JP2003134646A - グロメット - Google Patents

グロメット

Info

Publication number
JP2003134646A
JP2003134646A JP2001330635A JP2001330635A JP2003134646A JP 2003134646 A JP2003134646 A JP 2003134646A JP 2001330635 A JP2001330635 A JP 2001330635A JP 2001330635 A JP2001330635 A JP 2001330635A JP 2003134646 A JP2003134646 A JP 2003134646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grommet
panel
hole
inclined flexible
flexible portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001330635A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4056727B2 (ja
Inventor
Mamiko Nakamura
真美子 中村
Masayuki Sato
正行 佐藤
Yoshitaka Kashima
佳高 加島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Yazaki Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2001330635A priority Critical patent/JP4056727B2/ja
Publication of JP2003134646A publication Critical patent/JP2003134646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4056727B2 publication Critical patent/JP4056727B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Bodies (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルの貫通孔に小さい挿入力で容易に取り
付けることができると共に、取付後の保持力を確実に維
持することができるグロメットを提供する。 【解決手段】 内部にワイヤハーネス6が挿通される小
径筒部11と大径筒部17を有すると共に、これら小径
筒部11と大径筒部17との間に傾斜可撓部14を有
し、大径筒部17の外周面17aにパネル7の貫通孔8
に嵌着される嵌着溝17bを設け、この嵌着溝17bを
パネル7の貫通孔8に嵌着させる際に傾斜可撓部14の
外周面14aによる案内と該傾斜可撓部14の弾性変形
によって嵌着溝17bをパネル7の貫通孔8に嵌着させ
るようにしたグロメット10において、傾斜可撓部14
の外周面14aに突出部15Aと凹み部15Bをそれぞ
れ形成して該傾斜可撓部14の周壁15の肉厚を部分的
に異ならせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌等のパネルの
貫通孔に嵌着されてワイヤハーネス(電線束)を挿通さ
せる取付作業性に優れたグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のグロメットとして、図8〜図1
1に示す特開平9−147649号公報に開示されたも
のがある。このグロメット1は、内部にワイヤハーネス
6が挿通される小径筒状の電線挿通部2と該電線挿通部
2に連結部3を介して連結された大径筒状のグロメット
本体4をゴム等の弾性材料により一体成形すると共に、
該グロメット本体4の外壁面に車輌用のパネル7の貫通
孔8に嵌着される嵌着溝4aを形成したものである。
【0003】また、図8及び図9に示すように、グロメ
ット本体4の周壁内面4bには、小径筒部2側からグロ
メット本体4の開口端に向かうと共に中心軸に対して放
射状に肉抜きされた凹条部5を等間隔毎に複数形成して
ある。
【0004】そして、このグロメット1をパネル7の貫
通孔8に嵌着する際に、図10に示すように、グロメッ
ト1にP方向へ押圧力を加えると、グロメット本体4の
