JP4706408B2 - ワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、前記貫通孔1bにワイヤハーネスW/Hを貫通させる作業は非常に難作業となるため、貫通レスでワイヤハーネスをボデイ側へ配索する提案が従来より多数なされている。
前記構成とすると、ドアが開作動時にはワイヤハーネスは空間1cから引き出され、ドアが閉作動時にはワイヤハーネスの余長部は空間1cの中に収容され、ワイヤハーネスをドアの開閉作動に連動して追従させることができる。
また、ドア内部でワイヤハーネスが鋭角状に折れ曲がったり伸張したりし、繰り返し応力が一部に集中してかかることによる耐久性の点で問題が生じると共に、ワイヤハーネスがドア内部で拘束されずに揺動を繰り返すため、インナーパネルと擦れて磨耗したり、ボディ振動に共振し異音を発生する問題も生じる。
前記ドアに配索されて前記車体側へと引き出されるワイヤハーネスの先端部に接続されるコネクタの外面に車体係止部を突設し、
前記コネクタおよびワイヤハーネスを、硬質樹脂製のチューブと、該チューブの車体側先端に下部が回転自在に連結された硬質樹脂製のオフセット用筒部とからなる保護材の連通した中空部に貫通させ、
前記保護材のチューブとオフセット用筒部との連結部は、オフセット用筒部の下部側面に連結口を設け、該連結口の上下縁から上下一対の取付部を突設している一方、前記チューブの先端開口の上下縁から前記取付部に重ねる上下一対の被取付部を突設し、
前記取付部と被取付部のいずれか一方にピンを突設する一方、いずれか他方に該ピンを回転自在に挿入するピン孔を設けた構成とし、
前記車体とドアとの間に水平方向に配置される前記チューブに対して立設するように連結される前記オフセット用筒部の上部側面にコネクタ引出口を設け、該コネクタ引出口の周縁に前記コネクタの後側部に設けられた係止突起を嵌合係止する嵌合溝を設けた環状突起を設け、該環状突起と前記コネクタの車体係止部の間に車体を狭持してコネクタを車体に係止すると共に、該コネクタを車体側に配索されているワイヤハーネス先端のコネクタと嵌合接続させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造を提供している。
特に、ワイヤハーネス先端に接続したコネクタを前記オフセット用筒部のコネクタ引出口より突出させた状態でオフセット用筒部に固定し、該オフセット用筒部の先端側を車体パネルに固定していることで、前記コネクタも車体側貫通孔の内側に固定することができる。よって、ドア側のワイヤハーネスと車体側のワイヤハーネスとをコネクタ接続させる際に、車体側ワイヤハーネス先端のコネクタをドア側ワイヤハーネスのコネクタに対して嵌合させるだけでよく、コネクタ嵌合部を車体側にクリップ等を介して係止保持する必要がなくなる。
また、オフセット用筒部によりドアの開閉に伴うワイヤハーネスの捻れ位置をワイヤハーネスとコネクタとの接続位置よりも下方に位置ズレさせて設けているため、ワイヤハーネスのコネクタ接続位置近傍に捻れによる負荷がかかることがなく、電気接続の信頼性を損なうおそれがない。
前記取付部と被取付部のいずれか一方にピンを突設する一方、いずれか他方に該ピンを回転自在に挿入するピン孔を設けている。
前記オフセット用筒部の連結口の底面と前記チューブ先端の閉鎖部の底面のいずれか一方に円状溝部を設けると共に、いずれか他方に前記円状溝部に回転自在に嵌合する円状突起を設けた構成としている。他の構成は第1の発明と同様としている。
また、ドア側に配索して車体側へ架け渡すワイヤハーネスをフラットハーネスとした場合に、チューブを断面円形とするよりは、フラットハーネスの挿通性を高めることができる。
また、前記チューブのドア側の先端にはテープ巻用の舌片を突設して、ワイヤハーネスをテープ巻き固定することが好ましい。
前記ドアに配索されて前記車体側へと引き出されるワイヤハーネスの先端部に接続されるコネクタの外面に車体係止部を突設し、
前記コネクタおよびワイヤハーネスを、硬質樹脂製のチューブと、該チューブの車体側先端に下部が回転自在に連結された硬質樹脂製のオフセット用筒部とからなる保護材の連通した中空部に貫通させ、
