JP7428077B2 - グロメット - Google Patents

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Description

本開示は、グロメットに関するものである。
例えば、特許文献1に開示されるように、室内と室外とを隔てる車体パネルを貫通する組付孔に装着され、同組付孔に挿通されるワイヤハーネスを保護するグロメットがある。このようなグロメットは、ゴムなどの弾性材料にて形成され、車体パネルの組付孔とワイヤハーネスとの間を止水可能に構成されている。グロメットは、車体パネルに設けられた組付孔に対して車体パネルの第1面側から挿入されて組み付けられる。同グロメットは、車体パネルの第1面側に配置される第1鍔部と、車体パネルにおける第1面の裏面である第2面側に配置される第2鍔部と、第1鍔部と第2鍔部との間において第1鍔部と第2鍔部とによって形成され、組付孔の周縁が入り込む溝部と、を備える。同グロメットでは、溝部に組付孔の周縁が適切に入り込むことで、グロメットと組付孔との間における止水性能を発揮するようになっている。
特開2017-169424号公報
上記のようなグロメットでは、グロメットを車体パネルの第1面側から組付孔に挿入したとき、第2鍔部が組付孔の周縁に当接することで内径側に変形しつつ車体パネルの第2面側に抜ける。これにより、組付孔の周縁が適切に溝部に入り込む。ここで、例えばグロメットを組付孔に挿入する力が弱いと、第2鍔部が第2面側に十分に抜けず、第2鍔部の一部が組付孔の周縁に引っ掛かったままの状態になることがある。この状態では、所望するグロメットの止水性能を発揮することができない。このため、グロメットの組付時には、組付孔の周縁が溝部に適切に入り込んでいるか、すなわち、第2鍔部が組付孔を抜けて車体パネルの第2面側に位置しているかを確認することが重要であるが、第2鍔部が車体パネルの第2面側に位置しているか否かを判別が困難な場合があった。
そこで、組付孔に適切に組み付けられているか否かを容易に確認可能としたグロメットを提供することを目的とする。
本開示のグロメットは、組付対象に設けられた組付孔に対して前記組付対象の第1面側から挿入されて前記組付孔に組み付けられるグロメットであって、前記組付対象の前記第1面側に配置される第1鍔部と、前記組付対象における前記第1面の裏面である第2面側に配置される第2鍔部と、前記第1鍔部と前記第2鍔部との間において前記第1鍔部と前記第2鍔部とによって形成され、前記組付孔の周縁が入り込む溝部と、を備え、前記第2鍔部は、前記第2鍔部が前記第2面側に位置していることを判別可能な目印部を有している。
本開示によれば、組付孔に適切に組み付けられているか否かを容易に確認可能としたグロメットを提供することが可能となる。
図1は、実施形態のグロメットの斜視図である。 図2は、同形態のグロメットの分解斜視図である。 図3は、同形態のグロメットの断面図である。 図4は、同形態のグロメットにおける要部の拡大断面図である。 図5は、同形態のグロメットにおける要部の拡大斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のグロメットは、
[1]組付対象に設けられた組付孔に対して前記組付対象の第1面側から挿入されて前記組付孔に組み付けられるグロメットであって、前記組付対象の前記第1面側に配置される第1鍔部と、前記組付対象における前記第1面の裏面である第2面側に配置される第2鍔部と、前記第1鍔部と前記第2鍔部との間において前記第1鍔部と前記第2鍔部とによって形成され、前記組付孔の周縁が入り込む溝部と、を備え、前記第2鍔部は、前記第2鍔部が前記第2面側に位置していることを判別可能な目印部を有している。
この構成によれば、グロメットを組付対象の組付孔に対して組付対象の第1面側から挿入したとき、グロメットの第2鍔部の目印部を確認することで、第2鍔部が組付対象の第2面側に位置しているか否か、すなわち、組付孔の周縁が溝部に適切に入り込んでいるか否かを判別することが可能となる。従って、グロメットが組付孔に適切に組み付けられているか否かの確認が容易となる。
