JP6587426B2 - グロメット及びグロメット付きワイヤハーネス - Google Patents

グロメット及びグロメット付きワイヤハーネス Download PDF

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Description

本発明は、パネルの貫通孔に装着するグロメット及びグロメット付きのワイヤハーネスに関する。
例えば、自動車の車室外側(エンジンルームやトランクルーム等)と車室内側の空間を仕切る車体パネル(ダッシュパネルやリアパネル等)を貫通するようにワイヤハーネス(電線束)を配索する場合、車体パネルに設けられた貫通孔とワイヤハーネスとの間にゴム等の弾性材料製のグロメットを取り付けている。このようにグロメットを取り付けることによって、ワイヤハーネスのパネル貫通部を保護することができると共に、グロメットで貫通孔を塞ぐことにより車室内の気密性や静粛性を確保することができる。
最近では特に車室内の静粛性が強く求められるようになってきており、車室外側から車室内側への透過音に対する遮音性能を高めたグロメットが開発されている。遮音性能を高めたグロメットの一例として、内部に空気層(空気室)を確保したグロメットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種のグロメットでは、内部の空気層が、グロメットを透過する音を吸収するので、遮音性能を高めることができる。一般に空気層の容量が大きくなるほど遮音性能を高めることができるとされている。
また、グロメットが装着されるパネルの車室外側(エンジンルーム等)は被水環境であることが多い。グロメットは、パネルの貫通孔を塞ぐことで、被水環境である車室外側から車室内側へのパネルの貫通孔を通しての水の浸入を防ぐことができる。しかし、ワイヤハーネスは複数の電線の束よりなるものであるため、ワイヤハーネスを構成する電線間の隙間を通って車室外側から車室内側へ水が浸入する可能性もある。
そこで、それを防止する技術として、グロメットの一部に止水剤を充填して電線間の隙間を止水剤で封止することにより、電線間の隙間を通って車室外側から車室内側へ水が浸入するのを防止することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−125002号公報 特開2002−58144号公報
上記のようなグロメットにおける電線間の止水は、一般的に、水が浸入してくる車室外側(エンジンルーム側)の部分で行われるのが普通である。しかし、電線間の止水箇所が車室外側に設定されている場合、電線間の止水に用いられるシリコン等の止水剤が、固化後に硬くなり止水箇所周辺のグロメットの柔軟性を低下させる性質を持つものであるため、車室外側のグロメットの近傍に、無理な力がかかりやすいワイヤハーネスの分岐部や曲げ部を設けるのが困難になるという問題がある。
つまり、グロメットの車室外側にワイヤハーネスの分岐部や曲げ部を設ける場合、グロメットから離れた位置にワイヤハーネスの分岐部や曲げ部を設ける必要があり、そのため、エンジンルーム内などでのワイヤハーネスの配索の自由度が損なわれるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、グロメットの室外側の部分の柔軟性を損なわず、それにより、グロメットの室外側近傍でのワイヤハーネスの分岐や曲げを自由に行うことができるようにしながら、ワイヤハーネスの電線間を伝っての水分の浸入を防止(止水)することができ、しかも高い遮音性を発揮することのできるグロメット及びグロメット付きワイヤハーネスを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るグロメット及びグロメット付きワイヤハーネスは、下記(1)〜(8)を特徴としている。
(1) 室外側と室内側の空間を仕切るパネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスの外周に固定され、前記貫通孔に嵌め込まれて前記パネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
前記パネルの貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
前記大径筒部の軸方向両側に配置され、前記ワイヤハーネスの外周にそれぞれ密着嵌合する室外側と室内側の2つの小径筒部と、
前記大径筒部と各小径筒部との間に環状の遮音空間を形成する室外側と室内側の2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁と、を有し、
前記2つの小径筒部のうち室内側の小径筒部の内側に止水部が設けられていることを特徴とするグロメット。
(2) 前記遮音空間の内部に、外周端が、前記大径筒部の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁の内周に連結され、内周端が、前記ワイヤハーネスの外周に密着することで、前記遮音空間を軸方向に分割する遮音壁が設けられていることを特徴とする上記(1)に記載のグロメット。
