JP4056727B2 - グロメット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌等のパネルの貫通孔に嵌着されてワイヤハーネス(電線束)を挿通させる取付作業性に優れたグロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のグロメットとして、図8〜図11に示す特開平9−147649号公報に開示されたものがある。このグロメット1は、内部にワイヤハーネス6が挿通される小径筒状の電線挿通部2と該電線挿通部2に連結部3を介して連結された大径筒状のグロメット本体4をゴム等の弾性材料により一体成形すると共に、該グロメット本体4の外壁面に車輌用のパネル7の貫通孔8に嵌着される嵌着溝4aを形成したものである。
【0003】
また、図8及び図9に示すように、グロメット本体4の周壁内面4bには、小径筒部2側からグロメット本体4の開口端に向かうと共に中心軸に対して放射状に肉抜きされた凹条部5を等間隔毎に複数形成してある。
【0004】
そして、このグロメット1をパネル7の貫通孔8に嵌着する際に、図10に示すように、グロメット1にP方向へ押圧力を加えると、グロメット本体4の可撓部4cがパネル7の貫通孔8に突き当たる。この状態で更に押圧力を加えると、図11に示すように、グロメット本体4が相対向する各凹条部5,5側へ撓み、小さい押圧力でグロメット本体4の嵌着溝4aをパネル7の貫通孔8に嵌着することができる。この嵌着後にグロメット本体4の可撓部4cが復元することにより、グロメット本体4は元の形状に戻る。
【0005】
尚、このグロメット1に関する類似技術は、実開平1−68625号公報等に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のグロメット1では、グロメット本体4の周壁内面4bに中心軸に対して放射状に肉抜きされた複数の凹条部5を形成してあるため、各凹条部5の深さをある程度深くしないと小さい押圧力でグロメット本体4の全周を内側に撓ませて取り付けることが難しく、また、各凹条部5の深さを深くすると、グロメット本体4をパネル7の貫通孔8に取り付けた後の保持力が弱くなる。
【0007】
そこで、本発明は前記した課題を解決すべくなされたものであり、パネルの貫通孔に小さい挿入力で容易に取り付けることができると共に、取付後の保持力を確実に維持することができるグロメットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、内部にワイヤハーネスが挿通される小径筒部と大径筒部を有すると共に、これら小径筒部と大径筒部との間に傾斜可撓部を有し、前記大径筒部の外周面にパネルの貫通孔に嵌着される嵌着溝を設け、この嵌着溝を前記パネルの貫通孔に嵌着させる際に前記傾斜可撓部の外周面による案内と該傾斜可撓部の弾性変形によって前記嵌着溝を前記パネルの貫通孔に嵌着させるようにしたグロメットにおいて、前記傾斜可撓部の外周面に突出部と凹み部とをそれぞれ交互に複数形成して該傾斜可撓部の周壁の肉厚を部分的に異ならせ、かつ前記傾斜可撓部の内周面の前記凹み部に対向する位置に補強用のリブを形成したことを特徴とする。
【0009】
このグロメットでは、傾斜可撓部の外周面による案内と該傾斜可撓部の弾性変形とによって大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に嵌着させて取り付ける際に、パネルの貫通孔の周縁に傾斜可撓部の外周面の突出部が最初に当たって該突出部の厚肉部分の周壁が凹み部の薄肉部分の周壁よりも部分的に先に内側へ撓んで挿入力(嵌合力)が分散されるため、小さい挿入力により大径筒部の嵌着溝がパネルの貫通孔に容易かつ確実に嵌着され、パネルの貫通孔へのグロメットの取付作業性が向上する。また、グロメットをパネルの貫通孔に取り付けた後は、傾斜可撓部の突出部の厚肉部分の周壁及び凹み部の薄肉部分の周壁の復元力によりパネルの貫通孔に対するグロメットの保持力が高められてその保持性が向上する。