JPH10181481A - 自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造 - Google Patents

自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造

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JPH10181481A
JPH10181481A JP8348286A JP34828696A JPH10181481A JP H10181481 A JPH10181481 A JP H10181481A JP 8348286 A JP8348286 A JP 8348286A JP 34828696 A JP34828696 A JP 34828696A JP H10181481 A JPH10181481 A JP H10181481A
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JP
Japan
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wire harness
door
harness
housing case
wire
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JP8348286A
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English (en)
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Takahiro Ando
恭浩 安藤
Masahisa Suzuki
将久 鈴木
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジおよびウエザーストリップより室内側
にワイヤハーネスを配索する。 【解決手段】 ワイヤハーネスを巻いて収容する中空部
と、挿入口10fと引出口10gと、ハーネス固定片1
0hとを有する収容ケースを設け、上記ワイヤハーネス
を収容ケースの内部で巻いて引き出し、収容ケース内部
には、直線状の弾性部材からなる補助部材をワイヤハー
ネスに沿わせて一体化し、補助部材の復元力により引き
戻し方向の付勢力を作用させ、上記収容ケースをドア
側、車体側のいずれか一方に固定すると共に、引き出し
たワイヤハーネスをドア側、車体側のいずれか他方へ配
索して係止し、ドア開閉作動に応じて収容ケース内のワ
イヤハーネスの巻径が変わってワイヤハーネスを伸縮追
従できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアヒン
ジ部におけるワイヤハーネス配索構造に関し、特に、ヒ
ンジ部支点より室内側で、ウエザーストリップよりも内
側にワイヤハーネスを配索し、配索作業の容易化および
防水対策の簡略化を図ることができるようにするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体側とドア側とを開閉自在に
連結するドアヒンジ部には、ドア側からドアハーネスを
車体側へと配索して、車体側でインストルメントパネル
ハーネス(以下、インパネハーネスと略称する)と接続
しているか、あるいは車体側からインパネハーネスをド
ア側へ配索して、ドア側でドアハーネスと接続してい
る。従来、このドアヒンジ部に配索されるワイヤハーネ
スは、ドアヒンジ部位置と略同一位置で、上下高さ方向
を変えた位置に配索して、ドア開閉に伴ってワイヤハー
ネスにねじれのみが発生し、ワイヤハーネスが伸縮しな
くてもよいようにし、ねじれはワイヤハーネスがねじれ
ることにより吸収している。
【0003】上記のように、ワイヤハーネスをヒンジ支
点位置に配索する場合、図13に示すように、車体側C
とドアDのヒンジHは、ドアパネル1の端面1aの略中
