JP2004343890A - グロメット - Google Patents
グロメット Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004343890A JP2004343890A JP2003137388A JP2003137388A JP2004343890A JP 2004343890 A JP2004343890 A JP 2004343890A JP 2003137388 A JP2003137388 A JP 2003137388A JP 2003137388 A JP2003137388 A JP 2003137388A JP 2004343890 A JP2004343890 A JP 2004343890A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire bundle
- grommet
- panel
- cylindrical portion
- electric wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Insulating Bodies (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
【解決手段】グロメット本体1には電線束Wが挿通され、カバー部材2をパネルの円形孔に当てがって押し込むことにより、カバー部材2、裁頭円錐部1fは円形孔を潜り抜け、これらはその弾発性により復元し、グロメットがパネルに対し前後移動不能にかつ水密に固定されることとなる。小径筒部1a、1cにおいて電線束Wは十分に緊締されているが、大径筒部1b内においては電線束Wの周囲に余剰空間部が存在する。電線束Wの隙間を通って入り込む雑音の多くは衝撃波であるので、周波数特性にも依存するが、音圧はこの余剰空間部において平滑され、他方向にはあまり伝達されることはない。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、パネルに挿通する電線束等を保護すると共に、パネルの内外を水密に保持するグロメットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の多くのグロメットは合成ゴムを主体とし、例えば自動車等のエンジンルームと運転席とを仕切るパネルの円形孔に取り付けられ、円筒部に電線束を挿通することによりパネルの内外を通線する電線束の損傷を防止すると共に、パネル内外の防水性を確保している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このグロメットに挿通した電線束の電線間には多数の隙間があり、パネルの一方側、例えばエンジンルームで生ずる音が運転席側に伝達され易い。
【0004】
本発明の目的は、上述した問題点を解消し、通過してくる雑音を大径円筒部において遮音するグロメットを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るグロメットは、電線束を挿通するための円筒部と周囲にパネルの円形孔に嵌合するための環状溝とを有するゴム製のグロメットにおいて、前記円筒部は両側に小径円筒部、中間に余剰空間部を内部に有する大径円筒部を形成したことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は電線束を挿通したグロメットをパネルに取り付けた状態の断面図、図2は正面図、図3は側面図を示している。柔軟な合成ゴムから成るグロメット本体1は、電線束を挿通し緊締する第1の小径筒部1aと、大径筒部1b、第2の小径筒部1cが順次に連設されている。大径筒部1bは外側に球体状に膨出し、電線束を挿通した場合においても余剰空間部が形成されるようになっている。また、大径筒部1bの外周側にフランジ部1dが形成され、その外周に環状溝1eが形成されている。また、フランジ部1dの周囲の第2の小径筒部1c側に裁頭円錐部1fが形成されている。そして、大径筒部1bと第1の小径筒部1aとの内部間にひれ部1gがオリフィス状に形成されている。なお、このひれ部1gは大径筒部1bの両側に設けてもよい。
【0007】
カバー部材2は例えば硬質の合成樹脂又は金属から成り、略円環状とされ、グロメット本体1の裁頭円錐部1fのほぼ全面を覆っている。このカバー部材2の外表面には、放射状に多数の凹凸部2aが設けられており、カバー部材2はこれらの凹凸部2a間の線分2bに沿って屈曲し得るようにされている。
【0008】
グロメット本体1には電線束Wが挿通され、図4に示すようにカバー部材2をパネルPの円形孔Paに当てがって押し込むことにより、カバー部材2は凹凸部2aが円形孔Paの内縁を滑動しながら、凹凸部2a間の線分2bを折り込むことにより外径をすぼめると、グロメット本体1の裁頭円錐部1fも外径がすぼまることになる。
【0009】
更に押し込むと、カバー部材2、裁頭円錐部1fは円形孔Pa内を潜り抜け、これらはその弾発性により復元し、点線で示すように環状溝1eが円形孔Paの内縁に係合する。これにより、電線束Wを保持したグロメットがパネルPに対し前後移動不能にかつ水密に固定されることとなる。
【0010】
ここで、小径筒部1a、1cにおいて電線束Wは十分に緊締されているが、大径筒部1b内においては電線束Wの周囲に空間部が存在する。電線束Wの隙間から入ってくる雑音の多くは衝撃波であるので、周波数特性にも依存するが、音圧はこの空間部において平滑され、他方にはあまり伝達されることはない。
【0011】
また、ひれ部1gは大径筒部1bに入り込む音波又は大径筒部1bから出てゆく音波を遮断する効果があり、遮音性能はより向上する。
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るグロメットは、大径筒部内の電線束の周囲に空間部を設けることにより、音圧を平滑化して遮音特性を持たせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の断面図である。
【図2】正面図である。
【図3】側面図である。
【図4】グロメットをパネルに取り付ける場合の説明図である。
【符号の説明】
1 グロメット本体
