JP6442176B2 - 経路規制部材及びそれを備えたワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、経路規制部材及びそれを備えたワイヤハーネスに関する。
車両に配索されるワイヤハーネスのなかには、電線束を収容するコルゲートチューブやグロメット等の外装部材を備え、車両ボディとスライドドアやバックドアとの間に配索されるものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2013−150540号公報 特開2011−239562号公報
ところで、スライドドアやバックドアが可動してワイヤハーネスが屈曲されると、ワイヤハーネスが周辺部品と干渉するおそれがある。このため、ワイヤハーネスの屈曲側にハーネス軌跡規制壁を設け、ワイヤハーネスの屈曲を規制することが行われるが、このハーネス軌跡規制壁を設けることで、見映えが悪くなってしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好な見映えを維持しつつ、ワイヤハーネスの屈曲を規制することが可能な経路規制部材及びそれを備えたワイヤハーネスを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る経路規制部材は、下記(1)及び(2)を特徴としている。
(1) 外周面周方向へわたる谷部が軸方向に間隔をあけて複数形成されて蛇腹形状とされた中空筒状の外装部材を有するワイヤハーネスの所定位置での屈曲箇所に装着される経路規制部材であって、
前記外装部材の外周面前記谷部に嵌合可能な複数の経路規制部を有し、
複数の前記経路規制部は、前記ワイヤハーネスの屈曲箇所における屈曲方向の内側で間隔をあけて配置されて前記谷部に嵌合され
前記経路規制部は、前記外装部材の略半周分の長さを有している
ことを特徴とする経路規制部材。
(2) 前記外装部材に固定される二つの取付部と、これらの取付部同士を連結する連結部と、を有し、前記取付部の間で前記経路規制部が前記連結部に設けられ
一方の前記取付部は、他方の前記取付部よりも軸方向の幅寸法が大きく、
一方の前記取付部の内周側には周方向に沿うと共に前記谷部に係合する係合突条が形成され、他方の前記取付部の内周側には前記係合突条が形成されていない
ことを特徴とする(1)に記載の経路規制部材。
上記(1)の構成の経路規制部材では、外装部材の谷部に嵌合された経路規制部が抵抗となり、ワイヤハーネスに曲げ力が作用した際の谷部における圧縮を規制することができる。これにより、ワイヤハーネスWHの屈曲を規制し、周辺部品との干渉を防止することができる。また、屈曲されたワイヤハーネスが直線状に延ばされる際に、外装部材の谷部に嵌合された経路規制部がワイヤハーネスの抵抗となるようなこともない。
しかも、経路規制部を外装部材の谷部に嵌合させる構造であるので、ワイヤハーネスの屈曲方向の内側にハーネス軌跡規制壁を設けてワイヤハーネスの屈曲を規制する構造と比較し、見映えが悪くなることもない。
つまり、良好な見映えを維持しつつ、ワイヤハーネスの屈曲を良好に所定の屈曲半径に規制することができる。
上記(2)の構成の経路規制部材では、取付部を外装部材に固定することで、ワイヤハーネスへ容易に装着させ、各経路規制部を外装部材の谷部に嵌合させることができる。
また、上述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、下記(3)及び(4)を特徴としている。
(3) (1)または(2)に記載の経路規制部材が前記外装部材に装着されている
ことを特徴とするワイヤハーネス。
(4) 互いに相対的にスライドされる二つの構造体に両端が接続されている
ことを特徴とする(3)に記載のワイヤハーネス。
上記(3)の構成のワイヤハーネスでは、良好な見映えを維持しつつ、曲げられた際に所定の屈曲半径に維持されて周辺部品との干渉が防止される。
上記(4)の構成のワイヤハーネスでは、相対的にスライドされる二つの構造体のスライドに追従して所定の屈曲半径で屈曲することができる。