可撓部4cがパネル7の貫通孔8に突き当たる。この状
態で更に押圧力を加えると、図11に示すように、グロ
メット本体4が相対向する各凹条部5,5側へ撓み、小
さい押圧力でグロメット本体4の嵌着溝4aをパネル7
の貫通孔8に嵌着することができる。この嵌着後にグロ
メット本体4の可撓部4cが復元することにより、グロ
メット本体4は元の形状に戻る。
【0005】尚、このグロメット1に関する類似技術
は、実開平1−68625号公報等に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のグロメット1では、グロメット本体4の周壁内面4
bに中心軸に対して放射状に肉抜きされた複数の凹条部
5を形成してあるため、各凹条部5の深さをある程度深
くしないと小さい押圧力でグロメット本体4の全周を内
側に撓ませて取り付けることが難しく、また、各凹条部
5の深さを深くすると、グロメット本体4をパネル7の
貫通孔8に取り付けた後の保持力が弱くなる。
【0007】そこで、本発明は前記した課題を解決すべ
くなされたものであり、パネルの貫通孔に小さい挿入力
で容易に取り付けることができると共に、取付後の保持
力を確実に維持することができるグロメットを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、内部
にワイヤハーネスが挿通される小径筒部と大径筒部を有
すると共に、これら小径筒部と大径筒部との間に傾斜可
撓部を有し、前記大径筒部の外周面にパネルの貫通孔に
嵌着される嵌着溝を設け、この嵌着溝を前記パネルの貫
通孔に嵌着させる際に前記傾斜可撓部の外周面による案
内と該傾斜可撓部の弾性変形によって前記嵌着溝を前記
パネルの貫通孔に嵌着させるようにしたグロメットにお
いて、前記傾斜可撓部の外周面に突出部と凹み部をそれ
ぞれ形成して該傾斜可撓部の周壁の肉厚を部分的に異な
らせたことを特徴とする。
【0009】このグロメットでは、傾斜可撓部の外周面
による案内と該傾斜可撓部の弾性変形とによって大径筒
部の嵌着溝をパネルの貫通孔に嵌着させて取り付ける際
に、パネルの貫通孔の周縁に傾斜可撓部の外周面の突出
部が最初に当たって該突出部の厚肉部分の周壁が凹み部
の薄肉部分の周壁よりも部分的に先に内側へ撓んで挿入
力(嵌合力)が分散されるため、小さい挿入力により大
径筒部の嵌着溝がパネルの貫通孔に容易かつ確実に嵌着
され、パネルの貫通孔へのグロメットの取付作業性が向
上する。また、グロメットをパネルの貫通孔に取り付け
た後は、傾斜可撓部の突出部の厚肉部分の周壁及び凹み
部の薄肉部分の周壁の復元力によりパネルの貫通孔に対
するグロメットの保持力が高められてその保持性が向上
する。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載のグロメ
ットであって、前記傾斜可撓部の内周面の前記凹み部に
対向する位置に補強用のリブを形成したことを特徴とす
る。
【0011】このグロメットでは、大径筒部の嵌着溝を
パネルの貫通孔に嵌着させて取り付ける際に、傾斜可撓
部の外周面の凹み部の薄肉部分の周壁の内側への撓み変
形がリブにより抑えられて突出部の厚肉部分の周壁が凹
み部の薄肉部分の周壁よりも先に内側へ確実に撓むた
め、より小さい挿入力で大径筒部の嵌着溝がパネルの貫
通孔に容易に取り付けられる。また、グロメットをパネ
ルの貫通孔に取り付けた後は、傾斜可撓部の突出部の厚
肉部分の周壁及びリブにより補強されている凹み部の薄
肉部分の周壁が撓み変形し難くなって、パネルの貫通孔
に対するグロメットの保持力が確実に維持される。
【0012】請求項3の発明は、請求項1記載のグロメ
ットであって、前記傾斜可撓部の前記小径筒部側の一部
に厚肉部を環状に形成したことを特徴とする。
【0013】このグロメットでは、グロメットをパネル
の貫通溝に取り付ける際に、傾斜可撓部の小径筒部側の
環状の厚肉部が内側に撓み変形し難くなっているため、
傾斜可撓部の突出部の厚肉部分の周壁と凹み部の薄肉部
分の周壁が共に確実に内側へ撓み、パネルの貫通孔への
グロメットの取付作業性がより一段と向上する。また、
グロメットをパネルの貫通孔へ取り付けた後は、傾斜可
撓部の小径筒部側の環状の厚肉部により該傾斜可撓部の
突出部の厚肉部分の周壁と凹み部の薄肉部分の周壁の内
側への撓み変形が確実に防止されるため、パネルの貫通
孔に対するグロメットの保持力がより一段と高められ
る。
