JPH10181480A - 自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造 - Google Patents

自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造

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JPH10181480A
JPH10181480A JP8348285A JP34828596A JPH10181480A JP H10181480 A JPH10181480 A JP H10181480A JP 8348285 A JP8348285 A JP 8348285A JP 34828596 A JP34828596 A JP 34828596A JP H10181480 A JPH10181480 A JP H10181480A
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JP
Japan
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door
wire harness
guide frame
harness
opening
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Withdrawn
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JP8348285A
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English (en)
Inventor
Eiji Kamimura
鋭治 上村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジおよびウエザーストリップより室内側
にワイヤハーネスを配索する。 【解決手段】 ワイヤハーネスの挿入口10eと引出口
10gとを離れた位置に開口した薄幅の三角形状等のガ
イド枠10を設け、該ガイド枠の挿入口にワイヤハーネ
スを固定して挿入すると共に、ガイド枠の内部で迂回さ
せて引出口からワイヤハーネスを引き出すように収容
し、該ガイド枠をドアに固定すると共に、上記ガイド枠
の引出口から引き出されたワイヤハーネスの先端を車体
まで延在させて配索し、ドアの開閉動作に応じて上記ガ
イド枠よりワイヤハーネスが出没して追従できる構成と
し、かつ、ドアチェッカーのバー16を連動部材18を
介してガイド枠内のドアハーネスと連動させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の自動車のドアヒンジ
部におけるワイヤハーネス配索構造に関し、特に、ヒン
ジ部支点より室内側で、ウエザーストリップよりに内側
にワイヤハーネスを配索して、配索作業の容易化および
防水対策の簡略化を図ることができるようにするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体側とドア側とを開閉自在に
連結するドアヒンジ部には、ドア側からドアハーネスを
車体側へと配索して、車体側でインストルメントパネル
ハーネス(以下、インパネハーネスと略称する)と接続
しているか、あるいは車体側からインパネハーネスをド
ア側ヘ配索して、ドア側でドアハーネスと接続してい
る。従来、このドアヒンジ部に配索されるワイヤハーネ
スは、ヒンジ支点位置と略同一位置で上下高さ方向を変
えた位置に配索して、ドア開閉に伴ってワイヤハーネス
にはねじれのみが発生して、ワイヤハーネスが伸縮しな
くてもよいようにし、上記ねじれはワイヤハーネスがね
じれることにより吸収している。
【0003】上記のように、ワイヤハーネスをヒンジ支
点位置に配索する場合、図9に示すように、車体側Cと
ドアDのヒンジHはドアパネル1の端面1aの略中央に
取り付けられるため、ドアハーネスW/Hは、ドアパネ
ル1の内部を通して、端面1aに穿設した貫通穴1bを
通してドア外部に取り出す必要があり、ドアパネル1の
内部へのワイヤハーネスの配索および貫通穴1bを通す
作業に手数がかかる問題があった。
【0004】また、ドアDには防水を図るために、ウエ
