JP7431126B2 - グロメット - Google Patents

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Description

本発明は、ワイヤハーネスに外装するグロメットに関する。
自動車に配索されるワイヤハーネスは、この本体にグロメットが外装される。ワイヤハーネスは、例えばエンジンルームと車室とを仕切るパネルの貫通孔を貫通して配索される。この時、パネルの貫通孔に対してグロメットが嵌合する。グロメットは、ゴム又はエラストマー製の部材であり、金型を用いての成形の際に、中子が採用される。そのためグロメットには、中子を取り出すための部分(引き抜くための部分)が形成される。尚、中子を取り出すための部分が形成されることから、この形成部分を介してエンジンルームで生じた音が車室内に漏れてしまうという虞がある。そこで上記の音漏れを防止するためとして、下記特許文献1などの提案が知られる。
特開2012-239266号公報
図8に示すグロメット101は、パネルの貫通孔に嵌合する大径筒部102と、パネルの一方の面側に配置される第一小径筒部103と、パネルの他方の面側に配置される第二小径筒部104と、大径筒部102及び第一小径筒部103を連結する第一連結部105と、大径筒部102及び第二小径筒部104を連結する第二連結部106とを有する。第二小径筒部104は、この軸が第一小径筒部103の軸に対して交差するように曲がった形状に形成される。このような形状のグロメット101にあっては、成形の際に用いられる中子を取り出すためとして(引き抜くためとして)、スリット107が第二小径筒部104に形成される。
スリット107が第二小径筒部104に形成されることにより、スリット107から第一小径筒部103の内部空間まで直線的に繋がっていることが図8(a)からも分かる。そのため音漏れが懸念されることから、図9に示すようなスリット蓋部108を形成したグロメット101を本願発明者は新たに考えた(図8のグロメット101と基本的に同じ部分には同じ引用符号を付してある)。
図9及び図10において、スリット蓋部108は、第二連結部106からのびる略T字状の帯板部分に形成される。スリット蓋部108は、蓋部本体109がスリット107を外側から覆い、巻き付け部110が第二小径筒部104の先端側に対し周方向に巻き付けられるように形成される。尚、巻き付け部110が第二小径筒部104の先端側に巻き付けられた後は、この部分にテープ巻きが施される。スリット107がスリット蓋部108により覆われると、音漏れが防止される。しかしながら、蓋部本体109がスリット107に対し浮き上がった場合には、十分な音漏れ防止の効果が得られないという問題点を有する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、より確実に音漏れを防止することが可能なグロメットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のグロメットは、ゴム又はエラストマー製の部材であり、且つ、パネルの貫通孔に嵌合する大径筒部と、成形の際に用いられる中子のためのスリットが形成される小径筒部と、該小径筒部及び前記大径筒部を連結する連結部とを有し、前記小径筒部は、前記貫通孔の第一軸に対して前記小径筒部の第二軸が交差するように曲がった筒形状に形成され、前記小径筒部には、前記スリットが前記第二軸に沿って形成されるとともに、前記スリットの一方の側部に前記スリットを蓋する部分としてスリット蓋部が一体に形成され、前記スリットの他方の側部及び前記スリット蓋部には、互いに係合し合う部分としての筒側係合部及び蓋側係合部が一体に形成されることを特徴とする。
このような請求項1の特徴を有する本発明によれば、小径筒部におけるスリットの一方の側部にスリット蓋部が一体に形成されて、このスリット蓋部がスリットを蓋することから、音漏れを防止することができる。また、本発明によれば、互いに係合し合う筒側係合部及び蓋側係合部が一体に形成されることから、これら筒側係合部及び蓋側係合部の係合によりスリット蓋部がスリットの外側に浮き上がってしまうことがなく、結果、図9及び図10と比べて音漏れをより確実に防止することができる。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のグロメットにおいて、前記筒側係合部には、貫通する穴形状の挿入穴部が形成され、前記蓋側係合部には、前記挿入穴部に対し前記小径筒部の内側から外側に向けて挿入される突起形状の挿入タブが形成されることを特徴とする。
