JP7344913B2 - グロメット - Google Patents

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Description

本開示は、グロメットに関するものである。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、室内と室外とを隔てる車体パネルを貫通する組付孔に装着され、同組付孔に挿通されるワイヤハーネスを保護するグロメットがある。特許文献1に記載された構成では、車体パネルの一方の側面に遮音部材が貼り付けられている。遮音部材において、車体パネルの組付孔と対応する位置には、ワイヤハーネスが挿通される挿通孔が形成されている。そして、車体パネルの組付孔に装着されたグロメットには、遮音部材の挿通孔を覆う傘状の被覆部(特許文献1中、フラップ部)が形成されている。また、同グロメットを車体パネルの組付孔に組み付ける際には、グロメットを被覆部側から組付孔に挿入するようになっている。
特開2009-201204号公報
特許文献1のようなグロメットでは、組付孔への組み付けの際、傘状の被覆部が組付孔の周縁との接触によって挿入方向の後方側に倒れるように変形する。このとき、組付孔の周縁と接触するグロメット本体と組付孔との間に被覆部が入り込んでしまうおそれがあるため、この点においてなお改善の余地があった。
そこで、グロメット本体と車体パネルの組付孔との間への被覆部の入り込みを抑制可能にしたグロメットを提供することを目的とする。
本開示のグロメットは、車体パネルに設けられた組付孔と前記組付孔に通されるワイヤハーネスとの間に介在されるグロメットであって、前記ワイヤハーネスに密着する態様で前記ワイヤハーネスの外周を包囲する筒状部、及び、前記組付孔の周縁に接触するシール部を有するグロメット本体と、前記グロメット本体とは別体をなす傘状部材と、を備え、前記傘状部材は、前記車体パネルの一側面に設けられた遮音部材の挿通孔を覆う被覆部を有し、前記被覆部は、前記遮音部材に向かって拡径するように傾斜しており、前記被覆部において前記遮音部材の表面に接触する拡径側の端部を前記傘状部材の後端部として、前記グロメット本体は、前記後端部の反対側の端部である前記傘状部材の前端部に対して、前記グロメット本体の軸方向に係止する係止部を有している。
本開示によれば、グロメット本体と車体パネルの組付孔との間への被覆部の入り込みを抑制可能にしたグロメットを提供することが可能となる。
図1は、実施形態のグロメットを後方側から見た分解斜視図である。 図2は、同形態のグロメットの断面図である。 図3は、同形態のグロメットを前方側から見た分解斜視図である。 図4は、同形態のグロメットにおける要部の拡大断面図である。 図5は、同形態のグロメットの組付態様を説明するための側面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のグロメットは、
[1]車体パネルに設けられた組付孔と前記組付孔に通されるワイヤハーネスとの間に介在されるグロメットであって、前記ワイヤハーネスに密着する態様で前記ワイヤハーネスの外周を包囲する筒状部、及び、前記組付孔の周縁に接触するシール部を有するグロメット本体と、前記グロメット本体とは別体をなす傘状部材と、を備え、前記傘状部材は、前記車体パネルの一側面に設けられた遮音部材の挿通孔を覆う被覆部を有し、前記被覆部は、前記遮音部材に向かって拡径するように傾斜しており、前記被覆部において前記遮音部材の表面に接触する拡径側の端部を前記傘状部材の後端部として、前記グロメット本体は、前記後端部の反対側の端部である前記傘状部材の前端部に対して、前記グロメット本体の軸方向に係止する係止部を有している。
この構成によれば、車体パネルの組付孔に組み付けられるグロメット本体と、遮音部材の挿通孔を覆う被覆部を有する傘状部材とを別体としている。このため、傘状部材を組み付けていない状態のグロメット本体を組付孔に組み付けた後、組付孔に組み付いたグロメット本体に対して傘状部材を組み付けることが可能となる。従って、グロメット本体を組付孔に挿入する際に、被覆部がグロメット本体と組付孔との間に入り込むことを抑制可能となっている。また、傘状部材の前端部に係止するグロメット本体の係止部によって、傘状部材がグロメット本体から外れることを抑制できる。
[2]前記係止部は、前記筒状部の径方向外側に配置され、前記係止部は、前記筒状部に対して間隙を介して対向している。