ザーストリップ2が取り付けられており、該ウエザース
トリップ2はヒンジHよりも室内側に取り付けられてい
るため、ワイヤハーネスW/Hもウエザーストリップ2
より室外側となる。よって、ワイヤハーネスW/Hの配
索箇所はウエザーストリップ2による防水が図られない
ため、防水構造とする必要がある。よって、従来は、ド
ア側および車体側の貫通位置に防水グロメットGを取り
付けると共に、ワイヤハーネスW/Hにも防水対策を施
す必要があり、その分、コスト高になると共に手数がか
かる問題があった。
【0005】上記した問題は、ワイヤハーネスW/Hを
ウエザーストリップ2よりも室内側に配置すれば解決で
きるが、その場合には、ヒンジ支点位置とワイヤハーネ
スW/Hとの配索位置とがずれるため、ドア開閉時にワ
イヤハーネスW/Hを伸縮させる必要が生じる。即ち、
ドアヒンジ部に配索するワイヤハーネスには伸縮機能と
ねじれ吸収機能との両機能が要求されることとなる。
【0006】上記ウエザーストリップよりも室内側にワ
イヤハーネスを配索した構造のものが、特開平8−48
146号において提案されている。即ち、図10および
図11に示すように、インストルメントパネルのサイド
カバー3とこれに対向するドア内面1cとの間に空調用
ダクトを覆う蛇腹状ダクト4を取り付け、このダクト4
の内部にワイヤハーネスW/Hを螺旋状に巻いて余裕長
を持たせて配索している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造では蛇腹状ダクト4の内部に蛇腹状のワイヤハーネス
W/Hを配索しているため、下記に列挙する不具合が発
生する。 ワイヤハーネスW/Hが、蛇腹状ダクト内部の中心位
置を通る場合は、蛇腹状ダクト4および蛇腹状ワイヤハ
ーネスW/Hは共に正規状態で伸縮することができる。
しかしながら、ワイヤハーネスW/Hの一部Wがダクト
4の蛇腹部の凹部に入り込むと、ダクト4が収縮できな
くなる。この状態でドアが閉じられると、ドアパネルと
サイドカバーに挟まれて、ダクト4およびワイヤハーネ
スW/Hに損傷が発生し、電線が断線する可能性もあ
る。
【0008】蛇腹状のワイヤハーネスW/Hが伸縮す
る際、常時一定の形状に復元するとは限らず、蛇腹状ダ
クト4の内径よりもワイヤハーネスの外径が大きくなっ
た場合、蛇腹状ダクトが破壊され、収縮できなくなる。
【0009】蛇腹状ダクト4が室内側に露出している
ため、外力により変形する可能性があり、その場合、内
部の蛇腹状ワイヤハーネスW/Hがダクト4の凹部に入
り込み、上記の問題が発生しやすい。
【0010】ドアを開閉する際に、ドアを開閉操作す
る力のほか、蛇腹状ダクト4を伸縮させる操作力が必要
となり、乗員にとってドア開閉が重く感じられる不具合
が生じる。
【0011】本発明は上記した不具合を解消し、ヒンジ
部支点より室内側で且つウエザーストリップより内側位
置で、ワイヤハーネスにねじれ吸収機能と伸縮機能の両
機能を持たせて配索し、配索作業の容易化および防水対
策の簡略化を図ることを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、車体とドアとの間に配索す
るワイヤハーネスを、車体とドアとを連結するヒンジの
取付位置及びウエザーストリップより室内側に配索する
ものであって、ワイヤハーネスの挿入口と引出口とを離
れた位置に開口した薄幅のガイド枠を設け、該ガイド枠
に挿入口にワイヤハーネスを固定して挿入すると共に、
ガイド枠の内部で迂回させて上記引出口からワイヤハー
ネスを引き出すように収容し、上記ガイド枠をドア側に
固定するとともに、該ガイド枠から引き出したワイヤハ
ーネスを車体側へと配索してクランプで係止し、ドア開
閉作動に応じてガイド枠よりワイヤハーネスが出没して
追従できる構成とし、かつ、上記車体とドアの間に取り
付けられるドアチェッカーのバーに一端を連結すると共
に、他端を上記ガイド枠に貫通させて上記ガイド枠内の
ワイヤハーネスに連結した連動部材を設け、ドア開閉作
動に上記ドアチェッカーのバーおよび連動部材を介して
ワイヤハーネスを連動させる構成としていることを特徴
とする自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配
索構造を提供している。
【0013】上記ドアチェッカーのバーとワイヤハーネ