[2]上記のグロメットは、前記組付孔に対する当該グロメットの挿入方向の後方に向かって拡径し、その拡径側の端部に前記第2鍔部が設けられた拡径筒部と、前記拡径筒部と前記第2鍔部とに跨がって設けられ、前記拡径筒部及び前記第2鍔部から径方向外側に突出する突出部と、を備え、前記突出部は、周方向において複数設けられている。
この構成によれば、グロメットにおける拡径筒部及び第2鍔部を組付孔に挿入する際、組付孔の周縁を拡径筒部及び第2鍔部の各突出部に接触させることができる。これにより、組付孔への挿入時における拡径筒部及び第2鍔部と組付孔の周縁との接触箇所を少なくすることができ、その結果、グロメットを組付孔に挿入する際の抵抗を小さくすることが可能となる。
[3]上記のグロメットは、前記第2鍔部から突出する前記突出部の径方向外側面から突出する前記目印部としての第1凸部を備える。
この構成によれば、第2鍔部における突出部から更に径方向外側に突出する第1凸部を確認することで、第2鍔部が組付対象の第2面側に位置しているか否かを判別することが可能となる。
[4]上記のグロメットは、周方向に隣り合う前記突出部同士の間において前記第2鍔部から径方向外側に突出する前記目印部としての第2凸部を備える。
この構成によれば、第2鍔部における突出部同士の間において径方向外側に突出する第2凸部を確認することで、第2鍔部が組付対象の第2面側に位置しているか否かを判別することが可能となる。
[5]前記拡径筒部は、当該グロメットの軸線を中心とする円錐面に沿って形成された外周面を有し、前記第2凸部は、前記円錐面よりも外周側に突出している。
この構成によれば、第2鍔部が拡径筒部の外周面を規定する円錐面よりも外周面に突出する。このため、第2凸部の形状を、第2鍔部が第2面側に位置していることを判別しやすい形状とすることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のグロメットの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1に示すグロメット10は、自動車の室内と室外とを隔てる組付対象としての車体パネルPに貫通形成された組付孔Paに装着され、同組付孔Paに通されるワイヤハーネスWを保護するものである。また、グロメット10は、車体パネルPの組付孔Paにおける止水性を確保する役割も果たす。なお、ワイヤハーネスWは少なくとも1本の電線を含んで構成される。また、グロメット10の軸線L方向は、例えば、ワイヤハーネスWがグロメット10内を挿通する挿通方向と一致している。
グロメット10は、車体パネルPの組付孔Paに対して、グロメット10の軸線Lに沿った挿入方向Dに挿入される。また、グロメット10は、車体パネルPの第1面Pb側から組付孔Paに挿入される。以下の説明では、グロメット10の挿入方向Dにおける前方及び後方をそれぞれ、単に前方及び後方と記載、または、軸線L方向の前方及び軸線L方向の後方と記載する場合がある。また、以下の説明では、軸線Lを中心とする周方向、及び軸線Lを中心とする径方向をそれぞれ、単に周方向、及び径方向と記載する場合がある。
本実施形態において、車体パネルPの組付孔Paには、その周縁が車体パネルPの厚さ方向に屈曲するいわゆるバーリング加工が施されている。本実施形態では、組付孔Paの周縁には、車体パネルPの室外側に面する第1面Pb側に突出する突部Pdが形成されている。突部Pdは、車体パネルPの第1面Pbに対して略直角に屈曲されている。
図2及び図3に示すように、グロメット10は、例えば、第1グロメット11と、第1グロメット11に組み付けられた第2グロメット12とを備えている。第1グロメット11及び第2グロメット12は互いに別体をなす。第1グロメット11及び第2グロメット12は、ゴムなどの弾性材料にて形成されている。なお、第1グロメット11及び第2グロメット12に用いられる弾性材料としては、例えばエチレンプロピレンジエンゴムなどが挙げられる。第1グロメット11に用いる弾性材料と第2グロメット12に用いる弾性材料とは、同一の材料であってもよいし、また、別の材料であってもよいが、共に可撓性を有するゴムなどの弾性材料を用いることが好ましい。