この構成によれば、筒状部がワイヤハーネスに追従して径方向に動いたとき、その筒状部の動きを、筒状部と係止部との間の間隙が吸収する。このため、筒状部の径方向の動きによって傘状部材に対する係止部の係止が外れることを抑制できる。
[3]前記グロメット本体は、前記筒状部の径方向外側に位置し前記筒状部の軸方向に沿って延びる延出部を有し、前記延出部は、前記筒状部に対して間隙を介して対向しており、前記係止部は、前記延出部に設けられている。
この構成によれば、傘状部材をグロメット本体に組み付ける際、筒状部に対し間隙を介して対向する延出部が径方向内側、すなわち間隙側に撓むことで、係止部を径方向内側に退避させることができる。このため、グロメット本体に対する傘状部材の組付性が向上される。
[4]前記係止部は、前記傘状部材の前記後端部側に突出する突出部を有し、前記突出部は、前記傘状部材の径方向外側に位置している。
この構成によれば、突出部によって傘状部材の径方向への位置ずれを抑制することが可能となる。このため、傘状部材に対する係止部の係止が外れることを抑制可能となる。
[5]前記突出部は、前記傘状部材における前記被覆部の径方向外側に位置している。
この構成によれば、係止部の突出部を、傘状部材の径方向外側に好適に配置できる。
[6]前記傘状部材の前記前端部は、前記被覆部における縮径側の端部である。
この構成によれば、被覆部の前端部及び後端部が傘状部材の前端部及び後端部となることから、傘状部材の構成の簡素化及び傘状部材の小型化に寄与できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のグロメットの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。また、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1及び図2に示すグロメット10は、自動車の室内と室外とを隔てる車体パネルPに貫通形成された組付孔Paに装着され、同組付孔Paに通されるワイヤハーネスWを保護するものである。また、グロメット10は、車体パネルPの組付孔Paにおける止水性を確保する役割も果たす。なお、ワイヤハーネスWは少なくとも1本の電線を含んで構成される。また、グロメット10の軸方向は、ワイヤハーネスWがグロメット10内を挿通する挿通方向と一致している。
グロメット10は、グロメット本体11と、そのグロメット本体11とは別体をなす傘状部材20とを備えている。なお、グロメット本体11は、車体パネルPの組付孔Paに対して、軸線Lに沿った挿入方向D1に挿入される。以下の説明では、グロメット本体11の挿入方向D1における前方及び後方をそれぞれ、単に前方及び後方と記載、または、軸方向の前方及び軸方向の後方と記載する場合がある。また、以下の説明では、軸線Lに沿った方向、軸線Lを中心とする周方向、及び軸線Lを中心とする径方向をそれぞれ単に軸方向、周方向、及び径方向と記載する場合がある。グロメット10が組付孔Paに組み付けられた状態において、挿入方向D1の前方側が車体パネルPに対する室内側であり、挿入方向D1の後方側が車体パネルPに対する室外側である。
なお、車体パネルPの組付孔Paには、その周縁が車体パネルPの厚さ方向に屈曲するいわゆるバーリング加工が施されている。本実施形態では、組付孔Paの周縁には、車体パネルPの室外側に面する側面Pb側に突出する突部Pdが形成されている。すなわち、突部Pdは、組付孔Paの周縁から挿入方向D1の後方側に突出している。突部Pdは、車体パネルPの側面Pbに対して略直角に屈曲されている。
図2に示すように、車体パネルPの側面Pcには、遮音部材Sが貼り付けられている。なお、遮音部材Sには、不織布や、ゴム板や、発泡層などを用いることができる。遮音部材Sにおける組付孔Paと対応する位置には、ワイヤハーネスが挿通される挿通孔Saが形成されている。被覆部21は、遮音部材Sの挿通孔Saを塞ぐように構成されている。
(グロメット本体11)
グロメット本体11は、例えば、第1グロメット11Aと、第1グロメット11Aに組み付けられた第2グロメット11Bとを備えている。第1グロメット11A及び第2グロメット11Bは互いに別体をなす。第1グロメット11A及び第2グロメット11Bは、ゴムなどの弾性材料にて形成されている。なお、第1グロメット11A及び第2グロメット11Bに用いられる弾性材料としては、例えばEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などが挙げられる。第1グロメット11Aに用いる弾性材料と第2グロメット11Bに用いる弾性材料とは、同一の材料であってもよいし、また、別の材料であってもよいが、共に可撓性を有するゴムなどの弾性材料を用いることが好ましい。
