JP4205607B2 - グロメット - Google Patents

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Description

本発明は、車両としての自動車などの車体を構成するパネルに取り付けられかつ内側にワイヤハーネスを通すグロメットに関する。
車両としての自動車などの車体を構成するパネルに設けられた孔内にワイヤハーネスを通し、かつ前記ワイヤハーネスに水などの水分(液体)が付着することを防止するために、例えば、図17に示すような従来から種々のグロメット101(例えば、特許文献1参照)を用いてきた。図17に例示されたグロメット101は、筒部102と、筒部102に連なり一端から他端に向かうにしたがって徐々に内外径が拡大する拡径筒部103と、この拡径筒部103の全周に亘って設けられかつ前記パネルの穴に係止する係止凹部104とを一体に備え、ゴムなどからなる。
前述したグロメット101は、拡径筒部103内にワイヤハーネスを通し、筒部102及びこの拡径筒部103の小径側の端からパネルの孔内に挿入される。拡径筒部103が縮径(内外径が縮小することを示す)する方向に一旦弾性変形した後、係止凹部104が孔内に係止して、前述したパネルに取り付けられる。このように、従来のグロメット101は、拡径筒部103を縮径する方向に一旦弾性変形して、パネルに取り付けられてきた。
特開平7−163034号公報
前述した従来のグロメット101は、パネルに取り付けられた後の該パネルとの間を水密に保つために(パネルとの間の防水性を確保するために)、前述した係止凹部104を形成する拡径筒部103の小径側の壁105(図18に示す)を厚くする必要が生じる。また、グロメット101は、パネルに取り付ける際に、拡径筒部103の特に前述した壁105の弾性復元力より強い力で孔に圧入する必要がある。このため、従来のグロメット101は、前述した壁105が縮径する方向に弾性変形しにくく、比較的強い力でパネルの孔内に圧入する必要が生じる。
このため、従来のグロメット101は、パネルに取り付ける際に、拡径筒部103が弾性変形しにくいので、拡径筒部103の表面とパネルの孔の内縁との間に大きな摩擦力が生じて、該パネルに取り付けにくかった。さらに、最悪の場合には、前述した拡径筒部103の表面とパネルの孔の内縁との間に生じた摩擦力により、拡径筒部103の表面が破損することも考えられる。
したがって、本発明の目的は、容易にパネルに取り付けることができるグロメットを提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のグロメットは、小径側の端部から大径側の端部に向けて徐々に内外径が拡大するとともに筒状に形成されて内側にワイヤハーネスを通す拡径筒部と、前記拡径筒部の大径側の端部に設けられた係止凹部と、を備え、前記拡径筒部を小径側の端部側からパネルの孔内に挿入し、前記係止凹部が前記孔内に係止するグロメットにおいて、前記拡径筒部は、互いに同軸に配されかつ互いに径方向に沿って間隔をあけて配された内側筒部と、外側筒部と、前記内側筒部と前記外側筒部との双方に連なる複数のリブを備え、前記リブは、前記拡径筒部の軸芯に交差する断面において、前記内側筒部に連なる一端部と前記外側筒部に連なる他端部とを結んで形成される線分が、前記一端部での拡径筒部の径方向に対し交差し、かつ全てのリブの前記線分が、前記径方向に対して、互いに同じ向きに傾いて配置されているとともに、前記一端部と前記他端部との双方よりこれらの間の中央部が前記拡径筒部の周方向に沿って凸に湾曲しており、さらに、前記リブは、複数設けられ、前記拡径筒部の周方向に沿って等間隔に配されているとともに、当該リブの前記中央部には、リブの表面から凹の溝が設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の本発明のグロメットは、請求項1に記載のグロメットにおいて、前記リブは、前記拡径筒部の軸芯に沿って、延在していることを特徴としている。
請求項3に記載の本発明のグロメットは、請求項1又は請求項2に記載のグロメットにおいて、前記リブは、前記内側筒部と前記外側筒部との間に形成された空間の前記拡径筒部の軸芯に沿う全長に亘って、前記内側筒部と前記外側筒部との双方に連なっていることを特徴としている。
