JP2006168433A - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワイヤハーネスが開閉部材の開閉作動に確実に追従できると共に、開閉部材の開閉作動に追従して伸縮するワイヤハーネスに損傷を発生させず、かつ、ワイヤハーネスの余長部の配索領域を小さくする。
【解決手段】 自動車のボデイと該ボデイにヒンジ結合された開閉部材との間に架け渡されるワイヤハーネス外装用の樹脂成形品からなるプロテクタであって、前記開閉部材の開閉作動に追従できる余長部を持たせた前記ワイヤハーネスを貫通させる筒状プロテクタ本体と、前記筒状プロテクタ本体の長さ方向の一端を回転自在にヒンジ結合すると共に、前記ボデイあるいは開閉部材に設けたケースとを備え、前記開閉部材の閉鎖時には前記筒状プロテクタ本体が前記ケース内に収容される一方、前記開閉部材の開作動時に前記ヒンジ結合位置を支点として筒状プロテクタ本体が回転してケース外へ引き出されて、前記ワイヤハーネスを前記開閉部材の開閉作動に追従させる構成としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ワイヤハーネス用プロテクタに関し、特に、自動車のボデイとバックドアやトランクリッド等の開閉部材との間に架け渡され、開閉部材の開閉作動時に屈曲するワイヤハーネスに外装するプロテクタに好適に用いられるものである。
従来、自動車の車体に開閉自在に取り付けられるドア等の開閉部材に車体から配索されるワイヤハーネスは、開閉支点位置と同一線上に取り付けられる場合には、開閉部材の回転に応じて回転可能に配索させるだけで良いが、図8に示すように、開閉支点位置より室内側に配索した場合には、開閉部材の開閉作動時には、ワイヤハーネスを回転可能で且つ伸縮可能に配索する必要がある。
図8は車体ボデイ1とバックドア2との間に架け渡すワイヤハーネスの構成を示し、伸縮可能とした蛇腹状のグロメットG内に余長を持たせたワイヤハーネスを通して、ボデイ1とバックドア2との間に架け渡している。
前記蛇腹状のグロメットGを用いると、グロメットGがバックドア2の開閉作動で屈曲して座屈しやすく、このような座屈が繰り返し発生すると、座屈したグロメットG内で電線に集中応力が発生して断線が発生しやすくなる問題がある。
また、前記ボデイとドアとの間に配索するワイヤハーネスをウエザーストリップより室内側に配索すると、更にワイヤハーネスの伸縮代を大きくする必要があるため、グロメットが長尺化し、ドアの閉鎖時にグロメットが垂れ下がり、ドアと車体との間に噛み混む恐れがあると共に外観上も好ましくない問題がある。
かつ、前記グロメットGの両端はボデイ1およびドア2に穿設した開口に係止して取り付けているため、前記屈曲応力により前記開口とグロメットとの間に隙間が発生して水密信頼性も低下する恐れもある。さらに、ドア2の開口にワイヤハーネスを貫通させる必要があるため作業性が悪くなる問題もある。
この問題を解決するため、本出願人は、特開2004−98931号(特許文献1)等において、ワイヤハーネスの伸縮を可能にするスプールプロテクタを提供している。該スプールプロテクタは、円形のプロテクタ内にワイヤハーネスを巻きまわし、ドアの開作動の際には巻き回したワイヤハーネスを縮径して引き出す一方、ドアの閉作動の際には、巻き回したワイヤハーネスを拡径させて引き込むことによりドアの開閉作動にワイヤハーネスを追従できるようにしている。
しかしながら、引き出されたワイヤハーネスは外装材で保護されていないため、損傷が生じる恐れがあると共に外観上好ましくない。
特開2004−98931号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ワイヤハーネスの配索位置がウエザーストリップより室内側に位置して伸縮代を大きくとる必要があっても、開閉部材の閉鎖時に垂れることなく収容でき、かつ、経時使用においても耐久性が低下せずワイヤハーネスを確実に保護できるようにすることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、自動車のボデイと該ボデイにヒンジ結合された開閉部材との間に架け渡されるワイヤハーネス外装用の樹脂成形品からなるプロテクタであって、