特に、大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に嵌着させて取り付ける際に、傾斜可撓部の外周面の凹み部の薄肉部分の周壁の内側への撓み変形がリブにより抑えられて突出部の厚肉部分の周壁が凹み部の薄肉部分の周壁よりも先に内側へ確実に撓むため、より小さい挿入力で大径筒部の嵌着溝がパネルの貫通孔に容易に取り付けられる。また、グロメットをパネルの貫通孔に取り付けた後は、傾斜可撓部の突出部の厚肉部分の周壁及びリブにより補強されている凹み部の薄肉部分の周壁が撓み変形し難くなって、パネルの貫通孔に対するグロメットの保持力が確実に維持される。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載のグロメットであって、前記傾斜可撓部の前記小径筒部側の一部に厚肉部を環状に形成したことを特徴とする。
【0013】
このグロメットでは、グロメットをパネルの貫通溝に取り付ける際に、傾斜可撓部の小径筒部側の環状の厚肉部が内側に撓み変形し難くなっているため、傾斜可撓部の突出部の厚肉部分の周壁と凹み部の薄肉部分の周壁が共に確実に内側へ撓み、パネルの貫通孔へのグロメットの取付作業性がより一段と向上する。また、グロメットをパネルの貫通孔へ取り付けた後は、傾斜可撓部の小径筒部側の環状の厚肉部により該傾斜可撓部の突出部の厚肉部分の周壁と凹み部の薄肉部分の周壁の内側への撓み変形が確実に防止されるため、パネルの貫通孔に対するグロメットの保持力がより一段と高められる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1記載のグロメットであって、前記小径筒部と前記傾斜可撓部との間に凹溝状の段差部を環状に形成したことを特徴とする。
【0015】
このグロメットでは、傾斜可撓部をパネルの貫通孔に挿入させて大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に嵌着させて取り付ける際に、小径筒部と傾斜可撓部との間に形成された環状で凹溝状の段差部により該傾斜可撓部の周壁全体が内側に弾性変形自在されたので、グロメットの挿入力が確実に吸収され、パネルの貫通孔へのグロメットの取付作業性がより一段と向上する。また、グロメットをパネルの貫通孔へ取り付けた後は、凹溝状の段差部を介して傾斜可撓部の周壁全体の内側へ撓み変形が防止されるので、パネルの貫通孔に対するグロメットの保持力がより一段と高められる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施形態のグロメットの断面図、図2は同グロメットの側面図、図3は同グロメットの要部を破断して示す斜視図、図4は同グロメットのパネルに取り付ける前の状態を示す断面図、図5は同グロメットの要部の拡大断面図、図6は同グロメットの他の要部の拡大断面図、図7は同グロメットの取付時の撓み変形状態を示す概略説明図である。
【0018】
図1〜図4に示すように、グロメット10は、内部にワイヤハーネス6が挿通される薄肉で円筒状の小径筒部11と、この小径筒部11に傾斜部12aを介して一体形成された厚肉で円筒状の連結部12と、この連結部12の中央より上側に円環状で凹溝状の段差部13を介して一体形成された厚肉で略円錐筒状の傾斜可撓部14と、この傾斜可撓部14の周壁15の基端側に一体形成された厚肉で略円筒状の大径筒部17と、この大径筒部17の外周面17aより外側に一体突出形成されて後述する車輌用のパネル7の遮音材9に密接する断面略U字状のリップ部18と、上記大径筒部17の内側端縁より連結部12の外周面12bに密接する位置まで延びて内部に防音用の空気層Xを形成する防音膜19と、上記傾斜可撓部14に一体突出形成された複数のオプション用の予備貫通筒部20,21とを備え、これら小径筒部11と傾斜可撓部14及び大径筒部17等はゴム等の弾性材料により一体成形されている。
【0019】
図1,図4に示すように、小径筒部11の内周面11aの先端開口11b側には複数の膨出部11cを円環状に一体突出形成してある。そして、小径筒部11内に貫通したワイヤハーネス6は各膨出部11cにより締め付けられると共に、小径筒部11の外周面11dのテープ止め部11e側に巻き付けられる図示しない粘着テープにより隙間なく該小径筒部11に保持されるようになっている。さらに、図1,図6に示すように、小径筒部11に傾斜部12aを介して一体形成された連結部12と傾斜可撓部14とは円環状で凹溝状の段差部13を介して一体形成してある。