(3) 室外側と室内側の空間を仕切るパネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスの外周に固定され、前記貫通孔に嵌め込まれて前記パネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
前記パネルの貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
前記大径筒部から軸方向両側に縮径するよう延在し、小径となった内周端が前記ワイヤハーネスの外周に近接または密着して配置され、それにより、前記ワイヤハーネスの周囲に遮音空間を形成する室外側と室内側の2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁と、
前記大径筒部及び前記連結遮蔽壁の内周側に配置されて、室内側に位置する軸方向の一端部が前記室内側の連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通され、前記ワイヤハーネスの外周に密着嵌合される内筒部と、
前記遮音空間の内部に設けられ、外周端が、前記大径筒部の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁の内周に連結され、内周端が、前記内筒部に連結されることで、前記遮音空間を軸方向に分割する遮音壁と、を有し、
前記内筒部の室内側に位置する部分の内側に、止水部が設けられていることを特徴とするグロメット。
(4) 前記内筒部が、前記2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁の両内周端の間の片側半分の長さに設定されて前記室内側の連結遮蔽壁の内周側にのみ配置されており、前記内筒部の室内側に位置する一端部が、前記室内側の連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通され、前記内筒部の室外側に位置する他端部の開口端が、前記遮音空間内に開放していることを特徴とする上記(3)に記載のグロメット。
(5) 前記室外側の連結遮蔽壁に、前記遮音空間に浸入した水を外部に排出する水抜き孔が設けられていることを特徴とする上記(4)に記載のグロメット。
(6) 前記内筒部が、前記2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁の両内周端の間の全長にわたり連続して延在しており、前記内筒部の軸方向の両端部が、各連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通されていることを特徴とする上記(3)に記載のグロメット。
(7) 上記(1)乃至(6)のいずれかに記載のグロメットが前記ワイヤハーネスの外周に固定されていることを特徴とするグロメット付きワイヤハーネス。
(8) 前記止水部は、前記ワイヤハーネスの電線間の隙間を封止した止水剤であることを特徴とする上記(7)に記載のグロメット付きワイヤハーネス。
上記(1)の構成のグロメットによれば、ワイヤハーネスの周囲に大きな容量の遮音空間(空気層)を確保することができるので、遮音性を高めることができる。また、室内側の小径筒部に止水部を設けたので、ワイヤハーネスの電線間の隙間を通って、室外側から室内側に水分が浸入するのを防止することができる。特に室外側ではなく室内側の小径筒部に止水部を設けたので、グロメットの室外側の部分の柔軟性を損なうことがない。したがって、グロメットの室外側近傍でのワイヤハーネスの分岐や曲げを自由に行うことができる。また、止水部があることにより、電線間の隙間を通っての音の侵入も阻止することができ、遮音性の向上に一層寄与することができる。
上記(2)の構成のグロメットによれば、遮音空間の内部に遮音壁を設けたので、2つの連結遮蔽壁と遮音壁とを透過して、室外側から室内側に進行しようとする透過音を減らすことができ、遮音性を一層高めることができる。
上記(3)の構成のグロメットによれば、ワイヤハーネスの周囲に大きな容量の遮音空間(空気層)を確保することができるので、遮音性を高めることができる。また、遮音空間の内部に遮音壁を設けているので、2つの連結遮蔽壁と遮音壁とを透過して、パネルの室外側から室内側に進行しようとする透過音を減らすことができ、遮音性を一層高めることができる。また、内筒部と連結遮蔽壁の内周端とを密着することにより、少なくとも一部の遮音空間を閉じることができるので、遮音性の向上をさらに図ることができる。
また、内筒部に止水部を設けたので、ワイヤハーネスの電線間の隙間を通って、室外側から室内側に水分が浸入するのを防止することができる。特に内筒部の室内側に位置する部分に止水部を設けたので、グロメットの室外側の部分の柔軟性を損なうことがない。したがって、グロメットの室外側近傍でのワイヤハーネスの分岐や曲げを自由に行うことができる。また、止水部があることにより、電線間の隙間を通っての音の侵入も阻止することができ、遮音性の向上に一層寄与することができる。
