JP3541593B2 - 自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造 - Google Patents
自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明の自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造に関し、特に、ヒンジ部支点より室内側で、ウエザーストリップよりに内側にワイヤハーネスを配索して、配索作業の容易化および防水対策の簡略化を図ることができるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体側とドア側とを開閉自在に連結するドアヒンジ部には、ドア側からドアハーネスを車体側へと配索して、車体側でインストルメントパネルハーネス(以下、インパネハーネスと略称する)と接続しているか、あるいは車体側からインパネハーネスをドア側ヘ配索して、ドア側でドアハーネスと接続している。従来、このドアヒンジ部に配索されるワイヤハーネスは、ヒンジ支点位置と略同一位置で上下高さ方向を変えた位置に配索して、ドア開閉に伴ってワイヤハーネスにはねじれのみが発生して、ワイヤハーネスが伸縮しなくてもよいようにし、上記ねじれはワイヤハーネスがねじれることにより吸収している。
【0003】
上記のように、ワイヤハーネスをヒンジ支点位置に配索する場合、図11に示すように、車体側CとドアDのヒンジHはドアパネル1の端面1aの略中央に取り付けられるため、ドアハーネスW/Hは、ドアパネル1の内部を通して、端面1aに穿設した貫通穴1bを通してドア外部に取り出す必要があり、ドアパネル1の内部へのワイヤハーネスの配索および貫通穴1bを通す作業に手数がかかる問題があった。
【0004】
また、ドアDには防水を図るために、ウエザーストリップ2が取り付けられており、該ウエザーストリップ2はヒンジHよりも室内側に取り付けられているため、ワイヤハーネスW/Hもウエザーストリップ2より室外側となる。よって、ワイヤハーネスW/Hの配索箇所はウエザーストリップ2による防水が図られないため、防水構造とする必要がある。よって、従来は、ドア側および車体側の貫通位置に防水グロメットGを取り付けると共に、ワイヤハーネスW/Hにも防水対策を施す必要があり、その分、コスト高になると共に手数がかかる問題があった。
【0005】
上記した問題は、ワイヤハーネスW/Hをウエザーストリップ2よりも室内側に配置すれば解決できるが、その場合には、ヒンジ支点位置とワイヤハーネスW/Hとの配索位置とがずれるため、ドア開閉時にワイヤハーネスW/Hを伸縮させる必要が生じる。即ち、ドアヒンジ部に配索するワイヤハーネスには伸縮機能とねじれ吸収機能との両機能が要求されることとなる。
【0006】
上記ウエザーストリップよりも室内側にワイヤハーネスを配索した構造のものが、特開平8−48146号において提案されている。即ち、図12および図13に示すように、インストルメントパネルのサイドカバー3とこれに対向するドア内面1cとの間に空調用ダクトを覆う蛇腹状ダクト4を取り付け、このダクト4の内部にワイヤハーネスW/Hを螺旋状に巻いて余裕長を持たせて配索している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造では蛇腹状ダクト4の内部に蛇腹状のワイヤハーネスW/Hを配索しているため、下記に列挙する不具合が発生する。
▲1▼ワイヤハーネスW/Hが、蛇腹状ダクト内部の中心位置を通る場合は、蛇腹状ダクト4および蛇腹状ワイヤハーネスW/Hは共に正規状態で伸縮することができる。しかしながら、ワイヤハーネスW/Hの一部Wがダクト4の蛇腹部の凹部に入り込むと、ダクト4が収縮できなくなる。この状態でドアが閉じられると、ドアパネルとサイドカバーに挟まれて、ダクト4およびワイヤハーネスW/Hに損傷が発生し、電線が断線する可能性もある。
【0008】
▲2▼蛇腹状のワイヤハーネスW/Hが伸縮する際、常時一定の形状に復元するとは限らず、蛇腹状ダクト4の内径よりもワイヤハーネスの外径が大きくなった場合、蛇腹状ダクトが破壊され、収縮できなくなる。
【0009】
▲3▼蛇腹状ダクト4が室内側に露出しているため、外力により変形する可能性があり、その場合、内部の蛇腹状ワイヤハーネスW/Hがダクト4の凹部に入り込み、上記▲1▼の問題が発生しやすい。
