JPH1071855A - 自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造 - Google Patents
自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造Info
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- JPH1071855A JPH1071855A JP34886096A JP34886096A JPH1071855A JP H1071855 A JPH1071855 A JP H1071855A JP 34886096 A JP34886096 A JP 34886096A JP 34886096 A JP34886096 A JP 34886096A JP H1071855 A JPH1071855 A JP H1071855A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヒンジおよびウエザーストリップより室内側
にワイヤハーネスを配索する。 【解決手段】 ハーネスを巻いて収容する空間と、対向
したハーネスの挿入口10fと引出口10gと、挿入口
の外面に突設したハーネス固定片10hとを有する収容
ケース10を設け、上記ワイヤハーネスを上記挿入口か
ら挿入してケースの内部で巻いた後に引出口から引き出
して挿通させ、該収容ケースをドア側あるいは車体側の
いずれか一方に固定すると共に、該収容ケースから引き
出したワイヤハーネスをドア側あるいは車体側のいずれ
か他方へと配索してクランプで係止し、ドア開閉作動に
応じて収容ケースの内部に挿通したワイヤハーネスの巻
径が変わってワイヤハーネスを伸縮させて追従できる構
成としている。
にワイヤハーネスを配索する。 【解決手段】 ハーネスを巻いて収容する空間と、対向
したハーネスの挿入口10fと引出口10gと、挿入口
の外面に突設したハーネス固定片10hとを有する収容
ケース10を設け、上記ワイヤハーネスを上記挿入口か
ら挿入してケースの内部で巻いた後に引出口から引き出
して挿通させ、該収容ケースをドア側あるいは車体側の
いずれか一方に固定すると共に、該収容ケースから引き
出したワイヤハーネスをドア側あるいは車体側のいずれ
か他方へと配索してクランプで係止し、ドア開閉作動に
応じて収容ケースの内部に挿通したワイヤハーネスの巻
径が変わってワイヤハーネスを伸縮させて追従できる構
成としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアヒン
ジ部におけるワイヤハーネス配索構造に関し、特に、ヒ
ンジ部支点より室内側で、ウエザーストリップよりも内
側にワイヤハーネスを配索し、配索作業の容易化および
防水対策の簡略化を図ることができるようにするもので
ある。
ジ部におけるワイヤハーネス配索構造に関し、特に、ヒ
ンジ部支点より室内側で、ウエザーストリップよりも内
側にワイヤハーネスを配索し、配索作業の容易化および
防水対策の簡略化を図ることができるようにするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体側とドア側とを開閉自在に
連結するドアヒンジ部には、ドア側からドアハーネスを
車体側へと配索して、車体側でインストルメントパネル
ハーネス(以下、インパネハーネスと略称する)と接続
しているか、あるいは車体側からインパネハーネスをド
ア側へ配索して、ドア側でドアハーネスと接続してい
る。従来、このドアヒンジ部に配索されるワイヤハーネ
スは、ドアヒンジ部位置と略同一位置で、上下高さ方向
を変えた位置に配索して、ドア開閉に伴ってワイヤハー
ネスにねじれのみが発生し、ワイヤハーネスが伸縮しな
くてもよいようにし、ねじれはワイヤハーネスがねじれ
ることにより吸収している。
連結するドアヒンジ部には、ドア側からドアハーネスを
車体側へと配索して、車体側でインストルメントパネル
ハーネス(以下、インパネハーネスと略称する)と接続
しているか、あるいは車体側からインパネハーネスをド
ア側へ配索して、ドア側でドアハーネスと接続してい
る。従来、このドアヒンジ部に配索されるワイヤハーネ
スは、ドアヒンジ部位置と略同一位置で、上下高さ方向
を変えた位置に配索して、ドア開閉に伴ってワイヤハー
ネスにねじれのみが発生し、ワイヤハーネスが伸縮しな
くてもよいようにし、ねじれはワイヤハーネスがねじれ
ることにより吸収している。
【0003】上記のように、ワイヤハーネスをヒンジ支
点位置に配索する場合、図14および図15に示すよう
に、車体側CとドアDのヒンジHは、ドアパネル1の端
面1aの略中央に取り付けられるため、ドアハーネスD
・W/Hは、ドアパネル1の内部を通し、端面1aに設
けた貫通穴1bからドア外部に取り出す必要があり、ド
アパネル1の内部へのワイヤハーネスの配索および貫通
穴1bを通す作業に手数がかかる問題があった。
点位置に配索する場合、図14および図15に示すよう
に、車体側CとドアDのヒンジHは、ドアパネル1の端
面1aの略中央に取り付けられるため、ドアハーネスD
・W/Hは、ドアパネル1の内部を通し、端面1aに設
けた貫通穴1bからドア外部に取り出す必要があり、ド
アパネル1の内部へのワイヤハーネスの配索および貫通
穴1bを通す作業に手数がかかる問題があった。
【0004】また、ドアDには防水を図るために、ウエ
ザーストリップ2が取り付けられている。ドアヒンジH
は、ウエザーストリップ2よりも室外側に取り付けられ
ているため、ワイヤハーネスW/Hもウエザーストリッ
プ2よりも室外側となる。よって、ワイヤハーネスW/
Hは、ウエザーストリップ2による防水が図られていな
いため、防水構造とする必要がある。よって、従来、ド
ア側および車体側の貫通位置に防水グロメットGを取り
付けるとともに、ワイヤハーネスW/Hにも防水対策を
施す必要があり、その分コスト高になるとともに手数が
かかる問題があった。
ザーストリップ2が取り付けられている。ドアヒンジH
は、ウエザーストリップ2よりも室外側に取り付けられ
ているため、ワイヤハーネスW/Hもウエザーストリッ
プ2よりも室外側となる。よって、ワイヤハーネスW/
Hは、ウエザーストリップ2による防水が図られていな
いため、防水構造とする必要がある。よって、従来、ド
ア側および車体側の貫通位置に防水グロメットGを取り
付けるとともに、ワイヤハーネスW/Hにも防水対策を