上記(4)の構成のグロメットによれば、内筒部を軸方向の中間から室内側だけに延ばしたので、ワイヤハーネスに組み付ける際のワイヤハーネスの挿通性を向上することができる。
上記(5)の構成のグロメットによれば、室外側から電線間の隙間を伝って浸入しようとした水が、止水部と遮音壁とにより遮られることで、室外側の遮音空間に溜まる可能性があるが、もしそのように室外側の遮音空間に水が溜まった場合でも、室外側の連結遮蔽壁に設けた水抜き孔からその水を外部に排除することができる。
上記(6)の構成のグロメットによれば、内筒部を軸方向の中間から両側に延ばしたので、ワイヤハーネスと内筒部の密着性を向上することができる。また、連結遮蔽壁の内周端を内筒部と共にワイヤハーネスの外周にテープ巻きあるいはバンド巻き固定することにより、遮音空間への水の浸入も防止することができる。
上記(7)の構成のグロメット付きワイヤハーネスによれば、グロメットの室外側の部分の柔軟性を損なわず、グロメットの室外側近傍での分岐や曲げを自由に行うことができるようにしながら、電線間を伝っての水分の浸入を防止(止水)することができる。
上記(8)の構成のグロメット付きワイヤハーネスによれば、電線間を伝っての水分の浸入を防止(止水)することができる。
本発明によれば、グロメットの室外側の部分の柔軟性を損なわず、グロメットの室外側近傍でのワイヤハーネスの分岐や曲げを自由に行うことができるようにしながら、ワイヤハーネスの電線間を伝っての水分の浸入を防止(止水)することができる。また、高い遮音性も発揮することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の第1実施形態に係るグロメット付きワイヤハーネスの断面図である。 図2は、第1実施形態に係る説明図で、図2(a)〜図2(d)は、グロメットにワイヤハーネスを装着する前に行う、電線間の止水工程の内容を順に示す図である。 図3は、第1実施形態に係る効果の説明図で、図3(a)は実施形態の場合の説明図、図3(b)は比較例の場合の説明図である。 図4は、第1実施形態に係るグロメットの斜視図である。 図5は、同グロメットの断面図である。 図6は、同グロメットの製造に使用する内部金型とグロメットの関係を示す断面図である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る別のグロメットの斜視図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係るグロメット付きワイヤハーネスの断面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係るグロメット付きワイヤハーネスの断面図、図4はグロメットの斜視図、図5はグロメットの断面図である。
図1、図4、図5に示すように、本実施形態に係るグロメット10は、ゴムやエラストマ等の弾性材料により一体に形成されており、パネルPの貫通孔Paに挿通されるワイヤハーネスWの外周に固定され、その状態で貫通孔Paに嵌め込まれてパネルPに装着されることで、パネルPにワイヤハーネスWを支持するものである。
このグロメット10は、パネルPの貫通孔Paに嵌合される大径筒部13と、大径筒部13から軸方向両側に延在した2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁15、16と、連結遮蔽壁15、16の内周側に配置され、ワイヤハーネスWが内部に挿通されることでワイヤハーネスWの外周に密着する内筒部21と、大径筒部13の内周にワイヤハーネスWと交差する方向、すなわち軸方向に直交する方向に沿って設けられた遮音壁20と、を有している。
大径筒部13は、外周に、パネルPの貫通孔Paの孔縁に固定されるパネル固定部としての環状の係合溝13aを備えている。2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁15、16は、外周端が連結された大径筒部13から離れるに従い徐々に小径となり、小径となった内周端にそれぞれ小径筒部11、12を有している。小径筒部11、12は、ワイヤハーネスWの外周に近接または密着して配置される部分である。そして、2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁15、16によって、ワイヤハーネスWの周囲に遮音空間Sが形成されている。