【0014】請求項4の発明は、請求項1記載のグロメ
ットであって、前記小径筒部と前記傾斜可撓部との間に
凹溝状の段差部を環状に形成したことを特徴とする。
【0015】このグロメットでは、傾斜可撓部をパネル
の貫通孔に挿入させて大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通
孔に嵌着させて取り付ける際に、小径筒部と傾斜可撓部
との間に形成された環状で凹溝状の段差部により該傾斜
可撓部の周壁全体が内側に弾性変形自在されたので、グ
ロメットの挿入力が確実に吸収され、パネルの貫通孔へ
のグロメットの取付作業性がより一段と向上する。ま
た、グロメットをパネルの貫通孔へ取り付けた後は、凹
溝状の段差部を介して傾斜可撓部の周壁全体の内側へ撓
み変形が防止されるので、パネルの貫通孔に対するグロ
メットの保持力がより一段と高められる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の一実施形態のグロメットの
断面図、図2は同グロメットの側面図、図3は同グロメ
ットの要部を破断して示す斜視図、図4は同グロメット
のパネルに取り付ける前の状態を示す断面図、図5は同
グロメットの要部の拡大断面図、図6は同グロメットの
他の要部の拡大断面図、図7は同グロメットの取付時の
撓み変形状態を示す概略説明図である。
【0018】図1〜図4に示すように、グロメット10
は、内部にワイヤハーネス6が挿通される薄肉で円筒状
の小径筒部11と、この小径筒部11に傾斜部12aを
介して一体形成された厚肉で円筒状の連結部12と、こ
の連結部12の中央より上側に円環状で凹溝状の段差部
13を介して一体形成された厚肉で略円錐筒状の傾斜可
撓部14と、この傾斜可撓部14の周壁15の基端側に
一体形成された厚肉で略円筒状の大径筒部17と、この
大径筒部17の外周面17aより外側に一体突出形成さ
れて後述する車輌用のパネル7の遮音材9に密接する断
面略U字状のリップ部18と、上記大径筒部17の内側
端縁より連結部12の外周面12bに密接する位置まで
延びて内部に防音用の空気層Xを形成する防音膜19
と、上記傾斜可撓部14に一体突出形成された複数のオ
プション用の予備貫通筒部20,21とを備え、これら
小径筒部11と傾斜可撓部14及び大径筒部17等はゴ
ム等の弾性材料により一体成形されている。
【0019】図1,図4に示すように、小径筒部11の
内周面11aの先端開口11b側には複数の膨出部11
cを円環状に一体突出形成してある。そして、小径筒部
11内に貫通したワイヤハーネス6は各膨出部11cに
より締め付けられると共に、小径筒部11の外周面11
dのテープ止め部11e側に巻き付けられる図示しない
粘着テープにより隙間なく該小径筒部11に保持される
ようになっている。さらに、図1,図6に示すように、
小径筒部11に傾斜部12aを介して一体形成された連
結部12と傾斜可撓部14とは円環状で凹溝状の段差部
13を介して一体形成してある。
【0020】図1〜図3に示すように、傾斜可撓部14
の段差部13側には薄肉部14cと平坦面14dとを備
えている。そして、傾斜可撓部14の外周面14aの平
坦面14d側から大径筒部17側には突出部15Aと凹
み部15Bとをそれぞれ交互に複数一体形成して該傾斜
可撓部14の周壁15の肉厚を部分的に異ならせてあ
る。即ち、各突出部15Aと各凹部15Bは、軸方向
(傾斜可撓部14の平坦面14dから大径筒部17の嵌
着溝17bに向かう方向)に沿って略同一長さでそれぞ
れ延びていて、各凹部15Bの幅は各突出部15Aの幅
よりも広く形成してある。また、図1,図5に示すよう
に、傾斜可撓部14の内周面14bの各凹み部15Bに
対向する位置には、補強用のリブ16をブリッジ状に一
体突出形成してある。さらに、傾斜可撓部14の平坦面
14dの下側には厚肉部14eを円環状に一体突出形成
してある。
【0021】図1〜図5に示すように、大径筒部17の
外周面17aには、車輌用のパネル7の貫通孔8に嵌着
される円環凹状の嵌着溝17bを形成してある。また、
大径筒部17の外周面17aの嵌着溝17bの下側に
は、車輌用のパネル7に取り付けられた遮音材9に密接
する断面略U字状のリップ部18を一体突出形成してあ
る。
【0022】図1〜図4に示すように、防音膜19は、
大径筒部17の内周面17cの端縁より連結部12側に
延びる湾曲部19aと、この湾曲部19aより内側にV
字状に折り返された折り曲げ部19bと、この折り曲げ
