JP4482327B2 - グロメット - Google Patents

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Description

本発明は、車両としての自動車などの車体を構成するパネルに取り付けられかつ内側にワイヤハーネスを通すグロメットに関する。
車両としての自動車などの車体を構成するパネルに設けられた孔内にワイヤハーネスを通し、かつ前記ワイヤハーネスに水などの水分(液体)が付着することを防止するために、例えば、図17に示すような従来から種々のグロメット101(例えば、特許文献1参照)を用いてきた。図17に例示されたグロメット101は、筒部102と、筒部102に連なり一端から他端に向かうにしたがって徐々に内外径が拡大する拡径筒部103と、この拡径筒部103の全周に亘って設けられかつ前記パネルの穴に係止する係止凹部104とを一体に備え、ゴムなどからなる。
前述したグロメット101は、拡径筒部103内にワイヤハーネスを通し、筒部102及びこの拡径筒部103の小径側の端からパネルの孔内に挿入される。拡径筒部103が縮径(内外径が縮小することを示す)する方向に一旦弾性変形した後、係止凹部104が孔内に係止して、前述したパネルに取り付けられる。このように、従来のグロメット101は、拡径筒部103を縮径する方向に一旦弾性変形して、パネルに取り付けられてきた。
特開平7−163034号公報
前述した従来のグロメット101は、パネルに取り付けられた後の該パネルとの間を水密に保つために(パネルとの間の防水性を確保するために)、前述した係止凹部104を形成する拡径筒部103の小径側の壁105(図18に示す)を厚くする必要が生じる。また、グロメット101は、パネルに取り付ける際に、拡径筒部103の特に前述した壁105の弾性復元力より強い力で孔に圧入する必要がある。このため、従来のグロメット101は、前述した壁105が縮径する方向に弾性変形しにくく、比較的強い力でパネルの孔内に圧入する必要が生じる。
このため、従来のグロメット101は、パネルに取り付ける際に、拡径筒部103が弾性変形しにくいので、拡径筒部103の表面とパネルの孔の内縁との間に大きな摩擦力が生じて、該パネルに取り付けにくかった。さらに、最悪の場合には、前述した拡径筒部103の表面とパネルの孔の内縁との間に生じた摩擦力により、拡径筒部103の表面が破損することも考えられる。
したがって、本発明の目的は、容易にパネルに取り付けることができるグロメットを提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のグロメットは、小径側の端部から大径側の端部に向けて徐々に内外径が拡大するとともに筒状に形成されて内側にワイヤハーネスを通す拡径筒部と、前記拡径筒部の大径側の端部に設けられた係止凹部と、を備え、前記拡径筒部を小径側の端部側からパネルの孔内に挿入し、前記係止凹部が前記孔内に係止するグロメットにおいて、前記拡径筒部の外表面から凸の複数のリブと、前記複数のリブの表面から凹でかつ前記拡径筒部の軸芯に沿って直線状に延びた凹溝と、を備え、前記凹溝は、各々のリブに複数設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の本発明のグロメットは、請求項1に記載のグロメットにおいて、前記リブは、拡径筒部の周方向に間隔をあけているとともに前記拡径筒部の軸芯に沿って直線状に延びていることを特徴としている。
請求項に記載の本発明のグロメットは、請求項1又は請求項2に記載のグロメットにおいて、前記凹溝のリブの表面から底までの深さは、前記リブの拡径筒部の外表面からの突出量より浅いことを特徴としている。
請求項に記載の本発明のグロメットは、請求項1又は請求項2に記載のグロメットにおいて、前記凹溝のリブの表面から底までの深さは、前記リブの拡径筒部の外表面からの突出量より深いことを特徴としている。
請求項1に記載した本発明のグロメットによれば、拡径筒部の外表面から凸のリブを複数備えている。さらに、リブの表面から凹の凹溝を備えている。このため、パネルに取り付ける際に、リブの拡径筒部から離れた側の先端のみがパネルと接触する。このように、パネルに取り付けられる際に、該パネルとの接触面積が小さくなる。
さらに、凹溝が拡径筒部の軸芯に沿って直線状に延びている。このため、拡径筒部の軸芯に沿ってパネルの孔内に圧入する際に、リブの表面がパネルの孔の内縁に引っ掛かることを防止できる。したがって、拡径筒部の軸芯に沿ってパネルの孔内に圧入する際のリブの表面とパネルの孔の内縁との摩擦を低減できる。しかも、凹溝が各々のリブに複数設けられている。このため、パネルに取り付けられる際に、該パネルとの接触面積をより小さくできる。