請求項1に記載した本発明のグロメットによれば、拡径筒部が内側筒部と外側筒部とこれらに連なるリブとを備えている。このため、内側筒部と外側筒部との間には空間が形成されている。また、リブの内側筒部に連なる一端部と外側筒部に連なる他端部とを結んで形成される線分が拡径筒部の径方向に対し交差している。
このため、拡径筒部をパネルの孔に圧入すると、外側筒部がパネルの孔の内縁から押圧されると、リブが拡径筒部の軸芯を中心とした周方向に沿って内側筒部を押圧する。そして、内側筒部が拡径筒部の軸芯周りに回転するとともに、内側筒部と外側筒部との間の空間がつぶれるように拡径筒部が弾性変形する。このように、リブにより、内側筒部が拡径筒部の軸芯周りに回転するので、容易に内外径が縮小する方向に拡径筒部が弾性変形する。
複数のリブが拡径筒部の周方向に沿って等間隔に配されている。このため、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、パネルに取り付ける際にも、内側筒部と外側筒部とを同軸に保つことができる。また、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、外側筒部がパネルの孔の内縁から押圧されると、内側筒部が拡径筒部の軸芯を中心とした周方向に沿って押圧される。このとき、内側筒部が周方向に均等にリブから押圧される。そして、内側筒部が拡径筒部の軸芯周りにより一層確実に回転する。
複数のリブが拡径筒部の周方向に凸に湾曲している。拡径筒部をパネルの孔に圧入して、外側筒部がパネルの孔の内縁から押圧されると、リブが内側筒部を拡径筒部の軸芯を中心とした周方向に沿って確実に押圧できる。そして、内側筒部が拡径筒部の軸芯周りにより一層確実に回転する。
リブの中央部に溝が形成されている。このため、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、外側筒部がパネルの孔の内縁から押圧されると、リブが内側筒部を拡径筒部の軸芯を中心とした周方向に沿って確実に押圧できるとともに、リブ自体が溝で屈曲する。
請求項2に記載した本発明のグロメットによれば、リブが拡径筒部の軸芯に沿って延在しているので、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、外側筒部がパネルの孔の内縁から押圧されると、内側筒部が拡径筒部の軸芯周りに確実に回転する。
請求項3に記載した本発明のグロメットによれば、リブが内側筒部と外側筒部との間の空間の全長に亘って形成されているので、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、外側筒部がパネルの孔の内縁から押圧されると、リブの全長に亘って内側筒部が拡径筒部の軸芯を中心とした周方向に沿って押圧される。そして、内側筒部が拡径筒部の軸芯周りにより確実に回転する。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、パネルに取り付ける際に、リブにより、内側筒部が拡径筒部の軸芯周りに回転するので、容易に拡径筒部が内外径が縮小する方向に容易に弾性変形する。即ち、内外径が縮小する方向に拡径筒部が弾性変形し易い。したがって、容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
複数のリブが拡径筒部の周方向に沿って等間隔に配されている。拡径筒部をパネルの孔に圧入して、パネルに取り付ける際に、内側筒部が周方向に均等にリブから拡径筒部の軸芯を中心とした周方向に沿って押圧される。このため、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、パネルに取り付ける際に、内側筒部が拡径筒部の軸芯周りにより確実に回転して、より容易に内外径が縮小する方向に拡径筒部が弾性変形する。したがって、より容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
複数のリブが拡径筒部の周方向に凸に湾曲している。拡径筒部をパネルの孔に圧入して、パネルに取り付ける際に、リブが内側筒部を拡径筒部の軸芯を中心とした周方向に沿って確実に押圧できる。さらに、複数のリブが拡径筒部の周方向に凸に湾曲しているので、リブが容易に屈曲する。このため、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、パネルに取り付ける際に、より一層容易に内外径が縮小する方向に拡径筒部が弾性変形する。したがって、より一層容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