前記開閉部材の開閉作動に追従できる余長部を持たせた前記ワイヤハーネスを貫通させる筒状プロテクタ本体と、
前記筒状プロテクタ本体の長さ方向の一端を回転自在にヒンジ結合すると共に、前記ボデイあるいは開閉部材に設けたケースとを備え、
前記開閉部材の閉鎖時には前記筒状プロテクタ本体が前記ケース内に収容される一方、前記開閉部材の開作動時に前記ヒンジ結合位置を支点として筒状プロテクタ本体が回転してケース外へ引き出されて、前記ワイヤハーネスを前記開閉部材の開閉作動に追従させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタを提供している。
詳細には、前記筒状プロテクタ本体は1つ、あるいはリンク状に順次ヒンジ結合される複数個からなり、該複数個の筒状プロテクタ本体は前記ヒンジ結合位置を支点として折り畳まれて前記ケース内に収容される。
本発明では、従来のようにボデイと開閉部材との間に架け渡すワイヤハーネスの外装保護材としてゴム製のグロメットではなく、樹脂成形品からなるヒンジ構造の屈曲プロテクタを用いていることを特徴としている。
ボデイと開閉部材との間に架け渡される余長部を設けたワイヤハーネスの長さが比較的短い場合には、筒状プロテクタ本体は1つでも良いが、ウエザーストリップより室内面側にワイヤハーネスを配索して、ワイヤハーネスの伸縮代が大きくなる場合には、筒状プロテクタ本体は2個〜3個程度設けて順次ヒンジ結合し、筒状プロテクタ本体をリンク状に連結していることが好ましい。このように、ウエザーストリップより室内面側にワイヤハーネスを配索すると、ワイヤハーネスの配索箇所で生じる水漏対策は不要となるため、水漏れに対する信頼性を高めることができ、かつ、複数の筒状プロテクタを順次ヒンジ結合しても、該結合部での水密対策も不要となる。
前記のように、本発明では、開閉部材の閉鎖時にケース内に収容されていた筒状プロテクタ本体が開閉作動の回転に連動して、同一の回転軌跡でケース内より立ち上がるように引き出され、開閉部材側へとワイヤハーネスを伸長させ、開閉部材の開作動に追従させることができる。また、開位置から閉位置に開閉部材を閉じ作動すると、筒状プロテクタ本体がケース内に収容される。其の際、複数の筒状プロテクタ本体の場合には折り畳み状態で収容される。このように、ケース内に筒状プロテクタ本体が収容されることにより、従来のゴム製グロメットの場合に発生する垂れや開閉部材とボデイ間への噛み込みを防止できる。
前記筒状プロテクタ本体は、樋形状の基部と、該基部の開口を閉鎖する蓋とからなり、蓋閉鎖時に閉断面の矩形枠とされる一方、前記ケースは前記筒状プロテクタ本体の挿入および引出自在とする開口を有する枠形状とされることが好ましい。
但し、筒状プロテクタ本体およびケースは前記機能を有する形状であれば、形状は限定されない。
また、前記ケースと前記筒状プロテクタ本体とのヒンジ結合、および複数個の筒状プロテクタ本体同士のヒンジ結合は、該ケースと筒状プロテクタ本体に設けた凹部と凸部とによる回転自在な凹凸嵌合とされていることが好ましい。
前記構成によれば、前記ケースと筒状プロテクタ本体に設けた凹部と凸部とを凹凸嵌合するだけで、ケースと筒状プロテクタ本体および筒状プロテクタ本体同士をヒンジ結合することができ、別部材を用いることなく簡易な構造とすることができる。
また、前記凸部が凹部内で回転して筒状プロテクタ本体が屈曲するため、開閉部材を繰り返し開閉してもヒンジ結合部分がほとんど劣化することがない。
さらに、筒状プロテクタ本体を樋形状の基部と蓋とにより形成しているため、本体にワイヤハーネスを挿通させてから蓋を結合することにより筒状プロテクタ本体にワイヤハーネスを容易に貫通させることができる。
前記ケースとの連結側とは反対側の前記筒状プロテクタ本体の端部にクランプが一体成形され、該クランプにより前記筒状プロテクタ本体が前記開閉部材あるいはボデイに取り付けられることが好ましい。