請求項2に記載した本発明のグロメットによれば、リブが拡径筒部の軸芯に沿って延びているので、拡径筒部の軸芯に沿ってパネルの孔内に圧入する際に、リブの表面がパネルの孔の内縁に引っ掛かることを確実に防止できる。したがって、拡径筒部の軸芯に沿ってパネルの孔内に圧入する際のリブの表面とパネルの孔の内縁との摩擦をより低減できる。
請求項に記載した本発明のグロメットによれば、パネルに取り付けられる際に、該パネルとの接触面積を小さくできる。
請求項に記載した本発明のグロメットによれば、凹溝の深さがリブの突出量よりも深い。このため、パネルの孔に圧入する際に、拡径筒部が縮径(内外径が縮小することを示す)する方向に変形しやすくなる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、パネルに取り付けられる際に、該パネルとの接触面積が小さくなる。このため、パネルに取り付ける際に、リブ及び拡径筒部のリブが設けられた箇所に局部的な圧縮変形が起こり、拡径筒部が縮径する方向に弾性変形し易くなる。このため、容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
さらに、凹溝が拡径筒部の軸芯に沿って直線状に延びているため、拡径筒部の軸芯に沿ってパネルの孔内に圧入する際に、リブの表面がパネルの孔の内縁に引っ掛かることを防止できる。このため、拡径筒部の軸芯に沿ってパネルの孔内に圧入する際のリブの表面とパネルの孔の内縁との摩擦を低減でき、より容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。また、凹溝を各々のリブに複数設けているため、パネルとの接触面積を小さくできる。このため、パネルに取り付ける際に、リブ及び拡径筒部のリブが設けられた箇所に局部的な圧縮変形が確実に起こり、拡径筒部が縮径する方向により弾性変形し易くなる。このため、より容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
請求項2に記載の本発明は、リブが拡径筒部の軸芯に沿って延びているので、拡径筒部の軸芯に沿ってパネルの孔内に圧入する際のリブの表面とパネルの孔の内縁との摩擦をより低減できる。したがって、より容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
請求項に記載の本発明は、パネルに取り付けられる際に、該パネルとの接触面積を小さくできるので、より容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
請求項に記載の本発明は、凹溝の深さがリブの突出量よりも深いので、パネルの孔に圧入する際に、拡径筒部の凹溝の底及び底の近傍に局部的な圧縮変形が起こり、拡径筒部が縮径する方向に確実に弾性変形し易くなる。このため、より容易に車体を構成するパネルに取り付けることができる。
以下、本発明の第1の実施形態にかかるグロメットを、図1ないし図8を参照して説明する。本発明の第1の実施形態にかかるグロメット1(図1ないし図8に示す)は、車両としての自動車などの車体を構成するパネル2(図1、図7及び図8に示す)に設けられた孔3に取り付けられる。パネル2の孔3の内縁から円環状のリング部4が立設している。リング部4は、パネル2に一体に形成されている。図1に示す場合では、前記孔3は、平面形状が丸形に形成されている。
グロメット1は、筒状に形成されているとともに、内側に前記自動車に配索されるワイヤハーネス5(図7中に二点鎖線で示す)を通す。グロメット1は、パネル2との間を水密に保ち、該パネル2との間から内側に水などの水分(液体)が浸入することを防止して、前記ワイヤハーネス5に水などの水分(液体)が付着することを防止する。
グロメット1は、弾性変形自在な弾性材料としてのゴムなどからなる。グロメット1は、図1ないし図3に示すように、筒状に形成された小径筒部10と、拡径筒部11と、複数のリブ12と、複数の凹溝19とを一体に備えている。小径筒部10は、円筒状に形成されており、内側にワイヤハーネス5(図7中に二点鎖線で示す)を通す。小径筒部10の外径は、孔3の内径より小さい。拡径筒部11は、一端部11aが小径筒部10に連なりこの小径筒部10から離れるのにしたがって則ち他端部11bに向かうにしたがって内外径が徐々に拡大する円筒状に形成されている。拡径筒部11は、小径筒部10と同軸に配されているとともに、該小径筒部10に直列に連結している。
なお、拡径筒部11の一端部11aは、小径側の端部をなしており、他端部11bは、大径側の端部をなしている。また、拡径筒部11は、小径筒部10内を通るワイヤハーネス5を内側に通す。拡径筒部11の一端部11aの外径は、孔3の内径より小さく、拡径筒部11の他端部11bの外径は、孔3の内径より大きい。