スとを連結する連動部材として、プレートあるいはスプ
リングを用いている(請求項2)。
【0014】また、上記ガイド枠は薄幅な三角形状状
で、その上頂点に上記挿入口を設け、第1下頂点に上記
引出口を設け、上記ワイヤハーネスを上記挿入口から第
2下頂点へと迂回させて上記ガイド枠内に収容し、上記
水平は第1下頂点と第2下頂点との間に開口を設け、該
開口に上記連動部材を摺動自在に通してワイヤハーネス
に連結している(請求項3)。
【0015】上記構成では、ガイド枠の内部にワイヤハ
ーネスを挿入口から引出口にかけて直線状ではなく迂回
させて収容しておくことにより、ドア開放時にはワイヤ
ハーネスはガイド部材から引き出されて追従させること
ができる。また、ドア閉鎖時は、伸長したワイヤハーネ
スは引出口からガイド部材の内部に挿入される。さら
に、ドア開閉時のねじれはガイド部材から引き出された
ワイヤハーネス自体がねじれることにより追従できる。
【0016】さらに、ドアに過大な開き操作力が加わっ
た場合にストッパーの機能を持たせるためにドアと車体
との間に取り付けたドアチェッカーを利用し、該ドアチ
ェッカーのバーと連動部材を介してガイド内で迂回させ
たワイヤハーネスを連結しているため、ドアの開閉速度
にワイヤハーネスの伸縮速度を連動させることができ
る。よって、ガイド枠から引き出されたワイヤハーネス
がドア閉鎖作動時に、ドア閉鎖速度より遅れてドアと車
体との間に噛み込まれるのを防止できる。このように、
ガイド枠内におけるワイヤハーネスをドア開閉作動に強
制的に連動させることにより、ワイヤハーネスをガイド
枠内よりスムーズに引き出すことが出来ると共に、ガイ
ド枠内に引き戻して迂回状態とすることが確実にでき
る。
【0017】上記ガイド枠は、占有するスペースが小さ
いほど好ましいため、ドアとガイド枠との間にワイヤハ
ーネスを摺動自在に挟み込み、その摺動部分の幅をワイ
ヤハーネスの外径よりわずかに大として、ワイヤハーネ
スがガイド枠の内部で重ならないようにしている。ま
た、ガイド枠には係止爪を設けてドア側の係止爪と係止
する構成とし、ガイド枠の取り付けがワンタッチで行え
るようにしている。
【0018】また、上記ガイド枠の上記挿入口および引
出口に筒部を突設し、挿入口の筒部とワイヤハーネスと
をテープ巻で固定することが好ましい。すなわち、ワイ
ヤハーネスの挿入口および引出口は定位置に規制する必
要があるため、ワイヤハーネスが挿通する筒状とし、か
つ、挿入口側ではテープでワイヤハーネスを筒部に固定
している。このように筒部を突設するとテープによる固
定が容易となる。
【0019】なお、上記ガイド枠を通して、ドアと車体
の間に引き出す部分のワイヤハーネスには剛性を有する
チューブ等で外装しておくことが好ましい。また、ガイ
ド枠から引き出されて、車体側に取り付けるワイヤハー
ネスの先端部分にはゴム製の取付部材を取り付けて、該
ゴム製取付部材の箇所でもワイヤハーネスのねじれを吸
収するようにしてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図1乃至図4は第1実施形態
を示し、ドアハーネスD・W/Hをドアパネル1の前側
端面1aより車体側へと延ばして、ドアDと車体Cとの
間のドアヒンジ部に配索している。上記ドアハーネスD
・W/Hのドアヒンジ部に配索される前側部は、図2及
び図3(A)(B)に示す形状のガイド枠10を通して
いる。
【0021】ガイド枠10は樹脂製で、略三角形状と
し、三角形の表面板部10aの三辺に薄幅の周壁10b
を設け、裏面側は開口10cとしている。該ガイド枠1
0の上側の頂点には円筒部10dを突出させて一体に形
成し、ドアハーネスの挿入口10eを形成すると共に、
下側の第1の頂点にも円筒部10fを突出させて一体に
形成し、ドアハーネスの引出口10gとしている。又、
上記挿入口側の円筒部10dには更に舌片10pを突設
してテープ巻部としている。又、周壁10bには、ドア
パネル1の係止部に係合してガイド枠10を固定するた
めの係止爪10hを突設している。尚、上記挿入口10
eと引出口10gには、上記円筒部を設ける代わりに、
円弧形状の開口を周壁に形成しておくだけもよいし、ま
た、半円筒部を形成しておいてもよい。
【0022】ガイド枠10に、図3(A)(B)に示す
ように、ドアハーネスD・W/Hを取り付けている。即
