JP2001052552A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP2001052552A JP2000002734A JP2000002734A JP2001052552A JP 2001052552 A JP2001052552 A JP 2001052552A JP 2000002734 A JP2000002734 A JP 2000002734A JP 2000002734 A JP2000002734 A JP 2000002734A JP 2001052552 A JP2001052552 A JP 2001052552A
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Nobutaka Kaneko
信崇 金子
Masafumi Miyamoto
雅史 宮本
Hiroki Goto
弘樹 後藤
Shuji Ono
修司 小野
Yasuhiko Fujimoto
靖彦 藤本
Masao Sakai
正夫 境
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Yazaki Corp
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R16/00Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for
    • B60R16/02Electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for; Arrangement of elements of electric or fluid circuits specially adapted for vehicles and not otherwise provided for electric constitutive elements
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    • B60R16/0215Protecting, fastening and routing means therefor
    • B60R16/0222Grommets

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体パネル等の取付板を貫通するようにワイ
ヤーハーネス等の長尺部材を容易、かつ、確実に配設で
きるグロメットを提供する。 【解決手段】 グロメット10は、車体パネル11の取付孔
12にワイヤーハーネスを貫通保持するために、接続部23
を介して第1円筒部21,第2円筒部22を接続するととも
に放射状に複数の鍔部25,案内部26を設ける。このグロ
メット10は、第2円筒部22を裏返すことにより各案内部
26に干渉することなく第1円筒部の外周面に各鍔部25を
密着させて取付孔12に挿通させ、次いで第2円筒部22を
初期形状に復元させることにより取付孔に溝部24を嵌合
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグロメットに係り、
特に車体パネル等の取付板に対してワイヤーハーネス等
の長尺部材を確実、かつ、容易に貫通保持できるグロメ
ットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の車体パネルを貫通す
るようにワイヤーハーネスを配設するためのグロメット
が各種提案されており、本願出願人も、ワイヤーハーネ
スに嵌合する小径筒部と、取付孔に嵌合可能な大径筒部
と、小径筒部および大径筒部を連結するテーパ筒部と、
大径筒部の外周面に沿って設けられた溝縁部および押え
片とを備えたグロメットを提案した(特開平8-212857号
公報:従来例)。
【0003】この従来例によれば、大径筒部の内周面が
外方を向くように裏返すことにより、押え片の周縁を先
細りの円筒状に変形させて取付孔に挿通し、次いで小径
筒部を取付孔に押し込めば、押え片が初期形状に復元し
ようとする反発力により、溝縁部が取付孔の開口縁部に
係合するように大径筒部が初期形状に復元し、これによ
り小さい力で簡単、かつ、確実にワイヤーハーネスを配
設できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来例は、取付孔の開口縁部に対して溝縁部を均等に係合
させるために、集合させた複数の舌片を取付孔に対して
軸線が一致するように挿入する必要がある。ところが、
この従来例は、各舌片を取付孔の中心に位置決めできる
構造を取り入れていないため、取付孔に溝縁部が均等に
係合しない可能性があり、改善の余地が残されていた。
【0005】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は車体パネル等の取付板を貫通
するようにワイヤーハーネス等の長尺部材を容易、か
つ、確実に配設できるグロメットを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、取付板に形成
された取付孔に長尺部材を貫通保持するために、前記長
尺部材を挿通可能な第1円筒部と、前記第1円筒部の外
周面に設けられた環状の接続部を介して接続された第2
円筒部と、前記第2円筒部の外周面に沿って設けられた
溝部と、前記第2円筒部の外周面における前記溝部と前
記接続部との間から放射状に設けられた複数の鍔部とを
有し、前記第2円筒部を内周面が外方を向くように裏返
すことにより前記各鍔部の先端部を先細り状に集合させ
て前記取付孔に挿入し、次いで前記第2円筒部を初期形
状に復元させることにより前記第1円筒部を前記取付孔
内に挿通させるとともに、前記取付孔の開口縁部に前記
溝部を嵌合させるグロメットを前提としている。
【0007】そして、前述した目的を達成するために、
本発明のグロメットは、請求項1に記載したように、前
記第1円筒部の外周面から放射状に突出するとともに前
記取付孔に内接可能な複数の案内部を備え、前記第2円
筒部を裏返したときに前記各鍔部が前記各案内部に干渉
することなく前記第1円筒部の外周面に密着可能である
ことを特徴としている。
【0008】ここで、第1円筒部としては、ワイヤーハ
ーネス等の長尺部材における外径寸法に対応した内径寸
法を有していればよく、長尺部材が圧入されるように若
干小さな内径寸法を有していてもよい。なお、この第1
円筒部は、長手方向に沿って同一の内径寸法あるいは外
径寸法が連続している必要はなく、例えば段付き円筒形