このような請求項2の特徴を有する本発明によれば、突起形状の挿入タブが穴形状の挿入穴部に対し小径筒部の内側から外側に向けて挿入されるような係合になることから、スリット蓋部がスリットの外側に浮き上がろうとしてもこれを阻止することができる。具体的には、スリット蓋部が浮き上がろうとしても、蓋側係合部よりも上に筒側係合部が位置した状態で係合することから、スリット蓋部の浮き上がりを阻止することができる。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載のグロメットにおいて、前記筒側係合部には、該筒側係合部の端部と前記挿入穴部との間に筒側当接面が形成され、前記蓋側係合部には、該蓋側係合部の端部と前記挿入タブとの間に前記筒側当接面に対して当接する蓋側当接面が形成されることを特徴とする。
このような請求項3の特徴を有する本発明によれば、筒側当接面に対して蓋側当接面が当接することから、挿入穴部と挿入タブとの間の隙間を塞ぐ部分を増やすことができ、結果、筒側係合部及び蓋側係合部の形状に起因した音漏れを防止することができる。
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載のグロメットにおいて、前記スリット蓋部の形成位置で前記第二軸に直交方向に断面した場合、前記小径筒部は、略J字状の断面形状に形成されることを特徴とする。
このような請求項4の特徴を有する本発明によれば、略J字状の断面形状に形成されることから、蓋した状態においてスリット蓋部に元の状態に戻ろうとする力を大きく生じさせることができる。これにより、挿入穴部の周縁と挿入タブの周縁とを密着させることができ、以て音漏れ防止に寄与することができる。
本発明のグロメットによれば、図9及び図10と比べ音漏れをより確実に防止することができるという効果を奏する。
本発明のグロメットの一実施形態を示す斜視図である。 図1の拡大図である。 図1の矢印A方向から見た図である。 筒側係合部及び蓋側係合部の係合に係る説明図である。 スリット蓋部にてスリットを蓋した状態のグロメットの斜視図である。 図5の拡大図である。 図6のB-B線断面図である。 発明が解決しようとする課題に係る説明図である。 発明が解決しようとする課題に係る他の説明図である。 図9の拡大図である。
グロメットは、ゴム又はエラストマー製の部材であり、且つ、パネルの貫通孔に嵌合する大径筒部と、パネルの第一面側に配置される第一小径筒部と、パネルの第二面側に配置される第二小径筒部(小径筒部)と、大径筒部及び第一小径筒部を連結する第一連結部と、大径筒部及び第二小径筒部を連結する第二連結部(連結部)とを有する。第二小径筒部は、第一小径筒部の第一軸(貫通孔の第一軸)に対して第二小径筒部の第二軸が交差するように曲がった形状に形成される。第二小径筒部には、成形の際に用いられる中子のためのスリットが第二軸に沿って形成される。また、第二小径筒部には、スリット蓋部が一体に形成される。スリット蓋部は、スリットを蓋する部分としてスリットの一方の側部に形成される。スリットの他方の側部及びスリット蓋部には、互いに係合し合う部分として筒側係合部及び蓋側係合部が一体に形成される。
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。図1は本発明のグロメットの一実施形態を示す斜視図である。また、図2は図1の拡大図、図3は図1の矢印A方向から見た図、図4は筒側係合部及び蓋側係合部の係合に係る説明図、図5はスリット蓋部にてスリットを蓋した状態のグロメットの斜視図、図6は図5の拡大図、図7は図6のB-B線断面図である。
<グロメット1について>