施す必要があり、その分コスト高になるとともに手数が
かかる問題があった。
【0005】上記した問題は、ワイヤハーネスW/Hを
ウエザーストリップ2よりも室内側に配置すれば解決で
きるが、その場合には、ドアヒンジHの支点位置とワイ
ヤハーネスW/Hとの配索位置がずれるため、ドアの開
閉に伴ってワイヤハーネスを伸縮させる必要が生じる。
即ち、ドアヒンジ部に配索するワイヤハーネスには伸縮
機能とねじれ吸収機能との両機能が要求されることにな
る。
ウエザーストリップ2よりも室内側に配置すれば解決で
きるが、その場合には、ドアヒンジHの支点位置とワイ
ヤハーネスW/Hとの配索位置がずれるため、ドアの開
閉に伴ってワイヤハーネスを伸縮させる必要が生じる。
即ち、ドアヒンジ部に配索するワイヤハーネスには伸縮
機能とねじれ吸収機能との両機能が要求されることにな
る。
【0006】上記ウエザーストリップ2よりも室内側に
ワイヤハーネスを配索した構造のものが、特開平8ー4
8146号において提案されている。即ち、図16およ
び図17に示すように、インストルメントパネルのサイ
ドカバー3とこれに対向するドア内面1cとの間に空調
用ダクトを覆う蛇腹状ダクト4を取り付け、このダクト
4の内部にワイヤハーネスW/Hを螺旋状に巻いて余裕
長さを持たせて配索している。
ワイヤハーネスを配索した構造のものが、特開平8ー4
8146号において提案されている。即ち、図16およ
び図17に示すように、インストルメントパネルのサイ
ドカバー3とこれに対向するドア内面1cとの間に空調
用ダクトを覆う蛇腹状ダクト4を取り付け、このダクト
4の内部にワイヤハーネスW/Hを螺旋状に巻いて余裕
長さを持たせて配索している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造では蛇腹状ダクト4の内部に蛇腹状のワイヤハーネス
W・Hを配索しているため、下記に列挙する不具合が発
生する。 ワイヤハーネスW/Hが図18(A)(B)に示すよ
うに、蛇腹状ダクト内部の中心位置を通る場合は、蛇腹
状ダクト4および蛇腹状ワイヤハーネスW・は共に正規
状態で伸縮することができる。しかしながら、図19
(A)に示すように、ワイヤハーネスW・Hの一部Wが
ダクト4の蛇腹部の凹部4aに入り込むと、ダクト4が
収縮できなくなる。この状態で図19(B)に示すよう
にドアDが閉じられると、ドアパネル1とサイドカバー
3とに挟まれて、ダクト4およびワイヤハーネスW・H
に無理な力がかかることがある。
造では蛇腹状ダクト4の内部に蛇腹状のワイヤハーネス
W・Hを配索しているため、下記に列挙する不具合が発
生する。 ワイヤハーネスW/Hが図18(A)(B)に示すよ
うに、蛇腹状ダクト内部の中心位置を通る場合は、蛇腹
状ダクト4および蛇腹状ワイヤハーネスW・は共に正規
状態で伸縮することができる。しかしながら、図19
(A)に示すように、ワイヤハーネスW・Hの一部Wが
ダクト4の蛇腹部の凹部4aに入り込むと、ダクト4が
収縮できなくなる。この状態で図19(B)に示すよう
にドアDが閉じられると、ドアパネル1とサイドカバー
3とに挟まれて、ダクト4およびワイヤハーネスW・H
に無理な力がかかることがある。
【0008】蛇腹状のワイヤハーネスW/Hが伸縮す
る際、常時一定の形状に復元するとは限らず、蛇腹状ダ
クト4の内径よりもワイヤハーネスの外径が大きくなっ
た場合、蛇腹状ダクトが破壊され、収縮できなくなる。
る際、常時一定の形状に復元するとは限らず、蛇腹状ダ
クト4の内径よりもワイヤハーネスの外径が大きくなっ
た場合、蛇腹状ダクトが破壊され、収縮できなくなる。
【0009】蛇腹状ダクト4が室内側に露出している
ため、外力により変形する可能性があり、その場合、内
部の蛇腹状ワイヤハーネスW・Hがダクト4の凹部4a
に入り込み、上記の問題が発生しやすい。
ため、外力により変形する可能性があり、その場合、内
部の蛇腹状ワイヤハーネスW・Hがダクト4の凹部4a
に入り込み、上記の問題が発生しやすい。
【0010】ドアを開閉する際に、ドアを開閉操作す
る力のほか、蛇腹状ダクト4を伸縮させる操作力が必要
となり、乗員にとってドア開閉が重く感じられる不具合
が生じる。
る力のほか、蛇腹状ダクト4を伸縮させる操作力が必要
となり、乗員にとってドア開閉が重く感じられる不具合
が生じる。
【0011】本発明は上記した不具合を解消し、ドアヒ
ンジの支点位置より室内側で、かつウエザーストリップ
より内側位置で、ワイヤハーネスがねじれることなく伸
縮するように配索し、配索作業の容易化および防水対策
の簡略化を図ることを課題としている。
ンジの支点位置より室内側で、かつウエザーストリップ
より内側位置で、ワイヤハーネスがねじれることなく伸
縮するように配索し、配索作業の容易化および防水対策
の簡略化を図ることを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、車体とドアの間に配索する
ワイヤハーネスを、車体とドアとを連結する自動車のド
アヒンジの取付位置およびウエザーストリップより室内
側に配索するものにおいて、ワイヤハーネスを巻いて収
容する中空部と、対向したハーネスの挿入口と引出口を
有する収容ケースを設け、上記ワイヤハーネスを上記挿
入口に固定して上記ケースの内部に挿入し、該ケース内
部で巻いた後に引出口から引き出して挿通させ、上記収
容ケースをドア側あるいは車体側のいずれか一方に固定
すると共に、該収容ケースから引き出したワイヤハーネ
スをドア側あるいは車体側のいずれか他方へと配索して
クランプで係止し、ドア開閉作動に応じて収容ケースの
内部に挿通したワイヤハーネスの巻径が変わってワイヤ
ハーネスを伸縮させて追従できる成としていることを特
徴とする自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス
配索構造を提供している。
め、本発明は、請求項1で、車体とドアの間に配索する
ワイヤハーネスを、車体とドアとを連結する自動車のド
アヒンジの取付位置およびウエザーストリップより室内
側に配索するものにおいて、ワイヤハーネスを巻いて収
容する中空部と、対向したハーネスの挿入口と引出口を
有する収容ケースを設け、上記ワイヤハーネスを上記挿
入口に固定して上記ケースの内部に挿入し、該ケース内
部で巻いた後に引出口から引き出して挿通させ、上記収
容ケースをドア側あるいは車体側のいずれか一方に固定