状や先細り円筒形状であってもよい。そして、接続部と
しては、第1円筒部の外周面における任意位置から径方
向に突出するとともに周方向に連続していればよく、例
えば平坦なリング状や略円錐状に形成しておけばよい。
【0009】一方、第2円筒部としては、取付孔の内径
寸法に対応した外径寸法を有していればよく、その基端
部が接続部の周縁に接続されていればよい。従って、こ
れらの第1円筒部および第2円筒部としては、例えば略
入れ子状に配置されていてもよく、あるいは軸線方向に
沿うように接続部を介して連設配置されていてもよい。
【0010】なお、第1円筒部,接続部および第2円筒
部は、適度な弾力性,耐水性を有する合成樹脂により互
いに一体形成されていてもよいが、第2円筒部に適度な
弾力性,耐水性が得られれば互いに別体であってもよ
い。さらに、鍔部としては、第2円筒部の外周面におけ
る周方向に沿って所定の等間隔あるいは不等間隔で複数
設けておけばよく、第2円筒部を裏返したときにそれぞ
れの先端が各案内部の間に到達し、かつ、第1円筒部の
外周面に密着できるように、第2円筒部の軸線に対する
突出角度や第2円筒部の外周面からの突出長さを個々に
選択しておけばよい。
【0011】また、案内部としては、第1円筒部の軸線
に対して平行な板状や、あるいは第1円筒部の径方向に
沿う板状,棒状等に形成しておけばよい。これらの案内
部は、突出長さを同一に設定するとともに、前述した各
鍔部の先端部が干渉しないように、第1円筒部の周方向
に沿って等間隔あるいは任意の不等間隔で配置しておけ
ばよい。すなわち、各鍔部および各案内部の相対位置
は、例えば各鍔部が第2円筒部の軸線を中心として90度
間隔で放射状に設けられている場合、各案内部も第1円
筒部の軸線を中心として90度間隔、かつ、各鍔部の突設
方向に対する角度位相を45度に設定しておけばよい。
【0012】このように構成されたグロメットにおいて
は、複数の案内部が取付孔に内接可能であるため、各案
内部の突出長さが同一であれば、取付孔に対して軸線が
一致するように第1円筒部を挿入できることになる。そ
して、このグロメットにおいては、第2円筒部を裏返す
ことにより筒状に集合した各鍔部が第1円筒部の外周面
に密着可能であるため、取付孔に対して第1円筒部の軸
線が一致した状態を維持したまま、各鍔部を取付孔に挿
入できることになる。すなわち、このようなグロメット
においては、第1円筒部および第2円筒部が同軸配置さ
れ、かつ、各案内部の突出長さが同一であれば、第1円
筒部を取付孔に挿入することにより、筒状に集合した各
鍔部を取付孔に対して自動的に軸線を一致させて挿入で
きることになる。
【0013】また、本発明は、請求項2に記載したよう
に、前記第1円筒部の開放端部に向かって拡開する錐面
に沿って前記各鍔部が突設されていることを特徴として
いる。このようなグロメットによれば、あらかじめ各鍔
部が第1円筒部の開放端部に向かって傾斜しているた
め、各鍔部が第2円筒部の軸線に対して直交する同一平
坦面に沿って突設されている場合に比較して、第2円筒
部を完全に裏返すことなく各鍔部を先細りの筒状に集合
できることになる。
【0014】また、このグロメットによれば、あらかじ
め各鍔部が第1円筒部の開放端部に向かって傾斜してい
るため、各鍔部が第2円筒部の軸線に対して直交する同
一平坦面に沿って突設されている場合に比較して、第2
円筒部の軸線に沿った投影面積を小さくできることにな
る。すなわち、このようなグロメットによれば、溝部を
取付孔の開口縁部に嵌合させたときの取付板に対する占
有面積を小さくできるため、車体スペースを有効利用で
きることになる。
【0015】さらに、本発明は、請求項3に記載したよ
うに、前記各鍔部の鍔面に形成されたリブを有し、前記
リブが前記鍔部における基端部から先端部に向かって連
続していることを特徴としている。ここで、鍔面として
は、鍔部における第1円筒部の開放端部側を向く第1鍔
面と、鍔部における第2円筒部の開放端部側を向く第2
鍔面とのうちの一方あるいは双方を採用できる。
【0016】また、リブとしては、鍔面に沿った直線
状,曲線状,角形状,閉曲線状等に形成しておけばよ
い。そして、線状のリブを複数形成する場合、互いに平
行配置しておいてもよく、あるいは交差するように配置
しておいてもよい。このようなリブは、所定厚みの鍔部
に対して厚み方向に肉盛りすることにより形成してもよ
く、あるいは所定厚みの鍔部を厚み方向に適宜肉抜きす
ることにより形成してもよい。
【0017】このように構成されたグロメットは、例え
ば鍔部の第1鍔面および第2鍔面にそれぞれリブが形成
されている場合、第2円筒部を裏返せば第1円筒部の外
周面に対して第1鍔面がリブを介して接触するととも
に、この状態で第1円筒部を取付孔に挿入すれば取付孔
の内周面に対して第2鍔面がリブを介して接触すること
になる。この際、各鍔部は、リブの断面形状が山形状で
あれば第2円筒部あるいは取付孔の内周面に対して線接
触し、リブの断面形状が矩形状であれば第2円筒部ある
いは取付孔の内周面に対して帯状に面接触することにな
る。そして、このグロメットは、第2円筒部を初期形状
に復元させるために、各鍔部の鍔面を第2円筒部あるい
は取付孔の内周面に対して線摺接あるいは帯状に面摺接
させることになる。
【0018】すなわち、このように構成されたグロメッ
トにおいては、各鍔部の鍔面が平坦に形成された場合に
比較して、先細りに変形させた各鍔部を取付孔に挿入す
る際の挿入抵抗を低減できるとともに、第2円筒部が初
期形状に復元する際に第2円筒部と鍔面との間に生ずる
摺接抵抗を低減でき、これらによりワイヤーハーネス等
の配策作業を容易化できることになる。
【0019】さらに、本発明は、請求項4に記載したよ
うに、前記リブと、前記第2円筒部の外周面との間に切
欠部が設けられていることを特徴としている。ここで、
具体的なリブの形状としては、例えば鍔面の周縁に沿っ
て略コ字状,略V字状に形成しておき、かつ、両端部が
第2円筒部の外周面に連続しないように形成しておけば
よい。
【0020】本発明のグロメットは、例えば鍔部の基端
部においてリブが第2円筒部の外周面に対して連続する
ように形成されている場合、各鍔部を集合させるために
第2円筒部の外周面に対して鍔部を折り曲げると、鍔部
の基端部においてリブが圧縮され、これにより鍔部の折
曲抵抗が生ずる。これに対して、請求項4に記載したよ
うに構成されたグロメットにおいては、リブと第2円筒
部の外周面との間に切欠部が設けられているため、当該
個所に切欠部が設けられていない場合に比較して鍔部の
折曲抵抗を低減でき、ワイヤーハーネス等の配策作業を
容易化できることになる。