内筒部21は、車室内側INの一端部21aが、車室内側INの連結遮蔽壁16の内周端の小径筒部12の内側に、環状の隙間25を保って挿通されている。この実施形態における内筒部21は、2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁15、16の両内周端(小径筒部11、12)の間の軸方向長さの片側半分の長さに設定されており、車室内側INの連結遮蔽壁16の内周側に配置されている。そして、車室内側INの連結遮蔽壁16の内周端の小径筒部12の内側に挿通された一端部21aと逆側の車室外側OUTの他端部21b(この端部がパネルPの位置に対応している)の開口端22が、遮音空間S内に開放している。
また、遮音壁20は、遮音空間Sの内部に配置されており、外周端20aが、大径筒部13の内周に連結され、内周端20bが、内筒部21に連結されている。これにより、遮音空間Sが、軸方向の二つの遮音空間S1、S2に分割されている。この遮音壁20は、環状の波形壁として形成されている。波形壁とは、環状の壁板を同心円状の波形に成形したものであり、波形の中には蛇腹状も含まれる。なお、遮音壁20は、図示例のように、大径筒部13の内周のパネルPに対応する位置に連結されているのが一番望ましいが、それに近い位置の連結遮蔽壁15、16の内周に連結されていてもよい。
また、図4に示すように、室外側の連結遮蔽壁15には、遮音空間S1に浸入した水を外部に排出する複数の水抜き孔17が設けられている。なお、図4においては、図面により理解しやすい位置に水抜き孔17を記載しているが、グロメット10がパネルPに嵌合された状態で、水抜き孔17のうちの一つが下側に位置するようにすると、遮音空間S1に進入した水が内部に溜まることをより確実に防止できる。
また、車室外側OUT及び車室内側INの各小径筒部11、12の外周には、円周方向に等間隔に4枚の鰭状のリブ18が設けられている。各鰭状のリブ18は、小径筒部11、12の外面から連結遮蔽壁15、16の径方向内周側の外面にかけての領域に周縁部が結合されており、連結遮蔽壁15、16の径方向内周側の部分と小径筒部11、12とを補強している。
各鰭状のリブ18には、リブ18の肉厚方向中間部に、小径筒部11、12の内周に連通するスリット18aが形成されている。このスリット18aがあることにより、小径筒部11、12は、電線Waの外径に応じて自在に拡径縮径することができるようになっている。また、各小径筒部11、12のリブ18のない位置の適当箇所には、小径筒部11、12の拡径縮径を容易にするための切欠11c、12cが設けられている。なお、内筒部21の車室内側INの一端部21aにも、同様の役目を果たす切欠21cが設けられている。
また、テーパ筒状の連結遮蔽壁15、16の外表面(壁面上)には、当該連結遮蔽壁16を部分的に補強する凸状のリブ16aが、連結遮蔽壁16と一体に突設されている。各リブ16aは、複数、外表面の母線方向に沿ってそれぞれ帯状に延在するように設けられており、且つ、連結遮蔽壁16の周方向に一定間隔をおいて設けられている。つまり言い換えると、複数のリブ16aが、テーパ筒状の連結遮蔽壁16の外表面に放射状に設けられている。リブ16aの個数は複数であれば任意であるが、3つ以上であるのが望ましい。
このグロメット10は、次のようにワイヤハーネスWに取り付けられている。即ち、内筒部21の内部と車室外側OUTの小径筒部11の内部にワイヤハーネスWを通し、車室外側OUTの小径筒部11をワイヤハーネスWにタイバンドやテープ40等で巻き付け固定する。また、内筒部21の外側に位置する車室内側INの小径筒部12を、内筒部21の上からワイヤハーネスWにタイバンドやテープ40で巻き付け固定する。こうすることで、ワイヤハーネスWにグロメット10を固定する。
そして、グロメット10にワイヤハーネスWを組み付ける前でも後でもよいが、内筒部21が密着嵌合するワイヤハーネスWの電線Wa間の隙間に止水剤31を注入して固化させることで、内筒部21に内部に、電線Wa間の隙間が封止された止水部30を設けている。
図2(a)〜(d)は、グロメットにワイヤハーネスを装着する前に行う、電線間の止水工程の順番を示す図である。グロメット10にワイヤハーネスWを組み付ける前に止水部30を形成する場合は、例えば、図2(a)、(b)に示すように、配索治具90で電線Waを支持し、その状態で、ほぐし治具91を用いて適当に束になった電線Waをほぐす。そして、電線Waをほぐしながら、図2(c)に示すように、止水予定箇所に対して止水剤31を注入して固化させ、固化後に、図2(d)に示すように、止水剤31の固化した部分の外周にテープ32を巻き付けて止水部30とする。このように構成した止水部30を、ワイヤハーネスWをグロメット10に装着する際に、グロメット10の内筒部21の内部に位置させる。これにより、実施形態のグロメット付きワイヤハーネスが得られる。
以上のようにグロメット付きワイヤハーネスを作成した状態で、グロメット10の大径筒部13をパネルPの貫通孔Paに嵌め込んで、係合溝13aを貫通孔Paの孔縁に係合させ、パネルPに装着する。これにより、ワイヤハーネスWを、グロメット10によってパネルPに支持することができる。そして、このようにパネルPの貫通孔Paにグロメット10を嵌め込むことにより、貫通孔Paをグロメット10で封鎖することができる。