(第1グロメット11A)
図2及び図3に示すように、第1グロメット11Aは、ワイヤハーネスWの外周を包囲する筒状の第1筒状部12と、第1筒状部12から後方側に拡径して延びる拡径部13と、傘状部材20を保持する保持部14と、を備えている。
第1筒状部12は、例えば、グロメット10の軸線Lと直交する断面形状が軸線Lを中心とする円環状をなしている。第1筒状部12には、止水性を確保した状態でワイヤハーネスWが挿通される。
なお、本明細書における「環」は、外縁形状が円形の円環、外縁形状が楕円形や長円形の環、外縁形状が多角形の多角環、外縁形状が角丸多角形の環を含み、外縁形状が直線または曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。「環」は、平面視において貫通孔を有する形状であり、外縁形状と貫通孔の内周形状とが同じ形状であるものや、外縁形状と貫通孔の内周形状とが異なる形状であるものを含む。「環」は、貫通孔の貫通方向に沿って延びる所定の長さを有するものを含み、その長さの大小は問わない。
拡径部13は、第1筒状部12の外周面から拡径しつつ延びている。拡径部13は、軸方向から見て、軸線Lを中心とする略円形をなしている。また、拡径部13は、軸方向の後端側に向かって拡径するテーパ形状をなしている。拡径部13の外周縁部は、組付孔Paの周縁に沿った環状をなしている。
拡径部13の外周縁にはシール部15が形成されている。シール部15は、軸線Lを中心とする略円筒状をなしている。シール部15の外周面には、組付孔Paの周縁が入り込む外周溝16が形成されている。外周溝16は、軸線Lを中心とする環状をなすように、シール部15の全周に亘って形成されている。外周溝16が組付孔Paの周縁に対して密着することで、シール部15と組付孔Paとの間が液密にシールされるようになっている。
第1グロメット11Aは、シール部15の内周面から径方向内側に延出する連結片17を有している。連結片17は、軸線Lを中心とする環状をなすように、シール部15の全周に亘って形成されている。
(第2グロメット11B)
図2に示すように、第2グロメット11Bは、第1グロメット11Aの軸方向の後端側の開口を塞ぐように、第1グロメット11Aに組み付けられている。第2グロメット11Bは、ワイヤハーネスWの外周を包囲する筒状の第2筒状部18と、第2筒状部18から外周側に延出された固定部19と、を有している。
第2筒状部18は、グロメット10の軸線Lと直交する断面形状が軸線Lを中心とする円環状をなしている。第2筒状部18には、止水性を確保した状態でワイヤハーネスWが挿通される。第2筒状部18は、例えば、第1グロメット11Aの第1筒状部12と略同径に形成されている。
固定部19は、例えば、第2筒状部18の前端側の端部に形成されている。固定部19は、第1グロメット11Aの連結片17を軸方向に挟持している。これにより、固定部19と連結片17とが連結されて、第2グロメット11Bが第1グロメット11Aに対して固定されるようになっている。なお、第1グロメット11Aと第2グロメット11Bとが組み付けられた状態では、グロメット本体11の内部に空間が形成されている。この空間によって、グロメット10の遮音性が向上されるようになっている。
(傘状部材20)
グロメット本体11に対して別体をなす傘状部材20は、第1グロメット11Aの拡径部13の前方側に設けられている。なお、傘状部材20は、ゴムなどの弾性材料にて形成されている。なお、傘状部材20に用いられる弾性材料としては、例えばEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などが挙げられる。なお、傘状部材20に用いる弾性材料とグロメット本体11に用いる弾性材料とは、同一の材料であってもよいし、また、別の材料であってもよいが、共に可撓性を有するゴムなどの弾性材料を用いることが好ましい。