すると共に、該収容ケースから引き出したワイヤハーネ
スをドア側あるいは車体側のいずれか他方へと配索して
クランプで係止し、ドア開閉作動に応じて収容ケースの
内部に挿通したワイヤハーネスの巻径が変わってワイヤ
ハーネスを伸縮させて追従できる成としていることを特
徴とする自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス
配索構造を提供している。
【0013】上記ワイヤハーネスを挿通した収容ケース
を、ドア側に固定しておくと、ドアの開放作動に応じて
収容ケース内で巻かれれいたワイヤハーネスが引き出さ
れて伸長する。また、収容ケースより引き出されたワイ
ヤハーネスは自在にねじれることができるため、ねじれ
ながら伸びていく。よって、ドアの開放作動に追従でき
る。一方、ドアが閉鎖作動すると、ドアに押されてワイ
ヤハーネスは、収容ケースの挿入口側で固定されている
ため、伸びた分だけ収容ケース内部に戻され、元の大き
な径で巻かれた状態で収納される。
を、ドア側に固定しておくと、ドアの開放作動に応じて
収容ケース内で巻かれれいたワイヤハーネスが引き出さ
れて伸長する。また、収容ケースより引き出されたワイ
ヤハーネスは自在にねじれることができるため、ねじれ
ながら伸びていく。よって、ドアの開放作動に追従でき
る。一方、ドアが閉鎖作動すると、ドアに押されてワイ
ヤハーネスは、収容ケースの挿入口側で固定されている
ため、伸びた分だけ収容ケース内部に戻され、元の大き
な径で巻かれた状態で収納される。
【0014】上記収容ケースの内部に挿通するワイヤハ
ーネスは、平滑で且つ原状の巻径への復元機能を有する
チューブに通し、ドア開放時に引き出された状態からド
ア閉鎖時に上記チューブの復元力により巻径の大きい原
状へと復帰して収容ケースに引き戻される構成としてい
ることが好ましい(請求項2)。
ーネスは、平滑で且つ原状の巻径への復元機能を有する
チューブに通し、ドア開放時に引き出された状態からド
ア閉鎖時に上記チューブの復元力により巻径の大きい原
状へと復帰して収容ケースに引き戻される構成としてい
ることが好ましい(請求項2)。
【0015】上記収容ケース内のワイヤハーネスはケー
ス内部でスムーズに作動させる必要があるため、平滑な
外面を有するチューブに通している。かつ、該チューブ
は、収容ケース内部に大きな巻径で収納されている元の
形状に自動的に復帰する自己復元力を有するチューブ、
例えば、所要肉厚のナイロンチューブに通している。即
ち、巻ぐせをつけておくと、引き伸ばされても、その引
伸が解かれると、元の巻いた状態にもどるチューブにワ
イヤハーネスを通している。かつ、この元の形状に戻る
速度はドアの閉鎖速度よりも早く設定しておくと好まし
い。このように、ワイヤハーネスの戻り速度を早くする
と、ドア閉鎖時にワイヤハーネスがドアと車体との間に
噛み込まれるのを防止できる。
ス内部でスムーズに作動させる必要があるため、平滑な
外面を有するチューブに通している。かつ、該チューブ
は、収容ケース内部に大きな巻径で収納されている元の
形状に自動的に復帰する自己復元力を有するチューブ、
例えば、所要肉厚のナイロンチューブに通している。即
ち、巻ぐせをつけておくと、引き伸ばされても、その引
伸が解かれると、元の巻いた状態にもどるチューブにワ
イヤハーネスを通している。かつ、この元の形状に戻る
速度はドアの閉鎖速度よりも早く設定しておくと好まし
い。このように、ワイヤハーネスの戻り速度を早くする
と、ドア閉鎖時にワイヤハーネスがドアと車体との間に
噛み込まれるのを防止できる。
【0016】上記収容ケースの内部にはストッパ用の突
起を設け、該突起の外周に上記ワイヤハーネスを一巻し
て収納し、ワイヤハーネスが収容ケースから引き出され
た時に、上記突起に巻き付いた状態で引き出しが停止さ
れる構成としていることが好ましい(請求項3)。
起を設け、該突起の外周に上記ワイヤハーネスを一巻し
て収納し、ワイヤハーネスが収容ケースから引き出され
た時に、上記突起に巻き付いた状態で引き出しが停止さ
れる構成としていることが好ましい(請求項3)。
【0017】即ち、ドアが最大角度で開かれ、ワイヤハ
ーネスの伸びが最大となった状態でも、ワイヤハーネス
は収容ケース内の突起に巻き付いた状態として、直線状
とならないようにし、スムーズに収容ケースへ巻き戻さ
れるようにしている。
ーネスの伸びが最大となった状態でも、ワイヤハーネス
は収容ケース内の突起に巻き付いた状態として、直線状
とならないようにし、スムーズに収容ケースへ巻き戻さ
れるようにしている。
【0018】上記収容ケースの挿入口の外面にハーネス
固定片を突設して、該ハーネス固定片と上記ワイヤハー
ネスとをテープ巻き固定して、上記挿入口にワイヤハー
ネスを固定した状態で挿入していることが好ましい(請
求項4)。
固定片を突設して、該ハーネス固定片と上記ワイヤハー
ネスとをテープ巻き固定して、上記挿入口にワイヤハー
ネスを固定した状態で挿入していることが好ましい(請
求項4)。
【0019】さらに、上記ケースは、本体部と該本体部
に薄肉ヒンジ部を介して一体に成形した蓋部とからなる
略半円形状で、上記本体部は略半円形状の底部と、その
上端の平坦な上面部、円弧状の周面部からなり、蓋部は
上記上面部の先端に薄肉ヒンジ部を介して連続した略半
円形状であり、上記蓋部と本体部との間にロック部を設
け、かつ、上記上面部に近接する周面部の両端部にワイ
ヤハーネスの上記挿入口と引出口とを対向して設けてい
ることが好ましい(請求項5)。ケースを上記形状とす
ると、蓋部を開けることにより、ケース内部にワイヤハ
ーネスを簡単にセットすることができる。
に薄肉ヒンジ部を介して一体に成形した蓋部とからなる
略半円形状で、上記本体部は略半円形状の底部と、その
上端の平坦な上面部、円弧状の周面部からなり、蓋部は
上記上面部の先端に薄肉ヒンジ部を介して連続した略半
円形状であり、上記蓋部と本体部との間にロック部を設
け、かつ、上記上面部に近接する周面部の両端部にワイ
ヤハーネスの上記挿入口と引出口とを対向して設けてい
ることが好ましい(請求項5)。ケースを上記形状とす
ると、蓋部を開けることにより、ケース内部にワイヤハ
ーネスを簡単にセットすることができる。
【0020】さらに、上記ケース内部に仕切板を設け、
該仕切板により上記挿入口に連続する空間と上記引出口
に連続する部位とを区画し、上記挿入口から挿入した後
に一回転させて上記引出口から引き出すワイヤハーネス