【0021】そして、本発明は、請求項5に記載したよ
うに、前記各案内部が前記第1円筒部の軸線に対して平
行な稜部を有し、前記第2円筒部を裏返したときに、前
記各稜部に接する仮想的な円筒内に前記各鍔部の先端部
を配置可能であることを特徴としている。ここで、各案
内部における第1円筒部の軸線方向に沿った断面形状を
略山形状あるいは略台形状とすることにより、線状ある
いは面状の稜部を例示できる。
【0022】このように構成されたグロメットにおいて
は、各案内部に稜部が設けられているため、取付孔に対
して軸線が一致した状態を維持したまま、第1円筒部を
軸方向に沿って所定寸法移動できることになる。そし
て、このグロメットにおいては、各鍔部の先端部が各稜
部に接する仮想的な円筒内に配置されるため、第1円筒
部を軸方向に沿って移動させれば、取付孔に対して軸線
が一致した状態を維持したまま、各鍔部の先端部が取付
孔を通過して取付板の裏面側に到達することになる。す
なわち、このようなグロメットにおいては、第2円筒部
を裏返して第1円筒部を取付孔に挿入し、軸方向に沿っ
て所定寸法移動すれば、取付孔に対して自動的に各鍔部
を軸線が一致した状態で挿入できることになる。
【0023】また、本発明は、請求項6に記載したよう
に、前記第2円筒部の内周面における開放端部の放射位
置から軸線に対して平行、かつ、所定長さ連続するスリ
ットが複数設けられていることを特徴としている。ここ
で、スリットとしては、当該スリットを挟んで対向する
一対の壁が密接する単なる切込であってもよく、断面略
V字状,断面略U字状等の溝であってもよい。
【0024】一般に、内周面が平坦な第2円筒部を裏返
す場合、小径、かつ、凹状の内周面を大径、かつ、凸状
の外周面として変形させることになるため、換言すれば
内周面全域に引張負荷を加えることになるため、第2円
筒部の変形抵抗が大きく、均等に裏返し難い。これに対
して、請求項6に記載したグロメットにおいては、第2
円筒部の内周面における放射位置にスリットが設けられ
ているため、第2円筒部を裏返すと各スリットが断面形
状を拡大するように変形することになる。すなわち、こ
のグロメットにおいては、裏返すことにより第2円筒部
の内周面全域に加わる引張負荷が、各スリットが変形す
ることにより特定の複数個所に分散し、結果的に総体的
な変形抵抗が緩和されるため、これにより第2円筒部を
均等、かつ、容易に裏返せることになる。
【0025】ところで、請求項1に記載したグロメット
は、第1円筒部にワイヤーハーネス等の長尺部材を挿通
させた後、第1円筒部内に充填した充填材を固化させる
ことにより長尺部材を固定し、次いで接続部における任
意の周方向に沿った線を境界として内周面が外方を向く
ように第2円筒部を反転させて出荷,保管されることが
多い。ここで、前述したグロメットは、接続部において
境界となる部位を意図的に設けられていないため、例え
ば接続部の軸線に対して傾いた線を境界として第2円筒
部が反転したり、あるいは出荷,保管中に接続部の境界
に相当する部位が弾性反発力により初期形状に復元する
虞れがある。これらの場合、前述したグロメットは、車
体パネル等の取付板に対して取り付ける前に、再び第2
円筒部を反転させる必要が生じる。
【0026】これに対して、本発明のグロメットは、請
求項7に記載したように、前記接続部の外周面および内
周面のうちの一方における周方向に沿って薄肉部が設け
られていることを特徴としている。ここで、薄肉部とし
ては、接続部の周方向に連続する溝や、周方向に沿って
所定間隔で設けられた多数の凹部等を例示できる。そし
て、これらの溝,凹部は、略半円状,略V字状,略U字
状,矩形状等の断面形状を採用でき、接続部の外周面お
よび内周面のうちの一方あるいは双方に設けておけばよ
い。
【0027】このようなグロメットにおいては、接続部
の円周方向に沿って薄肉部が設けられているため、第2
円筒部が薄肉部を境界として反転する。従って、このグ
ロメットにおいては、薄肉部が接続部の軸線に対して直
交する面に沿って設けられていれば、接続部の軸線に対
して傾いた線を境界として第2円筒部が反転する虞れを
解消できるとともに、接続部における他の部位に比較し
て薄肉部の弾性反発力が弱いため、従来に比較して出
荷,保管中に接続部が初期形状に復元する虞れを少なく
できることになる。
【0028】また、本発明のグロメットにおいては、請
求項8に記載したように、前記薄肉部が周方向に連続す
る溝により設けられていることを特徴としているため、
接続部の周方向に沿って多数の凹部を所定間隔で設けた
場合に比較して、接続部において境界となる部位を確実
に規定できることになる。
【0029】次に、請求項1に記載したグロメットは、
第2円筒部が反転した状態で出荷,保管される場合、第
2円筒部が容易に反転できるとともに、取付板に対する
取付作業にあたって、容易に第2円筒部が初期形状に復
元できることが好ましい。ここで、前述したグロメット
は、第2円筒部を初期形状から反転させる場合、あるい
は反転状態の第2円筒部を初期形状に復元させる場合、
接続部を周方向に引き伸ばすような拡径変形が生じる。
【0030】しかしながら、前述したグロメットにおい
て、接続部の外周面が平坦である場合、換言すれば接続
部の特定個所において拡径変形を意図的に誘発させる部
位が設けられていないことになる。この場合、グロメッ
トは、第2円筒部を初期形状から反転させる場合、ある
いは反転状態の第2円筒部を初期形状に復元させる場
合、接続部の外周面全域を周方向に引き伸ばす拡径変形
が生じるまで強い力で取付孔に押し込む必要がある。
【0031】これに対して、本発明のグロメットは、請
求項9に記載したように、前記接続部の外周面における
母線方向に沿って放射状に設けられた複数の凹部を有
し、前記各凹部が前記第2円筒部側に向かって拡開する
ように形成されていることを特徴としている。ここで、
凹部としては、接続部の外周面に段差を設けるとともに
内周面を平坦化しておくことにより薄肉化する構造や、
あるいは接続部の外周面に段差を設けるとともに内周面
に凸部を設けることにより他の部位と同一の肉厚寸法を
確保する構造等を例示できる。
【0032】このように構成されたグロメットにおいて
は、接続部の外周面に複数の凹部が設けられているた
め、第2円筒部を初期形状から反転させる場合、あるい
は反転状態の第2円筒部を初期形状に復元させる場合、
接続部の特定個所において拡径変形が発生し、これによ
り接続部の外周面が平坦である場合に比較して弱い力で
取付孔に押し込めばよいことになる。また、このグロメ
ットにおいては、各凹部が放射状、かつ、第2円筒部側