前記構成によれば、本発明のプロテクタを車体に取り付ける際に、筒状プロテクタ本体の端部に設けたクランプを開閉部材あるいはボデイに設けた貫通孔に挿入係止するだけで筒状プロテクタ本体の先端を取り付けることができ、組付作業を容易にすることができると共に、別体のクランプが不要となり部品点数を削減できる。
前記ケースは前記ボデイに取り付けられる一方、前記開閉部材のフレームに前記クランプが取り付けられ、前記筒状プロテクタ本体から引き出されるワイヤハーネスを前記フレームと該フレームの室内側面に取り付けられる樹脂製のトリムとの間に挿通させる構成としていることが好ましい。
前記構成によれば、ボデイと開閉部材との間に架け渡すワイヤハーネスを、開閉部材のフレームの車体側端面に穿設した貫通孔を通す必要がないため、ワイヤハーネスの架け渡し作業性を改善することができ、作業時間を短縮でき、生産性を高めることができる。
また、前記開閉部材のフレームの室内面側に取り付けられる樹脂製のトリムに、前記ケースが一体成形され、前記クランプが前記ボデイに取り付けられる構成としてもよい。
前記構成によれば、前記ケースをトリムに一体成形しているため、部品点数を低減できると共に、前記ケースを開閉部材に取り付ける工程を省略でき、作業の効率化を図ることができる。
本発明は、バックドアからなる前記開閉部材と前記ボデイの間で、かつ、該ボデイに取り付けられるウエザーストリップより室内側に配索される前記ワイヤハーネスを前記筒状プロテクタ本体に貫通させる場合に適用することが最も好ましい。
このように、ボデイと開閉部材との間に架け渡すワイヤハーネスをウエザーストリップよりも室内側に配索すると、前記したように、ワイヤハーネスの配索箇所に防水対策を施す必要がなく、水漏れに対する信頼性を高めることができる。
なお、バックドアと車体ボデイの間に限らず、車体ボデイとトランクリッド、さらには、車体ボデイとサイドドアとの間で、ウエザーストリップより室内面(トランクリッドでは内部側)に配索配索されるワイヤハーネスにも本発明のプロテクタは好適に用いることができる。
前述したように、本発明によれば、ボデイと開閉部材との間に回転および伸縮可能に架け渡すワイヤハーネスの外装保護材として、ゴム製のグロメットではなく、樹脂成形品からなる剛性を有するヒンジ構造のプロテクタを用いているため、其の経年使用の耐久性を高めることができると共に、開閉部材の閉鎖時にケース内に収容して、ワイヤハーネスの垂れ下がり発生および開閉部材と車体ボデイ間への噛み込みを防止することができる。
さらに、車体ボデイとドアの間に配索するワイヤハーネスをウエザーストリップよりも室内側に配索して、ワイヤハーネスの伸縮代が大きくなっても、複数の筒状プロテクタ本体をヒンジ結合していくことにより対応できる。かつ、ウエザーストリップよりも室外側に配索する場合に必要なワイヤハーネス配索箇所の防水対策を不要とすることができると共に、ドアの閉鎖時に複数の筒状プロテクタ本体をケース内に折り畳んで収容することができため、ワイヤハーネスの保護性能の向上、外観向上にも寄与できる。
さらに、ワイヤハーネスをドアフレームの車体側端面に穿設した貫通孔を通す必要がなく、ワイヤハーネスの架け渡し作業を容易にすることができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は、本発明の第1実施形態を示し、剛性を有する樹脂成形品からなるワイヤハーネス用プロテクタ10(以下、プロテクタ10と略称する)は、自動車のヒンジHで連結されたボデイ20とバックドア21(開閉部材)との間に架け渡すワイヤハーネスW/Hを貫通させるものである。
プロテクタ10は、バックドア21の開閉作動に追従して伸縮可能な余長部W/H−1を貫通させる筒状プロテクタ本体11、12、13、14と、該筒状プロテクタ本体11〜14を収容するケース15とからなる。
筒状プロテクタ本体11〜14は、図5に示すように、樋形状の基部11a、12a、13a、14aと、該基部11a〜14aの開口を閉鎖する蓋11b、12b、13b、14bとからなり、該蓋11b〜14bを閉鎖した状態で閉断面矩形状としている。本実施形態では、4つの筒状プロテクタ本体11〜14を凹凸嵌合により回転自在にヒンジ結合している。