が直接交差させないようにしていることが好ましい(請
求項6)。上記仕切板は傾斜させて、挿入口側と引出口
側とに段差を設けていることが好ましい。このように、
仕切板を設けると、ワイヤハーネスがクロスして直接絡
み合うことがない。
該仕切板により上記挿入口に連続する空間と上記引出口
に連続する部位とを区画し、上記挿入口から挿入した後
に一回転させて上記引出口から引き出すワイヤハーネス
が直接交差させないようにしていることが好ましい(請
求項6)。上記仕切板は傾斜させて、挿入口側と引出口
側とに段差を設けていることが好ましい。このように、
仕切板を設けると、ワイヤハーネスがクロスして直接絡
み合うことがない。
【0021】上記収容ケースのドア側への固定箇所は、
ドア内板内面あるいは室内側トリムに形成した凹部であ
り、車体側への固定箇所は、インストルメントパネルの
ドア側端面あるいはインストルメントパネル下部側面の
ピラーとしている。上記収容ケースのドア側への固定箇
所は、ドア内板内面あるいは室内側トリムに形成した凹
部であり、車体側への固定箇所は、インストルメントパ
ネルのドア側端面あるいはインストルメントパネル下部
側面のピラーとしている(請求項7)。なお、収容ケー
スの取付箇所は上記箇所に限定されず、ドア側はドアの
車体側端面に取り付けてもよいし、車体側もドア側端面
に取り付けてもよい。
ドア内板内面あるいは室内側トリムに形成した凹部であ
り、車体側への固定箇所は、インストルメントパネルの
ドア側端面あるいはインストルメントパネル下部側面の
ピラーとしている。上記収容ケースのドア側への固定箇
所は、ドア内板内面あるいは室内側トリムに形成した凹
部であり、車体側への固定箇所は、インストルメントパ
ネルのドア側端面あるいはインストルメントパネル下部
側面のピラーとしている(請求項7)。なお、収容ケー
スの取付箇所は上記箇所に限定されず、ドア側はドアの
車体側端面に取り付けてもよいし、車体側もドア側端面
に取り付けてもよい。
【0022】例えば、ドア内板内面に収容ケースを取り
付けると、ワイヤハーネスをドア内部に配索する必要が
なくなり、配索作業を簡単にできる。また、インストル
メントパネルに収容ケースを取り付けると、車体への取
付と比較して収容ケースの取付が容易となる。
付けると、ワイヤハーネスをドア内部に配索する必要が
なくなり、配索作業を簡単にできる。また、インストル
メントパネルに収容ケースを取り付けると、車体への取
付と比較して収容ケースの取付が容易となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図1乃至図8は第1実施形態
を示し、ドアハーネスD・W/Hをドアパネル1の前側
端面1aより車体側へと延ばして、ドアDと車体Cとの
間のドアヒンジ部に配索している。上記ドアハーネスD
・W/Hのドアヒンジ部に配索される前側部は、ドアD
に固定した図2乃至図4に示す形状の収容ケース10を
通した後、車体C側へと引きだし、車体C側ではインス
トルメントパネル20のドア側側面20aに穿設した開
口20bを通して、図8に示すように、クランプ21で
インストルメントパネル20の内面に係止している。
参照して詳細に説明する。図1乃至図8は第1実施形態
を示し、ドアハーネスD・W/Hをドアパネル1の前側
端面1aより車体側へと延ばして、ドアDと車体Cとの
間のドアヒンジ部に配索している。上記ドアハーネスD
・W/Hのドアヒンジ部に配索される前側部は、ドアD
に固定した図2乃至図4に示す形状の収容ケース10を
通した後、車体C側へと引きだし、車体C側ではインス
トルメントパネル20のドア側側面20aに穿設した開
口20bを通して、図8に示すように、クランプ21で
インストルメントパネル20の内面に係止している。
【0024】上記収容ケース10は、言わば、ハーネス
スプールとなるもので、本体部10aと蓋部10bと
し、樹脂で一体成型したもので、本体部10aと蓋部1
0bとを薄肉ヒンジ部10cで連結し、蓋部10bを閉
じると、図5に示すチューブ11に挿通したドアハーネ
スD・W/Hが摺動できる中空部10dを構成する略半
円形状の薄幅ボックス状としている。詳しくは、本体部
10aは略半円形状の底部10jと、その上端の平坦な
上面部10pと、円弧状の周面部10eとからなり、蓋
部10bは上記上面部10pの先端に薄肉ヒンジ部10
cを介して連続した略半円形状である。
スプールとなるもので、本体部10aと蓋部10bと
し、樹脂で一体成型したもので、本体部10aと蓋部1
0bとを薄肉ヒンジ部10cで連結し、蓋部10bを閉
じると、図5に示すチューブ11に挿通したドアハーネ
スD・W/Hが摺動できる中空部10dを構成する略半
円形状の薄幅ボックス状としている。詳しくは、本体部
10aは略半円形状の底部10jと、その上端の平坦な
上面部10pと、円弧状の周面部10eとからなり、蓋
部10bは上記上面部10pの先端に薄肉ヒンジ部10
cを介して連続した略半円形状である。
【0025】本体部10aの湾曲した周面部10eの両
端に、対向してハーネス用の挿入口10fと引出口10
gとを切り欠いて形成し、かつ、挿入口10fの外面側
周縁にはハーネス固定片10hを突設している。また、
底部10jより突設した突起10kを設けている。さら
に、蓋部10bの先端にロック孔10mを設けたロック
片を突設する一方、蓋部10bを閉じた時に対応する本
体部10aの側面にロック爪10nを突設している。
端に、対向してハーネス用の挿入口10fと引出口10
gとを切り欠いて形成し、かつ、挿入口10fの外面側
周縁にはハーネス固定片10hを突設している。また、
底部10jより突設した突起10kを設けている。さら
に、蓋部10bの先端にロック孔10mを設けたロック
片を突設する一方、蓋部10bを閉じた時に対応する本
体部10aの側面にロック爪10nを突設している。
【0026】上記収容ケース10には、図5に示すチュ
ーブ11に通して、両端をテープ13で固定したドアハ
ーネスD・W/Hを挿入口10fより挿入し、該挿入口
10fの入口部分で、ハーネス固定片10hにテープ1
2で固定している。収容ケース10内では、図6に示す
ように、突起10kを囲むように一重に巻きした後、引
出口10gより引き出している。其の際、湾曲した側面
10eの内面に沿うように大きい径で巻いて、この大径
で巻く状態に巻きぐせをつけている。このように、ドア
ハーネスD・W/Hを収容ケース10に余長部を与えて
