JP3685028B2 - グロメット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はグロメットに関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスに組みつけて、車体パネルの貫通穴に装着し、貫通穴の挿通部分におけるワイヤハーネスの保護および防水、防塵を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のエンジンルームから車室内へ配索されるワイヤハーネスにはグロメットを装着して、エンジンルームと車室とを仕切る車体パネルの貫通穴にグロメットを取り付けて、貫通穴を通るワイヤハーネスの保護およびエンジンルーム側から車室への防水、防塵、遮音を図っている。
【0003】
この種のグロメットとして、車体パネルの貫通穴にグロメットを一方向より押し込むだけで、グロメットの外周に設けた車体係止凹部が貫通穴の周縁に係止される所謂ワンモーショングロメットが提供されている。該ワンモーショングロメットは取付作業性が良い利点があり、例えば、図7に示すワンモーショングロメットが実開平4−42982号において提供されている。
【0004】
上記グロメット1は両側の小径筒部2、3の間に拡径筒部4を設け、該拡径筒部4の外周面に車体係止凹部5を設け、該車体係止凹部の内周側に肉抜部6を設けた構成とされている。
上記グロメット1はエンジンルーム(X)側から車室(Y)側へと矢印Q方向に押し込まれ、その際、車体係止凹部5の傾斜壁5aが肉抜部6により内側に撓むことにより、車体パネル8の貫通穴9を通過できるようにしており、通過後に傾斜壁5aが原状に復帰し、他側壁5bとの間で車体パネル8に係止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したグロメット1では、貫通穴9への押し込み時に傾斜壁5aの変形を容易とするために、上記肉抜部6は開口6aより車体係止凹部5の内側部を越えて延在し、その奥側では外周側へと屈曲して、肉抜部6の奥端6bが車体係止凹部5の溝底面5cと略同一位置まで回り込むようにされている。
【0006】
しかしながら、肉抜部6を上記構成とすると、押し込み時に、肉抜部6の奥端6bが位置する拡径筒部4の外周面4aに車体パネル8に当接した時点で、傾斜壁5aの基部の外周側の肉厚が内周側の肉厚よりも薄くなっているため、傾斜壁5aが外方へと変形し易やすい。このように、傾斜壁5aを内側に変形せずに外方へと変形すると、図7(B)に示すように、車体パネル8の押込側の壁面8aに傾斜壁5aが当接してしまい、グロメット1を貫通穴9に挿通させにくくなる。 即ち、傾斜壁5aを内側へと変形させ易くするために設けた肉抜部6により、傾斜壁5aが逆方向の外方へと変形してしまい、貫通穴9へのグロメット1の挿通作業性が悪くなり、大きな挿入力を要することとなる問題がある。
【0007】
また、車体パネルの貫通穴が長円形状の場合、小径筒部3は通常円形であるため、肉抜部6は長軸側は大となり短軸側は小さくなる。長軸側の肉抜部が大きくなる過ぎると、該肉抜部に車体係止凹部を設けた周壁が入り込んで貫通穴を突き抜けてしまう問題がある。
【0008】
なお、グロメットは車体パネルの貫通穴に押し込む場合に限らず、引き込みの場合にも、車体係止凹部の側壁内部に肉抜部を設けて、凹部の側壁を内側に撓み易くした場合、さらに、貫通穴が長円形状で車体係止凹部を設けた拡径筒部が長円形状に限らず、貫通穴が円形で拡径筒部も円形である場合にも、肉抜部を設けると内側に倒れ込み過ぎて、貫通穴を突き抜ける問題が生じる。
【0009】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、車体パネルの貫通穴へのグロメット押し込み時に、車体係止凹部の側壁を容易且つ確実に内側に変形させて、グロメットの取付作業性の向上を図ると共に、車体係止凹部が貫通穴を突き抜けることなく、確実に車体パネルに係止されるようにすることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、自動車用ワイヤハーネスに外装した状態で、車体パネル(8)の長円形状の貫通穴(9)に一方向から押し込み係止するゴムまたはエラストマー製のグロメット(10)であって、
上記貫通穴(9)への挿入側前部となる長さ方向の一端に設けられる第1小径筒部(11)と、