1a、1c 小径筒部
1b 大径筒部
1d フランジ部
1e 環状溝
1f 裁頭円錐面
1g ひれ部
12 カバー部材
Claims (3)
- 電線束を挿通するための円筒部と周囲にパネルの円形孔に嵌合するための環状溝とを有するゴム製のグロメットにおいて、前記円筒部は両側に小径円筒部、中間に余剰空間部を内部に有する大径円筒部を形成したことを特徴とするグロメット。
- 前記小径円筒部は前記電線束を緊締する径とした請求項1に記載のグロメット。
- 前記大径円筒部と小径円筒部との境界部にオリフィス状のひれ部を形成した請求項1に記載のグロメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003137388A JP2004343890A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | グロメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003137388A JP2004343890A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | グロメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004343890A true JP2004343890A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33527062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003137388A Pending JP2004343890A (ja) | 2003-05-15 | 2003-05-15 | グロメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004343890A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006262694A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Hispano Suiza | 支持カラー |
JP2017010649A (ja) * | 2015-06-17 | 2017-01-12 | 矢崎総業株式会社 | グロメット及びグロメット付きワイヤハーネス |
-
2003
- 2003-05-15 JP JP2003137388A patent/JP2004343890A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006262694A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-09-28 | Hispano Suiza | 支持カラー |
JP4519793B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2010-08-04 | イスパノ・シユイザ | 支持カラー |
JP2017010649A (ja) * | 2015-06-17 | 2017-01-12 | 矢崎総業株式会社 | グロメット及びグロメット付きワイヤハーネス |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10177552B2 (en) | Grommet | |
US9096185B2 (en) | Grommet | |
JP6191489B2 (ja) | 電磁シールド部品および電磁シールド部品付電線 | |
JP2016092979A (ja) | ワイヤハーネスのシール構造 | |
JP2008234904A (ja) | グロメットおよびその組付方法 | |
JP2018153059A (ja) | グロメット及びグロメットの取り付け構造 | |
JP2003032854A (ja) | グロメット | |
JP2018046704A (ja) | グロメットの車体取付け構造 | |
WO2017221675A1 (ja) | グロメット及びワイヤハーネス | |
JP2001041379A (ja) | チューブの締結構造体 | |
JP2021068881A (ja) | ワイヤハーネス | |
JP2011188619A (ja) | ワイヤハーネス用のグロメット | |
JP2004343890A (ja) | グロメット | |
JP2007135253A (ja) | グロメット | |
KR200477642Y1 (ko) | 소음저감용 조립식 이중 그로멧 | |
KR102463692B1 (ko) | 차량용 그로멧 장치 | |
JP2004343889A (ja) | グロメット | |
WO2021079545A1 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP6975023B2 (ja) | グロメットおよびグロメット取付構造 | |
JP3620043B2 (ja) | 車両用スピーカの取付構造 | |
WO2017163801A1 (ja) | グロメット | |
JP7344913B2 (ja) | グロメット | |
JP2004222471A (ja) | 建設機械用キャブのシール構造 | |
JP2021048657A (ja) | グロメット | |
JP2005228582A (ja) | グロメット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060308 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060317 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080430 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080507 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080909 |