前記チューブおよび前記オフセット用筒部は軸線方向の少なくとも一部に沿う薄肉ヒンジ部を有し、該薄肉ヒンジ部により開閉自在とし、前記チューブおよび前記オフセット用筒部を開いた状態で前記ワイヤハーネスおよびコネクタを挿通させ、ロック結合により閉じる構成とし、
前記車体とドアとの間に水平方向に配置される前記チューブに対して立設するように連結される前記オフセット用筒部の上部側面にコネクタ引出口を設け、該コネクタ引出口の周縁に前記コネクタの後側部に設けられた係止突起を嵌合係止する嵌合溝を設けた環状突起を設け、該環状突起と前記コネクタの車体係止部の間に車体を狭持してコネクタを車体に係止すると共に、該コネクタを車体側に配索されているワイヤハーネス先端のコネクタと嵌合接続させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造を提供している。
かつ、前記チューブから引き出されるワイヤハーネスに、前記ドアの開閉動作に追従可とした余長部を設け、該余長部を前記ガイド部分に設けた余長吸収用空間に収容すると共に、該余長吸収用空間の出口位置でワイヤハーネスをドア側に係止していることが好ましい。
前記開閉時におけるワイヤハーネスの追従作動時、ワイヤハーネスを硬質樹脂製のチューブ内に通しているため、ワイヤハーネスと一体となったチューブが直線状に移動し、ワイヤハーネスの余長部を余長吸収用空間から確実に引き出すと共に確実に余長用吸収空間内に引き込むことができ、開閉部材の開閉作動にワイヤハーネスを確実に追従させることができる。
さらに、前記チューブを円筒形状の硬質樹脂成形品とし、その外周面を平滑面とすると、該チューブがガイド部分と摺接するため、異音の発生を低減することができる。
前記略三角形状のプロテクタは、詳細には、底壁部の各辺より周壁を突設し、上辺周壁は直線状とし、該上辺周壁と直線状のスライド用空間をあけて配置する先端側の側辺周壁は下方へと緩やかに湾曲させると共に、他方側の側辺周壁は前記先端側の側辺周壁に近接するように緩やかに湾曲させた構造としている。前記スライド用空間の先端に出入用開口を設ける一方、前記一対の側部周壁の間の下端開口をドア内部への引出用開口とし、前記スライド用空間から引出用開口にかけた大容積部を余長吸収用空間としている。また、前記スライド用空間の先端の出入用開口は、上辺周壁と側辺周壁との間に閉鎖壁を設け、該閉鎖壁に貫通孔を設けて前記出入用開口とすることが好ましい。
前記のようにガイド部分をプロテクタにより形成すると、所要寸法のスライド用空間と余長吸収用空間とを寸法精度よく設けることができ、かつ、インナーパネルやドアトリムの構造を従来と変更する必要がなく、組付け性を向上させることができる。
また、前記プロテクタは、室内面側を開口とせず前記底壁部に対向する上壁部を設けると共に、前記周壁の各辺のいずれかに開口を設けておき、該開口を通してワイヤハーネスをプロテクタ内に配索した後、該開口をカバーにより閉鎖する構成としてもよい。これにより、プロテクタ内のワイヤハーネスが前記底壁部と上壁部によりドアインナーパネル及びドアトリムに直接接触するのを防止することができる。
なお、ガイド部分を別材からなるプロテクタで設ける代わりに、ワイヤハーネスを配索すると共に該ワイヤハーネスに接続される電装品等を予め組付るドアモジュールパネルを設け、該ドアモジュールパネルに、前記プロテクタと同様な形状の凹部を設けてガイド部分としてもよい。
前記構成によれば、ガイド部分の入口側に設けた保持部によりチューブを直線的にスライドさせて、ワイヤハーネスをドアの開閉にスムーズに追従させることができる。
また、オフセット用筒部によりドアの開閉に伴うワイヤハーネスの捻れ位置をワイヤハーネスとコネクタとの接続位置よりも下方に位置ズレさせて設けているため、ワイヤハーネスのコネクタ接続位置近傍に捻れによる負荷がかかることがなく、電気接続の信頼性を損なうおそれがない。
さらに、車体とドアとの間に架け渡されたワイヤハーネスが硬質樹脂製のチューブで保護されるため、ワイヤハーネスが車体とドアとの間で垂れ下がったり、不用意に損傷を受けることが防止できる。