第1小径筒部(11)の後端に連続する円錐部(13a)と、該円錐部(13a)の後端に連続して次第に厚肉としている大径部(13b)と、該大径部(13b)の後端面から環状の肉抜部(15)を前方に延在させて設けて、大径部(13b)の後側部を断面長円形状の外筒(13c)と断面円形の内筒(13d)とに分岐させて形成した拡径筒部(13)と、
内筒(13d)の後端に連続する第2小径筒部(12)とからなり、
外筒(13c)の外周面に車体係止凹部(16)を形成する前方側の傾斜壁(16a)と後方側の垂直壁(16b)とを対向して突出し、
外筒(13c)の内周面が外周面となると共に内筒(13d)の外周面が内周面となる肉抜部(15)において、その外周面と内周面とが接合する奥端(P1)を、傾斜壁(16a)の突出部基端の前端より、挿入側前方に位置させると共に内径側に位置させ、かつ、肉抜部(15)の外周面は垂直壁(16b)の内方位置から後端開口側に向けて、該肉抜部(15)の内周面との間隔を広がるように傾斜させ、かつ、
上記断面長円形状の外筒(13c)の長軸側にあたる内筒(13d)の一対の外周面に、肉抜部(15)の奥端(P1)から開口端にかけて、外筒倒れ込み防止用の凸部(20)を設けていることを特徴とするグロメットを提供している。
【0011】
上記グロメットでは、車体パネルと当接する傾斜壁の基端位置を、傾斜壁よりも前方側の肉抜部の外周面よりも外径側に位置させているため、前記した従来例のように、傾斜壁が外方へと変形して車体パネルに当たることはなく、傾斜壁は肉抜部側の内側へ変形して、押し込み作業をスムーズに行うことができる。
かつ、上記傾斜壁が肉抜部の内側へ変形する時、肉抜部の開口側を広げているため、傾斜壁を設けた外筒が肉抜部側へと容易に変形させることができる。
よって、ワンモーショングロメットにおいて、低挿入力でグロメットを車体パネルに装着することができる。
【0012】
上記のように、肉抜部を設けて撓み易くすることによりグロメットを低い挿入力で車体パネルの貫通穴に通すことができる一方、該肉抜部の内筒外周面に倒れ込み防止用の凸部を設けているため、車体係止凹部を設けた外筒が肉抜部に倒れこみ過ぎた時、凸部に当接して、グロメットが貫通穴を突きぬけることを防止できる。
【0014】
上記のように、グロメットの拡径部が長円形状である場合、肉抜部は長軸側の空間は大となるが、長軸側の内筒外周面に凸部を設けているため、車体係止凹部を設けた外筒が肉抜部側へ変形した時に凸部により変形量を規制し、車体係止凹部が内方へ変形し過ぎて、車体パネルの貫通穴を突き抜けてしまうことを防止している。
このように、外筒の内方への倒れ込みを記載しているため、外筒の外広がりとなった部分に対応する箇所では、凸部の突出量を大としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、第1実施形態のグロメット10はゴムまたはエラストマーで一体成形しており、挿入側前部の第1小径筒部11、後部小径筒部12の間に拡径筒部13を連続させた形状である。該グロメット10を係止する車体パネルの貫通穴は長円形状とされているため、拡径筒部13も長円形状の環状としている。
【0016】
上記グロメット10には、小径筒部11、拡径筒部13、小径筒部12と連続する筒部の中心軸線Lに沿ってワイヤハーネスW/Hの電線群Wを挿通させ、小径筒部11、12の内周面に電線群を密着させた状態でテープTを巻きつけて固定し、拡径筒部13の内周面と電線群Wの間には密閉された遮音用空間Sを設ける構成としている。
上記グロメット10をワイヤハーネスW/Hに装着した状態で、エンジンルーム(X)から車体パネル8の貫通穴9に矢印Qで示すように押し込んで、ワンモーションで、拡径筒部3の外周面に設けた車体係止凹部16を貫通穴9の周縁に係止させるようにしている。
【0017】
上記拡径筒部13は、第1小径筒部11と連続して傾斜して拡径する円錐部13aと、該円錐部13に連続する大径部13bとからなる。大径部13bは、その内周面13b−1を第2小径筒部12に向かって縮径すると共に、外周面13b−2は微小角度で後端に向かって拡径するように傾斜させ、略同径な直線状としている。
【0018】
上記大径部13bには、その後端面13b−3に開口する肉抜部15を環状に設け、該肉抜部15により大径部13bを外筒cと内筒13dとに分岐し、内筒13dを第2小径筒部12に連続させている。
【0019】
上記外筒13cには、上記のように、車体係止凹部16を突設している。該車体係止凹部16は、大径部外周面13b−2より突出させた傾斜壁16aと、該傾斜壁16aと対向する垂直壁16bとを備え、これら傾斜壁16aと垂直壁16bの間を溝底面16cとしており、よって、溝底面16cは大径部外周面13b−2(外筒外周面)の位置となっている。上記垂直壁16bは傾斜壁16cよりも突出すると共に外筒後端まで達する厚肉としている。
