JP2001231135A - グロメット、該グロメットのパネル取付方法および取付構造 - Google Patents
グロメット、該グロメットのパネル取付方法および取付構造Info
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Abstract
ロメットを取り付けられるようにする。 【解決手段】 小径筒部11と、貫通穴挿入側先端より
折り返して内筒と外筒とからなる二重筒形状の大径筒部
12とからなり、内筒外周面より環状突起18、19を
突設し、外筒内周面に形成する係止溝26内に環状突起
を挿入係止して、外筒の係止溝を形成した位置の外周面
に車体係止用の凹部28を形成し、凹部の貫通穴挿入側
の前側壁を後側壁へと傾斜させて突出させると共にその
突出高さを低くして、凹部内に倒れ込めるように設定し
ている。
Description
けて車体パネルの貫通穴に装着するグロメットおよび、
該グロメットのパネルへの取付方法とパネル取付構造に
関するものである。
ルームから車室内へとワイヤハーネスを配索する場合、
図8および図9に示すように、ワイヤハーネスW/Hに
ゴムあるいはエラストマー製のグロメット1を外嵌して
いる。このグロメット1を取り付けたワイヤハーネスW
/Hを、エンジンルーム(X)と車室(Y)とを仕切る
車体パネル2の貫通穴3に通して、上記グロメット1を
貫通穴3の周縁に装着して、エンジンルーム側から車室
へ貫通孔3を通して水や埃等が浸入することを防止する
防水性、防塵性を持たせている。
を密嵌状態で挿通させる小径筒部1aと、該小径筒部1
aの一端より円錐筒形状に連続する拡径筒部1bを備
え、該拡径筒部1bの外周面に車体係止用の凹部1cを
環状に設けている。この凹部1cを車体パネル2の貫通
穴3に嵌合して、グロメット1を車体パネル2に取り付
けており、この取付時における係止力を高めるため、車
体係止用凹部1cを設けた部分は厚肉とすると共に凹部
1cを深くしている。
うに、エンジンルーム(X)から貫通穴3を通して車室
(Y)へと、拡径筒部1b側から挿入し、貫通穴3の内
径Dよりも大きい凹部1cを挟む両側外周部を押し潰し
ながら、グロメット1の全体を車室(Y)へと一旦押し
込んでいる。その後、ワイヤハーネスW/Hをエンジン
ルーム(X)側から引き戻して凹部1cを貫通穴3に嵌
合して、グロメット1を車体パネル2に取り付けてい
る。即ち、エンジンルーム(X)から車室(Y)へと一
旦押し込んだ後にエンジンルームへと引き戻す2動作で
グロメット1の車体パネル2への取付を行っている。こ
のように一旦押し込んだ後に再度引き戻して凹部1cを
車体パネル2に嵌合させているのは、突出量の大きな周
壁1eより押し込むと、突出量の小さい周壁1fとの間
の凹部1cに貫通穴3の周縁を節度感良く確実に嵌合で
きないことによる。
る部品の急増に伴い、上記グロメット1を取り付ける車
体パネル2の両側近傍にも部品が配置されている。前記
のように、グロメット1を車体パネル2に取り付ける
時、まず、エンジンルーム側から車室内にグロメット1
の全体を押し込むが、車室内において押し込まれたグロ
メットを受け入れるスペースを確保することが困難にな
ってきている。また、グロメットを車室内に押し込んだ
後にエンジンルーム側に引き戻しているが、エンジンル
ーム側においても、ワイヤハーネスW/Hを持ってエン
ジンルーム側へ引き戻す作業ができるスペースがなくな
ってきている。また、スペースの減少に伴い従来のグロ
メットは、それ自体の長さを短くすることが要望されて
いる。
ので、エンジンルーム側からの押し込みの1動作でグロ
メットを車体パネルの貫通孔に確実に挿入係止できる構
成とし、かつ、グロメット自体の長さも短くできるよう
にしたグロメットを提供することを課題としている。
め、本発明は、自動車用ワイヤハーネスに外装した状態
で車体パネルの貫通穴に挿入係止するグロメットであっ
て、ゴムまたはエラストマーからの成型品からなり、ワ
イヤハーネスを密嵌状態で挿通させる小径筒部と、該小
径筒部の一端より連続する大径筒部とを備え、該大径筒
部より上記貫通穴に挿入するようにしており、上記大径
筒部は貫通穴挿入側先端より折り返して内筒と外筒とか
らなる二重筒形状とし、上記内筒外周面より環状突起を
突設し、外筒内周面に形成する係止溝内に環状突起を挿