(第1グロメット11)
第1グロメット11は、ワイヤハーネスWの外周を被覆する筒状の第1筒状部13と、第1筒状部13から後方側に拡径して延びる拡径筒部14と、拡径筒部14の拡径側の端部、すなわち、挿入方向Dの後方側の端部に設けられたシール部15と、を備えている。シール部15は、軸線Lを中心とする環状をなしている。
第1筒状部13は、グロメット10の軸線Lと直交する断面形状が軸線Lを中心とする円環状をなしている。第1筒状部13には、止水性を確保した状態でワイヤハーネスWが挿通される。
なお、本明細書における「環」は、外縁形状が円形の円環、外縁形状が楕円形や長円形の環、外縁形状が多角形の多角環、外縁形状が角丸多角形の環を含み、外縁形状が直線または曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。「環」は、平面視において貫通孔を有する形状であり、外縁形状と貫通孔の内周形状とが同じ形状であるものや、外縁形状と貫通孔の内周形状とが異なる形状であるものを含む。「環」は、貫通孔の貫通方向に沿って延びる所定の長さを有するものを含み、その長さの大小は問わない。
図4に示すように、シール部15は、第1鍔部21と、第2鍔部22と、第1鍔部21と第2鍔部22との間に設けられた溝部23と、を有している。
溝部23は、第1鍔部21と第2鍔部22とによって形成されている。溝部23は、軸線Lを中心とする環状をなすように、シール部15の全周に亘って形成されている。グロメット10の組付状態において、溝部23には、組付孔Paの周縁が入り込む。
第1鍔部21及び第2鍔部22は、軸線Lを中心とする円環状をなしている。第1鍔部21は溝部23の前方側に設けられ、第2鍔部22は溝部23の後方側に設けられている。溝部23に組付孔Paの周縁が入り込んだ状態において、第1鍔部21は、車体パネルPの第1面Pb側に配置され、第2鍔部22は、車体パネルPにおける第1面Pbの裏面である第2面Pc側に配置される。また、第2鍔部22は、拡径筒部14の拡径側の端部、すなわち、後方側端部に設けられている。なお、第1鍔部21は、例えば、車体パネルPの第1面Pbに向かって前方側に延びている。
図2及び図5に示すように、第1グロメット11は、拡径筒部14及び第2鍔部22から径方向外側に突出する複数の突出部24を有している。各突出部24は、周方向において互いに間隔を空けて設けられている。また、各突出部24は、拡径筒部14と第2鍔部22とに跨がって設けられている。
(第1凸部25)
第2鍔部22は、第2鍔部22から突出する各突出部24の径方向外側面から突出する目印部としての第1凸部25を有している。第1凸部25は、例えば、突出部24における周方向の一部分に設けられている。第1凸部25は、例えば、周方向における突出部24の中央部に設けられている。また、第1凸部25は、第2鍔部22における突出部24の側面に設けられている。すなわち、第1凸部25は、拡径筒部14及び第2鍔部22に跨がる突出部24における溝部23側の端部に設けられている。これにより、拡径筒部14及び第2鍔部22に跨がる突出部24において、第2鍔部22に対応する部位であるか、突出部24におけるそれ以外の部位であるかを、第1凸部25の有無によって判別可能となっている。
(第2凸部26)
図4及び図5に示すように、第2鍔部22は、目印部としての第2凸部26を有している。第2凸部26は、周方向に複数設けられた突出部24同士の間において第2鍔部22から径方向外側に突出する。ここで、拡径筒部14は、グロメット10の軸線Lを中心とする円錐面Cに沿って形成された外周面14aを有しており、第2凸部26は当該円錐面Cよりも外周側に突出している。これにより、拡径筒部14及び第2鍔部22における突出部24同士の間においては、第2凸部26の有無によって第2鍔部22を判別可能となっている。なお、第2凸部26の径方向外側端部は、突出部24の径方向外側面よりも内周側に位置している。すなわち、第2凸部26は、突出部24よりも径方向外側に突出しない構成となっている。