このグロメット10は、内部に遮音空間Sを有し、さらに遮音空間Sの内部に遮音壁20を有している。したがって、パネルPの図中左側のエンジンルーム(車室外側OUT)からグロメット10を通してパネルPの図中右側の車室内側INに伝わる騒音を、2つの連結遮蔽壁15、16と遮音壁20及び遮音空間S(S1、S2)によって低減することができる。
この場合、2つのテーパ状の連結遮蔽壁15、16を有することにより、ワイヤハーネスWの周囲に大きな容量の遮音空間(空気層)Sを確保することができるので、遮音性を高めることができる。特に遮音空間Sの内部に配置した遮音壁20は、その外周端20aと内周端20bとを大径筒部13の内周と内筒部21の外周にそれぞれ結合しているので、遮音空間Sを気密を保ちながら二分割することができる。したがって、分割された遮音空間S1、S2の間での透過音の漏れを確実に防止することができて、遮音壁20による防音効果をさらに高めることができる。また、内筒部21と車室内側INの連結遮蔽壁16の内周端に設けた小径筒部12とをタイバンドやテープ40等を巻いて密着させることにより、少なくとも車室内側INの遮音空間S2を閉じることができるので、遮音性の向上をさらに図ることができる。
また、遮音壁20が環状の波形壁として形成されているので、波形壁に当たった入射音が拡散されながら反射することなる。したがって、入射音と反射音の波の打ち消し合いが活発になって遮音性が高まる。また、遮音壁20は、透過音が必ず通過するグロメット10の中央のパネル嵌合位置に配置されているので、確実な防音性能を発揮できる。したがって、遮音壁20の肉厚を特別に大きくしなくても、遮音壁20による高い減音効果を得ることができる。
なお、このグロメット付きワイヤハーネスでは、車室内側INの連結遮蔽壁16の内周端の小径筒部12を、内筒部21の外周にタイバンドやテープ40等で締め付けているが、小径筒部12を内筒部21の外周に非接触状態で近接配置することもできる。しかし、図示例のように内筒部21の内部にワイヤハーネスWを通した後、タイバンドやテープ40等で小径筒部12を内筒部21と共に締め付ければ、小径筒部12と内筒部21との間の環状の隙間25を閉じることができるので、その隙間からの音の透過を遮断することができ、より一層の防音性の向上が図れる。
また、内筒部21の内部には止水部30を設けているので、ワイヤハーネスWの電線Wa間の隙間を通って、エンジンルーム側(車室外側OUT)から車室内側INに水分が浸入するのを防止することができる。特に、内筒部21の車室内側INに位置する部分に止水部30を設けているので、グロメット10の車室外側OUTの部分の柔軟性を損なうことがない。したがって、グロメット10の車室外側近傍でのワイヤハーネスWの分岐や曲げを自由に行うことができる。
その点を図3を用いて簡単に説明する。
図3は、実施形態のグロメット付きワイヤハーネスの効果の説明図で、(a)は実施形態の場合、(b)は比較例の場合を示す図である。
例えば、図3(b)の比較例のように、グロメット10における電線間止水箇所(止水部30を設けた箇所)を、水が浸入してくる車室外側OUT(エンジンルーム側)の部分(小径筒部11)に設定した場合は、電線間の止水に用いられるシリコン等の止水剤が、固化後に硬くなり止水箇所周辺のグロメット10の柔軟性を低下させる性質を持つものであるため、車室外側OUTのグロメット10の近傍に、無理な力がかかりやすいワイヤハーネスWの分岐部や曲げ部Whを設けるのが困難になる。したがって、グロメット10の車室外側OUTにワイヤハーネスWの分岐部や曲げ部Whを設ける場合、グロメット10から離れた位置(距離H2だけ離れた位置)にワイヤハーネスWの分岐部や曲げ部Whを設けざるを得ない。そのため、エンジンルーム内などでのワイヤハーネスWの配索の自由度が損なわれる可能性がある。
それに対して、図3(a)に示す実施形態の場合は、止水部30の位置が、内筒部21の車室内側INの部分に設定されているので、グロメット10の車室外側OUTの部分の柔軟性を損なうことがない。したがって、グロメット10の車室外側OUTの近傍、つまりグロメット10に近い距離H1(H1<H2)の位置にワイヤハーネスWの分岐部や曲げ部Whを配置することを妨げない。
また、本実施形態のグロメット付きワイヤハーネスでは、車室外側OUTから電線Wa間の隙間を伝って浸入しようとした水が、止水部30と遮音壁20とにより遮られることで、車室外側OUTの遮音空間S1に溜まる可能性があるが、もしそのように車室外側OUTの遮音空間S1に水が溜まった場合でも、車室外側OUTの連結遮蔽壁15に水抜き孔17が設けられているので、その水抜き孔17から溜まった水を外部に排除することができ、無用にグロメット内部に水が溜まり過ぎるのを防止することができる。
また、上記のように止水部30を設けたことにより、電線Wa間の隙間を通っての音の侵入も阻止することができ、遮音性の向上に一層寄与することができる。