入係止して、内筒と外筒とを折り返し状態で保持すると
共に貫通穴挿入端側の内筒と外筒との間に密閉された空
間を形成し、かつ、外筒の上記係止溝を形成した位置の
外周面に車体係止用の凹部を形成し、該凹部の貫通穴挿
入側の前側壁を後側壁側へと傾斜させて突出させると共
にその突出高さを低くして、凹部内に倒れ込めるように
設定していることを特徴とするグロメットを提供してい
る。
車体係止用の凹部の貫通穴挿入側の側壁を傾斜させると
共に高さを低くし、かつ、凹部の内方側に係止溝を設け
て内方への変形可能としていることより、貫通穴への挿
入時に側壁が押圧されると内方へ変形すると共に凹部に
倒れ込んで、貫通穴を通過させることができる。通過後
には側壁が原状に復帰して突出し、他方の側壁との間の
凹部に車体パネルを嵌合して、グロメットを押し込みだ
けの1動作でパネルに取り付けることができる。このよ
うに、押し込み時の操作力をさほど要求されず、パネル
の取付作業性を改善することができる。さらに、グロメ
ットには内筒と外筒との間に密閉された空間が形成され
ているため、該空間で振動音等の騒音を低減でき、遮音
性能も高めることができる。
へと車体パネルに設けたバーリング付きの貫通穴に、グ
ロメットを押し込みだけの1動作で取り付けている。よ
って、エンジンルーム側および車室側のいずれにもスペ
ースがない場合であっても、車体パネルへのグロメット
の取付作業を問題なく行うことができる。
に近接した位置より突設し、該内筒の先端から折り返し
て形成する外筒に車体係止用の凹部を設け、該凹部の内
周側に形成した形成溝に上記環状突起を挿入係止して外
筒を保持するため、車体係止用の凹部は小径筒部に近接
した位置となり、グロメットの軸線方向の全長を短くす
ることができる。
囲む内筒と外筒の肉厚を薄くすると共に、該薄肉な部分
に連続して上記車体係止用の凹部の傾斜した前側壁を突
設する一方、後側壁は厚肉としている。該構成とするこ
とにより、パネル貫通穴への挿入力をより小さくできる
と共に、貫通穴への挿入後の係止力を強くすることがで
きる。また、上記厚肉とした後側壁の先端より傾斜した
側壁へと突出するリップを設けておくと、該リップが車
体パネルに密着して、防水性能を高めることができる。
環状突起と第2環状突起とから構成し、これら第1環状
突起と第2環状突起との間にV形状の密閉された空間を
形成していると共に、小径筒部側の第1環状突起を小径
筒部側へと傾斜させて形成している。なお、環状突起は
上記のように分割することが好ましいが、分割せずに1
つの環状突起としておいてもよい。
間に密閉空間を形成でき、この空間でも伝導される騒音
を低減でき、貫通孔挿入側の密閉空間と合わせて2つの
密閉空間を形成できることより遮音性能を高めることが
できる。また、グロメットを車体パネルの貫通孔に挿入
係止する操作時において、第1と第2の環状突起の間の
空間に車体係止用の凹部底面が凹部の底面が入り込むよ
うに変形させることができ、この点からもグロメットの
貫通孔への挿入力を低くすることができる。また、小径
筒部側の第1環状突起を傾斜させているため、小径筒部
側への引っ張り力が作用した時に、第1環状突起が軸線
直角方向に変位し、外筒側の係止溝から離脱せず、外筒
を折り返し状態に確実に保持しておくことができる。
ルには、グロメット挿入側と反対側の一面にサイレンサ
ー部材が取り付けられていると共に、該サイレンサー部
材の表面に表皮が貼着されている。サイレンサー部材に
は車体パネルの貫通穴と連通する貫通穴が形成されてい
ると共に表皮には一回り小さい貫通穴が形成されてお
り、該表皮の貫通孔の周縁は、グロメットの大径筒部先
端の密閉空間を囲む外筒に撓んだ状態で圧接され、より
遮音性能を高めることができる。
射状にスリットをいれてグロメットの外周面に密着させ
るようにしているが、該表皮の貫通穴周縁と接する部分
のグロメットは、薄肉の外筒と内筒で密閉空間を囲む構
成としているため、グロメット自体も可撓性を備え、表
皮にスリットを形成しなくとも、グロメットを表皮の貫
通孔に通して表皮をグロメット外周面に密着させること
ができる。このように、表皮にスリットを設けない構成
とすると、遮音性能をより高めることができる。
参照して説明する。図1乃至図5は第1実施形態を示
し、グロメット10はゴムまたはエラストマーからな
り、ワイヤハーネスW/Hを密嵌状態で挿通させる小径