通した後、蓋部10bを閉じてロック孔10mにロック
爪10nを係止してロックしている。
ーブ11に通して、両端をテープ13で固定したドアハ
ーネスD・W/Hを挿入口10fより挿入し、該挿入口
10fの入口部分で、ハーネス固定片10hにテープ1
2で固定している。収容ケース10内では、図6に示す
ように、突起10kを囲むように一重に巻きした後、引
出口10gより引き出している。其の際、湾曲した側面
10eの内面に沿うように大きい径で巻いて、この大径
で巻く状態に巻きぐせをつけている。このように、ドア
ハーネスD・W/Hを収容ケース10に余長部を与えて
通した後、蓋部10bを閉じてロック孔10mにロック
爪10nを係止してロックしている。
【0027】上記チューブ11は所要の肉厚を有するナ
イロンチューブからなり、平滑な外周面を有するため、
収容ケース10内でスムーズに移動できるようにしてい
る。かつ、上記のように大径の巻きぐせをつけておく
と、図7に示すように、ドアハーネスD・W/Hが引き
出された状態で、引張力が解かれると、図6の元の形状
に復帰する自己復元性を持たせている。さらに、チュー
ブ11で外装しておくことにより、収容ケース10内で
摺動したドアハーネスD・W/Hの電線被覆が摩耗しな
いようにしている。
イロンチューブからなり、平滑な外周面を有するため、
収容ケース10内でスムーズに移動できるようにしてい
る。かつ、上記のように大径の巻きぐせをつけておく
と、図7に示すように、ドアハーネスD・W/Hが引き
出された状態で、引張力が解かれると、図6の元の形状
に復帰する自己復元性を持たせている。さらに、チュー
ブ11で外装しておくことにより、収容ケース10内で
摺動したドアハーネスD・W/Hの電線被覆が摩耗しな
いようにしている。
【0028】上記収容ケース10を取り付けるドアDの
ドアパネル1には、図1に示すように、車体Cとのヒン
ジ結合部Hより、室内側にウエザーストリップ2が取り
付けられ、このウエザーストリップ2の取付位置より更
に室内側のドアパネル端面1aから内板1hにかけた角
部にハーネス挿通用切欠1gを形成すると共に、該切欠
1gと連通させて、ドア内板1hに収容ケース10を密
嵌する凹部1kを形成している。
ドアパネル1には、図1に示すように、車体Cとのヒン
ジ結合部Hより、室内側にウエザーストリップ2が取り
付けられ、このウエザーストリップ2の取付位置より更
に室内側のドアパネル端面1aから内板1hにかけた角
部にハーネス挿通用切欠1gを形成すると共に、該切欠
1gと連通させて、ドア内板1hに収容ケース10を密
嵌する凹部1kを形成している。
【0029】図6に示すように収容ケース10に前部を
通したドアハーネスD・W/Hは、図1に示すようにド
アパネル1の内板1hの内面に沿って配索し、上記凹部
1kに収容ケース10を嵌め込み、この状態で、トリム
(図示せず)で内板1hをカバーして収納し、収容ケー
ス10をドア内部に固定している。
通したドアハーネスD・W/Hは、図1に示すようにド
アパネル1の内板1hの内面に沿って配索し、上記凹部
1kに収容ケース10を嵌め込み、この状態で、トリム
(図示せず)で内板1hをカバーして収納し、収容ケー
ス10をドア内部に固定している。
【0030】収容ケース10の引出口10gより引き出
したドアハーネスD・W/Hは車体Cへと伸ばして、前
述したように、インストルメントパネル20の側面20
aの開口20bを通して、クランプ21でインストルメ
ントパネル20の内面に係止している。図6に示す取付
状態は、ドアDが閉鎖状態の時であり、この時、ドア側
に取り付けた収容ケース10から車体側に係止される位
置までのワイヤハーネスの長さをL1として、収容ケー
ス10内に巻いた長さを余長分としている。
したドアハーネスD・W/Hは車体Cへと伸ばして、前
述したように、インストルメントパネル20の側面20
aの開口20bを通して、クランプ21でインストルメ
ントパネル20の内面に係止している。図6に示す取付
状態は、ドアDが閉鎖状態の時であり、この時、ドア側
に取り付けた収容ケース10から車体側に係止される位
置までのワイヤハーネスの長さをL1として、収容ケー
ス10内に巻いた長さを余長分としている。
【0031】上記のように、ヒンジHの支点位置および
ウエザーストリップ2よりも室内側に形成した凹部1k
に収容ケース10を収容し、インストルメントパネル2
0へと配索しているため、ドアハーネスD・W/Hは、
ドア開放時にはドアDの開閉角度に応じてねじれながら
伸びる必要がある。同様に、ドア閉鎖時には、ねじれが
戻りながら縮む必要がある。
ウエザーストリップ2よりも室内側に形成した凹部1k
に収容ケース10を収容し、インストルメントパネル2
0へと配索しているため、ドアハーネスD・W/Hは、
ドア開放時にはドアDの開閉角度に応じてねじれながら
伸びる必要がある。同様に、ドア閉鎖時には、ねじれが
戻りながら縮む必要がある。
【0032】図6および図8(A)に示すドア閉鎖状態
より、ドアDが開かれると、収容ケース10内のドアハ
ーネスD・W/Hは巻径を縮小しながら引出口10gよ
り引き出される。ドア全開状態で、図7および図8
(B)に示すように、収容ケース10からクランプ21
までドアハーネスD・W/Hの長さがL2となって伸び
る。この長さL2と元の長さL1の差(L2−L1)が
収容ケース10から引き出される。かつ、収容ケース1
0内では、引き出しストッパ用の突起10kにドアハー
ネスD・W/Hが巻き付いた状態となり、それ以上の引
き出しを阻止して、引き出されたドアハーネスD・W/
HがドアDと車体Cとの間で弛まないようにしている。
より、ドアDが開かれると、収容ケース10内のドアハ
ーネスD・W/Hは巻径を縮小しながら引出口10gよ
り引き出される。ドア全開状態で、図7および図8
(B)に示すように、収容ケース10からクランプ21
までドアハーネスD・W/Hの長さがL2となって伸び
る。この長さL2と元の長さL1の差(L2−L1)が
収容ケース10から引き出される。かつ、収容ケース1
0内では、引き出しストッパ用の突起10kにドアハー
ネスD・W/Hが巻き付いた状態となり、それ以上の引
き出しを阻止して、引き出されたドアハーネスD・W/
HがドアDと車体Cとの間で弛まないようにしている。
【0033】上記のように、ドア開放時には、ドアハー
ネスD・W/Hが伸びてドアDの開放に追従できると共
に、収容ケース10から引き出されたドアハーネスD・