リブの中央部に溝が形成されているので、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、外側筒部がパネルの孔の内縁から押圧されると、リブ自体が溝で屈曲する。このため、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、パネルに取り付ける際に、より一層容易に内外径が縮小する方向に拡径筒部が弾性変形する。したがって、より一層容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
請求項2に記載の本発明は、リブが拡径筒部の軸芯に沿って延在しているので、拡径筒部をパネルの孔に圧入すると、内側筒部が拡径筒部の軸芯周りに確実に回転する。このため、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、パネルに取り付ける際に、より容易に内外径が縮小する方向に拡径筒部が弾性変形する。したがって、より容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
請求項3に記載の本発明は、リブが内側筒部と外側筒部との間の空間の全長に亘って形成されているので、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、リブの全長に亘って内側筒部が拡径筒部の軸芯を中心とした周方向に沿って押圧される。このため、拡径筒部をパネルの孔に圧入して、パネルに取り付ける際に、内側筒部が拡径筒部の軸芯周りにより確実に回転して、より容易に内外径が縮小する方向に拡径筒部が弾性変形する。したがって、より容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
以下、本発明の第1の実施形態にかかるグロメットを、図1ないし図10を参照して説明する。本発明の第1の実施形態にかかるグロメット1(図1ないし図10に示す)は、車両としての自動車などの車体を構成するパネル2(図1、図5ないし図10に示す)に設けられた孔3に取り付けられる。パネル2の孔3の内縁から円環状のリング部4が立設している。リング部4は、パネル2に一体に形成されている。図1に示す場合では、前記孔3は、平面形状が丸形に形成されている。
グロメット1は、筒状に形成されているとともに、内側に前記自動車に配索されるワイヤハーネス5(図5中に二点鎖線で示す)を通す。グロメット1は、パネル2との間を水密に保ち、該パネル2との間から内側に水などの水分(液体)が浸入することを防止して、前記ワイヤハーネス5に水などの水分(液体)が付着することを防止する。
グロメット1は、弾性変形自在な弾性材料としてのゴムなどからなる。グロメット1は、図1ないし図3に示すように、筒状に形成された小径筒部10と、拡径筒部11とを一体に備えている。小径筒部10は、円筒状に形成されており、内側にワイヤハーネス5(図5中に二点鎖線で示す)を通す。小径筒部10の外径は、孔3の内径より小さい。拡径筒部11は、一端部11aが小径筒部10に連なりこの小径筒部10から離れるのにしたがって則ち他端部11bに向かうにしたがって内外径が徐々に拡大する円筒状に形成されている。拡径筒部11は、小径筒部10と同軸に配されているとともに、該小径筒部10に直列に連結している。
なお、拡径筒部11の一端部11aは、小径側の端部をなしており、他端部11bは、大径側の端部をなしている。また、拡径筒部11は、小径筒部10内を通るワイヤハーネス5を内側に通す。拡径筒部11の一端部11aの外径は、孔3の内径より小さく、拡径筒部11の他端部11bの外径は、孔3の内径より大きい。
拡径筒部11の他端部11bには、全周に亘って、係止凹部13が設けられている。係止凹部13は、図3などに示すように、拡径筒部11の外表面11cより凹に形成されている。係止凹部13は、図3及び図5に示すように、前記他端部11b寄りの第1の壁14と、拡径筒部11の軸芯P(図中に一点鎖線で示す)に沿って第1の壁14と対向する一端部11a寄りの第2の壁15と、前記第1の壁14と第2の壁15との間に設けられた溝16により形成されている。第1の壁14の外縁部には、第2の壁15に向かって凸のリップ17が全周に亘って設けられている。第2の壁15は、拡径筒部11の前述した他端部11bに設けられ、第1の壁14より一端部11a寄りに配されている。溝16は、その溝底面に、全周に亘って、リップ18が突出している。