に向かって拡開するように設けられているため、接続部
の拡径変形が均等に生じることになる。
【0033】ところで、前述したグロメットは、各鍔部
の基端部が接続部に対する部分的な補強材として機能す
るため、第2円筒部を初期形状から反転させる場合、あ
るいは反転状態の第2円筒部を初期形状に復元させる場
合、接続部における各鍔部の基端部に相当する部位に拡
径変形が生じ難い。これに対して、本発明のグロメット
においては、請求項10に記載したように、前記各凹部が
前記各鍔部間に対応する箇所に設けられているため、各
鍔部の影響を受け難い、すなわち周方向に引き伸ばし易
い部位の拡径変形を更に促進できることになる。
【0034】また、請求項1に記載したグロメットは、
第2円筒部が反転した状態で出荷,保管された場合、例
えば断面略U字形状の溝部において互いに対向する稜線
同士が密着して断面略Δ字形状に変形されるため、取付
板に対する取付作業にあたって、各稜線が容易に離反で
きることが好ましい。これに対して、本発明のグロメッ
トは、請求項11に記載したように、前記溝部における前
記接続部側を向く側面と、前記第2円筒部の外周面とが
交差してなる稜線に設けられた出隅部および切欠部を有
し、前記出隅部および前記切欠部が前記第2円筒部の周
方向に沿って交互に設けられていることを特徴としてい
る。
【0035】ここで、切欠部としては、溝部の側面およ
び第2円筒部の外周面に対してそれぞれ所定の角度で交
差する円錐面や、あるいは溝部の側面および第2円筒部
の外周面に対してそれぞれ凹状の段差となる入隅等を例
示できる。そして、出隅部および切欠部としては、第2
円筒部の周方向に沿った長さが同一である必要はなく、
それぞれ独自の長さを有していればよい。
【0036】このように構成されたグロメットにおいて
は、溝部の稜線に沿って出隅部および切欠部が交互に設
けられているため、第2円筒部が反転した状態で出荷,
保管される場合、断面略U字状の溝部が断面略Δ字形状
に変形されていても、稜線の出隅部のみが他の稜線に対
して密着し、他の稜線と切欠部との間に空隙が確保され
ていることになる。すなわち、このグロメットにおいて
は、取付板に対する取付作業にあたって、溝部の稜線に
切欠部が設けられていない場合に比較して、溝部の各稜
線が容易に離反できることになる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1および図2に示すよ
うに、本発明の第1実施形態であるグロメット10は、自
動車の車体パネル11を貫通するようにワイヤーハーネス
(図示せず)を配設するために、車体パネル11に設けら
れた取付孔12にワイヤーハーネスを挿通保持した状態で
嵌合可能とされている。取付孔12は円形状とされ、開口
縁部に沿って所定高さのフランジ13が形成されている。
【0038】そして、グロメット10は、ワイヤーハーネ
スを挿通可能な第1円筒部21と、第1円筒部21の外周面
に設けられた環状の接続部23と、接続部23を介して第1
円筒部21に同軸接続された第2円筒部22と、第2円筒部
22の外周面に沿って設けられた溝部24と、第2円筒部22
の外周面に設けられた複数の鍔部25と、第1円筒部21の
外周面に設けられた複数の案内部26とを含んで構成され
ている。溝部24は、取付孔12のフランジ13が嵌合可能な
断面略コ字状とされ、第2円筒部22の周方向に沿って連
続形成されている。このようなグロメット10は、適度な
弾力性,耐水性を有する合成樹脂により、第1円筒部2
1,第2円筒部22,各鍔部25および各案内部26が一体形
成されている。
【0039】第1円筒部21は、小径部27および大径部28
が同一軸線に沿って連設された段付き形状とされてい
る。小径部27は、ワイヤーハーネスの外径寸法に対応し
た内径寸法を有しているとともに、内周面に沿って円環
状のリブ27Aが複数設けられている。この小径部27は、
ワイヤーハーネスが圧入されると、各リブ27Aが弾性変
形しながらワイヤーハーネスの外周面に密着し、これに
より気密性を維持しながらワイヤーハーネスを保持する
ようになっている。
【0040】一方、大径部28は、小径部27の内径よりも
大きな内径寸法を有しているとともに、内周面に沿って
円環状のリブ28Aが複数設けられている。この大径部28
は、ワイヤーハーネスが小径部27に圧入された後、所定
の充填材を充填して固化させることにより、気密性を維
持しながらワイヤーハーネスを保持するようになってい
る。
【0041】接続部23は、前述した小径部27および大径
部28の境界部分から小径部27の開放端に向かって拡開す
る略円錐形状とされている。第2円筒部22は、取付孔12
の開口寸法に対応した外径寸法を有しているとともに、
小径部27の外径寸法よりも大きな内径寸法を有し、接続
部23に接続されている。従って、この第2円筒部22は、
所定間隔を空けて小径部27を収容するように、小径部27
に対して略入れ子状に配置されている。
【0042】図3にも示すように、この第2円筒部22
は、開放端部側の端面22Aに多数の凸部30が形成されて
いるとともに、内周面22Bに多数のスリット31が設けら
れている。凸部30は、所定厚みを有する略三角形板状と
され、その長手方向が端面22Aに沿うとともに第2円筒
部22の軸線を中心とした放射線に沿うように設けられて
いる。
【0043】一方、スリット31は、第2円筒部22の内周
面22Bにおける開放端部の放射位置に設けられていて、
第2円筒部22の端面22Aにおいて外周方向に向かって先
細りとなる略V字状の端面開口31Aと、第2円筒部22の
内周面において第1円筒部21に向かって先細りとなる略
V字状に内周面開口31Bとを有している。これらのスリ
ット31は、第2円筒部22の内周面22Bにおいて、軸線に
対して平行、かつ、所定長さ連続している。
【0044】図1および図2に戻って、鍔部25は、溝部
24と接続部23との間から第1円筒部21の開放端部に向か
って拡開する仮想的な錐面に沿って突設されている。こ
れらの鍔部25は、第1円筒部21の開放端部側を向く第1
鍔面25Aに凹部32が設けられているとともに、第2円筒
部22の開放端部側を向く第2鍔面25Bに凹部33が設けら
れている(図4参照)。
【0045】従って、第1鍔面25Aおよび第2鍔面25B
は、それぞれ平面周縁に沿うとともに基端部から先端部
に向かうリブ34,35が形成されている。第1鍔面25Aに
形成されたリブ34は、第1鍔面25Aの周縁に沿って連続
する平面略コ字状とされ、その両端部が第2円筒部22の
外周面に対して離間配置されている。すなわち、鍔部25
は、リブ34の両端部と、第2円筒部22の外周面との間に