ち、挿入口10eを通して、周壁10bと表面板部10
aに囲まれた空間に挿入し、下側の第2の頂点10k側
へ辺10jに沿ってはわせた後、引出口10gへと辺1
0mに沿ってはわせ、引出口10gより引き出してい
る。上記挿入口10eの部分ではドアハーネスD・W/
Hと円筒部10dの外周面にテープ11を巻き付けて、
ドアハーネスD・W/Hを位置決め固定している。
【0023】ドアハーネスD・W/Hを取付けたガイド
枠10は、図1に示すように、ドアパネル1の端面1a
より内板1cの内面にかけて凹ませて形成した凹部1f
の内部に、裏面側の開口10cを凹部底面側に向けて垂
直方向で、かつ、引出口10gが車体C側と対向するよ
うに取り付けている。該凹部1fの底面には上記係止爪
10hが係止する被係止爪(図示せず)を設けており、
この被係止爪に係止爪10hを係止してワンタッチで固
定している。
【0024】この状態で、ガイド枠10の表面板部10
aと凹部1fの底面との間にはドアハーネスD・W/H
の外径より若干大きな空間が形成され、この空間内で、
ドアハーネスD・W/Hが自在に摺動するが、重なるこ
とはできない状態で収容される。
【0025】ガイド枠10の引出口10gより引き出さ
れたドアハーネスD・W/Hは車体C側へと延在させ
て、その先端に取り付けたゴム製取付部材13を車体C
の取付孔14に取り付けている。上記ゴム製取付部材1
3は従来用いられているグロメットでもよい。
【0026】ドアDのドアパネル1には、車体Cとのヒ
ンジ結合部Hより、室内側にウエザーストリップ2が取
り付けられており、上記ガイド枠10を取り付けた凹部
1fは上記ウエザーストリップ2の取付位置より更に室
内側に位置する。よって、ガイド枠10を取り付けるド
アハーネスD・W/Hには特別に防水対策を施す必要は
ない。
【0027】図1に示すように、ガイド枠10に前端部
を通したドアハーネスD・W/Hはドアパネル1の内板
内面1gに沿って配索している。
【0028】車体CとドアDの間には、一端が車体C側
に枢支連結され、かつ、他端がドアDにスライド可能に
挿通されたドアチェッカーのバー16が取り付けられて
いる。この車体Cのブラケット17に枢支連結されたバ
ー16の他端側を、ドアDの前側端面1aを挿通させて
ドアパネル1の内部に延出し、ドアパネル1の内部でバ
ー16に連動部材18の下端と固定している。該バー1
6は、ドアDを開放作動すると、ドアDの前側端面1a
から抜け出し方向にスライド移動し、連動部材18とド
ア前側端面1aの内面とが接当した状態がドアDの最大
開き角度となる。
【0029】上記連動部材18の上端は、図3に示すよ
うに、ガイド枠10内におけるドアハーネスD・W/H
のドア開閉作動に伴う追従移動部分19に連結してい
る。該連動部材18は、図4(A)(B)に示すよう
に、下端にL字状のストップ部18aを、上端に逆U字
状の掴み部18bを夫々折り曲げ形成したプレート状と
している。ストップ部18aにボルト20を立設状態で
固着し、該ボルト20にバー16の後端を貫通してナッ
ト25で止めている。一方、掴み部18bはドアDの開
閉に伴ってガイド枠10内部から出没する追従移動部分
19の根元側部分に外嵌係止している。
【0030】ガイド枠10には、ドアDの開閉に伴う掴
み部18bの水平移動を許容する長孔10qを形成し、
ドアDを閉鎖した状態で図3(A)に示すように、掴み
部18bはガイド枠10内において第2下頂点の近傍に
位置している。ドアDを最大に開放した状態では、図3
(B)に示すように、掴み部18bが引出口10gに入
り込んだ位置にあるとともに、ストップ部18aの端面
とドアDの前側端面1aの内面とが当接している。
【0031】上記構成からなるドアヒンジ部の配索構造
においては、ヒンジHの支点位置およびウエザーストリ
ップ2よりも室内側に形成したドアパネルの凹部1fに
ガイド枠10を固定しているため、ドアハーネスD・W
/Hは、ドア開放時にはドアの開閉角度に応じてねじれ
ながら伸びる必要がある。同様に、ドア閉鎖時には、ね
じれが戻りながら縮む必要がある。
【0032】図3(A)に示すように、ガイド枠10の
内部にドアハーネスD・W/Hに迂回させて余裕長さで
収容しているため、ドア開放時には、図3(B)に示す
ように、引出口10gからドアハーネスD・W/Hが引