また、本実施形態のグロメット付きワイヤハーネスでは、内筒部21を、グロメット10の軸方向の中間から車室内側INだけに延ばした寸法に設定しているので、ワイヤハーネスWに組み付ける際の内筒部21に対するワイヤハーネスWの挿通性を向上することができる。
なお、遮音空間S(S1、S2)に吸音材を充填することによって、透過音をさらに吸収することができ、一層高い防音効果を得ることができる。
次に、上記グロメット10の製造方法について簡単に説明する。
このグロメット10は、溶融した材料を金型内のキャビティに注入し、材料の固化後に金型を離型させることにより、成形品として得られる。金型としては、グロメット10の外周面の形状を成形する外部金型と、内周面の形状を成形する内部金型と、を利用する。
図6は、グロメット10と内部金型の関係を示している。
本実施形態で使用するグロメット10を製造する場合は、グロメット10の内部形状を成形する内部金型を、遮音壁20を境にして軸方向に二分割する。分割した一方の内部金型TAには、本体部TA1に内筒部21の内部を形成するロッド状の金型部TA2を一体化してある。
そして、グロメット10の成形後に、二分割した内部金型TA、TBのうち一方の内部金型TAを、成形済みのグロメット10に対して相対的に軸方向の一方側(矢印A方向)に型抜きする。また、二分割した内部金型TA、TBのうち他方の内部金型TBを、成形済みのグロメット10に対して相対的に軸方向の他方側(矢印B方向)に型抜きする。以上により、成形品としてのグロメット10を得ることができる。このように分割された内部金型TA、TBをグロメット10から相対的に反対方向に抜くことで、遮音壁20を含めて一体構造のグロメット10を容易に成形することが可能になる。
なお、内部金型TA、TBの離型の際に、グロメット10と内部金型TA、TBの間にエアを吹き込んでグロメット10を膨張させると、より容易にグロメット10から内部金型TA、TBを引き抜くことができる。
図7は、上記のグロメット10に対する変形例のグロメット110の構成を示す斜視図である。このグロメット110では、両方のテーパ状の連結遮蔽壁15、16の外面に、同テーパ状の外面の母線に沿って延びる凸状のリブ15a、16aを設けている。それ以外は、上記実施形態のグロメット10と同様である。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態のグロメット付きワイヤハーネスについて説明する。
図8は第2実施形態のグロメット付きワイヤハーネスの断面図である。
図1に示した第1実施形態のグロメット付きワイヤハーネスのグロメット10は、内筒部21を、グロメット10の軸方向の全長の半分の長さに形成していた。これに対し本第2実施形態におけるグロメット210は、内筒部21を、2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁15、16の両内周端(小径筒部11、12)の間の全長にわたり連続して延在させている。そして、内筒部21の車室外側OUTと車室内側INの両端部21b、21aを、各連結遮蔽壁15、16の内周端の小径筒部11、12の内側に環状の隙間25を保って挿通させている。また、止水部30は、内筒部21の車室内側INの一端部21aの内部に配置している。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、同一構成要素に同一符号を付して説明を省略する。
このグロメット210を使用した場合は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。またそれ以外に、このグロメット210を用いた場合は、内筒部21を、軸方向の中間(パネル固定部の位置)から片側だけでなく両側に延ばしているので、ワイヤハーネスWと内筒部21の密着性を向上させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、内筒部21と遮音壁20が備わったグロメットについて説明したが、本発明は、内筒部21が省略されたグロメットにも適用できる。その場合のグロメットは、図1の第1実施形態と同様に大径筒部や連結遮蔽壁を有しており、両連結遮蔽壁の内周端に小径筒部を有している。そして、2つの小径筒部のうち車室内側の小径筒部に、該小径筒部が密着嵌合するワイヤハーネスの電線間の隙間を止水剤で封止した止水部を設ける。このように構成することで、遮音性と止水性を持たせることができる。
また、上記実施形態では、ほぐした電線Waの止水予定箇所に対して止水剤31を注入して固化させ、固化後に、止水剤31の固化した部分の外周にテープ32を巻き付けて止水部30とする場合について説明した。しかしながら、ワイヤハーネスWをグロメット10に挿通させた状態で、止水剤31を注入することにより、グロメット10に止水部30を形成するようにしてもよい。
また、遮音空間の内部に、外周端が、大径筒部の内周またはそれに近い位置の連結遮蔽壁の内周に連結され、内周端が、ワイヤハーネスの外周に密着することで、遮音空間を軸方向に分割する遮音壁を設けることにより、一層の遮音性の向上が図れる。