央に取り付けられるため、ドアハーネスD・W/Hは、
ドアパネル1の内部を通し、端面1aに設けた貫通穴1
bからドア外部に取り出す必要があり、ドアパネル1の
内部へのワイヤハーネスの配索および貫通穴1bを通す
作業に手数がかかる問題があった。
【0004】また、ドアDには防水を図るために、ウエ
ザーストリップ2が取り付けられている。ドアヒンジH
は、ウエザーストリップ2よりも室外側に取り付けられ
ているため、ワイヤハーネスW/Hもウエザーストリッ
プ2よりも室外側となる。よって、ワイヤハーネスW/
Hは、ウエザーストリップ2による防水が図られていな
いため、防水構造とする必要がある。よって、従来、ド
ア側および車体側の貫通位置に防水グロメットGを取り
付けるとともに、ワイヤハーネスW/Hにも防水対策を
施す必要があり、その分コスト高になるとともに手数が
かかる問題があった。
【0005】上記した問題は、ワイヤハーネスW/Hを
ウエザーストリップ2よりも室内側に配置すれば解決で
きるが、その場合には、ドアヒンジHの支点位置とワイ
ヤハーネスW/Hとの配索位置がずれるため、ドアの開
閉に伴ってワイヤハーネスを伸縮させる必要が生じる。
即ち、ドアヒンジ部に配索するワイヤハーネスには伸縮
機能とねじれ吸収機能との両機能が要求されることにな
る。
【0006】上記ウエザーストリップ2よりも室内側に
ワイヤハーネスを配索した構造のものが、特開平8ー4
8146号において提案されている。即ち、図14およ
び図15に示すように、インストルメントパネルのサイ
ドカバー3とこれに対向するドア内面1cとの間に空調
用ダクトを覆う蛇腹状ダクト4を取り付け、このダクト
4の内部にワイヤハーネスW/Hを螺旋状に巻いて余裕
長さを持たせて配索している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造では蛇腹状ダクト4の内部に蛇腹状のワイヤハーネス
W/Hを配索しているため、下記に列挙する不具合が発
生する。 ワイヤハーネスW/Hが、蛇腹状ダクト内部の中心位
置を通る場合は、蛇腹状ダクト4および蛇腹状ワイヤハ
ーネスW/Hは共に正規状態で伸縮することができる。
しかしながら、ワイヤハーネスW/Hの一部Wがダクト
4の蛇腹部の凹部4aに入り込むと、ダクト4が収縮で
きなくなる。この状態でドアDが閉じられると、ドアパ
ネル1とサイドカバー3とに挟まれて、ダクト4および
ワイヤハーネスW/Hに無理な力がかかることがある。
【0008】蛇腹状のワイヤハーネスW/Hが伸縮す
る際、常時一定の形状に復元するとは限らず、蛇腹状ダ
クト4の内径よりもワイヤハーネスの外径が大きくなっ
た場合、蛇腹状ダクトが破壊され、収縮できなくなる。
【0009】蛇腹状ダクト4が室内側に露出している
ため、外力により変形する可能性があり、その場合、内
部の蛇腹状ワイヤハーネスW/Hがダクト4の凹部4a
に入り込み、上記の問題が発生しやすい。
【0010】ドアを開閉する際に、ドアを開閉操作す
る力のほか、蛇腹状ダクト4を伸縮させる操作力が必要
となり、乗員にとってドア開閉が重く感じられる不具合
が生じる。
【0011】本発明は上記した不具合を解消し、ドアヒ
ンジの支点位置より室内側で、かつウエザーストリップ
より内側位置で、ワイヤハーネスがねじれることなく伸
縮するように配索し、配索作業の容易化および防水対策
の簡略化を図ることを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、車体とドアの間に配索する
ワイヤハーネスを、車体とドアとを連結する自動車のド
アヒンジの取付位置およびウエザーストリップより室内
側に配索するものにおいて、ワイヤハーネスを巻いて収
容する中空部と、対向したワイヤハーネスの挿入口と引
出口と、挿入口の外面に突設したハーネス固定片とを有
する収容ケースを設け、上記ワイヤハーネスを上記挿入
口から挿入して収容ケースの内部で巻いた後に引出口か
ら引き出して挿通させると共に、上記ワイヤハーネスの
