JP2004187353A - グロメット - Google Patents

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Abstract

【課題】グロメットにフードワイヤーやウオッシャホースを挿通させるケーブル挿通筒部を設けている場合に、これら細長いケーブル挿通筒部の腰折れ発生を防止する。
【解決手段】グロメット10の拡径筒部12の外面に開口すると共に、該拡径筒部の内部を通り外方へと突出するケーブル挿通筒部22、23の外面に縦補強リブを設けると共に内周面に環状リブを設け、かつ、ケーブル挿通筒部と拡径筒部の内面とを連結片部で連結し、ケーブル挿通筒部の直線性を保持している。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はグロメットに関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスに組みつけて、車体パネルの貫通穴に一方向から押し込んで装着するワンモーショングロメットであって、該グロメットにフードワイヤーやウオッシャーホースを貫通させているものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のエンジンルームから車室内へ配索されるワイヤハーネスにはグロメットを装着して、エンジンルームと車室とを仕切る車体パネルの貫通穴にグロメットを取り付けて、貫通穴を通るワイヤハーネスの保護およびエンジンルーム側から車室への防水、防塵、遮音を図っている。
また、該クロメットに、自動車のフードを開くフードワイヤーや、ウオッシャーホースを貫通保持させている場合もある。
【0003】
この種のグロメットとして、本出願人は先に特開平2002−171645号公報で図13(A)(B)に示すようなグロメットを含め多数のグロメットを提供している。
図13に示すグロメット1は、拡径筒部2と、該拡径筒部2の小径側に連続する小径筒部3を備え、該拡径筒部2の大径側に車体係止凹部4を設け、車体係止凹部4の溝4aを挟む両側壁は、大径側が垂直壁4bで、対向する小径側は小径側壁4cとし、該拡径筒部2の外表面には複数の突条部2aを小径側壁先端から小径筒部3との連結側まで放射状に突設している。該グロメット1に対してワイヤハーネスW/Hを小径筒部3から拡径筒部2の中空部を通して貫通し、小径筒部3の先端側でテープTにより固着している。
また、上記拡径筒部2には突条部2aに挟まれた窪み部2bに開口し、拡径筒部2内部より拡径筒部の大径側端面より外方に突出する2本のケーブル挿通筒部5を一体的に成形し、ウオッシャーホースとフードワイヤーとをそれぞれケーブル挿通筒部5に通している。なお、これらケーブル挿通筒部5の先端は閉鎖状で成形し、上記ホースやケーブルを挿通させる場合に先端を切断して開口している。
【0004】
車体パネルPの貫通穴Hへの装着作業は、エンジンルーム側の室外からグロメット1の小径筒部3を貫通穴Hに挿入し、拡径筒部2が貫通穴Hの内周面に接触した時点から力を入れた押し込んで拡径筒部2を内方に潰すように変形させて貫通穴を通過させ、通過後に復帰する小径側壁4cと垂直壁4bとを車体パネルPの両面に密着させて、グロメット1の車体係止凹部4を車体パネルPの貫通穴に装着している。該グロメット1の貫通穴へのワンモーションによる装着作業時に突条部2aが貫通穴Hの内周縁に接触し、拡径筒部2の外表面全体が接触する場合より接触面積を低減することにより挿入抵抗を低減して装着作業性を高めている。かつ、貫通穴Hへの取付後においては、ワイヤハーネスにエンジンルーム方向への引張力が作用しても、突条部2aの先端が小径筒部3の外周面に圧接して小径筒部3の移動を抑制し、グロメット1の車体係止凹部4が貫通穴Hから外れることを防止し、グロメットの保持力を強めている。
【0005】
【特許文献1】