【0020】
上記垂直壁16bの内方に位置する肉抜部15の開口側15aは、その外周面15a−1を外向きに広げると共に、内周面15a−2は真っすぐとして第2小径筒部12の外周面に連続させて、断面略台形状としている。一方、傾斜壁16aの内方に位置する肉抜部奥側15bは、外周面15b−1は開口側外周面15a−1と連続させて真っすぐとし、内周面15b−2を外周方向に傾斜させて断面略三角形状としている。即ち、肉抜部奥側15bは、前記従来例のように外周側に傾斜させておらず、よって、車体係止凹部16の溝底面16cより内側に位置させている。
【0021】
上記開口側15aと奥側15bとの境界は車体係止凹部16の溝底面16cと対応する位置とし、かつ、奥側15bの奥端位置P1は、上記傾斜壁16cの基端位置P2よりも奥側へ位置させている。
【0022】
さらに、肉抜部15は、内筒13dが円環状で、外筒13cが長円状であるため、肉抜部15は長軸側の両側15xの隙間が大きく、直交する短軸側の両側15yの隙間が狭くなっている。
上記長軸側の隙間寸法を短軸側の隙間寸法Dと略同様とするため、内筒13dの外周面(即ち、肉抜部15の内周面)には、軸線方向の全長に沿って、一対の凸部20を肉抜部15の奥端から開口端にかけて形成している。即ち、凸部20の先端と外筒の内周面との寸法Eを上記寸法Dと略同一としている(D≒E)。また、上記凸部20は開口側の突出量を大として、外広がりとなる外筒との隙間Eを所定寸法以下としている。
【0023】
上記隙間寸法D、Eは、外筒13cが肉抜部15内に倒れ込み、短軸側では内筒13dの外周面、長軸側では凸部20の先端に当接した最大変形時においても、垂直壁16bの外径が車体パネル8の貫通穴9の内径よりも大として、貫通穴9を通過できない寸法としている。
【0024】
上記第1、第2小径筒部11、12には先端より一対に大きな切り込み11a、12aを設けている一方、第2小径筒部12には、大径部13bの内筒13dと連続する部分の内周面に環状のリブ12bを設けている。
【0025】
上記構成のグロメット10をワイヤハーネスW/Hに図5に示すように取り付けて、車体パネル8の貫通穴9にエンジンルーム(X)から車室(Y)に押し込むグロメット装着作業について説明する。
【0026】
グロメット10を貫通穴9に第1小径筒部11から押し込むと、貫通穴9の内径は大径部13bの外径と略同一であるため、大径部13bに達するまで簡単に通すことができる。大径部13bに達すると貫通穴9の内周面に慴接しながら通過する。
【0027】
図4に示すように、大径部外周面より突設した車体係止凹部16の傾斜壁16aが車体パネル8に当たると、肉抜部15の奥端P1を支点として外筒13cが肉抜部15側に入り込むように内側に変形する。この時、外筒13cの後端側の厚肉の垂直壁16bの内側に変形することとなるが、肉抜部開口側15aは広いために、外筒13cは内側への変形を許容する。
【0028】
このように車体パネル8に傾斜壁16aが当たると、外筒13cが内側へ変形するため、傾斜壁16aは貫通穴9を低い挿入力で容易に通過させることができる。
かつ、上記通過時において、傾斜壁16aに車体パネル8が当たると、まず、内筒13dが内側に変形して、外筒13cを外方に変形させることはなく、傾斜壁16aに車体パネル8が当接すると、必ず、外筒13cが内側に変形して貫通穴8を通過する。
【0029】
しかも、外筒13cが肉抜部15内に倒れ込むように変形した時、長軸側の隙間は大きいが、凸部20により変形が抑制される。この凸部20に当接した変形量は、短軸側の最大変形量と同様となる。外筒13cが最大に変形して凸部20に当接した状態でも、垂直壁16bの外径は貫通穴9の内径よりも大であるため、垂直壁16bが貫通穴9を突き抜けることはなく、垂直壁を車体パネル9の挿入側壁面9aに当接させることができる。
【0030】
上記傾斜壁16aが貫通穴9を通過すると原状に戻り、傾斜壁16aと垂直壁16bの間の車体パネル8を挟持し、溝底面16cに貫通穴9の内周面を当接させた状態でグロメット10は車体パネル8に取り付けられる。
【0031】
このように、グロメット10をエンジンルーム側の一方向Qからの押し込みのワンモーションで、車体パネル8の貫通穴9に挿通させた状態で係止できる。
なお、グロメット10を車室側より引き込む場合も同様の作用となる。
【0032】