収容ケースに収容される部分には、可撓性を有する直線
状の弾性部材からなる補助部材をワイヤハーネスの巻い
た状態に沿わせて一体化し、上記補助部材の復元力によ
りワイヤハーネスに収容ケース内への引き戻し方向の付
勢力を作用させ、上記収容ケースをドア側あるいは車体
側のいずれか一方に固定すると共に、該収容ケースから
引き出したワイヤハーネスをドア側あるいは車体側のい
ずれか他方へと配索してクランプで係止し、ドア開閉作
動に応じて収容ケースの内部に挿通したワイヤハーネス
の巻径が変わってワイヤハーネスを伸縮させて追従でき
る構成としていることを特徴とする自動車のドアヒンジ
部におけるワイヤハーネス配索構造を提供している。
【0013】上記収容ケースは、言わば、ハーネススプ
ールとなるもので、樹脂製で一体成形した本体部と蓋部
とからなり、蓋部を本体部に薄肉ヒンジを介して連結し
ている。挿入口と引出口とは本体部の対向する側面に切
り欠いて形成しており、挿入口からワイヤハーネスを通
して、一回転させた後に、引出口より引き出して収納し
た後、蓋部を閉じ、本体部と蓋部との対応箇所に設けた
ロック部と被ロック部とで係止している。
【0014】上記ワイヤハーネスを挿通した収容ケース
を、ドア側に固定しておくと、ドアの開放作動に応じて
収容ケース内で巻かれていたワイヤハーネスが引き出さ
れて伸長する。また、収容ケースより引き出されたワイ
ヤハーネスは自在にねじることができるため、ねじれな
がら伸びていく。よって、ドアの開放作動に追従でき
る。そしてこの時、収容ケース内では、ワイヤハーネス
の引き出しに伴って、ワイヤハーネスに沿わせて一体化
した補助部材が、ワイヤハーネスと共に巻き径が小さく
なって、ワイヤハーネスを収容ケース内に引き戻す方向
の付勢力が作用した状態となる。
【0015】一方、ドアを閉鎖作動すると、ワイヤハー
ネスは、収容ケース内でワイヤハーネスに沿わせて一体
化した補助部材の復元力による引き戻し方向の付勢力に
より、ドアの閉鎖に追従して伸びた分だけ収容ケース内
部に戻され、元の大きな径で巻かれた状態で収容され
る。なお、ワイヤハーネスが補助部材の復元力により元
の形状に戻る速度は、ドアの閉鎖速度よりも速く設定し
ておくのが好ましい。このように、ワイヤハーネスの戻
り速度を速くすると、ドア閉鎖時にワイヤハーネスがド
アと車体との間に噛み込まれるのを防止できる。
【0016】上記収容ケースの内部にはストッパ用の突
起を設け、該突起の外周に上記ワイヤハーネスを一巻し
て収容し、ワイヤハーネスが収容ケースから引き出され
た時に、上記突起に巻き付いた状態で引き出しが停止さ
れる構成としていることが好ましい(請求項2)。
【0017】即ち、ドアが最大角度で開かれ、ワイヤハ
ーネスの伸びが最大となった状態でも、ワイヤハーネス
は収容ケース内の突起に巻き付いた状態として、直線状
とならないようにし、収容ケースへ巻戻されるようにし
ている。
【0018】上記補助部材は、棒状部材からなり、収容
ケース内のワイヤハーネスの中心部もしくは表面部に沿
わせて配置し、少なくとも両端部をテープでワイヤハー
ネスに固定する構成としてもよい(請求項3)。この構
成では、棒状部材はいずれの方向にも容易に曲げられる
ため、取り扱いが容易であり、ワイヤハーネスへ沿わせ
て巻いた状態にする操作を簡易に行なうことができる。
【0019】また、上記補助部材は、平板状部材からな
り、収容ケース内のワイヤハーネスの表面部に沿わせて
配置し、少なくとも両端部をテープでワイヤハーネスに
固定する構造としてもよい(請求項4)。平板状部材
は、曲げ方向が規制されるが、幅広のためワイヤハーネ
スの表面部に沿わせて固定し易く、ワイヤハーネスの巻
き姿勢を安定させることができる。
【0020】さらに、上記補助部材は、断面C字状の縦
割筒状部材からなり、収容ケース内のワイヤハーネスの
外周に沿わせて配置し、少なくとも両端部をテープでワ
イヤハーネスに固定してもよい(請求項5)。このよう
にすると、ワイヤハーネスが縦割筒状部材で覆われた状