本発明によれば、良好な見映えを維持しつつ、ワイヤハーネスの屈曲を規制することが可能な経路規制部材及びそれを備えたワイヤハーネスを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1(a)及び図1(b)は、本実施形態に係るワイヤハーネスを示す図であり、図1(a)はスライドドアの全閉時の斜視図、図1(b)はスライドドアの全開時の斜視図である。 図2は、ワイヤハーネスを構成する外装部材の斜視図である。 図3(a)及び図3(b)は、本実施形態に係る経路規制部材を説明する図であり、図3(a)は外装部材から取り外した状態の斜視図、図3(b)は外装部材に装着した状態の斜視図である。 図4(a)及び図4(b)は、本実施形態に係る経路規制部材を装着した外装部材を示す図であり、図4(a)は屈曲させた状態の軸方向に沿う断面図、図4(b)は直線状に延ばした状態の軸方向に沿う断面図である。 図5は、ハーネス軌跡規制壁を備えた参考例のワイヤハーネスを示すスライドドアの全開時の斜視図である。 図6(a)及び図6(b)は、他の実施形態に係る経路規制部材を説明する図であり、図6(a)は外装部材に装着した状態の外装部材を軸方向に沿って断面視した斜視図、図6(b)は外装部材から取り外した状態の斜視図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1(a)及び図1(b)は、本実施形態に係るワイヤハーネスを示す図であり、図1(a)はスライドドアの全閉時の斜視図、図1(b)はスライドドアの全開時の斜視図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態に係る経路規制部材10は、ワイヤハーネスWHに設けられている。ワイヤハーネスWHは、コルゲートチューブからなる外装部材20を有しており、この外装部材20には、複数本の電線を束ねた電線束(図示略)が収容されている。本実施形態では、ワイヤハーネスWHは、スライドドアを有する自動車等の車両ボディ側とスライドドア側との間に配索される。車両ボディ側には、固定側給電具30が設けられ、スライドドア側には、可動側給電具40が設けられている。ワイヤハーネスWHは、一端が固定側給電具30に接続され、他端が可動側給電具40に接続されている。
固定側給電具30は、車両ボディ側に固定された合成樹脂製のアウタ部材31と、アウタ部材31に水平方向回動自在(首振り自在)に軸支され、外装部材20の一端部を保持(支持)したインナ部材32とを含んで構成される。外装部材20は、一端がアウタ部材31及びインナ部材32を介して車両ボディ側に固定される。また、アウタ部材31にインナ部材32が軸支されることにより、車両ボディに対してスライドドアが相対的に移動したときの外装部材20の一端部側が屈曲する方向が、水平方向に規制される。
可動側給電具40は、スライドドアのインナパネルに固定されたアウタ部材41と、アウタ部材41に水平方向回動自在(首振り自在)に軸支され、外装部材20の他端部を保持(支持)したインナ部材42とを含んで構成される。外装部材20は、他端がアウタ部材41及びインナ部材42を介してスライドドア側に固定される。また、アウタ部材41にインナ部材42が軸支されることにより、車両ボディに対してスライドドアが相対的に移動したときの外装部材20の他端部側が屈曲する方向が、水平方向に規制される。
図2は、ワイヤハーネスを構成する外装部材の斜視図である。
図2に示すように、外装部材20は、中空筒状の蛇腹形状が連続する柔軟性を有するコルゲートチューブによって構成される。外装部材20は、その外周面に、周方向にわたって形成された複数の谷部21と、周方向にわたって形成された複数の山部22とが軸方向へ交互に連続して形成されている。また、外装部材20は、その内周面に、周方向にわたって形成された複数の谷部25と、周方向にわたって形成された複数の山部26とが軸方向へ交互に連続して形成されている。外装部材20は、外周面の山部22の形成位置に対応した部分における内周側が谷部25とされ、外周面の谷部21の形成位置に対応した部分における内周側が山部26とされている。