ここで、上述した本発明に係るグロメット及びグロメット付きワイヤハーネスの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[8]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 室外側(車室外側OUT)と室内側(車室内側IN)の空間を仕切るパネル(P)の貫通孔(Pa)に挿通されるワイヤハーネス(W)の外周に固定され、前記貫通孔(Pa)に嵌め込まれて前記パネル(P)に装着されることで、前記パネル(P)に前記ワイヤハーネス(W)を支持するグロメット(10、110、210)であって、
前記パネル(P)の貫通孔(Pa)に固定されるパネル固定部(係合溝13a)を備えた大径筒部(13)と、
前記大径筒部(13)の軸方向両側に配置され、前記ワイヤハーネス(W)の外周にそれぞれ密着嵌合する室外側(車室外側OUT)と室内側(車室内側IN)の2つの小径筒部(11、12)と、
前記大径筒部(13)と各小径筒部(11、12)との間に環状の遮音空間(S)を形成する室外側(車室外側OUT)と室内側(車室内側IN)の2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁(15、16)と、を有し、
前記2つの小径筒部(11、12)のうち室内側(車室内側IN)の小径筒部(12)の内側に止水部(30)が設けられていることを特徴とするグロメット。
[2] 前記遮音空間(S)の内部に、外周端が、前記大径筒部(13)の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁(15、16)の内周に連結され、内周端が、前記ワイヤハーネスの外周に密着することで、前記遮音空間(S)を軸方向に分割する遮音壁(20)が設けられていることを特徴とする上記[1]に記載のグロメット。
[3] 室外側(車室外側OUT)と室内側(車室内側IN)の空間を仕切るパネル(P)の貫通孔(Pa)に挿通されるワイヤハーネス(W)の外周に固定され、前記貫通孔(Pa)に嵌め込まれて前記パネル(P)に装着されることで、前記パネル(P)に前記ワイヤハーネス(W)を支持するグロメット(10、110、210)であって、
前記パネル(P)の貫通孔(Pa)に固定されるパネル固定部(係合溝13a)を備えた大径筒部(13)と、
前記大径筒部(13)から軸方向両側に縮径するよう延在し、小径となった内周端(小径筒部11、12)が前記ワイヤハーネス(W)の外周に近接または密着して配置され、それにより、前記ワイヤハーネス(W)の周囲に遮音空間(S)を形成する室外側(車室外側OUT)と室内側(車室内側IN)の2つの連結遮蔽壁(15、16)と、
前記大径筒部(13)及び前記連結遮蔽壁(15、16)の内周側に配置されて、室内側(車室内側IN)に位置する軸方向の一端部(21a)が前記室内側の連結遮蔽壁(16)の内周端(小径筒部12)の内側に挿通され、前記ワイヤハーネス(W)の外周に密着嵌合される内筒部(21)と、
前記遮音空間(S)の内部に設けられ、外周端(20a)が、前記大径筒部(13)の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁(15、16)の内周に連結され、内周端(20b)が、前記内筒部(21)に連結されることで、前記遮音空間(S)を軸方向に分割する遮音壁(20)と、を有し、
前記内筒部(21)の室内側に位置する部分の内側に、止水部(30)が設けられていることを特徴とするグロメット。
[4] 前記内筒部(21)が、前記2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁(15、16)の両内周端(小径筒部11、12)の間の片側半分の長さに設定されて前記室内側の連結遮蔽壁(16)の内周側にのみ配置されており、前記内筒部(21)の室内側に位置する一端部(21a)が、前記室内側の連結遮蔽壁(16)の内周端(小径筒部12)の内側に挿通され、前記内筒部(21)の室外側に位置する他端部(21b)の開口端(22)が、前記遮音空間(S)内に開放していることを特徴とする上記[3]に記載のグロメット。
[5] 前記室外側の連結遮蔽壁(15)に、前記遮音空間(S)に浸入した水を外部に排出する水抜き孔(17)が設けられていることを特徴とする上記[4]に記載のグロメット。
[6] 前記内筒部(21)が、前記2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁(15、16)の両内周端(小径筒部11、12)の間の全長にわたり連続して延在しており、前記内筒部(21)の軸方向の両端部(21a、21b)が、各連結遮蔽壁(15、16)の内周端(小径筒部11、12)の内側に挿通されていることを特徴とする上記[3]に記載のグロメット。
[7] 上記[1]乃至[6]のいずれかに記載のグロメットが前記ワイヤハーネス(W)の外周に固定されていることを特徴とするグロメット付きワイヤハーネス。