図2及び図3に示すように、傘状部材20は、遮音部材Sの挿通孔Saを覆う被覆部21を有している。被覆部21は、軸方向の前端部22から後方側にかけて拡径するテーパ状をなしている。なお、本実施形態の傘状部材20は、テーパ状の被覆部21のみで構成されている。被覆部21は、軸方向から見て、例えば円環状をなしている。また、被覆部21は、第1筒状部12の外周側に位置する。被覆部21の内周縁23は、例えば、軸方向から見て軸線Lを中心とする円形をなす。また、被覆部21の外周縁は、例えば、軸方向から見て軸線Lを中心とする円形をなす。被覆部21の軸方向の後端部24は、遮音部材Sに対して弾性的に当接するように構成されている。
(保持部14)
グロメット本体11の保持部14は、第1筒状部12の径方向外側に形成されている。保持部14は、例えば、軸線Lを中心とする環状をなしている。
保持部14は、拡径部13から軸方向の前方側に延びる延出部31と、延出部31から径方向外側に突出する係止部32と、を有している。
延出部31は、例えば、軸線Lを中心とする円筒状をなす。延出部31の外径は、第1筒状部12の外径よりも大きい。延出部31の内周面は、第1筒状部12の外周面に対して、間隙33を介して互いに対向している。なお、延出部31の前端部は、例えば、第1筒状部12の前端部よりも後端側に位置している。
係止部32は、例えば、延出部31の前端部から径方向外側に突出するように形成されている。係止部32は、例えば、軸線Lを中心とする円環状をなしている。すなわち、係止部32は、延出部31の全周に亘って形成されている。また、係止部32は、第1筒状部12の外周面に対して、間隙33を介して互いに対向している。
図4に示すように、係止部32は、軸方向の後方側に突出する突出部34を有している。突出部34は、例えば、係止部32の径方向外側端部に形成されている。突出部34の径方向内側の側面は、例えば、軸方向の後端側に向かって拡径する傾斜面35となっている。これにより、突出部34の後端側の先端部が先細りする形状をなしている。
次に、グロメット10の組付孔Paへの組付態様について説明する。
図1に示すように、まず、ワイヤハーネスWをグロメット本体11及び傘状部材20に挿通する。このとき、ワイヤハーネスWを、グロメット本体11に対しては第1筒状部12及び第2筒状部18に挿通し、傘状部材20に対しては被覆部21の内周縁23の内側に挿通する。この状態では、まだ、傘状部材20がグロメット本体11に対して組み付けられておらず、グロメット本体11及び傘状部材20は車体パネルPの側面Pb側に配置される。
次に、車体パネルPの側面Pb側にある傘状部材20を変形させつつ車体パネルPの組付孔Paに通して、図5に示すように、傘状部材20を車体パネルPの側面Pc側に配置する。
次に、グロメット本体11を、車体パネルPの組付孔Paに対して挿入方向D1に挿入することで、グロメット本体11を組付孔Paに組み付ける。このとき、グロメット本体11の拡径部13は、組付孔Paの周縁との接触により径方向内側に変形しつつ、組付孔Paに挿通される。その後、組付孔Paの周縁は、グロメット本体11におけるシール部15の外周溝16に入り込む。グロメット本体11が組付孔Paに組み付けられた状態では、グロメット本体11の一部が遮音部材Sの挿通孔Saの内側に位置している。また、同状態では、保持部14の少なくとも前端部は、遮音部材Sの表面Sbよりも挿入方向D1の前方側に突出している。
次に、組付孔Paに組み付けられたグロメット本体11に対して、挿入方向D1とは逆方向の組付方向D2に傘状部材20を組み付ける。このとき、まず、傘状部材20の被覆部21の後端部24を遮音部材Sの表面Sbに接触させる。ここで、組付前の状態における傘状部材20の軸方向の寸法、すなわち、本実施形態では被覆部21の軸方向の寸法は、遮音部材Sの表面Sbから保持部14の係止部32までの軸方向の寸法よりも大きく設定されている。このため、傘状部材20の組み付けの際には、被覆部21の後端部24が遮音部材Sの表面Sbに接触する状態で、被覆部21の前端部22、すなわち内周縁23側の端部を組付方向D2に押し込んで、被覆部21の前端部22を係止部32に引っ掛けるようになっている。これにより、被覆部21は、軸方向において若干潰された状態で、遮音部材Sの表面Sbと係止部32とによって挟まれて保持されるようになっている。また、被覆部21の前端部22を係止部32に引っ掛ける際には、延出部31が径方向内側、すなわち間隙33側に撓むことで、係止部32が径方向内側に変位するようになっている。
