JP2012235642A - グロメット - Google Patents

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Takashi Okuhara
崇 奥原
Takeji Ito
武治 伊藤
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Abstract

【課題】止水性に優れたグロメットを提供する。
【解決手段】グロメット10は、車体パネル18に形成された貫通孔18hを通って配設されるワイヤーハーネス12に装着される。グロメット10は、車体パネル18を取り付けるための張出部40と、張出部40に接続され、内部にワイヤーハーネス12が挿通される挿通孔20hを形成するととともに、ワイヤーハーネス12の外周面を押圧する第一挿通部20を備えている。第一挿通部20の両側の端部には、ワイヤーハーネス12に負荷する押圧力が内側よりも大きい押圧部21が形成されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動車などの車両において、パネルを貫通してワイヤーハーネスを配設する際に用いられるグロメットに関する。
例えば自動車などに配索されるワイヤーハーネスを、車室(室内側)とエンジンルーム(室外側)との間を仕切るパネルを貫通して配設する場合、グロメットにワイヤーハーネスが挿通され、このグロメットがパネルに形成された貫通孔に装着される。
ワイヤーハーネスを挿通するためのグロメットの貫通孔は、ワイヤーハーネスの外径よりも若干小さい内径を有している。このような貫通孔にワイヤーハーネスが挿通されると、グロメットは径の違いに基づく押圧力によりワイヤーハーネスを押圧しつつ保持する。このようなグロメットにより、貫通孔やワイヤーハーネスを介した、室外空間から室内空間への浸水が抑制される。この種のグロメットとしては、これまでにもいくつか提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2005−324613号公報
ここで、一提案例に係るグロメットの構造について、図7を参照しつつ説明する。図7は、グロメット100を示す断面図である。グロメット100は、ワイヤーハーネス112が挿通される室内側小径筒部120及び室外側小径筒部130と、車体パネル118の貫通孔118hに取り付けられる大径筒部140とで構成されている。大径筒部140の外周面には、貫通孔118hの周縁部が装着される円環状の溝141が形成されている。
室内側小径筒部120の内周面には、内側方向に断面弧状に突出する環状の突出部121が形成されている。この突出部121は、ワイヤーハーネス112の挿通方向に沿って複数箇所に分散して設けられており、挿通されたワイヤーハーネス112の外周面を押圧するように構成されている。室内側小径筒部120にワイヤーハーネス112を装着する際には、室内側小径筒部120の開口が広げられて、内部にワイヤーハーネス112が挿通される。また、室外側小径筒部130は、ワイヤーハーネス112が挿通された状態で、外周面がテープなどで巻付け固定される。
ところで、グロメット100では、突出部121の押圧力によって、ワイヤーハーネス112内を通る複数の配線を締め付ける。この配線には、止水剤が塗布されており、突出部121の押圧力により配線群が締め付けられることによって、配線間の隙間に止水剤が浸透する。これにより、ワイヤーハーネス112内部の止水が図られる。
しかしながら、グロメット100においては、複数の突出部121より、室内側小径筒部120の全体にわたって、ワイヤーハーネス120に対し外側部分から内側部分にかけて略均一な押圧力が負荷される。このような押圧力でワイヤーハーネス120を締め付けた場合、ワイヤーハーネス112の配線に塗布された止水剤が、室内側小径筒部120の外側に漏れる虞がある。このため、グロメット100において、止水効果を十分に得ることが困難となっている。