詳細には、長尺な第1筒状プロテクタ本体11の基部11aの一端から結合片11cを長さ方向に突設し、該結合片11cと蓋11bの対向位置にそれぞれ結合孔11dを穿設している。該第1筒状プロテクタ本体11と連結する短尺な第2筒状プロテクタ本体12の本体12aの一端から結合片12cを長さ方向に突設し、該結合片12cと蓋12bの対向位置の外面にそれぞれ凸部12dを突設し、該凸部12dを第1筒状プロテクタ本体11の結合孔11dに内嵌して、上下両壁で第1筒状プロテクタ本体11と第2筒状プロテクタ本体12とを回転自在にヒンジ結合している。
同様に、第2筒状プロテクタ本体12の基部12aの他端に設けた結合片12eと蓋12bの対向位置の外面に凸部12fを設ける一方、長尺な第3筒状プロテクタ本体13の本体13aの一端に設けた結合片13cと蓋13bの対向位置に結合孔13dを設け、これら凸部12fと結合孔13dを嵌合して、第2筒状プロテクタ本体12と第3筒状プロテクタ本体13とを回転自在にヒンジ結合している。
また、第3筒状プロテクタ本体13の基部13aの他端の結合片13eと蓋13bの対向位置の外面に凸部13fを設ける一方、第4筒状プロテクタ本体14の基部14aの一端に設けた結合片14cと蓋14bの対向位置に結合孔14dを設け、これら凸部13fと結合孔14dを嵌合して、第3筒状プロテクタ本体13と第4筒状プロテクタ本体14とを回転自在にヒンジ結合している。
後述するように、第1筒状プロテクタ本体11の他端もケース15に回転自在にヒンジ結合しており、第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14に4箇所の回転支点を設けている。
第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14のヒンジ結合は、図5に示すように、第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14の本体11a〜14aの所要の凸部を結合孔に内嵌した状態で配置し、基部11a〜14a内にワイヤハーネスW/Hの余長部W/H−1を挿通し、第2筒状プロテクタ本体12の蓋12b、第1、3筒状プロテクタ本体11、13の蓋11b、13b、第4筒状プロテクタ本体14の蓋14bの順で蓋を基部をロック結合して、蓋の凸部も結合孔に内嵌する。
なお、本実施形態では、筒状プロテクタ本体の基部と蓋とをロック結合しているが、接着剤により接着する構成としてもよい。
前記第4プロテクタ14は、ケース15との連結側とは反対側の先端側を長さ方向と直交方向に屈曲したL型とし、屈曲側の先端にテープ巻き舌片14eを突設している。また、第4プロテクタ14の先端面14fにはクランプ14gを突設している。該クランプ14gは軸部14hの先端から両側に羽根部14iを突設し、該羽根部14iをバックドア21のインナーパネル22(フレーム)の貫通孔22aの周縁に係止してプロテクタ10の一端をバックドア21に固定する構成としている。
一方、第1筒状プロテクタ本体11の基部11aの他端にも長さ方向に結合片11eを突設し、該結合片11eと蓋11bの対向位置の外面に凸部11fを突設し、該凸部11fを前記ケース15の上下両壁15aに設けた結合孔15bに内嵌して、第1筒状プロテクタ本体11をケース15に回転自在にヒンジ結合している。
ケース15は、一側面を開口15cとした枠形状とし、該開口15cを通して連結した第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14を挿入及び引き出しできるようにしている。また、ケース15と第1筒状プロテクタ本体11との連結位置の近傍に、電線引出用の開口15dを設けると共に、該開口15dの周縁からテープ巻き舌片15eを突設している。さらに、ケース15の対向する両側壁15fにそれぞれボルト孔15gを穿設した舌片15hを突設している。
なお、本実施形態では、ケース15を一体成形品としているが、筒状プロテクタ本体と同様、基部と蓋とを結合する構成としてもよい。