【0020】
図1〜図3に示すように、傾斜可撓部14の段差部13側には薄肉部14cと平坦面14dとを備えている。そして、傾斜可撓部14の外周面14aの平坦面14d側から大径筒部17側には突出部15Aと凹み部15Bとをそれぞれ交互に複数一体形成して該傾斜可撓部14の周壁15の肉厚を部分的に異ならせてある。即ち、各突出部15Aと各凹み部15Bは、軸方向(傾斜可撓部14の平坦面14dから大径筒部17の嵌着溝17bに向かう方向)に沿って略同一長さでそれぞれ延びていて、各凹み部15Bの幅は各突出部15Aの幅よりも広く形成してある。また、図1,図5に示すように、傾斜可撓部14の内周面14bの各凹み部15Bに対向する位置には、補強用のリブ16をブリッジ状に一体突出形成してある。さらに、傾斜可撓部14の平坦面14dの下側には厚肉部14eを円環状に一体突出形成してある。
【0021】
図1〜図5に示すように、大径筒部17の外周面17aには、車輌用のパネル7の貫通孔8に嵌着される円環凹状の嵌着溝17bを形成してある。また、大径筒部17の外周面17aの嵌着溝17bの下側には、車輌用のパネル7に取り付けられた遮音材9に密接する断面略U字状のリップ部18を一体突出形成してある。
【0022】
図1〜図4に示すように、防音膜19は、大径筒部17の内周面17cの端縁より連結部12側に延びる湾曲部19aと、この湾曲部19aより内側にV字状に折り返された折り曲げ部19bと、この折り曲げ部19bより下方に延びる円筒部19cとを備えている。この円筒部19cの外周面の上側には突起(係止部)19dを一体突出形成してあり、該円筒部19cを連結部12の外周面12bに密接するように折り曲げてその内部に防音用の空気層Xを形成する際に、該円筒部19cの突起19dが連結部12の外周面12bの突起(係止部)12cに係止されて抜け止めされるようになっている。
【0023】
尚、図1〜図4に示すように、各オプション用の予備貫通筒部20,21はそれぞれ円筒状に一体突出形成されていると共に、傾斜可撓部14の薄肉部14cから平坦面15dにそれぞれ配置されている。短尺の予備貫通筒部20内には図示しないフードロックケーブルが貫通されて保持されるようになっていると共に、長尺の各予備貫通筒部21内には図示しないウォッシャーホースやフォグランプ用ワイヤ等が挿通されて保持されるようになっているが、未使用時にはそれぞれ閉塞されていてオプション装着時に孔開けして使用されるようになっている。
【0024】
以上実施形態のグロメット10によれば、図1に示すように、ワイヤハーネス6を円筒状の小径筒部11内に貫通させ、該小径筒部11の外周面11dに粘着テープを巻き付けてワイヤハーネス6を隙間なく保持した状態で、大径筒部17の嵌着溝17bをパネル7の貫通孔8に嵌着させる際に、傾斜可撓部14の当たり面としての外周面14aによる案内と該傾斜可撓部14の弾性変形によって嵌着溝17bをパネル7の貫通孔8に嵌着させて取り付ける。
【0025】
この取り付け時に、パネル7の貫通孔8の周縁に傾斜可撓部14の外周面14aの各突出部15Aが最初に当たって、図7の矢印Qに示すように、該各突出部15Aの厚肉部分の周壁15が各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15よりも部分的に先に内側へ撓んで嵌合力が分散されるため、小さい挿入力(嵌合力)により大径筒部17の嵌着溝17bをパネル7の貫通孔8に容易に嵌着することができる。この際、傾斜可撓部14の外周面14aの各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15の内側への撓み変形は、その内周面14b側の各リブ16により抑制されて各突出部15Aの厚肉部分の周壁15を各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15よりも先に内側へ確実に撓ませることができるので、より小さい挿入力で大径筒部17の嵌着溝7bをパネル7の貫通孔8に容易かつ確実に取り付けることができる。これにより、パネル7の貫通孔8へのグロメット10の取付作業性を向上させることができる。
【0026】