特開平2002−171645号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記図13に示すワンモーションのグロメット1は、車体パネルの貫通穴への装着作業性が良いと共に、貫通穴への取付後の保持力も高い利点を有するが、上記ケーブル挿通筒部5は小径で長尺であるために、腰折れが発生しやすく、ウオッシャーホースやフードワイヤーを挿通しにくい問題がある。また、これらケーブル挿通筒部5にウオッシャーホースやフードワイヤーを挿通した状態でも、ウオッシャーホースおよびフードワイヤーは直線保持力がさほど無いため、ケーブル挿通筒部5に腰折れ等の曲がりが発生すると、ウオッシャーホースで水の流れが悪くなる恐れがある。
【0007】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、フードワイヤーやウオッシャーホースを挿通させるケーブル挿通筒部に腰折れ等が発生しないようにして、これら挿通作業性を高めることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、拡径筒部と、該拡径筒部の小径側に連続する小径筒部とを備え、これら拡径筒部と小径筒部に自動車用ワイヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、上記小径筒部側から車体の貫通穴に挿入し、上記拡径筒部の外周面に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメットであって、
上記車体係止凹部を挟んで拡径筒部の大径端側の大径側壁と、該大径側壁と対向する小径側の小径側壁を備え、小径側壁を内方に撓ませて、上記貫通穴を通過させるようにしており、
上記拡径筒部の外周面に開口すると共に該開口より突設して拡径筒部内部から上記大径端側の外方に突出するケーブル挿通筒部を設け、 該ケーブル挿通筒部の外面と、該外面に対向する上記拡径筒部内面とを連結片部で連結して、該ケーブル挿通筒部分の折れ曲がりを防止していることを特徴とするグロメットを提供している。
【0009】
上記構成として、拡径筒部の小径側の内面を基端として突出する細い長いケーブル挿通筒部を、拡径筒部の大径側端近くで該拡径筒部の内面とを連結片部で連結すると、ケーブル挿通筒部の腰折れ発生を抑制できる。
【0010】
あるいは、上記ケーブル挿通筒部の根元側の外周面に間隔をあけて軸線方向に延在する縦補強リブを突設し、該ケーブル挿通筒部が基部側から腰折れするのを抑制してもよい。
前記した連結片部を設けると共に上記縦補強リブの両方を設けると、ケーブル挿通筒部の長さ方向の基部側および中間部の両方で補強されることにより、ケーブル挿通筒部の腰折れ発生をほぼ完全に抑制することができる。
【0011】
このようにケーブル挿通筒部が腰折れしないことにより、ケーブル挿通筒部にフードワイヤーやウオッシャーホースの挿通作業性を高めることができる。かつ、フードワイヤーやウオッシャーホースを挿通したグロメットを車体パネルに装着した状態においても、ケーブル挿通筒部と共にフードワイヤーやウオッシャーホースに曲がり等が発生しにくいためウオッシャーホースでは水の流れが悪くなる恐れはなく、また、フードワイヤーではフード開閉作業をスムーズに行うことができる。
【0012】
上記拡径筒部の大径側端面に閉鎖面部を設け、該閉鎖面部から第2小径筒部を突出し、かつ、上記閉鎖面部に開口を設け、該開口から上記ケーブル挿通筒部を外方に突出させ、該ケーブル挿通筒部の拡径筒部内部に位置する外面と拡径筒部の内面とを上記連結片で連結片で連結していると共に、上記縦リブを突設している。
具体的には、上記閉鎖面部には直径方向で2分割した半割れ形状とすると共に、該閉鎖面部の分割端の中央部から半円環形状の突出片を設け、これらを組み合わせて上記第2小径筒部とし、上記閉鎖面部の分割端にそれぞれ半円状切欠を設けて円形状とした開口を設けて、該開口から上記ケーブル挿通部を突出させていると好ましい。