切欠部36が設けられている。これらのような鍔部25は、
第1円筒部21の軸線を中心として互いに90度間隔で設け
られているとともに、第2円筒部22を裏返したときに、
当該各鍔部25の先端部が第1円筒部21の外周面に到達可
能な突出長さを有している。
【0046】再び図1および図2に戻って、案内部26
は、所定厚みを有する板状とされ、側面形状が第1円筒
部21の軸線に対して平行な帯状の稜部26Aと、第1円筒
部21の軸線に対して傾斜する面取部26Bとを有する略台
形状とされている。これらの案内部26は、第1円筒部21
の径方向に沿うとともに、互いに直交する方向に向かっ
て突出されていて、それぞれの稜部26Aが第1円筒部21
に対して離れる方向を向くように配置されている。
【0047】また、これらの案内部26は、第2円筒部22
を裏返したときに前述した各鍔部25が干渉することなく
第1円筒部21の外周面に密着できるように、各鍔部25に
対して、第1円筒部21の軸線および第2円筒部22の軸線
を中心とする角度位相が45度に設定されていている(図
1矢印参照)。なお、各鍔部25は、第2円筒部22を裏返
したときに、ぞれぞれの先端部が各案内部26の稜部26A
に相当する位置に到達できるような長さに設定されてい
る。
【0048】次に、このようなグロメット10を用いたワ
イヤーハーネスの配設手順を説明する。まず、ワイヤー
ハーネスをグロメット10の第1円筒部21に挿通し、大径
部28に所定の充填材を充填させて固化させておく。
【0049】そして、図5に示すように、第1円筒部21
に対して接続部23近傍を支点として、第2円筒部22を内
周面が外方を向くように裏返すことにより、各鍔部25を
先細りの筒状に集合変形させるとともに、それぞれの第
1鍔面25Aを第1円筒部21の外周面に密着させる。この
際、各鍔部25は、第1鍔面25Aに形成されたリブ34の両
端部と、第2円筒部22の外周面との間に切欠部36が設け
られているため、当該個所に切欠部36が設けられていな
い場合に比較して当該鍔部25の変形抵抗を低減できる。
また、各鍔部25は、各案内部26に干渉することなく、ぞ
れぞれの先端部が各案内部26の稜部26Aに相当する位置
に到達するとともに、第1鍔面25Aがリブ34を介して第
1円筒部21の外周面に接触する。
【0050】また、第2円筒部22は、あらかじめ各鍔部
25が第1円筒部21の開放端部に向かって拡開する仮想的
な錐面に沿って突設されているため、当該第2円筒部22
を完全に裏返すことなく各鍔部25が先細りの筒状に集合
する。この際、第2円筒部22は、裏返しに伴って各スリ
ット31が断面形状を拡大するように変形するため、内周
面22B全域に加わる引張負荷が特定の複数個所に分散
し、結果的に総体的な変形抵抗が緩和される。このた
め、第2円筒部22は均等、かつ、容易に裏返される。
【0051】次に、図5(B)に示すように、第1円筒
部21を取付孔12に挿通し、各案内部26の稜部26Aを取付
孔12に内接させるとともに、多数の凸部30を介して第2
円筒部22の端面22Aを車体パネル11の表面(図5(B)
中右方)に押し当て、溝部24を断面略Δ字状に変形させ
る。この際、各案内部26が面取部26Bにより互いに先細
りに形成されているため、各稜部26Aが取付孔12に対し
て内接するように案内され、これにより取付孔12に対し
て第1円筒部21が確実に同一軸線上に配置される。
【0052】また、この際、各鍔部25は、ぞれぞれの先
端部が各案内部26の稜部26Aに相当する位置に到達して
いるため、ぞれぞれの先端部が自動的に取付孔12を通過
し、車体パネル11の裏面側(図5(B)中左方)に配置
される。この際、各鍔部25には、第2円筒部22に対する
突出角度が変えられるような外力が加わっている。
【0053】その後、第2円筒部22の凸部30を車体パネ
ル11の表面に当接させた状態でワイヤーハーネス(図示
せず)を車体パネル11から図5(B)中左方に向けて押
すことにより、第2円筒部22を初期形状に復元するよう
に断面略U字状に変形させながら、取付孔12から各案内
部26を脱出させる。この際、グロメット10は、ワイヤー
ハーネスが充填材を介して第1円筒部21に保持されてい
るため、ワイヤーハーネスを図中左方に向けて押して
も、第1円筒部21からワイヤーハーネスが脱落する虞れ
はない。
【0054】続いて、ワイヤーハーネスを図5(B)中
左方に向けて更に押すと、第2円筒部22の凸部30を車体
パネル11に対して摺接させるとともに、各鍔部25の第1
鍔面25Aおよび第2鍔面25Bをそれぞれ第1円筒部21の
外周面および取付孔12の内周面に対して摺接させなが
ら、第2円筒部22における元来外周面であった内周面が
反転するように変形を開始する。
【0055】この際、第2円筒部22の端面22Aが車体パ
ネル11に対して面密着している場合には、第2円筒部22
の内外に生じた気圧差により、第2円筒部22の端面22A
が車体パネル11に張り付き、第2円筒部22の反転に支障
が生ずる。しかしながら、このグロメット10では、前述
した各凸部30を介して第2円筒部22の端面22Aが車体パ
ネル11に当接しているため、第2円筒部22の内外に気圧
差が生じないとともに、車体パネル11に対する摺接抵抗
を軽減して円滑に第2円筒部22が反転しようとする。
【0056】また、このグロメット10では、第2円筒部
22の反転に伴って、第1円筒部21の外周面に対して第1
鍔面25Aがリブ34を介して摺接するとともに、取付孔12
の内周面に対して第2鍔面25Bがリブ35を介して摺接す
るため、第1鍔面25Aおよび第2鍔面25Bが平坦である
場合に比較して摺接抵抗が少ない。この後、ワイヤーハ
ーネスを図5(B)中左方に向けて更に押し、各鍔部25
の基端部が取付孔12を通過する位置まで移動すると、各
鍔部25が第2円筒部22に対する突出角度を初期状態に復
元するような強い反発力が開放される。
【0057】従って、各鍔部25を拡開させながらグロメ
ット10が自力で図中左方に移動するとともに、溝部24が
断面略コ字状に復元しながら取付孔12のフランジ13に溝
部24が嵌合する(図2(A)の状態)。
【0058】前述したグロメット10によれば、取付孔12
に内接可能な複数の案内部26に干渉することなく、各鍔
部25が第1円筒部21の外周面に密着可能であるため、取
付孔12に対して第1円筒部11の軸線が一致した状態を維
持したまま、すなわち筒状に集合した各鍔部25を取付孔
12に対して軸線を一致させて挿入できる。
【0059】さらに、このグロメット10によれば、第1
円筒部21の開放端部に向かって拡開する錐面に沿って各