態となるため、ワイヤハーネスが引出口から引き出され
る際、引出口と摺動接触することがなく、ワイヤハーネ
ス表面を保護することができる。また、ワイヤハーネス
への補助部材の配置も、ワイヤハーネスを補助部材の縦
溝の開口から挿入することで、容易に行なうことができ
る。
【0021】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態を図面を参
照して詳細に説明する。図1乃至図8は第1実施形態を
示し、ドアハーネスD・W/Hをドアパネル1の前側端
面1aより車体C側へ延ばして、ドアDと車体Cとの間
のドアヒンジ部に配索している。上記ドアハーネスD・
W/Hのドアヒンジ部に配索される前側部は、ドアDに
固定した図2乃至図4に示す形状の収容ケース10を通
した後、車体C側へと引き出し、車体C側ではインスト
ルメントパネル20のドア側側面20aに穿設した開口
20bを通して、図8に示すように、クランプ21でイ
ンストルメントパネル20の内面に係止している。
【0022】上記収容ケース10は、言わば、ハーネス
スプールとなるもので、本体部10aと蓋部10bとを
樹脂で一体成型したもので、本体部10aと蓋部10b
とを薄肉ヒンジ部10cで連結し、蓋部10bを閉じる
と、ドアハーネスD・W/Hが摺動できる中空部10d
を構成する半円形状の薄幅ボックス状としている。
【0023】収容ケース10の本体部10aは、湾曲し
た側面10eの両端に対向してハーネス用の挿入口10
fと引出口10gとを切り欠いて形成し、かつ、挿入口
10fの外側面周縁にはハーネス固定片10hを突設し
ている。また、底部10jより突設した突起10kを設
けている。さらに、蓋部10bの先端にロック孔10m
を設けたロック片を突設する一方、蓋部10bを閉じた
時に対応する本体部10aの側面にロック爪10nを突
設している。
【0024】上記収容ケース10内に収容されるドアハ
ーネスD・W/Hの部分には、図5(A)に示すよう
に、可撓性を有する直線状の弾性部材からなる丸棒状の
補助部材30を、図5(B)に示すように、ドアハーネ
スD・W/Hの電線束Wの中心部に配置して、両端およ
び適宜中間部分をテープ30aにて固定一体化してい
る。そして、上記収容ケース10には、図6に示すよう
に、補助部材30を中心部に配置したドアハーネスD・
W/Hを挿入口10fより挿入し、該挿入口10fの入
口部分で、ハーネス固定片10hにテープ12で固定し
ている。
【0025】収容ケース10内では、図6に示すよう
に、ドアハーネスD・W/Hを補助部材30と共に、弾
性力に抗して突起10kを囲むように一重巻きした後、
引出口10gより引き出している。その際、湾曲した側
面10eの内面に沿うように大きい径で巻き、補助部材
30の弾性復元力でドアハーネスD・W/Hに、収容ケ
ース10内への引き戻し方向の付勢力を作用させてい
る。このように、ドアハーネスD・W/Hを収容ケース
10に余長部を与えて通した後、蓋部10bを閉じてロ
ック孔10mにロック爪10nを係止してロックするよ
うにしている。なお、棒状の補助部材30は、ドアハー
ネスD・W/Hの中心部のみでなく、表面部に沿わせて
配置してもよい。
【0026】上記収容ケース10を取り付けるドアDの
ドアパネル1には、図1に示すように、車体Cとのヒン
ジ結合部Hより、室内側にウエザーストリップ2が取り
付けられ、このウエザーストリップ2の取付位置より更
に室内側のドアパネル端面1aから内板1hにかけた角
部にハーネス挿通用切欠1gを形成すると共に、該切欠
1gと連通させて、ドア内板1hに収容ケース10を密
嵌する凹部1kを形成している。
【0027】図6に示すように収容ケース10に前部を
通したドアハーネスD・W/Hは、ドアパネル1の内板
1hの内面に沿って配索し、上記凹部1kに収容ケース
10を嵌め込み、この状態で、トリム(図示せず)で内
板1hをカバーして収容ケース10をドア内部に固定し
ている。
【0028】収容ケース10の引出口10gより引き出