外装部材20は、外力が作用することにより、蛇腹形状の一部分が屈曲する。外装部材20は、蛇腹形状の所定位置が屈曲することにより、図1(a)から図1(b)に示すように、車両ボディに対して相対的に移動したスライドドアの位置に追従して、水平方向に形状を変える。
外装部材20は、屈曲された際に、屈曲部分における内側では、圧縮力が作用し、屈曲部分における外側では、引張力が作用する。これにより、外装部材20は、屈曲部分における内側では、外周面及び内周面の谷部21,25が狭くなる。
本実施形態に係る経路規制部材10は、図1(b)に示すように、スライドドアが開くことで屈曲されるワイヤハーネスWHの外装部材20の屈曲箇所における屈曲方向の内側に装着される。この経路規制部材10は、例えば、プラスチック等の樹脂材料から形成されている。
図3(a)及び図3(b)は、本実施形態に係る経路規制部材を説明する図であり、図3(a)は外装部材から取り外した状態の斜視図、図3(b)は外装部材に装着した状態の斜視図である。図4(a)及び図4(b)は、本実施形態に係る経路規制部材を装着した外装部材を示す図であり、図4(a)は屈曲させた状態の軸方向に沿う断面図、図4(b)は直線状に延ばした状態の軸方向に沿う断面図である。
図3(a)に示すように、経路規制部材10は、取付部11,12と、経路規制部13と、連結部14とを有している。
取付部11,12は、経路規制部材10の両端に設けられている。取付部11,12は、それぞれ一部が開口部11a,12aとされた側面視C字状に形成されている。一方の取付部11は、他方の取付部12よりも軸方向の幅寸法が大きくされており、その内周側には、周方向に沿う係合突条11bが軸方向に間隔をあけて形成されている。
経路規制部13は、円弧状に形成されたもので、外装部材20の外周側の谷部21に嵌合する。経路規制部13は、外装部材20の約半周分の長さを有している。経路規制部13は、複数設けられており、経路規制部材10の軸方向に間隔をあけて配置されている。経路規制部13の間隔は、外装部材20の谷部21の間隔の倍数とされている。本例では、経路規制部13の間隔は、谷部21の間隔の3倍とされている。
尚、本実施形態では、経路規制部13の間隔を谷部21の間隔の3倍としたが、この倍数に限られない。経路規制部材10が取り付けられる外装部材20の一部に求められる曲げ具合に応じて、その倍数を適宜、設定することもできる。また、本実施形態では、経路規制部13を円弧状としたが、この形状に限られない。経路規制部13は、その一部が外装部材20の外周側の谷部21に嵌合する形状であればよい。
連結部14は、その両端が取付部11,12の下端に一体的に接続されており、この連結部14によって取付部11,12が連結されている。経路規制部13は、その下端部が連結部14に一体的に接続されている。連結部14には、経路規制部13の接続箇所の両側に、幅狭部14aが形成されており、これにより、連結部14は、幅狭部14aで容易に弾性変形される。
図3(b)に示すように、経路規制部材10は、ワイヤハーネスWHの外装部材20における屈曲箇所の内側に、その側方から装着される。
経路規制部材10を装着するには、取付部11,12の開口部11a,12aを開き、外装部材20に側方から嵌め込む。このようにすると、外装部材20が取付部11,12によって把持され、これにより、経路規制部材10が外装部材20に装着される。また、取付部11の係合突条11bが外装部材20の谷部21に係合する。これにより、外装部材20における軸方向への経路規制部材10の位置ずれが防止される。
このように、経路規制部材10をワイヤハーネスWHの外装部材20に装着すると、この経路規制部材10の各経路規制部13が、外装部材20の屈曲方向の内側の谷部21に嵌合した状態に配置される。
図1(a)に示すように、車両ボディに対して全閉状態の位置にあるスライドドアを全開の位置に移行するには、全閉状態の位置にあるスライドドアを後方(図1(a)中左方)にスライド移動させる。このようにすると、スライドドアが後方側の全開の位置に配置され、図1(b)に示すように、全開状態となる。