【0010】
▲4▼ドアを開閉する際に、ドアを開閉操作する力のほか、蛇腹状ダクト4を伸縮させる操作力が必要となり、乗員にとってドア開閉が重く感じられる不具合が生じる。
【0011】
本発明は上記した不具合を解消し、ヒンジ部支点より室内側で且つウエザーストリップより内側位置で、ワイヤハーネスにねじれ吸収機能と伸縮機能の両機能を持たせて配索し、配索作業の容易化および防水対策の簡略化を図ることを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1で、車体とドアの間に配索するワイヤハーネスを、車体とドアとを連結する自動車のドアヒンジの取付位置およびウエザーストリップより室内側に配索するものにおいて、
ワイヤハーネスを巻いて収容する中空部と、対向したハーネスの挿入口と引出口と、引出朽ちの外面に突設したハーネス固定片を有する収容ケースを設け、該収容ケース内部に上記空間に突出するストッパ用の突起を設け、該突起に円弧形状としたバネ片の一端を固定し、該バネ片の外周部分が収容ケースの内周面とハーネス挿通空間をあけて沿う程度に拡径するように付勢しておき、上記ワイヤハーネスを上記挿入口から挿入して上記空間内で上記バネ片の外周面に沿わせて一巻きした後に引出口から引き出して挿通させ、
上記収容ケースをドア側あるいは車体側のいずれか一方に固定すると共に、該収容ケースから引き出したワイヤハーネスをドア側あるいは車体側のいずれか他方へと配索してクランプで係止し、ドア開作動に応じて収容ケースの内部のワイヤハーネスを上記バネ片に抗して引き出す一方、ドア閉動作時に上記バネ片の付勢力によりワイヤハーネスを収容ケースの内部に引き戻して、ドア開閉動作に応じてワイヤハーネスを伸縮させて追従できる構成としていることを特徴とする自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造を提供している。
【0013】
上記バネ片は円弧状の先端を薄幅としてワイヤハーネに負荷がかからないようにすると共に、該バネ片によりワイヤハーネスを収容ケースに引き戻す速度をドアの閉じ速度よりも早く設定している(請求項2)。
【0014】
上記収容ケースは、言わば、ハーネススプールとなるもので、樹脂製で一体成形した本体部と蓋部とからなり、蓋部を本体部に薄肉ヒンジを介して連結している。挿入口と引出口とは本体部の対向する側面に切り欠いて形成しており、挿入口からワイヤハーネスを通して、一回転させた後に、引出口より引き出して収納した後、蓋部を閉じ、本体部と蓋部との対応箇所に設けたロック部と被ロック部とで係止している。
【0015】
上記ワイヤハーネスを通した収容ケースを、ドア側に固定しておくと、ドアの開放作動に応じて収容ケース内で巻かれたワイヤハーネスが引き出されて伸長する。この時、上記バネ片により拡径方向に付勢されているワイヤハーネスはバネ片の付勢力に抗して縮径しながら引き出される。収容ケースより引き出されたワイヤハーネスは自在にねじれることができるため、ねじれながら伸びていく。よって、ドアの開放作動に追従できる。一方、ドアの閉鎖作動すると、ドアに押されてワイヤハーネスは、収容ケースの挿入口側で固定されているため、伸びた分だけ収容ケース内部に戻される。この時、上記バネ片が原状復帰力が作用するため、ワイヤハーネは迅速に収容ケース内部に引き戻され元の大きな径で巻かれた状態で収納される。このワイヤハーネの引き戻速度をドアの閉じ速度よりも早く設定しているため、ドアと車体との間でワイヤハーネが噛み込まれることはない。
【0016】
また、ワイヤハーネを上記ストッパ用の突起に取り付けたバネ片を介して巻き付けているため、ドアが最大角度で開かれ、ワイヤハーネスの伸びが最大となった状態でも、ワイヤハーネスは収容ケース内の突起に巻き付いた状態となり、直線状とならないため、収容ケースへスムーズに巻き戻される。
【0017】
上記収容ケースのドア側への固定箇所は、ドア内板内面あるいは室内側トリムに形成した凹部であり、車体側への固定箇所は、インストルメントパネルのドア側端面あるいはインストルメントパネル下部側面のピラーとしている。なお、収容ケースの取付箇所は上記箇所に限定されず、ドア側はドアの車体側端面に取り付けてもよいし、車体側もドア側端面に取り付けてもよい。
【0018】