部19bより下方に延びる円筒部19cとを備えてい
る。この円筒部19cの外周面の上側には突起(係止
部)19dを一体突出形成してあり、該円筒部19cを
連結部12の外周面12bに密接するように折り曲げて
その内部に防音用の空気層Xを形成する際に、該円筒部
19cの突起19dが連結部12の外周面12bの突起
(係止部)12cに係止されて抜け止めされるようにな
っている。
【0023】尚、図1〜図4に示すように、各オプショ
ン用の予備貫通筒部20,21はそれぞれ円筒状に一体
突出形成されていると共に、傾斜可撓部14の薄肉部1
4cから平坦面15dにそれぞれ配置されている。短尺
の予備貫通筒部20内には図示しないフードロックケー
ブルが貫通されて保持されるようになっていると共に、
長尺の各予備貫通筒部21内には図示しないウォッシャ
ーホースやフォグランプ用ワイヤ等が挿通されて保持さ
れるようになっているが、未使用時にはそれぞれ閉塞さ
れていてオプション装着時に孔開けして使用されるよう
になっている。
【0024】以上実施形態のグロメット10によれば、
図1に示すように、ワイヤハーネス6を円筒状の小径筒
部11内に貫通させ、該小径筒部11の外周面11dに
粘着テープを巻き付けてワイヤハーネス6を隙間なく保
持した状態で、大径筒部17の嵌着溝17bをパネル7
の貫通孔8に嵌着させる際に、傾斜可撓部14の当たり
面としての外周面14aによる案内と該傾斜可撓部14
の弾性変形によって嵌着溝17bをパネル7の貫通孔8
に嵌着させて取り付ける。
【0025】この取り付け時に、パネル7の貫通孔8の
周縁に傾斜可撓部14の外周面14aの各突出部19A
が最初に当たって、図7の矢印Qに示すように、該各突
出部15Aの厚肉部分の周壁15が各凹み部15Bの薄
肉部分の周壁15よりも部分的に先に内側へ撓んで嵌合
力が分散されるため、小さい挿入力(嵌合力)により大
径筒部17の嵌着溝17aをパネル7の貫通孔8に容易
に嵌着することができる。この際、傾斜可撓部14の外
周面14aの各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15の内
側への撓み変形は、その内周面14b側の各リブ16に
より抑制されて各突出部15Aの厚肉部分の周壁15を
各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15よりも先に内側へ
確実に撓ませることができるので、より小さい挿入力で
大径筒部17の嵌着溝7bをパネル7の貫通孔8に容易
かつ確実に取り付けることができる。これにより、パネ
ル7の貫通孔8へのグロメット10の取付作業性を向上
させることができる。
【0026】また、傾斜可撓部14の一部である各突出
部15Aと各凹み部15Bの上側(平坦面14dの下
側)を円環状の厚肉部14eに一体突出形成して、グロ
メット10をパネル7の貫通溝8に取り付ける時に該円
環状の厚肉部14eが内側に撓み変形し難くなっている
ため、傾斜可撓部14の各突出部15Aの厚肉部分の周
壁15と各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15を共に確
実に内側へ撓ませることができ、パネル7の貫通孔8へ
のグロメット10の取付作業性をより一段と向上させる
ことができる。
【0027】さらに、グロメット10をパネル7の貫通
溝8に取り付ける時に、小径筒部11の連結部12と傾
斜可撓部14との間に形成された円環状で凹溝状の段差
部13及び傾斜可撓部14の薄肉部14cを介して傾斜
可撓部14の周壁全体を内側に弾性変形(縮径方向に圧
縮変形)自在にしたことにより、グロメット10の挿入
力(嵌合力)を確実に吸収することができ、パネル7の
貫通孔8に対するグロメット10の取付作業性をより一
段と向上させることができる。また、連結部12と傾斜
可撓部14との間の円環状で凹溝状の段差部13及び傾
斜可撓部14の薄肉部14cにより、傾斜可撓部14の
周壁全体が屈曲性に優れているため、ワイヤハーネス6
の配索経路の幅を可及的に広げることができる。
【0028】そして、グロメット10をパネル7の貫通
孔8に取り付けた後は、縮径方向に圧縮されていた傾斜
可撓部14の各突出部15Aの厚肉部分の周壁15及び
各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15の復元力により大
径筒部17の嵌着溝17bがパネル7の貫通孔8に確実