【0013】
上記第2の小径筒部に拡径筒部の大径側から引き出されるワイヤハーネスを通し、該第2小径筒部の先端とワイヤハーネスとをテープ巻き固着している。このように、拡径筒部の小径側と大径側の両方にワイヤハーネスとテープ巻き固着する第1小径筒部と第2小径筒部とを設けると、第1小径筒部から車体パネルの貫通穴に挿入したグロメットを、第1小径筒部側から押し込むと共に第2小径筒部側から引っ張ることもでき、グロメットの貫通穴への装着作業性が良くなる。
さらに、ケーブル挿通筒部も上記閉鎖面部の開口を通して突出させるため、該開口の周縁にケーブル挿通筒部が当接することで、ケーブル挿通筒部の曲がり発生を抑制することができる。
【0014】
また、上記ケーブル挿通筒部の内部には、中央に小径穴をあけた環状リブを設けて補強していることが好ましい。
即ち、ケーブル挿通筒部の内径をフードワイヤーやウオッシャーホースの外径と同等とすると、挿通後にフードワイヤーやウオッシャーホースがケーブル挿通筒部の内部でガタ付きが発生しないが、その場合にはケーブル挿通筒部にフードワイヤーやウオッシャーホースを非常に通しにくくなる。
よって、該ケーブル挿通筒部に部分的にケーブルの外径より若干大きな上記小径穴を設けた環状リブを突設し、該小径穴を通すことでケーブルのガタつき発生を無くすと共に、ケーブル挿通筒部を補強して腰折れ発生を確実に防止している。
【0015】
さらに、上記拡径筒部の小径端より突出させた第1の上記小径筒部から拡径筒部内部に突出させた第1小径筒延在部を設け、該第1小径筒延在部にワイヤハーネスの線間止水部を貫通させて止水部としている。
上記線間止水部を通す第1小径筒延在部を設けておくと、止水剤により硬くなった止水部がグロメット内部に位置することとなり、拡径筒部の外部に突出する上記第1小径筒部をワイヤハーネスと共に容易に屈曲させることができる。
【0016】
また、上記拡径筒部の外表面に軸線方向の複数の突条部を突設して、上記小径側壁先端側では放射状に広げると共に小径側では密接させ、かつ、小径端側に位置する上記突条部の先端面は小径筒部との間に所定の隙間をあけていると共に、小径筒部の軸線方向と略平行として、該小径筒部の外周面にラップさせている。
【0017】
上記構成とすると、グロメットを車体パネルの貫通穴に装着する時、突条部の表面が貫通穴の内周面に接触し、接触面積が小さくなることより接触抵抗が軽減でき、挿入力の低減を図ることができる。かつ、突条部の先端を小径筒部の外周面にラップさせていることにより、車体パネルの貫通穴にグロメットが装着された状態でワイヤハーネスに引っ張り力が作用し、小径筒部が拡径筒部側に移動しても、突条部の先端面が小径筒部の外周面に当接して小径筒部の移動を抑制し、グロメットの保持力を高めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
グロメット10はゴムまたはエラストマーで一体成形しており、円錐状に拡径する拡径筒部12の小径側端に第1小径筒部11を連続させて突設していると共に、拡径筒部12の大径側には薄肉の半割れ状の閉鎖面部20を設け、該閉鎖面部の中央より第2小径筒部21を突設し、かつ、拡径筒部12の大径側の外周に車体係止凹部16を環状に設けている。
【0019】
また、上記拡径筒部12の小径側の外周面に開口すると共に拡径筒部12の内部を通り大径側より外方に突出する2本のケーブル挿通筒部22,23を一体成形で設けている。さらに、上記拡径筒部12の外表面には複数の突条部13を放射状に突設すると共に、上記拡径筒部12の内部には上記第1小径筒部11と連続させた小径筒延在部18を設けている
【0020】
上記ケーブル挿通筒部22はウオッシャホース挿通用とし、ケーブル挿通筒部23はフードワイヤー挿通用とし、グロメット1の拡径筒部12の大径端面に「W」(ウオッシャホース用)と「H」(フードワイヤー用)の文字を浮き出しで形成して挿通間違いが発生しないようにしている。
【0021】
ケーブル挿通筒部22、23は、拡径筒部12の外周面に突設した突条部13に挟まれた窪み部14に開口22a、23aを設け、拡径筒部12内を通り、閉鎖面部20より突出させている。
【0022】
上記拡径筒部13の大径側を閉鎖する閉鎖面部20は薄肉半割れ状と、該閉鎖面部20の中央より上記2小径筒部21を構成する半環状部21c、21bを突出させている。また、該閉鎖面部20の左右分割端には半円状の切欠を対向して設けて円形の開口24を左右一対形成し、これら開口24より上記ケーブル挿通筒部22、23を外方へと突出させている。
この突出部22b、23bの突出端は閉鎖面部22c、23cとし、ケーブルを通す時に切断部22d、23dで切断して開口としている。
【0023】
また、一方のケーブル挿通部22の内周面には密着用の環状リブ22eを2つ突設していると共に、他方のケーブル挿通筒部23の内周面には図9に示すように、上記環状リブ22eよりも突出量が大きく、かつ、突出方向が傾斜した環状リブ23eを2つ突設している。
【0024】
また、図4に示すように、各ケーブル挿通筒部22、23は閉鎖面部20および拡径筒部13の内面と連結片部22f、23fを介して連結している。さらに、上記連結片部22f、23fとの連結側を除くケーブル挿通筒部23、24の外周面で上記拡径筒部12内を通る位置には、軸線方向に延在する4つの縦補強リブ22g、23gを周方向に間隔をあけて突出している。
上記連結片部22f、23fおよびリブ22g、23gは細長いケーブル挿通筒部22、23の腰折れを防止するものである。
【0025】
上記拡径筒部12内に突出する小径筒延在部18の先端18cは、拡径筒部12の外周に設けている上記車体係止凹部16と略同一位置まで延出している。また、小径筒延在部18と小径筒部11の内径は挿通されるワイヤハーネスW/Hの外径よりも小さく設定することでワイヤハーネスW/Hが密嵌できる構成とし、かつ、小径延在部18の内周面に軸線方向Lに間隔をあけて3つの環状のリブ18aを突設している。
【0026】
また、小径筒延在部18の外面18を先端18cから拡径筒部12との連結点である基端に向けて肉厚が大となるようにテーパー形状としている。さらに、図2および図5〜7に示すように、小径筒延在部18の外周面から4つの略台形状のリブ19を等間隔をかけて軸線方向に突設ている。これらリブ19は拡径筒部12の内面に連結している。
拡径筒部12から外方に突出する上記第1小径筒部11の外周面には、2本の環状リブ11aを設けると共に、小径筒部11の先端側の側面に対向して2つのスリット11bを切り欠いている。
【0027】
車体係止凹部16は、図8に示すように、大径端側に突出させた大径側壁16aと、溝16cを挟んで対向させた小径側壁16bとからなる。溝16cは、その奥に前後方向の肉抜部16d、16eを設けると共に溝底面にリップ16fを突出させている。
【0028】
拡径筒部12の外表面に突設する上記突条部13は、周方向に間隔をあけて8本設け、グロメット軸線方向に延在する8本の突条部13を突設し、車体係止凹部16を挟む小径側壁16bの先端から第1小径筒部11との連結端と隙間をあけた近傍位置まで軸線方向に延在させている。
上記突条部13の幅は軸線方向Lで同一としているため、図1に示すように、小径筒部11側から小径側壁16b側にかけて放射状に拡がった状態で延在する。小径筒部11側の突条部13の先端部13aは隣接する突条部13同士を密に配置し、小径側壁16b側の突条部13の端部13cでは隣接する突条部13の間には間隔があき、拡径筒部12の外周面からなる三角形状の窪み部14が小径側から大径側へと広がる方向に発生している。
また、突条部13の先端面は第1小径筒部11の軸線方向と平行となるように傾斜させて形成し、第1小径筒部11の外周面に隙間25をあけてラップさせている。
【0029】
上記突条部13の突出量は、図2に示すように、小径側の先端部13aから車体パネルPの貫通穴Hへの挿通時に貫通穴周縁との接触点13bとなる位置まで漸次減少させ、該接触点13bから小径側壁16bと同じ高さとなる位置13dまでは傾斜角度を小さく変え、該位置13dから終端部13cまではグロメット10の軸線方向Lと略平行な平坦部としていると共に、該位置13dと隣接して小径側壁16b側に切欠部17を断面V字状に凹設している。
【0030】
つぎに、上記構成のグロメット10をワイヤハーネスに取り付ける方法について説明する。
まず、ライン上で電線群の間に止水剤が充填されて線間止水を施されたワイヤハーネスW/Hをグロメット10に貫通させる。
詳しくは、図12(A)(B)に示すように、ワイヤハーネスW/Hを構成する各電線Wの間の隙間に止水剤Sを充填し発泡シート(図示せず)で巻いて止水部Aを設け、該止水部Aが小径筒延在部18に位置するように、ワイヤハーネスW/Hを第1小径筒部11、小径筒延在部18および第2小径筒部21に挿通し、ワイヤハーネスW/Hと各小径筒部11、21とをテープTで巻いて固定する。
この際、第1小径筒部11および小径筒延在部18の内径はワイヤハーネスW/Hの外径よりも小さく設定されているので、広げながら小径筒部11および小径筒延在部18にワイヤハーネスW/Hを通して、該ワイヤハーネスの外周面に密着させている。
これにより、小径筒延在部18での断面は、図12(B)に示すように、小径筒延在部18の環状リブ18aがワイヤハーネスW/Hの外周面に密着し、止水剤Sの充填と合わせて完全な防水対策が為されている。
【0031】
次に、グロメット10の装着作業について説明する。
エンジンルーム側室外側(Y)側よりグロメット10の第1小径筒部11を車体パネルPの貫通穴Hを通して室内側(X)に押し込む。
グロメット10の拡径筒部12が貫通穴Hを通り、貫通穴Hの内径と同一となる突条部13の接触点13bに達すると、突条部13と貫通穴H内周面との圧接で節度感を作業者に発生させる。作業者はこの時点から、グロメット10を一気に押し込み、突条部13を押し潰すように貫通穴Hに貫通させる。
この際、突条部13の間の窪み部14があるため、窪み部14が撓んで、拡径筒部12をスムーズに縮径させることができる。かつ、突条部13の傾斜角度も緩やかとしているため、低挿入力で押し込むことができる。
【0032】
さらに、突条部13の外面が、車体係止凹部16の小径側壁16bの先端突出部と同一高さに達すると、貫通穴Hの周縁が切欠部17に嵌り作業者に2回目の節度感を与える。この位置13dから突条部13の外面は軸方向と平行な平坦面となり、貫通穴H内に真っすぐな状態で小径側壁16bの突出端が貫通するようにガイドされるので、2回目の節度感からはただ押し込むだけで貫通穴Hをスムーズに車体係止凹部16に落とし込んで係止させることできる。
【0033】
詳しくは、突条部13の外面を貫通穴Hの内周面で押圧し、拡径筒部12を縮径させながら小径側壁16bの突出端が貫通穴Hを通過し、小径側壁16bが貫通穴Hを通過すると、初期位置に弾性復帰し、小径側壁16bと大径側壁16aの間の溝16c内に貫通穴Hの周縁部が落し込まれ、小径側壁16bと大径側壁16aの対向面が車体パネルPの両面に圧接し、かつ、貫通穴Hの内周面がリップ16fと圧接して、グロメット10は車体パネルPの貫通穴Hにシール状態で係止され、グロメット10を一方向へ移動させるだけのワンモーションで車体パネルの貫通穴に装着することができる。
【0034】
上記車体パネルの貫通穴Hにグロメット10を取り付けた後に、フードワイヤー50をケーブル挿通筒部23にウオッシャーホース51をケーブル挿通筒部22に通している。これらをケーブル挿通筒部22、23に挿通させる際、ケーブル挿通筒部22、23は連結片部22f、23fで拡径筒部12および閉鎖面部20と連結していると共に、縦リブ22g、23gで補強しているため、腰折れが発生さず、細いフードワイヤー50と曲がり易いウオッシャホース51とをスムーズに通すことができる。かつ、挿通後においても環状リブ22e、23eの小径穴を通しているためガタつき発生が抑制できる。
【0035】
上記構成のグロメット10によると、上記したように、腰折れが発生しやすいケーブル挿通筒部に腰折れ発生を抑制しているため、フードワイヤー50やウオッシャホース51を通し易いと共に、挿通後においても、フードワイヤー50およびウオッシャホースを曲がりが生じないように確実に保持できる。
【0036】
また、拡径筒部12内部に突出させた小径筒延在部18にワイヤハーネスW/Hの止水剤Sが硬化した止水部Aを配置しているため、止水部Aが拡径筒部12より車室(X)側に突出した小径筒部11に位置せず、ワイヤハーネスW/Hを小径筒部11と共に容易に屈曲させることが可能となり、ワイヤハーネスW/Hの車室(X)側での配策自由度を向上させることができる。
さらに、ワイヤハーネスW/Hが屈曲して配策されるのに伴なって小径筒部11が屈曲しても、小径筒部11と突条部13の先端面13aとの間に隙間25をあけているので、小径筒部11と突条部13が干渉せず、ワイヤハーネスW/Hを小径筒部11と共に容易に屈曲させることができると共に、車体係止凹部16と車体パネルPとの密着箇所に変形が及ぶことも防止できる。
また、小径筒延在部18と小径筒部11の内径をワイヤハーネスW/Hの外径よりも小さくしているので、ワイヤハーネスW/Hが小径筒部11と小径筒部延在部18の両方と密着し止水性を向上させることができる。
さらに、小径筒延在部18の内周面に複数の環状のリブ18aを突出させているので、リブ18aでワイヤハーネスW/Hと強く密着させることができ、止水性をより向上させることができる。
【0037】
また、拡径筒部12の外周面に突条部13を突設することで、挿入抵抗が低減でき、挿入作業性を高めることができる。かつ、突条部13の小径側先端を第1小径筒部11の外周面にオーバラップさせているため、ワイヤハーネスが室外側に引っ張られると突条部13の端面が第1小径筒部11の外周面に圧着してワイヤハーネスの移動を阻止し、グロメット10を貫通穴から外れることを確実に阻止する。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、フードワイヤーおよびウオッシャホースをグロメットに通して保持する場合、これらフードワイヤーおよびウオッシャホースを挿通させるケーブル挿通筒部の腰折れを防止する連結片部あるいは/および縦リブを設けているため、細長いケーブル挿通筒部にフードワイヤーおよびウオッシャホースの挿通作業性を高めることができる。かつ、該ケーブル挿通筒部を補強して直線性を保持しているため、挿通したフードワイヤーやウオッシャホースに曲がりを発生させず、ウオッシャホースの場合にはスムーズな水の流れを確保できると共にフードワイヤーの場合にはフード開閉作業に支障をきたすことはない。
【0039】
また、拡径筒部の内部に突出させた小径筒延在部をワイヤハーネスの線間止水された止水部を配置しているので、止水部が拡径筒部より突出した小径筒部に位置せず、ワイヤハーネスを小径筒部と共に容易に屈曲させることが可能となり、配策自由度を向上させることができる。
また、突条部の先端面と小径筒部との間に隙間が設けられているので、小径筒部より突出するワイヤハーネスを屈曲させて小径筒部が屈曲しても突条部と干渉するのが防止され、ワイヤハーネスを容易に屈曲させることができると共に、車体係止凹部と車体パネルの貫通穴との密着箇所に変形が及ぶことも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施形態のグロメットの右側面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】(A)は図1のIII−III線断面図、(B)は切除後の断面図である。