そこで、本発明は、止水性に優れたグロメットを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1の態様は、パネルに形成された貫通孔を通って配設されるワイヤーハーネスに装着されるグロメットであって、パネルを取り付けるためのパネル取付部と、前記パネル取付部に接続され、内部に前記ワイヤーハーネスが挿通される挿通孔を形成するとともに、両側の端部において内側部分よりも大きい押圧力で前記ワイヤーハーネスの外周面を押圧する挿通部とを備える。
また、第2の態様は、第1の態様に係るグロメットにおいて、前記挿通部の前記端部の押圧部分は、前記挿通部の前記ワイヤーハーンスを押圧する部分のうち最も外側にある最外押圧部分である。
また、第3の態様は、第1または第2の態様に係るグロメットにおいて、前記挿通部の前記端部の押圧部分が、前記挿通孔を形成する他の部分よりも厚肉に形成されている。
また、第4の態様は、第1から第3の態様のいずれか1態様に係るグロメットにおいて、前記挿通孔の横断面の開口の大きさが、前記両側の端部から内側へ向けて大きくなる。
また、第5の態様は、第1から第4の態様のいずれか1態様に係るグロメットにおいて、前記挿通部において、前記ワイヤーハーネスを押圧する押圧部分が、縦断面において平坦な平滑面を形成している。
また、第6の態様は、第1から第5の態様のいずれか1態様に係るグロメットにおいて、前記挿通孔に前記ワイヤーハーネスが挿通された際に、前記挿通孔内周面と前記ワイヤーハーネスの外周面との間に隙間を形成する。
第1から第5の態様に係るグロメットによれば、ワイヤーハーネスの配線に塗布された止水剤が挿通部の押圧部分の内側部分に留まりやすくなる。したがって、挿通部の外側に止水剤が漏れることを抑制できるため、グロメットの止水性を向上することができる。
第2の態様に係るグロメットによれば、ワイヤーハーネスを押圧する部分のうち最外部分において最も大きい押圧することで、止水剤が挿通部の内側に留まりやすくなる。したがって、止水剤が挿通部の外側に漏れることを効果的に抑制できる。
第3の態様に係るグロメットによれば、端部の押圧部分においてワイヤーハーネスに負荷される押圧力を大きくすることができる。
第4の態様に係るグロメットによれば、両側の端部から内側へ向けて押圧力を弱くすることができる。
第5の態様に係るグロメットによれば、比較的広い範囲でワイヤーハーネスを押圧できるため、止水剤が配線間に浸透しやすくなる。したがって、ワイヤーハーネス内部の止水性を向上することができる。
第6の態様に係るグロメットによれば、隙間が形成されることにより、ワイヤーハーネスに押圧力が負荷されない部分ができ、この部分に止水剤が留まりやすくなる。したがって、挿通部の外側に止水剤が漏出することを効果的に抑制できる。
第1実施形態に係るグロメットを示す斜視図である。 図1に示したグロメットを示す縦断面図である。 ワイヤーハーネスが挿通されている第一挿通部を示す縦断面図である。 第2実施形態に係る第一挿通部を示す断面図である。 ワイヤーハーネスが挿通されている第一挿通部を示す縦断面図である。 第3実施形態に係る第一挿通部を示す縦断面図である。 グロメットを示す断面図である。
{1. 第1実施形態}
以下、第1実施形態に係るグロメット10について説明する。図1は、第1実施形態に係るグロメット10を示す斜視図である。また、図2は、図1に示したグロメット10を示す縦断面図である。さらに、図3は、ワイヤーハーネス12が挿通されている第一挿通部20を示す縦断面図である。
グロメット10は、複数の配線12Lが結束されたワイヤーハーネス12に装着される。本実施形態において、ワイヤーハーネス12は、車体パネル18によって隔てられた第一区画18Aと第二区画18Bとの間に配設される。具体例として、第一区画18Aは車室(室内)側空間に相当し、第二区画18Bはエンジンルームなどに相当する。以下の説明では、第一区画18A側から第二区画18B側へ向かう方向をX方向とする。
車体パネル18には、略円柱状(または楕円柱状)などの貫通孔18hが形成されている。ワイヤーハーネス12は、この貫通孔18hを通って、第一区画18Aと第二区画18Bの境界部分に設置される。