拡径筒部11の他端部11bには、全周に亘って、係止凹部13が設けられている。係止凹部13は、図4などに示すように、拡径筒部11の外表面11cより凹に形成されている。係止凹部13は、図4及び図5に示すように、前記他端部11b寄りの第1の壁14と、拡径筒部11の軸芯P(図中に一点鎖線で示す)に沿って第1の壁14と対向する一端部11a寄りの第2の壁15と、前記第1の壁14と第2の壁15との間に設けられた溝16により形成されている。
第1の壁14の外縁部には、第2の壁15に向かって凸のリップ17が全周に亘って設けられている。第2の壁15は、拡径筒部11の前述した他端部11bに設けられ、第1の壁14より一端部11a寄りに配されている。溝16は、その凹溝底面に、全周に亘って、リップ18が突出している。
前述した係止凹部13は、拡径筒部11則ちグロメット1を矢印K(図1などに示す)に沿って一端部11aからパネル2の孔3内に挿入して、第2の壁15を一旦拡径筒部11の内側に撓ませる。そして、溝16の凹溝底面をパネル2の孔3の内面に接触させて、第2の壁15を弾性復元力により初期状態に復帰させて、パネル2の孔3に係止する。このとき、リップ18は、図7及び図8に示すように、パネル2の孔3及びリング部4の内面に接触して、これらの孔3及びリング部4の内面との間を水密に保つ。さらに、このとき、リップ17は、図7及び図8に示すように、パネル2の表面に接触して、このパネル2の表面との間を水密に保つ。
また、矢印K則ちグロメット1(拡径筒部11)をパネル2の孔3内に挿入する方向は、拡径筒部11則ちグロメット1の軸芯Pと平行である。すなわち、拡径筒部11則ちグロメット1の軸芯Pに沿って、グロメット1は、パネル2の孔3内に挿入される。なお、前述した初期状態とは、拡径筒部11則ちグロメット1が弾性変形していない状態を示している。
リブ12は、図2ないし図7に示すように、拡径筒部11の外表面11cから凸でかつ前記軸芯Pに沿って直線状に伸びている。リブ12は、係止凹部13より一端部11a寄りに配されている。リブ12は、拡径筒部11の一端部11aから第2の壁15とに亘って設けられている。複数のリブ12は、拡径筒部11の軸芯Pを中心した周方向に沿って、等間隔に設けられている。
リブ12は、それぞれ、前述した軸芯Pに沿って直線状に延びている。複数のリブ12は、拡径筒部11則ちグロメット1をパネル2の孔3内に挿入する際に、初期状態で、一端部11aと他端部11bとの間の箇所がパネル2の孔3の内縁に接触する。
凹溝19は、各々のリブ12に複数設けられている。凹溝19は、リブ12の表面12aから凹に形成されている。凹溝19は、軸芯Pに沿って直線状に延びている。凹溝19は、図6に示すように、断面V字状に形成されている。各リブ12に設けられた複数の凹溝19は、互いに間隔をあけずに(互いに隣接して)、互いに平行に配されている。このため、互いに隣り合う凹溝19間は、拡径筒部11の外周方向に凸の山形(三角形状又は逆V字状ともいう)に形成されている。
また、リブ12の表面12aから凹溝19の底までの凹溝19の深さDは、図6に示すように、拡径筒部11の外表面11cからリブ12の表面12aまでの距離Hより浅い。即ち、凹溝19のリブ12の表面12aから底までの深さDは、リブ12の拡径筒部11の外表面11cからの突出量Hより浅い。このため、凹溝19は、リブ12に形成されているとともに、拡径筒部11には到達していない。
前述した構成のグロメット1をパネル2に取り付ける際には、まず、小径筒部10と、パネル2の孔3とを軸芯Pに沿って相対させる。そして、矢印K則ち軸芯Pに沿って、拡径筒部11則ちグロメット1を、小径筒部10則ち一端部11aより孔3内に徐々に挿入する。すると、リブ12が、パネル2の孔3の内縁に接触する。
さらに、拡径筒部11則ちグロメット1をパネル2の孔3内に挿入(圧入)していくと、孔3及びリング部4の内面により、リブ12が拡径筒部11の内側に向かって押圧される。すると、拡径筒部11が内外径が縮小する方向に弾性変形する。則ち、拡径筒部11が、縮径(内外径が縮小することを示す)する方向に弾性変形する。
そして、パネル2の孔3及びリング部4が、溝16内に位置する。すると、図7及び図8に示すように、パネル2の孔3及びリング部4の内面にリップ18が接触するとともに、パネル2の表面にリップ17が接触する。こうして、リップ17,18が、パネル2との間を水密に保って、係止凹部13がパネル2の孔3内に係止して、グロメット1は、パネル2に取り付けられる。
本実施形態によれば、拡径筒部11の外表面11cから凸のリブ12を複数備えている。さらに、リブ12の表面12aから凹の凹溝19を備えている。このため、パネル2に取り付ける際に、リブ12の拡径筒部11から離れた側の先端12b(図6に示す)がパネル2と接触する。このように、パネル2に取り付けられる際に、該パネル2との接触面積が小さくなる。このため、パネル2に取り付ける際に、リブ12及び拡径筒部11のリブ12が設けられた箇所に局部的な圧縮変形が起こり、拡径筒部11が縮径する方向に弾性変形し易くなる。