前記のように連結した第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14にワイヤハーネスW/Hの余長部W/H−1を貫通させ、該余長部W/H−1の両端を第4筒状プロテクタ本体14とケース15のテープ巻き舌片14e、15eにテープT巻きしてプロテクタ10をワイヤハーネスW/Hの余長部W/H−1に取り付けている。
ワイヤハーネスW/Hに外装したプロテクタ10の第4筒状プロテクタ本体14のクランプ14gをバックドア21のインナーパネル22の貫通孔22aに挿入係止すると共に、ケース15の舌片15hを介してケース15を車体パネル23にボルト締め固定している。第4筒状プロテクタ本体14から引き出したワイヤハーネスW/Hはバックドア21のインナーパネル22とドアトリム24との間に配索されて所要の電装品に接続される一方、ケース15の開口15dから引き出されたワイヤハーネスW/Hは、ボデイ側に配索されている。
前記、ワイヤハーネスW/Hはウエザーストリップ25よりも室内側を通している。
次に、バックドア21の開閉作動に伴うプロテクタ10の作用について説明する。
先ず、バックドア21が閉じられた状態では、図2に示すように、第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14が折り畳まれた状態でケース15内に収容されている。
この状態からバックドア21の開作動により、図3及び図4に示すように、第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14がケース15の開口15cを通して伸長状態で引き出され、ワイヤハーネスW/Hの余長部W/H−1がバックドア21に追従する。
逆に、バックドア21が開いた状態からバックドア21の閉作動により、第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14が折り畳まれてケース15内に収容される。
前記構成によれば、ボデイ20とバックドア21との間に架け渡すワイヤハーネスW/Hの余長部W/H−1を剛性を有する第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14に貫通させ、これら第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14をそれぞれ凹凸嵌合により回転自在にヒンジ結合しているため、ワイヤハーネスW/Hの余長部W/H−1を第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14のヒンジ結合位置で確実に所定の方向へ屈曲させてバックドア21の開閉作動に追従させることができる。
また、ボデイ20とバックドア21との間に架け渡した余長部W/H−1に第1〜第4筒状プロテクタ本体11〜14を外装しているため、余長部W/H−1がボデイ20とバックドア21との間に挟み込まれて損傷するのを防止することができ、かつ、外観も良好なものとすることができる。
さらに、ワイヤハーネスW/Hをバックドア21の開閉作動に追従して伸縮可能として、ウエザーストリップ25よりも室内側を通しているため、バックドア21のインナーパネル22の車体側端面の貫通孔に通す必要がなくなり、ワイヤハーネスW/Hの配索作業を容易にすることができる。かつ、プロテクタ10に防水機能を持たせる必要がなく、プロテクタ10を低コストで提供することができる。
なお、プロテクタのケースをドア側に固定し、筒状プロテクタ本体の先端をボデイ側に固定する構成としてもよい。
また、本発明のプロテクタを外装するワイヤハーネスは、ボデイとバックドア間に架け渡すものに限らず、ボデイとトランクリッドやサイドドアとの間に架け渡すワイヤハーネスであってもよい。
図6は、本発明の第2実施形態を示す。
本実施形態のプロテクタ30は、ヒンジHを介して連結されたボデイ40とトランクリッド41との間に架け渡すワイヤハーネスW/Hを貫通させるものであり、3つの第1〜第3筒状プロテクタ本体31〜33と、これら第1〜第3筒状プロテクタ本体31〜33を折り畳み状態で収容するケース34とからなる。該ケース34は、トランクリッド41のインナーパネル(フレーム)42のトランクルーム44側の面に取り付けるトリム43に一体成形で設けている。