また、傾斜可撓部14の一部である各突出部15Aと各凹み部15Bの上側(平坦面14dの下側)を円環状の厚肉部14eに一体突出形成して、グロメット10をパネル7の貫通溝8に取り付ける時に該円環状の厚肉部14eが内側に撓み変形し難くなっているため、傾斜可撓部14の各突出部15Aの厚肉部分の周壁15と各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15を共に確実に内側へ撓ませることができ、パネル7の貫通孔8へのグロメット10の取付作業性をより一段と向上させることができる。
【0027】
さらに、グロメット10をパネル7の貫通溝8に取り付ける時に、小径筒部11の連結部12と傾斜可撓部14との間に形成された円環状で凹溝状の段差部13及び傾斜可撓部14の薄肉部14cを介して傾斜可撓部14の周壁全体を内側に弾性変形(縮径方向に圧縮変形)自在にしたことにより、グロメット10の挿入力(嵌合力)を確実に吸収することができ、パネル7の貫通孔8に対するグロメット10の取付作業性をより一段と向上させることができる。また、連結部12と傾斜可撓部14との間の円環状で凹溝状の段差部13及び傾斜可撓部14の薄肉部14cにより、傾斜可撓部14の周壁全体が屈曲性に優れているため、ワイヤハーネス6の配索経路の幅を可及的に広げることができる。
【0028】
そして、グロメット10をパネル7の貫通孔8に取り付けた後は、縮径方向に圧縮されていた傾斜可撓部14の各突出部15Aの厚肉部分の周壁15及び各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15の復元力により大径筒部17の嵌着溝17bがパネル7の貫通孔8に確実に嵌着されるため、パネル7の貫通孔8に対するグロメット10の保持力を確実に維持することができる。この際に、厚肉部14eが傾斜可撓部14の平坦面14dの下側の全周に円環状に一体突出形成されているため、傾斜可撓部14の各突出部15Aの厚肉部分の周壁15と各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15の内側への撓み変形を確実に防止することができ、また、傾斜可撓部14の各凹み部15Bの薄肉部分の周壁15はブリッジ状の各リブ16により補強されていて撓み変形し難くなっているため、パネル7の貫通孔8に対するグロメット10の保持力をより一段と高めることができる。
【0029】
尚、前記実施形態によれば、車輌用のパネルに取り付けられるグロメットについて説明したが、取付対象は車輌用のパネルに限られるものでないことは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、小径筒部と大径筒部との間に設けられた傾斜可撓部の外周面に突出部と凹み部をそれぞれ形成して該傾斜可撓部の周壁の肉厚を部分的に異ならせたことにより、傾斜可撓部の外周面による案内と該傾斜可撓部の弾性変形とによって大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に嵌着させて取り付ける際に、パネルの貫通孔の周縁に傾斜可撓部の外周面の突出部が最初に当たって該突出部の厚肉部分の周壁が凹み部の薄肉部分の周壁よりも部分的に先に内側へ撓んで挿入力を分散できるため、小さい挿入力により大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に容易かつ確実に嵌着することができ、パネルの貫通孔へのグロメットの取付作業性を向上させることができる。また、グロメットをパネルの貫通孔に取り付けた後は、傾斜可撓部の突出部の厚肉部分の周壁及び凹み部の薄肉部分の周壁の復元力によりパネルの貫通孔に対するグロメットの保持力を確実に維持することができ、その保持性を向上させることができる。
【0031】