図5に示すように、溝部23において、組付孔Paの突部Pdに対して径方向に接する底面には、径方向外側に突出する突部23aが設けられている。なお、図4では、組付孔Paの突部Pdとの接触によって突部23aが潰された状態を示している。
図3に示すように、第1グロメット11は、シール部15の内周面から径方向内側に延出する連結片27を有している。連結片27は、軸線Lを中心とする環状をなすように、シール部15の全周に亘って形成されている。
(第2グロメット12)
図3に示すように、第2グロメット12は、第1グロメット11の軸方向の後端側の開口を塞ぐように、第1グロメット11に組み付けられている。第2グロメット12は、ワイヤハーネスWの外周を包囲する筒状の第2筒状部31と、第2筒状部31から外周側に延出された固定部32と、を有している。
第2筒状部31は、グロメット10の軸線Lと直交する断面形状が軸線Lを中心とする円環状をなしている。第2筒状部31には、止水性を確保した状態でワイヤハーネスWが挿通される。第2筒状部31は、例えば、第1グロメット11の第1筒状部13と略同径に形成されている。
固定部32は、例えば、第2筒状部31の前端側の端部に形成されている。固定部32は、第1グロメット11の連結片27を軸方向に挟持している。これにより、固定部32と連結片27とが連結されて、第2グロメット12が第1グロメット11に対して固定されるようになっている。なお、第1グロメット11と第2グロメット12とが組み付けられた状態では、グロメット10の内部に空間が形成されている。この空間によって、グロメット10の遮音性が向上されるようになっている。
車体パネルPの第2面Pcには、遮音部材Sが貼り付けられている。なお、遮音部材Sには、不織布や、ゴム板や、発泡層などを用いることができる。遮音部材Sにおける組付孔Paと対応する位置には、ワイヤハーネスが挿通される挿通孔Saが形成されている。
第1グロメット11は、例えば、拡径筒部14の前方側に形成された傘状の被覆部41を備えている。被覆部41は、遮音部材Sの挿通孔Saを塞ぐように構成されている。被覆部41は、例えば、第1筒状部13から径方向外側に延出している。被覆部41は、軸線L方向の後端側に向かうにつれて拡径するテーパ形状をなしている。また、被覆部41は、軸線L方向から見て、軸線L方向を中心とする円形をなしている。そして、グロメット10が車体パネルPに組み付けられた状態において、被覆部41の後方側の端部が遮音部材Sに対して弾性的に当接するようになっている。
被覆部41の軸線L方向の前方側の面には、例えば、前方側に突出する複数のガイド部42が、周方向において等間隔に形成されている。グロメット10を組付孔Paに挿入する際には、まず、各ガイド部42を組付孔Paの周縁に当接させつつ、グロメット10を挿入方向Dに挿入するようになっている。
次に、グロメット10の組付孔Paへの組付態様について説明する。
組付孔Paに対して車体パネルPの第1面Pb側からグロメット10を挿入する。グロメット10の挿入時には、まず、被覆部41の各ガイド部42が組付孔Paの周縁に接触する。そして、グロメット10を押し進めると、各ガイド部42を含めた被覆部41は、組付孔Paの周縁との接触により、挿入方向Dの後方側に倒れるように変形する。
その後、グロメット10を挿入方向Dにさらに押し進めて、被覆部41が組付孔Paから第2面Pc側に抜けると、組付孔Paの周縁は、拡径筒部14における各突出部24に接触する。その後、グロメット10をさらに押し進めると、組付孔Paの周縁が第2鍔部22に到達する。第2鍔部22は、組付孔Paの周縁との接触によって内径側に変形し、組付孔Paから第2面Pc側に抜ける。これにより、組付孔Paの周縁が溝部23に入り込む。組付孔Paの周縁が適切に入り込んだ状態では、溝部23が組付孔Paの突部Pdの内周面に密着する。これにより、シール部15における所望の止水性能が発揮されるようになっている。