前述した係止凹部13は、拡径筒部11則ちグロメット1を矢印K(図1などに示す)に沿って一端部11a(即ち小径筒部10)からパネル2の孔3内に挿入して、第2の壁15を一旦拡径筒部11の内側に撓ませる。そして、溝16の溝底面をパネル2の孔3の内面に接触させて、第2の壁15を弾性復元力により初期状態に復帰させて、パネル2の孔3に係止する。
このとき、リップ18は、図5及び図6に示すように、パネル2の孔3及びリング部4の内面に接触して、これらの孔3及びリング部4の内面との間を水密に保つ。さらに、このとき、リップ17は、図5及び図6に示すように、パネル2の表面に接触して、このパネル2の表面との間を水密に保つ。
また、矢印K則ちグロメット1(拡径筒部11)をパネル2の孔3内に挿入する方向は、拡径筒部11則ちグロメット1の軸芯Pと平行である。すなわち、拡径筒部11則ちグロメット1の軸芯Pに沿って、グロメット1をパネル2の孔3内に挿入する。なお、前述した初期状態とは、拡径筒部11則ちグロメット1が弾性変形していない状態を示している。
前述した拡径筒部11は、図1、図3ないし図5に示すように、互いに同軸に配された内側筒部20と、外側筒部21と、内側筒部20と外側筒部21との双方に連なる複数のリブ12と、を一体に備えている。内側筒部20は、内外径が軸芯Pに沿って一定の円管状に形成さえれている。外側筒部21は、内径が内側筒部20の外径より大きく、前述した一端部12aから他端部12bに向かうにしたがって徐々に内外径が拡径する管状に形成されている。また、外側筒部21と内側筒部20とが同軸に配されているため、外側筒部21内に内側筒部20が収容されている。
さらに、内側筒部20の外径より外側筒部21の内径が大きいので、外側筒部21と内側筒部20とは、拡径筒部11の径方向に沿って互いに間隔をあけて配されている。さらに、内側筒部20と外側筒部21との間には空間Cが形成されている。前記空間Cは、拡径筒部11の軸芯Pに沿った断面において、軸芯Pに沿って直線状に延在しているとともに、拡径筒部11の全周に亘って形成されている。また、前述した空間Cは、第1の壁14の表面には開口しているとともに、第2の壁15即ち外側筒部21の表面には開口していない。
リブ12は、図1及び図4に示すように、前述した空間C内に配され、拡径筒部11の軸芯Pを中心とした周方向に沿って、等間隔に配されている(互いに間隔をあけて配されている)。リブ12は、一端部12aが内側筒部20に連なり他端部12bが外側筒部21に連なった板状に形成されている。リブ12は、前述した空間C内で、拡径筒部11の軸芯Pに沿って直線状に延在している。また、リブ12は、前述した空間Cの拡径筒部11の軸芯Pに沿う全長に亘って、一端部12aが内側筒部20に連なり他端部12bが外側筒部21に連なっている。すなわち、リブ12は、空間Cの軸芯Pに沿う全長に亘って、内側筒部20と外側筒部21との双方に連なっている。
また、リブ12は、拡径筒部11の軸芯Pに対し直交(交差)する断面において、前述した一端部12aの厚みを2分する点Aと他端部12bの厚みを2分する点Bとを結んで形成される線分S1が、図4に示すように、。前記点Aと軸芯Pとを結んで形成される線分S2に対し交差するように、拡径筒部11の径方向に対し傾いている。前述した線分S1は、本明細書に記した内側筒部20に連なる一端部12aと外側筒部21に連なる他端部12bとを結んで形成される線分をなしている。また、前述した線分S2は、前記一端部12aでの拡径筒部11の径方向をなしている。このため、リブ12は、前述した線分S1が、前記一端部12aでの拡径筒部11の径方向に対し交差している。
また、複数のリブ12は、前述した線分S1と線分S2とのなす角度が同じ角度となるように、同じ向きに拡径筒部11の径方向に対し傾いている。さらに、リブ12は、軸芯Pに対し直交(交差)する断面において、前記一端部12aと前記他端部12bとの双方より、これら一端部12aと他端部12bとの間の中央部12cが、拡径筒部11の周方向に沿って、凸に湾曲している。さらに、複数のリブ12は、前述した中央部12cが両端部12a,12bより拡径筒部11の周方向に沿って同方向に凸になるように(同方向に突出するように)、湾曲している。このため、リブ12は、前述した軸芯Pに対し直交(交差)する断面において、それぞれ、内側筒部20の外側を転がる円の定点の描く軌跡即ち外サイクロイド状に形成されている。