図4に示すように、傘状部材20、すなわち被覆部21がグロメット本体11に組み付けられた状態では、被覆部21の前端部22が係止部32に対して軸方向に当接している。また、被覆部21の内周縁23の径は、保持部14の延出部31の外径よりも大きく設定されている。すなわち、被覆部21の内周縁23は、延出部31に対し隙間Xを介して径方向に対向している。なお、傘状部材20の取付状態によっては、内周縁23の周方向の一部が延出部31に接触する場合もあり得る。また、傘状部材20がグロメット本体11に組み付けられた状態では、係止部32の突出部34は、被覆部21の前端部22の径方向外側に位置している。すなわち、突出部34は、被覆部21の外側面に対して径方向に対向している。
本実施形態の作用について説明する。
グロメット10は、組付孔Paの周縁に接触するシール部15を有するグロメット本体11と、遮音部材Sの挿通孔Saを覆う被覆部21を有する傘状部材20と、を備えている。そして、傘状部材20は、グロメット本体11とは別体をなしている。このため、傘状部材20を組み付けていない状態のグロメット本体11を組付孔Paに組み付けた後、組付孔Paに組み付いたグロメット本体11に対して傘状部材20を組み付けることが可能となる。従って、グロメット本体11を組付孔Paに挿入する際に、被覆部21がグロメット本体11と組付孔Paとの間に入り込むことを抑制可能となっている。
本実施形態の効果について説明する。
(1)傘状部材20の被覆部21は、遮音部材Sに向かって拡径するように傾斜しており、被覆部21の拡径側の端部である後端部24が遮音部材Sの表面Sbに当接している。そして、グロメット本体11は、被覆部21の前端部22に対して軸方向に係止する係止部32を有している。この構成によれば、被覆部21の前端部22に係止するグロメット本体11の係止部32によって、傘状部材20がグロメット本体11から外れることを抑制できる。
(2)係止部32は、第1筒状部12の径方向外側に配置されている。また、係止部32は、第1筒状部12に対して間隙33を介して対向している。この構成によれば、第1筒状部12がワイヤハーネスWに追従して径方向に動いたとき、その第1筒状部12の動きを、第1筒状部12と係止部32との間の間隙33が吸収する。このため、第1筒状部12の径方向の動きによって傘状部材20に対する係止部32の係止が外れることを抑制できる。
(3)グロメット本体11は、第1筒状部12の径方向外側に位置し第1筒状部12の軸方向に沿って延びる延出部31を有している。延出部31は、第1筒状部12に対して間隙33を介して対向している。そして、係止部32は、延出部31に設けられている。この構成によれば、傘状部材20をグロメット本体11に組み付ける際、第1筒状部12に対し間隙33を介して対向する延出部31が径方向内側、すなわち間隙33側に撓むことで、係止部32を径方向内側に退避させることができる。このため、グロメット本体11に対する傘状部材20の組付性が向上される。
(4)係止部32は、被覆部21の後端部24側に突出する突出部34を有している。そして、突出部34は、傘状部材20、詳しくは被覆部21の径方向外側に位置している。この構成によれば、突出部34によって傘状部材20の径方向への位置ずれを抑制することが可能となる。このため、傘状部材20に対する係止部32の係止が外れることを抑制可能となる。
(5)傘状部材20の前端部は、被覆部21における縮径側の端部、すなわち前端部22である。この構成によれば、被覆部21の前端部22及び後端部24が傘状部材20の前端部及び後端部となることから、傘状部材20の構成の簡素化及び傘状部材20の小型化に寄与できる。
(6)被覆部21の内周縁23は、延出部31に対し隙間Xを介して径方向に対向している。この構成によれば、グロメット本体11及び傘状部材20の製造公差によらず、被覆部21の内周縁23と延出部31との間に径方向の隙間Xが生じるように構成できる。これにより、被覆部21の内周縁23の径が延出部31の外径よりも小さくなって延出部31が被覆部21の内周縁23に締め付けられることを防止できる。従って、延出部31が径方向内側に変形した状態で傘状部材20が組み付けられることがなく、その結果、傘状部材20を係止部32によって安定して保持することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・被覆部21の軸方向視の形状は円形に限定されるものではなく、遮音部材Sの挿通孔Saの形状に応じて、例えば楕円形や多角形などに適宜変更可能である。