W/Hは、ドアハーネスD・W/H自体がねじれること
ができるため、ねじれながら伸びることができる。
ネスD・W/Hが伸びてドアDの開放に追従できると共
に、収容ケース10から引き出されたドアハーネスD・
W/Hは、ドアハーネスD・W/H自体がねじれること
ができるため、ねじれながら伸びることができる。
【0034】ドア開放状態からドアDを閉鎖する時、ド
アハーネスD・W/Hに外装したチューブ11が元に形
状に復帰する自己復原性を有しているため、ドアDを閉
じ方向に動作すると、チューブ11の復帰力により、ド
アDの閉じ作動よりも早い速度で、収容ケース10内に
巻径を大としながら巻き戻され、図6の状態に戻る。こ
のように、ドアハーネスD・W/Hがスムーズに縮むた
め、ドア閉鎖動作に追従できると共に、ドアDと車体C
との間にドアハーネスD・W/Hの噛み込みが発生する
のを防止できる。
アハーネスD・W/Hに外装したチューブ11が元に形
状に復帰する自己復原性を有しているため、ドアDを閉
じ方向に動作すると、チューブ11の復帰力により、ド
アDの閉じ作動よりも早い速度で、収容ケース10内に
巻径を大としながら巻き戻され、図6の状態に戻る。こ
のように、ドアハーネスD・W/Hがスムーズに縮むた
め、ドア閉鎖動作に追従できると共に、ドアDと車体C
との間にドアハーネスD・W/Hの噛み込みが発生する
のを防止できる。
【0035】図9乃至図11は第2実施形態を示し、収
容ケース10の内部に略半円形状の仕切板30を配置
し、底部10jと蓋部10bの間の略半円形状の空間を
2つに31、33に仕切るようにしている。該仕切板3
0の取付は、仕切板30に取付穴30aを設ける一方、
上記突起10kの先端側を小径として取付段部10k−
1を設け、該取付段部10k−1に取付穴30aを挿入
して、仕切板30を傾斜させて取り付けている。この取
付状態で、仕切板30により挿入口10fに連続する空
間31と引出口10gに連続する空間32とを区画され
ると共に、仕切板30と周面部10eとの間の隙間33
が設けられる。
容ケース10の内部に略半円形状の仕切板30を配置
し、底部10jと蓋部10bの間の略半円形状の空間を
2つに31、33に仕切るようにしている。該仕切板3
0の取付は、仕切板30に取付穴30aを設ける一方、
上記突起10kの先端側を小径として取付段部10k−
1を設け、該取付段部10k−1に取付穴30aを挿入
して、仕切板30を傾斜させて取り付けている。この取
付状態で、仕切板30により挿入口10fに連続する空
間31と引出口10gに連続する空間32とを区画され
ると共に、仕切板30と周面部10eとの間の隙間33
が設けられる。
【0036】よって、挿入口10fから挿入したドアハ
ーネスD・W/Hを空間31を通して、空間31側の突
起10kに巻き付けた後、上記隙間33を通して空間3
2へと引き出し、空間32側の突起10k−1に巻き付
けた後に引出口10gより引き出している。
ーネスD・W/Hを空間31を通して、空間31側の突
起10kに巻き付けた後、上記隙間33を通して空間3
2へと引き出し、空間32側の突起10k−1に巻き付
けた後に引出口10gより引き出している。
【0037】上記構成とすると、一巻きするドアハーネ
スD・W/Hが交点で直接接触することがなく、特に、
ドア開放時に巻径が小さくなる場合に互いに絡みあうこ
とが防止でき、ドアハーネスD・W/Hをスムーズに巻
き戻しすることができる。
スD・W/Hが交点で直接接触することがなく、特に、
ドア開放時に巻径が小さくなる場合に互いに絡みあうこ
とが防止でき、ドアハーネスD・W/Hをスムーズに巻
き戻しすることができる。
【0038】図12および図13(A)(B)は第3実
施形態を示し、収容ケース10を車体側Cのインストル
メントパネル20のドア側面20aの内面側に固定して
いる。即ち、インストルメントパネル20の内部に収容
ケース10を固定して、該収容ケース10内にドア側よ
り配索したドアハーネスD・W/Hを通している。一
方、ドアD側では内板1hの内面に、ドアハーネスD・
W/Hをクランプ21’で固定している。なお、インパ
ネハーネスを収容ケース10に挿通し、該インパネハー
ネスをドア側へと配索して、ドア側にクランプで係止し
た後、ドアハーネスとコネクタ接続する構成としてもよ
い。
施形態を示し、収容ケース10を車体側Cのインストル
メントパネル20のドア側面20aの内面側に固定して
いる。即ち、インストルメントパネル20の内部に収容
ケース10を固定して、該収容ケース10内にドア側よ
り配索したドアハーネスD・W/Hを通している。一
方、ドアD側では内板1hの内面に、ドアハーネスD・
W/Hをクランプ21’で固定している。なお、インパ
ネハーネスを収容ケース10に挿通し、該インパネハー
ネスをドア側へと配索して、ドア側にクランプで係止し
た後、ドアハーネスとコネクタ接続する構成としてもよ
い。
【0039】上記第3実施形態の作動は、第1実施形態
と同様で、図10(A)に示すドア閉鎖状態から、ドア
Dを開放すると、(B)に示すように、ドアハーネスD
・W/Hがねじれながれ伸びてドアDの開放作動に追従
する。一方、(B)のドア開放状態からドアDを閉じる
と、ドアハーネスD・W/Hに外装したチューブの自己
復元性により(A)の状態に復帰すると同時にドアの閉
じ動作に押されて収容ケース10の内に巻径を大として
膨らませながら巻戻され、ドアハーネスD・W/Hは縮
む。
と同様で、図10(A)に示すドア閉鎖状態から、ドア
Dを開放すると、(B)に示すように、ドアハーネスD
・W/Hがねじれながれ伸びてドアDの開放作動に追従
する。一方、(B)のドア開放状態からドアDを閉じる
と、ドアハーネスD・W/Hに外装したチューブの自己
復元性により(A)の状態に復帰すると同時にドアの閉
じ動作に押されて収容ケース10の内に巻径を大として
膨らませながら巻戻され、ドアハーネスD・W/Hは縮
む。
【0040】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる自動車のドアと車体との間に配索するワイヤハ
ーネスを、ヒンジ位置と同一位置ではなく室内側の内部
位置に配索しているため、ドア開閉時にワイヤハーネス
には伸縮機能とねじれ機能の両機能が要求されるが、ハ
ーネス伸縮機構を備えた収容ケースを設けているため、
ドア開閉時にワイヤハーネスを伸縮させることができ、
かつ、収容ケースより引き出されたワイヤハーネスがね