鍔部25が突設されているため、各鍔部25が第2円筒部22
の軸線に対して直交する同一平坦面に沿って突設されて
いる場合に比較して、第2円筒部22を完全に裏返すこと
なく各鍔部を先細りの筒状に集合できる。また、このグ
ロメット10によれば、あらかじめ各鍔部25が第1円筒部
21の開放端部に向かって傾斜しているため、各鍔部25が
第2円筒部21の軸線に対して直交する同一平坦面に沿っ
て突設されている場合に比較して、第2円筒部22の軸線
に沿った投影面積、すなわち車体パネル11に対する占有
面積を小さくでき、これにより車体スペースを有効利用
できる。
【0060】さらに、前述したグロメット10によれば、
各鍔部25の第1鍔面25Aおよび第2鍔面25Bにそれぞれ
リブ34,35が形成されているため、先細りに変形させた
各鍔部25を取付孔12に挿入する際の挿入抵抗や、あるい
は第2円筒部22が初期形状に復元する際に第2円筒部22
の外周面と第1鍔面25Aとの間に生ずる摺接抵抗等を低
減でき、これらにより第2円筒部22の初期形状を容易、
かつ、円滑に復元できる。特に、各鍔部25は、第1鍔面
25Aに形成されたリブ34の両端部と、第2円筒部22の外
周面との間に切欠部36が設けられているため、当該個所
に切欠部36が設けられていない場合に比較して鍔部25の
変形抵抗を低減できる。
【0061】そして、このグロメット10によれば、各案
内部26に稜部が設けられているため、取付孔12に対して
軸線が一致した状態を維持したまま、第1円筒部21を軸
方向に沿って所定寸法移動でき、これにより取付孔12に
対して自動的に各鍔部25を軸線が一致した状態で挿入で
きる。また、以上のようなグロメット10によれば、第2
円筒部22の内周面22Bにおける放射位置に断面形状を拡
大可能なスリット31が設けられているため、裏返すこと
により第2円筒部22の内周面22A全域に加わる引張負荷
が特定の複数個所に分散し、これにより第2円筒部を均
等、かつ、容易に裏返せる。
【0062】図6および図7には、本発明に係る第2実
施形態のグロメット 210が示されている。なお、以下に
説明する各実施形態において、既に図1ないし図5にお
いて説明した部材等については、図中に同一符号あるい
は相当符号を付すことにより説明を簡略化あるいは省略
する。
【0063】第2実施形態のグロメット 210は、前述し
た第1実施形態と同様に、第1円筒部 221,接続部 22
3,第2円筒部 222,溝部 224,鍔部 225および案内部
226とを含んで構成されている。そして、このグロメッ
ト 210は、各鍔部 225の鍔面が平坦に形成されていると
ともに、接続部 223に薄肉部 231が設けられている点が
前述した第1実施形態との相違点となっている。
【0064】図1(C)に示すように、薄肉部 231は、
接続部 223の内周面および外周面においてそれぞれ周方
向に連続する溝 231A, 231Bを形成することにより設
けられている。溝 231A, 231Bは、断面略半円形状と
され、接続部 223の軸線に対して直交する面に沿うとと
もに、互いに対応する位置に形成されている。
【0065】以上のようなグロメット 210は、薄肉部 2
31により接続部 223における特定部位の強度が他の部位
よりも意図的に低くなっているため、内周面が外方を向
くように第2円筒部 222を反転させると、薄肉部 231を
境界として接続部 223が折り返される(図7参照)。こ
の際、このグロメット 210は、接続部 223の軸線に対し
て直交する面に沿う溝 231A, 231Bにより薄肉部 231
が設けられているため、第1円筒部 221に対して第2円
筒部 222が傾いて反転する虞れはない。
【0066】また、このグロメット 210は、接続部 223
における薄肉部 231の強度が他の部位よりも意図的に低
くなっているため、換言すれば接続部 223に薄肉部 231
が設けられていない場合に比較して、接続部 223が初期
形状に復元しようとする弾性反発力が弱い。すなわち、
このグロメット 210は、接続部 223に薄肉部 231が設け
られていない場合に比較して、第2円筒部 222を反転さ
せた状態を良好に維持でき、衝撃等が加えられても意図
せず第2円筒部 222が初期形状に復元する虞れが少な
い。
【0067】従って、前述した第2実施形態のグロメッ
ト 210によれば、第1円筒部 221に対して適切に第2円
筒部 222を反転させた状態で出荷,保管できるととも
に、車体パネル11に取り付けられるまで第2円筒部 222
を反転させた状態を維持できる。特に、この第2実施形
態のグロメット 210によれば、薄肉部 231が溝 231A,
231Bにより設けられているため、例えば接続部 223の
周方向に沿って多数の凹部を所定間隔で設けた場合に比
較して、接続部 223における境界を確実に規定できる。
【0068】図8ないし図10には、本発明に係る第3実
施形態のグロメット 310が示されている。このグロメッ
ト 310は、前述した第1実施形態と同様に、第1円筒部
321,接続部 323,第2円筒部 322,溝部 324,鍔部 3
25および案内部 326とを含んで構成されている。そし
て、このグロメット 310は、各鍔部 325の鍔面が平坦に
形成されているとともに、接続部 323の母線方向に沿っ
て複数の凹部 330が設けられている点が前述した第1実
施形態との相違点となっている。
【0069】凹部 330は、接続部 323の母線を中心とし
て第2円筒部 322に向かって拡開する平面略三角形とさ
れ、四分の一楕円状に形成された一対の側壁330A,330A
と、扇状に形成された側壁330Bとが互いに交差配置され
ていることにより、断面略V字形状とされている。すな
わち、これらの凹部 330は、それぞれの幅寸法および深
さ寸法が第1円筒部 321に向かって漸減されて0になる
ように設けられている。
【0070】そして、図9に示すように、これらの凹部
330は、各案内部 326の第1円筒部321の軸線を中心と
する案内部 326と同位相、換言すれば各案内部 326の延
出方向同一面に沿うように設けられていて、第1円筒部
321の軸線を中心として互いに90度間隔で設けられてい
る。また、図10に示すように、接続部 323は、各凹部 3
30が設けられた箇所の肉厚が他の箇所における肉厚に略
等しくなるように、内周面から山形状に突出している。
【0071】以上のようなグロメット 310によれば、接
続部 323の母線方向に沿って複数の凹部 330が設けられ
ているため、第2円筒部 322を初期形状から反転させる