さらにまた、ワイヤハーネスの端末に接続したコネクタの係止突起をオフセット用筒部の嵌合溝に嵌合係止してコネクタをオフセット用筒部に固定し、該オフセット用筒部に設けた環状突起とコネクタに設けた車体係止部とで車体に設けた貫通孔の周縁を狭持しているため、オフセット用筒部を車体に取り付けると、同時にコネクタも車体に取り付けられる。これにより、ドアに配索したワイヤハーネスの車体側端末に接続したコネクタを車体に固定するための構造を新たに設ける必要がなく、コストを低減できると共に、ワイヤハーネスの配索作業を容易にすることができる。
しかも、前記配索構造とした場合にドアの開閉動作に伴いワイヤハーネスを伸縮させる必要があるが、ワイヤハーネスをチューブに挿通させてドアへ出入させているため、ワイヤハーネスに弛みを発生させることなく、ドア側のガイド部分の余長吸収用空間にワイヤハーネスの余長部を確実且つスムースに収容および引き出すことができる。かつ、該ワイヤハーネスの作動時の抵抗も低減でき、異音発生を低減できる。
図1乃至図5は本発明の第1実施形態を示し、サイドドア10(以下、ドア10と略す)に配索されるワイヤハーネス(ドアハーネス)40を車体のボデイ20へと配索している。
図1(A)(B)は、ドア10が開いた状態を示し、図2(A)(B)はドア10が閉じた状態を示す。
また、図2に示すように、ボディ20に係止したコネクタ30に、車体に配索したワイヤハーネス36の端末に接続したコネクタ37を接続して、ドア側に配索したワイヤハーネス40と車体側に配索したワイヤハーネス36とを接続している。
前記スライド用空間79の先端に出入用開口71を設ける一方、前記一対の側部周壁75bと75cの間の下端開口をドア内部への引出用開口76とし、スライド用空間79から引出用開口76にかけた大容積部を余長吸収用空間72としている。該余長吸収用空間72は上辺周壁75aと側辺周壁75cのコーナーに向かって大きな半径を有する緩やかな湾曲状空間としている。
プロテクタ70で形成するガイド部分を前記形状とすることにより、スライド用空間79ではワイヤハーネス40を直線状にガイドする一方、余長吸収用空間72ではワイヤーハーネス40が鋭く曲がるのを防ぎ、応力が特定箇所に集中するのを避けている。
また、前記出入用開口71を設けた先端側外面からフランジ部76Aを突設すると共に、前記コーナー部の外面からフランジ部76Bを突設し、これらフランジ部76A、76Bをインナーパネル11にビス止めしている。
図2に示すドア10が閉じた状態から図1に示すドア10が開き状態とするドア開可動時には、ドア10の回転に伴いオフセット用筒部51に回転自在に連結したチューブ60が回転し、ドア10に配索されたワイヤハーネス40の曲がりに追従する。
また、ドア10の開作動時にドア10の回転支点とワイヤハーネス40の配索位置とはずれているため、ワイヤハーネス40を伸長させて追従させる必要がある。ドア閉状態で図2(A)に示すように、ワイヤハーネス40の余長部40aは余長収容用空間72内でコーナー側に沿って湾曲した状態で収容されている。この状態からドア10の開作動に追従して、チューブ60がスライド用空間79内を図中左方向に移動して、チューブ60は貫通孔77a、引出用開口76を通してボデイ20側へと引き出され、それに応じて余長吸収用空間72内の余長部40aは側辺周壁75bへと近接していき、湾曲状態から傾斜状態へとなって引き出され、図1(A)に示す状態となる。
また、ドア10を開閉作動させると、ワイヤハーネス40を挿通させたチューブ60がオフセット用筒部51との連結位置で水平方向に回転するため、この連結位置でドア10の開閉に伴うワイヤハーネス40の捻れを吸収することができる。
さらに、オフセット用筒部51によりドア10の開閉に伴うワイヤハーネス40の捻れ位置をワイヤハーネス40とコネクタ30との接続位置よりも下方に位置ズレさせて設けているため、ワイヤハーネス40のコネクタ接続位置近傍に捻れによる負荷がかかることがなく、電気接続の信頼性を損なうおそれがない。
さらにまた、オフセット用筒部51を車体20に取り付けると、同時にワイヤハーネス40に接続したコネクタ30も車体に取り付けられるため、ドア10に配索したワイヤハーネス40の車体側端末に接続したコネクタ30を車体20に固定するための構造を新たに設ける必要がなく、コストを低減できると共に、ワイヤハーネス40の配索作業を容易にすることができる。