グロメット10は、ワイヤーハーネス12のうち、車体パネル18の貫通孔18hを通る部分に装着される。換言すると、ワイヤーハーネス12は、貫通孔18hに取り付けられたグロメット10を通って、第一区画18Aと第二区画18Bとの間に設置される。グロメット10は、ワイヤーハーネス12が貫通孔18hを通る部分で該ワイヤーハーネス12を保護する。また、グロメット10は、第二区画18B(例えば、エンジンルーム)から第一区画18A(例えば、車室空間)への水などの液体の侵入を防止する。
グロメット10は、ワイヤーハーネス12が挿通される第一挿通部20と第二挿通部30と張出部40とで構成されている。張出部40は、第一挿通部20と第二挿通部30との間に配置される。本実施形態に係るグロメット10は、全体がエラストマー(ゴムなど)のような弾性材料によって一体形成されている。すなわち、第一挿通部20と第二挿通部30と張出部40とが、例えば射出成形金型によって一体に金型成形されている。なお、グロメット10は、このような一体形成品に限定されるものではなく、相互に組み合わされる複数の部材で構成されていてもよい。
第一挿通部20は、ワイヤーハーネス12を挿通するための挿通孔20hを形成する筒体である。より具体的には、第一挿通部20は、第二区画18B側の基端部から第一区画18A側の先端部に向けて延びる略円筒状に形成されている。つまり、本実施形態では、第一挿通部20はX方向に沿って延びている。第一挿通部20の内部空間の形状は、ワイヤーハーネス12の断面形状に対応している。したがって、第一挿通部20は、必ずしも円筒状である必要はなく、楕円筒状、多角形筒状などであってもよい。
第二挿通部30には、第二区画18B側の開口端から張出部40に向けて所要の長さに切り欠かれたスリット31が形成されている。スリット31は、第二挿通部30において、1つだけ設けられていてもよいし、第二挿通部30の周方向に所要の間隔をあけて2つ以上設けられていてもよい。ただし、スリット31は、省略することも可能である。
第二挿通部30にワイヤーハーネス12が挿通されると、第二挿通部30の外周面にテープが巻かれる。これにより、第二挿通部30が縮径されて、第二挿通部30とワイヤーハーネス12とが一体的に固定される。このとき、第二挿通部30にスリット31が設けられていることにより、第二挿通部30の壁部の屈曲が抑制される。これにより、第二挿通部30の内周面をワイヤーハーネス12の外周面に密着させることができる。したがって、第二挿通部30とワイヤーハーネス12との間に隙間が発生することを抑制できるため、グロメット10の遮音性や止水性が向上する。
張出部40は、X方向に沿って延びる第一挿通部20の途中から、第一挿通部20の前記基端部側に向けて、順次拡径しつつ外側に張り出すスカート状に形成されている。なお、張出部40は、円錐台状に形成されていてもよいし、多角錐台状に形成されていてもよい。張出部40のうち貫通孔18hよりも大きく広がった部分の外周面には、車体パネル18の貫通孔18hの形状に対応する周溝42が環状に形成されている。この周溝42に貫通孔18hの内周縁が挿入されることにより、グロメット10が車体パネル18の貫通孔18hに対して取付固定される。つまり、本実施形態では、張出部40がパネル取付部となっている。
第一挿通部20及び第二挿通部30にワイヤーハーネス12が装着されると、張出部40の内部には、略密閉空間である空気層40Sが形成される。この空気層40Sが形成されることにより、グロメット10の遮音性が向上する。
第一挿通部20は、挿通孔20hを形成する内周面から内側方向に突出する押圧部21,21を有している。第一押圧部211は、第一挿通部20の両側の開口端部(つまり、第一区画18A側の先端部と第二区画18B側の基端部)にそれぞれ設けられている。押圧部21,21は、第一挿通部20の他の部分よりも厚肉に形成されている。
押圧部21は、第一挿通部20の内周面から内側に向けて環状に突出する部分を有している。押圧部21は、環状に形成されていることにより、挿通部20hに挿通されたワイヤーハーネス12の周方向に沿ってワイヤーハーネス12を押圧する。