筒部11と、小径筒部11の一端より連続する大径筒部
12とを備えた形状からなり、該大径筒部12は図1に
示すように、内筒14と外筒15とからなる二重筒構造
としているが、成形時には、図2に示すように小径筒部
11に内筒14を連続させ、該内筒14の先端に外筒1
5を連続させ、外筒15を折り返して内筒14と形成さ
せて、大径筒部12を図1に示すような二重筒形状とし
ている。
させた閉鎖壁部13の外周より上記内筒14を設け、該
内筒14の小径筒部側の後端に近接した位置に、第1環
状突起18と第2環状突起19とをV形状の空間20を
あけて突設している。後端側の第1環状突起18は軸線
Lに対して後方に傾斜させている。第2環状突起19の
前端面19aは基部19aを前方へと傾斜させると共
に、突出部19bを軸直角方向としている。これら第1
環状突起18の後端位置から第2環状突起19の前端位
置までの長さをL1としている。
ら薄肉筒部21を前方へと延在させ、該薄肉筒部21の
前端を後方へと折り返して、厚肉とした車体係止部22
を設けている。上記薄肉筒部21は、その長さ方向の略
中央部が折り返して、図1に示す形状としており、薄肉
筒部21の後側部分が内筒14の前部薄肉部分21aと
なり、薄肉筒部21の前側部分が外筒15の前部薄肉部
分21bとなり、その間に空間24が形成されることと
なる。また、薄肉筒部21と内筒14との連続部の内面
にはリブ29を設けている。
する車体係止部22には、その内周面に係止溝26を設
けている。該係止溝26は図1に示す折り返し状態で上
記第1環状突起18と第2環状突起19と対応した位置
となり、その前後方向の長さをL2とし、L2≦L1に
設定している。上記係止溝26内に第1環状突起18と
第2環状突起19とを圧入して、第1環状突起18の先
端面18aを係止溝26の溝底面26aに圧接すると共
に、係止溝26の後端面26bに第1環状突起の先端エ
ッジ18bを係止している。また、第2環状突起19の
先端面19cを溝底面26aに圧接すると共に、係止溝
26の前端面26cに突出部19bを圧接している。こ
のように、第1、第2環状突起18、19を係止溝26
に圧入することにより、内筒14の外側に折り返し状態
で外筒15を固定することができる。
突起19を係止溝26内に挿入して圧接することによ
り、第1環状突起18と第2環状突起19との間の空間
20が密閉さえると共に、薄肉部分21を折り返して形
成した上記空間24も密閉されることとなる。
外周面には、凹部28を形成し、貫通孔挿入側となる凹
部の前側壁30を他側の後壁壁31側へと傾斜させ、か
つ、該前側壁30の突出高さを後側壁31よりも低くし
て、凹部28内に倒れ込めるように設定している。ま
た、凹部28の底面28aは略山形状として、その前後
両側を側壁側へ若干切り込むように形成している。
止部22を小径筒部11に近接した位置に設け、大径筒
部12の長さを従来のグロメットと比較して略2/3〜
1/2程度と短くしている。
示すように、小径筒部11を拡げ治具(図示せず)を用
いて拡げた状態でワイヤハーネスW/Hを貫通させ、大
径筒部12の前端開口より引き出し、小径筒部11の先
端とワイヤハーネスW/Hとにテープ35を巻き付けて
固定している。その後、グロメット10の内部に2液シ
ール剤を充填しており、その際にリブ29はシール剤の
剥がれを防止する作用をする。なお、シール剤は充填し
なくともよい。
スW/Hを自動車に配索する時、図4(A)(B)
(C)に示すように、エンジンルーム(X)から車体パ
ネル2の貫通穴3を通して車室(Y)へと貫通させる。
該貫通穴3の周縁にはバーリング3aがエンジンルーム
(X)に向かって突出している。また、車体パネル2の
室内側には、サイレンサー40が取り付けられ、該サイ
レンサー40に貫通穴3と略同径の貫通穴41があけら
れている。サイレンサー40の表面にはさらに樹脂シー
ト等からなる表皮42が取り付けられており、該表皮4
2は貫通穴41より一回り小さい貫通穴43があけられ
ている。この貫通穴43の周縁には、従来は放射状にス
リットが設けられているが、本発明のグロメット10を
取り付ける表皮42はスリットを設けていない。
ット10は、図示のように、密閉空間24を囲む薄肉部
分21a、21bからなる大径筒部前端Fより、車体パ
ネルの貫通穴3へと押し込んで挿入していく。この挿入
時、前端Fの直径D1は車体パネル2の貫通穴3および