本変形例では、オフセット用筒部51とチューブ60を第1実施形態と相違させており、本変形例のオフセット用筒部51とチューブ60には、軸線方向に沿ってスリット58、66を設けている。これらオフセット用筒部51とチューブ60にワイヤハーネスを挿通させる際には、図7に示すように無理開きしたスリット58、66にワイヤハーネスを通してオフセット用筒部51とチューブ60内に挿入している。第1実施形態と同様、オフセット用筒部51とチューブ60は硬質樹脂により成形しているため、ワイヤハーネスを通した後はオフセット用筒部51とチューブ60が元の形状に戻り、スリット58、66が閉鎖された状態となる。
本変形例では、オフセット用筒部51とチューブ60を第1実施形態と相違させており、本変形例のオフセット用筒部51とチューブ60は、軸線方向に沿って2分割した分割形状としている。分割された一方の分割オフセット用筒部51Aと分割チューブ60Aにロック爪51a、60aを設ける一方、他方の分割オフセット用筒部51Bと分割チューブ60Bにロック爪51a、60aを挿入係止するロック枠51b、60bを設けている。分割オフセット用筒部51Bとチューブ60Bにワイヤハーネス40を収容すると共に、ワイヤハーネス40の端末に接続したコネクタ30の係止突起31を分割オフセット用筒部51Aの嵌合溝55に挿入した後、他方の分割オフセット用筒部51Aと分割チューブ60Aを被せてをロック結合している。
なお、本変形例ではチューブの外面にロック構造を設けているが、チューブ内面にロック構造を設けてもよく、該構成とすれば、チューブの外面が平滑面となりドアの開閉作動に追従して摺動しやすくなる利点がある。
また、図9(B)は、第1実施形態の第4変形例を示し、チューブ60の断面を縦長の長円状としている。
ワイヤハーネス40を貫通させる本実施形態の保護材100は、第1実施形態と異なる硬質樹脂製のオフセット用筒部101と、硬質樹脂製のチューブ110とからなる。
また、本実施形態の保護材100は、オフセット用筒部101の連結口103にチューブ110の閉鎖部111を内嵌させているため、ワイヤハーネス40がオフセット用筒部101とチューブ110との連結部で露出しない。よって、ワイヤハーネス40をより確実に保護できると共に外観を良好なものとすることができる。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例では、オフセット用筒部101とチューブ110を第2実施形態と相違させている。
オフセット用筒部101は、図13に示すように、軸線方向である垂直方向の中心線に沿って分割されており、底面における分割端を薄肉ヒンジ部107で連結している。薄肉ヒンジ部107から一方側のオフセット用筒部101には、分割端の所要箇所に係止爪108を設けている一方、他方側のオフセット用筒部101には、分割端の所要箇所に前記係止爪108を挿入係止する係止枠109を設けている。
まず、ワイヤハーネス40を開いたチューブ110に通し、薄肉ヒンジ部115を支点として分割されたチューブ110を近接方向へ回動させてロック結合する。
次いで、オフセット用筒部101を開いた状態で、チューブ110の開口112から引き出したワイヤハーネス40の端末に接続したコネクタ30の係止突起31をオフセット用筒部101の嵌合溝105に挿入し、薄肉ヒンジ部107を支点として分割されたオフセット用筒部101を近接方向へ回動させてロック結合する。
最後に、チューブ110の閉鎖部111をオフセット用筒部101に連結口103に回転自在に内嵌させ、ワイヤハーネス40をチューブ110のテープ巻き舌片114にテープ巻き固定する。
なお、本実施形態のオフセット用筒部とチューブ110を、第1実施形態の第1変形例のようにスリットを設けた形状としてもよいし、第2変形例のように2分割した形状としてもよい。また、本実施形態のチューブ110は、断面長方形状としているが、第1実施形態の第3、第4変形例のように断面楕円状、長円状としてもよい。