き出されて伸びる。即ち、ドアハーネスD・W/Hは辺
10nに沿う位置まで引き出される。また、引出口10
gより引き出されたドアハーネスD・W/H自体がねじ
れることにより、ドア開放作動時に必要なねじれを吸収
できる。よって、ドア開放動作にドアハーネスを追従さ
せることができる。
【0033】しかも、ドアDの開閉と連動するドアチェ
ッカーのバー16と連動部材18を介してガイド枠10
内のドアハーネスD・W/Hを連動させているため、外
部より強制的にドアハーネスD・W/Hの追従移動部分
19を移動させて、引出口10gより引き出す。即ち、
ドアDの開放速度と略同速度でドアハーネスD・W/H
をガイド枠10より引き出すことができる。
【0034】一方、ドア閉鎖時には、連動して、引き出
されたドアハーネスD・W/Hが引出口10gよりガイ
ド枠10の内部に引き込まれ、図3(A)の状態に戻
る。このとき、ドア開放時と同様に、ドアチェッカーの
バー16と連動部材18を介してガイド枠10内のドア
ハーネスD・W/Hを連動させているため、外部より強
制的にドアハーネスD・W/Hの追従移動部分19を移
動させて、引出口10gより引き戻す。かつ、ドアDの
閉鎖速度と同速度でドアハーネスD・W/Hをガイド枠
10内に収容される。
【0035】このように、ガイド枠10内にドアハーネ
スD・W/Hを迂回させてを伸縮させる機能を備えてい
る一方、ドアチェッカーのバー16と連動部材18を介
して強制的にドアDの開閉と同一速度で伸縮されるた
め、ドアDの開閉に追従させることができる。かつ、ガ
イド枠10より引き出されたドアハーネスD・W/Hは
ハーネス自体がねじれることができるため、ドア開放時
にはねじれながらガイド枠10から伸びる一方、ドア閉
鎖時にはねじれが戻りながらガイド枠10内に引き込ま
れる。
【0036】図5および図6は第2実施形態を示し、図
5(A)に示す両端開口の円筒形状の規制筒15を設
け、該規制筒15の内部にドアハーネスD・W/Hを略
密嵌状態で通し、ドアハーネスD・W/Hと規制筒15
とが連動して移動するようにしている。この規制筒15
の両端には上方へ突出した第1〜3ストッパ15a,1
5b,15cを突設しており、前述した連動部材18の
掴み部18bを、根元側の第1及び第3ストッパ15
a,15cとの間に取り付けている。
【0037】図7および図8は第3実施形態を示し、ド
アチェッカーのバー16とガイド枠10内のドアハーネ
スD・W/Hの追従移動部分19とを連結する連動部材
18’としてコイルスプリングを用いている。該コイル
スプリングは、その一端のフックをドアハーネスD・W
/Hの追従移動部分19の根元側に外嵌固定した取付具
21に巻掛け係止する一方、他端のフックを上記バー1
6の係止穴に係止して取り付けて張架している。
【0038】ガイド枠10の周壁10bのうちの下側に
は、上記コイルスプリングの上端のフックを貫通移動さ
せる長孔22を形成しており、この長孔22の下方から
上端フック部18bをガイド枠10内に挿入して捩じる
ことにより、上記取付具に引っ掛けて取り付けている。
【0039】上記のように、連動部材18’としてコイ
ルスプリングを用いると、バー16とガイド枠10との
上下間隔や、それら両者の水平方向での相対位置等が設
計から多少ズレることがあっても、コイルスプリングの
伸縮変形によってそれら寸法誤差を吸収することができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス
配索構造では、ハーネス伸縮機能を備えたガイド枠を採
用したことにより、ワイヤハーネスをヒンジ位置より
も、かつ、ウエザーストリップよりも内部位置に配索し
て、ワイヤハーネスの防水対策を不要して、グロメット
等を無くすことが出来る。かつ、ワイヤハーネスをトア
パネ内面側に配索することができ、ドアパネルへのワイ
ヤハーネスの配索作業を従来と比較して格段に容易とす
ることができる。
【0041】また、ドアチェッカーのバーと連動部材を
介してガイド枠内のドアハーネスを連動させる構成とし
ているため、ドアチェッカーの機能を有効利用して、ド
アハーネスを強制的にドアの開閉と連動させ、ドアの開
閉速度と同一速度で開閉作動させることができる。
【0042】また、上記ガイド枠はワイヤハーネスを挿
通するだけの薄く小さい枠状あるいは薄いボックス状と