場合、あるいは反転状態の第2円筒部 322を初期形状に
復元させる場合、各凹部 330の断面形状が大きくなるこ
とにより接続部 323が部分的に引き伸ばされる拡径変形
が生ずる。従って、このグロメット 310によれば、接続
部 323の外周面が平坦に形成されている場合に比較し
て、第2円筒部 322を初期形状から反転させる作業、あ
るいは反転状態の第2円筒部 322を初期形状に復元させ
る作業を容易に行える。特に、このグロメット 310によ
れば、各凹部 330が各鍔部 325間に対応する箇所に設け
られているため、接続部 323における各鍔部 325の影響
を受け難い、すなわち接続部 323における周方向に引き
伸ばし易い部位の拡径変形を更に促進できる。
【0072】図11ないし図13には、本発明に係る第4実
施形態のグロメット 410が示されている。このグロメッ
ト 410は、前述した第1実施形態と同様に、第1円筒部
421,接続部 423,第2円筒部 422,溝部 424,鍔部 4
25および案内部 426とを含んで構成されている。そし
て、このグロメット 410は、各鍔部 425の鍔面が平坦に
形成されているとともに、溝部 424における接続部 423
側を向く側面424Aと、第2円筒部 422の外周面とが交差
してなる稜線 430に出隅部 431および切欠部 432が設け
られている点が前述した第1実施形態との相違点となっ
ている。
【0073】切欠部 432は、側面424Aおよび第2円筒部
422の外周面に対してそれぞれ所定の角度で交差する円
錐面とされ、第2円筒部 422の周方向に沿って所定長さ
連続している。図12にも示すように、出隅部 431および
切欠部 432は、互いに異なる周方向長さを有し、第2円
筒部 422の周方向に沿って交互に配置されている。
【0074】以上のようなグロメット 410によれば、溝
部 424の稜線 430に出隅部 431および切欠部 432が設け
られているため、第2円筒部 422が反転した状態で出
荷,保管される場合、断面略U字状の溝部 424が断面略
Δ字形状に変形されることにより稜線 430が対向する他
の稜線に圧接されていても、稜線 430の出隅部 431のみ
が他の稜線に対して密着し、他の稜線と切欠部と 432の
間に空隙が確保される(図13参照)。すなわち、このグ
ロメット 410によれば、車体パネル11に対する取付作業
にあたって、溝部 424の稜線 430に切欠部 432が設けら
れていない場合に比較して、溝部 424の稜線同士が容易
に離反することにより、第2円筒部 422を容易に初期形
状に復元できる。
【0075】なお、本発明は、前述した各実施形態に限
定されるものでなく、前述した各実施形態において例示
した第1円筒部,接続部,第2円筒部,溝部,鍔部,案
内部,リブ,稜部,スリット,薄肉部,溝,凹部,側
面,稜線,出隅部,切欠部等の材質,形状,寸法,形
態,数,配置個所等は本発明を達成できるものであれば
任意であり、限定されない。
【0076】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、請求項1に記載したように、第2円筒部を裏返した
ときに各鍔部が各案内部に干渉することなく第1円筒部
の外周面に密着可能であるため、第1円筒部を取付孔に
挿入することにより、筒状に集合した各鍔部を取付孔に
対して自動的に軸線を一致させて挿入できる。また、本
発明によれば、請求項2に記載したように、第1円筒部
の開放端部に向かって拡開する錐面に沿って各鍔部が突
設されているため、各鍔部が第2円筒部の軸線に対して
直交する同一平坦面に沿って突設されている場合に比較
して、第2円筒部を完全に裏返すことなく各鍔部を先細
りの筒状に集合できるとともに、車体スペースを有効利
用できることになる。
【0077】さらに、本発明によれば、請求項3に記載
したように、各鍔部の鍔面に形成されたリブが鍔部にお
ける基端部から先端部に向かって連続しているため、各
鍔部の鍔面が平坦に形成された場合に比較して、先細り
に変形させた各鍔部を取付孔に挿入する際の挿入抵抗を
低減できるとともに、第2円筒部が初期形状に復元する
際に第2円筒部と鍔面との間に生ずる摺接抵抗を低減で
きる。さらに、本発明によれば、請求項4に記載したよ
うに、鍔面に形成されたリブの両端部と、第2円筒部の
外周面との間に切欠部が設けられているため、当該個所
に切欠部が設けられていない場合に比較して鍔部の変形
抵抗を低減できる。
【0078】そして、本発明によれば、請求項5に記載
したように、第2円筒部を裏返したときに、各稜部に接
する仮想的な円筒内に各鍔部の先端部を配置可能である
ため、第2円筒部を裏返して第1円筒部を取付孔に挿入
し、軸方向に沿って所定寸法移動すれば、取付孔に対し
て自動的に各鍔部を軸線が一致した状態で挿入できる。
また、本発明によれば、請求項6に記載したように、第
2円筒部の内周面における開放端部の放射位置から軸線
に対して平行、かつ、所定長さ連続するスリットが複数
設けられているため、裏返すことにより第2円筒部の内
周面全域に加わる引張負荷が、各スリットが変形するこ
とにより特定の複数個所に分散し、結果的に総体的な変
形抵抗が緩和されるため、これにより第2円筒部を均
等、かつ、容易に裏返せる。
【0079】次に、本発明によれば、請求項7に記載し
たように、接続部の円周方向に沿って薄肉部が設けられ
ているため、第2円筒部が薄肉部を境界として反転する
とともに、従来に比較して出荷,保管中に接続部が初期
形状に復元する虞れを少なくできる。また、本発明によ
れば、請求項8に記載したように、薄肉部が周方向に連
続する溝により設けられているため、接続部の周方向に
沿って多数の凹部を所定間隔で設けた場合に比較して、
接続部において境界となる部位を確実に規定できる。
【0080】さらに、本発明によれば、請求項9に記載
したように、接続部の外周面に複数の凹部が設けられて
いるため、第2円筒部を初期形状から反転させる場合、
あるいは反転状態の第2円筒部を初期形状に復元させる
場合、接続部の特定個所において拡径変形が発生し、こ
れにより接続部の外周面が平坦である場合に比較して弱
い力で取付孔に押し込める。そして、本発明によれば、
請求項10に記載したように、各凹部が各鍔部間に対応す
る箇所に設けられているため、各鍔部の影響を受け難
い、すなわち周方向に引き伸ばし易い部位の拡径変形を
更に促進できる。
【0081】また、本発明によれば、請求項11に記載し
たように、溝部の稜線に沿って出隅部および切欠部が交
互に設けられているため、第2円筒部が反転した状態で
出荷,保管される場合、断面略U字状の溝部が断面略Δ