第一挿通部20の内周面から突出する押圧部21の突出高さは、ワイヤーハーネス12の外径に応じて設定される。本実施形態では、押圧部21によって形成される開口の内径が、ワイヤーハーネス12の外径よりも小さくなるように、押圧部21の突出高さが設定される。これにより、ワイヤーハーネス12が装着された状態では、押圧部21の拡径に起因する弾性力によって、ワイヤーハーネス12が外側から内側へ向けて押圧される。つまり、押圧部21はワイヤーハーネス12の外周面を押圧して封止する押圧構造を構成する。さらに、押圧部21の押圧力(締め付け力)によって、ワイヤーハーネス12内部の配線12L締め付けられる。これにより、あらかじめ配線12Lに塗布された流体状の止水剤(シリコン系止水剤、変性エステル樹脂、合成ゴム系止水剤など)が押し広げられて配線12L間に浸透しやすくなる。したがって、ワイヤーハーネス12内部における止水性が向上する。
また、押圧部21のような突起構造によりワイヤーハーネス12を局所的に締め付けることによって、内周面が一様に平坦な筒状体でワイヤーハーネス12を締め付ける場合よりも、グロメット10の止水性を向上することができる。
本実施形態では、図3に示したように、ワイヤーハーネス12が第一挿通部20に挿通された際に、ワイヤーハーネス12と第一挿通部20との間に隙間20Sが形成されるように、第一挿通部20の内径の大きさが設定されている。より具体的には、第一挿通部20のうち、両側の押圧部21以外の領域の内径の大きさが、ワイヤーハーネス21よりも大きくなっている。したがって、第一挿通部20は、その両側の開口端部に設けた押圧部21,21の部分にて、ワイヤーハーネス12を保持するように構成されている。
本実施形態では、押圧部21,21は、第一挿通部20のワイヤーハーネス12を押圧する部分のうち、最も外側の部分(最外押圧部分)に相当する。そして、押圧部21,21の間の位置は、ワイヤーハーネス12に対して押圧力がほとんど負荷しない(もしくは、少なくとも押圧部21の押圧力よりも小さい)非押圧領域20Rとなっている。したがって、第一挿通部20において、ワイヤーハーネス12に負荷される押圧力は、押圧部21,21において最大となる。
第一挿通部20にワイヤーハーネス12が挿通された場合、ワイヤーハーネス12に塗布された止水剤は、両側開口端部の押圧部21,21の部分で外側への移動が制限される。さらに、押圧力の比較的弱い部分(非押圧領域20R)は、配線の締め付けが比較的弱いため、この領域に止水剤が留まりやすくなる。これにより、止水剤が第一挿通部20から外部に漏れてしまうことを抑制できる。
また、図2に示したように、押圧部21の内周面は、第一挿通部20の縦断面において平坦となる平滑面21Sを形成する。この平滑面21Sは、ワイヤーハーネス12の挿通方向(ここでは、挿通されたワイヤーハーネス12の軸方向であって、X方向と略一致している。)に沿って延びる。また、平滑面21Sは環状に延びる平滑な曲面である。
平滑面21Sは、ワイヤーハーネス12の外周面を押圧する押圧面となる。したがって、略線状に押圧する構造(例えば、図7に示した突出部121など)の場合に比べて、ワイヤーハーネス12の軸方向に沿って、広い範囲にわたりワイヤーハーネス12を押圧することができる。これにより、ワイヤーハーネス12を構成する複数の配線12Lを広い範囲で押圧することができる。このため、押圧部21により締め付けられているワイヤーハーネス12の部分において、止水剤が配線12L間に浸透しやすくなる。したがって、ワイヤーハーネス12内部の止水性が向上する。
以上のように、本実施形態では、第一挿通部20の両側において押圧部21,21を設け、この部分の押圧力が最大となるように第一挿通部20が設計されている。これによれば、両側の押圧部21,21の間に止水剤が留まりやすくなるため、配線12Lに塗布された止水剤が第一挿通部20の外側に漏れることを抑制できる。
なお、本実施形態では、第一挿通部20において、両側開口端部に平滑面21Sを有する押圧部21,21を設けている。しかしながら、押圧部21の代わりに、図7に示した突起部121のような、略線状の面で押圧する形状を有する押圧部が設けられてもよい。
{2. 第2実施形態}