このとき、ワイヤハーネスWHには、車両ボディに固定された固定側給電具30との接続端近傍部分に曲げ力が作用する。ここで、ワイヤハーネスWHの外装部材20には、その屈曲箇所における屈曲方向の内側に、経路規制部材10が装着され、この経路規制部材10の軸方向に間隔をあけて設けられた経路規制部13が外装部材20の谷部21内に嵌め込まれている。したがって、図4(a)に示すように、ワイヤハーネスWHに曲げ力が作用しても、経路規制部材10の各経路規制部13が抵抗となり、この経路規制部13が嵌め込まれた谷部21における圧縮が抑制される。したがって、ワイヤハーネスWHにおける屈曲箇所では、その屈曲が規制され、周辺部品との干渉が防止される。
また、図1(b)に示すように、車両ボディに対して全開状態の位置にあるスライドドアを全閉の位置に移行するには、全開状態の位置にあるスライドドアを前方(図1(b)中右方)にスライド移動させる。このようにすると、スライドドアが前方側の全閉の位置に配置され、図1(a)に示すように、全閉状態となる。
このとき、ワイヤハーネスWHにおける車両ボディに固定された固定側給電具30との接続端近傍部分の屈曲箇所が直線状に延ばされる。このワイヤハーネスWHの外装部材20の屈曲箇所における屈曲方向の内側には、経路規制部材10が装着されているが、経路規制部材10の経路規制部13は、外装部材20の谷部21内に嵌め込まれているだけである。したがって、図4(b)に示すように、外装部材20が直線状にされると、経路規制部13の周囲には、僅かな隙間が生じる。これにより、外装部材20が直線状に延ばされる際に、経路規制部材10の経路規制部13が抵抗となることはない。
ここで、参考例について説明する。
図5は、ハーネス軌跡規制壁を備えた参考例のワイヤハーネスを示すスライドドアの全開時の斜視図である。
図5に示すように、この参考例では、ワイヤハーネスWHの屈曲方向の内側にハーネス軌跡規制壁1を設けている。このハーネス軌跡規制壁1は、所定の曲率で湾曲した壁体である。この参考例では、スライドドアを全開の位置に移行することで、ワイヤハーネスWHの固定側給電具30との接続端近傍部分に曲げ力が作用した際に、ワイヤハーネスWHは、その外装部材20がハーネス軌跡規制壁1に当接する。これにより、ワイヤハーネスWHの屈曲が規制され、周辺部品との干渉が防止される。しかし、この参考例では、ハーネス軌跡規制壁1を設けることで、見映えが悪くなってしまう。
本実施形態に係る経路規制部材10によれば、外装部材20の谷部21に嵌合された経路規制部13が抵抗となり、ワイヤハーネスWHに曲げ力が作用した際の谷部21における圧縮を規制することができる。これにより、ワイヤハーネスWHの屈曲を規制し、周辺部品との干渉を防止することができる。また、屈曲されたワイヤハーネスWHが直線状に延ばされる際に、外装部材20の谷部21に嵌合された経路規制部13がワイヤハーネスWHの抵抗となるようなこともない。
しかも、経路規制部13を外装部材20の谷部21に嵌合させる構造であるので、ワイヤハーネスWHの屈曲方向の内側にハーネス軌跡規制壁1を設けてワイヤハーネスWHの屈曲を規制する構造と比較し、見映えが悪くなることもない。
つまり、良好な見映えを維持しつつ、ワイヤハーネスWHの屈曲を良好に所定の屈曲半径に規制することができる。
また、経路規制部13の数、大きさ及び配置間隔を調整することで、ワイヤハーネスWHの屈曲半径及び屈曲規制範囲を容易に調整できる。
また、本実施形態に係る経路規制部材10では、取付部11,12を外装部材20に固定することで、ワイヤハーネスWHへ容易に装着させ、各経路規制部13を外装部材20の谷部21に嵌合させることができる。
そして、この経路規制部材10を備えたワイヤハーネスWHによれば、良好な見映えを維持しつつ、曲げられた際に所定の屈曲半径に維持されて周辺部品との干渉が防止される。これにより、車両ボディに対してスライドされるスライドドアのスライドに追従して所定の屈曲半径で屈曲することができる。
次に、他の実施形態に係る経路規制部材について説明する。