・上記実施形態の傘状部材20は、テーパ状の被覆部21のみで構成されたが、これに特に限らず、例えば、傘状部材20が、被覆部21の内周縁23から軸方向前方側に筒状に延びる筒部を有していてもよい。その場合、傘状部材20の前端部は当該筒部の前端部となり、係止部32は当該筒部の前端部に軸方向に係止する。
・上記実施形態では、延出部31及び係止部32が周方向に連続する形状をなすが、これに限らず、延出部31及び係止部32が周方向に沿って点在するように構成してもよい。
・上記実施形態の係止部32において、突出部34を省略してもよい。
・上記実施形態のグロメット本体11において、延出部31を省略するとともに、係止部32を第1筒状部12の外周面に設けてもよい。
・軸方向から見たシール部15の形状は円形に限定されるものではなく、組付孔Paの形状に応じて例えば楕円形などに適宜変更可能である。
・上記実施形態では、グロメット本体11を第1グロメット11Aと第2グロメット11Bの2つの部品で構成したが、これに限らず、グロメット本体11を1つの部品で構成してもよい。
・グロメット本体11及び傘状部材20に用いる弾性材料はEPDMに限定されるものではなく、それ以外に例えば、NBR(アクリロニトリル・ブタジエンゴム)などを用いることが可能である。
・本実施形態では、組付孔Paの周縁の突部Pdが室外側に突出しているが、これに限らず、突部Pdを室内側に突出させた構成としてもよい。また、グロメット本体11を組付孔Paに対して室内側から挿入するように構成してもよい。
・組付孔Paの周縁の突部Pdが軸線Lに対して傾斜する構成としてもよい。また、組付孔Paから突部Pdを省略した構成(すなわち、組付孔Paにバーリング加工を施さない構成)としてもよい。
10 グロメット
11 グロメット本体
11A 第1グロメット
11B 第2グロメット
12 第1筒状部(筒状部)
13 拡径部
14 保持部
15 シール部
16 外周溝
17 連結片
18 第2筒状部
19 固定部
20 傘状部材
21 被覆部
22 前端部
23 内周縁
24 後端部
31 延出部
32 係止部
33 間隙
34 突出部
35 傾斜面
D1 グロメット本体の挿入方向
D2 傘状部材の組付方向
L 軸線
P 車体パネル
Pa 組付孔
Pb 側面
Pc 側面
Pd 突部
S 遮音部材
Sa 挿通孔
Sb 表面
W ワイヤハーネス
X 隙間

Claims (6)

  1. 車体パネルに設けられた組付孔と前記組付孔に通されるワイヤハーネスとの間に介在されるグロメットであって、
    前記ワイヤハーネスに密着する態様で前記ワイヤハーネスの外周を包囲する筒状部、及び、前記組付孔の周縁に接触するシール部を有するグロメット本体と、
    前記グロメット本体とは別体をなす傘状部材と、を備え、
    前記傘状部材は、前記車体パネルの一側面に設けられた遮音部材の挿通孔を覆う被覆部を有し、
    前記被覆部は、前記遮音部材に向かって拡径するように傾斜しており、
    前記被覆部において前記遮音部材の表面に接触する拡径側の端部を前記傘状部材の後端部として、
    前記グロメット本体は、前記後端部の反対側の端部である前記傘状部材の前端部に対して、前記グロメット本体の軸方向に係止する係止部を有している、グロメット。
  2. 前記係止部は、前記筒状部の径方向外側に配置され、
    前記係止部は、前記筒状部に対して間隙を介して対向している、請求項1に記載のグロメット。
  3. 前記グロメット本体は、前記筒状部の径方向外側に位置し前記筒状部の軸方向に沿って延びる延出部を有し、
    前記延出部は、前記筒状部に対して間隙を介して対向しており、
    前記係止部は、前記延出部に設けられている、請求項2に記載のグロメット。
  4. 前記係止部は、前記傘状部材の前記後端部側に突出する突出部を有し、
    前記突出部は、前記傘状部材の径方向外側に位置している、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のグロメット。
  5. 前記突出部は、前記傘状部材における前記被覆部の径方向外側に位置している、請求項4に記載のグロメット。
  6. 前記傘状部材の前記前端部は、前記被覆部における縮径側の端部である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のグロメット。
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