じれることができるため、ドアの開閉作動にスムーズに
追従させることができる。
に係わる自動車のドアと車体との間に配索するワイヤハ
ーネスを、ヒンジ位置と同一位置ではなく室内側の内部
位置に配索しているため、ドア開閉時にワイヤハーネス
には伸縮機能とねじれ機能の両機能が要求されるが、ハ
ーネス伸縮機構を備えた収容ケースを設けているため、
ドア開閉時にワイヤハーネスを伸縮させることができ、
かつ、収容ケースより引き出されたワイヤハーネスがね
じれることができるため、ドアの開閉作動にスムーズに
追従させることができる。
【0041】また、上記収容ケースはワイヤハーネスを
巻いて状態で挿通するだけの小型形状であるため、スペ
ースと取らずに取り付けることができ、かつ、室内側に
あまり露出させず、外観を損なわない。さらに、収容ケ
ースをドア側に設けた場合も、小型かつ軽量であるた
め、ドアの開閉操作力が大きくなることはなく、ドアの
開閉が重くならない。
巻いて状態で挿通するだけの小型形状であるため、スペ
ースと取らずに取り付けることができ、かつ、室内側に
あまり露出させず、外観を損なわない。さらに、収容ケ
ースをドア側に設けた場合も、小型かつ軽量であるた
め、ドアの開閉操作力が大きくなることはなく、ドアの
開閉が重くならない。
【0042】さらに、ワイヤハーネスをヒンジ位置より
も内部位置で、かつ、ウエザーストリップより内部位置
に配索しているため、ワイヤハーネスには防水対策を施
す必要はなく、従来用いられていたグロメット等を不要
とできる。
も内部位置で、かつ、ウエザーストリップより内部位置
に配索しているため、ワイヤハーネスには防水対策を施
す必要はなく、従来用いられていたグロメット等を不要
とできる。
【0043】さらに、ワイヤハーネスをトアパネル内板
の内面側に配索できるため、従来必要とされたドアパネ
ル内部ヘワイヤハーネスを配索して、ドアパネル先端面
に設けた貫通穴よりワイヤハーネスを取り出す作業を無
くすことができ、ドアパネルへのワイヤハーネスの配索
作業を従来と比較して格段に容易とすることができる。
の内面側に配索できるため、従来必要とされたドアパネ
ル内部ヘワイヤハーネスを配索して、ドアパネル先端面
に設けた貫通穴よりワイヤハーネスを取り出す作業を無
くすことができ、ドアパネルへのワイヤハーネスの配索
作業を従来と比較して格段に容易とすることができる。
【0044】さらにまた、収容ケース内に仕切板を設け
て、一巻きしたワイヤハーネスが互いに接触しないよう
にしておくと、ワイヤハーネスが絡み合わず、スムーズ
に巻き込み、および巻き戻しさせることができる。
て、一巻きしたワイヤハーネスが互いに接触しないよう
にしておくと、ワイヤハーネスが絡み合わず、スムーズ
に巻き込み、および巻き戻しさせることができる。
【図1】 本発明の第1実施形態の斜視図である。
【図2】 第1実施形態に用いる収容ケースを示し、
(A)は平面図、(B)正面図、(C)は側面図であ
る。
(A)は平面図、(B)正面図、(C)は側面図であ
る。
【図3】 上記収容ケースを閉じた状態の斜視図であ
る。
る。
【図4】 上記収容ケースを開いた状態の斜視図であ
る。
る。
【図5】 上記収容ケースに挿入するワイヤハーネスに
チューブを取り付けた状態を示す斜視図である。
チューブを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】 上記収容ケースにワイヤハーネスを挿入した
状態を示す斜視図である。
状態を示す斜視図である。
【図7】 ドア開放時におけるワイヤハーネスの引き出
し状態を示す斜視図である。
し状態を示す斜視図である。
【図8】 (A)(B)はドア開閉作動時における収容
ケースとワイヤハーネスとの位置関係を示す概略平面図
である。
ケースとワイヤハーネスとの位置関係を示す概略平面図
である。
【図9】 第2実施形態を示す斜視図である。
【図10】 第2実施形態の要部断面図である。
【図11】 第2実施形態の収容ケース内のワイヤハー
ネスを示す斜視図である。
ネスを示す斜視図である。
【図12】 第3実施形態の斜視図である。
【図13】 (A)(B)は第3実施形態のドア開閉作
動時における収容ケースとワイヤハーネスとの位置関係
を示す概略平面図である。
動時における収容ケースとワイヤハーネスとの位置関係
を示す概略平面図である。
【図14】 従来例を示すドアヒンジ部の分解斜視図で
ある。
ある。
【図15】 ヒンジの位置とウエザーストリップの位置
関係を示す平面図である。
関係を示す平面図である。
【図16】 他の従来例の斜視図である。
【図17】 図16の従来例の要部拡大断面図である。
【図18】 (A)(B)は図16の従来例の正常状態
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図19】 (A)(B)は図16の従来例の異常状態
を示す概略図である。
を示す概略図である。
C 車体 D ドア D・W/H ドアハーネス H ヒンジ位置 1 ドアパネル 1a 端面 1k 凹部 2 ウエザーストリップ 10 収容ケース 10a 本体部 10b 蓋部 10f 挿入口 10g 引出口 10h ハーネス固定片 10k 突起 20 インストルメントパネル 30 仕切板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末広 真一 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 車体とドアの間に配索するワイヤハーネ
スを、車体とドアとを連結する自動車のドアヒンジの取
付位置およびウエザーストリップより室内側に配索する
ものにおいて、 ワイヤハーネスを巻いて収容する中空部と、対向したハ
ーネスの挿入口と引出口を有する収容ケースを設け、上
記ワイヤハーネスを上記挿入口に固定して上記ケースの
内部に挿入し、該ケース内部で巻いた後に引出口から引
き出して挿通させ、 上記収容ケースをドア側あるいは車体側のいずれか一方
に固定すると共に、該収容ケースから引き出したワイヤ
ハーネスをドア側あるいは車体側のいずれか他方へと配
索してクランプで係止し、ドア開閉作動に応じて収容ケ
ースの内部に挿通したワイヤハーネスの巻径が変わって
ワイヤハーネスを伸縮させて追従できる構成としている
ことを特徴とする自動車のドアヒンジ部におけるワイヤ
ハーネス配索構造。 - 【請求項2】 上記収容ケースの内部に挿通するワイヤ