図6(a)及び図6(b)は、他の実施形態に係る経路規制部材を説明する図であり、図6(a)は外装部材に装着した状態の外装部材を軸方向に沿って断面視した斜視図、図6(b)は外装部材から取り外した状態の斜視図である。
図6(a)及び図6(b)に示すように、この経路規制部材50は、ワイヤハーネスWHの外装部材20の内周側に装着するもので、図1(b)に示すように、スライドドアが開くことで屈曲されるワイヤハーネスWHの外装部材20の屈曲箇所における屈曲方向の内側に装着される。この経路規制部材50も、例えば、プラスチック等の樹脂材料から形成されている。
経路規制部材50は、取付部51,52と、経路規制部53と、連結部54とを有している。
取付部51,52は、経路規制部材50の両端に設けられている。取付部51,52は、それぞれ一部が開口部51a,52aとされた側面視C字状に形成されている。一方の取付部51は、他方の取付部52よりも軸方向の幅寸法が大きくされており、その外周側には、周方向に沿う係合突条51bが軸方向に間隔をあけて形成されている。また、他方の取付部52の外周側には、周方向に沿う係合突条52bが形成されている。
経路規制部53は、円弧状に形成されたもので、外装部材20の内周側の谷部25に嵌合する。経路規制部53は、外装部材20の約半周分の長さを有している。経路規制部53は、複数設けられており、経路規制部材50の軸方向に間隔をあけて配置されている。経路規制部53の間隔は、外装部材20の谷部25の間隔の倍数とされている。本例では、経路規制部53の間隔は、谷部25の間隔の3倍とされている。
尚、本実施形態では、経路規制部53の間隔を谷部25の間隔の3倍としたが、この倍数に限られない。経路規制部材50が取り付けられる外装部材20の一部に求められる曲げ具合に応じて、その倍数を適宜、設定することもできる。また、本実施形態では、経路規制部53を円弧状としたが、この形状に限られない。経路規制部53は、その一部が外装部材20の外周側の谷部25に嵌合する形状であればよい。
連結部54は、その両端が取付部51,52の下端に一体的に接続されており、この連結部54によって取付部51,52が連結されている。経路規制部53は、その下端部が連結部54に一体的に接続されている。連結部54には、経路規制部53の接続箇所の両側に、幅狭部54aが形成されており、これにより、連結部54は、幅狭部54aで容易に弾性変形される。
この経路規制部材50は、ワイヤハーネスWHの外装部材20の屈曲箇所における屈曲方向の内側に、その内方から装着される。
経路規制部材50を装着するには、取付部51,52の開口部51a,52aを狭めて曲率半径が小さくなるように弾性変形させ、また、経路規制部53も曲率半径が小さくなるように弾性変形させる。
この状態で、図5(b)に示すように、外装部材20の端部から外装部材20の内部(図5(b)中矢印A方向)へ向かって挿入して内側に嵌め込み、所定の位置に配置させる。このようにすると、外装部材20の内周側で復元した取付部51,52が外装部材20の内周に当接し、これにより、経路規制部材50が外装部材20に装着される。また、取付部51,52の係合突条51b,52bが外装部材20の谷部25に係合する。これにより、外装部材20における軸方向への経路規制部材50の位置ずれが防止される。
このように、経路規制部材50をワイヤハーネスWHの外装部材20に装着すると、この経路規制部材50の各経路規制部53が、外装部材20の屈曲方向の内側の谷部25に嵌合した状態に配置される。
車両ボディに対して全閉状態の位置にあるスライドドアを全開の位置に移行させることで、ワイヤハーネスWHに曲げ力が作用すると、経路規制部材50の各経路規制部53が抵抗となり、この経路規制部53が嵌め込まれた谷部25における圧縮が抑制される。したがって、ワイヤハーネスWHにおける屈曲箇所では、その屈曲が規制され、周辺部品との干渉が防止される。
また、車両ボディに対して全開状態の位置にあるスライドドアを全閉の位置に移行させることで、ワイヤハーネスWHが直線状に延ばされると、経路規制部53の周囲には、僅かな隙間が生じる。これにより、外装部材20が直線状に延ばされる際に、経路規制部材50の経路規制部53が抵抗となることはない。