図1において、グロメット1は、従来同様にゴム又はエラストマー製の部材(成形品)であって、ワイヤハーネスにおけるハーネス本体W(図5参照)の所定位置に外装される。グロメット1は、例えばエンジンルームと車室とを仕切る図示しないパネルの貫通孔に対して嵌合し、この嵌合により固定状態になる。グロメット1は、大径筒部2と、第一小径筒部3と、第二小径筒部4(小径筒部)と、第一連結部5と、第二連結部6(連結部)とを有して図示形状に形成される。グロメット1は、大径筒部2が上記パネルの貫通孔に嵌合する。グロメット1は、第一小径筒部3及び第一連結部5がパネルの第一面側(一方となる側(エンジンルーム側))に配置されるとともに、第二小径筒部4及び第二連結部6がパネルの第二面側(他方となる側(車室側))に配置される。尚、上記エンジンルーム及び車室は一例であるものとする。パネルの一方となる側に音の発生源があり、この音をパネルの他方となる側に漏れないようにする必要がある箇所であれば特に限定されないものとする。グロメット1は、以下の説明で分かるようになるが、図9及び図10のグロメット101と比べ音漏れをより確実に防止することができるという構造のものである。尚、グロメット1を「防音グロメット1」と呼んでもよいものとする。
<大径筒部2について>
図1及び図5において、大径筒部2は、パネルの貫通孔に合わせた長円形の環状部分に形成される(長円形は一例であるものとする)。このような大径筒部2の外側には、上記貫通孔に嵌合する部分として凹状の嵌合凹部7が全周にわたって形成される。嵌合凹部7は、パネルの第一面及び第二面側の各開口縁に対し水密に密着する部分に形成される。大径筒部2は、図9及び図10のグロメット101における大径筒部102や、特許文献1の大径筒部と、基本的に同じ機能の部分に形成される(以下、基本的に同じ機能の部分に関しては、説明を簡素化するものとする)。
<第一小径筒部3及び第一連結部5について>
図1及び図5において、第一小径筒部3には、ハーネス本体W(図6参照)が挿通される。第一小径筒部3は、ハーネス本体Wに対して密着する筒状の部分に形成される。第一小径筒部3は、第一軸CL1を中心とした円筒部8及び蛇腹部9を有する。第一小径筒部3は、図の下方にのびるように形成される。円筒部8は、この部分からハーネス本体Wにかけてテープ巻きが施される部分に形成される。蛇腹部9は、ハーネス本体Wの曲げに追従可能な部分に形成される。第一連結部5は、大径筒部2と第一小径筒部3とを連結する部分に形成される。第一連結部5は、本実施例において、長円形状の平板部分に形成される(形状は一例であり、例えば特許文献1のような略漏斗形状に形成されてもよいものとする)。尚、第一軸CL1は、本実施例において、図示しないパネルの貫通孔の軸(特許請求の範囲に記載された「第一軸」)と一致するものとする。
<第二小径筒部4について>
図1ないし図6において、第二小径筒部4は、特許請求の範囲に記載された「小径筒部」に相当する部分に形成される。この第二小径筒部4には、第一小径筒部3と同様に、ハーネス本体Wが挿通される。第二小径筒部4は、ハーネス本体Wに対し密着可能な筒状の部分に形成される。第二小径筒部4は、この第二小径筒部4の第二軸CL2が第一小径筒部3の第一軸CL1に対して交差するように曲がった形状(斜め上にのびる形状)に形成される。第二小径筒部4は、この第二小径筒部4の先端が大径筒部2の外側に位置する長さの円筒形状に形成される。第二小径筒部4の先端側は、この先端側の部分からハーネス本体Wにかけてテープ巻きが施される部分に形成される。このような第二小径筒部4の上面位置には、スリット10と、スリット蓋部11と、蓋側係合部12と、筒側係合部13とが形成される。また、第二小径筒部4の左右の側面位置には、第二軸CL2に沿った真っ直ぐな補強リブ14が形成される。
<スリット10について>
図1ないし図4において、スリット10は、グロメット1の成形の際に用いられる図示しない中子を取り出すための部分(引き抜くための部分)に形成される。スリット10は、第二軸CL2に沿って真っ直ぐに形成される。スリット10は、第二小径筒部4の先端を所定幅で切り欠いて第二小径筒部4の基端近傍までのびるように形成される。具体的には、第一軸CL1と第二軸CL2とが交差する位置やこの近傍位置までのびるように形成される。尚、上記所定幅とは、本実施例において略1/4円弧を切り欠くような幅であるものとする(一例であるものとする)。
<スリット蓋部11について>