例えば、ドア内板内面に収容ケースを取り付けると、ワイヤハーネスをドア内部に配索する必要がなくなり、配索作業を簡単にできる。また、インストルメントパネルに収容ケースを取り付けると、車体への取付と比較して収容ケースの取付が容易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図8は第1実施形態を示し、ドアハーネスD・W/Hをドアパネル1の前側端面1aより車体側へと延ばして、ドアDと車体Cとの間のドアヒンジ部に配索している。上記ドアハーネスD・W/Hのドアヒンジ部に配索される前側部は、ドアDに固定した図2乃至図4に示す形状の収容ケース10を通した後、車体C側へと引きだし、車体C側ではインストルメントパネル20のドア側側面に穿設した開口20aを通して、図8に示すように、クランプ21でインストルメントパネル20の内面に係止している。
【0020】
上記収容ケース10は、言わば、ハーネススプールとなるもので、本体部10aと蓋部10bと樹脂で一体成型したもので、本体部10aと蓋部10bとを薄肉ヒンジ部10cで連結し、蓋部10bを閉じると、ワイヤハーネスD・W/Hが摺動できる中空部10dを構成する略半円形状の薄幅ボックス状としている。
【0021】
収容ケース10の本体部10aは、湾曲した側面10eの両端に対向してハーネス用の挿入口10fと引出口10gとを切り欠いて形成し、かつ、挿入口10fの外面側周縁にはハーネス固定片10hを突設している。また、底部10jより突設した円柱状の突起10kを設けている。さらに、蓋部10bの先端にロック孔10mを設けたロック片を突設する一方、蓋部10bを閉じた時に対応する本体部10aの側面にロック爪10nを突設している。
【0022】
上記収容ケース10内には、突起10kに形成した係止溝10k−1に中心端を挿入係止した円弧形状のバネ片30を取り付け、該バネ片30を突起10kを中心として円弧形状に配置し、その外周部分30aが側面10eの内周面とハーネス挿通空間10pをあけて沿う程度に拡径するように付勢している。かつ、後述するように、ドアハーネスD・W/Hが引き出された後にケース内に引き戻される時にドアの閉じ速度よりも早く拡径して原状位置に復帰するように設定している。さらに、上記バネ片30はその円弧形状の先端部30aに肉厚を薄くしている。
【0023】
ドアハーネスD・W/Hを挿入口10fより挿入し、該挿入口10fの入口部分で、ハーネス固定片10hにテープ12で固定している。収容ケース10内では、図6に示すように、突起10kに取り付けたバネ片30を囲むように一重巻きした後、引出口10gより引き出している。其の際、バネ片30は上記したように外周部が湾曲した側面10eとの間にハーネス挿通空間10pをあけているため、この空間10pを通って側面10eの内面に沿うように大きい径で巻かれる。このように、ドアハーネスD・W/Hを収容ケース10に余長部を与えて通した後、蓋部10bを閉じてロック孔10mにロック爪10nを係止してロックしている。
【0024】
上記収容ケース10を取り付けるドアDのドアパネル1には、図1に示すように、車体Cとのヒンジ結合部Hより、室内側にウエザーストリップ2が取り付けられ、このウエザーストリップ2の取付位置より更に室内側のドアパネル端面1aから内板1hにかけた角部にハーネス挿通用切欠1gを形成すると共に、該切欠1gと連通させて、ドア内板1hに収容ケース10を密嵌する凹部1kを形成している。
【0025】
図6に示すように収容ケース10に前部を通したドアハーネスD・W/Hは、ドアパネル1の内板1hの内面に沿って配索し、上記凹部1kに収容ケース10を嵌め込み、この状態で、トリム(図示せず)で内板1hをカバーして収納形成10をドア内部に固定している。
【0026】
収容ケース10の引出口10gより引き出したドアハーネスD・W/Hは車体Cへと伸ばして、前述したように、インストルメントパネル20の側面20aの開口20bを通して、クランプ21でインストルメントパネル20の内面に係止している。図6に示す取付状態は、ドアDが閉鎖状態の時であり、この時、ドア側に取り付けた収容ケース10から車体側に係止される位置までのドアハーネスD・W/Hの長さをL1として、収容ケース10内に巻いた長さを余長分としている。
【0027】
上記のように、ヒンジHの支点位置およびウエザーストリップ2よりも室内側に形成した凹部1kに収容ケース10を収容し、インストルメントパネル20へと配索しているため、ドアハーネスD・W/Hは、ドア開放時にはドアの開閉角度に応じてねじれながら伸びる必要がある。同様に、ドア閉鎖時には、ねじれが戻りながら縮む必要がある。