[8] 前記止水部(30)は、前記ワイヤハーネス(W)の電線(Wa)間の隙間を封止した止水剤(31)であることを特徴とする上記[7]に記載のグロメット付きワイヤハーネス。
10,110,210 グロメット
11,12 小径筒部(内周端)
13 大径筒部
13a 係合溝(パネル固定部)
15,16 連結遮蔽壁
20 遮音壁
20a 外周端
20b 内周端
21 内筒部
21a、21b 端部
22 開口端
30 止水部
31 止水剤
S,S1,S2 遮音空間
P パネル
Pa 貫通孔
W ワイヤハーネス
Wa 電線

Claims (8)

  1. 室外側と室内側の空間を仕切るパネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスの外周に固定され、前記貫通孔に嵌め込まれて前記パネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
    前記パネルの貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
    前記大径筒部の軸方向両側に配置され、前記ワイヤハーネスの外周にそれぞれ密着嵌合する室外側と室内側の2つの小径筒部と、
    前記大径筒部と各小径筒部との間に環状の遮音空間を形成する室外側と室内側の2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁と、を有し、
    前記2つの小径筒部のうち室内側の小径筒部の内側に止水部が設けられていることを特徴とするグロメット。
  2. 前記遮音空間の内部に、外周端が、前記大径筒部の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁の内周に連結され、内周端が、前記ワイヤハーネスの外周に密着することで、前記遮音空間を軸方向に分割する遮音壁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  3. 室外側と室内側の空間を仕切るパネルの貫通孔に挿通されるワイヤハーネスの外周に固定され、前記貫通孔に嵌め込まれて前記パネルに装着されることで、前記パネルに前記ワイヤハーネスを支持するグロメットであって、
    前記パネルの貫通孔に固定されるパネル固定部を備えた大径筒部と、
    前記大径筒部から軸方向両側に縮径するよう延在し、小径となった内周端が前記ワイヤハーネスの外周に近接または密着して配置され、それにより、前記ワイヤハーネスの周囲に遮音空間を形成する室外側と室内側の2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁と、
    前記大径筒部及び前記連結遮蔽壁の内周側に配置されて、室内側に位置する軸方向の一端部が前記室内側の連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通され、前記ワイヤハーネスの外周に密着嵌合される内筒部と、
    前記遮音空間の内部に設けられ、外周端が、前記大径筒部の内周またはそれに近い位置の前記連結遮蔽壁の内周に連結され、内周端が、前記内筒部に連結されることで、前記遮音空間を軸方向に分割する遮音壁と、を有し、
    前記内筒部の室内側に位置する部分の内側に、止水部が設けられていることを特徴とするグロメット。
  4. 前記内筒部が、前記2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁の両内周端の間の片側半分の長さに設定されて前記室内側の連結遮蔽壁の内周側にのみ配置されており、前記内筒部の室内側に位置する一端部が、前記室内側の連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通され、前記内筒部の室外側に位置する他端部の開口端が、前記遮音空間内に開放していることを特徴とする請求項3に記載のグロメット。
  5. 前記室外側の連結遮蔽壁に、前記遮音空間に浸入した水を外部に排出する水抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のグロメット。
  6. 前記内筒部が、前記2つのテーパ筒状の連結遮蔽壁の両内周端の間の全長にわたり連続して延在しており、前記内筒部の軸方向の両端部が、各連結遮蔽壁の内周端の内側に挿通されていることを特徴とする請求項3に記載のグロメット。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のグロメットが前記ワイヤハーネスの外周に固定されていることを特徴とするグロメット付きワイヤハーネス。
  8. 前記止水部は、前記ワイヤハーネスの電線間の隙間を封止した止水剤であることを特徴とする請求項7に記載のグロメット付きワイヤハーネス。
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