前述した構成のグロメット1をパネル2に取り付ける際には、まず、小径筒部10と、パネル2の孔3とを軸芯Pに沿って相対させる。そして、矢印K則ち軸芯Pに沿って、拡径筒部11則ちグロメット1を、図7に示すように、小径筒部10則ち一端部11aより孔3内に徐々に挿入する。すると、図8に示すように、拡径筒部11の外表面11cが、パネル2の孔3の内縁に接触する。
さらに、拡径筒部11則ちグロメット1をパネル2の孔3内に挿入(圧入)していくと、孔3及びリング部4の内面により、拡径筒部11が該拡径筒部11の内側に向かって押圧される。すると、勿論、リブ12の他端部12bが拡径筒部11の内側に向かって押圧される。そして、リブ12の一端部12aが、リブ12の軸芯Pに対し直交(交差)する断面におけるリブ12の長手方向に沿って、拡径筒部11の内側に向かって押圧される。
すると、リブ12が前述したように互いに同方向に湾曲し前述したように互いに同方向に拡径筒部11の径方向に対し傾いているので、リブ12が内側筒部20を軸芯P周りに矢印R(図4に示す)に沿って押圧する。このため、内側筒部20が軸芯P周りに矢印R(図4に示す)に沿って、回転する。勿論、孔3及びリング部4の内面により、拡径筒部11が該拡径筒部11の内側に向かって押圧されるので、外側筒部21が内側に押圧されて、前述した空間Cがつぶれるように拡径筒部11が弾性変形する。こうして、拡径筒部11は、図9に示すように、内外径が縮小する方向に弾性変形する。則ち、拡径筒部11が、縮径(内外径が縮小することを示す)する方向に弾性変形する。
そして、パネル2の孔3及びリング部4が、溝16内に位置する。すると、図10に示すように、パネル2の孔3及びリング部4の内面にリップ18が接触するとともに、パネル2の表面にリップ17が接触する。こうして、リップ17,18が、パネル2との間を水密に保って、係止凹部13がパネル2の孔3内に係止して、グロメット1は、パネル2に取り付けられる。
本実施形態によれば、拡径筒部11が内側筒部20と外側筒部21とこれらに連なるリブ12とを備えている。このため、内側筒部20と外側筒部21との間には空間Cが形成されている。また、リブ12の内側筒部20に連なる一端部12aと外側筒部21に連なる他端部12bとを結んで形成される線分S1が拡径筒部11の径方向に対し交差している。
このため、拡径筒部11をパネル2の孔3に圧入して、外側筒部21がパネル2の孔3の内縁から押圧されると、リブ12が内側筒部20を拡径筒部11の軸芯Pを中心とした周方向に沿って押圧する。そして、内側筒部20が拡径筒部11の軸芯P周りに回転するとともに、内側筒部20と外側筒部21との間の空間Cがつぶれるように拡径筒部11が弾性変形する。このように、リブ12により、内側筒部20が拡径筒部11の軸芯P周りに回転するので、容易に拡径筒部11は、内外径が縮小する方向に弾性変形する。即ち、拡径筒部11は、内外径が縮小する方向に弾性変形し易い。したがって、容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
また、リブ12が拡径筒部11の軸芯Pに沿って延在しているので、拡径筒部11をパネル2の孔3に圧入して、外側筒部21がパネル2の孔3の内縁から押圧されると、内側筒部20が拡径筒部11の軸芯P周りに確実に回転する。したがって、より容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
リブ12が内側筒部20と外側筒部21との間の空間Cの全長に亘って形成されているので、拡径筒部11をパネル2の孔3に圧入して、外側筒部21がパネル2の孔3の内縁から押圧されると、リブ12の全長に亘って内側筒部20が拡径筒部11の軸芯Pを中心とした周方向に沿って押圧される。そして、内側筒部20が拡径筒部11の軸芯P周りにより確実に回転する。したがって、より容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