さらに、凹溝19が拡径筒部11即ちグロメット1の軸芯Pに沿って直線状に延びている。このため、拡径筒部11の軸芯Pに沿ってパネル2の孔3内に圧入する際に、リブ12の表面12aがパネル2の孔3の内縁に引っ掛かることを防止できる。したがって、拡径筒部11の軸芯Pに沿ってパネル2の孔3内に圧入する際のリブ12の表面12aとパネル2の孔3の内縁との摩擦を低減できる。したがって、容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
また、リブ12が拡径筒部11の軸芯Pに沿って延びているので、拡径筒部11の軸芯Pに沿ってパネル2の孔3内に圧入する際に、リブ12の表面12aがパネル2の孔3の内縁に引っ掛かることをより確実に防止できる。したがって、パネル2の孔3内に圧入する際のリブ12の表面12aとパネル2の孔3の内縁との摩擦をより低減でき、容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
さらに、凹溝19が各々のリブ12に複数設けられている。このため、パネル2に取り付けられる際に、該パネル2との接触面積をより小さくできる。したがって、より一層容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
次に、本発明の第2の実施形態にかかるグロメットを、図9ないし図14を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態のグロメット1は、図9ないし図12に示すように、前述した第1の実施形態と同様に、小径筒部10と、拡径筒部11と、リブ12と、凹溝19とを備えている。また、グロメット1は、前述した第1の実施形態と同様に、図13に示すように、拡径筒部11の他端部11bに係止凹部13が設けられている。
また、本実施形態のグロメット1では、図14に示すように、リブ12の表面12aから凹溝19の底までの凹溝19の深さDは、拡径筒部11の外表面11cからリブ12の表面12aまでの距離Hより深い。即ち、凹溝19のリブ12の表面12aから底までの深さDは、リブ12の拡径筒部11の外表面11cからの突出量Hより深い。このため、凹溝19は、拡径筒部11に到達しており、リブ12と拡径筒部11との双方に形成されている。
本実施形態のグロメット1も、前述した第1の実施形態と同様に、小径筒部10側からパネル2の孔3内に圧入されて、パネル2に取り付けられる。このとき、凹溝19の深さDが突出量Hより深く、凹溝19が拡径筒部11に到達しているので、パネル2の孔3の内縁からリブ12の表面が押圧されると、凹溝19が狭まりかつリブ12全体が拡径筒部11の内側に没するように、拡径筒部11が一旦弾性変形する。そして、パネル2が係止凹部13内に位置付けられて、グロメット1は、弾性復元力により初期状態に向かって変位して、パネル2に取り付けられる。こうして、係止凹部13がパネル2の孔3に係止して、グロメット1は、パネル2に取り付けられる。
本実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様に、拡径筒部11の外表面11cから凸のリブ12を複数備えている。さらに、リブ12の表面12aから凹の凹溝19を備えている。凹溝19が各々のリブ12に複数設けられている。このため、パネル2に取り付けられる際に、該パネル2との接触面積が小さくなる。このため、パネル2に取り付ける際に、リブ12及び拡径筒部11のリブ12が設けられた箇所に局部的な圧縮変形が起こり、拡径筒部11が縮径する方向に弾性変形し易くなる。
さらに、凹溝19が拡径筒部11即ちグロメット1の軸芯Pに沿って直線状に延びている。リブ12が拡径筒部11の軸芯Pに沿って延びている。このため、拡径筒部11の軸芯Pに沿ってパネル2の孔3内に圧入する際に、リブ12の表面12aがパネル2の孔3の内縁に引っ掛かることを防止でき、リブ12の表面12aとパネル2の孔3の内縁との摩擦を低減できる。したがって、容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
また、本実施形態によれば、凹溝19の深さDがリブ12の突出量Hよりも深い。このため、パネル2の孔3に圧入する際に、拡径筒部11の凹溝19の底及び底の近傍に局部的な圧縮変形が起こり、拡径筒部11が縮径する方向に確実に弾性変形し易くなる。このため、より一層容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