図4は、第2実施形態に係るグロメット10aを示す縦断面図である。また、図5は、ワイヤーハーネス12が挿通されている第一挿通部20aを示す縦断面図である。本実施形態に係るグロメット10aは、図1または図2に示したグロメット10とほぼ同様の構成を備えているが、第一挿通部20の代わりに第一挿通部20aを備えている点で異なっている。
第一挿通部20aの横断面における厚みは、両側の開口端部において最も厚肉とされ、内側に進むにつれて次第に薄肉になっている。また、第一挿通部20aの横断面における開口の大きさ(開口面積)は、両側の開口端部において最も小さく、内側に進むにつれて大きくなっている。
本実施形態では、第一挿通部20aの横断面の開口は、略円形状であり、その開口の内径が、開口端部において最小となっており、中央部において最大となっている。もちろん、開口の形状はワイヤーハーネス12の形状に応じて適宜変更してもよい。
第一挿通部20aにワイヤーハーネス12が挿通された場合、図5中、ブロック矢印で示すように、第一挿通部20aは、その内周面全体でワイヤーハーネス12を押圧する。このとき、外側部分である両側の開口端部の押圧部分21aにおいて、最も大きな押圧力がワイヤーハーネス12に負荷される。そして、第一挿通部20aの内側に進むにつれて、次第に押圧力が弱まる。したがって、第一挿通部20aをグロメット10aに採用することにより、ワイヤーハーネス12の配線12Lに塗布されている止水剤が、第一挿通部20aの内側に留まりやすくなる。したがって、止水剤の第一挿通部20aからの漏れを効果的に抑制することができる。これにより、ワイヤーハーネス12の止水性が向上する。
なお、第一挿通部20aにおいては、真ん中の位置にて横断面の開口の大きさが最も小さくなっている。しかしながら、開口の大きさが最小となる位置が、両側の開口端部のどちらか一方に偏在していてもよい。
また、第一挿通部20aにおいては、開口端部から内側に向けて、厚肉状から薄肉状に変化させている。しかしながら、第一挿通部20aの横断面の厚みに関しては、開口端部から内側にかけて略一定に形成するなど、任意に設定することができる。つまり、第一挿通部20aは、少なくとも横断面の開口の大きさが変化するように形成されていればよい。
また、第一挿通部20aにおいては、開口端部から内側に進むにつれて、横断面の開口の大きさが連続的に変化するように形成されている。しかしながら、開口面の大きさが不連続的に変化する部分が含まれていてもよい。例えば、縦断面における内周面において、その形状がステップ状に変化する部分が第一挿通部20aに含まれていてもよい。また、第1実施形態に係る押圧部21が形成する平滑面21Sのように、縦断面において平坦となる平滑面が、第一挿通部20aの内周面の一部に形成されていてもよい。
{3. 第3実施形態}
第2実施形態に係る第一挿通部20aにおいては、開口端部から内側にかけて、外径の大きさを略一定とし、内径を次第に小さくすることで、横断面の厚みを変化させている。しかしながら、他の態様によって第一挿通部aの横断面の厚みを変化させてもよい。
図6は、第3実施形態に係る第一挿通部20bを示す縦断面図である。本実施形態に係る第一挿通部20bは、第2実施形態に係る第一挿通部20aと同様に、内周面全体でワイヤーハーネス12を押圧する。しかしながら、第一挿通部20bにおいては、開口端部から内側に向けて内径は略一定とされ、外径が次第に小さくなることで、横断面の厚みが変化している。
第一挿通部20bにワイヤーハーネス12が挿通された場合、図6中ブロック矢印で示したように、両側の開口端部に位置する押圧部分21bにおいて、最も大きな押圧力がワイヤーハーネス12に負荷される。そして第一挿通部20bの内側に進むにつれて、その押圧力は次第に小さくなる。したがって、第一挿通部20bをグロメットに採用した場合においても、第一挿通部20,20aと同様に、ワイヤーハーネス12の配線12Lに塗布された止水剤が第一挿通部20bの内側に留まりやすくなるため、外側に漏れることを効果的に抑制することができる。
なお、第一挿通部20bにおいて、最も薄肉となる部分(外径が最も小さくなる部分)は、真ん中の位置に限定されるものではなく、両側の開口端部のどちらか一方に偏在していてもよい。また、第一挿通部20bの外径の大きさは、図6に示したように常に連続的に変化せず、部分的に不連続的に変化していてもよい。