さらに、複数のリブ12が拡径筒部11の周方向に沿って等間隔に配されている。このため、拡径筒部11をパネル2の孔3に圧入して、パネル2に取り付ける際にも、内側筒部20と外側筒部21とを同軸に保つことができる。また、拡径筒部11をパネル2の孔3に圧入して、外側筒部21がパネル2の孔3の内縁から押圧されると、内側筒部20が拡径筒部11の軸芯Pを中心とした周方向に沿って押圧される。このとき、内側筒部20が周方向に均等にリブ12から押圧される。そして、内側筒部20が拡径筒部11の軸芯P周りにより一層確実に回転する。したがって、より容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
また、複数のリブ12が拡径筒部11の周方向に凸に湾曲している。拡径筒部11をパネル2の孔3に圧入して、外側筒部21がパネル2の孔3の内縁から押圧されると、リブ12が内側筒部20を拡径筒部11の軸芯Pを中心とした周方向に沿って確実に押圧できる。そして、内側筒部20が拡径筒部11の軸芯P周りにより一層確実に回転する。さらに、拡径筒部11の周方向に凸に湾曲しているので、拡径筒部11をパネル2の孔3に圧入して、外側筒部21がパネル2の孔3の内縁から押圧されると、リブ12自体が容易に屈曲する。したがって、より一層容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
さらに、複数のリブ12が拡径筒部11の径方向に対し同方向に傾き、拡径筒部11の周方向に沿って同方向に湾曲しているので、拡径筒部11をパネル2の孔3内に圧入すると、複数のリブ12は、軸芯P周りに同方向に内側筒部20を押圧する。このため、内側筒部20が軸芯P周りに回転して、より一層容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるグロメットを、図11ないし図15を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のグロメット1は、前述した第1の実施形態と同様に、図11に示すパネル2に取り付けられ、図11ないし図13に示すように、小径筒部10と拡径筒部11とを一体に備えている。また、本実施形態のグロメット1の拡径筒部11は、前述した第1の実施形態と同様に、図13及び図14に示すように、内側筒部20と外側筒部21と複数のリブ12とを備えている。
また、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、複数のリブ12は、線分S1が拡径筒部11の径方向に対し交差するように、互いに同方向に傾いている。また、複数のリブ12は、互いに同方向に湾曲している。
さらに、本実施形態では、図14及び図15に示すように、軸芯Pに対し直交(交差)する断面において、リブ12の中央部12cに、該リブ12の表面から凹の溝22が形成されている。溝22は、断面V字状に形成されており、軸芯Pに沿って直線状に延びているとともに、リブ12の全長に亘って設けられている。
本実施形態においても、パネル2の孔3内に小径筒部10則ち一端部11aからグロメット1を圧入すると、外側筒部21が拡径筒部11の内側に向かって押圧されて、リブ12が、その長手方向に沿って内側筒部20を押圧する。そして、内側筒部20が軸芯P周りに回転して、空間Cがつぶれるように、拡径筒部11が弾性変形する。そして、係止凹部13がパネル2の孔3に係止して、グロメット1がパネル2に取り付けられる。
本実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様に、軸芯Pに対し直交(交差)する断面において、リブ12が拡径筒部11の径方向に対し傾いているとともに、湾曲している。さらに、リブ12が、拡径筒部11の周方向に等間隔に配されている。このため、前述した第1の実施形態と同様に、パネル2に取り付ける際に、内側筒部20が軸芯P周りに矢印Rに沿って回転して、空間Cがつぶれる。このため、拡径筒部11は、内外径が縮小する方向に弾性変形し易い。したがって、容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
さらに、リブ12の中央部12cに溝22が形成されているので、拡径筒部11をパネル2の孔3に圧入して、外側筒部21がパネル2の孔3の内縁から押圧されると、リブ12が内側筒部20を拡径筒部11の軸芯Pを中心とした周方向に沿って確実に押圧できるとともに、リブ12自体が溝22で屈曲する。このため、拡径筒部11をパネル2の孔3に圧入して、パネル2に取り付ける際に、より一層容易に拡径筒部11は、内外径が縮小する方向に容易に弾性変形する。したがって、より一層容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