本実施形態の作用について説明する。
グロメット10を車体パネルPの第1面Pb側から組付孔Paに挿入した後、作業者は、組付孔Paの周縁が適切に入り込んでいるか否かを確認する。このとき、作業者は、各突出部24の第1凸部25、及び、周方向における突出部24同士の間の第2凸部26が、車体パネルPの第2面Pc側に位置しているかを、目視または指などで触れて確認する。このように、第1凸部25及び第2凸部26によって、グロメット10の第2鍔部22の全周が車体パネルPの第2面Pc側に位置しているか否かを容易に確認することが可能となっている。なお、本実施形態では、車体パネルPの第2面Pcと第2鍔部22との間に隙間が設定されるため、第2鍔部22が組付孔Paから第2面Pc側に抜けやすい構成となっている。
本実施形態の効果について説明する。
(1)第2鍔部22は、第2鍔部22が車体パネルPの第2面Pc側に位置していることを判別可能な目印部としての第1凸部25及び第2凸部26を有している。この構成によれば、グロメット10を車体パネルPの組付孔Paに対して車体パネルPの第1面Pb側から挿入したとき、グロメット10の第2鍔部22の第1凸部25及び第2凸部26を確認することで、第2鍔部22が車体パネルPの第2面Pc側に位置しているか否か、すなわち、組付孔Paの周縁が溝部23に適切に入り込んでいるか否かを判別することが可能となる。従って、グロメット10が組付孔Paに適切に組み付けられているか否かの確認が容易となる。
(2)グロメット10は、組付孔Paに対するグロメット10の挿入方向Dの後方、すなわち挿入方向Dの反対方向に向かって拡径し、その拡径側の端部に第2鍔部22が設けられた拡径筒部14と、拡径筒部14と第2鍔部22とに跨がって設けられ、拡径筒部14及び第2鍔部22から径方向外側に突出する突出部24と、を備える。そして、突出部24は、周方向において複数設けられている。この構成によれば、グロメット10における拡径筒部14及び第2鍔部22を組付孔Paに挿入する際、組付孔Paの周縁を拡径筒部14及び第2鍔部22の各突出部24に接触させることができる。これにより、組付孔Paへの挿入時における拡径筒部14及び第2鍔部22と組付孔Paの周縁との接触箇所を少なくすることができ、その結果、グロメット10を組付孔Paに挿入する際の抵抗を小さくすることが可能となる。
(3)目印部としての第1凸部25は、第2鍔部22から突出する突出部24の径方向外側面から突出する。この構成によれば、第2鍔部22における突出部24から更に径方向外側に突出する第1凸部25を確認することで、第2鍔部22が車体パネルPの第2面Pc側に位置しているか否かを判別することが可能となる。
(4)目印部としての第2凸部26は、周方向に隣り合う突出部24同士の間において第2鍔部22から径方向外側に突出する。この構成によれば、第2鍔部22における突出部24同士の間において径方向外側に突出する第2凸部26を確認することで、第2鍔部22が車体パネルPの第2面Pc側に位置しているか否かを判別することが可能となる。
(5)拡径筒部14は、グロメット10の軸線Lを中心とする円錐面Cに沿って形成された外周面14aを有する。そして、第2凸部26は、円錐面Cよりも外周側に突出している。この構成によれば、第2鍔部22が拡径筒部14の外周面14aを規定する円錐面Cよりも外周面に突出する。このため、第2凸部26の形状を、第2鍔部22が第2面Pc側に位置していることを判別しやすい形状とすることができる。
(6)第1凸部25は、突出部24の径方向外側面における周方向の一部から突出している。これにより、グロメット10を組付孔Paに挿入する際に、組付孔Paの周縁と突出部24との接触による抵抗が大きくなりすぎることを抑制できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1凸部25を突出部24の外側面における周方向全体に形成してもよい。