に嵌着されるため、パネル7の貫通孔8に対するグロメ
ット10の保持力を確実に維持することができる。この
際に、厚肉部14eが傾斜可撓部14の平坦面14dの
下側の全周に円環状に一体突出形成されているため、傾
斜可撓部14の各突出部15Aの厚肉部分の周壁15と
各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15の内側への撓み変
形を確実に防止することができ、また、傾斜可撓部14
の各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15はブリッジ状の
各リブ16により補強されていて撓み変形し難くなって
いるため、パネル7の貫通孔8に対するグロメット10
の保持力をより一段と高めることができる。
【0029】尚、前記実施形態によれば、車輌用のパネ
ルに取り付けられるグロメットについて説明したが、取
付対象は車輌用のパネルに限られるものでないことは勿
論である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、小径筒部と大径筒部との間に設けられた傾斜可
撓部の外周面に突出部と凹み部をそれぞれ形成して該傾
斜可撓部の周壁の肉厚を部分的に異ならせたことによ
り、傾斜可撓部の外周面による案内と該傾斜可撓部の弾
性変形とによって大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に
嵌着させて取り付ける際に、パネルの貫通孔の周縁に傾
斜可撓部の外周面の突出部が最初に当たって該突出部の
厚肉部分の周壁が凹み部の薄肉部分の周壁よりも部分的
に先に内側へ撓んで挿入力を分散できるため、小さい挿
入力により大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に容易か
つ確実に嵌着することができ、パネルの貫通孔へのグロ
メットの取付作業性を向上させることができる。また、
グロメットをパネルの貫通孔に取り付けた後は、傾斜可
撓部の突出部の厚肉部分の周壁及び凹み部の薄肉部分の
周壁の復元力によりパネルの貫通孔に対するグロメット
の保持力を確実に維持することができ、その保持性を向
上させることができる。
【0031】請求項2の発明によれば、傾斜可撓部の内
周面の凹み部に対向する位置に補強用のリブを形成した
ことにより、大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に嵌着
させて取り付ける際に、傾斜可撓部の外周面の凹み部の
薄肉部分の周壁の内側への撓み変形をリブにより抑えて
突出部の厚肉部分の周壁を凹み部の薄肉部分の周壁より
も先に内側へ確実に撓ませることができるため、より小
さい挿入力で大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に容易
に取り付けることができる。また、グロメットをパネル
の貫通孔に取り付けた後は、傾斜可撓部の突出部の厚肉
部分の周壁及びリブにより補強されている凹み部の薄肉
部分の周壁が撓み変形し難くなって、パネルの貫通孔に
対するグロメットの保持力を確実に維持させることがで
きる。
【0032】請求項3の発明によれば、傾斜可撓部の小
径筒部側の一部に厚肉部を環状に突出形成したことによ
り、グロメットをパネルの貫通溝に取り付ける際に、傾
斜可撓部の小径筒部側の環状の厚肉部が内側に撓み変形
し難くなっているため、傾斜可撓部の突出部の厚肉部分
の周壁と凹み部の薄肉部分の周壁を共に確実に内側へ撓
ませることができ、パネルの貫通孔へのグロメットの取
付作業性をより一段と向上させることができる。また、
グロメットをパネルの貫通孔へ取り付けた後は、傾斜可
撓部の小径筒部側の環状の厚肉部により該傾斜可撓部の
突出部の厚肉部分の周壁と凹み部の薄肉部分の周壁の内
側への撓み変形を確実に防止することができるため、パ
ネルの貫通孔に対するグロメットの保持力をより一段と
向上させることができる。
【0033】請求項4の発明によれば、傾斜可撓部をパ
ネルの貫通孔に挿入させて大径筒部の嵌着溝をパネルの
貫通孔に嵌着させて取り付ける際に、小径筒部と傾斜可
撓部との間に形成された環状で凹溝状の段差部を介して
傾斜可撓部の周壁全体を内側に弾性変形自在にしたの
で、グロメットの挿入力を確実に吸収することができ、
パネルの貫通孔へのグロメットの取付作業性をより一段