サイレインサー40の貫通穴41の直径D2よりも小さ
いために簡単に挿通する。サイレインサー40の表皮4
2の貫通穴43の直径D3はグロメット10の前端直径
D1よりも小さく設定しているため、表皮の貫通穴周縁
がグロメット10の外筒の薄肉部分21bの外周面に前
方へ撓みながら密着する。このとき、薄肉部分21bの
内部は空間24であるため薄肉部分21bも容易に撓む
ことができ、表皮の貫通穴周縁にスリットを入れていな
くても、貫通穴周縁をグロメット外周面に変形させて密
着させることができる。
側に突出しているバーリング3aが車体係止部22の傾
斜した前側壁30に達すると、バーリング3aにより前
側壁30を内側へと押さえる。グロメット10をされに
押し込んでいくことにより、図4(B)に示すように、
バーリング3aに押されて前側壁30が後方の凹部28
内に倒れ込む。この時、凹部28の底面28aは第1環
状突起18と第2環状突起19の間の空間20へと割り
込むように変形し、前側壁30の小径化を促進する。こ
のようにして、バーリング3aが前側壁30を低い操作
力で乗り越えさせることができ、大きな操作力を要せず
に、貫通穴3およびバーリング3aに前側壁30を通す
ことができる。
れると、前側壁30は原状に復帰して外方に突出した状
態となり、バーリング3aおよび貫通穴3の周縁のパネ
ル2は前側壁30と後側壁31との間に嵌まり込んだ状
態となり、凹部28に係止される。このとき、前側壁3
0は後側壁31側へと傾斜させているため、パネル2の
室内面側に密着する。
り付けたグロメット10をエンジンルーム側から押し込
むだけの1動作でグロメット10を貫通穴3に通して係
止することができる。よって、従来の押し引きの2動作
と比較してグロメットの取付作業が簡単になると共に、
車室内およびエンジンルーム側にスペースが無くともグ
ロメットの取付を問題なく行うことができる。
の空間20、24があるため、エンジンルーム側から室
内側へと侵入する騒音が空間20、24で減衰され、遮
音性能を高めることができる。また、サイレインサー4
0の表皮42の貫通穴周縁にスリットを入れていないこ
とにより、スリットを通して音が漏れることも防止で
き、より遮音性能を高めることができる。
付けた状態で、ワイヤハーネスW/Hにエンジンルーム
(X)側へ引っ張る時あるいは引っ張り方向の外力が作
用した時、図5(A)に示すように、第1環状突起18
がグロメット10に対して軸直角方向となる。よって、
内筒14と外筒15との係止保持力がより高まるため、
防水機能を保持できると共に、係止溝26と環状突起1
8、19とが離脱することを防止でき、車体パネル2か
らグロメット10が抜けるのを確実に防止できる。
ように、エンジンルーム側の他部品との関係より30度
程度曲げてグロメット10を貫通穴3に挿入せざるを得
ない場合もある。その場合、図示の上側では第2環状突
起19が係止溝26の前端面26cに当接係止されると
共に、下側では第1環状突起18が係止溝26の後側面
26bに当接係止される。よって、グロメットが傾いて
も防水性能を確保できると共に、環状突起18、19が
係止溝26から外れることはない。
の点を変えている。 係止溝26の前端面26c’を後方へ傾斜させたテー
パ面としている。このように、テーパ面とすることによ
り、押し込み時における係止突起19’を移動を防止し
ている。 係止突起19’の前端面19b’に段差を付けずに大
きな円弧形状に連続させている。このように連続させて
凹みを無くしていることにより係止突起19’の強度を
保持している。
す。第2実施形態のグロメット10’では、内筒14に
設ける環状突起を分割せずに1つの環状突起50から形
成している。さらに、外筒15の車体係止凹部28の後
側壁31に前方へ突出するリップ51を設けている。該
リップ51の先端は前側壁30よりも更に前方まで突出
させ、グロメット10’を車体パネル2に取り付けた状
態で、車体パネルのエンジンルーム側の面にリップ51
を圧接させるようにしている。他の構成は第1実施形態
と同様であるため、同一符号を付して説明を省略する。
に係わるグロメットでは、車体係止用の凹部の貫通孔挿
入側の前側壁の高さを低くすると共に後側壁へと傾斜さ
せ、該前側壁から車体パネルの貫通穴に押し込むと、前
側壁が容易に縮径して貫通穴を通り、グロメットのパネ