本実施形態では、インナーパネルにプロテクタを固定する代わりに、ドアモジュールパネル14にガイド部分90を設けている。該ガイド部分90はモジュールパネル14に室内面側が開口した凹部から形成し、該凹部の形状は第1実施形態のプロテクタ70と略同様な形状としている。また、ガイド部分90の入口側には、チューブ60を直線性を保持してスライド自在に貫通させる保持部91をドアモジュールパネル14に一体的に突設している。
モジュールパネル14にはワイヤハーネス40をクランプで固定して予め配索しており、該ワイヤハーネス40を前記ガイド部分90内にとおしている。図中、モジュールパネル14にはスピーカー15を含めて多数のドア用電装品(図示せず)を搭載し、ワイヤハーネス40と接続している。
他の構成は第1実施形態と同様であるため同一番号を付し、かつ、作動も第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
11 インナーパネル
13 ウエザーストリップ
20 ボディ
21 ヒンジ
30 コネクタ
31 係止突起
35 車体係止部
40 ワイヤハーネス
50、100 保護材
51、101 オフセット用筒部
52、102 コネクタ引出口
53、103 連結口
54、104 環状突起
55、105 嵌合溝
56 取付部
57 ピン
58、66 スリット
60 チューブ
62 被取付部
63 ピン孔
70 プロテクタ
72 余長吸収用空間
79 スライド用空間
106 円状溝部
111 閉鎖部
112 開口
113 円状突起
Claims (9)
- 自動車の車体と該車体にヒンジ結合されたドアとの間に、ワイヤハーネスを伸縮および回転可能に架け渡しているワイヤハーネスの配索構造であって、
前記ドアに配索されて前記車体側へと引き出されるワイヤハーネスの先端部に接続されるコネクタの外面に車体係止部を突設し、
前記コネクタおよびワイヤハーネスを、硬質樹脂製のチューブと、該チューブの車体側先端に下部が回転自在に連結された硬質樹脂製のオフセット用筒部とからなる保護材の連通した中空部に貫通させ、
前記保護材のチューブとオフセット用筒部との連結部は、オフセット用筒部の下部側面に連結口を設け、該連結口の上下縁から上下一対の取付部を突設している一方、前記チューブの先端開口の上下縁から前記取付部に重ねる上下一対の被取付部を突設し、
前記取付部と被取付部のいずれか一方にピンを突設する一方、いずれか他方に該ピンを回転自在に挿入するピン孔を設けた構成とし、
前記車体とドアとの間に水平方向に配置される前記チューブに対して立設するように連結される前記オフセット用筒部の上部側面にコネクタ引出口を設け、該コネクタ引出口の周縁に前記コネクタの後側部に設けられた係止突起を嵌合係止する嵌合溝を設けた環状突起を設け、該環状突起と前記コネクタの車体係止部の間に車体を狭持してコネクタを車体に係止すると共に、該コネクタを車体側に配索されているワイヤハーネス先端のコネクタと嵌合接続させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。 - 自動車の車体と該車体にヒンジ結合されたドアとの間に、ワイヤハーネスを伸縮および回転可能に架け渡しているワイヤハーネスの配索構造であって、
前記ドアに配索されて前記車体側へと引き出されるワイヤハーネスの先端部に接続されるコネクタの外面に車体係止部を突設し、
前記コネクタおよびワイヤハーネスを、硬質樹脂製のチューブと、該チューブの車体側先端に下部が回転自在に連結された硬質樹脂製のオフセット用筒部とからなる保護材の連通した中空部に貫通させ、
前記保護材のチューブとオフセット用筒部との連結部は、オフセット用筒部の下部側面を切り欠いて連結口を設ける一方、前記チューブの先端を閉鎖部とすると共に上面を開口とし、該チューブ先端の閉鎖部を前記連結口に内嵌して前記上面の開口をオフセット用筒部の中空に連通させ、
前記オフセット用筒部の連結口の底面と前記チューブ先端の閉鎖部の底面のいずれか一方に円状溝部を設けると共に、いずれか他方に前記円状溝部に回転自在に嵌合する円状突起を設けた構成とし、
前記車体とドアとの間に水平方向に配置される前記チューブに対して立設するように連結される前記オフセット用筒部の上部側面にコネクタ引出口を設け、該コネクタ引出口の周縁に前記コネクタの後側部に設けられた係止突起を嵌合係止する嵌合溝を設けた環状突起を設け、該環状突起と前記コネクタの車体係止部の間に車体を狭持してコネクタを車体に係止すると共に、該コネクタを車体側に配索されているワイヤハーネス先端のコネクタと嵌合接続させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。 - 自動車の車体と該車体にヒンジ結合されたドアとの間に、ワイヤハーネスを伸縮および回転可能に架け渡しているワイヤハーネスの配索構造であって、
前記ドアに配索されて前記車体側へと引き出されるワイヤハーネスの先端部に接続されるコネクタの外面に車体係止部を突設し、
前記コネクタおよびワイヤハーネスを、硬質樹脂製のチューブと、該チューブの車体側先端に下部が回転自在に連結された硬質樹脂製のオフセット用筒部とからなる保護材の連通した中空部に貫通させ、
前記チューブおよび前記オフセット用筒部は軸線方向の少なくとも一部に沿う薄肉ヒンジ部を有し、該薄肉ヒンジ部により開閉自在とし、前記チューブおよび前記オフセット用筒部を開いた状態で前記ワイヤハーネスおよびコネクタを挿通させ、ロック結合により閉じる構成とし、
前記車体とドアとの間に水平方向に配置される前記チューブに対して立設するように連結される前記オフセット用筒部の上部側面にコネクタ引出口を設け、該コネクタ引出口の周縁に前記コネクタの後側部に設けられた係止突起を嵌合係止する嵌合溝を設けた環状突起を設け、該環状突起と前記コネクタの車体係止部の間に車体を狭持してコネクタを車体に係止すると共に、該コネクタを車体側に配索されているワイヤハーネス先端のコネクタと嵌合接続させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。 - 前記チューブは断面楕円状、長円状、あるいは隅部にアールを設けた長方形状として、挿通させる前記コネクタの外形に対応させた形状としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索構造。
- 前記チューブおよび前記オフセット用筒部は軸線方向に沿ってスリットを有する形状とし、該スリットを開いて前記ワイヤハーネス及びコネクタをチューブに側方から挿通させる構成としている請求項1、2、4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索構造。
- 前記チューブおよび前記オフセット用筒部は軸線方向に沿って2分割した分割形状とし、前記ワイヤハーネスおよびコネクタを一方の分割チューブに挿入した後に他方の分割チューブを被せて、両チューブをロック結合する構成としている請求項1、2、4のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索構造。
- 前記チューブを前記ドアに設けたガイド部分にスライド自在に収容し、
かつ、前記チューブから引き出されるワイヤハーネスに、前記ドアの開閉動作に追従可とした余長部を設け、該余長部を前記ガイド部分に設けた余長吸収用空間に収容すると共に、該余長吸収用空間の出口位置でワイヤハーネスをドア側に係止している請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索構造。 - 前記ガイド部分の入口側に、前記チューブを直線性を保持してスライド自在に貫通させる保持部をドア部材から一体的に突設している請求項7に記載のワイヤハーネスの配索構造。
- 前記ドアはサイドドアからなり、該サイドドアのインナーパネルの室内側面に前記ガイド部分を設け、該ガイド部分より引き出される前記チューブをウエザーストリップよりも室内側を通して、前記ワイヤハーネスを前記車体側へ架け渡している請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のワイヤハーネスの配索構造。
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