なお、図6では、インナーパネルのみを図示し、アウターパネルの図示を省略している。
前記ケース34と第1筒状プロテクタ本体31、第1筒状プロテクタ本体31と第2筒状プロテクタ本体32、第2筒状プロテクタ本体32と第3筒状プロテクタ本体33は、それぞれ第1実施形態と同様、凹凸嵌合により回転自在にヒンジ結合しており、ワイヤハーネスW/Hの余長部W/H−1を貫通させた第1〜第3筒状プロテクタ本体31〜33は、トランクリッド41の開閉に追従する。
第3筒状プロテクタ本体33には、第1実施形態と同様の車体係止用のクランプ33aを突設して、該クランプ33aを車体パネル45に設けた貫通孔45aに挿入係止してボデイ40に固定している。
また、第3筒状プロテクタ本体33から引き出したワイヤハーネスW/Hは、車体パネル45に設けた他の貫通孔45bを通してボデイ40内に配索している。
ケース34は、トリム43と一体成形している点以外は第1実施形態と同様の構成とし、一側面を開口34aとした枠形状で、電線引出口34b及びテープ巻き舌片34cを設けている。
前記構成によれば、ワイヤハーネスW/Hの余長部W/H−1を貫通させた第1〜第3筒状プロテクタ本体31〜33により、該余長部W/H−1をトランクリッド41の開閉作動に追従させることができ、第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、プロテクタ30のケース34をトランクリッド41のトリム43に一体成形しているため、部品点数及び組付作業を低減することができる。
本発明のプロテクタに貫通させるワイヤハーネスは、ボデイとトランクリッド間に架け渡すものに限らず、ボデイとバックドアやサイドドアとの間に架け渡すワイヤハーネスであってもよい。
また、プロテクタのケースをボデイ側に取り付けるトリムと一体成形してもよい。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、本発明の第3実施形態を示す。
本実施形態のプロテクタ50は、ボデイ61とバックドア62との間に架け渡すワイヤハーネスW/Hを貫通させるものであり、ワイヤハーネスW/Hの余長部W/H−1を貫通させる1つの筒状プロテクタ本体51と、該筒状プロテクタ本体51を収容するケース52とからなる。
筒状プロテクタ本体51とケース52とは、第1実施形態と同様、凹凸嵌合により回転自在にヒンジ結合しており、筒状プロテクタ本体51のケース52との連結側とは反対側の端部にクランプ51aを設けて、該クランプ51aをバックドア62の貫通孔62aに挿入係止している。筒状プロテクタ本体51からバックドア51側に引き出したワイヤハーネスW/Hは、バックドア62のインナーパネル64とトリム65との間に配索している。
また、ケース52には、ボルト孔を穿設した舌片52aを突設し、該舌片52aを介してケース52をボデイ61の車体パネル63にボルト締め固定している。
なお、筒状プロテクタ本体51とバックドア62との連結も、凹凸嵌合により回転自在にヒンジ結合する構成としてもよい。
プロテクタ50の筒状プロテクタ本体51の回転支点53は1つであるため、バックドア62の開閉作動に筒状プロテクタ本体51が追従できるよう前記回転支点53をボデイ61とバックドア62とを回転自在に連結しているヒンジHと対向する位置に設けている。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本発明の第1実施形態のプロテクタにワイヤハーネスを貫通させた状態を示す図面である。 開閉部材を閉状態として筒状プロテクタ本体をケースに収容した状態を示し、(A)は斜視図、(B)は断面図である、 筒状プロテクタ本体をケースから引き出す過程を示し、(A)は斜視図、(B)は断面図である。 開閉部材を開状態として筒状プロテクタ本体をケースから引き出した状態を示し、(A)は斜視図、(B)は断面図である。 筒状プロテクタ本体の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す図面である。 本発明の第3実施形態を示す図面である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10 ワイヤハーネス用プロテクタ