したドアハーネスD・W/Hは車体Cへと伸ばして、前
述したように、インストルメントパネル20の側面20
aの開口20bを通して、クランプ21でインストルメ
ントパネル20の内面に係止している。図6に示す取付
状態は、ドアDが閉鎖状態の時であり、この時、ドア側
に取り付けた収容ケース10から車体側に係止される位
置までのワイヤハーネスの長さをL1として、収容ケー
ス10内に巻いた長さを余長分としている。
【0029】上記のように、ヒンジHの支点位置および
ウエザーストリップ2よりも室内側に形成した凹部1k
に収容ケース10を収容し、インストルメントパネル2
0へと配索しているため、ドアハーネスD・W/Hは、
ドア開放時にはドアDの開閉角度に応じてねじれながら
伸びる必要がある。同様に、ドア閉鎖時には、ねじれが
戻りながら縮む必要がある。
【0030】図6および図8(A)に示すドア閉鎖状態
より、ドアDが開かれると、収容ケース10内のドアハ
ーネスD・W/Hは巻径を縮小しながら引出口10gよ
り引き出される。ドア全開状態で、図7および図8
(B)に示すように、収容ケース10からクランプ21
までドアハーネスD・W/Hの長さがL2となって伸び
る。この長さL2と元の長さL1の差(L2−L1)が
収容ケース10から引き出される。かつ、収容ケース1
0内では、引き出しストッパ用の突起10kにドアハー
ネスD・W/Hが巻き付いた状態となり、それ以上の引
き出しを阻止して、引き出されたドアハーネスD・W/
HがドアDと車体Cとの間で弛まないようにしている。
【0031】上記のように、ドア開放時には、ドアハー
ネスD・W/Hが伸びてドアDの開放に追従できると共
に、収容ケース10から引き出されたドアハーネスD・
W/Hは、ドアハーネス自体がねじれることができるた
め、ねじれながら伸びることができる。
【0032】ドア開放状態からドアDを閉鎖する時、収
容ケース10内で、ドアハーネスD・W/Hには、補助
部材30の弾性復元力により戻し方向の付勢力が作用し
ているため、ドアDを閉じ方向に動作すると、ドアDの
閉じ作動よりも速い速度で収容ケース10内に巻径を大
としながら巻き戻され、図6の状態となる。このよう
に、ドアハーネスD・W/Hがスムーズに縮むため、ド
ア閉鎖動作に追従できると共に、ドアDと車体Cとの間
にハーネスの噛み込みが発生するのを防止できる。
【0033】図9(A)乃至(C)は第2実施形態を示
し、ドアハーネスD・W/Hに収納ケース10への戻し
方向の付勢力を作用させる補助部材40を、可撓性を有
する弾性部材よりなる平板状部材から構成している。そ
して、図9(B)に示すように、上記補助部材40をド
アハーネスD・W/Hの表面部に沿わせて配置し、両端
部および適宜中間部をテープ40aにて固定一体化す
る。次いで、図9(C)に示すように、ドアハーネスD
・W/Hと共に一重巻きして収容ケース10内に収容し
ている。ドアDの閉鎖時において、補助部材40の復元
力によるドアハーネスD・W/Hの引き戻し動作は、上
記第1実施形態と同様である。
【0034】図10(A)乃至(C)は第3実施形態を
示し、ドアハーネスD・W/Hに収納ケース10への戻
し方向の付勢力を作用させる補助部材50を、可撓性を
有する弾性部材よりなる断面C字状の縦割筒状部材から
構成している。なお、補助部材50の内径d2は、割溝
50cの溝幅d1より大に設定し、ドアハーネスD・W
/Hを内部に封じ込めることができるようにしている。
そして、上記補助部材50をドアハーネスD・W/Hの
外周部に沿わせるようにして被せ、両端部に突設したテ
ープ止片50bに、テープ50dにて固定し、補助部材
50の割溝50cを外方に向けてドアハーネスD・W/
Hと共に一重巻きして、収容ケース10内に収容してい
る。
【0035】ドアDの開放動作に伴い、ドアハーネスD
・W/Hが補助部材50と共に縮径すると、該補助部材
50の割溝50cの溝幅d1は、より小さくなって、ド
アハーネスD・W/Hは一層しっかりと包み込まれる。
一方、ドアDの閉鎖時において、補助部材40の復元力