特に、請求項1の発明によれば、傾斜可撓部の内周面の凹み部に対向する位置に補強用のリブを形成したことにより、大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に嵌着させて取り付ける際に、傾斜可撓部の外周面の凹み部の薄肉部分の周壁の内側への撓み変形をリブにより抑えて突出部の厚肉部分の周壁を凹み部の薄肉部分の周壁よりも先に内側へ確実に撓ませて嵌合力を分散することができるため、より小さい挿入力で大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に容易かつ確実に取り付けることができ、パネルの貫通孔へのグロメットの取付作業性を向上させることができる。また、グロメットをパネルの貫通孔に取り付けた後は、傾斜可撓部の突出部の厚肉部分の周壁及びリブにより補強されている凹み部の薄肉部分の周壁が撓み変形し難くなって、パネルの貫通孔に対するグロメットの保持力を確実に維持させることができる。
【0032】
請求項2の発明によれば、傾斜可撓部の小径筒部側の一部に厚肉部を環状に突出形成したことにより、グロメットをパネルの貫通溝に取り付ける際に、傾斜可撓部の小径筒部側の環状の厚肉部が内側に撓み変形し難くなっているため、傾斜可撓部の突出部の厚肉部分の周壁と凹み部の薄肉部分の周壁を共に確実に内側へ撓ませることができ、パネルの貫通孔へのグロメットの取付作業性をより一段と向上させることができる。また、グロメットをパネルの貫通孔へ取り付けた後は、傾斜可撓部の小径筒部側の環状の厚肉部により該傾斜可撓部の突出部の厚肉部分の周壁と凹み部の薄肉部分の周壁の内側への撓み変形を確実に防止することができるため、パネルの貫通孔に対するグロメットの保持力をより一段と向上させることができる。
【0033】
請求項3の発明によれば、傾斜可撓部をパネルの貫通孔に挿入させて大径筒部の嵌着溝をパネルの貫通孔に嵌着させて取り付ける際に、小径筒部と傾斜可撓部との間に形成された環状で凹溝状の段差部を介して傾斜可撓部の周壁全体を内側に弾性変形自在にしたので、グロメットの挿入力を確実に吸収することができ、パネルの貫通孔へのグロメットの取付作業性をより一段と向上させることができる。また、グロメットをパネルの貫通孔へ取り付けた後は、凹溝状の段差部を介して傾斜可撓部の周壁全体の内側へ撓み変形を防止することができ、パネルの貫通孔に対するグロメットの保持力をより一段と向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のグロメットの断面図である。
【図2】上記グロメットの側面図である。
【図3】上記グロメットの要部を破断して示す斜視図である。
【図4】上記グロメットのパネルに取り付ける前の状態を示す断面図である。
【図5】上記グロメットの要部の拡大断面図である。
【図6】上記グロメットの他の要部の拡大断面図である。
【図7】上記グロメットの取付時の撓み変形状態を示す概略説明図である。
【図8】従来例のグロメットの断面図である。
【図9】上記従来例のグロメットの背面図である。
【図10】上記従来例のグロメットをパネルに取り付ける途中の状態の側面図である。
【図11】図10中Y−Y線に沿う断面図である。
【符号の説明】
6 ワイヤハーネス
7 パネル
8 貫通孔
10 グロメット
11 小径筒部
12 連結部
13 段差部
14 傾斜可撓部
14a 外周面
14b 内周面
14d 平坦面(一部)
14e 厚肉部
15 周壁
15A 突出部
15B 凹み部
16 リブ
17 大径筒部
17a 外周面
17b 嵌着溝
Claims (3)
- 内部にワイヤハーネスが挿通される小径筒部と大径筒部を有すると共に、これら小径筒部と大径筒部との間に傾斜可撓部を有し、前記大径筒部の外周面にパネルの貫通孔に嵌着される嵌着溝を設け、この嵌着溝を前記パネルの貫通孔に嵌着させる際に前記傾斜可撓部の外周面による案内と該傾斜可撓部の弾性変形によって前記嵌着溝を前記パネルの貫通孔に嵌着させるようにしたグロメットにおいて、
前記傾斜可撓部の外周面に突出部と凹み部とをそれぞれ交互に複数形成して該傾斜可撓部の周壁の肉厚を部分的に異ならせ、かつ前記傾斜可撓部の内周面の前記凹み部に対向する位置に補強用のリブを形成したことを特徴とするグロメット。 - 請求項1記載のグロメットであって、
前記傾斜可撓部の前記小径筒部側の一部に厚肉部を環状に形成したことを特徴とするグロメット。 - 請求項1記載のグロメットであって、
前記小径筒部と前記傾斜可撓部との間に凹溝状の段差部を環状に形成したことを特徴とするグロメット。
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