11〜14 第1〜第4筒状プロテクタ本体
11f、12d、12f、13f 凸部
15b、11d、13d、14d 結合孔
14g クランプ
15 ケース
20 ボデイ
21 バックドア
22 インナーパネル
23 車体パネル
24 トリム
25 ウエザーストリップ
H ヒンジ
W/H ワイヤハーネスW/H
W/H−1 余長部

Claims (7)

  1. 自動車のボデイと該ボデイにヒンジ結合された開閉部材との間に架け渡されるワイヤハーネス外装用の樹脂成形品からなるプロテクタであって、
    前記開閉部材の開閉作動に追従できる余長部を持たせた前記ワイヤハーネスを貫通させる筒状プロテクタ本体と、
    前記筒状プロテクタ本体の長さ方向の一端を回転自在にヒンジ結合すると共に、前記ボデイあるいは開閉部材に設けたケースとを備え、
    前記開閉部材の閉鎖時には前記筒状プロテクタ本体が前記ケース内に収容される一方、前記開閉部材の開作動時に前記ヒンジ結合位置を支点として筒状プロテクタ本体が回転してケース外へ引き出されて、前記ワイヤハーネスを前記開閉部材の開閉作動に追従させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。
  2. 前記筒状プロテクタ本体は1つ、あるいはリンク状に順次ヒンジ結合される複数個からなり、該複数個の筒状プロテクタ本体は前記ヒンジ結合位置を支点として折り畳まれて前記ケース内に収容される請求項1に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  3. 前記筒状プロテクタ本体は、樋形状の基部と、該基部の開口を閉鎖する蓋とからなり、蓋閉鎖時に閉断面の矩形枠とされる一方、
    前記ケースは前記筒状プロテクタ本体の挿入および引出自在とする開口を有する枠形状とされ、
    前記ケースと前記筒状プロテクタ本体とのヒンジ結合、および複数個の筒状プロテクタ本体同士のヒンジ結合は、該ケースと筒状プロテクタ本体に設けた凹部と凸部とによる回転自在な凹凸嵌合とされている請求項2に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  4. 前記ケースとの連結側とは反対側の前記筒状プロテクタ本体の端部にクランプが一体成形され、該クランプにより前記筒状プロテクタ本体が前記開閉部材あるいはボデイに取り付けられる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  5. 前記ケースは前記ボデイに取り付けられる一方、前記開閉部材のフレームに前記クランプが取り付けられ、前記筒状プロテクタ本体から引き出されるワイヤハーネスを前記フレームと該フレームの室内側面に取り付けられる樹脂製のトリムとの間に挿通させる構成としている請求項4に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  6. 前記開閉部材のフレームの室内面側に取り付けられる樹脂製のトリムに、前記ケースが一体成形され、前記クランプが前記ボデイに取り付けられる請求項4に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
  7. バックドアからなる前記開閉部材と前記ボデイの間で、かつ、該ボデイに取り付けられるウエザーストリップより室内側に配索される前記ワイヤハーネスを前記筒状プロテクタ本体に貫通させる構成としている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
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