図6は参考実施形態のグロメット10’を示し、車体パネルの貫通穴が円形(真円形)である場合に対応し、拡径筒部13は円環形状で、外筒13cも断面円形となる。肉抜部15を挟んで対応する断面円形の内筒13dと外筒13cとの隙間は全周にわたって同一であるが、内筒13dの外周面には全周にわたって倒れ防止用の凸部20を設けている。
上記構成とすると、貫通穴への挿入時に外筒13cが内側に倒れ込み過ぎて貫通穴を突き抜けてしまうことを確実に防止できる。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明に係わるグロメットは、車体パネルと当接して内側へ変形させる傾斜壁の基端位置より肉抜部の位置を内径側に設定しているため、傾斜壁が必ず肉抜部側の内方へと変形し、グロメット押し込み作業あるいは引き込み作業を低挿入力でスムーズに行うことができる。
かつ、肉抜部は、その開口側を広くしているため、車体係止凹部を形成する傾斜壁と垂直壁を設けた外筒部を肉抜部へと容易に変形させることができ、グロメット取付時に要する挿入力をより低減させることができる。
【0034】
しかも、肉抜部の存在により拡径筒部の外筒が倒れこみ過ぎる場合には、凸部で係止しているため、グロメットが車体パネルの貫通穴を突き抜けてしまうことを防止できる。特に、車体パネルの貫通穴が長円形状で、グロメットに設ける肉抜部が長円形状となり、長軸側の肉抜部の隙間が大きくなっても、内筒より凸部を設けているため、車体係止凹部を突設した外筒の倒れ込みを規制できる。よって、車体係止凹部に車体パネルを係止できず、グロメットが貫通穴を突き抜けてしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態のグロメットの断面図である。
【図2】 上記グロメットの右側面図である。
【図3】 図2のIII−III線断面図である。
【図4】 (A)(B)は要部拡大図である。
【図5】 上記グロメットの車体パネルへの装着状態を示す断面図である。
【図6】 本発明の第二実施形態のグロメットの右側側面図である。
【図7】 (A)(B)は従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
8 車体パネル
9 貫通穴
10 グロメット
11 第1小径筒部
12 第2小径筒部
13 拡径筒部
13a 円錐部
13b 大径部
13c 外筒
13d 内筒
15 肉抜部
15a 開口側
15b 奥側
16 車体係止凹部
16a 傾斜壁
16b 垂直壁
20 凸部
W/H ワイヤハーネス
W 電線群
Claims (3)
- 自動車用ワイヤハーネスに外装した状態で、車体パネル(8)の長円形状の貫通穴(9)に一方向から押し込み係止するゴムまたはエラストマー製のグロメット(10)であって、
上記貫通穴(9)への挿入側前部となる長さ方向の一端に設けられる第1小径筒部(11)と、
第1小径筒部(11)の後端に連続する円錐部(13a)と、該円錐部(13a)の後端に連続して次第に厚肉としている大径部(13b)と、該大径部(13b)の後端面から環状の肉抜部(15)を前方に延在させて設けて、大径部(13b)の後側部を断面長円形状の外筒(13c)と断面円形の内筒(13d)とに分岐させて形成した拡径筒部(13)と、
内筒(13d)の後端に連続する第2小径筒部(12)とからなり、
外筒(13c)の外周面に車体係止凹部(16)を形成する前方側の傾斜壁(16a)と後方側の垂直壁(16b)とを対向して突出し、
外筒(13c)の内周面が外周面となると共に内筒(13d)の外周面が内周面となる肉抜部(15)において、その外周面と内周面とが接合する奥端(P1)を、傾斜壁(16a)の突出部基端の前端より、挿入側前方に位置させると共に内径側に位置させ、かつ、肉抜部(15)の外周面は垂直壁(16b)の内方位置から後端開口側に向けて、該肉抜部(15)の内周面との間隔を広がるように傾斜させ、かつ、
上記断面長円形状の外筒(13c)の長軸側にあたる内筒(13d)の一対の外周面に、肉抜部(15)の奥端(P1)から開口端にかけて、外筒倒れ込み防止用の凸部(20)を設けていることを特徴とするグロメット。 - 上記長軸側における外筒倒れ込み防止用の凸部(20)と外筒(13c)との間隔が、短軸側における内筒(13d)と外筒(13c)との間隔に略同一となるように設定している請求項1に記載のグロメット。
- 上記凸部(20)は、肉抜部(15)の開口端側では奥端側よりも外筒(13c)側への突出量を大としている請求項1または請求項2に記載のグロメット。
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