ハーネスは、平滑で且つ原状の巻径への復元機能を有す
るチューブに通し、ドア開放時に引き出された状態から
ドア閉鎖時に上記チューブの復元力により巻径の大きい
原状へと復帰して収容ケースに引き戻される構成として
いる請求項1に記載の自動車のドアヒンジ部におけるワ
イヤハーネス配索構造。 - 【請求項3】 上記収容ケースの内部にはストッパ用の
突起を設け、該突起の外周に上記ワイヤハーネスを一巻
して収容し、ワイヤハーネスが収容ケースから引き出さ
れた時に、上記突起に巻き付いた状態で引き出しが停止
される構成としている請求項1または請求項2に記載の
自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構
造。 - 【請求項4】 上記収容ケースの挿入口の外面にハーネ
ス固定片を突設して、該ハーネス固定片と上記ワイヤハ
ーネスとをテープ巻き固定して、上記挿入口にワイヤハ
ーネスを固定した状態で挿入している請求項1乃至請求
項3のいずれか1項に記載の自動車のドアヒンジ部にお
けるワイヤハーネス配索構造。 - 【請求項5】 上記ケースは、本体部と該本体部に薄肉
ヒンジ部を介して一体に成形した蓋部とからなる略半円
形状で、上記本体部は略半円形状の底部と、その上端の
平坦な上面部、円弧状の周面部からなり、蓋部は上記上
面部の先端に薄肉ヒンジ部を介して連続した略半円形状
であり、上記蓋部と本体部との間にロック部を設け、か
つ、上記上面部に近接する周面部の両端部にワイヤハー
ネスの上記挿入口と引出口とを対向して設けている請求
項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の自動車のドア
ヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造。 - 【請求項6】 上記ケース内部に仕切板を設け、該仕切
板により上記挿入口に連続する空間と上記引出口に連続
する部位とを区画して、上記挿入口から挿入した後に一
回転させて上記引出口から引き出すワイヤハーネスが直
接交差させないようにしている請求項1乃至請求項5の
いずれか1項に記載の自動車のドアヒンジ部におけるワ
イヤハーネス配索構造。 - 【請求項7】 上記収容ケースのドア側への固定箇所
は、ドア内板内面あるいは室内側トリムに形成した凹部
であり、車体側への固定箇所は、インストルメントパネ
ルのドア側端面あるいはインストルメントパネル下部側
面のピラーとしている請求項1乃至請求項6のいずれか
1項に自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配
索構造。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34886096A JPH1071855A (ja) | 1996-06-27 | 1996-12-26 | 自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造 |
US08/871,494 US5994645A (en) | 1996-06-14 | 1997-06-09 | Wiring harness arranging construction |
EP97109686A EP0812733A3 (en) | 1996-06-14 | 1997-06-13 | A wiring harness arranging construction |
CN97114915.1A CN1173060A (zh) | 1996-06-14 | 1997-06-14 | 电气配线布置结构 |
US09/334,076 US6107570A (en) | 1996-06-14 | 1999-06-16 | Wiring harness arranging construction |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16796096 | 1996-06-27 | ||
JP8-167960 | 1996-06-27 | ||
JP34886096A JPH1071855A (ja) | 1996-06-27 | 1996-12-26 | 自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1071855A true JPH1071855A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=26491843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34886096A Withdrawn JPH1071855A (ja) | 1996-06-14 | 1996-12-26 | 自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1071855A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007030145A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Toyota Motor Corp | 関節装置 |
US7306481B2 (en) | 2005-06-24 | 2007-12-11 | Yazaki Corporation | Wiring harness excess length absorbing device |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP34886096A patent/JPH1071855A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7306481B2 (en) | 2005-06-24 | 2007-12-11 | Yazaki Corporation | Wiring harness excess length absorbing device |
JP2007030145A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Toyota Motor Corp | 関節装置 |
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