この他の実施形態に係る経路規制部材50では、経路規制部53を外装部材20の内部に挿入して谷部25に嵌合させる構造であり、しかも、外装部材20の内部に挿入されて装着されるので、外部から視認されることがない。したがって、ワイヤハーネスWHの屈曲方向の内側にハーネス軌跡規制壁1を設けてワイヤハーネスWHの屈曲を規制する構造と比較し、良好な見映えを維持しつつ、ワイヤハーネスWHの屈曲を良好に所定の屈曲半径に規制することができる。
また、経路規制部53の数、大きさ及び配置間隔を調整することで、ワイヤハーネスWHの屈曲半径及び屈曲規制範囲を容易に調整できる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明に係る経路規制部材及びそれを備えたワイヤハーネスの実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(4)に簡潔に纏めて列記する。
(1) 外周面及び内周面に周方向へわたる谷部(21,25)が軸方向に間隔をあけて複数形成されて蛇腹形状とされた中空筒状の外装部材(20)を有するワイヤハーネス(WH)の所定位置での屈曲箇所に装着される経路規制部材(10,50)であって、
前記外装部材(20)の外周面または内周面の前記谷部(21,25)に嵌合可能な複数の経路規制部(13,53)を有し、
複数の前記経路規制部(13,53)は、前記ワイヤハーネス(WH)の屈曲箇所における屈曲方向の内側で間隔をあけて配置されて前記谷部(21,25)に嵌合される
ことを特徴とする経路規制部材。
(2) 前記外装部材(20)に固定される二つの取付部(11,12,51,52)と、これらの取付部(11,12,51,52)同士を連結する連結部(14,54)と、を有し、前記取付部(11,12,51,52)の間で前記経路規制部(13,53)が前記連結部(14,54)に設けられている
ことを特徴とする(1)に記載の経路規制部材。
(3) (1)または(2)に記載の経路規制部材(10)が前記外装部材(20)に装着されている
ことを特徴とするワイヤハーネス。
(4) 互いに相対的にスライドされる二つの構造体に両端が接続されている
ことを特徴とする(3)に記載のワイヤハーネス。
10,50 経路規制部材
11,12,51,52 取付部
13,53 経路規制部
14,54 連結部
20 外装部材
21,25 谷部
WH ワイヤハーネス

Claims (4)

  1. 外周面周方向へわたる谷部が軸方向に間隔をあけて複数形成されて蛇腹形状とされた中空筒状の外装部材を有するワイヤハーネスの所定位置での屈曲箇所に装着される経路規制部材であって、
    前記外装部材の外周面前記谷部に嵌合可能な複数の経路規制部を有し、
    複数の前記経路規制部は、前記ワイヤハーネスの屈曲箇所における屈曲方向の内側で間隔をあけて配置されて前記谷部に嵌合され
    前記経路規制部は、前記外装部材の略半周分の長さを有している
    ことを特徴とする経路規制部材。
  2. 前記外装部材に固定される二つの取付部と、これらの取付部同士を連結する連結部と、を有し、前記取付部の間で前記経路規制部が前記連結部に設けられ
    一方の前記取付部は、他方の前記取付部よりも軸方向の幅寸法が大きく、
    一方の前記取付部の内周側には、周方向に沿うと共に前記谷部に係合する係合突条が形成され、他方の前記取付部の内周側には前記係合突条が形成されていない
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路規制部材。
  3. 請求項1または請求項2に記載の経路規制部材が前記外装部材に装着されている
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
  4. 互いに相対的にスライドされる二つの構造体に両端が接続されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネス。
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