と向上させることができる。また、グロメットをパネル
の貫通孔へ取り付けた後は、凹溝状の段差部を介して傾
斜可撓部の周壁全体の内側へ撓み変形を防止することが
でき、パネルの貫通孔に対するグロメットの保持力をよ
り一段と向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のグロメットの断面図であ
る。
【図2】上記グロメットの側面図である。
【図3】上記グロメットの要部を破断して示す斜視図で
ある。
【図4】上記グロメットのパネルに取り付ける前の状態
を示す断面図である。
【図5】上記グロメットの要部の拡大断面図である。
【図6】上記グロメットの他の要部の拡大断面図であ
る。
【図7】上記グロメットの取付時の撓み変形状態を示す
概略説明図である。
【図8】従来例のグロメットの断面図である。
【図9】上記従来例のグロメットの背面図である。
【図10】上記従来例のグロメットをパネルに取り付け
る途中の状態の側面図である。
【図11】図10中Y−Y線に沿う断面図である。
【符号の説明】
6 ワイヤハーネス 7 パネル 8 貫通孔 10 グロメット 11 小径筒部 12 連結部 13 段差部 14 傾斜可撓部 14a 外周面 14b 内周面 14d 平坦面(一部) 14e 厚肉部 15 周壁 15A 突出部 15B 凹み部 16 リブ 17 大径筒部 17a 外周面 17b 嵌着溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正行 静岡県湖西市鷲津2464−48 矢崎部品株式 会社内 (72)発明者 加島 佳高 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5G333 AA09 AB16 AB28 CB20 EA02 5G357 DA02 DB03 DC12 DD01 DD05 DE08 5G363 AA01 BA02 CB08 DC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にワイヤハーネスが挿通される小径
    筒部と大径筒部を有すると共に、これら小径筒部と大径
    筒部との間に傾斜可撓部を有し、前記大径筒部の外周面
    にパネルの貫通孔に嵌着される嵌着溝を設け、この嵌着
    溝を前記パネルの貫通孔に嵌着させる際に前記傾斜可撓
    部の外周面による案内と該傾斜可撓部の弾性変形によっ
    て前記嵌着溝を前記パネルの貫通孔に嵌着させるように
    したグロメットにおいて、 前記傾斜可撓部の外周面に突出部と凹み部をそれぞれ形
    成して該傾斜可撓部の周壁の肉厚を部分的に異ならせた
    ことを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のグロメットであって、 前記傾斜可撓部の内周面の前記凹み部に対向する位置に
    補強用のリブを形成したことを特徴とするグロメット。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のグロメットであって、 前記傾斜可撓部の前記小径筒部側の一部に厚肉部を環状
    に形成したことを特徴とするグロメット。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のグロメットであって、 前記小径筒部と前記傾斜可撓部との間に凹溝状の段差部
    を環状に形成したことを特徴とするグロメット。
JP2001330635A 2001-10-29 2001-10-29 グロメット Expired - Fee Related JP4056727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001330635A JP4056727B2 (ja) 2001-10-29 2001-10-29 グロメット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001330635A JP4056727B2 (ja) 2001-10-29 2001-10-29 グロメット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003134646A true JP2003134646A (ja) 2003-05-09
JP4056727B2 JP4056727B2 (ja) 2008-03-05