字形状に変形されていても、稜線の出隅部のみが他の稜
線に対して密着し、他の稜線と切欠部との間に空隙を確
保することにより、溝部の各稜線が容易に離反できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のグロメットを示す
全体斜視図である。
【図2】図1のグロメットを示す断面図および平面図で
ある。
【図3】第2円筒部の端面を示す要部拡大斜視図であ
る。
【図4】鍔部を示す要部拡大斜視図である。
【図5】図1のグロメットの取付手順を示す平面図およ
び断面図である。
【図6】本発明に係る第2実施形態のグロメットを示す
平面図および断面図である。
【図7】図6のグロメットの取付手順を示す断面図であ
る。
【図8】本発明に係る第3実施形態のグロメットを示す
全体斜視図である。
【図9】図8のグロメットを示す平面図である。
【図10】図8のグロメットを示す断面図である。
【図11】本発明に係る第4実施形態のグロメットを示
す全体斜視図である。
【図12】図11のグロメットを示す断面図である。
【図13】図11のグロメットを示す断面図である。
【符号の説明】
10,210,310,410 グロメット 11 車体パネル(取付板) 12 取付孔 21,221,321,421 第1円筒部 22,222,322,422 第2円筒部 23,223,323,423 接続部 24,224,324,424 溝部 25,225,325,425 鍔部 26,226,326,426 案内部 34,35 リブ 26A 稜部 31 スリット 36 切欠部 231 薄肉部 231A,231B 溝 330 凹部 424A 側面 430 稜線 431 出隅部 432 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 信崇 静岡県湖西市鷲津2464−48 矢崎部品株式 会社内 (72)発明者 宮本 雅史 静岡県湖西市鷲津2464−48 矢崎部品株式 会社内 (72)発明者 後藤 弘樹 静岡県湖西市鷲津2464−48 矢崎部品株式 会社内 (72)発明者 小野 修司 静岡県湖西市鷲津2464−48 矢崎部品株式 会社内 (72)発明者 藤本 靖彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 境 正夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 5G333 AA07 AA09 AA11 AA13 AB16 AB22 AB28 BA01 CB19 DA03 EA02 EB08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付板に形成された取付孔に長尺部材を
    貫通保持するために、前記長尺部材を挿通可能な第1円
    筒部と、前記第1円筒部の外周面に設けられた環状の接
    続部を介して接続された第2円筒部と、前記第2円筒部
    の外周面に沿って設けられた溝部と、前記第2円筒部の
    外周面における前記溝部と前記接続部との間から放射状
    に設けられた複数の鍔部とを有し、 前記第2円筒部を内周面が外方を向くように裏返すこと
    により前記各鍔部の先端部を先細り状に集合させて前記
    取付孔に挿入し、次いで前記第2円筒部を初期形状に復
    元させることにより前記第1円筒部を前記取付孔内に挿
    通させるとともに、前記取付孔の開口縁部に前記溝部を
    嵌合させるグロメットであって、 前記第1円筒部の外周面から放射状に突出するとともに
    前記取付孔に内接可能な複数の案内部を備え、前記第2
    円筒部を裏返したときに前記各鍔部が前記各案内部に干
    渉することなく前記第1円筒部の外周面に密着可能であ
    ることを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 前記第1円筒部の開放端部に向かって拡
    開する錐面に沿って前記各鍔部が突設されていることを
    特徴とする請求項1に記載したグロメット。
  3. 【請求項3】 前記各鍔部の鍔面に形成されたリブを有
    し、前記リブが前記鍔部における基端部から先端部に向
    かって連続していることを特徴とする請求項1に記載し
    たグロメット。
  4. 【請求項4】 前記リブと、前記第2円筒部の外周面と
    の間に切欠部が設けられていることを特徴とする請求項
    3に記載したグロメット。
  5. 【請求項5】 前記各案内部が前記第1円筒部の軸線に
    対して平行な稜部を有し、前記第2円筒部を裏返したと
    きに、前記各稜部に接する仮想的な円筒内に前記各鍔部
    の先端部を配置可能であることを特徴とする請求項1に
    記載したグロメット。
  6. 【請求項6】 前記第2円筒部の内周面における開放端
    部の放射位置から軸線に対して平行、かつ、所定長さ連
    続するスリットが設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載したグロメット。
  7. 【請求項7】 前記接続部の外周面および内周面のうち
    の一方における周方向に沿って薄肉部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載したグロメット。
  8. 【請求項8】 前記薄肉部が周方向に連続する溝により
    設けられていることを特徴とする請求項7に記載したグ
    ロメット。
  9. 【請求項9】 前記接続部の外周面における母線方向に
    沿って放射状に設けられた複数の凹部を有し、 前記各凹部が前記第2円筒部に向かって拡開するように
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載したグ
    ロメット。
  10. 【請求項10】 前記各凹部が前記各鍔部間に対応する
    箇所に設けられていることを特徴とする請求項9に記載
    したグロメット。
  11. 【請求項11】 前記溝部における前記接続部側を向く
    側面と、前記第2円筒部の外周面とが交差してなる稜線
    に設けられた出隅部および切欠部を有し、 前記出隅部および前記切欠部が前記第2円筒部の周方向
    に沿って交互に設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載したグロメット。
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