図1ないし図7において、スリット蓋部11は、スリット10を蓋する部分として、また、スリット10を介しての音漏れを防止する部分として形成される。スリット蓋部11は、スリット10の一方の側部15に、この一方の側部15の全長にわたって一体に形成される。スリット蓋部11は、上記一方の側部15に対し、図の上方に向けて真っ直ぐとなるような平板状の部分に形成される(一例であるものとする)。スリット蓋部11は、このスリット蓋部11の先端16が次のような位置に合うように形成される。すなわち、スリット10を蓋する際に上記先端16がスリット10の後述する他方の側部19の位置に合うように(他方の側部19に対向するように)スリット蓋部11は形成される。スリット蓋部11は、スリット10を蓋する際に湾曲させることができるように形成される。尚、スリット蓋部11は、このスリット蓋部11を湾曲させた際に元の形状に戻ろうとする力が生じるのは勿論である。スリット蓋部11は、このスリット蓋部11の内面が平面に形成され、外面には蓋側係合部12が形成される。スリット蓋部11の形成位置で第二軸CL2に直交方向に断面した場合、第二小径筒部4は、略J字状の断面形状に形成される。
<蓋側係合部12について>
図1ないし図7において、蓋側係合部12は、後述する筒側係合部13に対し係合し合う部分に形成される。蓋側係合部12は、スリット蓋部11の先端16及びスリット蓋部11の外面に配置される。また、蓋側係合部12は、第二小径筒部4の中間から基端側の範囲で延在するように配置される。尚、第二小径筒部4の中間から先端の範囲は、テープ巻きが可能な部分として形成される。蓋側係合部12には、挿入タブ17と、蓋側当接面18とが形成される。挿入タブ17は、スリット蓋部11の外面から突出する突起形状の部分(別な言い方をすれば、突条形状やリブ形状の部分)に形成される。挿入タブ17は、後述する挿入穴部20を貫通した後に、挿入穴部20の外側で十分な長さを持って露出するような部分に形成される。挿入タブ17(及びスリット蓋部11)は、挿入穴部20に対し第二小径筒部4の内側から外側に向けて挿入することができるように形成される(図4の矢印参照)。蓋側当接面18は、スリット蓋部11の先端16から挿入タブ17までの範囲の面が該当し、後述する筒側当接面21に対して当接する面(密着する面)に形成される。尚、蓋側当接面18の形成は任意であるが、挿入タブ17と挿入穴部20との間の隙間を塞ぐ部分が増えることから、蓋側当接面18の形成は好ましい形態であるものとする。
<筒側係合部13について>
図1ないし図7において、筒側係合部13は、スリット10の他方の側部19に配置・形成される。筒側係合部13は、蓋側係合部12に対し係合し合う部分に形成される。筒側係合部13は、上記他方の側部19に対し第二小径筒部4の径方向に一段、外側に位置するように、また、スリット10内に突出するように配置・形成される。筒側係合部13は、この筒側係合部13の下面が第二小径筒部4の外面の位置に合うように配置される。また、筒側係合部13は、所望の厚さを有するように形成される。このような筒側係合部13には、挿入穴部20と、蓋側当接面21とが形成される。挿入穴部20は、蓋側係合部12の挿入タブ17が差し込まれる部分に形成される。具体的には、挿入タブ17の形状に合わせて貫通する穴形状の部分に形成される。挿入穴部20は、挿入タブ17との間の隙間が小さくなるように形成される。筒側当接面21は、挿入穴部20の位置から上記他方の側部19までの範囲の面(筒側係合部13の基端までの範囲の面)が該当する。筒側当接面21は、蓋側係合部12の蓋側当接面18に対して当接する面(密着する面)に形成される。
<スリット蓋部11による音漏れ防止について>
図5ないし図7において、スリット蓋部11を曲げ、この曲げ時に挿入タブ17を第二小径筒部4の内側から外側に向けて挿入穴部20に挿入すると、スリット10はスリット蓋部11により蓋される(塞がれる)。その結果、第一小径筒部3の側(パネルの貫通孔の側)から伝わってくる音の漏れを防止することができる。尚、スリット蓋部11は、蓋側係合部12と筒側係合部13との係合により元の位置に戻ることが阻止される。蓋側係合部12と筒側係合部13との係合部分では、スリット蓋部11が元の位置に戻ろうとする力で密着が生じることになる。すなわち、音の漏れをより確実に防止することができる。
<第二連結部6について>
図1ないし図6において、第二連結部6は、特許請求の範囲に記載された「連結部」に相当する部分であって、大径筒部2と第二小径筒部4とを連結するように形成される。第二連結部6は、大径筒部2の側が長円形状になる略ドーム状の部分に形成される(形状は一例であるものとする)。このような第二連結部6には、補強リブ22、23が形成される。補強リブ22は、第二小径筒部4の基端部分に連続するように配置される。これに対し補強リブ23は、第二小径筒部4の補強リブ14に対し連続するように左右に二つずつ配置される。補強リブ23は、第二小径筒部4を支えるような部分に形成される。