【図4】上記グロメットの左側面図である。
【図5】図2のIV−IV線断面図である。
【図6】要部拡大断面図である。
【図7】要部拡大断面図である。
【図8】車体係止凹部の要部拡大断面図である。
【図9】ケーブル挿通筒部の要部拡大断面図である。
【図10】グロメットの斜視図である。
【図11】グロメットの斜視図である。
【図12】(A)はグロメットの車体取付状態を示す断面図、(B)は小径筒延在部の断面図である。
【図13】(A)(B)は従来のグロメットを示す図面である。
【符号の説明】
10 グロメット
11 第1小径筒部(小径筒部)
12 拡径筒部
13 突条部
14 窪み部
16 車体係止凹部
18 小径筒延在部
22、23 ケーブル挿通筒部
22e,23e 環状リブ
22f、23f 連結片部
22g、23g 縦補強リブ

Claims (5)

  1. 拡径筒部と、該拡径筒部の小径側に連続する小径筒部とを備え、これら拡径筒部と小径筒部に自動車用ワイヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、上記小径筒部側から車体の貫通穴に挿入し、上記拡径筒部の外周面に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメットであって、
    上記車体係止凹部を挟んで拡径筒部の大径端側の大径側壁と、該大径側壁と対向する小径側の小径側壁を備え、小径側壁を内方に撓ませて、上記貫通穴を通過させるようにしており、
    上記拡径筒部の外周面に開口すると共に該開口より突設して拡径筒部内部から上記大径端側の外方に突出するケーブル挿通筒部を設け、 該ケーブル挿通筒部の外面と、該外面に対向する上記拡径筒部内面とを連結片部で連結して、該ケーブル挿通筒部の腰折れ発生を防止する構成としていることを特徴とするグロメット。
  2. 拡径筒部と、該拡径筒部の小径側に連続する小径筒部とを備え、これら拡径筒部と小径筒部に自動車用ワイヤハーネスを貫通させて取り付けた状態で、上記小径筒部側から車体の貫通穴に挿入し、上記拡径筒部の外周面に設けた車体係止凹部を車体パネルに係止するグロメットであって、
    上記車体係止凹部を挟んで拡径筒部の大径端側の大径側壁と、該大径側壁と対向する小径側の小径側壁を備え、小径側壁を内方に撓ませて、上記貫通穴を通過させるようにしており、
    上記拡径筒部の外周面に開口すると共に該開口より突設して拡径筒部内部から上記大径端側の外方に突出するケーブル挿通筒部を設け、 該ケーブル挿通筒部の根元側の外周面に間隔をあけて軸線方向に延在する縦補強リブを突設し、該ケーブル挿通筒部の腰折れ発生を防止する構成としていることを特徴とするグロメット。
  3. 上記拡径筒部の大径側端面に閉鎖面部を設け、該閉鎖面部から第2小径筒部を突出し、かつ、上記閉鎖面部に開口を設け、該開口から上記ケーブル挿通筒部を外方に突出させ、該ケーブル挿通筒部の拡径筒部内部に位置する外面と拡径筒部の内面とを上記連結片で連結片で連結していると共に、上記縦リブを突設している請求項1または請求項2に記載のグロメット。
  4. 上記閉鎖面部には直径方向で2分割した半割れ形状とすると共に、該閉鎖面部の分割端の中央部から半円環形状の突出片を設け、これらを組み合わせて上記第2小径筒部とし、上記閉鎖面部の分割端にそれぞれ半円状切欠を設けて円形状とした開口を設けて、該開口から上記ケーブル挿通部を突出させている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のグロメット。
  5. 上記ケーブル挿通筒部の内部には、中央に小径穴をあけた環状リブ突設して補強している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のグロメット。
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