【0028】
図6および図8(A)に示すドア閉鎖状態より、ドアDが開かれると、収容ケース10内のドアハーネスD・W/Hはバネ片30のバネ力に抗して、バネ片30を湾曲させて、ドアハーネスD・W/Hの巻径を縮小しながら引出口10gより引き出される。其の際、バネ片30の先端部30aは薄肉としているためドアハーネスD・W/Hの移動にスムーズに追従することができ、ドアハーネスD・W/Hに損傷を発生させない。ドア全開状態で、図7および図8(B)に示すように、収容ケース10からクランプ21までドアハーネスの長さがL2となって伸びる。この長さL2と元の長さL1の差(L2−L1)が収容ケース10から引き出される。かつ、収容ケース10内では、引き出しストッパ用の突起10kに取り付けたバネ片30にドアハーネスD・W/Hが巻き付いた状態となり、それ以上の引き出しを阻止して、引き出されたドアハーネスD・W/HがドアDと車体Cとの間で弛まないようにしている。
【0029】
上記のように、ドアDの開放時には、ドアハーネスD・W/Hが伸びてドアDの開放に追従できると共に、収容ケース10から引き出されたドアハーネスD・W/Hは、ドアハーネス自体がねじれることができるため、ねじれながら伸びることができる。
【0030】
ドアDの開放状態からドアを閉鎖する時、ドアハーネスD・W/Hが巻くついたバネ片30が元に形状に復帰するバネ力を有しているため、ドアDを閉じ方向に動作すると、バネ片30の復帰力により、ドアDの閉じ作動よりも早い速度で収容ケース10内に巻径を大としながら巻き戻され、図6の状態にとなる。この時もバネ片30の先端部30aを薄肉としているため、ドアハーネスD・W/Hに損傷を与えることなくドアハーネスD・W/Hを引き戻すことができる。このように、ドアハーネスD・W/Hがスムーズに縮むため、ドア閉鎖動作に追従できると共に、ドアと車体との間にハーネスの噛み込みが発生するのを防止できる。
【0031】
図9および図10(A)(B)は第2実施形態を示し、収容ケース10を車体側Cのインストルメントパネル20のドア側面20aの内面側に固定している。即ち、インストルメントパネル20の内部に収容ケース10を固定して、該収容ケース10内にドア側より配索したドアハーネスD・W/Hを通している。一方、ドアD側では内板1hの内面に、ドアハーネスD・W/Hをクランプ21’で固定している。なお、インパネハーネスを収容ケース10に挿通し、該インパネハーネスをドア側へと配索して、ドア側にクランプで係止した後、ドアハーネスとコネクタ接続する構成としてもよい。
【0032】
上記第2実施形態の作動は、第1実施形態と同様で、図10(A)に示すドア閉鎖状態から、ドアを開放すると、(B)に示すように、ドアハーネスがねじれながれ伸びてドアの開放作動に追従する。一方、(B)のドア開放状態からドアを閉じると、ドアハーネスD・W/Hが巻き付いたバネ片30が(A)の状態に復帰すると同時にドアの閉じ動作に押されて収容ケース10の内に巻径を大として膨らませながら巻戻され、ドアハーネスD・W/Hは縮む。
【0033】
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、収容ケースの挿入口と引出口とに段差を設け、収容ケースの底面を傾斜させておくと、収容ケース内部のハーネスが互いに直接クロスして接触することがないため、絡みあわずに巻くことができる。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明に係わる自動車のドアと車体との間に配索するワイヤハーネスを、ヒンジ位置と同一位置ではなく室内側の内部位置に配索しているため、ドア開閉時にワイヤハーネスには伸縮機能とねじれ機能の両機能が要求されるが、ハーネス伸縮機構を備えた収容ケースを設けているため、ドア開閉時にワイヤハーネスを伸縮させることができ、かつ、収容ケースより引き出されたワイヤハーネスがねじれることができるため、ドアの開閉作動にスムーズに追従させることができる。
【0035】
しかも、収容ケース内のワイヤハーネスをバネ片で収容ケース内に引き込む方向に付勢しているため、ドア閉鎖時にドアの閉鎖速度よりも早く収容ケース内に引き込むことができ、ドアと車体との間にワイヤハーネスが噛み込まれることがない。