{4. 変形例}
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、第1実施形態に係るグロメット10では、張出部40を介して第一区画18A側に第一挿通部20、第二区画18B側に第二挿通部30が設けられているが、第一区画側18A側に第二挿通部30、第二区画18B側に第一挿通部20が設けられていてもよい。また、グロメット10における第二挿通部30の代わりに第一挿通部20を接続するようにしてもよい。つまり、張出部40の両側に第一挿通部20,20を設けるようにしてもよい。同様に、張出部40の両側に、第一挿通部20aまたは第一挿通部20bを接続するようにしてもよい。
また、第2および第3実施形態に係る第一挿通部20a,20bにおいては、外径または内径のどちらか一方が変化するように構成されている。しかしながら、内径と外径との双方を変化させることで、ワイヤーハーネス12に負荷する押圧力が、外側部分(例えば開口端部)において最大とし、内側部分で最小となるように第一挿通部20a,20bを形成してもよい。また、第1実施形態に係る第一挿通部20においては、押圧部21が内側に突出することで厚肉に形成されているが、外側に突出することで厚肉となるように形成されていてもよい。
また、上記実施形態に係る第一挿通部20,20a,20bにおいては、両側の開口端部において、内側部分よりも大きい押圧力をワイヤーハーネス12に負荷する。ここで、両側の開口端部のさらに外側部分において、ワイヤーハーネス12に負荷する押圧力が開口端部よりも小さくなる押圧部を形成するようにしてもよい。
また、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせたり省略したりすることができる。
10,10a,100 グロメット
12 ワイヤーハーネス
12L 配線
18A 第一区画
18B 第二区画
18 車体パネル(パネル)
18h 貫通孔
20,20a,20b 第一挿通部(挿通部)
20h,20ah 挿通孔
21 押圧部(最外押圧部分)
21a,21b 押圧部分(最外押圧部分)
40 張出部(パネル取付部)

Claims (6)

  1. パネルに形成された貫通孔を通って配設されるワイヤーハーネスに装着されるグロメットであって、
    パネルを取り付けるためのパネル取付部と、
    前記パネル取付部に接続され、内部に前記ワイヤーハーネスが挿通される挿通孔を形成するとともに、両側の端部において内側部分よりも大きい押圧力で前記ワイヤーハーネスの外周面を押圧する挿通部と、
    を備えるグロメット。
  2. 請求項1に記載のグロメットにおいて、
    前記挿通部の前記端部の押圧部分は、前記挿通部の前記ワイヤーハーンスを押圧する部分のうち最も外側にある最外押圧部分であるグロメット。
  3. 請求項1または2に記載のグロメットにおいて、
    前記挿通部の前記端部の押圧部分が、前記挿通孔を形成する他の部分よりも厚肉に形成されているグロメット。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のグロメットにおいて、
    前記挿通孔の横断面の開口の大きさが、前記両側の端部から内側へ向けて大きくなるグロメット。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載のグロメットにおいて、
    前記挿通部において、前記ワイヤーハーネスを押圧する押圧部分が、縦断面において平坦な平滑面を形成しているグロメット。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載のグロメットにおいて、
    前記挿通孔に前記ワイヤーハーネスが挿通された際に、前記挿通孔内周面と前記ワイヤーハーネスの外周面との間に隙間を形成するグロメット。
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