によるドアハーネスD・W/Hの引き戻し動作は、上記
第1実施形態と同様である。なお、補助部材50は、屈
曲性を向上させるため蛇腹状の部材を使用することもで
きる。
【0036】図11および図12(A)(B)は第4実
施形態を示し、収容ケース10を車体C側のインストル
メント20のドア側面20aの内面側に固定している。
即ち、インストルメント20の内部に収容ケース10を
固定して、該収容ケース10内にドアD側より配索した
ドアハーネスD・W/Hを通している。一方、ドアD側
では内板1hの内面に、ドアハーネスD・W/Hをクラ
ンプ21’で固定している。なお、インパネハーネスを
収容ケース10に挿通し、該インパネハーネスをドアD
側へと配索して、ドアD側にクランプ21’で係止した
後、ドアハーネスD・W/Hとコネクタ接続する構成と
してもよい。なお、上記第4実施形態の作動は、第1実
施形態と同様のため説明を省略する。
【0037】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる自動車のドアと車体との間に配索するワイヤハ
ーネスを、ヒンジ位置と同一位置ではなく室内側の内部
位置に配索しているため、ドア開閉時にワイヤハーネス
には伸縮機能とねじれ機能の両機能が要求されるが、ハ
ーネス伸縮機構を備えた収容ケースを設けているため、
ドア開閉時にワイヤハーネスを伸縮させることができ、
かつ、収容ケースより引き出されたワイヤハーネスがね
じれることができるため、ドアの開閉作動にスムーズに
追従させることができる。特にドア閉鎖時には、可撓性
を有する直線状の弾性部材からなる補助部材の復元力に
より、ワイヤハーネスを収納方向へ引き戻す方向の付勢
力が作用しているため、ワイヤハーネスをより円滑に追
従させることができる。
【0038】また、上記収容ケースはワイヤハーネスを
巻いた状態で挿通するだけの小型形状であるため、スペ
ースを取らずに取り付けることができ、かつ、室内側に
あまり露出させず、外観を損なわない。さらに、収容ケ
ースをドア側に設けた場合も、小型かつ軽量であるた
め、ドアの開閉操作力が大きくなることはなく、ドアの
開閉が重くならない。
【0039】さらに、ワイヤハーネスをヒンジ位置より
も内部位置で、かつ、ウエザーストリップより内部位置
に配索しているため、ワイヤハーネスには防水対策を施
す必要はなく、従来用いられていたグロメット等を不要
とできる。
【0040】さらに、ワイヤハーネスをドアパネル内板
の内面側に配索できるため、従来必要とされたドアパネ
ル内部へワイヤハーネスを配索して、ドアパネル先端面
に設けた貫通穴よりワイヤハーネスを取り出す作業を無
くすことができ、ドアパネルへのワイヤハーネスの配索
作業を従来と比較して格段に容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の斜視図である。
【図2】 第1実施形態に用いる収納ケースを示し、
(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図であ
る。
【図3】 上記収容ケースを閉じた状態の斜視図であ
る。
【図4】 上記収容ケースを開いた状態の斜視図であ
る。
【図5】 上記収容ケース内に挿入する補助部材をワイ
ヤハーネスに取り付ける状態を示す斜視図である。
【図6】 上記収容ケースにワイヤハーネスを挿入した
状態を示す斜視図である。
【図7】 ドア開放時におけるワイヤハーネスの引き出
し状態を示す斜視図である。
【図8】 (A)(B)はドア開閉作動時における収容
ケースとワイヤハーネスとの位置関係を示す概略平面図
である。
【図9】 (A)(B)(C)は第2実施形態の補助部
材の取付状態および収容ケース内での配索状態を示す斜
視図である。
【図10】 (A)(B)(C)は第3実施形態の補助
部材の取付状態および収容ケース内での配索状態を示す
斜視図である。
【図11】 第4実施形態の斜視図である。
【図12】 (A)(B)は第4実施形態のドア開閉作