ル取付作業を容易とすることができる。このように、グ
ロメットを押し込むだけの1動作で車体パネルの貫通穴
に係止できることより、グロメット取付位置の近傍にス
ペースがない場合においても、グロメットの取付をスム
ーズに行うことができる。また、グロメットを押し込む
だけでよいため、グロメットの取付作業性を改善するこ
とができる。
れた密閉空間を設けているため、遮音性能を高めること
ができる。特に、第1環状突起と第2環状突起との間に
も密閉空間を設けると、グロメット内部に2つの密閉空
間を形成できるため、遮音性能に優れたグロメットとす
ることができる。
体係止部を小径筒部に近接した位置に配置しているた
め、グロメットの全長を短くできる。よって、グロメッ
トの配置スペースを小さくできる。かつ、グロメットが
少し斜めに車体パネルに取り付けられても防水性能を確
保することができる利点等、種々の利点を有するもので
ある。
である。
た状態の断面図である。
取り付けたグロメットを車体パネルの貫通穴に通して係
止する工程を示す図面である。
っ張られた時の断面図、(B)はグロメットが若干曲げ
られて取り付けられた時の断面図である。
図、(B)は成形時の断面図である。
パネルの貫通穴に挿入係止する工程を示す図面である。
Claims (6)
- 【請求項1】 自動車用ワイヤハーネスに外装した状態
で車体パネルの貫通穴に挿入係止するグロメットであっ
て、 ゴムまたはエラストマーからの成型品からなり、ワイヤ
ハーネスを密嵌状態で挿通させる小径筒部と、該小径筒
部の一端より連続する大径筒部とを備え、該大径筒部よ
り上記貫通穴に挿入するようにしており、 上記大径筒部は貫通穴挿入側先端より折り返して内筒と
外筒とからなる二重筒形状とし、 上記内筒外周面より環状突起を突設し、外筒内周面に形
成する係止溝内に環状突起を挿入係止して、内筒と外筒
とを折り返し状態で保持すると共に貫通穴挿入端側の内
筒と外筒との間に密閉された空間を形成し、かつ、外筒
の上記係止溝を形成した位置の外周面に車体係止用の凹
部を形成し、該凹部の貫通穴挿入側の前側壁を後側壁側
へと傾斜させて突出させると共にその突出高さを低くし
て、凹部内に倒れ込めるように設定していることを特徴
とするグロメット。 - 【請求項2】 上記貫通穴挿入側先端の密閉空間を囲む
内筒と外筒の肉厚を薄くすると共に、該薄肉な部分に連
続して上記車体係止用の凹部の傾斜した側壁を突設する
一方、他側壁は厚肉としている請求項1に記載のグロメ
ット。 - 【請求項3】 上記環状突起は軸線方向で分割して、第
1環状突起と第2環状突起とから構成し、これら第1環
状突起と第2環状突起との間にV形状の密閉された空間
を形成していると共に、小径筒部側の第1環状突起を小
径筒部側へと傾斜させて形成している請求項1または請
求項2に記載のグロメット。 - 【請求項4】 上記環状突起は、上記内筒外周面の小径
筒部側に近接した位置より突設し、外筒の車体係止用の
凹部を小径筒部に近接した位置に設け、グロメットの軸
線方向の全長を短く設定している請求項1乃至請求項3
のいずれか1項に記載のグロメット。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
記載のグロメットを、ワイヤハーネスに外嵌固定した状
態で、車体パネルのバーリング付き貫通穴に対して大径
筒部側から押し込み、車体係止用の凹部の傾斜した側壁
を上記バーリングにより凹部内に倒し込みながら貫通穴
を通過させ、該傾斜した側壁が貫通穴通過後に復元し
て、他側壁との間の凹部にバーリングおよび貫通穴周縁
を嵌合させ、押し込みだけの1動作で車体パネルにグロ
メットを取り付けるグロメットの取付方法。 - 【請求項6】 請求項5に記載の方法によって車体パネ
ルにグロメットを取り付けた構造で、 グロメット挿入側と反対側の上記車体パネルの一面にサ
イレンサー部材が取り付けられていると共に、該サイレ
ンサー部材の表面に表皮が貼着されており、サイレンサ
ー部材には車体パネルの貫通穴と連通する貫通穴が形成
されていると共に表皮には一回り小さい貫通穴が形成さ
れており、 上記グロメットの大径筒部先端の密閉空間を囲む外筒
に、上記表皮の貫通穴周縁が撓んだ状態で圧接している
グロメットのパネル取付構造。
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