Family

ID=19146337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001330635A Expired - Fee Related JP4056727B2 (ja) 2001-10-29 2001-10-29 グロメット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4056727B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008234946A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Furukawa Electric Co Ltd:The グロメット
WO2009147762A1 (ja) * 2008-06-03 2009-12-10 住友電装株式会社 グロメット
WO2009147760A1 (ja) * 2008-06-03 2009-12-10 住友電装株式会社 グロメット
WO2009147763A1 (ja) * 2008-06-03 2009-12-10 住友電装株式会社 グロメット
CN102084563A (zh) * 2008-06-03 2011-06-01 住友电装株式会社 护环
JP2011244553A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
CN102934306A (zh) * 2010-06-07 2013-02-13 住友电装株式会社 护线环
JP2016157557A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 株式会社フジクラ グロメット
JP2019029310A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 古河電気工業株式会社 グロメット
CN112918402A (zh) * 2019-12-05 2021-06-08 矢崎总业株式会社 索环

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008234946A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Furukawa Electric Co Ltd:The グロメット
AU2008357339B2 (en) * 2008-06-03 2012-09-27 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Grommet
US8546695B2 (en) 2008-06-03 2013-10-01 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Grommet
KR101118392B1 (ko) 2008-06-03 2012-03-09 스미토모 덴소 가부시키가이샤 그로밋
JP2009296740A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2009296738A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
JP2009296737A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
CN102084563A (zh) * 2008-06-03 2011-06-01 住友电装株式会社 护环
WO2009147762A1 (ja) * 2008-06-03 2009-12-10 住友電装株式会社 グロメット
WO2009147763A1 (ja) * 2008-06-03 2009-12-10 住友電装株式会社 グロメット
WO2009147760A1 (ja) * 2008-06-03 2009-12-10 住友電装株式会社 グロメット
US8375513B2 (en) 2008-06-03 2013-02-19 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Grommet
JP2011244553A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Sumitomo Wiring Syst Ltd グロメット
CN102934306A (zh) * 2010-06-07 2013-02-13 住友电装株式会社 护线环
EP2579410A1 (en) * 2010-06-07 2013-04-10 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Grommet
EP2579410A4 (en) * 2010-06-07 2014-09-03 Sumitomo Wiring Systems GROMMET
JP2016157557A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 株式会社フジクラ グロメット
JP2019029310A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 古河電気工業株式会社 グロメット
CN112918402B (zh) * 2019-12-05 2024-01-30 矢崎总业株式会社 索环
CN112918402A (zh) * 2019-12-05 2021-06-08 矢崎总业株式会社 索环

Also Published As

Publication number Publication date
JP4056727B2 (ja) 2008-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6897380B2 (en) Grommet for a wire harness
JP2002112438A (ja) グロメット
US6941714B2 (en) Grommet
JP3283180B2 (ja) グロメット
JP3520797B2 (ja) グロメット
JP2000104865A (ja) ハーネスグロメット
JP2003134646A (ja) グロメット
AU2010354869B2 (en) Grommet
JP2003009362A (ja) コネクタ固定用樹脂インナースリーブ付きグロメット
JP3637851B2 (ja) 補助具付グロメット
JP4029722B2 (ja) グロメット
JP2937038B2 (ja) グロメット
JP2003032858A (ja) グロメット
JP3480424B2 (ja) グロメット
JPH09129064A (ja) グロメット
JPH0992060A (ja) グロメット
JP2002010451A (ja) グロメット、該グロメットのワイヤハーネス取付方法および取付構造
JP2005324613A (ja) グロメット
JPH09120727A (ja) グロメット
JP4026486B2 (ja) グロメット
JP2005228582A (ja) グロメット
JP3085190B2 (ja) グロメット
JP2003134644A (ja) 樹脂インナー付きグロメット
JP2004187354A (ja) グロメット
JP3820367B2 (ja) グロメット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040213

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050926

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051226

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060112

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4056727

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees