り、特に無理な
くワイヤーハーネスを挿入でき、パネル間で動きが有っ
てもワイヤーハーネスが曲がり部で擦れの生じることの
ないグロメットに関する。
き構成を有している。すなわち、蛇腹グロメット1は、
嵌着部2と蛇腹筒3が一体に成形されており、嵌着部2
は、蛇腹筒3とほぼ直交する方向に湾曲されている。こ
の蛇腹筒3内には、ワイヤーハーネス4が収納されてい
る。この蛇腹グロメット1は、例えば、自動車の車体側
パネル5とドア側パネルに跨がって取付けられ、ドア側
パネルの移動に応じて蛇腹筒3が矢印A、矢印Bに示す
方向に自由に曲がるようになっている。
うな従来の蛇腹グロメットにあっては、ドア側パネルの
移動に応じて蛇腹筒3が矢印A、矢印Bに示す方向に曲
がると、蛇腹筒3内に収納されているワイヤーハーネス
4は、蛇腹筒3の伸縮によって蛇腹筒3内を移動するこ
とになり、ワイヤーハーネス4が蛇腹筒3内を出入り
し、嵌着部2の曲がり部30の内壁面にワイヤーハーネ
ス4が当たり、ワイヤーハーネス4が擦れ、ワイヤーハ
ーネス4が摩耗するという問題がある。
方向に湾曲されているため、蛇腹筒3内にワイヤーハー
ネス4を通すのに専用治具等を必要とし作業性が悪いと
いう問題がある。
くてもワイヤーハーネスを容易に収納でき、蛇腹筒部が
伸縮・屈曲してもワイヤーハーネスが案内筒部の曲がり
部で擦れて破損するのを防止し、組付性を向上し、確実
にワイヤーハーネスの規制を行えるようにすることにあ
る。
め、本願請求項1に記載の蛇腹グロメットは、伸縮する
蛇腹筒部の両端にパネルに取り付ける嵌着部を一体成形
してなる蛇腹グロメットにおいて、少なくとも前記蛇腹
筒部の一方の端部に設けられる嵌着部に、該嵌着部を取
り付けるパネル面に沿うようにL字状に屈曲する案内筒
部を形成すると共に、前記案内筒部のL字屈曲部に外部
に開放する開口部を設けて構成したものである。このよ
うに構成することにより本願請求項1に記載の発明によ
ると、特別な専用治具を用いなくてもワイヤーハーネス
を容易に収納でき、蛇腹筒部が伸縮・屈曲してもワイヤ
ーハーネスが案内筒部の曲がり部で擦れて破損するのを
防止し、確実にワイヤーハーネスの規制を行うことがで
きる。
記載の蛇腹グロメットは、案内筒部を、開口部から先端
までスリットが形成され、このスリットを開閉すること
によってワイヤーハーネスの挿入を容易にしたものであ
る。このように構成することにより本願請求項2に記載
の発明によると、特別な専用治具を用いなくてもワイヤ
ーハーネスを容易に収納でき、蛇腹筒部が伸縮・屈曲し
てもワイヤーハーネスが案内筒部の曲がり部で擦れて破
損するのを防止でき、スリットを開閉してワイヤーハー
ネスを案内筒部内に収納するため組付性が向上し、案内
筒部によって確実にワイヤーハーネスの規制を行うこと
ができる。また、案内筒部に収納されたワイヤーハーネ
スを案内筒部側で固定する場合には、開口部から先端ま
で形成されたスリットによって、ワイヤーハーネスの仕
上がり線径が細い場合、スリット部を重ね合わせてテー
プ巻きすることが容易に固定することができ、ワイヤー
ハーネスの仕上がり線径が太い場合、スリット部をはだ
けてワイヤーハーネスに案内筒部を抱かせてテープ巻き
することで容易に固定することができるので、ワイヤー
ハーネスの仕上がり線径が異なっても、ある程度の線径
に対応することができ、バリエーションを広くすること
ができる。
記載の蛇腹グロメットは、開口部を、ワイヤーハーネス
を挿入する方向の当接位置に形成したものである。この
ように構成することにより本願請求項3に記載の発明に
よると、蛇腹筒部が伸縮・屈曲してもワイヤーハーネス
が案内筒部の曲がり部で擦れて破損するのを防止するこ
とができる。
トの実施の形態を説明する。図1〜図6には、本発明に
係る蛇腹グロメットの一実施の形態が示されている。
する蛇腹筒部11を備え、この蛇腹筒部11の一方の端
部には、例えば、図示していない自動車のドア側のパネ
ル12に嵌着する嵌着部13が蛇腹筒部11に一体に設
けられている。この蛇腹筒部11は、伸縮するように構
成されており、可撓性を有する材質(例えば、ゴム、合
成樹脂等)で構成されている。そして、この蛇腹筒部1
1内には、ワイヤーハーネス14が収納されるようにな
っている。
され、蛇腹筒部11と一体に形成されている。そして、
この嵌着部13には、パネルに嵌着するための溝部15
が形成されている。すなわち、この嵌着部13のパネル
12への嵌着は、パネル12を溝部15に嵌め込むこと
によって行う。また、嵌着部13には、蛇腹筒部11形
成方向と反対側に、ワイヤーハーネス14を固定する細
板状に突出する固定片16が設けられている。この固定
片16へのワイヤーハーネス14への固定は、固定片1
6にワイヤーハーネス14を沿わせて粘着テープを巻き
付けることによって行われる。これによってワイヤーハ
ーネス14は、蛇腹筒部11の一方の端部の嵌着部13
に固定され、蛇腹筒部11が屈曲すると蛇腹筒部11の
他方の端部側のワイヤーハーネス14が移動(出入り)
することになる。
えば、図示していない自動車の車体側のパネル17に嵌
着する嵌着部18が蛇腹筒部11と一体に形成されてい
る。そして、この嵌着部18には、パネル17に嵌着す
るための溝部19が形成されている。すなわち、この嵌
着部18のパネル17への嵌着は、パネル17を溝部1
9に嵌め込むことによって行う。また、嵌着部18に
は、蛇腹筒部11形成方向と反対側に、嵌着部13側か
ら通してきたワイヤーハーネス14を収納し案内する案
内筒部20が設けられている。この案内筒部20は、嵌
着部18を取り付けるパネル17の面に沿うようにL字
状に屈曲して形成されている。また、この案内筒部20
は、L字状に屈曲する屈曲部に、外部に開放された開口
部21が形成されている。この開口部21は、嵌着部1
3側から通してきたワイヤーハーネス14を屈曲させな
い状態で通すためのもので、嵌着部13側から通してき
たワイヤーハーネス14を開口部21を貫いて直線状に
通したときに縁でワイヤーハーネス14の外周を擦って
ワイヤーハーネス14に傷を付けないだけの開口面積を
持って形成されている。
に先端まで伸びるスリット22が設けられている。この
スリット22は、嵌着部13側から通してきたワイヤー
ハーネス14を開口部21を貫いて直線状に通し、屈曲
させて案内筒部20内に収納するときに案内筒部20を
開くためのものである。
は、図2に示す如く、2つのパネル12、17間(例え
ば、自動車の車体側パネルとドア側パネル)に跨がって
取付けられ、一方のパネル12の移動に応じて蛇腹筒部
11が自由に伸縮・屈曲するようになっている。
ーハーネス14の装着は、まず、図3に示す如く、一方
の嵌着部13側からワイヤーハーネス14を通し、嵌着
部18の開口部21を貫いて直線状に通す。しかる後、
図4に示す如く、案内筒部20のスリット22をワイヤ
ーハーネス14が通せる広さに開く。そして、図5に示
す如く屈曲させて、図6に示す如く案内筒部20内に収
納する。その後、案内筒部20のスリット22を閉じて
ワイヤーハーネス14を収納する。
された構成となっているため、蛇腹グロメット10にワ
イヤーハーネス14を通す際、ワイヤーハーネス14を
ストレートに通してやるので、特別な専用治具がなくて
もワイヤーハーネス14を簡単に通すことができ、作業
効率を向上することができる。また、案内筒部20にス
リット22が形成された構成となっているため、ワイヤ
ーハーネス14を簡単に案内筒部20内に収納すること
ができ、組付性を向上することができる。また、嵌着部
18に筒状形状の案内筒部20を設けているため、確実
にワイヤーハーネスの規制を行うことができる。
ら、嵌着部13が図6に図示の矢印Aに示す方向に移動
すると、蛇腹筒部11は伸び、これに伴ってワイヤーハ
ーネス14は、図6に図示の矢印Bに示す方向に移動す
る。この移動の際、ワイヤーハーネス14は、嵌着部1
8に開口部21が形成されているので、案内筒部20か
ら引き出される際に嵌着部18の内壁面の屈曲部に当接
することがなくワイヤーハーネス14の外周面を傷つけ
ることがない。さらに、嵌着部18に開口部21が形成
されているので、ワイヤーハーネス14の捩れ、断線、
伸縮による蛇腹グロメット10の壁への干渉等の不具合
を防止することができる。
示す方向に移動すると、蛇腹筒部11は縮み、これに伴
ってワイヤーハーネス14は、図6に図示の矢印Dに示
す方向に移動する。この移動の際、ワイヤーハーネス1
4は、嵌着部13の移動に伴って押され、図6に図示の
矢印Dに示す押し出されてくる方向に移動してくる。す
なわち、ワイヤーハーネス14は、嵌着部18の内壁面
の屈曲部に当接する方向に押し出されてくる。しかし、
本実施の形態によると、嵌着部18の屈曲部に開口部2
1が形成されているので、ワイヤーハーネス14が、嵌
着部18の屈曲部に向かって押し出されても、嵌着部1
8の内壁面の屈曲部に当接することがなく嵌着部18の
開口部21から少し突出しながら案内筒部20内に案内
されて移動していくためワイヤーハーネス14の外周面
を傷つけることがない。
示す方向に移動すると、蛇腹筒部11は伸び又は縮み、
これに伴ってワイヤーハーネス14は、同様に図6に図
示の矢印Bに示す方向又は矢印Dに示す方向に移動し、
ワイヤーハーネス14が、嵌着部18の内壁面の屈曲部
に当接することがなくワイヤーハーネス14の外周面を
傷つけることがない。
20に収納されたワイヤーハーネス14を案内筒部20
側で固定する場合がある。この案内筒部20に収納され
たワイヤーハーネス14を案内筒部20側で固定する場
合には、ワイヤーハーネス14の仕上がり線径が細い場
合、スリット22の両辺を重ね合わせてテープ巻きする
ことで容易に固定することができる。さらに、案内筒部
20に収納されたワイヤーハーネス14を案内筒部20
側で固定する場合で、ワイヤーハーネス14の仕上がり
線径が太い場合には、スリット22の両辺を広げはだけ
るようにワイヤーハーネスに案内筒部20を抱かせてテ
ープ巻きすることで容易に固定することができる。な
お、嵌着部18に開口部21が形成された構成となって
いるため、蛇腹グロメット10を成形する金型を容易に
製作することができる。
のような効果を奏する。
用治具を用いなくてもワイヤーハーネスを容易に収納で
き、蛇腹筒部が伸縮・屈曲してもワイヤーハーネスが案
内筒部の曲がり部で擦れて破損するのを防止し、確実に
ワイヤーハーネスの規制を行うことができる。
用治具を用いなくてもワイヤーハーネスを容易に収納で
き、蛇腹筒部が伸縮・屈曲してもワイヤーハーネスが案
内筒部の曲がり部で擦れて破損するのを防止でき、スリ
ットを開閉してワイヤーハーネスを案内筒部内に収納す
るため組付性が向上し、案内筒部によって確実にワイヤ
ーハーネスの規制を行うことができる。また、案内筒部
に収納されたワイヤーハーネスを案内筒部側で固定する
場合には、開口部から先端まで形成されたスリットによ
って、ワイヤーハーネスの仕上がり線径が細い場合、ス
リット部を重ね合わせてテープ巻きすることが容易に固
定することができ、ワイヤーハーネスの仕上がり線径が
太い場合、スリット部をはだけてワイヤーハーネスに案
内筒部を抱かせてテープ巻きすることで容易に固定する
ことができるので、ワイヤーハーネスの仕上がり線径が
異なっても、ある程度の線径に対応することができ、バ
リエーションを広くすることができる。
が伸縮・屈曲してもワイヤーハーネスが案内筒部の曲が
り部で擦れて破損するのを防止することができる。
す全体構成斜視図である。
図である。
ヤーハーネスを収納した状態を示す図である。
ットを開いた状態を示す図である。
方向に曲げた状態を示す図である。
案内筒部内に収納した状態を示す図である。
納した状態を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 伸縮する蛇腹筒部の両端にパネルに取り
付ける嵌着部を一体成形してなる蛇腹グロメットにおい
て、少なくとも前記蛇腹筒部の一方の端部に設けられる
嵌着部に、該嵌着部を取り付けるパネル面に沿うように
L字状に屈曲する案内筒部を形成すると共に、前記案内
筒部のL字屈曲部に外部に開放する開口部を設けたこと
を特徴とする蛇腹グロメット。 - 【請求項2】 前記案内筒部は、前記開口部から先端ま
でスリットを形成し、該スリットを開閉することによっ
て前記ワイヤーハーネスを挿入可能にしたものである請
求項1に記載の蛇腹グロメット。 - 【請求項3】 前記開口部は、前記ワイヤーハーネス挿
入方向当接位置に形成したものである請求項1又は2に
記載の蛇腹グロメット。
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