また、前述した第1及び第2の実施形態では、リブ12は、前述したように湾曲している。しかしながら、発明では、複数のリブ12は、線分S1が径方向に対し同方向に傾いていれば、図16に示すように、軸芯Pに対し直交(交差)する断面において、直線状に形成されても良い。
また、本発明では、リブ12は、軸芯Pに沿って直線状に延在していなくても良く、空間Cの全長に亘って設けられていなくても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるグロメットとこのグロメットが取り付けられるパネルを示す斜視図である。 図1に示されたグロメットの側面図である。 図2中のIII−III線に沿う断面図である。 図2中のIV−IV線に沿う断面図である。 図1に示されたグロメットがパネルに取り付けられた状態を示す断面図である。 図5中のVI部を拡大して示す断面図である。 図1に示されたグロメットがパネルの孔に挿入された状態の要部を拡大して示す断面図である。 図7に示されたグロメットの拡径筒部の外表面にパネルの孔の内縁が接触した状態の要部を拡大して示す断面図である。 図8に示されたグロメットが更にパネルの孔に挿入されて、空間がつぶれた状態の要部を拡大して示す断面図である。 図9に示されたグロメットの係止凹部がパネルの孔に係止した状態の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるグロメットとこのグロメットが取り付けられるパネルを示す斜視図である。 図11に示されたグロメットの側面図である。 図12中のXIII−XIII線に沿う断面図である。 図12中のXIV−XIV線に沿う断面図である。 図14中のXV部を拡大して示す断面図である。 本発明のグロメットの変形例の一部の断面図である。 従来のグロメットの断面図である。 図17中のXX部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1 グロメット
2 パネル
3 孔
5 ワイヤハーネス
11 拡径筒部
11a 一端部(小径側の端部)
11b 他端部(大径側の端部)
12 リブ
12a 一端部
12b 他端部
12c 中央部
13 係止凹部
20 内側筒部
21 外側筒部
22 溝
P 軸芯
S1 線分
S2 線分(径方向)
C 空間

Claims (3)

  1. 小径側の端部から大径側の端部に向けて徐々に内外径が拡大するとともに筒状に形成されて内側にワイヤハーネスを通す拡径筒部と、
    前記拡径筒部の大径側の端部に設けられた係止凹部と、を備え、前記拡径筒部を小径側の端部側からパネルの孔内に挿入し、前記係止凹部が前記孔内に係止するグロメットにおいて、
    前記拡径筒部は、互いに同軸に配されかつ互いに径方向に沿って間隔をあけて配された内側筒部と、外側筒部と、前記内側筒部と前記外側筒部との双方に連なる複数のリブを備え、
    前記リブは、前記拡径筒部の軸芯に交差する断面において、前記内側筒部に連なる一端部と前記外側筒部に連なる他端部とを結んで形成される線分が、前記一端部での拡径筒部の径方向に対し交差し、かつ全てのリブの前記線分が、前記径方向に対して、互いに同じ向きに傾いて配置されているとともに、前記一端部と前記他端部との双方よりこれらの間の中央部が前記拡径筒部の周方向に沿って凸に湾曲しており、
    さらに、前記リブは、複数設けられ、前記拡径筒部の周方向に沿って等間隔に配されているとともに、当該リブの前記中央部には、リブの表面から凹の溝が設けられていることを特徴とするグロメット。
  2. 前記リブは、前記拡径筒部の軸芯に沿って、延在していることを特徴とする請求項1記載のグロメット。
  3. 前記リブは、前記内側筒部と前記外側筒部との間に形成された空間の前記拡径筒部の軸芯に沿う全長に亘って、前記内側筒部と前記外側筒部との双方に連なっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のグロメット。
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