動時における収容ケースとワイヤハーネスとの位置関係
を示す概略平面図である。
【図13】 従来例のドアヒンジ部の分解斜視図であ
る。
【図14】 他の従来例を示す斜視図である。
【図15】 図14の従来例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
C 車体 D ドア D・W/H ドアハーネス H ヒンジ結合部 1 ドアパネル 1a 前端側面 1k 凹部 2 ウエザーストリップ 10 収容ケース 10a 本体部 10b 蓋部 10f 挿入口 10g 引出口 10h ハーネス固定片 10k 突起 20 インストルメントパネル 30、40、50 補助部材 30a、40a、50a テープ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体とドアの間に配索するワイヤハーネ
    スを、車体とドアとを連結する自動車のドアヒンジの取
    付位置およびウエザーストリップより室内側に配索する
    ものにおいて、 ワイヤハーネスを巻いて収容する中空部と、対向したワ
    イヤハーネスの挿入口と引出口と、挿入口の外面に突設
    したハーネス固定片とを有する収容ケースを設け、 上記ワイヤハーネスを上記挿入口から挿入して収容ケー
    スの内部で巻いた後に引出口から引き出して挿通させる
    と共に、上記ワイヤハーネスの収容ケースに収容される
    部分には、可撓性を有する直線状の弾性部材からなる補
    助部材をワイヤハーネスの巻いた状態に沿わせて一体化
    し、上記補助部材の復元力によりワイヤハーネスに収容
    ケース内への引き戻し方向の付勢力を作用させ、 上記収容ケースをドア側あるいは車体側のいずれか一方
    に固定すると共に、該収容ケースから引き出したワイヤ
    ハーネスをドア側あるいは車体側のいずれか他方へと配
    索してクランプで係止し、ドア開閉作動に応じて収容ケ
    ースの内部に挿通したワイヤハーネスの巻径が変わって
    ワイヤハーネスを伸縮させて追従できる構成としている
    ことを特徴とする自動車のドアヒンジ部におけるワイヤ
    ハーネス配索構造。
  2. 【請求項2】 上記収容ケースの内部にはストッパ用の
    突起を設け、該突起の外周に上記ワイヤハーネスを一巻
    して収容し、ワイヤハーネスが収容ケースから引き出さ
    れた時に、上記突起に巻き付いた状態で引き出しが停止
    される構成としている請求項1に記載の自動車のドアヒ
    ンジ部におけるワイヤハーネス配索構造。
  3. 【請求項3】 上記補助部材は、棒状部材からなり、収
    容ケース内のワイヤハーネスの中心部もしくは表面部に
    沿わせて配置し、少なくとも両端部をテープでワイヤハ
    ーネスに固定していることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の自動車のドアヒンジ部におけるワイヤ
    ハーネス配索構造。
  4. 【請求項4】 上記補助部材は、平板状部材からなり、
    収容ケース内のワイヤハーネスの表面部に沿わせて配置
    し、少なくとも両端部をテープでワイヤハーネスに固定
    していることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索
    構造。
  5. 【請求項5】 上記補助部材は、断面C字状の縦割筒状
    部材からなり、収容ケース内のワイヤハーネスの外周に
    沿わせて配置し、少なくとも両端部をテープでワイヤハ
    ーネスに固定していることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の自動車のドアヒンジ部におけるワイヤ
    ハーネス配索構造。
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