次に、参考例にかかるグロメットを、図15及び図16を参照して説明する。なお、前述した第1及び第2の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
参考例のグロメット1では、図15及び図16に示すように、リブ12の表面12aに多数の凹凸20が形成されている。凹凸20は、リブ12の表面12aを梨地状に形成している。凹凸20は、平坦に形成されたリブ12に表面12aに放電加工を施したり、平坦に形成されたリブ12に表面12aに腐食性の薬液を塗布することで形成される。
参考例のグロメット1も、前述した第1及び第2の実施形態と同様に、小径筒部10側からパネル2の孔3内に圧入されて、一旦拡径筒部11が縮径する方向に弾性変形した後、係止凹部13がパネル2に係止する。こうして、係止凹部13がパネル2の孔3に係止して、グロメット1は、パネル2に取り付けられる。
参考例によれば、拡径筒部11の外表面11cから凸のリブ12を複数備えている。さらに、リブ12の表面12aに多数の凹凸20を設けている。このため、パネルに取り付ける際に、リブ12の凹凸20の拡径筒部11から離れた側の先端のみがパネル2と接触する。このように、パネル2に取り付けられる際に、該パネル2との接触面積が小さくなり、リブ12の表面12aにパネル2の内縁が点接触することになる。このため、リブ12の表面12aとパネル2の孔3の内縁との間の摩擦を低減でき、パネル2の孔3への挿入を容易に行うことができる。したがって、容易に車体を構成するパネル2に取り付けることができる。
前述した実施形態では、各々のリブ12に凹溝19を複数設けている。しかしながら、本発明では、各々のリブ12に凹溝19を一つのみ設けても良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施形態にかかるグロメットとこのグロメットが取り付けられるパネルを示す斜視図である。 図1に示されたグロメットの平面図である。 図1に示されたグロメットの側面図である。 図2中のIV−IV線に沿う断面図である。 図4中のV部を拡大して示す断面図である。 図4中のVI−VI線に沿う断面図である。 図1に示されたグロメットがパネルに取り付けられた状態を示す断面図である。 図7中のVIII部を拡大して示す断面図である。 本発明の第2の実施形態にかかるグロメットとこのグロメットが取り付けられるパネルを示す斜視図である。 図9に示されたグロメットの平面図である。 図9に示されたグロメットの側面図である。 図10中のXII−XII線に沿う断面図である。 図12中のXIII部を拡大して示す断面図である。 図12中のXIV−XIV線に沿う断面図である。 本発明の第3の実施形態にかかるグロメットを示す斜視図である。 図15中のXVI部を拡大して示す断面図である。 従来のグロメットの断面図である。 図17中のXVIII部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
1 グロメット
2 パネル
3 孔
5 ワイヤハーネス
11 拡径筒部
11a 一端部(小径側の端部)
11b 他端部(大径側の端部)
11c 外表面
12 リブ
12a 表面
13 係止凹部
14 第1の壁
15 第2の壁
19 凹溝
20 凹凸
P 軸芯
D 深さ
H 突出量

Claims (4)

  1. 小径側の端部から大径側の端部に向けて徐々に内外径が拡大するとともに筒状に形成されて内側にワイヤハーネスを通す拡径筒部と、
    前記拡径筒部の大径側の端部に設けられた係止凹部と、を備え、前記拡径筒部を小径側の端部側からパネルの孔内に挿入し、前記係止凹部が前記孔内に係止するグロメットにおいて、
    前記拡径筒部の外表面から凸の複数のリブと、
    前記複数のリブの表面から凹でかつ前記拡径筒部の軸芯に沿って直線状に延びた凹溝と、を備え、
    前記凹溝は、各々のリブに複数設けられている
    ことを特徴とするグロメット。
  2. 前記リブは、拡径筒部の周方向に間隔をあけているとともに前記拡径筒部の軸芯に沿って直線状に延びていることを特徴とする請求項1記載のグロメット。
  3. 前記凹溝のリブの表面から底までの深さは、前記リブの拡径筒部の外表面からの突出量より浅いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のグロメット。
  4. 前記凹溝のリブの表面から底までの深さは、前記リブの拡径筒部の外表面からの突出量より深いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のグロメット。
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