しているため、ドアまたは/および車体の間の小さいス
ペースに取り付けることができる。かつ、取付後にトリ
ムを取り付けることにより、室内側に露出させず、外観
を損なわない。さらに、ガイド枠は小さく且つ軽量であ
るため、ガイド枠を取り付けたことにより、ドアの開閉
操作力が大きくなることはなく、ドアの開閉が重くなら
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態を示すの斜視図である。
【図2】 図1に示すガイド枠の図面である。
【図3】 図2のガイド枠にドアハーネスを取付けた状
態を示し、(A)はドア閉鎖時の概略図、(B)はドア
開放時の概略図である。
【図4】 第1実施形態のドアハーネスとドアチェッカ
ーの連動機構を示し、(A)は分解斜視図、(B)は組
付状態の一部斜視図である。
【図5】 第2実施形態を示し、(A)は規制筒の斜視
図、(B)は規制筒にドアハーネスを取り付けた状態の
正面図である。
【図6】 (A)(B)は上記規制筒を取り付けたドア
ハーネスの作動を示す概略図である。
【図7】 (A)は第3実施形態を示す概略正面図、
(B)は(A)のB−B線から見た概略断面図である。
【図8】 第3実施形態の要部分解斜視図である。
【図9】 従来例を示すドアヒンジ部の分解斜視図であ
る。
【図10】 他の従来例の斜視図である。
【図11】 図10の従来例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
C 車体 D ドア D・W/H ドアハーネス H ヒンジ 2 ウエザーストリップ 10 ガイド枠 10e 挿入口 10g 引出口 10p ハーネス固定片係止爪 16 バー 18 連動部材 19 追従移動部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体とドアとの間に配索するワイヤハー
    ネスを、車体とドアとを連結するヒンジの取付位置及び
    ウエザーストリップより室内側に配索するものであっ
    て、 ワイヤハーネスの挿入口と引出口とを離れた位置に開口
    した薄幅のガイド枠を設け、該ガイド枠に挿入口にワイ
    ヤハーネスを固定して挿入すると共に、ガイド枠の内部
    で迂回させて上記引出口からワイヤハーネスを引き出す
    ように収容し、 上記ガイド枠をドア側に固定するとともに、該ガイド枠
    から引き出したワイヤハーネスを車体側へと配索してク
    ランプで係止し、ドア開閉作動に応じてガイド枠よりワ
    イヤハーネスが出没して追従できる構成とし、かつ、 上記車体とドアの間に取り付けられるドアチェッカーの
    バーに一端を連結すると共に、他端を上記ガイド枠に貫
    通させて上記ガイド枠内のワイヤハーネスに連結した連
    動部材を設け、ドア開閉作動に上記ドアチェッカーのバ
    ーおよび連動部材を介してワイヤハーネスを連動させる
    構成としていることを特徴とする自動車のドアヒンジ部
    におけるワイヤハーネス配索構造。
  2. 【請求項2】 上記ドアチェッカーのバーとワイヤハー
    ネスとを連結する連動部材はロッドあるいはスプリング
    からなる請求項1に記載の自動車のドアヒンジ部におけ
    るワイヤハーネス配索構造。
  3. 【請求項3】 上記ガイド枠は薄幅な三角形状状で、そ
    の上頂点に上記挿入口を設け、第1下頂点に上記引出口
    を設け、上記ワイヤハーネスを上記挿入口から第2下頂
    点へと迂回させて上記ガイド枠内に収容し、上記水平は
    第1下頂点と第2下頂点との間に開口を設け、該開口に
    上記連動部材を摺動自在に通してワイヤハーネスに連結
    している請求項1または請求項2に記載の自動車のドア
    ヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造。
JP8348285A 1996-12-26 1996-12-26 自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造 Withdrawn JPH10181480A (ja)

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