・周方向における突出部24同士の間において第2凸部26が設けられる範囲は、突出部24同士の間の全域であってもよいし、周方向における突出部24同士の間の一部であってもよい。
・上記実施形態のグロメット10から、第1凸部25及び第2凸部26のいずれか一方を省略した構成としてもよい。
・上記実施形態のグロメット10から各突出部24を省略した構成としてもよい。この場合、第2鍔部22の全周に第2凸部26を設けてもよい。
・上記実施形態の目印部は、第1凸部25及び第2凸部26の凸形状によって、第2鍔部22が車体パネルPの第2面Pc側に位置していることを判別可能に構成されている。第1凸部25及び第2凸部26以外の目印部として、例えば、第2鍔部22が車体パネルPの第2面Pc側に位置していることを色によって判別可能な目印部を、第2鍔部22に設けてもよい。
・軸線L方向から見たシール部15の形状は円形に限定されるものではなく、組付孔Paの形状に応じて例えば楕円形などに適宜変更可能である。
・被覆部41は必ずしも必要ではなく、車体パネルP側の構成に応じて被覆部41を省略してもよい。
・グロメット10に用いる弾性材料はエチレンプロピレンジエンゴムに限定されるものではなく、それ以外に例えば、アクリロニトリル・ブタジエンゴムなどを用いることが可能である。
・上記実施形態では、車体パネルPの第1面Pbが室外側を向き、第2面Pcが室内側を向くように構成されているが、これとは反対に、車体パネルPの第2面Pcが室外側を向き、第1面Pbが室内側を向くように構成してもよい。また、上記実施形態では、組付孔Paの周縁の突部Pdが室外側に突出しているが、これに限らず、突部Pdを室内側に突出させた構成としてもよい。また、グロメット10を組付孔Paに対して室内側から挿入する構成としてもよい。
・組付孔Paの周縁の突部Pdが軸線Lに対して傾斜する構成としてもよい。また、組付孔Paから突部Pdを省略した構成(すなわち、組付孔Paにバーリング加工を施さない構成)としてもよい。
10 グロメット
11 第1グロメット
12 第2グロメット
13 第1筒状部
14 拡径筒部
14a 外周面
15 シール部
21 第1鍔部
22 第2鍔部
23 溝部
23a 突部
24 突出部
25 第1凸部(目印部)
26 第2凸部(目印部)
27 連結片
31 第2筒状部
32 固定部
41 被覆部
42 ガイド部
C 円錐面
D 挿入方向
L グロメットの軸線
P 車体パネル(組付対象)
Pa 組付孔
Pb 第1面
Pc 第2面
Pd 突部
S 遮音部材
Sa 挿通孔
W ワイヤハーネス

Claims (2)

  1. 組付対象に設けられた組付孔に対して前記組付対象の第1面側から挿入されて前記組付孔に組み付けられるグロメットであって、
    前記組付対象の前記第1面側に配置される第1鍔部と、
    前記組付対象における前記第1面の裏面である第2面側に配置される第2鍔部と、
    前記第1鍔部と前記第2鍔部との間において前記第1鍔部と前記第2鍔部とによって形成され、前記組付孔の周縁が入り込む溝部と、を備え、
    前記第2鍔部は、前記第2鍔部が前記第2面側に位置していることを判別可能な目印部を有しており、
    前記組付孔に対する当該グロメットの挿入方向の後方に向かって拡径し、その拡径側の端部に前記第2鍔部が設けられた拡径筒部と、
    前記拡径筒部と前記第2鍔部とに跨がって設けられ、前記拡径筒部及び前記第2鍔部から径方向外側に突出する突出部と、を備え、
    前記突出部は、周方向において複数設けられ、
    周方向に隣り合う前記突出部同士の間において前記第2鍔部から径方向外側に突出する前記目印部としての第2凸部を備え、
    前記拡径筒部は、当該グロメットの軸線を中心とする円錐面に沿って形成された外周面を有し、
    前記第2凸部は、前記円錐面よりも外周側に突出している、グロメット。
  2. 前記第2鍔部から突出する前記突出部の径方向外側面から突出する前記目印部としての第1凸部を備えた、請求項に記載のグロメット。
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