<グロメット1の効果について>
以上、図1ないし図7を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態であるグロメット1によれば、第二小径筒部4(小径筒部)におけるスリット10の一方の側部15にスリット蓋部11が一体に形成されて、このスリット蓋部11がスリット10を蓋することから、音漏れを防止することができるという効果を奏する。また、グロメット1によれば、互いに係合し合う筒側係合部13及び蓋側係合部12が一体に形成されることから、これら筒側係合部13及び蓋側係合部12の係合によりスリット蓋部11がスリット10の外側に浮き上がってしまうことがなく、結果、図9及び図10と比べて音漏れをより確実に防止することができるという効果も奏する。
この他、グロメット1によれば、突起形状の挿入タブ17が穴形状の挿入穴部20に対し第二小径筒部4の内側から外側に向けて挿入されるような係合になることから、スリット蓋部11がスリット10の外側に浮き上がろうとしてもこれを阻止することができるという効果を奏する。具体的には、スリット蓋部11が浮き上がろうとしても、蓋側係合部12よりも上に筒側係合部13が位置した状態で係合することから、スリット蓋部11の浮き上がりを阻止することができるという効果を奏する。また、グロメット1によれば、筒側当接面21に対して蓋側当接面18が当接することから、挿入穴部20と挿入タブ17との間の隙間を塞ぐ部分を増やすことができ、結果、筒側係合部13及び蓋側係合部12の形状に起因した音漏れを防止することができるという効果も奏する。
また、グロメット1によれば、図3及び図4に示すように、第二小径筒部4が略J字状の形状に形成されることから、図5及び図6の状態にした時に、スリット蓋部11に元の状態に戻ろうとする力を大きく生じさせることができ、以て挿入穴部20の周縁と挿入タブ17の周縁とを密着させることができるという効果も奏する。これにより、音漏れ防止に寄与することができるという効果も奏する。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…グロメット、 2…大径筒部、 3…第一小径筒部、 4…第二小径筒部(小径筒部)、 5…第一連結部、 6…第二連結部(連結部)、 7…嵌合凹部、 8…円筒部、 9…蛇腹部、 10…スリット、 11…スリット蓋部、 12…蓋側係合部、 13…筒側係合部、 14…補強リブ、 15…一方の側部、 16…先端、 17…挿入タブ、 18…蓋側当接面、 19…他方の側部、 20…挿入穴部、 21…蓋側当接面、 22、23…補強リブ、 CL1…第一軸、 CL2…第二軸、 W…ハーネス本体

Claims (4)

  1. ゴム又はエラストマー製の部材であり、且つ、パネルの貫通孔に嵌合する大径筒部と、成形の際に用いられる中子のためのスリットが形成される小径筒部と、該小径筒部及び前記大径筒部を連結する連結部とを有し、
    前記小径筒部は、前記貫通孔の第一軸に対して前記小径筒部の第二軸が交差するように曲がった筒形状に形成され、
    前記小径筒部には、前記スリットが前記第二軸に沿って形成されるとともに、前記スリットの一方の側部に前記スリットを蓋する部分としてスリット蓋部が一体に形成され、
    前記スリットの他方の側部及び前記スリット蓋部には、互いに係合し合う部分としての筒側係合部及び蓋側係合部が一体に形成される
    ことを特徴とするグロメット。
  2. 請求項1に記載のグロメットにおいて、
    前記筒側係合部には、貫通する穴形状の挿入穴部が形成され、前記蓋側係合部には、前記挿入穴部に対し前記小径筒部の内側から外側に向けて挿入される突起形状の挿入タブが形成される
    ことを特徴とするグロメット。
  3. 請求項2に記載のグロメットにおいて、
    前記筒側係合部には、該筒側係合部の端部と前記挿入穴部との間に筒側当接面が形成され、前記蓋側係合部には、該蓋側係合部の端部と前記挿入タブとの間に前記筒側当接面に対して当接する蓋側当接面が形成される
    ことを特徴とするグロメット。
  4. 請求項3に記載のグロメットにおいて、
    前記スリット蓋部の形成位置で前記第二軸に直交方向に断面した場合、前記小径筒部は、略J字状の断面形状に形成される
    ことを特徴とするグロメット。
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