【0036】
また、上記収容ケースはワイヤハーネスを巻いて状態で挿通するだけの小型形状であるため、スペースと取らずに取り付けることができ、かつ、室内側にあまり露出させず、外観を損なわない。さらに、収容ケースをドア側に設けた場合も、小型かつ軽量であるため、ドアの開閉操作力が大きくなることはなく、ドアの開閉が重くならない。
【0037】
さらに、ワイヤハーネスをヒンジ位置よりも内部位置で、かつ、ウエザーストリップより内部位置に配索しているため、ワイヤハーネスには防水対策を施す必要はなく、従来用いられていたグロメット等を不要とできる。
【0038】
さらに、ワイヤハーネスをトアパネル内板の内面側に配索できるため、従来必要とされたドアパネル内部ヘワイヤハーネスを配索して、ドアパネル先端面に設けた貫通穴よりワイヤハーネスを取り出す作業を無くすことができ、ドアパネルへのワイヤハーネスの配索作業を従来と比較して格段に容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の斜視図である。
【図2】第1実施形態に用いる収容ケースを示し、(A)は平面図、(B)正面図、(C)は側面図である。
【図3】上記収容ケースを閉じた状態の斜視図である。
【図4】上記収容ケースを開いた状態の斜視図である。
【図5】(A)は上記収容ケース内の要部分解斜視図、(B)は(A)の結合状態を示す図面である。
【図6】ドア閉鎖時における収容ケースにワイヤハーネスを挿入した状態を示す斜視図である。
【図7】ドア開放時におけるワイヤハーネスの引き出し状態を示す斜視図である。
【図8】(A)(B)はドア開閉作動時における収容ケースとワイヤハーネスとの位置関係を示す概略平面図である。
【図9】第2実施形態の斜視図である。
【図10】(A)(B)は第2実施形態のドア開閉作動時における収容ケースとワイヤハーネスとの位置関係を示す概略平面図である。
【図11】従来例を示すドアヒンジ部の分解斜視図である。
【図12】他の従来例の斜視図である。
【図13】図12の従来例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
C 車体
D ドア
D・W/H ドアハーネス
H ヒンジ位置
1 ドアパネル
1a 端面
1k 凹部
2 ウエザーストリップ
10 収容ケース
10a 本体部
10b 蓋部
10f 挿入口
10g 引出口
10h ハーネス固定片
10k 突起
20 インストルメントパネル
30 円弧形状のバネ片
Claims (2)
- 車体とドアの間に配索するワイヤハーネスを、車体とドアとを連結する自動車のドアヒンジの取付位置およびウエザーストリップより室内側に配索するものにおいて、
ワイヤハーネスを巻いて収容する中空部と、対向したハーネスの挿入口と引出口と、引出朽ちの外面に突設したハーネス固定片を有する収容ケースを設け、該収容ケース内部に上記空間に突出するストッパ用の突起を設け、該突起に円弧形状としたバネ片の一端を固定し、該バネ片の外周部分が収容ケースの内周面とハーネス挿通空間をあけて沿う程度に拡径するように付勢しておき、上記ワイヤハーネスを上記挿入口から挿入して上記空間内で上記バネ片の外周面に沿わせて一巻きした後に引出口から引き出して挿通させ、
上記収容ケースをドア側あるいは車体側のいずれか一方に固定すると共に、該収容ケースから引き出したワイヤハーネスをドア側あるいは車体側のいずれか他方へと配索してクランプで係止し、ドア開作動に応じて収容ケースの内部のワイヤハーネスを上記バネ片に抗して引き出す一方、ドア閉動作時に上記バネ片の付勢力によりワイヤハーネスを収容ケースの内部に引き戻して、ドア開閉動作に応じてワイヤハーネスを伸縮させて追従できる構成としていることを特徴とする自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造。 - 上記バネ片は円弧状の先端を薄幅としてワイヤハーネスに負荷がかからないようにすると共に、該バネ片によりワイヤハーネスを収容ケースに引き戻す速度をドアの閉じ速度よりも早く設定している請求項1に記載の自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造。
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